JP2015218921A - ガスコンロ - Google Patents

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Abstract

【課題】フラットタイプの天板を備えたガスコンロにて、バーナーヘッドを突出させる貫通孔の周辺部分が熱膨張で浮き上がることを抑制する。
【解決手段】円環形状のバーナーヘッドを有するコンロバーナーを収容したコンロ本体の内部には、摺動可能に支持された摺動部材を設ける。また、コンロ本体を上方から覆い、貫通孔が設けられた天板の裏面には、摺動部材と係合する係合部材を設ける。そして、摺動部材には、バーナーヘッドの中央開口部から操作可能な操作部を設けておく。こうすれば、天板をコンロ本体に設置した状態でも、中央開口部から摺動部材の操作部を操作でき、摺動部材を摺動させて係合部材に係合させることが可能である。こうして係合させておくことで、天板が浮き上がろうとしても、係合部材に係合した摺動部材が妨げとなるので、天板の浮き上がりを抑制することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、フラットタイプの天板を備えるガスコンロに関する。
近年、ガスコンロの天板は、清掃の容易さや美観性などの理由から、コンロバーナーの周囲の汁受け皿を廃止したフラットタイプが多くなっている。フラットタイプの天板には、コンロバーナーの位置に貫通孔が設けられており、この貫通孔からバーナーヘッドが突出している。また、天板の上面には、バーナーヘッドの上方に鍋などの調理容器を置くための五徳が載置される。
こうした天板の取り付け構造としては、天板の前端部および後端部でコンロ本体に固定するのが一般的であり、例えば、特許文献1のガスコンロでは、天板の裏面に設けた固定部をコンロ本体の前面上部および後面上部に固定するようになっている。
特開2004−44936号公報
しかし、上述したフラットタイプの天板では、コンロバーナーの周りが輻射熱で高温となり、熱膨張して貫通孔の周辺部分が浮き上がるような歪みが生じてしまうことがあるという問題があった。結果として、天板の美観が損なわれるだけでなく、調理容器を載せる五徳が不安定になる。
この発明は、従来の技術が有する上述した課題に対応してなされたものであり、フラットタイプの天板を備えたガスコンロにて、バーナーヘッドを突出させる貫通孔の周辺部分が熱膨張で浮き上がることを抑制する技術の提供を目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明のガスコンロは次の構成を採用した。すなわち、
円環形状のバーナーヘッドを有するコンロバーナーを収容したコンロ本体と、該コンロ本体を上方から覆って設置されると共に、前記バーナーヘッドを突出させる貫通孔が設けられた天板とを備えるガスコンロにおいて、
前記コンロ本体の内部には、摺動可能に支持された摺動部材が設けられており、
前記天板の裏面には、該天板を前記コンロ本体に設置した状態で前記摺動部材が係合する係合部材が設けられており、
前記摺動部材には、前記バーナーヘッドの中央開口部から操作可能な操作部が設けられている
ことを特徴とする。
ここで、本発明における摺動部材の摺動には、コンロ本体に対する直線運動、およびコンロ本体に対する回転運動が含まれるものとする。
このような本発明のガスコンロでは、天板をコンロ本体に設置した状態でも、バーナーヘッドの中央開口部から摺動部材の操作部を操作でき、摺動部材を摺動させて係合部材に係合させることが可能である。こうして係合させておけば、天板の貫通孔の周辺部分が熱膨張して浮き上がろうとしても、係合部材に係合した摺動部材が妨げとなるので、天板の浮き上がりを抑制することができる。
また、係合部材と摺動部材とを天板の裏側で係合させるだけであり、天板の上面にはネジなどの固定部品が露出しないので、美観を損なうことなく天板の浮き上がりを抑制することができる。さらに、取り付けの際とは逆に摺動部材を摺動させて係合部材との係合を解除すれば、天板を簡単に取り外すことができる。
上述した本発明のガスコンロでは、摺動部材が係合部材と係合する係合部分、および摺動部材を摺動可能に支持する支持部分を、中央開口部の下方の位置を避けて設けると共に、摺動部材の中で中央開口部の下方に位置する部分を係合部分および支持部分よりも低く形成しておいてもよい。
このようにすれば、コンロバーナーの上方の調理容器から煮こぼれた場合に、中央開口部から入った煮こぼれ汁が直接的に係合部分や支持部分にかかることがない。また、中央開口部から入った煮こぼれ汁が下方の摺動部材にかかっても、この煮こぼれ汁がかかる部分は低くなっているので、煮こぼれ汁が係合部分や支持部分に向かって流れることがない。このように煮こぼれ汁が係合部分や支持部分にかかり難くしておくことで、煮こぼれ汁が係合部分や支持部分に固着して摺動部材を動かせなくなる(天板を取り外せなくなる)事態を防止することができる。
また、上述した本発明のガスコンロでは、摺動部材の操作部として、摺動部材を上下方向に貫通する切欠孔を設けてもよい。
このようにすれば、中央開口部に挿入したドライバーなどの工具の先端を切欠孔にかけて摺動部材を摺動させることができる。また、中央開口部から入った煮こぼれ汁が摺動部材にかかった場合に、切欠孔から煮こぼれ汁が抜けるので、摺動部材の上面に煮こぼれ汁が溜まることがなく、煮こぼれ汁の固着を防止することができる。
また、上述した本発明のガスコンロでは、摺動部材を係合部材と係合する方向に付勢しておいてもよい。
このようにすれば、天板をコンロ本体に設置するだけで係合部材に摺動部材を係合させることが可能となる。そのため、天板を取り付ける際には、中央開口部から摺動部材を操作する必要がなく、天板の取り付け作業が容易となる。また、天板を取り外す際には、中央開口部から摺動部材を操作して、付勢力に抗して摺動部材を摺動させれば、係合部材との係合が解除されるので、天板を簡単に取り外すことができる。
本実施例のガスコンロ10を分解した状態を示した斜視図である。 本実施例のガスコンロ10に内蔵されたコンロバーナー50を示した斜視図である。 本実施例における天板30の浮き上がりを抑制するための構造を示した斜視図である。 本実施例の摺動棒110を操作する様子を示した説明図である。 バーナー台100の両側面100sの挿通孔104を通る鉛直な平面でバーナー台100を切断した断面図である。 変形例における天板30の浮き上がりを抑制するための構造を示した斜視図である。 摺動プレート120を係合方向に付勢しておく例を示した説明図である。 バーナー台100に対する摺動を回転運動とした摺動プレート132の例を示した斜視図である。
図1は、本実施例のガスコンロ10を分解した状態を示した斜視図である。このガスコンロ10は、図示しないシステムキッチンのカウンタートップに開口する収容空間に落とし込んだ状態で設置されるビルトインタイプのものである。図示されるようにガスコンロ10は、上方に開放する箱状に形成されたコンロ本体20や、コンロ本体20を上方から覆うように設置される天板30などを備えている。
コンロ本体20の内部には、複数のコンロバーナー50が収容されており、図示した例では、2つのコンロバーナー50が左右に配置されている。これらコンロバーナー50は、コンロ本体20の内部を上下に仕切る中板22の上方に設置されている。コンロバーナー50の取り付け構造については、後ほど別図を用いて説明する。また、中板22の下方には、図示しないグリルが設けられており、コンロバーナー50の後方には、グリルからの排気ダクト60が設けられている。尚、本実施例のガスコンロ10において、「前」とはガスコンロ10の使用者から見て手前側(後述の操作ボタン64が設けられた側)を示し、「後」とは使用者から見て奥側を示す。また、「左」とは使用者から見て左であることを示し、「右」とは使用者から見て右であることを示す。
コンロ本体20の前面には、中央にグリル扉62が設けられており、グリルの前方を開閉可能となっている。グリル扉62の左右には、コンロバーナー50およびグリルの各々に対応して、点火および消火の際に操作する操作ボタン64が設けられている。
コンロ本体20の上部には、外側に向けて折り曲げられたフランジ部24が形成されており、コンロ本体20をシステムキッチンの収容空間に落とし込んだ状態では、フランジ部24がカウンタートップ(収容空間の開口部の周縁)に載置される。このフランジ部24のうち、前側の前フランジ部24fには、天板30の前端部に係合する係合爪26が複数(図示した例では3つ)設けられている。図示した係合爪26は、前フランジ部24fの一部を上方に折り曲げて、その上端側を外側に折り曲げることで形成されている。尚、係合爪26を別部材として、前フランジ部24fに取り付けてもよい。また、フランジ部24のうち、後側の後フランジ部24rには、天板30の後部をネジ止めするためのネジ孔28が設けられている。
天板30は、金属板の表面にホーロー加工(ガラス質のコーティング)が施されており、コンロバーナー50の位置にはコンロバーナー50の上部を突出させる貫通孔32が設けられている。本実施例の天板30は、コンロバーナー50の周囲の汁受け皿を廃止したフラットタイプのものである。また、天板30の後部には、排気ダクト60を通ったグリルの排気を排出する排気口36が設けられている。さらに、天板30の外縁部分には、下方に向けて折り曲げられると共に、その下端側が内側に折り曲げられた折返し部38が形成されている。
天板30をコンロ本体20に取り付ける際には、先ず天板30の前側の折返し部38をコンロ本体20の係合爪26に係合させ、貫通孔32からコンロバーナー50の上部が突出するようにコンロ本体20のフランジ部24上に天板30を載置する。そして、天板30の排気口36の左右に設けられた通し孔40に固定ネジ42を通してコンロ本体20のネジ孔28に締め込むことで、天板30をコンロ本体20に固定する。この固定ネジ42は、排気口36を上方から覆う排気口カバー44を取り付けると、排気口カバー44の下に隠れるので、天板30の上面の美観性を損なうことなく、天板30を取り付けることができる。一方、天板30をコンロ本体20から取り外す際には、固定ネジ42を緩めて外してから天板30の折返し部38とコンロ本体20の係合爪26との係合を解除することで、天板30を簡単に取り外すことができる。
また、天板30の上面には、コンロバーナー50の上方に鍋などの調理容器を置くための五徳46が設置される。本実施例の天板30の貫通孔32の周囲には、上方に隆起した隆起部34が形成されており、この隆起部34の外側を囲むように五徳46が配置される。貫通孔32の周囲に隆起部34を設けておくことで、五徳46に置いた調理容器から煮こぼれても、煮こぼれ汁が貫通孔32からコンロ本体20の内部に入り込み難くすることができる。
図2は、本実施例のガスコンロ10に内蔵されたコンロバーナー50を示した斜視図である。コンロバーナー50は、円環形状の混合室(図示せず)が内部に形成されたバーナーボディー52と、混合室の上面開口部を覆おうようにバーナーボディー52に載置された円環形状のバーナーヘッド54と、バーナーヘッド54の上方に取り付けられた円環形状のバーナーカバー56と、バーナーカバー56の開口部から突出して設けられた温度センサー58などを備えている。
バーナーボディー52の混合室では燃料ガスと燃焼用一次空気とが混合される。バーナーヘッド54の外周面には、混合室で混合された混合ガスが噴出する複数の炎口55が設けられており、図示しない点火プラグで火花を飛ばすと混合ガスの燃焼が開始される。バーナーカバー56は、コンロバーナー50の上方の調理容器から煮こぼれた場合に、煮こぼれ汁がバーナーヘッド54にかかるのを防ぐ役割を果たしている。また、温度センサー58は、上端面が調理容器の下面に当接して、調理容器の温度を計測する。この温度センサー58は、バーナーヘッド54およびバーナーボディー52の中央開口部を貫通する図示しない支持ポールの上端に取り付けられている。
このような本実施例のコンロバーナー50は、バーナーボディー52をバーナー台100の上面に載置して固定されている。バーナー台100は、金属平板をプレス加工して箱状に形成したものであり、コンロ本体20の中板22にネジ止めされている。バーナー台100の高さは、天板30をコンロ本体20に載置すると、バーナーヘッド54が貫通孔32から突出する高さに設定されている。
また、バーナー台100の左右両端には、金属平板をプレス加工して形成された2つの台座70がバーナー台100を前後に跨ぐようにして配置されている。バーナー台100と同様に台座70も中板22にネジ止めされており、台座70の高さは、天板30をコンロ本体20に載置すると、台座70の上面が天板30の裏面に当接する高さに設定されている。前述したように天板30の上面には五徳46が設置され、五徳46に載せた調理容器の重みで天板30が沈み込むと、調理容器の下面がコンロバーナー50に近付きすぎて燃焼不良が生じてしまうことがある。そこで、天板30を裏面側から台座70で支えるようになっている。
ここで、本実施例のようにフラットタイプの天板30を採用したガスコンロ10では、コンロバーナー50からの輻射熱で天板30の貫通孔32の周辺部分が高温となり、熱膨張によって天板30に歪みが生じてしまうことがある。こうした熱歪みで天板30が沈み込もうとする場合は、台座70で天板30を裏面側から支えているので、天板30の沈み込みを抑制することができる。一方、熱歪みで天板30が浮き上がろうとする場合は、台座70だけでは天板30の浮き上がりを抑制することはできない。そして、天板30が浮き上がると、調理容器を載せる五徳46が不安定になってしまう。もちろん、天板30の上面から固定ネジで台座70にネジ止めすることで天板30の浮き上がりを抑制できるものの、これでは、天板30の上面に固定ネジが露出するので美観が損なわれるばかりか、煮こぼれ汁などが固定ネジの周りに固着することで天板30の取り外しが困難となる可能性がある。そこで、本実施例のガスコンロ10では、天板30の浮き上がりを以下のようにして抑制している。
図3は、本実施例における天板30の浮き上がりを抑制するための構造を示した斜視図である。図3では、本実施例のバーナー台100を透過させて表しており、先ず図3(a)には、天板30をコンロ本体20に取り付ける前の状態が示されている。バーナー台100は、金属平板を折り曲げて箱状に形成されており、コンロバーナー50が載置される上面100tには、略中央部分を切り取った切欠部102が設けられている。
また、バーナー台100の左右の側面100sには、挿通孔104が設けられている。この挿通孔104には、摺動棒110が摺動可能に挿通されている。本実施例の摺動棒110は、矩形の金属平板を断面コの字型に折り曲げて棒状に形成されている。また、摺動棒110の先端は上方に折り曲げられており、その折り曲げ部分が挿通孔104よりも高くなっているので、摺動棒110を摺動させる際に挿通孔104から摺動棒110が抜け落ちることを防止している。さらに、摺動棒110は、両端よりも中央部分が下方に湾曲して形成されており、その下方に湾曲した部分を貫通して切欠孔112が設けられている。尚、本実施例の摺動棒110は、本発明の「摺動部材」に相当している。また、本実施例の挿通孔104は、本発明の「支持部分」に相当する。
図3(b)には、天板30をコンロ本体20に取り付けた後の状態が示されている。本実施例の天板30の裏面には、係合部材150がスポット溶接されている。この係合部材150は、金属平板の中央部分を下方に折り曲げて凹形に形成されている。そして、摺動棒110を摺動させると、バーナー台100から突出した部分が係合部材150の底面に係合するようになっている。係合部材150の底面は、摺動棒110が進入してくる側とは反対側の端部が上方に折り曲げられており、この折り曲げ部分が摺動棒110を受け止めるストッパーの役割を果たしている。本実施例のガスコンロ10では、コンロバーナー50の中央開口部から摺動棒110を操作して摺動させることが可能となっている。
図4は、本実施例の摺動棒110を操作する様子を示した説明図である。図4には、ガスコンロ10のコンロバーナー50を上方から見た状態が示されており、天板30の図示を省略して係合部材150が示されている。また、図4では、コンロバーナー50のバーナーカバー56が取り外されており、摺動棒110にハッチングを付して示している。図示されるようにコンロバーナー50は、バーナーヘッド54およびバーナーボディー52が円環形状に形成されており、温度センサー58を先端に取り付けた支持ポールが貫通する中央開口部50hが設けられている。また、前述したようにバーナー台100の上面100tには切欠部102が設けられており、コンロバーナー50をバーナー台100に固定した状態では中央開口部50hの下方に切欠部102が位置している。
このような本実施例のガスコンロ10では、天板30をコンロ本体20に載置した状態でも、図4に示されるように中央開口部50hから摺動棒110を視認でき、中央開口部50hにドライバー等の工具を挿入して摺動棒110を操作することが可能である。そのため、例えばドライバーの先端を切欠孔112にかけて摺動棒110を摺動させることで、係合部材150に摺動棒110を係合させることができる。こうして係合させておけば、天板30の貫通孔32の周辺部分が熱歪みで浮き上がろうとしても、係合部材150に係合した摺動棒110が妨げとなるので、浮き上がりを抑制することができる。尚、本実施例の切欠孔112は、本発明の「操作部」に相当している。
また、係合部材150と摺動棒110とを天板30の裏側で係合させるだけであり、天板30の上面に固定ネジなどが露出しないので、美観を損なうことなく浮き上がりを抑制することができる。さらに、取り付けの際とは逆に摺動棒110を摺動させて係合部材150との係合を解除すれば、天板30を簡単に取り外すことができる。
図5は、本実施例のバーナー台100の両側面100sに設けられた挿通孔104を通る鉛直な平面でバーナー台100を切断した断面図である。前述したようにコンロバーナー50の中央開口部50hは、バーナー台100の上面100tに設けられた切欠部102の上方に位置しており、摺動棒110を摺動可能に挿通(支持)する挿通孔104や、摺動棒110と係合する係合部材150は、中央開口部50hの外側(中央開口部50hの下方の位置を避けた場所)にある。そのため、コンロバーナー50の上方の調理容器から煮こぼれた場合に、中央開口部50hから入った煮こぼれ汁が直接的に挿通孔104や係合部材150にかかることがない。
また、摺動棒110は、中央開口部50hの下方に位置する部分が、挿通孔104に挿通する部分や、係合部材150と係合する部分よりも低くなっているので、中央開口部50hから入った煮こぼれ汁が摺動棒110にかかっても、煮こぼれ汁が挿通孔104や係合部材150に向かって流れることがない。さらに、摺動棒110に設けられた切欠孔112から煮こぼれ汁が抜けるので、摺動棒110の上面に煮こぼれ汁が溜まることがない。このように煮こぼれ汁が挿通孔104や係合部材150にかかりに難くしておくことで、煮こぼれ汁が固着して摺動棒110を動かせなくなる(天板30を取り外せなくなる)ことを防止することができる。
上述した本実施例のガスコンロ10には、次のような変形例も存在する。以下では、上述の実施例とは異なる点を中心に変形例について説明する。
図6は、変形例における天板30の浮き上がりを抑制するための構造を示した斜視図である。図6では、バーナー台100を透過させて表しており、先ず図6(a)には、天板30をコンロ本体20に取り付ける前の状態が示されている。図示されるように変形例では、前述した実施例の摺動棒110に代えて、金属平板で形成された摺動プレート120が設けられている。
摺動プレート120の左右両端には、上方に折り曲げられた鉤部122が形成されている。この鉤部122は、前側から一部を切り取って切込部124が設けられており、コの字形状になっている。また、摺動プレート120は、前述の摺動棒110と同様に、中央部分が両端よりも下方に湾曲して形成されており、この下方に湾曲した部分には、温度センサー58の支持ポールが貫通する開口部126が設けられている。このような摺動プレート120は、バーナー台100の側面100sに設けられた前後方向のスリット106に挿通されており、スリット106に沿って前後方向に摺動可能になっている。尚、変形例の摺動プレート120は、本発明の「摺動部材」に相当している。また、変形例のスリット106は、本発明の「支持部分」に相当している。
図6(b)には、天板30をコンロ本体20に取り付けた後の状態が示されている。変形例の天板30の裏面には、2つの係合部材160が貫通孔32の左右両側にスポット溶接されている。係合部材160は、金属平板の中央部分を下方に折り曲げて凹形に形成されている。そして、例えばコンロバーナー50の中央開口部50hに挿入したドライバーの先端を開口部126にかけて摺動プレート120を後から前に摺動させると、係合部材160の底面が鉤部122の切込部124に嵌り込んで係合する。尚、変形例の開口部126は、本発明の「操作部」に相当している。
このような変形例のガスコンロ10においても、前述した実施例と同様に、天板30の貫通孔32の周辺部分が熱歪みで浮き上がろうとすると、係合部材160に係合した摺動プレート120(鉤部122)が妨げとなるので、浮き上がりを抑制することができる。そして、変形例のガスコンロ10では、摺動プレート120の両端に設けられた鉤部122が、天板30の貫通孔32の左右両側に設けられた係合部材160のそれぞれと係合するので、貫通孔32の左右の一方で係合するのに比べて、広範囲の浮き上がりを抑制することが可能となる。また、取り付けの際とは逆に摺動プレート120を前から後ろに摺動させれば、係合部材160との係合が解除されるので、天板30を簡単に取り外すことができる。
上述した変形例の摺動プレート120は、コンロバーナー50の中央開口部50hからドライバーなどで操作することで、鉤部122を係合部材160に係合させるようになっていた。しかし、鉤部122が係合部材160に係合する方向(係合方向)に摺動プレート120を付勢しておいてもよい。
図7は、摺動プレート120を係合方向に付勢しておく例を示した説明図である。図7では、摺動プレート120を右方から見た状態を表しており、先ず図7(a)には、天板30をコンロ本体20に取り付ける前の状態が示されている。摺動プレート120の前端部には付勢バネ130の一端が取り付けられており、この付勢バネ130によって摺動プレート120が前方に向けて付勢されている。尚、付勢バネ130の他端は、バーナー台100に取り付けられている。また、鉤部122の上端には、後側から前側に向かって下方に傾斜した傾斜部128が設けられている。
天板30をコンロ本体20に載置する際には、図7(b)に示すように、係合部材160の下面が上方から鉤部122の傾斜部128に押し当てられる。すると、付勢バネ130の付勢力に抗して摺動プレート120が後方に移動すると共に、係合部材160が下面を傾斜部128に押し当てながら下方に移動する。
そして、天板30をコンロ本体20に載置して係合部材160の下面が傾斜部128の下端を超えると、摺動プレート120が付勢バネ130の付勢力によって前方に移動すると共に、係合部材160の底面が鉤部122の切込部124に嵌り込んで係合する。
以上のように、摺動プレート120を係合方向に付勢しておけば、天板30をコンロ本体20に載置するだけで係合部材160に鉤部122を係合させることが可能となる。そのため、天板30を取り付ける際には、コンロバーナー50の中央開口部50hから摺動プレート120を操作する必要がなく、天板30の取り付け作業が容易となる。また、天板30を取り外す際には、例えばコンロバーナー50の中央開口部50hに挿入したドライバーの先端を開口部126にかけ、付勢バネ130の付勢力に抗して摺動プレート120を後方に摺動させれば、係合部材160と鉤部122との係合が解除されるので、天板30を簡単に取り外すことができる。
また、前述した変形例の摺動プレート120の摺動は、バーナー台100に対して直線運動であったが、直線運動に限られず、回転運動であってもよい。
図8は、バーナー台100に対する摺動を回転運動とした摺動プレート132の例を示した斜視図である。図8では、バーナー台100を透過させて表している。図8に示した摺動プレート132は、図6に示した変形例の摺動プレート120を中央で分割したような形状であり、バーナー台100の外側に位置する一端には鉤部122が設けられているが、切欠部102の下方に位置する他端には鉤部122が設けられておらず、その他端の方が一端よりも低くなっている。この摺動プレート132は、バーナー台100の上面100tの裏側に配置され、リベット134でバーナー台100の上面100tに対して回転可能に軸支されている。尚、リベット134は、本発明の「支持部分」に相当している。
このように摺動プレート132をバーナー台100に対して回転可能にしておけば、天板30をコンロ本体20に載置した後、コンロバーナー50の中央開口部50hに挿入したドライバーなどで摺動プレート132を操作して回転させることで、係合部材160に鉤部122を係合させることができる。そのため、前述した変形例の摺動プレート120と同様に、天板30の浮き上がりを抑制することができる。また、取り付けの際とは逆に摺動プレート132を回転させれば、係合部材160と鉤部122との係合が解除されるので、天板30を簡単に取り外すことができる。尚、切欠部102の下方に位置する摺動プレート132の端部は、本発明の「操作部」に相当している。
また、摺動が回転運動である摺動プレート132においても、係合部材160に鉤部122が係合する回転方向に付勢しておくことが可能であり、こうすることで、図7に示した例と同様に天板30の取り付け作業が容易となる。
尚、摺動が回転運動である摺動プレート132では、支持部分(リベット134)が1箇所となる。これに対して、摺動が直線運動である実施例の摺動棒110や変形例の摺動プレート120では、支持部分(挿通孔104やスリット106)を複数箇所にしたり、支持部分の幅を広げたりすることができるので、摺動部材(摺動棒110、摺動プレート120)を安定させて天板30の浮き上がりを抑制する効果を高めることができる。
以上、本実施例および変形例のガスコンロ10について説明したが、本発明は上記の実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
例えば、前述した実施例および変形例では、天板30の貫通孔32の左右の少なくとも一方で係合部材(150、160)に摺動部材(摺動棒110、摺動プレート120)が係合するようになっていた。しかし、係合の位置は、貫通孔32の左右に限られず、貫通孔32の前後であってもよい。
また、前述した実施例および変形例では、摺動部材(摺動棒110、摺動プレート120)を摺動させて係合部材(150、160)に係合させるだけであったが、係合させた後に摺動部材をネジなどで固定してもよい。こうすれば、係合部材と係合した状態で摺動部材を安定させることができるので、天板30の浮き上がりを抑制する効果を高めることが可能となる。
また、前述した実施例および変形例では、摺動部材(摺動棒110、摺動プレート120)がバーナー台100に支持されていたが、摺動部材の支持はバーナー台100に限られない。但し、コンロバーナー50を載せるバーナー台100は、頑丈に設けられるのが一般的であることから、摺動部材を支持するのに好適である。
10…ガスコンロ、 20…コンロ本体、 22…中板、
24…フランジ部、 26…係合爪、 28…ネジ孔、
30…天板、 32…貫通孔、 34…隆起部、
36…排気口、 38…折返し部、 40…通し孔、
42…固定ネジ、 44…排気口カバー、 46…五徳、
50…コンロバーナー、 50h…中央開口部、 52…バーナーボディー、
54…バーナーヘッド、 55…炎口、 56…バーナーカバー、
58…温度センサー、 60…排気ダクト、 62…グリル扉、
64…操作ボタン、 70…台座、 100…バーナー台、
102…切欠部、 104…挿通孔、 106…スリット、
110…摺動棒、 112…切欠孔、 120…摺動プレート、
122…鉤部、 124…切込部、 126…開口部、
128…傾斜部、 130…付勢バネ、 132…摺動プレート、
134…リベット、 150…係合部材、 160…係合部材。

Claims (4)

  1. 円環形状のバーナーヘッドを有するコンロバーナーを収容したコンロ本体と、該コンロ本体を上方から覆って設置されると共に、前記バーナーヘッドを突出させる貫通孔が設けられた天板とを備えるガスコンロにおいて、
    前記コンロ本体の内部には、摺動可能に支持された摺動部材が設けられており、
    前記天板の裏面には、該天板を前記コンロ本体に設置した状態で前記摺動部材が係合する係合部材が設けられており、
    前記摺動部材には、前記バーナーヘッドの中央開口部から操作可能な操作部が設けられている
    ことを特徴とするガスコンロ。
  2. 請求項1に記載のガスコンロにおいて、
    前記摺動部材が前記係合部材と係合する係合部分、および前記摺動部材を摺動可能に支持する支持部分は、前記中央開口部の下方の位置を避けて設けられており、
    前記摺動部材の中で前記中央開口部の下方に位置する部分は、前記係合部分および前記支持部分よりも低く形成されている
    ことを特徴とするガスコンロ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のガスコンロにおいて、
    前記操作部は、前記摺動部材を上下方向に貫通する切欠孔である
    ことを特徴とするガスコンロ。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載のガスコンロにおいて、
    前記摺動部材は、前記係合部材と係合する方向に付勢されている
    ことを特徴とするガスコンロ。
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