JP2003504491A - 洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤の分包 - Google Patents

洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤の分包

Info

Publication number
JP2003504491A
JP2003504491A JP2001509462A JP2001509462A JP2003504491A JP 2003504491 A JP2003504491 A JP 2003504491A JP 2001509462 A JP2001509462 A JP 2001509462A JP 2001509462 A JP2001509462 A JP 2001509462A JP 2003504491 A JP2003504491 A JP 2003504491A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
detergent
temperature
wash
formulation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001509462A
Other languages
English (en)
Inventor
トーマス・ホルダーバウム
ベルント・リヒター
クリスティアン・ニッチュ
ユルゲン・ヘーラー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Henkel AG and Co KGaA
Original Assignee
Henkel AG and Co KGaA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=7914295&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2003504491(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Henkel AG and Co KGaA filed Critical Henkel AG and Co KGaA
Publication of JP2003504491A publication Critical patent/JP2003504491A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D17/00Detergent materials or soaps characterised by their shape or physical properties
    • C11D17/0047Detergents in the form of bars or tablets
    • C11D17/0065Solid detergents containing builders
    • C11D17/0073Tablets
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D17/00Detergent materials or soaps characterised by their shape or physical properties
    • C11D17/04Detergent materials or soaps characterised by their shape or physical properties combined with or containing other objects
    • C11D17/041Compositions releasably affixed on a substrate or incorporated into a dispensing means
    • C11D17/042Water soluble or water disintegrable containers or substrates containing cleaning compositions or additives for cleaning compositions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/16Organic compounds
    • C11D3/37Polymers
    • C11D3/3746Macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C11D3/3769(Co)polymerised monomers containing nitrogen, e.g. carbonamides, nitriles or amines

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)
  • Prostheses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤の分包、特に、水性相においてプログラムを実施する洗濯機/食器洗浄機に使用される、洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤の分包を開示する。当該洗剤分包は、第1温度またはそれ以下の温度で水性相に移行する、第1計量済みの洗浄配合物、第1温度よりも高い第2温度またはそれ以下の温度で水性相に移行する、第2計量済みの洗浄配合物、およびこれら計量済み洗浄配合物のうち少なくとも1つの洗浄配合物を包囲し、かつ所定の温度で水中に溶解する、少なくとも1つの材料を含有することを特徴とする。本発明は、またかかる分包を製造する方法、かかる分包を用いて洗濯する方法および食器洗浄する方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、水溶性材料の包装材を有する洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤分包に関
する。特に本発明は、水性相において実施されるプログラムを組込んだ洗濯機/
食器洗浄機に使用される洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤の分包に関する。
【0002】 (背景技術) 従来から、種々の市販形態の洗濯/食器洗浄機用洗剤組成物が知られており、
これらは、例えば、噴霧乾燥生成物、粒状洗剤、液状洗剤などの形態である。か
かる洗剤組成物は、洗剤と一緒に供給される標準容器を使用して、消費者によっ
て、洗濯機または食器洗浄機の洗剤投入室(dispensing compartment)、または
洗剤と共に水が通過しうる容器(特に、洗濯洗剤の場合)、すなわち洗浄液が流
通しうる容器に投入される。この洗剤投入工程は、しばしば面倒であることがわ
かった。
【0003】 洗濯/食器洗浄機用洗剤組成物の投入をより簡単にするため、ちょうど洗浄サ
イクル一回分に充分な洗濯/食器洗浄機用洗剤の分包を、すぐに使用できる形態
で包装した組成物が開発されている。対応する分包は、固体および液体の両形態
の洗濯/食器洗浄機用洗剤組成物とすることができる。固体形態の洗濯/食器洗
浄機用洗剤組成物は、粉末形態や成形体の形態(例えば、圧縮成形体)、例えば
、タブレット、ブロック、ブリケット、リングなどの形態をとることができる。
【0004】 洗濯/食器洗浄機用洗剤組成物は、その1回分の用量を、梱包/包装して、当
該組成物の各成分を大気中の湿分から保護している。なぜなら、大気は、通常、
乾燥状態が保たれていないからであり、また、消費者を組成物の各成分から保護
するためであり、特に、かかる組成物の使用に慣れていない消費者を保護するた
めである。このため、先行技術では、梱包材/包装材は、各特性を制御して必要
条件を満しうるプラスチックフィルムから製造されていた。
【0005】 先行技術によれば、以上の必要条件に合致する改良型の梱包材/包装材、特に
プラスチックフィルムは、水溶性である。したがって、消費者は、洗剤自体を適
当な場所に貯めたり注ぎ込んだりする必要がなく、分包パックを、洗浄サイクル
に直接投入したり、バケツやボールに投入したりすることができる。次いで、パ
ックや包装材は、洗濯/食器洗浄工程の間や、手による洗濯/洗浄工程の前や同
工程の間に溶解して、洗剤自体と水性媒体とが接触する。
【0006】 例えば、DE-AS 11 30 547(Procter & Gamble)には、非液体形態の合成洗剤
を充填した、ポリビニルアルコール製の水溶性フィルムのパックが開示されてい
る。
【0007】 一回分の洗剤または漂白剤を、1またはそれ以上の水感受性材料のシームを有
する袋内に包装することも、開示されている〔EP-A 0 143 476(Akzo N.V.)〕
。使用される水感受性シーム材料は、アニオン性や非イオン性の水結合性ポリマ
ーと、カチオン性接着剤との混合物である。
【0008】 EP-A 0 158 464(Clorox)には、水溶性フィルムの袋内に包装しうる、低温型
の洗剤が記載されている。
【0009】 以上、先行技術の文献には、水と接触すると完全に溶解して内容物を洗浄液中
に放出するような、水溶性のパックに包装した洗濯/食器洗浄機用洗剤が開示さ
れている。しかしながら、先行技術の文献は、パック中に存在する洗濯/食器洗
浄機用洗剤の種々の成分を、段階的に放出することを、開示していない。
【0010】 (発明が解決しようとする課題) 以上の先行技術に対し、本発明の目的は、次のような事実を考慮に入れること
である。すなわち、洗濯/食器洗浄機用洗剤の各成分は、当該洗剤中の他の成分
と、相溶性がない場合があるという事実、 洗濯/食器洗浄機用洗剤のある種の成分は、特定の洗濯/洗浄サイクルにとって
望ましく必要な成分である一方、他の洗濯/洗浄サイクルには、必要がなく望ま
しくない成分であるという事実、 洗濯/食器洗浄機用洗剤の特定の一成分は、洗濯/洗浄サイクルにおいてすべて
の温度で同じ作用を示さないため、洗浄液が最適な作用を確実に発揮するには、
かかる一成分は、最適な作用を発揮するような温度条件で投入すべきであるとい
う事実がある。これらの事実は、例えば、通常、所定の温度で最適な活性を発揮
する酵素に当ては、まり、また、洗濯/食器洗浄を60℃以下の温度で行うと、漂
白作用を向上しうるような漂白活性化剤に当てはまる。同様に、洗濯の間に繊維
柔軟剤を存在させたり、食器洗浄の間にすすぎ助剤を存在させてもよいのは、も
っぱら、実際の主洗濯/洗浄サイクルのち、繊維柔軟化サイクルや、最終すすぎ
サイクル(クリアリンスサイクル、clear-rinse cycle)だけである。したがっ
て、以上のような成分は、前洗浄、前水洗または主洗浄サイクルにおいて使用さ
れる洗濯/食器洗浄機用洗剤またはその分包には、通常添加されない。本発明が
解決しようとする課題は、洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤分包の各成分または成分
群を、効果的に分離させることであり、この効果的な分離により、各成分は、相
互に、それらの作用および/または安定性に対し悪影響を与えることがなく、ま
た、別々の洗浄液を使用する数段階からなる自動洗浄サイクルの場合には、各洗
浄サイクルに適合した各成分または各成分群を、最適な活性を発揮する工程の洗
浄液中に放出させることができる。本発明が解決しようとする別の課題は、洗濯
洗剤/食器洗浄機用洗剤分包の各成分または各成分群が洗浄液中に放出される条
件を、洗濯/食器洗浄サイクルの物理的手段によって制御できるようにすること
である。
【0011】 驚くべきことに、本発明者らによれば、少なくとも1つの計量済み洗浄配合物
を包囲した材料であって所定の温度で水中に溶解する材料を、洗濯洗剤/食器洗
浄機用洗剤分包中に含有させると、いわゆる制御放出作用を達成することができ
、また、洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤分包の各成分を洗浄液中に、洗濯/洗浄サ
イクルの正確に制御可能な時間で放出させ、これにより、最適な洗濯または洗浄
効果を得られることが、判明した。
【0012】 したがって、本発明は、洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤の分包、特に、水性相に
おいてプログラムを実施する洗濯機/食器洗浄機に使用される、洗濯洗剤/食器
洗浄機用洗剤の分包であって、 当該洗剤分包は、 第1温度またはそれ以下の温度で水性相に移行する、第1計量済みの洗浄配合
物、 第1温度よりも高い第2温度またはそれ以下の温度で水性相に移行する、第2
計量済みの洗浄配合物、および これら計量済み洗浄配合物のうち少なくとも1つの洗浄配合物を包囲し、かつ
所定の温度で水中に溶解する、少なくとも1つの材料 を含有することを特徴とする洗剤分包を提供する。
【0013】 本発明の好適な一具体例によれば、少なくとも第2計量済みの洗浄配合物は、
第1温度よりも高い温度で水中に溶解する材料によって包囲される。
【0014】 また本発明は、第1および第2計量済みの洗浄配合物を含んでなる洗濯洗剤/
食器洗浄機用洗剤の分包を製造する方法であって、 (a)所定の温度で水中に溶解する、少なくとも1つの材料を準備する工程、お
よび (b)第1および第2計量済みの洗浄配合物のうち、少なくとも1つの洗浄配合
物を、(a)の上記水溶性材料によって包装して、洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤
の分包を形成する工程 を含んでなることを特徴とする方法を提供する。
【0015】 本発明によれば、第1および第2計量済みの洗浄配合物を含む洗濯洗剤/食器
洗浄機用洗剤分包の好適な製造方法は、 (a)第1温度よりも高い温度で水中に溶解する少なくとも1つの材料を準備す
る工程、 (b)第1温度よりも高い温度の水性相で活性を示す第2の洗浄配合物を、上記
材料によって包装する工程、および (c)計量済みの第1洗浄配合物および所望による計量済みの第3洗剤配合物と
、工程(b)で製造した洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤の分包とを合して、洗濯洗
剤/食器洗浄機用洗剤の分包を形成する工程 を含んでなる方法である。
【0016】 また本発明は、洗濯する方法、特に洗濯機により洗濯する方法であって、 前記した(請求項1〜25のいずれかに記載の)洗濯洗剤の分包を、洗濯機(ま
たは洗濯に適した容器)内に配置し、 水を添加すると共に、温度を、特定の洗濯洗剤分包の部分を包囲する水溶性材
料が溶解する温度であって、他の洗濯洗剤分包の部分と洗濯液との接触を防止し
て他の洗濯洗剤分包が他の温度で放出するような温度に、調節し、これにより、
洗濯洗剤分包の部分を、洗浄液中に放出する ことを特徴とする方法を提供する。
【0017】 また本発明は、洗浄する方法、特に食器洗浄機により食器洗浄する方法であっ
て、 前記した(請求項1〜22または26〜34のいずれかに記載の)食器洗浄機用洗剤
の分包を、洗浄機(または食器洗浄に適した容器)内に配置し、 水を添加すると共に、温度を、特定の食器洗浄機用洗剤分包の部分を包囲する
水溶性材料が溶解する温度であって、他の食器洗浄機用洗剤分包の部分と洗浄液
との接触を防止して他の食器洗浄機用洗剤分包の部分が他の温度で放出するよう
な温度に、調節し、これにより、食器洗浄機用洗剤分包の部分を、洗浄液中に放
出する ことを特徴とする方法を提供する。
【0018】 本明細書に用いられる「洗剤の分包(洗剤分包、detergent portion)」なる用
語は、水性相において一回の洗濯/洗浄工程を実施するのに充分な用量の洗濯洗
剤/食器洗浄機用洗剤を意味する。かかる工程は、例えば市販の洗濯機または食
器洗浄機で行われる洗濯/食器洗浄工程であってもよい。しかし、「洗剤の分包
」なる用語には、手による洗浄(例えば洗濯桶またはボールで行われる手による
洗浄)または手による食器洗浄または他の任意の洗濯/洗浄工程が包含される。
本発明によれば、洗剤の分包は、好適には、機械洗濯/洗浄工程において使用さ
れる。
【0019】 本明細書に用いられる「洗剤分包の部分(detergent part-portion)」なる用
語は、次のような状態で存在しかつ次のような方法で製造される、洗剤分包の一
部を意味する。すなわち、洗剤分包の部分は、他の洗剤分包部分から分離した相
の状態かつ同じ洗剤分包における他の洗剤分包部分から空間をおいた組み合わせ
の状態で存在し、かつ、洗剤分包の部分を洗浄液中に、同じ洗剤分包における他
の洗剤分包部分とは、別々に、導入して当該洗浄液中に溶解/懸濁化しうるよう
な方法によって、製造することができる。洗剤分包の部分は、同じ洗剤分包の部
分の部分と同じ成分を含有することができる。しかし同じ洗剤分包の部分の2つ
の部分は、好適には、異なる成分、特に異なる洗剤を含有する。
【0020】 本発明によれば、洗剤の分包は、計量済みの洗浄配合物を含有する。洗剤の分
包は、もっぱら、特定の組成を有する洗剤を含有してもよい。しかし本発明によ
れば、洗剤分包において、好適には、組成が相互に異なるいくつかの洗浄配合物
、通常は、少なくとも2つの洗浄配合物が存在する。各組成は、洗浄配合物の各
成分の濃度について(すなわち量的に)および/または洗浄配合物の各成分の特
性について(すなわち質的に)異なることができる。特に好適な具体例によれば
、各成分の種類および濃度は、洗浄分包部分が洗濯/洗浄サイクルにおいて意図
した機能に適合させることができる。本発明によれば、洗剤分包部分は、好適に
は、第1、第2および所望により第3、さらには、第4、第5などの計量済みの
、1またはそれ以上の洗浄配合物であって、これら洗浄配合物は、相互に異なる
水溶性材料で包装しており、これら洗剤配合物を、合して本発明の洗剤分包を形
成することができる。
【0021】 本明細書に用いられる「洗浄配合物」なる用語は、洗濯/洗浄工程に関連しう
る任意の物質の組成物を意味する。この洗浄配合物は、基本的には、以下に詳述
する個々の成分を含有する実際の洗濯/食器洗浄器用洗剤自体である。この成分
には、界面活性剤(アニオン性、非イオン性、カチオン性および両性界面活性剤
)、ビルダー(無機および有機ビルダー)、漂白剤(例えばペルオキソ漂白剤お
よび塩素系漂白剤)、漂白活性化剤、漂白安定化剤、漂白触媒、酵素、特殊ポリ
マー、染料および香料などの活性成分が包含される。ただし「洗浄配合物」なる
用語は、上記した物質群に属する物質には、何ら限定されない。「洗浄配合物」
なる用語には、洗濯および洗浄助剤が包含される。洗濯洗剤用の処理組成物、例
えば繊維柔軟剤、および食器洗浄機用洗剤用の添加剤、例えばすすぎ助剤なども
、本発明では、洗浄配合物とみなされる。
【0022】 本発明において、洗濯/食器洗浄機用洗剤の分包は、少なくとも 第1温度またはそれ以下の温度で水性相に移行する、第1計量済みの洗浄配合
物、 第1温度よりも高い第2温度またはそれ以下の温度で水性相に移行する、第2
計量済みの洗浄配合物、および これら計量済み洗浄配合物のうち少なくとも1つの洗浄配合物を包囲し、かつ
所定の温度で水中に溶解する、少なくとも1つの材料 を含有することができる。
【0023】 本発明の好適な一具体例によれば、少なくとも第2計量済みの洗浄配合物は、
第1温度よりも高い温度で水中に溶解する材料によって包装される。
【0024】 本発明の別の好適な一具体例によれば、洗濯/食器洗浄機用洗剤分包中に計量
された量で存在する第1の洗浄配合物は、前洗濯またはプレクリーニングサイク
ル(特に、前洗浄サイクル)に適した組成物であり、一方、洗濯/食器洗浄機用
洗剤分包中に計量された量で存在する第2の洗浄配合物は、主洗濯サイクルまた
は主洗浄サイクル(特に主洗濯サイクル)に適した組成物である。第1の洗浄配
合物は、第1の温度またはそれ以下の温度で水性相に移行する一方、第2の洗浄
配合物は、第1の温度よりも高い第2温度またはそれ以下の温度で水性相に移行
する。
【0025】 少なくとも第2の洗浄配合物(すなわち、この場合においては、主洗浄サイク
ルに適した洗浄配合物)は、適切な水溶性材料によって包囲される。この材料の
特性は、前洗濯/前洗浄サイクル中に第2の洗浄配合物を包囲して、第2の洗浄
配合物を、水または洗浄液の浸入から保護し、これによって、作用の低下および
/または有効量の減少から保護する必要がある。本発明において、この効果は、
第2の洗浄配合物を包む水溶性材料が前洗濯/前洗浄サイクルの温度よりも高い
温度でしか水に溶解しないという事実によって達成することができる。したがっ
て、第2の洗浄配合物を包む(第2の)水溶性材料は、一般に低温で通常は、常
温水を使って行われる前洗濯/前洗浄サイクル中は、無傷のままである。したが
って、第2の洗浄配合物は、水または水性液の浸入から保護され、よって主洗浄
サイクルまで完全に無傷で完全に有効な状態を保つことができる。
【0026】 本発明の別の好適な一具体例によれば、第1計量済みの洗浄配合物は、洗剤投
入に都合よく、また、本発明の洗濯/食器洗浄機用洗剤分包内において前洗濯/
前洗浄サイクルにすぐに使用できる状態になっており、また第1計量済みの洗浄
配合物は、第1の温度またはそれ以下の温度で水性相または水性液中に移行する
ことを可能にする水溶性材料で包囲されているという事実によって、許可されて
いない使用者による接触または消費者による接触から保護され、また湿分の進入
から保護されている。第1計量済みの洗浄配合物を、包囲する材料によって、次
のような重要な利点が得られる。すなわち、洗濯/食器洗浄洗剤用分包は、1回
の洗浄サイクル(特に、洗濯機または食器洗浄機での1回の洗浄サイクル)にと
って充分な量であり、また、洗濯/食器洗浄サイクルに必要な全成分は、機械に
投入される単一の単位として合されているだけでなく、洗浄成分は、相互に最適
な比率で存在しかつ洗浄サイクル中に当該洗浄成分が最適な活性を発揮できる洗
浄工程の間に洗浄液に放出される形態で存在している。本発明の特に好適な一具
体例によれば、第1計量済みの洗浄配合物を包囲する水溶性材料は、当該洗浄配
合物の作用を発揮させようとする洗濯/食器洗浄プログラムの第1のサイクルを
実施する温度において、水性相/水性液中に移行することを可能にするような水
中への溶解度を有する。この場合、問題の第1のサイクルは、前洗濯/前洗浄サ
イクルである。この前洗濯/前洗浄サイクルは、常温水温度、例えば、ほぼ周囲
温度、例えば3〜25℃、好適には、5〜20℃、より好適には、7〜18℃、最も好適
には、15〜18℃で行う。(一般的な)例では、第1計量済みの洗浄配合物を包囲
する水溶性材料は、前記した温度、すなわち、ほぼ周囲温度(例えば15〜18℃)
で水中に溶解することができる。一般に、この材料の溶解度は、洗濯/食器洗浄
プログラムの常温水相の最高温度で容易に溶解するように調節すべきである。
【0027】 本発明の好適な一具体例によれば、洗濯/食器洗浄機用洗剤分包に計量された
量で存在する第1の洗浄配合物は、前洗濯またはプレクリーニングサイクル(特
に、前洗浄(プレリンス)サイクル)に適した組成物であり、洗濯/食器洗浄機
用洗剤分包に計量された量で存在する第2の洗浄配合物は、主洗濯または主洗浄
サイクル(特に主洗濯サイクル)に適した組成物であり、また、洗濯/食器洗浄
機用洗剤分包に計量された量で存在する第3の洗浄配合物は、最終洗浄サイクル
またはすすぎサイクルに適した組成物である。第1の洗浄配合物は、第1の温度
またはそれ以下の温度で水性相に移行し、第2の洗浄配合物は、第1の温度より
も高い第2温度またはそれ以下の温度で水性相に移行し、第3の洗浄配合物は、
第2温度よりも高い温度で水性相に移行する。
【0028】 この場合も、少なくとも第2の洗浄配合物(すなわち、この場合においては、
主洗浄サイクルに適した洗浄配合物)は、適切な水溶性材料で包囲される。この
材料の特性は、本発明の洗濯/食器洗浄機用洗剤分包が前洗濯/前洗浄サイクル
用の洗浄配合物と主洗浄サイクル用の洗浄配合物との2つの洗浄配合物だけから
なる上記例と類似する。この場合も、第1計量済みの洗浄配合物は、好適には、
低温で水中に溶解する材料によって包囲される。なぜなら、そうすることによっ
て本発明における洗剤分包中の洗浄配合物の投入に関する便利性および使い易さ
は、確保され、本発明の洗濯/食器洗浄機用洗剤分包が洗濯/食器洗浄サイクル
へ導入される前に、第1計量済みの洗浄配合物は、消費者による直接的な接触、
さらには、許可されていない使用者による直接的な接触(例えば子供による接触
または嚥下)から保護され、また、第1計量済みの洗浄配合物の個々の成分は、
周囲条件(例えば湿分)での劣化および/または有効量の減少から確実に保護さ
れるからである。
【0029】 本発明の好適な一具体例によれば、洗濯/食器洗浄機用洗剤分包は、主洗浄サ
イクルがまだ行われている温度での洗浄液中への移行を防ぐために、同様に、適
切な水溶性材料によって包囲されている第3計量済みの洗浄配合物を含有する。
この材料の特性は、好適には、前洗濯/前洗浄サイクルおよび主洗浄サイクルの
間に第3の洗浄配合物を包囲して、第3の洗浄配合物を水または洗浄液の浸入か
ら保護し、よって作用の低下および/または有効量の減少を防ぐことができる。
本発明においてこの特性は、第3の洗浄配合物を包囲する水溶性材料が主洗浄サ
イクルの温度よりも高い温度でしか水に溶解しないという事実によって達成する
ことができる。したがって、第3の洗浄配合物を包囲する(第3の)水溶性材料
は、一般に低温で通常は、常温水を使って行われる前洗濯/前洗浄サイクルの間
および一般に中程度の温度(好適には、>20〜55℃、より好適には、>25〜約45
℃未満、例えば>30〜45℃)で行われる主洗浄サイクルの間は、無傷のままであ
る。よって、第3の洗浄配合物は、水または水性液の進入から保護され、最終洗
浄サイクル(例えば繊維柔軟化サイクル)またはすすぎサイクルまで、完全に利
用可能で完全に有効な状態を保つことができる。
【0030】 本発明の好適な一具体例によれば、洗濯/食器洗浄機用洗剤分包に計量された
量で存在する第1の洗浄配合物は、主洗濯または主洗浄サイクル(特に主洗濯サ
イクル)に適した組成物であり、一方、洗濯/食器洗浄機用洗剤分包中に同様に
計量された量で存在する第2の洗浄配合物は、最終洗浄サイクル/すすぎサイク
ルに適した組成物である。第1の洗浄配合物は、この場合においては、主洗浄サ
イクルの温度(例えば45℃またはそれ以下の温度、好適には、30℃またはそれ以
下の温度)である第1の温度またはそれ以下の温度で水性相に移行する一方、第
2の洗浄配合物は、第1の温度よりも高い温度、すなわち最終洗浄サイクル/す
すぎサイクルの温度(例えば45℃よりも高い温度、好適には、50〜55℃の温度)
で水性相に移行する。
【0031】 この場合も、少なくとも第2の洗浄配合物、すなわち上記例では、最終洗浄も
しくは繊維柔軟化サイクルまたはすすぎサイクルに適した洗浄配合物は、適切な
水溶性材料によって包囲される。この材料の特性は、主洗浄サイクルの間、第2
の洗浄配合物を包囲する、すなわち、水または洗浄液の浸入から保護し、よって
作用の低下および/または有効量の減少を防ぐことができる。本発明において、
これは、第2の洗浄配合物を包囲する水溶性材料が主洗浄サイクルの温度よりも
高い温度でしか水中に溶解しないという事実によって達成することができる。し
たがって、第2の洗浄配合物を包囲する(第2の)水溶性材料は、一般に比較的
低温で通常は、25〜45℃の温度を持つ水を使って行われる主洗浄サイクルの間、
無傷のままである。よって第2の洗浄配合物は、水または水性液の浸入から保護
され、したがって、最終洗浄/すすぎサイクルに完全に利用可能で完全に有効な
状態を保つことができる。
【0032】 この場合も、第1計量済みの洗浄配合物は、好適には、比較的低温で、すなわ
ち主洗浄サイクルの温度で水中に溶解する材料によって包囲される。なぜなら、
そうすることによって、本発明における洗剤分包中の洗浄配合物の投入に関する
便利性および使い易さは、確保され、本発明の洗濯/食器洗浄機用洗剤分包が洗
浄サイクルへ導入される前に、第1計量済みの洗浄配合物は、消費者による直接
的な接触、さらには、許可されていない使用者による直接的な接触(例えば子供
による接触または嚥下)から保護され、また、第1計量済みの洗浄配合物の個々
の成分は、周囲条件(例えば湿分)での劣化および/または有効量の減少から確
実に保護されるからである。
【0033】 本発明の好適な一具体例によれば、本発明の洗剤分包中に存在する第1および
第2計量済みの洗浄配合物および所望による付加的な(例えば第3の)計量済み
洗浄配合物は、主洗浄サイクルに適した主洗浄サイクル用の組成物である一方、
前記洗濯/食器洗浄機洗剤分包中の付加的な(例えば第3または所望により第4
の)計量済み洗浄配合物は、最終洗浄/すすぎサイクルに適した最終洗浄または
すすぎ用の組成物である。主洗浄サイクル用の第1、第2および所望による第3
の組成物は、その一部が相互に同時に移行したのち直ちに、およびその一部が異
なる主洗浄サイクルの温度条件下に連続的に移行したのち、連続的に水性相に移
行する一方、付加的な(第3または所望により第4の)計量済み洗浄配合物は、
上記温度よりも高い温度(たとえば最終すすぎサイクルの温度)でしか水性相に
移行しない。
【0034】 計量済み洗浄配合物のうち、少なくとも1つの洗浄配合物は、特定の温度で水
中に溶解する材料によって包囲される。本発明の好適な一具体例によれば、いく
つか計量済みの洗浄配合物は、1またはそれ以上の水溶性材料に包囲される。水
溶性材料の水中への溶解度は、主洗濯または主洗浄サイクルの所定の段階におい
て、いずれかの洗浄配合物を単独でまたは別の洗浄配合物と組合せて液中に放出
すべきかに応じて、調節することができる。本発明の別の好適な一具体例によれ
ば、この調節は、主洗濯または洗浄サイクルの温度条件が相互に異なる所定の温
度の水中における、1またはそれ以上の水溶性材料の溶解度を調節することによ
って達成することができる。最も低い温度で水中に溶解する材料は、温度温度条
件の最初の部分に存在する、主洗濯または洗浄サイクルの比較的低い温度で溶解
して、上記材料によって包囲されている洗浄配合物を洗浄液中に放出することが
できる。第2(および所望による第3の)水溶性材料の水中への溶解温度を適切
に設定すると、かかる材料は、主洗濯または洗浄サイクルの対応する高温で溶解
して、当該洗浄配合物を洗浄液中に連続的に放出することができる。この本発明
の具体例、すなわち、異なる洗浄配合物を、温度の上昇に伴って連続的に水中に
溶解する水溶性材料で包囲して洗剤分包部分を形成する具体例によれば、質的に
異なる洗浄配合物および/または量的に異なる洗浄配合物は、同じ洗浄サイクル
の異なる時点において、温度が上昇するにつれて洗浄液中に連続的に放出され、
よって洗浄液中に存在する洗浄成分は、特定の洗浄サイクルの条件により良好に
適合することができる。
【0035】 前記具体例では、最終洗浄サイクル/すすぎサイクル用の洗浄配合物は、比較
的高い温度で水中に溶解する1またはそれ以上の材料によって包囲しているため
、後続の最終洗浄/すすぎサイクルに対応する温度、例えば、食器洗浄では主洗
浄サイクルの最も高い温度よりもさらに高い温度で、洗浄液中に放出することが
できる。
【0036】 好適には、洗濯または食器洗浄に一般的な実際的条件にすぐに適合させること
ができる、本発明の別の好適な一具体例によれば、第1計量済みの洗浄配合物は
、洗濯/食器洗浄機用洗剤分包の部分として提供し、第1の温度またはそれ以下
の温度で水性相に移行する。第2の計量済み第2の洗浄配合物は、第1の温度よ
りも高い第2温度またはそれ以下の温度で水性相に移行する洗剤分包部分として
提供し、これらの洗浄配合物は、水溶性材料によって包囲される。この場合、水
溶性材料の水への溶解度は、例えば、第1の洗浄配合物として必要とされる、洗
浄配合物が洗浄液中に放出されるべき条件(例えば、温度)で溶解するように調
節することができる。この具体例は、もちろん、3つまたはそれ以上の洗浄配合
物の分包部分に同様に適用することができる。
【0037】 本発明によれば、洗濯/食器洗浄機用洗剤分包は、次のような下位群の具体例
が、特に好適である。
【0038】 第1計量済みの洗浄配合物は、主洗浄サイクルに適した主洗浄サイクル用組成
物であって、この組成物は、粉末または粒子または成形品の形で存在し、かつ、
第2計量済みの洗浄配合物と共に、主洗浄サイクルの最も低い温度に調節された
水中に溶解する水溶性材料によって包囲することができる。第2の洗浄配合物は
、第2段階の主洗浄サイクル用の洗浄配合物または最終洗浄/すすぎサイクル用
の洗浄配合物とすることができる。本発明の特に好適な一具体例によれば、第2
の洗浄配合物は、当該洗浄配合物が、第1計量済みの洗浄配合物を包囲する材料
が既に水中に溶解した時点で、水との即座の接触および当該接触に続く洗浄液中
への溶解から保護された形態で存在する。第2計量済み洗浄配合物がとり得る形
状として、例えば、別の温度(例えば、より高い温度)でしか水中に溶解しない
特有な水溶性材料によって包囲した形態が挙げられる。本発明の別の好適な一具
体例によれば、第2洗浄配合物は、マトリックス中に組み込まれた洗浄配合物で
あって、このマトリックス材料は、洗浄配合物を、水との接触から保護し、他の
条件が優勢になった場合(例えば、より高い温度に達した場合)にのみ(例えば
、溶解、融解などによって)水との接触を許すことができる。本発明の別の好適
な一具体例によれば、低温洗浄サイクルで直ちに溶解する洗浄配合物、例えば、
粉末状洗浄配合物は、第2の洗浄配合物(もちろんさらには、第3の洗浄配合物
)の粒状物質または成形品と共に、低温で水中に溶解する材料によって包囲する
ことができ、第1、第2および所望による第3の洗浄配合物は、例えば、打錠、
比較的高温で水中に溶解する材料による被覆処理などの既知手段によって当業者
が達成することができる溶解遅延型である。本発明の別の好適な一具体例によれ
ば、2つの計量済みの洗浄配合物を、例えば、当該洗濯/食器洗浄機用洗剤分包
の最低使用温度で水中に溶解する同一の水溶性材料で包囲する一方、これら2つ
の組成物は、例えば、次のような方法で水性媒体に異なる溶解度を持つように設
計することができる:異なる密度での打錠および/または異なる速度で水中に溶
解する材料による被覆処理(および/または1つの洗浄配合物にのみの被覆処理
)および/または異なる性質を有するマトリックス材料への導入(および/また
は1つ洗浄配合物にのみマトリックスに導入)。以上の具体例は、すべて、もち
ろん、3つまたはそれ以上の洗浄配合物の組み合わせに(特にいくつかの洗浄配
合物を、1つの洗濯/食器洗浄サイクルおいて異なる時点で放出させようとする
場合に)適用することができる。
【0039】 本発明の別の好適な洗濯/食器洗浄機用洗剤分包は、所定の成分が他の成分と
は、別個に洗浄液中に移行し、よって作用の向上に貢献することを特徴とする。
食器洗浄機用洗剤の代表的かつ非限定的な例では、洗浄配合物の他の成分に感受
性を示す洗浄配合物は、その感受性を考慮した場合にのみ、完全な作用を発揮す
ることができる。
【0040】 酵素は、かかる感受性成分の代表例である。たとえ酵素の使用を温度に関して
最適化しても、酵素の性能は、漂白剤の存在下では、明らかに劣る。そこで、本
発明にしたがい、漂白剤を水溶性材料で包囲することで漂白剤が洗浄液中に早く
入りすぎるのを防ぐことによって、漂白剤の放出前に酵素を洗浄液中に放出する
ことができる。酵素は、おそらく低温で、すなわち前洗浄サイクルにて充分な作
用時間を経過した後で初めて、漂白剤は、漂白剤を包囲する材料の水への溶解に
よって洗浄液中に放出させることができる。同様に、例えば、打錠、水溶性材料
を使った被覆処理などによって、主洗浄サイクルだけ、酵素を使用し、かつ主洗
浄サイクル用の他の洗浄配合物は、酵素の後で洗浄液中に導入することができる
。このようにして、洗浄効果が明らかに改善されるように、酵素の作用時間を(
好適には、前洗浄時間に)拡大することができる。
【0041】 類似する同様に好適な例では、すすぎサイクルの温度でしか水中に溶解しない
別々の被覆によって主洗浄サイクルおよび/または前洗浄サイクルの成分から分
離した状態のすすぎ助剤または繊維柔軟剤および/または香料を、最終洗浄/す
すぎサイクル用として組込むことができる。
【0042】 洗濯/食器洗浄機用洗剤分包には、カチオン性界面活性剤およびアニオン性界
面活性剤を両方とも使用する場合がある。アニオン性界面活性剤とカチオン性界
面活性剤との間には、イオン対が形成されるので、望ましくない凝集が起こり得
る。本発明によれば、カチオン性界面活性剤およびアニオン性界面活性剤を異な
る温度で溶解する別々の水溶性被覆材で保護することによって、この凝集を防止
することができる。例えば、カチオン性界面活性剤は、前洗濯サイクルの温度で
溶解する水溶性被覆材によって保護する一方、アニオン性界面活性剤は、主洗浄
サイクルの温度で溶解する水溶性被覆材で保護することができる。
【0043】 また、洗濯/食器洗浄機用洗剤分包には、酸性活性物質およびアルカリ性活性
物質を使用することができる。主洗浄サイクルは、通常アルカリ性媒体中で行わ
れるので、例えば、前洗浄サイクルで茶による汚れに対して酸を使用することは
、適当な場合がある。相互に中和し合うのを防ぐには、酸性活性物質を含有する
前洗浄サイクルの成分および主洗浄サイクルの成分を、前洗浄サイクルの温度で
実際に溶解するかまたは主洗浄サイクルでのみ実際に溶解する別々の水溶性被覆
材によって保護することができる。
【0044】 同様に、抗微生物作用を有する活性物質を主洗浄サイクルの洗剤成分の前およ
び/または後に使用する場合にも有効である。前洗浄サイクルにおける抗微生物
活性物質の使用には、微生物の繁殖および増殖を防ぐか、または少なくとも減少
させるという利点がある。しかし、活性物質は、後に洗浄液で洗い流することが
できる。これとは対照的に、最終洗浄サイクルで使用される抗微生物活性物質は
、洗浄物および機械に沈着させることができ、このため、持続的な抗微生物作用
を発揮することができる。対応する作用機構は、抗微生物活性物質を、前洗浄サ
イクルの温度で水中に溶解するかまたは最終すすぎサイクルの温度でのみ水中に
溶解する水溶性被覆材で保護することによって、得ることができる。
【0045】 また、コビルダーおよび錯生成剤の早期放出と、セルラーゼ、錯生成剤および
汚れ解離剤ポリマーの遅延放出とが、望ましい。これら早期放出および遅延放出
も、前記した原理に基づいて活性物質を相互に分離する、すなわち対応する洗浄
サイクルの種々の温度で溶解する水溶性被覆材で包囲することによって達成する
ことができる。
【0046】 これとは対照的に、例えば、香料、漂白剤および漂白活性化剤などの成分は、
洗濯/洗浄の全サイクルにわたって一定量で添加することが、望ましい。この添
加は、例えば、全成分を、異なる温度で溶解する別々の水溶性材料で包囲するこ
とによって達成することができる。
【0047】 以上のような場合、次のような洗剤分包を使用することができる。 2つの洗濯/食器洗浄機用洗剤分包部分(例えば、前洗濯または前洗浄サイクル
用の常温水中に溶解する被覆材を有する洗剤分包部分および主洗濯または主洗浄
サイクル用の温水中に溶解する被覆材を有する洗剤分包部分または主洗濯または
洗浄サイクル用の温水中に溶解する被覆材を有する洗剤分包部分および最終洗浄
/すすぎサイクル用の熱水中に溶解する被覆材を有する洗剤分包部分)を含有す
る洗濯/食器洗浄機用洗剤分包、または 3以上の洗剤分包(すなわちそれぞれ洗濯/食器洗浄プログラムの前洗浄、主洗
浄および最終洗浄サイクル用の洗剤分包部分)を含有する洗濯/食器洗浄機用洗
剤分包、または プログラム全体の個々のサイクルについて、いくつかの洗剤分包部分を準備した
洗濯/食器洗浄機用洗剤分包を使用することができる。
【0048】 いずれの場合も、洗浄配合物は、最適な活性を損なう洗浄成分によって妨害さ
れることなく、当該洗剤が最適な活性を発揮する洗濯/食器洗浄サイクルで、正
確な時間、品質および量で、有利に利用することができる。
【0049】 本発明の好適な一具体例によれば、少なくとも第2計量済みの洗浄配合物は、
第1の温度よりも高い温度(すなわち第1の洗濯または洗浄サイクルを行う温度
よりも高い温度)で溶解する水溶性材料によって包囲することができる。したが
って、第2の洗浄配合物は、最終洗濯または洗浄サイクルが完了するまで洗浄液
との接触から有利に保護することができる。
【0050】 前記した温度制御放出の他に、温度以外の制御パラメータを利用する他の放出
系も、活性物質の制御放出に使用することができる。
【0051】 これら他の放出系のうち、1つの方法よれば、例えば、所定の最大達成可能温
度を用いる方法とは対照的に、冷却という制御パラメータを制御放出に使用する
。例えば、本願出願人が先に出願した未公開ドイツ特許出願には、所定温度(凝
集点)よりも高い温度では、不溶性であってこの所定温度よりも低い温度でしか
溶解しないという特有の性質を有するLCSTポリマーと呼ばれるポリマーを含有す
る洗濯/食器洗浄機用洗剤を記載する。この原理は、洗濯/食器洗浄工程の冷却
期に特定成分を、LCSTポリマーの凝集点未満で放出させようとするあらゆる用途
に利用することができる。この基準に合致する用途は、中間すすぎおよび洗浄サ
イクルで洗浄液を汲み出して、冷却したまたは冷たい洗浄/すすぎ水で置換する
こと条件に、食器洗浄機による食器洗浄および洗濯機による洗濯が当てはまる。
【0052】 活性物質における制御放出用の別の放出系は、所定の温度に加熱した所定体積
の空気を冷却すると、1ケルビンあたり約1/272の体積の減少が起こるという事
実に基づく。適切な供給形態(例えば、穿孔を有するカプセルなど)を用い、材
料は、周囲の環境から空気体積の収縮の結果生じる減圧を介し、供給形態になり
、必要な成分の放出を可能にする腐食、溶解、加熱またはガス形成などの二次過
程を開始することができる。
【0053】 活性物質を制御放出するための別の放出系によれば、洗浄液のpHが変化した場
合に物理化学的性質の変化を起こす(物理)化学的トリガーを利用する。pHの変
化の結果として水への溶解度増加を示す物質は、(物理)化学的トリガーとして
特に好適である。前記に代えて、または前記に加えて、洗浄液のpHが変化した場
合に対応する変化、特に拡散密度の減少を起こす物質は、トリガーとして好適で
ある。熱力学的な溶解度の他に、フィルム状物質の溶解速度または機械的安定性
の低下も、前記した点で重要となりうる。
【0054】 前記したpHシフト感受性トリガーは、特に洗濯/食器洗浄機用洗剤の分野で、
pHがアルカリ域から中性域に低下した場合に活性物質を放出すべきである任意の
用途に使用することができる。これは、機械洗濯の分野にも機械食器洗浄の分野
にも当てはまる。特に、食器洗浄機用洗剤の一部(例えば、界面活性剤、香料、
汚れ解離剤剤、酸、錯生成剤、ビルダーなど、およびこれらの活性物質を含有す
る組成物)は、pH値の高い主洗浄サイクルでは、放出されないが、pH値が比較的
低い後続のすすぎサイクルでは、放出されるように処方することができる。
【0055】 別の放出系は、活性物質の酵素制御放出である。この場合、酵素分解性(酵素
感受性)材料は、担体として使用するかまたは被覆材料、特に成形品(例えば、
タブレット)または洗濯/食器洗浄機用洗剤の活性物質収納用カプセルの被覆材
料として使用する。洗濯/食器洗浄機用洗剤中に代表的に存在する酵素は、所定
の接触時間の経過後に酵素感受性担体材料を分解するため、担体材料よりは、む
しろ被覆タブレット、顆粒またはカプセル内に存在する洗濯/食器洗浄機用洗剤
の活性物質を放出する。
【0056】 活性物質を制御放出するための別の放出系は、酸化還元系を利用する(物理)
化学的トリガーである。酵素制御放出の場合と同様に、酸化還元制御放出で使用
される酸化還元材料は、担体として、または特に成形品(例えば、タブレット)
または洗濯/食器洗浄機用洗剤の活性物質を入れるカプセルの被覆材料として使
用することができる。酸化還元活性成分の所定の接触時間経過後に、酸化還元感
受性担体または被覆材料は、化学変化を起こし、被覆タブレット、顆粒またはカ
プセル中に存在する洗濯/食器洗浄機用洗剤の活性物質の放出をもたらす。
【0057】 活性物質を制御放出するための別の放出系は、活性物質の電解質制御放出をも
たらす(物理)化学的トリガーである。食器洗浄機用洗剤の場合は、機械食器洗
浄における洗浄サイクルおよびすすぎサイクル間の電解質含量の相違を、前記し
た点に利用することができる。
【0058】 本発明の好適な一具体例によれば、少なくとも第2計量済みの洗浄配合物を包
囲する水溶性材料は、水溶性パックである。本明細書に用いられる「パック」なる
用語は、第2計量済みの洗浄配合物を完全に包囲する平坦な材料部分を意味する
。かかるパックの正確な形態は、重要ではなく、主として使用条件に適合させる
ことができる。例えば、種々の形態(管、袋、円筒、ビン、板など)、カプセル
および他の考え得る形態に加工したプラスチックフィルムが、適切である。本発
明によれば、特に好適には、本発明の洗濯/食器洗浄機用洗剤分包の部分を充填
した後で、接着および/またはカプセル化して例えば、管、袋などのパックを形
成させることができるフィルムである。
【0059】 水溶性フィルム また本発明において、水溶性フィルムのプラスチックフィルムパックは、この
水溶性フィルムのプラスチックフィルムパック特性が要求される物理的条件に適
合させやすい点で好適である。かかるフィルムは、既知の物質であって、特に好
適な一具体例では、(アセタール化)ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドン、ポリエチレンオキシド、ゼラチン、セルロースおよびこれら物質の誘導体
およびこれら物質の混合物からなる群に属する。
【0060】 ポリビニルアルコール ポリビニルアルコール(PVAL)は、式:[-CH2-CH(OH)-]nを有するポリマー
であり、式:[-CH2-CH(OH)-CH(OH)-CH2]タイプの構造単位も少量含有する。
対応するモノマー(ビニルアルコール)は、遊離型では、不安定である。このた
め、ポリビニルアルコールは、加水分解によるポリマー類似反応および工業規模
では特に、ポリビニルアセテートとアルコール(好適には、メタノール)とのア
ルカリ触媒エステル交換反応よって製造することができる。また、所定のアセテ
ート基残存率を有するPVALは、工業的製法により、得ることができる。
【0061】 市販のPVAL(例えば、Hoechstの製品Mowiol(登録商標)タイプ)は、約500〜
2,500の重合度(約20,000〜100,000g/モルの分子量に相当)を有する白黄色粉
末または顆粒として販売されており、98〜99または87〜89モル%の異なる加水分
解度を有する。したがって、PVALは、約1〜2または11〜13モル%のアセチル基残
存量を有する、部分的にケン化したポリビニルアセテートである。
【0062】 PVALの水への溶解度は、アルデヒドによる後処理(アセタール化)、Niまたは
Cu塩よる錯体化または二クロム酸塩/ホウ酸/ホウ砂による処理によって低下さ
せ、これにより、必要な値に選択的に調節することができる。PVALのフィルムは
、酸素、窒素、ヘリウム、水素、二酸化炭素などの気体には、ほとんど不透過性
であるが、水蒸気には、透過性である。
【0063】 適切な水溶性PVALフィルムの例としては、Syntana Handelsgesellschaft E. H
arke GmbH & Co.から「SOLUBLON(登録商標)」の名称で入手することができるP
VALフィルムが挙げられる。このPVALフィルムの水への溶解度は、極めて正確に
調節することができ、実用的用途に適したあらゆる温度範囲で水に可溶な製品シ
リーズのフィルムを得ることができる。
【0064】 ポリビニルピロリドン(PVP)は、下記の式で表することができる。
【化1】
【0065】 PVPは、1-ビニルピロリドンのラジカル重合により製造することができる。市
販のPVPは、約2,500〜750,000g/モルの分子量を有し、白色の吸湿性粉末または
水溶液として市販されている。
【0066】 ポリエチレンオキシド ポリエチレンオキシド(PEOX)は、式:H-[O-CH2-CH2]n-OHに相当するポリア
ルキレングリコールであって、工業的規模では、一般に少量の水を含有する系お
いて、エチレンオキシド(オキシラン)とエチレングリコール出発分子との塩基
触媒重付加反応によって製造することができる。ポリエチレンオキシドは、約5
ないし>100,000の重合度nに相当する約200〜5,000,000g/モルの範囲の分子量を
有することができる。ポリエチレンオキシドは、極めて低い濃度の反応性末端ヒ
ドロキシ基を有し、弱いグリコール特性しか有していない。
【0067】 ゼラチン ゼラチンは、動物の皮膚および骨中に存在するコラーゲンを、酸性またはアル
カリ性条件下に加水分解して主として得られるポリペプチド(分子量約15,000な
いし>250,000g/モル)である。ゼラチンのアミノ酸組成は、由来するコラーゲ
ンのアミノ酸組成とほぼ一致し、原料供給源に応じて、変化する。水溶性カプセ
ル材料としてのゼラチンの使用は、薬剤分野では、特に一般的である(硬または
軟ゼラチンカプセル)。ゼラチンは、前記したポリマーと比較すると価格が高い
ため、フィルムとしては、めったに使用されない。
【0068】 本発明における他の好適な洗剤分包は、デンプンおよびデンプン誘導体、セル
ロースおよびセルロース誘導体、特にメチルセルロースおよびこれら物質の混合
物の群から選択される少なくとも1つのポリマーの水溶性フィルムからなるパッ
クを含有する分包である。
【0069】 デンプン デンプンは、グルコース単位がα-グリコシド結合により結合するホモグリカ
ンである。デンプンは、分子量の異なる二成分、すなわち約20〜30%の直鎖アミ
ロース(分子量約50,000〜150,000)および70〜80%の分枝鎖アミロペクチン(
分子量約300,000〜2,000,000)からなる。また少量の脂質、リン酸およびカチオ
ンも存在する。アミロースは、1,4-位の結合によって、約300〜1,200のグルコー
ス分子を含有する長いらせん状の絡み合った鎖を形成するのに対して、アミロペ
クチン鎖は、1,6-結合によって、平均25グルコース単位ごとに分岐して、約1,50
0〜12,000グルコース分子を含有する分枝様構造を形成することができる。純粋
なデンプンの他に、ポリマー類似体反応によって、デンプンから得ることができ
るデンプン誘導体も、本発明の洗剤分包用の水溶性包装材の製造に使用すること
ができる。かかる化学変性デンプンには、例えば、ヒドロキシ水素原子を置換し
たエステル化またはエーテル化反応の生成物が包含される。しかし、ヒドロキシ
基を、酸素原子と結合していない官能基で置換したデンプンも、デンプン誘導体
として使用することができる。他の群のデンプン誘導体には、例えば、アルカリ
金属デンプン、カルボキシメチルデンプン(CMS)、デンプンエステル、デンプ
ンエーテル、およびアミノデンプンが包含される。
【0070】 純粋なセルロースは、実験式(C6H10O5nを有し、形式上は、2分子のグルコ
ースからなるセロビオースのα-1,4-ポリアセタールである。好適なセルロース
は、約500〜5,000グルコース単位からなり、したがって、50,000〜500,000の平
均分子量を有する。本発明に使用しうる他のセルロース型崩壊剤は、ポリマー類
似体反応によって、セルロースから得ることができるセルロース誘導体である。
かかる化学変性セルロースには、例えば、ヒドロキシ水素原子を置換したエステ
ル化またはエーテル化反応の生成物が包含される。しかし、ヒドロキシ基を、酸
素原子と結合していない官能基で置換したセルロースも、セルロース誘導体とし
て使用することができる。他の群のセルロース誘導体には、例えば、アルカリ金
属セルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、セルロースエステル、セ
ルロースエーテルおよびアミノセルロースが包含される。
【0071】 水溶性フィルム製の好適な包装材は、5,000〜500,000ダルトンの範囲、好適に
は、7,500〜250,000ダルトンの範囲、より好適には、10,000〜100,000ダルトン
の範囲の分子量を有するポリマーからなる。包装材を形成する水溶性フィルムの
厚さは、1〜150μm、好適には、2〜100μm、より好適には、5〜75μm、最も好適
には、10〜50μmである。
【0072】 製造法:水溶性フィルム 水溶性フィルムは、種々の製造法で製造することができる。原則として、水溶
性フィルムは、吹込成形、押出成形およびキャスト法により、製造することがで
きる。1つの好適な方法によれば、溶融物から出発して吹込成形用マンドレルを
使用し、空気で吹込んで管を形成させ、フイルムを製造する。別の好適な製造方
法である押出成形法では、適切な添加剤によって、可塑化した原料を噴霧してフ
ィルムを形成させる。押出成形法では、噴霧後にフィルムを乾燥させる必要があ
りうる。別の好適な製造方法であるキャスト法では、水性ポリマー組成物を加熱
可能な乾燥ローラーに塗布し、所望により水の蒸発後に冷却し、形成したフィル
ムをローラーから取り外す。このフィルムは、所望によりローラーから除去する
前またはローラーからの除去の間に粉末化することができる。
【0073】 本発明によれば、第2計量済みの洗浄配合物用の特に好適な包装材は、第2計
量済みの洗浄配合物を使用する洗濯/食器洗浄サイクルの温度範囲に相当する範
囲の温度で溶解するポリビニルアルコールフィルムである。かかる温度は、例え
ば、第2計量済みの洗浄配合物が食器洗浄機の主洗浄サイクル用の組成物である
場合には、主洗浄サイクルの温度、例えば、>約20ないし約55℃、好適には、>
25℃ないし45℃未満、より好適には、30℃よりも高い温度ないし例えば、40℃の
範囲の温度である。第2計量済みの洗浄配合物が食器洗浄機のすすぎサイクル用
の組成物である場合は、フィルムが水中に溶解する温度は、すすぎサイクルの温
度、例えば、>45℃、例えば、50〜55℃またはそれ以上の範囲の温度である。機
械の性能条および代表的な設定に従い、例えば、前洗濯サイクルについては、約
25℃までの温度、主洗浄サイクルについては、約90℃までの温度、最終洗浄サイ
クルについては、約30℃までの温度などの他の温度が、洗濯機で行なう洗浄過程
に適切である。水溶性フィルムが溶解する温度は、もちろん広い範囲内で調節す
ることができる。また、特定の水溶性温度範囲に調節したフィルム(MOWIOL(登
録商標)タイプまたはSOLUBLON(登録商標)タイプのフィルム参照)は、市販さ
れている。したがって、当業者は、必要に応じてかかるフィルムを選択すること
ができる。
【0074】 本発明の別の好適な一具体例によれば、第2計量済みの洗浄配合物を包囲する
水溶性材料は、水溶性カプセルである。かかるカプセルも先行技術から知られて
いる。これらのカプセルは、例えば、PVAL、ゼラチンまたは類似材料製のカプセ
ルであってよいが、決してかかる材料に限定されるわけではない。これらのカプ
セルは、市販されており、医薬製剤および食品添加物に関連して広く使用されて
いる。硬ゼラチンまたは軟ゼラチンカプセルは、特に有効であることがわかって
いるので、本発明の目的に、特に好適である。
【0075】 本発明の好適な一具体例によれば、少なくとも第2計量済みの洗浄配合物を包
囲する水溶性材料は、水溶性被覆材である。かかる被覆材または膜材料は、先行
技術で洗浄物質を被覆するために使用され、これらの被覆材または膜材料の物理
的および化学的性質(例えば、水への溶解度、融点または融点範囲など)は、フ
ィルム材料と同様に、所定の技術的要件を満たすように調節することができる。
本発明の目的には、より狭い意味で水中に溶解する被覆材も、所定の物理的また
は化学的条件(例えば、所定の温度または所定のpH)が確立されるという条件で
、水性環境中に溶解する被覆材と同様に、洗浄配合物の被覆材として適している
。なぜなら、例えば、かかる被覆材は、融解し、膜材料は、次いで水に分散して
、その結果、被覆材または膜によって包まれていた成分が、放出されるからであ
る。
【0076】 この意味で、本明細書に用いられる「水溶性」なる用語は、一般に、(狭い意
味で)水性媒体によって溶解される洗浄配合物の被覆材/膜の能力だけでなく、
(広い意味で)所定のまたは物理的なまたは化学的な条件が水性環境中に確立さ
れると、洗浄配合物の被覆材/膜の物理的完全性が失われて、当該被覆材/膜は
、成分を水性相に放出するように変化するという能力をも意味する。膜/被覆材
料の水性相中への溶融および当該溶融に続く分散は、水溶性の代表的(ただし非
限定的)な例である。
【0077】 基本的に、被覆材またはカプセル材料は、ある融点範囲を有し、当該融点範囲
内の温度では、被覆/カプセル化されるべき活性物質は、著しい熱応力にさらさ
れないべきである。しかし他方、融点範囲は、少なくともわずかに上昇した温度
において、カプセル化した洗浄配合物にまだ効果的な保護を与えるのに充分なほ
ど高くなければならない。本発明において、被覆材/カプセル化材料は、約45℃
〜約75℃の融点範囲を有する。この場合、「融点範囲」なる用語は、融点範囲が
上記温度範囲内にあることを意味し、融点範囲の幅を表すのではない。ロウ製の
被覆材は、前記した点で特に有効であることが分かった。なぜならロウ製被覆材
は、洗浄配合物または洗浄配合物の個々の成分に直接塗布することができるから
である。したがって、かかる被覆材が、特に好適である。なぜなら、それらの被
覆材は、適用が容易であり、またそれらの被覆材の水への溶解度は、正確に調節
することができ、したがって、所定の要件に合致するように最適に適合させるこ
とができるからである。 本明細書に用いられる「ロウ」なる用語は、一般に、40℃よりも高い温度で分
解せずに溶融し、その融点のすぐ上の温度でも、比較的低い粘度を有し、曳糸性
がない(non-stringing)ような、多くの天然物質または合成物質を意味する。
ロウのコンシステンシーおよび溶解度は、温度に大きく依存する。
【0078】 ロウ ロウは、その供給源に従い、天然ロウ、化学的変性ロウおよび合成ロウの3つ
の群に分類される。
【0079】 天然ロウ 天然ロウには、例えば、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、木ロウ、アフリ
カハネガヤロウ、コルクロウ、グアルマロウ(Guaruma wax)、ライスオイルロ
ウ、サトウキビロウ、オウリカリロウまたはモンタンロウなどの植物性ロウ、ミ
ツロウ、セラックロウ、鯨ロウ、ラノリン(羊毛ロウ)または尾腺脂などの動物
性ロウ、セレシンまたはオゾケライト(地ロウ)などの鉱ロウ、またはペトロラ
タム、パラフィンロウまたはマイクロワックスなどの石油化学ロウが含包される
【0080】 化学的変性ロウ 化学的変性ロウには、例えば、モンタンエステルロウ、サソール(Sassol)ロ
ウ、水添ホホバロウなどの硬ロウが含包される。
【0081】 合成ロウ 合成ロウは、一般に、ポリアルキレンロウまたはポリアルキレングリコールロ
ウであると解することができる。また、上記軟化点条件を満たす他の種類の化合
物も、被覆材/カプセル化材料として使用することができる。例えば、フタル酸
の高級エステル、特にUnimoll(登録商標)66(Bayer AG)の名称で市販されて
いるフタル酸ジシクロヘキシルは、適切な合成化合物であることが分かっている
。低級カルボン酸および脂肪アルコールの合成ロウ、例えば、Cosmacol(登録商
標)ETLP(Condea)の名称で市販されている酒石酸ジミリスチルも適切である。
また、低級アルコールおよび天然由来の脂肪酸の合成または部分合成エステルも
使用することができる。この種類の物質には、例えば、Tegin(登録商標)90(G
oldschmidt)(モノステアリン酸パルミチン酸グリセロール)が包含される。ま
た、Schellack-KPS-Dreiring-SP(Kalkhoff GmbH)も、本発明の被覆材/カプセ
ル化材料として使用することができる。
【0082】 ロウアルコール 本明細書に用いられる「ロウ」なる用語には、例えばいわゆるロウアルコールも
包含される。ロウアルコールは、比較的高分子量で水不溶性のC22〜C40脂肪ア
ルコールである。ロウアルコールは、例えば比較的高分子量の脂肪酸(ロウ酸)
のロウエステル形態で、多くの天然ロウの主構成成分として存在する。ロウアル
コールの例として、リグノセリルアルコール(1-テトラコサノール)、メリシル
アルコールなどが挙げられる。洗浄配合物の被膜は、トリテルペンでステロイド
アルコールであると考えられる、ラノリンなどの羊毛ロウアルコールを含有して
もよい。また本発明によれば、脂肪酸グリセロールエステルおよび脂肪酸アルカ
ノールアミド、また所望により水不溶性もしくは実質上水不溶性のポリアルキレ
ングリコール化合物も、少なくとも部分的に、カプセル化材料として使用するこ
とができる。
【0083】 パラフィンロウ 本発明の好適な一具体例によれば、本発明に使用される被膜は、好適には主と
してパラフィンロウを含有する。本発明の別の好適な一具体例によれば、カプセ
ル化材料の全量を基準に、少なくとも50重量%、好適には50重量%以上が、パラ
フィンロウから構成される。パラフィンロウの含有量は、カプセル化材料の全量
を基準に、約60重量%、70重量%または80重量%が特に好適であり、これらより
も高いパラフィンロウ含有量、例えば90重量%を超える含有量が最も好適である
。本発明の好適な一具体例によれば、カプセル化材料は、その全量がパラフィン
ロウである。本発明によれば、パラフィンロウは、加水分解されうる基を含んで
いないため、アルカリ性の洗剤環境下に加水分解されないという点で(例えば、
ロウエステルの場合に想定される)、前記した他の天然ロウよりも有利である。
【0084】 パラフィンロウその2 パラフィンロウは、主構成成分のアルカンと、少量のイソアルカンおよびシク
ロアルカンとから構成される。本発明に使用されるパラフィンロウは、好適には
、70℃よりも高い融点、より好適には60℃よりも高い融点を有する成分を、何ら
含んでいない。パラフィン中、高融点のアルカン成分は、洗濯/洗浄溶液温度が
上記温度に低下すると、その望ましくないロウ残留物が、洗濯されるべき洗濯物
/洗浄されるべき食器類などの表面に残存する。ロウ残留物は一般に洗濯/洗浄
表面に不快な外観を残すので、これは、避けるべきである。本発明のカプセル化
物質は、好適には、約50℃〜約60℃の融点を有する少なくとも1つのパラフィン
ロウを含有する。
【0085】 パラフィンロウその3 本発明に使用するパラフィンロウは、好適には、周囲温度(一般に約10〜約30
℃)で固体のアルカン、イソアルカンおよびシクロアルカンを、高含有量で含有
する。本発明によれば、室温で固体のロウ成分は、より高い割合で使用してロウ
中に存在させるのが、より好適である。被覆した粒子の耐衝撃性/耐摩耗性は、
固体ロウ成分の割合が上昇するにつれて増加し、被覆した粒子の保護がより長時
間持続することになる。
【0086】 ロウ材料の溶解度 主成分としてのパラフィンの他に、被覆材料は、前記したロウまたはロウ様物
質を1またはそれ以上含有してもよい。基本的に、カプセル化材料/被覆材料を
形成する混合物は、被覆粒子が少なくとも実質的に水に不溶性となるような組成
を有するべきである。水への溶解度は、約30℃の温度で約10 mg/lを超えないべ
きであり、好適には、5 mg/l未満であるべきである。いずれにせよ被覆材は、主
として活性洗浄物質が温度とは無関係に放出されるのを避けるために、水中で(
高温の水中でさえ)極めて低い溶解度を有するべきである。
【0087】 前記した原理は、洗濯/洗浄サイクルの所定の時点における洗浄配合物の遅延
放出を促進し、かつ、主洗浄サイクルを比較的低い温度(例えば、45℃)で行な
う場合、活性洗浄物質を、比較的高い温度(例えば、>55℃)での最終すすぎサ
イクルだけですすぎ助剤を含む被覆粒子から放出しうるように、特に有利に適用
することができる。
【0088】 本発明に好適に使用される膜材料または被覆材は、40℃〜75℃の融点範囲を有
する1またはそれ以上の物質を、粒子の重量を基準に6〜30重量%、好適には、7.
5〜25重量%、より好適には、10〜20重量%の量で含むことができる。
【0089】 水溶性材料は、その具体例が、第2計量済みの洗浄配合物を包囲してその時期
尚早の洗浄液への放出を防止できるか否かに拘らず、特に好適には、常温水には
、溶解しない材料である。したがって、第2の洗浄配合物は、洗濯/洗浄サイク
ルの温度が主洗浄サイクルに必要な温度(第2の洗浄配合物が、主洗浄サイクル
用である場合)または最終洗浄サイクル/すすぎサイクルに必要な温度(第2の
洗浄配合物が、最終洗浄サイクル用またはすすぎサイクル用である場合)に達す
る前に、洗浄液中に移行することを防ぐことができる。
【0090】 本発明の好適な一具体例によれば、本発明の洗剤分包中に存在する第1および
所望による第3および付加的な(第4、第5などの)洗浄配合物は、1またはそ
れ以上の水溶性材料によって、個別に(すなわち第1または第3または…)、そ
れぞれ(すなわち第1および第3および…)または部分的に(すなわち第1およ
び第3または第1および第4または…)包囲することができる。これらの材料は
、同じ物理グループ(フィルム、カプセル、被覆材など)または化学グループ(
PVALフィルム、PVPフィルム、PEOXフィルムなど)または異なるグループに属す
ることができる。上記基準は、これらの材料の組成に当てはまる。言い換えると
、第2計量済みの洗浄配合物を包囲する材料に関し、前記した説明と同様に、当
業者は、以下の点に留意しながら、第1計量済みの洗浄配合物を包囲するための
材料および/または(もし存在するなら)第3計量済みの洗浄配合物を包囲する
ための材料および/または(もし存在するなら)付加的な計量済み洗浄配合物を
包囲する材料を、選択することもできる。すなわち、当該洗浄配合物は、本発明
の洗濯/食器洗浄機用分包の部分として、いずれの成分を含有するのか否か、当
該洗浄配合物は、いつ(およびどの温度で)洗浄液中に放出すべきか、また所望
により、放出は、どのくらい迅速に行なうべきかに留意すべきである。前記した
基準は、他の水溶性材料にも適宜適用することができる。
【0091】 したがって、本発明の別の好適な一具体例によれば、洗剤分包において、その
第1計量済みの洗浄配合物は、第1の水溶性材料によって包囲され、第1の水溶
性材料は、第1の温度またはそれ以下の温度で水中に溶解する材料である。第1
の洗浄配合物は、前洗濯/前洗浄サイクル用の配合物である場合、その温度は、
前洗濯/前洗浄サイクルの最高温度であり、通常は、常温水の温度である。第1
の洗浄配合物は、主洗浄サイクル用の組成物である場合、その温度は、主洗浄サ
イクルの最高温度であり、食器洗浄機の場合は、通常45℃未満の温度であり、本
発明の特に好適な一具体例によれば、30〜45℃の温度である。
【0092】 本発明の別の好適な一具体例によれば、第3計量済みの洗浄配合物は、第3の
水溶性材料によって包囲し、第3の水溶性材料は、第2温度よりも高い温度で水
中に溶解する材料である。例えば、前洗濯、主洗浄および最終洗浄成分からなる
、本発明の洗濯/食器洗浄機用洗剤分包が挙げられる。この場合、最終洗浄/す
すぎサイクル用の第3の洗浄配合物を包囲する水溶性材料は、高温(食器洗浄機
の場合は、例えば、>45℃、より好適には、50〜55℃、または65℃程度)で溶解
する。
【0093】 本発明の好適な一具体例によれば、第1および第2および所望による第3計量
済みの洗浄配合物は、第1、第2および所望による第3の水溶性材料によって、
別々に包囲した相互連結型の部分パックの形態で存在することを特徴とする。洗
濯/食器洗浄機用洗剤分包は、合計2つまたは所望により3つの洗浄配合物および
洗浄配合物を包囲する水溶性材料に限定されず、4つまたは5つまたは6つ以上の
部分パックからなることもでき、これらパックを結合して洗濯/食器洗浄機用洗
剤分包を形成することができる。個々の洗浄配合物は、ある洗浄配合物を包囲す
る水溶性材料が最適かつ迅速な溶解度を発揮して当該部分の内容物を洗浄液中に
放出する条件(例えば、温度条件)に正確に調節した水中に溶解する水溶性材料
によって、包囲することができる。2、3または4以上のサブユニットを結合して
本発明の洗濯/食器洗浄機用洗剤分包を形成させることができる。
【0094】 本発明の好適な一具体例によれば、いくつかの洗浄配合物または分包部分をフ
ィルムバッグまたはカプセルで包囲することができる。この場合、いくつかの部
分を含むフィルムバッグの水への溶解度は、洗濯/洗浄サイクルで最も早く使用
される成分を、洗浄液中に放出すべき温度に調節することができる。当該温度に
到達したら、直ちに水溶性材料は、溶解を始め、洗濯/食器洗浄機洗剤分包のい
くつかの成分を洗浄液中に放出する。しかし、これらの成分は、必ずしも洗浄液
中に同時には、溶解(したがって、作用)する必要はない。これに代えて、各成
分のうち、1つ成分の溶解挙動を、問題の成分が、例えば比較的高温の後期の段
階でのみ洗浄液中に放出されるように、適切な手段によって、遅延させることが
できる。これは、好適には、食器洗浄機の主洗浄サイクル用洗浄配合物およびす
すぎサイクル用洗浄配合物からなる食器洗浄機用洗剤分包の場合に当てはまる。
食器洗浄機用洗剤分包は、例えば、すすぎサイクルの温度(例えば、>55℃)で
溶融するマトリックスへのカプセル化によって、溶解遅延させることができる。
別の好適な例は、主洗浄サイクル用のいくつかの異なる洗浄配合物および所望に
よりすすぎサイクル用洗浄配合物が、主洗浄サイクルの開始時点で優勢な温度で
水中に溶解するフィルムによって、包囲されている具体例である。フィルムは、
温水(例えば、22℃)に溶解する場合、主洗浄サイクル用の部分だけ、洗浄液中
に溶解し、他の成分は、適切な手段(マトリックスへのカプセル化、打錠、被覆
材など)によって、洗浄液中に即座に溶解しないように保護することができる。
他の成分は、他のプロセス条件(例えば、より高い温度または別のpH)が有効と
なる後続の段階になって初めて溶解することができる。
【0095】 本発明の洗濯/食器洗浄機用洗剤分包のサブユニットは、2または所望により3
または4以上の組成が異なる材料からなるコンパートメントを備える、例えば、2
または所望により3または4以上の異なるフィルムタイプまたはカプセルのバッグ
からなることができる。種々のフィルムタイプのバッグまたは種々の材料のカプ
セルコンパートメントは、異なる条件(例えば、洗浄液での異なる温度または異
なる滞留時間)で水中に溶解するように調節することができる。サブユニットは
、それぞれの内容物、すなわち第1、第2および所望による第3および付加的な
洗浄配合物を、当該材料の水溶性を調節した条件が有効となると、洗浄液中に放
出する。この条件は、好適には、所定の洗浄サイクルの温度であるが、同様に洗
濯/洗浄サイクルで再現性よく調節することができる他の条件であってもよい。
【0096】 本発明の別の好適な一具体例によれば、本発明の洗剤分包は、コンパクトな外
観を有しかつ、性能、輸送および作業上の利点を有する点で好適であり、当該洗
剤分包において、第1計量済みの洗浄配合物、第2計量済みの洗浄配合物および
所望による第3計量済みの洗浄配合物は、サンドウィッチ形態またはシェル/コ
ア形態(外側から内側に向かって、第1水溶性材料−第1計量済みの洗浄配合物
−第2水溶性材料−第2計量済みの洗浄配合物−(所望による)第3水溶性材料
−第3計量済みの洗浄配合物からなる複数の層有する形態)で存在する。この場
合も、シェル/コア構造は、所望により水溶性材料が洗浄配合物を包囲する3層
の洗浄配合物に限定されず、所望により水溶性材料によって、包囲した洗浄配合
物の他の「層」を含んでもよい。
【0097】 以上のような構造では、第1の洗濯/洗浄サイクルで作用を発揮することを意
図した洗浄配合物、したがって、最も低温で作用を発揮する計量済み洗浄配合物
は、最も外側に位置し、好適には(必須ではない)、製造した洗濯/食器洗浄機
用洗剤分包が使用される、第1の洗濯/洗浄サイクルにおいて優勢な条件(例え
ば、温度)にて水中に溶解する水溶性材料によって、包囲することができる。次
の層(内側に向かって)は、いずれにせよ(第2の)水溶性材料によって、包囲
される第2の洗浄配合物である。(第2の)水溶性材料の水への溶解度は、(第
2の)水溶性材料が、第2の洗濯/洗浄サイクルの温度で洗浄液に最適にかつ迅
速に溶解するように調節することができる。前記した説明は、所望によりさらに
内側に存在する任意の付加的な(第3、第4などの)洗浄配合物に適宜当てはま
る。
【0098】 本発明の洗濯/食器洗浄機用洗剤分包では、第1、第2および所望による第3
計量済みの洗浄配合物は、相互に独立して、好適には、成形品、粉末、ゲルまた
は液体の形態をした洗濯/食器洗浄機用洗剤である。成形品の形態をした洗濯/
食器洗浄機用洗剤は、顆粒、タブレット、ブロック、ブリケット、リング、また
は他の成形品として存在することができる。特に、タブレット、ブロックまたは
ブリケットは、平らな成形品または凹部、穴、溝などを有する成形品であっても
よく、後者の凹部、穴、溝などは、洗浄配合物の特定の成分を収容するために使
用されるか、または性能に関連する機能を有してもよい。液状の洗濯/食器洗浄
機用洗剤は、溶液、懸濁液または洗濯および洗浄用として知られている他の液体
系とすることができる。
【0099】 洗濯/食器洗浄機用洗剤の分包は、界面活性剤、界面活性化合物、ビルダー、
漂白剤、漂白活性化剤、酵素、制泡剤、染料および香料、並びにビルダーおよび
崩壊助剤(洗濯/食器洗浄機用洗剤分包が少なくとも部分的にタブレットとして
存在する場合)の群より選択される1またはそれ以上の成分を含有する。これら
成分群を以下に説明する。
【0100】 本発明の洗濯/食器洗浄機用洗剤分包は、洗浄作用を発揮するために、アニオ
ン性、非イオン性、両性イオンまたはカチオン性界面活性剤の群から選択される
界面活性剤を含有し、アニオン性活性剤は、経済的理由およびアニオン性界面活
性が有する性能スペクトルの両面から著しく好適である。
【0101】 アニオン性界面活性剤 好適なアニオン性界面活性剤は、例えば、スルホン酸塩型(スルホネート)界
面活性剤および硫酸エステル型(スルフェート)界面活性剤である。 スルホン酸塩型アニオン性界面活性剤 好適なスルホン酸塩型のアニオン性界面活性剤は、C〜C13アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩、オレフィンスルホン酸塩(即ち、アルケンスルホン酸塩とヒド
ロキシアルカンスルホン酸塩との混合物)、および二スルホン酸塩である。この
二スルホン酸塩は、例えば、二重結合を内部と末端とに有するC12〜C18モノ
オレフィンを用い、これを三酸化硫黄ガスでスルホン化し、次いで得られたスル
ホン化生成物をアルカリ加水分解または酸加水分解して得ることができる。他の
好適なスルホン酸塩型界面活性剤は、C12〜C18アルカンを用い、これを、例
えば、スルホ塩素化またはスルホン化し、次いで加水分解または中和して得られ
るアルカンスルホン酸塩である。また、α-スルホ脂肪酸のエステル(エステル
スルホネート)、例えば、水添ヤシ油、パーム核油または獣脂脂肪酸のα-スル
ホン化メチルエステルも、好適である。
【0102】 スルホン化脂肪酸グリセロールエステル 他の好適なアニオン性界面活性剤は、スルホン化脂肪酸グリセロールエステル
である。脂肪酸グリセロールエステルは、次のようにして得られるモノエステル
、ジエステル、トリエステルおよびそれらの混合物である。すなわち、モノグリ
セロールと、脂肪酸1〜3 molとをエステル化反応させるか、またはトリグリセロ
ールと、グリセロール0.3〜2 molとをエステル交換反応させて得ることができる
。好適なスルホン化脂肪酸グリセロールエステルは、C6〜22飽和脂肪酸のスルホ
ン化生成物であり、飽和脂肪酸として、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、
ミリスチン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸が例示する
ことができる。
【0103】 アルキル(アルケニル)硫酸塩 好適なアルキル(アルケニル)硫酸塩は、脂肪アルコールの硫酸セミエステル
についてのアルカリ金属塩、特にナトリウム塩である。この脂肪アルコールとし
て、C12〜C18脂肪アルコール、例えば、ヤシ油脂肪アルコール、獣脂脂肪ア
ルコール、ラウリル、ミリスチル、セチルまたはステアリルアルコールなどが例
示され、またC10〜C20オキソアルコールおよび同じ鎖長の二級アルコールが
例示することができる。他の好適なアルキル(アルケニル)硫酸塩は、前記した
鎖長を有しかつ石油化学製品系の合成直鎖アルキル鎖を含み油脂化学原料系の対
応する化合物と同様な崩壊挙動を示すようなものである。洗剤性能の観点から言
えば、C12〜C16アルキル硫酸塩、C12〜C15アルキル硫酸塩およびC14〜C アルキル硫酸塩が、特に好適である。他の好適なアニオン性界面活性剤は、2,
3-アルキル硫酸塩であって、これは、例えば、US 3,234,258またはUS 5,075,041
記載の方法により、製造でき、DAN(登録商標)(Shell Oil Company)として市
販されている。
【0104】 用量:アニオン性界面活性剤 本発明によれば、好適な洗濯/食器洗浄機用洗剤分包は、アニオン性界面活性
剤を、当該分包を基準に、5〜50重量%、好適には、7.5〜40重量%、より好適に
は、15〜25重量%の用量で含有することができる。
【0105】 好適なアニオン性界面活性剤 本発明の洗剤分包によれば、アニオン性界面活性剤の選択に関して、何ら制限
されるものではない。しかしながら、好適な洗剤分包は、当該洗剤分包の重量を
基準に、0.2重量を越えるセッケン含有量を有する。好適に使用されるアニオン
性界面活性剤は、アルキルベンゼンスルホン酸塩および脂肪アルコールスルフェ
ートである。好適な洗剤分包は、当該洗剤分包重量を基準に、2〜20重量%、好
適には、2.5〜15重量%、より好適には、5〜10重量%の脂肪アルコールスルフェ
ートを含有する。
【0106】 非イオン性界面活性剤 好適な非イオン性界面活性剤は、アルコキシル化(好適には、エトキシル化)
したアルコール、特に一級アルコールである。これは、好適には、炭素数8〜18
のアルコールと、アルコール1 mol当たり酸化エチレン(EO)平均1〜12 molとか
らなり、アルコール残基は、直鎖もしくは、好適には、2-メチル分岐鎖および/
または混合物形態の直鎖およびメチル分岐鎖基(これは、通常のオキソアルコー
ル残基中に通常存在する。)であってよい。しかしながら、好適な非イオン性界
面活性剤は、天然物由来のC12-18アルコール(例えば、ヤシ油脂肪アルコール、
パーム油脂肪アルコール、獣脂脂肪アルコールまたはオレイルアルコール)の直
鎖基と、アルコール1 mol当たり平均2〜8EOとを有するアルコールエトキシレー
トである。好適なエトキシル化アルコールとして、例えば、C12-14アルコール+
3EOまたは4EO、C9-11アルコール+7EO、C13-15アルコール+3EO、5EO、7EOまた
は8EO、C12-18アルコール+3EO、5EOまたは7EO、およびそれらの混合物(例えば
、C12-14アルコール+3EOと、C12-18アルコール+5EOとの混合物)が例示するこ
とができる。上記エトキシル化度は、統計学的平均値であり、これは、所定の生
成物について、整数または端数であってもよい。好適なアルコールエトキシレー
トは、同族体分布が狭い(狭範囲エトキシレート、NRE)。かかる非イオン性界
面活性剤に加えて、前記したような12を越えるEOを有する脂肪アルコールも使用
することができる。その例は、獣脂脂肪アルコール+14EO、25EO、30EOまたは40
EOである。
【0107】 アルコキシル化脂肪酸アルキルエステル 別の群の好適な非イオン性界面活性剤は、単独で使用しうる界面活性剤または
他の非イオン性界面活性剤と組み合わせて使用しうる界面活性剤であって、これ
は、アルコキシル化(好適には、エトキシル化またはエトキシル化およびプロポ
キシル化)脂肪酸アルキルエステルである。アルコキシル化脂肪酸アルキルエス
テルは、好適には、当該アルキル鎖中に1〜4個の炭素原子を有するエステル、特
に、脂肪酸メチルエステル(JP58/217598またはWO90/13533記載の製造法、参照
)である。
【0108】 アルキルポリグリコシド 別のタイプの非イオン性界面活性剤は、アルキルポリグリコシド(APG)であ
って、これも、有利に使用することができる。好適なアルキルポリグリコシドは
、式:RO(G)Zで示することができる。式中、R基は、直鎖または分岐鎖(特に2
-メチル分岐鎖)で、飽和または不飽和のC8〜22、好適には、C12〜18脂肪族基で
ある。Gは、炭素数5または6のグリコース単位(好適には、グルコース単位)で
ある。グリコシド化度zは、1.0〜4.0、好適には、1.0〜2.0、より好適には、1.1
〜1.4の数値である。
【0109】 好適なアルキルポリグリコシド 好適なアルキルポリグリコシドは、直鎖アルキルポリグルコシド、すなわち、
ポリグリコシル成分がグルコース基であって、アルキル成分がn-アルキル基であ
るアルキルポリグルコシドである。
【0110】 用量:アルキルポリグリコシド 本発明の洗濯/食器洗浄機用洗剤の分包は、有利には、アルキルポリグリコシ
ドを含む。アルキルポリグリコシドの洗剤分包中の含有量は、圧縮凝集体洗剤の
全量を基準に、0.2重量%を超える量である。特に好適な洗剤分包は、アルキル
ポリグリコシドを、0.2〜10重量%、好適には、0.2〜5重量%、より好適には、0
.5〜3重量%の用量で含有する。
【0111】 アミンオキシド型の非イオン性界面活性剤 また、アミンオキシド型の非イオン性界面活性剤も好適であり、例えば、N-コ
コアルキル-N,N-ジメチルアミンオキシドおよびN-獣脂アルキル-N,N-ジヒドロキ
シエチルアミンオキシドが例示され、また脂肪酸アルカノールアミド型の非イオ
ン性界面活性剤も好適である。かかる非イオン性界面活性剤の用量は、好適には
、エトキシル化脂肪アルコールの用量よりも、多くは、なく、より好適には、半
分よりも多くない。
【0112】 ポリヒドロキシ脂肪酸アミドその1 他の好適な界面活性剤は、以下の式(I)で示されるポリヒドロキシ脂肪酸ア
ミドである。
【化2】 上記式中、RCOは、C6〜22の脂肪族アシル基、R1は、水素、C1〜4のアルキル基
またはヒドロキシアルキル基、および[Z]は、炭素数3〜10/ヒドロキシル基数
3〜10の直鎖または分岐鎖ポリヒドロキシアルキル基である。ポリヒドロキシ脂
肪酸アミドは、既知物質であって、これは、還元糖と、アンモニア、アルキルア
ミンまたはアルカノールアミンとを還元的アミノ化反応させ、その後、脂肪酸、
脂肪酸アルキルエステルまたは脂肪酸クロリドによりアシル化させて、製造する
ことができる。
【0113】 ポリヒドロキシ脂肪酸アミドその2 一群のポリヒドロキシ脂肪酸アミドとして、以下の式(II)で示される化合物
が例示することができる。
【化3】 上記式中、Rは、C7〜C12の直鎖または分枝鎖のアルキル基またはアルケニル基
、 R1は、C2〜C8の直鎖、分枝鎖または環式のアルキル基またはアリール基、 R2は、C1〜C8の直鎖、分枝鎖または環式のアルキル基またはアリール基またはオ
キシアルキル基、好適には、C1〜C4アルキル基またはフェニル基、および[Z]
は、アルキル鎖が少なくとも2つのヒドロキシル基で置換されている直鎖ポリヒ
ドロキシアルキル基またはそのアルコキシル化誘導体、好適には、エトキシル化
またはプロポキシル化誘導体である。 〔Z〕は、好適には、グルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース、
ガラクトース、マンノースまたはキシロースなどの還元糖の還元的アミノ化によ
り、得られる。また、N-アルコキシ置換またはN-アリールオキシ置換化合物を、
触媒としてアルコキシドの存在下、脂肪酸メチルエステルと反応させて、所望の
ポリヒドロキシ脂肪酸アミドに変換することができる(例えば、WO 95/07 331、
参照)。
【0114】 カチオン性界面活性剤 本発明の好適な一具体例によれば、アニオン性界面活性剤および非イオン性界
面活性剤に加え、カチオン性界面活性剤を使用することができる。カチオン性界
面活性剤は、主として、界面活性の増強剤としてのみ必要であり、ごく少量で使
用することができる。カチオン性界面活性剤は、用いる場合、洗剤において、好
適には、0.01〜10重量%、より好適には、0.1〜3.0重量%の量で存在させること
ができる。
【0115】 用量:界面活性剤 本発明の洗濯/食器洗浄機用洗剤分包は、洗濯洗剤である場合、通常、1また
はそれ以上の界面活性剤を、全量で、5〜50重量%、好適には、10〜35重量%、
特に20〜40重量%の用量で含むことができるが、所望により、界面活性剤は、本
発明の洗濯洗剤分包の部分において、比較的多量または比較的少量で、存在させ
ることができる。すなわち、界面活性剤の用量は、全ての分包部分において同量
ではなく、本発明の洗剤分包は、比較的多量の界面活性剤含有量の分包部分と、
比較的少量の界面活性剤含有量の分包部分とを備えることができる。
【0116】 用量:界面活性剤その1 本発明の洗濯/食器洗浄機用洗剤分包は、洗濯洗剤である場合、通常、1また
はそれ以上の界面活性剤を、全量で、5〜50重量%、好適には、10〜35重量%、
特に20〜40重量%の用量で含むことができるが、所望により、界面活性剤は、本
発明の洗濯洗剤分包の部分において、比較的多量または比較的少量の割合で、存
在させることができる。すなわち、界面活性剤の用量は、全ての分包部分におい
て同量ではなく、本発明の洗剤分包は、比較的多量の界面活性剤含有量の分包部
分と、比較的少量の界面活性剤含有量の分包部分とを備えることができる。
【0117】 用量:界面活性剤その2 本発明の洗濯/食器洗浄機用洗剤分包は、洗浄組成物、特に食器洗浄機用洗剤
である場合、通常、1またはそれ以上の界面活性剤を、全量で、0.1〜5重量%、
好適には、0.5〜5重量%の用量で含むことができるが、所望により、界面活性剤
は、本発明の洗濯洗剤分包の部分において、比較的多量または比較的少量の割合
で、存在させることができる。すなわち、食器洗浄機用洗剤の場合も前記と同様
に、界面活性剤の用量は、全ての分包部分において同量ではなく、本発明の洗剤
分包は、比較的多量の界面活性剤含有量の分包部分と、比較的少量の界面活性剤
含有量の分包部分とを備えることができる。
【0118】 ビルダー 前記した活性洗浄成分に加え、本発明の洗剤分包にとって最も重要な洗剤成分
は、ビルダーである。本発明の洗剤分包は、洗剤中に通常使用されるビルダーな
らば、いずれのをも含むことができる。好適なビルダーは、主として、ゼオライ
ト、ケイ酸塩、炭酸塩、有機コビルダーであって、生態学的に許容されるなら、
リン酸塩も使用することができる。
【0119】 結晶性層状ケイ酸ナトリウム 好適な結晶性層状ケイ酸ナトリウムは、式:NaMSixO2x+1・yH2Oで示すること
ができる。式中、Mは、ナトリウムまたは水素で、xは、1.9〜4の数で、yは、0〜
20の数であり、xについての好適な数値は、2、3または4である。この種の結晶性
層状ケイ酸塩は、例えば、EP-A-0 164 514に記載することができる。上記式の好
適な結晶性層状ケイ酸塩は、Mがナトリウムで、xが2または3の数値であるケイ酸
塩である。特に好適には、式:Na2Si2O5・yH2Oで示されるβ-およびδ-ケイ酸ナ
トリウムの両者を使用し、β-ケイ酸ナトリウムは、文献記載の方法で得ること
ができる(例えば、WO-A-91/08171、参照)。
【0120】 無定形ケイ酸ナトリウム 他の有用なビルダーは、係数(Na2O:SiO2の比率)が約1:2〜約1:3.3、好適
には、約1:2〜1:2.8、より好適には、約1:2〜1:2.6である、無定形ケイ酸ナ
トリウムであって、これは、遅延溶解により、多数回の洗濯サイクル特性を示す
ことができる。通常の無定形ケイ酸ナトリウムを用いる、遅延溶解は、表面処理
、コンパウンド化処理、圧縮または過度乾燥のような、種々の方法で得ることが
できる。本明細書に用いられる「無定形」なる用語は、X線無定形を意味する。す
なわち、ケイ酸塩は、X線回折実験において、結晶性物質に典型的である鋭敏な
X線反射を全く示さず、最良の状態でも、数度の回折角度幅を有する散乱X線の
最大値を1またはそれ以上しか示さない。しかしながら、電子回折実験において
、ケイ酸塩粒子が屈曲した回折最大値または鋭敏な回折最大値を形成する場合で
も、特に良好なビルダー特性を達成することができる。これは、生成物の微結晶
域が寸法10〜数百 nm(最大50 nmまで)であることを意味するものと、説明され
、その寸法は、特に、最大で20 nmのものが好適である。以上のようないわゆる
X線無定形ケイ酸塩は、通常の水ガラスよりも遅延した溶解特性を示し、DE-A-4
4 00 024に記載されている。圧縮無定形ケイ酸塩、コンパウンド化無定形ケイ酸
塩および過度乾燥X線無定形ケイ酸塩が特に好適である。
【0121】 ゼオライトAおよびP 本発明に使用しうる、微結晶、結合水含有合成ゼオライトは、好適には、ゼオ
ライトAおよび/またはPである。市販のゼオライトMAP(登録商標)(Crosfield
)は、特に好適なゼオライトPである。しかしながら、ゼオライトXおよびゼオラ
イトA、Xおよび/またはPの混合物も好適である。ゼオライトXとゼオライトAの
共晶化アルミノケイ酸ナトリウム/カリウム(ゼオライトX約80重量%)も、本
発明に好適であり、これは、例えば、市販品(VEGOBOND AX(登録商標)、CONDE
A Augusta S. p. A.)であって、以下の式で示すことができる。 nNaO・(1−n)KO・AlO・(2−2.5)SiO・(3.5−5.5)HO
【0122】 ゼオライトの粒径 好適なゼオライトは、平均粒径10μm未満(Coulter Counter Methodにより測
定した容量分布)を有すると共に、好適には、18〜22重量%、より好適には、20
〜22重量%の結合水を含む。
【0123】 リン酸塩 もちろん、既知のリン酸塩も、生態学的に問題がない限り、ビルダー物質とし
て使用することができる。好適なリン酸塩は、オルトリン酸およびピロリン酸の
ナトリウム塩、特にトリポリリン酸のナトリウム塩である。
【0124】 ポリカルボン酸 有用な有機ビルダーは、例えば、ナトリウム塩の形態で使用しうるポリカルボ
ン酸である。本明細書に用いられる「ポリカルボン酸」なる用語は、2つ以上の酸
官能基を有するカルボン酸を意味する。かかるカルボン酸の例は、それらの使用
が生態学的に安全であることを条件として、クエン酸、アジピン酸、コハク酸、
グルタル酸、リンゴ酸、酒石酸、マレイン酸、フマル酸、糖類の酸、アミノカル
ボン酸、ニトリロトリ酢酸(NTA)、およびそれらの混合物である。好適な塩は
、ポリカルボン酸、例えば、クエン酸、アジピン酸、コハク酸、グルタル酸、酒
石酸、糖酸の塩、およびそれらの混合物である。好適な塩は、ポリカルボン酸、
例えば、クエン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、グルコン酸およびそれ
らの混合物の塩である。
【0125】 ポリマーポリカルボキシレート 他の好適なビルダーは、ポリマーポリカルボキシレート、例えば、相対分子量
500〜700,000 g/モルのポリアクリル酸またはポリメタクリル酸のアルカリ金属
塩である。
【0126】 ポリマーポリカルボキシレートの分子量 本明細書に開示した、ポリマーポリカルボキシレートについての分子量は、所
定の酸形態の重量平均分子量Mwであって、これは、一般に、UV検出器を使用して
ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)により測定することができる。測定は、外
部ポリアクリル酸標準に対して行い、この標準は、被験ポリマーとの構造的に類
似性を有するため、実際的な分子量が得られる。これらの値は、ポリスチレンス
ルホン酸標準に対して測定した分子量とは、明らかに異なる。ポリスチレンスル
ホン酸に対して測定した分子量は、一般に、本明細書に開示の分子量よりも高い
【0127】 特に好適なポリマー 特に好適なポリマーは、分子量2,000〜20,000g/モルを有するポリアクリレ
ートである。この種の好適な代表例は、高い溶解度を有することから、分子量2,
000〜10,000g/モル、特に3,000〜5,000g/モルの短鎖ポリアクリレートであ
る。
【0128】 コポリマーポリカルボキシレート また、コポリマーポリカルボキシレート、特に、アクリル酸とメタクリル酸と
のコポリマーポリカルボキシレート、およびアクリル酸またはメタクリル酸とマ
レイン酸とのコポリマーポリカルボキシレートも好適である。50〜90重量%のア
クリル酸および50〜10重量%のマレイン酸を含有するアクリル酸/マレイン酸コ
ポリマーが特に好適であることが判明した。このコポリマーの相対分子量(遊離
酸基準)は、一般に2,000〜70,000g/モル、好適には、20,000〜50,000g/モ
ル、より好適には、30,000〜40,000g/モルである。
【0129】 用量:コポリマーポリカルボキシレート (コ)ポリマーポリカルボキシレートは、粉末形態または水溶液形態で使用す
ることができる。洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤分包中の(コ)ポリマーポリカル
ボキシレートの含有量は、好適には、0.5〜20重量%、より好適には、3〜10重量
%である。
【0130】 水における溶解性を向上させるために、ポリマーは、アリルスルホン酸、例え
ば、アリルオキシベンゼンスルホン酸およびメタリルスルホン酸をモノマーとし
て含有することができる(EP-B-727-448)。
【0131】 他の特に好適なポリマーは、2種類以上のモノマー単位の生物分解性ポリマー
であり、例えば、アクリル酸塩と、マレイン酸塩と、ビニルアルコールまたはそ
の誘導体とをモノマーとして含有するポリマー(DE-A-43 00 772)、またはアク
リル酸塩と、2-アルキルアリルスルホン酸塩と、糖誘導体とをモノマーとして含
有するポリマー(DE-C-4221 381)である。
【0132】 他の好適なコポリマーは、DE-A-43 03 320およびDE-A-44 17 734に開示され、
好適には、アクロレインおよびアクリル酸/アクリル酸塩またはアクロレインお
よび酢酸ビニルをモノマーとして含有するコポリマーである。
【0133】 他の好適なビルダーは、ポリマーアミノジカルボン酸、その塩または前駆体で
ある。特に好適なビルダーは、コビルダー特性に加え、漂白剤安定化作用も有す
るものと、開示するDE-A-195 40 086記載のポリアスパラギン酸またはその塩お
よび誘導体である。
【0134】 他の好適なビルダーは、ジアルデヒドと、5〜7個の炭素原子および少なくとも
3個のヒドロキシル基を有するポリオールカルボン酸との反応により得られるポ
リアセタールである(例えば、EP-A-0 280 223)。好適なポリアセタールは、ジ
アルデヒド、例えば、グリオキサール、グルタルアルデヒド、テレフタルアルデ
ヒドおよびそれらの混合物、ならびにポリオールカルボン酸、例えば、グルコン
酸および/またはグルコヘプトン酸から得ることができる。
【0135】 デキストリン 他の好適な有機ビルダーは、デキストリン、例えば、炭水化物のオリゴマーま
たはポリマーであって、これは、デンプンの部分加水分解により得ることができ
る。加水分解は、標準法、例えば、酸触媒法または酵素触媒法により行うことが
できる。最終生成物は、平均分子量400〜500,000g/モルの加水分解生成物であ
るのが好適である。0.5〜40、特に2〜30のデキストローズ糖当量(DE)を有する
多糖類が好適な(DEは、100のDEを有するデキストローズと比較した、多糖類の
還元作用の基準尺度である)。3〜20のDEを有するマルトデキストリンおよび20
〜37のDEを有する乾燥グルコースシロップの両方、ならびに2,000〜30,000g/
モルの比較的高い分子量を有するいわゆる黄色デキストリンおよび白色デキスト
リンを使用することができる。好適なデキストリンは、英国特許出願94 19 091
記載のデキストリンである。
【0136】 デキストリンの酸化誘導体 かかるデキストリンの酸化誘導体は、酸化剤とかかるデキストリンとの反応生
成物であって、この酸化剤は、糖環の少なくとも1つのアルコール官能基をカル
ボン酸官能基に酸化することができる。このようにして酸化したデキストリンお
よびそれらの製造方法は、次の文献に記載されている:例えば、EP-A-0 232 202
、EP-A-0 427 349、EP-A-0472042およびEP-A-0542496、ならびに国際特許出願WO
92/18542、WO93/08251、WO93/16110、WO94/28030、WO95/07303、WO95/126
19およびWO95/20608。DE-A-196 00 018に対応する酸化少糖類も好適である。糖
環のC6において酸化した生成物が特に好適である。
【0137】 オキシジスクシネート 他の好適なコビルダーは、オキシジスクシネートおよび他のジスクシネート誘
導体、好適には、エチレンジアミンジスクシネートである。エチレンジアミン−
N,N'−ジスクシネート(EDDS)は、そのナトリウム塩またはマグネシウム塩の形
態で使用するのが好適である(合成法は、US 3,158,615参照)。これに関し、グ
リセロールジスクシネートおよびグリセロールトリスクシネートも好適である(
例えば、US 4,524,009、US 4,639,325、EP-A-0 150 930、JP 93/339,896)。ゼ
オライト含有および/またはケイ酸塩含有組成物に使用される量は、3〜15重量
%である。
【0138】 アセチル化ヒドロキシカルボン酸 他の有効な有機コビルダーは、例えば、アセチル化ヒドロキシカルボン酸およ
びその塩であって、これらは、所望により、ラクトン形態で存在でき、少なくと
も4個の炭素原子、少なくとも1個のヒドロキシ基および最大で2個の酸基を有す
ることができる。このコビルダーは、例えば、WO-A-95/20029に開示されている
【0139】 ホスホン酸塩 コビルダー特性を示す別のタイプの物質は、ホスホン酸塩、特にヒドロキシア
ルカンおよびアミノアルカンホスホン酸塩である。ヒドロキシアルカンホスホン
酸塩のうち、コビルダーとして特に重要なものは、1-ヒドロキシエタン-1,1-二
ホスホン酸塩(HEDP)である。好適には、ナトリウム塩の形態で使用する。二ナ
トリウム塩は、中性反応を示し、四ナトリウム塩は、アルカリ性反応を示す(pH
9)。好適なアミノアルカンホスホン酸塩は、エチレンジアミンテトラメチレン
ホスホン酸塩(EDTMP)、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸塩(D
TPMP)およびそれらの高分子量同族体である。これらの化合物は、好適には、中
性反応性のナトリウム塩の形態、例えば、EDTMPの六ナトリウム塩またはDTPMPの
七ナトリウム塩および八ナトリウム塩の形態で使用することができる。以上のホ
スホン酸塩のうち、好適には、HEDPをビルダーとして使用する。また、アミノア
ルカンホスホン酸塩は、向上した重金属結合特性を有することができる。したが
って、本発明の洗剤分包が漂白剤を含む場合特に、アミノアルカンホスホン酸塩
、特にDTPMPまたは上記ホスホン酸塩の混合物を使用することが有利である。
【0140】 加えて、コビルダーとして、錯生成アルカリ土類金属イオンを形成しうる化合
物も使用することができる。
【0141】 他の成分 前記した界面活性剤およびビルダーに加え、本発明の洗濯洗剤/食器洗浄機用
洗剤分包は、代表的な他の洗剤成分を含むことができる。他の洗剤成分は、漂白
剤、漂白活性剤、酵素、香料、香料担体、蛍光剤、染料、制泡剤、シリコーン油
、再沈着防止剤、蛍光増白剤、変色防止剤、色素移動防止剤および防食剤からな
る群から選ばれる。
【0142】 漂白剤 過酸化水素(H2O)を水中で生成するような漂白剤化合物のうち、過ホウ酸
ナトリウム四水和物および過ホウ酸ナトリウム一水和物が、特に重要である。他
の有用な漂白剤は、例えば、過炭酸ナトリウム、ペルオキシピロリン酸塩、クエ
ン酸塩過水和物生成型または過酸化水素生成型の過酸塩または過酸、例えば、過
安息香酸塩、ペルオキシフタル酸塩、二過アゼライン酸、フタロイミノ過酸また
は二過ドデカン二酸である。食器洗浄機用の洗剤または漂白剤タブレットを製造
する場合、有機漂白剤からなる群から選ばれる漂白剤を使用することができる。
代表的な有機有機漂白剤は、過酸化ジアシル、例えば、過酸化ジベンゾイルであ
る。他の代表的な有機漂白剤は、過酸であって、このうち、アルキル過酸および
アリール過酸が特に例示することができる。好適な過酸の代表例は、次のとおり
である。 (a)過安息香酸およびその環置換誘導体、例えば、アルキル過安息香酸、ペル
オキシ-α-ナフトエ酸および一過フタル酸マグネシウム (b)脂肪族または置換脂肪族過酸、例えば、ペルオキシラウリン酸、ペルオキ
システアリン酸、ε-フタルイミドペルオキシカプロン酸(フタロイミノペルオ
キシヘキサン酸(PAP)、o-カルボキシベンズアミドペルオキシカプロン酸、N-
ノニルアミド過アジピン酸およびN-ノニルアミドペルスクシネート、および (c)脂肪族およびアリール脂肪族ペルオキシ二カルボン酸、例えば、1,12-ジペ
ルオキシカルボン酸、1,9-ジペルオキシアゼライン酸、ジペルオキシセバシン酸
、ジペルオキシブラシル酸、ジペルオキシフタル酸、2-デシルジペルオキシブタ
ン-1,4-二酸、N,N-テレフタロイル-ジ(6-アミノペルカプロン酸)。
【0143】 塩素および臭素放出型漂白剤 他の好適な食器洗浄機用洗剤組成物用の漂白剤は、塩素および臭素放出型物質
である。好適な塩素および臭素放出型物質は、例えば、複素環式N-ブロモアミド
およびN-クロロアミド、例えば、トリクロロイソシアヌル酸、トリブロモシアヌ
ル酸、ジブロモイソシアヌル酸および/またはジクロロイソシアヌル酸(DICA)
および/または、これらと、カチオン性、例えば、カリウムおよびナトリウムと
の塩である。ヒダトイン化合物、例えば、1,3-ジクロロ-5,5-ジメチルヒダトイ
ンも、好適である。
【0144】 漂白活性剤 60℃またはそれ以下の温度で洗濯を行う場合、改善した漂白作用を得るため、
漂白活性剤を本発明の洗剤中に添加することができる。本発明によれば、漂白活
性剤として、脂肪族ペルオキソカルボン酸、好適には、C1〜10(好適には、C2〜 4 )脂肪族ペルオキソカルボン酸および/または非置換または置換した過安息香
酸を、過加水分解(パーヒドロリシス)条件下に形成するような化合物を使用す
ることができる。上記炭素数および/または所望により置換したベンゾイル基を
有する、N-アシルおよびO-アシル基含有物質が、好適である。上記数の炭素原子
を有するO-および/またはN-アシル基および/または非置換もしくは、置換した
ベンゾイル基を含んでいる物質が、好適である。好適な漂白活性剤として、ポリ
アシル化アルキレンジアミン、特にテトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、
アシル化トリアジン誘導体、特に1, 5-ジアセチル-2,4-ジオキソヘキサヒドロ-1
, 3, 5-トリアジン(DADHT)、アシル化グリコールウリル、特にテトラアセチル
グリコールウリル(TAGU)、N-アシルイミド、特にN-ノナノイルスクシンイミド
(NOSI)、アシル化フェノールスルホネート、特にn-ノナノイルまたはイソノナ
ノイルオキシベンゼンスルホネート(n-またはiso-NOBS)、カルボン酸無水物、
特に無水フタル酸、アシル化多価アルコール、特にトリアセチン、エチレングリ
コールジアセテート、および2,5-ジアセトキシ-2,5-ヒドロフランなどが挙げら
れる。
【0145】 漂白触媒 前記した従来の漂白活性剤に加えて、またはこれに代えて、いわゆる漂白触媒
を成形体に使用することができる。これらの物質は、例えば、マンガン-、鉄-、
コバルト-、ルテニウム-またはモリブデン-セレン錯体もしくは、-カルボニル錯
体などの遷移金属塩または遷移金属錯体である。マンガン、鉄、コバルト、ルテ
ニウム、モリブデン、チタン、バナジウムおよび銅の窒素含有三脚状配位子との
錯体や、コバルト-、鉄-、銅-およびルテニウム-アンミン錯体も漂白触媒として
使用することができる。
【0146】 酵素 好適な酵素は、タンパク分解酵素(プロテアーゼ)、脂肪分解酵素(リパーゼ
)、デンプン加水分解酵素(アミラーゼ)、セルラーゼおよびそれらの混合物か
らなる群から選ばれる。特に好適な酵素は、細菌または真菌株から得られるもの
で、これら細菌または真菌株として、バシラス・サブチリス(Bacillus Subtili
s)、バシラス・リヘニフォルミス(Basillus licheniformis)、ストレプトミ
セス・グリセウス(Streptomyces gtiseus)などが例示することができる。サブ
チリシン系のタンパク分解酵素が好適に使用され、バシラス・レンツス(Bacill
us lentus)から得られるタンパク分解酵素が特に好適である。これに関し、特
に重要なものは、酵素混合物であり、例えば、タンパク分解酵素とデンプン加水
分解酵素との混合物、タンパク分解酵素と脂肪分解酵素との混合物、タンパク分
解酵素とセルラーゼとの混合物、セルラーゼと脂肪分解酵素との混合物、タンパ
ク分解酵素とデンプン分解酵素と脂肪分解酵素との混合物、タンパク分解酵素と
脂肪分解酵素とセルラーゼとの混合物などが例示することができる。特に好適に
は、セルラーゼを含む混合物である。場合により過酸化酵素(ペルオキシダーゼ
)および酸化酵素(オキシダーゼ)も、好適であることがわかっている。酵素は
、担体物質中への吸収および/または膜形成材料によるカプセル化により処理す
ることができ、これにより、時期尚早の分解から酵素を保護する。酵素、酵素混
合物または酵素顆粒の割合含有量は、例えば、約0.1〜5重量%、好適には、約0.
1〜2重量%とすることができる。
【0147】 先行技術によれば、酵素は、主として、主洗浄工程用として、洗剤組成物、特
に食器洗浄機用洗剤に添加していた。この先行技術の欠点として、酵素の最適な
作用は、制限された温度選択の条件下でしか得られず、また強アルカリ媒体中で
は、酵素の安定性が問題となっていた。本発明の洗濯/食器洗浄機用洗剤分包に
よれば、主洗浄サイクルに加え、前洗浄工程を用いて、酵素が食器類の汚れに対
して作用でき、よって、酵素は、前洗浄サイクルで使用することができる。
【0148】 したがって、本発明の特に好適な一具体例によれば、酵素を、前洗浄サイクル
用の洗浄配合物または食器洗浄機用洗剤分包の部分に対し、添加でき、またかか
る洗浄配合物を、好適には低温で水中に溶解する材料で包装しうるため、例えば
、環境条件による酵素活性損失に対し、酵素含有洗浄配合物を保護することがで
きる。酵素は、好適には、前洗浄サイクル条件下での使用、例えば、常温水(co
ld water)中での使用にとって、最適化することができる。
【0149】 本発明の洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤分包によれば、有利には、酵素組成物は
、市販の液体形態で存在させる。なぜなら、液体形態を用いれば、前洗浄サイク
ルにおいて、急速な作用が比較的短時間かつ常温水中で起こることが期待される
からである。酵素は、通常固体形態で存在するが、この固体形態のままで用いて
も、常温水中に溶解する水溶性の材料で包装すれば、主洗浄サイクルの前に、そ
の作用を発揮することができる。水溶性の材料、特に常温水可溶性の材料で包装
する利点は、包装材の溶解したのちに、常温水中で急速に活性を示すことができ
る。したがって、酵素の活性時間は、洗濯/洗浄作用による効果が得られるまで
延長させることができる
【0150】 本発明の好適な一具体例によれば、本発明の洗濯/食器洗浄機用洗剤分包は、
洗濯/食器洗浄機用洗剤用の添加剤として知られている、他の添加剤を含有する
ことができる。他の添加剤は、洗濯/食器洗浄機用洗剤分包の部分(洗浄配合物
)のうち、1またはそれ以上の分包部分、要すれば全ての分包部分に対し、添加
することができ、また、洗浄配合物包装用の水溶性材料(例えば、水溶性フィル
ム)中に混和させることができ、また、包装材として機能しうるカプセルまたは
被膜内に混和させることもできる(例えば、DE-A-199 29 098.9、発明の名称:A
ctive-substance portion pack)。
【0151】 蛍光増白剤 蛍光増白剤は、本発明に従い添加剤として使用することができる。洗剤中に通
常使用される蛍光増白剤であれば、いずれの蛍光増白剤も使用することができる
。蛍光増白剤は、水溶液もしくは、有機溶媒溶液の形態で、膜に変換されるポリ
マー溶液に添加するか、または固体もしくは、液体の形態で、洗剤/洗剤分包部
分(洗浄配合物)に添加することができる。蛍光増白剤として、ジアミノスチル
ベンジスルホン酸の誘導体またはそのアルカリ金属塩を例示することができる。
好適な蛍光増白剤は、例えば、4,4'-ビス-(2-アニリノ-4-モルホリノ-1,3,5-ト
リアジニル-6-アミノ)スチルベン-2,2'-ジスルホン酸の塩、または同様の構造
で、モルホリノ基に代えて、ジエタノールアミノ基、メチルアミノ基、アニリノ
基または2-メトキシエチルアミノ基を有する化合物である。置換ジフェニルスチ
リル型の増白剤も使用でき、例えば、4,4'-ビス-(2-スルホスチリル)ジフェニ
ル、4,4'-ビス-(4-クロロ-3-スルホスチリル)ジフェニルまたは4-(4-クロロ
スチリル)-4'-(2-スルホスチリル)ジフェニルのアルカリ金属塩が例示するこ
とができる。以上の増白剤の混合物も使用することができる。
【0152】 紫外線フィルター 本発明に従い使用しうる、別の添加剤は、紫外線フィルターである。紫外線フ
ィルターは、洗濯過程またはその後の繊維柔軟化過程において、洗濯液中に放出
して繊維製品上に堆積し、この繊維製品で紫外線フィルター作用を示すような物
質である。好適な紫外線フィルターは、市販の製品(例えば、Tinosorb, Ciba S
peciality Chemicals)である。
【0153】 所定の具体例にとって好適である、他の可能な添加剤は、フィルムの溶解度に
特に影響を与えうる界面活性剤、フィルムの湿潤性を制御しうる界面活性剤およ
びフィルム溶解の間に泡沫を形成しうる界面活性剤、制泡剤および、子供がパッ
ク/パック部分を偶然に飲み込む危険を防止しうる苦み物質である。
【0154】 本発明に従い好適に使用される、他の添加剤は、染料、特に水溶性または水分
散性染料である。好適な染料は、洗濯/食器洗浄機用洗剤の視覚的製品外観を改
善するのに汎用されているタイプの染料である。かかる染料は、当業者ならば、
困難なく選択することができる。なぜなら、かかる染料は、安定性が高く、洗浄
配合物の他の成分や光によって影響を受けず、かつ、繊維製品に対し高い染色性
を示さないため当該繊維製品を着色しないからである。染料は、本発明の洗濯/
食器洗浄機用洗剤分包において、0.01重量%未満の量で存在することができる。
【0155】 本発明に従い好適に添加しうる、他の添加剤は、ポリマーである。好適な一群
のポリマーは、洗濯、食器洗浄または洗浄の間にコビルダー特性を示すポリマー
であって、例えば、ポリアクリル酸、変性ポリアクリル酸および対応するコポリ
マーである。別の群のポリマーは、ポリビニルピロリドンおよび他の再沈着抑制
剤、例えばポリビニルピロリドン、セルロースエーテルなどのコポリマーである
。本発明の別の好適な一具体例によれば、当該ポリマーは、汚れ解離剤である。
汚れ解離剤ポリマーは、再汚染される繊維製品や硬質表面に対し吸収されるポリ
マーである。汚れ解離剤ポリマーは、テレフタル酸のポリエステルおよびスルホ
ン酸基で部分的に変性したエチレングリコールである。
【0156】 他の添加剤として、漂白触媒、特に洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤用の漂白触媒
である。この目的に、マグネシウムおよびコバルトの錯体、特に、窒素含有リガ
ンドとの錯体である。
【0157】 銀防食剤 本発明に従い好適に添加しうる、他の添加剤は、銀防食剤であって、例えば、
当業者に既知の一般に環状の有機化合物であって、食器洗浄工程の間に、銀を含
む製品の曇りを防止しうるような化合物であれば、いずれの化合物でもよい。
【0158】 汚れ解離剤:洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤用 さらに、本発明の洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤分包は、洗濯により繊維製品か
ら油脂分を除去することを促進させるような成分(いわゆる汚れ解離剤)を含む
ことができる。この促進作用は、かかる油脂分溶解成分を含む、本発明のタブレ
ットにより既に反復して洗濯した衣料が、汚れた場合に、特に明らかである。好
適な油脂分溶解成分として、非イオン性セルロースエーテル、例えば、メチルセ
ルロースおよびメチルヒドロキシプロピルセルロース(各々、非イオン性セルロ
ースエーテル量を基準に、15〜30重量%のメトキシ基および1〜15重量%のヒド
ロキシプロピル基を含む)、および既知のフタル酸および/またはテレフタル酸
ポリマーおよびそれらの誘導体、特にエチレンテレフタレートおよび/またはポ
リエチレングリコールテレフタレートのポリマーおよびそれらのアニオン性およ
び/または非イオン性変性誘導体が例示することができる。これらのうち、フタ
ル酸およびテレフタル酸ポリマーのスルホン化誘導体が、特に好適である。
【0159】 汚れ解離剤:繊維製品および硬質表面用 さらに、本発明の洗剤/洗剤分包は、本発明の付加的な成分として、汚れ解離
剤、すなわち、繊維製品および硬質表面(例えば、陶磁器またはガラス表面)上
に付着して繊維製品などから油脂分を除去することを促進し、再汚染を防止しう
るようなポリマーを含むことができる。この促進作用は、かかる油脂分溶解成分
を含む、本発明の洗剤したがって、既に反復して洗浄した繊維製品または硬質物
体(陶磁器またはガラス)が、汚れた場合に、特に明らかである。好適な油脂分
溶解成分として、非イオン性セルロースエーテル、例えば、メチルセルロースお
よびメチルヒドロキシプロピルセルロース(各々、非イオン性セルロースエーテ
ル量を基準に、15〜30重量%のメトキシ基および1〜15重量%のヒドロキシプロ
ピル基を含む)、および既知のフタル酸および/またはテレフタル酸ポリマーお
よびそれらの誘導体、特にエチレンテレフタレートおよび/またはポリエチレン
グリコールテレフタレートのポリマーおよびそれらのアニオン性および/または
非イオン性変性誘導体が例示することができる。これらのうち、フタル酸および
テレフタル酸ポリマーのスルホン化誘導体が、特に好適である。
【0160】 すすぎ用界面活性剤 別の群の添加剤は、すすぎ用(clear-rinse)界面活性剤である。すすぎ用の
界面活性剤は、液体形態で存在し、当該分野で汎用されている。当該界面活性剤
の機能は、主として、洗浄済み食器類上の石灰石やスケールを防止することであ
る。すすぎ用界面活性剤は、通常、低起泡性の非イオン性界面活性剤である。
【0161】 用量:すすぎ用界面活性剤 以上、全ての添加剤は、本発明の洗濯/食器洗浄機用洗剤に対し、最大で30重
量%までの量、好適には2〜20重量%の量で添加することができる。前記したよ
うに、添加剤は、洗浄配合物を含んでなる水溶性包装材の材料に対し、添加する
ことができる。組成のバランスをとるため、添加剤の包装材への混和または前記
添加剤の少なくとも一部の残りの洗浄配合物への付加的な保持によって包装材用
のプラスチック材料の重量を増加させて、本発明によって得られる貯蔵作用を促
進することができるが、この態様は、やや好ましくない。
【0162】 香料 本発明によれば、香料を、洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤分包に添加して、製品
によって形成される審美的効果を改善し、これにより、消費者に対し、必要な技
術的特性(繊維製品柔軟化作用)だけでなく、視覚的および感覚的に「定型的で
失敗を招かない」製品を提供することができる。 好適な香油または香料には、個々の香料化合物が包含され、例えば、エステル
型、エーテル型、アルデヒド型、ケトン型、アルコール型および炭化水素型の化
合物である。エステル型の香料化合物の代表的は、酢酸ベンジル、イソ酪酸フェ
ノキシエチル、酢酸p-t-ブチルシクロヘキシル、酢酸リナリル、酢酸ジメチルベ
ンジルカルビニル、酢酸フェニルエチル、安息香酸リナリル、ギ酸ベンジル、エ
チルメチルフェニルグリシネート、プロピオン酸アリルシクロヘキシル、プロピ
オン酸スチラリルおよびサリチル酸ベンジルである。エーテル型の香料化合物と
して、例えば、8〜18の炭素原子を有する直鎖アルカナール、シトラール、シト
ロネラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シクラメンアルデヒド、ヒ
ドロキシシトロネラール、リリアールおよびブルゲオナールが例示することがで
きる。
【0163】 ケトン型化合物は、イオノン、α-イソメチルイオノンおよびメチルセドリル
ケトンである。好適なアルコール型化合物として、アネトール、シトロネロール
、オイゲノール、ゲラニオール、リナロオール、フェニルエチルアルコールおよ
びテルピネオールが例示することができる。炭化水素型化合物として、例えば、
特に、テルペン、例えば、リモネンおよびピネンが例示することができる。しか
しながら、好適には、一緒になって心地よい芳香を生成するような、異なる香料
化合物の混合物を使用する。かかる香油は、植物源から得られるような天然香料
混合物を含むことができ、その天然源として、パイン油、シトラス油、ジャスミ
ン油、パチョリ油、ローズ油、イランイラン油などが例示することができる。好
適なものは、クレアリー油、カモミル油、クローブ油、メリッサ油、ミント油、
ケイ葉油、ライム-ブロッサム油、ジュニパーベリー油、ベチバー油、オリーブ
油、ガルバナム油、ラボダニューム油、オレンジブロサッム油、ネロリ油、オレ
ンジピール油、サンダールウッド油などが例示することができる。
【0164】 用量:香料 香料の含有量は、一般に、洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤分包の全量を基準に、
2重量%までである。
【0165】 香料担体 本発明によれば、香料を、直接、活性洗浄組成物中に混和させることができる
。しかしながら好適には、香料は、担体に適用し、これにより、香料の洗濯物へ
の付着を確保し、かつ香料の遅延放出により、香料が長期間、繊維製品に残存す
ること確保することができる。好適な担体材料の例は、シクロデキストリンであ
って、この場合、シクロデキストリン/香料複合体に、所望により他の助剤を被
覆することができる。
【0166】 香料その2 基本的には、香料は、本発明の洗濯/食器洗浄機用洗剤分包の部分(洗浄配合
物)の各々に、存在させることができる。しかしながら、本発明の好適な一具体
例によれば、洗濯後のサイクルまたは繊維柔軟化サイクル用の洗濯洗剤分包部分
の洗剤中に存在させるかまたは最終すすぎサイクルまたはすすぎサイクル用の洗
浄剤組成物、特に食器洗浄機用洗剤中に存在させることができる。したがって、
本発明によれば、洗浄配合物は、洗濯後サイクルまたは最終すすぎサイクルの条
件(特に、温度条件)下でのみ水中に溶解しうる材料である一方、先行する洗濯
/洗浄サイクルの条件下に溶解しない材料(特に、フィルムまたはカプセル材料
)によって、包囲する必要がある。本発明によれば、これは、例えば、水の溶解
度が相互に異なる多成分バッグまたはフィルムによって達成することができる。
【0167】 本発明の洗濯/食器洗浄機用洗剤分包は、種々の形態で存在することができる
。これらの形態は、用いた特定の成分、特に洗浄配合物に依存する一方、所定の
限度内で自由に選択することができる。
【0168】 したがって、各洗浄配合物は、粉末または粉末混合物の形態で存在することが
でき、これにより、本発明の洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤分包は、粉末形態成分
の組合せによって形成でき、例えば、数個のコンパートメントまたは層を有する
フィルムバッグの粉末形態成分の組合せまたはカプセルの粉末形態成分の組合せ
によって形成することができる。本発明の別の好適な一具体例によれば、粉末の
ような顆粒またはビーズとして存在しうる、固体形態、例えば粉末形態の成分は
、顆粒またはビーズの形態で、数個のコンパートメントまたは層を有するフィル
ムバッグ中またはカプセル中に包装することができ、次いで、この形態で洗濯/
洗浄用に、直接使用することができる。
【0169】 本発明の別の好適な一具体例によれば、本発明の洗濯/食器洗浄機用洗剤分包
は、任意形態の成形体に圧縮した固体の形態で存在することができ、かかる成形
体は、例えば、タブレット、ブロック、ブリケット、リングなどでとして既知で
あり、これらは、本発明に包含される。特に、成形体のタイプは、キャビティ、
窪み、ギザギザなどを、各洗濯/洗浄成分を収納するために有することができる
。もちろん、粉末と組わせた成形体、液体と組わせた成形体(例えば、本発明の
水溶性材料の包装材と組わせた成形体)、溶融マトリックス中に埋設した洗浄配
合物と組わせた成形体も、本発明の技術的範囲に包含される。
【0170】 前記した洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤分包に加え、本発明は、第1および第2
計量済みの洗浄配合物を含んでなる洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤の分包を製造す
る方法であって、 (a)所定の温度で水中に溶解する、少なくとも1つの材料を準備する工程、お
よび (b)第1および第2計量済みの洗浄配合物のうち、少なくとも1つの洗浄配合
物を、(a)の上記水溶性材料によって包装して、洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤
の分包を形成する工程 を含んでなることを特徴とする方法を提供する。
【0171】 本発明方法の好適な一具体例によれば、当該方法は、 (a)第1温度よりも高い温度で水中に溶解する少なくとも1つの材料を準備す
る工程、 (b)第1温度よりも高い温度の水性相で活性を示す第2の洗浄配合物を、上記
水溶性材料によって包装する工程、および (c)計量済みの第1洗浄配合物および所望による計量済みの第3洗剤配合物と
、工程(b)で製造した洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤の分包とを合して、洗濯洗
剤/食器洗浄機用洗剤の分包を形成する工程を含んでなることができる。
【0172】 本発明の好適な一具体例によれば、計量済みの第1洗浄配合物および所望によ
る計量済みの第3洗浄配合物は、各々、第2洗浄配合物を包囲する材料よりも、
低い温度で水中に溶解する水溶性材料および高い温度で水中に溶解する水溶性材
料によって包装することができる。
【0173】 本発明の好適な一具体例によれば、第2計量済みの洗浄配合物および所望によ
る第1および第3計量済みの洗浄配合物を各々包囲する、第2水溶性材料および
所望による第1および第3水溶性材料として、同じ化学組成を有する一方水中へ
の溶解度が異なる物質を使用することができる。本発明の特に好適な一具体例に
よれば、前記したように、第2水溶性材料および所望による第1および第3水溶
性材料として、水溶性のポリマーフィルム、好適には、ポリビニルアルコールフ
ィルム、より好適には、洗濯/洗浄サイクルの特定の工程における温度において
、水中に溶解するポリビニルアルコールを使用することができる。かかるフィル
ムに関し、当該材料の水中への溶解度は、洗濯/食器洗浄プロセスにおいて、第
1、第2および所望による第3計量済み洗浄配合物を、これらの洗浄配合物が最
適な作用を発揮しうるような洗濯/食器洗浄プログラムサイクルにおける洗浄液
中に移行させうるような、特定の条件に調節することができる。
【0174】 最後に、本発明は、洗濯する方法、特に洗濯機により洗濯する方法であって、 前記した洗濯洗剤の分包を、洗濯機内に配置し、 水を添加すると共に、温度を、特定の洗濯洗剤分包の部分を包囲する水溶性材
料が溶解する温度であって、他の洗濯洗剤分包の部分と洗濯液との接触を防止し
て他の洗濯洗剤分包が他の温度で放出するような温度に、調節し、これにより、
洗濯洗剤分包の部分を、洗浄液中に放出する ことを特徴とする方法を提供する。また本発明は、洗浄する方法、特に食器洗浄
機により食器洗浄する方法であって、 前記した食器洗浄機用洗剤の分包を、洗浄機内に配置し、 水を添加すると共に、温度を、特定の食器洗浄機用洗剤分包の部分を包囲する
水溶性材料が溶解する温度であって、他の食器洗浄機用洗剤分包の部分と洗浄液
との接触を防止して他の食器洗浄機用洗剤分包が他の温度で放出するような温度
に、調節し、これにより、食器洗浄機用洗剤分包の部分を、洗浄液中に放出する
ことを特徴とする方法を提供する。上記方法を達成するため、本発明の好適な一
具体例によれば、前記した食器洗浄機用洗剤の分包を、食器洗浄機の洗剤投入室
または水が循環している食器洗浄機内に配置することができる。
【0175】 (実施例) 次に、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明は、これらに限
定されるものではない。 実施例1〜4および比較例 本発明の種々の食器洗浄機用洗剤分包に関し、それらの食器洗浄性能は、標準
法によって評価した。以下の表1に記載した標準的な食器類の汚れ(100 g フロ
ーゼン・キューブ(frozen cube))は、水(硬度16od)を用い、Miele G 593 S
C 食器洗浄機 (主洗浄サイクル、汎用プログラム、 55℃)によって洗浄した。
【0176】
【表1】
【0177】 食器洗浄機用洗剤分包の組成を、表2に示した分配量に従い、成分群または各
成分K0〜K4に分けた。
【0178】
【表2】
【0179】注: 重量割合は、食器洗浄機用洗剤の全量を基準とした。 K0、K1、K2などは、 表3に示した食器洗浄機用洗剤の各成分または成分群の番号である。
【0180】 食器洗浄機用洗剤の成分K0〜K4(表2)を、表3に記載の方法によって、以下
の物質によって溶融包装した。 - 冷水可溶性のPVALフィルム(c.w.s.), - 40℃の水に可溶性のPVALフィルム(40)および - 60℃の水に可溶性のPVAL フィルム(60) PVALフィルムは、KA 30 (c.w.s.)、BP (40)およびLA (60)タイプのSOLU
BLONフィルム(Syntana Handelsgesellschaft E. Harke GmbH a Co.)である。
【0181】 全ての食器洗浄機用洗剤分包部分を、合して食器洗浄機用洗剤分包を形成し、
これを、主洗浄サイクル(温度条件15〜60℃)で用いた。比較のため、表2と同
じ成分の食器洗浄機用洗剤分包(全量25.2 g、成分は、全て同量。ただし、PVAL
フィルムによって包装せず。)を、用いた。
【0182】 実施例1〜4および比較例の結果(表3)は、同じ汚れについて6回測定した測
定値の平均値である。 結果は、以下の評価基準に基づくものである。 1. 茶による汚れ: 評価点1〜10 (1=ほとんど除去されず、10=完全に除去) 2. ミルク: 上記1と同じ 3. ミンチ (バーント・オン): 上記1と同じ 4. ミンチ (ベークト・オン)(DIN): 上記1と同じ 5. ソフト・エッグ(除去可能): 除去可能な汚れの割合(%) 6. 卵+ミルク: 上記1と同じ 7. オート麦 (DIN): 上記1と同じ 8. デンプン混合物(除去可能): 除去可能な汚れの割合(%)
【0183】
【表3】:汚れ/洗浄性能の評価 Note: (): 各項目の数値は、除去可能汚れの割合(%)である。
【0184】 表3の結果から明らかなように、大半の汚れに関し、本発明によれば、洗浄配
合物が添加される温度依存性順序に拘りなく、従来技術に匹敵する好適な洗浄性
能を達成することができる。場合により(汚れ7)、全ての実施例で、従来技術
よりも、より良好な結果が得られた。
【0185】 ソフト・エッグによる食器類の汚れの場合、例えば、酵素含有組成物(成分K2
)が漂白剤の溶解工程前に水性相中に移行する、全ての実施例(実施例3および4
)において、それらの結果は、著しく良好であった。なぜなら、漂白剤は、酵素
含有組成物が水性相中に移行する温度では、水中に溶解しないような水溶性フィ
ルムで包装されているからである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/386 C11D 3/386 3/395 3/395 3/50 3/50 D06F 39/02 D06F 39/02 A Z D06L 1/16 D06L 1/16 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AU,BR,C N,CZ,HU,ID,IL,IN,JP,KR,MX ,PL,RO,RU,SG,SI,SK,TR,UA, ZA (72)発明者 ベルント・リヒター ドイツ連邦共和国デー−42799ライヒリン ゲン、イン・デン・ヴァイデン61番 (72)発明者 クリスティアン・ニッチュ ドイツ連邦共和国デー−40591デュッセル ドルフ、オットー−ハーン−シュトラーセ 185番 (72)発明者 ユルゲン・ヘーラー ドイツ連邦共和国デー−40593デュッセル ドルフ、ライネンヴェーバーヴェーク20番 Fターム(参考) 3B082 CC03 CC04 3B155 AA01 AA21 BB19 GB00 GB02 4H003 BA09 BA12 BA15 BA18 DA01 DA17 DA19 DC02 EA09 EA15 EA18 EB12 EB33 EB40 EB44 EC01 EC02 EE01 FA26

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤の分包、特に、水性相において
    プログラムを実施する洗濯機/食器洗浄機に使用される、洗濯洗剤/食器洗浄機
    用洗剤の分包であって、 当該洗剤分包は、 第1温度またはそれ以下の温度で水性相に移行する、第1計量済みの洗浄配合
    物、 第1温度よりも高い第2温度またはそれ以下の温度で水性相に移行する、第2
    計量済みの洗浄配合物、および これら計量済み洗浄配合物のうち少なくとも1つの洗浄配合物を包囲し、かつ
    所定の温度で水中に溶解する、少なくとも1つの材料 を含有することを特徴とする洗剤分包。
  2. 【請求項2】 少なくとも第2計量済みの洗浄配合物は、第1温度よりも高
    い温度で水中に溶解する材料によって包装される請求項1記載の洗剤分包。
  3. 【請求項3】 さらに、当該洗剤分包は、第2温度よりも高い温度で水性相
    に移行する、第3計量済みの洗浄配合物を含む請求項1または2記載の洗剤分包。
  4. 【請求項4】 第2計量済みの洗浄配合物を包囲する、前記水溶性材料は、
    水溶性のパック、好適には、水溶性のポリマーフィルム、より好適には、ポリビ
    ニルアルコールフィルム、最も好適には、30℃を越える温度で水中に溶解するポ
    リビニルアルコールである請求項1〜3のいずれかに記載の洗剤分包。
  5. 【請求項5】 第2計量済みの洗浄配合物を包囲する、前記水溶性材料は、
    水溶性のカプセル、好適には、ゼラチンカプセル、より好適には、ソフトゼラチ
    ンカプセルである請求項1〜3のいずれかに記載の洗剤分包。
  6. 【請求項6】 第2計量済みの洗浄配合物を包囲する、前記水溶性材料は、
    被膜、好適には、1またはそれ以上のロウ被膜、より好適には、30℃を越える温
    度で溶融する一方30℃未満の温度で水中に溶解しない1またはそれ以上のロウ被
    膜である請求項1〜3のいずれかに記載の洗剤分包。
  7. 【請求項7】 前記水溶性材料は、常温水中には、溶解しない材料、好適に
    は、第1温度またはそれ以下の温度で溶解しない材料である請求項4〜6のいずれ
    かに記載の洗剤分包。
  8. 【請求項8】 さらに、第1計量済みの洗浄配合物は、第1水溶性材料によ
    って包囲し、この第1水溶性材料は、第1温度またはそれ以下の温度で水中に溶
    解する材料である請求項1〜7のいずれかに記載の洗剤分包。
  9. 【請求項9】 さらに、第3計量済みの洗浄配合物は、第3水溶性材料によ
    って包囲し、この第3水溶性材料は、第2温度を越える温度で水中に溶解する材
    料である請求項2〜8のいずれかに記載の洗剤分包。
  10. 【請求項10】 第1計量済みの洗浄配合物は、第1水溶性材料によって包
    囲し、この第1水溶性材料は、第1温度またはそれ以下の温度で水中に溶解する
    材料であり、かつ、 第3計量済みの洗浄配合物は、第3水溶性材料によって包囲し、この第3水溶
    性材料は、第2温度を越える温度で水中に溶解する材料である請求項8または9記
    載の洗剤分包。
  11. 【請求項11】 第1計量済みの洗浄配合物、第2計量済みの洗浄配合物お
    よび所望による第3計量済みの洗浄配合物は、各々独立して、第1水溶性材料、
    第2水溶性材料および所望による第3水溶性材料によって包囲されかつ相互に接
    続された分包部分パックの形態で存在する請求項1〜10のいずれかに記載の洗剤
    分包。
  12. 【請求項12】 第1計量済みの洗浄配合物、第2計量済みの洗浄配合物お
    よび所望による第3計量済みの洗浄配合物は、サンドウィッチ形態またはシェル
    /コア形態(外側から内側に向かって、第1水溶性材料−第1計量済みの洗浄配
    合物−第2水溶性材料−第2計量済みの洗浄配合物−(所望による)第3水溶性
    材料−第3計量済みの洗浄配合物からなる複数の層有する形態)で存在する請求
    項1〜10のいずれかに記載の洗剤分包。
  13. 【請求項13】 第1計量済みの洗浄配合物、第2計量済みの洗浄配合物お
    よび所望による第3計量済みの洗浄配合物は、第1温度またはそれ以下の温度で
    水中に溶解する材料によって包囲する請求項1〜12のいずれかに記載の洗剤分包
  14. 【請求項14】 第2計量済みの洗浄配合物および所望による第3計量済み
    の洗浄配合物は、第1計量済みの洗浄配合物と並んだ状態でそれら洗浄配合物の
    水性相への移行を遅延させるような形態で存在し、この形態は、好適には、溶解
    遅延形態または第1温度またはそれ以下の温度では、水中に溶解しない材料によ
    って包囲した形態である請求項13記載の洗剤分包。
  15. 【請求項15】 第1計量済みの洗浄配合物、第2計量済みの洗浄配合物お
    よび/または所望による第3計量済みの洗浄配合物および/または付加的な計量
    済みの洗浄配合物は、全てまたは少なくとも数個が洗濯/洗浄サイクルおいて同
    じ温度または連続的な温度で水性相中に移行するような、洗浄配合物である請求
    項13または14記載の洗剤分包。
  16. 【請求項16】 第2計量済みの洗浄配合物および所望による第1および第
    3洗浄配合物を各々包囲する、第2水溶性材料および所望による第1および第3
    水溶性材料は、同じ化学組成を有する材料であってかつそれらの水溶解度が相互
    に異なる材料である請求項1〜15のいずれかに記載の洗剤分包。
  17. 【請求項17】 第2水溶性材料および所望による第1および第3水溶性材
    料は、水溶性ポリマーフィルム、好適には、ポリビニルアルコールフィルム、よ
    り好適には、洗濯/洗浄サイクルの特定の工程における温度において、水中に溶
    解するポリビニルアルコールである請求項16記載の洗剤分包。
  18. 【請求項18】 第1計量済みの洗浄配合物、第2計量済みの洗浄配合物お
    よび所望による第3計量済みの洗浄配合物は、相互に独立して、タブレット形態
    、粉末形態、ゲル形態または液体洗剤の形態である請求項1〜17のいずれかに記
    載の洗剤分包。
  19. 【請求項19】 当該洗剤分包は、前洗濯/前洗浄サイクル用の第1計量済
    みの洗浄配合物と、主洗濯/主洗浄サイクル用の第2計量済みの洗浄配合物とを
    含んでなる請求項1〜18のいずれかに記載の洗剤分包。
  20. 【請求項20】 当該洗剤分包は、前洗濯/前洗浄サイクル用の第1計量済
    みの洗浄配合物と、主洗濯/主洗浄サイクル用の第2計量済みの洗浄配合物と、
    すすぎ/最終すすぎサイクル用の第3計量済みの洗浄配合物を含んでなる請求項
    1〜18のいずれかに記載の洗剤分包。
  21. 【請求項21】 当該洗剤分包は、主洗濯/主洗浄サイクル用の第1計量済
    みの洗浄配合物と、すすぎ/最終すすぎサイクル用の第2計量済みの洗浄配合物
    を含んでなる請求項1〜18のいずれかに記載の洗剤分包。
  22. 【請求項22】 当該洗剤分包は、 (a)前洗濯/前洗浄サイクル、主洗濯/洗浄サイクルまたはすすぎ/最終すす
    ぎサイクルから選ばれる1つのサイクルに使用される、第1および第2計量済み
    の洗浄配合物および所望による付加的な洗浄配合物、および所望による (b)上記(a)の洗浄配合物が水性相中に移行しないような1またはそれ以上の
    洗濯/洗浄サイクルに使用される、1またはそれ以上の付加的な計量済みの洗浄
    配合物 を含んでなる請求項1〜18のいずれかに記載の洗剤分包。
  23. 【請求項23】 当該洗剤分包は、洗濯洗剤の分包であって、この洗濯洗剤
    の分包は、 (a)所望により第1水溶性材料によって包囲した、所望による計量済みの前洗
    濯用組成物、 (b)第2水溶性材料によって包囲した、計量済みの洗濯洗剤、および所望によ
    る (c)所望により水溶性材料によって包囲した、計量済みの洗濯後処理用組成物
    を含んでなる請求項1〜22のいずれかに記載の洗剤分包。
  24. 【請求項24】 当該洗剤分包は、 (a)所望により、洗濯機-常温洗濯サイクルの最高温度よりも低い温度で水中に
    溶解した形態で存在する、第1水溶性材料、 (b)洗濯機-常温洗濯サイクルの最高温度よりも高い温度であって、洗濯機-主
    洗濯サイクルの最高温度よりも低い温度で水中に溶解する、第2水溶性材料、お
    よび (c)所望により、洗濯機-最終すすぎサイクルの温度で水中に溶解した形態で存
    在する、第3水溶性材料を含んでなる請求項23記載の洗剤分包。
  25. 【請求項25】 常温洗濯サイクルの最高温度は、20℃であり、 主洗濯サイクルの温度は、>20〜90℃であり、 最終すすぎサイクルの温度は、約30℃である請求項23または24記載の洗剤分包
  26. 【請求項26】 当該洗剤分包は、食器洗浄機用洗剤の分包であって、 当該洗剤分包は、 (a)所望により第1水溶性材料によって包囲した、所望による計量済みの前洗
    浄用組成物 (b)第2水溶性材料によって包囲した、計量済みの食器洗浄機用洗剤、および
    (c)所望により第3水溶性材料によって包囲した、所望による計量済みのすす
    ぎ助剤を含んでなる請求項1〜22のいずれかに記載の洗剤分包。
  27. 【請求項27】 当該洗剤分包は、 (a)所望により、食器洗浄機-常温洗浄サイクルの最高温度よりも低い温度で水
    中に溶解した形態で存在する、第1水溶性材料、 (b)食器洗浄機-常温洗浄サイクルの最高温度よりも高い温度であって、食器洗
    浄機-主洗浄サイクルの最高温度よりも低い温度で水中に溶解する、第2水溶性
    材料、および (c)所望により、食器洗浄機-すすぎサイクルの温度で水中に溶解した形態で存
    在する、第3水溶性材料を含んでなる請求項26記載の洗剤分包。
  28. 【請求項28】 第2水溶性材料によって包囲した計量済みの洗剤は、もっ
    ぱら50℃を越える温度(好適には、55度を越える温度)で洗浄液中に移行して後
    処理剤として作用する後処理用添加剤を含有する、少なくとも1つの成分を含む
    請求項26または27記載の洗剤分包。
  29. 【請求項29】 後処理用添加剤は、温度感受性被膜、所定の温度で溶融す
    る物質、または所定の温度で水中に溶解する被膜を有し、これにより、当該添加
    剤は、所定の温度で洗浄液中に移行することができる被膜請求項28記載の洗剤分
    包。
  30. 【請求項30】 後処理用添加剤は、食器洗浄機の洗浄液用ポンプのフィル
    ターへの通過が阻止されるような寸法を有するタブレットである請求項26または
    27記載の洗剤分包。
  31. 【請求項31】 常温水中に溶解する材料によって包囲した、第1計量済み
    の洗浄配合物は、食器洗浄機用の前洗浄用組成物、好適には、アルカリ剤、常温
    水に可溶性の酵素、酸性化剤、アルカリ性塩素源、漂白剤、界面活性剤、酸性漂
    白剤および/または抗菌剤、より好適には、常温水に可溶性の酵素である請求項
    26〜30のいずれかに記載の洗剤分包。
  32. 【請求項32】 比較的高い温度で水中に溶解する材料によって包囲した、
    第2または第3計量済みの洗浄配合物は、食器洗浄機用の後処理用組成物、好適
    には、1またはそれ以上のすすぎ助剤および/または1またはそれ以上の香料を含
    む組成物である請求項26〜31のいずれかに記載の洗剤分包。
  33. 【請求項33】 第1温度は、食器洗浄プログラムにおける常温水性相の最
    高温度であり、そして/または第2温度は、45℃、好適には、30℃である請求項
    26〜32のいずれかに記載の洗剤分包。
  34. 【請求項34】 第1温度は、45℃、好適には、30℃であり、そして/また
    は第2温度は、第1温度を越える温度、好適には、45℃を越える温度である請求
    項26〜32のいずれかに記載の洗剤分包。
  35. 【請求項35】 第1および第2計量済みの洗浄配合物を含んでなる洗濯洗
    剤/食器洗浄機用洗剤の分包を製造する方法であって、 (a)所定の温度で水中に溶解する、少なくとも1つの材料を準備する工程、お
    よび (b)第1および第2計量済みの洗浄配合物のうち、少なくとも1つの洗浄配合
    物を、(a)の上記水溶性材料によって包装して、洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤
    の分包を形成する工程 を含んでなることを特徴とする方法。
  36. 【請求項36】 当該方法は、 (a)第1温度よりも高い温度で水中に溶解する少なくとも1つの材料を準備す
    る工程、 (b)第1温度よりも高い温度の水性相で活性を示す第2の洗浄配合物を、上記
    水溶性材料によって包装する工程、および (c)計量済みの第1洗浄配合物および所望による計量済みの第3洗剤配合物と
    、工程(b)で製造した洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤の分包とを合して、洗濯洗
    剤/食器洗浄機用洗剤の分包を形成する工程を含んでなる請求項35記載の方法。
  37. 【請求項37】 計量済みの第1洗浄配合物および所望による計量済みの第
    3洗浄配合物は、各々、第2洗浄配合物を包囲する材料よりも、低い温度で水中
    に溶解する水溶性材料および高い温度で水中に溶解する水溶性材料によって包装
    する請求項36記載の方法。
  38. 【請求項38】 第2計量済みの洗浄配合物および所望による第1および第
    3計量済みの洗浄配合物を各々包囲する、第2水溶性材料および所望による第1
    および第3水溶性材料として、同じ化学組成を有する一方水中への溶解度が異な
    る物質を使用する請求項36または37記載の方法。
  39. 【請求項39】 第2水溶性材料および所望による第1および第3水溶性材
    料として、水溶性のポリマーフィルム、好適には、ポリビニルアルコールフィル
    ム、より好適には、洗濯/洗浄サイクルの特定の工程における温度において、水
    中に溶解するポリビニルアルコールを使用する請求項36〜38のいずれかに記載の
    方法。
  40. 【請求項40】 洗濯する方法、特に洗濯機により洗濯する方法であって、 請求項1〜25のいずれかに記載の洗濯洗剤の分包を、洗濯機内に配置し、 水を添加すると共に、温度を、特定の洗濯洗剤分包の部分を包囲する水溶性材
    料が溶解する温度であって、他の洗濯洗剤分包の部分と洗濯液との接触を防止し
    て他の洗濯洗剤分包が他の温度で放出するような温度に、調節し、これにより、
    洗濯洗剤分包の部分を、洗浄液中に放出する ことを特徴とする方法。
  41. 【請求項41】 洗浄する方法、特に食器洗浄機により食器洗浄する方法で
    あって、 請求項1〜22または26〜34のいずれかに記載の食器洗浄機用洗剤の分包を、洗
    浄機内に配置し、 水を添加すると共に、温度を、特定の食器洗浄機用洗剤分包の部分を包囲する
    水溶性材料が溶解する温度であって、他の食器洗浄機用洗剤分包の部分と洗浄液
    との接触を防止して他の食器洗浄機用洗剤分包が他の温度で放出するような温度
    に、調節し、これにより、食器洗浄機用洗剤分包の部分を、洗浄液中に放出する
    ことを特徴とする方法。
  42. 【請求項42】 請求項1〜23および請求項26〜34のいずれかに記載の食器
    洗浄機用洗剤の分包を、食器洗浄機の洗剤投入室または水が循環している食器洗
    浄機内に配置する請求項41記載の方法。
JP2001509462A 1999-07-09 2000-06-28 洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤の分包 Pending JP2003504491A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19932205.8 1999-07-09
DE19932205 1999-07-09
PCT/EP2000/005999 WO2001004258A1 (de) 1999-07-09 2000-06-28 Wasch- oder reinigungsmittel-portion

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003504491A true JP2003504491A (ja) 2003-02-04

Family

ID=7914295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001509462A Pending JP2003504491A (ja) 1999-07-09 2000-06-28 洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤の分包

Country Status (9)

Country Link
US (1) US6448212B1 (ja)
EP (1) EP1194523B1 (ja)
JP (1) JP2003504491A (ja)
AT (1) ATE311434T1 (ja)
AU (1) AU6152900A (ja)
CA (1) CA2313506A1 (ja)
DE (1) DE50011759D1 (ja)
ES (1) ES2252027T3 (ja)
WO (1) WO2001004258A1 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006263201A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Kikusui Chemical Industries Co Ltd 洗浄用溶剤を用いた洗浄方法及び衣料の梱包方法
JP2010501659A (ja) * 2006-08-18 2010-01-21 レキット ベンキサー ナムローゼ フェンノートシャップ 洗剤組成物
JP2011510880A (ja) * 2008-02-08 2011-04-07 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 水溶性パウチ
JP2013503932A (ja) * 2009-09-07 2013-02-04 レキット ベンキサー ナムローゼ フェンノートシャップ 界面活性剤組成物
KR101287745B1 (ko) 2008-10-07 2013-07-19 베에스하 보쉬 운트 지멘스 하우스게랫테 게엠베하 자동 계량공급 시스템을 구비한 물 사용 가전 기기 및 자동 계량공급 방법
JP2016108426A (ja) * 2014-12-05 2016-06-20 日本合成化学工業株式会社 水溶性フィルム及び薬剤包装体
JP2017538013A (ja) * 2014-12-17 2017-12-21 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 自動食器洗浄の方法
JP2018507291A (ja) * 2015-02-02 2018-03-15 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 食器洗浄の方法
JP2018507292A (ja) * 2015-02-02 2018-03-15 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 食器洗浄の方法
CN109906048A (zh) * 2016-11-15 2019-06-18 荷兰联合利华有限公司 用于流体的涂抹器装置
CN109952053A (zh) * 2016-11-15 2019-06-28 荷兰联合利华有限公司 用于流体的施用器装置

Families Citing this family (61)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10019936A1 (de) * 1999-12-04 2001-10-25 Henkel Kgaa Wasch- und Reinigungsmittel
DE10032611A1 (de) * 2000-07-07 2002-01-24 Henkel Kgaa Maschinengeschirrspülmittel mit Zusatznutzen
US8658585B2 (en) 2000-11-27 2014-02-25 Tanguy Marie Louise Alexandre Catlin Detergent products, methods and manufacture
AU2002232435A1 (en) 2000-11-27 2002-06-03 The Procter & Gamble Company Dishwashing method
US8940676B2 (en) 2000-11-27 2015-01-27 The Procter & Gamble Company Detergent products, methods and manufacture
US7125828B2 (en) 2000-11-27 2006-10-24 The Procter & Gamble Company Detergent products, methods and manufacture
DE10110886A1 (de) * 2001-03-07 2002-09-26 Henkel Kgaa Wasch- und/oder Reinigungsmittel
EP1256623A1 (en) * 2001-05-08 2002-11-13 The Procter & Gamble Company Kit of water-soluble or water dispersible pouches
ES2375224T3 (es) * 2001-05-14 2012-02-27 The Procter & Gamble Company Producto de limpieza.
GB2377451A (en) 2001-07-11 2003-01-15 Reckitt Benckiser Nv Delayed release cleaning composition for automatic dishwashers
GB0118027D0 (en) * 2001-07-24 2001-09-19 Unilever Plc Polymer products
GB0119710D0 (en) * 2001-08-13 2001-10-03 Unilever Plc Cleaning and rinsing of textile fabrics
US20030148914A1 (en) * 2001-10-29 2003-08-07 The Procter & Gamble Company Detergent system
DE10163668A1 (de) * 2001-12-21 2003-07-10 Henkel Kgaa Vorrichtung zur Verbesserung des Klarspüleffektes in Geschirrspülmaschinen
GB2384244B (en) * 2002-01-18 2004-03-24 Reckitt Benckiser Cleaning compositions and uses
ATE318541T1 (de) * 2002-05-24 2006-03-15 Procter & Gamble Waschmittelsystem
AU2002325869A1 (en) * 2002-06-05 2003-12-22 Unilever Plc Cleaning and rinsing of textile fabrics
KR20040012487A (ko) * 2002-07-31 2004-02-11 롬 앤드 하스 캄파니 트리거드 반응 조성물
AU2003267295A1 (en) * 2002-10-09 2004-05-04 The Procter And Gamble Company Process for making water-soluble pouches
GB0305666D0 (en) * 2003-03-12 2003-04-16 Unilever Plc A water soluble delivery product
US7169192B2 (en) * 2003-05-02 2007-01-30 Ecolab Inc. Methods of using heterogeneous cleaning compositions
US7179781B2 (en) * 2003-05-02 2007-02-20 Ecolab Inc. Heterogeneous cleaning composition
US7262160B2 (en) * 2003-06-30 2007-08-28 Black Robert H Dye product and method of treating clothing for UV blocking
US7196044B2 (en) * 2003-07-02 2007-03-27 Ecolab, Inc. Warewashing composition for use in automatic dishwashing machines, comprising a zinc ion and aluminum ion corrosion inhibitor
DE10352961A1 (de) * 2003-11-13 2005-06-23 Henkel Kgaa Stoßbelastungsresistente Tablette
DE102004030318B4 (de) * 2004-06-23 2009-04-02 Henkel Ag & Co. Kgaa Mehrkammer-Pouch
DE102004055077A1 (de) * 2004-10-22 2006-07-06 Henkel Kgaa Wasch- oder Reinigungsmitteldosiereinheit 2
EP1652463A1 (de) * 2004-10-29 2006-05-03 Electrolux Home Products Corporation N.V. Verfahren zur Einbringung eines mehrkomponentigen Reinigungszusatzes bei einem wasserführenden Haushaltsgerät
US7776810B2 (en) 2004-11-01 2010-08-17 The Procter & Gamble Company Compositions containing ionic liquid actives
US20060090777A1 (en) 2004-11-01 2006-05-04 Hecht Stacie E Multiphase cleaning compositions having ionic liquid phase
GB0613069D0 (en) * 2006-06-30 2006-08-09 Unilever Plc Laundry articles
US7759299B2 (en) * 2006-07-24 2010-07-20 Ecolab Inc. Warewashing composition for use in automatic dishwashing machines
GB0704933D0 (en) * 2007-03-15 2007-04-25 Reckitt Benckiser Nv Detergent composition
CA2686129C (en) * 2007-06-15 2015-03-31 Ecolab Inc. Liquid fabric conditioner composition and method of use
EP2014756B1 (en) * 2007-07-02 2011-03-30 The Procter & Gamble Company Laundry multi-compartment pouch composition
WO2009032615A1 (en) * 2007-08-28 2009-03-12 Dow Global Technologies Inc. Encapsulated active ingredients for cleaning applications
ATE550420T1 (de) * 2007-12-05 2012-04-15 Procter & Gamble Verpackung mit einem reinigungsmittel
EP2417237A1 (en) * 2009-04-10 2012-02-15 Danisco US Inc. Cellulase-containing dish detergents
GB201006076D0 (en) * 2010-04-12 2010-05-26 Xeros Ltd Novel cleaning apparatus and method
GB201015277D0 (en) 2010-09-14 2010-10-27 Xeros Ltd Novel cleaning method
GB201100627D0 (en) 2011-01-14 2011-03-02 Xeros Ltd Improved cleaning method
GB201100918D0 (en) 2011-01-19 2011-03-02 Xeros Ltd Improved drying method
US20130284637A1 (en) 2012-04-30 2013-10-31 Danisco Us Inc. Unit-dose format perhydrolase systems
GB201212098D0 (en) 2012-07-06 2012-08-22 Xeros Ltd New cleaning material
GB201319782D0 (en) 2013-11-08 2013-12-25 Xeros Ltd Cleaning method and apparatus
GB201320784D0 (en) 2013-11-25 2014-01-08 Xeros Ltd Improved cleaning Apparatus and method
WO2016040629A1 (en) * 2014-09-10 2016-03-17 Basf Se Encapsulated cleaning composition
US9688945B2 (en) 2014-11-21 2017-06-27 Ecolab Usa Inc. Compositions to boost fabric softener performance
US9725679B2 (en) 2014-11-21 2017-08-08 Ecolab Usa Inc. Compositions to boost fabric softener performance
US9506015B2 (en) 2014-11-21 2016-11-29 Ecolab Usa Inc. Compositions to boost fabric softener performance
EP3034588B1 (en) 2014-12-17 2019-04-24 The Procter and Gamble Company Detergent composition
EP3034597A1 (en) 2014-12-17 2016-06-22 The Procter and Gamble Company Detergent composition
ES2739662T3 (es) 2015-12-16 2020-02-03 Procter & Gamble Artículo de dosis unitaria soluble en agua
US11634860B2 (en) 2016-05-12 2023-04-25 Applied Silver, Inc. Articles and methods for dispensing metal ions into laundry systems
EP3565412A4 (en) 2016-10-31 2020-12-30 Applied Silver Inc. DISTRIBUTION OF METAL IONS IN DISCONTINUOUS WASHING MACHINES AND DRYERS
WO2018117989A1 (en) * 2016-12-23 2018-06-28 Hayat Kimya San. A. Ş. Unit dose cleaning product
DE102017201095A1 (de) * 2017-01-24 2018-07-26 Henkel Ag & Co. Kgaa Tenside in Kapseln mit optimiertem Trübungspunkt
EP3662047B1 (en) * 2017-07-31 2021-09-08 Dow Global Technologies LLC Detergent additive
EP3791018A4 (en) * 2018-05-11 2022-03-23 Ecochem Australia Pty Ltd COMPOSITIONS, METHODS AND SYSTEMS FOR STARCH REMOVAL
AU2020277093B2 (en) * 2018-05-11 2022-12-08 Ecochem Australia Pty Ltd Compositions, methods and systems for removal of starch
US11234425B2 (en) * 2019-01-18 2022-02-01 Pearce Outdoors Llc Fish attractant dispersal apparatus

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0593952A1 (de) * 1992-10-17 1994-04-27 DISPO-Kommerz AG Produkt für die Freisetzung von Behandlungsmitteln in die Waschflüssigkeit einer automatischen Wasch- oder Geschirrspülmaschine

Family Cites Families (51)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE605277A (ja) 1960-06-22
US3158615A (en) 1960-07-20 1964-11-24 Union Carbide Corp Stabilized polymerizable vinyl pyridines
US3234258A (en) 1963-06-20 1966-02-08 Procter & Gamble Sulfation of alpha olefins
IT862247A (ja) * 1968-03-29
US4115292A (en) * 1977-04-20 1978-09-19 The Procter & Gamble Company Enzyme-containing detergent articles
US4626372A (en) * 1981-11-10 1986-12-02 The Clorox Company Borate solution soluble polyvinyl alcohol films
JPS58217598A (ja) 1982-06-10 1983-12-17 日本油脂株式会社 洗剤組成物
DE3326249A1 (de) * 1983-07-21 1985-01-31 Henkel Kgaa Wasch-, spuel- oder reinigungsmittelverpackung
DE3466013D1 (en) 1983-10-03 1987-10-15 Akzo Nv Dosing unit comprising a detergent and/or bleaching agent
CA1238917A (en) 1984-01-31 1988-07-05 Vivian B. Valenty Detergent builder
US4524009A (en) 1984-01-31 1985-06-18 A. E. Staley Manufacturing Company Detergent builder
EG16786A (en) 1984-03-23 1991-08-30 Clorox Co Low-temperature effective composition and delivery systems therefor
US4608187A (en) * 1984-04-02 1986-08-26 The Clorox Company Rubber toughened polyvinyl alcohol film compositions
DE3413571A1 (de) 1984-04-11 1985-10-24 Hoechst Ag, 6230 Frankfurt Verwendung von kristallinen schichtfoermigen natriumsilikaten zur wasserenthaertung und verfahren zur wasserenthaertung
US4639325A (en) 1984-10-24 1987-01-27 A. E. Staley Manufacturing Company Detergent builder
FR2597473B1 (fr) 1986-01-30 1988-08-12 Roquette Freres Procede d'oxydation de di-, tri-, oligo- et polysaccharides en acides polyhydroxycarboxyliques, catalyseur mis en oeuvre et produits ainsi obtenus.
GB8605734D0 (en) * 1986-03-07 1986-04-16 Unilever Plc Dispensing treatment agents
DE3706036A1 (de) 1987-02-25 1988-09-08 Basf Ag Polyacetale, verfahren zu deren herstellung aus dialdehyden und polyolcarbonsaeuren und verwendung der polyacetale
US5135982A (en) * 1987-03-09 1992-08-04 Aicello Chemical Company Limited Water soluble packaging film
US4973416A (en) * 1988-10-14 1990-11-27 The Procter & Gamble Company Liquid laundry detergent in water-soluble package
DE3914131A1 (de) 1989-04-28 1990-10-31 Henkel Kgaa Verwendung von calcinierten hydrotalciten als katalysatoren fuer die ethoxylierung bzw. propoxylierung von fettsaeureestern
TR24867A (tr) * 1989-08-23 1992-07-01 Unilever Nv CAMASIR MUAMELE MAMULü
DE69020861T2 (de) 1989-11-10 1995-11-30 Tno Verfahren zur Herstellung von Polydicarboxysacchariden.
YU221490A (sh) 1989-12-02 1993-10-20 Henkel Kg. Postupak za hidrotermalnu izradu kristalnog natrijum disilikata
US5075041A (en) 1990-06-28 1991-12-24 Shell Oil Company Process for the preparation of secondary alcohol sulfate-containing surfactant compositions
IT1249883B (it) 1990-08-13 1995-03-30 Ferruzzi Ricerca & Tec Agenti sequestranti del calcio a base di carboidrati ossidati e loro impiego come builder per detergenti
US5133892A (en) * 1990-10-17 1992-07-28 Lever Brothers Company, Division Of Conopco, Inc. Machine dishwashing detergent tablets
ES2073778T3 (es) 1990-12-01 1995-08-16 Henkel Kgaa Procedimiento para la obtencion hidrotermica de disilicato de sodio cristalino.
GB9107100D0 (en) * 1991-04-04 1991-05-22 Unilever Plc Detergent containing article
IT1245063B (it) 1991-04-12 1994-09-13 Ferruzzi Ricerca & Tec Procedimento per l'ossidazione di carboidrati
DE4134914A1 (de) 1991-10-23 1993-04-29 Henkel Kgaa Wasch- und reinigungsmittel mit ausgewaehlten builder-systemen
EP0542496B1 (en) 1991-11-14 1998-05-20 The Procter & Gamble Company C6/C2-C3 Oxidized starch as detergent ingredient
DE4221381C1 (de) 1992-07-02 1994-02-10 Stockhausen Chem Fab Gmbh Pfropf-Copolymerisate von ungesättigten Monomeren und Zuckern, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
DE4203320C2 (de) 1992-02-06 1994-02-03 Forschungszentrum Juelich Gmbh Fermentationsverfahren zur Gewinnung von Aminosäuren und dafür geeigneter Bakterienstamm
DE4203923A1 (de) 1992-02-11 1993-08-12 Henkel Kgaa Verfahren zur herstellung von polycarboxylaten auf polysaccharid-basis
JPH05339896A (ja) 1992-06-03 1993-12-21 Arakawa Chem Ind Co Ltd 紙用サイズ剤および紙サイジング方法
DE4300772C2 (de) 1993-01-14 1997-03-27 Stockhausen Chem Fab Gmbh Wasserlösliche, biologisch abbaubare Copolymere auf Basis von ungesättigten Mono- und Dicarbonsäuren, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
DE4303320C2 (de) 1993-02-05 1995-12-21 Degussa Waschmittelzusammensetzung mit verbessertem Schmutztragevermögen, Verfahren zu dessen Herstellung und Verwendung eines geeigneten Polycarboxylats hierfür
DE4317519A1 (de) 1993-05-26 1994-12-01 Henkel Kgaa Herstellung von Polycarboxylaten auf Polysaccharid-Basis
NL194919C (nl) 1993-09-07 2003-07-04 Tno Werkwijze voor het oxideren van koolhydraten.
AU7716094A (en) 1993-09-09 1995-03-27 Procter & Gamble Company, The Liquid detergents with n-alkoxy or n-aryloxy polyhydroxy fatty acid amide surfactants
NL9301905A (nl) 1993-11-04 1995-06-01 Inst Voor Agrotech Onderzoek Werkwijze voor het oxideren van koolhydraten.
DE4400024A1 (de) 1994-01-03 1995-07-06 Henkel Kgaa Silikatische Builder und ihre Verwendung in Wasch- und Reinigungsmitteln sowie Mehrstoffgemische für den Einsatz auf diesem Sachgebiet
DE4402051A1 (de) 1994-01-25 1995-07-27 Henkel Kgaa Gerüststoff für Wasch- oder Reinigungsmittel
DE4402851A1 (de) 1994-01-31 1995-08-03 Henkel Kgaa Wirbelschicht-Oxidationsverfahren zur Herstellung von Polycarboxylaten auf Polysaccharid-Basis
US5453216A (en) * 1994-04-28 1995-09-26 Creative Products Resource, Inc. Delayed-release encapsulated warewashing composition and process of use
DE4417734A1 (de) 1994-05-20 1995-11-23 Degussa Polycarboxylate
US5547612A (en) 1995-02-17 1996-08-20 National Starch And Chemical Investment Holding Corporation Compositions of water soluble polymers containing allyloxybenzenesulfonic acid monomer and methallyl sulfonic acid monomer and methods for use in aqueous systems
DE19540086A1 (de) 1995-10-27 1997-04-30 Henkel Kgaa Verwendung von polymeren Aminodicarbonsäuren in Waschmitteln
DE19600018A1 (de) 1996-01-03 1997-07-10 Henkel Kgaa Waschmittel mit bestimmten oxidierten Oligosacchariden
TW354810B (en) * 1997-08-19 1999-03-21 Tay Da Biotech Corp Water soluble packaged detergent containing anionic/cationic surfactants

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0593952A1 (de) * 1992-10-17 1994-04-27 DISPO-Kommerz AG Produkt für die Freisetzung von Behandlungsmitteln in die Waschflüssigkeit einer automatischen Wasch- oder Geschirrspülmaschine

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006263201A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Kikusui Chemical Industries Co Ltd 洗浄用溶剤を用いた洗浄方法及び衣料の梱包方法
JP2010501659A (ja) * 2006-08-18 2010-01-21 レキット ベンキサー ナムローゼ フェンノートシャップ 洗剤組成物
JP2011510880A (ja) * 2008-02-08 2011-04-07 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 水溶性パウチ
KR101287745B1 (ko) 2008-10-07 2013-07-19 베에스하 보쉬 운트 지멘스 하우스게랫테 게엠베하 자동 계량공급 시스템을 구비한 물 사용 가전 기기 및 자동 계량공급 방법
JP2013503932A (ja) * 2009-09-07 2013-02-04 レキット ベンキサー ナムローゼ フェンノートシャップ 界面活性剤組成物
JP2016108426A (ja) * 2014-12-05 2016-06-20 日本合成化学工業株式会社 水溶性フィルム及び薬剤包装体
JP2017538013A (ja) * 2014-12-17 2017-12-21 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 自動食器洗浄の方法
JP2018507291A (ja) * 2015-02-02 2018-03-15 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 食器洗浄の方法
JP2018507292A (ja) * 2015-02-02 2018-03-15 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 食器洗浄の方法
CN109906048A (zh) * 2016-11-15 2019-06-18 荷兰联合利华有限公司 用于流体的涂抹器装置
CN109952053A (zh) * 2016-11-15 2019-06-28 荷兰联合利华有限公司 用于流体的施用器装置

Also Published As

Publication number Publication date
AU6152900A (en) 2001-01-30
ATE311434T1 (de) 2005-12-15
CA2313506A1 (en) 2001-01-09
EP1194523B1 (de) 2005-11-30
WO2001004258A1 (de) 2001-01-18
DE50011759D1 (de) 2006-01-05
ES2252027T3 (es) 2006-05-16
EP1194523A1 (de) 2002-04-10
US6448212B1 (en) 2002-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003504491A (ja) 洗濯洗剤/食器洗浄機用洗剤の分包
US7417019B2 (en) Hollow body with a compartment, containing a portion of a washing, cleaning or rinsing agent
US20060122089A1 (en) Detergent or cleaning agent
US20060116309A1 (en) Detergent or cleaning agent
US20020010123A1 (en) Laundry detergents and cleaning products
JP2003526003A (ja) 未圧縮部分を有する多相洗濯用洗剤および洗浄剤造形品
CA2312157A1 (en) An active-substance portion pack
CA2314363A1 (en) A detergent/cleaner portion with a new pack and a pack for detergent/cleaner
CA2313875A1 (en) A filled detergent tablet
DE19961661A1 (de) Wirkstoffportionspackung
DE19941480B4 (de) Wasch- oder Reinigungsmittel-Portion mit wasserdurchlässiger Umfassung
ES2277865T5 (es) Porciones de agente de lavandería, agente de enjuague o agente de limpieza con liberación de ingrediente activo controlada por enzima
EP1348017B2 (de) Tensidhaltige waschmittel-, spülmittel- oder reinigungsmittelportion
DE10053329A1 (de) Enzymhaltige Umhüllung für Waschmittel-, Spülmittel- oder Reinigungsmittel-Portionen
US7041632B2 (en) Perfumed detergent shaped bodies
DE19957737A1 (de) Verpackte Wasch- und Reinigungsmittel-Portion
WO2001029173A1 (de) Inertgas enthaltende wasch- oder reinigungsmittel-portion
US20030166493A1 (en) Shaped bodies with subsequent addition of surfactants
DE10100338A1 (de) Waschmittel-, Spülmittel- oder Reinigungsmittel-Portionen mit funktioneller Umhüllung
WO2001029174A1 (de) Wasch- oder reinigungsmittel-portion mit einem sprengmittel
WO2001032821A1 (de) Bleichmittelhaltige wasch- oder reinigungsmittel-portion
WO2003054133A1 (de) Soda-silikat-compounds als hüllmaterial

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070626

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110712