JP2015211023A - 高分子電解質膜およびその利用 - Google Patents

高分子電解質膜およびその利用 Download PDF

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Abstract

【課題】優れたプロトン伝導度を有する炭化水素系電解質膜の提供。【解決手段】式(1)で示される化合物、および、式(2)で示される化合物のランダム共重合体を含み、かつミクロ相分離構造を有する高分子電解質膜。(Arは置換基を有してもよいベンゼン環、ナフタレン環;Mはプロトン又は陽イオン;Xはハロゲン基及びスルホン酸エステル基から選択される脱離基)(Ar、Xは前記と同様。YとZはCO、SO2、C(CH3)2、又は、C(CF3)2(Zは他に直接結合、O、Sも含む))【選択図】なし

Description

本発明は、固体高分子形燃料電池に好適な高分子電解質膜、膜/電極接合体、これらを含む燃料電池に関するものである。
近年、地球温暖化等の環境問題等の観点から、高効率でクリーンなエネルギー源の開発が求められている。その要求に対する一つの候補として燃料電池が注目されている。燃料電池は、水素ガスやメタノール等の燃料と酸素等の酸化剤をそれぞれ電解質で隔てられた電極に供給し、一方で燃料の酸化を、他方で酸化剤の還元を行い、直接発電するものである。上述した燃料電池の材料のなかで、最も重要な材料の一つが電解質である。その電解質からなる燃料と酸化剤とを隔てる電解質膜としては、これまで様々なものが開発されているが、近年、特にスルホン酸基などのプロトン伝導性官能基を含有する高分子化合物から構成される高分子電解質の開発が盛んである。こうした高分子電解質は、固体高分子形燃料電池の他にも、例えば、湿度センサー、ガスセンサー、エレクトロクロミック表示素子などの電気化学素子の原料としても使用される。これら高分子電解質の利用法の中でも、特に、固体高分子形燃料電池は、新エネルギー技術の柱の一つとして期待されている。例えば、プロトン伝導性官能基を有する高分子化合物からなる電解質膜を使用した固体高分子形燃料電池は、低温における作動、小型軽量化が可能などの特徴を有し、自動車などの移動体、家庭用コージェネレーションシステム、および民生用小型携帯機器などへの適用が検討されている。
固体高分子形燃料電池に使用される電解質膜としては、1950年代に開発されたスチレン系の陽イオン交換膜があるが、燃料電池動作環境下における安定性に乏しく、充分な寿命を有する燃料電池を製造するには至っていない。一方、実用的な安定性を有する電解質膜としては、ナフィオン(Nafion)(登録商標)に代表されるパーフルオロカーボンスルホン酸膜が広く検討されている。パーフルオロカーボンスルホン酸膜は、高いプロトン伝導性を有し、耐酸性、耐酸化性などの化学的安定性に優れているとされている。しかしながらナフィオン(登録商標)は、使用原料が高く、複雑な製造工程を経るため、非常に高価であるという欠点がある。また、電極反応で生じる過酸化水素やその副生物であるヒドロキシラジカルで劣化すると指摘されている。さらに、その構造上、プロトン伝導基であるスルホン酸基の導入には限界がある。
このような背景から、再び炭化水素系電解質膜の開発が期待されるようになってきた。その理由としては、炭化水素系電解質膜は化学構造の多様性を持たせやすく、スルホン酸基などのプロトン伝導基の導入の範囲が広く調整できる、他の材料との複合化、架橋の導入などが比較的容易であるという特徴があるからである。
近年では電解質膜にスルホン酸基を多く導入することでプロトン伝導性を改善する例があるが、このような膜は含水状態での膨潤が大きく、含水状態と乾燥状態を繰り返すことで膜の強度が損なわれ、燃料電池用の電解質膜として使用するには問題であった。そこで、電解質膜に剛直な構造を導入することで膜の強度を高める試みが行われている。
剛直な構造として、例えばベンゾフェノン構造が挙げられる。ただし、これらのように剛直な構造を含むポリマーは反応溶媒への溶解性の問題で一般に高分子量化が難しい。特許文献1では、重合の際にベンゾフェノン構造のカルボニル基をアルキルエーテルへと変換して溶解性を高めている。そして、高分子量化を行った後に酸処理でアルキルエーテルをカルボニル基へと戻す処理を行っている。また特許文献2では、剛直なベンゾフェノン構造を含むポリエーテルエーテルケトンを合成している。高分子量のポリマーを得るために、一部の芳香環にt−ブチル基を導入している。このようにベンゾフェノン構造を含むポリマーは一般に高分子量化することが難しく、溶解性を高めるなどの工夫が必要である。しかし、これらはエーテル結合を含むポリマーであり、溶解性が比較的高いものの燃料電池用電解質膜として利用した場合、劣化しやすいという問題があった。
エーテル結合を含まず、ベンゾフェノン構造を含むポリマーの例としては、特許文献3の参考合成例3で示されているように、ポリ(4,4’−ベンゾフェノン)を部分的に含むランダム共重合体があるが、数平均分子量が12000程度のものしか得られておらず、高分子量化が難しいことが分かる。また、このポリマーをスルホン化しているが、この方法では通常、ポリ(4,4’−ベンゾフェノン)構造にスルホン酸基を導入することはできない。
非特許文献1では、ポリ(4,4’−ベンゾフェノン)と同一組成のポリ(2,5−ベンゾフェノン)を合成し、それらの性質の比較を行っている。同一組成のポリマーであっても、結合部位が異なるため、ポリ(4,4’−ベンゾフェノン)はポリ(2,5−ベンゾフェノン)に比べると、より結晶性が高く、溶解性が低いため合成が困難であり、同様の方法では合成ができないことが示されている。ポリ(4,4’−ベンゾフェノン)を得るために、モノマーのカルボニル基をイミノ基へと変換して重合をし、重合後に加水分解することでカルボニル基へと戻すという工夫がなされている。このようにポリ(4,4’−ベンゾフェノン)は直接的な合成が難しいものであった。
特開2007−59374号公報 特開2009−200030号公報 特開2001−192531号公報
Macromolecules 1994,27,2354−2356
本発明の目的は、加工性に優れ、かつ、プロトン伝導度、特に水分の少ない状況で優れたプロトン伝導度を有する炭化水素系高分子電解質およびその膜を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、プロトン伝導度に有利なスルホン酸基と剛直なカルボニル構造を有する特定のランダム共重合体を含み、かつミクロ相分離構造を有する高分子電解質膜を使用することで、水分の少ない状況におけるプロトン伝導度を高く維持することができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、下記式(1)
(式中、Arはベンゼン環、ナフタレン環、又は、環を形成する炭素がヘテロ原子によって置換されたベンゼン環若しくはナフタレン環を示す。Mはプロトン又は陽イオンを示す。Xはハロゲン基およびスルホン酸エステル基から選択される脱離基を示す。aおよびbはそれぞれ独立に0〜4の整数であり、aとbの合計は1以上である。cは1以上の整数であり、dは0以上の整数である。)
で示される化合物、および、下記式(2)
(式中、Ar、Xは前記と同様。YはCO、SO、C(CH、又は、C(CFを示す。Zは直接結合、O、S、CO、SO、C(CH、又は、C(CFを示す。gおよびhはそれぞれ独立に0以上の整数であり、iは0以上9未満の整数である。gとhの合計は1以上である。)
で示される化合物のランダム共重合体
を含み、かつミクロ相分離構造を有する高分子電解質膜に関する。
前記ランダム共重合体は、さらに下記式(3)
(式中、Ar、M、Xは前記と同様。eは1〜4の整数。fは1または2。)
で示される化合物を用いることで得られるものであることが好ましい。
前式(1)〜(3)で示される化合物の脱離基がすべて同一であることが好ましい。
式(1)および(2)で示される化合物の芳香族基の数が異なることが好ましい。
前記式(2)で示される化合物が分子量2000未満であることが好ましい。
前記ランダム共重合体は、下記式(4)で示される構造と下記式(5)で示される構造と下記式(6)で示される構造
(式中、Ar、M、a、b、c、dは前記と同様。)
(式中、Ar、M、e、fは前記と同様。)
(式中、Ar、Y、Z、g、h、iは前記と同様。)
がランダムに繰り返されてなるものであることが好ましい。
また、本発明は、本発明の高分子電解質膜を含む、膜/電極接合体または固体高分子形燃料電池に関する。さらには、前記膜/電極接合体を含む、固体高分子形燃料電池に関する。
本発明の高分子電解質膜は、プロトン伝導度に有利なスルホン酸基と剛直なカルボニル構造を主鎖に有する特定のランダム共重合体を含み、かつミクロ相分離構造を有しており、水分の少ない状況で優れたプロトン伝導度を有することができる。
本発明の高分子電解質を使用した固体高分子形燃料電池の要部断面の構造図である。 実施例1で作製した高分子電解質膜の電子顕微鏡(TEM)写真である。 実施例2で作製した高分子電解質膜の電子顕微鏡(TEM)写真である。 比較例1で作製した高分子電解質膜の電子顕微鏡(TEM)写真である。 実施例1、実施例2及び比較例1で作製した高分子電解質膜のプロトン伝導度測定結果を示したグラフである。
本発明の一実施形態について説明すれば以下の通りである。なお、本発明は以下の説明に限定されるものではない。
<高分子電解質膜>
本発明の高分子電解質膜は、下記式(1)
(式中、Arはベンゼン環、ナフタレン環、又は、環を形成する炭素がヘテロ原子によって置換されたベンゼン環若しくはナフタレン環を示す。Mはプロトン又は陽イオンを示す。Xはハロゲン基およびスルホン酸エステル基から選択される脱離基を示す。aおよびbはそれぞれ独立に0〜4の整数であり、aとbの合計は1以上である。cは1以上の整数であり、dは0以上の整数である。)
で示される化合物、および、下記式(2)
(式中、Ar、Xは前記と同様。YはCO、SO、C(CH、又は、C(CFを示す。Zは直接結合、O、S、CO、SO、C(CH、又は、C(CFを示す。gおよびhはそれぞれ独立に0以上の整数であり、iは0以上9未満の整数である。gとhの合計は1以上である。)
で示される化合物のランダム共重合体を含み、かつミクロ相分離構造を有する。
前記式(1)において、cの上限は特に限定されないが、3以下が好ましい。dは0以上の整数であるが、1以上が好ましく、上限は特に限定されないが、3以下が好ましい。前記式(2)において、合成の容易さの点から、gおよびhがともに1であることが好ましい。iは0以上9未満の整数であるが、1以上3以下の整数であることがより好ましい。9以上であると、ポリマーの疎水部が大きくなり、ミクロ相分離のサイズが細かい均一なランダム共重合体や膜が得られなくなる。
ここで、陽イオンとしては、リチウム、ナトリウム、カリウムなどの第1族の金属イオンや、マグネシウム、カルシウムなどの第2族の金属イオン、アルミニウムなどの第13族の金属イオン、第3族〜第12族の遷移金属の金属イオンなどが挙げられる。
高分子電解質膜中のミクロ相分離構造を有効に形成し利用するために、原料に用いる親水性の化合物として、式(1)で示されるカルボニル構造を有する化合物を少なくとも含むことが有効である。
ランダム共重合体のモノマー成分として、式(1)で示される化合物及び式(2)で示される化合物以外の化合物をさらに用いてもよい。
上記ランダム共重合体は、さらに下記式(3)
(式中、Ar、M、Xは前記と同様。eは1〜4の整数。fは1または2。)
で示される化合物を用いることで得られるものであることが好ましい。
中でも、下記式(4)で示される構造と、下記式(5)で示される構造と、下記式(6)で示される構造:
(式中、Ar、M、a、b、c、dは前記と同様。)
(式中、Ar、M、e、fは前記と同様。)
(式中、Ar、Y、Z、g、h、iは前記と同様。)
がランダムに繰り返されてなるものが好ましい。
親水部構造として、ラジカル耐久性を高めるという理由から、前記式(4)および/または(5)で示される構造、または、その繰り返し構造のみを有する高分子電解質膜であることが好ましい。
高分子電解質膜において、式(4)で示される構造の合計が全体の1重量%以上含まれることが好ましく、5重量%以上であることがより好ましい。上限については特に限定されない。1重量%未満では、高分子電解質膜がミクロ相分離を形成せず、充分なプロトン伝導性を有さなくなる可能性がある。
また、式(5)で示される構造の合計が全体の1重量%以上含まれることが好ましく、5重量%以上であることがより好ましい。上限については、耐水性の点から、80重量%以下であることが好ましく、さらに60重量%以下であることがより好ましい。
また、式(6)で示される構造の合計が全体の30重量%以上含まれることが好ましく、40重量%以上であることがより好ましい。上限については特に限定されない。
上記式(1)、(2)及び(3)で示される各化合物以外にも、脱離基を2箇所以上に有する化合物を重合に用いることができ、ハロゲン基やスルホン酸エステル基などの脱離基を有する化合物を用いることができる。材料入手の点と反応性の点から、脱離基として塩素や臭素やヨウ素といったハロゲン基、あるいはメタンスルホニル基、トリフルオロメタンスルホニル基、ベンゼンスルホニル基、トルエンスルホニル基といったスルホン酸エステル基などの脱離基を2箇所に有する化合物であることが好ましい。
均一な反応性の観点から、上記式(1)及び(2)で示される化合物、さらに、必要に応じて用いられる式(3)で示される化合物の脱離基Xがすべて同一であることが好ましい。同一の脱離基としては、塩素基が好ましい。
得られるポリマーの溶解性の観点から、上記式(1)及び(2)で示される化合物は、芳香族基の数が異なることが好ましい。
前記式(1)で示される化合物は、原料の入手の容易さの点、及び、得られる膜の耐水性が優れる点で、Arがベンゼンである、下記式(7)
(式中、M、a、bは前記と同様。)
で示される化合物であることが好ましい。
式(1)で示される化合物のみでは親水性成分が不足する場合、式(3)で示される化合物を親水性成分として加えることで、高分子電解質膜に含まれる親水性成分を増やすことができる。ただし、前記式(3)で示される化合物は、原料の入手の容易さの点で、Arがベンゼンである、下記式(8)
(式中、M、eは前記と同様。)
で示される化合物であることが好ましい。
前記式(2)で示される化合物は、合成の容易さと高純度化の容易さから、下記式(9)および/または(10)
(式中、X、Yは前記と同様)
(式中、X、Yは前記と同様。)
で示される化合物であることが好ましい。
本発明の高分子電解質膜は、式(1)および式(2)で示される化合物のランダム共重合体を含み、ミクロ相分離構造を有するため、低加湿条件で高分子電解質膜の内部の水分が少なくなっても、プロトン伝導の媒体となる水分を有効に利用してプロトン伝導性を高めることができる。また、水分を多く取り込む電解質の相が均一に分散していることがさらに好ましい。なお、高分子電解質膜は、セグメントの別れたグラフト共重合体やブロック共重合体を含有していてもよい。
ここで、ミクロ相分離構造とは、2〜30nm程度の大きさの複数のドメインによって形成された秩序構造のことであって、式(1)および式(2)で示される化合物のランダム共重合体からは、主にスルホン酸基を有する成分からなる相と主にスルホン酸基を有さない成分からなる相から形成されたミクロ相分離構造を有する膜が得られる。高分子電解質膜がミクロ相分離構造を有しているかどうかは、電子顕微鏡(TEM)により容易に調べることができる。
ランダム共重合体からなる膜をミクロ相分離構造とするためには、少なくとも1つの相がある程度ドメインを形成することのできる温度と時間をかけて製膜する必要がある。
式(2)で示される化合物の分子量は2000未満であることが好ましく、1000未満がより好ましい。2000を超えると、疎水性成分のドメインが大きくなり、ミクロ相分離のサイズが細かく均一な膜が得られなくなる傾向がある。
また、ランダム共重合体を構成する化合物としては、分子量2000未満の化合物のみを用いることが好ましい。分子量が2000以上であると、ミクロ相分離のサイズが細かい均一なランダム共重合体や膜が得られなくなる傾向がある。化合物の分子量は50以上2000未満が好ましく、スルホン酸基を有する化合物も、スルホン酸基を有さない化合物も、分子量は70以上2000未満が特に好ましい。
高分子電解質膜を製造するための加工性と高分子電解質膜の強度が共に優れるため、これらの原料によって合成されるランダム共重合体の重量平均分子量は10000〜5000000であることが好ましく、20000〜3000000であることがより好ましい。
本発明の高分子電解質膜のイオン交換容量は、プロトン伝導性と高分子電解質膜の強度が共に優れるとの観点から、0.5〜5.0ミリ当量/g(meq/g)であることが好ましく、0.8〜4.0meq/gであることがより好ましく、1.0〜3.5meq/gであることがさらに好ましい。
<ランダム共重合体の合成>
本発明の高分子電解質膜を構成するランダム共重合体の合成には、一般的な重合反応(「実験化学講座第4版 有機合成VII 有機金属試薬による合成」p.353−366(1991)丸善株式会社)などを適用することができる。
重合反応は窒素ガス雰囲気下、アルゴン雰囲気下などの不活性ガス雰囲気下で行うことができるが、好ましくは窒素雰囲気下で行う。
重合反応工程における溶媒としては重合を禁止するものでなければ特に制限は無く、カーボネート化合物(エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等)、複素環化合物(3−メチル−2−オキサゾリジノン、1−メチル−2−ピロリドン(以下NMP)、N,N−ジメチルイミダゾリジノン(以下DMI)等)、N,N−ジメチルアセトアミド(以下DMAc)、N,N−ジメチルホルムアミド(以下DMF)、環状エーテル類(ジオキサン、テトラヒドロフラン等)、鎖状エーテル類(ジエチルエーテル、エチレングリコールジアルキルエーテル等)、ニトリル化合物(アセトニトリル、グルタロジニトリル、メトキシアセトニトリル等)、非プロトン極性物質(ジメチルスルホキシド(以下DMSO)、スルホラン等)、非極性溶媒(トルエン、キシレン等)等が列挙でき、中でも溶解度からDMAcやDMF、NMP、DMI、DMSO等が、ポリマーの溶解性が高いため好ましい。なかでもDMAcとDMSOがポリマーの溶解性が高いため好ましい。これらは単独で用いても2種以上を併用してもよい。また、溶媒中に微量存在する水を除くため、ベンゼンやトルエン、キシレン、シクロヘキサンなどの共沸溶媒を添加して水を共沸により除くことが有効である。
重合反応工程の反応温度は重合反応に応じて適宜設定すればよい。具体的には0℃〜200℃に設定すればよく、より好ましくは20℃〜170℃であり、さらに好ましくは40℃〜140℃である。この範囲よりも低温であれば反応速度が遅く、高温であれば微量不純物などの影響を大きく受け、共重合体の着色や望みとしない副反応などが起きることが懸念される。
重合反応工程では停止操作を行うことが好ましく、これは冷却、希釈、重合禁止剤の添加によって行うことができる。重合反応工程の後に生成した共重合体を取り出してもよく。さらに精製工程を追加してもよい。
<高分子電解質膜の合成>
本発明の高分子電解質膜は、上記ランダム共重合体を任意の方法で膜状に成型したものである。このような製膜方法としては、公知の方法が適宜使用され得る。上記公知の方法としては、例えば、ホットプレス法、インフレーション法、Tダイ法などの溶融押出成形、キャスト法、エマルション法などの溶液からの製膜方法が例示され得る。例えば溶液からの製膜方法としては、キャスト法が例示される。これは粘度を調整した共重合体の溶液を、ガラス板などの平板上に、バーコーター、ブレードコーターなどを用いて塗布し、溶媒を気化させて膜を得る方法である。工業的には溶液を連続的にコートダイからベルト上に塗布し、溶媒を気化させて長尺物を得る方法も一般的である。
さらに、高分子電解質膜の分子配向などを制御するために、得られた高分子電解質膜に対して二軸延伸などの処理を施したり、結晶化度を制御するための熱処理を施したりしてもよい。また、高分子電解質膜の機械的強度を向上させるために各種フィラーを添加したり、ガラス不織布などの補強剤と高分子電解質膜とをプレスにより複合化させたりすることも、本発明の範疇である。
高分子電解質膜の厚さは、用途に応じて任意の厚さを選択することができる。例えば、得られる高分子電解質膜の内部抵抗を低減することを考慮した場合、高分子電解質膜の厚みは薄い程よい。一方、得られた高分子電解質膜のガス遮断性やハンドリング性を考慮すると、高分子電解質膜の厚みは薄すぎると好ましくない場合がある。これらを考慮すると、高分子電解質膜の厚みは、1.2μm以上350μm以下であることが好ましい。上記高分子電解質膜の厚さが上記数値の範囲内であれば、取り扱いが容易であり、破損が生じ難いなどハンドリング性が向上する。また、得られた高分子電解質膜のプロトン伝導性も所望の範囲で発現させることができる。
なお、本発明の高分子電解質膜の特性をさらに向上させるために、電子線、γ線、イオンビーム等の放射線を照射させることも可能である。これらにより、高分子電解質膜中に架橋構造などが導入でき、さらに性能が向上する場合がある。またプラズマ処理やコロナ処理などの各種表面処理により、高分子電解質膜表面の触媒層との接着性を上げるなどの特性向上を図ることもできる。
本発明の高分子電解質膜は、様々な産業上の利用が考えられ、その利用(用途)については、特に制限されるものではないが、膜/電極接合体、燃料電池に好適である。
<本発明にかかる膜/電極接合体、固体高分子形燃料電池>
本発明にかかる膜/電極接合体(以下、「MEA」と表記する)は、本発明の高分子電解質膜を用いてなる。かかるMEAは、例えば、燃料電池、特に、固体高分子形燃料電池に用いることができる。
MEAを作製する方法は、従来検討されている、パーフルオロカーボンスルホン酸からなる高分子電解質膜やその他の炭化水素系高分子電解質膜(例えば、スルホン酸ポリエーテルエーテルケトン、スルホン酸ポリエーテルスルホン、スルホン酸ポリスルホン、スルホン酸ポリイミド、スルホン酸ポリフェニレンサルファイドなど)で行われる公知の方法が適用可能である。
上述した例以外にも、本発明にかかる高分子電解質膜は、例えば特開2006−179298号公報等で公知になっている固体高分子形燃料電池の電解質膜として、使用可能である。これらの公知の特許文献に基づけば、当業者であれば、本発明の高分子電解質膜を用いて容易に固体高分子形燃料電池を構成することができる。
以下実施例を示し、本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。もちろん、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能であることはいうまでもない。さらに、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、それぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
ポリマーの分子量、高分子電解質のイオン交換容量およびプロトン伝導度の各測定方法は以下のとおりである。
〔分子量の測定方法〕
GPC法により分子量を測定した。条件は以下の通り。
GPC測定装置:東ソー株式会社製 HLC−8220
カラム:昭和電工株式会社製 SuperAW4000、SuperAW2500の2本を直列に接続
カラム温度:40℃
移動相溶媒:NMP(LiBrを10mmol/dmになるように添加)
溶媒流量:0.3ml/min
標準物質:TSK標準ポリスチレン(東ソー株式会社製)
以下、標準ポリスチレンで換算した数平均分子量をMnと表記し、標準ポリスチレンで換算した重量平均分子量をMwと表記する。
〔イオン交換容量(以下、IECと略す)の測定方法〕
対象となる高分子電解質(約100mg:十分に乾燥)を25℃での塩化ナトリウム飽和水溶液20mlに浸漬し、ウォーターバス中で60℃、3時間イオン交換反応させた。25℃まで冷却し、次いで膜をイオン交換水で充分に洗浄し、塩化ナトリウム飽和水溶液および洗浄水をすべて回収した。この回収した溶液に、指示薬としてフェノールフタレイン溶液を加え、0.01Nの水酸化ナトリウム水溶液で中和滴定し、IEC(meq/g)を算出した。
〔プロトン伝導度の測定方法〕
プロトン伝導度測定は恒温恒湿器(ESPEC社製、SH−221)を用いて温度と湿度を一定に保ち(約3時間)、インピーダンスアナライザー(日置電気株式会社製、3532−50)を用いて、電解質の抵抗を測定した。具体的にはインピーダンスアナライザーにより50kHz〜5MHzまでの周波数応答性を測定し、次式からプロトン伝導性を算出した。
プロトン伝導度(S/cm)=D/(W×T×R)
ここで、Dは電極間距離(cm)、Wは膜幅(cm)、Tは膜厚(cm)、Rは測定した抵抗値(Ω)である。本測定においては、D=1cm、W=1cmで行い、膜厚はそれぞれのサンプルについてマイクロメーターを用いて測定した値を用いた。温度は80℃、湿度は60%RH、40%RH、30%RH又は20%RHとした。
〔合成例1〕
還流管とDeanStark管を取り付けた100mlナスフラスコに4,4’−ジフルオロジフェニルスルホン10g、4−クロロフェノール12g、炭酸カリウム7g、DMAc30mlおよびトルエン10mlを窒素雰囲気下混合し、170℃に加熱した。トルエンを還流させて生成した水を除き、6時間後室温まで冷却後反応溶液を水に加え、析出した固体をろ過し、さらに残渣をメタノールで洗浄した。得られた固体を60℃で12時間減圧乾燥し、白色固体(以下M1と呼ぶ)を得た。得られたM1の分子式はC2416ClSであり、分子量は471.35である。
〔合成例2〕
4,4’−ジクロロベンゾフェノン27gと30%発煙硫酸134gを窒素雰囲気下混合し、攪拌しながら130℃に加熱した。20時間後室温まで冷却した後反応溶液を氷冷した水に加えた。NaOH水溶液を加えて中和した後、析出した白色固体をろ過により回収した。残渣を100℃で減圧乾燥し、白色固体(以下S1と呼ぶ)を得た。得られたS1の分子式はC13l2Naであり、分子量は455.20である。
〔合成例3〕
2,5−ジクロロベンゼンスルホン酸120gをNaOH水溶液と混合して中和した。減圧下で加熱することで水を除去し、得られた固体をメタノールに加えて撹拌した後、ろ過を行い、残渣を60℃で12時間減圧乾燥し、白色固体(以下S2と呼ぶ)を得た。得られたS2の分子式はCClNaOSであり、分子量は249.05である。
〔実施例1〕
還流管とDeanStark管を取り付けた100mlナスフラスコにM1(1.4g)とS1(2.1g)と2,2’−ビピリジン(3.0g)をDMSO40mlと混合し、80℃に加熱して完全に溶解させ、その後トルエン15mlを加えて170℃に加熱して、トルエンを還流させてフラスコ内の水分を除き、引き続きトルエンを除いてから80℃まで冷却した。窒素雰囲気下でビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(5.0g)を加え、メカニカルスターラーで攪拌した。4時間反応後に室温まで冷却し、反応溶液を6N塩酸水溶液にゆっくりと加え、析出した固体をろ過により回収した。その後回収した固体を6N塩酸水溶液に加え洗浄、ろ過する操作を2度繰り返した。その後水洗浄、ろ過を行い、100℃で減圧乾燥し、高分子電解質を得た。分子量はMn98000、Mw/Mnは1.94であった。
得られた高分子電解質0.7gをDMAc20mlに溶解した後、溶液をガラス基板上に流延塗布し、80℃にて15時間真空乾燥した後、更に100℃にて18時間真空乾燥し、自己支持性のある高分子電解質膜(膜厚20μm)を得た。
高分子電解質膜を6N塩酸水溶液に12時間浸漬し、その後純水に1時間ずつ2度浸漬した後、100℃で減圧乾燥した。得られた膜のイオン交換容量は2.67meq/gであった。相対湿度60%RH、40%RH、30%RH及び20%RHの各条件においてプロトン伝導度を測定したところ、それぞれ9.3×10−2S/cm、2.7×10−2S/cm、1.3×10−2S/cm、及び、3.8×10−3S/cmであった。
膜の内部構造をTEMで観察したところ、明確なミクロ相分離構造を形成している様子が見られた。
〔実施例2〕
還流管とDeanStark管を取り付けた100mlナスフラスコにM1(1.6g)とS1(1.6g)とS2(0.8g)と2,2’−ビピリジン(3.0g)をDMSO60mlと混合し、80℃に加熱して完全に溶解させ、その後トルエン10mlを加えて170℃に加熱して、トルエンを還流させてフラスコ内の水分を除き、引き続きトルエンを除いてから80℃まで冷却した。窒素雰囲気下でビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル(5.0g)を加え、メカニカルスターラーで攪拌した。4時間反応後に室温まで冷却し、反応溶液を6N塩酸水溶液にゆっくりと加え、析出した固体をろ過により回収した。その後回収した固体を6N塩酸水溶液に加え洗浄、ろ過する操作を2度繰り返した。その後水洗浄、ろ過を行い、100℃で減圧乾燥し、高分子電解質を得た。分子量はMn96000、Mw/Mnは1.98であった。
得られた高分子電解質0.7gをDMAc20mlに溶解した後、溶液をガラス基板上に流延塗布し、80℃にて15時間真空乾燥した後、更に100℃にて18時間真空乾燥し、自己支持性のある高分子電解質膜(膜厚31μm)を得た。
高分子電解質膜を6N塩酸水溶液に12時間浸漬し、その後純水に1時間ずつ2度浸漬した後、100℃で減圧乾燥した。得られた膜のイオン交換容量は2.53meq/gであった。相対湿度60%RH、40%RH、30%RH及び20%RHの各条件においてプロトン伝導度を測定したところ、それぞれ6.7×10−2S/cm、2.1×10−2S/cm、9.4×10−3S/cm、及び、2.6×10−3S/cmであった。
膜の内部構造をTEMで観察したところ、明確なミクロ相分離構造を形成している様子が見られた。
〔比較例1〕
実施例1においてS1の代わりにS2(1.5g)を用いたほかは同様の方法で合成を行った。分子量はMn34000、Mw/Mnは5.33であった。
得られた高分子電解質0.7gをDMAc20mlに溶解した後、溶液をガラス基板上に流延塗布し、80℃にて15時間真空乾燥した後、更に100℃にて18時間真空乾燥し、自己支持性のある高分子電解質膜(膜厚30μm)を得た。
高分子電解質膜を6N塩酸水溶液に12時間浸漬し、その後純水に1時間ずつ2度浸漬した後、100℃で減圧乾燥した。得られた膜のイオン交換容量は2.77meq/gであった。相対湿度60%RH、40%RH、30%RH及び20%RHの各条件においてプロトン伝導度を測定したところ、それぞれ8.5×10−2S/cm、2.4×10−2S/cm、1.0×10−2S/cm、及び、2.3×10−3S/cmであった。
膜の内部構造をTEMで観察したが、ミクロ相分離構造を形成している様子は見られなかった。また、低加湿条件におけるプロトン伝導度の低下が大きかった。
実施例1,2と比較例1について、各湿度におけるプロトン伝導度を比較すると、図5に示すように、実施例1,2の膜に比べ、比較例1の膜は相対湿度の低下による影響を大きく受けやすく、プロトン伝導度が低下していることが分かる。膜の内部構造をTEMで観察した結果を比較すると、実施例1および2の膜はいずれも10nm前後の大きさで相分離したミクロ相分離構造を形成している様子が見られる(図2、3)が、比較例1の膜はミクロ相分離構造を形成していない(図4)ことが分かる。このことから膜がミクロ相分離構造を有することが、水分の少ない低加湿条件においてもプロトン伝導度を高く維持するのに有効であることが分かる。
本発明の高分子電解質は固体高分子形燃料電池の材料として有用であり、特に高分子電解質膜として有用であることは明らかである。
1 高分子電解質膜
2 触媒層
3 拡散層
4 セパレーター
5 流路
10 固体高分子形燃料電池

Claims (9)

  1. 下記式(1)
    (式中、Arはベンゼン環、ナフタレン環、又は、環を形成する炭素がヘテロ原子によって置換されたベンゼン環若しくはナフタレン環を示す。Mはプロトン又は陽イオンを示す。Xはハロゲン基およびスルホン酸エステル基から選択される脱離基を示す。aおよびbはそれぞれ独立に0〜4の整数であり、aとbの合計は1以上である。cは1以上の整数であり、dは0以上の整数である。)
    で示される化合物、および、下記式(2)
    (式中、Ar、Xは前記と同様。YはCO、SO、C(CH、又は、C(CFを示す。Zは直接結合、O、S、CO、SO、C(CH、又は、C(CFを示す。gおよびhはそれぞれ独立に0以上の整数であり、iは0以上9未満の整数である。gとhの合計は1以上である。)
    で示される化合物のランダム共重合体
    を含み、かつミクロ相分離構造を有する高分子電解質膜。
  2. 前記ランダム共重合体は、さらに下記式(3)
    (式中、Ar、M、Xは前記と同様。eは1〜4の整数。fは1または2。)
    で示される化合物を用いることで得られるものである請求項1に記載の高分子電解質膜。
  3. 前式(1)〜(3)で示される化合物の脱離基がすべて同一である請求項2に記載の高分子電解質膜。
  4. 式(1)および(2)で示される化合物の芳香族基の数が異なる請求項1〜3のいずれかに記載の高分子電解質膜。
  5. 前記式(2)で示される化合物が分子量2000未満である請求項1〜4のいずれかに記載の高分子電解質膜。
  6. 前記ランダム共重合体は、下記式(4)で示される構造と下記式(5)で示される構造と下記式(6)で示される構造
    (式中、Ar、M、a、b、c、dは前記と同様。)
    (式中、Ar、M、e、fは前記と同様。)
    (式中、Ar、Y、Z、g、h、iは前記と同様。)
    がランダムに繰り返されてなるものである請求項2〜5のいずれかに記載の高分子電解質膜。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の高分子電解質膜を含む、膜/電極接合体。
  8. 請求項1〜6のいずれかに記載の高分子電解質膜を含む、固体高分子形燃料電池。
  9. 請求項7に記載の膜/電極接合体を含む、固体高分子形燃料電池。
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