JP2015214434A - フェライト磁器、コイル装置およびフェライト磁器の作製方法 - Google Patents

フェライト磁器、コイル装置およびフェライト磁器の作製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コイル装置の直流重畳特性を改善しながら、焼結性の低下のないフェライト磁器を提供する。
【解決手段】フェライト磁器1は、元素として、Fe、Mn、Zn、CuおよびNiを含んでなる。フェライト磁器1に含まれる各元素の量を、それぞれFe23、Mn23、ZnO、CuOおよびNiOのモル部に換算して表し、Fe23、Mn23、ZnO、CuOおよびNiOのモル部の合計を100とする。このようにした場合、Fe23およびMn23のモル部の合計aが44≦a≦49、かつMn23のモル部bが2.5≦b≦5である。また、Zn、Cu、Niを分析対象元素としたWDXによる元素マッピング分析において、分析面内の全ての測定点に対する偏析点の百分率を分析対象元素の偏析率Ri(iはZn、Cu、Niの中から選ばれる1種類の元素を表す添字)としたときに、RZn+RCu+RNi≧10である。
【選択図】図4

Description

この発明は、コイル装置のコア部として適用できるフェライト磁器と、コイル装置と、フェライト磁器の作製方法とをその技術対象としている。
積層インダクタなどのコイル装置は、DC−DCコンバータのいわゆるチョークコイルなどに用いられる。そのようなコイル装置は、インダクタンス値を高めるために高い透磁率を有するフェライト磁器を含むコア部を備える。
DC−DCコンバータのチョークコイルには、交流成分と直流成分とを有する電流が入力される。一方、フェライト磁器を含むコア部を備えるコイル装置には、交流電流に直流電流を重畳して入力すると、重畳する直流電流値が大きくなるにつれてコア部の透磁率が低下し、インダクタンス値が低下するという特性がある。
ここで、透磁率は、磁性体の磁化過程を表すB−H曲線(磁気ヒステリシス曲線)の傾きで表される。コイル装置に入力される直流電流値が大きくなり、それによって発生する磁界が大きくなると、コア部内を通る磁束密度が高くなる。そして、コア部内を通る磁束密度が飽和磁束密度に近付くにつれて、B−H曲線の傾き、すなわち透磁率は次第に小さくなる。このような特性は、直流重畳特性と呼ばれており、コイル装置の定格電流を決定する主要な項目となる。
したがって、DC−DCコンバータのチョークコイルに用いられるコイル装置は、直流重畳特性が良好であること、すなわち直流電流の印加に対するインダクタンス値の低下が小さいことが望ましい。そのため、コア部のフェライト磁器は、直流電流の印加に対する透磁率の低下が小さいことが求められる。
このようなフェライト磁器として、例えば特開2010−235328号公報(特許文献1)に記載のようなフェライト磁器が提案されている。
特許文献1に記載のフェライト磁器は、主成分として酸化鉄、酸化亜鉛、酸化銅および酸化ニッケルを含有する。主成分のモル比率は、酸化鉄がFe23換算で46.0〜49.5mol%、酸化亜鉛がZnO換算で3.0〜30.0mol%、酸化銅がCuO換算で5.0〜15.0mol%および酸化ニッケルがNiO換算で残部mol%である。
また、上記のフェライト磁器は、副成分として酸化ビスマス、酸化チタンおよび酸化バリウムを含有する。副成分の重量は、主成分100重量部に対して、酸化ビスマスがBi23換算で0.06〜0.50重量部、酸化チタンがTiO2換算で0.11〜0.90重量部および酸化バリウムがBaO換算で0.06〜0.46重量部である。
さらに、副成分間の重量比は、酸化ビスマスをBi23換算で1.00としたとき、酸化チタンがTiO2換算で1.08〜2.72、酸化バリウムがBaO換算で0.72〜1.20の割合である。
特許文献1に記載のフェライト磁器は、上記の組成を有することにより、直流重畳係数を46000以上とすることができ、しかも比抵抗(Ω・cm)として1×109オーダー以上を実現することができるとされている。特許文献1における直流重畳係数とは、直流重畳特性(透磁率が直流無印加時から10%低下したときの磁界の強さ)×初期透磁率で定まる値である。
特開2010−235328号公報
特許文献1に記載のフェライト磁器には、直流重畳特性の改善のため、副成分として酸化ビスマス、酸化チタンおよび酸化バリウムが添加されている。酸化チタンおよび酸化バリウムの添加は、焼結性を低下させるため、特許文献1に記載のフェライト磁器は1000℃以上の高温焼成が必要となると考えられる。したがって、このような材料をコイル装置のコア部として用いた場合、コイル装置の製造コストを増大させるおそれがある。
本件発明者は、焼結性を低下させるような成分を添加しなくても、フェライト磁器に含まれる元素を特定の割合とすることにより、フェライト磁器をコア部とするコイル装置の直流重畳特性が改善できることを突き止めた。
そこで、この発明の目的は、上記の事柄に鑑み、コイル装置の直流重畳特性を改善しながら、焼結性の低下のないフェライト磁器と、そのフェライト磁器が適用されたコイル装置と、フェライト磁器の作製方法とを提供することである。
本件発明者は、鋭意研究を重ねた結果、フェライト磁器に含まれる元素を特定の割合とすることで、フェライト磁器のスピネル構造の2価サイトに入る元素の一部が、フェライト磁器中に偏析物として存在するようになることを見出した。ここで、スピネル構造の2価サイトに入る元素の偏析物とは、それらの元素単独の酸化物、またはそれらの元素を2種類以上含む複合酸化物を指す。
本件発明者は、そのような偏析物が存在するフェライト磁器をコア部として用いたコイル装置では、直流重畳特性が改善されることを見出し、この発明を為すに至った。すなわち、この発明では、フェライト磁器に含まれる元素の割合についての改良が図られる。
この発明は、まずフェライト磁器に向けられる。
この発明に係るフェライト磁器は、元素として、Fe、Mn、Zn、CuおよびNiを含んでなる。ここで、フェライト磁器に含まれる各元素の量を、それぞれFe23、Mn23、ZnO、CuOおよびNiOのモル部に換算して表し、Fe23、Mn23、ZnO、CuOおよびNiOのモル部の合計を100とする。
このようにした場合、この発明に係るフェライト磁器では、Fe23およびMn23のモル部の合計aが44≦a≦49、かつMn23のモル部bが2.5≦b≦5である。
また、Zn、CuおよびNiを分析対象元素とした波長分散型X線分光法(WDX)による元素マッピング分析において、分析面内の全ての測定点における分析対象元素の検出カウント数の平均値をMi、標準偏差をσiとする。ここで、iはそれぞれZn、CuおよびNiの中から選ばれる1種類の元素を表す添字である。例えば、MZnおよびσZnは、WDXによる元素マッピング分析の分析面内の全ての測定点におけるZnの検出カウント数の平均値および標準偏差を表す。
そして、分析面内のある測定点において、ある分析対象元素の検出カウント数がMi+σi以上である場合、その測定点をその分析対象元素の偏析点とする。また、ある分析対象元素の、分析面内の全ての測定点に対する偏析点の百分率を、その分析対象元素の偏析率Riとする。
上記のように定義した場合、この発明に係るフェライト磁器は、RZn+RCu+RNi≧10である。
上記のフェライト磁器では、Fe、Mn、Zn、CuおよびNiを特定の割合とすることにより、Zn、CuおよびNiのうち少なくとも1つの元素を含む金属酸化物が、微小な偏析物として存在している。これらの金属酸化物は非磁性であるため、上記のフェライト磁器の構造は、強磁性体であるフェライト磁器中に、磁束の通りにくい微小な磁気ギャップが形成されたものと等しくなっていると考えられる。
その結果、上記のフェライト磁器は、偏析物のないものと比べて磁気抵抗が大きくなるため、磁気飽和に至るまでの磁束密度が高くなる。すなわち、高い磁束密度までB−H曲線の傾きが小さくならず、高い透磁率を維持できる。したがって、上記のフェライト磁器をコア部として用いたコイル装置では、偏析物のないフェライト磁器をコア部として用いた場合に比べて、直流重畳特性が改善される。
さらに、上記のフェライト磁器には、焼結性を低下させる副成分が添加されていない。
すなわち、特許文献1に記載のフェライト磁器のような1000℃以上の高温焼成は不要である。したがって、このような材料をコイル装置のコア部として用いた場合、コイル装置の製造コストを低減させることができる。
また、この発明に係るフェライト磁器の好ましい実施形態では、前述の数値範囲がさらに限定される。すなわち、Fe23およびMn23のモル部の合計aが44≦a≦47.75、かつMn23のモル部bが2.5≦b≦5である。さらに、RZn+RCu+RNi≧15以上である。
上記のフェライト磁器では、含まれる元素中におけるFeおよびMnの合計量が前述のものより少なく、Zn、CuおよびNiの合計量が多く、そしてZn、CuおよびNiの偏析率の合計が多くなっている。
したがって、上記のフェライト磁器は、偏析物のないものと比べて磁気抵抗がさらに大きくなるため、磁気飽和に至るまでの磁束密度がさらに高くなる。すなわち、さらに高い磁束密度までB−H曲線の傾きが小さくならず、高い透磁率を維持できるため、上記のフェライト磁器をコア部として用いたコイル装置では、直流重畳特性がさらに改善される。
また、この発明は、コイル装置にも向けられる。
この発明に係るコイル装置は、コア部と、コア部に巻回される導体線とを備えるコイル装置であって、コア部がこの発明に係るフェライト磁器を含む。
上記のコイル装置は、この発明に係るフェライト磁器をコア部として用いているため、偏析物のないフェライト磁器をコア部として用いた場合に比べて、直流重畳特性が改善される。また、焼結性を低下させる副成分が添加されたフェライト磁器をコア部として用いた場合に比べて、低いコストで製造される。
また、この発明は、フェライト磁器の作製方法にも向けられる。
この発明に係るフェライト磁器の作製方法は、元素として、Fe、Mn、Zn、CuおよびNiを含んでなるフェライト磁器の作製方法であり、以下の第1段階〜第4段階を備える。
第1段階では、フェライト磁器の出発原料粉末として、上記の各元素の化合物粉末を準備する。
第2段階では、第1段階で準備した各元素の化合物粉末を調合し、混合したものを所定の条件で仮焼することにより、フェライト磁器の原料粉末を得る。ここで、出発原料の調合にあたって、上記の各元素の量を、それぞれFe23、Mn23、ZnO、CuOおよびNiOのモル部に換算して表し、Fe23、Mn23、ZnO、CuOおよびNiOのモル部の合計を100とする。
このようにした場合、Fe23およびMn23のモル部の合計aが44≦a≦49、かつMn23のモル部bが2.5≦b≦5となるように出発原料を調合する。
第3段階では、第2段階で得られたフェライト磁器の原料粉末から、未焼結成形体を得る。
第4段階では、第3段階で得られた未焼結成形体を、エリンガム図におけるFe23とFe34との間の平衡酸素分圧より高く、Mn23とMn34との間の平衡酸素分圧よりも低い還元雰囲気で焼成し、フェライト磁器を得る。ここで、エリンガム図は、標準生成自由エネルギーと温度と平衡酸素分圧との関係を表すものである。
上記のフェライト磁器の作製方法では、この発明に係るフェライト磁器におけるZn、CuおよびNiのうち少なくとも1つの元素を含む金属酸化物が微小な偏析物として存在する構造を、確実に得ることができる。また、調合段階(第2段階)で焼結性を低下させる副成分を添加しないため、焼成段階(第4段階)における1000℃以上の高温焼成は不要である。したがって、コイル装置の製造コストを低減させることができる。
この発明に係るフェライト磁器は、偏析物のないものと比べて磁気抵抗が大きくなるため、磁気飽和に至るまでの磁束密度が高くなる。すなわち、高い磁束密度までB−H曲線の傾きが小さくならず、高い透磁率を維持できる。
また、この発明に係るコイル装置は、この発明に係るフェライト磁器をコア部として用いているため、偏析物のないフェライト磁器をコア部として用いた場合に比べて、直流重畳特性が改善される。そして、焼結性を低下させる副成分が添加されたフェライト磁器をコア部として用いた場合に比べて、低いコストで製造される。
また、この発明に係るフェライト磁器の作製方法は、この発明に係るフェライト磁器におけるZn、CuおよびNiのうち少なくとも1つの元素を含む金属酸化物が微小な偏析物として存在する構造を、確実に得ることができる。
この発明の実施形態に係るリング状のフェライト磁器1の外観斜視図である。 図1に示したフェライト磁器1のX1−X1線を含む面の矢視断面図であって、WDXによる元素マッピング分析の分析面Aの位置を示す説明図である。 試料1、3および5に係るフェライト磁器1の、図2に示した分析面A内におけるNi、ZnおよびCuを分析対象元素としたWDXによる元素マッピング図である。 図1に示したリング状のフェライト磁器1に導体線2を巻回することにより作製されたコイル装置10の外観上面図である。
−実施の形態−
以下にこの発明の実施形態を示して、この発明の特徴とするところをさらに詳しく説明する。
<フェライト磁器>
この発明の実施形態に係るフェライト磁器1を図1に示す。この発明の実施形態では、フェライト磁器1は中心軸Cを有するリング状となっている。また、リングを中心軸CおよびX1−X1線を含む面で切断したときの断面Sは、点線で仮想的に示されているように、幅W、厚さTの矩形状となっている。なお、X1−X1線とは、中心軸Cと直交し、半径方向に延びる線である。また、中心軸CおよびX1−X1線を含む面とは、図1において、二点鎖線で仮想的に示されている面である。
このようなフェライト磁器1において、フェライト磁器1に含まれる元素の種類および量と、元素の偏析の状態とは、この発明で規定される各条件を満たす。
<フェライト磁器の作製方法>
この発明に係るフェライト磁器1の作製方法は、以下の第1〜第4段階を備える。各段階について、段階順に説明する。
<第1段階>
第1段階は、出発原料粉末を準備する段階である。
出発原料粉末として、例えばFe23粉末、Mn23粉末、ZnO粉末、CuO粉末およびNiO粉末を準備する。
出発原料粉末としては、上記の金属酸化物粉末以外の化合物粉末を用いてもよい。例えば、Fe23粉末に替えてFe34粉末、CuO粉末に替えてCu2O粉末を用いてもよく、NiO粉末に替えてNiCO3粉末を用いてもよい。また、Bi23粉末などフェライト磁器の焼結性を低下させないものであれば、上記の出発原料粉末以外の化合物が含まれていてもよい。
<第2段階>
第2段階は、第1段階で準備した出発原料粉末から、この発明に係るフェライト磁器の原料粉末を得る段階である。
第1段階で準備した出発原料粉末を、特定の割合となるように調合し、水を加えて所定の条件で混合および粉砕することによりスラリー化する。このスラリーを蒸発乾燥して得られた出発原料の混合粉末を所定の条件で仮焼し、原料粉末を得る。
出発原料粉末をスラリー化するための方法に特別の制約はないが、PSZ(部分安定化ジルコニア)ボールなどのメディアを用いた混合方法の場合、焼結性を低下させるPSZのコンタミネーションの可能性がある。そのため、ZrO2のコンタミネーションを避けたい場合には、高圧分散機のような、メディアレスの混合方法を用いてもよい。
なお、出発原料粉末のスラリー化の際に、スラリー中の出発原料粉末の分散性を向上させるため、例えばポリカルボン酸系分散剤のような添加物を添加してもよい。
スラリーの乾燥方法に特別の制約はないが、噴霧乾燥のように、乾燥と同時に適切な大きさに粉末化できる方法で行なうことが好ましい。また、蒸発乾燥させて塊状になったものを、所定のサイズのメッシュなどを通すことにより、適切な大きさに造粒するようにしてもよい。
混合粉末の仮焼方法に特別の制約はないが、昇温速度および仮焼温度での保持時間などを調整して、所望の粒径を有する原料粉末を得るようにする。仮焼後の原料粉末を、乾式粉砕機などを用いて解砕し、凝集物をできるだけなくすようにすることが好ましい。
<第3段階>
第3段階は、第2段階で得られたこの発明に係るフェライト磁器の原料粉末から、焼結後にフェライト磁器となる未焼結成形体を得る段階である。
第2段階で得られたフェライト磁器の原料粉末に、バインダーと水または有機溶剤とを加えて所定の条件で混合および粉砕することによりスラリー化する。スラリー化のための混合方法は、第2段階の方法に準じる。
このスラリーを基材上に塗工し、乾燥してシート状としたものを積層する。そして、得られた積層体から所定の形状の成形体を打ち抜くことにより、フェライト磁器の未焼結成形体を得る。
なお、上記のスラリーを乾燥して造粒したものをプレス成形することにより、フェライト磁器の未焼結成形体を得てもよい。
<第4段階>
第4段階は、第3段階で得られた未焼結成形体を焼成し、この発明に係るフェライト磁器を得る段階である。
第3段階で得られた未焼結成形体を所定の条件で焼成することにより、フェライト磁器を得る。標準生成自由エネルギーと温度と平衡酸素分圧との関係を表すエリンガム図から、Mn23とMn34との間の平衡酸素分圧は、Fe23とFe34との間の平衡酸素分圧より高いことが分かる。すなわち、未焼結成形体の焼成は、Fe23とFe34との間の平衡酸素分圧より高く、Mn23とMn34との間の平衡酸素分圧よりも低い還元雰囲気で行なうことが好ましい。
そのような雰囲気で焼成を行なうことにより、Mn3+の一部がMn2+に還元される一方、Fe3+はFe2+に還元されることがない。上記の還元雰囲気で焼成することにより発生したMn2+は、フェライト磁器のスピネル構造の2価サイトに入る。その分、Zn、NiおよびCuの各元素の一部がスピネル構造の2価サイトに入ることができなくなる。
その結果、スピネル構造を構成しないそれらの元素は、単独の酸化物、またはそれらの元素を2種類以上含む複合酸化物となり、フェライト磁器中に偏析物として混在するようになると考えられる。
すなわち、上記の条件で焼成を行なうことにより、この発明に係るフェライト磁器におけるZn、CuおよびNiのうち少なくとも1つの元素を含む金属酸化物が微小な偏析物として存在する構造を、確実に得ることができる。
さらに、上記の雰囲気で焼成した場合、Fe3+はFe2+に還元されることがないため、スピネル構造の2価サイトに入らないFe2+の発生による比抵抗の低下を抑制することができる。
ただし、偏析物の形成の詳細は研究されている段階であり、上記とは別のメカニズムが関与している可能性もある。
−実験例−
次に、この発明を実験例に基づいて、より具体的に説明する。これらの実験例は、この発明に係るフェライト磁器の組成範囲を規定する根拠を与えるためのものでもある。
<フェライト磁器の作製方法>
まず、図1に示すような、この実験例でマッピング分析および直流重畳特性の測定を行なった試料1〜5に係るリング状のフェライト磁器1の作製方法について説明する。
<第1段階>
まず、出発原料粉末としてFe23粉末、Mn23粉末、ZnO粉末、CuO粉末およびNiO粉末を準備した。これらの出発原料粉末は、純度99%以上のものを用いた。
<第2段階>
第1段階で準備した出発原料粉末をモル部で表し、出発原料粉末のモル部の合計を100としたときに、各出発原料粉末のモル部が、表1に示す値となるように調合し、調合粉末を得た。調合時には、各出発原料粉末の純度に応じた調合量の補正を行なった。
Figure 2015214434
表1において、試料番号に*を付したものは、この発明に係るフェライト磁器1において規定される、各元素の酸化物のモル部の条件から外れた試料である。
次に、上記の調合粉末を、PSZボールを用いたボールミルを用いて48時間湿式混合し、均一に分散させた後、乾燥し、解砕処理を施すことにより混合粉末を得た。得られた混合粉末を、バッチ式の熱処理装置を用いて、温度750℃で2時間、大気中で仮焼した後、解砕処理を施すことにより、試料1〜5に係るフェライト磁器1の原料粉末を得た。
得られた各試料に係るフェライト磁器1の原料粉末を酸により溶解し、ICP(高周波誘導結合プラズマ)発光分光分析を行なった。なお、フェライト磁器1の原料粉末を溶解処理して溶液とする方法に特別の制約はない。また、その結果として検出されたFe、Mn、Zn、CuおよびNiを、それぞれFe23、Mn23、ZnO、CuOおよびNiOのモル部に換算して表したものを、フェライト磁器1の原料粉末に含まれる元素の量と見なした。その際、各酸化物のモル部の合計が100となるように表した。
その結果、上記により得られた各試料に係るフェライト磁器1の原料粉末は、表1に示した組成と実質的に同じ組成を有していることが確認された。
なお、出発原料粉末のスラリー化の過程におけるPSZのコンタミネーションは、極微量であるため、この発明の効果に影響を与えないことを別途確認してある。
<第3段階>
第2段階で得られた試料1〜5に係るフェライト磁器1の原料粉末をボールミルにより24時間湿式混合した後、原料粉末92重量%に対してアクリル系のバインダー8重量%を加えた。その後、さらに4時間湿式混合して、試料1〜5に係るフェライト磁器1の原料粉末のスラリーを得た。
これらのスラリーを、ドクターブレード法により、ポリエチレンテレフタレートからなるキャリアフィルム上にシート状に成形して、フェライト磁器1の原料粉末を含むグリーンシートを得た。グリーンシートの厚さは25μmであった。
上記のグリーンシートを積層物の厚さが1.0mmとなるように適当数積み重ねた後、温度60℃、圧力100MPaの静水圧下で60秒間熱圧着することにより、圧着体を得た。得られた圧着体から、打ち抜きパンチを用いて、外径が20mm、内径が12mmのリング状である未焼結成形体を打ち抜いた。
<第4段階>
第3段階で得られた試料1〜5に係るフェライト磁器1の未焼結成形体を、バッチ式の熱処理装置を用いて、大気中において温度400℃で10時間保持して、含まれているアクリル系のバインダーを燃焼させた。
また、バインダー燃焼後の試料1〜5に係るフェライト磁器1の未焼結成形体を、別のバッチ式の熱処理装置を用いて、還元性雰囲気中において温度950℃で2時間保持して焼成を行なった。なお、上記の還元性雰囲気はN2−H2−H2Oの混合ガスを用いて調整されたものであり、上記の温度での熱処理装置内の酸素分圧は2×10-9〜1×10-8MPaの範囲内であった。
上記の還元性雰囲気は、エリンガム図におけるFe23とFe34との間の平衡酸素分圧より高く、Mn23とMn34との間の平衡酸素分圧よりも低い還元雰囲気に相当する。
上記の各段階により、前述の構造を有する、試料1〜5に係るリング状のフェライト磁器1を得た。
また、得られた各試料に係るフェライト磁器1を酸により溶解し、ICP発光分光分析を行なった。なお、フェライト磁器1を溶解処理して溶液とする方法に特別の制約はない。また、分析結果の表現方法は、フェライト磁器1の原料粉末の場合と同様である。
その結果、上記により得られた各試料に係るフェライト磁器1は、表1に示した調合組成と実質的に同じ組成を有していることが確認された。
従って、この発明に係るフェライト磁器1に含まれる元素の種類と、元素の量の条件または元素の量の好ましい条件とは、表1に示した組成に基づいて規定するものとする。
<フェライト磁器中のZn、CuおよびNiの偏析率の測定>
上記のようにして作製した試料1〜5に係るフェライト磁器1を、各試料で3個ずつ準備した。
3個のフェライト磁器1のうちの1個を、適当な大きさの円弧状の小片に破断した。得られた小片のうちの1個の周りを樹脂で固めた後、研磨面として図1に示す中心軸CおよびX1−X1線を含む面における断面Sが露出するように、研磨機により破断面の研磨を行なった。上記の手順により得られた研磨面を図2に示す。すなわち、図2は、図1に示したフェライト磁器1のX1−X1線を含む面の矢視断面図となっている。
残り2個のフェライト磁器1についても、同様の操作を行ない、各試料に係るフェライト磁器1について、それぞれ3個ずつ、計15個の元素マッピング分析用試料を作製した。
また、研磨面のほぼ中心部、すなわち、矩形状の断面Sにおける幅Wの1/2程度の位置、および厚さTの1/2程度の位置で、一辺が100μmの正方形領域を、元素マッピング分析の分析面Aとした。研磨面内における元素マッピング分析の分析面Aの位置を図2に模式的に示す。
上記のようにして得られた試料について、WDXによりZn、CuおよびNiを分析対象元素としてマッピング分析を行なった。使用したWDX装置は日本電子株式会社製JXA−8530Fである。また、加速電圧は15kV、照射電流は50nAとした。この場合、試料の表面から約1〜2μmの深さで分析を行なったものと見積もられる。
なお、分析面A内のピクセル数(画素数)は256×256とした。すなわち、分析面A内における測定点の総数は65536となり、ピクセルサイズ(1画素の1辺の長さ)は、約0.4μmとなる。また、Dwell Time(1画素の取り込み時間)は40msとした。
上記の条件で得られた、Zn、CuおよびNiを分析対象元素としたWDXによる分析面A内の全ての測定点における各分析対象元素の検出カウント数の平均値をMi、標準偏差をσiとする。前述のように、iはZn、Cu、Niの中から選ばれる1種類の元素を表す添字である。例えば、MZnおよびσZnは、WDXによる元素マッピング分析の分析面内の全ての測定点におけるZnの検出カウント数の平均値および標準偏差を表す。
そして、ある測定点において、ある分析対象元素の検出カウント数がMi+σi以上である場合、その測定点をその元素の偏析点とした。
試料1、3および5に係るフェライト磁器1において、WDXによるZn、CuおよびNiを分析対象元素としたマッピング分析結果の一例を図3に示す。
図3は、マッピング分析結果を白黒の二値化表示で表したものである。図3において観察される黒点部は、分析対象元素の検出カウント数がMi+σi以上であった偏析点が集合している箇所である。すなわち、黒点部は、フェライト磁器1中に偏析物として存在する分析対象元素の単独の酸化物、またはそれらの元素を2種類以上含む複合酸化物と考えられる。
また、上記の定義において、ある分析対象元素の、分析面内の全ての測定点に対する偏析点の百分率を画像解析により求め、その分析対象元素の偏析率Riとした。
なお、本実験例では、分析対象元素の偏析率RZn、RCuおよびRNiは、試料ごとに準備した3個の元素マッピング分析用試料から得られた分析結果の平均値として求めた。上記のようにして得られた試料1〜5に係るフェライト磁器1における分析対象元素の偏析率RZn、RCuおよびRNiと、それらの合計とを表2に示す。
<フェライト磁器をコア部としたコイル装置の直流重畳特性の測定>
前述のようにして作製した試料1〜5に係るフェライト磁器1を、各試料で10個ずつ準備した。
各試料の10個のフェライト磁器1のそれぞれに導体線2を巻回し、図4に示すようなコイル装置10を作製した。作製したコイル装置10について、JIS C 2560−2に準拠し、周波数1MHzの交流電流(測定信号)で、直流電流の重畳のない状態でのインダクタンスを測定した。次に、磁界が1000A/mとなるように直流電流を重畳した状態でのインダクタンスを測定し、上記の直流電流の重畳のない状態からのインダクタンス変化の百分率を求め、そのコイル装置10のインダクタンス変化率ΔLとした。使用した測定装置はAgilent Technologies, Inc.製E4991Aであり、テストフィクスチャは同社製16194Aであり、電源は同社製E3631Aである。
なお、本実験例では、インダクタンス変化率ΔLは、試料ごとに準備した10個のコイル装置10から得られた測定結果の平均値として求めた。上記のようにして得られた試料1〜5に係るフェライト磁器1をコア部としたコイル装置10におけるインダクタンス変化率ΔLを表2に併せて示す。
Figure 2015214434
表2において、試料番号に*を付したものは、表1と同様に、この発明に係るフェライト磁器1において規定される、Zn、CuおよびNiの偏析率の条件から外れた試料である。
表1および表2に示すように、各元素の酸化物のモル部の条件と、Zn、CuおよびNiの偏析率の条件が、この発明で規定される条件を満たす各試料においては、コイル装置10のインダクタンスの変化率ΔLが−67%以上となる。すなわち、磁界が1000A/mとなるように直流電流を重畳した状態でも、インダクタンスは直流電流の重畳のない状態に比べて1/3以上が確保できている。
これに対し、各元素の酸化物のモル部の条件と、Zn、CuおよびNiの偏析率の条件が、この発明で規定される条件を満たさない試料においては、コイル装置10のインダクタンスの変化率ΔLが−67%未満となり、好ましくない結果となることが確認された。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、フェライト磁器1の形状および焼成条件などに関し、この発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
1 フェライト磁器(コア部)
2 導体線
10 コイル装置

Claims (4)

  1. 元素として、Fe、Mn、Zn、CuおよびNiを含んでなるフェライト磁器であって、
    前記フェライト磁器に含まれる各元素の量を、それぞれFe23、Mn23、ZnO、CuOおよびNiOのモル部に換算して表し、Fe23、Mn23、ZnO、CuOおよびNiOのモル部の合計を100としたときに、
    Fe23およびMn23のモル部の合計aが44≦a≦49、かつ
    Mn23のモル部bが2.5≦b≦5、
    であり、
    Zn、CuおよびNiを分析対象元素とした波長分散型X線分光法による元素マッピング分析において、分析面内の全ての測定点における前記分析対象元素の検出カウント数の平均値をMi、標準偏差をσi(iはZn、Cu、Niの中から選ばれる1種類の元素を表す添字)としたときに、分析面内のある測定点における前記分析対象元素の検出カウント数がMi+σi以上である場合、当該測定点を前記分析対象元素の偏析点とし、
    前記分析対象元素の、前記分析面内の全ての測定点に対する前記偏析点の百分率を、当該分析対象元素の偏析率Riとしたときに、
    Zn+RCu+RNi≧10
    であることを特徴とする、フェライト磁器。
  2. Fe23およびMn23のモル部の合計aが44≦a≦47.75、かつ
    Mn23のモル部bが2.5≦b≦5、
    であり、
    Zn+RCu+RNi≧15
    であることを特徴とする、請求項1に記載のフェライト磁器。
  3. コア部と、
    前記コア部に巻回される導体線と
    を備えるコイル装置であって、
    前記コア部が、請求項1または2に記載のフェライト磁器を含むことを特徴とする、コイル装置。
  4. 元素として、Fe、Mn、Zn、CuおよびNiを含んでなるフェライト磁器の作製方法であって、
    前記フェライト磁器の出発原料粉末として、前記各元素の化合物粉末を準備する第1段階と、
    前記各元素の量を、それぞれFe23、Mn23、ZnO、CuOおよびNiOのモル部に換算して表し、Fe23、Mn23、ZnO、CuOおよびNiOのモル部の合計を100としたときに、
    Fe23およびMn23のモル部の合計aが44≦a≦49、かつ
    Mn23のモル部bが2.5≦b≦5、
    となるように、前記第1段階で準備した前記各元素の化合物粉末を調合し、混合したものを所定の条件で仮焼することにより、前記フェライト磁器の原料粉末を得る第2段階と、
    前記第2段階で得られた前記フェライト磁器の原料粉末から、未焼結成形体を得る第3段階と、
    前記第3段階で得られた前記未焼結成形体を、標準生成自由エネルギーと温度と平衡酸素分圧との関係を表すエリンガム図におけるFe23とFe34との間の平衡酸素分圧より高く、Mn23とMn34との間の平衡酸素分圧よりも低い還元雰囲気で焼成し、前記フェライト磁器を得る第4段階と
    を備えることを特徴とする、フェライト磁器の作製方法。
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