JP7442411B2 - コンロ - Google Patents

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Description

本発明は、コンロに関する。
コンロにおいて筐体上部に天板を取り付ける技術は、たとえば特開2017-116109号公報(特許文献1)、特開2020-67250号公報(特許文献2)などに開示されている。
特許文献1において、天板は、平面部と、上り面部と、下り面部とを有する。天板は、下り面部において固定部により筐体の上部に固定される。
特許文献2においては、天板は、本体部と、前部と、後部と、一対の側部とを有する。天板の後部は、堰部と、中間平坦面と、左右一対の平坦面と、左右一対の傾斜部と、中間傾斜部とをさらに有する。
特開2017-116109号公報 特開2020-67250号公報
特許文献1では、使用者の視線から天板の固定部を隠すために、天板が平面部、上り面部および下り面部を有しているが、天板の構造が複雑である。また天板はプレス加工により形成される。天板は平面部、上り面部および下り面部を有するため、プレス加工時の絞り深さが大きくなり、天板が破損しやすい。またプレス加工時の絞り深さが大きいため、平面部の左右両端に対して左右中央部が撓みやすく、平面部に反りが生じやすい。平面部に反りが生じると、平面部に載置した五徳がガタつくという問題がある。
また特許文献2については、天板後部の構造を簡易にしたいとの要望がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、使用者の視線から天板の固定部を隠すことができ、かつ構造が簡易で、加工が容易な天板を有するコンロを提供することである。
本発明のコンロは、コンロ用筐体と、天板と、固定部とを備える。コンロ用筐体は、上部に開口を有する。天板は、開口を閉じるようにコンロ用筐体に取り付けられる。固定部は、天板をコンロ用筐体に固定する。天板は、平面部と、平面部の後端に接続された下り傾斜面部とを有する。下り傾斜面部は、平面部の後端から後方に向かって下り勾配を有する。下り傾斜面部には窪み部が設けられ、窪み部に固定部が配置される。
本発明のコンロによれば、平面部の後端から後方に向かって下り勾配で延びる下り傾斜面部に窪み部が設けられ、その窪み部に固定部が配置される。このため、コンロの前方に立ってコンロを使用する使用者の視線から固定部を隠すことができる。
また平面部の後端に下り傾斜面部が接続されており、平面部と下り傾斜面部との間に上り傾斜などが設けられていない。このため天板の構造が簡易になるとともに、天板の加工が容易になる。
上記コンロにおいて、窪み部の底部は、天板の平面部と平行である。これにより天板の設計が容易になるとともに、コンロ用筐体への取り付けも容易となる。
上記コンロにおいて、平面部には排気口部が設けられる。コンロは、排気口部を覆うカバー部材をさらに備える。カバー部材の上端は平面部よりも上方に位置し、固定部はカバー部材の後方に配置される。
このようにカバー部材の上端は平面部よりも上方に位置する。このためカバー部材の後方に固定部を配置することにより、カバー部材により固定部が使用者からさらに見えにくくなる。
上記コンロにおいて、窪み部は、平面部の後端に接続されている。これにより窪み部に配置される固定部を平面部に近付けて配置することが可能となり、コンロの前方に立ってコンロを使用する使用者から固定部がさらに見えにくくなる。
以上説明したように、本発明によれば、使用者の視線から天板の固定部を隠すことができ、かつ構造が簡易で、加工が容易な天板を有するコンロを実現することができる。
本発明の一実施形態を示すコンロの構成を示す斜視図である。 図1に示すコンロの構成を示す分解斜視図である。 図1に示すコンロの後端部付近を拡大して示す部分拡大平面図である。 図3のIV-IV線に沿う概略断面図である。 排気カバーを取り付けたガスコンロの変形例の構成を示す部分拡大平面図である。 図5のVI-VI線に沿う概略断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、明細書および図面において、同一の構成要素または対応する構成要素には、同一の符号を付し、重複する説明を繰り返さない。また、図面では、説明の便宜上、構成を省略または簡略化している場合もある。また、実施形態と変形例との少なくとも一部は、互いに任意に組み合わされてもよい。
<コンロ10の構成>
一実施形態におけるコンロの構成について図1および図2を用いて説明する。
なお以下の説明において、「前」とはコンロ10に対してコンロ10の使用者が位置する方向を意味し、「後」とはコンロ10に対して「前」とは反対側の方向を意味する。また「右」および「左」のそれぞれとは、コンロ10の前方に位置する使用者がコンロ10の後方を見た場合の右と左を意味する。
図1に示されるように、本実施形態のコンロ10は、たとえばキッチンカウンターに形成された設置穴に設置されるビルトイン式のガスコンロである。またコンロ10は、たとえばグリル付ガスコンロである。
図2に示されるように、コンロ10は、固定部1と、天板2と、コンロ用筐体3と、バーナ4と、五徳5と、支持部6と、グリル部7と、天板固定部8と、取付金具9と、操作スイッチ13とを有する。
コンロ用筐体3は、上部に開口3Aが設けられた箱形状を有する。コンロ用筐体3は、開口3Aの周縁から全周にわたって外側に突出したフランジ部3fを有する。コンロ用筐体3は、フランジ部3fの外周縁部に取り付けられたパッキン3pを有する。
コンロ用筐体3の内部には、バーナ4、支持部6、グリル部7などが配置されている。グリル部7は、グリル扉7A、グリル庫7B、排気部7Cなどを有する。グリル庫7Bは、内部空間と、その内部空間に通じる開口とを有している。グリル庫7Bの内部空間は、被加熱物を加熱調理するための空間である。またグリル庫7Bの開口は、グリル庫7Bの内部空間へ被加熱物を出し入れするための部分である。
グリル庫7Bの開口には、グリル扉7Aが配置されている。グリル扉7Aはコンロ用筐体3の前側に配置されている。グリル扉7Aは、グリル庫7Bに対して前後にスライド移動することによりグリル庫7Bの開口を開閉可能である。
排気部7Cは、グリル庫7Bの後方に位置する。排気部7Cは、内部に排気経路を有し、後端に排気開口7Caを有する。排気部7Cは、グリル庫7Bの内部空間における燃焼ガスを排気開口7Caから排出する。
操作スイッチ13は、コンロ用筐体3の前側であって、グリル扉7Aの側方(左右方向)に配置されている。操作スイッチ13は、使用者が摘んで操作する摘み部を有する。使用者は、操作スイッチ13の摘み部を回転操作することで、バーナ4およびグリル部7の各々のオン状態とオフ状態の切替と火力調節を行うことができる。
支持部6は、コンロ用筐体3に支持されている。具体的には支持部6は、コンロ用筐体3の左右1対の側壁に橋渡しするようにコンロ用筐体3に取り付けられている。支持部6は、グリル庫7Bの上方に位置している。
バーナ4は、支持部6の上に取り付けられている。本実施形態では、たとえば2つのバーナ4が支持部6に取り付けられている。2つのバーナ4の各々は、たとえば都市ガスまたはプロパンガスなどのガスを燃焼するブンゼンバーナである。2つのバーナ4の各々は、バーナキャップ4aと、バーナ本体4bと、混合管4cとを有する。
バーナ本体4bの下端には混合管4cが接続されている。バーナ本体4bの上端には、バーナキャップ4aが装着されている。バーナキャップ4aは、バーナ本体4bの上端開口部を覆っている。バーナキャップ4aの外周面には、周方向に距離を開けて複数の炎孔が配置されている。
混合管4cでは、燃料ガスと空気とが導入されることにより混合ガスが形成される。バーナ本体4bには、混合管4cから混合ガスが供給される。混合ガスは、バーナキャップ4aの複数の円孔から外方向へ向けて放出される。炎孔から放出された混合ガスが着火されることにより、バーナキャップ4aの周囲にリング状の炎が発生する。
天板固定部8は、支持部6に取り付けられている。天板固定部8は、固定部11を固定する被固定部8aを有する。被固定部8aは、たとえばネジ孔である。天板固定部8は、天板2を支持する。天板固定部8は、バーナ4により上下動が規制されている。これにより天板固定部8は、天板2の浮き上がり防止と下がり止めとの機能を有する。
取付金具9は、フランジ部3fのうちコンロ用筐体3の後端に位置する部分に取り付けられている。取付金具9には、固定部1を固定するための被固定部9aが設けられている。被固定部9aは、たとえばネジ孔9aである。
天板2は、たとえば一枚の金属製のパネルをプレス加工して形成されたプレス加工品である。天板2の材質は、たとえばステンレスである。天板2は、コンロ用筐体3の開口3Aを閉じるようにコンロ用筐体3の上部に取り付けられている。
天板2には、複数の排気口2Cと、開口2Eと、貫通孔2F、2Gとが設けられている。開口2Eは、天板2を貫通している。開口2Eは、天板2をコンロ用筐体3に固定した状態においてバーナ4を通すために設けられている。
貫通孔2Fは、固定部11を挿通するために設けられている。固定部11は、天板2の上方から貫通孔2Fに挿通された後に天板固定部8の被固定部8aに固定される。たとえばネジ(ビス、ボルト)よりなる固定部11は、たとえばネジ孔よりなる被固定部8aに螺合される。これにより天板2は天板固定部8を介在して支持部6に固定される。
貫通孔2Gは、固定部1を挿通するために設けられている。固定部1は、天板2の上方から貫通孔2Gに挿通された後に取付金具9の被固定部9aに固定される。たとえばネジ(ビス、ボルト)よりなる固定部1は、たとえばネジ孔よりなる被固定部9aに螺合される。これにより天板2は取付金具9を介在してコンロ用筐体3に固定される。
複数の排気口2Cは、排気部7Cの排気開口7Caから排出された燃焼ガスをコンロ用筐体3の外部へ排気するために設けられている。複数の排気口2Cの各々は、天板2をコンロ用筐体3に取り付けた状態で排気開口7Caの真上付近に位置するように配されている。
五徳5は、リング部5aと、複数の爪部5bとを有する。リング部5aは、たとえば円環形状を有する。複数の爪部5bの各々は、リング部5aの外周端に接続されている。複数の爪部5bは、リング部5aの周方向に等間隔で配置されている。リング部5aの複数の爪部5bの各々は、リング部5aの外周端から外周側へ延びている。
具体的には、複数の爪部5bの各々は、リング部5aの外周端から外周側へ延びる第1部分と、第1部分の外周端から上方へ立ち上がる第2部分と、第2部分の上端から内周側へ延びる第3部分とを有する。複数の爪部5b上に、被調理物を収容した加熱容器が載せられる。
<天板2における上面の構成>
次に、天板2における上面の構成について図1および図3を用いて説明する。
図1に示されるように、天板2の上面は、平面部2Aと、下り傾斜面部2Bとを有する。平面部2Aは、コンロ10が水平な面上に載置された場合には、水平面と平行となる面である。本明細書における水平面と平行な面とは、水平面と完全に平行な面だけでなく、水平面からコンロ10の製造誤差分だけずれた水平面と実質的に平行な面も含む。
平面部2Aは、第1平面部2A1と、第2平面部2A2とを有する。第2平面部2A2は、バーナ4が配置される箇所に位置する平坦な面である。このため第2平面部2A2には、バーナ4を挿通させる開口2E(図2)が設けられている。
第1平面部2A1は、第2平面部2A2の周囲を取り囲む。このため第1平面部2A1は、第2平面部2A2の前側、後側、右側および左側の各々に位置している。第1平面部2A1のうち第2平面部2A2の後側に位置する部分の前後方向の長さは、第1平面部2A1のうち第2平面部2A2の前側に位置する部分の前後方向の長さよりも長い。第1平面部2A1のうち第2平面部2A2の後側に位置する部分には、複数の排気口2Cが設けられている。このため複数の排気口2Cは、第2平面部2A2の後方に配置されている。
第1平面部2A1と第2平面部2A2との間には、段差部2Dが配置されている。段差部2Dは、第2平面部2A2の全周に配置されている。段差部2Dは、第1平面部2A1から第2平面部2A2へ向かって下り勾配の段差を構成している。この段差部2Dにより、第2平面部2A2は、第1平面部2A1よりも下方に位置している。
第1平面部2A1と第2平面部2A2との間には段差部2Dがなくてもよい。この場合、第1平面部2A1と第2平面部2A2とは、互いに同じ高さに位置し、同一平面を構成する。
平面部2Aの後端には、下り傾斜面部2Bが直接接続されている。下り傾斜面部2Bは、平面部2Aに対して傾斜している。下り傾斜面部2Bは、平面部2Aの後端から後方に向かって下り勾配を有する。つまり下り傾斜面部2Bは、平面部2Aの後端から後方に向かうにつれて下方に位置するように傾斜した平面を有する。
下り傾斜面部2Bは、平面部2Aの後端の左右方向の長さ全体に亘って位置している。下り傾斜面部2Bの全体は、平面部2Aよりも下方に位置している。下り傾斜面部2Bの前後方向の長さは、第1平面部2A1のうち第2平面部2A2の後側に位置する部分の前後方向の長さよりも短い。
下り傾斜面部2Bには、窪み部2hが設けられている。窪み部2hは、天板2をコンロ用筐体3に固定するための固定部1を配置する部分である。窪み部2hは、下り傾斜面部2Bに対して下方に窪んでいる。本実施形態では、たとえば2つの窪み部2hが下り傾斜面部2Bに設けられている。
<窪み部2hの構成>
次に、窪み部2hの構成について図3および図4を用いて説明する。
図3に示されるように、たとえば2つの窪み部2hの各々は、底部2uと、側部2sとを有する。側部2sは、底部2uの右側、左側および前側に位置している。側部2sは、底部2uの後側に配置していない。このため窪み部2hの後方および上方は開放されている。
図4に示されるように、底部2uは、第1平面部2A1(平面部2A)と平行である。本明細書における第1平面部2A1(平面部2A)と平行とは、第1平面部2A1(平面部2A)に対して完全な平行だけでなく、第1平面部2A1(平面部2A)と平行な状態からコンロ10の製造誤差分だけずれた第1平面部2A1(平面部2A)に対する実質的な平行も含む。
側部2sは、底部2uから上方に立ち上がっている。側部2sのうち底部2uの前側に位置する部分は、底部2uの前端から前方に向かって上り勾配となる傾斜を有する。また側部2sのうち底部2uの前側に位置する部分における底部2uに対する上り勾配の傾斜角度βは、下り傾斜面部2Bにおける底部2uに対する上り勾配の傾斜角度αよりも大きい。傾斜角度βは、90°未満であるが、90°であってもよい。
窪み部2hは、第1平面部2A1(平面部2A)の後端に接続されている。具体的には、側部2sのうち底部2uの前側に位置する部分が、第1平面部2A1(平面部2A)の後端に直接接続されている。
底部2uには、貫通孔2Gが設けられている。貫通孔2Gは、固定部1を挿通するためのものである。固定部1は、貫通孔2Gを挿通した後、取付金具9の被固定部9aに固定されている。具体的には、固定部1はたとえばネジ(ビス、ボルト)であり、ネジ孔9aに螺合されている。これにより天板2はコンロ用筐体3に固定されている。
固定部1により天板2がコンロ用筐体3に固定された状態で、固定部1は窪み部2hに配置され、かつ窪み部2hからはみ出さない。つまり固定部1の全体は、下り傾斜面部2Bが構成する傾斜面よりも下方に位置しており、固定部1はその傾斜面よりも上方に突き出す部分を有しない。
なお固定部1は、ネジに限定されず、板バネであってもよい。
<コンロ10の組み立て方法>
次に、本実施形態におけるコンロ10の組み立て方法について図1および図2を用いて説明する。
図2に示されるように、コンロ用筐体3の内部に、グリル部7と、支持部6と、バーナ4とが配置される。この状態で、天板2がコンロ用筐体3の上部に取り付けられる。天板2をコンロ用筐体3に取り付ける際には、まず天板2の前端部がコンロ用筐体3のフランジ部3fの前端部に引っ掛けられる。この後、天板2の後端部が、コンロ用筐体3のフランジ部3fの後端部上の取付金具9に、固定部1で固定される。これによって天板2がコンロ用筐体3に取り付けられる。
図1に示されるように、天板2がコンロ用筐体3に取り付けられた状態において、バーナ4の一部が天板2よりも上方へ突き出す。具体的にはバーナ本体4bの一部とバーナキャップ4aとが天板2よりも上方へ突き出す。
この後、五徳5が天板2上に設置される。具体的には、五徳5のリング部5aが天板2から上方に突出したバーナ本体4bの外周を取り囲むように五徳5が設置される。このとき、五徳5が位置合わせされた状態で設置される。
上記のようにして本実施形態のコンロ10が組み立てられる。
<作用効果>
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態のコンロ10によれば図4に示されるように、平面部2Aの後端から後方に向かって下り勾配で延びる下り傾斜面部2Bに窪み部2hが設けられ、その窪み部2hに固定部1が配置される。このため、コンロ10の前方に立ってコンロ10を使用する使用者の視線から固定部1を隠すことができる。
また平面部2Aの後端に下り傾斜面部2Bが接続されており、平面部2Aと下り傾斜面部2Bとの間に上り傾斜などが設けられていない。このため天板2の構造が簡易になるとともに、天板2の加工が容易になる。
たとえば天板2は平面部2Aと下り傾斜面部2Bとの間に上り傾斜面部などを有していない。これにより天板2をプレス加工により形成する場合でも、プレス加工時の絞り深さを小さくできるため、天板2が破損しにくい。またプレス加工時の絞り深さが小さいため、平面部2Aの左右両端に対する左右中央部の撓みを抑制でき、平面部2Aに反りが生じにくい。このため平面部2Aに載置した五徳のガタつきを抑制することができる。
上記コンロ10において、窪み部2hの底部2uは、天板2の平面部2Aと平行である。これにより天板2の設計が容易になるとともに、コンロ用筐体3への取り付けも容易となる。
上記コンロ10において、窪み部2hは、平面部2Aの後端に接続されている。これにより窪み部2hの底部2uに配置される固定部1を平面部2Aに近付けて配置することが可能となる。このためコンロ10の前方に立ってコンロ10を使用する使用者の視線から固定部1をさらに見えにくくすることができる。
<変形例>
次に、上記実施形態の変形例におけるコンロの構成について図5および図6を用いて説明する。
図5に示されるように、本変形例におけるコンロ10は、天板2と別体で設けられたカバー部材12を有する。カバー部材12は、第1平面部2A1のうち第2平面部2A2の後方に位置する部分に配置されている。カバー部材12には、複数の排気孔12Cが設けられている。複数の排気孔12Cの各々は、カバー部材12を貫通している。
本変形例においては、たとえば2つのカバー部材12が設けられている。2つのカバー部材12は、互いに左右方向に並んで配置されている。
図6に示されるように、第1平面部2A1のうち第2平面部2A2の後方に位置する部分には、排気口部2Caが設けられている。排気口部2Caは、第1平面部2A1を貫通している。カバー部材12は、排気口部2Caを覆うように第1平面部2A1に配置されている。
カバー部材12は、第1平面部2A1(平面部2A)よりも高さ方向の上方に突き出している。これによりカバー部材12の上端(上端面)は、第1平面部2A1(平面部2A)よりも高さΔTだけ上方に位置している。固定部1は、カバー部材12の後方に位置している。
本変形例のコンロ10によれば、上記実施形態のコンロ10と同様の効果を得ることができる。
また本変形例のコンロ10においては図6に示されるように、カバー部材12の上端は平面部2Aよりも上方に位置し、固定部1はカバー部材12の後方に配置される。このようにカバー部材12の上端が平面部2Aよりも上方に位置し、固定部1がそのカバー部材12の後方に配置されるため、カバー部材12により固定部1が使用者からさらに見えにくくすることができる。
なお本実施形態および本変形例のコンロ10は、ビルトインコンロに限定されず、テーブルコンロであってもよい。また本実施形態および本変形例のコンロ10は、グリル部を有しないコンロであってもよい。また本実施形態および本変形例のコンロ10としてガスを熱源とするコンロについて説明したが、熱源はガスに限定されるものではなく電気、固体、液体などであってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,11 固定部、2 天板、2A 平面部、2A1 第1平面部、2A2 第2平面部、2B 下り傾斜面部、2C 排気口、2Ca 排気口部、2D 段差部、2E,3A 開口、2F,2G 貫通孔、2h 窪み部、2s 側部、2u 底部、3 コンロ用筐体、3f フランジ部、3p パッキン、4 バーナ、4a バーナキャップ、4b バーナ本体、4c 混合管、5 五徳、5a リング部、5b 爪部、6 支持部、7 グリル部、7A グリル扉、7B グリル庫、7C 排気部、7Ca 排気開口、8 天板固定部、8a,9a 被固定部、9 取付金具、9a ネジ孔、10 コンロ、12 カバー部材、12C 排気孔、13 操作スイッチ。

Claims (4)

  1. 上部に開口を有するコンロ用筐体と、
    前記開口を閉じるように前記コンロ用筐体に取り付けられる天板と、
    前記天板を前記コンロ用筐体に固定する固定部と、を備え、
    前記天板は、平面部と、前記平面部の後端に接続された下り傾斜面部とを有し、
    前記下り傾斜面部は、前記平面部の前記後端から後方に向かって下り勾配を有し、
    前記下り傾斜面部には窪み部が設けられ、前記窪み部に前記固定部が配置された、コンロ。
  2. 前記窪み部の底部は、前記天板の前記平面部と平行である、請求項1に記載のコンロ。
  3. 前記平面部には排気口部が設けられ、
    前記排気口部を覆うカバー部材をさらに備え、
    前記カバー部材の上端は前記平面部よりも上方に位置し、前記固定部は前記カバー部材の後方に配置される、請求項1または請求項2に記載のコンロ。
  4. 前記窪み部は、前記平面部の前記後端に接続されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のコンロ。
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