JP2015231053A - 原子セル、量子干渉装置、原子発振器、電子機器および移動体 - Google Patents

原子セル、量子干渉装置、原子発振器、電子機器および移動体 Download PDF

Info

Publication number
JP2015231053A
JP2015231053A JP2014114636A JP2014114636A JP2015231053A JP 2015231053 A JP2015231053 A JP 2015231053A JP 2014114636 A JP2014114636 A JP 2014114636A JP 2014114636 A JP2014114636 A JP 2014114636A JP 2015231053 A JP2015231053 A JP 2015231053A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
atomic
atomic cell
window
cell
gas cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014114636A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015231053A5 (ja
JP6511734B2 (ja
Inventor
中島 卓哉
Takuya Nakajima
卓哉 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2014114636A priority Critical patent/JP6511734B2/ja
Priority to CN201510291059.5A priority patent/CN105306054A/zh
Priority to US14/728,234 priority patent/US9654125B2/en
Publication of JP2015231053A publication Critical patent/JP2015231053A/ja
Publication of JP2015231053A5 publication Critical patent/JP2015231053A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6511734B2 publication Critical patent/JP6511734B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03LAUTOMATIC CONTROL, STARTING, SYNCHRONISATION, OR STABILISATION OF GENERATORS OF ELECTRONIC OSCILLATIONS OR PULSES
    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/26Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using energy levels of molecules, atoms, or subatomic particles as a frequency reference
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04FTIME-INTERVAL MEASURING
    • G04F5/00Apparatus for producing preselected time intervals for use as timing standards
    • G04F5/14Apparatus for producing preselected time intervals for use as timing standards using atomic clocks
    • G04F5/145Apparatus for producing preselected time intervals for use as timing standards using atomic clocks using Coherent Population Trapping
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S1/00Masers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the microwave range
    • H01S1/06Gaseous, i.e. beam masers

Abstract

【課題】周波数安定度を向上させることができる原子セルを提供すること、また、かかる原子セルを備える量子干渉装置、原子発振器、電子機器および移動体を提供すること。
【解決手段】本発明のガスセル2は、アルカリ金属と、1対の窓部22、23と、1対の窓部22、23の間に配置されていて、気体状のアルカリ金属が封入されている内部空間Sを1対の窓部22、23とともに構成している胴体部21と、内部空間Sの一部を構成または内部空間Sに連通している空間であって、液体状または固体状のアルカリ金属Mが配置されている凹部212内の空間と、を備え、凹部212内の空間と外部との間の壁部である底部215は、窓部22、23よりも厚さが薄い。
【選択図】図5

Description

本発明は、原子セル、量子干渉装置、原子発振器、電子機器および移動体に関するものである。
長期的に高精度な発振特性を有する発振器として、ルビジウム、セシウム等のアルカリ金属の原子のエネルギー遷移に基づいて発振する原子発振器が知られている。
一般に、原子発振器の動作原理は、光およびマイクロ波による二重共鳴現象を利用した方式と、波長の異なる2種類の光による量子干渉効果(CPT:Coherent Population Trapping)を利用した方式とに大別される。
いずれの方式の原子発振器においても、通常、アルカリ金属をガスセル(原子セル)内に封入し、そのアルカリ金属を一定のガス状態に保つために、ガスセルをヒーターにより所定温度に加熱する。
また、例えば、特許文献1に開示されているように、一般に、ガスセル内には、アルカリ金属が経時的に減少する量を見込んで、余剰のアルカリ金属が封入されている。このような余剰分のアルカリ金属は、ガスセルの温度の低い部分に析出(結露)することにより液体として存在する。
しかし、従来では、余剰のアルカリ金属が励起光の通過領域に付着し、アルカリ金属に照射される励起光の量がばらついたり低下したりすることによって、周波数が変動してしまい、その結果、周波数安定度が低下してしまうという問題があった。特に、近年の原子発振器等の小型化の要請に伴って、原子セルが小型になると、励起光透過領域とそれ以外の領域との間の温度差が小さくなり、励起光通過領域にアルカリ金属が付着しやすくなるため、かかる問題が顕著となる。
特開2013−38382号公報
本発明の目的は、周波数安定度を向上させることができる原子セルを提供すること、また、かかる原子セルを備える量子干渉装置、原子発振器、電子機器および移動体を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本発明の原子セルは、金属と、
1対の窓部と、
前記1対の窓部の間に配置されていて、気体状の前記金属が封入されている内部空間を前記1対の窓部とともに構成している胴体部と、
前記内部空間の一部を構成または前記内部空間に連通している空間であって、液体状または固体状の前記金属が配置されている金属溜り部と、
を備え、
前記金属溜り部を構成している前記空間と外部との間の壁部は、前記窓部よりも厚さが薄い薄肉部を有することを特徴とする。
このような原子セルによれば、金属溜り部を構成している空間(領域)と外部との間の壁部に設けられた薄肉部の厚さが窓部の厚さよりも薄いため、窓部に比べて薄肉部が放熱または冷却されやすくなる。したがって、窓部の内表面上に比べて、薄肉部の内表面上に余剰の金属を液体状または固体状として凝結させやすくすることができる。そのため、原子セルの小型化を図っても、窓部の内表面上に余剰の金属が凝結することを低減しつつ、薄肉部の内表面上に選択的かつ効率的に余剰の金属を凝結させることができ、その結果、周波数安定度を向上させることができる。
[適用例2]
本発明の原子セルでは、前記窓部を含み、前記胴体部に積層されている基板を備えており、
前記基板の厚さ方向から見たときに前記金属溜り部に重なる位置に配置されていて、前記基板に開口している凹部を有することが好ましい。
これにより、原子セルの窓部側に薄肉部を配置することができる。また、このような胴体部および基板を含む構造体は、エッチングを用いて簡単かつ高精度に形成することができる。そのため、原子セルの小型化を容易に図ることができる。
[適用例3]
本発明の原子セルでは、前記凹部は、前記基板を貫通していることが好ましい。
これにより、薄肉部が胴体部の構成材料で構成することができる。そのため、胴体部の構成材料として窓部の構成材料よりも熱伝導性に優れた材料を選択して用いることにより、薄肉部の放熱性を向上させることができる。
[適用例4]
本発明の原子セルでは、前記胴体部は、シリコンを含んで構成されていることが好ましい。
シリコンは、エッチングによる微細加工が可能である。したがって、原子セルの小型化を図っても、胴体部を簡単かつ高精度に形成することができる。また、一般に、窓部はガラスで構成されるが、シリコンはガラスに比べて熱伝導性に優れている。したがって、薄肉部の放熱性を優れたものとすることができる。また、窓部がガラスで構成されている場合、胴体部と窓部とを陽極接合により簡単に気密的に接合することができ、原子セルの信頼性を優れたものとすることができる。
[適用例5]
本発明の原子セルでは、前記基板は、ガラスを含んで構成されていることが好ましい。
これにより、励起光に対する透過性を有する窓部を実現することができる。また、胴体部がシリコンで構成されている場合、胴体部と窓部とを陽極接合により簡単に気密的に接合することができ、原子セルの信頼性を優れたものとすることができる。
[適用例6]
本発明の原子セルでは、前記胴体部と前記基板とが直接接合または陽極接合されていることが好ましい。
これにより、胴体部と窓部とを簡単に気密的に接合することができ、原子セルの信頼性を優れたものとすることができる。
[適用例7]
本発明の原子セルでは、前記薄肉部を冷却する冷却手段を備えることが好ましい。
これにより、薄肉部をより効率的に放熱または冷却することができる。
[適用例8]
本発明の量子干渉装置は、本発明の原子セルを備えることを特徴とする。
これにより、優れた周波数安定度を有する量子干渉装置を提供することができる。
[適用例9]
本発明の原子発振器は、本発明の原子セルを備えることを特徴とする。
これにより、優れた周波数安定度を有する原子発振器を提供することができる。
[適用例10]
本発明の電子機器は、本発明の原子セルを備えることを特徴とする。
これにより、周波数安定度を向上させることができる原子セルを備える電子機器を提供することができる。
[適用例11]
本発明の移動体は、本発明の原子セルを備えることを特徴とする。
これにより、周波数安定度を向上させることができる原子セルを備える移動体を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る原子発振器(量子干渉装置)を示す概略図である。 アルカリ金属のエネルギー状態を説明するための図である。 光出射部から出射される2つの光の周波数差と、光検出部で検出される光の強度との関係を示すグラフである。 (a)は、図1に示す原子発振器が備える原子セルの斜視図、(b)は、(a)に示す原子セルの分解斜視図である。 (a)は、図4に示す原子セルの横断面図、(b)は、図4に示す原子セルの縦断面図である。 (a)は、本発明の第2実施形態に係る原子セルの縦断面図、(b)は、(a)に示す原子セルの横断面図である。 (a)は、本発明の第3実施形態に係る原子セルの縦断面図、(b)は、(a)に示す原子セルの横断面図である。 (a)は、本発明の第4実施形態に係る原子セルの斜視図、(b)は、(a)に示す原子セルの縦断面図である。 本発明の第5実施形態に係る原子セルの縦断面図である。 GPS衛星を利用した測位システムに本発明の原子発振器を用いた場合の概略構成を示す図である。 本発明の移動体の一例を示す図である。
以下、本発明の原子セル、量子干渉装置、原子発振器、電子機器および移動体を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
1.原子発振器(量子干渉装置)
まず、本発明の原子発振器(本発明の量子干渉装置を備える原子発振器)について説明する。なお、以下では、本発明の量子干渉装置を原子発振器に適用した例を説明するが、本発明の量子干渉装置は、これに限定されず、原子発振器の他、例えば、磁気センサー、量子メモリー等にも適用可能である。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る原子発振器(量子干渉装置)を示す概略図である。また、図2は、アルカリ金属のエネルギー状態を説明するための図、図3は、光出射部から出射される2つの光の周波数差と、光検出部で検出される光の強度との関係を示すグラフである。
図1に示す原子発振器1は、量子干渉効果を利用した原子発振器である。この原子発振器1は、図1に示すように、ガスセル2(原子セル)と、光出射部3と、光学部品41、42、43、44と、光検出部5と、ヒーター6と、温度センサー7と、磁場発生部8と、制御部10とを備える。
まず、原子発振器1の原理を簡単に説明する。
図1に示すように、原子発振器1では、光出射部3がガスセル2に向けて励起光LLを出射し、ガスセル2を透過した励起光LLを光検出部5が検出する。
ガスセル2内には、ガス状のアルカリ金属(金属原子)が封入されており、アルカリ金属は、図2に示すように、3準位系のエネルギー準位を有し、エネルギー準位の異なる2つの基底状態(基底状態1、2)と、励起状態との3つの状態をとり得る。ここで、基底状態1は、基底状態2よりも低いエネルギー状態である。
光出射部3から出射された励起光LLは、周波数の異なる2種の共鳴光1、2を含んでおり、この2種の共鳴光1、2を前述したようなガス状のアルカリ金属に照射したとき、共鳴光1の周波数ω1と共鳴光2の周波数ω2との差(ω1−ω2)に応じて、共鳴光1、2のアルカリ金属における光吸収率(光透過率)が変化する。
そして、共鳴光1の周波数ω1と共鳴光2の周波数ω2との差(ω1−ω2)が基底状態1と基底状態2とのエネルギー差に相当する周波数に一致したとき、基底状態1、2から励起状態への励起がそれぞれ停止する。このとき、共鳴光1、2は、いずれも、アルカリ金属に吸収されずに透過する。このような現象をCPT現象または電磁誘起透明化現象(EIT:Electromagnetically Induced Transparency)と呼ぶ。
例えば、光出射部3が共鳴光1の周波数ω1を固定し、共鳴光2の周波数ω2を変化させていくと、共鳴光1の周波数ω1と共鳴光2の周波数ω2との差(ω1−ω2)が基底状態1と基底状態2とのエネルギー差に相当する周波数ω0に一致したとき、光検出部5の検出強度は、図3に示すように、急峻に上昇する。このような急峻な信号をEIT信号として検出する。このEIT信号は、アルカリ金属の種類によって決まった固有値をもっている。したがって、このようなEIT信号を用いることにより、発振器を構成することができる。
以下、原子発振器1の各部を順次詳細に説明する。
[ガスセル]
ガスセル2内には、ガス状のルビジウム、セシウム、ナトリウム等のアルカリ金属が封入されている。また、ガスセル2内には、必要に応じて、アルゴン、ネオン等の希ガス、窒素等の不活性ガスが緩衝ガスとしてアルカリ金属ガスとともに封入されていてもよい。
後に詳述するが、ガスセル2は、貫通孔を有する胴部と、この胴部の貫通孔の開口を塞ぐ1対の窓部とを有し、これにより、気体状のアルカリ金属が封入される内部空間が形成さている。
[光出射部]
光出射部3(光源)は、ガスセル2中のアルカリ金属原子を励起する励起光LLを出射する機能を有する。
より具体的には、光出射部3は、励起光LLとして、前述したような周波数の異なる2種の光を出射するものであり、特に、前述した共鳴光1および共鳴光2を出射し得る。共鳴光1は、ガスセル2内のアルカリ金属を前述した基底状態1から励起状態へ励起(共鳴)し得るものである。一方、共鳴光2は、ガスセル2内のアルカリ金属を前述した基底状態2から励起状態へ励起(共鳴)し得るものである。
この光出射部3としては、前述したような励起光を出射し得るものであれば、特に限定されないが、例えば、垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)等の半導体レーザー等を用いることができる。
なお、光出射部3は、図示しない温度調節素子(発熱抵抗体、ペルチェ素子等)により、所定温度に温度調節される。
[光学部品]
複数の光学部品41、42、43、44は、それぞれ、前述した光出射部3とガスセル2との間における励起光LLの光路上に設けられている。ここで、光出射部3側からガスセル2側へ、光学部品41、光学部品42、光学部品43、光学部品44の順に配置されている。
光学部品41は、レンズである。これにより、励起光LLを無駄なくガスセル2へ照射することができる。
また、光学部品41は、励起光LLを平行光とする機能を有する。これにより、励起光LLがガスセル2の内壁で反射することを簡単に防止することができる。そのため、ガスセル2内での励起光の共鳴を好適に生じさせ、その結果、原子発振器1の発振特性を高めることができる。
光学部品42は、偏光板である。これにより、光出射部3からの励起光LLの偏光を所定方向に調整することができる。
光学部品43は、減光フィルター(NDフィルター)である。これにより、ガスセル2に入射する励起光LLの強度を調整(減少)させることができる。そのため、光出射部3の出力が大きい場合でも、ガスセル2に入射する励起光を所望の光量とすることができる。本実施形態では、前述した光学部品42を通過した所定方向の偏光を有する励起光LLの強度を光学部品43により調整する。
光学部品44は、λ/4波長板である。これにより、光出射部3からの励起光LLを直線偏光から円偏光(右円偏光または左円偏光)に変換することができる。
後述するように磁場発生部8の磁場によりガスセル2内のアルカリ金属原子がゼーマン分裂した状態において、仮に直線偏光の励起光をアルカリ金属原子に照射すると、励起光とアルカリ金属原子との相互作用により、アルカリ金属原子がゼーマン分裂した複数の準位に均等に分散して存在することとなる。その結果、所望のエネルギー準位のアルカリ金属原子の数が他のエネルギー準位のアルカリ金属原子の数に対して相対的に少なくなるため、所望のEIT現象を発現する原子数が減少し、所望のEIT信号の強度が小さくなり、その結果、原子発振器1の発振特性の低下をもたらす。
これに対し、後述するように磁場発生部8の磁場によりガスセル2内のアルカリ金属原子がゼーマン分裂した状態において、円偏光の励起光をアルカリ金属原子に照射すると、励起光とアルカリ金属原子との相互作用により、アルカリ金属原子がゼーマン分裂した複数の準位のうち、所望のエネルギー準位のアルカリ金属原子の数を他のエネルギー準位のアルカリ金属原子の数に対して相対的に多くすることができる。そのため、所望のEIT現象を発現する原子数が増大し、所望のEIT信号の強度が大きくなり、その結果、原子発振器1の発振特性を向上させることができる。
[光検出部]
光検出部5は、ガスセル2内を透過した励起光LL(共鳴光1、2)の強度を検出する機能を有する。
この光検出部5としては、上述したような励起光を検出し得るものであれば、特に限定されないが、例えば、太陽電池、フォトダイオード等の光検出器(受光素子)を用いることができる。
[ヒーター]
ヒーター6(加熱部)は、前述したガスセル2(より具体的にはガスセル2中のアルカリ金属)を加熱する機能を有する。これにより、ガスセル2中のアルカリ金属を適切な濃度のガス状に維持することができる。
このヒーター6は、例えば、通電により発熱する発熱抵抗体を含んで構成されている。この発熱抵抗体は、ガスセル2に対して接触して設けられていてもよいし、ガスセル2に対して非接触で設けられていてもよい。
例えば、発熱抵抗体をガスセル2に対して接触して設ける場合、ガスセル2の1対の窓部にそれぞれ発熱抵抗体を設ける。これにより、ガスセル2の窓部にアルカリ金属原子が結露することを防止することができる。その結果、原子発振器1の特性(発振特性)を長期にわたり優れたものとすることができる。このような発熱抵抗体は、励起光に対する透過性を有する材料、具体的には、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、In、SnO、Sb含有SnO、Al含有ZnO等の酸化物等の透明電極材料で構成される。また、発熱抵抗体は、例えば、プラズマCVD、熱CVDのような化学蒸着法(CVD)、真空蒸着等の乾式メッキ法、ゾル・ゲル法等を用いて形成することができる。
また、発熱抵抗体をガスセル2に対して非接触で設ける場合、熱伝導性に優れる金属等、セラミックス等の部材を介して発熱抵抗体からガスセル2へ伝熱すればよい。
なお、ヒーター6は、ガスセル2を加熱することができるものであれば、前述した形態に限定されず、各種ヒーターを用いることができる。また、ヒーター6に代えて、または、ヒーター6と併用して、ペルチェ素子を用いて、ガスセル2を加熱してもよい。
[温度センサー]
温度センサー7は、ヒーター6またはガスセル2の温度を検出するものである。そして、この温度センサー7の検出結果に基づいて、前述したヒーター6の発熱量が制御される。これにより、ガスセル2内のアルカリ金属原子を所望の温度に維持することができる。
なお、温度センサー7の設置位置は、特に限定されず、例えば、ヒーター6上であってもよいし、ガスセル2の外表面上であってもよい。
温度センサー7としては、それぞれ、特に限定されず、サーミスタ、熱電対等の公知の各種温度センサーを用いることができる。
[磁場発生部]
磁場発生部8は、ガスセル2内のアルカリ金属の縮退した複数のエネルギー準位をゼーマン分裂させる磁場を発生させる機能を有する。これにより、ゼーマン分裂により、アルカリ金属の縮退している異なるエネルギー準位間のギャップを拡げて、分解能を向上させることができる。その結果、原子発振器1の発振周波数の精度を高めることができる。
この磁場発生部8は、例えば、ガスセル2を挟むように配置されたヘルムホルツコイル、または、ガスセル2を覆うように配置されたソレノイドコイルで構成されている。これにより、ガスセル2内に一方向の均一な磁場を生じさせることができる。
また、磁場発生部8が発生する磁場は、定磁場(直流磁場)であるが、交流磁場が重畳されていてもよい。
[制御部]
制御部10は、光出射部3、ヒーター6および磁場発生部8をそれぞれ制御する機能を有する。
この制御部10は、光出射部3の共鳴光1、2の周波数を制御する励起光制御部12と、ガスセル2中のアルカリ金属の温度を制御する温度制御部11と、磁場発生部8からの磁場を制御する磁場制御部13とを有する。
励起光制御部12は、前述した光検出部5の検出結果に基づいて、光出射部3から出射される共鳴光1、2の周波数を制御する。より具体的には、励起光制御部12は、前述した周波数差(ω1−ω2)が前述したアルカリ金属固有の周波数ω0となるように、光出射部3から出射される共鳴光1、2の周波数を制御する。
ここで、励起光制御部12は、図示しないが、電圧制御型水晶発振器(発振回路)を備えており、その電圧制御型水晶発振器の発振周波数を光検出部5の検知結果に基づいて同期・調整しながら、その電圧制御型水晶発振器の出力信号を原子発振器1の出力信号として出力する。
例えば、励起光制御部12は、図示しないが、この電圧制御型水晶発振器からの出力信号を周波数逓倍する逓倍器を備えており、この逓倍器により逓倍された信号(高周波信号)を直流バイアス電流に重畳して駆動信号として光出射部3に入力する。これにより、光検出部5でEIT信号が検出されるように電圧制御型水晶発振器を制御することで、電圧制御型水晶発振器から所望の周波数の信号が出力されることとなる。この逓倍器の逓倍率は、例えば、原子発振器1からの出力信号の所望の周波数をfとしたとき、ω0/(2×f)である。これにより、電圧制御型水晶発振器の発振周波数がfであるとき、逓倍器からの信号を用いて、光出射部3に含まれる半導体レーザー等の発光素子を変調して、周波数差(ω1−ω2)がω0となる2つの光を出射させることができる。
また、温度制御部11は、温度センサー7の検出結果に基づいて、ヒーター6への通電を制御する。これにより、ガスセル2を所望の温度範囲内に維持することができる。例えば、ガスセル2は、ヒーター6により、例えば、70℃程度に温度調節される。
また、磁場制御部13は、磁場発生部8が発生する磁場が一定となるように、磁場発生部8への通電を制御する。
このような制御部10は、例えば、基板上に実装されたICチップに設けられている。
以上、原子発振器1の構成を簡単に説明した。
(ガスセルの詳細な説明)
図4(a)は、図1に示す原子発振器が備える原子セルの斜視図、図4(b)は、図4(a)に示す原子セルの分解斜視図である。図5(a)は、図4に示す原子セルの横断面図、図5(b)は、図4に示す原子セルの縦断面図である。なお、以下では、説明の便宜上、図5(b)中の上側を「上」、下側を「下」という。
図4および図5に示すように、ガスセル2は、胴体部21と、胴体部21を挟んで設けられた1対の窓部22、23とを有している。このガスセル2では、胴体部21が1対の窓部22、23の間に配置されていて、気体状のアルカリ金属が封入されている内部空間Sを胴体部21および1対の窓部22、23が区画形成(構成)している。
より具体的に説明すると、胴体部21は、上下方向を厚さ方向とする板状をなしており、この胴体部21には、胴体部21の厚さ方向(上下方向)に貫通している円柱状の貫通孔211と、胴体部21の下面に開口している円柱状の凹部212と、胴体部21の下面に開口していて貫通孔211と凹部212とを連通させている溝213(凹部)と、貫通孔214に対して貫通孔211とは反対側において胴体部21の厚さ方向に貫通している貫通孔214と、が形成されている。
この胴体部21の構成材料としては、特に限定されず、ガラス材料、水晶、金属材料、樹脂材料、シリコン材料等が挙げられるが、中でも、ガラス材料、水晶、シリコン材料のいずれかを用いることが好ましく、シリコン材料を用いることがより好ましい。これにより、幅や高さが10mm以下となるような小さいガスセル2を形成する場合であっても、エッチング等の微細加工技術を用いて、高精度な胴体部21を容易に形成することができる。特に、シリコンは、エッチングによる微細加工が可能である。したがって、胴体部21をシリコンを用いて構成することにより、ガスセル2の小型化を図っても、胴体部21を簡単かつ高精度に形成することができる。また、一般に、窓部22、23はガラスで構成されるが、シリコンはガラスに比べて熱伝導性に優れている。したがって、後述する薄肉部である底部215の放熱性を優れたものとすることができる。また、窓部22、23がガラスで構成されている場合、胴体部21と窓部22、23とを陽極接合により簡単に気密的に接合することができ、ガスセル2の信頼性を優れたものとすることができる。
このような胴体部21の下面には、窓部22が接合され、一方、胴体部21の上面には、窓部23が接合されている。これにより、貫通孔211、214の下端側開口、および凹部212、溝213の開口が窓部22により封鎖されるとともに、貫通孔211、214の上端側開口が窓部23により封鎖されている。
胴体部21と窓部22、23との接合方法としては、これらの構成材料に応じて決められるものであり、気密的に接合できるものであれば、特に限定されないが、例えば、接着剤による接合方法、直接接合法、陽極接合法、表面活性化接合法等を用いることができるが、直接接合法または陽極接合法を用いることが好ましい。これにより、胴体部21と窓部22、23とを簡単に気密的に接合することができ、ガスセル2の信頼性を優れたものとすることができる。
このような胴体部21に接合されている各窓部22、23は、前述した光出射部3からの励起光に対する透過性を有している。そして、一方の窓部22は、ガスセル2の内部空間S内へ励起光LLが入射する入射側窓部であり、他方の窓部23は、ガスセル2の内部空間S内から励起光LLが出射する出射側窓部である。
また、窓部22、23は、それぞれ、板状をなしている。ここで、窓部22、23は、それぞれ、胴体部21に積層されている「基板」を構成していると言える。
本実施形態では、窓部23には、胴体部21の凹部212に対応する位置に、窓部23の厚さ方向に貫通する貫通孔231が形成されている。これにより、胴体部21の凹部212の底部215の外表面が貫通孔231を介して外部に露出している。そのため、貫通孔231内を通じて胴体部21の凹部212の底部215を効率的に放熱または冷却することができる。
また、本実施形態では、貫通孔231内は、空洞となっている。したがって、貫通孔231内には、ガスセル2の周囲の雰囲気と同じ状態となっている。例えば、ガスセル2が減圧雰囲気下に設置されている場合、貫通孔231内も減圧状態となっている。なお、貫通孔231内には、窓部23を構成する材料と異なる材料が充填されていてもよく、この場合、かかる材料は、窓部23を構成する材料よりも熱伝導率が高いことが好ましい。
窓部22、23(基板)の構成材料としては、前述したような励起光に対する透過性を有していれば、特に限定されず、例えば、ガラス材料、水晶等が挙げられるが、ガラス材料を用いることが好ましい。これにより、励起光に対する透過性を有する窓部22、23を実現することができる。また、胴体部21がシリコンで構成されている場合、ガラスを用いて窓部22、23を構成することにより、胴体部21と窓部22、23とを陽極接合により簡単に気密的に接合することができ、ガスセル2の信頼性を優れたものとすることができる。なお、窓部22、23の厚さや励起光の強度によっては、窓部22、23をシリコンで構成することもできる。この場合、胴体部21と窓部22、23とを直接接合することができる。
このような窓部22、23により封鎖された貫通孔211内の空間である内部空間Sには、主に、気体状のアルカリ金属が収納されている。この内部空間S内に収納されている気体状のアルカリ金属は、励起光LLによって励起される。すなわち、内部空間Sの少なくとも一部は、励起光LLが通過する「光通過空間」を構成する。本実施形態では、内部空間Sの横断面は、円形をなしており、一方、光通過空間の横断面は、内部空間Sの横断面と相似形状(すなわち円形)をなし、かつ、内部空間Sの横断面よりも若干小さく設定されている。なお、内部空間Sの横断面形状は、円形に限定されず、例えば、四角形、五角形等の多角形、楕円形等であってもよい。
また、凹部212内の空間は、溝213内の空間を介して内部空間Sに連通しており、液体状または固体状のアルカリ金属Mが収納されている。すなわち、凹部212内の空間は、内部空間Sの一部を構成または内部空間Sに連通している空間であって、液体状または固体状のアルカリ金属Mが配置されている「金属溜り部」を構成している。
より具体的に説明すると、凹部212の底部215の内表面(溝213内側の面)上に液体状または固体状のアルカリ金属Mが配置されている。本実施形態では、凹部212内の空間は、円形をなしている。なお、凹部212内の空間の横断面形状は、円形に限定されず、例えば、四角形、五角形等の多角形、楕円形等であってもよい。
また、凹部212の底部215の厚さt2は、窓部22、23の各厚さt1よりも薄くなっている。ここで、底部215は、凹部212内の空間(金属溜り部を構成している空間)と外部との間の「壁部」であって、窓部22、23よりも厚さが薄い「薄肉部」を構成している。これにより、窓部23の貫通孔231を通じて底部215の内表面を効率的に放熱または冷却することができる。その結果、底部215の内表面上に選択的に固体状または液体状のアルカリ金属Mを凝結させやすくすることができる。言い換えると、底部215の内表面上に比べて窓部22、23の各内表面にアルカリ金属を凝結させ難くすることができる。そのため、窓部22、23の各内表面にアルカリ金属が凝結することを低減することができる。
また、凹部212の底部215の厚さt2は、窓部22、23の各厚さt1よりも薄ければよいが、厚さt1に対して、0.01以上0.8以下であることが好ましく、0.1以上0.6以下であることがより好ましく、0.2以上0.4以下であることがさらに好ましい。これにより、底部215に必要な機械的強度を確保しつつ、底部215の放熱性を優れたものとすることができる。
また、貫通孔214内の空間は、大気が封入されているか、または、真空(減圧)状態となっており、凹部212の側壁からの熱の逃げを低減する断熱部として機能する。本実施形態では、貫通孔214は、凹部212の内部空間Sとは反対側において、凹部212の側壁に沿って形成されている。
また、凹部212と貫通孔214との間の壁部の厚さは、窓部22、23の各厚さt1よりも薄くなっている。これにより、前述したように貫通孔214内の空間を断熱部として効果的に機能させることができる。
以上説明したように構成されているガスセル2によれば、凹部212内の空間(領域)と外部との間の底部215(壁部・薄肉部)の厚さt2が窓部22、23の厚さt1よりも薄いため、窓部22、23に比べて底部215が放熱または冷却されやすくなる。したがって、窓部22、23の内表面上に比べて、底部215の内表面上に余剰のアルカリ金属Mを液体状または固体状として凝結させやすくすることができる。そのため、ガスセル2の小型化を図っても、窓部22、23の内表面上に余剰のアルカリ金属が凝結することを低減しつつ、底部215の内表面上に選択的かつ効率的に余剰のアルカリ金属Mを凝結させることができ、その結果、周波数安定度を向上させることができる。
本実施形態では、胴体部21および窓部22、23を含む構造体であるガスセル2には、窓部22、23の厚さ方向から見たときに凹部212内の空間(金属溜り部)に重なる位置に貫通孔231により形成された凹部が設けられている。これにより、ガスセル2の窓部23側に薄肉部(底部215)を配置することができる。また、このようなガスセル2は、エッチングを用いて簡単かつ高精度に形成することができる。そのため、ガスセル2の小型化を容易に図ることができる。
また、上述した貫通孔231により形成された凹部が窓部23(基板)を貫通しているため、薄肉部(底部215)を胴体部21の構成材料で構成することができる。そのため、胴体部21の構成材料として窓部22の構成材料よりも熱伝導性に優れた材料を選択して用いることにより、薄肉部の放熱性を向上させることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図6(a)は、本発明の第2実施形態に係る原子セルの縦断面図、図6(b)は、図6(a)に示す原子セルの横断面図である。
本実施形態は、原子セルの金属溜り部に関する構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。
なお、以下の説明では、第2実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。
図6に示すガスセル2A(原子セル)は、第1実施形態の胴体部21および窓部23に代えて、胴体部21Aおよび窓部23Aを備えている。
胴体部21Aは、板状をなしており、この胴体部21Aには、胴体部21Aの厚さ方向(上下方向)に貫通している貫通孔211Aが形成されている。この貫通孔211Aの側面の周方向での一部には、胴体部21Aの厚さ方向に貫通している凹部216(溝)が形成されている。本実施形態では、貫通孔211Aの横断面は、主要部が円形をなし、凹部216の横断面は、略半円状をなしている。なお、貫通孔211Aおよび凹部216の各横断面形状は、図示のものに限定されないことは言うまでもない。
このような胴体部21Aの下面には、窓部22が接合され、一方、胴体部21Aの上面には、窓部23Aが接合されている。これにより、貫通孔211Aの下端側開口が窓部22により封鎖されるとともに、貫通孔211Aの上端側開口が窓部23Aにより封鎖されている。本実施形態では、窓部23Aが窓部22と同様に構成されている。
このような窓部22、23Aにより封鎖された貫通孔211A内の空間である内部空間Sには、主に、気体状のアルカリ金属が収納されている。また、凹部216内の空間は、内部空間Sに連通しており、液体状または固体状のアルカリ金属Mが収納されている。すなわち、凹部216内の空間が「金属溜り部」を構成している。
ここで、凹部216の底部217の外表面は、外部に露出しており、凹部216の底部217の厚さt2は、窓部22、23Aの各厚さt1よりも薄くなっている。ここで、底部217が「薄肉部」を構成している。これにより、底部217の内表面を効率的に放熱または冷却することができる。その結果、底部217の内表面上に選択的に固体状または液体状のアルカリ金属Mを凝結させやすくすることができる。
以上説明したような第2実施形態に係るガスセル2Aよっても、周波数安定度を向上させることができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図7(a)は、本発明の第3実施形態に係る原子セルの縦断面図、図7(b)は、図7(a)に示す原子セルの横断面図である。
本実施形態は、原子セルの金属溜り部に関する構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。
なお、以下の説明では、第3実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。
図7に示すガスセル2B(原子セル)は、第1実施形態の胴体部21および窓部23に代えて、胴体部21Bおよび窓部23Aを備えている。
胴体部21Bは、板状をなしており、この胴体部21Bには、胴体部21Bの厚さ方向(上下方向)に貫通している貫通孔211Bと、胴体部21Bの側面に開口していて胴体部21Bの厚さ方向に貫通している凹部218(溝)と、が形成されている。本実施形態では、貫通孔211Bの横断面は、円形をなし、凹部218の横断面は、略半円状をなしている。なお、貫通孔211Bおよび凹部218の各横断面形状は、図示のものに限定されないことは言うまでもない。
このような胴体部21Bの下面には、窓部22が接合され、一方、胴体部21Bの上面には、窓部23Aが接合されている。これにより、貫通孔211Bの下端側開口が窓部22により封鎖されるとともに、貫通孔211Bの上端側開口が窓部23Aにより封鎖されている。
このような窓部22、23Aにより封鎖された貫通孔211B内の空間である内部空間Sには、主に、気体状のアルカリ金属が収納されている。また、内部空間Sの内壁面のうち、凹部218に対応する部分、すなわち、凹部218の底部219の内表面(内部空間S側の面)上には、液体状または固体状のアルカリ金属Mが配置されている。すなわち、内部空間Sの一部が「金属溜り部」を構成している。
また、凹部218の底部219は、内部空間Sと外部との間を隔てる壁部の一部を構成しており、凹部218の壁面は、外部に露出している。そして、凹部218の底部219の厚さt2は、窓部22、23Aの各厚さt1よりも薄くなっている。ここで、底部219が「薄肉部」を構成している。これにより、底部219の内部空間S側の面を効率的に放熱または冷却することができる。その結果、底部219の内部空間S側の面上に選択的に固体状または液体状のアルカリ金属Mを凝結させやすくすることができる。また、本実施形態では、ウエハーから多数のガスセル2Bを製造する場合、底部219の厚さがダイシングの精度に影響を受け難い。
以上説明したような第3実施形態に係るガスセル2Bよっても、周波数安定度を向上させることができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図8(a)は、本発明の第4実施形態に係る原子セルの斜視図、図8(b)は、図8(a)に示す原子セルの縦断面図である。
本実施形態は、ガラス細工で製造される原子セルに本発明を適用した以外は、前述した第1実施形態と同様である。
なお、以下の説明では、第4実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。
図8に示すガスセル2C(原子セル)は、貫通孔211Cを有する筒状の胴体部21Cと、貫通孔211Cの両端開口を封鎖する1対の窓部22C、23Cと、胴体部21Cの側面から側方に突出する有底筒状の金属溜り部24と、を備えている。このようなガスセル2Cは、ガラス製のパイプや板を組み合わせてガラス細工により製造することができる。
このような窓部22C、23Cにより封鎖された貫通孔211C内の空間である内部空間Sには、主に、気体状のアルカリ金属が収納されている。また、金属溜り部24は、内部空間Sに連通する凹部241を有しており、その凹部241の底部242の内表面上には、液体状または固体状のアルカリ金属Mが配置されている。
また、凹部241の底部242は、内部空間Sと外部との間を隔てる壁部の一部を構成しており、外部に露出している。そして、凹部241の底部242の厚さt2は、窓部22C、23Cの各厚さt1よりも薄くなっている。ここで、底部242が「薄肉部」を構成している。これにより、底部242の内部空間S側の面を効率的に放熱または冷却することができる。その結果、底部242の内部空間S側の面上に選択的に固体状または液体状のアルカリ金属Mを凝結させやすくすることができる。
以上説明したような第4実施形態に係るガスセル2Cよっても、周波数安定度を向上させることができる。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
図9は、本発明の第5実施形態に係る原子セルの縦断面図である。
本実施形態は、金属溜り部を冷却する冷却手段を追加した以外は、前述した第1実施形態と同様である。
なお、以下の説明では、第5実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。
図9に示すガスセル2D(原子セル)は、胴体部21に形成された凹部212の底部215の外表面に接続された冷却部材25を備えている。
この冷却部材25は、窓部23の貫通孔231を通じて、胴体部21に接続されており、図示しないが、胴体部21とは反対側の端部が例えばヒートシンクやペルチェ素子等に接続されている。これにより、ガスセル2Dの周囲が減圧されていても、冷却部材25を介して熱伝導により、底部215を効率的に放熱または冷却することができる。このように冷却部材25が底部215を冷却する「冷却手段」を構成していることにより、底部215をより効率的に放熱または冷却することができる。
本実施形態では、冷却部材25は、窓部23と非接触となるように配置されている。これにより、窓部23が冷却されてしまうのを低減することができる。
このような冷却部材25の構成材料としては、熱伝導性に優れた材料、例えば、アルミニウム、銅等の金属を用いることができる。
以上説明したような第5実施形態に係るガスセル2Dよっても、周波数安定度を向上させることができる。
2.電子機器
以上説明したような原子発振器は、各種電子機器に組み込むことができる。このような電子機器は、優れた信頼性を有する。
以下、本発明の電子機器について説明する。
図10は、GPS衛星を利用した測位システムに本発明の原子発振器を用いた場合の概略構成を示す図である。
図10に示す測位システム100は、GPS衛星200と、基地局装置300と、GPS受信装置400とで構成されている。
GPS衛星200は、測位情報(GPS信号)を送信する。
基地局装置300は、例えば電子基準点(GPS連続観測局)に設置されたアンテナ301を介してGPS衛星200からの測位情報を高精度に受信する受信装置302と、この受信装置302で受信した測位情報をアンテナ303を介して送信する送信装置304とを備える。
ここで、受信装置302は、その基準周波数発振源として前述した本発明の原子発振器1を備える電子装置である。このような受信装置302は、優れた信頼性を有する。また、受信装置302で受信された測位情報は、リアルタイムで送信装置304により送信される。
GPS受信装置400は、GPS衛星200からの測位情報をアンテナ401を介して受信する衛星受信部402と、基地局装置300からの測位情報をアンテナ403を介して受信する基地局受信部404とを備える。
3.移動体
図11は、本発明の移動体の一例を示す図である。
この図において、移動体1500は、車体1501と、4つの車輪1502とを有しており、車体1501に設けられた図示しない動力源(エンジン)によって車輪1502を回転させるように構成されている。このような移動体1500には、原子発振器1が内蔵されている。
このような移動体によれば、優れた信頼性を発揮することができる。
なお、本発明の電子機器は、前述したものに限定されず、例えば、携帯電話機、ディジタルスチルカメラ、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、パーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター、ラップトップ型パーソナルコンピューター)、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシミュレーター、地上デジタル放送、携帯電話基地局等に適用することができる。
以上、本発明の原子セル、量子干渉装置、原子発振器、電子機器および移動体について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これらに限定されるものではない。
また、本発明の各部の構成は、前述した実施形態の同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。
また、本発明は、前述した各実施形態の任意の構成同士を組み合わせるようにしてもよい。
また、前述した実施形態では、波長の異なる2種類の光による量子干渉効果を利用してセシウム等を共鳴遷移させる量子干渉装置に本発明の原子セルを用いた場合を例として説明したが、本発明の原子セルは、これに限定されず、光およびマイクロ波による二重共鳴現象を利用してルビジウム等を共鳴遷移させる二重共鳴装置にも用いることができる。
1‥‥原子発振器
2‥‥ガスセル
2A‥‥ガスセル
2B‥‥ガスセル
2C‥‥ガスセル
2D‥‥ガスセル
3‥‥光出射部
5‥‥光検出部
6‥‥ヒーター
7‥‥温度センサー
8‥‥磁場発生部
10‥‥制御部
11‥‥温度制御部
12‥‥励起光制御部
13‥‥磁場制御部
21‥‥胴体部
21A‥‥胴体部
21B‥‥胴体部
21C‥‥胴体部
22‥‥窓部
22C‥‥窓部
23‥‥窓部
23A‥‥窓部
23C‥‥窓部
24‥‥金属溜り部
25‥‥冷却部材
41‥‥光学部品
42‥‥光学部品
43‥‥光学部品
44‥‥光学部品
100‥‥測位システム
200‥‥GPS衛星
211‥‥貫通孔
211A‥‥貫通孔
211B‥‥貫通孔
211C‥‥貫通孔
212‥‥凹部
213‥‥溝
214‥‥貫通孔
215‥‥底部(薄肉部)
216‥‥凹部
217‥‥底部(薄肉部)
218‥‥凹部
219‥‥底部(薄肉部)
231‥‥貫通孔
241‥‥凹部
242‥‥底部(薄肉部)
300‥‥基地局装置
301‥‥アンテナ
302‥‥受信装置
303‥‥アンテナ
304‥‥送信装置
400‥‥GPS受信装置
401‥‥アンテナ
402‥‥衛星受信部
403‥‥アンテナ
404‥‥基地局受信部
1500‥‥移動体
1501‥‥車体
1502‥‥車輪
LL‥‥励起光
M‥‥アルカリ金属
S‥‥内部空間

Claims (11)

  1. 金属と、
    1対の窓部と、
    前記1対の窓部の間に配置されていて、気体状の前記金属が封入されている内部空間を前記1対の窓部とともに構成している胴体部と、
    前記内部空間の一部を構成または前記内部空間に連通している空間であって、液体状または固体状の前記金属が配置されている金属溜り部と、
    を備え、
    前記金属溜り部を構成している前記空間と外部との間の壁部は、前記窓部よりも厚さが薄い薄肉部を有することを特徴とする原子セル。
  2. 前記窓部を含み、前記胴体部に積層されている基板を備えており、
    前記基板の厚さ方向から見たときに前記金属溜り部に重なる位置に配置されていて、前記基板に開口している凹部を有する請求項1に記載の原子セル。
  3. 前記凹部は、前記基板を貫通している請求項2に記載の原子セル。
  4. 前記胴体部は、シリコンを含んで構成されている請求項2または3に記載の原子セル。
  5. 前記基板は、ガラスを含んで構成されている請求項4に記載の原子セル。
  6. 前記胴体部と前記基板とが直接接合または陽極接合されている請求項2ないし5のいずれか1項に記載の原子セル。
  7. 前記薄肉部を冷却する冷却手段を備える請求項1ないし6のいずれか1項に記載の原子セル。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の原子セルを備えることを特徴とする量子干渉装置。
  9. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の原子セルを備えることを特徴とする原子発振器。
  10. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の原子セルを備えることを特徴とする電子機器。
  11. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の原子セルを備えることを特徴とする移動体。
JP2014114636A 2014-06-03 2014-06-03 原子セル、量子干渉装置、原子発振器、および電子機器 Expired - Fee Related JP6511734B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014114636A JP6511734B2 (ja) 2014-06-03 2014-06-03 原子セル、量子干渉装置、原子発振器、および電子機器
CN201510291059.5A CN105306054A (zh) 2014-06-03 2015-06-01 原子室、量子干涉装置、原子振荡器、电子设备和移动体
US14/728,234 US9654125B2 (en) 2014-06-03 2015-06-02 Atom cell, quantum interference device, atomic oscillator, electronic apparatus, and moving object

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014114636A JP6511734B2 (ja) 2014-06-03 2014-06-03 原子セル、量子干渉装置、原子発振器、および電子機器

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015231053A true JP2015231053A (ja) 2015-12-21
JP2015231053A5 JP2015231053A5 (ja) 2017-06-15
JP6511734B2 JP6511734B2 (ja) 2019-05-15

Family

ID=54702979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014114636A Expired - Fee Related JP6511734B2 (ja) 2014-06-03 2014-06-03 原子セル、量子干渉装置、原子発振器、および電子機器

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9654125B2 (ja)
JP (1) JP6511734B2 (ja)
CN (1) CN105306054A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016029362A (ja) * 2014-07-24 2016-03-03 セイコーエプソン株式会社 ガスセルおよび磁気測定装置
DE112016005433T5 (de) 2015-11-26 2018-08-09 Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. Gasturbine und bauteiltemperatur-einstellverfahren dafür
US10812093B2 (en) 2017-10-27 2020-10-20 Seiko Epson Corporation Frequency signal generation apparatus and frequency signal generation system
US10826510B2 (en) 2018-12-28 2020-11-03 Seiko Epson Corporation Atomic oscillator and frequency signal generation system
US11050429B2 (en) 2019-03-27 2021-06-29 Seiko Epson Corporation Atomic oscillator and frequency signal generation system
JP7482995B2 (ja) 2019-10-21 2024-05-14 クオンタム ヴァリー アイデアズ ラボラトリーズ 誘電体本体に接合された1つまたは複数の光学窓を有する蒸気セルの製造

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10145909B2 (en) * 2014-11-17 2018-12-04 Seiko Epson Corporation Magnetism measuring device, gas cell, manufacturing method of magnetism measuring device, and manufacturing method of gas cell
US10396809B2 (en) * 2016-02-19 2019-08-27 Seiko Epson Corporation Atomic cell, atomic cell manufacturing method, quantum interference device, atomic oscillator, electronic apparatus, and vehicle
EP3244269B1 (en) * 2016-05-11 2021-12-15 CSEM Centre Suisse d'Electronique et de Microtechnique SA - Recherche et Développement Alkali vapor cell
WO2018096730A1 (ja) * 2016-11-22 2018-05-31 株式会社村田製作所 原子発振器および電子機器
JP2019193237A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 セイコーエプソン株式会社 原子発振器および周波数信号生成システム
JP2020167591A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 セイコーエプソン株式会社 原子発振器および周波数信号生成システム
WO2021077204A1 (en) 2019-10-21 2021-04-29 Quantum Valley Ideas Laboratories Manufacturing vapor cells that have one or more optical windows bonded to a dielectric body
US11750203B2 (en) 2021-07-16 2023-09-05 Microchip Technology Incorporated Techniques for controlling vapor pressure of subject materials in vapor cells and related methods

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07122795A (ja) * 1993-10-25 1995-05-12 Nec Corp ルビジウム原子発振器
JP2010205875A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Seiko Epson Corp ガスセル
US20110232782A1 (en) * 2009-12-22 2011-09-29 Teledyne Scientific & Imaging, Llc System for charging a vapor cell
JP2012159351A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Seiko Epson Corp 磁場測定装置およびセル
JP2013007720A (ja) * 2011-06-27 2013-01-10 Hitachi Ltd 磁場計測装置、磁場計測装置製造方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0817329B2 (ja) 1992-11-13 1996-02-21 日本電気株式会社 ルビジウム原子発振器用ルビジウムガスセル
US7902927B2 (en) * 2008-06-18 2011-03-08 Sri International System and method for modulating pressure in an alkali-vapor cell
JP6031787B2 (ja) 2011-07-13 2016-11-24 株式会社リコー 原子発振器の製造方法
US8854146B2 (en) * 2012-01-31 2014-10-07 Honeywell International Inc. Systems and methods for external frit mounted components
JP5874522B2 (ja) * 2012-05-09 2016-03-02 セイコーエプソン株式会社 発振装置および電子装置
JP6060568B2 (ja) 2012-09-05 2017-01-18 セイコーエプソン株式会社 ガスセルユニット、原子発振器および電子機器
JP6346446B2 (ja) * 2013-02-14 2018-06-20 株式会社リコー 原子発振器、cpt共鳴の検出方法及び磁気センサ
US9169974B2 (en) * 2013-07-23 2015-10-27 Texas Instruments Incorporated Multiple-cavity vapor cell structure for micro-fabricated atomic clocks, magnetometers, and other devices
US9568565B2 (en) * 2013-07-23 2017-02-14 Texas Instruments Incorporated Vapor cell structure having cavities connected by channels for micro-fabricated atomic clocks, magnetometers, and other devices

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07122795A (ja) * 1993-10-25 1995-05-12 Nec Corp ルビジウム原子発振器
JP2010205875A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Seiko Epson Corp ガスセル
US20110232782A1 (en) * 2009-12-22 2011-09-29 Teledyne Scientific & Imaging, Llc System for charging a vapor cell
JP2012159351A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Seiko Epson Corp 磁場測定装置およびセル
JP2013007720A (ja) * 2011-06-27 2013-01-10 Hitachi Ltd 磁場計測装置、磁場計測装置製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016029362A (ja) * 2014-07-24 2016-03-03 セイコーエプソン株式会社 ガスセルおよび磁気測定装置
DE112016005433T5 (de) 2015-11-26 2018-08-09 Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. Gasturbine und bauteiltemperatur-einstellverfahren dafür
US10812093B2 (en) 2017-10-27 2020-10-20 Seiko Epson Corporation Frequency signal generation apparatus and frequency signal generation system
US10826510B2 (en) 2018-12-28 2020-11-03 Seiko Epson Corporation Atomic oscillator and frequency signal generation system
US11050429B2 (en) 2019-03-27 2021-06-29 Seiko Epson Corporation Atomic oscillator and frequency signal generation system
JP7482995B2 (ja) 2019-10-21 2024-05-14 クオンタム ヴァリー アイデアズ ラボラトリーズ 誘電体本体に接合された1つまたは複数の光学窓を有する蒸気セルの製造

Also Published As

Publication number Publication date
CN105306054A (zh) 2016-02-03
US9654125B2 (en) 2017-05-16
JP6511734B2 (ja) 2019-05-15
US20150349791A1 (en) 2015-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6511734B2 (ja) 原子セル、量子干渉装置、原子発振器、および電子機器
JP6291768B2 (ja) 原子共鳴遷移装置、原子発振器、電子機器および移動体
US9319056B2 (en) Quantum interference device, atomic oscillator, electronic apparatus, and moving object
US9019024B2 (en) Quantum interference device, atomic oscillator, and moving object
JP6303481B2 (ja) 発光素子モジュール、量子干渉装置、原子発振器、電子機器および移動体
JP6435617B2 (ja) 原子セル、量子干渉装置、原子発振器および電子機器
US10033394B2 (en) Atom cell, method of manufacturing atom cell, quantum interference device, atomic oscillator, electronic apparatus, and moving object
US9507322B2 (en) Atomic cell manufacturing method, atomic cell, quantum interference device, atomic oscillator, electronic device, and moving object
JP6484922B2 (ja) 原子セル、量子干渉装置、原子発振器および電子機器
JP2015053304A (ja) 原子セル、量子干渉装置、原子発振器、電子機器および移動体
JP2015119443A (ja) ガスセル、量子干渉装置、原子発振器、電子機器および移動体
JP6682885B2 (ja) 量子干渉装置、原子発振器、および電子機器
JP2015228461A (ja) 原子共鳴遷移装置、原子発振器、電子機器および移動体
JP6361129B2 (ja) ガスセル、量子干渉装置、原子発振器、電子機器および移動体
JP6544132B2 (ja) 量子干渉装置、原子発振器、および電子機器
JP6565307B2 (ja) 原子セル、量子干渉装置、原子発振器、および電子機器
JP6520039B2 (ja) 量子干渉装置、原子発振器および電子機器
JP2015170882A (ja) 発振器、電子機器および移動体
JP2016081998A (ja) 量子干渉装置、原子発振器、電子機器および移動体
JP2015070575A (ja) 原子発振器、原子発振器の周波数調整方法、電子機器および移動体
JP6488599B2 (ja) 量子干渉装置、原子セルの製造方法および電子機器
JP6565397B2 (ja) 量子干渉装置、原子発振器および電子機器
JP2015185984A (ja) 原子セル、原子セルの製造方法、量子干渉装置、原子発振器、電子機器および移動体
JP2017022653A (ja) 量子干渉装置、原子発振器、電子機器および移動体

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160617

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170426

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170426

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180703

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20180904

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190325

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6511734

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees