JP2015219054A - 交通量分散システム及び交通量分散方法 - Google Patents

交通量分散システム及び交通量分散方法 Download PDF

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Abstract

【課題】交通量を分散させて平滑化させるための誘導に対する、運転者の遵守率を向上させることが可能な、交通量分散システム及び交通量分散方法を提供する。
【解決手段】走行経路に対する運転者の嗜好を抽出し、現在地から目的地への複数の迂回路の特性を検出し、抽出した運転者の嗜好と検出した特性が合致する迂回路を複数の迂回路から選択して、運転者が運転する自車両を複数の迂回路から選択した迂回路へ誘導するための迂回路情報を生成し、迂回路情報が含む迂回路を地図の画像に重畳させた画像を、タッチディスプレイに表示して運転者へ提供する。
【選択図】図6

Description

本発明は、運転者の嗜好に合致した経路への交通量の配分と、交通量分散対象エリア全体での交通量をコントロールするための、交通量分散システム及び交通量分散方法に関する。
現在の交通状況、及び今後に予想される交通量に応じて交通流を分散させる交通流分散計画を実現するための技術として、例えば、特許文献1に記載されている技術がある。特許文献1に記載されている技術は、個々の車両に走行予定ルートの変更を指示するルート変更指示を生成するとともに、ルートを変更する車両にインセンティブ(例えば、有料道路料金割引等のポイント)を与えることにより、ルート変更を促進させる。
特許第5194837号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている技術のように、ルート(走行経路)を変更する車両にインセンティブを与える方式では、運転者が誘導に従う可能性が低く、交通量の分散が困難となるという課題があった。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、走行経路を変更させるための誘導に対する運転者の遵守率を向上させることが可能な、交通量分散システム及び交通量分散方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、走行経路に対する運転者の嗜好を抽出し、現在地から目的地への複数の迂回路の特性を検出する。さらに、抽出した運転者の嗜好と検出した特性が合致する迂回路を複数の迂回路から選択して、運転者が運転する自車両を複数の迂回路から選択した迂回路へ誘導するための迂回路情報を生成し、生成した迂回路情報を運転者へ提供する。
本発明によれば、複数の迂回路のうち、運転者の走行経路に対する嗜好と合致する迂回路へ自車両を誘導するための迂回路情報を、運転者へ提供することが可能となる。
これにより、迂回路情報により提供された迂回路への誘導に運転者が従う可能性を向上させることが可能となり、走行経路を変更させるための誘導に対する運転者の遵守率を向上させることが可能となる。
本発明の第一実施形態の交通量分散システムの構成を示すブロック図である。 嗜好判断部が行う処理を示すフローチャートである。 嗜好データベースが蓄積するデータを示す表である。 迂回路特性検出部が行う処理を示すフローチャートである。 迂回路配分部が行う処理を示すフローチャートである。 本発明の第一実施形態の交通量分散システムを用いて行なう動作のフローチャートである。 本発明の第一実施形態の変形例における、交通量分散システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第一実施形態の変形例における、交通量分散システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第一実施形態の変形例における、交通量分散システムの構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第一実施形態)
以下、本発明の第一実施形態(以下、本実施形態と記載する)について、図面を参照しつつ説明する。
(交通量分散システムの全体構成)
図1中に示すように、交通量分散システムSは、車載装置1と、情報作成・配信装置2を備える。
車載装置1は、公知のナビゲーション装置を用いて形成し、運転者が操縦する自車両MCが搭載する。なお、車載装置1の詳細な構成は、後述する。
情報作成・配信装置2は、交通管理センター4(基地局)が備える。なお、情報作成・配信装置2の詳細な構成は、後述する。
また、情報作成・配信装置2は、無線通信路等で形成する通信路を介して、複数台の車両が個別に備える車載装置1と、車両感知器6と、交通情報センター8と、情報信号(情報)の送信または受信を行なう。
なお、本実施形態では、複数台の車両と交通管理センター4とを、通信路を介して情報を送信または受信可能に接続する場合を説明する。また、図1中には、車載装置1を搭載する車両として、一台の車両(自車両MC)のみを図示しているが、本実施形態では、図示しない他の車両も、通信路を介して、交通管理センター4と情報の送信または受信を行なう。また、図示しない他の車両の構成は、図1中に示す自車両MCと同様の構成である。
車両感知器6は、路上において、例えば、信号機等に取り付けてあり、下方を通過する車両の存在を感知する。また、車両感知器6は、感知した車両の存在(単位時間当たりに感知した車両の台数等)を含む情報信号を、交通管理センター4へ出力する。すなわち、車両感知器6は、交通量を示す情報を、交通管理センター4へ出力する。
交通情報センター8は、交通情報(例えば、道路の交通量や渋滞情報)を含む情報信号を、交通管理センター4及び車両が備える交通情報受信部10へ出力する。なお、交通情報受信部10の説明は、後述する。
(車載装置の構成)
図1を参照して、車載装置1の構成について説明する。
車載装置1は、車両挙動検出部12と、自車位置検出部14と、操作インターフェース16(図1中では「操作I/F」と示す)と、走行状態記憶部18と、車両側通信部20と、経路演算部22を備える。
車両挙動検出部12は、自車両MCが備える各種のセンサ(図示せず)が検出した、自車両MCの挙動に関するデータの入力を受ける。また、車両挙動検出部12は、入力を受けたデータを含む情報信号(以降の説明では、「車両挙動データ信号」と記載する場合がある)を、走行状態記憶部18に出力する。
なお、自車両MCの挙動に関するデータには、例えば、車速センサが検出した車速データ、加速度センサが検出した加速度データ、操舵角センサが検出した、操舵操作子(ステアリングホイール)の操舵角データを含む。
自車位置検出部14は、例えば、GPS(Global Positioning System)受信機を用いて形成する。また、自車位置検出部14は、GPS受信機を用いて取得した自車両MCの現在位置を含む情報信号(以降の説明では、「自車位置信号」と記載する場合がある)を、経路演算部22と走行状態記憶部18に出力する。
操作インターフェース16は、例えば、ナビゲーション装置が備え、画像等を表示可能であるとともに、利用者によるタッチ入力が可能な画面を有するタッチディスプレイ(タッチパネル)で形成する。
また、操作インターフェース16を形成するタッチディスプレイには、運転者等、自車両MCの乗員に対して、目的地を入力するための文字や選択肢を含む画像を表示する。そして、操作インターフェース16は、目的地の入力を受けると、目的地を示す情報(座標情報等)を、経路演算部22に出力する。
また、操作インターフェース16は、経路演算部22から、迂回路表示信号の入力を受けると、タッチディスプレイに、地図に迂回路を重畳させた画像を表示する。
また、操作インターフェース16を形成するタッチディスプレイには、運転者に対して、現在地から目的地への最短経路等を迂回する迂回路の走行を許容するか否かの選択を促す文字(メッセージ)を表示する。これに加え、タッチディスプレイには、運転者による迂回路の走行を許容するか否かの選択肢を含む画像を表示する。これらの画像の表示は、経路演算部22から、後述する案内経路情報信号の入力を受けると実行する。
ここで、運転者に対して迂回路の走行を許容するか否かの選択を促す文字とは、例えば、「迂回路を走行しますか?」等とする。さらに、採用の選択肢は、例えば、走行を許容する意思を示す「Yes」と、走行を許容しない意思を示す「No」とする。
なお、操作インターフェース16の構成は、タッチディスプレイに限定するものではなく、例えば、画像を表示可能なディスプレイに加え、ボタンやレバー等の可動部を有するスイッチを用いて形成してもよい。
走行状態記憶部18は、車両挙動検出部12から車両挙動データ信号の入力を受け、自車位置検出部14から自車位置信号の入力を受ける。そして、走行状態記憶部18は、車両挙動データ信号が含むデータ(車速データ、加速度データ、操舵角データ)を、自車位置信号が含む自車両MCの現在位置と関連付けて記憶する。
車両側通信部20は、走行状態記憶部18が自車両MCの位置と関連付けて記憶しているデータ(車速データ、加速度データ、操舵角データ)を取得する。これに加え、車両側通信部20は、経路演算部22から、後述する案内経路情報信号の入力を受ける。
そして、車両側通信部20は、取得した各種のデータを含む情報信号(以降の説明では、「車両側データ信号」と記載する場合がある)と、案内経路情報信号を、交通管理センター4に出力する。なお、車両側データ信号と案内経路情報信号の出力は、予め設定した間隔で行う。すなわち、車両側通信部20は、予め設定した間隔で、車両側データ信号と案内経路情報信号を送信する。
また、車両側通信部20は、交通管理センター4から、迂回路情報を含む情報信号(以降の説明では、「迂回路信号」と記載する場合がある)の入力を受ける。そして、入力を受けた迂回路信号を、経路演算部22に出力する。なお、迂回路情報に関する説明は、後述する。また、迂回路信号の入力は、予め設定した間隔で受ける。すなわち、車両側通信部20は、予め設定した間隔で、迂回路信号を受信する。
経路演算部22は、自車両MCが備える交通情報受信部10を介して、交通情報センター8から交通情報の入力を受ける。これに加え、経路演算部22は、操作インターフェース16から目的地を示す情報の入力を受け、自車位置検出部14から自車位置信号の入力を受ける。
なお、交通情報受信部10は、例えば、VICS(Vehicle Information and Communication System)(登録商標)受信機を用いて形成する。また、交通情報受信部10は、交通情報センター8が出力した交通情報(例えば、道路の交通量や渋滞情報)の入力を受ける。
そして、経路演算部22は、自車位置信号が含む自車両MCの現在位置と、自車両MCの乗員が入力した目的地と、交通情報センター8が出力した交通情報を用いて、現在位置から目的地までの複数の走行経路を演算する。さらに、経路演算部22は、演算した複数の走行経路を含む情報信号(以降の説明では、「案内経路情報信号」と記載する場合がある)を、車両側通信部20に出力する。
ここで、案内経路情報信号は、自車両MCの出発地(現在位置)、自車両MCの目的地、出発地から目的地までに通過する経由地、走行経路を交差点等で分割した各リンクのリンク長(距離)、各リンクの道路種別、各リンクにおける信号の有無を含む。これに加え、案内経路情報信号は、各リンクの車線数、各リンクの車線幅、各リンクの規制速度を含む。
また、経路演算部22は、車両側通信部20を介して、迂回路信号の入力を受ける。そして、迂回路信号が含む迂回路情報を用いて、地図の画像に現在位置から目的地までの迂回路を重畳させた画像を含む情報を生成する。そして、生成した画像を含む情報信号として、操作インターフェース16に、迂回路表示信号を出力する。
(情報作成・配信装置の構成)
図1を参照して、情報作成・配信装置2の構成について説明する。
情報作成・配信装置2は、嗜好抽出部24と、交通渋滞予測部26と、迂回対象エリア特定部28と、迂回対象車両抽出部30と、経路配分部32を備える。
嗜好抽出部24は、走行履歴データベース34と、道路データベース36と、事故地点データベース38と、嗜好判断部40と、嗜好データベース42を備える。なお、図中及び以降の説明では、それぞれ、走行履歴データベース34を「走行履歴DB34」、道路データベース36を「道路DB36」、事故地点データベース38を「事故地点DB38」、嗜好データベース42を「嗜好DB42」と示す場合がある。
走行履歴DB34は、車両側通信部20から入力を受けた車両側データ信号を用いて、交通管理センター4と情報信号の送受信を行なう複数台の車両に対し、過去の走行における走行履歴データを個別に記憶して蓄積する。ここで、走行履歴データとは、車両が走行した地点と、この地点における車両の挙動(車速、加速度、操舵角)とを関連付けた履歴のデータである。
道路DB36は、車両側通信部20から入力を受けた案内経路情報信号を用いて、交通管理センター4と情報信号の送受信を行なう複数台の車両が走行した道路の情報(道路情報データ)を記憶して蓄積する。ここで、道路情報データには、例えば、走行経路を交差点等で分割した各リンクのリンク長(距離)、各リンクの車線数、各リンクの車線幅、各リンクの規制速度を含む。
事故地点DB38は、交通情報センター8から交通情報を含む情報信号の入力を受け、交通情報を用いて、過去に事故が発生した地点のデータ(事故地点データ)を記憶して蓄積する。
嗜好判断部40は、走行履歴DB34が記憶している走行履歴データと、道路DB36が記憶している道路情報データと、事故地点DB38が記憶している事故地点データを取得する。そして、取得した各種データを用いて、走行経路に対する運転者の嗜好を、交通管理センター4と情報信号の送受信を行なう複数台の車両に対し、個別に抽出する。さらに、個別に抽出した嗜好を各車両(各運転者)と関連付けたデータ(嗜好データ)を含む情報信号(以降の説明では、「嗜好データ信号」と記載する場合がある)を、嗜好DB42に出力する。なお、嗜好判断部40が行う処理については、後述する。
嗜好DB42は、嗜好判断部40から入力を受けた嗜好データ信号を用いて、交通管理センター4と情報信号の送受信を行なう複数台の車両に対し、走行経路に対する運転者の嗜好を個別に記憶して蓄積する。
以上により、嗜好抽出部24は、走行経路に対する運転者の嗜好を抽出する。
交通渋滞予測部26は、車両感知器6から交通量を示す情報の入力を受け、交通情報センター8から交通情報を含む情報信号の入力を受ける。これに加え、交通渋滞予測部26は、嗜好抽出部24から、交通管理センター4と情報信号の送受信を行なう複数台の車両が過去に走行した際に検出して蓄積した走行履歴を、車両毎に取得する。
そして、交通渋滞予測部26は、交通量と、交通情報と、走行履歴を用いて、過去に走行した経路上において、渋滞の発生が推定される地点である渋滞ポイントを予測する処理を、複数台の車両に対して個別に行う。さらに、交通渋滞予測部26は、予測した渋滞ポイントを含む情報信号(以降の説明では、「渋滞ポイント信号」と記載する場合がある)を、迂回対象エリア特定部28に出力する。
迂回対象エリア特定部28は、交通渋滞予測部26から渋滞ポイント信号の入力を受け、迂回路に対する処理を行う対象とするエリア(迂回対象エリア)を特定する処理を、複数台の車両に対して個別に行う。さらに、迂回対象エリア特定部28は、特定した迂回対象エリアを含む情報信号(以降の説明では、「迂回対象エリア信号」と記載する場合がある)を、迂回対象車両抽出部30と経路配分部32に出力する。
迂回対象車両抽出部30は、迂回対象エリア特定部28から迂回対象エリア信号の入力を受け、交通管理センター4と情報信号の送受信を行なう複数台の車両から、個別に、車両側データ信号と案内経路情報信号の入力を受ける。
そして、迂回対象車両抽出部30は、交通管理センター4と情報信号の送受信を行なう複数台の車両から、迂回対象エリアを走行すると予測される車両を抽出する。さらに、迂回対象車両抽出部30は、迂回対象エリアを走行すると予測した車両を示す情報(車両ID等)を含む情報信号を、経路配分部32に出力する。
経路配分部32は、迂回対象経路算出部44と、迂回路特性検出部46と、迂回路配分部48を備える。
迂回対象経路算出部44は、迂回対象エリア特定部28から入力を受けた迂回対象エリア信号を用いて、迂回対象エリアに存在する走行経路(道路)のうち、迂回路に対する処理を行う対象となる走行経路(迂回対象路線)を算出する。そして、迂回対象経路算出部44は、算出した迂回対象路線を含む情報信号(以降の説明では、「迂回対象路線信号」と記載する場合がある)を、迂回路特性検出部46に出力する。
迂回路特性検出部46は、迂回対象経路算出部44から入力を受けた迂回対象路線信号と、走行履歴DB34と、道路DB36及び事故地点DB38から取得した各種蓄積データを用いて、処理の対象とする迂回路の特性(迂回路特性)を検出する。そして、迂回路特性検出部46は、検出した迂回路特性を含む情報信号(以降の説明では、「迂回路特性信号」と記載する場合がある)を、迂回路配分部48に出力する。なお、迂回路特性検出部46が行う処理については、後述する。
すなわち、迂回路特性検出部46は、現在地から目的地への複数の迂回路の特性を検出する。
迂回路配分部48は、迂回路特性検出部46から迂回路特性信号の入力を受け、迂回対象車両抽出部30から情報信号の入力を受ける。これに加え、迂回路配分部48は、嗜好DB42から、走行経路に対する運転者の嗜好を取得する。そして、迂回路配分部48は、入力を受けた情報信号が含むパラメータと、取得したデータをマッチングさせて、運転者の嗜好と合致する特性を有する迂回路を検出する。さらに、迂回路配分部48は、運転者の嗜好と合致する特性を有する迂回路の情報(道路ID等)を含む迂回路信号を、車載装置1に出力する。なお、迂回路配分部48が行う処理については、後述する。
ここで、運転者の嗜好と合致する特性を有する迂回路には、運転者の嗜好との特性の照合度合いが予め設定した割合(例えば、50%)以上である迂回路や、他の迂回路と比較して運転者の嗜好との特性の照合度合いが最も高い迂回路を含んでもよい。もっとも、運転者の嗜好と合致する特性を有する迂回路は、運転者の嗜好と完全に一致する特性を有する迂回路とすることが好適である。
(嗜好判断部40が行う処理)
図1を参照しつつ、図2及び図3を用いて、嗜好判断部40が行う処理について説明する。
図2中に示すように、嗜好判断部40が処理を開始(START)すると、まず、ステップS101の処理を行う。
ステップS101では、走行履歴DB34から、蓄積している走行履歴データを読み込む処理(図中に示す「走行履歴データ読み込み」)を行う。ステップS101において、走行履歴DB34から走行履歴データを読み込む処理を行うと、嗜好判断部40が行なう処理は、ステップS102へ移行する。
ステップS102では、道路DB36から、道路情報データ(各リンクのリンク長(距離)、各リンクの車線数、各リンクの車線幅、各リンクの規制速度)を読み込む処理(図中に示す「道路データ読み込み」)を行う。ステップS102において、道路DB36から道路情報データを読み込む処理を行うと、嗜好判断部40が行なう処理は、ステップS103へ移行する。
ステップS103では、事故地点DB38から、事故地点データを読み込む処理(図中に示す「事故地点データ読み込み」)を行う。ステップS103において、事故地点DB38から事故地点データを読み込む処理を行うと、嗜好判断部40が行なう処理は、ステップS104へ移行する。
なお、ステップS101からS103の処理は、いかなる順序で行ってもよい。
ステップS104では、嗜好判断部40が行う処理の対象である車両が過去に走行した道路(走行経路)と、ステップS103で読み込んだ事故地点データを照合する。具体的には、予め設定した単位走行距離(例えば、1km)において、嗜好判断部40が行う処理の対象である車両に対し、事故地点データが含む事故地点を通過した回数が、他の車両と比較して多いか否かを判定する。これにより、ステップS104では、嗜好判断部40が行う処理の対象とする車両が、走行経路上の危険エリアを、予め設定した度合い(例えば、30%)以上で回避しているか否かを判定する処理(図中に示す「危険エリアを回避」)を行う。
なお、本実施形態では、一例として、ステップS104において、嗜好判断部40が行う処理の対象とする車両が、走行経路上の危険エリアを、予め設定した度合い以上で回避しているか否かを判定する場合について説明するが、これに限定するものではない。すなわち、例えば、ステップS104において、ステップS101で読み込んだ走行履歴データから危険地点のデータを抽出する処理を行う。そして、嗜好判断部40が行う処理の対象とする車両が、走行経路上の危険地点を、予め設定した度合い以上で回避しているか否かを判定する処理を行ってもよい。ここで、危険地点とは、例えば、走行履歴データに、急制動や急ハンドルを行った履歴が存在する地点である。
ステップS104において、嗜好判断部40が行う処理の対象とする車両が、走行経路上の危険エリアを、予め設定した度合い以上で回避している(図中に示す「Yes」)と判定した場合、嗜好判断部40が行なう処理は、ステップS105へ移行する。
一方、ステップS104において、嗜好判断部40が行う処理の対象とする車両が、走行経路上の危険エリアを、予め設定した度合い未満で回避している(図中に示す「No」)と判定した場合、嗜好判断部40が行なう処理は、ステップS106へ移行する。
ステップS105では、嗜好判断部40が行う処理の対象である車両の走行履歴データと、ステップS102で読み込んだ道路情報データを照合する。具体的には、先行車との距離が大きい場合等、先行車に速度を抑えられていない場合に走行したリンクの規制速度に対して、実際にリンクを走行した際の車速が低いか否かを判定する処理(図中に示す「規制速度に対して車速が低い」)を行う。
ステップS105において、リンクの規制速度に対して実際の車速が高い(図中に示す「No」)と判定した場合、嗜好判断部40が行なう処理は、ステップS107へ移行する。
一方、ステップS105において、リンクの規制速度に対して実際の車速が低い(図中に示す「Yes」)と判定した場合、嗜好判断部40が行なう処理は、ステップS108へ移行する。
ステップS106では、運転者の走行経路に対する安全性に対する嗜好である安全性嗜好のレベルを、最低値である「レベル1」に設定する処理(図中に示す「安全性嗜好=レベル1」)を行う。ステップS106において、安全性嗜好のレベルを「レベル1」に設定する処理を行うと、嗜好判断部40が行なう処理は、ステップS109へ移行する。
ステップS107では、運転者の安全性に対する嗜好である安全性嗜好のレベルを、「レベル1」よりも高い値である「レベル2」に設定する処理(図中に示す「安全性嗜好=レベル2」)を行う。ステップS107において、安全性嗜好のレベルを「レベル2」に設定する処理を行うと、嗜好判断部40が行なう処理は、ステップS109へ移行する。
ステップS108では、運転者の安全性に対する嗜好である安全性嗜好のレベルを、「レベル2」よりも高い値であり最高値である「レベル3」に設定する処理(図中に示す「安全性嗜好=レベル3」)を行う。ステップS108において、安全性嗜好のレベルを「レベル3」に設定する処理を行うと、嗜好判断部40が行なう処理は、ステップS109へ移行する。
したがって、ステップS104からS108では、嗜好判断部40が行う処理の対象とする車両の運転者に対し、安全性の嗜好(安全性嗜好)を判定する処理を行う(安全性嗜好判定ステップ)。
ステップS109では、嗜好判断部40が行う処理の対象である車両と、その他の車両に対し、ステップS101で読み込んだ走行履歴データと、ステップS102で読み込んだ道路情報データを照合する。具体的には、予め設定した単位走行距離(例えば、1km)内で、嗜好判断部40が行う処理の対象である車両に対し、高規格道路を走行した割合が、他の車両と比較して高いか否かを判定する処理(図中に示す「高規格道路の走行割合が高い」)を行う。
ステップS109において、嗜好判断部40が行う処理の対象とする車両が、他の車両と比較して、単位走行距離内で高規格道路を走行した割合が高い(図中に示す「Yes」)と判定した場合、嗜好判断部40が行なう処理は、ステップS110へ移行する。
一方、ステップS109において、嗜好判断部40が行う処理の対象とする車両が、他の車両と比較して、単位走行距離内で高規格道路を走行した割合が低い(図中に示す「No」)と判定した場合、嗜好判断部40が行なう処理は、ステップS111へ移行する。
ステップS110では、嗜好判断部40が行う処理の対象である車両と、その他の車両に対し、予め設定した単位走行距離(例えば、1km)において、右左折の回数が多いか否かを判定する処理(図中に示す「右左折回数が多い」)を行う。
ステップS110において、嗜好判断部40が行う処理の対象とする車両が、他の車両と比較して、単位走行距離における右左折の回数が多い(図中に示す「No」)と判定した場合、嗜好判断部40が行なう処理は、ステップS112へ移行する。
一方、ステップS110において、嗜好判断部40が行う処理の対象とする車両が、他の車両と比較して、単位走行距離における右左折の回数が少ない(図中に示す「Yes」)と判定した場合、嗜好判断部40が行なう処理は、ステップS113へ移行する。
ステップS111では、運転者の運転負荷に対する嗜好である運転負荷嗜好のレベルを、最低値である「レベル1」に設定する処理(図中に示す「運転負荷嗜好=レベル1」)を行う。ステップS111において、運転負荷嗜好のレベルを「レベル1」に設定する処理を行うと、嗜好判断部40が行なう処理は、ステップS114へ移行する。
ステップS112では、運転者の運転負荷に対する嗜好である運転負荷嗜好のレベルを、「レベル1」よりも高い値である「レベル2」に設定する処理(図中に示す「運転負荷嗜好=レベル2」)を行う。ステップS112において、運転負荷嗜好のレベルを「レベル2」に設定する処理を行うと、嗜好判断部40が行なう処理は、ステップS114へ移行する。
ステップS113では、運転者の運転負荷に対する嗜好である運転負荷嗜好のレベルを、「レベル2」よりも高い値であり最高値である「レベル3」に設定する処理(図中に示す「運転負荷嗜好=レベル3」)を行う。ステップS113において、運転負荷嗜好のレベルを「レベル3」に設定する処理を行うと、嗜好判断部40が行なう処理は、ステップS114へ移行する。
したがって、ステップS109からS113では、嗜好判断部40が行う処理の対象とする車両の運転者に対し、運転者の走行経路に対する運転負荷の嗜好(運転負荷嗜好)を判定する処理を行う(運転負荷嗜好判定ステップ)。
ステップS114では、嗜好判断部40が行う処理の対象である車両の運転者が、社会貢献の意思を示しているか否かを判定する処理(図中に示す「社会貢献意思」)を行う。具体的には、操作インターフェース16を形成するタッチディスプレイに表示した迂回路の走行を許容するか否かの選択肢のうち、運転者が「Yes」を選択した場合に、社会貢献の意思を示していると判定する。
ステップS114において、嗜好判断部40が行う処理の対象とする車両の運転者が、社会貢献の意思を示している(図中に示す「No」)と判定した場合、嗜好判断部40が行なう処理は、ステップS115へ移行する。
一方、ステップS114において、嗜好判断部40が行う処理の対象とする車両の運転者が、社会貢献の意思を示していない(図中に示す「Yes」)と判定した場合、嗜好判断部40が行なう処理は、ステップS116へ移行する。
ステップS115では、運転者の社会貢献に対する嗜好である社会貢献嗜好のレベルを、最低値である「レベル1」に設定する処理(図中に示す「社会貢献嗜好=レベル1」)を行う。ステップS115において、社会貢献嗜好のレベルを「レベル1」に設定する処理を行うと、嗜好判断部40が行なう処理を終了(END)する。
ステップS116では、運転者の社会貢献に対する嗜好である社会貢献嗜好のレベルを、「レベル1」よりも高い値である「レベル2」に設定する処理(図中に示す「社会貢献嗜好=レベル2」)を行う。ステップS116において、社会貢献嗜好のレベルを「レベル2」に設定する処理を行うと、嗜好判断部40が行なう処理を終了(END)する。
したがって、ステップS114からS116では、嗜好判断部40が行う処理の対象とする車両の運転者に対し、迂回路配分部48が選択した迂回路の走行を運転者が許容する、社会貢献の嗜好(社会貢献嗜好)を判定する処理を行う(社会貢献嗜好判定ステップ)。
以上により、嗜好判断部40が行う処理では、上述した安全性嗜好判定ステップと、運転負荷嗜好判定ステップと、社会貢献嗜好判定ステップを行うことにより、図3中に示すように、各運転者に対して、嗜好を総合的に判断(図中に示す「総合判断」)する。すなわち、嗜好判断部40は、上述した処理を、交通管理センター4と情報信号の送受信を行なう複数台の車両に対して個別に行う。
また、嗜好判断部40が行う処理で判断した嗜好は、嗜好DB42に記憶して蓄積する。
以上説明したように、嗜好抽出部24が抽出する運転者の嗜好は、運転者の走行経路に対する安全性の嗜好である安全性嗜好と、運転者の走行経路に対する運転負荷の嗜好である運転負荷嗜好を含む。これに加え、嗜好抽出部24が抽出する運転者の嗜好は、迂回路配分部48が選択した迂回路の走行を運転者が許容するか否かの判断への、社会貢献の意識が影響する度合いである、社会貢献嗜好を含む。
また、嗜好判断部40が行う処理では、安全性嗜好判定ステップにおいて、複数のデータから、安全性の嗜好を抽出する処理を行う。ここで、安全性の嗜好を抽出する処理に用いる複数のデータは、複数の走行経路上で過去に事故が発生した地点のデータと、自車両MCの走行履歴から算出する複数の走行経路上の危険地点のデータを含む。これ加え、安全性の嗜好を抽出する処理に用いる複数のデータは、他車両の走行履歴から算出する複数の走行経路上の危険地点のデータを含む。
嗜好判断部40が行う処理では、安全性嗜好判定ステップにおいて、過去に事故が発生した地点に対する自車両MCの走行履歴と、事故が発生した地点に対する他車両の走行履歴を比較して、安全性の嗜好を抽出する処理を行う。
同様に、嗜好判断部40が行う処理では、運転負荷嗜好判定ステップにおいて、自車両MCの走行履歴のデータと、出発地と目的地が自車両MCと同一の範囲内にある他車両の走行履歴のデータを比較して、運転負荷の嗜好を抽出する処理を行う。
(迂回路特性検出部46が行う処理)
図1から図3を参照しつつ、図4を用いて、迂回路特性検出部46が行う処理について説明する。
図4中に示すように、迂回路特性検出部46が行う処理を開始(START)すると、まず、ステップS201の処理を行う。
ステップS201では、走行履歴DB34から、蓄積している走行履歴データを読み込む処理(図中に示す「走行履歴データ読み込み」)を行う。ステップS201において、走行履歴DB34から走行履歴データを読み込む処理を行うと、迂回路特性検出部46が行なう処理は、ステップS202へ移行する。
ステップS202では、道路DB36から、道路情報データ(各リンクのリンク長(距離)、各リンクの車線数、各リンクの車線幅、各リンクの規制速度)を読み込む処理(図中に示す「道路データ読み込み」)を行う。ステップS202において、道路DB36から道路情報データを読み込む処理を行うと、迂回路特性検出部46が行なう処理は、ステップS203へ移行する。
ステップS203では、事故地点DB38から、事故地点データを読み込む処理(図中に示す「事故地点データ読み込み」)を行う。ステップS203において、事故地点DB38から事故地点データを読み込む処理を行うと、迂回路特性検出部46が行なう処理は、ステップS204へ移行する。
なお、ステップS201からS203の処理は、いかなる順序で行ってもよい。
ステップS204では、ステップS201からS203の処理で読み込んだ各種データを用い、選択した一つの迂回路に対して、安全性のポイント(安全性ポイント)を計算する処理(図中に示す「安全性ポイント計算」)を行う。ステップS204において、安全性ポイントを計算する処理を行うと、迂回路特性検出部46が行なう処理は、ステップS205へ移行する。
ステップS204における安全性ポイントの計算は、例えば、以下の式(1)を用いて行う。
安全性ポイント={(走行経路上の事故発生地点数×基礎ポイントa)+(過去に急制動や急ハンドルを行った地点数×基礎ポイントb)}/走行経路の距離 … (1)
なお、式(1)中における基礎ポイントaは、走行経路(選択した一つの迂回路)上の事故発生地点数が安全性ポイントの算出に与える影響度合いを示す係数であり、例えば、迂回路の道路構造等に応じて予め設定する。
また、式(1)中における基礎ポイントbは、走行経路(選択した一つの迂回路)上で過去に急制動や急ハンドルを行った地点数が安全性ポイントの算出に与える影響度合いを示す係数であり、例えば、迂回路の道路構造等に応じて予め設定する。
すなわち、ステップS204では、迂回路上の事故多発地点数や、運転者の走行履歴から抽出した迂回路上の危険地点数に基づいて、選択した一つの迂回路の安全性をポイント化する処理を行う。また、安全性ポイントは、安全性ポイントが多いほど、選択した一つの迂回路の安全性が低くなるパラメータである。
また、ステップS204の処理は、全ての迂回路のうち、ステップS204からステップS206の処理を実施していない一つの迂回路を選択して行う。
ステップS205では、ステップS201からS203の処理で読み込んだ各種データを用い、選択した一つの迂回路に対して、運転負荷のポイント(運転負荷ポイント)を計算する処理(図中に示す「運転負荷ポイント計算」)を行う。ステップS205において、運転負荷ポイントを計算する処理を行うと、迂回路特性検出部46が行なう処理は、ステップS206へ移行する。
ステップS205における運転負荷ポイントの計算は、例えば、以下の式(2)を用いて行う。
運転負荷ポイント={(右左折回数×基礎ポイントc)+(狭路リンク数×基礎ポイントd)}/走行経路の距離 … (2)
なお、式(2)中における基礎ポイントcは、走行経路(選択した一つの迂回路)上で右左折を行った回数(右左折回数)が運転負荷ポイントの算出に与える影響度合いを示す係数であり、例えば、迂回路の道路構造等に応じて予め設定する。
また、式(2)中における基礎ポイントdは、走行経路(選択した一つの迂回路)上に存在する狭路のリンク(狭路リンク)数が運転負荷ポイントの算出に与える影響度合いを示す係数であり、例えば、迂回路の道路構造等に応じて予め設定する。
すなわち、ステップS205では、選択した一つの迂回路上の右左折回数や狭路リンク数に基づいて、選択した一つの迂回路の運転負荷をポイント化する処理を行う。また、運転負荷ポイントは、運転負荷ポイントが多いほど、選択した一つの迂回路の運転負荷が高くなるパラメータである。
ステップS206では、選択した一つの迂回路の、安全性ポイントと、運転負荷ポイントと、距離(経路距離)を用いて、全ての迂回路中における、選択した一つの迂回路の優先順位を設定する処理(図中に示す「対象迂回路の優先順位設定」)を行う。
全ての迂回路中における、選択した一つの迂回路の優先順位を設定する処理としては、例えば、安全性ポイントが少なく、運転負荷ポイントが少なく、経路距離が短いほど、優先順位を上位に設定する処理を行う。
また、ステップS206では、選択した一つの迂回路の、安全性ポイントと、運転負荷ポイントと、優先順位を、迂回路特性として検出し、迂回路特性信号を迂回路配分部48に出力する処理を行う。
ステップS206において、全ての迂回路中における、選択した一つの迂回路の優先順位を設定する処理を行うと、迂回路特性検出部46が行なう処理は、ステップS207へ移行する。
ステップS207では、ステップS204からS206の処理を、全ての迂回路に実施したか否かを判定する処理(図中に示す「全ての迂回路に処理を実施」)を行う。
ステップS207において、ステップS204からS206の処理を、全ての迂回路に実施している(図中に示す「Yes」)と判定した場合、迂回路特性検出部46が行なう処理を終了(END)する。
一方、ステップS207において、ステップS204からS206の処理を、全ての迂回路に実施していない(図中に示す「No」)と判定した場合、迂回路特性検出部46が行なう処理は、ステップS204へ移行する。
(迂回路配分部48が行う処理)
図1から図4を参照しつつ、図5を用いて、迂回路配分部48が行う処理について説明する。
図5中に示すように、迂回路配分部48が行う処理を開始(START)すると、まず、ステップS301の処理を行う。
ステップS301では、迂回路特性検出部46から入力を受けた迂回路特性信号が含む迂回路特性(選択した一つの迂回路の、安全性ポイントと、運転負荷ポイントと、優先順位)を読み込む処理(図中に示す「迂回路特性読み込み」)を行う。ステップS301において、道路DB36から迂回路特性を読み込む処理を行うと、迂回路配分部48が行なう処理は、ステップS302へ移行する。
ステップS302では、交通管理センター4と情報信号の送受信を行なう複数台の車両から選択した一台の車両に対し、嗜好DB42から、迂回路に対する運転者の嗜好を読み込む処理(図中に示す「嗜好データ読み込み」)を行う。ステップS302において、複数台から選択した一台の車両に対し、嗜好DB42から迂回路に対する運転者の嗜好を読み込む処理を行うと、迂回路配分部48が行なう処理は、ステップS303へ移行する。
ステップS303では、ステップS303の処理を実施していない全ての迂回路から、経路距離が最も短い迂回路を選択する。さらに、選択した迂回路の交通量が、選択した迂回路の許容可能な容量以下であるか否かを判定する処理(図中に示す「交通量が容量以下」)を行う。
ステップS303において、選択した迂回路の交通量が、選択した迂回路の許容可能な容量以下である(図中に示す「Yes」)と判定した場合、迂回路配分部48が行なう処理は、ステップS304へ移行する。
一方、ステップS303において、選択した迂回路の交通量が、選択した迂回路の許容可能な容量を超えている(図中に示す「No」)と判定した場合、迂回路配分部48が行なう処理は、ステップS303へ復帰する。
ステップS304では、ステップS303で選択した迂回路の道路特性(迂回路特性)が、ステップS302で読み込んだ運転者の嗜好と合致するか否かを判定する処理(図中に示す「運転者の特性合致」)を行う。
ステップS304において、迂回路特性が運転者の嗜好と合致する(図中に示す「Yes」)と判定した場合、迂回路配分部48が行なう処理は、ステップS305へ移行する。
一方、ステップS304において、迂回路特性が運転者の嗜好と合致しない(図中に示す「No」)と判定した場合、迂回路配分部48が行なう処理は、ステップS303へ移行する。
ステップS305では、ステップS304の処理を行った迂回路を、ステップS302で嗜好を読み込んだ一台の車両に提供する迂回路情報が含む迂回路に設定する処理(図中に示す「対象車両の迂回路に設定」)を行う。ステップS305において、迂回路情報が含む迂回路を設定する処理を行うと、迂回路配分部48が行なう処理は、ステップS306へ移行する。
ステップS306では、ステップS302からS305の処理を行った対象の車両に、ステップS305で設定した迂回路情報を含む迂回路信号を出力する処理(図中に示す「迂回路信号出力」)を行う。ステップS306において、迂回路信号を出力する処理を行うと、迂回路配分部48が行なう処理は、ステップS307へ移行する。
ステップS307では、ステップS302からS306の処理を、交通管理センター4と情報信号の送受信を行なう全ての車両に実施したか否かを判定する処理(図中に示す「全ての車両に処理を実施」)を行う。
ステップS307において、ステップS302からS306の処理を、交通管理センター4と情報信号の送受信を行なう全ての車両に実施している(図中に示す「Yes」)と判定した場合、迂回路配分部48が行なう処理を終了(END)する。
一方、ステップS307において、ステップS302からS306の処理を、交通管理センター4と情報信号の送受信を行なう全ての車両に実施していない(図中に示す「No」)と判定した場合、迂回路配分部48が行なう処理は、ステップS302へ移行する。
以上により、迂回路配分部48は、現在地と目的地との間に存在する複数の走行経路の交通量が平滑化するように、運転者が運転する自車両MCを、複数の迂回路から選択した迂回路へ誘導するための、迂回路情報を生成する。これに加え、迂回路配分部48は、自車両MCを誘導する迂回路として、複数の迂回路から、嗜好抽出部24で抽出した運転者の嗜好と迂回路特性検出部46で検出した特性が合致する迂回路を選択して、迂回路情報を生成する。
(動作)
次に、図1から図5を参照しつつ、図6を用いて、本実施形態の交通量分散システムSを用いて行なう動作を説明する。
図6中に示すように、交通量分散システムSを用いて行なう動作を開始(START)すると、まず、ステップS401において、各車両の現在位置から目的地までの間に存在する複数の走行経路を検出(図中に示す「走行経路取得」)する処理を行う。ステップS401において、複数の走行経路を検出する処理を行うと、交通量分散システムSを用いて行なう動作は、ステップS402へ移行する。
ステップS402では、ステップS401で検出した複数の走行経路のうち、現在位置から目的地までの迂回路特性を、迂回路特性検出部46から読み込む。これに加え、ステップS402では、迂回路に対する各車両の運転者の嗜好を、嗜好DB42から読み込む。すなわち、ステップS402では、照合の対象となる各種データを読み込む(図中に示す「照合用データ読み込み」)処理を行う。ステップS402において、照合の対象となる各種データを読み込む処理を行うと、交通量分散システムSを用いて行なう動作は、ステップS403へ移行する。
ステップS403では、ステップS402で読み込んだ迂回路特性と運転者の嗜好とを照合し、運転者の嗜好と合致した迂回路特性を有する迂回路を設定する処理(図中に示す「迂回路設定」)を行う。ステップS403において、運転者の嗜好と合致した迂回路特性を有する迂回路を設定する処理を行うと、交通量分散システムSを用いて行なう動作は、ステップS404へ移行する。
ステップS404では、ステップS403で設定した迂回路の迂回路情報を含む迂回路信号を、車両側通信部20を介して経路演算部22に出力する処理(図中に示す「迂回路信号出力」)を行う。ステップS404において、迂回路信号を経路演算部22に出力する処理を行うと、交通量分散システムSを用いて行なう動作は、ステップS405へ移行する。
ステップS405では、迂回路信号の入力を受けた経路演算部22が、迂回路信号が含む迂回路情報を用いて、地図の画像にステップS403で設定した迂回路を重畳させた画像を含む情報を生成する。これに加え、生成した情報を含む迂回路表示信号を、操作インターフェース16に出力する処理(図中に示す「迂回路表示信号出力」)を行う。ステップS405において、迂回路表示信号を操作インターフェース16に出力する処理を行うと、交通量分散システムSを用いて行なう動作は、ステップS406へ移行する。
なお、ステップS405において、地図の画像にステップS403で設定した迂回路を重畳させた画像を含む情報に加え、ステップS403で設定した迂回路が運転者の嗜好と特性が合致する迂回路である内容を示す文字を含む情報を生成してもよい。ここで、ステップS403で設定した迂回路が運転者の嗜好と特性が合致する迂回路である内容を示す文字とは、例えば、「運転者の嗜好に合う道路として、道幅の広い道路を迂回路として設定しました」等とする。
ステップS406では、操作インターフェース16を形成するタッチディスプレイに、地図の画像にステップS403で設定した迂回路を重畳させた画像を表示する処理(図中に示す「迂回路重畳画像表示」)を行う。ステップS406において、地図の画像にステップS403で設定した迂回路を重畳させた画像をタッチディスプレイに表示する処理を行うと、交通量分散システムSを用いて行なう動作を終了(END)する。
したがって、操作インターフェース16を形成するタッチディスプレイは、迂回路情報を運転者へ提供する。
なお、上述した経路演算部22、操作インターフェース16は、迂回路情報提供部に対応する。
また、上述したように、本実施形態の交通量分散システムSの動作で実施する交通量分散方法では、走行経路に対する運転者の嗜好を抽出し、現在地から目的地への複数の迂回路の特性を検出する。さらに、抽出した運転者の嗜好と検出した特性が合致する迂回路を複数の迂回路から選択して、運転者が運転する自車両MCを複数の迂回路から選択した迂回路へ誘導するための迂回路情報を生成する。これに加え、迂回路情報が含む迂回路を地図の画像に重畳させた画像を、タッチディスプレイに表示して運転者へ提供する。
なお、上述した第一実施形態は、本発明の一例であり、本発明は、上述した第一実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外の形態であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(第一実施形態の効果)
本実施形態の交通量分散システムSであれば、以下に記載する効果を奏することが可能となる。
(1)迂回路配分部48が、自車両MCを複数の迂回路から選択した一つの迂回路へ誘導するための迂回路情報を生成する。また、迂回路配分部48は、自車両MCを誘導する迂回路として、複数の迂回路から、嗜好抽出部24が抽出した運転者の嗜好と迂回路特性検出部46が検出した特性が合致する迂回路を選択して、迂回路情報を生成する。そして、迂回路情報が含む迂回路を地図の画像に重畳させた画像を、タッチディスプレイに表示して、自車両MCの運転者へ提供する。
このため、複数の迂回路のうち、運転者の走行経路に対する嗜好と合致する迂回路へ自車両MCを誘導するための迂回路情報を、運転者へ提供することが可能となる。
その結果、迂回路情報により提供された迂回路への誘導に運転者が従う可能性を向上させることが可能となり、走行経路を変更させるための誘導に対する運転者の遵守率を向上させることが可能となる。
(2)嗜好抽出部24が、過去に事故が発生した地点に対する自車両MCの走行履歴と、事故が発生した地点に対する他車両の走行履歴を比較して、運転者の安全性嗜好を抽出する。
このため、過去に事故が発生した地点のデータ、すなわち、車両の走行履歴と関連しないデータに加え、複数の運転者が関連するデータである、自車両MCの走行履歴及び他車両の走行履歴を用いて、運転者の安全性嗜好を抽出することが可能となる。
その結果、運転者の安全性嗜好を抽出する精度を向上させることが可能となる。
(3)嗜好抽出部24が、自車両MCの走行履歴のデータと、出発地と目的地が自車両MCと同一の範囲内にある他車両の走行履歴のデータを比較して、運転者の運転負荷嗜好を抽出する。
このため、複数の運転者が関連するデータである、自車両MCの走行履歴及び他車両の走行履歴のデータを用いて、運転者の運転負荷嗜好を抽出することが可能となる。
その結果、運転者の運転負荷嗜好を抽出する精度を向上させることが可能となる。
(4)迂回路配分部48が、現在地と目的地との間に存在する複数の走行経路の交通量が平滑化するように、迂回路情報を生成する。
このため、複数の走行経路の交通量が平滑化するような情報であり、且つ複数の迂回路のうち、運転者の走行経路に対する嗜好との照合度合いが高い迂回路へ自車両MCを誘導するための迂回路情報を、運転者へ提供することが可能となる。
その結果、交通量を分散させて平滑化させるための誘導に対する、運転者の遵守率を向上させることが可能となるため、渋滞を緩和させるための交通量の分散を実現することが可能となる。
(5)本実施形態の交通量分散システムSの動作で実施する交通量分散方法では、走行経路に対する運転者の嗜好を抽出し、現在地から目的地への複数の迂回路の特性を検出する。さらに、抽出した運転者の嗜好と検出した特性が合致する迂回路を複数の迂回路から選択して、運転者が運転する自車両MCを複数の迂回路から選択した迂回路へ誘導するための迂回路情報を生成し、この生成した迂回路情報を運転者へ提供する。
このため、複数の迂回路のうち、運転者の走行経路に対する嗜好と合致する迂回路へ自車両MCを誘導するための迂回路情報を、運転者へ提供することが可能となる。
その結果、迂回路情報により提供された迂回路への誘導に運転者が従う可能性を向上させることが可能となり、走行経路を変更させるための誘導に対する運転者の遵守率を向上させることが可能となる。
(変形例)
(1)本実施形態では、迂回路配分部48が、車両に付与するインセンティブ(例えば、有料道路料金割引等のポイント)を用いることなく、迂回路情報を生成したが、迂回路配分部48の構成は、これに限定するものではない。
すなわち、迂回路配分部48が、選択した迂回路の走行を許容した自車両MCに貢献ポイントを付与するとともに、選択した迂回路の走行を許容した複数台の車両に付与する貢献ポイントが各車両で平滑化するように、迂回路情報を生成してもよい。
ここで、貢献ポイントとは、社会貢献嗜好に寄与するポイントであり、例えば、有料道路料金割引等のポイントである。
この場合、選択した迂回路の走行を許容する、社会貢献嗜好が高い運転手が運転する車両に対し、迂回路の走行を許容した事へのインセンティブを付与するため、次回以降も、迂回路の走行を運転者が許容する可能性を向上させることが可能となる。これに加え、全ての迂回路を走行する車両に付与する貢献ポイントを各迂回路で平滑化させるため、平等性を担保することが可能となる。
(2)本実施形態では、嗜好抽出部24が、運転者による、迂回路の走行を許容するか否かの選択肢に対する選択結果から、社会貢献の意思を判定して、社会貢献の嗜好を抽出したが、嗜好抽出部24の構成は、これに限定するものではない。
すなわち、嗜好抽出部24が、情報通信網に存在している、運転者に固有の情報から、運転者の社会貢献嗜好に関連する情報を取得して、運転者の社会貢献嗜好を抽出してもよい。
この場合、自車両MCに乗車している運転者の操作(入力、選択)を必要とせずに、運転者の社会貢献嗜好を抽出することが可能となる。これにより、運転者の操作負荷を減少させることが可能となる。
ここで、情報通信網とは、例えば、インターネット(インターネットクラウド)である。しかしながら、情報通信網は、インターネットに限定するものではなく、例えば、電話会社等が固有に構築している通信網であってもよい。
また、運転者の社会貢献嗜好に関連する情報とは、例えば、SNS(Social Networking Service)において運転者が投稿したコメント(例えば、排ガス等、環境問題に関するコメントの有無)である。また、運転者の社会貢献嗜好に関連する情報とは、例えば、販売時点情報管理(POS:Point Of Sales)システムが管理する商品の購買履歴(例えば、リサイクル商品を購入した履歴の有無)である。
なお、インターネット上に流通している情報から、運転者の社会貢献嗜好に関連する情報を取得する際には、例えば、事前に、運転者の了承を得る処理を行う。
(3)本実施形態では、嗜好抽出部24が、自車両MCの走行履歴のデータと、出発地と目的地が自車両MCと同一の範囲内にある他車両の走行履歴のデータを比較して、運転負荷嗜好を抽出したが、嗜好抽出部24の構成は、これに限定するものではない。
すなわち、嗜好抽出部24が、運転者に固有の特性(例えば、運転者の走行距離、運転者の性別、運転者の年齢)から、運転負荷嗜好を抽出してもよい。なお、運転者に固有の特性は、例えば、運転者が操作インターフェース16を介して入力してもよく、また、運転免許証が内蔵するIC(Integrated Circuit)チップが記憶している運転者のID情報を読み取って取得してもよい。
この場合、運転者が無事故で走行した走行距離が長いほど、高いレベルの運転負荷嗜好を抽出する等の処理を行うことが可能となる。同様に、運転者が男性である場合は、運転者が女性である場合よりも、高いレベルの運転負荷嗜好を抽出する等の処理を行うことが可能となる。さらに、運転者の年齢が高いほど、低いレベルの運転負荷嗜好を抽出する等の処理を行うことが可能となる。すなわち、車両の走行履歴を用いることなく、運転負荷嗜好を抽出することが可能となる。
(4)本実施形態では、嗜好抽出部24が、運転者が運転する車両の使用状況に関わらず、複数の走行経路に対する運転者の嗜好を抽出したが、嗜好抽出部24の構成は、これに限定するものではない。
すなわち、嗜好抽出部24が、運転者が運転する車両(自車両MC)の使用状況(例えば、使用する時間帯、使用する曜日、通勤等の移動目的)に応じて、嗜好DB42から抽出する運転者の嗜好に対する重み付けを変化させてもよい。これに加え、迂回路配分部48が、嗜好抽出部24が車両の使用状況に応じて重み付けを変化させて嗜好DB42から抽出した、運転者の嗜好と特性が合致する迂回路を複数の迂回路から選択して、迂回路情報を生成してもよい。
この場合、例えば、運転者が運転する車両が、平日の朝や夕方等の通勤時間帯に使用される状況では、仕事で受ける負荷を考慮して、運転負荷嗜好の重み付けを高くする等の処理を行う。また、例えば、運転者が運転する車両が、休日の昼に使用される状況では、同乗者の安全を重視して、安全性嗜好の重み付けを高くする等の処理を行う。
また、例えば、運転者が運転する車両が、平日の朝や夕方等の通学時間帯に使用される状況では、歩行者が多い道路となると予測される、学校と隣接する道路の走行を回避するために、安全性嗜好の重み付けを高くする等の処理を行う。
これらの処理を行うことにより、運転者が運転する車両の実際の使用状況に適合した運転者の嗜好を抽出することが可能となる。
(5)本実施形態では、運転者の嗜好が、安全性嗜好、運転負荷嗜好及び社会貢献嗜好を含む構成としたが、これに限定するものではない。
すなわち、例えば、運転者の嗜好が、一回の運転(休憩を含まない連続した運転)当たりの走行距離、一回の運転当たりの運転時間、一回の運転当たりの停止回数の少なさを含む構成としてもよい。また、例えば、運転者の嗜好が、環境負荷への配慮、高速道路の利用度合い、景色の良い道路(例えば、海や山等に隣接した道路)の走行度合いを含む構成としてもよい。
(6)本実施形態では、交通量分散システムSの構成を、情報作成・配信装置2が、嗜好抽出部24と、交通渋滞予測部26と、迂回対象エリア特定部28と、迂回対象車両抽出部30と、経路配分部32を備える構成としたが、これに限定するものではない。
すなわち、図7中に示すように、自車両MCが、嗜好抽出部24と、交通渋滞予測部26と、迂回対象エリア特定部28と、迂回対象車両抽出部30と、経路配分部32を備える構成としてもよい。したがって、交通量分散システムSが有する機能を、自車両MCのみで実施する構成としてもよい。
(7)本実施形態では、交通量分散システムSの構成を、交通管理センター4(基地局)が情報作成・配信装置2を備える構成としたが、これに限定するものではない。
すなわち、図8中に示すように、交通量分散システムSの構成を、クラウドサーバCSが構成するインターネット上(インターネットクラウド上)で、情報作成・配信装置2が有する機能を実施する構成としてもよい。
(8)本実施形態では、車載装置1を、ナビゲーション装置を用いて形成したが、これに限定するものではない。
すなわち、図9中に示すように、携帯端末Mが、車両挙動検出部12と、自車位置検出部14と、操作インターフェース16(図9中では「操作I/F」と示す)と、走行状態記憶部18と、車両側通信部20と、経路演算部22を備える構成としてもよい。なお、携帯端末Mは、例えば、アプリケーションを動作させることが可能であるとともに、タッチディスプレイを備える携帯情報端末(スマートフォン、タブレット等)である。
1…車載装置、2…情報作成・配信装置、4…交通管理センター、6…車両感知器、8…交通情報センター、10…交通情報受信部、12…車両挙動検出部、14…自車位置検出部、16…操作インターフェース(操作I/F)、18…走行状態記憶部、20…車両側通信部、22…経路演算部、24…嗜好抽出部、26…交通渋滞予測部、28…迂回対象エリア特定部、30…迂回対象車両抽出部、32…経路配分部、34…走行履歴データベース(走行履歴DB)、36…道路データベース(道路DB)、38…事故地点データベース(事故地点DB)、40…嗜好判断部、42…嗜好データベース(嗜好DB)、44…迂回対象経路算出部、46…迂回路特性検出部、48…迂回路配分部、S…交通量分散システム、MC…自車両、CS…クラウドサーバ、M…携帯端末

Claims (9)

  1. 走行経路に対する運転者の嗜好を抽出する嗜好抽出部と、
    現在地から目的地への複数の迂回路の特性を検出する迂回路特性検出部と、
    前記運転者が運転する自車両を前記複数の迂回路から選択した迂回路へ誘導するための迂回路情報を生成する迂回路配分部と、
    前記迂回路情報を前記運転者へ提供する迂回路情報提供部と、を備え、
    前記迂回路配分部は、前記自車両を誘導する迂回路として、前記抽出した運転者の嗜好と前記検出した特性が合致する迂回路を前記複数の迂回路から選択して、前記迂回路情報を生成することを特徴とする交通量分散システム。
  2. 前記運転者の嗜好は、安全性の嗜好を含み、
    前記嗜好抽出部は、過去に事故が発生した地点に対する前記自車両の走行履歴と、前記事故が発生した地点に対する他車両の走行履歴と、を比較して、前記安全性の嗜好を抽出することを特徴とする請求項1に記載した交通量分散システム。
  3. 前記運転者の嗜好は、運転負荷の嗜好を含み、
    前記嗜好抽出部は、前記自車両の走行履歴のデータと、出発地と目的地が前記自車両と同一の範囲内にある他車両の走行履歴のデータと、を比較して、前記運転負荷の嗜好を抽出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載した交通量分散システム。
  4. 前記運転者の嗜好は、社会貢献の嗜好を含み、
    前記迂回路配分部は、前記選択した迂回路の走行を許容した前記自車両に貢献ポイントを付与するとともに、前記選択した迂回路の走行を許容した複数台の車両に付与する貢献ポイントが各車両で平滑化するように、前記迂回路情報を生成することを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載した交通量分散システム。
  5. 前記運転者の嗜好は、社会貢献の嗜好を含み、
    前記嗜好抽出部は、情報通信網に存在している前記運転者に固有の情報から前記社会貢献の嗜好に関連する情報を取得して、前記社会貢献の嗜好を抽出することを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載した交通量分散システム。
  6. 前記運転者の嗜好は、運転負荷の嗜好を含み、
    前記嗜好抽出部は、前記運転者に固有の特性から前記運転負荷の嗜好を抽出することを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載した交通量分散システム。
  7. 前記抽出した運転者の嗜好を蓄積する嗜好データベースを備え、
    前記嗜好抽出部は、前記嗜好データベースから抽出する運転者の嗜好に対する重み付けを、前記運転者が運転する車両の使用状況に応じて変化させ、
    前記迂回路配分部は、前記嗜好抽出部が前記使用状況に応じて重み付けを変化させて前記嗜好データベースから抽出した運転者の嗜好と前記検出した特性が合致する迂回路を前記複数の迂回路から選択して、前記迂回路情報を生成することを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載した交通量分散システム。
  8. 前記迂回路配分部は、前記現在地と前記目的地との間に存在する複数の走行経路の交通量が平滑化するように、前記迂回路情報を生成することを特徴とする請求項1から請求項7のうちいずれか1項に記載した交通量分散システム。
  9. 走行経路に対する運転者の嗜好を抽出し、
    現在地から目的地への複数の迂回路の特性を検出し、
    前記抽出した運転者の嗜好と前記検出した特性が合致する迂回路を前記複数の迂回路から選択して、前記運転者が運転する自車両を前記複数の迂回路から選択した迂回路へ誘導するための迂回路情報を生成し、
    前記迂回路情報を前記運転者へ提供することを特徴とする交通量分散方法。
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