JP2015229112A - 患者の歯科矯正の診断解析を判定するためのシステム及び方法 - Google Patents

患者の歯科矯正の診断解析を判定するためのシステム及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】様々な歯の成熟段階で患者の歯列矯正の診断解析を判定するためのシステム及び方法を提供する。
【解決手段】システム10及び方法は、撮像デバイス45を使用して患者の口に点を位置付け、撮像デバイスは撮像データを作成する。撮像データは、中央処理装置20に移され、中央処理装置は、中に保存される歯科矯正の状態に関連する情報を持つデータベース55へのアクセスを持つ。中央処理装置は、患者の口の中の選択された点及び歯列に関連した測定値を得て、測定値をデータベース中の情報に基づいて患者の歯科矯正の状態を予測する。中央処理装置は、予測された歯科矯正の状態に基づいて患者に処置を推奨する。
【選択図】図1

Description

本発明は、患者の歯科矯正の評価に関する。より具体的に、本発明は、将来の状態及び/又は処置の推奨の予測により、様々な歯の成熟段階における患者の歯科矯正の診断解析を判定するためのシステム及び方法に関する。
本発明は一般に患者に歯の治療を施すものと知られている。典型的には、患者は来院時に専門家からの治療を求め得る。専門家は、例えば歯科医、歯列矯正医、又は他の種類の経口医療従事者でもよい。専門家は様々な技術を使用して、患者を診察し得る。そのような技術は、口腔領域及び/又は顎の撮像及び/又はX線写真を撮ることあり得る。診断に至った後、専門家は患者の状態を矯正するために、患者に口腔用装置を提供してもよい。口腔用装置に加えて、専門家は、患者に口腔用装置を装着しながら行う運動についての指導を与えてもよい。その運動は例えば、歯を矯正された位置に向けて動かすものであってもよく、不正咬合を矯正するのを支援するものであってもよい。
診断上の決定は頻繁に、専門家が患者を一度見ることによって行われ得る。専門家は、患者の歯列に存在し得るものを推測し得る。診察は、より深い及び/又はより詳細な研究を必要としなくてもよい。しかし、診察の徹底により、患者の将来が深刻な影響を受ける場合がある。例えば、患者のための最良の代案を決定する個人は、様々な問題の将来的な進行が、患者の将来の健康の結果に対してどのように影響を及ぼし得るのかに関して、あまり理解していない場合がある。重要であり得る様々な解析手順は、患者を診断するためにはめったに使用されないこともある。結果として、患者は最終的に苦痛を感じる場合がある。典型例は、歯列弓周長解析であり得る。歯列弓周長測定は、十分な空間が叢生歯及び/又は回転歯(rotated teeth)を真っすぐにするのに利用可能であるかどうかを、正確に予測するものである。しかし、歯列弓周長解析は、専門家にとっては時間の浪費となる場合がある。その結果、歯列弓周長解析の中には、不正確な評価を提供するものもあり得る。
患者の歯科衛生の評価における別の重要な懸念は、患者の年齢であり得る。例えば、歯の成熟は一般的に、5の年齢グループに分類することができ、その内4つのグループは、歯の成熟段階に従って分けられる場合がある。4つの段階は、約2歳又は3歳から約6歳6カ月又は6歳までの、完全な乳歯列であり得る。下顎の永久切歯は、約5歳6カ月から、約6歳6カ月までに生え始める。成熟した切歯が生え始めて完全に生え終わるまでの期間は、約7歳又は8歳であり、これは、過渡期と呼ばれる。次の歯の成熟段階は混合歯列期と呼ばれ、この期間に、他の永久歯(例えば、犬歯、第1小臼歯、第2小臼歯、及び第2永久大臼歯(permanent second molars))が適所に生え得る。この期間は、約8歳から12歳まで続く場合がある。次の歯の成熟段階は、永久歯列(adult dentition)であり、そこでは、28の永久歯が完全に生え、且つ、顎の成長が未だに、女性においては約18歳まで、男性においては約20歳まで活発であり得る。最終的な歯の成熟段階は、大半の顎の成長が完了した後の永久歯列の期間である。男性と女性は共に、この期間の後で僅かに成長するが、この最小限の成長は、矯正処置に関しては一般的に重要ではない。
大抵の歯列矯正は、後期の段階の間と、約11歳から13歳までの初期の永久歯列の間に行われ得る。歯科矯正の中には、上顎永久切歯及び下顎永久切歯が生えた後の混合歯列の間に行われるものもある。歯列矯正は時折、成熟した切歯が生える前に、又はその間に使用される。過渡期の発生期間中に歯列矯正を実行することには、コラーゲン繊維が形成され得る前に歯が整えられ得るという利点がある。歯列矯正は再発傾向を最小化し、且つ、11歳から13歳の患者への固定歯列矯正に費やされる平均時間の約20パーセントにまで、処置の期間を減少し得る。
6歳から8歳の患者、及び早くて2歳から6歳の患者の過渡期の間の、固定装置及び/又は除去可能な装置による処置は、不正咬合の処置において有益な場合がある。2歳から6歳の患者の初期は、睡眠呼吸障害に推奨され得る。処置は、下顎と舌を前に進めるか、又は睡眠中に下顎が後ろにずれるのを妨げるかの何れかでもよい。処置は、口の代わりに鼻で呼吸することを患者に教示し、それにより、いびきが矯正され、且つ呼吸障害によって引き起こされた行動的な症状を改善し得る。
突き出た下顎を持つ小児患者は、成長する年の間に生じ得る逆転を遅くするための処置によって、若年齢で救済され得る。呼吸を改善し得る更なるタイプの矯正は、異常な嚥下を改善し、前方のオープンバイトを矯正し、狭くなった上顎骨を矯正し、そして会話障害を改善することを必要とし得る。そのような初期の問題は、患者の将来の健康と幸福に対して著しい影響を及ぼし得る。
一般的な歯科、口腔手術、顎顔面の手術、及び/又は歯科矯正において、不正咬合は、臨床的に又はX線撮影で頭蓋計測法を用いて評価されてもよい。不正咬合の1つのそのような共通状態は、患者の上歯及び/又は下歯が適切に整っていない、オーバーバイトを含み得る。頭蓋計測分析は不正咬合のタイプを判定する最も正確な手法かもしれない。なぜならこのような分析は、骨格体、咬合平面角形成、顔面高、軟組織評価、及び前歯の角形成の評価を含み得るからである。頭蓋計測X線撮影写真における情報の様々な計算と評価により、臨床医は、歯の関係及び/又は骨格の関係を他覚的に判定し、且つ矯正のプランを判定することが可能となる。
非外科的な代案が、外科的に達成され得る結果と比較可能な結果をもたらし得る場合、後に専門家は、患者に対してそのような非外科的手法を考慮し、及び/又はそれを示唆し得る。場合によっては、非外科的な手法が、専門家及び/又は患者に好ましい選択肢であり得る。
例えば、顔の成長の修正は、子どもを育てる際に骨格上のIII級の顎の不調和を解決する有効な方法かもしれない。歯牙顔面矯正装具が使用されてもよい。歯科矯正治療と併用した下顎矯正手術は、成人患者の不正咬合の矯正に必要とされることもある。
それ故、将来の状態及び/又は処置の推奨の予測により、様々な歯の成熟段階における患者の歯科矯正の診断解析を判定するシステム及び方法が、必要とされる。また、将来の状態及び/又は処置の推奨の予測により、様々な歯の成熟段階における患者の歯科矯正の診断解析を判定するために、コンピュータを使用し得るシステム及び方法も必要とされる。更に、口腔用装置を使用し得る、将来の状態及び/又は処置の推奨の予測により、様々な歯の成熟段階における患者の歯科矯正の診断解析を判定するシステム及び方法も、必要とされる。
本発明は、患者の歯科矯正の評価に関する。より具体的に、本発明は、将来の状態及び/又は処置の推奨の予測により、様々な歯の成熟段階における患者の歯科矯正の診断解析を判定するためのシステム及び方法に関する。
この目的を達成するために、本発明の実施形態において、システムが提供される。該システムは、患者の口に目印を位置付けるように構成される、撮像要素を備える。撮像要素は、目印を位置付けて、目印の撮像データを作成する。中央処理装置は、歯科矯正の状態に関連する情報を持つデータベースへのアクセスを持つ。中央処理装置は、撮像要素から撮像データを受信し、患者の口の中の目印と歯列に関連する測定値を作成する。中央処理装置は、測定値と、データベース中の情報に基づいて、患者の歯科矯正の状態を予測し、予測された歯科矯正の状態に基づいて、患者に処置を推奨する。
本発明の別の実施形態において、方法が提供される。患者の発達途上の歯列の特徴に関連した診断プログラムが、提供される。患者の発達途上の歯列に対応する患者の初期評価が、実行される。初期評価は、患者の口に点を位置付けるために撮像デバイスを使用し、撮像データを作成する。撮像データは中央処理装置に移され、中央処理装置は、患者の口における選択された点に関連する測定値を得て、この測定値に基づいて患者の将来の歯科矯正の状態を予測する。初期評価の結果の報告は、結果に基づく処置の推奨と共に患者に提供される。
本発明のまた別の実施形態において、更なる方法が提供される。患者の口の中の点は、撮像デバイスによって位置付けられる。撮像デバイスは、口の中に点を位置付け、点の撮像データを作成する。撮像データは中央処理装置に移され、中央処理装置は、歯科矯正の状態に関連する情報を持つデータベースへのアクセスを有する。中央処理装置は、撮像データを使用して、患者の口の中の選択された点と歯列に関連する測定値を作成する。中央処理装置は、測定値と、データベース中の情報に基づいて、患者の歯科矯正の状態を予測する。データベース中の撮像データと情報に基づいて予測された歯科矯正の状態に基づき、患者に処置が推奨される。
本発明の特徴及び利点は、本発明の好適な実施形態及び図面に記載されている、及び本発明の好適な実施形態及び図面から明らかとなる。
本発明に係るシステムの実施形態のブロック図を示す。 本発明に係る方法の実施形態のフローチャートを示す。 本発明の実施形態における歯列チャートの概略図を示す。 本発明の実施形態における別の歯列チャートの概略図を示す。 本発明に係る方法の実施形態において使用されるチャートを示す。 本発明に係る方法の実施形態において使用されるチャートを示す。 本発明に係る方法の実施形態において使用されるチャートを示す。 本発明に係る方法の実施形態において使用されるチャートを示す。 本発明に係る方法の実施形態において使用されるチャートを示す。 本発明に係る方法の実施形態において使用されるチャートを示す。 本発明に係る方法の実施形態において使用されるチャートを示す。 本発明に係る方法の実施形態において使用されるチャートを示す。 本発明に係る方法の実施形態において使用されるチャートを示す。 本発明に係る方法の実施形態において使用されるチャートを示す。 本発明に係る方法の実施形態において使用されるチャートを示す。 本発明に係る方法の実施形態において使用されるチャートを示す。 本発明に係る方法の実施形態において使用されるチャートを示す。 本発明に係る方法の実施形態において使用されるチャートを示す。 本発明に係る方法の実施形態において使用されるチャートを示す。 本発明に係る方法の実施形態において使用されるチャートを示す。 本発明に係る方法の実施形態において使用されるチャートを示す。 本発明に係る方法の実施形態において使用されるチャートを示す。 本発明に係る方法の実施形態において使用されるチャートを示す。
本発明は、患者の歯科矯正の評価に関する。より具体的に、本発明は、将来の状態及び/又は処置の推奨の予測により、様々な歯の成熟段階における患者の歯科矯正の診断解析を判定するためのシステム及び方法に関する。
同様の数字が同様の部分を表わす図面を参照すると、図1は、本発明の実施形態におけるシステム(10)を示す。システム(10)は、患者の歯科矯正の必要性と要件を診断するために使用され得る。システム(10)は歯科矯正の従事者を支援するのに有用なものであり得る。また、システム(10)は、患者の歯列及び/又は状態の診断を可能にし得る。システム(10)は、ユーザーに指示を提供し得る。
一実施形態において、システム(10)は、特定部分の評価を実行するためにコンピュータを使用してもよい。例えば、2003年6月24日発行の米国特許第6,582,225号、表題「Dental diagnosis and dispensing apparatus and a system and a method for providing same」、及び1999年3月16日発行の米国特許第5,882,192号、表題「Computerized orthodontic diagnosis and appliance dispenser」は、歯科診断におけるコンピュータの使用を開示している。本出願の出願人は、各参照に共通しており、これにより、これら特許の各々を参照することによって、本開示において全体に組み込まれる。
システム(10)は、複合要素を備え得る。例えば、システム(10)は、中央処理装置(20)(以下、「CPU」と称する)を備え得る。CPU(20)は、マイクロプロセッサー、コンピュータ等でもよい。CPU(20)は、システム(10)の要素によってCPU(20)に送信されたデータを評価し得る。更に、CPU(20)は、システム(10)の要素を制御し得る。CPU(20)は、データを評価し、且つシステム(10)の要素を制御するために、当業者によりプログラムされてもよい。
加えて、システム(10)は、データ・エントリー要素(25)(以下、「DEC」と称する)を備え得る。DEC(25)は、ユーザー・インタフェース(30)(以下、「UI」と称する)を備え得る。UI(30)により、ユーザーは、システム(10)による診察の前、間、及び/又は後に、CPU(20)によって処理される情報を入力することが可能となる。そのような情報は、例えば、年齢、人種、性別などの、患者に関係するデータであり得る。例えば、UI(30)はキーボードでもよく、又は、CPU(20)により処理される特徴、データ、及び/又は情報を入力するための任意の他の手段でもよい。UI(30)は、手動データ入力のための文字入力キー及び/又は数字入力キーを備えてもよく、及び/又は、タッチスクリーン又は他の適切なデバイスでもよい。更に、UI(30)は、ユーザーが音声によってデータ及び/又はコマンドを入力することを可能にするためのマイクロホンを備え得る。当業者は、本発明の範囲内で、UI(30)に関する様々な他の代案を認識し得る。本開示は、与えられた例に限定されるようには意図されていない。
システム(10)はまた、ユーザーがDEC(25)に入力した情報を自身で確認することを可能にするモニター(35)を備え得る。モニター(30)は、ユーザーに高解像度画像を提供し得る。モニター(35)は、プラズマディスプレイ、LEDディスプレイ、又はLCDディスプレイでもよい。モニター(35)は、システム(10)からユーザーへと情報を中継し得る。
加えて、モニター(35)は、システム(10)の適切な使用に関係する、ユーザーのための指示を表示し得る。例えば、指示は診察の概略を与える場合があり、それにより、ユーザーは、診察の次の工程に移る前に、診察の1つの工程を完了することを要求され得る。この概略は、診察が完全なものであり、及び/又は標準化された方式で実行されることを確実にし得る。連続した診察が後日繰り返されてもよく、及び、初期の診察と比較されてもよい。その結果、初期の診察からのデータが、同じ方法で行なわれた後の診察で集められたデータとの直接の関係性おいて比較され得る。
システム(10)は、撮像要素(40)(以下、「IC」と称する)も備え得る。IC(40)は、患者の口の内部及び/又は顔面の外部の一部の画像を撮影し得る。IC(40)は、カメラ、又は当業者に既知の任意の他の画像捕捉デバイスにより、デジタル、静止、ビデオ、デジタル式X線などの何れかで、画像を撮影し得る。IC(40)からの画像は、評価のためにCPU(20)に移され得る。
システム(10)はまた、IC(40)と共に使用され得るワンド(45)を備え得る。ワンド(45)は多数の性能を備え得る。例えば、ワンド(45)は、患者の口の内部の高解像度画像を撮影することが可能であり得る。患者の歯列は、ワンド(45)によって視覚的に補足され得る。口腔は、ワンド(45)によって完全に画像化され得る。ワンド(45)は、歯列の画像を撮影し、且つCPU(20)に画像を送信し得る。
最初の診察中、患者の歯列は、患者の口の周囲を通るワンド(45)によってデジタル化され得る。ワンド(45)は、歯肉線と同様に、頬側、口唇、歯の咬合面と舌側面の上を通り得る。ワンド(45)はまた、歯が咬み合っている患者の上を通り得る。患者の歯列の画像は、モニター(35)に記録され得る。歯列の任意の態様が、任意の角度から視察されてもよい。ワンド(45)は、患者の顔面の輪郭像及び/又は顔面の正面像を撮影するために使用され得る。ワンド(45)は、共同解析のためにワイドオープンビューを、及び/又はハイスマイルビュー(high smile view)を撮影するために使用され得る。ワンド(45)を使用した歯列の画像化は、非侵襲的であり、且つ、約2分乃至5分かかり得る。ワンド(45)は、患者の歯列の1対1の画像を提供し得る。
ワンド(45)はまた、患者の咀嚼面の画像を撮影し得る。更に、ワンド(45)は、患者の口の外部の画像を撮影し得る。ワンド(45)はCPU(20)に画像を送信し得る。CPU(20)は、患者の口の内部の仮想モデルを作成するために、歯列の画像を処理し得る。仮想モデルは、モニター(35)に表示され得る。CPU(20)は、患者の更なる仮想モデルを作成するために、患者の咀嚼面と口の外部の画像を処理し得る。CPU(20)は、仮想モデルを増強するために、及び/又はより詳細なものを提供するために、患者の歯列の画像と、口の外部を含む咀嚼面の画像を組み合わせ得る。
加えて、システム(10)は、患者の口の中に目印を位置付け得る。例えば、システム(10)は、CPU(20)と協働してワンド(45)を使用し、患者の口の中に目印を位置付け得る。ワンド(45)は、CPU(20)に特定の目印の測定値を送信し得る。
一実施形態において、システム(10)は、およそ50の個々の目印を位置付ける場合があり、その大半は、患者の歯列にあり、目印の一部は、患者の顔面にある。目印は、上顎前歯の幅及び下顎前歯の幅を包含し得る。歯は脱落性、又は永久性であり得る。目印は、上顎歯列弓及び/又は下顎歯列弓における歯のための、前方の利用可能な空間及び/又は後方の利用可能な空間を示し得る。目印は垂直オーバーバイト及び/又はオープンバイト、水平なオーバージェット及び/又は下顎前突、安静空隙及び最大限の顎の開口(maximum jaw opening)を示し得る。
更に、目印は、生えていない歯及び/又は生えた永久歯の歯の幅の推定値を示し得る。その推定値は、様々な増倍係数と、下顎の永久中切歯の近遠心幅を使用して、計算され得る。下顎の永久中切歯は、生えている又は生えていないにかかわらず、口の中の他の永久歯の大きさと大いに関連し得る。その結果、口の中に生える又はまだ生えていない、様々な永久歯の大きさに必要な空間が、判定され得る。故に、将来の叢生の推定値も、判定され得る。
システム(10)はまた、増倍係数を使用して、犬歯間の歯列弓の幅から、上顎歯列弓と下顎歯列弓の曲率を判定し得る。CPU(20)は、歯列弓の曲率の読み取り値を得るために、組織下で明らかなブロークンコンタクト(broken contacts)及び/又は隠されたブロークンコンタクトと共に、歯列弓の曲率の線に沿って測定し得る。歯列弓の曲率は、特に、過度に切歯が突出する事例における上顎切歯の、重症度と位置異常にかかわらず、位置と寸法を推定するために使用され得る。ブロークンコンタクト及び/又は回転の推定により、CPU(20)は叢生を予測することが可能となり得る。
様々な目印から、安静空隙と最大限の下顎の開口が得られる場合がある。歯肉後退も、存在する場合に得られることがある。歯肉組織の色が観察され得る。色は、患者に関する歯根膜の問題を示す色において、標準又は赤色であり得る。
目印の使用によって、叢生及び/又はスペーシング(spacing)、同様に、上顎歯列弓及び下顎歯列弓の切歯又は前方部分の歯列弓周長解析データ、及び歯列弓の後方の上顎及び下顎のセグメントの歯列弓周長解析データ、叢生の程度が、判定され得る。また、目印は、十分な間隔が叢生の矯正に利用可能であり得るかどうか、或いは、バンパー、ヘッドギア、拡張装置、及び/又は完全な固定歯列矯正などの追加の装置が好結果を達成するのに必要とされるかどうかを、示し得る。CPU(20)はまた、予期される保持の成功、及び/又は今後生じ得る再発の量を示し得る。CPU(20)は、データベース(55)中の情報にアクセスし、矯正に使用した様々な装置による処置結果の統計データに基づいて予測を行い得る。
更に、CPU(20)は、患者の口の内部の歯列の将来的なサイジング及び/又は口腔状態を予測するための計算を行うために、目印及び/又は歯列の測定値を処理することによって、目印を使用し得る。例えば、CPU(20)は、患者の歯の適切な大きさを計算することに関して、診断に必要とされる拡大又は減少の程度を推定するために、測定値及び/又は目印を使用し得る。
加えて、CPU(20)は、手順が正確に繰り返されるような方法で、歯列弓周長解析を実行し得る。そうすることで、患者の有効な処置が支援され得る。処置の数か月後にこの手順を繰り返すことにより、患者が処置から十分に向上し得るかどうかを正確に判定することができる。
更に、ユーザーはDEC(25)のUI(30)に情報を入力し得る。UI(30)はCPU(20)にデータを送信し得る。システム(10)は、システム(10)のユーザーと通信するために、モニター(35)にデータ及び/又は指示を送信し得る。必要な情報がユーザーによって提供された後、CPU(20)は、患者の口と歯の様々なデジタル画像を撮影するために、ワンド(45)及び/又はIC(40)に情報を送信し得る。必要ならば、CPU(20)は、規則的に質問を行い、及び/又は、適切なビデオ画像を獲得する方法をユーザーに指示し得る。DEC(25)のモニター(35)及び/又はUI(30)を使用して、通信が実行され得る。
IC(40)からの画像、測定値、及び/又は目印は、ワンド(45)によって得られ、及びCPU(20)によって処理され得る。システム(10)によって集められたその他の情報は、CPU(20)によって処理され得る。CPU(20)は、データ出力要素(50)(以下、「DOC」と称する)を備え得る。情報、画像、測定値、及び/又は目印は、電子的に、又は他にDOC(50)によって送信され得る。DOC(50)は、例えば、別のシステム、或いは医師、歯科医、歯列矯正医などの個人による評価のために、インターネット、電子メール、又は他の手段を介して、別の場所に画像及び/又はデータを送信し得る。DOC(50)は、当業者によって実施されてもよく、それにより、DOC(50)が、例えばインターネット、電話通信、衛星、又は他の手段により画像及び/又はデータを送信し得る。更に、DOC(50)は、患者に関する文書を作成し得る。
一実施形態において、IC(40)及び/又はワンド(45)は、患者の口及び/又は歯列の画像を表わすデジタル信号及び/又はアナログ信号を、CPU(20)に送信し得る。CPU(20)は、画像、予めプログラムした情報、及び/又はユーザーによって入力される任意の他の情報に基づき、計算及び/又は診断を実行し得る。診断が完了した後、CPU(20)は、特異的な歯科矯正の状態のための処置について患者に指示し得る。
一実施形態において、データベース(55)はシステム(10)のCPU(20)に接続され得る。データベース(55)は、医療状態、歯科矯正状態、及び/又は歯科状態、成長チャート、推定値のための増倍係数、標準化した測定値などに関する情報を保存し得る。例えば、様々な年齢層の患者に関する歯列の大きさが、データベース(55)に保存され得る。
データベース(55)は、医療状態、歯科矯正状態、及び/又は歯科状態の重症度に関連した情報を保存し得る。例えば、重症度は、3つのカテゴリの1つで識別され得る:軽度、中程度、又は重度。システム(10)のCPU(20)に接続されたデータベース(55)は、例えば、オーバーバイトの程度に関する医療基準、歯科矯正基準、及び/又は歯科基準などの情報を保存し得る。CPU(20)は、ワンド(45)によって、及び/又は、IC(50)から得られる画像に基づいて、オーバーバイトが軽度、中程度、又は重度であるかを判定し得る。この目的のために、範囲が3つのカテゴリのために確立され得る。患者、及び、IC(40)からの画像に関する情報は、患者が分類され得るカテゴリにおいて判定するために、CPU(10)にインストールされたソフトウェアによって解析され得る。
例えば、最小量よりも多いオーバーバイトが、矯正のための歯科装置によって処置可能であり得る。それ故、CPU(20)が、患者のオーバーバイトが最小量よりも大きいことを判定し得る場合、矯正のための歯科装置が患者に推奨され得る。しかし、CPU(20)が、オーバーバイトの程度が最大量であることを判定し、及び/又は、患者の年齢が15歳より上であることを更に判定し得る場合、システム(10)のCPU(20)は、患者に診断装置及び/又は歯科装置を与えない場合がある。
更に、CPU(20)は、異なる年齢の患者の様々な問題について示される、装置の様々な大きさに関連した情報のために、データベース(55)にアクセスし得る。例えば、Nite−Guide(登録商標)装置(Ortho−Tain,Inc.の登録商標)が、5歳から7歳又はそれより若い患者に11の大きさで提供され得る。Occlus−o−Guide(登録商標)装置(Ortho−Tain,Inc.の登録商標)は、8歳から12歳の患者に13の大きさで提供され得る。また、Ortho−T(登録商標)装置(Ortho−Tain,Inc.の登録商標)は、12歳以上の患者に13の大きさで提供され得る。更に、異なるタイプ及び/又は大きさの、様々な予め形成されたポジショナーが、データベース(55)に保存され得る。装置及び/又はポジショナーは、デジタル化画像としてデータベースに保存され得る。装置のデジタル化画像は透明でもよい。システム(10)は、患者の歯列のデジタルモデル上に、装置のデジタル化画像を適合させ得る。専門家は、装置の選択された大きさ及び/又はタイプが特異的な患者に適合するかどうかを確認するために、装置の透明なデジタル化画像を透かして見る場合がある。
故に、システムは事実上、患者の口の中で実際の装置を試すことなく装置が適合するかどうかを確認するために、患者の歯列上に予め形成した装置を置く場合がある。患者のデジタル化した歯列上に装置を適合させる試験のためにシステム(10)を使用することで、患者の口に装置を実際に試す前に、実際の装置を殺菌する必要性が排除される場合がある。装置のデジタル化画像の任意の大きさが、適切な適合のために試され得る。故に、装置の大きさの完全なインベントリー(inventory)を保つことは、必要ではない場合がある。
図2は、本発明の実施形態における方法(100)のフローチャートを示す。本発明の実施形態は、患者の歯科矯正の状態を評価し、診断し、及び/又は報告するための方法(100)を開示する。患者の歯列が変化し得る、及び/又は特定の年齢層内で成熟し得るため、患者の歯科矯正の状態は、患者の年齢に依存し得る。それ故、システム(10)及び/又は方法(100)は、患者の年齢に合わせられる。この目的のために、方法(100)は初期評価を備え得る。方法(100)は、初期評価が患者に対して実行され得る工程(105)を備え得る。初期評価は、患者の年齢に合わせられ得る。
図2に示されるように、工程(110)はプログラムAを示し、プログラムAは、2歳6カ月又は3歳から、5歳又は6歳までの年齢に及ぶ子供及び/又は患者のために設計され得る。プログラムAは、この年齢層にある患者の歯列及び/又は口腔の成長に関連するように構成され得る。特に、この年齢層の患者は、初期の乳歯列の発生を経験し得る。故に、プログラムAは、患者の初期評価及び/又は任意の更なる診察を、患者の特異的な年齢と相互に関連付ける場合がある。関連付けた初期評価は、初期評価を患者の成長の現状に集中させる(focus)場合がある。特定の評価は、プログラムAにおける年齢層について示されない場合がある。しかし、他の評価は患者の成長の現状において重大な場合がある。この目的のために、以下に説明されるようにプログラムAが実行され得る。
更に、工程(120)は、5歳から7歳までの年齢に及ぶ子供及び/又は患者のために設計され得るプログラムBを示す。プログラムBは、この年齢層にある患者の歯列及び/又は口腔の成長に関連するように構成され得る。特に、この年齢層の患者は、過度期の歯列を持ち得る。故に、プログラムBは、患者の初期評価及び/又は任意の更なる診察を、患者の特異的な年齢と相互に関連付ける場合がある。関連付けた初期評価は、初期評価を患者の成長の現状に集中させる(focus)場合がある。特定の評価は、プログラムBにおける年齢層のために示されない場合がある。しかし、他の評価は患者の成長の現状において重大な場合がある。この目的のために、以下に説明されるようにプログラムBが実行され得る。
更に、工程(130)は、8歳から12歳までの年齢に及ぶ子供及び/又は患者のために設計され得るプログラムCを示す。プログラムCは、この年齢層にある患者の歯列及び/又は口腔成長に関連するように構成され得る。特に、この年齢層の患者は、混合歯列を持ち得る。故に、プログラムCは、患者の初期評価及び/又は任意の更なる診察を、患者の特異的な年齢と相互に関連付ける場合がある。関連付けた初期評価は、初期評価を患者の成長の現状に集中させる(focus)場合がある。特定の評価は、プログラムCにおける年齢層のために示されない場合がある。しかし、他の評価は患者の成長の現状において重大な場合がある。この目的のために、以下に説明されるようにプログラムCが実行され得る。
図2の工程(140)は、12歳から18歳までの年齢に及ぶ子供及び/又は患者のために設計され得るプログラムDを図2示す。プログラムDは、この年齢層にある患者の歯列及び/又は口腔成長に関連するように構成され得る。特に、この年齢層の患者は、初期の永久歯列を持ち得る。故に、プログラムDは、患者の初期評価及び/又は任意の更なる診察を、患者の特異的な年齢と相互に関連付ける場合がある。関連付けた初期評価は、初期評価を患者の成長の現状に集中させる(focus)場合がある。特定の評価は、プログラムDにおける年齢層のために示されない場合がある。しかし、他の評価は患者の成長の現状において重大な場合がある。この目的のために、以下に説明されるようにプログラムDが実行され得る。
図2の工程(150)は、18歳から成人までに及ぶ子供及び/又は患者のために設計され得るプログラムEを示す。プログラムEは、この年齢層にある患者の歯列及び/又は口腔成長に関連するように構成され得る。特に、この年齢層の患者は、成熟した及び/又は後期の永久歯列を持ち得る。故に、プログラムEは、患者の初期評価及び/又は任意の更なる診察を、患者の特異的な年齢と相互に関連付ける場合がある。関連付けた初期評価は、初期評価を患者の成長の現状に集中させる(focus)場合がある。特定の評価は、プログラムEにおける年齢層のために示されない場合がある。しかし、他の評価は患者の成長の現状において重大な場合がある。この目的のために、以下に説明されるようにプログラムEが実行され得る。それ故、システム(10)及び/又は方法(100)は、定義された患者の年齢層に関して、本明細書に記載され得る。
図2に示されるように、工程(110)は方法(100)のプログラムAを示す。システム(10)及び/又は方法(100)は、2歳6カ月又は3歳から、5歳又は6歳までに及ぶ子供及び/又は患者に合わせられ得る。この年齢層にある患者は、初期の乳歯列の発生を経験し得る。システム(10)及び/又は方法(100)は、初期評価及び/又は完全な記録評価を備え得る。図2に示されるように、方法(100)は工程(115)を備え得る。工程(115)は、プログラムAのための年齢層にある患者に関する、完全な記録評価である。
一実施形態において、歯科の専門家、歯科矯正の専門家、又は医療の専門家などの専門家、助手、又は保健士(以下、「専門家」と称する)が、患者に対して初期評価を行ってもよい。初期評価の後、システム(10)及び/又は方法(100)は、患者の特徴の特定の判定に基づき、事前の及び/又は初期の診断を作成し得る。システム(10)及び/又は方法(100)は、完全な記録評価の前にそのような診断を提供し得る。
例えば、一実施形態において、プログラムAは、専門家によって評価され得る、7つの初期の判定特徴を有し得る。前記特徴は、以下の通りである:
1.任意の睡眠障害(いびき、注意欠陥、日中の眠気、午前の頭痛、等)
2.任意の著しい会話障害
3.下顎の後退
4.顎関節(「TMJ」)障害
5.口呼吸、指吸い、嚥下の問題などの習慣
6.膨れた扁桃腺又はアデノイド
7.末端間の顎関係及び/又は、顎前突の関係(例えば、下顎の前方のポジショニング)
故に、システム(10)及び/又は方法(100)は、更なる診察及び/又は完全な記録評価の診断を必要とすることなく、列挙される7つの判定要因に基づき、予備の及び/又は初期の診断を作成し得る。システム(10)及び/又は方法(100)は、7つの判定要因について決定を行ってもよい。その結果、システム(10)及び/又は方法(100)は、完全な記録評価の前に、処置の推奨のための評価及び/又は診断を提供し得る。
また、専門家は、患者の様々な他の要因及び/又は問題を評価し得る。例えば、専門家は、患者に任意の不眠症があるかどうかを評価してもよい。特に、評価は以下を判定し得る:
1.患者に、活動亢進、注意欠陥障害(「ADD」)があるか、及び/又は眠そうに見えるか?
2.患者に、過度のオーバージェット及び/又は3mm以上のII級の関係があるか?
3.患者が口呼吸を行うか、口蓋が狭いか、及び/又は、指吸いのような習慣があるか?
4.患者に膨れた扁桃腺があるか?
4つの質問の何れかに対する応答が肯定の場合、専門家は、患者の睡眠習慣の更なる詳細を得るために、患者の親に睡眠呼吸障害のアンケートを提供し得る。睡眠呼吸障害のアンケート上の複数の項目への応答が肯定であることは、更なる記録及び/又は可能な処置のための推奨が必要とされ得ることを、示し得る。
また、システム(10)のCPU(20)は、睡眠呼吸障害に関連するデータを含むデータベース(55)中の情報にアクセスし得る。例えば、情報は、以下のカテゴリによって整理されるデータを備え得る:症状、許容可能な通常量、発生率、12歳までの問題の危険性、12歳までの結果として生じる問題、及び/又は処置の推奨。
一実施形態において、プログラムAは、子供の睡眠障害を診断及び/又は処置するために使用され得る。例えば、図11は、いびき及び口呼吸と共に、最も一般的な行動的な症状を概説する。図11に示されるようなデータベース(55)からの情報は、発生の関連する許容可能な量及び発生率を伴う症状に関するデータを備え得る。更に、情報は、特定の症状の関連する危険性及び/又は結果として生じる問題の可能性に、症状を関連づけるデータを備え得る。最終的に、情報は、症状のための処置の推奨を備え得る。データベース(55)からのデータは、予備の及び/又は初期の評価及び/又は診断を用意するために使用され得る。
専門家はまた、患者に任意の会話障害があるかどうかを判定し得る。例えば、専門家は、患者が理解に困っているか、子音を落としているか、及び/又は舌のもつれがあるかどうかを尋ねる場合がある。もしそうであれば、患者の会話習慣の更なる詳細を得るために、会話のアンケートが患者の親に提供され得る。専門家はまた、患者に、オープンバイト及び/又は舌刺激の問題といった任意の他の問題があるかどうかを判定し得る。システム(10)及び/又は方法(100)は、上記評価項目の何れかに対する応答が肯定の場合、更なる解析を推奨し得る。
システム(10)及び/又は方法(100)は、結果、及び/又は、患者に関する更なる解析の重要性及び/又は要件の説明を伴う文書を作成し得る。文書は、電子フォーマット及び/又はハード・コピー・フォーマットで作成されてもよい。文書は、患者の親に与えられ得る。必要な場合及び/又は所望される場合、専門家は、患者の親に追加情報を提供してもよい。しかし、文書は、患者に関する予備の及び/又は初期の評価及び/又は診断と共に、患者の親に提供され得る。
文書は、発見された及び/又は患者に存在する問題を要約し得る。初期の判定特徴の7つの要素の評価及び/又は説明が、文書で提供され得る。文書は、患者が有し得る問題の何れか、及び、処置に関する任意の関連する推奨を列挙し得る。文書はまた、将来の処置が、患者が備える問題に対して保証され得るかどうかを予測し得る。文書は、自覚症状を引き起こす睡眠障害に関係する問題を説明し得る。例えば、気道の制限による血液中の酸素の欠如により、結果として高血圧と他の深刻な心臓の問題が生じ得る。
一実施形態において、システム(10)及び/又は方法(100)は、様々な他の状態を測定し得る。例えば、上顎中切縁上にある目印を識別することにより、且つ、下顎中切歯との接点までの後部の咬合平面に平行な距離を測定することにより、下顎の後退が測定され得る。下顎の後退、アデノイドの大きさ、及び/又は鼻咽腔と口腔咽頭の前後の幅が、頭蓋計測のX線フィルム及び/又は3−Dフィルムを使用する完全な記録評価の間に、判定され得る。
一実施形態において、システム(10)及び/又は方法(100)は、患者のオーバージェットを測定し、及び、12歳までに予期されるオーバージェットを予測し得る。システム(10)及び/又は方法(100)は、処置の推奨を提供し得る。システム(10)及び/又は方法(100)は、基準と比較することで判定され得るオーバージェットの特定の重症度に関する推奨を得る場合がある。
例えば、患者に睡眠障害がある場合、3mm以上の任意のオーバージェットのための処置が、乳歯列において推奨され得る。4mm以上の任意のオーバージェットのための処置は、潜在的な睡眠障害が患者において進行するのを妨げるために推奨され得る。特に睡眠障害が患者において疑われる場合、図12は、矯正され得るオーバージェットを示す。オーバージェットは、睡眠障害に関係する場合の患者に問題を引き起こす場合がある。しかし、オーバージェットはこの年齢で矯正されてもよい。
一実施形態において、文書は、オーバージェットの特定の測定値、及び特異的な処置の推奨に関係するデータを含み得る。例えば、文書は、4mmのオーバージェットに、気道狭窄に関連している強い危険性があり、且つこの年齢で矯正され得ることを、説明する場合がある。
TMJ障害は幼い子供における問題であり、存在する場合に処置が重要であり得る。専門家は、例えば、身体検査を行う及び/又はTMJに関連した一連の質問を尋ねることにより、TMJ障害に関して患者を診察し得る。TMJの症状は、初期の診察で確認され、且つ、完全な記録評価の間に確認され得る。
専門家はまた、患者が備え得る特定の習慣について質問してもよい。例えば、そのような習慣は、嚥下の問題、口呼吸、及び/又は親指しゃぶり、及び/又は指吸いなどであり得る。また、会話の習慣及び/又は問題も判定され得る。患者の会話習慣の更なる詳細を得るために、会話のアンケートは、患者の親に提供され得る。
専門家は、患者がいびきをかくかどうかを調査し、もしそうであれば、いびきの頻度を調査し得る。例えば、患者が頻繁に及び/又は習慣的にいびきをかく場合、専門家は、アデノイド及び/又は扁桃腺が脹れているかを判定するために患者を診察してもよい。アデノイド及び/又は扁桃腺が主に脹れている場合、又は患者の鼻呼吸が困難な場合、患者は、小児科医、又は耳鼻咽喉(「ENT」)専門家に紹介され得る。
専門家はまた、患者が容易に鼻呼吸を行うか、患者の鼻呼吸が困難なものか、又は、鼻呼吸ができないかどうかを調査し得る。他の観察は、顎後退症の下顎及び/又は過度のオーバージェットが患者にあるかどうかに関するものでよい。更なる観察は、患者が仰向けの場合にのみいびきをかくか、任意の位置でいびきをかくかどうかに関するものでよい。
睡眠呼吸障害のアンケートは、患者が夜に努力呼吸を行う、呼吸困難である、及び/又は呼吸が喧しいこと、いびきが止まると2秒乃至4秒の間呼吸が止まること、及び/又は1時間に2回以上、呼吸停止することを示し得る。これらの状況において、専門家は、小児科医及び/又は睡眠専門家を患者に紹介し得る。
専門家は最初に、末端間の顎関係と顎前突の下顎を診断し、任意の進行を制御するのを支援するために推奨された矯正を行う。更に、完全な記録評価において側面部の頭蓋計測のX線フィルム又は3−Dフィルムにより、確認を行う。問題の重症度を確認及び推定するために、様々な測定が行われ得る。
一実施形態において、初期評価と診断は、更なる記録、撮像、及び/又は処置の推奨を推奨するほど、十分に完全なものあり得る。文書は、患者の親に提供され得る。文書は、初期の処置の推奨を概説し、且つ結果のデータを含み得る。文書は処置時間と料金を記載し得る。文書はまた、例えば処置を行わなかった結果として、12歳での患者の他の類例の写真を備え得る。
一実施形態において、システム(10)及び/又は方法(100)はまた、図2の工程(115)に示されるようにプログラムAの完全な記録評価を包含し得る。完全な記録評価の一部として、専門家は、患者のX線を撮影し得る。例えば、X線は、患者のデジタル・パノラマX線フィルム、側面部のデジタル頭蓋計測のX線フィルム、及び/又は3−DのX線フィルムを含み得る。詳細が3−DのX線でより明らかに見ることができるため、そのようなX線フィルムが好ましい場合がある。完全な記録評価における撮像は、口内及び/又は顔面の写真を含んでもよい。
専門家は、完全な記録評価の一部として患者の口腔診察を行ってもよい。専門家は、完了した睡眠呼吸障害のアンケート及び/又は会話のアンケートを調べ得る。睡眠呼吸障害のアンケートが、患者が夜に努力呼吸を行う、呼吸困難である、呼吸が喧しいこと、いびきが止まると2秒乃至4秒の間呼吸が止まること、及び/又は1時間に2回以上、呼吸停止することを示し得る場合、専門家は、小児科医及び/又は睡眠専門家を患者に紹介し得る。更に、患者は、可能な無呼吸又は減呼吸を確認するために、家庭内夜間調査(home night study)を必要とし得る。家庭内夜間調査は、呼吸が4秒以上止まり、且つ1時間に2回以上生じ得る睡眠無呼吸が患者にあることを示し得る。家庭内夜間調査は、患者が減呼吸を行うことを示し、そこでは、患者は努力呼吸を行う場合がある。そのような肯定の指標は、睡眠専門家への紹介を必要とし得る。睡眠呼吸障害のアンケートの7以上の項目に対する応答が肯定であることは、矯正を保証する睡眠呼吸障害が患者にあることを示し得る。処置は、口呼吸、習慣的又は周期的ないびき、狭い口蓋、顎後退症の下顎など、患者が有し得る他の症状に依存し得る。
専門家は、完全な記録評価中に患者が自身の鼻で呼吸することが可能かどうかを確認し得る。そうでない場合、専門家は、口蓋が狭窄しているかどうかを確認し得る。口蓋は、通常の量と比較され得る。口蓋が異常な量である場合、口蓋は広くされる必要があり得る。口蓋が通常の幅である場合、専門家は、ずれた(deviated)隔膜及び/又は脹れたアデノイド及び/又は扁桃腺を確認するために、小児科医に患者を紹介し得る。
完全な記録評価は、初期の診察で観察され得るように、クリッキング、開口のずれ、最大開口、疼痛、困難な開口、及び/又は咀嚼の困難を観察するために、更なるTMJ診察を必要とし得る。これら問題の何れかが存在する場合、開口の制限を除き、患者は処置され得る。患者の開口が制限される場合、専門家はTMJ専門家に患者を紹介し得る。TMJに関する情報は、初期の診察後に与えられてもよい。
専門家は、完全な記録評価の一部として患者の習慣を考慮し得る。例えば、子供が一日中自分の親指及び/又は指をしゃぶる場合、問題は深刻なものであり得る。典型的に、患者は、就学した後に指をしゃぶる習慣を減らす場合がある。親指しゃぶり及び/又は指吸いが、5歳の患者においてオープンバイトを引き起こす場合、オープンバイトは、特に患者の口が一日中呼吸を行う場合に矯正され得る。嚥下の問題、舌突出、及び/又は指吸いの習慣など、口蓋を狭くさせ得る他の習慣は、この習慣が口蓋幅に影響を及ぼすのを妨げるために矯正され得る。
専門家は、睡眠障害が存在し得ることを示す会話のアンケートから、任意の会話障害を調査し得る。専門家は、睡眠障害、特にいびき、活動亢進、注意欠損、日中の眠気、及び口呼吸について、患者の親に詳しく質問してもよい。そのような問題は、5つの最も重要な症状であり得る。
専門家は、利用可能な場合、完全な記録評価の一部として、パノラマフィルム及び/又は3−Dフィルムを解析してもよい。パノラマフィルム及び/又は3−Dフィルムは、システム(10)及び/又は方法(100)によって解析され得る。例えば、CPU(20)は、全ての生えていない歯が存在することを確実にするために、パノラマフィルム及び/又は3−Dフィルムを解析し得る。専門家はまた、この調査を実行してもよい。任意の永久歯が喪失している場合、喪失歯はチャートに表わされ得る。例えば、図3は歯列チャート(200)を示す。歯列チャート(200)は、例えば口の歯列を表わすために、ボックスなどのプレースホールダーを備え得る。歯列の相対的な配置は、歯列チャート(200)上で編成され得る。生えた歯は、歯列チャート(200)上に示され得る。
専門家は、歯列弓の中に生えるように、生えていない歯が適切なそれぞれの位置にあることを確認するために、システム(10)を使用して生えていない歯を物理的に診察し得る。専門家は、歯列チャート(200)上で歯列を図で示し得る。適切なそれぞれの位置にある、生えていない任意の歯も、歯列チャート(200)上に図で示され得る。専門家は、任意の余分な歯が存在するかどうか、及び/又は、余分な歯が現在及び/又は将来的に除去する必要があるかどうかを判定し得る。専門家はまた、嚢腫、腫瘍、膿瘍、骨の問題など、存在する任意の他の観察可能な問題のために患者を診察してもよい。
専門家はまた、完全な記録評価の間、頭蓋計測のX線フィルム及び/又は3−Dのフィルムを解析し得る。専門家は、鼻咽腔の3つの測定値を得るために、システム(10)及び/又は方法(100)を使用し得る。特定の解剖部分が位置付けられ、測定され得る。例えば、口蓋垂から咽頭の後壁までの狭くなった距離の測定が、行われ得る。口蓋垂の厚みが測定され得る。口蓋垂の先端から咽頭の後壁までの測定が、行われ得る。舌の基部から咽頭の後壁までの口腔咽頭の測定も、行われ得る。
量が標準又は異常であるかを判定するために、測定値が得られる場合がある。任意の鼻咽腔測定値が異常な場合、専門家は、例えば、アデノイド及び/又は扁桃腺が脹れているかどうかなど、潜在的な原因を確認し得る。患者に呼吸障害があると考えられる場合、任意の脹れた扁桃腺及び/又はアデノイドは、可能な除去のために小児科医に委ねられ得る。
任意の鼻咽腔測定値が異常な場合、専門家は、上顎歯列弓が狭いかどうかなど、潜在的な原因を確認し得る。システム(10)は、犬歯、第1乳臼歯、第2乳臼歯、及び/又は第1永久臼歯にわたる領域において、寸法を測定し得る。CPU(20)は、測定値が通常又は異常かどうかを、データベースの情報から判定し、処置の推奨を提供し得る。
専門家は、完全な記録評価の間、頭蓋計測のX線フィルム及び/又は3−Dのフィルムを更に解析し得る。専門家は、上顎と下顎の顎後退の位置の測定値を得るために、システム(10)を使用し得る。専門家は、例えば点Ba、A、B、N、Gn、Po、Me、上顎及び下顎の下切歯の先端、Co、ANS、PNS、Goなどの、様々な目印を、システム(10)を使用して位置付け得る。
システム(10)は以下の直線距離を測定し得る:Ba−A、Ba−B、ANB、オーバージェット、Co−Gn、N−Me、Ba−PNS、及びANS−Me。CPU(20)は、直線距離を、正常及び異常な測定値と比較し得る。この目的のために、CPU(20)は、データベース(55)からの情報にアクセスし得る。オーバージェット、ANB、Bo−A、及びBa−Bが異常な場合、専門家は、患者に睡眠障害があると疑われる場合に処置の推奨を行い得る。
任意の鼻咽腔測定値が異常な場合、専門家は、例えばオープンバイトなどの、潜在的な原因を確認し得る。システム(20)は、オープンバイトの任意の証拠を測定し得る。オープンバイトは、指吸いの習慣を伴い、処置が強く推奨され得る。更に、システム(10)は、末端間の顎関係及び任意のIII級の傾向を測定し得る。どちらかが存在する場合、特に骨格上のIII級が3mm未満である場合に処置が強く推奨され得る。最終的に、CPU(20)は、2つの下顎乳犬歯の先端を識別し、且つ、切歯の利用可能空間の歯列弓の曲率を得るために、この距離に0.926の因数を乗じる。システム(10)及び/又は方法(100)はまた、利用可能空間を得るために、下顎の4つの乳切歯の切縁に沿って曲率を測定し得る。上顎歯列は同じ方法で評価され得る。CPU(20)は、データベース(55)にアクセスして、使用のために推奨され得る装置の大きさを判定し得る。
図2の工程(115)に示される完全な記録評価は、完全な記録評価及び/又は他の解析から結果として生じ得る、任意の結果を判定及び/又は列挙するためにシステム(10)を利用し得る。完全な記録評価は、口腔診察、パノラマフィルム及び/又は3−Dフィルム、及び/又は頭蓋計測フィルム及び/又は3−Dフィルムによって示される、任意の推奨された処置及び/又は手順を備える。故に、システム(10)及び/又は方法(100)は、3歳乃至5歳の患者の初期の乳歯列の、初期評価及び完全な記録評価、及び/又は解析を提供し得る。
初期評価及び/又は完全な記録評価の結果として、装置が、全体的な処置計画の一部として患者に推奨された処置となり得る。例えば、システム(10)は、装置、及び/又は、装置が特定の状態について示されるかどうかに関する、データベース(55)の中の情報を有し得る。図5は、CPU(20)からの装置の推奨に関連付けて、アクセスされ得る情報の集まりを示す。一実施形態において、CPU(20)は、データベース(55)から図5の中の情報にアクセスし得る。図5は、患者の症状、患者の症状に最も適用可能な装置、及び/又は装置の推奨される使用を列挙し得る。様々な習慣コレクタ(habit correctors)及びユースアプライアンス(youth appliances)が列挙され得る。特に、特定の装置が名前ごとに列挙され得る。例えば、Nite=Guide(登録商標)装置は、特定の問題のために夜に着用され得る。故に、システム(10)のCPU(20)は、患者に適切な装置を判定するためにデータベース(55)にアクセスし得る。
図2に示されるように、工程(120)は方法(100)のプログラムBを示す。プログラムBは、5歳から7歳までの年齢に及ぶ子供及び/又は患者のために設計され得る。プログラムBは、この年齢層にある患者の歯列及び/又は口腔成長に関連するように構成され得る。特に、この年齢層の患者は、過度期の歯列を持ち得る。故に、プログラムBは、患者の初期評価及び/又は任意の他の診察を、患者の特異的な年齢と相互に関連付ける場合がある。関連付けた初期評価は、初期評価を患者の成長の現状に集中させる(focus)場合がある。特定の評価は、プログラムBにおける年齢層のために示されない場合がある。しかし、他の評価は患者の成長の現状において重大な場合がある。この目的のために、以下に説明されるようにプログラムBが実行され得る。
一実施形態において、以下の問題の何れか1つは、処置の推奨、及び/又は図2の工程(125)に示される完全な記録評価を必要とし得る。問題は、以下の通りである:
1.患者が処置の対象であるかどうか判定するために、下顎歯列弓と上顎歯列弓の長さの解析が実行され得る、叢生/スペーシング。他の問題(例えば、空間不足による転位歯、喪失歯、及び様々な他の問題)が、専門家によって診察され且つ注意され得る。
2.1.25mm以上のオーバーバイト、及び/又は任意の重症度のオープンバイト
3.3mm以上のオーバージェット、及び/又は、末端間の又は仮のIII級の関係であり得る、0mmを含む任意の重症度のIII級の関係
4.任意の重症度のクロスバイト
5.開口の制限を除く、任意の2つの症状を有するTMJ
6.例えば、親指しゃぶり、指吸い、嚥下、会話障害、及び/又は口呼吸などの習慣
7.疑わしい睡眠呼吸障害
8.狭窄した上顎歯列弓
システム(10)及び/又は方法(100)は、患者に文書を作成し得る。文書は、約8つの項目の何れかが、標準を超えると考慮される問題であるかどうかを要約し得る。文書はまた、完全な記録評価及び/又は可能性の高い処置が推奨され得る理由を、説明し得る。文書は、必要とされる処置時間、患者の責任能力、関係する任意の料金、成功の可能性、及び任意の起こり得る再発を含み得る。文書は、任意の処置を行わないと歯がどのようになるかを示す写真を有し得る。
CPU(20)は、考慮及び/又は調査を行うために結果を伴う文書を患者の親に作成及び/又は印刷する。例えば、図6に示されるように文書が構成され得る。初期評価(105)が方法(100)のプログラムBの工程(120)において実行された後、及び、完全な記録評価が行なわれ得る工程(125)の前に、文書が作成され得る。
更に、専門家、歯科助手、又は保健士は、患者を診察し、自身の答えをモニター(35)に示し得る。例えば、診察は、存在する歯が、第1永久臼歯を除き、単に脱落性であるかどうかを判定し得る。もしそうであれば、診察は、叢生及びスペーシングが生じることなく下顎乳切歯が真っ直ぐであるかどうかを判定し得る。診察は、任意の永久歯が存在するかどうかを判定し得る。もしそうであれば、専門家は患者を診察し、モニター(35)に表示される歯列チャート(200)上に永久歯を示し得る。
専門家はまた、脱落性又は永久性の何れかである、上顎切歯及び/又は下顎切歯が曲がっているかどうかを判定し得る。もしそうでなければ、専門家は患者を診察し、任意の乳歯が存在しないかどうかを示し、且つ、歯列チャート(200)上に不在の歯を示し得る。更に、任意の歯が存在しない場合、専門家は、患者を診察し、及び/又は、間隔が部分的又は完全に閉鎖されているかどうかを示し得る。専門家は、任意の永久歯が組織を通って生えている及び/又は完全に生えたかどうかを、判定し得る。
例えば、学校に要求される場合、専門家はまた、虫歯チェック(decay check)を実行してもよい。歯列チャート(200)に、別個のシート上で患者に存在する疑わしい空洞の数を示す別個の文書が記載され得る。虫歯の疑いのある歯は、歯列チャート(200)に示され得る。その結果、患者は、処置のために歯科医への訪問を必要とし得る。
専門家は、更に患者を診察し、自身の答えをモニター(35)に示し得る。例えば、専門家は、患者にオープンバイトがあるかどうかを判定し得る。もしそうであれば、専門家は、オープンバイトが習慣によるものか、及び/又は骨格上のものであるかどうかを判定し得る。更に、専門家は、患者にIII級の問題、末端間の仮のIII級の問題、及び/又は骨格上のIII級の問題があるかどうかを判定し得る。また、専門家は、患者に、任意の前部及び/又は後部のクロスバイト、又は狭窄した口蓋があるかどうかを判定し得る。
専門家は、更に患者を診察し、UI(30)により自身の答えを入力し得る。例えば、診察は、患者にTMJがあるかどうかを判定し得る。診察は、以下のTMJ障害の確認を含み得る:
a)散発性又は常習的なクリッキング
b)常習的又は稀に起こる疼痛及び/又は頭痛
c)開口のずれ、又は開口の困難
d)噛みくだきの困難
e)2本の指だけによる開口の制限。
専門家はまた、更に患者を診察し、UI(30)により自身の答えを入力し得る。診察は、例えば、患者が特定の習慣を持っているかどうかを判定し得る。診察は、下記の習慣を確認し得る:
a)嚥下の問題及び/又は舌突出
b)夜間のみ、又は日中と夜間の口呼吸
c)会話障害(例えば、舌もつれ、又は、患者の会話の理解の困難)
d)夜間のみ、又は日中と夜間の親指しゃぶり及び/又は指吸
専門家は、歯列、歯が咬み合った顔面の輪郭、及び歯が咬み合った顔面の正面をスキャンし得る。専門家は、上部及び下部の切縁を示し得る、正面のハイスマイル(high smile)と正面の広く開いた口を観察し得る。
専門家が歯列をスキャンした後、システム(10)は様々な目印を識別し得る。CPU(20)は、歯列のスキャンされたスタディキャストから目印を識別し、又は、専門家は手で目印を自ら識別し得る。IC(40)のワンド(45)を使用して患者の口をスキャンすることで、より信頼性があり、一貫していて、且つ偏りのない、デジタル化した歯列を提供できる。以下の目印が識別され得る:
a)明確且つ真っ直ぐであっても左又は右にある1つの中切歯の上顎切縁及び/又は下顎切縁(完全に生えている場合には中切歯は脱落性又は永久性であり得る)
b)上顎乳犬歯及び/又は下顎乳犬歯の近心
c)生えている場合に脱落性又は永久性である、上顎中切歯及び/又は下顎中切歯と側面部の近心及び遠心
d)上顎犬歯と下顎犬歯の咬頭の先端
e)歯の損失及び/又は虫歯により後部空間が不足する場合の、乳犬歯の遠心及び第2乳臼歯の遠心
f)全ての上顎乳臼歯及び/又は下顎乳臼歯の咬合面上の中心点
CPU(20)は、下顎切歯の領域及び/又は上顎切歯の領域の歯列弓周長解析を行い得る。例えば、下顎乳切歯のみが存在する場合、下顎の歯列弓周長解析が実行され得る。上記の目印d)(即ち、乳犬歯の先端から他の犬歯の先端まで)において識別された目印に、0.926の因数を乗じて、その結果に4が足され得る。最終の数は、下顎切歯領域の利用可能空間であり得る。また、システム(10)及び/又はCPU(20)は、犬歯の近心間の歯列弓の曲線を測定し得る。
乳切歯のみが存在する場合、下顎の4つの乳切歯の近心から遠心までの幅は、存在する任意の空間を得るために、上述の計算した利用可能空間から引かれ得る。歯の間の空間、及び/又は乳切歯の叢生は、処置が推奨されるかどうかを判定し得る。CPU(20)は、データベース(55)中の情報にアクセスし、測定値をデータベース(55)中の情報と比較して、処置が推奨されるかどうかを判定し得る。情報は更に、各測定値に関して、不正咬合の発生、将来的な危険性、及び/又は、特定の年齢までの叢生の予測を示し得る。そのような情報は、患者の親に提供され得る。
また、下顎永久切歯が現れている場合、CPU(20)は、必要な空間を得るために、下顎中切歯の近心から遠心までの幅に4を乗じて、1を足し得る。必要とされる空間未満の利用可能空間は、歯列弓不足、歯列弓過剰に等しく、又は標準の場合がある。1mmを超える任意の歯列弓不足が存在する場合、上顎がどんな様子であるかにかかわらず、処置が強く推奨され得る。CPU(20)は、処置が推奨されるかどうかを判定するために、データベース(55)中の情報にアクセスし、測定値をデータベース(55)中の情報と比較し得る。下顎の歯列弓周長解析が行われ、第1の下顎永久切歯、又は下顎切歯の任意の数が組織を通じて破損する(broken)場合、CPU(20)はデータベース(55)中の情報にアクセスして、どの歯が生えるかに依存してどのくらいの空間が生じると予期されるかに関する情報を得る。
例えば、データベース中の情報は、最初の診察時にどの歯が完全に生えたかについて説明し得る。情報はまた、どのくらいの拡張が約8歳までに生じるかについて述べる場合がある。それ故、下顎乳犬歯の先端から他方の対向する犬歯の先端までに0.926の因数を乗じて、その結果に4を足すことで、上述の下顎の利用可能空間の計算が、計算され得る。結果は、下顎切歯の出現から予期される拡張を表わし得る。しかし、完全に生えた永久歯の量がそれぞれ減少したため、足された4が変更し得るという点で、4mmが変えられなければならないかもしれない。それ故、CPU(20)は、データベース(55)中の他の情報にアクセスし得る。
例えば、下顎の永久中切歯の両方が完全に生えた場合、他の情報は、将来の歯列弓の拡張の1mmだけが残り得ることを示す。故に、下顎の利用可能空間を得るために、下顎乳犬歯の先端から他方の対向する犬歯の先端までに0.926の因数を乗じてその結果に1を足すことにより、利用可能空間の式が、計算され得る。一旦利用可能空間が判定されると、必要な空間は、1つの下顎永久中切歯の近心から遠心までの幅に4を乗じて、2つの側面部に関して1mmを足すことにより、測定され得る。必要な空間は、利用可能空間から引かれ得る。結果は、負数で叢生を表わし、正数で過剰を表わし、又は、結果が0である場合に標準であり得る。CPU(20)は、データベース(55)中の情報にアクセスし、測定値をデータベース(55)中の情報と比較して、処置が推奨されるかどうかを判定し得る。
CPU(20)は、7mmより大きな下顎の叢生が存在する場合に処置のパラメータを得るためにデータベース(55)中の情報にアクセスし、更なる処置の制限された量が必要とされる時を示す。そのような更なる処置は、余分に3mmをもたらし得る、バンパー又はヘッドギアを使用し得る。前記更なる処置は追加費用を必要とし、CPU(20)は患者に報酬額を文書で提示し得る。また、データベース(55)中の情報は、バンパーによってさえも処置されず、且つ、患者が固定歯列矯正のために専門家を必要とする際に推奨される、極度の制限を提供し得る。
更に、データベース(55)中の情報は、叢生の矯正に利用可能である空間の合計を産出するために、強力な拡張から、及び下顎乳臼歯を取り除くことから利用可能となる、合計の下顎空間を提供し得る。Nite=Guide(登録商標)装置の手順が、第1の下顎の永久中切歯が組織を破壊する正確な時間に開始される場合、7mmの矯正が、装置のみによって利用可能となり得る。これより多くの叢生が存在する場合、バンパーの使用は、余分に3mmを提供し、それにより、Nite=Guide(登録商標)装置及びバンパーにより作成される合計の可能な空間は、10mmとなり得る。11mm以上の値が、固定歯列矯正のために専門家に参照され得る。
一実施形態において、バンパーの適切な大きさを計算するために、CPU(20)によって測定が行われ得る。上顎のバンパーの大きさを推定するために、CPU(20)は、下顎第1臼歯又は上顎第1臼歯の近心頬側咬頭の中心と2mm頬側で対抗する点から距離を測定し得る。測定は、左側又は右側から行われ得る。測定は、この点から対向面上の同じ点にまで、近心頬側咬頭の中心から2mmの頬側で、正確には、測定の線を、歯肉縁にある歯の頬側面と唇面から2mm離れた状態に保つ歯列弓の周囲で行われる。測定は、歯肉縁から舌の方向及び僅かに咬合面に、歯の頬側面(teeth bucco)の最も突出した及び/又は幅広い位置で行われ得る。上顎切歯が唇の方へひどく傾いている場合、測定は、これら上顎切歯の切縁ではなく、この歯肉縁に対して2mmの唇(labial to)の歯肉縁にて行われ得る。この測定は、図17に従いバンパーの適切な大きさに使用されてもよい。
一実施形態において、CPU(20)は、得られた情報をデータベース(55)中の情報と比較し得る。例えば、図22は、バンパーの大きさに関係する情報を示す。測定値は、バンパーの大きさの数を示す特定の範囲内にあり得る。バンパーの実際の大きさも、図22に提供され得る。
一実施形態において、TMJ障害とTMD診断に関係するデータは、システム(10)によって使用され得る。特定の症状が、CPU(20)に導入され得る。例えば、TMJ音がシステム(10)により記録され得る。周波数、振幅、及び種類が、各TMJの上に置かれる聴診器と同様のデバイスによりサンプリングされ得る。患者が口を開閉すると(opens and closes)、デバイスは、クリッキング及び摩擦音(cretitus)の音を記録し得る。TMJ音は、正常咬合において、同様に、クリッキング音をなくす前進位置において記録され得る。記録は、進渉及び/又は改善を確認するために、処置期間後に繰り返され得る。
また、患者が歯を咬み鳴らす音も一緒に記録され得る。歯を共に咬合させる際の固体の1つ又は複数の音雑音は、咬合が十分に対等にされているか、又は様々な干渉があるかどうかを判定し得る。咬合時の不適当な接触の領域が見つかることもある(located)。
患者の開閉運動のビデオが作られ得る。ビデオはデジタル録画され得る。単一の直線が、開閉運動上に存在し得る。様々な側方運動が記録され得る。顎の最大開度の画像が、mmで測定され、図23に列挙される様々な年齢に応じた標準及び異常な口の開口と比較され得る。
更に、CPU(20)は、様々な下顎永久切歯がある場合に事例(case)が矯正されるかどうかを判定するために、データベース(55)中の情報にアクセスし、測定値をデータベース(55)中の情報と比較し得る。どの歯が既に生えているのか、及び、Nite=Guide(登録商標)装置が、後部の乳臼歯の除去に単独で使用されるかどうか、又は追加のバンパーが必要かどうかに依存して、叢生の6.5mmから10mmまでの任意の叢生した歯列が、矯正され得る。
更に、データベース(55)中の情報は、様々な永久切歯が完全に生えた後に利用可能となり得る、合計の下顎空間を提供し得る。合計の下顎空間は、永久切歯の発生に加え、後部の乳臼歯の除去により、拡張可能であり得る。突出した叢生及び/又はスペーシング、及び、患者に提示される処置の推奨を得るために、必要な空間は、利用可能空間から引かれ、存在する叢生又はスペーシングの程度を得る。データベース(55)中の情報は、患者の下顎歯列弓の状態を親に通知するために使用され得る
下顎の歯列弓は主に診断に使用され得るが、CPU(20)は、上顎切歯の歯列弓の歯列弓周長解析を実行し得る。上顎の歯列弓周長解析は、下顎歯列弓周長の解析と同様の方法で実行され得る。上顎乳切歯のみが存在する場合、上顎の歯列弓周長解析が実行され得る。上顎乳犬歯の先端から、反対側にある対抗する乳犬歯の先端までに、0.9932の因数を乗じて、その結果に7が足され得る。最終的な数は、上顎の利用可能空間であり得る。
下顎の永久中切歯の近心から遠心までの幅は、生えている場合、上顎永久歯のおよその大きさを得るために測定され得る。例えば、上顎の永久中切歯の大きさは、1.61の因数を乗じた下顎の永久中切歯の大きさに等しい場合がある。上顎の永久側面部の大きさは、1.23の因数を乗じた下顎の永久中切歯の大きさに等しい場合がある。合計の必要とされる上顎は、上顎の永久中切歯と上顎の永久側切歯を加えて2を乗じることにより、判定され得る。CPU(20)は、データベース(55)中の情報にアクセスし、測定値をデータベース(55)中の情報と比較して、様々な永久歯が既に生えている場合に予期される将来的な拡張の量を判定し得る。下顎歯列弓の計算の場合と同じ方法において、様々な上顎の永久切歯が存在し、上顎の永久切歯の完全な発生によって作られる残りの空間は、緩やかに減少する。上顎歯列弓に必要な空間は、上記のような同じ方法で得られる場合がある。
上顎の永久切歯の1mm以上の欠乏が、処置を強く推奨され得る。1mmは、美観的な目的のために処置され得るが、大半の親は、任意の叢生が上顎歯列弓に存在するのを望まない。しかし、下顎は通常、処置が必要かどうかを判定するために診断上の歯列弓であり得る。上顎歯列弓の結果は、患者の親に提示され得る。
上顎永久切歯と下顎永久切歯が組織を通って部分的に姿を見せず、且つ上顎及び下顎の乳切歯が存在する場合、上顎の歯列弓周長解析が実行され得る。上顎の利用可能空間は、上顎乳犬歯の先端を反対側の乳犬歯の先端と比較し、且つ0.9932の因数を乗じてその結果に7を加えることにより、判定され得る。最終的な数は、上顎の脱落性領域の利用可能空間であり得る。下顎の永久中切歯が最初の測定に存在しないため、必要な空間は、より困難であると推定され得る。しかし、1つの下顎の永久切歯が現れるまで、処置は開始されない。
下顎の永久切歯が全て存在する場合、CPU(20)は、4つの下顎永久切歯の幅を測定することにより、及びまた、犬歯の近心から他の犬歯の近心までの下顎の歯列弓の曲率を測定して、欠乏、過剰を得るため、又は叢生を得ないために、利用可能空間に等しい歯列弓の曲率から実際の歯の大きさを引くことにより、歯列弓周長解析を実行し得る。
前方の位置で上顎切歯にオーバージェットが存在し得る場合を除き、上顎の歯列弓周長解析が同様の方法で行われ得る。CPU(20)は、下顎切歯の歯列弓の曲率の2mm前方に曲率の位置を決め、1つの上顎の犬歯の近心から、他の犬歯の近心までの距離を測定して、上顎の利用可能空間を得る。上顎の必要な空間は、上顎の永久中切歯の幅を測定してそれに3.5262を乗じることにより、又は、下顎の永久中切歯の幅に5.6776又は1.3385を乗じることにより、又は、上顎の犬歯から犬歯の幅までに1.0363を乗じることにより、得られ得る。1つの上顎の永久中切歯の幅は、1.6082の因数を乗じた下顎の永久中切歯の幅に等しい場合がある。1つの上顎の永久側面部の幅は、1.2287の因数を乗じた下顎の永久中切歯の幅に等しい場合がある。上顎の永久側面部は、上顎中切歯に0.7631の因数を乗じることにより、判定され得る。それ故、上顎の側面部が楔形であるか、又はより小さな側面部を備える場合、これらの側面部の計算は、小型の側面部の外観を標準に見せるために、標準サイズの側面部が結合形成(bonding)を伴うべき量を与え得る。
システム(10)は他の歯の状態も計算し得る。例えば、正面の切歯の垂直被蓋によって明確にされるオーバーバイトが、判定され得る。オーバーバイトは、上顎の乳中切歯又は上顎の永久中切歯の切縁上の点から、咬合平面と平行に位置する下顎乳中切歯及び/又は下顎永久中切歯の切縁の点まで、測定され得る。これにより、オーバーバイト測定を提供し得る。CPU(20)は、データベース(55)中の情報にアクセスし、オーバーバイトに関する将来的な問題を推定するためのパラメータを得て、及び/又は、処置を推奨し得る。
オープンバイトも測定され得る。追加の記録が、骨格上のオープンバイトを除いたオープンバイトの任意の発生に推奨され得る。習慣によるオープンバイトはまた、完全な記録評価及び/又は可能な処置のための、強力な指標を認可し得る。
オーバージェットは、上顎の乳中切歯又は永久中切歯から、咬合平面に平行な下顎の乳中切歯又は永久中切歯までの水平距離により、明確にされる。CPU(20)は、上顎中切歯の切縁から、咬合平面に平行な測定された下顎中切歯の切縁まで、オーバージェットを測定し得る。CPU(20)は、データベース(55)中の情報にアクセスし、オーバージェットに関する将来的な問題を推定するためのパラメータを得る、及び/又は、処置を推奨し得る。
更に、III級の関係が測定され得る。上顎の乳中切歯又は永久中切歯、同様に、他の上顎切歯が、骨格上のIII級又は末端間の関係と知られる、下顎の乳切歯又は永久切歯の後にある場合、III級関係が生じ得る。下顎が末端間の位置で接触した後に前方へずれる場合、仮のIII級が生じ得る。
システム(10)は、下顎の乳中切歯又は永久中切歯の切縁から、咬合平面に平行な上顎にある同じ乳中切歯又は永久中切歯の切縁まで、測定し得る。任意の末端間又はIII級の関係は、重症度にかかわらず、記録及び/又は処置の可能性の強い推奨を示し得る。
クロスバイトも測定され得る。例えば、専門家は、前部又は後部のクロスバイトが存在するかどうかを示し得る。CPU(20)はクロスバイトも判定し得る。CPU(20)は、データベース(55)中の情報にアクセスし、クロスバイトが存在する場合、クロスバイトのタイプ(前部、後部、又はその両方)、及び/又は処置の推奨を親に示し得る。
TMJ障害が示され得る。例えば、専門家は、TMJに関する任意の問題を報告し、患者の親への報告が作成され得る。CPU(20)は、データベース(55)中の情報にアクセスし、TMJが存在するかどうか、及び/又は処置の推奨を親に示し得る。
専門家はまた、患者の習慣を判定して、親に任意の問題を示し得る。例えば、親指をしゃぶる習慣(弱い歯、異常な嚥下、狭窄した口蓋、及び口呼吸を引き起こし得る)が、処置され得る。会話障害も処置を必要とし得る。疑わしい睡眠呼吸障害は、小児科医及び/又は睡眠専門家に接触させるための推奨を是認し得る。
加えて、専門家は、上顎の歯列弓の幅を診察して、上顎の歯列弓が狭く見えるかどうかを確かめる。CPU(20)は、上顎犬歯先端、小臼歯の中切歯、乳臼歯、及び永久臼歯を含む、後方歯の中切歯に点を位置付け得る。CPU(20)は、データベース(55)中の情報にアクセスし、パラメータを得て、小児患者における拡張を是認する、上顎の歯列弓の幅及び異常な量を示し得る。上顎骨の重度の狭細が、鼻呼吸の問題と共に、6歳から8歳の叢生した切歯に特に見られる場合、急速な口蓋の拡張装置が推奨され得る。この装置は、同じ症状に対し、特に女性において、中央の矢状縫合が閉じている場合に行われる治療と共に、約12歳から14歳までに推奨され得る。男性に関して、装置は約14歳から16歳の患者に推奨され得る。
CPU(20)は、調査のため、結果を伴う図6に示されるような文書を親に提供し得る。文書は、最初の診察の終わりに作成され得る。CPU(20)は、約8項目の何れかの標準を越えると考慮され得るものを要約し、そして、完全な記録評価及び可能性の高い処置が推奨される理由、処置時間、親及び/又は患者の責任能力、関係する料金、成功の可能性、任意の再発の可能性、及び、処置が行われない場合に歯がどのような外観になるかに関する写真を、簡潔に説明し得る。
CPU(20)は、システム(10)の最初の診断結果の文書と共に、患者の親に結果を文書で提示し得る。文書は、子供が有し得る様々な問題、即ち、叢生、オーバーバイト、オーバージェット、クロスバイト、TMJ、習慣、及び、疑わしい睡眠呼吸障害の問題、並びに狭い上顎歯列弓を、要約し得る。
クロスバイトに関する情報は、最初の診察者によって入力されるか、又はCPU(20)によって判定され得る。しかし、存在する習慣、又は頭痛、顎関節のクリッキング、開口のずれ、及び咀嚼困難などの症状は、診察する個人によって入力されるが、叢生、オーバーバイト、及びオーバージェットと同じ方法で、CPU(20)によって印刷され得る。その結果、最初の診察は、約10分以内で、親及び/又は患者に、変動を最小限にした公平な他覚的診断、及び/又は、不正咬合の8つの主な要素の解析を示し得る。
その結果、患者及び/又は患者の親は、相対的な重症度と共に存在する問題、発生率のパーセンテージ、将来的な進行の予測、及び、将来的に処置により得られる効果は何かに関する、詳細な報告を備え得る。患者及び/又は親は、歯科上の問題に対する理解があり、且つ、存在する処置の選択肢に関し、知識に基づき判断を下すことが可能であり得る。CPU(20)はまた、各状態の処置の料金と期間を患者に提供し得る。CPU(20)は、再発の情報及び/又は処置の安定性の情報を提供し得る。
CPU(20)からの文書は、測定値が標準又は異常かどうか、発生の発生率(the incidence of occurrence)、及び、将来(12歳まで、18歳まで、及び/又は幾つかの他の年齢までに)問題となる危険性のパーセンテージに関するこれらの要因を要約し得る。文書は、最初に測定された量がどのくらい将来存在すると予測されるのか、任意の処置が推奨されないか、最小限に推奨されるか、又は強く推奨されるかどうかについて、提供する。文書は、将来的な解析が推奨されるかどうか、及び/又は処置が推奨されるかどうかについての指標を提供し得る。文書は、処置の料金、処置の推定される期間、及び処置の推定される成功を提供し得る。
患者又は親が処置に進むことを決定した場合、患者は完全な記録評価を有し得る。この解析は、CPU(20)のプログラムによって得られ且つ解析される、パノラマX線フィルム及び頭蓋計測のX線フィルム又は3−DのX線フィルムを備え得る。問題のあるガミースマイル(gummy smile)、親が記入するアンケートを含む睡眠問題、例えば、いびきの発生、活動亢進、注意欠損、落ち着かない睡眠、学業不振、日中の眠気、口呼吸、歯の研磨、寝小便、及び、睡眠呼吸障害及び睡眠無呼吸を示す他の共通の関連する問題、扁桃腺及びアデノイドの膨張、並びに、会話障害などの他の要因も、専門家によって確認され得る。専門家は、解析のために情報をCPU(20)に入力し、様々な問題の有益なレビューを作成する。必要ならば、問題は、矯正治療の考慮、又は、例えば小児科医又は睡眠専門家への紹介を必要とし得る。
様々な他の要因、例えば、X線フィルムで観察される埋伏歯又は喪失歯、下顎体の厚み、歯根吸収の任意の証拠、中点から点AとBまでの測定値、及びSNA、SNB、ANB、下顎下縁平面角、顔面高の測定値、及び、鼻咽頭及び中咽頭の幅と量の測定値など頭蓋計測フィルムからの様々な測定値などが専門家によって観察及び/又は報告される。犬歯間の距離のために測定された任意の犬歯が、唇の方へ、舌の方向へ、又は前方或いは後方に標準の位置から動く場合、それにより、歯が位置する歯列弓の曲率に悪影響が生じることになる。二重の切歯、又は、小型或いは楔形の上顎側切歯等の、任意の異常に形成された歯は、中線関係(midline relations)である。これらの目印の多くは、歯の位置、様々な歯の存在又は欠如、歯の異常な形状、及び様々な目印、角度であり得、直線の頭蓋計測の測定値は、CPU(20)によって識別及び測定され、識別時のヒューマンエラーによって引き起こされる変動を排除し得る。
図2に示されるように、工程(120)は方法(100)のプログラムBを示す。方法(100)は、初期評価及び/又は完全な記録評価を備え得る。図2に示されるように、方法(100)の工程(125)は、プログラムBのための年齢層内にある患者のための、完全な記録評価であり得る。
プログラムBのための完全な記録評価において、専門家は、2つのX線フィルムを撮影してもよい。例えば、患者のデジタル・パノラマのX線フィルム及び/又は側面部のデジタル頭蓋計測のX線フィルムが、撮影され得る。また、患者のデジタル・パノラマのX線写真と側面部のデジタル頭蓋計測のX線フィルムを交換する、3−Dフィルムが撮影され得る。
プログラムBのための完全な記録評価において、専門家は、患者の安静空隙を確認する口腔診察を実行し得る。専門家は、患者の鼻、及び、患者のあごの下部に点を付け得る。専門家は、静止時に、及び咬合時に再度、距離を物理的に測定し得る。一実施形態において、CPU(20)は、鼻とあごの上に点を示し、デジタル化画像は、静止時と咬合時の患者により、ワンド(45)によって得られる場合がある。CPU(20)は、距離を測定し、且つ他方から1を引いて、安静空隙の量を得る。7mm以上など、過度の安静空隙を持つ任意の患者は、例えば、側面部の後部の舌突出について確認され、追加の取り外し可能な装置を必要とし得る。
CPU(20)は、上唇の下部のレベルにおいて、及び、脱落性又は永久性の何れかである上顎中切歯の冠部上の歯肉組織線に、点を位置付け得る。測定は、ハイスマイル中に現れる歯肉の表示又はガミースマイルの量で行われ得る。2mm以上のガミースマイルのある任意の患者は、12歳までガミースマイルがある。6歳での3mmのガミースマイルは、12歳で1mmのガミースマイルとなる。しかし、Nite=Guide(登録商標)装置は、3mmのガミースマイルを妨げることが可能な場合がある。例えば、2mmの任意の脱落性オーバーバイトは、3mmのガミースマイルに加えられる場合、ガミースマイルの量を妨げ得る。それ故、脱落性オーバーバイトに加えられた3mmの改善は、妨げられ得るガミースマイルの量に等しい場合がある。例えば、2mmの脱落性のオーバーバイトに加えられる3mmの改善は、妨げられ得るガミースマイルの5mmの総量に等しい場合がある。
後部のクロスバイトが存在する場合、専門家は、後部のクロスバイトが機能的又は歯科上のクロスバイトであるかを判定し得る。専門家は、UI(30)を使用してシステム(10)に情報を入力し得る。CPU(20)は一種の処置を推奨し得る。例えば、機能的なクロスバイトの場合、両側の拡張が推奨され得る。歯科上のクロスバイトの場合、クロスバイト・ワイヤーを配置したOcclus−o−Guide(登録商標)装置が推奨され得る。
専門家は、パノラマX線フィルムを解析し、任意の生えていない永久歯が喪失しているかどうかを判定し得る。専門家は、歯列チャート(200)に任意の喪失歯を示し得る。歯が喪失している場合、CPU(20)は、任意の小臼歯が喪失しているかどうか、及び/又は、処置が可能かどうかを判定し得る。4mm以上の重度の叢生が存在する場合、Occlus−o−Guide(登録商標)装置を備えたバンパーが使用され得る。8mm以上の叢生が存在する場合、専門家は、可能な固定処置のために、専門医に患者を紹介し得る。幾つかの歯が喪失している場合、CPU(20)は固定処置のために患者を専門医に紹介し得る。任意の歯が誤った位置に生えている、及び/又は歯根吸収がある場合、或いは、任意の嚢腫、膿瘍、余剰な歯、及び/又は任意の他の異常な問題が存在する場合、専門家は、余剰な歯の抽出及び/又は他の処置を決定し得る。
専門家は頭蓋計測/X線のフィルムを解析し得る。幾つかの目印の点が、CPU(20)により位置付けられ、及び/又は、専門家によって識別され得る。以下の目印の点がCPU(20)により位置付けられ得る:バジオン、鞍、ナジオン、点A、B、ANS、マントン、グナチオン、コンジリオン(condilion)、ポリオン、オルビターレ、PNS、上顎及び下顎の中切歯の長軸。様々な測定が、口蓋垂から鼻咽腔の後壁まで、及び舌の基部から口腔咽頭の後壁までの、2つの距離で気道の大きさに関して行われ得る。CPU(20)は、データベース(55)中の情報にアクセスし、標準の量及び異常な量についてこれらの測定値を標準と比較し得る。CPU(20)は、データベース(55)の情報を使用して気道が標準か異常であるかを示し、及び/又は処置の理由を推奨し得る。更に、標準の頭蓋計測の解析がCPU(20)によって実行され得る。また、専門家は、所望されるように、Northwestern Reidel、Downs、Steiner、Sassouni、Harvold、Wits、Rickets、McNamara、及び/又は他のものなど、他の解析を実行してもよい。
オーバーバイトとオーバージェットは以前と同じ方法で測定され、処置が推奨され得る。アデノイド組織は、著しく肥大しているかどうか推定され得る。アデノイド組織が増大している場合、患者は専門医に紹介され得る。上顎犬歯の角形成が過度に異常である場合、専門家は固定矯正装置治療法を推奨してもよい。
専門家は、永久切歯のブロークンコンタクトが現れる前にそれらの数を判定し得る。典型的には、3以上は、処置の強い推奨を示す。例えば、1つのブロークンコンタクトは、−1.1mmの叢生に等しい。2つのブロークンコンタクトは−1.7mmに等しい。3つのブロークンコンタクトは−2.8mmに等しい。4つのブロークンコンタクトは−4.0mmに等しい。及び、5つのブロークンコンタクトは−5.1mmの叢生に等しい。
最終的な記録評価からの上記の問題の何れかが、複数の喪失歯、歯根吸収、上顎犬歯の不適当な角形成、及び/又は埋伏歯のための処置の推奨がバンパー及びOcclus−o−Guide(登録商標)装置で改正することができないことを示す場合、専門家は、処置を拒むか、又は、固定矯正装置治療法を推奨してもよい。
完全な記録評価において、専門家は、患者の骨年齢を判定し、且つ患者の暦年齢を知る場合がある。CPU(20)は、データベース(55)の情報を使用して患者の予測された身長を計算し、また、毎年予期される身長の成長を予測し得る。各翌年の間の身長のパーセンテージの増加も、CPU(20)によってデータベース(55)からアクセスされ得る。予測された身長を乗じたパーセンテージは、成熟するまでの毎年の身長の増加を与え得る。
更に、患者の輪郭は、患者のN−Me距離に応じた適切なテンプレートを使用して、図15と16に示される輪郭テンプレート解析に指向され得る。輪郭の特定の領域は、後退する唇、突き出た鼻、引っ込んだあご、縦長の顔面、短い上唇、及び/又は長いあごといったように、異常な場合がある。そのような領域は、テンプレートの縁の範囲外にあり得る。前頭及び鼻の上方部などの、通常の輪郭特徴は、テンプレートの縁内におさまり得る。CPU(20)は、理想的に矯正されるものを示すテンプレート内で、患者の輪郭の視覚的な軌跡を提供し得る。下顎の伸展、突き出た歯の退縮、顔面の延長などの適切な処置が推奨され、且つ、適切な処置の目的を試みて達成するために監視され得る。
完全な記録評価からの任意の結果の報告は、以前のように患者の親に報告され得る。CPU(20)は、患者の親に、異常な症状と処置の推奨を説明する文書を作成する。
図2に示されるように、工程(130)は方法(100)のプログラムCを示す。プログラムCは、5歳から7歳までの年齢に及ぶ子供及び/又は患者のために設計され得る。プログラムCは、この年齢層にある患者の歯列及び/又は口腔成長に関連するように構成され得る。特に、この年齢層の患者は、混合歯列を持ち得る。故に、プログラムCは、患者の初期評価及び/又は診察を、患者の特異的な年齢と相互に関連付ける場合がある。関連付けた初期評価は、初期評価を患者の成長の現状に集中させる(focus)場合がある。特定の評価は、プログラムCにおける年齢層のために示されない場合がある。しかし、他の評価は患者の成長の現状において重大な場合がある。この目的のために、以下に説明されるようにプログラムCが実行され得る。
システム(10)及び/又は方法(100)は、初期の診察及び/又は評価を備え得る。完全な記録評価も必要とされ得る。患者は、専門家による初期の診察を受け得る。システム(10)及び/又は方法(100)は、患者の初期の診察に基づき、予備の及び/又は初期の評価及び/又は診断を作成し得る。システム(10)及び/又は方法(100)は、完全な記録評価の前に、そのような評価及び/又は診断を提供し得る。
一実施形態において、以下の問題の何れか1つは、処置の推奨、及び/又は図2の工程(135)に示される完全な記録評価を必要とし得る。問題は、以下の通りである:
1.患者が処置の対象であるかどうか判定するために、下顎歯列弓と上顎歯列弓の長さの解析が実行され得る、叢生/スペーシング。
他の問題(例えば、空間不足による転位歯、喪失歯、及び様々な他の問題)が、専門家によって診察され且つ注意され得る。
2.1.25mm以上のオーバーバイト、及び/又は任意の重症度のオープンバイト
3.1.25mm以上のオーバージェット、及び/又は、末端間の又は仮のIII級の関係であり得る、0mmを含む任意の重症度のIII級の関係
4.任意の重症度のクロスバイト
5.開口の制限を除く、任意の2つの症状を有するTMJ
6.例えば、親指しゃぶり、嚥下、会話障害、及び/又は口呼吸などの習慣
7.疑わしい睡眠呼吸障害
8.狭窄した上顎歯列弓
システム(10)及び/又は方法(100)は、患者に文書を作成し得る。文書は、約8つの項目の何れかが、標準を超えると考慮される問題であるかどうかを要約し得る。文書はまた、完全な記録評価及び/又は可能性の高い処置が推奨され得る理由を、説明し得る。文書は、必要とされる処置時間、患者の責任能力、関係する任意の料金、成功の可能性、及び任意の再発の可能性を含み得る。文書は、任意の処置を行わないと歯がどのようになるかを示す写真を有し得る。
CPU(20)は、考慮及び/又は調査を行うために結果を伴う文書を患者の親に作成及び/又は印刷する。例えば、図6に示されるように文書が構成され得る。初期評価(105)が方法(100)のプログラムCの工程(130)において実行された後、及び、完全な記録評価が行なわれ得る工程(135)の前に、文書が作成され得る。
更に、専門家は、患者の歯列を診察し、図4に示されるような、より詳細な歯列チャート(205)上に結果を示し得る。例えば、専門家は、存在する歯が、第1永久臼歯を除き、単に脱落性であるかどうかを判定し得る。もしそうであれば、専門家は、叢生及びスペーシングが生じることなく下顎乳切歯が真っ直ぐであるかどうかを判定し得る。専門家はまた、任意の永久歯が存在するかどうかを判定し得る。もしそうであれば、専門家は患者を診察し、歯列チャート(205)にそれらを示し得る。
専門家はまた、上顎中切歯及び/又は側面部永久切歯が、存在する場合に舌の方向に傾いているかどうかを判定し得る。専門家はまた、上顎犬歯と下顎犬歯の先端が不適当な位置にあるかどうかを判定し得る。もしそうであれば、専門家は、不適当な犬歯の先端が位置する場所を示し得る。専門家は、任意の永久歯又は乳歯が湾曲している及び/又は喪失しているかどうか、及び、それらに十分な空間があるかどうかを判定し得る。専門家は、歯列チャート(205)に観察結果を示し得る。プログラムBと同様の方式において、専門家は、虫歯チェック、オープンバイトチェック、III級の関係のチェック、クロスバイトチェック、習慣チェック、及び/又は歯列チェックを行い得る。
専門家が歯列をスキャンした後、システム(10)は様々な目印を識別し得る。CPU(20)はまた、歯列のスキャンされたスタディキャストから目印を識別し、又は、専門家は手で目印を自ら識別し得る。IC(40)のワンド(45)を使用して患者の口をスキャンすることで、より信頼性があり、一貫していて、且つ偏りのない、デジタル化した歯列を提供できる。以下の目印が識別され得る:
a)同じ面にある同じ歯である1つの中切歯の、上顎の切縁及び/又は下顎の切縁;
b)生えている場合、上顎乳犬歯及び/又は下顎乳犬歯又は永久犬歯の近心;
c)全てが存在する場合、全て4つの上顎永久切歯の近心及び遠心。存在しない場合には、口の中にある永久歯と4つの下顎永久歯を使用する;
d)適切な位置にある場合の、上顎犬歯と下顎犬歯の咬頭の先端。犬歯が不適当な位置にある場合、近心から遠心にではなく、唇方向から舌方向に、適切な位置で先端に印をつける;及び
e)第2乳臼歯が喪失している、又は空間の損失により虫歯がある場合、乳犬歯又は永久犬歯の遠心、及び乳臼歯の上部及び下部の遠心、又は第1永久臼歯の近心。
CPU(20)は、下顎の歯列弓周長解析を実行し得る。例えば、下顎切歯領域の利用可能空間である、下顎犬歯の先端から他の下顎犬歯の先端に、患者の年齢に応じてデータベースからの因数を乗じる。また、システム(10)及び/又はCPU(20)は、下顎中切歯の近心から遠心までの幅に4を乗じて、1を足すことにより、下顎永久切歯の利用可能空間を測定し得る。また、全て4つの下顎永久切歯の幅は、全てが存在する場合に測定され得る。患者の年齢によって、CPU(20)はデータベース(55)にアクセスし、将来の叢生、将来の危険性、及び処置の推奨を予測し得る。例えば、患者の年齢に特有な情報が、親に提示され得る。
CPU(20)は、下顎の処置の可能性に関する情報のためにデータベース(55)にアクセスして、どのような叢生の重症度が、処置、及び、請求される関連料金に適切であるかを判定し得る。情報は、どの歯が存在するかに基づき得る。情報は、Occlus−o−Guide(登録商標)装置のみを使用すること、Occlus−o−Guide(登録商標)装置を使用して両方の下顎第2乳臼歯を取り除くこと;及び、Occlus−o−Guide(登録商標)装置を使用して第1下顎乳臼歯及び/又は第2下顎乳臼歯を取り除くこと、並びにバンパーを使用することなど、多数の処置の可能性を提供し得る。データベース(55)の情報はまた、その事象があまりにも重度である点を示し、且つ、固定矯正装置治療法を推奨し得る。データベース(55)の更なる情報は、特定の上顎永久切歯が存在する場合に、処置の選択肢を提供し得る。更に、データベース(55)の情報は、両方の第2乳臼歯が存在する場合、第2乳臼歯が1つだけ存在する場合、及び、両方の第2乳臼歯が喪失しており、安静空隙(leeway space)が既に閉じられた場合に、処置の選択肢を提供し得る。そのような事例は、成熟した歯列の事例にOrtho−T(登録商標)装置を必要とし得る。
大抵の事例が、下顎歯列弓の叢生によって処置するべきかどうか、及び、処置が成功するのに十分な空間があるかどうかについて、診断上で判定され得る。しかし、上顎が決定因子(deteminer)である場合、下顎の歯列弓周長解析が最初にCPU(20)によって行われ得る。その事例が許容可能なものである場合、CPU(20)は、上顎の歯列弓周長解析及び/又はその結果が許容可能か又はそうでないかを判定し得る。下顎又は上顎の何れかの歯列弓周長解析が、事例が許容可能でないものであると示す場合、専門家は、固定矯正装置治療法を推奨してもよい。歯列矯正医は、固定歯列矯正を推奨し得る。
CPU(20)は、切歯領域のための上顎歯列弓周長解析を実行し得る。第1の手順は、上顎犬歯の先端を他の犬歯の先端と比較して、この測定値に0.9932を乗じて、上顎の利用可能空間を判定することである。上顎犬歯は、利用可能空間の測定のために、適切な位置にあることを要求され得る。犬歯の先端が異常な位置にある場合、専門家は、UI(30)を使用してCPU(20)に犬歯の適切な位置を入力し得る。上顎に必要な空間を得るために、上顎の永久切歯の有無に依存して、様々な選択肢が利用可能であり得る。上顎永久切歯は好ましくは、測定を行うために歯が利用可能である場合、必要な空間を得るために使用され得る。例えば、上顎の永久中切歯の幅に、3.5212の因数を乗じて、上顎に必要な空間を得る。また、全て4本の上顎永久切歯の幅の和は、上顎に必要な空間を得るために使用され得る。更に、上顎永久切歯が全く無い場合、下顎の永久中切歯の幅に、5.6776の因数を乗じてもよい。必要な空間は、必要な空間を得るために利用可能空間から引かれ得る。
矯正され得る叢生の量は、上顎の第2乳臼歯が存在するかどうか、一方が存在するかどうか、又は、安静空隙が閉じたことでどちらも存在しないかどうかに、依存し得る。両方の上顎乳臼歯が存在しない場合、その事例は、12歳から18歳の患者のためのプログラムDにおいて、成熟した歯列として診断され得る。CPU(20)は、データベース(55)中の情報にアクセスし、両方の上顎乳臼歯が存在する場合に矯正され得る上顎の叢生の重症度を示し得る。
CPU(20)は、両方の上顎乳臼歯、及び1つのみの存在する上顎乳臼歯で可能となる矯正の量に関して、データベース(55)中の情報にアクセスし得る。情報は、矯正されない量を提供し得る。上顎永久切歯及び/又は下顎永久切歯が舌の方向に傾く場合、装置は、叢生の矯正を1mm乃至2mmまで増加させるために歯を前方に傾けてもよい。矯正の量は、上顎切歯が舌の方向に傾く場合に1つの上顎の第2乳臼歯及び/又は2つの上顎の第2乳臼歯が存在するかどうかに依存し得る。情報は、患者の親に提示され得る。データベース(55)はまた、両方の上顎乳臼歯及び/又は1つのみの存在する上顎乳臼歯で可能となる矯正の量に関する情報を提供し得る。情報は、矯正されない量を提供し得る。処置は、バンパーのような追加の装置により行われるか、又は該装置無しで行われ得る。
全て4本以下の上顎永久切歯が完全に生えた場合、全て4本の上顎永久切歯及び/又は生えた上顎永久切歯が、測定され得る。上顎に必要な空間は、4本の上顎永久切歯の合計の近心から遠心までの幅であり得る。上顎永久切歯の何れか又は一部が適所にある場合、必要な空間は、下顎の永久中切歯の幅よりむしろ、上顎永久切歯の寸法により判定され得る。
システム(10)は他の歯の状態も計算し得る。一実施形態において、CPU(20)は、測定値をデータベース(55)中の情報と比較し得る。例えば、図13−16は、叢生、オーバーバイト、及びオーバージェットに関係する情報を示す。例えば、オーバーバイトが判定され得る。CPU(20)は、プログラムBで説明されるオーバーバイトを測定し得る。CPU(20)は、データベース(55)中の情報にアクセスし、オーバーバイトに関する将来的な問題を推定するためのパラメータを得て、及び/又は、処置を推奨し得る。情報は、プログラムBにおけるように親に与えられ得る。
オープンバイトは、存在する場合、プログラムBに従って測定され得る。オープンバイトが骨格上のものである場合、その事例は許容可能でなく、固定矯正処置及び/又は外科手術を勧められ得る。CPU(20)は、どの年齢で様々な重症度のオープンバイトが矯正に適切であるかを示す情報のために、データベース(55)にアクセスし得る。全般的に、親指しゃぶり及び/又は不適当な嚥下などの現在又は以前の習慣によって生じたオープンバイトは、10歳以上の患者に処置を推奨され得る。N−Meの距離が2つのS.D.を超えるオープンバイトを持つ患者は、処置の対象ではない。
オーバージェットがプログラムBに従って測定され得る。CPU(20)は、データベース(55)中の情報にアクセスし、患者の年齢に応じて処置が推奨されるかどうかを判定し得る。オーバージェットの発生は、他の要因と共に、患者に関するデータを含むレターで親に提示され得る。処置時間と保持時間に関するデータは、データベース(55)の情報に見出され得る。
III級不正咬合及び仮のIII級不正咬合が、プログラムBに従って測定され得る。任意のクロスバイトの処置は、7歳から12歳までの患者に示され得る。仮のIII級型のクロスバイトは、7歳から12歳までで容易に矯正可能であり得る。骨格上のIII級問題は、プログラムBにおけるように判定され得る。全般的に、3mmを超えない任意の骨格上のIII級問題は、例えば、ユースIII級アプライアンス(Youth Class III appliance)により、最小化され及び/又は更に重症になるのを妨げられ得る。
クロスバイトが、プログラムBにおけるように専門家により観察され得る。CPU(20)は、データベース(55)中の情報にアクセスし、上顎歯列弓の幅が異常に狭いと考慮されるかどうかを判定し得る。上顎歯列弓の幅が拡張する場合、特にクロスバイト及び/又は上部呼吸器の呼吸障害が存在する場合、処置が推奨され得る。
TMJ障害がプログラムBにおけるように識別され得る。同じ処置の推奨は、若い患者に関して、7歳から12歳の患者のために存在し得る。患者の年齢に対応するデータベース(55)の情報を、処置の推奨の推定のために使用して、親に提示する。オーバージェットとオーバーバイトが存在する限り、TMJ障害は、取り外し可能な装置で矯正され得る。患者が末端間の位置から口を開閉する場合、クリッキング及び開口の困難などの症状が、無くなる場合がある。もしそうであれば、装置が使用され得る。そうでなければ、患者はTMJ専門家に紹介され得る。大抵の事例は、Nite=Guide(登録商標)装置とOcclus−o−Guide(登録商標)装置などの取り外し可能な装置で処置され得る。
親指しゃぶり及び/又は指吸いなどの習慣が矯正され得る。しかし、異常な嚥下は、10歳より上の患者にとっては矯正が困難であり、専門家により矯正処置を勧められ得る。プログラムBにおけるように睡眠障害が概説され得る。
CPU(20)は、システム(10)の最初の診断結果の文書と共に、患者の親に結果を初期のレターで提示し得る。結果の文書の例は、図6に示されるものに類似し得る。文書は、子供が有し得る様々な問題、即ち、叢生、オーバーバイト、オーバージェット、クロスバイト、TMJ、習慣、及び、疑わしい睡眠呼吸障害の問題、並びに狭い上顎歯列弓を、要約し得る。
CPU(20)は、初期評価のために、7歳から12歳までの患者の歯列の、これらの様々な8つの要素を概説する文書を印刷し得る。完全な記録評価を行なうことで、初期診察が及ばない問題を判定し得る。例えば、喪失歯、様々な埋伏、及び、これから生える永久歯の適切な発生経路等は、初期の混合歯列治療に関する矛盾を是認し得る。
一実施形態において、システム(10)及び/又は方法(100)はまた、図2の工程(135)に示されるように、プログラムCの完全な記録評価を包含してもよい。完全な記録評価の一部として、専門家は、患者のX線を撮影し得る。例えば、X線は、患者のデジタル・パノラマX線フィルム、側面部のデジタル頭蓋計測のX線フィルム、及び/又は3−DのX線フィルムを含み得る。詳細が3−DのX線でより明らかに見ることができるため、そのようなX線フィルムが好ましい場合がある。完全な記録評価における撮像は、口内及び/又は顔面の写真を含んでもよい。専門家は、利用可能な場合、完全な記録評価の一部として、パノラマフィルム及び/又は3−Dフィルムを解析してもよい。パノラマフィルム及び/又は3−Dフィルムは、システム(10)及び/又は方法(100)によって解析され得る。例えば、CPU(20)は、全ての生えていない歯が存在することを確実にするために、パノラマフィルム及び/又は3−Dフィルムを解析し得る。専門家はまた、この調査を実行してもよい。任意の永久歯が喪失している場合、喪失歯はチャートに表わされ得る。歯列の相対的な配置は、図4に示されるように歯列チャート(205)上で編成され得る。生えた歯は、歯列チャート(205)に示され得る。専門家はまた、患者の骨年齢の判定を補助するために、左手と左手首のX線フィルムを撮影し得る。
専門家は、完全な記録評価の一部として患者の口腔診察を行ってもよい。専門家は安静空隙を確認し得る。CPU(20)はまた、顔面の2つの画像を使用することにより安静空隙を測定し得る。CPU(20)は、全ての生えていない歯が存在するかどうかを判定するために、パノラマフィルム及び/又は3−Dフィルムを解析し得る。専門家はこのタスクを実行し得る。更に、専門家は、歯が右の位置に生えているかどうかを判定するために、生えていない歯を確認し得る。
専門家は任意の回転(rotations)を判定し得る。システム(10)は、鼻咽腔と口腔咽頭の特定の領域を測定し得る。CPU(20)は、データベース(55)にアクセスし、測定値に何らかの異常性があるかどうかを判定する。専門家は、任意の歯根吸収を確認せず、及び/又は、アデノイドの大きさを確認し得る。専門家は、UI(30)を使用してシステム(10)に情報を入力し得る。システム(10)は、患者の骨年齢を判定し、且つ、思春期の急成長の開始を含む各種年齢で生じる、必要な任意の処置の時間を計るために使用され得る。例えば、CPU(20)は、図7−9に示される情報などのデータにアクセスし得る。更に、専門家は、プログラムBにおけるような診察と同じフォーマットに従ってもよい。
加えて、CPU(20)は、上顎切歯及び/又は下顎切歯の近心から遠心までの幅を使用し、上顎の合計を下顎の合計で割ることで比率を得る。比率は、矯正後の前歯の正常咬合を提供するために上顎切歯と下顎切歯が調整されるどうかを示し得る。男性患者に関する上顎切歯に対する下顎切歯の許容可能な比率は、73.735%であり、女性患者に関しては74.1762%であり得る。6本の下顎前歯の幅に分けられる6本の前歯を合計する、男性患者のための標準ボルトン解析は、男性患者に関しては78.4339%であり、女性患者に関しては78.125%であり得る。
システム(10)は、親及び/又は患者に、最初に及び記録評価中に注意される問題を示す文書を提供し得る。文書には、フィルム、患者の骨年齢、予測される成人の身長、及び/又は完全に成長するまでの毎年の身長の成長からの情報がある。
また、患者の輪郭による輪郭解析は、女性患者に関して、図10に示される輪郭テンプレートなどの輪郭テンプレート上に重ねられる。男性患者に対応する輪郭テンプレートも、所望されるように提供及び/又は使用され得る。文書には、処置が開始されない場合に12歳でどのような様々な問題が現れるかを示す、叢生、過度のオーバーバイト、オーバージェット、オープンバイトなどの問題がある他の同様の事例のサンプル写真がある。
装置が患者に推奨され得る。装置の大きさは、データベース(55)へのアクセスを持つCPU(20)によって計算され得る。システム(10)はまた、初期のデータ、同様に、X線記録から学習される任意のデータを説明する文書を提供し得る。
図2に示されるように、工程(140)は方法(100)のプログラムDを示す。プログラムDは、12歳から18歳までの年齢に及ぶ子供及び/又は患者のために設計され得る。プログラムDは、この年齢層にある患者の歯列及び/又は口腔成長に関連するように構成され得る。特に、この年齢層の患者は、初期の永久歯列を持ち得る。故に、プログラムDは、患者の初期評価及び/又は診察を、患者の特異的な年齢と相互に関連付ける場合がある。関連付けた初期評価は、初期評価を患者の成長の現状に集中させる(focus)場合がある。特定の評価は、プログラムDにおける年齢層のために示されない場合がある。しかし、他の評価は患者の成長の現状にて重要な場合がある。この目的のために、以下に説明されるようにプログラムDが実行され得る。
システム(10)及び/又は方法(100)は、初期の診察及び/又は評価を備え得る。完全な記録評価も必要とされ得る。患者は、専門家による初期の診察を受け得る。システム(10)及び/又は方法(100)は、患者の初期の診察に基づき、予備の及び/又は初期の評価及び/又は診断を作成し得る。システム(10)及び/又は方法(100)は、完全な記録評価の前に、そのような評価及び/又は診断を提供し得る。
一実施形態において、以下の問題の何れか1つは、処置の推奨、及び/又は図2の工程(145)に示される完全な記録評価を必要とし得る。問題は、以下の通りである:
1.患者が処置の対象であるかどうか判定するために、下顎歯列弓と上顎歯列弓の長さの解析が実行され得る、叢生/スペーシング。他の問題(例えば、空間不足による転位歯、喪失歯、及び様々な他の問題)が、専門家によって診察され且つ注意され得る。
2.1.25mm以上のオーバーバイト、及び/又は任意の重症度のオープンバイト
3.1.25mm以上のオーバージェット、及び/又は、末端間の又は仮のIII級の関係であり得る、0mmを含む任意の重症度のIII級の関係
4.任意の重症度のクロスバイト
5.開口の制限を除く、任意の2つの症状を有するTMJ
6.例えば、親指しゃぶり、嚥下、会話障害、及び/又は口呼吸などの習慣
7.疑わしい睡眠呼吸障害
8.狭窄した上顎歯列弓
システム(10)及び/又は方法(100)、CPU(20)は、患者に文書を作成し得る。文書は、約8つの項目の何れかが、標準を超えると考慮される問題であるかどうかを要約し得る。文書はまた、完全な記録評価及び/又は可能性の高い処置が推奨され得る理由を、説明し得る。文書は、必要とされる処置時間、患者の責任能力、関係する任意の料金、成功の可能性、任意の再発の可能性、及び、処置が行われない場合に歯がどのような状態になるかに関する写真を含み得る。
CPU(20)は、図6に示されるように、考慮及び/又は調査を行うために結果を伴う文書を患者の親に作成及び/又は印刷する。文書は、初期の診察の後に作成され得る。
専門家は患者を診察し、モニター(35)に情報を表示するUI(30)に情報を入力する。例えば、診察は、歯が存在する及び/又は喪失しているかどうかを判定し、歯列チャート(205)に示され得る。診察は、歯に十分な空間が存在するかどうか、及び/又は叢生が存在するかどうかを判定し得る。更に、診察は、上顎の中切歯及び/又は側面部が舌の方向に傾いているかどうか、犬歯の先端が不適当な位置にあるかどうか、及び、任意の歯が回転している及び/又は一直線からずれているかどうかを、判定し得る。診察は、プログラムBに見出されるように、必要な場合、虫歯チェックを提供し得る。更に、診察は、患者にオープンバイト、過度に長い顔面、及び/又はIII級問題があるかどうかを判定し得る。診察には、プログラムBにおけるような、同じTMJチェック及び/又は習慣チェックがあってもよい。
任意の下顎の叢生は、下顎歯列弓の歯列弓周長解析によって判定され得る。4又は6本の下顎の前歯の幅の和は、必要な空間に等しい場合がある。利用可能空間は、下顎の4本の前歯又は6本の前歯の切縁に沿った、下顎歯列弓の周囲の周長であり得る。切歯のみの歯列弓周長解析に関しては1つの犬歯の近心から他方の犬歯までの距離、又は犬歯が含まれる場合、その距離は、1つの犬歯の遠心から他の犬歯の遠心までであり得る。叢生が切歯の領域のみにある場合、犬歯間でより短い距離が使用され得る。犬歯も叢生している場合、歯列弓周長解析は犬歯を含む。いずれの場合も、測定値は、下顎歯列弓の利用可能空間であり得る。
必要な空間は、不足した、過剰な、又は標準の歯列弓を得るために利用可能空間から引かれ得る。叢生及び/又はスペーシングは、患者の年齢に依存して、データベース(55)の情報と比較され得る。情報は、患者又は患者の親に提示され得る。
上顎の歯列弓周長解析は、同じ方法で行われ得る。0.5mmの上顎歯列弓における歯列弓不足の処置が、任意に推奨され得る。1mm以上の叢生の処置が、12歳から18歳までの患者に推奨され得る。上顎歯列弓及び/又は下顎歯列弓の叢生及び/又はスペーシングの処置の可能性は、データベース(55)中の情報に提供され得る。
解析を実行して、上顎切歯と下顎切歯が調整されるかどうかを判定することで、プログラムCにおけるような理想的な切歯の咬合を作る。調整の比率が、上顎の側面部が小さいために上顎が小さい等、1つの歯列弓が他のものとは異なることを示す場合、側面部の幅の推定値は、データベース(55)中の情報から得られる。側面部を通常の大きさにするために、より小さな側面部に複合材料(composite)が加えられ得る。
更に、前部のスペーシングが矯正され得る。オーバージェット、又は、2mm又は3mmまでの最小のオーバージェットがない場合、患者は幾つかの結合形成を必要とし得る。4mm以上のオーバージェットがある場合、空間は典型的に、Ortho−T(登録商標)装置の使用により閉鎖され得る。また、任意の重症度のオーバーバイトは、十分な垂直成長(ANS−Me)が残る場合に、矯正され得る。典型的に、1mmの顔面下部の高さの成長が、mm毎のオーバーバイトの矯正を安定させために要求され得る。データベース(55)は、どのくらいのオーバーバイトの重症度が、最小限の再発、同様に、患者の年齢に応じて予期され得る再発の量により上手く矯正されるのか関する情報を提供し得る。患者の骨年齢が暦年齢の代わりに使用され得る場合、より正確な推定が結果として生じ得る。情報は、将来再発することなく上手くオーバーバイトの矯正を行うために、どのくらいの垂直成長ANSMeが必要とされるかを示し得る。情報はまた、典型的に処置されたオーバーバイトに生じ得る予期される再発の量を示し得る。
12歳以上でのオープンバイトを、上手く処置するのは困難である。それ故、そのような患者は、必要に応じて、固定矯正の処置又は手術を勧められ得る。重症度と患者の年齢に応じたオーバージェットが、データベース(55)中の情報から推定され得る。また、情報は、どのオーバージェットが、処置、及び、回避され得る再発の量に適切であるかを示し得る。III級及び仮のIII級の咬合などの下顎前突が、最初の診察において示され得る。全般的に、骨格上のIII級の不正咬合は、12歳の後の適切な事例ではない。しかし、3mm未満の小さなIII級の事例は、問題の重症度を改善する又は少なくとも最小限にすることが可能である、III級装置によって支援され得る。仮のIII級の末端間咬合は、Ortho−T(登録商標)装置により矯正され得る。
クロスバイトは、空間が存在する限り矯正可能であり、又は例えば適切な矯正用のバンパーにより提供され得る。TMJ障害は、クローズドロック(closed−lock)及び/又は開口の制限の問題を除き、処置可能な場合がある。データベース(55)からの情報は、下顎の前方への伸展を順応させるほど十分に、成長が下顎を前進させ続けるかどうかを示し得る。また、情報は、依然として垂直の変化に対応する成長を示し得る。例えば、クリッキング及び開口のずれを矯正するために下顎が3mm前進され、且つ3mm開かれる場合、3mmの水平且つ垂直な成長が、永久的な結果を得るために必要とされ得る。この成長量は、この3mmの垂直の量に関して、男性患者においては15歳になるまで常に、及び、女性患者においては12歳になるまで常に、得られる。他方、水平な成長は、男性患者においては17歳になるまで常に、及び女性患者においては14歳になるまで常に、進行し得る。これらの量が18歳の患者の事例などにおいて達成可能でない場合、装置はリテーナーとして無期限に必要とされ得る。例えば、Ortho−T(登録商標)装置は、症状が将来再発するのを妨げるために、1週間あたりに一晩、リテーナーとして着用され得る。
親指しゃぶりなどの習慣が、任意の年齢で矯正され得る。口呼吸は、10歳以下では、より容易に矯正され得る。しかし、患者が12歳になった後も、この習慣を矯正することが可能である。扁桃腺とアデノイドの拡張は、口呼吸の原因となることが多い。故に、Ortho−T(登録商標)装置の使用による扁桃腺及び/又はアデノイドの除去は、有効な処置であり得る。舌突出による嚥下(Tongue−thrust swallowing)の問題は、10歳以上の患者において上手く処置するのが困難であり、且つ、12歳以上でこの形態の処置に関しては禁忌となり得る。
無呼吸又は減呼吸によって引き起こされない睡眠呼吸障害は、上顎歯列弓の拡張によって、及び/又は、Habit−Corrector(登録商標)装置(Ortho−Tain,Inc.の登録商標)及び/又はOrtho−T(登録商標)装置により下顎及び舌を前進させることによって、上手く処置され得る。上顎歯列弓の拡張は、鼻咽腔の開口を改善し、その一方で下顎の前進は、狭い口腔咽頭を改善し得る。
狭くなった上顎歯列弓の幅が解析され得る。異常な限度を越える程、過度に狭くなっている上顎歯列弓はまた、呼吸障害、特に、鼻咽頭が狭くなっていくものを伴い得る。頭蓋計測のX線フィルム及び/又は3−Dフィルムによる完全な記録評価は、上顎歯列弓の拡張により処置が施されることを示し得る。
CPU(20)は、患者の歯列の8つの様々な要素に関する最初の診察における結果を要約する文書を、親に提供し得る。患者は、処置が推奨されるかどうか確認するために、3つのX線フィルムによる完全な記録評価を必要とし得る。また、骨年齢の判定、及び思春期の急成長の開始の予測が実行され得る。
一実施形態において、システム(10)及び/又は方法(100)はまた、図2の工程(145)に示されるように、プログラムDの完全な記録評価を包含してもよい。完全な記録評価の一部として、専門家は、患者のX線を撮影し得る。例えば、X線は、患者のデジタル・パノラマX線フィルム、側面部のデジタル頭蓋計測のX線フィルム、及び/又は3−DのX線フィルムを含み得る。詳細が3−DのX線でより明らかに見ることができるため、そのようなX線フィルムが好ましい場合がある。完全な記録評価における撮像は、口内及び/又は顔面の写真を含んでもよい。専門家は、利用可能な場合、完全な記録評価の一部として、パノラマフィルム及び/又は3−Dフィルムを解析してもよい。パノラマフィルム及び/又は3−Dフィルムは、システム(10)及び/又は方法(100)によって解析され得る。例えば、CPU(20)は、全ての生えていない歯が存在することを確実にするために、パノラマフィルム及び/又は3−Dフィルムを解析し得る。専門家はまた、この調査を実行してもよい。任意の永久歯が喪失している場合、喪失歯はチャートに表わされ得る。歯列の相対的な配置は、図4に示されるように歯列チャート(205)上で編成され得る。生えた歯は、歯列チャート(205)に示され得る。
専門家は、患者の骨年齢を判定するのを補助するためのプログラムCにおけるように、左手と左手首のX線フィルムを撮影し得る。口腔診察は、安静空隙の確認を含み得る。専門家は、鼻、及びあごの下部に点を付け、及び、静止時及び咬合時に再度、距離を手で測定し(hand measure)得る。CPU(20)はまた、距離を測定し、患者の顔面の写真を2枚撮影し得る。CPU(20)はまた、A、B、ANS、マントン、グナチオン、アルティクラーレ、ポリオン、オルビターレ、PNS、及び上顎中切歯及び下顎中切歯の長軸を測定し得る。また、様々な測定値が、口蓋垂から鼻咽腔の後壁まで、及び舌の基部から口腔咽頭の後壁までの、2つの距離で気道の大きさから求められ得る。CPU(20)は、標準及び異常な量に関して測定値を正常なものと比較し、気道が標準又は異常であるかを示し得る。CPU(20)は、データベース(55)中の情報にアクセスし、処置するべきか否か及び/又は処置する理由があるかどうかを判定し得る。CPU(20)は、専門家が所望するように標準の頭蓋計測解析を実行し得る。そのような解析は、Northwestern Reidel、Downs、Steiner、Sassouni、Harvold、Wits、Rickets、McNamaraなどを含み得る。
オーバーバイトとオーバージェットが測定され、処置がデータベース(55)からの情報に従って推奨され得る。一実施形態において、CPU(20)は、得られた情報をデータベース(55)中の情報と比較し得る。例えば、図17及び18は、オーバーバイトに関係する情報を示す。更に、図19−21は、叢生、オーバーバイト、及びオーバージェットそれぞれに関係する情報を示す。アデノイド組織は、膨張に関して診察され得る。アデノイド組織が著しく膨張している場合、患者は、外科切除のために専門家に紹介され得る。
専門家は、上顎犬歯角形成が通常又は異常であるかどうかを推定し得る。角形成が過度に異常である場合、専門家は固定矯正装置治療法を推奨してもよい。バンパーの使用により矯正できない、他の埋伏の存在は、歯列矯正医及び/又は固定処置を必要とし得る。
専門家は、患者の暦年齢よりむしろ、使用され得る患者の骨年齢を推定し得る。データベース(55)からの情報を使用する際、骨年齢の使用により、より高精度なものが得られ得る。思春期の急成長が始まる前の一年以内に行われ得る、任意の推奨された妨害処置が、急成長が始まるまでに遅らせねばならない。情報は、6歳から18歳までの垂直又は水平な成長が不足しているため、最小限の再発を伴う有効な処置をもたらす、オーバーバイトとオーバージェットのタイミングを提供し得る。
12歳から18歳の患者に関する疑わしい睡眠障害は、疑わしい膨張した扁桃腺及び/又はアデノイドに起因し得る。異常な膨張は、小児科医に紹介され得る。患者が1週間につき3晩乃至7晩、いびきをかく場合、患者はOrtho−T(登録商標)装置を着用して、睡眠中に下顎と舌が後方に移動しないようにし得る。無呼吸又は減呼吸の疑いがある任意の患者は、家庭内夜間睡眠研究(home night sleep study)にかけられるか、又は睡眠専門家に紹介され得る。
患者が口呼吸である場合、専門家は、患者が容易に鼻呼吸を行うことが出来るかどうか確認し得る。問題がある場合、専門家は、呼吸解析及び/又は家庭内夜間睡眠研究のために患者を小児科医に紹介し得る。患者に、鼻中隔湾曲、ポリープなどがある場合、専門家は、患者をENT専門医に紹介し得る。患者が容易に鼻呼吸を行うことが出来る場合、専門家は、夜間の使用のため、及び、患者が日中に口呼吸をする場合は毎日2時間の使用のために、患者にOrtho−T(登録商標)装置を支給し得る。狭くなった上顎歯列弓が解析され得る。急速口蓋拡張具(rapid palatal expander)は、使用されないか、又は、図7−9に示されるように思春期の急成長が終わった後で常に、又は急成長が終わる1年前にさえ、拡張を毎日確認するために使用され得る。
患者の輪郭は、患者のN−Me距離に応じて適切なテンプレートと共に、図10に示される輪郭テンプレート解析に指向され得る。後退する唇、突き出た鼻、引っ込んだあご、縦長の顔面、短い上唇、長いあごといったように、異常である輪郭の領域は、テンプレートの縁から外れる場合がある。鼻の前頭部と上部などの通常の輪郭特徴は、テンプレートの縁内におさまり得る。CPU(20)は、理想的に矯正されるものを示すテンプレート内で、患者の輪郭の視覚的な軌跡を提供し得る。下顎の伸展、突き出た歯の後退、顔面の延長などの適切な処置が、推奨され得る。処置は、処置目的が達成されるかどうかを確認するために、テンプレート上で後の輪郭チェックと共に監視され得る。
専門家は、患者の骨年齢を判定し、患者の暦年齢を使用し得る。CPU(20)は、データベース(55)の情報を使用して患者の予測された身長を計算し、情報から毎年予期される身長の成長を予測し得る。身長の増加のパーセンテージが、各翌年の間に使用され得る。予測された身長を乗じたパーセンテージは、成熟するまでの毎年の間、身長の増加を与え得る。
更に、CPU(20)は、問題を表わす写真、及び/又は、問題を矯正するために何も行われない場合にどのようにして問題が生じるかに関する写真を提供し得る。写真は、患者の写真と共に印刷され、図6と同様のデータを伴う最終レターと一緒に、親に与えられ得る。
CPU(20)は、処置の初期の診断を比較し、及び/又は、最終的な記録評価から任意の問題が生じるかどうかを示し得る。比較は、バンパー及びOcclus−o−Guide(登録商標)装置による処置が、多数の喪失歯、上顎犬歯の不適当な角形成、埋伏した歯等により効果がないことを示し得る。もしそうであれば、専門家は、処置を拒み、固定矯正装置治療法を推奨し得る。
図2に示されるように、工程(150)は方法(100)のプログラムEを示す。プログラムEは、18歳から成人期に及ぶ患者のために設計され得る。プログラムEは、この年齢層にある患者の歯列及び/又は口腔成長に関連するように構成され得る。特に、この年齢層の患者は、成熟した永久歯列を持ち得る。故に、プログラムEは、患者の初期評価及び/又は診察を、患者の特異的な年齢と相互に関連付ける場合がある。関連付けた初期評価は、初期評価を患者の成長の現状に集中させる(focus)場合がある。特定の評価は、プログラムEにおける年齢層のために示されない場合がある。しかし、他の評価は患者の成長の現状において重大な場合がある。この目的のために、以下に説明されるようにプログラムEが実行され得る。
システム(10)及び/又は方法(100)は、初期の診察及び/又は評価を備え得る。完全な記録評価も必要とされ得る。患者は、専門家による初期の診察を受け得る。システム(10)及び/又は方法(100)は、患者の初期の診察に基づき、予備の及び/又は初期の評価及び/又は診断を作成し得る。システム(10)及び/又は方法(100)は、完全な記録評価の前に、そのような評価及び/又は診断を提供し得る。
一実施形態において、以下の問題の何れか1つは、処置の推奨、及び/又は図2の工程(155)に示される完全な記録評価を必要とし得る。問題は、以下の通りである:
1.患者が処置の対象であるかどうか判定するために、下顎歯列弓と上顎歯列弓の長さの解析が実行され得る、叢生/スペーシング。他の問題(例えば、空間不足による転位歯、喪失歯、及び様々な他の問題)が、専門家によって診察され且つ注意され得る。
2.1.25mm以上のオーバーバイト、及び/又は任意の重症度のオープンバイト
3.1.25mm以上のオーバージェット、及び/又は、末端間の又は仮のIII級の関係であり得る、0mmを含む任意の重症度のIII級の関係
4.任意の重症度のクロスバイト
5.開口の制限を除く、任意の2つの症状を有するTMJ
6.例えば、親指しゃぶり、嚥下、会話障害、及び/又は口呼吸などの習慣
7.疑わしい睡眠呼吸障害
8.狭窄した上顎歯列弓
システム(10)及び/又は方法(100)、CPU(20)は、患者に文書を作成し得る。文書は、約8つの項目の何れかが、標準を超えると考慮される問題であるかどうかを要約し得る。文書はまた、完全な記録評価及び/又は可能性の高い処置が推奨され得る理由を、説明し得る。文書は、必要とされる処置時間、患者の責任能力、関係する任意の料金、成功の可能性、任意の再発の可能性、及び、処置が行われない場合に歯がどのような状態になるかに関する写真を含み得る。
CPU(20)は、図6に示されるような文書を作成及び/又は印刷し得る。文書は、考慮及び/又は調査を行うために結果と共に患者の親に提供される。この文書は、初期の診察の後に作成され得る。
専門家は、患者を診察し、UI(30)を使用して情報を入力し得る。情報は、モニター(35)に表示され得る。例えば、診察は、どの歯が存在するかを判定し、且つ、歯列チャート(205)に示され得る。12歳から18歳の患者のためのプログラムDにおいて実行された同じ診察が、行われ得る。
専門家は、患者を診察して大臼歯を分類し、歯列チャート(205)上に分類を示し得る。診察は、中線がずれているかどうかを判定し得る。更に、診察は、患者が2mm以上の後部のスペーシングを備え得るかどうかを判定し得る。
任意の下顎の叢生は、下顎歯列弓の歯列弓周長解析によって判定され得る。4又は6本の下顎の前歯の幅の和は、必要な空間に等しい場合がある。利用可能空間は、下顎の4本の前歯又は6本の前歯の切縁に沿った、下顎歯列弓の周囲の周長であり得る。切歯のみの歯列弓周長解析に関しては1つの犬歯の近心から他方の犬歯までの距離、又は犬歯が含まれる場合、その距離は、1つの犬歯の遠心から他の犬歯の遠心までであり得る。叢生が切歯の領域のみにある場合、犬歯間でより短い距離が使用され得る。犬歯も叢生している場合、歯列弓周長解析は犬歯を含む。いずれの場合も、測定値は、下顎歯列弓の利用可能空間であり得る。
必要な空間は、不足した、過剰な、又は標準の歯列弓を得るために利用可能空間から引かれ得る。叢生又はスペーシングは、患者の年齢に依存して、データベース(55)の情報と比較され得る。情報は、患者又は患者の親に提示され得る。
上顎の歯列弓周長解析は、同じ方法で行われ得る。0.5mmの上顎歯列弓における任意の歯列弓の欠乏の処置が随意に推奨され、一方で、1mm以上の叢生は、12歳から18歳までの患者に推奨され得る。上顎歯列弓及び/又は下顎歯列弓の叢生及びスペーシングの処置の可能性は、データベース(55)中の情報に提供され得る。
解析は、プログラムCにおけるような理想的な切歯の咬合を作るために、上顎切歯と下顎切歯が調整されるかどうかを判定するために実行され得る。調整の比率が、上顎の側面部が小さいために上顎が小さい等、1つの歯列弓が他のものとは異なることを示す場合、側面部の幅の推定値は、データベース(55)中の情報から得られる。側面部を通常の大きさにするために、より小さな側面部に複合材料(composite)が加えられ得る。
更に、前部のスペーシングが矯正され得る。オーバージェット、又は、2mm又は3mmまでの最小のオーバージェットがない場合、患者は幾つかの結合形成を必要とし得る。4mm以上のオーバージェットがある場合、空間は典型的に、Ortho−T(登録商標)装置の使用により閉鎖され得る。
18歳から成人期に向かう年齢で、前方へと有効に矯正されるオーバーバイトは、成長が残存しないため、垂直な顔面の成長に依存しない場合がある。約4mmのオーバーバイトが矯正されるが、約50パーセントが元の状態に戻る場合がある。しかし、TMJ障害がある場合、矯正が推奨され得る。それ故、患者が4mm又は5mmを超えるオーバーバイト問題を持つ場合、患者は、オーバーバイトが上手く矯正されない及び/又は元の状態に戻ることを知らされ得る。オーバージェットは、オーバーバイトと同じ制限を持ち、オーバーバイトと同じ再発を受ける場合がある。
オープンバイト及びIII級不正咬合が禁忌であり、この形態の処置を推奨されず、且つ、固定歯列矯正又は手術を勧められる場合がある。固定歯列矯正は、リバースヘッドギア、又は、下切歯又は小臼歯の抜歯を含み得る。3mmを超えるIII級の事例において、下顎のセットバック手術が推奨され得る。歯科矯正により処置したオープンバイトは、問題であり、且つ、固定歯列矯正及び外科的矯正の開始前に著しいオープンバイトの閉鎖が生じ得る、機能的筋訓練法を含み得る。
TMJ障害は、下顎の前進及び/又はオーバーバイトの減少により最小化され、また、後方歯の出現を含み得る。この出現が2年以内に生じない場合、固定式装置による強制的な出現が必要となり得る。矯正に使用される同じOrtho−T(登録商標)装置を一週間に一晩、夜間に着用する等、一生涯の保持が必要とされ得る。
親指しゃぶりなどの習慣は、頻繁に固定式のしゃぶり防止装置(anti−sucking device)の少数のセッションで矯正され得る。口呼吸も、特に若い年齢で補助され得る。嚥下習慣は最も困難なものであり、これらの晩年期では禁忌とされ得る。
睡眠呼吸障害は、無呼吸、減呼吸、及びいびきに強く関連し得る。患者は、夜間家庭内睡眠研究を必要とし得る。無呼吸と減呼吸が除外される場合、頭部規格写真分析が推奨され得る。
狭くなった上顎歯列弓が解析され得る。異常な限度を越える、過度に狭くなった上顎歯列弓は、呼吸障害を伴い得る。患者が口呼吸をしており、及び/又は鼻呼吸が困難である場合、処置が推奨され得る。しかし、急速口蓋拡張具はこの年齢で使用されるべきでない。
CPU(20)は、図6のデータ表示と同様の、初期の診察における結果を要約する文書を、親に提供し得る。患者は、処置が推奨されるかどうか確認するために、3つのX線フィルムによる完全な記録評価を必要とし得る。
一実施形態において、システム(10)及び/又は方法(100)はまた、図2の工程(155)に示されるように、プログラムEの完全な記録評価を包含してもよい。完全な記録評価の一部として、専門家は、患者のX線を撮影し得る。例えば、X線は、患者のデジタル・パノラマX線フィルム、側面部のデジタル頭蓋計測のX線フィルム、及び/又は3−DのX線フィルムを含み得る。詳細が3−DのX線でより明らかに見ることができるため、そのようなX線フィルムが好ましい場合がある。完全な記録評価における撮像は、口内及び/又は顔面の写真を含んでもよい。専門家は、利用可能な場合、完全な記録評価の一部として、パノラマフィルム及び/又は3−Dフィルムを解析してもよい。パノラマフィルム及び/又は3−Dフィルムは、システム(10)及び/又は方法(100)によって解析され得る。例えば、CPU(20)は、全ての生えていない歯が存在することを確実にするために、パノラマフィルム及び/又は3−Dフィルムを解析し得る。専門家はまた、この調査を実行してもよい。任意の永久歯が喪失している場合、喪失歯はチャートに表わされ得る。歯列の相対的な配置は、図4に示されるように歯列チャート(205)上で編成され得る。生えた歯は、歯列チャート(205)に示され得る。
専門家は、完全な記録評価の一部として患者の口腔診察を行ってもよい。口腔診察は、プログラムDに記載されるものと同じでもよい。装置が患者に推奨され得る。装置の大きさは、データベース(55)中の情報にアクセスすることにより、CPU(20)によって計算され得る。システム(10)はまた、初期のデータ、同様に、X線記録から学習される任意のデータを説明する文書を提供し得る。
一実施形態において、歯列矯正医はシステム(10)を使用し得る。CPU(20)は、歯列矯正医自身の嗜好性に対応させるようにプログラムされ得る。例えば、歯列矯正医は、オーバーバイト、オーバージェット、及び叢生のための処置の範囲など、所望の処置パラメータを示し得る。システム(10)は、空間を提供するために歯を抜く場合や歯列弓を拡張する場合等に、自身の個人的な処置の哲学のために、歯列矯正医にデータを提供し得る。また、小臼歯、切歯、大臼歯の抜歯、ヘルプスト装置、ツインブロック、急速口蓋拡張具、クワド−ヘリックス、デイモン技術、フランケル、バイオネータ、アクチベーターなどの、様々な処置の可能性が、CPU(20)にプログラム化され得る。歯列矯正医は、そのような装置が推奨及び/又は使用される重症度及び条件を示し得る。
CPU(20)は、歯列矯正医にとって有用であり及び/又は時間節約となる推奨に基づき、結果を分類し得る。そのような処置パラメータは、次の3つの年齢範囲などの、歯列矯正医が処置する各年齢集団のためにプログラム化され得る:a)8歳から12歳までの患者に関する混合歯列、b)12歳から18歳までの患者に関する初期の永久歯列、及びc)後期の永久歯列。歯列矯正医はまた、初期の乳歯列及び過渡期の歯列に関心を持ち得る。
特に、歯列矯正医は、叢生及び/又はスペーシングなどの混合歯列、オーバーバイト及び/又はオープンバイト、オーバージェット及び/又はIII級の関係、クロスバイト、TMJ障害、親指しゃぶり、嚥下、口呼吸、会話障害などの習慣、疑わしい睡眠呼吸障害、狭い上顎歯列弓、犬歯の埋伏及び/又は他の埋伏、複数の喪失歯及び/又は膠着歯(ankylosed teeth)、後部の随伴性の出現などがある患者の矯正に関して、どの処置の可能性が重要であるかを示し得る。
更に、システム(10)及び/又は方法(100)の実施形態は、歯列及び/又は歯列弓の大きさを測定する装置の大きさを推定するための情報及び/又はデータを提供し得る。任意の製造業者から利用可能な装置が、システム(10)及び/又は方法(100)を使用して推定され得る。更に、様々なタイプの装置が、システム(10)及び/又は方法(100)によって得られたデータから作り上げられ得る。装置は、ステレオ・リソグラフィー及び/又は他の方法を使用して作り上げられ得る。
また、システム(10)及び/又は方法(100)の実施形態は、患者の歯にセメントを固定する(cement)ためのバンドの大きさを推奨するための情報及び/又はデータを提供し得る。システム(10)及び/又は方法(100)は、患者の歯に関するブラケットの適切な角形成を判定するための情報及び/又はデータを提供し得る。更に、システム(10)及び/又は方法(100)の実施形態は、手動で(hand)X線フィルムから患者の骨格年齢を判定するための、将来の成長を予測するための、及び/又は急成長のタイミングを予測するための情報及び/又はデータを提供し得る。
更に、本発明は、図面に示された要素の特異的な配列に限定的されない。本明細書記載の本発明の好適な実施形態に対する、様々な変更及び改良は、当業者にとっては明らかであることを理解されたい。このような変更及び改良は、本発明の精神及び範囲から逸脱せず、且つ、本発明の付随する利点を減少させることなく、なされる。それ故、そのような変更及び改良は、添付の特許請求の範囲によりカバーされることが、意図される。

Claims (15)

  1. 撮像デバイスにより患者の口に点を位置付ける工程であって、該撮像デバイスは、口の中に全ての歯の寸法を位置付け、且つ口の中の点の撮像データを作成する、工程;
    撮像データを中央処理装置に移す工程であって、該中央処理装置は、歯科矯正の状態に関連する情報を持つデータベースへのアクセスを持つ、工程;
    患者の口の中の選択された点及び歯列に関連する測定値を得る工程であって、前記中央処理装置は、撮像データを使用して測定値を作成する、工程;
    測定値とデータベース中の情報に基づいて患者の歯科矯正の状態を予測する工程であって、前記中央処理装置は、撮像データとデータベース中の情報に基づいて予測を提供する、工程;及び
    予測された歯科矯正の状態に基づいて患者に処置を推奨する工程であって、前記中央処理装置は、撮像データとデータベース中の情報に基づいて推奨を提供する、工程
    を含む方法。
  2. 処置のために様々な大きさの装置のデジタル化画像を作成する工程、及び、患者に装置を適合させる試験のために患者の歯列のデジタル化したモデルに装置の画像を適合させる工程を更に含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 処置が開始されない場合、将来の不正咬合を示す画像を患者に提供する工程を更に含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 患者の輪郭写真から、鼻の大きさ、顔面の短さ、上顎又は下顎の後退或いは突出の、少なくとも1つの寸法を判定し、該寸法を標準の顔面のテンプレートと比較し、比較に基づいて処置を推奨する工程を更に含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 症状の将来的な量を予測して、異常な症状が自ら矯正するか、一定のままであるか、又は特定の年齢までに重症度を増加させるかを判定する工程を更に含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 中央処理装置を使用して永久歯が生える歯列弓の曲率を測定する工程、及び、予測した拡張に関する統計データに基づいて測定値を調整して利用可能空間を判定する工程を更に含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 口の中の歯の幅に様々な増倍係数を乗じて、他のまだ生えていない口の中の歯の幅を得て、適切な咬合を持たせる工程を更に含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 上顎中切歯と下顎中切歯の切縁に点を位置付けることにより、コンピューターを使用して切歯のオーバーバイトの様々な点を位置付けることにより、様々な顎の位置を評価する工程;
    閉鎖位置にある上顎と下顎との垂直距離を比較する工程;及び
    オーバーバイトを許容された量と比較して処置の推奨を提供する工程
    を更に含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 口の第1側部の第1大臼歯の中心の点を、その反対にある歯列の歯列弓の周囲の口の第2側部の第1大臼歯の中心の点と比較し、装置用のバンパーの推奨された大きさを判定する工程を更に含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 中央処理装置からデータを提供して装置の大きさを推定する工程であって、装置は歯列の大きさに関して測定される工程を更に含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  11. 患者の歯列を発達させる特徴に関連した複数の診断プログラムを提供する工程;
    患者の発達段階にある歯列に対応する患者の初期評価を実行する工程であって、初期評価は、患者の口の中に点を位置付けるために撮像デバイスを使用し、撮像デバイスは撮像データを作成する、工程;
    撮像データを中央処理装置に移す工程であって、中央処理装置は、患者の口の中の選択された点に関連する測定値を得て、この測定値に基づいて患者の将来の歯科矯正の状態を予測する、工程;
    結果に基づく処置の推奨と共に、患者に初期評価の結果の報告を提供する工程
    を含む、方法。
  12. 患者の口の中に目印を位置付けるように構成される撮像要素であって、該撮像要素は、目印を位置付け、目印の撮像データを作成する、撮像要素;
    歯科矯正の状態に関連した情報を備えたデータベースへのアクセスを持つ中央処理装置であって、該中央処理装置は、撮像要素から撮像データを受信し、患者の口の中の目印と歯列に関連する測定値を作成し、更に、前記中央処理装置は、測定値とデータベース中の情報に基づいて患者の歯科矯正の状態を予測し、予測された歯科矯正の状態に基づいて患者に処置を推奨する、中央処理装置
    を含む、システム。
  13. 中央処理装置は、ユーザーの特定の処置哲学に対応するようにプログラムされる、ことを特徴とする請求項12に記載のシステム。
  14. 中央処理装置は、歯科矯正の状態の発生率、及び患者の特定の年齢までの歯科矯正の状態の重症度の予測に関する情報を作成する、ことを特徴とする請求項12に記載のシステム。
  15. 中央処理装置は、将来の年齢での未処置の歯科矯正の状態の画像を、患者に提供する、ことを特徴とする請求項12に記載のシステム。
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