JP2015208914A - 孔版印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】カールした製版済みの孔版原紙を版胴の外周面の一部に開閉可能に設けたクランプ板に確実にクランプできる孔版印刷装置を提供する。【解決手段】製版部30Aでロールに巻回された未製版の孔版原紙G上に製版画像を製版した後に、製版済みの孔版原紙Gを着版ローラ対46から排出させて、この版原紙Gを版胴73の外周面73aの一部に開閉可能に設けたクランプ板77にクランプして版胴73の外周面73aに沿って巻回させる孔版印刷装置1Aにおいて、制御部110は、製版済みの孔版原紙Gをクランプ板77に着版させる際、カール情報取得手段からのカール情報に応じて着版ローラ対46とクランプ板77のクランプ位置との相対距離を近づけるように制御している。【選択図】図3
Description
本発明は、カールした製版済みの孔版原紙を回転可能な円筒状の版胴の外周面の一部に開閉可能に設けたクランプ板に確実にクランプできる孔版印刷装置に関する。
一般的に、孔版印刷装置は、回転可能な円筒状の版胴の外周面に沿って製版済みの孔版原紙をクランプ板を介して巻回させ、且つ、版胴内に供給したインクを孔版原紙に形成した穿孔画像部分を通過させて用紙上にインク画像を印刷するものであり、1版分の孔版原紙により同一のインク画像を多数枚印刷することができるので多用されている。
この種の孔版印刷装置において、本出願人は、先に、版胴の外周面の一部に製版済みの孔版原紙の先端部を係止する孔版原紙係止装置を提案している(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された孔版原紙係止装置は、ここでの図示を省略するが、回転可能な円筒状の版胴の外周面の一部に設けられている。
上記した孔版原紙係止装置は、版胴の外周面の一部にこの版胴の軸方向に沿って固着させた長尺な版取付台と、版取付台上に版胴の軸方向に沿って設けられた磁石板と、版取付台上で磁石板と対向して開閉可能に設けられて製版済みの孔版原紙の先端部を着版時にクランプするクランプ板と、版取付台上に開閉可能に設けられてクランプ板によるクランプを解除された使用済みの孔版原紙の先端部を排版時に版取付台上から跳ね上げる跳ね上げ板とを有する孔版原紙クランプ部と、クランプ板を開閉する第1カムと、跳ね上げ板を開閉する第2カムとを有するカム板駆動部とで構成されている。
従って、孔版原紙クランプ部は版胴の外周面の一部に設けられ、一方、カム板駆動部は版胴の軸方向の両側面の外側近傍に設けられている。
ところで、特許文献1に開示された孔版原紙係止装置では、着版時に製版済みの孔版原紙の先端部を版胴の外周面の一部に開閉可能に設けたクランプ板にクランプさせる際、製版部で製版された1版分の製版済みの孔版原紙は、製版部内で円環状ロールにロール状に巻回された後であるので、円環状ロールによる巻き癖でこの孔版原紙の先端部が上方に向かってカールする傾向がある。
そこで、特許文献1では、製版済みの孔版原紙を版胴側に向けて搬送する原紙送りローラ(着版ローラとも呼称)よりも孔版原紙搬送方向の下流側に上ガイド板を設けることで、製版済みの孔版原紙の先端部は上方にカールした状態で上ガイド板の下面に接触しながら搬送されて、上ガイド板よりも上側に開いたクランプ板に受け渡されるようになっている。
しかしながら、版胴が回転するときにクランプ板の先端部が上ガイド板に干渉しないように、上ガイド板の下流端と、クランプ板の先端部との間は間隔が離れている。
これにより製版済みでカールした孔版原紙の先端部がクランプ板にクランプできない場合がある。
とくに、製版部内で円環状ロールにロール状に巻回している未製版の孔版原紙は、製版残量数が少なくなる内周側で巻き芯近くなるとカールが大きくなり、この巻き芯近くで製版した孔版原紙の先端部が大きくカールするので、製版済みの孔版原紙の先端部がクランプ板の下方に進入できずにクランプ板の外側に抜けて出てしまうためにクランプミスが発生し、問題となっている。
また、未製版の孔版原紙は、この孔版原紙を製造した年月日によりカール状態が変化する性質を持っており、とくに、湿度が高い梅雨時に作製した孔版原紙はカールが大きいので問題になっている。
そこで、製版部内で円環状ロールにロール状に巻回している未製版の孔版原紙のカール状態に応じて、着版時に製版済みの孔版原紙のクランプ板へのクランプを確実にクランプして、クランプ板によるクランプミスを抑制できる孔版印刷装置を提供することを目的とする。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、第1の発明は、ロールに巻回された未製版の孔版原紙上に製版画像を製版した後に、カッター部材により1版分に切断された製版済みの孔版原紙を着版ローラ対から排出する製版部と、
前記ロールに巻回された前記未製版の孔版原紙のカール情報を取得するカール情報取得手段と、
円筒状に形成され、軸部を中心にして回転可能な版胴と、
前記版胴の外周面の一部に開閉可能に設けられ、前記着版ローラ対から排出された前記製版済みの孔版原紙の先端部を着版時にクランプして該製版済みの孔版原紙を前記版胴の外周面に巻き付けるためのクランプ板と、
前記製版済みの孔版原紙を前記クランプ板に着版させる際、前記カール情報取得手段からの前記カール情報に応じて前記着版ローラ対と前記クランプ板のクランプ位置との相対距離を近づけるように制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする孔版印刷装置である。
前記ロールに巻回された前記未製版の孔版原紙のカール情報を取得するカール情報取得手段と、
円筒状に形成され、軸部を中心にして回転可能な版胴と、
前記版胴の外周面の一部に開閉可能に設けられ、前記着版ローラ対から排出された前記製版済みの孔版原紙の先端部を着版時にクランプして該製版済みの孔版原紙を前記版胴の外周面に巻き付けるためのクランプ板と、
前記製版済みの孔版原紙を前記クランプ板に着版させる際、前記カール情報取得手段からの前記カール情報に応じて前記着版ローラ対と前記クランプ板のクランプ位置との相対距離を近づけるように制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする孔版印刷装置である。
また、第2の発明は、上記した第1の発明の孔版印刷装置において、
前記カール情報は、前記ロールに巻回された前記未製版の孔版原紙の製版残量数であることを特徴とする孔版印刷装置である。
前記カール情報は、前記ロールに巻回された前記未製版の孔版原紙の製版残量数であることを特徴とする孔版印刷装置である。
また、第3の発明は、上記した第1の発明の孔版印刷装置において、
前記カール情報は、前記ロールに巻回された前記未製版の孔版原紙の製造年月日であることを特徴とする孔版印刷装置である。
前記カール情報は、前記ロールに巻回された前記未製版の孔版原紙の製造年月日であることを特徴とする孔版印刷装置である。
第1の発明の孔版印刷装置によると、製版部でロールに巻回された未製版の孔版原紙上に製版画像を製版した後に、製版済みの孔版原紙を着版ローラ対から排出させて、この版原紙を版胴の外周面の一部に開閉可能に設けたクランプ板にクランプして版胴の外周面に沿って巻回させる孔版印刷装置において、制御部は、製版済みの孔版原紙をクランプ板に着版させる際、カール情報取得手段からのカール情報に応じて着版ローラ対とクランプ板のクランプ位置との相対距離を近づけるように制御している。
この結果、ロールに巻回された未製版の孔版原紙がカール情報取得手段からのカール情報により大きくカールしていても、製版済みの孔版原紙をクランプ板に確実にクランプできるので、製版済みの孔版原紙へのクランプミスが発生しないために、孔版印刷装置の信頼性向上に寄与できる。
この際、カール情報取得手段からのカール情報により孔版原紙のカールが小さい場合には、クランプ板のクランプ位置を通常通りの位置(通常位置)に設定し、且つ、着版ローラ対も通常通りの位置(通常位置)に設定することが望ましい。
また、第2の発明の孔版印刷装置によると、カール情報は、ロールに巻回された未製版の孔版原紙の製版残量数であるので、製版残量数が減少するにつれて未製版の孔版原紙のカールが大きくなることがわかる。
また、第3の発明の孔版印刷装置によると、カール情報は、ロールに巻回された未製版の孔版原紙の製造年月日であるので、例えば湿度が高い梅雨時などに作製された孔版原紙においてカールが大きくなることがわかる。
以下に本発明に係る孔版印刷装置の一実施形態について、図1〜図5を参照して第1実施形態,第2実施形態の順に詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る孔版印刷装置の全体構成を示している。また、図2は本発明の第1実施形態に係る孔版印刷装置において、製版部を拡大して示している。
まず、図1に示す如く、本発明の第1実施形態に係る孔版印刷装置1Aは、操作パネル部10と、原稿読取部20と、製版部30Aと、カム板駆動部50Aと、給紙部60と、印刷部70と、排紙部90と、排版部100と、制御部110とから主に構成されている。
ここで、上記した各部について順を追って具体的に説明すると、この孔版印刷装置1Aの外観を形成する筐体2は箱状に形成されている。
まず、操作パネル部10は、例えば、筐体2の上面2a上の左方に設置されている。この操作パネル部10では、詳細な図示を省略するが、ユーザが操作する製版釦,印刷釦,停止釦,テンキーなどの各種の操作釦や、液晶パネル,アラーム表示部などが取り付けられている。
次に、原稿読取部20は、例えば、筐体2の上面2a上の右方に設置されている。この原稿読取部20では、不図示の原稿の画像情報を不図示のCCDイメージセンサで読み取って、読み取った画像情報を製版部30Aに送っている。
次に、製版部30Aは、印刷部70内に設けた版胴73の通常の回転方向に対応させて、筐体2内の右上方部位に固定設置されている。
この製版部30Aでは、図2に拡大して示す如く、感熱フィルムの一種である孔版原紙Gが不図示のベースフィルム上に多孔性支持体を貼り合わせて帯状に長尺に形成されており、且つ、孔版原紙Gはこの長手方向と直交して設けた回転軸31に着脱可能に嵌め込まれる円環状ロール32にロール状に巻回されている。
また、円環状ロール32には、孔版原紙Gの長手方向と直交する幅方向の一方の端部にICタグ33が取り付けられている。そして、ICタグ33は、孔版原紙Gに関する情報をRF(Radio Frequency)ループアンテナ34を介して無線により非接触で記録再生されるようになっている。
上記したICタグ33に書き込まれる孔版原紙Gに関する情報としては、未製版の孔版原紙Gの製造年日や、未製版の孔版原紙Gの型名の他に、未製版の孔版原紙の全製版数や、未製版の孔版原紙Gの製版残量数などがあげられる。
この際、孔版原紙Gの製造年日や、孔版原紙Gの型名とか孔版原紙の全製版数は、出荷時にICタグ33に書き込まれている。一方、円環状ロール32に巻回された未製版の孔版原紙Gの製版残量数は、ユーザが操作パネル部10内の製版釦(図示せず)を押して孔版原紙Gを製版するごとに制御部110で孔版原紙Gの全製版数から製版回数を引き算して製版残量数を求め、ここで得られた製版残量数がRFループアンテナ34を介してICタグ33に書き込まれている。
とくに、孔版原紙Gの製造年日及び未製版の孔版原紙Gの製版残量数が書き込まれたICタグ33は、後述するように孔版原紙Gのカール状態を把握するためのカール状態取得手段として機能している。
尚、ICタグ33を用いずに、カール状態取得手段としてパソコンなどを介して孔版原紙Gの製造年日及び孔版原紙Gの全製版数を制御部110内に格納して、操作パネル部10内の製版釦(図示せず)を押すごとに、又は、パソコンからの製版指令を出すごとに制御部110内で製版残量数を更新することも可能である。従って、カール情報取得手段は、ICタグ33又は制御部110のいずれか一方を利用すれば良いものである。
そして、カール情報取得手段から得られるカール情報が、円環状ロール32に巻回された未製版の孔版原紙Gの製版残量数である場合には、製版残量数が減少するにつれて未製版の孔版原紙Gのカールが大きくなることがわかる。
また、カール情報取得手段から得られるカール情報が、円環状ロール32に巻回された未製版の孔版原紙Gの製造年月日である場合には、例えば湿度が高い梅雨時などに作製された孔版原紙Gにおいてカールが大きくなることがわかる。
また、円環状ロール32よりも下流側には、孔版原紙Gの搬送を案内するガイドシャフト35と、抱き込みローラ36と、プラテン用パルスモータ37によって図示反時計方向に所定の速度で回転駆動されるプラテンローラ38と、プラテンローラ38側に対して接離自在であり且つ孔版原紙Gをプラテンローラ38に圧接したときに画像情報に基いて感熱穿孔により製版画像を製版するサーマルヘッド39とが設けられている。
また、サーマルヘッド39よりも下流側には、製版された孔版原紙Gを印刷部70内に設けた円筒状の版胴73の円周長以下に設定された1版分の長さで切断する上下一対のカッター部材40が設けられている。
更に、上下一対のカッター部材40よりも下流側には、プラテン用パルスモータ37を共用して回転駆動される上下一対の第1搬送ローラ対41と、製版された孔版原紙Gを一時的に溜める孔版原紙溜め箱42と、上下一対の第2搬送ローラ対43と、上ガイド板44及び下ガイド板45と、上下一対の着版ローラ対46とが上記順に設けられている。この際、孔版原紙溜め箱42よりも下流に設けた第2搬送ローラ対43及び着版ローラ対46は不図示のモータにより回転駆動されている。
そして、製版された1版分の孔版原紙Gの先端部Gaは、製版部30A内の最下流に設置した着版ローラ対46により版胴73の外周面73aの一部に取り付けたクランプ板77に向けて排出される。
図1に戻り、カム板駆動部50Aは、筐体2内の左上方部位に固定設置されている。このカム板駆動部50Aでは、印刷部70内に設けた版胴73の外周面73aの一部に取り付けられたクランプ板77を動作させる一対のカム板(図示せず)が版胴73の軸方向の両側面の外側近傍に設置されている。
次に、給紙部60は、筐体2内の左側面2b側に設置されている。この給紙部60では、詳細な図示を省略するが、給紙トレイ上に積載された未印刷の用紙Pのうちで最上位の用紙Pを給紙ローラにより1枚ずつ順次給紙して、この用紙Pを印刷部70内の版胴73に巻き付けられた孔版原紙Gと後述するプレスローラ84との間に送り込む。
次に、印刷部70は、筐体2内の略中央部位に設置されている。この印刷部70では、エンコーダ71をモータ軸に取り付けたメインモータ72によって版胴73が軸部74を中心にして図示反時計方向に予め設定した速度で回転駆動されている。尚、版胴73の軸部74の一端面側には、インクIKを挿入するためのインク挿入口74aが形成されている。
この際、エンコーダ71によって版胴73の基準位置を示す1回転パルスと、版胴73の基準位置からの回転角度位置を示す角度位置パルスとがそれぞれ出力されるようになっている。
そして、版胴73は、初期時及び待機時に、この外周面73aの一部に設けたクランプ板77が例えば右斜め上方に位置するように設定された版胴基準位置に至って停止している。尚、上記した版胴基準位置は、組立て時及びメイテンナス時に作業者が版胴73を取り付けたり、又は、版胴73を取り外すことができる位置である。
また、版胴73の外周面73aは、インクIKを浸み出させるように多孔性を有して長尺な円筒状に形成されている。そして、用紙最大サイズとして例えばA3サイズ(420mm×297mm)の用紙Pを印刷するために、A3サイズの用紙Pの長手方向の長さ420mmと対応してA3サイズ用の孔版原紙Gの長手方向が版胴73の外周面73aに沿うように版胴73の直径φDがφ180mm程度に設定されているので、A3サイズの用紙Pの短手方向の長さ297mmと対応したA3サイズ用の孔版原紙Gの短手方向である幅方向が版胴73の軸方向に沿っている。
また、図1(b)に拡大して示す如く、版胴73の外周面73aの一部に版取付台75が版胴73の軸方向に沿い且つ版胴73の軸方向の長さと略同じ長さで長尺に取り付けられており、この版取付台75上にゴム製の磁石板76が固着されている。
また、版取付台75の長手方向の両側端間には、クランプ板77が一対の軸支持部材(図示せず)に取り付けた一対の回動軸78を中心にして一対のネジリバネ79により閉じ方向に付勢されながら開閉可能に設けられている。
上記したクランプ板77は、磁性金属材を折り曲げて形成されており、且つ、平坦なクランプ面77aが版取付台75上の磁石板76と対向して版胴73の軸方向に沿って長尺に形成されている。
この際、クランプ板77は、耐食性が良好で且つ磁性を有するステンレス材(SUS400番台系)を用い、長手方向の左右端間の長さが孔版原紙Gの幅寸法よりも長く形成されている。
また、クランプ板77のクランプ面77aは、版胴73の円周方向の幅が20mm程度で板厚が1mm程度に薄く弾性変形可能に形成されているので、クランプ面全体が版取付台75上の磁石板76に対して均一な着磁力を得られるようになっている。
また、クランプ板77は、長手方向の両端側で、且つ、クランプ面77a側とは一対の回動軸78を介した反対側に位置する一対の外側面に一対のシャフト80が固着されている。そして、一対のシャフト80に一対のカムフォロワー81が嵌め込まれており、且つ、一対のカムフォロワー81は版胴73の軸方向の両側面よりも外側に向って突出した状態で取り付けられて、カム板駆動部50A内に設けた一対のカム板(図示せず)に接離自在になっている。
そして、カム板駆動部50A内に設けた一対のカム板(図示せず)により一対のカムフォロワー81を押し下げてクランプ板77を開くことにより、版取付台75上の磁石板76と、クランプ板77のクランプ面77aとの間に孔版原紙Gの先端部Gaを挿入することで磁性力により孔版原紙Gの先端部Gaが版胴73側にクランプされようになっている。
尚、版胴73の版取付台75上には、背景技術で説明した不図示の跳ね上げ板が必要に応じて開閉可能に設けられている。
また、版胴73内でこの軸部74の下方には、ドクターローラ82とインクローラ83とが互に添接しながら回転自在に設けられていると共に、ドクターローラ82とインクローラ83と間に軸部74から供給されたインクIKが溜まっており、このインクIKはドクターローラ82とインクローラ83との隙間を通過してインクローラ83の外周面から版胴73の外周面73aに巻回された孔版原紙Gに供給されるようになっている。
また、版胴73の外側下方位置には、プレスローラ84が不図示の電磁ソレノイド又はカムにより版胴73内に設けたインクローラ83に対して接離自在に設けられている。このプレスローラ84は、版胴73の外周面73aに巻回された孔版原紙Gに用紙Pを重ね合わせて不図示のバネによって所定の圧力で押圧することで、版胴73内に供給されたインクIKを孔版原紙Gを通過させて用紙P上にインク画像を印刷できるようになっている。
この際、版胴73と一体に孔版原紙Gが反時計方向に回転して、版胴73の外周面73aの一部に取り付けたクランプ板77がプレスローラ84を通過するときには、不図示の電磁ソレノイド又はカムを作動させてプレスローラ84を一時的に版胴73から退避させている。
また、版胴73の右下方部位には用紙剥離爪85が設置されており、この用紙剥離爪85は印刷済みの用紙Pを版胴73側から剥離するものである。
次に、排紙部90は、筐体2内の右側面2c側に設置されている。この排紙部90では、詳細な図示を省略するが、用紙剥離爪85によって版胴73から剥離された印刷済みの用紙Pを不図示の排紙トレイ上に順次積載している。
次に、排版部100は筐体2内で版胴73の左上方に固定設置されている。この排版部100では、版胴73に巻き付いた孔版原紙Gが使用済みになった排版時に、使用済みの孔版原紙Gを不図示の排版箱内に収容している。
更に、孔版印刷装置1Aの筐体2内の適宜な場所にこの装置全体を制御する制御部110が設置されている。
ここで、上記した実施形態1の孔版印刷装置1A内で製版済みの孔版原紙Gを版胴73の外周面73aの一部に設けたクランプ板77にクランプさせる動作について、図3(a),(b)を用いて説明する。
図3は本発明の第1実施形態に係る孔版印刷装置において、製版済みの孔版原紙を版胴の外周面の一部に設けたクランプ板にクランプする動作を拡大して示しており、(a)はクランプ板が通常のクランプ位置で停止しているが着版ローラ対に対して所定の距離だけ離間している状態を示し、(b)はクランプ板のクランプ位置を着版ローラ対に接近した位置に移動させた状態を示している。
第1実施形態における製版部30Aで1版分の孔版原紙Gを製版する際に、円環状ロール32(図2)にロール状に巻回している未製版の孔版原紙Gは、先に背景技術で説明したように、未製版の孔版原紙Gの製版残量数が少なくなる内周側で巻き芯近くなるとカールが大きくなり、この巻き芯近くで製版した孔版原紙Gの先端部Gaが円環状ロール32による巻き癖で大きくカールする。これにより、製版済みの孔版原紙Gに対してクランプ板77へのクランプミスが発生し易いので、クランプミスを抑制する必要がある。
また、孔版原紙Gの製造年月日によってもカール状態が変化するので、製造年月日によってカールが大きい場合には、後述する製版残量数の場合と同様に対応すれば良いものであるから、この製造年月日の場合についての詳述を省略する。
そこで、この実施形態1では、クランプ板77のクランプ位置を、孔版原紙Gのカール情報となる製版残量数の減少に応じて図3(a)に示した通常のクランプ位置から図3(b)に示したように製版部30A内の着版ローラ対46に接近する方向に移動させている。
この際、製版部30A内で円環状ロール32にロール状に巻回している未製版の孔版原紙Gの製版残量数は、前述したカール情報取得手段(33又は110)により把握しており、円環状ロール32(図2)に取り付けたICタグ33(図2)に書き込んだ製版残量数、又は、制御部110内で更新した製版残量数を用いているが、以下の説明ではICタグ33に書き込んだ製版残量数を用いた場合について述べる
また、製版部30A内では、ICタグ33に書き込まれている未製版の孔版原紙Gの製版残量数が減少するにつれて、未製版の孔版原紙Gが内周側で巻き芯近くの径になり、未製版の孔版原紙Gのカールが大きくなるので、制御部110内にはカールが大きくなるときの製版残量閾値数が予め設定されている。
また、製版部30A内では、ICタグ33に書き込まれている未製版の孔版原紙Gの製版残量数が減少するにつれて、未製版の孔版原紙Gが内周側で巻き芯近くの径になり、未製版の孔版原紙Gのカールが大きくなるので、制御部110内にはカールが大きくなるときの製版残量閾値数が予め設定されている。
まず、図3(a)に示す如く、製版済みの孔版原紙Gをクランプ板77に通常通りに着版する時には、制御部110の指令により版胴73と一体にこの版胴73の外周面73aの一部に設けたクランプ板77が図1に示した版胴基準位置から反時計方向に回転して通常のクランプ位置で停止する。
この際、クランプ板77の通常のクランプ位置では、版胴73の真上よりも少し左側の位置に至って、製版済みの孔版原紙Gの着版を待機している。
上記したクランプ板77の通常のクランプ位置では、クランプ板77のクランプ面77aの先端部と、製版部30Aの最下流で通常通りの位置(通常位置)に設置した着版ローラ対46との間が所定の距離だけ離間して設定されている。
そして、通常のクランプ位置では、クランプ板77の一対の外側面に一対のシャフト80を介して取り付けた一対のカムフォロワー81がカム板駆動部50A内に設けた一対のカム板(図示せず)に押されることで、クランプ板77が一対のネジリバネ79の付勢力に抗しながら一対の回動軸78を中心にして開き角度αだけ開く。
ここで、未製版の孔版原紙Gの製版残量数が前記した製版残量閾値数よりも大きいと制御部110が判断した場合には、孔版原紙Gのカールが小さいために、制御部110はクランプ板77のクランプ位置を通常通りに設定し、図3(a)に示した通常のクランプ位置にそのまま停止させている。
そして、クランプ板77のクランプ位置を通常通りの位置(通常位置)に設定した場合に、孔版原紙Gが版取付台75上の磁石板76側に向かって進入するときの進入角度βは、クランプ板77の開き角度αよりも十分小さくなり、孔版原紙Gの先端部Gaのカールが小さいので、この孔版原紙Gの先端部Gaは磁石板76側に接近しながら磁石板76上に適宜な摩擦を持って当接することができる。
従って、製版部30Aで製版された製版済みの孔版原紙Gの先端部Gaが上向きに僅かにカールして着版ローラ対46から送り出されても、この先端部Gaは上ガイド板44で規制されながら通常のクランプ位置で待機しているクランプ板77のクランプ面77aと、版取付台75上の磁石板76との間に確実に進入することができるので、製版済みの孔版原紙Gの先端部Gaをクランプすることができる。
次に、図3(b)に示す如く、未製版の製版残量数が製版残量閾値数よりも小さいと制御部110が判断した場合には、孔版原紙Gのカールが大きいために、制御部110はクランプ板77のクランプ位置を図3(a)に示した通常のクランプ位置から製版部30A内の着版ローラ対46に接近する方向に移動させている。
即ち、制御部110は、版胴73を時計方向に角度θ(3°〜5°程度)だけ逆転させ、開いているクランプ板77のクランプ面77aが製版部30A内の上ガイド板44に衝突せずに着版ローラ対46に最も接近した位置で版胴73を停止させる。
この際、版胴73が時計方向に角度θ(3°〜5°程度)だけ逆転しても、クランプ板77は通常のクランプ位置の開き角度αとなるようにカム板駆動部50A内で一対のカム板(図示せず)の形状が設定されている。
一方、クランプ板77のクランプ位置を通常通りの位置に設置した着版ローラ対46に接近させた場合に、孔版原紙Gが版取付台75上の磁石板76側に向かって進入するときの進入角度β’は、クランプ板77の開き角度αに近づき、図3(a)に示した進入角度βよりも大きくなるが、孔版原紙Gの先端部Gaのカールが大きいので支障なく磁石板76側に進入できる。
従って、製版部30Aで製版された製版済みの孔版原紙Gの先端部Gaが上向きに大きくカールして着版ローラ対46から送り出されても、この先端部Gaは着版ローラ対46に接近したクランプ板77のクランプ面77aの下方に誘い込まれ易くなり、クランプ板77のクランプ面77aと版取付台75上の磁石板76との間に確実に進入することができるので、製版済みの孔版原紙Gの先端部Gaへのクランプミスが発生することなく良好にクランプできる。
尚、上記から孔版原紙Gのカールが小さい場合には、クランプ板77のクランプ位置を通常通りの位置に設定した方が磁石板76側への進入角度βを小さくできるので望ましい。
尚また、この実施形態1におけるクランプ板77のクランプ位置は、製版済みの孔版原紙Gの先端部Gaが上向きに僅かにカールしているときに着版ローラ対46から離間した通常のクランプ位置(第1のクランプ位置)と、製版済みの孔版原紙Gの先端部Gaが上向きに大きくカールしているときに着版ローラ対46に接近した位置(第2のクランプ位置)とによる2箇所のクランプ位置を設定した場合について説明した。
しかし、クランプ板77のクランプ位置を、未製版の孔版原紙Gの製版残量数に応じて上記した第1のクランプ位置から第2のクランプ位置に徐々に移動させるよう制御部110で制御することも可能である。
更に、この実施形態1では一つの版胴73の場合について説明したが、ここでの図示を省略するが装置内に複数の版胴を設けた場合にも、各版胴の外周面の一部に取り付けたクランプ板77のクランプ位置に対して実施形態1の技術的思想をそのまま適用できる。
図4は本発明の第2実施形態に係る孔版印刷装置の全体構成を示している。
図4に示した本発明の第2実施形態に係る孔版印刷装置1Bは、先に図1を用いて説明した本発明の第1実施形態に係る孔版印刷装置1Aと一部を除いて同様の構成であり、ここでは説明の便宜上、先に示した構成部材に対しては同一の符号を付し、且つ、第1実施形態に対して異なる構成部材に新たな符号を付して異なる点について説明する。
図4に示す如く、本発明の第2実施形態に係る孔版印刷装置1Bは、操作パネル部10と、原稿読取部20と、製版部30Bと、カム板駆動部50Bと、給紙部60と、印刷部70と、排紙部90と、排版部100と、制御部110とから主に構成されている。
この孔版印刷装置1Bでは、製版部30Bとカム板駆動部50BとがブラケットBR上に一体化して取り付けられており、且つ、製版部30B及びカム板駆動部50BがブラケットBRと一体に駆動機構DRを介して版胴73の上方部位を水平方向(矢印方向)に移動自在に設けられている点のみが第1実施形態に対して異なっている。
この際、第2実施形態における製版部30B内の各構成部材は、先に図2を用いて説明した第1実施形態における製版部30A内の各構成部材と同様であり、且つ、第2実施形態におけるカム板駆動部50Bも第1実施形態におけるカム板駆動部50Aと同じである。
ここで、上記した実施形態2の孔版印刷装置1B内で製版済みの孔版原紙Gを版胴73の外周面73aの一部に設けたクランプ板77にクランプさせる動作について、図5(a),(b)を用いて説明する。
図5は本発明の第2実施形態に係る孔版印刷装置において、製版済みの孔版原紙を版胴の外周面の一部に設けたクランプ板にクランプする動作を拡大して示しており、(a)はクランプ板が通常のクランプ位置で停止しているが着版ローラ対に対して所定の距離だけ離間している状態を示し、(b)はクランプ板が通常のクランプ位置で停止し、且つ、着版ローラ対をクランプ板に接近する位置に移動させた状態を示している。
第2実施形態では、第1実施形態とは異なって、クランプ板77のクランプ位置は孔版原紙Gのカール状態とは関係なく通常のクランプ位置に設定されているが、製版部30B及びカム板駆動部50Bが一体に水平移動可能になっているために、製版部30B内の着版ローラ対46を孔版原紙Gのカール情報となる製版残量数の減少に応じてクランプ板77に対して図5(a)に示した所定の距離だけ離間した位置から図5(b)に示した接近する方向に移動させている。
この際、製版部30B内で円環状ロール32にロール状に巻回している未製版の孔版原紙Gの製版残量数は、実施形態1と同様に、前述したカール情報得手段(33又は110)により把握しており、円環状ロール32(図2)に取り付けたICタグ33(図2)に書き込んだ製版残量数、又は、制御部110内で更新した製版残量数を用いているが、以下の説明ではICタグ33に書き込んだ製版残量数を用いた場合について述べる。
また、製版部30B内では、実施形態1と同様に、ICタグ33に書き込まれている未製版の孔版原紙Gの製版残量数が減少するにつれて、未製版の孔版原紙Gの内周側で巻き芯近くの径になり、未製版の孔版原紙Gのカールが大きくなるので、制御部110内にはカールが大きくなるときの製版残量閾値数が予め設定されている。
まず、図5(a)に示す如く、製版済みの孔版原紙Gをクランプ板77に通常通りに着版する時には、制御部110の指令により移動自在な製版部30B及びカム板駆動部50Bが初期位置に停止している。また、制御部110の指令により版胴73と一体にクランプ板77がこの版胴73の真上よりも少し左側の位置まで回転して、通常のクランプ位置で停止している。
ここで、孔版原紙Gの製版残量数が前記した製版残量閾値数よりも大きいと制御部110が判断した場合には、孔版原紙Gのカールが小さいために、制御部110は製版部30B内の着版ローラ対46の位置を通常通りに図5(a)に示した初期位置(通常位置)にそのまま保持させると共に、版胴73の外周面73aの一部に取り付けたクランプ板77を通常のクランプ位置にそのまま停止させている。
このとき、初期位置で停止している製版部30B内の着版ローラ対46と、通常のクランプ位置で開いているクランプ板77のクランプ面77aの先端部との間は、所定の距離だけ離間している。
上記から、図5(a)に示した製版部30B及びクランプ板77の各位置は、先に図3(a)に示した状態と同じ状態になる。また、製版部30Bと一体に水平方向に移動可能なカム板駆動部50B(図4)も実施形態1と同じ状態であるので、カム板駆動部50B内に設けた一対のカム板(図示せず)によりクランプ板77は開き角度αで開いている。
そして、クランプ板77のクランプ位置を通常通りの位置(通常位置)に設定し、且つ、着版ローラ対46の位置を通常通りの位置(通常位置)に設定した場合に、孔版原紙Gが版取付台75上の磁石板76側に向かって進入するときの進入角度βは、先に図3(a)を用いて説明した第1実施形態と同様に、クランプ板77の開き角度αよりも十分小さくなり、孔版原紙Gの先端部Gaのカールが小さいので、この孔版原紙Gの先端部Gaは磁石板76側に接近しながら磁石板76上に適宜な摩擦を持って当接することができる。
従って、製版部30Bで製版された製版済みの孔版原紙Gの先端部Gaが上向きに僅かにカールして着版ローラ対46から送り出されても、この先端部Gaは上ガイド板44で規制されながら通常のクランプ位置で待機しているクランプ板77のクランプ面77aと、版取付台75上の磁石板76との間に確実に進入することができるので、製版済みの孔版原紙Gの先端部Gaをクランプすることができる。
次に、図5(b)に示す如く、孔版原紙Gの製版残量数が製版残量閾値数よりも小さいと制御部110が判断した場合には、孔版原紙Gのカールが大きいために、制御部110はクランプ板77のクランプ位置を通常のクランプ位置に停止させたまま、製版部30B及びカム板駆動部50Bを一体に初期位置よりも左方に距離Xだけ平行移動させる。
これにより、製版部30B内の着版ローラ対46と、通常のクランプ位置で開いているクランプ板77のクランプ面77aの先端部との間の距離が最も接近する。
この際、製版部30Bと一体にカム板駆動部50B(図4)も左方に移動するので、クランプ板77が通常のクランプ位置の開き角度αとなるようにカム板駆動部50B内で一対のカム板(図示せず)の形状が設定されている。
一方、着版ローラ対46を通常通りのクランプ板77のクランプ位置に接近させた場合に、孔版原紙Gが版取付台75上の磁石板76側に向かって進入するときの進入角度β’は、先に図3(b)を用いて説明した第1実施形態と同様に、クランプ板77の開き角度αに近づき、図5(a)に示した進入角度βよりも大きくなるが、孔版原紙Gの先端部Gaのカールが大きいので支障なく磁石板76側に進入できる。
従って、製版部30Bで製版された製版済みの孔版原紙Gの先端部Gaが上向きに大きくカールして着版ローラ対46から送り出されても、この先端部Gaは着版ローラ対46に接近したクランプ板77のクランプ面77aの下方に誘い込まれ易くなり、クランプ板77のクランプ面77aと版取付台75上の磁石板76との間に確実に進入することができるので、製版済みの孔版原紙Gの先端部Gaへのクランプミスが発生することなく良好にクランプできる。
尚、上記から孔版原紙Gのカールが小さい場合には、着版ローラ対46を通常通りの位置に設定した方が磁石板76側への進入角度βを小さくできるので望ましい。
尚また、この実施形態2における製版部30Bの位置は、製版済みの孔版原紙Gの先端部Gaが上向きに僅かにカールしているときにクランプ板77に対して着版ローラ対46が所定の距離だけ離間した位置(第1の着版ローラ位置)と、製版済みの孔版原紙Gの先端部Gaが上向きに大きくカールしているときにクランプ板77に対して着版ローラ対46が接近した位置(第2の着版ローラ位置)とによる2箇所の着版ローラ位置を設定した場合について説明した。
しかし、着版ローラ位置を、未製版の孔版原紙Gの製版残量数に応じて上記した第1の着版ローラ位置から第2の着版ローラ位置に徐々に移動させるよう制御部110で制御することも可能である。
更に、この実施形態2では一つの版胴73の場合について説明したが、ここでの図示を省略するが装置内に複数の版胴を設けた場合に、水平移動可能な製版部30B及びカム板駆動部50Bは複数の版胴に対して共用できると共に、各版胴の外周面の一部に取り付けたクランプ板77の通常のクランプ位置に対して製版部30B及びカム板駆動部50Bの位置を実施形態2の技術的思想に従って移動させれば良い。
以上詳述したように、本発明の第1,第2実施形態に係る孔版印刷装置1A,1Bでは、とくに、製版済みの孔版原紙Gをクランプ板77に着版させる際、制御部110は、カール情報取得手段からのカール情報に応じてクランプ板77のクランプ位置を通常のクランプ位置よりも着版ローラ対46に接近するように移動制御するか、又は、クランプ板77を通常のクランプ位置に停止させたまま着版ローラ対46を初期位置よりもクランプ板77に接近するように移動制御している。
上記した第1,第2実施形態における制御部110の各制御動作をまとめて上位概念的に表現すると、制御部110は、製版済みの孔版原紙Gをクランプ板77に着版させる際、カール情報取得手段からのカール情報に応じて着版ローラ対46とクランプ板77のクランプ位置との相対距離を近づけるように制御していることになる。
この結果、円環状ロール32に巻回された未製版の孔版原紙Gがカール情報取得手段(34又は110)からのカール情報により大きくカールしていても、製版済みの孔版原紙Gをクランプ板77に確実にクランプできるので、製版済みの孔版原紙Gへのクランプミスが発生しないために、孔版印刷装置1A,1Bの信頼性向上に寄与できる。
1A…第1実施形態の孔版印刷装置、1B…第2実施形態の孔版印刷装置、2…筐体、
10…操作パネル部、20…原稿読取部、
30A…第1実施形態の製版部、30B…第2実施形態の製版部、
32…円環状ロール、33…ICタグ、34…RFループアンテナ、
39…サーマルヘッド、40…上下一対のカッター部材、46…着版ローラ対、
50A…第1実施形態のカム板駆動部、50B…第2実施形態のカム板駆動部、
60…給紙部、70…印刷部、71…エンコーダ、72…メインモータ、
73…版胴、73a…外周面、74…軸部、75…版取付台、76…磁石板、
77…クランプ板、77a…クランプ面、
78…一対の回動軸、81…一対のカムフォロワー、84…プレスローラ、
90…排紙部、100…排版部、110…制御部、
G…孔版原紙、Ga…先端部、IK…インク、P…用紙。
10…操作パネル部、20…原稿読取部、
30A…第1実施形態の製版部、30B…第2実施形態の製版部、
32…円環状ロール、33…ICタグ、34…RFループアンテナ、
39…サーマルヘッド、40…上下一対のカッター部材、46…着版ローラ対、
50A…第1実施形態のカム板駆動部、50B…第2実施形態のカム板駆動部、
60…給紙部、70…印刷部、71…エンコーダ、72…メインモータ、
73…版胴、73a…外周面、74…軸部、75…版取付台、76…磁石板、
77…クランプ板、77a…クランプ面、
78…一対の回動軸、81…一対のカムフォロワー、84…プレスローラ、
90…排紙部、100…排版部、110…制御部、
G…孔版原紙、Ga…先端部、IK…インク、P…用紙。
Claims (3)
- ロールに巻回された未製版の孔版原紙上に製版画像を製版した後に、カッター部材により1版分に切断された製版済みの孔版原紙を着版ローラ対から排出する製版部と、
前記ロールに巻回された前記未製版の孔版原紙のカール情報を取得するカール情報取得手段と、
円筒状に形成され、軸部を中心にして回転可能な版胴と、
前記版胴の外周面の一部に開閉可能に設けられ、前記着版ローラ対から排出された前記製版済みの孔版原紙の先端部を着版時にクランプして該製版済みの孔版原紙を前記版胴の外周面に巻き付けるためのクランプ板と、
前記製版済みの孔版原紙を前記クランプ板に着版させる際、前記カール情報取得手段からの前記カール情報に応じて前記着版ローラ対と前記クランプ板のクランプ位置との相対距離を近づけるように制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする孔版印刷装置。 - 前記カール情報は、前記ロールに巻回された前記未製版の孔版原紙の製版残量数であることを特徴とする請求項1に記載の孔版印刷装置。
- 前記カール情報は、前記ロールに巻回された前記未製版の孔版原紙の製造年月日であることを特徴とする請求項1に記載の孔版印刷装置。
Priority Applications (1)
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JP2014091630A JP2015208914A (ja) | 2014-04-25 | 2014-04-25 | 孔版印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014091630A JP2015208914A (ja) | 2014-04-25 | 2014-04-25 | 孔版印刷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014091630A Pending JP2015208914A (ja) | 2014-04-25 | 2014-04-25 | 孔版印刷装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2015208914A (ja) |
-
2014
- 2014-04-25 JP JP2014091630A patent/JP2015208914A/ja active Pending
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