JP2015232212A - 建物の制振構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】建物変位に係るコストや工期の増加、建築計画の制約を抑え、経済的且つ合理的に変位を抑制して優れた振動低減性能を発揮する建物の制振構造を提供する。
【解決手段】地盤を掘削し、掘削面に沿って構築された擁壁4で囲繞されるように配設される建物Tの地下部3を、この地下部3の上方の建物Tの地上部2よりも剛性を小にして柔層構造で構築する。また、建物Tと擁壁4を接続するように慣性質量機構及び/又は減衰機構を有する制振機構5を配設して構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物の地震時応答を低減させる制振構造に関する。
例えば中高層建物が特大地震を受けると、建物の最弱層に損傷が生じて耐力が低下し始め、この層に地震エネルギー(振動エネルギー)が集中して層崩壊が生じ、他の層は健全性が確保されているにもかかわらず、層崩壊モードによって建物が崩壊に至るという現象が発生する。また、崩壊に至らない場合においても、最弱層の被害が甚大となり、補修による復旧が困難になる。
これに対し、従来から、例えばオフィスビルなどの中・高層建物は、建物本体と基礎の間など、上部構造体と下部構造体の間の免震層に積層ゴムなどの免震装置を介設し、地震時に、上部構造体の固有周期を例えば地震動の卓越周期帯域から長周期側にずらし、応答加速度を小さくして揺れを抑えるように構築されている(例えば、特許文献1参照)。
また、建物の柱と梁で囲まれた架構面内などに種々の制振装置(制振ダンパー、エネルギー吸収機構)を設置することにより地震時や強風時の建物の応答を低減させる対策が多用されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2009−97243号公報 特開2012−122228号公報
ここで、従来の免震建物では、建物の自重を支持しつつ大きな水平変位に対応できる免震装置が用いられており、設計上で想定した以上の地震動が入力されると免震層に過大な水平変位が生じ、免震装置が損傷したり、上部構造体と下部構造体同士が衝突したりするおそれがある。特に、2000年の建築基準法改正前に建設された免震建物においては、長周期地震動の影響が考慮されていないため、設計時に想定した免震層変位が小さく、免震クリアランス(免震層の上下に位置する構造体同士の隙間)が不足するおそれがある。
また、免震層の変形が例えば60cm程度と大きく、これに対応するために免震ピットに大きなクリアランスを設けたり、配管に変形対応のジョイントを設ける必要が生じる。さらに、地面や隣接建物と接続するための渡り廊下やエキスパンションジョイント等においても免震層の変形に対応したディテールが求められる。このため、想定される変形量が大きいほどに免震建物がコスト高になってしまう。
また、一般的な基礎免震構造においては、上部構造体の建物基礎と下部構造体の免震基礎の間に免震装置を介装して免震層を構築・形成するようにしており、免震層と基礎を合わせた厚さ分、掘削深さが大きくなり、施工コスト、工期の増大の一要因となっていた。
一方、建物の制振性能を向上させる制振技術においても、オイルダンパー等の制振装置を建物内に設置する必要があり、この制振装置がその配置によって平面計画上での阻害要因となるケースがある。また、制振装置として回転慣性質量ダンパーを用いた同調型制振機構を採用すると、共振域での振動特性が大幅に改善され、制振装置を設置する層数が少なくても大きな応答低減効果が得られるが、この場合においても、やはり制振装置を設置する階層で建築計画に制約が生じるケースがある。
上記事情に鑑み、本発明は、建物変位に係るコストや工期の増加、建築計画の制約を抑え、経済的且つ合理的に変位を抑制して優れた振動低減性能を発揮する建物の制振構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の建物の制振構造は、地盤を掘削し、掘削面に沿って構築された擁壁で囲繞されるように配設される建物の地下部を、該地下部の上方の建物の地上部よりも剛性を小にして柔層構造で構築するとともに、前記建物と前記擁壁に接続するように慣性質量機構及び/又は減衰機構を有する制振機構を配設して構成されていることを特徴とする。
また、本発明の建物の制振構造においては、前記制振機構が前記擁壁の壁長方向に軸方向を向けて設置されていることが望ましい。
さらに、本発明の建物の制振構造においては、前記制振機構が、前記慣性質量機構の回転慣性質量ダンパーと前記減衰機構の粘性ダンパー又は粘弾性ダンパーとを並列配置して構成されていることがより望ましい。
また、本発明の建物の制振構造においては、前記建物の地下部がその壁構造を乾式壁構造として構築されていることがさらに望ましい。
本発明の建物の制振構造においては、例えば、従来の免震構造の場合に免震ピットなどの擁壁と建物の地下部との隙間(クリアランス)が60cm程度必要になるのに対し、地下部を柔層化することで10〜20cm程度(あるいはそれ以下)に大幅に隙間を小さくすることが可能になる。
これにより、出入り口など、建物外部との接続部におけるエキスパンションジョイントの可動変位なども小さく設定することができ、低コスト化を図ることが可能になる。
また、一般的な鉄骨造の建物は、地下外壁などのRC壁を有するため、地下階の層剛性が1階の10倍以上になるが、本発明の制振構造においては、擁壁基礎より上にある地下階の層剛性を1階の0.5倍以上2倍以下にすることができる(柔層にする)。
また、擁壁基礎より上に位置する地下階が2層以上ある場合、建物1階と擁壁頂部との間に制振機構を設置することで層間設置するよりも相対変位が大きくなり、制振機構の変位(制振ダンパーの変位)も大きくすることができる。これにより、同じダンパー諸元でも応答低減効果を増大することができ、その結果として少ないダンパー設置台数で優れた制振性能を発揮させることが可能になる。
さらに、例えば地下階の層剛性は1階層剛性の0.5〜2倍として柔層化すれば、免震層のように極端に剛性を小さくしているわけではない。このため、地下階の層間変位や層間変形角も過大にならず、階段室やエレベータシャフトなどがある場合にはそれを特別な使用にする必要がなく、従来の一般的な仕様を適用することができる。このため、通常の構成を踏襲することができ、コストアップを招くことがない。
また、免震層が不要になる。これにより、免震層やその下部に設ける基礎のために掘削深さを増す必要がなく、従来の耐震構造の建物と同じ掘削深さで建物を構築することができる。
本発明の一実施形態に係る建物及び建物の制振構造を示す図である。 図1のX1−X1線矢視図である。 本発明の一実施形態に係る建物及び建物の制振構造をモデル化した図である。 本発明の一実施形態に係る建物の制振構造の慣性質量機構を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る建物の制振構造の設置状態を示す図である。 図5のX1−X1線矢視図である。 図5のX2−X2線矢視図である。 本発明の一実施形態に係る建物及び建物の制振構造をモデル化した図である。 シミュレーションで用いたCase1、Case2、Case3の建物及び建物の制振構造をモデル化した図である。 シミュレーション結果であり、建物頂部と10階と1階におけるCase1、Case2、Case3の変位を比較した図である。 シミュレーション結果であり、建物頂部と10階と1階におけるCase1、Case2、Case3の加速度を比較した図である。 シミュレーションで入力した地震動の加速度波形を示す図である。 図12の地震動を入力したときのシミュレーション結果であり、建物頂部と10階と1階におけるCase1、Case2、Case3の応答変位の経時変化を示す図である。 図12の地震動を入力したときのシミュレーション結果であり、建物頂部と10階と1階におけるCase1、Case2、Case3の応答加速度の経時変化を示す図である。
以下、図1から図14を参照し、本発明の一実施形態に係る建物の制振構造について説明する。
はじめに、本実施形態は、図1から図3に示すように、例えば地中に構築される免震ピット1を備え、地上部2と地下部3で構成されてその地下部3を免震ピット1内に配設して構築される建物の制振構造Aに関するものである。
そして、本実施形態の建物の制振構造Aは、地下部3をそれより上方の地上部2よりも剛性が小さい柔層とし、地下部3を囲繞するように配設された擁壁4の頂部と建物Tの1階との間に制振機構5を設置して構成されている。
具体的に、本実施形態の建物の制振構造Aは、建物地下部3の外周部に土水圧に抵抗する擁壁4を設け、地下部3との間を空隙(ドライエリア、隙間)とする。
なお、本実施形態では、擁壁4の下端の基礎6を地下部3と一体化するが、必ずしもこの基礎6まで擁壁4を延長する必要はない。すなわち、例えば、建物Tが地下4階のとき、擁壁基礎6を地下2階床位置で一体化してもよい。
また、建物地下部3を鉄骨構造として柔層化し、外壁も含めて乾式壁とする。
ここで、柱をCFT(コンクリート充填鋼管構造)やSRC(鉄骨鉄筋コンクリート構造)、RC(鉄筋コンクリート構造)とし、梁を鉄骨造としても、乾式壁とすることで従来のRC造より柔層化できる。
すなわち、従来、地下階にRC地下外壁や耐震壁などを設けることで、地下部は地上階よりも大幅に層剛性が高くなっている。
これに対し、本実施形態の制振構造Aでは、地下部3にALCやPCa壁(プレキャストコンクリート壁)等の乾式壁を採用し、この乾式壁と構造躯体をファスナーを介して接続することにより、地上階と同等の層剛性となり、従来の地下階と比べて大幅に柔層化される。
さらに、本実施形態の建物の制振構造Aにおいては、擁壁4の頂部と建物1階との間に配設される制振機構5が、回転慣性質量ダンパー等の慣性質量機構7とオイルダンパー(粘性ダンパー(粘弾性ダンパー)等の減衰機構8を並列配置して構成されている。また、本実施形態では、構造減衰は小さいのでこれを無視すると、この制振機構5に付与する諸元が次のように設定されている。
図3に示すように、建物Tを地下部3と地上部2の2質点系にモデル化し、地下部3の質点を1階床位置に、地上部2の質点を代表高さ(限界耐力計算法)に設定する。地下部3の質量と剛性をそれぞれ、m、k、地上部2の質量と剛性をそれぞれ、m、kとすると、制振機構5の最適諸元(慣性質量ψ、減衰係数C)が次の式(1)と式(2)のようになる。なお、この最適諸元は、方向毎に設置される制振機構5の合計値を示す。
また、このときの変位応答倍率の最大値(最大変位応答倍率P)は次の式(3)となる。
なお、建物の制振構造Aは、擁壁4の頂部と建物1階との間に、オイルダンパー等の減衰機構8のみの制振機構5を設置して構成してもよいが、この場合には、慣性質量機構7を用いないことで応答低減効果はやや劣る。しかし、上記の制振機構5よりも簡易な構成となる。
ついで、本実施形態の制振機構5に付与する最適減衰(C’)は、mの影響が小さいことから、次の式(4)のように設定される。また、この時の変位応答倍率の最大値(最大変位応答倍率P’)は式(5)となる。
ここで、本実施形態の制振機構5の慣性質量機構7について、より具体的な構成例を挙げて説明する。本実施形態の慣性質量機構7は、例えば、図4に示すように、回転慣性質量機構10と付加ばね機構11を備えるとともに、回転慣性質量機構10と付加ばね機構11を直列に連結配置して構成されている。
なお、慣性質量機構7は回転慣性質量機構(回転慣性質量ダンパー)10のみで構成してもよい。
本実施形態の回転慣性質量機構10は、ボールねじ12と、ボールねじ12に螺着して配設されたボールナット13と、ボールナット13に取り付けられ、ボールナット13の回転に従動して回転する回転錘14とを備えて構成されている。
ボールねじ12は、その一端12aにボールジョイントやクレビスなどの連結部材15が取り付けられている。
また、ボールねじ12に螺着したボールナット13は、軸受け16に支持されている。軸受け16は、軸線O1周りに回転不能に且つ軸線O1方向に移動不能に固設される円環状の外輪16aと、外輪16aの内孔内に配されて軸線O1周りに回転可能に支持された円環状の内輪16bとを備えて形成されている。そして、ボールねじ12が軸受け16の内輪16bの中心孔に挿通して配設されるとともに、ボールナット13が軸受け16の内輪16bに固設されている。これにより、ボールナット13は、軸線O1周りに回転可能に、且つ軸線O1方向に移動不能に配設されている。
さらに、ボールナット13に回転錘14が一体に固設されている。回転錘14は例えば略円筒状に形成され、ボールねじ12を内部に挿通し、ボールねじ12と互いの軸線O1を同軸上に配した状態でボールナット13に固着して配設されている。
付加ばね機構11は、円筒状に形成された外筒17と、外筒17よりも外径が小の円筒状に形成され、外筒17の内部に互いの軸線O1を同軸上に配して設けられた内筒20と、外筒17と内筒20の間に配設された付加ばね(ばね部材)28とを備えて構成されている。
外筒17は、所定長さの高軸剛性かつ高曲げ剛性の中空円筒体であって、その他端17b(図中左側の端部)に内部を閉塞させるように円板状の接続板18が固着され、この接続板18にボールジョイントやクレビスなどの連結部材19が取り付けられている。また、外筒17の一端17a側(図中右側の端部)には、内筒20を挿通させる挿通孔を中心に貫通形成した円環状の支持板21が内部を閉塞させるように固着されている。
また、外筒17には、一端17a側に、支持板21に固着して設けられ、外筒17を内筒20に対して軸線O1方向に案内して相対的に進退させるためのリニアガイド22が設けられている。さらに、外筒17には、他端17b側に、内面から径方向内側に突出し、他端17bから軸線O1方向一端17a側に向けて延びる凸部23が設けられている。また、この凸部23は、慣性質量機構7のストローク量に応じた軸線O1方向の長さ寸法で形成されている。
内筒20は、所定長さの高軸剛性かつ高曲げ剛性の中空円筒体であって、支持板21の挿通孔に他端20b側から挿通して外筒17内に配設され、一端20a側を外筒17から外側に配して設けられている。また、このとき、内筒20は、その一端20aを、ボールねじ12を回転可能に軸支する軸受け16の外輪16aに固着し、内輪16bの内孔と互いの軸線O1が同軸上に配されるようにして設けられている。さらに、内筒20は、他端20bと外筒17の他端17bに固着された接続板18との軸線O1方向の間に所定の間隔(ストローク量を規定する間隔)を設けて外筒17内に配設されている。
また、内筒20には、外筒17の支持板21から外側に延設された一端20aに、径方向外側に突出し、軸線O1方向に延び、リニアガイド22が係合して外筒17を内筒20に対して軸線O1方向に案内し相対回転せずに進退させるためのリニアガイドレール25が設けられている。さらに、内筒20には、その他端20bに、内筒20の外径よりも大きく、外筒17の内径よりも小さい直径を有する円板状の係止板26が固着されている。
また、内筒20の他端20b側には、内筒20の外径と略等しい内径を備え、外筒17の内径よりも僅かに小さい外径を備えて略円環状に形成されたストローク規定板27が、その中心孔に内筒20の他端20b側を挿通して取り付けられている。このストローク規定板27は、外筒17の内面に当接する外周ローラー27aと、内筒20の外面に当接する内周ローラー27bを備えている。そして、ストローク規定板27は、これらローラー27a、27bによって外筒17と内筒20のそれぞれに対し、相対的に軸線O1方向に進退自在に設けられている。また、このとき、ストローク規定板27は、外筒17の凸部23の軸線O1方向一端に当接することで、外筒17に対し、さらなる軸線O1方向他端17b側への移動が規制され、内筒20の係止板26に当接することで、内筒20に対し、さらなる軸線O1方向他端20b側への相対移動が規制されている。
次に、付加ばね機構11のばね部材(付加ばね)28は、内筒20の外面と外筒17の内面の間、且つストローク規定板27と支持板21の軸線O1方向の間に設けられている。本実施形態において、ばね部材28は、複数枚の皿バネが直列に重ねられた1組の皿バネ群を複数組軸線O1方向に並設して構成されている。なお、図4では軸線O1方向中間部分のばね部材28を省略して図示している。
これにより、ばね部材28による付勢力でストローク規定板27に軸線O1方向他端側に押圧する力が作用し、通常時には、この付勢力を受けたストローク規定板27が凸部23に当接してそれ以上軸線O1方向他端側に移動しないように設けられている。また、この状態で、ストローク規定板27に内筒20に設けられた係止板26が当接される。
そして、内筒20に対して外筒17が軸線O1方向一端側に相対変位する際には、すなわち、慣性質量機構7に圧縮側の力が作用した際には、凸部23にストローク規定板27が押圧され、これとともに内筒20に対してストローク規定板27が軸線O1方向一端20a側に相対変位し、ばね部材28が縮む。また、内筒20に対して外筒17が軸線O1方向他端側に相対変位する際には、すなわち、慣性質量機構7に引張側の力が作用した際には、係止板26にストローク規定板27が押圧され、これとともに外筒17に対してストローク規定板27が軸線O1方向一端12a側に相対変位し、ばね部材28が縮む。
これにより、本実施形態の付加ばね機構11は、ばね部材28が縮むことで外力を吸収するとともに圧縮力と引張力の双方の外力に対応できるように構成されている。
なお、ストローク規定板27や支持板21のばね部材28と当接する面や、外筒17の内面、内筒20の外面に硬質ゴム等の緩衝材が取り付け、付加ばね機構11の作動時に騒音(機械音)が発生したり、摩耗が生じることを防止するように構成してもよい。
そして、地震が発生した際には、これに応じて回転慣性質量機構10のボールねじ12が軸線O1方向に進退し、軸受け16の内輪16bに支持されたボールナット13が回転するとともに回転錘14が回転する。これにより、回転錘14の実際の質量の数千倍もの慣性質量効果が得られ、オイルダンパーなどの従来の制振装置を設置した場合と比較し、応答変位が大幅に低減することになる。
また、回転慣性質量機構10によって慣性質量効果が発揮されるとともに、付加ばね機構11にも相対振動が作用する。そして、制振機構に圧縮側の力が作用し、付加ばね機構11の内筒20に対して外筒17が軸線O1方向一端側に相対変位する際には、凸部23にストローク規定板27が押圧され、これとともに内筒20に対してストローク規定板27が軸線O1方向一端20a側に相対変位し、ばね部材28が縮む。また、慣性質量機構7に引張側の力が作用し、内筒20に対して外筒17が軸線O1方向他端側に相対変位する際には、係止板26にストローク規定板27が押圧され、これとともに外筒17に対してストローク規定板27が軸線O1方向一端12a側に相対変位し、ばね部材28が縮む。
これにより、地震が発生した際に、付加ばね機構11のばね部材28が縮むことで圧縮と引張の双方で変位の一部が吸収される。よって、付加ばね機構11による振動吸収効果によって、建物に過大な力が作用することが防止され、応答加速度が増大することが確実に防止される。
次に、慣性質量機構7と減衰機構8を備えた(慣性質量と減衰を持つ)本実施形態の制振機構(ダンパー)5を設置する手法について、具体的に一例を挙げて説明する。
この具体例では、図5、図6、図7に示すように、建物Tの鉄骨柱30に一端を接続し、ウェブ面を水平にしてH型断面のブラケット31を擁壁(RC擁壁)4の頂部側に延出させて設置する。また、擁壁4の頂部に、上方に突出する立ち上がり部32を設ける。
そして、両端をそれぞれ、クレビスなどの連結部材を介して鉄骨ブラケット31と擁壁4の立ち上がり部32に回転自在に接続し、制振機構5を設置する。また、このとき、制振機構5のダンパー軸が擁壁4の壁長方向S1に沿うように制振機構5を設置することが好ましい。
すなわち、従来のように壁厚方向S2にダンパー軸方向を向けて制振機構5を設置すると、地震時に制振機構5から作用する力(ダンパー軸力)に擁壁4の面外曲げで抵抗する必要が生じるが、壁長方向S1に沿わせて制振機構5を設置すると、擁壁4の面内せん断力で抵抗することができる。これにより、大きなダンパー軸力でも小さな壁厚で無理なく合理的に処理することが可能になる。
〔実施例〕
次に、上記構成からなる本実施形態の建物の制振構造Aの優位性を確認するために行なった地震応答解析について説明する。
ここでは、図8(a)に示すように、地上13階、地下2階の15層モデルの建物Tについて検討を行った。
はじめに、表1に、本実施例の建物Tの各階の質量と層剛性を示す。なお、表1において、B1、B2階は地下階を示す。また、13階の質量には屋上設備と塔屋が含まれている。さらにB1階の層剛性は1階の0.5〜2倍の範囲にある。
そして、この15層モデルの建物Tの固有値解析結果は、1次固有振動数が0.58Hz(1次固有周期T1=1.72秒)であった。また、制振機構5は、この建物Tの1次固有周期に同調させるようにしている。
次に、図8(b)は、図8(a)の15層モデルを2質点系(2層)モデルに縮合置換し、各諸元を示したものである。この2層モデルの1次固有周期もT1=1.72秒で同じである。また、m/m(地下部3の質量/地上部2の質量)=0.170、k/k(地下部3の剛性/地上部2の剛性)=4.02である。
制振機構5の慣性質量ψと粘性減衰Cは下記のように設定した。各方向とも2辺に制振機構5を3台ずつ配置している。
上記式(1)より、ψ=k/k×m−m/2=43700ton→7200ton×6台=43200ton
上記式(2)より、C=111000kN・s/m→20000kN・s/m×6台=120000kN・s/m
上記式(3)より、mの最大応答倍率Pは3.03となる。
一方、慣性質量なしで減衰C’のみとした場合は、
上記式(4)より、C’=215000kN・s/m→36000kN・s/m×6台=216000kN・s/mとなる。
なお、慣性質量ダンパーは、現在、慣性質量ψ=10000ton級まで実用化されていることから、1台当たりの慣性質量ψ=7200tonと設定することは現実的である。また、減衰の粘性ダンパー(オイルダンパー)においても、現在、減衰係数C=60000kN・s/m(60tonf/kine)級まで製品化されていることから、1台当たりの減衰C=36000kN・s/m(36tonf/kine)と設定することは現実的である。
そして、本実施例では、上記の15層モデル(地上13階、地下2階)に対して振動特性・応答特性を検討する。なお、構造減衰は1次に対して2%の剛性比例型とした。
さらに、検討対象は、下記のCase1〜Case3の3モデルとした。
Case1:構造体(建物)のみ(図9(a))
Case2:構造体+減衰C’(216000kN・s/m)(図9(b))
Case3:構造体+慣性質量ψ(43200ton)+減衰C(120000kN・s/m)(図9(c))
以下、検討結果を示す。
構造体(建物T)のみの固有値解析結果(Case1、Case2)は、1次固有振動数0.58Hz(1次固有周期1.72秒)、2次固有振動数1.67Hz(2次固有周期0.60秒)、3次固有振動数2.76Hz(3次固有周期0.36秒)であった。
一方、慣性質量を付加した場合の固有値解析結果(Case3)は、1次固有振動数0.50Hz(1次固有周期1.99秒)、2次固有振動数0.82Hz(2次固有周期1.22秒)、3次固有振動数1.92Hz(3次固有周期0.52秒)であった。
次に、Case1、Case2、Case3に対し、1階(図10(a)、図11(a))、10階(図10(b)、図11(b))、R階(建物頂部の屋根:図10(c)、図11(c))における基礎6から地震動を入力したときの変位、加速度(伝達関数)を比較した(図9(a)参照)。
なお、1階、10階の位置はそれぞれ、等価2質点系に置換したときの代表高さで設定している。
この結果、ダンパーがなく構造体のみのCase1と比較し、ダンパーがあるCase2、Case3は共振域での応答倍率が大きく低減することが確認された。
さらに、慣性質量ダンパーがあるCase3は、粘性ダンパー減衰のみのCase2と比較し、頂部も10階も最大応答倍率が半減することが確認された。
なお、変位応答倍率で最適化したので、等価2質点系モデルの上部質点に応答する高さ(10階)の変位応答倍率は2つのピーク高さがほぼ同じになっている。また、制振機構を構造体の1次固有周期に同調させているため、頂部や10階の応答倍率は1次のみ大幅に低減している。
また、ダンパーがあるCase2とCase3、特に慣性質量ダンパーを備えたCase3は、1階の応答倍率が加振振動数によらず、ほぼ1.0以下となっており、基礎への入力地震動に対して1階床の応答が増幅されないことが確認された。
そして、上記の結果から、本実施形態の建物の制振構造A(本発明のCase3)によれば、1階と擁壁4の間に制振機構5を設置するだけで、建物全体の応答を大幅に低減できることが実証された。また、慣性質量ダンパー7と粘性ダンパー8を併用することで、粘性ダンパーのみの場合(Case2)と比較して減衰が半分しかないにもかかわらず最大応答倍率を半減できるという非常に優れた制振効果が発揮されることが実証された。
次に、Case1、Case2、Case3に対し、図12に示す建築センター波L2(最大加速度356gal)を入力した際の変位の変化を時刻歴応答解析で求めた結果を示す。なお、ここでは、解析時間刻みを0.01秒とした。
図13(a)はR階(建物頂部の屋根)、図13(b)は10階、図13(c)は1階における各Caseの変位の経時変化(応答波形)を示している。縦軸は応答変位(m)、横軸は時間(sec)である。
この結果から、ダンパーがないCase1と比較し、1階と擁壁4の間に制振機構5を設けたCase2、Case3は、いずれも大幅に応答が低減することが確認された。また、地上部2での最大応答値を比較すると、Case1に対し、最大応答値の大きさがCase2は約6割、Case3は5割に低減することが確認され、且つ大きな揺れの継続時間も大幅に短縮されることが確認された。
一方、ダンパーがないCase1に対し、ダンパーを設けたCase2、Case3の1階の応答変位がおおむね半減するが、Case2に対し、慣性質量ダンパーを設けたCase3の1階の応答変位はCase2よりもやや大きくなることが確認された。
しかしながら、この1階の応答変位は、「擁壁4と1階との相対変位」であり、ダンパーのストロークでもある。このため、この変位量が大きい方が地震エネルギーの吸収効果が高いとも言える。また、この相対変位は0.051m≒5cm程度であり、従来の免震構造における免震層変位に比べると、極めて小さな値となっている。
すなわち、この相対変位が小さいので、建物1階と擁壁4(地盤)とのクリアランスも小さくすることができ、エキスパンションジョイントなども軽微なもので済むことになる。
次に、図14(a)はR階(建物頂部の屋根)、図14(b)は10階、図14(c)は1階における各Caseの応答加速度の経時変化(応答波形)を示している。縦軸は応答加速度(m/sec)、横軸は時間(sec)である。
頂部と10階の応答加速度については、ダンパーがないCase1に対し、1階と擁壁4の間のみにダンパーを設けたCase2、Case3ともに、大幅に応答が低減することが確認された。また、最大応答値を比較すると、Case1に対してCase2は概ね6割、Case3は概ね5割5分に低減することが確認され、且つ応答変位と同様に、大きな揺れの継続時間も大幅に短縮されることが確認された。
また、1階の応答加速度は、最大値がCase1、Case2、Case3ともに入力地震動(356gal)と大差ないが、加速度300gal(0.3m/sec)を超える回数は入力地震動が12回であるのに対し、Case3は5回となり加速度が低減されていると言える。
以上の実施例から、Case3の本実施形態の建物の制振構造A(本発明の建物の制振構造)においては、1階と擁壁4の間に制振機構5を設置するだけで、上層階を含め建物全体の応答を大幅に低減できることが確認された。また、1階と擁壁4の相対変位は5cm程度と免震に比べて桁違いに小さく、クリアランスが小さくて済むことも確認された。なお、1階の応答加速度は基礎6への入力加速度に比べてやや小さく、地下部3で増幅されていないことが確認された。
したがって、本実施形態の建物の制振構造Aにおいては、擁壁4と建物地下部3との隙間(クリアランス)が免震構造の場合に60cm程度必要になるのに対し、例えば10〜20cm程度以下に大幅に隙間を小さくすることが可能になる。これにより、出入り口など、建物外部との接続部におけるエキスパンションジョイントの可動変位なども小さく設定することができ、低コスト化を図ることが可能になる。
また、一般的な鉄骨造の建物Tは、地下外壁などのRC壁を有するため、地下階の層剛性が1階の10倍以上になるが、本実施形態の制振構造Aにおいては、擁壁基礎6より上にある地下階の層剛性を1階の0.5倍以上、2倍以下にすることができる(柔層にすることができる)。
さらに、慣性質量機構7の回転慣性質量機構10がボールねじ12と回転錘(フライホイール)14を組み合わせて構成されていることにより、回転錘14の質量の数千倍の慣性質量効果を得ることができる。
また、付加減衰機構8にオイルダンパーを使用することにより、従来の一般的な免震構造と比較して変位量が極めて少なくなるため、オイルダンパーのストロークも小さくて済み、免震クリアランスを60cm程度としていた従来と比較し、安価なオイルダンパーを適用することができる。すなわち、低コスト化を図ることができる。
さらに、オイルダンパーにリリーフ機構を設け、このリリーフ機構のリリーフ弁によりピストンの内圧力を頭打ちにしてダンパーの負担力をリリーフ荷重で頭打ちにし、オイルダンパーの負担力が過大にならないようにすることもできる。また、慣性質量機構7の回転慣性質量機構10において、摩擦材を介して回転錘14とボールねじ機構とを接合することで、両者間の伝達トルクを頭打ちにし、ダンパー負担力が過大にならないようにする過負荷防止機構を付加することもできる。
また、擁壁基礎6より上に位置する地下階が2層以上ある場合、建物1階と擁壁頂部との間に制振機構5を設置することで層間設置するよりも相対変位が大きくなり、制振機構5の変位(制振ダンパーの変位)も大きくすることができる。これにより、同じダンパー諸元でも応答低減効果を増大することができ、その結果として少ないダンパー設置台数で優れた制振性能を発揮させることが可能になる。
また、建物内部に制振機構(制振ダンパー)5を配置する必要がないので、建築計画の自由度が増大する。
さらに、地下階の層剛性は1階層剛性の0.5〜2倍としており、免震層のように極端に剛性を小さくしているわけではない。このため、地下階の層間変位や層間変形角も過大にならず、階段室やエレベータシャフトなどがある場合にはそれを特別な使用にする必要がなく、従来の一般的な仕様を適用することができる。このため、通常の構成を踏襲することができ、コストアップを招くことがない。
また、免震建物ではないので免震層が不要になる。これにより、免震層やその下部に設ける基礎6のために掘削深さを増す必要がなく、従来の耐震構造の建物と同じ掘削深さで建物Tを構築することができる。
以上、本発明に係る建物の制振構造の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 免震ピット
2 地上部
3 地下部
4 擁壁
5 制振機構
6 擁壁基礎
7 慣性質量機構
8 減衰機構
10 回転慣性質量機構(回転慣性質量ダンパー)
11 付加ばね機構
12 ボールねじ
12a 一端
13 ボールナット
14 回転錘
15 連結部材
16 軸受け
16a 外輪
16b 内輪
17 外筒
17a 一端
17b 他端
18 接続板
19 連結部材
20 内筒
20a 一端
20b 他端
21 支持板
22 リニアガイド
23 凸部
25 リニアガイドレール
26 係止板
27 ストローク規定板
27a 外周ローラー
27b 内周ローラー
28 付加ばね(ばね部材)
30 鉄骨柱
31 ブラケット
32 立ち上がり部
A 建物の制振構造
O1 軸線
T 建物
S1 壁長方向
S2 壁厚方向

Claims (4)

  1. 地盤を掘削し、掘削面に沿って構築された擁壁で囲繞されるように配設される建物の地下部を、該地下部の上方の建物の地上部よりも剛性を小にして柔層構造で構築するとともに、
    前記建物と前記擁壁に接続するように慣性質量機構及び/又は減衰機構を有する制振機構を配設して構成されていることを特徴とする建物の制振構造。
  2. 請求項1記載の建物の制振構造において、
    前記制振機構が前記擁壁の壁長方向に軸方向を向けて設置されていることを特徴とする建物の制振構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の建物の制振構造において、
    前記制振機構が、前記慣性質量機構の回転慣性質量ダンパーと前記減衰機構の粘性ダンパー又は粘弾性ダンパーとを並列配置して構成されていることを特徴とする建物の制振構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の建物の制振構造において、
    前記建物の地下部がその壁構造を乾式壁構造として構築されていることを特徴とする建物の制振構造。
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