JP2015229855A - プレキャスト柱梁部材接合構造 - Google Patents

プレキャスト柱梁部材接合構造 Download PDF

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【課題】本発明は、仮設支柱を減らしつつ、施工性を向上することができるプレキャスト柱梁部材接合構造を得ることを目的とする。【解決手段】プレキャスト柱梁部材接合構造10は、下側プレキャスト柱部材12と、下側プレキャスト柱部材12の柱梁仕口部12Sを左右に分割した分割柱梁仕口部24を端部に有し、各々の分割柱梁仕口部24が下側プレキャスト柱部材12の上に載置される一対のプレキャスト梁部材20と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、プレキャスト柱梁部材接合構造に関する。
プレキャスト梁部材とプレキャスト柱部材との接合方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−61988号公報
特許文献1に開示された接合方法では、一対のプレキャスト柱部材の間にプレキャスト梁部材を設置する際に、プレキャスト柱部材の上にプレキャスト梁部材の端部を仮置きする。そのため、プレキャスト梁部材を仮支持する支保工等の仮設支柱を減らすことができる。
しかしながら、特許文献1に開示された接合方法では、現場においてコンクリートを打設してプレキャスト柱部材とプレキャスト梁部材との柱梁仕口部を形成する。そのため、型枠の仮設撤去等が必要となるため、施工性が低下する可能性がある。
本発明は、上記の事実を考慮し、仮設支柱を減らしつつ、施工性を向上することができるプレキャスト柱梁部材接合構造を得ることを目的とする。
請求項1に記載のプレキャスト柱梁部材接合構造は、下側プレキャスト柱部材と、前記下側プレキャスト柱部材の柱梁仕口部を左右に分割した分割柱梁仕口部を端部に有し、各々の前記分割柱梁仕口部が前記下側プレキャスト柱部材の上に載置される一対のプレキャスト梁部材と、を備える。
請求項1に係るプレキャスト柱梁部材接合構造によれば、一対のプレキャスト梁部材は、下側プレキャスト柱部材の柱梁仕口部を左右に分割した分割柱梁仕口部を端部に有している。この分割柱梁仕口部を下側プレキャスト柱部材の上に載置することにより、プレキャスト梁部材の端部が下側プレキャスト柱部材に支持される。したがって、一対の下側プレキャスト柱部材の間にプレキャスト梁部材を設置する際に、プレキャスト梁部材を仮支持する支保工等の仮設支柱を減らすことができる。
また、一対のプレキャスト梁部材の分割柱梁仕口部を下側プレキャスト柱部材の上にそれぞれ載置し、グラウト等の充填材を介して一体化させることにより、下側プレキャスト柱部材の柱梁仕口部を形成することができる。したがって、現場において下側プレキャスト柱部材の上にコンクリートを打設する必要がないため、施工性が向上する。
請求項2に記載のプレキャスト柱梁部材接合構造は、請求項1に記載のプレキャスト柱梁部材接合構造において、前記分割柱梁仕口部の上に配置される上側プレキャスト柱部材を備え、前記分割柱梁仕口部には、前記下側プレキャスト柱部材または前記上側プレキャスト柱部材の柱主筋が上下方向に挿入される貫通孔がそれぞれ形成される。
請求項2に係るプレキャスト柱梁部材接合構造によれば、プレキャスト梁部材の分割柱梁仕口部に形成された貫通孔に下側プレキャスト柱部材または上側プレキャスト柱部材の柱主筋を挿入することにより、柱主筋を分割柱梁仕口部に容易に配筋することができる。
請求項3に記載のプレキャスト柱梁部材接合構造は、請求項1または請求項2に記載のプレキャスト柱梁部材接合構造において、前記一対のプレキャスト梁部材の前記分割柱梁仕口部にそれぞれ配筋された梁主筋同士を、前記下側プレキャスト柱部材の上で接続する機械式継手を備える。
請求項3に係るプレキャスト柱梁部材接合構造によれば、一対のプレキャスト梁部材の分割柱梁仕口部にそれぞれ配筋された梁主筋同士を、下側プレキャスト柱部材の上で機械式継手により接続することにより、地震時に一対のプレキャスト梁部材の間で応力(曲げモーメント等)が伝達可能になる。したがって、耐震性能が向上する。
以上説明したように、本発明に係るプレキャスト柱梁部材接合構造によれば、仮設支柱を減らしつつ、施工性を向上することができる。
(A)及び(B)は、本発明の一実施形態に係るプレキャスト柱梁部材接合構造の施工方法を説明する立面図である。 図1(A)及び図1(B)に示されるプレキャスト梁部材を示す斜視図である。 図1(B)に示される下側プレキャスト柱部材の柱梁仕口部を示す断面図である。 図3の4−4線断面図である。 図4の5−5線断面図である。 比較例に係るプレキャスト梁部材の施工方法を説明する立面図である。 本発明の一実施形態に係るプレキャスト柱梁部材接合構造の変形例を示す図3に対応する断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係るプレキャスト柱梁部材接合構造について説明する。
図1(A)及び図1(B)に示されるように、本実施形態に係るプレキャスト柱梁部材接合構造10は、下側プレキャスト柱部材12と、一対のプレキャスト梁部材20と、上側プレキャスト柱部材50とを備えている。
下側プレキャスト柱部材12は、水平方向に間隔を空けて複数配列されている。各下側プレキャスト柱部材12は、プレキャストコンクリート製で、断面矩形状に形成されている。この下側プレキャスト柱部材12には、複数の柱主筋14が埋設されている。これらの柱主筋14は、下側プレキャスト柱部材12の材軸方向に沿って埋設されており、その上端部が下側プレキャスト柱部材12の上面から上方へ突出している。なお、下側プレキャスト柱部材12の断面形状は、適宜変更可能である。
プレキャスト梁部材20は、プレキャストコンクリート製とされており、隣接する一対の下側プレキャスト柱部材12に架設される。このプレキャスト梁部材20は、図2に示されるように、梁部22と、一対の分割柱梁仕口部24とを有する。
梁部22は、断面矩形状に形成されている。この梁部22の長手方向(材軸方向)の両端部には、分割柱梁仕口部24が一体に形成されている。分割柱梁仕口部24は、下側プレキャスト柱部材12の柱梁仕口部12S(図1(B)参照)を、その中央部(略中央部)において左右(横方向)に分割したものである。したがって、一対の分割柱梁仕口部24をグラウト等の充填材G(図3参照)を介して一体化することにより、下側プレキャスト柱部材12の柱梁仕口部12Sが形成される。
各分割柱梁仕口部24の幅Wは、下側プレキャスト柱部材12の幅に応じて設定されており、梁部22の幅Wよりも広くされている。この分割柱梁仕口部24における梁部22と反対側の対向面(合せ面)24Aには、コッターとしての凹部26が形成されている。この凹部26に充填材G(図3参照)を充填することにより、一対の分割柱梁仕口部24の間でせん断力が伝達されるようになっている。なお、コッターの形状は、適宜変更可能である。また、コッターは、必要に応じて設ければ良く、適宜省略可能である。
図3に示されるように、プレキャスト梁部材20の上面側には、複数の上端梁主筋28が埋設され、プレキャスト梁部材20の下面側には、下端梁主筋30が埋設されている。これらの上端梁主筋28及び下端梁主筋30は、プレキャスト梁部材20の材軸方向に沿って配筋されており、せん断補強筋31によって結束されている。
上端梁主筋28の端部は、分割柱梁仕口部24の対向面24Aに形成された切欠き部32から露出しており、機械式継手34を介して隣接する他の分割柱梁仕口部24の上端梁主筋28と接続されている。なお、機械式継手34としては、スリーブ(中空管)の内周面に雌ネジが切られた捩じ込み式や、スリーブの内周面に雌ネジが切られていない挿し込み式の機械式継手等を用いることができる。
一方、下端梁主筋30の端部は、分割柱梁仕口部24に埋設されている。この下端梁主筋30の端部には、分割柱梁仕口部24に対する定着力を高める機械式定着具36が取り付けられている。なお、機械式定着具36は、適宜省略可能である。
図4及び図5に示されるように、分割柱梁仕口部24には、複数のシース管38が埋設されている。シース管38は、筒状に形成されており、軸方向を上下方向として分割柱梁仕口部24の外周部に埋設されている。これにより、分割柱梁仕口部24の外周部に、上下方向に貫通する複数の貫通孔40が形成されている。これらの貫通孔40には、下側プレキャスト柱部材12の上面から突出する柱主筋14が上下方向に挿入される。なお、分割柱梁仕口部24には、せん断補強筋42を保持するための縦補強筋44(図4参照)が適宜埋設されている。
図5に示されるように、下側プレキャスト柱部材12の上には、一対の分割柱梁仕口部24(柱梁仕口部12S)を介して上側プレキャスト柱部材50が載置される。上側プレキャスト柱部材50は、プレキャストコンクリート製で、断面矩形状に形成されている。この上側プレキャスト柱部材50の外周部には、複数の柱主筋52が埋設されている。これらの柱主筋52は、上側プレキャスト柱部材50の材軸方向に沿って埋設されている。なお、上側プレキャスト柱部材50の断面形状は、適宜変更可能である。
また、上側プレキャスト柱部材50の下端部には、複数の機械式継手54が埋設されている。各機械式継手54の上端側には、柱主筋52の下端部が挿入されている。この機械式継手54の下端側に下側プレキャスト柱部材12の柱主筋14の上端部を挿入した状態で、機械式継手54の内部にグラウト等の充填材Gを充填することにより、機械式継手54を介して柱主筋14,52同士が接続される。
次に、本実施形態に係るプレキャスト柱梁部材接合構造の施工方法の一例について説明する。
図1(A)には、3本の下側プレキャスト柱部材12が間隔を空けて設置された状態が示されている。なお、以下では、説明の便宜上、3本の下側プレキャスト柱部材12を左側から順に下側プレキャスト柱部材12A,12B,12Cとし、隣接する下側プレキャスト柱部材12A,12B,12Cに架設されるプレキャスト梁部材20を左側から順にプレキャスト梁部材20X,20Yとして説明する。
先ず、隣接する一対の下側プレキャスト柱部材12A,12Bの上面に、プレキャスト梁部材20Xの一対の分割柱梁仕口部24をそれぞれ載置する。この際、分割柱梁仕口部24は、下側プレキャスト柱部材12A,12Bの上面における片側(一方側)に載置する。また、分割柱梁仕口部24に形成された貫通孔40(図2参照)に、下側プレキャスト柱部材12の上面から突出する複数の柱主筋14の上端部をそれぞれ挿入して貫通させる。
次に、隣接する一対の下側プレキャスト柱部材12B,12Cの上面に、プレキャスト梁部材20Yの一対の分割柱梁仕口部24をそれぞれ載置する。この際、分割柱梁仕口部24は、下側プレキャスト柱部材12B,12Cの上面における片側(他方側)に載置する。また、分割柱梁仕口部24に形成された貫通孔40(図2参照)に、下側プレキャスト柱部材12の上面から突出する複数の柱主筋14の上端部をそれぞれ挿入して貫通させる。
ここで、図3に示されるように、隣接するプレキャスト梁部材20X,20Yは、各々の分割柱梁仕口部24の対向面24Aを対向させた状態で配置される。この状態で、隣接する分割柱梁仕口部24に配筋された上端梁主筋28同士を、機械式継手34を介して接続する。
具体的には、隣接するプレキャスト梁部材20X,20Yの上端梁主筋28を機械式継手34の両側にそれぞれ挿入した状態で、当該機械式継手34の内部にグラウト等の充填材を充填して固化させる。これにより、隣接するプレキャスト梁部材20X,20Yの上端梁主筋28同士が、機械式継手34を介して接続される。
次に、隣接する分割柱梁仕口部24の対向面24Aの隙間(目地)、切欠き部32、及び凹部26にグラウト等の充填材Gを充填し、隣接する分割柱梁仕口部24を一体化させる。これにより、下側プレキャスト柱部材12の柱梁仕口部12Sが形成される。
次に、図1(B)に示されるように、下側プレキャスト柱部材12の柱梁仕口部12Sの上に、上側プレキャスト柱部材50を配置する。この際、図5に示されるように、各分割柱梁仕口部24から上方へ突出する下側プレキャスト柱部材12の柱主筋14を、上側プレキャスト柱部材50の下端部に埋設された機械式継手54にそれぞれ挿入する。この状態で、各機械式継手54にグラウト等の充填材Gを充填して固化させる。また、分割柱梁仕口部24の貫通孔40にも充填材Gを適宜充填し、固化させる。これにより、下側プレキャスト柱部材12及び上側プレキャスト柱部材50の柱主筋14,52同士が、機械式継手34を介して接続される。
次に、本実施形態の効果について説明する。
先ず、本実施形態の効果をより明確にするために、比較例に係るプレキャスト梁部材100について説明する。図6に示されるように、比較例に係るプレキャスト梁部材100は、柱梁仕口部102と、柱梁仕口部102から両側へ張り出す一対の梁部104とを有している。
比較例に係るプレキャスト梁部材100では、中央の柱梁仕口部102が下側プレキャスト柱部材12の上に載置される。この場合、一対の梁部104が下側プレキャスト柱部材12から両側へ張り出すため、プレキャスト梁部材100が不安定になり易い。したがって、一対の梁部104の端部を支保工等の仮設支柱110によって支持することが望ましい。なお、隣接するプレキャスト梁部材20の梁部104同士は、一対の下側プレキャスト柱部材12間の中央部で接合される。
これに対して本実施形態に係るプレキャスト柱梁部材接合構造10によれば、プレキャスト梁部材20は、下側プレキャスト柱部材12の柱梁仕口部12Sを左右に分割した分割柱梁仕口部24を両端部に有している。そして、一対の下側プレキャスト柱部材12の間にプレキャスト梁部材20を設置する際には、プレキャスト梁部材20の一対の分割柱梁仕口部24を、一対の下側プレキャスト柱部材12の上にそれぞれ載置する。
これにより、プレキャスト梁部材20の両端部が一対の下側プレキャスト柱部材12に支持されるため、上記比較例に係るプレキャスト梁部材100と比べ、プレキャスト梁部材20が安定する。したがって、一対の下側プレキャスト柱部材12の間にプレキャスト梁部材20を設置する際に、プレキャスト梁部材20を仮支持する支保工等の仮設支柱を減らすことができる。
また、本実施形態では、プレキャスト梁部材20の分割柱梁仕口部24を下側プレキャスト柱部材12の上に載置する際に、分割柱梁仕口部24に形成された貫通孔40に、下側プレキャスト柱部材12の上面から突出する柱主筋14を挿入する。これにより、下側プレキャスト柱部材12に対するプレキャスト梁部材20の位置ずれや脱落等を抑制することができる。
しかも、下側プレキャスト柱部材12の上で一対のプレキャスト梁部材20の分割柱梁仕口部24を充填材Gを介して一体化することにより、下側プレキャスト柱部材12の柱梁仕口部12Sが形成される。したがって、現場において下側プレキャスト柱部材12の上にコンクリートを打設する必要がないため、施工性が向上する。
また、分割柱梁仕口部24の貫通孔40に下側プレキャスト柱部材12の柱主筋14を挿入することにより、柱主筋14を分割柱梁仕口部24に容易に配筋することができる。したがって、施工性がさらに向上する。
さらに、プレキャスト梁部材20の分割柱梁仕口部24にそれぞれ配筋された上端梁主筋28同士を、下側プレキャスト柱部材12の上で機械式継手34を介して接続することにより、地震時に一対のプレキャスト梁部材20の間で応力(曲げモーメント等)が伝達可能になる。したがって、耐震性能が向上する。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、隣接する一対のプレキャスト梁部材20の上端梁主筋28同士を、機械式継手34を介して接続した例を示したが、これに限らない。一対のプレキャスト梁部材20の上端梁主筋28同士は、例えば、重ね継手等によって接続しても良い。
また、上記実施形態では、隣接する一対のプレキャスト梁部材20の下端梁主筋30同士を接続しない例を示したが、これに限らない。一対のプレキャスト梁部材20の下端梁主筋30同士は、上端梁主筋28と同様に、例えば、機械式継手や重ね継手等によって接続しても良い。つまり、一対のプレキャスト梁部材20では、梁主筋としての上端梁主筋同士及び下端梁主筋同士の少なくとも一方を接続することができる。
さらに、一対のプレキャスト梁部材20では、上端梁主筋同士及び下端梁主筋同士の接続を省略しても良い。具体的には、図7に示されるように、一対のプレキャスト梁部材60は、梁部22及び分割柱梁仕口部24を有している。この分割柱梁仕口部24には、上端梁主筋28及び下端梁主筋30の端部が埋設されている。これらの上端梁主筋28及び下端梁主筋30の端部には、分割柱梁仕口部24に対する定着力を高める機械式定着具36がそれぞれ取り付けられている。このように一対のプレキャスト梁部材20の上端梁主筋28同士及び下端梁主筋30同士は接続しなくても良い。
また、図7に示される変形例では、隣接する分割柱梁仕口部24の対向面24A間に形成された隙間(目地)を介して、下側プレキャスト柱部材12の柱主筋14が上側プレキャスト柱部材50の下端部に埋設された機械式継手54に挿入されている。このように隣接する分割柱梁仕口部24の隙間(目地)に柱主筋14を通すことにより、分割柱梁仕口部24に埋設するシース管38(図4参照)を省略することができる。したがって、分割柱梁仕口部24の製作性が向上する。なお、隣接する分割柱梁仕口部24の隙間には、充填材Gが充填されている。
また、上記実施形態では、下側プレキャスト柱部材12の上面から突出する柱主筋14を、上側プレキャスト柱部材50の下端部に埋設された機械式継手54に挿入した例を示したが、これに限らない。例えば、上側プレキャスト柱部材50の下面から下方へ突出した柱主筋を、分割柱梁仕口部24の貫通孔40を介して下側プレキャスト柱部材12の上端部に埋設された機械式継手に挿入しても良い。この場合、下側プレキャスト柱部材12の上面から柱主筋14が突出しないため、例えば、下側プレキャスト柱部材12の上面に対してプレキャスト梁部材20を水平移動させることにより、当該下側プレキャスト柱部材12の上面に分割柱梁仕口部24を載置することができる。
これに対して上記実施形態のように、下側プレキャスト柱部材12の上面から柱主筋14が上方へ突出する場合は、下側プレキャスト柱部材12の上面に分割柱梁仕口部24を載置する際に、柱主筋14が障害となるため、下側プレキャスト柱部材12の上面に対してプレキャスト梁部材20の水平移動させることができない。その一方で、前述したように、分割柱梁仕口部24の貫通孔40に下側プレキャスト柱部材12の柱主筋14を挿入することにより、下側プレキャスト柱部材12に対するプレキャスト梁部材20の位置ずれ等を抑制することができる。
また、上記実施形態では、プレキャスト梁部材20の両端部に分割柱梁仕口部24を設けた例を示したが、プレキャスト梁部材20の一方の端部にのみ分割柱梁仕口部24を設けても良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 プレキャスト柱梁部材接合構造
12 下側プレキャスト柱部材
12S 柱梁仕口部
14 柱主筋
20 プレキャスト梁部材
24 分割柱梁仕口部
28 上端梁主筋
34 機械式継手
36 機械式定着具
40 貫通孔
50 上側プレキャスト柱部材
52 柱主筋
60 プレキャスト梁部材

Claims (3)

  1. 下側プレキャスト柱部材と、
    前記下側プレキャスト柱部材の柱梁仕口部を左右に分割した分割柱梁仕口部を端部に有し、各々の前記分割柱梁仕口部が前記下側プレキャスト柱部材の上に載置される一対のプレキャスト梁部材と、
    を備えるプレキャスト柱梁部材接合構造。
  2. 前記分割柱梁仕口部の上に配置される上側プレキャスト柱部材を備え、
    前記分割柱梁仕口部には、前記下側プレキャスト柱部材または前記上側プレキャスト柱部材の柱主筋が上下方向に挿入される貫通孔がそれぞれ形成される、
    請求項1に記載のプレキャスト柱梁部材接合構造。
  3. 前記一対のプレキャスト梁部材の前記分割柱梁仕口部にそれぞれ配筋された梁主筋同士を、前記下側プレキャスト柱部材の上で接続する機械式継手を備える、
    請求項1または請求項2に記載のプレキャスト柱梁部材接合構造。
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