JP2015524004A - 一回量包装式ペルヒドロラーゼシステム - Google Patents

一回量包装式ペルヒドロラーゼシステム

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Abstract

洗濯及び食器洗いなどのクリーニング用途において使用するための、一回量包装式ペルヒドロラーゼ酵素システムに関する組成物および方法を開示する。クリーニング用途でペルヒドロラーゼ酵素システムを送達するための一回量包装であって、前記ペルヒドロラーゼ酵素システムが、ペルヒドロラーゼ酵素成分、アシル基質成分、及び過酸化物供給源成分を含み、前記包装が、水溶性材料により少なくとも部分的に区分けされかつ前記ペルヒドロラーゼ酵素システムの第1成分を含む第1区画と、水溶性材料により少なくとも部分的に区分けされかつペルヒドロラーゼ酵素システムの第2成分及び第3成分を含む第2区画とを含み、前記第1区画中の第1成分と、前記第2区画中の第2及び第3成分は、過酸の形成を予防するため保管中は分離され、水性溶液への溶解とともに、前記第1区画及び第2区画が同時に又は連続的に溶解することで、前記ペルヒドロラーゼ酵素システムの第1、第2、及び第3成分が接触可能となり、過酸が生成される、一回量包装。

Description

(優先権)
本出願は、2012年4月30日出願の米国特許仮出願第61/640,614号に対する優先権を主張し、その全体が参照により本出願に組み込まれる。
(発明の分野)
本発明の組成物及び方法は、洗濯及び食器洗いなどのクリーニング用途において使用するための、一回量包装式ペルヒドロラーゼ酵素システムに関する。
ペルヒドロラーゼは、カルボン酸エステル(アシル)基質及び過酸化物供給源由来の過酸形成をもたらす過加水分解(perhydrosis)反応を触媒することのできる酵素である。多くの加水分解酵素が補助程度の過加水分解活性を示し得るとはいえ、これまでに特定されているロバストなペルヒドロラーゼ酵素はほんのわずかである。これらの酵素は、加水分解よりも優先的に過加水分解を実施するため、クリーニング、漂白及び消毒用途のための過酸形成時に使用するのに良好に適する。
消費者用クリーニング製品において過酸を生成するためにペルヒドロラーゼ酵素システムを使用する際には、保管に好適な安定的な形態であり、かつ消費者にとって、システムの成分を組み合わせて過酸の生成を開始させるのが容易な形態で、システムの成分、すなわち、ペルヒドロラーゼ酵素、アシル基質、及び過酸供給源を提供する必要があることが、困難なこととして挙げられる。
本発明の組成物及び方法は、ペルヒドロラーゼ酵素システムの成分の保管及び組み合わせる際の問題に対処し、更にはペルヒドロラーゼ酵素システムを従来の洗濯及び食器洗い洗剤と組み合わせる際の問題に対処する。
以下の番号付きの段落は、本発明の組成物及び方法の態様及び実施形態について更に記載する。
1.一態様では、クリーニング用途においてペルヒドロラーゼ酵素システムを送達するための一回量包装が提供され、ペルヒドロラーゼ酵素システムは、ペルヒドロラーゼ酵素成分、アシル基質成分、及び過酸化物供給源成分を含み、包装は、水溶性材料により少なくとも部分的に区分けされかつペルヒドロラーゼ酵素システムの第1成分を含む第1区画と、水溶性材料により少なくとも部分的に区分けされかつペルヒドロラーゼ酵素システムの第2成分及び第3成分を含む第2区画とを含み、第1区画中の第1成分と、第2区画中の第2及び第3成分は、過酸の形成を予防するため保管中は分離され、水性溶液への溶解とともに、第1区画及び第2区画が同時に又は連続的に溶解することで、ペルヒドロラーゼ酵素システムの第1、第2、及び第3成分が接触可能となり、過酸が形成される。
2.第1段落の一回量包装に関する一部の実施形態では、第1成分はペルヒドロラーゼ酵素であり、第2成分はアシル基質であり、及び第3成分は過酸化物供給源である。
3.第1段落の一回量包装に関する一部の実施形態では、第1成分はアシル基質であり、第2成分はペルヒドロラーゼ酵素であり、及び第3成分は過酸化物供給源である。
4.第1段落の一回量包装に関する一部の実施形態では、第1成分は過酸化物供給源であり、第2成分はアシル基質であり、及び第3成分はペルヒドロラーゼ酵素である。
5.第1〜第4段落のいずれかの段落の一回量包装に関する一部の実施形態では、極低含水性、非水性、又は非混合形態の洗濯又は食器洗い洗剤が第1区画に更に提供される。
6.第2段落の一回量包装に関する一部の実施形態では、第1成分は、液体又は固体形態で提供されたペルヒドロラーゼ酵素であり、第2成分は、非水性液体形態で提供されたアシル基質であり、及び第3成分は、固体形態で提供された過酸化物供給源である。
7.第3段落の一回量包装に関する一部の実施形態では、第1成分は、非水性液体形態で提供されたアシル基質であり、第2成分は、固体又は非水性液体形態で提供されたペルヒドロラーゼ酵素であり、及び第3成分は固体形態で提供された過酸化物供給源である。
8.第4段落の一回量包装に関する一部の実施形態では、第1成分は、固体形態で提供された過酸化物供給源であり、第2成分は、非水性液体形態で提供されたアシル基質であり、及び第3成分は、固体又は非水性液体形態で提供されたペルヒドロラーゼ酵素である。
9.第5段落〜第8段落の一回量包装に関する一部の実施形態では、洗濯又は食器洗い洗剤は、固体、ゲル、ペースト、又はワックスからなる群から選択される非混合形態として提供される。
10.第5段落〜第8段落の一回量包装に関する一部の実施形態では、洗濯又は食器洗い洗剤は、約10%未満の含水量を有する極低含水性の液体として提供される。
11.第5段落〜第8段落の一回量包装に関する一部の実施形態では、洗濯又は食器洗い洗剤は非水性である。
12.第1段落の一回量包装に関する一部の実施形態では、極低含水性、非水性、又は非混合形態の洗濯又は食器洗い洗剤が、第2区画に更に提供される。
13.第12段落の一回量包装に関する一部の実施形態では、第1成分は、固体又は液体形態で提供されたペルヒドロラーゼ酵素であり、第2成分は、非水性形態で提供されたアシル基質であり、及び第3成分は、固体形態で提供された過酸化物供給源である。
14.第12段落の一回量包装に関する一部の実施形態では、第1成分は、液体形態で提供されたアシル基質であり、第2成分は、固体又は非水性液体形態で提供されたペルヒドロラーゼ酵素であり、及び第3成分は、固体形態で提供された過酸化物供給源である。
15.第12段落の一回量包装に関する一部の実施形態では、第1成分は、固体又は液体形態で提供された過酸化物供給源であり、第2成分は、非水性液体形態で提供されたアシル基質であり、及び第3成分は、固体又は非水性液体形態で提供されたペルヒドロラーゼ酵素である。
16.第12段落〜第15段落の一回量包装に関する一部の実施形態では、洗濯又は食器洗い洗剤は、固体、ゲル、ペースト、又はワックスからなる群から選択される非混合形態として提供される。
17.第12段落〜第15段落の一回量包装に関する一部の実施形態では、洗濯又は食器洗い洗剤は、約10%未満の含水量を有する極低含水性の液体として提供される。
18.第12段落〜第15段落の一回量包装に関する一部の実施形態では、洗濯又は食器洗い洗剤は非水性である。
19.第1段落〜第18段落のいずれかの一回量包装に関する一部の実施形態では、第1区画は水溶性材料により完全に区分けされている。
20.第1段落〜第19段落のいずれかの一回量包装に関する一部の実施形態では、第2区画は水溶性材料により完全に区分けされている。
21.第1段落〜第20段落のいずれかの一回量包装に関する一部の実施形態では、第1区画は、第2区画を区分けする水溶性材料である。
22.第1段落〜第21段落のいずれかの一回量包装に関する一部の実施形態では、第2区画は、第1区画の少なくとも一部分を区分けする水溶性材料である。
23.第1段落〜第22段落のいずれかの一回量包装に関する一部の実施形態では、第1区画は、第2区画を区分けする水溶性材料に対し適用されたフィルムである。
24.第1段落〜第22段落のいずれかの一回量包装に関する一部の実施形態では、第2区画は、第1区画を区分けする水溶性材料に対し適用されたフィルムである。
25.第1段落〜第24段落のいずれかの一回量包装に関する一部の実施形態では、追加の区画を更に含む。
26.第25段落の一回量包装に関する一部の実施形態では、追加の区画は、洗濯洗剤組成物、食器洗浄用洗剤組成物、柔軟仕上げ剤、又はすすぎ剤を含む。
27.第1段落〜第26段落のいずれかの一回量包装に関する一部の実施形態では(適宜)、過酸化物供給源成分は、オキシダーゼ酵素及びオキシダーゼ酵素のための基質であり、基質に対するオキシダーゼ酵素の活性が過酸化物を生成する。
28.第27段落の一回量包装に関する一部の実施形態では、オキシダーゼ酵素及びオキシダーゼ酵素のための基質は異なる区画に存在する。
29.別の態様では、水溶性パウチ及び洗剤組成物を含む一回量包装が提供され、パウチは少なくとも第1区画及び第2区画を含み、洗剤組成物は、(a)約5重量%〜約80重量%の界面活性剤、(b)約1重量%〜約15重量%の非水性溶媒、(c)10重量%未満の水、並びに(d)(i)ペルヒドロラーゼ酵素、(ii)アシル基質、及び(iii)過酸化物供給源を含むペルヒドロラーゼ酵素システムを含み、(i)、(ii)、又は(iii)から選択された少なくとも1つの成分は、パウチの異なる区画に存在させることにより、(i)、(ii)、又は(iii)から選択される少なくとも1つの他の成分から分離される。
30.一部の実施形態では、第29段落の一回量包装は少なくとも第1区画、第2区画、及び第3区画を含み、(i)、(ii)、又は(iii)から選択された各成分は、パウチの異なる区画に存在させることにより、各々他の成分から分離される。
31.第29段落又は第30段落の一回量包装に関する一部の実施形態では、洗剤組成物は、キレート化剤、ポリマー、光沢剤、芳香剤及び加工助剤からなる群から選択される追加成分を更に含む。
32.第29段落〜第31段落のいずれかの一回量包装に関する一部の実施形態では、洗剤組成物は、ペルヒドロラーゼ以外の1種以上の追加の酵素を更に含む。
33.第29段落〜第32段落のいずれかの一回量包装に関する一部の実施形態では、界面活性剤はアニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、又はこれらの組み合わせである。
34.他の態様では、水溶性パウチ及び洗剤組成物を含む一回量包装が提供され、パウチは少なくとも第1区画及び第2区画を含み、洗剤組成物は、(a)非リン系ビルダー、(b)キレート化剤、(c)ペルヒドロラーゼ酵素、アシル基質、及び過酸化物供給源を含むペルヒドロラーゼ酵素システム、を含み、ペルヒドロラーゼ酵素システムの少なくとも2つの成分は、パウチの異なる区画に存在する。
35.第34段落の一回量包装に関する一部の実施形態では、洗剤組成物は、プロテアーゼ及びα−アミラーゼからなる群から選択されるクリーニング酵素を更に含む。
36.第34段落又は第35段落の一回量包装に関する一部の実施形態では、すすぎ補助剤を更に含む。
37.他の態様では、洗濯物、食器、バス・トイレ、流し、私道(driveways)、床(decking)、及びその他の表面を清潔にするために第1段落〜第36段落のいずれかの一回量包装を使用する方法が提供される。
本発明の組成物及び方法のこれらの及び他の態様及び実施形態は、更に説明により明白になるであろう。
水溶性材料により少なくとも部分的に区分けされている単一の区画を包含する、一回量包装の実施形態を例示する。 区画内でペルヒドロラーゼシステムの成分を水溶性材料に懸濁又は分散させた、単一の区画を包含する、一回量包装の実施形態を例示する。 ペルヒドロラーゼ酵素が第1区画に提供され、かつアシル基質及び過酸化物供給源が第2区画に提供される2つの区画を包含する、一回量包装の実施形態を例示する。 アシル基質が第1区画に提供され、かつペルヒドロラーゼ酵素及び過酸化物供給源が第2区画に提供される2つの区画を包含する、一回量包装の実施形態を例示する。 過酸化物供給源が第1区画に提供され、かつアシル基質及びペルヒドロラーゼ酵素が第2区画に提供される2つの区画を包含する、一回量包装の実施形態を例示する。 1つの区画が、水溶性材料に懸濁又は分散させたペルヒドロラーゼシステムの成分を含有し、かつ他の区画が水溶性材料により少なくとも部分的に区分けされる、2つの区画を包含する、一回量包装の実施形態を例示する。 1つの区画が水溶性材料により少なくとも部分的に区分けされ、かつ第2区画が水溶性材料であり、第2区画内ではペルヒドロラーゼシステムの成分が懸濁されている2つの区画を包含する、一回量包装の実施形態を例示する。 1つの区画が水溶性材料により少なくとも部分的に区分けされ、かつ第2区画が水溶性材料に対し適用されたフィルムである、2つの区画を包含する、一回量包装の実施形態を例示する。 ペルヒドロラーゼ酵素、アシル基質、及び過酸化物供給源が別個の区画に提供されている一回量包装の実施形態を例示する。 ペルヒドロラーゼシステムの成分が3つの別個の区画のそれぞれに提供されており、3つの別個の区画のうちの少なくとも1区画は水溶性材料から形成されており、この区画中にはペルヒドロラーゼシステムの成分が懸濁されている、一回量包装の実施形態を例示する。 ペルヒドロラーゼシステムの成分が3つの別個の区画のそれぞれに提供されており、3つの別個の区画のうちの少なくとも1つの区画は、別の区画を確定するために使用された水溶性材料であり、かつペルヒドロラーゼシステムの成分が、水溶性材料に懸濁又は分散されている、一回量包装の実施形態を例示する。 4つの区画を包含し、2つの区画は水溶性材料により少なくとも部分的に区分けされ、かつ2つの区画は前述の区画を区分けする水溶性材料である、一回量包装の実施形態を例示する。 メッシュ又は穿孔されている外囲を包含する、一回量包装の実施形態を例示する。 複数の開口部を有するメッシュ面又は穿孔されている面による覆いを包含する外囲を有する、一回量包装の実施形態を例示する。 複数の開口部を有するメッシュ面又は穿孔されている面による覆いを包含する外囲を有する、一回量包装の実施形態を例示する。 複数の開口部を有するメッシュ面又は穿孔されている面による覆いを包含する外囲を有する、一回量包装の実施形態を例示する。13A及び13Bには一回量包装の側面図を示し、図13Cには正面図を示す。 メッシュ又は穿孔されている外囲中に提供され、延長ハンドルに取り付けられている、一回量包装の実施形態を例示する。 メッシュ又はミシン目を付けられている外囲中に提供され、ひも、ロープ、鎖、又は他の細長い可撓性構造体に取り付けられている、一回量包装の実施形態を例示する。 一般的な水泳プール用塩素分配器と同類のハウジングに封入されている一回量包装の実施形態を例示する。
概略
洗濯及び食器洗いなどのクリーニング用途において使用するためのペルヒドロラーゼ酵素システムを提供するために設計された一回量包装が記載される。記載の一回量包装は、水溶性材料を利用して、ペルヒドロラーゼ酵素、アシル基質、及び過酸素供給源を貯蔵することのできる1つ以上の区画を少なくとも部分的に画定し、包装を水に接触させるまでの間これらの成分の反応を予防する。本発明の組成物及び方法これらの及びその他の特徴及び利点が詳細に記載される。
用語の定義
本組成物及び方法を詳細に説明する前に、明確にするために以下の用語が定義される。定義されていない用語は、関連技術において使用される通りに、それらの通常の意味に従うべきである。
本明細書で使用するとき、「一回量」又は「単回量」包装は、1回のバッチプロセス(例えば、1回に搭載された(load of)洗濯物又は食器類を洗浄する、あるいは単回のクリーニング操作を実施する)に使用するための、酵素系漂白剤のすべての成分(すなわち、ペルヒドロラーゼ酵素、アシル基質、及び過酸素供給源)が、使い勝手のよい単一の包装構成で提供され、最終消費者/消費者が1つ以上のより大きな容器から成分を計量、分配、又は混合する必要がない製品構成である。酵素系漂白剤の成分に加えて、本発明の一回量包装には、洗剤組成物、増白剤、布地柔軟剤、又は洗浄又はクリーニング用途において利益を提供するその他の成分を更に含有させることができる。一回量形式の目的を損なわずに数多くの一回量包装を単一容器(例えば、一回量包装用の箱)に供給することができる。
本明細書で使用するとき、「ペルヒドロラーゼ」は、過酸素供給源(例えば、過酸化水素)の存在下でカルボン酸エステル(アシル)基質からの過酸の産生をもたらす過加水分解反応を触媒することのできる酵素である。多くの酵素が低強度でこの反応を行うのに対し、ペルヒドロラーゼは、しばしば1超の高い過加水分解:加水分解比を示す。
本明細書で使用するとき、用語「過加水分解(perhydrolyzation、perhydrolyze、又は過加水分解)」は、カルボン酸エステル(アシル)基質及び過酸化水素から過酸が生成される反応を指す。
本明細書で使用するとき、「有効な量のペルヒドロラーゼ酵素」は、限定するものではないが洗濯及び食器洗いを含むクリーニング、漂白又は消毒用途に所望される効果をもたらすのに必要とされるペルヒドロラーゼ酵素の量を指す。
本明細書で使用するとき、用語「過酸」は、カルボン酸エステル(アシル)基材に由来し、過酸化水素との反応により一般式RC(=O)OOHを有する高反応性の産物を生成する分子を指す。このような過酸生成物は、それらの酸素原子のうちの1つを、表面上の汚れ又は染みなどの別の分子に転移させることができる。酸素原子を転移させることができるというこの能力により、過酸、例えば、過酢酸を、クリーニング、漂白及び消毒剤として機能させることができる。
本明細書で使用するとき、「カルボン酸エステル基質」又は「アシル基質」は、カルボン酸エステル結合を含有するペルヒドロラーゼ基質を指す。脂肪族及び/又は芳香族カルボン酸及びアルコールを含むエステルは、ペルヒドロラーゼ酵素の基質として利用することもできる。
本明細書で使用するとき、用語「過酸化水素供給源」、「過酸化物供給源」又は「過酸素供給源」は、過酸化水素を生成することのできる分子を指す。過酸化水素供給源には、過酸化水素、それ自体、並びに自己触媒的に、酵素触媒的に、又は化学触媒的に反応生成物として過酸化水素を生成することのできる分子が含まれる。このような分子としては、例えば、過ホウ酸塩及び過炭酸塩が挙げられる。
本明細書で使用するとき、語句「加水分解に対する過加水分解比」及び「過加水分解:加水分解」は、酵素により生成された酸に対する酵素により生成された過酸比(例えば、モル比)を指し、「酵素により生成された」は、特定の条件下及び特定の時間以内に、ペルヒドロラーゼ酵素によりアシル基質から生成されることを指す。国際公開第05/056782(A)号、国際公開第08/063400(A)号、米国特許出願公開第2008145353号、及び米国特許出願公開第2007167344号に記載のアッセイを使用して、酵素により生成された過酸及び酸の量を求めることができる。
本明細書で使用するとき、用語「アシル」は、−OH基の除去により有機酸に由来する、一般式RCO−を有する有機基を指す。典型的には、アシル基は、接尾語「−オイル」を伴う末端を意味し、例えば、メタノイルクロリド、CHCO−Clはメタン酸、すなわちCHCO−OH)から形成されたアシルクロリドである。
本明細書で使用するとき、用語「アシル化」は、分子の置換基のうちの1つがアシル基により置換される化学変換、又はアシル基を分子に導入するプロセスを指す。
本明細書で使用するとき、用語「トランスフェラーゼ」は、1つの基質から別の基質への官能基の移動を触媒する酵素を指す。例えば、アシルトランスフェラーゼは、アシル基質から過酸化水素基質へとアシル基を移動させ、過酸を形成し得る。
本明細書で使用するとき、用語「過酸化水素生成オキシダーゼ」は、電子受容体として酸素分子(O)を含む酸化/還元反応を触媒する酵素を指す。このような反応において、酸素は水(HO)又は過酸化水素(H)へと還元される。本明細書に用いるのに好適なオキシダーゼは、基質上で過酸化水素(水に対するものとして)を生成するオキシダーゼである。本明細書に用いるのに好適な過酸化水素生成オキシダーゼ及びその基質の一例は、グルコースオキシダーゼ及びグルコースである。過酸化水素を生成するのに使用することのできる他のオキシダーゼ酵素には、アルコールオキシダーゼ、エチレングリコールオキシダーゼ、グリセロールオキシダーゼ、アミノ酸オキシダーゼなどが含まれる。一部の実施形態では、過酸化水素生成オキシダーゼは炭水化物オキシダーゼである。
本明細書で使用するとき、用語「繊維製品」は、繊維、糸、織物、衣類、及び不織布を指す。用語は、天然、合成(例えば、人工)、並びに多様な天然及び合成混紡物から作製された繊維製品を包含する。繊維製品は未加工又は加工繊維、糸、織布又はメリヤス生地、不織布、及び衣類であってよく、かつ各種材料を使用して作製することができ、これらの材料のうちの一部を本明細書において言及する。
本明細書で使用するとき、「セルロース」繊維、糸又は織物は、少なくとも一部がセルロース製である。例としては、綿及び非綿セルロース繊維、糸又は織物が挙げられる。セルロース繊維は、場合により非セルロース繊維を含み得る。
本明細書で使用するとき、用語「織物」は、繊維及び/又は糸から製造された組立体を指し、厚みに対し十分な表面領域と、組立体に有用な機械的強度をもたらすのに十分なまとまりを有する。
本明細書で使用するとき、「水溶性」又は「水分散性」材料は、水と接触させた後、数分以内にほぼ溶解する材料である。詳細には、25℃の水1Lに、1gの材料のうち90%以上が5分以内に、例えば、4分以内、3分以内、2分以内、1分以内、30秒以内、又は更には15秒以内に溶解又は分散する場合、材料は水溶性または水分散性であるとみなされる。
本明細書で使用するとき、「水性媒質」又は「水溶液」は、主な溶媒が水である、溶液及び/又は懸濁液である(すなわち、溶媒の少なくとも50%は水であり、少なくとも60%は水であり、少なくとも70%は水であり、少なくとも80%は水であり、又は更には少なくとも90%は水である)。水性媒質には、任意の数の溶解又は懸濁成分を含有させることができ、限定するものではないが、界面活性剤、塩、緩衝剤、安定剤、錯化剤、キレート化剤、ビルダー、金属イオン、並びに追加の酵素及び基質などが含まれる。代表的な水性媒質は、洗濯及び食器洗い用洗浄液である。繊維製品、織物、食器、台所用品、及び他の物品などの物品も水性媒質中に存在させてよく、あるいは水性媒質と接触させてよい。
本明細書で使用するとき、液体洗濯洗剤組成物に関する用語「低含水性」は、約70%以下の水、例えば、約10%〜約50%の水(体積/体積)を含有する洗剤組成物を指す。低含水性洗剤組成物の例は、濃縮された重質液体(HDL)洗濯洗剤、例えば、ALL(登録商標)Small & Mighty 3倍濃縮液体洗濯洗剤(Sun Products Corp.)、ARM & HAMMER(登録商標)2x濃縮液体洗濯洗剤(Church & Dwight)、PUREX(登録商標)濃縮液体洗濯洗剤(Henkel)、並びにTIDE(登録商標)2x超濃縮液体洗濯洗剤(Procter & Gamble)などである。
本明細書で使用するとき、液体洗濯洗剤組成物に関する用語「極低含水性」は、約10%以下の水、例えば、約2%〜約10%の水(体積/体積)を含有する洗剤組成物を指す。極低含水性洗剤組成物の例は、PUREX(登録商標)UltraPacks(Henkel)、FINISH(登録商標)Quantum(Reckitt Benckiser)、CLOROX(商標)2 Packs(Clorox)、OxiClean Max Force Power Paks(Church & Dwight)、及びTIDE(登録商標)Stain Release、CASCADE(登録商標)ActionPacs、及びTIDE(登録商標)Pods(商標)(Procter & Gamble)に見ることができる。好ましい極低含水性洗剤組成物は、本明細書に記載の1回用量包装に使用される水溶性材料を溶解しない。
本明細書で使用するとき、「非水溶媒」(例えば、非水性洗剤組成物)は、実質的に水を含まない溶媒を含有する溶液及び/又は懸濁液である(すなわち、溶媒の10%未満が水であり、5%未満が水であり、3%未満が水であり、2%未満が水であり、又は更には1%未満が水である)。この文脈では、用語「水を実質的に不含」は、対象とする液体中に存在する水の量が、水溶性包装を著しく溶解するには不十分であることを意味する。水を実質的に不含とは、典型的には水が約2%以下(体積/体積)であることを意味する。
本明細書で使用するとき、成分が特定の形態(例えば、非水性、極低含水性、及び固体など)で「提供される」場合、この形態は、一回量包装中に存在する成分としての最終形態を指し、別の成分が加えられた後に一回量包装に加えられ得る形態ではない。
本明細書で使用するとき、語句「水溶性包装を著しく溶解するには不十分である」は、対象とする液体が、室温(すなわち、25℃)にて6ヶ月の期間にわたって水溶性材料の5%超を溶解することのないことを意味する。
本明細書で使用するとき、水溶性包装の内容物に関し、用語「区分けされた(区分け)」は、液体、固体、又はこれらの組み合わせのいずれにせよ、特定の内容物が、少なくとも一部分が水溶性材料により画定された区画中に物理的に収容されていることを意味する。場合によっては、内容物はが水溶性材料により完全に区分けされているということは、水溶性材料製のパウチのように、全ての区画が水溶性材料により画定されているということを意味する。場合によっては、内容物が水溶性材料により一部のみ区分けされているということは、水溶性材料製の蓋により覆われたカップ又は皿などの場合のように、区画の一部分のみが水溶性材料により画定され、残部は、非水溶性材料により画定されることを意味する。
本明細書で使用するとき、用語「懸濁された」及び「分散した」は、1つの成分が別の成分中に分布していること、例えば、固体形態のアシル基質が水溶性材料中に分布していることを指す。
本明細書で使用するとき、「非混合性」成分は、前述のペルヒドロラーゼシステムの固体形態の成分のうちの1つ以上が同一区画内に存在する場合に溶解しない成分である。非混合性成分の例は、固体又はゲル、ペースト、又はワックスの洗濯又は食器洗い洗剤製剤であり、固体形態のペルヒドロラーゼ酵素、エステル基質、及び/又は過酸化物供給源として同一区画中に存在させることができる。非混合性成分は、異なる相(すなわち、有機相及び水性相)中に提供することもできる。
本明細書で使用するとき、「冷」水は、冷凍温度〜約25℃の温度の水である。
本明細書で使用するとき、「温」水は、約26℃〜約37℃の温度の水である。
本明細書で使用するとき、「熱」水は、約37℃〜沸騰温度の水である。
本明細書で使用するとき、「低」pHは、約7未満のpHである。
本明細書で使用するとき、「高」pHは、約7超のpHである。
本明細書で使用するとき、用語「接触させる」は、一回量包装を水溶液中に配置するなどして物理的に接触させることを意味する。
本明細書で使用するとき、「包装」は、取扱い及び輸送を容易にする形態で、ペルヒドロラーゼ酵素、ペルヒドロラーゼ酵素の基質、及び/又は過酸化水素供給源を提供することのできる容器を指す。
本明細書で使用するとき、「固体」形態の化学成分は、それらの粉末、結晶、顆粒、凝集体、ペースト又はワックスを指す。
本明細書で使用するとき、「液体」形態の化学成分は、液体、ゲル又はスラリーを指す。
本明細書で使用するとき、用語「精製」及び「単離」は、サンプルからの夾雑物の除去、及び/又は天然では結びついている少なくとも1つの成分が除去されている材料(例えば、タンパク質、核酸、細胞など)を指す。例えば、これらの用語は、例えば、無処置の生命システムなどのその天然の状況においてみられる通りに通常は随伴する成分を、実質的に又は本質的に含まない材料を指し得る。
本明細書で使用するとき、「ポリペプチド」は、ペプチド結合により連結されており、かつ当業者によりタンパク質として認識される、アミノ酸を含む任意の組成物を指す。アミノ酸残基について、本明細書では従来の1文字コード又は3文字コードが使用される。用語「ポリペプチド」及び「タンパク質」は、任意の長さのアミノ酸ポリマーを指す際に本明細書において互換的に使用される。ポリマーは直鎖又は分枝鎖であってよく、修飾されたアミノ酸を含んでもよく、非アミノ酸によって中断され得る。この用語は、自然に、又は介在によって、例えば、ジスルフィド結合形成、グリコシル化、脂質化、アセチル化、リン酸化、又は任意の他の操作若しくは修飾、例えば、標識成分との共役によって修飾されたアミノ酸ポリマーも包含する。例えば、アミノ酸の1つ以上の類似体(例えば、非天然アミノ酸などを含む)を含有するポリペプチド、並びに当該技術分野において既知の他の修飾物も定義内に含まれる。
本明細書で使用するとき、機能的に及び/又は構造的に類似するタンパク質は、「関連するタンパク質」であるものとみなされる。一部の実施形態では、これらのタンパク質は、生物の分類間での差異を包含し(例えば、細菌タンパク質及び真菌タンパク質)、異なる属及び/又は種に由来するものである。追加的実施形態では、関連するタンパク質は、同種からもたらされる。実際に、本明細書に記載のプロセス、方法及び/又は組成物は、任意の特定の供給源由来の関連するタンパク質に制限されることを意図しない。加えて、用語「関連するタンパク質」は、立体的構造相同体、及び一次配列相同体を包含する。更なる実施形態では、この用語は免疫交差反応性のタンパク質を包含する。
本明細書で使用するとき、用語「誘導体」は、C末端若しくはN末端のいずれか又は両方への1つ以上のアミノ酸の付加、アミノ酸配列の1つの部位若しくは多数の異なる部位での1つ以上のアミノ酸の置換、及び/又はタンパク質の一端若しくは両端又はアミノ酸配列の1つ以上の部位での1つ以上のアミノ酸の欠失、及び/又はアミノ酸配列の1つ以上の部位での1つ以上のアミノ酸の挿入によってタンパク質から生じるタンパク質を指す。タンパク質誘導体の調製は、天然のタンパク質をコードするDNA配列を改変し、このDNA配列により好適な宿主を形質転換させ、改変されたDNA配列を発現させてタンパク質誘導体を形成することにより、好ましく達成される。
関連(及び誘導体)タンパク質は「変異体(variant)タンパク質」を含む。一部の実施形態では、変異体タンパク質は、親タンパク質、例えば、野生型タンパク質とは、互いに少数のアミノ酸残基により異なる。異なっているアミノ酸残基の数は、1つ以上であってよく、例えば、1、2、3、4、5、10、15、20、30、40、又は50以上のアミノ酸残基であってよい。一部の態様では、関連タンパク質及び特に変異体タンパク質は、少なくとも35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は更には99%以上のアミノ酸配列同一性を含む。加えて、関連タンパク質又は変異体タンパク質は、別の関連タンパク質又は親タンパク質とは顕著な領域の数が異なっているタンパク質を指す。例えば一部の実施形態では、変異体タンパク質は、親タンパク質とは異なる相当する顕著な領域を1、2、3、4、5、又は10有する。顕著な領域には、構造的特徴、保存領域、エピトープ、ドメイン、及びモチーフなどが含まれる。
本明細書に記載の酵素変異体を生成するのに好適な方法が、当該技術分野において既知であり、限定するものではないが、例えば、部位飽和変異導入、系統的変異導入法、変異挿入、ランダム変異、部位特異的変異導入、及び定向進化、並びに様々な他の組み換え手法が挙げられる。(注記:ポリペプチド変異体における個々の変異が本明細書に含まれ、このポリペプチド変異体に関し、特定の変異及び他の位置の変化を保有する更なる変異体は本明細書に含まれない)。
本明細書で使用するとき、用語「類似配列」は、対象のタンパク質(すなわち、元々の対象のタンパク質)と同様の機能、三次構造及び/又は保存残基を提供するタンパク質を構成する配列を指す。例えば、α−立体らせん又はβ−シート構造を含むエピトープ領域において、類似配列における置き換えアミノ酸は、好ましくは同一の特定構造を維持する。この用語は、ヌクレオチド配列並びにアミノ酸配列も指す。いくつかの実施形態では、類似配列は、置き換えアミノ酸が、類似する機能又は改善された機能を示す変異酵素を生じるように開発される。いくつかの実施形態では、所望のタンパク質におけるアミノ酸の三次構造及び/又は保存残基は、所望のセグメント若しくは断片に位置するか、又はその付近に位置する。したがって、所望のセグメント又は断片が、α−立体らせん又はβ−シート構造を含む場合、置き換えアミノ酸は、好ましくはその特定の構造を維持する。
本明細書で使用するとき、用語「相同タンパク質」は、参照タンパク質と同様の活性及び/又は構造を有するタンパク質を指す。相同体が必ず進化的に関連することは意図しない。したがって、この用語は、異なる有機体から得られる同一、類似、又は対応する酵素(すなわち、構造及び機能に関して)を包含することが意図される。いくつかの実施形態では、比較タンパク質に類似する四次、三次、及び/又は一次構造を有する相同体を同定することが望ましい。いくつかの実施形態では、相同タンパク質は、比較タンパク質に類似する免疫学的応答を惹起する。いくつかの実施形態では、相同タンパク質は、所望の活性を有する酵素を生成するように遺伝子操作される。配列間の相同性の度合いは、デフォルトパラメータ、即ち:
Figure 2015524004
を用い、Clustal W(Thompson J.D.et al.(1994)Nucleic Acids Res.22:4673〜4680)を使用して求めることができる。
例えば、PILEUPは、配列相同性レベルを決定する有用なプログラムである。PILEUPは、ペアワイズアラインメントのプログレッシブ法を用いて、一群の関連する配列から複数の配列のアラインメントを行う。PILEUPは、アラインメントを行うのに使用されるクラスタリング関係を示す系統樹をプロットすることもできる。PILEUPは、Feng及びDoolittleの累進アライメント法を単純化したものを使用する(Feng及びDoolittle(1987)J.Mol.Evol.35:351〜60)。この方法は、Higgins及びSharpにより記載されるものと類似している(Higgins and Sharp(1989)CABIOS 5:151〜153)。有用なPILEUPパラメーターとしては、3.00のデフォルトギャップ重みづけ(default gap weight)、0.10のデフォルトギャップ伸長重みづけ(default gap length weight)及び重みつき末端ギャップ(weighted end gaps)が挙げられる。Altschul et al.により報告されているBLASTアルゴリズムもその他の有用なアルゴリズムの例である(Altschul et al.(1990)J.Mol.Biol.215:403〜410;and Karlin et al.(1993)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90:5873〜5787)。1つの特に有用なBLASTプログラムは、WU−BLAST−2プログラムである(Altschul et al.(1996)Meth.Enzyml.266:460〜480)パラメーター「W」、「T」及び「X」は、アライメントの感度及び速度を決定する。BLASTプログラムは、ワード長(W):11、BLOSUM62スコアリングマトリックス(Henikoff and Henikoff(1989)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:10915を参照されたい)アラインメント(B):50、期待値(E):10、M’5、N’−4)並びに両鎖の比較をデフォルトとする。
本明細書で使用するとき、少なくとも2つの核酸又はポリペプチドに関する文脈において、語句「実質的に同様」及び「実質的に同一」は、典型的には、デフォルトパラメータを用いCLUSTAL Wを使用して参照(すなわち、野生型)配列と比較した場合に、少なくとも約70%同一性、より好ましくは少なくとも約80%同一性、更により好ましくは少なくとも約90%、少なくとも約91%、少なくとも約92%、少なくとも約93%、少なくとも約94%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、又は更には少なくとも約99%配列同一性を有する配列を含む、ポリヌクレオチド又はポリペプチドを意味する。
本明細書で使用するとき、「野生型」及び「天然型」タンパク質は天然にみられるものである。用語「野生型配列」及び「野生型遺伝子」は、本明細書で交換可能に使用され、宿主細胞において天然の配列又は自然発生する配列を指す。いくつかの実施形態では、野生型配列は、タンパク質設計計画の出発地点である所望の配列を指す。天然に存在するタンパク質をコードする遺伝子は、当業者に既知の一般的な方法に従って得ることができる。これらの方法は一般に、対象とするタンパク質の推定上の配列をコードする領域を有する標識プローブを合成する工程と、タンパク質を発現する生物からゲノムライブラリーを調製する工程と、プローブへのハイブリダイゼーションにより所望の遺伝子に関してライブラリーをスクリーニングする工程と、を含む。次いで、ポジティブにハイブリダイズするクローンをマッピング及び配列する。
本明細書で使用するとき、セルラーゼ、アミラーゼ及びプロテアーゼなどに対する用語「酸」は、酵素の至適pHを指す。酸性酵素は7未満の至適pHを有する。
本明細書で使用するとき、単数形の冠詞「a」、「an」及び「the」は、内容的に明らかに示されていない限り、複数の対象物も包含する。本明細書に引用される参考文献は全て、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
以下の省略形/頭字語は、特に定めのない限り、以下の意味を有する。
Figure 2015524004
Figure 2015524004
一回量包装式ペルヒドロラーゼ系
洗濯及び食器洗いなどのクリーニング用途において使用するためのペルヒドロラーゼ酵素システムを提供するための一回量包装が記載される。一回量包装は、水溶性材料を利用して、ペルヒドロラーゼ酵素システムの成分(すなわち、ペルヒドロラーゼ酵素、アシル基質、及び過酸素供給源)を貯蔵することのできる1つ以上の区画を少なくとも部分的に画定し、包装を水に接触させるまでの間これらの成分の反応を予防する。
一回量包装の多様な実施形態は、包装への使用のための成分の詳述とともに以降に記載される。読者には、本文書は読みやすくなるよう編成されており、文書の一節における記載は総じて文書の文脈に即して読解すべきであるとして認識されるであろう。また、一実施形態を参照することにより議論される特徴を、別の実施形態を参照することにより議論される特徴と組み合わせることができることは明らかである。異なる図中で同様の参照番号が繰り返される場合、これらの番号は、番号が最初に出現する部面におけるものと同様の意味合いで付される。
最も単純な実施形態では、一回量包装10は、水溶性材料12により少なくとも部分的に区分けされ、ペルヒドロラーゼシステムの成分14、15、16を含み、洗浄器、食洗機、又は他の容器(図1)において、水性媒質13、例えば、水又は洗浄液と接触させることにより区画の成分を放出させることのできる、少なくとも1つの区画を11に含有する。代替的な実施形態では、一回量包装20は、水13との接触時に成分を溶解及び放出させるための水溶性材料22に懸濁又は分散させたペルヒドロラーゼシステムの成分14、15、16を含有する区画21を包含する(図2)。いずれにしても、水溶性材料は、水との接触に応じ5分以内、例えば、4分以内、3分以内、2分以内、1分以内、30秒以内、又は更には15秒以内に実質的に溶解し、区画の内容物を放出するよう選択される。水との接触の非存在下では、水溶性材料は、少なくとも6ヶ月にわたってそのまま保持され、区画の内容物の放出は予防される。
単一の区画形式では、ペルヒドロラーゼシステムに関し全3種の系成分、すなわち、ペルヒドロラーゼ酵素、アシル基質、及び過酸化物供給源(概して、図1及び図2中、それぞれ14、15、16により表される)を、同一の区画に提供する必要がある。この要件は、固体ペルヒドロラーゼ(所望により、顆粒剤形態)及び固体形態のペルオキシドを液体アシル基質に懸濁することにより(例えば、米国特許出願公開第2009311395号を参照されたい)、又は固体ペルヒドロラーゼ(所望により、顆粒剤形態)、固体形態のペルオキシド、及び固体形態のアシル基質を使用することにより達成され得る。
特に、一回量包装が3つの系成分を固体形態で含有する場合、例えば、洗濯用固体製剤及び/又は食器洗浄用製剤あるいはゲル、ペースト、又はワックス状洗濯及び/又は食器洗浄用製剤において通常みられる任意の及び全ての固体成分を含む、任意の数の追加の非混合性成分を更に含ませることもできる。適宜に、一回量包装には、一般的な固体及び/又はゲル、ペースト、又はワックス状洗剤配合物に加えてペルヒドロラーゼ漂白系のすべての成分を含有させることもできる。
ほとんどの実施形態では、一回量包装中の区画は、水性洗浄液に実質的に完全に溶解する水溶性材料により完全に区分けされる。しかしながら、水溶性材料により部分的に区分けされ得ること、並びに非水溶性材料により部分的に区分けされ得ることが想到される可溶性材料の溶解により、区画の内容物の放出が可能になる一方で、不溶性材料は後に廃棄又は再利用するため洗浄液内にとどまる。
一部の実施形態では、一回量包装30は、ペルヒドロラーゼシステムの成分14、15、及び16の隔離を可能にする2つの別個の区画31、32を包含する(図3)。2区画一回量包装の一部の実施形態では、ペルヒドロラーゼ酵素14が第1区画31に提供され、かつアシル基質15及び過酸化物供給源16が第2区画32に提供される。ペルヒドロラーゼ酵素は、本明細書に記載のとおり、液体又は固体形態で提供され得る。アシル基質及び過酸化物供給源は、本明細書に記載のとおり、低pH、非水性溶液に提供され得る。別の方法としては、アシル基質は液体であってよく、過酸化物供給源は固体形態で提供されてよく、あるいはアシル基質及び過酸化物供給源はいずれも固体形態で提供されてよい。
2区画一回量包装が固体形態のペルヒドロラーゼ酵素を含有する場合、ペルヒドロラーゼを含有する包装区画内には、例えば、洗濯用固体製剤及び/又は食器洗浄用固体製剤あるいはゲル、ペースト、又はワックス状洗濯及び/又は食器洗浄用製剤において通常みられる任意の及びすべての固体成分を含む、任意の数の追加の非混合性成分を更に含ませることもできる。2区画一回量包装が、液体形態のペルヒドロラーゼ酵素を含有する場合、ペルヒドロラーゼを含有する包装区画には、極低含水性液体洗濯配合物及び/又は食器洗浄配合物を更に含ませることができる。
2区画一回量包装が固体形態のアシル基質及び過酸化物供給源を含有する場合、3つの成分を含有する包装区画には、例えば、洗濯用固体製剤及び/又は食器洗浄用固体製剤あるいはゲル、ペースト、又はワックス状洗濯及び/又は食器洗浄用製剤において通常みられる任意の及びすべての固体成分を含む任意の数の追加の非混合性成分を更に含ませることができる。
2区画一回量包装40の一部の実施形態では、アシル基質15が第1区画41に提供され、かつペルヒドロラーゼ酵素14及び過酸化物供給源16が第2区画42に提供される(図4)。アシル基質は液体であってよくすなわち非水性溶液で提供されてよい。別の方法としては、アシル基質は固体であってよい。ペルヒドロラーゼ酵素は液体又は固体形態で提供されてよく、かつ過酸化物供給源は固体形態で提供されてよい。
2区画一回量包装が固体形態のアシル基質を含有する場合、アシル基質を含有する包装区画内には、例えば、洗濯用固体製剤及び/又は食器洗浄用固体製剤あるいはゲル、ペースト、又はワックス状洗濯及び/又は食器洗浄用製剤において通常みられる任意の及びすべての固体成分を含む、任意の数の追加の非混合性成分を更に含ませることもできる。
2区画一回量包装が固体形態のペルヒドロラーゼ酵素及び過酸化物供給源を含有する場合、3つの成分を含有する包装区画には、例えば、洗濯用固体製剤及び/又は食器洗浄用固体製剤あるいはゲル、ペースト、又はワックス状洗濯及び/又は食器洗浄用製剤において通常みられる任意の及びすべての固体成分を含む、任意の数の追加の非混合性成分を更に含ませることもできる。
2区画一回量包装が、第1区画に液体形態のアシル基質を含有し、かつ第2区画に固体又は液体形態のペルヒドロラーゼ酵素及び固体又は液体形態の過酸化物供給源を含有する場合、第1又は第2区画には、極低含水性洗剤組成物を更に含有させることができる。
2区画一回量包装50の一部の実施形態では、過酸化物供給源16が第1区画51に提供され、かつアシル基質及びペルヒドロラーゼ酵素が第2区画52に提供される。過酸化物供給源は、液体又は固体であり得る。アシル基質は液体であってよく、ペルヒドロラーゼ酵素は固体形態で提供される。別の方法としては、アシル基質及びペルヒドロラーゼ酵素は、非水性溶液として提供することができ、又はアシル基質は固体であってよく、ペルヒドロラーゼ酵素は液体形態として提供することができる。
2区画一回量包装が固体形態の過酸化物供給源を含有する場合、過酸化物供給源を含有する包装区画には、例えば、洗濯用固体製剤及び/又は食器洗浄用固体製剤あるいはゲル、ペースト、又はワックス状洗濯及び/又は食器洗浄用製剤において通常みられる任意の及びすべての固体成分を含む任意の数の追加の非混合性成分を更に含ませることができる。
2区画一回量包装が固体形態のペルヒドロラーゼ酵素及びアシル基質を含有する場合、3つの成分を含有する包装区画には、例えば、洗濯用固体製剤及び/又は食器洗浄用固体製剤あるいはゲル、ペースト、又はワックス状洗濯及び/又は食器洗浄用製剤において通常みられる任意の及びすべての固体成分を含む任意の数の追加の非混合性成分を更に含ませることができる。2区画一回量包装が固体形態のペルヒドロラーゼ酵素及び液体形態のアシル基質を含有する場合、ペルヒドロラーゼ及び基質を含有する包装区画には、極低含水性液体洗濯配合物及び/又は食器洗浄配合物を更に含ませることができる。
2区画一回量包装が、第1区画に固体又は液体形態の過酸化物供給源を含有し、かつ第2区画に液体形態のペルヒドロラーゼ酵素及びアシル基質を含有する場合、第2区画には、極低含水性洗濯配合物及び/又は食器洗浄配合物を更に含有させることもできる。
2区画一回量包装60の一部の実施形態では、水13との接触時に成分を溶解及び放出させるための水溶性材料62に懸濁又は分散させたペルヒドロラーゼシステムの成分(図示せず)を1つの区画61が含有する一方で他の区画63が、水溶性材料により少なくとも部分的に区分けされる(図6)。更に他の実施形態では、両方の区画は水溶性材料(図示せず)により少なくとも部分的に区分けされた1つ以上の区画を有するのではなく、むしろ水溶性材料に懸濁又は分散させたペルヒドロラーゼシステムの成分を含有する。
2区画一回量包装70の関連する実施形態では、1つの区画71は水溶性材料79により少なくとも部分的に区分けされてよく、第2区画72は水溶性材料79であってよく、第2区画72において、ペルヒドロラーゼシステムの成分のうちの1つ以上が、水13との接触時に成分を溶解及び放出させるために懸濁されている(図7A)。固体形態のペルヒドロラーゼ酵素及び/又は過酸素供給源が、第2区画の水溶性材料に容易に懸濁される。この2区画一回量包装の実施形態は、1区画包装の一般的な外観を有する。
2区画一回量包装73の別の関連する実施形態では、第1の区画71は、水溶性材料79により少なくとも部分的に区分けされてよく、かつ第2区画78は、水溶性材料79に貼付されたフィルムであってよい(図7B)。フィルムは、形態、すなわちコーティング、デザイン、ラベル、又はロゴの形態をとってよく、噴霧、はけ塗り、及び印刷(インクジェット印刷を含む)により適用することもできる。第2区画の用量は概して少量であるものの、固体形態のペルヒドロラーゼ酵素を含有させるのには十分なものである。このようなフィルムが、前出の図7Aに記載の一回量包装に適用されることで、一見、単一の区画包装の外見を有しながらも3区画である一回量包装が効果的に作製されることは理解されるであろう。
一回量包装80の一部の実施形態では、ペルヒドロラーゼ酵素14、アシル基質15、及び過酸化物供給源16は、3つの別個の区画81、82、83のそれぞれに提供される(図8)。3つの区画の構成は概して重要ではない。この構成により、固体及び液体形態の任意の成分に対する最大限の柔軟性がもたらされる。前述の構成のとおり、通常、固体洗濯及び/又は食器洗い配合物において見られるすべての固体成分は、固体形態のペルヒドロラーゼ酵素、アシル基質、及び/又は過酸化物供給源と組み合わせることができる。
ペルヒドロラーゼシステムの成分(図示せず)が3つの別個の区画91、92、93のそれぞれに提供される一回量包装90の一部の実施形態では、少なくとも1つの区画92は、水13との接触時に成分を溶解及び放出させるため、水溶性材料99に懸濁又は溶解させたペルヒドロラーゼシステムの成分を含む。
3つの別個の区画101、102、103のそれぞれにペルヒドロラーゼシステムの成分(図示せず)が提供される一回量包装100の一部の実施形態では、少なくとも1つの区画102は、第2区画101を画定するために使用された水溶性材料109であってよく、ペルヒドロラーゼシステムの成分は、水13との接触時に成分を溶解及び放出させるため、水溶性材料に懸濁することができる(図10)。
図11は、4つの区画111、112、113、114を含み、2つ(113、114)が水溶性材料により少なくとも部分的に区分けされており、2つ(111、112)が前述の区画と区分けする水溶性材料である、一回量包装110の更なる実施形態を示す。この形態は、一回量容器に、例えば、ペルヒドロラーゼシステムの成分から隔離された第4の区画に洗濯又は食器洗浄成分を入れるなどして、機能性を追加するのに有用である。
2区画又は3区画包装が使用される場合、区画は、取り扱い易さ及び使用し易さのため、好ましくは隣接させて貼付される。これは、一回量容器包装において、例えば、ヒートシールによりバリアを形成することにより達成され得る。区画には、図8及び12に示されるとおり、バリアを共有させることができ、あるいは図3〜6、10、及び11に示されるとおり、水溶性材料そのもののバリアを有させることができる。区画を同一の大きさにする必要はなく、むしろ各包装区画の内容物に適するよう最適化し、かつ最小化すべきである。包装の作製に使用される水溶性材料は、水性媒質による接触後に包装の各成分がほぼ同時に放出されるよう、均一な厚さであってよい。あるいは、水溶性材料の厚みは、別の区画の内容物が放出される前に1つの区画の内容物が放出されるよう、変えることができる。異なる区画は、異なる水溶性材料により区分けして、区画の内容物の放出速度が、例えば、温度又はpHに応じ異なるよう影響させることもできる。
異なる区画には、異なる大きさ、形状及び構成をもたせて、機能に影響させるか、あるいは一回量包装にデザインを付与することができる。例えば、枕形の区画に、小円形、三角形、ハート形、又はその他の何らかの形状の区画を貼付することができる。区画は企業の商標様の形状にすることもできる。異なる区画に異なる染料を含有させて、一回量包装の全体的なデザイン及び外見に更に貢献させることができる。小さな区画を大きな区画上に重ねることができ、又は複数の区画をロゼット型の構成に構成することができる。区画は、国際公開第12/003360号に記載の方法及び/又はDISOLVE(登録商標)Laundry Sheets(Disolve Group Corp.,West Sussex,UK)により例示される方法で分離させることもできる。
前出の実施形態は、洗浄プロセスにおいて、一回量包装を作製するのに使用した材料が完全に溶解し、廃棄すべき固体材料が残らないものを想到する。しかしながら、一回量包装の一部の実施形態では、例えば、輸送及び保管中の保護を提供するため、多湿環境下でそれぞれの一回量包装が付着しあうことを予防するため、エンドユーザが一部溶解したフィルムに起因する粘着性/粘性を知覚することを予防するため、取り扱い中に芳香剤(存在する場合)がエンドユーザの手に移るのを予防するため、並びにこれらに類する理由のため、水溶性包装120に外囲121を提供することが望ましい場合がある(図12)。外囲は、可溶性の包装に水13を接触させて、ペルヒドロラーゼシステムの成分の溶解及び放出を促進させる十分な数の開口部122を含有するよう、メッシュ製であるか、又は穿孔されているものであるべきである。メッシュ製の又は穿孔されている外囲は再利用可能であってもよく、例えば、エンドユーザは、新鮮な可溶性包装を挿入するために外囲を開口することができ、あるいは製造者は、再製造のため使用済み外囲を回収することもできる。あるいは更に、外囲は再生可能材料から作製することができる。メッシュ製の又は穿孔されている外囲には、被覆、印刷(インクジェット印刷)、又は塗装を施してもよく、あるいはペルヒドロラーゼシステムの成分を含む活性成分を含有させてもよい。
外囲された一回量包装の例を図13Aに示す。外囲130は、複数の開口部133を有するメッシュ製の又は穿孔面132を備えるケーシング131を包含する。外囲は、水溶性材料134により少なくとも部分的に一箇所/複数箇所が区分けされている少なくとも単一の区画136、137(2つを示す)を保護する。2つの区画を示しているものの、本実施形態では、上記の通り、1、2、又は3以上の区画を備えて使用することができる。一部の実施形態では、区画139は、ケーシング131により部分的に区分けすることができ、この場合、水溶性材料134は、穿孔面132の裏側に存在させさえすれば十分である(図13B)。水溶性材料134により完全に区分けされた任意選択的な第2区画138を示す。図13A及び13Bには一回量包装の側面図を示し、図13Cには正面図を示す。
一部の実施形態では、一回量包装140を、延長ハンドル142に取り付けられているメッシュ製の又は穿孔されている外囲141中に提供することにより、エンドユーザの手(又は他の付属品)で、一回量包装を、これを溶解させる水性媒質に接触させる必要なく、バケツ又は他の容器内で撹拌できるようにする(図14)。一部の実施形態では、ハンドルは、バケツ、流し、トイレの貯水タンク又はボウル、食器洗い用バスケット、洗濯槽、又は他の容器の端部で一回量包装が吊り下げられ(すなわち、引っ掛けて)、包装が溶解され、かつ所望により撹拌のためハンドルを使用され得る留め具143を含有する。関連する実施形態では、ひも、ロープ、鎖、又は他の細長い可撓性構造体152に取り付けられ、一回量包装をバケツ、流し、トイレの貯水タンク又はボウル、食器洗い用バスケット、洗濯槽、又はその他の容器上に結び付ける又は吊り下げることができ、かつ包装を溶解させることのできる取り付け環153を所望により備える、メッシュ製の又は穿孔されている外囲151内に一回量包装150が提供される(図15)。一部の実施形態では、ペルヒドロラーゼシステムは、容器(洗濯機又は食洗機)そのものを掃除、漂白、又は消毒するために使用されるのに対し、一部の実施形態では、システムは他の対象物、例えば、私道、床、カビに覆われた表面、シャワー室、及び浴槽などの漂白、クリーニング、又は消毒に使用するために過酸溶液を生成するために使用される。
一部の実施形態では、一回量包装を水性の液体165の表面上に浮かせることのできるより大型の組立体の一部分である浮き構造体162に取り付けられた、メッシュ製の又は穿孔されている外囲161内に、一回量包装160が提供される。好ましくは、一回量包装は、組立体に周期的に新しい一回量包装を加えることにより再使用することができる。この実施形態は、水泳プール用塩素分配器を連想させる。
前述の任意の一回量包装形態について言えば、包装には、界面活性剤、塩、緩衝剤、安定剤、錯化剤、キレート化剤、ビルダー、金属イオン、追加の酵素及び基質、布地柔軟剤、芳香剤、及びポリマーなどの追加の成分を提供するための任意の数の追加の区画を含有させ得る。前述の任意の一回量包装には追加の区画を取り付けることができ、このような区画には、固体、ゲル、ペースト、ワックス、又は液体形態の完全な洗濯又は食器洗い洗剤組成物、予洗い組成物、布地柔軟剤、シミ抜き助剤、及び芳香剤などを含有させることができる。これらの追加の包装を形成するのに使用される水溶性材料を変更することにより、あるいはこれらの追加の包装のフィルムの厚みを変更することにより、一回量包装内に収容された異なる成分が放出される、例えば、温度又はpHに応じて放出される順番を調節することが可能である。
一部の実施形態では、一回量包装は、上記の通り1、2、又は3つの区画内に収容されたペルヒドロラーゼ酵素システムと、洗濯又は食器洗い洗剤組成物を含有している少なくとも1つの更なる区画とを含有する。ペルヒドロラーゼ酵素システムの成分を放出させかつ過酸を生成させ始める前に、最初に洗濯又は食器洗い洗剤組成物を洗浄液に放出させ、洗濯又は食器洗い洗剤組成物中に存在する界面活性剤及び酵素に、洗濯物のクリーニング又は食器の洗浄を開始させるよう、ペルヒドロラーゼ酵素システムの成分を収容させるのに使用する水溶性材料はより厚くし、すなわち洗濯又は食器洗い洗剤組成物を収容させるのに使用する水溶性材料とは異なる材料とする。この構成により、洗浄液中での、洗濯又は食器洗い洗剤組成物の成分との望ましくない反応を生じる恐れのある過酸の生成は遅延することになる。
一部の実施形態では、一回量包装は、上記の通り1、2、又は3区画内に、ペルヒドロラーゼ酵素システムを含有し、少なくとも1つの追加の区画は洗濯又は食器洗い洗剤組成物を含有し、及び少なくとも1つの追加の区画は、低pHで、すなわち、ペルヒドロラーゼ酵素システムが洗浄液中に過酸を生成した後に、より良好に機能する洗浄成分を含有する。クリーニング成分例は、酸性セルラーゼ、酸性アミラーゼ、酸性プロテアーゼ、及び酸性ペクチン酸リアーゼなどである。洗濯又は食器洗い洗剤組成物及びペルヒドロラーゼ酵素システムの成分が放出され、最初に、低pHで改良された性能を有する洗浄成分が放出される前に、ペルヒドロラーゼ酵素システムにより洗浄液のpHを低下させるよう、ペルヒドロラーゼ酵素システム並びに洗濯又は食器洗い洗剤組成物の成分を収容させるのに使用される水溶性材料はより薄く、あるいは、低pHにて改良された性能を有する洗浄成分を収容させるのに使用された水溶性材料とは異なる材料からなる。一部の実施形態では、洗剤組成物は過酸形成により得られる低pHにて機能するよう選択された酵素、及び/又は対応する過酸の加水分解により形成されるカルボン酸(例えば、酢酸)などの成分を含有する。
一部の実施形態では、一回量包装は、上記の通りペルヒドロラーゼ酵素システムを収容する1、2、又は3区画と、洗濯又は食器洗い洗剤組成物を収容する少なくとも1つの追加の区画と、少なくとも1種のカタラーゼを含む少なくとも1つの追加の区画と、を含有する。洗浄サイクルの終わり付近でカタラーゼが放出されて残りの過酸化水素を破壊する前に、洗濯又は食器洗い洗剤組成物及びペルヒドロラーゼ酵素システムの成分を放出させ、最初に過酸を形成させて洗浄を実施させるよう、ペルヒドロラーゼ酵素システム及び洗濯又は食器洗い洗剤の成分を収容させるために使用される水溶性材料はより薄く、あるいはカタラーゼを収容させるために使用される水溶性材料とは異なる材料である。
特に、一回量包装がメッシュ製の又は穿孔ハウジングで提供される場合、過酸濃度に感受性である指示システムをハウジング上又はハウジング内に包含させて、エンドユーザに例えば、洗浄液を洗浄用途に使用する準備ができていることを判断させるために、過酸の生成を監視できるようにしてもよい。この実施形態は、例えば、私道、床、又は他の表面を洗浄するため、一回量包装をバケツ内で溶解させる場合に特に有用である。一実施例では、指示薬システムは、ハウジング内に収容された一般的なpH紙であり、pH紙は水溶性材料が溶解された後にもハウジング内で収容されたままとどまる。他の実施形態では、予め選択された量の過酸が生成された際に表示させる目的で、一回量包装の区画中又は別個の水溶性包装中に着色済のpH反応性の指示薬を包含させる。
ペルヒドロラーゼ酵素
ペルヒドロラーゼ酵素システムは、好適なアシル基質及び過酸化水素供給源の存在下で過酸を生成することのできるペルヒドロラーゼ酵素を含む。
一部の実施形態では、ペルヒドロラーゼ酵素は天然に生じる酵素である。一部の実施形態では、ペルヒドロラーゼ酵素は、天然に生じるペルヒドロラーゼ酵素のアミノ酸配列に対し少なくとも約70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、又は更には99.5%同一であるアミノ酸配列を含み、あるいはこのようなアミノ酸配列からなり、あるいは本質的にこのようなアミノ酸配列からなる。一部の実施形態では、ペルヒドロラーゼ酵素は、細菌又は真菌などの微生物に由来する。
一部の実施形態では、ペルヒドロラーゼ酵素は、天然型マイコバクテリウム(Mycobacterium)ペルヒドロラーゼ酵素又はそれらの変異型である。例となる酵素は、マイコバクテリウム・スメグマチス(Mycobacterium smegmatis)に由来するものである。この酵素、酵素の特性、酵素の構造、並びにそれらの多数の変異体及び相同体は、参照により本明細書に援用される国際公開第05/056782A号及び国際公開第08/063400A号並びに米国特許出願公開第2008145353号及びに米国特許出願公開第2007167344号に詳細に記載される。
マイコバクテリウム・スメグマチス(Mycobacterium smegmatis)ペルヒドロラーゼのアミノ酸配列以下に示す(配列番号1):
MAKRILCFGDSLTWGWVPVEDGAPTERFAPDVRWTGVLAQQLGADFEVIEEGLSARTTNIDDPTDPRLNGASYLPSCLATHLPLDLVIIMLGTNDTKAYFRRTPLDIALGMSVLVTQVLTSAGGVGTTYPAPKVLVVSPPPLAPMPHPWFQLIFEGGEQKTTELARVYSALASFMKVPFFDAGSVISTDGVDGIHFTEANNRDLGVALAEQVRSLL
一部の実施形態では、ペルヒドロラーゼ酵素は、配列番号1に示されるアミノ酸配列、又はそれらの変異体若しくは相同体を含み、あるいはこのようなアミノ酸配列からなり、あるいは本質的にこのようなアミノ酸配列からなる。一部の実施形態では、ペルヒドロラーゼ酵素は、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対し少なくとも約70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、又は更には99.5%同一であるアミノ酸配列を含み、あるいはこのようなアミノ酸配列からなり、あるいは本質的にこのようなアミノ酸配列からなる。
一部の実施形態では、ペルヒドロラーゼ酵素は、配列番号1に示されるマイコバクテリウム・スメグマチス(Mycobacterium smegmatis)ペルヒドロラーゼのアミノ酸配列における位置に相当する1つ以上のアミノ酸位置に1つ以上の置換を含む。一部の実施形態では、ペルヒドロラーゼ酵素は、M1、K3、R4、I5、L6、C7、D10、S11、L12、T13、W14、W16、G15、V17、P18、V19、D21、G22、A23、P24、T25、E26、R27、F28、A29、P30、D31、V32、R33、W34、T35、G36、L38、Q40、Q41、D45、L42、G43、A44、F46、E47、V48、I49、E50、E51、G52、L53、S54、A55、R56、T57、T58、N59、I60、D61、D62、P63、T64、D65、P66、R67、L68、N69、G70、A71、S72、Y73、S76、C77、L78、A79、T80、L82、P83、L84、D85、L86、V87、N94、D95、T96、K97、Y99F100、R101、R102、P104、L105、D106、I107、A108、L109、G110、M111、S112、V113、L114、V115、T116、Q117、V118、L119、T120、S121、A122、G124、V125、G126、T127、T128、Y129、P146、P148、W149、F150、I153、F154、I194、及びF196から選択されるアミノ酸置換のうちのいずれか1つ又はいずれかの組み合わせを含む。
一部の実施形態では、ペルヒドロラーゼ酵素は、配列番号1に示されるマイコバクテリウム・スメグマチス(Mycobacterium smegmatis)ペルヒドロラーゼのアミノ酸配列中の位置に相当する1つ以上のアミノ酸位置に、次の置換のうちの1つ以上を含む:L12C、Q又はG;T25S、G又はP;L53H、Q、G又はS;S54V、L A、P、T又はR;A55G又はT;R67T、Q、N、G、E、L又はF;K97R;V125S、G、R、A又はP;F154Y;F196G。
一部の実施形態では、ペルヒドロラーゼ酵素は、配列番号1に示されるマイコバクテリウム・スメグマチス(Mycobacterium smegmatis)ペルヒドロラーゼのアミノ酸位置に相当するアミノ酸位置に、アミノ酸置換の組み合わせを含む:L12I S54V;L12M S54T;L12T S54V;L12Q T25S S54V;L53H S54V;S54P V125R;S54V V125G;S54V F196G;S54V K97R V125G;又はA55G R67T K97R V125G。
特定の実施態様では、ペルヒドロラーゼ酵素は、以下に示す、マイコバクテリウム・スメグマチス(Mycobacterium smegmatis)ペルヒドロラーゼのS54V変異体(配列番号2)である(S54V置換に下線を示す):
MAKRILCFGDSLTWGWVPVEDGAPTERFAPDVRWTGVLAQQLGADFEVIEEGLVARTTNIDDPTDPRLNGASYLPSCLATHLPLDLVIIMLGTNDTKAYFRRTPLDIALGMSVLVTQVLTSAGGVGTTYPAPKVLVVSPPPLAPMPHPWFQLIFEGGEQKTTELARVYSALASFMKVPFFDAGSVISTDGVDGIHFTEANNRDLGVALAEQVRSLL
一部の実施態様では、ペルヒドロラーゼ酵素はS54V置換を含むものの、配列番号1又は2に示されるアミノ酸配列に対し少なくとも約70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、又は更には99.5%同一である。
一部の実施態様では、ペルヒドロラーゼ酵素は、炭水化物エステラーゼファミリー7(CE−7ファミリー)のメンバーである。酵素のCE−7ファミリーは、過酸素供給源と組み合わせた場合に、各種カルボン酸エステル(アシル)基質からのペルオキシカルボン酸の産生に特に有効であることが実証されている(国際公開第2007/070609号及び米国特許出願公開第2008/0176299号、米国特許出願公開第2008/176783号、及び米国特許出願公開第2009/0005590号)。
CE−7ファミリーのメンバーには、セファロスポリンCデアセチラーゼ(CAHs;E.C.3.1.1.41)及びアセチルキシランエステラーゼ(AXEs;E.C.3.1.1.72)。CE−7エステラーゼファミリーのメンバーは、共通の特徴的な保存モチーフを保有している(Vincent et al.,J.Mol.Biol.,330:593〜606(2003))。
一態様では、ペルヒドロラーゼは、CE−7に特徴的なモチーフを含みかつバチルス・スブチリス(Bacillus subtilis)ATCC 31954.TM.由来のセファロスポリンCデアセチラーゼ(配列番号3)、バチルス・スブチリス(Bacillus subtilis)亜種スブチリス(subtilis)str.168又はバチルス・スブチリス(Bacillus subtilis)BE1010由来のセファロスポリンCデアセチラーゼ(配列番号4)、バチルス・スブチリス(Bacillus subtilis)ATCC 6633由来のセファロスポリンアセチルヒドロラーゼ(配列番号5)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)ATCC 14580.TM.由来のセファロスポリンCデアセチラーゼ(配列番号6)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)PS213由来のアセチルキシランエステラーゼ(配列番号7)、クロストリジウム・サーモセラム(Clostridium thermocellum)ATCC 27405.TM.由来のアセチルキシランエステラーゼ(配列番号8)、サーモトガ・ネアポリタナ(Thermotoga neapolitana)由来のアセチルキシランエステラーゼ(配列番号9)バチルス・スブチリス(Bacillus subtilis)ATCC 29233.TM.由来のセファロスポリンCデアセチラーゼ(配列番号10)、サーモトガ・ネアポリタナ(Thermotoga neapolitana)由来のアセチルキシランエステラーゼ又はそれらの変異体(配列番号11)に対し少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、又は更には99.5%同一である酵素を包含する。これらの配列を次に示す:
バチルス・スブチリス(Bacillus subtilis)ATCC31954.TM.由来のセファロスポリンCデアセチラーゼ(配列番号3):
MQLFDLPLDQLQTYKPEKTAPKDFSEFWKLSLEELAKVQAEPDLQPVDYPADGVKVYRLTYKSFGNARITGWYAVPDKQGPHPAIVKYHGYNASYDGEIHEMVNWALHGYAAFGMLVRGQQSSEDTSISLHGHALGWMTKGILDKDTYYYRGVYLDAVRALEVISSFDEVDETRIGVTGGSQGGGLTIAAAALSDIPKAAVADYPYLSNFERAIDVALEQPYLEINSFFRRNGSPETEVQAMKTLSYFDIMNLADRVKVPVLMSIGLIDKVTPPSTVFAAYNHLETEKELKVYRYFGHEYIPAFQTEKLAFFKQHLKG
バチルス・スブチリス(Bacillus subtilis)亜種スブチリス(subtilis)str.168又はバチルス・スブチリス(Bacillus subtilis)BE1010由来のセファロスポリンCデアセチラーゼ(配列番号4):
MQLFDLPLDQLQTYKPEKTAPKDFSEFWKLSLEELAKVQAEPDLQPVDYPADGVKVYRLTYKSFGNARITGWYAVPDKEGPHPAIVKYHGYNASYDGEIHEMVNWALHGYATFGMLVRGQQSSEDTSISPHGHALGWMTKGILDKDTYYYRGVYLDAVRALEVISSFDEVDETRIGVTGGSQGGGLTIAAAALSDIPKAAVADYPYLSNFERAIDVALEQPYLEINSFFRRNGSPETEVQAMKTLSYFDIMNLADRVKVPVLMSIGLIDKVTPPSTVFAAYNHLETKKELKVYRYFGHEYIPAFQTEKLAFFKQHLKG
バチルス・スブチリス(Bacillus subtilis)ATCC 6633(配列番号5)由来のセファロスポリンアセチルヒドロラーゼ(CAH):
MQLFDLPLDQLQTYKPEKTTPNDFSEFWKSSLDELAKVKAAPDLQLVDYPADGVKVYRLTYKSFGNARITGWYAVPDKEGPHPAIVKYHGYNASYDGEIHEMVNWALHGYAAFGMLVRGQQSSEDTSISPHGHALGWMTKGILDKDTYYYRGVYLDAVRALEVISSFDEVDETRIGVTGGSQGGGLTIAAAALSDIPKAAVADYPYLSNFERAIDVALEQPYLEINSFFRRNGSPETEEKAMKTLSYFDIMNLADRVKVPVLMSIGLIDKVTPPSTVFAAYNHLETEKELKVYRYFGHEYIPAFQTEKLAFFKQHLKG
バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)ATCC 14580.TM.由来のセファロスポリンCデアセチラーゼ(配列番号6):
MQQPYDMPLEQLYQYKPERTAPADFKEFWKGSLEELANEKAGPQLEPHEYPADGVKVYWLTYRSIGGARIKGWYAVPDRQGPHPAIVKYHGYNASYDGDIHDIVNWALHGYAAFGMLVRGQNSSEDTEISHHGHVPGWMTKGILDPKTYYYRGVYLDAVRAVEVVSGFAEVDEKRIGVIGASQGGGLAVAVSALSDIPKAAVSEYPYLSNFQRAIDTAIDQPYLEINSFFRRNTSPDIEQAAMHTLSYFDVMNLAQLVKATVLMSIGLVDTITPPSTVFAAYNHLETDKEIKVYRYFGHEYIPPFQTEKLAFLRKHLK
バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)PS213由来のアセチルキシランエステラーゼ(配列番号7):
MQLFDLSLEELKKYKPKKTARPDFSDFWKKSLEELRQVEAEPTLESYDYPVKGVKVYRLTYQSFGHSKIEGFYAVPDQTGPHPALVRFHGYNASYDGGIHDIVNWALHGYATFGMLVRGQGGSEDTSVTPGGHALGWMTKGILSKDTYYYRGVYLDAVRALEVIQSFPEVDEHRIGVIGGSQGGALAIAAAALSDIPKVVVADYPYLSNFERAVDVALEQPYLEINSYFRRNSDPKVEEKAFETLSYFDLINLAGWVKQPTLMAIGLIDKITPPSTVFAAYNHLETDKDLKVYRYFGHEFIPAFQTEKLSFLQKHLLLST
クロストリジウム・サーモセラム(Clostridium thermocellum)ATCC 27405.TM.由来のアセチルキシランエステラーゼ(配列番号8):
MAQLYDMPLEELKKYKPALTKQKDFDEFWEKSLKELAEIPLKYQLIPYDFPARRVKVFRVEYLGFKGANIEGWLAVPEGEGLYPGLVQFHGYNWAMDGCVPDVVNWALNGYAAFLMLVRGQQGRSVDNIVPGSGHALGWMSKGILSPEEYYYRGVYMDAVRAVEILASLPCVDESRIGVTGGSQGGGLALAVAALSGIPKVAAVHYPFLAHFERAIDVAPDGPYLEINEYLRRNSGEEIERQVKKTLSYFDIMNLAPRIKCRTWICTGLVDEITPPSTVFAVYNHLKCPKEISVFRYFGHEHMPGSVEIKLRILMDELNP
サーモトガ・ネアポリタナ(Thermotoga neapolitana)由来のアセチルキシランエステラーゼ(配列番号9):
MAFFDMPLEELKKYRPERYEEKDFDEFWRETLKESEGFPLDPVFEKVDFHLKTVETYDVTFSGYRGQRIKGWLLVPKLAEEKLPCVVQYIGYNGGRGFPHDWLFWPSMGYICFVMDTRGQGSGWMKGDTPDYPEGPVDPQYPGFMTRGILDPGTYYYRRVFVDAVRAVEAAISFPRVDSRKVVVAGGSQGGGIALAVSALSNRVKALLCDVPFLCHFRRAVQLVDTHPYVEITNFLKTHRDKEEIVFRTLSYFDGVNFAARAKVPALFSVGLMDTICPPSTVFAAYNHYAGPKEIRIYPYNNHEGGGSFQAIEQVKFLKR
バチルス・スブチリス(Bacillus subtilis)ATCC 29233.TM.由来のセファロスポリンCデアセチラーゼ(配列番号10):
MQLFDLPLDQLQTYKPEKTAPKDFSEFWKLSLEELAKVQAEPDLQPVDYPADGVKVYRLTYKSFGNARITGWYAVPDKQGPHPAIVKYHGYNASYDGEIHEMVNWALHGYAAFGMLVRGQQSSEDTSISPHGHALGWMTKGILDKDTYYYRGVYLDAVRALEVISSFDEVDETRIGVTGGSQGGGLTIAAAALSDIPKAAVADYPYLSNFERAIDVALEQPYLEINSFFRRNGSPETEVQAMKTLSYFDIMNLADRVKVPVLMSIGLIDKVTPPSTVFAAYNHLETEKELKVYRYFGHEYIPAFQTEKLAFFKQHLKG
サーモトガ・ネアポリタナ(Thermotoga neapolitana)由来のアセチルキシランエステラーゼ(配列番号11):
MAFFDLPLEELKKYRPERYEEKDFDEFWEETLAESEKFPLDPVFERMESHLKTVEAYDVTFSGYRGQRIKGWLLVPKLEEEKLPCVVQYIGYNGGRGFPHDWLFWPSMGYICFVMDTRGQGSGWLKGDTPDYPEGPVDPQYPGFMTRGILDPRTYYYRRVFTDAVRAVEAAASFPQVDQERIVIAGGSQGGGIALAVSALSKKAKALLCDVPFLCHFRRAVQLVDTHPYAEITNFLKTHRDKEEIVFRTLSYFDGVNFAARAKIPALFSVGLMDNICPPSTVFAAYNYYAGPKEIRIYPYNNHEGGGSFQAVEQVKFLKKLFEKG
サーモトガ・ネアポリタナ(Thermotoga neapolitana)由来のアセチルキシランエステラーゼなどの酵素は、米国特許第7,951,566号に記載される。この酵素の変異体例としては、米国特許第8,062,875号に記載のC277V、C277A、C277S、及びC277Tが挙げられる。
他の実施形態では、ペルヒドロラーゼ酵素は、シノリゾビウム・メリロッティ(Sinorhizobium meliloti)、ミヤコグサ根粒菌(Mesorhizobium loti)、モラクセラ・ボビス(Moraxella bovis)、アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)、又はプロステコバクター・デジョンゲイイ(Prosthecobacter dejongeii)(国際公開第2005056782号)、シュードモナス・メンドシナ(Pseudomonas mendocina)(米国特許第5,389,536号)、又はシュードモナス・プチダ(Pseudomonas putida)(米国特許第5,030,240号及び同第5,108,457号)に由来する。
一部の実施態様では、ペルヒドロラーゼ酵素は、少なくとも1の過加水分解:加水分解比を有する。一部の実施態様では、ペルヒドロラーゼ酵素は1超の過加水分解:加水分解比を有する。一部の実施態様では、過加水分解:加水分解比は1.5超、2.0超、2.5超、又は更には3.0超である。
一部の実施態様では、ペルヒドロラーゼ酵素は、約1〜約100ppm以上の濃度で提供される。一部の実施態様では、ペルヒドロラーゼ酵素は、繊維製品上の染料量に対するモル比で提供される。一部の実施態様では、モル比は約1/10,000〜約1/10、又は更には約1/5,000〜約1/100である。一部の実施態様では、ペルヒドロラーゼ酵素の濃度は、約10−9M〜約10−5M、約10−8M〜約10−5M、約10−8M〜約10−6M、約5×10−8M〜約5×10−7M、又は更には約10−7M〜約5×10−7Mである。
ペルヒドロラーゼ酵素は、包装要件をもとに液体又は固体として提供され得る。液体形態のペルヒドロラーゼ酵素は、ペルヒドロラーゼ酵素が収容されている可溶性材料を溶解させない、安定化された非水性製剤を含む。製剤例は、米国特許出願公開第20110300201号に記載される。製剤は、バリア材料又は懸濁粒子と接触している、非水性液相(すなわち、基剤流体)にペルヒドロラーゼを提供し、フィルム又はモノリスは酵素をカプセル化させている高分子マトリックスを含む。ポリマーは、基剤流体に不溶性であるものの、水には可溶性である。液相は、5%未満、1%未満、又は更には0.5%未満の水を含む。この高分子製剤の利点は、アシル基質をカプセル化酵素と混合して、本発明の一回量可溶性包装の多くの実施態様において使用するのに好適な、安定性、非反応性の、共配合したペルヒドロラーゼ基質液体混合物を生成できるというものである。
一部の実施態様では、高分子マトリックスは、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、グアーガム、又はこれらの誘導体若しくはコポリマー、あるいはこれらの混合物を含む。一部の実施態様では、高分子マトリックスは、1種以上の充填剤又は増量剤(例えば、デンプン、糖、クレイ、タルク、炭酸カルシウム、二酸化チタン、セルロース繊維)、可塑剤(例えば、グリセロール、ソルビトール、プロピレングリコール)、共溶媒、結合剤、膨潤剤(例えば、ポリアクリレート、クロスカルメロースナトリウム、グリコール酸ナトリウムデンプン、低置換ヒドロキシプロピルセルロース、ガラクトマンナン、Water−Lok、ZapLoc)、又は剥離剤を含有する。
一部の実施態様では、ポリマーはグルクロニド及び/又はガラクツロニド(galacturonide)残基を含むヘテロ多糖類などの負に帯電したポリマーである。このような多糖類としては、例えば、酵素そのものを産生する微生物により産生される物質を挙げることができ、それ自体は有用な酵素活性を持たない場合にも、一部精製された酵素製剤中に夾雑物として残存させてもよい。別の方法としては又は更に、このような多糖類は、最大でスラリーの最大約1〜5重量%又はそれ以上の量で別個に加えることもできる。このような量は酵素そのものの量と同程度であってもよい。一部の実施態様では、多糖類は噴霧乾燥前に存在する(又は加えられる)。他のポリマー例は、アラビノガラクタン、キシロガラクタン、及び概して酸性多糖類である。
一部の実施態様では、高分子マトリックスは、追加のタンパク質又はペプチド、又はこれらの誘導体を含む。一部の又はすべてのタンパク質又はペプチドを、発酵ブロス、細胞培地、又は一部精製されたタンパク質製剤中に存在させてもよく、それ自体は有用な酵素活性を持たない場合にも、一部精製されたタンパク質製剤中に夾雑物として残存させてもよい。別の方法としては又は更に、このような多糖類は、最大でスラリーの最大約1〜5重量%又はそれ以上の量で別個に加えることもできる。このような量は酵素そのものの量と同程度であってもよい。
各種実施態様では、酵素(及び所望により基質)は、溶液流延、噴霧乾燥、凍結乾燥(lyophilization/freeze-drying)、流動床噴霧コーティング、流動床造粒、噴霧冷却、湿式造粒、ドラム式造粒、高せん断式造粒、押出成形、球形化、パンコーティング、コアセルベーション、ゲル化、及び微粒化などが挙げられるがこれらに限定されない手法を用い、ポリマー中にカプセル化することができる。特定の実施態様では、噴霧乾燥が使用される。
一般的に、高分子マトリックスにカプセル化される酵素の量は50重量%未満である。各種実施態様では、高分子マトリックスにカプセル化される酵素の量は約0.01%〜約50%、約0.1%〜約25%、約1%〜約10%、又は約2%〜約5%である。
一部の実施態様では、酵素を含有している高分子マトリックスは、基質を含有している液相に懸濁された粒子の形態である。各種実施態様では、粒子は直径約0.1〜約1000、約50〜約250、約100〜約300、約200〜約500、約400〜約800、又は約600〜約1000μmである。
一部の実施態様では、高分子マトリックスは、厚みが約5〜約1000、約50〜約100、約100〜約200、又は約200〜約500、又は約500〜約1000μmのフィルムの形態である。
一部の実施態様では、高分子マトリックスは、最長寸法における厚みが約1〜30mmであるモノリスの形態である。モノリスは、薄片から、より球状の形状などの任意の形状を有してよく、自由に懸濁することができ、すなわち撹拌又は振盪しない限り沈殿する傾向を有する。
ペルヒドロラーゼを、極低含水性又は非水性洗剤と組み合わせて区画に存在させる場合、高分子マトリックスの安定化は不必要であり、酵素は直接洗剤に加えることができる。
一部の実施態様では、ペルヒドロラーゼ酵素は、粉末、沈殿、粒塊、顆粒、及び微粒剤などの固体形態で提供される。一部の実施態様では、酵素粉末は、ペルヒドロラーゼ酵素を噴霧乾燥又は凍結乾燥することにより形成される。粉末中に存在する酵素量は、好ましくは酵素粉末の乾燥重量に対して約5重量%〜約75重量%である。酵素粉末中の酵素の好ましい重量%範囲は約10重量%〜50重量%であり、酵素粉末中の酵素のより好ましい重量%範囲は約20重量%〜33重量%である。
一部の実施態様では、酵素粉末は、不活性充填剤、崩壊剤、溶解性増強剤、可塑剤、潤滑剤、界面活性剤などの賦形剤を更に含む。一態様では、賦形剤は、酵素粉末の乾燥重量に対して約95重量%〜約25重量%の範囲の量で提供される。酵素粉末中の賦形剤の好ましい重量%範囲は約90重量%〜50重量%であり、酵素粉末中の酵素のより好ましい重量%は約80重量%〜67重量%である。賦形剤の例は、オリゴ糖及び界面活性剤である。
具体的なオリゴ糖としては、マルトデキストリン、キシラン、マンナン、フコイダン、ガラクトマンナン、キトサン、ラフィノース、スタキオース、ペクチン、インスリン、レバン、グラミナン、アミロペクチン、スクロース、ラクツロース、ラクトース、マルトース、トレハロース、セロビオース、ニゲロトリオース、マルトトリオース、メレジトース、マルトトリオース(maltotriulose)、ラフィノース、ケストース、及びこれらの混合物が挙げられるがこれに限定されない。好ましい実施形態では、オリゴ糖賦形剤はマルトデキストリンである。オリゴ糖系賦形剤としては、ヒドロキシメチルセルロース及びヒドロキシプロピルメチルセルロース、並びにこれらの混合物などの水溶性非イオン性セルロースエーテルが挙げられるがこれに限定されない。更に追加的な実施形態では、賦形剤は、次の化合物:トレハロース、ラクトース、スクロース、マニトール、ソルビトール、グルコース、セロビオース、α−シクロデキストリン、及びカルボキシメチルセルロースのうちの1つ以上から選択されるがこれらに限定されない。
有用な界面活性剤としては、イオン性及び非イオン性界面活性剤、あるいはエトキシ化ヒマシ油、多糖分解(polyglycolyzed)グリセリド、アセチル化モノグリセリド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポロクサマー、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン誘導体、モノグリセリド又はエトキシ化誘導体、これらのジグリセリド又はポリオキシエチレン誘導体、ドクサートナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、コール酸又はそれらの誘導体、レシチン、リン脂質、エチレングリコール及びプロピレングリコールのブロックコポリマー、並びに非イオン性オルガノシリコーンなどの湿潤剤が挙げられるがこれに限定されない。好ましくは、界面活性剤は、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルであり、ポリソルベート80はより好ましい。
製剤の一部を使用して酵素粉末を作製する場合、界面活性剤は、酵素粉末中に存在するタンパク質重量に対し約5重量%〜0.1重量%の範囲の量で存在し、好ましくは酵素粉末中に存在するタンパク質重量に対し約2重量%〜0.5重量%の範囲の量で存在する。好ましい実施形態では、酵素粉末/製剤は噴霧乾燥により形成される。
酵素粉末の作製に使用する製剤には、1つ以上の緩衝剤(例えば、重炭酸、クエン酸、酢酸、リン酸、ピロリン酸、メチルホスホン酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、酒石酸、又はマレイン酸のナトリウム及び/又はカリウム塩)、及び酵素安定剤(例えば、エチレンジアミン四酢酸、(1ヒドロキシエチリデン)ビスホスホン酸)を更に含ませることもできる。緩衝剤は、カルボン酸エステル及び酵素粉末からなる製剤中のカルボン酸エステルの重量に対し約0.01重量%〜約50重量%の範囲の量で存在させることができる。緩衝剤は、カルボン酸エステル及び酵素粉末からなる製剤中のカルボン酸エステルの重量に対し約0.10重量%〜約10重量%の範囲の量で存在させることができる。
酵素粉末又は液体アシル基質中酵素粉末製剤は、使用時温度にて保管した場合に、長期間にわたって(例えば、25℃にて少なくとも6ヶ月)実質的に酵素活性を保持する(例えば、活性の少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%以上を保持する)。酵素粉末は、固体アシル基質及び/又は固体過酸化物供給源とともに配合することもできる。
一部の実施態様では、ペルヒドロラーゼ酵素は、顆粒剤中に固体形態で提供される。多層化顆粒を含む顆粒剤は、回転噴霧、湿式造粒法、乾式造粒、噴霧乾燥、ディスク造粒、押出成形、パンコーティング、球形化、ドラム式造粒、流動床造粒、高せん断式造粒、流動床噴霧コーティング、結晶化、沈殿、乳化ゲル化、回転ディスク噴霧、及びその他の流延成形法、及び顆粒化プロセスを含む各種製造法により作製することもできる。このような加工法は、当該技術分野において既知であり、米国特許第4,689,297号、米国特許第5,324,649号、米国特許第6248706号、米国特許第6,534,466号、並びに欧州特許第656058B1号及び欧州特許第804532B1号に記載されている。
多層化顆粒には、内核すなわち「コア」を含有させることができる。米国特許出願公開第20100124586号、米国特許第5,324,649号、並びに国際公開第9932595号は、コアに好適な材料を記載する。一部の実施態様では、コアは、1種以上の水溶性又は水分散性剤を含む。好適な水溶性剤としては、無機塩類(例えば、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、及び硫酸アンモニウム)、クエン酸、糖類(例えば、スクロース、ラクトース、グルコース、顆粒化スクロース、マルトデキストリン、及びフルクトース)、可塑剤(例えば、ポリオール、尿素、フタル酸ジブチル、及びフタル酸ジメチル)、繊維性材料(例えば、セルロース並びにヒドロキシル−プロピル−メチルセルロース、カルボキシ基−メチルセルロース、及びヒドロキシル−エチルセルロースなどのセルロース誘導体)、フィチン酸、及びこれらの組み合わせが挙げられるがこれに限定されない。好適な分散剤としては、クレイ、ノンパレイル(糖及びデンプンの組み合わせ;例えば、デンプン−スクロースノンパレイル−ASNP)、タルク、シリケートカルボキシメチルセルロース、デンプン、及びこれらの組み合わせが挙げられるがこれに限定されない。
米国特許出願公開第20100124586号、米国特許第5,324,649号、及び国際公開第9932595号には、コーティング層に好適な材料が記載される。一部の実施態様では、コーティング層は、次の材料:無機塩(例えば、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、及び硫酸アンモニウム)、クエン酸、糖(例えば、スクロース、ラクトース、グルコース、及びフルクトース)、可塑剤(例えば、ポリオール、尿素、フタル酸ジブチル、及びジメチルフタレート)、繊維製材料(例えば、セルロース並びにヒドロキシル−プロピル−メチルセルロース、カルボキシ−メチルセルロース、及びヒドロキシル−エチルセルロースなどのセルロース誘導体)、クレイ、ノンパレイル(糖及びデンプンの混合物)、珪酸塩、カルボキシメチルセルロース、フィチン酸、デンプン(例えば、トウモロコシデンプン)、脂質、油(例えば、菜種油、及びパラフィン油)、脂質、ビニルポリマー、ビニルコポリマー、ポリビニルアルコール(PVA)、可塑剤(例えば、ポリオール、尿素、フタル酸ジブチル、ジメチルフタレート、及び水)、抗凝集剤(例えば、タルク、クレイ、非晶質シリカ、及び二酸化チタン)、消泡剤(Foamblast 882(登録商標)及びErol 6000K(登録商標)など)、並びにタルクのうちの1種以上を含む。一実施形態では、コーティング層は、スクロースなどの糖類を含む。一実施形態では、コーティング層は、ポリビニルアルコール(PVA)などのポリマーを含む。多層化顆粒のコーティング層に組み込むのに好適なPVAには、部分的に加水分解され、完全に加水分解され、中程度に加水分解され、低粘度〜高粘度を有するものを含む。
一部の実施形態では、コアは、少なくとも1層のコーティング層によりコーティングされる。一実施形態では、コアは、少なくとも2層のコーティング層によりコーティングされる。別の実施形態では、コアは、少なくとも3層のコーティング層によりコーティングされる。更なる実施形態では、コアは、少なくとも4層のコーティング層によりコーティングされる。一実施形態では、少なくとも1層のコーティング層は酵素コーティング層である。一部の実施形態では、コアは、少なくとも2層の酵素層によりコーティングされる。別の実施形態では、コアは、少なくとも3層の酵素層によりコーティングされる。
一部の実施態様では、本発明の顆粒剤は、酵素コーティング層を含む。一部の実施態様では、酵素層は、少なくとも1種の酵素を含む。一部の実施態様では、酵素層は、少なくとも2種の酵素を含む。一部の実施態様では、酵素層は、少なくとも3種の酵素を含む。1種以上のペルヒドロラーゼに加えて、コーティングは、例えば、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチン酸リアーゼ、フィターゼ、キシラナーゼ、ホスファターゼ、エステラーゼ、酸化還元酵素、トランスフェラーゼ、β−グルカナーゼ、オキシダーゼ(例えば、ヘキソースオキシダーゼ、及びマルトースオキシドレダクターゼ)、及びこれらの混合物を更に含み得る。
一部の実施態様では、酵素コーティング層には、糖類(例えば、スクロース)、デンプン(例えば、トウモロコシデンプン)、脂肪、油(例えば、菜種油、及びパラフィン油)、脂質、ビニルポリマー、ビニルコポリマー、ポリビニルアルコール(PVA)、可塑剤(例えば、ポリオール、尿素、ジブチルフタレート、フタル酸ジメチル、及び水)、抗凝集剤(例えば、タルク、クレイ、非晶質シリカ、及び二酸化チタン)、消泡剤(Ouvrie PMC(Lesquin、France)から入手可能なFoamblast 882(登録商標)及びErol 6000K(登録商標)など)、及びタルクからなる群から選択される1種以上の追加の材料を更に含ませることもできる。Foamblast 882(登録商標)は、Emerald Foam Control(LLC)から入手可能である。Foamblast 882(登録商標)は、食品グレードの原料により製造された消泡剤である。
一部の実施態様では、多層化顆粒の外側コーティング層は、次のコーティング材料、ポリマー(例えば、ビニルポリマー、ポリビニルアルコール、及びビニルコポリマー)、ゴム、ワックス、脂肪、脂質、レシチン、顔料、潤滑剤、ノンパレイル、無機塩類(例えば、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、及び硫酸アンモニウム)、タルク、及び可塑剤(例えば、糖類、糖アルコール、及びポリエチレングリコール)のうちの1つ以上を含む。特定の実施形態では、多層化顆粒の外側コーティング層は、無機塩(例えば、硫酸ナトリウム)、ポリビニルアルコール(PVA)、タルク、又はこれらの混合物を含む。特定の実施形態では、外側コーティング層は、ポリビニルアルコール(PVA)及び/又はタルクを含む。
一部の実施態様では、ペルヒドロラーゼ酵素とともに、乾燥形態のエステル基質及び/又は乾燥形態の過酸化物供給源が同一の顆粒剤に含有される。ペルヒドロラーゼシステムの反応成分、又はその他の反応成分を同一の顆粒剤に含有させる場合、異なる成分は中間層により分離させて、成分間の反応を予防することもできる。このような層は、反応バリアとして呼ぶこともできる。反応バリアは、水溶性高分子材料(1種及び/又は複数種)から作製することができる。好ましい水溶性材料としては、例えば、ポリ酢酸ビニル、及びメチルセルロースワックスなど、塩化ナトリウム、スクロース、硫酸マグネシウム、硫酸アンモニウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アカシアゴム、ポリビニルピロリドン、モノ及びジグリセリド、ポリエチレングリコール、非イオン性界面活性剤、デンプン、ヒドロキシプロピルデンプン、ヒドロキシエチルデンプン及びその他の加工デンプンが挙げられる。
本明細書に記載の多層顆粒剤は、流動床噴霧コーティング、パンコーティング、及び初期コア材料(シード)上に連続的に層を付け加えることにより多層化顆粒を肉盛するためのその他の手法などの、各種手法により製造することができる。例えば、米国特許第5,324,649号及び米国特許出願公開第20100124586号を参照されたい一部の実施態様では、多層顆粒剤は、流動床噴霧コーティング法を使用し製造される。
一部の実施態様では、多層顆粒剤は、硫酸ナトリウムを含むコア、フィターゼ、スクロース、デンプン、フィチン酸及び菜種油を含む又はこれらからなる第1コーティング層、硫酸ナトリウムを含む又はこれらからなる第2コーティング層、並びにタルク及びPVAを含む又はこれらからなる第3コーティング層、を含む又はこれらからなる。第1コーティング層をコアに適用し、第2コーティング層を第1コーティング層に適用した後、第3コーティング層を第2コーティング層に適用する。
別の実施形態では、多層顆粒剤は、硫酸ナトリウムを含むコア、フィターゼ、スクロース、デンプン、フィチン酸及び消泡剤(Foamblast 882(登録商標)など)を含む又はこれらからなる第1コーティング層、硫酸ナトリウムを含む又はこれらからなる第2コーティング層、並びにタルク及びPVAを含む又はこれらからなる第3コーティング層、を含む又はこれらからなる。第1コーティング層をコアに適用し、第2コーティング層を第1コーティング層に適用した後、第3コーティング層を第2コーティング層に適用する。
ペルヒドロラーゼは、顆粒剤中精製酵素量が0.001〜50重量%となるよう顆粒剤に組み込まれる。一部の実施態様では、顆粒剤は、酵素保護剤及び難溶解性材料(dissolution retardant material)(すなわち、使用中の顆粒剤の溶解を調節する材料)を含有するように配合される。
アシル基質
ペルヒドロラーゼ酵素システムは、過酸化水素供給源の存在下でペルヒドロラーゼ酵素により過加水分解されることにより過酸を生成するカルボン酸エステル(アシル)基質を更に含む。
一部の実施態様では、アシル基質は、脂肪族及び/又は芳香族カルボン酸又はアルコールのエステルである。アシル基質は、モノ、ジ、トリ、又は多価エステル、又はこれらの混合物であってよい。例えば、アシル基質は、カルボン酸及び単一のアルコール(一価、例えば、エチルアセテート、プロピルアセテート)、2つのカルボン酸及びジオール[例えば、プロピレングリコールジアセタート(PGDA)、エチレングリコールジアセタート(EGDA)、又は混合物、例えば、2−アセチルオキシ1−プロピオネートの場合、プロピレングリコールはアルコール基2上にアセテートエステルを有し、かつアルコール基1上にプロピルエステルを有する]、又は3つのカルボン酸及びトリオール(例えば、グリセロール又は別の多価アルコールに結合したグリセロールトリアセテート又はアセテート/プロピオネートの混合物など)であってよい。
一部の実施態様では、アシル基質は、ニトロアルコールのエステル(例えば、2−ニトロ−1−プロパノール)である。一部の実施態様では、アシル基質は、ポリマーエステルであり、例えば、部分アシル化(アセチル化、プロピオニル化など)ポリカルボキシアルコール、アセチル化デンプンなどである。一部の実施態様では、アシル基質は、次の、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、ノナン酸、デカン酸、ドデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、モノアセチン、モノプロピオニン、ジプロピオニン、トリプロピオニン、モノブチリン、ジブチリン、グルコース五酢酸、キシロース四酢酸、アセチル化キシラン、アセチル化キシラン断片、β−D−リボフラノース−1,2,3,5−四酢酸、トリ−O−アセチル−D−ガラクタール、トリ−O−アセチル−グルカール、プロピレングリコールジアセタート、エチレングリコールジアセタート、1,2−エタンジオール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、2,5−ペンタンジオール、1,6−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、又は1,6−ヘキサンジオールのモノエステル又はジエステルのうちの1つ以上のエステルである。一部の実施態様では、トリアセチン、トリブチリン、及び他のエステルは、過酸形成のためのアシル基供与体として供される。一部の実施態様では、アシル基質はプロピレングリコールジアセタート、二酢酸エチレングリコール、又はエチルアセテートである。一実施形態では、アシル基質はプロピレングリコールジアセタートである。
一部の実施態様では、アシル基質は、次の
(a)次の構造を有する1つ以上のエステル
[X]
(式中、
Xは式RC(O)Oのエステル基であり、
は、場合によりヒドロキシル基又はC1〜C4アルコキシ基により置換された、C1〜C7線状、分枝状、又は環状ヒドロカルビル部分であり、Rは、場合により1つ以上のエーテル結合を含み、RはC2〜C7であり、
は、場合によりヒドロキシル基により置換された、C1〜C6線状、分枝状、又は環状ヒドロカルビル部分であり、R中の各炭素原子は、それぞれ1個以下のヒドロキシル基又は1個以下のエステル基を含み、Rは、場合により1つ以上のエーテル結合を含み、
mは1〜Rにおける炭素原子数であり、
前記1つ以上のエステルは、25℃下で少なくとも5ppmの水溶解度を有する)、又は
(b)次の構造を有する1つ以上のグリセリド
Figure 2015524004
(式中、Rは、ヒドロキシル基又はC1〜C4アルコキシ基により場合により置換されたC1〜C7直鎖状又は分岐鎖状アルキルであり、かつR及びRはそれぞれH又はRC(O)である)、又は
(c)次式の1つ以上のエステル
Figure 2015524004
(式中、Rはヒドロキシル基又はC1〜C4アルコキシ基により場合により置換されたC1〜C7直鎖状又は分岐鎖状アルキルであり、かつRはC1〜C10直鎖状又は分岐鎖状アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルキルアリール、アルキルヘテロアリール、ヘテロアリール、(CHCHO)、又は(CHCH(CH)−O)Hであり、かつnは1〜10である)、又は
(d)1種以上のアセチル化単糖、アセチル化二糖、又はアセチル化多糖類、又は
(e)(a)〜(d)の任意の組み合わせ、のうちのいずれか1つ以上を含む。
上記の通り、好適な基質は一価(すなわち、単一のカルボン酸エステル部分を含む)又は多価(すなわち、1つ以上のカルボン酸エステル部分を含む)であり得る。色調の変更に使用される基質の量は、基質分子におけるカルボン酸エステル部分数に基づいて調節することができる。一部の実施態様では、最終的な水性媒質(例えば、洗浄液)中のカルボン酸エステル部分の濃度は約20〜500mM、例えば、約40mM〜約400mM、約40mM〜約200mM、又は更には約60mM〜約200mMである。カルボン酸エステル部分濃度の例としては、約60mM、約80mM、約100mM、約120mM、約140mM、約160mM、約180mM、及び約200mMが挙げられる。
一部の実施態様では、アシル基質が二価である場合(PGDAなどの場合)、約10〜200mM、例えば、約20mM〜約200mM、約20mM〜約100mM、又は更には約30mM〜約100mMの量で提供される。エステル基質量の例としては、約30mM、約40mM、約50mM、約60mM、約70mM、約80mM、約90mM、及び約100mMが挙げられる。当業者であれば、1分子当たりのカルボン酸エステル部分をもとにした、三価、又はその他の多価エステル基質に相当する量を容易に算出することができるであろう。
一部の実施態様では、アシル基質は粘稠な液体及びゲルを含む液体である。例となる液体は、エンドユーザが本発明の一回量包装過酸生成システムを使用する可能性の高い温度にて液体である、PGDA、トリアセチン、及び本明細書に記載されるその他の基質である。液体基質は、好ましくは非水性形態で提供され、あるいは極低含水性又は非水性洗剤として同一の包装区画に添加することができる。一部の実施態様では、アシル基質は、吸湿性の固体アシル基質から生じるゴムを含む固体である。例となる液体は、エンドユーザが本発明の一回量包装過酸生成システムを使用する可能性の高い温度にて固体である、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、p−ニトロフェニル酢酸、グルコース五酢酸、及び本明細書に記載されるその他の基質である。
一部の実施態様では、アシル基質は、色の変更を行われる繊維製品上の染料のモル量に対しモル過剰量で提供される。一部の実施態様では、エステル基質のカルボン酸エステル部分は、染料のモル量の約20〜約20,000倍で提供される。染料分子に対するカルボン酸エステル部分のモル比の例は、約100/1〜約10,000/1,約1,000/1〜約10,000/1、又は更には2,000/1〜約6,000/1である。一部の場合では、染料分子に対するアシル基質のモル比は、少なくとも2,000/1、又は少なくとも6,000/1である。
一部の実施態様では、アシル基質が二価である場合(PGDAである場合など)、アシル基質は染料のモル量の約10〜約10,000倍で提供される。染料分子に対するアシル基質のモル比の例は、約50/1〜約5,000/1、約500/1〜約5,000/1、又は更には1,000/1〜約3,000/1である。一部の場合では、染料分子に対するアシル基質のモル比は少なくとも1,000/1、又は少なくとも3,000/1である。前述したとおり、当業者であれば、1分子当たりのカルボン酸エステル部分をもとにした、三価、又はその他の多価アシル基質に相当する量を容易に算出することができる。
一部の実施態様では、アシル基質は約100ppm〜約100,000ppm、又は約2500〜約3500ppmの濃度で提供される。一部の実施態様では、アシル基質は、ペルヒドロラーゼ酵素に対してモル過剰で提供される。一部の実施態様では、ペルヒドロラーゼ酵素に対するカルボン酸エステル部分のモル比は、少なくとも約2×10/1、少なくとも約4×10/1、少なくとも約1×10/1、少なくとも約2×10/1、少なくとも約4×10/1、又は更には少なくとも約1×10/1以上である。一部の実施態様では、アシル基質は、ペルヒドロラーゼ酵素に対して約4×10/1〜約4×10/1モル過剰で提供される。
一部の実施態様では、アシル基質は二価(PGDAである場合など)であり、ペルヒドロラーゼ酵素に対するアシル基質のモル比は、少なくとも約1×10/1、少なくとも約2×10/1、少なくとも約5×10/1、少なくとも約1×10/1、少なくとも約2×10/1、又は更には少なくとも約5×10/1以上である。一部の実施態様では、アシル基質は、ペルヒドロラーゼ酵素に対して約2×10/1〜約2×10/1モル過剰で提供される。当業者であれば、1分子当たりのカルボン酸エステル部分をもとにした、三価、又はその他の多価アシル基質に相当する量を容易に算出することができるであろう。
一部の実施態様では、アシル基質は、混合された反応製剤に、反応製剤の0.05重量%〜40重量%の濃度、好ましくは反応製剤の0.1重量%〜20重量%の濃度、及びより好ましくは反応製剤の0.5重量%〜10重量%の濃度で存在する。
過酸化物供給源
ペルヒドロラーゼ酵素システムは、少なくとも1種の過酸化物供給源を更に含む。一部の実施態様では、過酸化物供給源は過酸化水素である。一部の実施態様では、過酸化物供給源は、水への添加に応じ過酸化物を生成する化合物である。化合物は固体又は液体であってよい。このような化合物には、各種無機又は有機化合物の過酸化水素付加物を含み、その中で最も広範に選択されるのは、過炭酸ナトリウムとも呼ばれる炭酸ナトリウム過酸化水素付加物である。
一部の実施態様では、過酸化物供給源は無機過水和物塩である。無機過水和物塩の例は、過ホウ酸塩、過炭酸塩、過リン酸塩、過硫酸塩及び過珪酸塩である。無機過水和物塩は、通常、アルカリ金属塩である。追加の過酸化水素供給源には、ゼオライトの過酸化水素付加物、尿素過酸化水素、及び過酸化カルバミドが含まれる。
過酸化物供給源は、追加して保護を行っていない、結晶質形態及び/又は実質的に純粋な固体形態であってよい。ある種の過水和物塩に関しては、好ましい形態は、顆粒生成物中の過酸化水素塩に良好な保管安定性をもたらすコーティングを包含する、顆粒状組成物である。好適なコーティングは、無機塩類(アルカリ金属ケイ酸塩、炭酸塩若しくはホウ酸塩、又はこれらの混合物など)、又は有機塩類(ワックス、油、又は脂肪石鹸など)を含む。
一部の実施態様では、過酸化物供給源は、酵素により過酸化物を生成するシステムである。一実施形態では、酵素により過酸化水素を生成するシステムは、オキシダーゼ及びその基質を含む。好適なオキシダーゼ酵素としては、グルコースオキシダーゼ、ソルビトールオキシダーゼ、ヘキソースオキシダーゼ、コリンオキシダーゼ、アルコールオキシダーゼ、グリセロールオキシダーゼ、コレステロールオキシダーゼ、ピラノースオキシダーゼ、カルボキシアルコールオキシダーゼ、L−アミノ酸オキシダーゼ、グリシンオキシダーゼ、ピルビン酸オキシダーゼ、グルタミン酸オキシダーゼ、サルコシンオキシダーゼ、リジンオキシダーゼ、乳酸オキシダーゼ、バニリルオキシダーゼ、グリコール酸オキシダーゼ、ガラクトースオキシダーゼ、ウリカーゼ、オキザラートオキシダーゼ、及びキサンチンオキシダーゼが挙げられるがこれに限定されない。
次の等式は、過酸化水素を酵素により産生する際に連動するシステム例を提供する:
Figure 2015524004
好適な基質を用い過酸化物を生成する任意の酵素を使用することができることから、過酸化物の生成を任意の特定の酵素に限定することは意図しない。例えば、乳酸及び酸素から過酸化物を生成することが既知であるラクトバチルス(Lactobacillus)種由来のラクテートオキシダーゼを使用することができる。このような過酸にまつわる利点の1つは、過酸が漂白に最適になるpH範囲内(すなわち、pKa以下)に塩基性水溶液のpHを低下させる酸(例えば、上記の例ではグルコン酸)が、酵素により生成されるというものである。pHのこのような低下はまた、過酸の生成によって直接的にもたらされる。過酸化水素を生成することのできるその他の酵素(例えば、アルコールオキシダーゼ、エチレングリコールオキシダーゼ、グリセロールオキシダーゼ、アミノ酸オキシダーゼなど)を、アシル基質と共に、ペルヒドロラーゼ酵素と組み合わせて使用して、過酸を生成することもできる。
酵素により過酸化水素を産生させるために連結させたシステムが使用される場合、オキシダーゼ酵素は一回量包装において、オキシダーゼの基質とは異なる区画に提供されるべきであり、あるいはオキシダーゼ及び基質は、一回量包装を水に暴露するまで反応しないように、非混合性の形態で提供すべきである。一部の実施態様では、オキシダーゼ酵素は、ペルヒドロラーゼ酵素、アシル基質、又は過酸素の供給源と同一の区画中に存在する。一部の実施態様では、オキシダーゼ酵素の基質は、ペルヒドロラーゼ酵素、アシル基質、又は過酸素の供給源など同一の区画中に存在する。
一部の実施態様では、過酸化物供給源は、分解から過酸化水素供給源を安定化させるために、低pH、例えば、約6.5未満、約6.0未満、約5.5未満、約5.0未満、約4.5未満、又は更には約4.0未満のpHの液体として提供される。
一部の実施態様では、過酸化物供給源は、約100ppm〜約10,000ppm、約1,000ppm〜約3,000ppm、又は約1,500〜約2,500ppmの濃度で提供される。一部の実施態様では、過酸化水素は、染料のモル量の約10〜約1,000倍である。
一部の実施態様では、過酸化物供給源は、約10〜200mM、例えば、約20mM〜約200mM、約20mM〜約100mM、又は更には約30mM〜約100mMの量で提供される。過酸化水素の量の例としては、約30mM、約40mM、約50mM、約60mM、約70mM、約80mM、約90mM、及び約100mMが挙げられる。
一部の実施態様では、過酸化物供給源が、色の変更を行われる染料のモル量に対してモル過剰で提供される。一部の実施態様では、過酸化水素は、染料のモル量の約10〜約10,000倍で提供される。染料分子に対する過酸化水素のモル比の例は、約500/1〜約5,000/1、又は更には1,000/1〜約3,000/1である。一部の場合では、染料分子に対する過酸化水素のモル比は、少なくとも1,000/1、又は少なくとも3,000/1である。
一部の実施態様では、過酸化物供給源は、ペルヒドロラーゼ酵素に対してモル過剰で提供される。一部の実施態様では、ペルヒドロラーゼ酵素に対する過酸化水素のモル比は、少なくとも約1×10/1、少なくとも約2×10/1、少なくとも約5×10/1、少なくとも約1×10/1、少なくとも約2×10/1、又は更には少なくとも約5×10/1、又はそれ以上である。一部の実施態様では、過酸化水素は、ペルヒドロラーゼ酵素に対して約2×10/1〜2×10/1モル過剰で提供される。
一部の実施態様では、反応製剤中の過酸素化合物の濃度は、0.0033重量%〜約50重量%、好ましくは0.033重量%〜約40重量%、より好ましくは0.33重量%〜約30重量%の範囲であってよい。
包装材
一回量包装は、水溶性材料から製造されるべきであり、あるいは非水性媒質又は極低含水性媒質に不溶性の水溶性材料により部分的に区分けされた、少なくとも1つの区画を有するべきである。水溶性材料は、包装内容物により処理される対象上に残渣が残されるのを回避するため、及び/又は洗濯機、食洗機、又は他の容器に残渣が残されるのを回避するため、冷水にさえも完全に溶解することが望ましい。水溶性材料は、包装が、水との接触から数分以内に内容物を実質的に放出し始めるよう、溶解を開始すべきである。好ましくは、包装の内容物は、水との接触後、5分以内、4分以内、3分以内、2分以内、1分以内、又は更には30秒以内に実質的に放出される。
水溶性材料の溶解速度及び溶解の完全性は、量の判明している材料を、所定の温度にて所定の時間にわたって激しく撹拌(例えば、電磁攪拌器)して水に溶解させる重力測定法を使用し、測定することができる。次に、孔径約50μm以下の焼結ガラスフィルターを通して混合物をろ過する。任意の従来法(例えば、蒸発)によりろ液を回収し、溶解させた又は分散させた画分に相当するろ液中のポリマーの重量を求める。次に、溶解度又は分散性を算出することができる。
好ましい水溶性材料は、フィルムを形成させることができる高分子材料である。フィルムは、好ましくは、1〜200μm、より好ましくは15〜150μm、更により好ましくは30〜100μmの厚みを有する。流延成形、ブロー成形、押出し、及び押出ブロー成形を含む当該技術分野において既知の方法を使用して、フィルムを得ることができる。フィルムは、包装の形成中、又は前述の内容物の充填及び前述の内容物を入れた包装のシーリング中に伸張させることができる。フィルムを伸張させることで、最終的な包装はより小型化される。
ポリマーは、好ましくは1,000〜1,000,000、10,000〜300,000、15,000〜200,000、又は更には20,000〜150,000の任意の重量平均分子量を有し得る。ポリマー及び/又はコポリマー及び/又はそれらの誘導体の例は、ポリビニルアルコール(PVA又はPVOH)、ポリビニルピロリドン、ポリアルキレンオキシド、アクリルアミド、アクリル酸、セルロース、セルロースエーテル、セルロースエステル、セルロースアミド、ポリビニルアセテート、ポリカルボン酸及び塩類、ポリアミノ酸又はペプチド、ポリアミド、ポリアクリルアミド、マレイン酸/アクリル酸のコポリマー、デンプン及びゼラチンを含む多糖類、キサンタン(xanthum)及びカラガム(carragum)などの天然ガム、並びにこれらの混合物から選択される。より好ましいポリマーは、ポリアクリレート及び水溶性アクリレートコポリマー、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、デキストリン、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、マルトデキストリン、ポリメタクリレート、及びこれらの混合物から選択され、最も好ましくはポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールコポリマー、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、及びこれらの混合物から選択される。ポリマーブレンドを使用して、所望の溶解速度及び保管安定性を達成することができ、かつ包装の異なる区画には異なるポチマーを使用することができる。
一部の実施態様では、フィルムは、PVOHポリマーを含み、かつMonosol LLC(Gary,Ind.,U.S.)により市販の商品名M8630として既知のフィルムと類似した特性を有するPVOHポリマーを含む。フィルムは、Aicello Chemical Europe GmbH(Carl−Zeiss−Strasse 43,47445 Moers,DE)から市販の商品名PT−75として既知である。
一部の実施態様では、水溶性材料は、例えば、国際公開第2008063468号に記載の通り、ポリビニルアルコール(PVOH)、キトサン、及びホウ酸などの架橋剤を組み合わせて作製される。得られるフィルムは、好ましくは、pH約9.3超、及び好ましくは10超下で不溶性であり、かつ洗剤組成物と接触させた場合に安定であるよう配合される。得られるフィルムは、好ましくは、洗浄の予洗浄相時の使用を意図される自動洗浄装置における撹拌に耐性を示すのに十分な湿潤強度も有する。
小型包装に使用されるフィルムの主成分は、PVOH、キトサン、及びホウ酸などの架橋剤である。好ましくは、中程度の分子量を有するPVOHは、完全に(例えば、99%〜100%)加水分解され、20℃下で約20cps〜約30cpsの4%水溶液粘度を有する。PVOHは、好ましくは、フィルム(重量/重量)の総重量に対し、乾燥重量で約50重量%〜約90重量/重量、例えば、約60重量/重量〜約80重量/重量、又は約70重量/重量存在する。
キチンは、異なる結晶構造及び脱アセチル化度を有し、種間で非常に大きな差異を有するN−アセチルグルコサミンのポリマーの一部類である。キチンをより大規模に脱アセチル化することにより得られる多糖類はキトサンである。キチン及びキトサンは、いずれも水、水性希釈基剤、及びほとんどの有機溶媒に不溶性である。しかしながら、キチンとは異なり、キトサンは水性希酸には、通常、キトソニウム塩などのカルボン酸には溶解性である。キトサンは異なる分子量で入手可能であり、一般的には非毒性かつ生分解性であるとしてみなされる。アセチル化度は、アミン基のpKa、ひいては溶解性挙動、及びポリマーのレオロジー特性に有意に作用する。ほとんどの脱アセチル化ポリマー上のアミン基は、ポリマー資源に応じ5.5〜6.5の範囲のpKaを有する。低pHでは、ポリマーは、約pH 7にて生じるゾル−ゲル変換により可溶性である。
キトサンのアセチル化度は、フィルムの溶解し始めるpH値に影響する。アセチル化度が増加するにつれて、フィルムの溶解するpHは上昇する。キトサンのアセチル化度は、フィルムが溶解するpH範囲を約9.2又は9.3とするため、好ましくは約65%以下、又は70%以下であり、例えば、約50%〜約65%、約55%〜約65%、又は約60%〜約65%などの範囲である。この材料は、市販の、水性酢酸中85%〜95%脱アセチル化キトサン無水酢酸を使用する、当該技術分野において既知の手法による再アセチル化反応により得ることができる。約150,000Da〜約190,000Daの平均分子量が好ましい。キトサンは、好ましくは約1重量/重量〜約20重量/重量の範囲で存在する。キトサンに対するPVOHの重量比は、約12:1〜約3:1、又は約8:1〜約10:1、例えば、約9:1である。
ホウ砂、ホウ酸塩、ホウ酸、クエン酸、マレイン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、第二銅塩、水溶性ポリアミド−エピクロロヒドリン、及びこれらの組み合わせなどの架橋剤は、キトサンにPVOHを弱く架橋し、得られるフィルムの湿潤強度を増強させるものと考えられる。架橋剤は、架橋剤の種類に応じ、好ましくは最大約10重量/重量、例えば、約0.1重量/重量〜約10重量/重量、又は0.1重量/重量〜約5重量/重量の量で存在させる。ホウ酸は、好ましくは約0.3重量/重量〜約0.7重量/重量の範囲の量で使用される。
フィルムには、ポリマー又はポリマー材料に加えてその他の追加の原料を更に含ませることもできる。例えば、可塑剤(例えば、グリセロール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ソルビトール、及びこれらの混合物)、追加の水、崩壊助剤、潤滑剤、剥離剤、充填剤、増量剤、架橋剤、ブロッキング防止剤、抗酸化物質、粘着性除去剤、消泡剤、層状珪酸塩型ナノクレイなどのナノ粒子(例えば、ナトリウムモンモリロナイト)、漂白剤(例えば、重亜硫酸ナトリウム)、及び他の機能性材料を、意図される目的に好適な量で加えることも有益であり得る。このような補助剤の量は、最大好ましくは最大約10重量/重量、より好ましくは最大約5重量/重量である。一部の実施態様では、フィルム自体が一回量包装の区画であり、この場合には、区画はペルヒドロラーゼ酵素、アシル基質、及び/又は固体過酸化物供給源を含み得る。フィルムには、洗剤組成物成分、例えば、界面活性剤、有機ポリマー系汚れ脱離剤、分散剤、染料、移染防止剤、柔軟仕上げ剤、シート材(sheeting agents)、乾燥剤、及び/又は芳香剤を含ませることもできる。
一回量包装は、水溶性材料により部分的に区分けされた少なくとも1つの区画を有さなければならないものの、一回量包装の一部分は不溶性材料により作製されてもよい。例えば、一回量包装は、水溶性材料を取り付けるための骨格構造、あるいは水溶性材料により区分けされた区画を取り囲む外囲を含有し得る。不溶性材料は、理論上は木材又は金属であってもよいものの、好ましくは、低価格で再生利用可能なポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリカーボネートなどの高分子材料である。特に、一回量容器が洗濯用途を意図されるものである場合、不溶性材料の表面は平滑であり、かつ衣類に損傷を与える恐れのある鋭い角を有さないものであるべきである。
国際特許出願に記載されている水溶性フィルムの例は、国際公開第2008063468号、国際公開第2011094687号、及び国際公開第2011094690号、米国特許第8,008,241号、米国特許第7,671,003号、米国特許第7,615,524号、米国特許第7,517,847号、米国特許第7,507,699号、米国特許第7,479,475号、米国特許第7,472,710号、米国特許第7,452,853号、米国特許第7,282,472号、米国特許第7,115,173号、米国特許第7,086,110号、米国特許第7,074,748号、米国特許第7,036,177号、米国特許第7,033,980号、米国特許第7,022,659号、米国特許第7,001,878号、米国特許第6,998,375号、米国特許第6,956,016号、米国特許第6,812,199号、米国特許第6,750,191号、米国特許第6,740,628号、米国特許第6,670,314号、米国特許第6,632,785号、米国特許第6,503,879号、米国特許第6,475,977号、米国特許第6,448,212号、米国特許第6,303,553号、米国特許第6,228,825号、米国特許第4,925,586号、D656,668 S,D657,495 S,D657,495 S,D651,340 S,D656,669 S,D656,670,D656,671 S,D657,910 S,D656,672 S,D656,673 S,D656,674 S,D640,934 S,D648,481 S,D639,182 S,D639,183 S、及びD639,184 S、及び米国特許出願公開第20110201685号号、米国特許出願公開第20110017239号、米国特許出願公開第20100120650号、米国特許出願公開第20080004198号、米国特許出願公開第20070203047号、米国特許出願公開第20070123444号、米国特許出願公開第20060019866号、米国特許出願公開第20050256024号、米国特許出願公開第20050215457号、米国特許出願公開第20050139241号、米国特許出願公開第20050124521号、米国特許出願公開第20050065053号、米国特許出願公開第20050039781号、米国特許出願公開第20050020476号、米国特許出願公開第20050003992号、米国特許出願公開第20040255395号、米国特許出願公開第20040235697号、米国特許出願公開第20040216500号、米国特許出願公開第20040147427号、米国特許出願公開第20040142841号、米国特許出願公開第20040142840号、米国特許出願公開第20040053798号、米国特許出願公開第20040018953号、米国特許出願公開第20030224959号、米国特許出願公開第20030213500号、米国特許出願公開第20030172960号、米国特許出願公開第20030114332号、米国特許出願公開第20030092590号、米国特許出願公開第20030050208号、米国特許出願公開第20030003095号、米国特許出願公開第20020187910号、米国特許出願公開第20020187909号、米国特許出願公開第20020142931号、及び米国特許出願公開第20020142930号であり、これらの特許文献は、参照によりその全体が本明細書に援用される。
水溶性包装材料は、MonoSol(Merrillville(Indiana,USA)(及びMulti−Pack(Chatsworth(California,USA))などの製造元から市販される。本発明の説明に従いペルヒドロラーゼ酵素システムを供給するために容易に構成することのできる市販の一回量包装の例としては、PUREX(登録商標)UltraPacks(Henkel)、FINISH(登録商標)Quantum(Reckitt Benckiser)、CLOROX(商標)2 Packs(Clorox)、OxiClean Max Force Power Paks(Church & Dwight)、並びにTIDE(登録商標)Stain Release、CASCADE(登録商標)ActionPacs、及びTIDE(登録商標)Pods(商標)(Procter & Gamble)が挙げられる。
洗剤組成物
一部の実施態様では、本発明の一回量包装は洗剤組成物を含む。洗剤組成物の例としては、洗濯洗剤組成物及び食器自動洗浄用組成物を含む食器洗浄用組成物が挙げられる。本明細書に詳細に記載されるとおり、洗剤組成物は、ペルヒドロラーゼシステムの成分を1つ以上含有する一回量包装の1つ以上の区画に含有させることができ、あるいはペルヒドロラーゼシステムの成分の何ら含有しない一回量包装の1つ以上の追加の区画に含有させることもできる。別の方法としては、洗剤組成物の一部の成分が、ペルヒドロラーゼシステムの成分のうちの1つ以上も含有する一回量包装の1つ以上の区画に含有され、かつ洗剤組成物の別の成分が、ペルヒドロラーゼシステムの成分を全く含有しない一回量包装の1つ以上の追加の区画に含有されるよう、異なる区画に洗剤組成物の成分を提供することもできる。これまでにも、洗剤製剤の数多くの例で、多区画形式での提供が意図されていることも、それらの洗剤製剤を、ペルヒドロラーゼシステムの成分とともに本発明の一回量包装に包含するのに良好に適するものとする。
数多くの洗剤組成物例が以降の表に提供される。それらの洗剤組成物は一般的な洗剤組成物であるため、それらの多くには漂白剤が含有され、典型的には過炭酸供給源及び漂白増進剤が含有される。本発明の組成物及び方法の好ましい実施形態では、ペルヒドロラーゼシステムは、一部又は完全にこれらの従来の漂白剤と置き換えられる。別途記載のない限り、すべての数字は成分の重量%を指す。以降の表では、酵素又は酵素製剤に対する参照には、洗剤組成物に有用であることが既知であるすべての酵素が包含されるが、ただしペルヒドロラーゼ酵素は除外される。
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有用性
本発明の一回量包装は、洗浄、消毒、及び漂白のための数多くの用途を有する。一部の実施形態では、一回量包装は、洗濯用途のためのものであり、特にトップローディング及びフロントローディング洗濯機での自動洗濯用途のためのものである。このような用途では、一回量包装は、水の充填とともに、あるいは水を充填した後に、洗濯機に加えられる。一回量包装が洗濯洗剤組成物を含有しない場合、一回量包装は別個に加えることができる。理想的には、衣類は一回量包装が溶解し、すべてのペルヒドロラーゼ成分及び洗剤成分が洗浄液に分散された後に洗濯機に加えられるが、多くの消費者が規定のプロトコルに従わないことは理解され及び想到される。本発明の一回量包装は、包装を溶解し、洗浄液中で過酸を形成させるのには、限られた時間及び適度な量の水が必要とされることを特徴とし、したがって、洗浄される衣類の上に一回量包装を加えるか、又は洗浄される衣類と一回量包装を同時に洗濯機加えるかすることで望ましくない漂白が生じることはない。
他の実施形態では、一回量包装は食器洗浄用途のためのものであり、特に自動洗浄機のためのものである。このような用途では一回量包装は、典型的な自動洗浄サイクルの開始前に、食洗機の洗剤ディスペンサーに加えられ、又は食洗機内のラックに配置される。一回量包装が食器洗浄用洗剤組成物を含有しない場合、一回量包装は別個に加えることができる。
更に別の実施形態では、一回量包装は、特定の洗浄装置には必要とされない洗浄用途のためのものである。このような場合、一回量包装は、バケツ、流し、洗面器、部品クリーナー、浴槽、便器、トイレのタンク/貯水槽、又はその他の器において、水又はその他の水性媒質と混合することができる。一回量包装が洗剤組成物を含有しない場合、一回量包装は別個に加えることができる。洗浄される品物の例としては、衣類、食器類、私道、床、タイヤ、動物施設、病院の床、医療機器、及びその他の表面が挙げられるがこれらに限定されない。一部の実施形態では、一回量包装は、洗浄機又は食洗機自体を洗浄、漂白、又は殺菌するために使用される。
任意の前述の用途において、一回量包装を、取り扱いを補助するために、メッシュ製の又は穿孔されている容器で有利に提供することもできる。このような場合、ハウジングは、一回量包装を溶解させた後、又は洗浄用途が完了した後に器から回収することができる。一部の実施形態では、ハウジングには、機能を付与するために取っ手、棒、留め具、ひも、ロープ、鎖、又は他の構造が取り付けられる。
本発明の組成物及び方法のこれら及び他の態様並びに実施形態は、本説明に照らして当業者に明らかとなるであろう。以下の例は、これらに限定されないが、組成物及び方法を更に説明することが意図される。
これまでに、理解を明瞭にする目的で例示及び実施例により本発明は一部詳細に記載されてきたものの、本発明の趣旨及び範囲から逸脱せずに特定の変更及び改変が可能であることは当業者には明白である。したがって、本説明は、本発明の範囲を制限するものと解釈されるべきではない。
本明細書に引用されたすべての公刊物、特許及び特許明細書は、これによって、あらゆる目的のためにこれらの全体が参照により組み込まれ、各個別の公刊物、特許又は特許明細書が特定的に及び個々に示されている場合には参照により同程度そのように組み込まれる。

Claims (37)

  1. クリーニング用途でペルヒドロラーゼ酵素システムを送達するための一回量包装であって、前記ペルヒドロラーゼ酵素システムが、ペルヒドロラーゼ酵素成分、アシル基質成分、及び過酸化物供給源成分を含み、前記包装が、
    水溶性材料により少なくとも部分的に区分けされ、かつ前記ペルヒドロラーゼ酵素システムの第1成分を含む第1区画と、
    水溶性材料により少なくとも部分的に区分けされ、かつ前記ペルヒドロラーゼ酵素システムの第2成分及び第3成分を含む第2区画と、を含み、
    前記第1区画中の前記第1成分と、前記第2区画中の前記第2及び前記第3成分は、過酸の形成を予防するため保管中は分離され、水性溶液への溶解とともに、前記第1区画及び前記第2区画が同時に又は連続的に溶解することで、前記ペルヒドロラーゼ酵素システムの前記第1、前記第2、及び前記第3成分が接触可能となり、過酸が生成される、一回量包装。
  2. 前記第1成分が、前記ペルヒドロラーゼ酵素であり、前記第2成分が、前記アシル基質であり、及び前記第3成分が、前記過酸化物供給源である、請求項1に記載の一回量包装。
  3. 前記第1成分が、前記アシル基質であり、前記第2成分が、前記ペルヒドロラーゼ酵素であり、及び前記第3成分が、前記過酸化物供給源である、請求項1に記載の一回量包装。
  4. 前記第1成分が、前記過酸化物供給源であり、前記第2成分が、前記アシル基質であり、及び前記第3成分が、前記ペルヒドロラーゼ酵素である、請求項1に記載の一回量包装。
  5. 極低含水性、非水性、若しくは非混合性形態の洗濯又は食器洗い洗剤が、前記第1区画に更に提供される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の一回量包装。
  6. 前記第1成分が、液体又は固体形態で提供されたペルヒドロラーゼ酵素であり、前記第2成分が、非水性液体形態で提供されたアシル基質であり、及び前記第3成分が、固体形態で提供された過酸化物供給源である、請求項2に記載の一回量包装。
  7. 前記第1成分が、非水性液体形態で提供されたアシル基質であり、前記第2成分が、固体又は非水性液体形態で提供されたペルヒドロラーゼ酵素であり、及び前記第3成分が、固体形態で提供された前記過酸化物供給源である、請求項3に記載の一回量包装。
  8. 前記第1成分が、固体形態で提供された過酸化物供給源であり、前記第2成分が、非水性液体形態で提供されたアシル基質であり、及び前記第3成分が、固体又は非水性液体形態で提供されたペルヒドロラーゼ酵素である、請求項4に記載の一回量包装。
  9. 前記洗濯又は前記食器洗い洗剤が、固体、ゲル、ペースト、又はワックスからなる群から選択される非混合形態として提供される、請求項5〜8のいずれか一項に記載の一回量包装。
  10. 前記洗濯又は前記食器洗い洗剤が、約10%未満の含水量を有する極低含水性の液体として提供される、請求項5〜8のいずれか一項に記載の一回量包装。
  11. 前記洗濯又は前記食器洗い洗剤が、非水性である、請求項5〜8のいずれか一項に記載の一回量包装。
  12. 極低含水性、非水性、若しくは非混合性形態の洗濯又は食器洗い洗剤が、前記第2区画に更に提供される、請求項1に記載の一回量包装。
  13. 前記第1成分が、固体又は液体形態で提供されたペルヒドロラーゼ酵素であり、前記第2成分が、非水性液体形態で提供されたアシル基質であり、及び前記第3成分が、固体形態で提供された過酸化物供給源である、請求項12に記載の一回量包装。
  14. 前記第1成分が、液体形態で提供されたアシル基質であり、前記第2成分が、固体又は非水性液体形態で提供されたペルヒドロラーゼ酵素であり、及び前記第3成分が、固体形態で提供された過酸化物供給源である、請求項12に記載の一回量包装。
  15. 前記第1成分が、固体又は液体形態で提供された過酸化物供給源であり、前記第2成分が、非水性液体形態で提供されたアシル基質であり、及び前記第3成分が、固体又は非水性液体形態で提供されたペルヒドロラーゼ酵素である、請求項12に記載の一回量包装。
  16. 前記洗濯又は前記食器洗い洗剤が、固体、ゲル、ペースト、又はワックスからなる群から選択される非混合形態として提供される、請求項12〜15のいずれか一項に記載の一回量包装。
  17. 前記洗濯又は前記食器洗い洗剤が、約10%未満の含水量を有する極低含水性の液体として提供される、請求項12〜15のいずれか一項に記載の一回量包装。
  18. 前記洗濯又は前記食器洗い洗剤が、非水性である、請求項12〜15のいずれか一項に記載の一回量包装。
  19. 前記第1区画が、水溶性材料により完全に区分けされている、請求項1〜18のいずれか一項に記載の一回量包装。
  20. 前記第2区画が、水溶性材料により完全に区分けされている、請求項1〜19のいずれか一項に記載の一回量包装。
  21. 前記第1区画が、前記第2区画を区分けする前記水溶性材料である、請求項1〜20のいずれか一項に記載の一回量包装。
  22. 前記第2区画が、前記第1区画の少なくとも一部分を区分けする前記水溶性材料である、請求項1〜21のいずれか一項に記載の一回量包装。
  23. 前記第1区画が、前記第2区画を区分けする前記水溶性材料に対し適用されたフィルムである、請求項1〜22のいずれか一項に記載の一回量包装。
  24. 前記第2区画が、前記第1区画を区分けする前記水溶性材料に対し適用されたフィルムである、請求項1〜23のいずれか一項に記載の一回量包装。
  25. 追加の区画を更に含む、請求項1〜24のいずれか一項に記載の一回量包装。
  26. 前記追加の区画が、洗濯洗剤組成物、食器洗浄用洗剤組成物、柔軟仕上げ剤、又はすすぎ剤を含む、請求項25に記載の一回量包装。
  27. 過酸化物供給源成分が、オキシダーゼ酵素及び該オキシダーゼ酵素のための基質であり、前記基質に対する前記オキシダーゼ酵素の活性が過酸化物を生成する、請求項1に記載の一回量包装。
  28. オキシダーゼ酵素及び前記オキシダーゼ酵素のための基質が、異なる区画に存在する、請求項27に記載の一回量包装。
  29. 水溶性パウチ及び洗剤組成物を含む一回量包装であって、前記パウチが少なくとも第1区画及び第2区画を含み、前記洗剤組成物が、
    (a)約5重量%〜約80重量%の界面活性剤、
    (b)約1重量%〜約15重量%の非水性溶媒、
    (c)10重量%未満の水、並びに
    (d)(i)ペルヒドロラーゼ酵素、(ii)アシル基質、及び(iii)過酸化物供給源を含むペルヒドロラーゼ酵素システム、を含み、
    (i)、(ii)、又は(iii)から選択された少なくとも1つの成分が、前記パウチの異なる区画に存在させることにより、(i)、(ii)、又は(iii)から選択される少なくとも1つの他の成分から分離される、一回量包装。
  30. 少なくとも第1区画、第2区画、及び第3区画を含み、(i)、(ii)、又は(iii)から選択された各成分が、前記パウチの異なる区画に存在させることにより、各他の成分から分離される、請求項29に記載の一回量包装。
  31. 前記洗剤組成物が、キレート化剤、ポリマー、光沢剤、芳香剤及び加工助剤からなる群から選択される追加成分を更に含む、請求項29又は30に記載の一回量包装。
  32. 前記洗剤組成物が、前記ペルヒドロラーゼ以外の1種以上の追加の酵素を更に含む、請求項29〜31のいずれか一項に記載の一回量包装。
  33. 前記界面活性剤が、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、又はこれらの組み合わせである、請求項29〜32のいずれか一項に記載の一回量包装。
  34. 水溶性パウチ及び洗剤組成物を含む一回量包装であって、前記パウチが少なくとも第1区画及び第2区画を含み、前記洗剤組成物が、
    (a)非リン系ビルダー、
    (b)キレート化剤、
    (c)ペルヒドロラーゼ酵素、アシル基質、及び過酸化物供給源を含むペルヒドロラーゼ酵素システム、を含み、
    前記ペルヒドロラーゼ酵素システムの少なくとも2つの成分が、前記パウチの異なる区画に存在する、一回量包装。
  35. 前記洗剤組成物が、プロテアーゼ及びα−アミラーゼからなる群から選択されるクリーニング酵素を更に含む、請求項34に記載の一回量包装。
  36. すすぎ助剤を更に含む、請求項34又は35に記載の一回量包装。
  37. 洗濯物、食器、バス・トイレ、流し、私道、床、及びその他の表面を清潔にするために請求項1〜36のいずれか一項に記載の一回量包装を使用する方法。
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