JP2015232801A - コインロッカーを利用した宅配荷物の引き渡し方法 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、例えば荷物の配達時間帯を指定していたにも関わらず、荷受人が都合により外出していたため荷物を受け取れなかったり、荷受人の帰宅が夜遅くになって、その日のうちの再配達の依頼ができなかったりすることもあり、配送業者の営業時間に関わりなく、自分の都合の良い時に荷物の受け取りを望む利用者も多い。
すなわち、コインロッカーを宅配荷物の発送場所として利用するケースは、荷送人がロッカーに荷物を預け入れて施錠した後に、配送業者がロッカー内の荷物を集荷するために施錠キーを配送業者に引き渡しておく必要があり、荷物の受取り場所として利用するケースでは、宅配業者がロッカーの任意のボックスに荷物を預け入れて施錠した後に、荷受人が荷物を取り出すために施錠キーを荷受人に引き渡しておく必要がある。
施錠キーを配送業者が荷受人に届けたのでは配送が二度手間となって作業の無駄が生じ、また、施錠キーが配送業者から荷受人に引き渡される過程で施錠キーを紛失する危険性が高い。
さらに、前記構成のコインロッカーの施錠キー管理装置は、カメラで撮影した映像を記録する映像記録手段と、情報を印字出力するプリンタを備え、筐体パネルの表面に前記カメラとプリンタを設置した構成とすることができる。映像記録手段とプリンタは、前記情報入力手段、情報表示手段、通信手段及び施錠キー保持手段と同様に制御手段によりその作動が制御される。
前記管理サーバが、宅配荷物を前記コインロッカーに納品する指示通知を当該宅配荷物の伝票番号に関連付けて、宅配荷物の配送担当者が有する配送情報処理端末に送信する工程と、
配送担当者が前記コインロッカーのボックスに宅配荷物を収納して施錠する工程と、
配送担当者が、施錠キー管理装置に前記収納された宅配荷物の伝票番号を入力するとともに施錠キーを施錠キー保持手段に格納する工程と、
施錠キー管理装置が、前記入力された伝票番号の情報を管理サーバに送信する工程と、
管理サーバが、宅配荷物を前記コインロッカーに収納した旨の情報と伝票番号と荷受人を認証するための情報を荷受人の情報処理端末に送信する工程と、
荷受人が、施錠キー管理装置に伝票番号と荷受人を認証するための情報を入力する工程と、
施錠キー管理装置が、前記荷受人が入力した情報を管理サーバに送信する工程と、
管理サーバが、前記荷受人の情報処理端末に送信した情報と施錠キー管理装置から受信した情報を照合し、照合結果を施錠キー管理装置に送信する工程と、
施錠キー管理装置が、照合結果が「一致」である場合はその旨を情報表示手段に出力するとともに、施錠キーが格納された開閉扉を開けて施錠キーの取り出しを可能とし、照合結果が「不一致」である場合にはその旨と再度の情報入力を促す情報を情報表示手段に出力する工程と、
荷受人が、開いた開閉扉から施錠キーを取り出して該当のボックスの開閉扉の錠を開錠し、宅配荷物を取り出す工程と、
の各処理工程を経て荷受人に宅配荷物が引き渡されることを特徴とする。
これに対して本発明の宅配荷物の引き渡し方法によれば、電子ロック付きロッカーよりも安価なアナログ式のコインロッカー、しかも既設のコインロッカーを利用して宅配荷物の配送システムを構築することができるので、コストをかけずに多数の駅の、その構内や周辺に設置されたコインロッカーを宅配荷物の引き取り場所として利用することが可能となり、利用者の利便性を高めることが可能である。また、稼働率が低い、或いは稼動状況が安定しない既設のコインロッカーに本発明を適用することで、ロッカーが有効活用されて稼働率を高め、効果的な設備投資の回収が実現される。
図1は本発明の宅配荷物の引き渡し方法を実施するための宅配荷物配送システムの一例の構成を示しており、図中、符号1は配送業者の管理サーバ、2は配送ドライバーなどの配送担当者(SD:Sales Driver)が携行する配送情報処理端末、3は顧客が所持するWeb閲覧機能を備えた携帯端末などの情報処理端末、4は駅構内に設置された複数のボックス41の集合体であるアナログ式のコインロッカー、5はコインロッカー4に設置される施錠キー管理装置をそれぞれ示している。
配送情報処理端末2、顧客の情報処理端末3及び施錠キー管理装置5は、インターネットなどの通信回線6を介して管理サーバ1と接続し、相互に情報の送受信ができるように構成してある。
管理サーバ1は、荷物の集荷店、集荷した荷物を仕分ける作業店(仕分けターミナル)及び荷受人宅の所在地を管轄する配達店などの各事業所に設置されたコンピュータ端末(図示せず)と専用回線で接続され、そのデータベースには配送情報ファイルや顧客情報ファイルなどの各種データファイルを登録してある。
ここで、配送情報ファイルは、宅配荷物に貼られる配送伝票の番号、荷物の所在地、配送処理の種別、処理がされた時間などのデータからなり、これらのデータは前記各営業所に設置されたコンピュータ端末や、SDが携行する配送情報処理端末2から入力される。顧客情報ファイルは、荷送人や荷受人の氏名、住所、電話番号や電子メールアドレスなどの連絡先などのデータからなり、前記コンピュータ端末や顧客の情報処理端末3から入力される。
また、管理サーバ1は、インターネットにWeb情報を発信するWebサーバとしての機能を備えており、電子メールの送受信により、又はWeb閲覧機能を備えた顧客の情報処理端末3と通信回線6を介して接続し、通信回線6を介した荷物配送の依頼や顧客情報の登録の受け付け処理により、顧客の情報処理端末3から管理サーバ1へと送信出力された各種データをデータベースのデータファイルに登録し、或いは荷物の配送状況の問い合わせを受け付けて、配送情報ファイルから該当の荷物の配送情報を読み出し、これを情報処理端末3へ送信出力することができるように設けてある。
なお、以下では、荷受人が電子メールアドレスなどの自己の個人情報を配送業者に通知し、配送業者において通知された情報を登録している場合(荷受人が配送業者の会員顧客の場合)の処理手順について説明する。
配送にあたり、宅配荷物に貼られる伝票番号や、荷送人と荷受人の名前、住所、連絡先などの情報は管理サーバ1の配送情報ファイルや顧客情報ファイルに登録される。SDが荷物を集荷して発送し、荷受人に引き渡されるまでの情報は処理日時の情報とともに、逐次、配送業者の営業所のコンピュータ端末やSDが携行する配送情報処理端末2から管理サーバ1へと送信され、管理サーバ1の配送情報ファイルに登録される。
また、荷受人が配送業者の会員顧客であれば、前記不在連絡票に加え、配送情報処理端末3から管理サーバ1を経由して荷受人の電子メールアドレスに不在連絡を通知する(以下、「不在連絡メール」という)。不在連絡メールには、管理サーバ1が通信回線6上に開設する会員向けサイト(HP)の荷物の受取り方法の選択を受け付けるメニューサイトのURLが含まれる。
帰宅した荷受人が不在連絡票を見て、または、荷受人が情報処理端末3で前記受取指定メール又は不在連絡メールを受信して、荷物の受取りを、コインロッカー4を介して行なうこととした場合、荷受人は情報処理端末3を通信回線6に接続して、前記物の受取り方法の選択を受け付けるメニューサイトを開き、同サイトで受取り場所のロッカーを指定して、コインロッカー4を利用して荷物の引き渡しをする旨の指示を管理サーバ1へと送信する(S3)。なお、受取り場所のロッカーは、前記施錠キー管理装置5が装備されたコインロッカー4である。
鍵保管ボックス53の開閉扉が自動又は手動で施錠されると、施錠キー管理装置5は、コインロッカー4のボックス41群の中の一つのボックス41に宅配荷物が収納された旨と入力された伝票番号の情報を管理サーバ1へと送信する(S7)。
また、鍵保管ボックス53に施錠キーを格納する際の施錠キー管理装置5への入力情報として、伝票番号とともにSDの社員番号や施錠キーの番号、納品や回収の区別などの情報を用いてもよい。施錠キーを格納後、レシートプリンタ55で納品完了書を印字出力し、SDが持ち帰るようにしてもよい。
納品完了メールには、前記会員向けサイトのURLとともに、伝票番号と認証用パスワードの情報が含まれる。
このとき、コインロッカー4で荷物が収納されたボックス41を開ける操作は以下のように行なわれる。
先ず、荷受人は施錠キー管理装置5の操作パネル52を操作して、前記納品完了メールにより通知された、伝票番号とパスワードを入力する(S10)。
すると、管理サーバ1は、前記納品完了メールで荷受人に通知した情報と施錠キー管理装置5から受信した情報を照合し(本人認証)、その照合結果を施錠キー管理装置5に送信する(S11)。
照合結果が「一致」である場合、荷受人の本人認証できたとして、施錠キー管理装置5はその旨と荷物引き渡しの最終確認のための受取承諾ボタンを操作パネル52に表示出力し、受取承諾ボタンを押下することで施錠キーが格納された鍵保管ボックス53の開閉扉を開いて開放状態とし、施錠キーの取り出しを可能する。
一方、照合結果が「不一致」である場合には、荷受人の本人認証ができていないとして、施錠キー管理装置5は、その旨と再度の情報入力を促す情報を操作パネル52に表示出力する。
再度の情報入力により、前記管理サーバ1への情報の送信と照合により、「一致」の照合結果を施錠キー管理装置5が受信したならば、その旨と受取承諾ボタンを操作パネル52に表示出力し、施錠キーが格納された鍵保管ボックス53の開閉扉を開けて開放状態とし、施錠キーの取り出しを可能する。
「一致」又は「不一致」の照合結果は、管理サーバ1が、伝票番号に関連付けて配送情報ファイルに登録する。
なお、受取人の本人証明が完了し、鍵管理ボックス53の開閉扉を開放状態とした時に、レシートプリンタ55から受取人向けの受領証明を印字出力し、受取人が荷物とともに持ち帰るようにしてもよい。
さらに、上記証明データ(配達完了情報)は、荷受人により施錠キーが取り出された後に鍵保管ボックス53が施錠された情報又は前記本人認証完了後に操作パネル52に表示され、荷受人により押下される前記受取承諾ボタンの押下情報が、施錠キー管理装置5から管理サーバ1に送信されることにより登録されてもよい。
また、上記施錠管理装置5から送信される証明データ(配達完了情報)は、管理サーバ1でなく配送情報処理端末2又は配送業者の営業所のコンピュータに配信された後、配送情報処理端末2を介して配送情報ファイルに登録されてもよい。
前記実施形態では、施錠キー管理装置5に格納されたボックス41の施錠キーを取り出す際の荷受人の特定は、荷受人が施錠キー管理装置5に入力した情報を管理サーバ1に送信し、管理サーバ1に登録されていて荷受人に通知された情報と荷受人が施錠キー管理装置5に入力した情報を管理サーバ1が照合することで行なわれ、照合結果が一致することで荷受人であることが特定されて施錠キー管理装置5は、管理サーバ1からの照合結果が一致する旨の通知を受信したときに施錠キーの取り出しが可能となるように構成したが、荷受人を特定するための情報の照合機能を施錠キー管理装置5に装備させてもよい。
例えば、管理サーバ1に登録された照合のための情報を、予め管理サーバ1から施錠キー管理装置5に送信して施錠キー管理装置5の記憶部に登録しておき、施錠キーを取り出す際に荷受人が施錠キー管理装置5に入力した情報と前記予め登録された情報を照合し、照合結果が一致したときに施錠キーが取り出せるように設けてもよい。また、SDがコインロッカー4のボックス41に荷物を収納し、そのボックス41の施錠キーを施錠キー管理装置5に格納する際に、SDが照合のための情報を施錠キー管理装置5に入力及び登録しておくとともに、施錠キー管理装置5に登録した情報をSDの配送情報処置端末2から直接に或いは管理サーバ1を介して荷受人の情報処理端末3宛てに通知しておき、施錠キーを取り出す際に荷受人が施錠キー管理装置5に入力した情報と前記SDにより登録された情報を施錠キー管理装置5で照合するように設けてもよい。
また、前記実施形態では、荷受人が配送業者の会員顧客の場合の処理を示したが、会員顧客でない荷受人や荷送人についても、配送処理の過程で、荷受人などから電子メールアドレスなどの連絡先の情報を取得するなどすることで、上記と同様な情報の処理手順によりコインロッカーを利用した宅配荷物の引き渡しが可能である。
Claims (3)
- 施錠キー付き開閉扉を備えた複数のボックスを有するロッカーであって前記複数のボックスのうちの一つに施錠キー管理装置を収納して構成されたコインロッカーを利用し、通信回線に接続した前記施錠キー管理装置と、宅配業者が有する管理サーバ及び配送情報処理端末と、荷受人が有する情報処理端末との間で送受信される情報の処理を通じて宅配業者が宅配荷物を荷受人に引き渡す方法において、
前記施錠キー管理装置は、
入力キーなどの情報入力手段と、
表示ディスプレイなどの情報表示手段と、
通信回線に接続する通信手段と、
前記施錠キーを保管空間内に保持する複数の施錠キー保持手段と、
前記情報入力手段、情報表示手段、通信手段及び施錠キー保持手段の各手段の作動を制御する手段であって情報入力手段からの入力情報に応じて、施錠キー保持手段への施錠キーの装着を可能な状態又は施錠キー保持手段から施錠キーを取り外し可能な状態に施錠キー保持手段を制御する制御手段とを少なくとも具備して構成されており、
宅配業者が有する管理サーバが、荷受人が有する情報処理端末から前記コインロッカーを利用した宅配荷物の引き渡し指示通知を受信する工程と、
前記管理サーバが、宅配荷物を前記コインロッカーに納品する指示通知を当該宅配荷物の伝票番号に関連付けて、宅配荷物の配送担当者が有する配送情報処理端末に送信する工程と、
配送担当者が前記コインロッカーのボックスに宅配荷物を収納して施錠する工程と、
配送担当者が、施錠キー管理装置に前記収納された宅配荷物の伝票番号を入力するとともに施錠キーを施錠キー保持手段に格納する工程と、
施錠キー管理装置が、前記入力された伝票番号の情報を管理サーバに送信する工程と、
管理サーバが、宅配荷物を前記コインロッカーに収納した旨の情報と伝票番号と荷受人を認証するための情報を荷受人の情報処理端末に送信する工程と、
荷受人が、施錠キー管理装置に伝票番号と荷受人を認証するための情報を入力する工程と、
施錠キー管理装置が、前記荷受人が入力した情報を管理サーバに送信する工程と、
管理サーバが、前記荷受人の情報処理端末に送信した情報と施錠キー管理装置から受信した情報を照合し、照合結果を施錠キー管理装置に送信する工程と、
施錠キー管理装置が、照合結果が「一致」である場合はその旨を情報表示手段に出力するとともに、施錠キーが格納された開閉扉を開けて施錠キーの取り出しを可能とし、照合結果が「不一致」である場合にはその旨と再度の情報入力を促す情報を情報表示手段に出力する工程と、
荷受人が、開いた開閉扉から施錠キーを取り出して該当のボックスの開閉扉の錠を開錠し、宅配荷物を取り出す工程と、
からなるコインロッカーを利用した宅配荷物の引き渡し方法。 - コインロッカーの縦又は横に複数並べて設置されたボックスのうちの一つの内部に前記施錠キー管理装置の各手段が収納され、且つ当該ボックスの開閉扉に代えて開閉口に筐体パネルを設けるとともに、その表面に前記情報入力手段、情報表示手段及び施錠キー保持手段が並置された構成を有するコインロッカーを利用したことを特徴とする請求項1に記載のコインロッカーを利用した宅配荷物の引き渡し方法。
- 施錠キー管理装置が、カメラで撮影した映像を記録する映像記録手段と、情報を印字出力するプリンタを備え、筐体パネルの表面に前記カメラとプリンタを設置した構成を有することを特徴とする請求項2に記載のコインロッカーを利用した宅配荷物の引き渡し方法。
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