JP2015507026A - ポリマー結合建染め染料 - Google Patents

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Abstract

本発明は、重合体部分に共有結合している建染め染料に関する。本発明は、このような建染め染料を作製する方法、及び特にマーキング又はセキュリティ機能を作製するのに使用することができる、テキスタイル染色用又は印刷用組成物におけるその使用にさらに関する。好ましい実施形態によれば、重合体部分は、建染め染料の極性溶媒媒体における溶解性及び分散性の少なくとも一方を高める。

Description

発明の詳細な説明
[発明の背景]
[発明の分野]
[0001]本発明は、重合体部分、特に建染め染料の極性溶媒媒体における溶解性及び/又は分散性を高める重合体部分に共有結合している建染め染料、並びに印刷用及び布帛や繊維の染色用の組成物におけるこれらのポリマー結合建染め染料の使用に関する。
[背景情報の考察]
[0002]大量生産された製品が個々の物品単位でなくロット単位で取り扱われる場合には、製品の偽造及び市場における横流しが容易になる。このような場合、偽造品又は横流し品は供給連鎖に容易に取り込まれる。製造業者及び小売り業者であれば、自社のオリジナル製品とこのような偽造品又は横流し(並行輸入又は密輸)品とを個々の販売単位のレベルで識別できる立場にあることを望むはずである。
[0003]さらに、通貨、旅券、又は身分証明書等の信頼できる文書は、世界中でますます偽造が増えている。このような状況は、政府及び一般社会にとって非常に重大な問題である。例えば、犯罪組織は、ヒトの往来に偽の旅券又は身分証明書を使用することがある。複写技術がますます複雑になるにつれて、偽の文書と元の文書をはっきり識別することが一層困難になる。したがって、文書のセキュリティは、各国の経済に、また偽造文書が関与する不法な取引の犠牲者にもかなりの影響を与える。
[0004]偽造を防止する試みとして、現在マーキングが広範囲にわたって個々の物品の認識、識別、及び認証に使用されている。マーキングは、例えば一次元バーコード、スタック式一次元バーコード、二次元バーコード、三次元バーコード、データマトリックス等のしるしの形で適用することができる。マーキングの適用は、例えば発光染料及び顔料及びコレステリック液晶化合物等1種又は複数の物質を含み、それらが付与する特定の光学諸特性を有する印刷インキを使用する印刷プロセスにより頻繁に実施される。
[0005]例えばマーキング用の印刷インキでの使用に適した化合物の一群は建染め染料である。「建染め染料」という用語は、一般的に高縮合及びヘテロ環式ベンゾキノン及びナフトキノン、並びにアントラキノイド及びインジゴ染料等の還元性染料を包含する。最も重要な建染め染料は、アントラキノンの誘導体、置換アントラキノン、又は高次縮環誘導体及び関連類似化合物である。建染め染料は通常、共役系の一部分であるケト基(C=O)を少なくとも2個含み、通常ロイコ型(無色であり、又は酸化型より少なくとも強く着色されないことが多い)に還元され、再び酸化される前に中性又はアルカリ性マトリックス、すなわち溶液又は泥膏から塗布して、着色効果を実現する必要がある。建染め染料を浴染色、すなわち布帛の染料水溶液への浸漬及び主に泥膏の形態で印刷に使用してもよい。
[0006]上記のように、建染め染料の欠点は、印刷インキにおいて有用であるもの等の液体媒体における溶解性又は分散性がしばしば不満足なほど低いことである。これらの建染め染料化合物は溶解性/分散性が低いことによって、一般液体組成物用、特に印刷用組成物用の着色剤としての適合性が制限される。したがって、建染め染料の液体媒体、特に印刷インキに使用するための液体媒体(例えば、印刷のり)における溶解性及び/又は分散性を高めることができれば有利である。
[発明の概要]
[0007]本発明は、重合体部分(すなわち、少なくとも3個の繰返し単位を含む部分)に共有結合している建染め染料を提供する。
[0008]一態様において、重合体部分は、建染め染料の極性液体媒体における溶解性及び/又は分散性を高めることができる。例えば、結合している建染め染料の極性液体媒体における溶解性又は分散性は、重合体部分に結合していない建染め染料の同じ極性液体媒体における同じ温度及び圧力条件下での溶解性又は分散性の少なくとも約3倍となることがある。極性液体媒体は限定されるものではないが、例えばアルコール、ポリオール、ケトン、アミド、エステル、スルホキシド、及びそれらの混合物等が挙げられる。
[0009]別の態様において、重合体部分は酸素原子を介して建染め染料に結合していてもよい。もう1つの態様において、重合体部分はフェノール樹脂(の残渣)に由来してもよい。さらに別の態様において、建染め染料の基本骨格は式P−O−の基[式中、Pは少なくとも3個の繰返し単位を有する重合体部分を表す]で置換されていてもよく、その繰返し単位はそれぞれが置換されていてもよいフェニル環を含む。例えば、式P−O−の基は、一般式(K)の重合体化合物の残渣(すなわち、1つのフェノール性OH基の水素原子を含まない)に由来することがある:
Figure 2015507026

[式中、R基は互いに同じか又は異なり、C〜C10アルキル及びC〜Cアルコキシから選択され、mは1〜約30の整数を表し、nは1〜約3の整数を表す]。
[0010]上記の重合体化合物の一態様において、mは1〜10の整数を表すことがあり、及び/又はnは1若しくは2であってもよく、及び/又はR基は独立して、例えばイソプロピル、tert−ブチル、tert−オクチル、n−ノニル、及び分枝状ノニル等のC〜C10アルキルから選択されてもよい。
[0011]本発明のポリマー結合建染め染料の別の態様において、建染め染料は、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ニトロ、シアノ、−SOH、−COOH、及びアミノ基のうちの1個又は複数から選択される1個又は複数の置換基を含んでもよい。アミノ基の例は、N原子を介して建染め染料の基本構造に結合しているN−ヘテロシクロアルキル基である。
[0012]本発明のポリマー結合建染め染料のさらに別の態様において、建染め染料は一般式(A)〜(H)の化合物から選択されてもよい:
Figure 2015507026

[式中、R、R、R、R、R、及びRは独立して、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ニトロ、シアノ、−SOH、−COOH、又はアミノ基を表すことがあり、X及びYは独立して、NR’及びSから選択されてもよく、ここで、R’は水素、C〜Cアルキル又はC〜C10アリールを表す]。
[0013]R、R、R、R、R、及びRのいずれもアミノ基を表す場合、アミノ基は、例えばN原子を介して建染め染料の基本骨格に結合しているN−ヘテロシクロアルキル基であってもよい。N−ヘテロシクロアルキル基は3〜約8個の環員を含んでもよく、及び/又はN、O、及びSから選択される1〜3個の環原子を含んでもよく、ただし、少なくとも1つの環原子がNである。特に、N−ヘテロシクロアルキル基は、置換されていてもよいアザシクロオクタン、置換されていてもよいアゼパン、置換されていてもよいピペリジン、置換されていてもよいピペラジン、置換されていてもよいピロリジン、置換されていてもよいアゼチジン、置換されていてもよいアジリジン、置換されていてもよいモルホリン、置換されていてもよいオキサゾリジン、置換されていてもよいピラゾリジン、置換されていてもよいイソピラゾリジン、置換されていてもよいイソオキサゾリジン、及び置換されていてもよいチアゾリジンから選択される化合物に由来してもよく、1個又は複数の置換基はそれぞれ独立して、C〜Cアルコキシ基及びC〜Cアルキル基から選択される。
[0014]本発明のポリマー結合建染め染料のもう1つの態様において、建染め染料は次式(1)〜(11)のうちの1つの基本分子骨格(すなわち、置換基を含まない)を有してもよい:
Figure 2015507026

式(1)〜(11)の化合物の(任意選択の)置換基としては、一般式(A)〜(H)の化合物におけるR、R、R、R、R、及びRの意味として以上に記載されるものが挙げられる。
[0015]本発明は、上記の本発明のポリマー結合建染め染料を作製する方法も提供する。本方法は、極性非プロトン性溶媒中、無機塩基及び/又は非求核性有機強塩基の存在下で、例えばハロゲン、メシラート、トシラート等の少なくとも1個の脱離基を含む建染め染料を、少なくとも1個の脱離基を塩基の存在下で求核置換することができる基を含む重合体化合物と反応させるステップを含む。
[0016]本方法の一態様において、少なくとも1個の脱離基を求核置換することができる基はヒドロキシ基であってもよい。例えば、ヒドロキシ基はフェノール性ヒドロキシ基であってもよい。特に重合体化合物は式(K)の化合物であってもよい:
Figure 2015507026

[式中、R基は互いに同じか又は異なり、C〜C10アルキル及びC〜Cアルコキシから選択され、mは1〜約30の整数を表し、nは1〜約3の整数を表す]。
[0017]本発明の方法の別の態様において、極性非プロトン性溶媒はN−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシドのうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。
[0018]本発明は印刷用又はテキスタイル及び繊維染色用組成物も提供する。組成物は、極性液体媒体、及び媒体に溶解又は分散させた上記の本発明の少なくとも1つのポリマー結合建染め染料(その様々な態様を含む)を含む。
[0019]一態様において、本組成物は、組成物の全重量に対して約0.01重量%〜約40重量%、例えば約0.05重量%〜約10重量%、又は約0.1重量%〜約5重量%のポリマー結合建染め染料を含んでもよい。
[0020]本発明は、本発明の印刷インキ組成物で作製されるマーキング又はセキュリティ機能(security feature)も提供する。
[0021]一態様において、マーキング又はセキュリティ機能は、データ情報を裏付けるスレッド、繊維、ラベル、バーコード、2Dコード、パターン、しるし、データマトリックス、デジタルスタンプ、及び(可視又は不可視)ドットの集団のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
[0022]本発明は、上記の本発明のマーキング又はセキュリティ機能を含む物品も提供する。一態様において、物品は、例えばコード化又は暗号化された情報をもつ又はもたない、納税ラベル等のラベル、パッケージング、缶、金属、アルミニウム箔、カートリッジ、例えば薬剤、栄養補助食品、食糧又は飲料(例えば、コーヒー、茶、乳、チョコレート等)が入っている密閉カートリッジ(例えば、カプセル)、ガラス製物品、セラミック製物品、銀行券、切手、セキュリティ文書、身分証明書、旅券、運転免許証、クレジットカード、アクセスカード、例えば交通機関のチケット又はイベントのチケット等のチケット、クーポン券、有価文書、インキ転移フィルム、反射フィルム、スレッド、繊維、商品、及びタバコパッケージングの少なくとも1つであってもよい。
[0023]本発明は物品を認証する方法も提供する。本方法は、上記の本発明のマーキング又はセキュリティ機能を有する物品を用意するステップ及び/又は上記の本発明の印刷インキ組成物を物品に塗布するステップを含む。例えば、物品は、コード化又は暗号化された情報をもつ又はもたない、納税ラベルなどのラベル、パッケージング、缶、金属、アルミニウム箔、カートリッジ、例えば薬剤、栄養補助食品、食糧又は飲料(例えば、コーヒー、茶、乳、チョコレート等)が入っている密閉カートリッジ(例えば、カプセル)、ガラス製物品、セラミック製物品、銀行券、切手、セキュリティ文書、身分証明書、旅券、運転免許証、クレジットカード、アクセスカード、例えば交通機関のチケット又はイベントのチケット等のチケット、クーポン券、有価文書、インキ転移フィルム、反射フィルム、スレッド、繊維、商品、及びタバコパッケージングの少なくとも1つであってもよい。
[0024]本発明は、上記の本発明の染色組成物で染色された布帛又は繊維も提供する。布帛又は繊維は、例えば天然繊維を含んでもよく、及び/又は合成繊維を含んでもよい。例えば、布帛又は繊維は、羊毛、綿、絹、亜麻、麻、黄麻、ポリエステル、ポリアミド、アラミド、ポリアクリロニトリル、アクリル、及びポリオレフィンの1つ又は複数を含んでもよい。したがって、本発明は、例えば染色繊維をマーキングとして直接印刷すること、すなわち最初に建染め染料を還元する必要があり、還元された建染め染料と繊維を接触させ、その後、建染め染料を再び酸化することなく印刷することを可能にする。
[0025]本発明は、布帛又は繊維の染色方法も提供する。本方法は、布帛又は繊維と上記の本発明の染色用組成物を接触させるステップを含む。
[0026]本発明は、少なくとも約0.1%のポリマー分子に1つ又は複数の建染め染料の1〜4個の残基(例えば、1、2、又は3個の残基)が結合しており、ただし、建染め染料分子は同時に1個を超えるポリマー分子(例えば、1、2、又は3個のポリマー分子)に結合していてもよいポリマーも提供する。一態様において、1個又は複数の建染め染料分子は、O原子を介してポリマー分子に結合していてもよい。別の態様において、本ポリマーは式(K)の化合物であってもよい:
Figure 2015507026

[式中、R基、m、及びnは上記の意味を有する(それらの様々な側面を含む)]。別の態様において、本ポリマーは、上記の本発明の方法で得ることが可能であってもよい。
[本発明の詳細な説明]
[0027]本明細書で示される詳細は、一例であり、本発明の実施形態を例示的に考察するためにすぎず、本発明の原則及び概念的態様の最も有用で容易に理解される説明であると思われるものを提供するために記載される。この点に関しては、本発明の構造細部を、本発明を基本的に理解するのに必要な説明より詳細に示すものではなく、説明によって、本発明のいくつかの形態が実際上どのように具体化されるかを当業者に明らかにする。
[0028]上記のように、本発明は、重合体部分に共有結合している建染め染料を提供する。重合体部分は、通常、建染め染料の極性液体媒体における溶解性及び/又は分散性を(かなり)高める。例えば、結合している建染め染料の、例えばメタノール又はエタノール等のアルコール、エチレングリコールやプロピレングリコール等のポリオール、アセトンやメチルエチルケトン等のケトン、酢酸エチル等のエステル、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド及びジメチルアセトアミド等のアミド、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド、及びそれらの任意の混合物のうちの少なくとも1つ等の極性液体媒体における溶解性及び/又は分散性は、重合体部分に結合していない建染め染料の少なくとも1つの極性液体媒体における溶解性及び/又は分散性の少なくとも約3倍、例えば少なくとも約5倍、少なくとも約10倍、又は少なくとも約50倍となることがある。いずれの場合にも、対応する計算は、建染め染料単独に基づいて、すなわち建染め染料に結合している重合体部分を考慮に入れることなく行われる。
[0029]重合体部分は、酸素原子を介して建染め染料に結合(好ましくは建染め染料の環構造の1つに直接結合)していてもよいが、例えばC、N、及びS等他の何らかの原子を介して建染め染料骨格に結合していることも当然可能である。さらに、重合体部分は主鎖に炭素原子しか含まない(すなわち、O、N、又はS等のヘテロ原子を含まない)ことが好ましい。また、重合体部分は主鎖に少なくとも3個の芳香族環(例えば、フェニル環)を含むことが好ましい。少なくとも3個の芳香族環(同じでも異なってもよく、同じであることが好ましい)は、直接又は1個若しくは複数の原子(炭素原子が好ましい)を経て互いに連結していてもよい。少なくとも3個の芳香族環の少なくとも一部(全部が好ましい)は、極性置換基(複数可)を含まない重合体部分に比べて極性媒体(例えば、アルコール等)中における重合体部分の溶解性を高める1個又は複数(例えば、1、2、又は3個)の極性(ヘテロ原子含有)置換基を有することができる。1個を超える置換基が存在する場合、置換基は同じでも異なってもよい。1個又は複数の追加の(非極性)置換基も同様に芳香族環に存在してもよいことは当然である。非限定的な例として、重合体部分は、例えばノボラック樹脂等のフェノール樹脂、特に少なくとも3個のヒドロキシ基及び/又は少なくとも約300、例えば少なくとも約350、また約3,000以下、例えば約1,500以下の(重量)平均分子量を有するフェノール樹脂に由来するものでもよい。例えば、建染め染料の基本骨格は式P−O−基[式中、Pは置換されていてもよいフェニル環を含む繰返し単位を少なくとも3個有する重合体部分を表す]で置換されていてもよい。例えば、式P−O−の基は一般式(K)の重合体化合物に由来するものでもよい:
Figure 2015507026

[式中、R基は互いに同じか又は異なり、C〜C10アルキル及びC〜Cアルコキシから選択され、mは1〜約30、例えば1〜25、1〜15、1〜10、1〜5、1〜3、5〜15、5〜10、10〜20、又は20〜30の整数を表し、nは1〜3の整数(例えば、1、2、又は3)を表す]。例えば、mは1〜10(すなわち、1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10)の整数を表すことがあり、及び/又はnは1若しくは2であってもよく、及び/又はR基は独立して、例えばイソプロピル、tert−ブチル、tert−オクチル、n−ノニル、分枝状ノニル等のC〜C10アルキルから選択されることがある。さらに、R基はOH基に対してメタ位又はパラ位に存在してもよい。例えば、R基がフェニル環に2個存在する(同じか又は異なり、同じR基であることが好ましい)場合、例えばOH基に対してメタ位/パラ位又はメタ位/メタ位等フェニル環の利用可能な位置のいずれに存在してもよい。
[0030]上記式の化合物は異なるm値を有する化合物の混合物として存在することが多いことを当業者は理解する。この場合、一般式におけるmの平均値は、少なくとも約1、例えば少なくとも約2、例えば少なくとも約3、例えば少なくとも約4又は少なくとも5であることが多く、また約20以下、例えば約15以下、又は約10以下でもあることが多い。
[0031]本発明の建染め染料は、1個又は複数の置換基(例えば、1、2、3、4個、又はそれ以上の置換基)を含んでもよく、置換基は、同じでも異なってもよく、ハロゲン(例えば、F、Cl、Br、及びI)、C〜Cアルキル(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec.−ブチル、及びtert.−ブチル)、C〜Cアルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、及びブトキシ)、ニトロ、シアノ、−SOH、−COOH、及び例えば式N(R’)のアミノ基(式中、R’基はそれぞれ独立して、H並びにC〜Cアルキル(例えば、メチルやエチル等)及びC〜C10アリール(例えば、フェニル)から選択される)等のアミノ基の1つ又は複数から選択してもよい。本発明の建染め染料のアミノ置換基は限定されるものではないが、別の例としてN原子を介して建染め染料の基本芳香族骨格に結合しているN−ヘテロシクロアルキル基が挙げられる。N−ヘテロシクロアルキル基は、例えば3〜約8個の環員(例えば、3、4、5、6、7、又は8個の環員)を含んでもよく、及び/又は例えばN、O、及びSから選択してもよい1〜3個の環原子(すなわち、1、2、又は3個の環原子)を含んでもよく、ただし、少なくとも1つの環原子がNである。環員の少なくとも1つ(好ましくは少なくとも2つ)が炭素原子である。例えば、N−ヘテロシクロアルキル基は、置換されていてもよいアザシクロオクタン、置換されていてもよいアゼパン、置換されていてもよいピペリジン、置換されていてもよいピペラジン、置換されていてもよいピロリジン、置換されていてもよいアゼチジン、置換されていてもよいアジリジン、置換されていてもよいモルホリン、置換されていてもよいオキサゾリジン、置換されていてもよいピラゾリジン、置換されていてもよいイソピラゾリジン、置換されていてもよいイソオキサゾリジン、及び置換されていてもよいチアゾリジンから選択される化合物の残基(すなわち、窒素原子に結合している水素原子を含まない)に由来するものであってもよい。任意選択の置換基(1、2、3個、又はそれ以上の置換基)は独立して、例えばC〜Cアルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、及びブトキシ)及びC〜Cアルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec.−ブチル、及びtert.−ブチル)から選択される。対応する置換ヘテロシクロアルキル基の具体的な非限定的な具体例は3,5−ジメチル−1−ピペリジニルである。
[0032]本発明のポリマー結合建染め染料は、例えば上記の一般式(A)〜(H)の化合物から選択されてもよい。上記の一般式(A)〜(H)において、R、R、R、R、R、及びR基は独立して、水素、ハロゲン(例えば、F、Cl、Br、及びI、特にCl又はBr)、C〜Cアルキル(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec.−ブチル、及びtert.−ブチル)、C〜Cアルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、及びブトキシ)、ニトロ、シアノ、−SOH、−COOH、又は例えば式N(R”)のアミノ基(式中、R”基は独立して、H、C〜Cアルキル(例えばメチルやエチル等)及びC〜C10アリール(例えば、フェニル)から選択される)等のアミノ基を表すことがある。さらに、X及びYは独立して、NR’及びSから選択されてもよく、ここでR’は、水素、C〜Cアルキル又はC〜C10アリール(例えば、置換されていてもよいフェニル又は置換されていてもよいベンジル)を表す。上記の式(A)〜(H)において、ケト基の位置は固定されていない、すなわちケト基は、共役系を保持する任意のフェニル環の任意の位置に存在し得るということが理解されるべきである。言い換えれば、以下のとおりである。
Figure 2015507026

さらに、上記の式(A)〜(H)のケト基の位置は例示にすぎないということも理解されるべきである。言い換えれば、式(A)〜(H)におけるケト基は、ケト基を含むことがわかっている環とは異なる環に場合によっては存在してもよい。式(A)〜(H)をさらに説明するために、本発明に従って重合体部分に結合させる建染め染料の基本骨格の具体例を示し、ケト基の可能な位置を例示する上記の式(1)〜(11)を参照することができる。
[0033]上記の式(A)〜(H)において、環はそれぞれ独立して、1個又は複数の置換基(例えば、2個又は3個の置換基)を有してもよいということも理解されるべきである。言い換えれば、上記の式(A)〜(H)において、環が置換基を有しない又は1個しか有しないことが示されている場合でさえ、これらの環はそれぞれ、(可能であれば)1、2、3個、又はそれ以上の置換基を有してもよい。置換基の数は、式(A)〜(H)のそれぞれにおいて示されるR基の特定の数に限定されない。さらに、上記の式(1)〜(11)の基本芳香族骨格の環はそれぞれ独立して、1個又は複数の置換基(例えば、2個又は3個の置換基)を有してもよい。
[0034]さらに、上記の式(A)〜(H)におけるR、R、R、R、R、及びRのいずれかがアミノ基を表す場合、アミノ基は、例えばN原子を介して建染め染料の基本骨格に結合しているN−ヘテロシクロアルキル基であってもよい。N−ヘテロシクロアルキル基は、例えば3〜約8個の環員(例えば、3、4、5、6、7、又は8個の環員)を含んでもよく、及び/又は例えばN、O、及びSから選択されてもよい1〜3個の環原子(すなわち、1、2、又は3個の環原子)を含んでもよく、ただし、少なくとも1つの環原子がNである(及び少なくとも1つの環原子がCである)。例えば、N−ヘテロシクロアルキル基は、置換されていてもよいアザシクロオクタン、置換されていてもよいアゼパン、置換されていてもよいピペリジン、置換されていてもよいピペラジン、置換されていてもよいピロリジン、置換されていてもよいアゼチジン、置換されていてもよいアジリジン、置換されていてもよいモルホリン、置換されていてもよいオキサゾリジン、置換されていてもよいピラゾリジン、置換されていてもよいイソピラゾリジン、置換されていてもよいイソオキサゾリジン、及び置換されていてもよいチアゾリジンから選択される化合物に由来するものであってもよい。任意選択の置換基(1、2、3個、又はそれ以上の置換基)は独立して、例えばC〜Cアルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、及びブトキシ)及びC〜Cアルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec.−ブチル、及びtert.−ブチル)から選択される。対応する置換ヘテロシクロアルキル基の非限定的な具体例は、3,5−ジメチル−1−ピペリジニルである。
[0035]上記の式(1)〜(11)の構造は、本発明のポリマー結合建染め染料の基本骨格(すなわち、いずれの置換基も含まない)の非限定的な具体例を表す。式(A)〜(H)に存在する置換基は、式(1)〜(11)にも存在する可能性があることに留意すべきである。
[0036]1つ又は複数の重合体部分が結合して、本発明のポリマー結合建染め染料を形成する建染め染料の非限定的な具体例としては、以下のものが挙げられる:
バットグリーン3(C.I.69500;ナフサ[2,1,9−mna]ナフサ[2,3−h]アクリジン−5,10,15(16H)−トリオン):
Figure 2015507026

バットバイオレット1(C.I.60010;ジクロロベンゾ[rst]フェナントロ[10,1,2−cde]ペンタフェン−9,18−ジオン):
Figure 2015507026

バットバイオレット3(5,5’−ジクロロ−4,4’,7,7’−テトラメチル−[2,2’−ジベンゾ[b]チオフェン]−3,3’−ジオン):
Figure 2015507026

バットオレンジ1(ジブロモジベンゾ[bd,ef]クリセン−7,14−ジオン):
Figure 2015507026

バットオレンジ2(ジブロモ−8,16−ピラントレンジオン):
Figure 2015507026

バットオレンジ3(C.I.59300;C.I.ピグメントレッド168;4,10−ジブロモ−ジベンゾ[def,mno]クリセン−6,12−ジオン):
Figure 2015507026

バットブルー4(6,15−ジヒドロ−5,9,14,18−アントラジンテトラオン;C.I.69800;C.I.ピグメントブルー60):
Figure 2015507026

バットブルー4B(C.I.73065;5,7−ジブロモ−2−(5,7−ジブロモ−1,3−ジヒドロ−3−オキソ−2H−インドール−2−イリデン)−1,2−ジヒドロ−3H−インドール−3−オン):
Figure 2015507026

バットブルー6(3,3’−ジクロロインダンスレン;3,3’−ジクロロインダントロン;7,16−ジクロロ−6,15−ジヒドロ−5,9,14,18−アントラジンテトラオン;7,16−ジクロロインダントロン;7:16−ジクロロ−6:15−インダントロン):
Figure 2015507026
[0037]当業者に容易に明らかなように、本発明のポリマー結合建染め染料は様々な方法で作製することができる。これらの方法の1つは、建染め染料をハロゲン原子(例えば、Cl、Br)、メシラート、トシラート等の脱離基で置換するステップ又は少なくとも1個の脱離基をすでに含む建染め染料を使用するステップ、及びこのように置換された建染め染料の脱離基を所望の重合体部分で置き換えるステップを伴う。後者の方法は、例えば極性非プロトン性溶媒中、無機塩基及び/又は非求核性有機強塩基の存在下における脱離基置換建染め染料と脱離基を塩基の存在下で求核置換することができる基を含む重合体化合物との反応を含んでもよい。この点に関しては、重合体単位で置き換えることができる脱離基は、建染め染料の基本芳香族骨格の環の1つに直接結合していてもよく、又はその置換基、例えば建染め染料のアルキル若しくはアリール置換基に直接結合していてもよいということが理解されるべきである。脱離基を求核置換することができる基は、例えばヒドロキシ基であってもよい。このヒドロキシ基は、例えばフェノール性ヒドロキシ基であってもよく、特に式(K)の重合体化合物のヒドロキシ基であってもよい:
Figure 2015507026

[式中、R、m、及びnは上記の意味を有する]。
[0038]本発明に従った建染め染料とポリマー(例えば、上記の式(K)のフェノール化合物等のフェノール樹脂)との典型的及び非限定的な(置換)反応は、以下のとおり表すことができる:
Figure 2015507026

[式中、Qは建染め染料の基本骨格を表し、
P−OHは、例えば上記の式(K)の化合物として等の重合体化合物を表し、
Halは、例えばCl又はBr等のハロゲン(又は他の何らかの脱離基)を表し、
vは少なくとも1(また好ましくは6以下、例えば4以下又は2以下)の整数であり、さらにvが2以上である場合、Hal基は同じでも異なってもよく、
符号「Δ」は熱をかけること(すなわち、加熱)を表す]。
[0039]求核置換反応を触媒するのに適した無機及び有機塩基の例は当業者に公知である。好適な無機塩基の例はKCOである。反応温度は、使用される溶媒の沸点にも応じて約50℃〜約140℃に及ぶことが多い。反応生成物(ポリマー結合建染め染料)は、通常得られた反応混合物から単離し、例えば濾過、遠心、抽出、クロマトグラフ法等の従来手段で場合によっては精製することができる。
[0040]式Q−(Hal)の建染め染料(複数可)(又は同様の化合物)と式P−OHの重合体化合物(複数可)(又は同様の重合体化合物)の重量比は、例えば式Q−(Hal)の建染め染料(複数可)の分子量(複数可)、単一のポリマー分子に結合することができる式Q−(Hal)の建染め染料分子(複数可)の平均数又は式Q−(Hal)の単一の建染め染料(又は同様の建染め染料)に結合することができるポリマー分子の平均数等のいくつかの要因によって決まる。特に、本発明のポリマー結合建染め染料において、単一のポリマー分子Pは、1個又は複数の単位Q(例えば、平均1、2、3、4個の単位Q)が結合していてもよい。逆に、1個又は複数のポリマー分子(例えば、平均1、2、3、4個、又はそれを超えるポリマー分子)が単一の単位Qに結合していてもよい。
[0041]さらに、式Q−(Hal)の建染め染料(複数可)(又は同様の化合物)に対して相対的に化学量論的大過剰のポリマー(複数可)を使用することが可能で(好ましい場合も)ある。こうして、ポリマー分子のごく一部分(例えば、約0.1%以下、約0.5%以下、約1%以下、又は約2%以下、約4%以下、約6%以下、約8%以下、約10%以下)に少なくとも1個の建染め染料単位Qが結合しているポリマーが得られ、それによって本発明のポリマーが得られる。ポリマーを、本発明のポリマー結合建染め染料が例えば印刷インキ又は染色組成物の成分として等使用できるのと同じ目的で使用することができる。
[0042]式Q−(Hal)の1つの建染め染料(又は同様の建染め染料)を1つを超える(又は1種類を超える)ポリマーと反応させることは当然可能である。非限定的な例として、式Q−(Hal)の建染め染料(又は同様の化合物)を上記の式(K)のポリマーの混合物と反応させてもよい。逆に、異なる2つ以上の式Q−(Hal)の化合物を単一(種類)のポリマーと反応(結合)させてもよい。最後に、異なる2つ以上の式Q−(Hal)の建染め染料(又は同様の化合物)を異なる(種類の)2つ以上のポリマーと反応させてもよいが、通常反応混合物を制御することが困難になる。
[0043]例えば、次式のバットバイオレット3と:
Figure 2015507026

化合物P−OHを反応させることによって、次式の化合物:
Figure 2015507026

が得られ、ここで、P−OHは、例えば次式の化合物であってもよく:
Figure 2015507026

[式中、Rはtert−ブチルであり、n=2、m=7である]。
[0044]別の例として、次式のバットオレンジ1と:
Figure 2015507026

上記の化合物P−OHを反応させることによって、次式の化合物が得られる:
Figure 2015507026
[0045]反応条件に応じて、バットバイオレット3及びバットオレンジ1の上記の式における第2の(残存する)ハロゲンを部分POで置き換えることも当然可能である。逆に(またさらには)、重合体部分Pに、1個を超える(例えば、2個の)建染め染料分子が(そのさらなるOH基のうちの1個又は複数を介して)結合することができる。
[0046]本発明によるポリマー結合建染め染料を作製する別の例示的な方法を以下の反応スキームで表すことができる(基本的な建染め染料のハロゲン原子(又は他の脱離基)の1つをO原子を介して芳香族骨格に結合している重合体部分で置き換え、建染め染料の別のハロゲン原子を脂環式アミノ基で置き換える2段階方法を示す:
(1)
Figure 2015507026

(2)
Figure 2015507026

[式中、Qは建染め染料の基本骨格を表し、
P−OHは、例えば上記の式(K)の化合物として等の重合体化合物を表し、
Halは、例えばCl又はBr等のハロゲン(又は他の何らかの脱離基)を表し、
()はCHを表し、少なくとも1つのCH基をO、NH、又はSで置き換えることができ、
uは2〜7であり、
vは、少なくとも2(また好ましくは6以下、例えば4以下)の整数である]。
[0047]上記の方法(1)又は(2)の1つを選択する場合、より高い溶解性を示す中間体を(第1のステップ後に)生じる方法を使用することが通常好ましい。
[0048]例えば、次式の建染め染料を上記の本発明による方法で(反応スキーム(2)を参照のこと):
Figure 2015507026

ピペリジンと反応させることによって、次式の化合物が得られ:
Figure 2015507026

この得られた化合物を式P−OHの化合物(例えば、上記の式(K)の化合物)と反応させて、次式の化合物を得ることができる:
Figure 2015507026
[0049]上記の反応順序(1)が、次式の建染め染料を用いて上述する本発明による方法で実施される場合:
Figure 2015507026

次式の化合物:
Figure 2015507026

その後(場合によっては)次式の化合物が得られる。
Figure 2015507026
[0050]これに関して、上記の反応スキームで表される反応における出発材料及び中間体として、個々の化合物だけでなく、異なるv値(さらには異なるu値)を有する化合物の混合物も使用することが可能であることを理解するべきである。例えば、式Q−(Hal)の出発材料は2つの化合物の混合物であってもよく(位置異性体を考慮に入れない)、式中vは5又は6を表す。同様に、反応条件に応じて式Q−(Hal)の単一の化合物を出発材料として使用する場合でさえ、第1の反応後に得られる中間体は単一の化合物、又は例えば1、2、若しくは3個のハロゲン原子がP−O−基若しくはN−ヘテロ脂環式環で置き換えられている、例えば3つの化合物の混合物(位置異性体を考慮に入れない)等化合物の混合物であってもよい。
[0051]本発明による印刷インキ組成物は、液体媒体(極性が好ましい)、及び媒体に溶解又は分散させた上記の1つ又は複数の(種類の)ポリマー結合建染め染料(例えば、異なる2つ、又は3つのポリマー結合建染め染料の混合物)を含む。ポリマー結合建染め染料の媒体中の濃度は、例えば建染め染料が結合するポリマー(複数可)、所望の呈色強度、液体媒体、組成物の残りの(任意選択の)成分、印刷インキ組成物の所期の目的、及び印刷インキ組成物を塗布する基材等のいくつかの要因によって決まる依存する。1つ又は複数のポリマー結合建染め染料(複数可)の印刷インキ組成物中の(全)濃度は、多くの場合組成物の全重量に対して少なくとも約0.01重量%、少なくとも約0.02重量%、又は少なくとも0.05重量%であり、通常は約40重量%以下、例えば約20重量%以下、約10重量%以下、又は約5重量%以下である。
[0052]印刷インキ組成物の所期の目的は、ポリマー結合建染め染料並びに組成物の適切で望ましい任意選択の成分の種類及び濃度範囲を決定するいくつかの要因のうちの1つである。異なる種類の印刷プロセスが多数存在する。印刷プロセスは限定されるものではないが、例えばインクジェット印刷(熱、圧電、連続等)、フレキソ印刷、凹版印刷(例えば、グラビア印刷)、スクリーン印刷、活版印刷、オフセット印刷、パッド印刷、凸版印刷、平版印刷、及び輪転式グラビア印刷等が挙げられる。好ましい実施形態において、本発明による印刷インキ組成物は(少なくとも)インクジェット印刷に適している。コンディショニングライン及び印刷機で番号印字、コード化、及びマーキング用途によく使用される工業用インクジェットプリンタは、特に好適である。好ましいインクジェットプリンタとしては、シングルノズル連続式インクジェットプリンタ(別名ラスター又はマルチレベルデフレクテッドプリンタ)及びドロップオンデマンドインクジェットプリンタ、特にバブルジェットプリンタが挙げられる。したがって、印刷インキ組成物の以下の考察は、主にインクジェット印刷用組成物に関する。しかし、本発明はインクジェット印刷用の印刷インキ組成物に限定されるのではなく、建染め染料を使用できるすべての印刷インキ組成物を包含することに留意されたい。したがって、以下の考慮事項及び記載は、必要な修正を加えて、本発明の教示に従うポリマー結合建染め染料が有用であるすべての印刷インキ組成物に適用される。
[0053]一般印刷インキは、着色剤、及び樹脂系結合剤を溶媒に溶かした溶液を含む液体ビヒクルを含む。結合剤及び溶媒の特定の選択は、例えばポリマー結合建染め染料(複数可)、存在することになる残りの成分、及び印刷される基材の特性等のいくつかの要因によって決まる。インクジェット印刷用のインキ組成物に使用するのに適した結合剤は限定されるものではないが、例えばニトロセルロース、アクリラート樹脂、及びポリエステル樹脂等の樹脂を含むインクジェット印刷インキに通常使用されている結合剤(例えば、Evonik製のダイナポル(DYNAPOL)(登録商標)L1203、L205、L206、L208、L210、L411、L651、L658、L850、L912、L952、LH530、LH538、LH727、LH744、LH773、LH775、LH818、LH820、LH822、LH912、LH952、LH530、LH538、LH727、LH744、LH773、LH775、LH818、LH820、LH822、LH823、LH826、LH828、LH830、LH831、LH832、LH833、LH838、LH898、LH908、LS436、LS615、P1500、S1218、S1227、S1247、S1249、S1252、S1272、S1401、S1402、S1426、S1450、S1510、S1606、S1611、S243、S320、S341、S361、S394、及びS EP1408等)等が挙げられる。当業者に公知の他の好適な樹脂を同様に使用してもよいことは当然である。1つ又は複数の結合剤の印刷インキ組成物中の典型的な(全)濃度は、組成物の全重量に対して約0.5%〜約10重量%である。この点に関しては、インクジェット印刷インキに典型的な粘度値は25℃において約4〜約30mPa.sの範囲であることをさらに考慮に入れるべきである。
[0054]さらに、1個又は複数の建染め染料部分が結合しているポリマー(及び上記の本発明のドープポリマーの場合は、建染め染料分子には結合していないが、1個又は複数の建染め染料部分が結合しているポリマーとは混合して存在するポリマー)も組成物用の結合剤として作用できることが理解するべきである。いずれにしても、インキ組成物の(主)結合剤は、建染め染料が結合しているポリマーと相溶性がなければならず、例えば、後に組み合わせたとき何らかの不溶性物質の形成等を生じてはならない。
[0055]インクジェット印刷インキに適した溶媒は当業者に公知である。溶媒は限定されるものではないが、例えばメチルエチルケトン(MEK)、アセトン、酢酸エチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、トルエン、及びこれらの2つ以上の混合物等の低粘度、若干極性及び非プロトン性の有機溶媒等が挙げられる。
[0056]特に本発明の印刷インキ組成物を連続式インクジェット印刷で塗布する場合、組成物は通常少なくとも1つの導電性付与剤(例えば、塩)も含む。導電性付与剤は組成物に対する溶解性が無視できないほどである。好適な導電性付与剤は限定されるものではないが、例えばテトラアルキルアンモニウム塩(例えば、硝酸テトラブチルアンモニウム、過塩素酸テトラブチルアンモニウム及びヘキサフルオロリン酸テトラブチルアンモニウム)、チオシアン酸カリウム等のアルカリ金属チオシアン酸塩、KPF等のアルカリ性カリウム塩、及び過塩素酸リチウム等のアルカリ金属過塩素酸塩等の塩が挙げられる。導電性付与剤は、必要とされる又は望ましい導電性を供給する十分なほどの濃度で存在する。異なる2つ以上の導電性付与剤(塩)の混合物を使用できることは当然である。1つ又は複数の導電性付与剤は、多くの場合、組成物の全重量に対して約0.1重量%〜2重量%の全濃度で存在する。
[0057]本発明による印刷インキ組成物は、例えば殺真菌剤、殺生物剤、界面活性剤、金属イオン遮閉剤、pH調整剤等、1つ又は複数の慣例の添加剤をこれらの添加剤に慣例の量でさらに含んでもよい。さらに、印刷インキ組成物は、1つ又は複数の追加の着色剤及び/又は特定の光学特性を付与する成分(すなわち、本発明のポリマー結合建染め染料と異なる成分)を含んでもよい。これらの追加の成分は、例えば通常の顔料及び染料、発光(例えば、蛍光)顔料及び染料、並びにコレステリック及び/又はネマチック液晶から選択してもよい。発光顔料の例としては、少なくとも1つの発光性遷移金属又は希土類金属カチオンでドープ処理された、無発光性カチオンのスルフィド、オキシスルフィド、ホスファート、バナダート(vanadate)、ざくろ石、尖晶石等いくつかのクラスの無機化合物が挙げられる。セキュリティを強化するために、インキ組成物は、電磁スペクトルの可視若しくは不可視領域において吸収する1つ若しくは複数の顔料及び/又は染料をさらに含んでもよく、及び/又は1つ若しくは複数の発光性顔料及び/若しくは染料をさらに含んでもよい。電磁スペクトルの可視又は不可視領域において吸収する好適な顔料及び/又は染料は限定されるものではないが、例えばフタロシアニン誘導体が挙げられる。好適な発光性顔料及び/又は染料は限定されるものではないが、例えばランタン化物/ランタニド誘導体が挙げられる。顔料(複数可)及び/又は染料(複数可)の存在によって、マーキングの偽造に対するセキュリティが向上及び強化される。
[0058]本発明によるマーキング及び/又はセキュリティ機能を設ける基材又は物品は特に制限されることなく、様々な種類のものとすることができる。基材又は物品は、例えば(例えば、飲料又は食糧等様々な品目を保持する缶等の容器の形態の)金属、光ファイバー、織物、コーティング及びその等価物、プラスチック材料、セラミック材料、(例えば、飲料又は食糧等様々な品目を保持するビン等のカプセル又は容器の形態の)ガラス、ボール紙、パッケージング、紙、及びポリマー材料のうちの1つ又は複数から(本質的に)なる或いは1つ又は複数を含んでもよい。これらの基材材料は専ら例示する目的で記載するものであって、本発明の範囲を制限するものではないことが指摘される。
[0059]基材はさらに、例えば発光性無機化合物、発光性有機化合物、IR吸収材、磁性材料、法医学的マーカー、及びそれらの組合せから選択される物質を含む少なくとも1つのマーキング又はセキュリティ要素をすでにもっていてもよい。マーキング又はセキュリティ要素は基材表面にしるし又はデータマトリックスの形で存在することができ、或いは基材自体に組み込む(包埋する)こともできる。マーキングは、品目又は物品又は商品又はセキュリティ文書又は保護及び/又は認証されるよう意図されていることが上述されているものにランダムに分布されている又は分布されていない、ドットの集団又は肉眼で見える及び/又は見えない特定パターンの形で存在することもできる。
[0060]以下の実施例で、本発明によるポリマー結合建染め染料を作製することが可能な方法を説明する。
[0061]不活性ガス雰囲気中、KCO 1.2gをフェノールホルムアルデヒド樹脂10gとPEG 500 0.68gとのNMP(N−メチルピロリドン)(65ml)溶液に添加した。得られた混合物を120℃で約1時間加熱した。次いで、バットオレンジ3の0.15gを混合物に添加し、その後120℃で加熱を約2〜約5時間続けた。反応が完了した後、NMPの約半分の量を留去した。反応混合物を室温まで放冷し、その後濃HCl 2mlを加えておいた氷水33gに注ぎ込んだ。得られた沈殿物を濾取し、水で3回洗浄し、次いで乾燥した。こうして、ポリマー結合バットオレンジ3を含む粗粉末約10gが得られた。
[0062]不活性ガス雰囲気中、KCO 1.8gをフェノールホルムアルデヒド樹脂10gとPEG 500 0.68gとのNMP(65ml)溶液に添加した。得られた混合物を120℃で約1時間加熱した。次いで、バットオレンジ2の0.2gを混合物に添加し、その後120℃で加熱を約2〜約5時間続けた。反応が完了した後、NMPの約半分の量を留去した。反応混合物を室温まで放冷し、その後濃HCl 2mlを加えておいた氷水33gに注ぎ込んだ。得られた沈殿物を濾取し、水で3回洗浄し、次いで乾燥した。こうして、ポリマー結合バットオレンジ2を含む粗粉末約10gが得られた。
[0063]不活性ガス雰囲気中、KCO 1.6gをフェノールホルムアルデヒド樹脂10gとPEG 500 0.68gとのNMP(65ml)溶液に添加した。得られた混合物を120℃で約1時間加熱した。次いで、バットバイオレット9(式中、Qは、式(B)による基本骨格を有する)0.25gを混合物に添加し、その後120℃で加熱を約2〜約5時間続けた。反応が完了した後、NMPの約半分の量を留去した。反応混合物を室温まで放冷し、その後濃HCl 2mlを加えておいた氷水33gに注ぎ込んだ。得られた沈殿物を濾取し、水で3回洗浄し、次いで乾燥した。こうして、ポリマー結合バットバイオレット9を含む粗粉末約10gが得られた。
[0064]不活性ガス雰囲気中、KCO 1.4gをフェノールホルムアルデヒド樹脂10gとPEG500 0.68gとのNMP(65ml)溶液に添加した。得られた混合物を120℃で約1時間加熱した。次いで、バットバイオレット1 0.2gを混合物に添加し、その後120℃で加熱を約2〜約5時間続けた。反応が完了した後、NMPの約半分の量を留去した。反応混合物を室温まで放冷し、その後濃HCl 2mlを加えておいた氷水33gに注ぎ込んだ。得られた沈殿物を濾取し、水で3回洗浄し、次いで乾燥した。こうして、ポリマー結合バットバイオレット1を含む粗粉末約10gが得られた。
[0065]不活性ガス雰囲気中、KCO 1.6gをフェノールホルムアルデヒド樹脂10gとPEG500 0.68gとのNMP(65ml)溶液に添加した。得られた混合物を120℃で約1時間加熱した。次いで、バットブルー18 0.3gを混合物に添加し、その後120℃で加熱を約2〜約5時間続けた。反応が完了した後、NMPの約半分の量を留去した。反応混合物を室温まで放冷し、その後濃HCl 2mlを加えておいた氷水33gに注ぎ込んだ。得られた沈殿物を濾取し、水で3回洗浄し、次いで乾燥した。こうして、ポリマー結合バットブルー18を含む粗粉末約10gが得られた。
[0066]不活性ガス雰囲気中、KCO 1.6gをフェノールホルムアルデヒド樹脂10gとPEG500 0.68gとのNMP(65ml)溶液に添加した。得られた混合物を120℃で約1時間加熱した。次いで、バットブルー6 0.2gを混合物に添加し、その後120℃で加熱を約2〜約5時間続けた。反応が完了した後、NMPの約半分の量を留去した。反応混合物を室温まで放冷し、その後濃HCl 2mlを加えておいた氷水33gに注ぎ込んだ。得られた沈殿物を濾取し、水で3回洗浄し、次いで乾燥した。こうして、ポリマー結合バットブルー6を含む粗粉末約10gが得られた。
[0067]不活性ガス雰囲気中、KCO 1.2gをフェノールホルムアルデヒド樹脂10gとPEG500 0.68gとのNMP(65ml)溶液に添加した。得られた混合物を120℃で約1時間加熱した。次いで、バットバイオレット3 1.5gを混合物に添加し、その後120℃で加熱を約2〜約5時間続けた。反応が完了した後、NMPの約半分の量を留去した。反応混合物を室温まで放冷し、その後濃HCl 2mlを加えておいた氷水33gに注ぎ込んだ。得られた沈殿物を濾取し、水で3回洗浄し、次いで乾燥した。こうして、ポリマー結合バットバイオレット3を含む粗粉末約10gが得られた。
[0068]本発明によるインキは、本発明による少なくとも1つのポリマー結合建染め染料を含む。使用することができる本発明によるインキの例は以下の配合組成を有してもよく、インクジェットプリンタで使用するのに適している。
Figure 2015507026
Figure 2015507026
Figure 2015507026
Figure 2015507026
Figure 2015507026
Figure 2015507026
[0069]前述の実施例は説明のために記載されているにすぎず、決して本発明を限定するものと解釈すべきではないことに留意すべきである。例示的実施形態を引用しながら、本発明を説明してきたが、本明細書で使用された用語は、説明及び例証の用語であって、限定の用語ではないことが理解されよう。本明細書に記載及び補正のように、本発明の態様において本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更を行ってもよい。特定の手段、材料、及び実施形態を引用しながら、本発明を本明細書に説明してきたが、本発明は本明細書に開示される特定のものに限定されるものではなく、むしろ本発明は、添付の特許請求の範囲内であるような機能的に等価なすべての構造、方法、及び使用等に広がる。

Claims (43)

  1. 重合体部分に共有結合している建染め染料。
  2. 重合体部分が、建染め染料の極性溶媒媒体における溶解性及び分散性の少なくとも一方を高める、請求項1に記載の建染め染料。
  3. 結合している建染め染料の極性溶媒媒体における溶解性又は分散性が、重合体部分に結合していない建染め染料の同じ媒体における溶解性又は分散性の少なくとも約3倍である、請求項1に記載の建染め染料。
  4. 重合体部分が、酸素原子を介して建染め染料に結合している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の建染め染料。
  5. 重合体部分がフェノール樹脂に由来する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の建染め染料。
  6. 建染め染料が式P−O−基[式中、Pは、置換されていてもよいフェニル環を含む繰返し単位を少なくとも3個有する重合体部分を表す]で置換されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の建染め染料。
  7. P−O−が次式の化合物の残基である、請求項6に記載の建染め染料:
    Figure 2015507026

    [式中、R基は互いに同じか又は異なり、C〜C10アルキル及びC〜Cアルコキシから選択され、
    mは1〜約30の整数を表し、
    nは1〜約3の整数を表す]。
  8. mが1〜10の整数を表し、nが1又は2である、請求項7に記載の建染め染料。
  9. 基がそれぞれ独立して、C〜C10アルキルから選択される、請求項7又は8に記載の建染め染料。
  10. 基が独立して、イソプロピル、tert−ブチル、tert−オクチル、n−ノニル、及び分枝状ノニルから選択される、請求項7〜9のいずれか一項に記載の建染め染料。
  11. ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ニトロ、シアノ、−SOH、−COOH、及びアミノ基のうちの1個又は複数から選択される1個又は複数の置換基を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の建染め染料。
  12. アミノ基が、N原子を介して建染め染料の基本構造に結合しているN−ヘテロシクロアルキル基である、請求項11に記載の建染め染料。
  13. 一般式(A)〜(H)の化合物から選択される、請求項1〜12のいずれか一項に記載の建染め染料:
    Figure 2015507026

    [式中、R、R、R、R、R、及びRは独立して、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ニトロ、シアノ、−SOH、−COOH、又はアミノ基を表し、X及びYは独立して、NR’及びSから選択され、ここで、R’は水素、C〜Cアルキル又はC〜C10アリールを表す]。
  14. アミノ基が、N原子を介して建染め染料の基本構造に結合しているN−ヘテロシクロアルキル基である、請求項13に記載の建染め染料。
  15. N−ヘテロシクロアルキル基が3〜約8個の環員を含む、請求項13又は14に記載の建染め染料。
  16. N−ヘテロシクロアルキル基がN、O、及びSから選択される1〜3個の環原子を含み、ただし、少なくとも1つの環原子はNである、請求項13〜15のいずれか一項に記載の建染め染料。
  17. N−ヘテロシクロアルキル基が、置換されていてもよいアザシクロオクタン、置換されていてもよいアゼパン、置換されていてもよいピペリジン、置換されていてもよいピペラジン、置換されていてもよいピロリジン、置換されていてもよいアゼチジン、置換されていてもよいアジリジン、置換されていてもよいモルホリン、置換されていてもよいオキサゾリジン、置換されていてもよいピラゾリジン、置換されていてもよいイソピラゾリジン、置換されていてもよいイソオキサゾリジン、及び置換されていてもよいチアゾリジンから選択される化合物の残基であり、1個又は複数の置換基はそれぞれ、C〜Cアルコキシ基及びC〜Cアルキル基から選択される、請求項13〜16のいずれか一項に記載の建染め染料。
  18. 次式(1)〜(11)のうちの1つの基本構造を有する、請求項1〜17のいずれか一項に記載の建染め染料:
    Figure 2015507026
  19. 請求項1〜18のいずれか一項に記載の建染め染料を作製する方法であって、極性非プロトン性溶媒中、無機塩基及び非求核性有機強塩基の少なくとも1つの存在下で、少なくとも1個の脱離基を含む建染め染料を、脱離基を求核置換することができる基を含む重合体化合物と反応させるステップを含む、方法。
  20. 脱離基を求核置換することができる基がヒドロキシ基である、請求項19に記載の方法。
  21. ヒドロキシ基がフェノール性ヒドロキシル基である、請求項20に記載の方法。
  22. 重合体化合物が式(K)の化合物である、請求項19〜21のいずれか一項に記載の方法:
    Figure 2015507026

    [式中、R基は互いに同じか又は異なり、C〜C10アルキル及びC〜Cアルコキシから選択され、
    mは1〜約30の整数を表し、
    nは1〜約3の整数を表す]。
  23. 極性非プロトン性溶媒が、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、及びジメチルスルホキシドの少なくとも1つを含む、請求項19〜22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 極性液体媒体、及び媒体に溶解又は分散させた請求項1〜18のいずれか一項に記載の少なくとも1つのポリマー結合建染め染料を含む、繊維品を染色するための又は印刷用組成物。
  25. 少なくとも1つのポリマー結合建染め染料を、組成物の全重量に対して約0.01重量%〜約40重量%含む、請求項24に記載の組成物。
  26. 請求項24又は25に記載の印刷用組成物で作製されるマーキング又はセキュリティ機能。
  27. スレッド、繊維、ラベル、バーコード、2Dコード、パターン、しるし、デジタルスタンプ、ドットの集団及びデータマトリックスの少なくとも1つを含む、請求項26に記載のマーキング又はセキュリティ機能。
  28. 請求項26又は27に記載のマーキング又はセキュリティ機能を含む物品。
  29. マーキング又はセキュリティ機能が物品上に層として存在する、請求項28に記載の物品。
  30. コード化又は暗号化された情報をもつことがある又はもつことがない缶、金属、アルミニウム箔、カートリッジ、カプセル、ガラス製物品、セラミック製物品、パッケージング、銀行券、旅券、セキュリティ文書、有価文書、チケット、スレッド、繊維、ラベル、カード、商品、及びタバコパッケージングの少なくとも1つである、請求項28又は29に記載の物品。
  31. 請求項26又は27に記載のマーキング又はセキュリティ機能を有する物品を用意するステップを含む、物品を認証する方法。
  32. 請求項24又は25に記載の印刷インキ組成物を物品に塗布するステップを含む、物品を認証する方法。
  33. 物品が、コード化又は暗号化された情報をもつことがある又はもつことがない缶、金属、アルミニウム箔、カートリッジ、カプセル、ガラス製物品、セラミック製物品、パッケージング、銀行券、旅券、セキュリティ文書、有価文書、チケット、スレッド、ラベル、カード、商品、及びタバコパッケージングの少なくとも1つである、請求項31又は32に記載の方法。
  34. 請求項24又は25に記載の組成物で染色された布帛又は繊維。
  35. 天然繊維を含む、請求項34に記載の布帛又は繊維。
  36. 合成繊維を含む、請求項34又は35に記載の布帛又は繊維。
  37. 羊毛、綿、絹、亜麻、麻、及び黄麻の1つ又は複数を含む、請求項34〜36のいずれか一項に記載の布帛又は繊維。
  38. ポリエステル、ポリアミド、アラミド、ポリアクリロニトリル、アクリル、及びポリオレフィンの1つ又は複数を含む、請求項34〜37のいずれか一項に記載の布帛又は繊維。
  39. 布帛又は繊維と請求項24又は25に記載の組成物を接触させるステップを含む、布帛又は繊維を染色する方法。
  40. 少なくとも約0.1%のポリマー分子に1個又は複数の建染め染料の1〜4個の残基が結合している、ポリマー。
  41. 1つ又は複数の建染め染料残基がO原子を介してポリマー分子に結合している、請求項40に記載のポリマー。
  42. 式(K)の化合物である、請求項40又は41に記載のポリマー:
    Figure 2015507026

    [式中、R基は互いに同じか又は異なり、C〜C10アルキル及びC〜Cアルコキシから選択され、
    mは1〜約30の整数を表し、
    nは1〜約3の整数を表す]。
  43. 請求項19〜23のいずれか一項に記載の方法で得ることができる、請求項40〜42のいずれか一項に記載のポリマー。
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