JP2015206184A - 水洗式大便器、脱臭装置および脱臭方法 - Google Patents

水洗式大便器、脱臭装置および脱臭方法 Download PDF

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Abstract

【課題】水洗式大便器に発生する臭気を効率良く脱臭可能な方法を提供する。
【解決手段】この脱臭方法は、大便器1の便器本体2にて発生する臭気を脱臭するための方法である。具体的には、空気の吹出口46と吸込口56を有する脱臭ユニット22を便器本体2の後部に設け、吹出口46から便鉢15の内側面に沿って横旋回させるように空気を吹き出し、旋回して戻ってきた空気を吸込口56にて吸い込むようにして空気を循環させる。そして、その空気の循環過程にて脱臭を行う。
【選択図】図11

Description

本発明は水洗式大便器に関し、特に便器本体にて発生する臭気を脱臭するための脱臭方法に関する。
水洗式大便器には、用便中の臭気を吸い込んで脱臭する脱臭装置が設けられるものがある。このような脱臭装置は、大便器のローシルエット化に伴い、便器本体の後部上面に局部洗浄装置と一体のユニットとして設けられるものが多い(例えば特許文献1参照)。このような脱臭装置は、便鉢に向けて開口する吸込口を有し、便鉢上に淀む空気を吸い込んで臭気を脱臭した後、外部に排出する。
特開2008−297785号公報
しかしながら、脱臭装置の吸込口の大きさには制約があるため、便鉢上に淀む空気をくまなく吸い込むにはファンの出力を大きくしなければならないなど、効率面において改善の余地があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされ、その目的の一つは、水洗式大便器に発生する臭気を効率良く脱臭可能な方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の脱臭方法は、水洗式大便器の便器本体内の臭気を脱臭するための脱臭方法であって、空気の吹出口と吸込口を有する脱臭装置を便器本体の後部に設け、吹出口から便鉢の内側面に沿って横旋回させるように空気を吹き出し、旋回して戻ってきた空気を吸込口にて吸い込むようにして空気を循環させ、その空気の循環過程にて脱臭を行う。
この態様によると、便器本体後部に設けられた脱臭装置から空気が吹き出されると、その空気が便鉢の内側面に沿って横旋回して戻ってくる。その横旋回により便鉢上に空気の流れを生じさせ、淀んでいた空気を引き連れるようにして吸込口に取り込むことができる。吸込口に取り込まれた空気は、脱臭装置の内部で脱臭された後、再び吹出口から吹き出される。このようにして便鉢の内側面に沿った旋回流路と脱臭装置内の脱臭通路とをつなぐ循環通路が形成される。このようにして空気の循環流が形成されると、その後は空気が慣性で流れるようにもなるため、送風機の出力を大きくする必要もなくなり、効率良く脱臭を継続することができる。そして特に、便鉢内で空気を横旋回させるようにしたため、臭気が便器本体の上方にまで上ってくることを効果的に抑制できる。
本発明の別の態様は、脱臭装置である。この装置は、水洗式大便器の便器本体内の臭気を脱臭するための脱臭装置であって、便器本体の後部に設けられ、一端に空気の吹出口を有する一方、他端に空気の吸込口を有し、中途に脱臭部が設けられた脱臭通路と、脱臭通路に空気の流れを生成可能な送風機と、を備える。吹き出した空気が便鉢の内側面に沿って横旋回可能となる向きに吹出口が開口する一方、便鉢内を旋回して戻ってきた空気の流通路に開口するよう吸込口が配置される。
この態様によると、吹出口から空気が吹き出されると、その空気が便鉢の内側面に沿って横旋回して戻ってくる。その横旋回により便鉢上に空気の流れを生じさせ、淀んでいた空気を引き連れるようにして吸込口に取り込むことができる。吸込口に取り込まれた空気は、脱臭部にて脱臭された後、再び吹出口から吹き出される。このようにして便鉢の内側面に沿った旋回流路と脱臭装置内の脱臭通路とをつなぐ循環通路が形成される。このようにして空気の循環流が形成されると、その後は空気が慣性で流れるようにもなるため、送風機の出力を大きくする必要もなくなり、効率良く脱臭を継続することができる。そして特に、便鉢内で空気を横旋回させるようにしたため、臭気が便器本体の上方にまで上ってくることを効果的に抑制できる。
本発明のさらに別の態様は、水洗式大便器である。この水洗式大便器は、便器本体内の臭気を脱臭するための脱臭装置を備える水洗式大便器であって、脱臭装置は、便器本体の後部に設けられ、一端に空気の吹出口を有する一方、他端に空気の吸込口を有し、中途に脱臭部が設けられた脱臭通路と、脱臭通路に空気の流れを生成可能な送風機と、を備える。吹き出した空気が便鉢の内側面に沿って横旋回可能となる向きに吹出口が開口する一方、便鉢内を旋回して戻ってきた空気の流通路に開口するよう吸込口が配置され、便鉢内における空気の旋回通路と脱臭通路とにより、空気を循環させる循環通路を形成可能に構成され、旋回通路が、便器本体の上部に形成されたリム状通路により構成されている。
この態様によると、脱臭通路の吹出口から空気が吹き出されると、その空気が便器本体の上部に形成されたリム状通路に沿って横旋回して戻ってくる。すなわち、便器本体がもともと備える形状を利用した旋回通路が形成される。そして、その横旋回により便鉢上に空気の流れを生じさせ、淀んでいた空気を引き連れるようにして吸込口に取り込むことができる。吸込口に取り込まれた空気は、脱臭部にて脱臭された後、再び吹出口から吹き出される。このようにして便鉢の内側面に沿った旋回流路と脱臭装置内の脱臭通路とをつなぐ循環通路が形成される。このようにして空気の循環流が形成されると、その後は空気が慣性で流れるようにもなるため、送風機の出力を大きくする必要もなくなり、効率良く脱臭を継続することができる。そして特に、便鉢内で空気を横旋回させるようにしたため、臭気が便器本体の上方にまで上ってくることを効果的に抑制できる。
上記リム状通路は、旋回通路の上方に位置する上壁を有してもよい。この態様によれば、便器本体の上部に形成されるリム構造が旋回流に対してオーバーハングする形となり、臭気を含む空気が便器本体の上方に漏れることを効果的に抑制できる。
また、便器本体の後部上面に設けられ、前面に開口部を有するケースと、ケースに収容された温風通路と、ケースに収容され、温風通路に温風の流れを生成可能な温風発生装置と、をさらに備えてもよい。そして、脱臭通路がケースに収容され、脱臭通路と温風通路とが共用通路を有し、脱臭通路の吹出口が、温風通路の吹出口として兼用されてもよい。
この態様によれば、局部洗浄後の温風乾燥に利用される温風装置と脱臭装置との一部を共用させることで、大便器全体として省スペース化を実現することができる。この場合、脱臭装置と温風装置の送風機も共用とすれば、部品点数の削減にもつながる。逆に、脱臭装置と温風装置とに個別に送風機を設け、脱臭装置の駆動時に温風装置の送風機を適宜駆動させることで、送風能力を高めることも可能となる。
その場合、共用通路の上流側に脱臭通路および温風通路との開口状態を切り替えるダンパを備えてもよい。この開口状態に切り替えは、脱臭通路および温風通路の一方を開放したときに他方を遮断するものでもよい。あるいは、脱臭通路および温風通路の一方のみ遮断可能とし、ダンパの位置に応じて脱臭通路と温風通路の開口比率を変化可能としてもよい。例えば脱臭装置のみ遮断可能とすることで、温風乾燥時の温風に脱臭後の空気が混ざることを防止できる一方、脱臭時には温風を利用して風力を上げることができる。
本発明によれば、水洗式大便器に発生する臭気を効率良く脱臭可能な方法を提供することができる。
実施形態に係る局部洗浄装置を備える大便器をその前方斜め上方からみた斜視図である。 図1において便蓋、便座および局部洗浄装置のカバーを取り外した状態を示す斜視図である。 局部洗浄装置の内部構造を表す図である。 局部洗浄装置の内部構造を表す図である。 シャッタの構成を表す図である。 シャッタの構成を表す図である。 シャッタの動作を表す図である。 肛門洗浄時の洗浄ノズルの駆動制御方法を表す図である。 温風乾燥時の洗浄ノズルの駆動制御方法を表す図である。 ビデ洗浄時の洗浄ノズルの駆動制御方法を表す図である。 脱臭循環路を示す大便器の平面図である。 脱臭循環路を示す局部洗浄装置の正面図である。 脱臭循環路を示す大便器の斜視図である。 脱臭装置の構成および動作を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明においては便宜上、便座に着座する大便器の利用者からみた位置関係に基づいて大便器構造の前後の位置関係を表現することがある。
図1は、実施形態に係る局部洗浄装置を備える大便器をその前方斜め上方からみた斜視図である。図2は、図1において便蓋、便座および局部洗浄装置のカバーを取り外した状態を示す斜視図である。
図1に示すように、大便器1は、水洗式大便器であり、便器本体2の後部に局部洗浄装置4を備える。局部洗浄装置4は、局部洗浄および温風乾燥のための各種機能部品を収容するケース6を備える。ケース6は、便器本体2の後部上面に設置されるベース8と、ベース8に組み付けられるカバー10を有する。カバー10には、便座12および便蓋14がそれぞれ回動可能に取り付けられている。なお、大便器1は、このほかにも洗浄水を貯留するタンク、洗浄水を供給するためのポンプや弁等の各種機能部品や配管等を備えるが、それらの説明については省略する。
図2に示すように、便器本体2は、汚物を受ける便鉢15と、便鉢15の底部から下方に延びる図示しない排水管部を有する。図示を省略するが、便鉢15の上部には、その周縁に沿って洗浄水の旋回流を生成するためのリム通水路と、その旋回流を排水管部に向けて落とし込む流れを生成するための落とし込み流路が形成されている。
局部洗浄装置4は、一対の局部洗浄ノズルを含むノズルユニット16、ノズルユニット16に温水を供給するための温水供給ユニット18、温風乾燥時に駆動される温風乾燥ユニット20、便器本体2にて発生する臭気を脱臭するための脱臭ユニット22、各ユニットの駆動を制御するための制御基板24、制御基板24や各種機能部品に電力を供給するための電源基板26等を備える。
図3および図4は、局部洗浄装置4の内部構造を表す図である。図3(a)は斜視図であり、図3(b)は平面図である。図4(a)は正面図である。図4(b)は図4(a)のA−A矢視断面図であり、図4(c)は図4(a)のB−B矢視断面図である。なお、各図においては説明の便宜上、局部洗浄装置4のカバー10、ノズルユニット16のカバー、制御基板24、電源基板26等が取り外された状態が示されている。
図3(a)および(b)に示すように、ベース8の中央にノズルユニット16が配置されている。ノズルユニット16は、一対の局部洗浄ノズル(ツインノズル)として洗浄ノズル30,32を並設して構成されている。洗浄ノズル30は肛門洗浄用ノズルであり、「第1洗浄ノズル」として機能する。洗浄ノズル32はビデ用ノズルであり、「第2洗浄ノズル」として機能する。洗浄ノズル30,32は、ベース8に設けられた支持構造により、前方に向かって下方に傾斜し、かつ互いに平行となるように支持されている。洗浄ノズル30,32は、それぞれ下方に位置する先端部に洗浄水を吐出する吐出孔31,33を有する。ベース8(ケース6)の前面中央には長方形状の開口部34が設けられており、洗浄ノズル30,32は、その開口部34を通って前方に突出可能とされている。ベース8の前面側には開口部34を開閉するためのシャッタ36が設けられているが、その構造および動作の詳細については後述する。
温水供給ユニット18は、ベース8における右側スペースに配置され、個別の配管を介して洗浄ノズル30,32のそれぞれに接続されている。温水供給ユニット18は、制御基板24からの指令に基づき、設定温度に調温された温水を洗浄ノズル30,32へ供給する。
温風乾燥ユニット20は、ベース8における左側スペースに配置されている。温風乾燥ユニット20は、温風発生装置38および温風ダクト40を備える。温風発生装置38は、温風ダクト40の上流側に配設されたファン42(送風機)と、温風ダクト40の中途に配設されたヒータ44を備える。温風ダクト40の上流端は、図示しない空気の取込口となっており、大気につながっている。温風ダクト40の下流端は、温風の吹出口46として開口部34に臨んでいる(図4(a)参照)。ファン42の駆動により温風ダクト40に外気が導入され、ヒータ44にて温められる。このヒータ44を経た温風が、吹出口46から前方に吹き出される。
脱臭ユニット22は、ベース8の中央にてノズルユニット16を取り囲むように配置されている。脱臭ユニット22は、ノズルユニット16を取り囲むように配置された脱臭ダクト48と、脱臭ダクト48の中途に設けられたファン50(送風機)と、ファン50の上流側に配置された脱臭カートリッジ52と、ファン50の下流側に配置された除菌ユニット54を備える。
脱臭カートリッジ52は、脱臭用の触媒を内蔵し、通過する空気に含まれる臭気を取り除く「脱臭部」として機能する。本実施形態では活性炭等を触媒とする吸着型の脱臭剤を採用するが、光触媒のように紫外線等の光線を照射することによって物質を分解する機能を有する分解型のものを採用してもよい。除菌ユニット54は、除菌イオンを発生させ、浮遊菌の繁殖を抑制しまた除菌するものである。具体的には、空気を電離させてプラスイオンとマイナスイオンを生じさせ、そのプラスイオンとマイナスイオンにより浮遊菌を取り囲んでこれを不活化するものである。
脱臭ダクト48は「脱臭通路」として機能する。脱臭ダクト48の上流端は、臭気を含む空気の吸込口56として開口部34に臨んでいる(図4(a)参照)。一方、脱臭ダクト48の下流側端部は、温風ダクト40におけるヒータ44の下流側に接続されている。
すなわち、温風ダクト40の下流側端部は、脱臭通路と温風通路との共用通路58とされている。温風ダクト40の吹出口46は、脱臭ダクト48の吹出口として兼用されている。共用通路58の上流端、つまり脱臭ダクト48と温風ダクト40との接続部には、通路切り替えおよび風量調整用のダンパ60が配設されている。ダンパ60の調整角度により、温風ダクト40と脱臭ダクト48との開口比率を調整することができる。
図4(a)および(b)に示すように、洗浄ノズル30は円柱状をなし、ラックアンドピニオン機構により軸線方向に駆動される。洗浄ノズル30の下面にはラック62が形成されており、ピニオン64が噛合している。ピニオン64は、ギヤ機構66を介してモータ68の回転軸70に接続されている。このような構成により、モータ68を一方向に回転させると、洗浄ノズル30を軸線方向下方に移動させることができ、開口部34を通って前方に突出させることができる。また、その状態からモータ68を他方向に回転させることにより、洗浄ノズル30を軸線方向上方に移動させることができ、開口部34の後方に退避させることができる。これらモータ68およびラックアンドピニオン機構が、「ノズル駆動装置」を構成する。本実施形態では、洗浄ノズル30を下方に駆動することにより、シャッタ36を回動させながら押し開くことができる。
図4(a)および(c)に示すように、洗浄ノズル32も円柱状をなし、ラックアンドピニオン機構により軸線方向に駆動される。洗浄ノズル32の下面にはラック72が形成されており、ピニオン74が噛合している。ピニオン74は、ギヤ機構76を介してモータ78の回転軸80に接続されている。このような構成により、モータ78を一方向に回転させると、洗浄ノズル32を軸線方向下方に移動させることができ、開口部34を通って前方に突出させることができる。また、その状態からモータ78を他方向に回転させることにより、洗浄ノズル32を軸線方向上方に移動させることができ、開口部34の後方に退避させることができる。これらモータ78およびラックアンドピニオン機構が、「ノズル駆動装置」を構成する。本実施形態では、洗浄ノズル32を下方に駆動することにより、シャッタ36を回動させながら押し開くことができる。
図5および図6は、シャッタ36の構成を表す図である。図5(a)は斜め前方からみた斜視図を示し、図5(b)は平面図を示し、図5(c)は斜め後方からみた斜視図を示す。図6(a)は閉鎖状態を示す側面図であり、図6(b)は上開き状態を示す側面図であり、図6(c)は図5(b)のC−C方向矢視図である。図6(d)は図5(b)のD−D方向矢視図である。図6(e)は図5(b)のE−E方向矢視図である。
図5(a)〜(c)に示すように、シャッタ36は、概ね長方形状をなし、上下方向中央が前方にやや膨出するような湾曲面を有する。図示の閉鎖状態においては、シャッタ36の前面が便鉢15側に露出する外側面82となり、背面が装置内部側(ケース6の内方)を向く内側面84となる。その内側面84には、一対の回動支持機構86が着脱可能に組み付けられる。回動支持機構86は、他方でケース6の開口部34に設けられた一対の取付孔に着脱可能に組み付けられる。一対の回動支持機構86は、シャッタ36の両端部を回動可能に支持するための後述する回動軸88(図6参照)を有する。この回動支持機構86の詳細については後述する。
図5(c)に示すように、シャッタ36の内側面84の中央部には、係合突起90,92が幅方向に間隔をあけて設けられている。係合突起90は「第1係合部」として機能し、係合突起92は「第2係合部」として機能する。これらの係合突起90,92は、それぞれ洗浄ノズル30,32に対向する位置に設けられる。ただし、係合突起90,92は、対応する洗浄ノズルとの協働によりシャッタ36の上開き又は下開きを可能とするよう内側面84からの突出形状が異なっている。
すなわち、係合突起90は、シャッタ36の閉鎖状態において頂点が回動軸88の軸線Lよりも下方に位置するよう突出形状が定められている。一方、係合突起92は、シャッタ36の閉鎖状態において頂点が回動軸88の軸線Lよりも上方に位置するよう突出形状が定められている。このような構成により、洗浄ノズル30が係合突起90を前方に押圧すると、シャッタ36における回動軸88よりも下方位置を前方に押圧する力が作用し、シャッタ36が上開き可能となる。また、洗浄ノズル32が係合突起92を前方に押圧すると、シャッタ36における回動軸88よりも上方位置を前方に押圧する力が作用し、シャッタ36が下開き可能となる。
なお、本実施形態において、上述したノズル駆動装置、回動支持機構86およびシャッタ36の構造が、シャッタ36の閉鎖状態、上開き状態および下開き状態を切り替える「シャッタ切替機構」として機能する。この上開きおよび下開きを実現する構成および動作の詳細については後述する。
図6(a)〜(c)に示すように、回動支持機構86は、有底筒状のケース94にスライドアーム96を部分的に内挿するように組み付けて構成されている。スライドアーム96は、外筒98と内筒100を同心状に組み付けた二重構造を有する。外筒98はケース94に摺動可能に支持され、内筒100は外筒98に摺動可能に支持されている。内筒100にはシャッタアーム102が回動可能に組み付けられている。
外筒98の両側壁には、軸線方向に延びる所定長さのスリット104が形成され、内筒100の両側壁に突出したガイド軸106を挿通している。これにより、内筒100は、スリット104におけるガイド軸106の可動範囲において外筒98と相対変位可能とされている。一方、内筒100の両側壁にも軸線方向に延びる所定長さのスリット108が形成され、シャッタアーム102の基端部に設けられた回動軸88を挿通している。これにより、シャッタアーム102は、スリット108における回動軸88の可動範囲において内筒100と相対変位可能とされている。すなわち、回動軸88は、シャッタ36が回動するときの中心となる回動支点であるとともに、シャッタ36の前後方向に動作可能な可動支点(可動軸)でもある。
図6(c)に示すように、ケース94の底部と内筒100との間には、内筒100を引っ張り方向に付勢するスプリング110が介装されている。スプリング110は、その一端がケース94の底部に固定され、他端が回動軸88に固定されている。シャッタアーム102の先端には、嵌合用の爪部112が設けられている。一方、シャッタ36の内側面84におけるシャッタアーム102との対向面には、嵌合用の突起114が設けられている。突起114の先端は水平方向に延びる軸部116とされており、爪部112がその軸部116を挟むように着脱可能に接続されている。爪部112は、シャッタ36の一部を把持する「チャック機構」として機能する。シャッタアーム102がシャッタ36に接続されると、図示のように回動軸88と軸部116とが同一水平面に並ぶ。回動支持機構86がケース6に取り付けられると、一対の回動軸88が水平方向に延在してシャッタ36を回動可能に支持する。
図示のように、爪部112の幅が外筒98の開口幅よりも大きいため、爪部112が外筒98内に入り込むことはなく、外筒98の開口端にて係止される。また、ケース94の開口端がやや縮径され、係止部118を構成する。一方、外筒98の後端部には外方に延出するフランジ部120が設けられている。このため、外筒98が前方に変位しても、フランジ部120が係止部118に係止されることでその脱落は防止される。このような構成により、シャッタ36に前方への押圧力が作用すると、スライドアーム96が変位するとともに伸長する。その押圧力が解除されると、スプリング110の付勢力によりスライドアーム96が縮小しつつ変位し、図示の状態に戻るようになる。
図6(d)に示すように、シャッタ36には、洗浄ノズル30と対向する位置に係合突起90が設けられている。シャッタ36の閉鎖状態においては図示のように、この係合突起90の頂点が回動軸88よりも下方に位置し、両者の上下方向の距離h1が確保される。このため、洗浄ノズル30が駆動されると、シャッタ36を回動軸88を中心に図中時計回りに回動させるモーメント力が作用する。すなわち、シャッタ36を回動軸88の上方に向けて開く上開きの回動力が作用するようになる。
一方、図6(e)に示すように、シャッタ36には、洗浄ノズル32と対向する位置に係合突起92が設けられている。シャッタ36の閉鎖状態においては図示のように、この係合突起92の頂点が回動軸88よりも上方に位置し、両者の上下方向の距離h2が確保される。このため、洗浄ノズル32が駆動されると、シャッタ36を回動軸88を中心に図中反時計回りに回動させるモーメント力が作用する。すなわち、シャッタ36を回動軸88の下方に向けて開く下開きの回動力が作用するようになる。
図7は、シャッタ36の動作を表す図である。図7(a)は閉鎖状態を示す側面図であり、図7(b)は上開き状態を示す断面図であり、図7(c)は下開き状態を示す断面図である。
シャッタ36に外力が作用しない状況では、図7(a)に示すようにスプリング110が縮んだ状態を保つため、スライドアーム96も縮小した状態となる。このため、シャッタ36が回動支持機構86に引き寄せられ、開口部34を閉鎖する閉鎖状態となる。
この閉鎖状態から洗浄ノズル30が駆動されてシャッタ36が前方に押圧されると、図7(b)に示すように、スプリング110の付勢力に抗してスライドアーム96が伸長する。このとき、上述のようにシャッタ36における回動軸88よりも下方位置が押圧されるため、シャッタアーム102が回動軸88を中心に上方に回動し、シャッタ36が上開き状態となる。
一方、閉鎖状態から洗浄ノズル32が駆動されてシャッタ36が前方に押圧されると、図7(c)に示すように、スプリング110の付勢力に抗してスライドアーム96が伸長する。このとき、上述のようにシャッタ36における回動軸88よりも上方位置が押圧されるため、シャッタアーム102が回動軸88を中心に下方に回動し、シャッタ36が下開き状態となる。
次に、局部洗浄装置4の制御方法について説明する。
図8は、肛門洗浄時の洗浄ノズルの駆動制御方法を表す図である。図8(a)は洗浄ノズルの作動状態を示す斜視図である。図8(b)および(c)は、洗浄ノズルの制御過程を示す主要断面図である。図9は、温風乾燥時の洗浄ノズルの駆動制御方法を表す図である。図9(a)は洗浄ノズルの作動状態を示す斜視図である。図9(b)および(c)は、洗浄ノズルの制御過程を示す主要断面図である。図10は、ビデ洗浄時の洗浄ノズルの駆動制御方法を表す図である。図10(a)は洗浄ノズルの作動状態を示す斜視図である。図10(b)および(c)は、洗浄ノズルの制御過程を示す主要断面図である。
図8に示すように、肛門洗浄時においては、洗浄ノズル30のみを突出方向に駆動する。それにより、洗浄ノズル30が係合突起90を押圧し、シャッタ36を上開き状態にすることができる。この上開き状態では、シャッタ36の外側面82が上面となるため、洗浄時に発生した飛沫等がシャッタ36の内側面84に付着する可能性は低い。そのため、洗浄後にシャッタ36を閉じた際に、飛沫等がケース6内に侵入することを防止又は抑制することができる。
図9に示すように、温風乾燥時においては、洗浄ノズル32のみを突出方向に駆動する。それにより、洗浄ノズル32が係合突起92を押圧し、シャッタ36を下開き状態にすることができる。そして、温風乾燥ユニット20を駆動して温風を流す。このとき、シャッタ36がルーバーとして機能し、そのシャッタ36の角度に応じて温風が方向転換され、使用者の臀部へと導かれる。シャッタ36の角度は、洗浄ノズル32の突出量を調整することにより変化させることができる。シャッタ36の角度は、連続的に変化させてもよいし、段階的に変化させてもよい。その際、シャッタ36の回動速度を適宜変更することができる。この下開き状態では、シャッタ36の内側面84が上面となるが、温風乾燥時はそもそも飛沫等が発生し難く、シャッタ36の内側面84に付着する可能性は低い。そのため、洗浄後にシャッタ36を閉じた際に、飛沫等がケース6内に侵入することを防止又は抑制することができる。
図10に示すように、ビデ洗浄時においては、まず洗浄ノズル30を突出方向に駆動し、シャッタ36の上開きのきっかけをつくる。このとき、洗浄ノズル30の突出量はその上開きのきっかけができる程度であればよく、肛門洗浄時のように大きく突出させなくてよい。本実施形態では、洗浄ノズル30がシャッタ36により隠れる程度とする。続いて、洗浄ノズル32を突出方向に駆動する。それにより、洗浄ノズル32は係合突起92を押圧することなく、シャッタ36の下方をすり抜けるように洗浄位置まで突出する。
このように、洗浄ノズル30を駆動して上開きを開始させた後、洗浄ノズル32を駆動することによりその上開き状態を維持することができる。このようにしてなされた上開き状態においてもシャッタ36の外側面82が上面となるため、洗浄時に発生した飛沫等がシャッタ36の内側面84に付着する可能性は低い。そのため、洗浄後にシャッタ36を閉じた際に、飛沫等がケース6内に侵入することを防止又は抑制することができる。
次に、本実施形態の脱臭方法について説明する。
図11〜図14は、脱臭装置の構成および動作を示す図である。図11は、脱臭循環路を示す大便器1の平面図である。図12は、脱臭循環路を示す局部洗浄装置4の正面図である。図13は、脱臭循環路を示す大便器1の斜視図である。図14は、脱臭循環路を示す大便器1の中央縦断面図である。
本実施形態では、上述した局部洗浄装置4を利用し、便器本体2にて発生する臭気を効率良く脱臭する。すなわち、図11および図12に示すように、局部洗浄装置4においては、ケース6の前面に設けられた開口部34に臨むように、脱臭ダクト48の吹出口46と吸込口56とが並設されている。吹出口46が温風ダクト40と共用されるものであることは既に述べたとおりである。
脱臭時には、洗浄ノズル30の駆動によりシャッタ36が所定角度の上開き状態とされるとともに、ファン50が駆動される。吹出口46は、温風ダクト40を通って送られてきた空気を便鉢15に向けて吹き出すが、シャッタ36の設定角度とも相俟って、その吹き出した空気が便鉢15の内側面に沿って横旋回可能となるようにその開口部の形状および向きが設定されている。
具体的には、便鉢15の上部に設けられたリム通水路17(図14参照)に向けて空気が吹き出されるように設定されている。なお、リム通水路17は、便鉢15の内側面に沿って周回する形で設けられた溝状の「リム状通路」であり、その本来の機能は洗浄水(便鉢15を洗浄するための洗浄水)の旋回流を生成するものである。本実施形態では、洗浄水が流れない脱臭時にこのリム通水路17を空気の旋回流を生成するために機能させる。これにより、脱臭時に吹出口46から吹き出された空気は、そのリム通水路17に沿って便鉢15内を横旋回する形で局部洗浄装置4側に戻ってくる。すなわち、便鉢15内には、図中点線矢印にて示すような旋回通路が形成される。
一方、吸込口56は、このように便鉢15内を旋回して戻ってきた空気の流通路に開口するようにその開口部の形状および向きが設定されている。すなわち、旋回通路を流れた空気は、自ずと吸込口56に導かれ、脱臭ダクト48を流れるようになる。脱臭時にはファン50が駆動されており、脱臭ダクト48内には図中一点鎖線矢印にて示すような脱臭通路が形成される。すなわち、便鉢15内における空気の旋回通路と、脱臭ダクト48内の脱臭通路とにより、空気を繰り返し循環させる循環通路が形成される。
なお、図14に示すように、リム通水路17には上壁19があり、リム通水路17を流れる空気に対してオーバーハングする形となる。また、図13にも示すように、便器本体2の上方には便座12が配置され、便器本体2の上端開口部にオーバーハングする形となる。このため、横旋回する空気が便器本体2の上方に漏れることが効果的に抑制される。
以上のような構成により、脱臭時にファン50が駆動され、吹出口46から空気が吹き出されると、その空気がリム通水路17に沿って横旋回して戻ってくる。このとき、図中二点鎖線にて示すように、その横旋回により便鉢15に空気の流れ(旋回流)を生じさせ、淀んでいた空気を引き連れるようにして吸込口56に取り込むことができる。吸込口56に取り込まれた空気は、脱臭カートリッジ52にて脱臭され、さらに除菌ユニット54にて除菌された後、再び吹出口46から吹き出される。このようにして空気の循環流が形成されると、その後は空気が慣性で流れるようになるため、ファン50の出力を大きくする必要もなくなり、効率良く脱臭を継続することができる。このようにして臭気を含む空気を繰り返し循環させて脱臭することにより、その脱臭効果を高めることができる。そして特に、便鉢15内のリム通水路17に沿って空気を横旋回させるようにしたため、臭気が便器本体2の上方にまで上ってくることを効果的に抑制できるようになる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はその特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々の変形が可能であることはいうまでもない。
上記実施形態では述べなかったが、便鉢15内における空気の横旋回を最適にするために、シャッタ36の角度や送出する風量を適宜調整可能としてもよい。例えば、脱臭ユニット22から送出する風量や、脱臭ユニット22へ戻ってくる風量などを検出し、その検出結果に応じてシャッタ36の角度や風量を適宜変化させる電子制御を行ってもよい。
上記実施形態では述べなかったが、シャッタに風向調整用の水平方向(左右方向)に可動のガイドリブを設け、脱臭時および温風乾燥時に適宜風向の切り替えを行えるようにしてもよい。このようなガイドリブを設けることで、吹出口46から吹き出す空気をリム通水路17に対して正確に導くことが可能となる。
上記実施形態では述べなかったが、脱臭時に温風用のファン42を駆動し、ファン50による送風を補助してもよい。その場合、ファン42により発生する風を温風にする必要はないため、ヒータ44をオフにした状態でファン42を駆動させればよい。ファン50による風量とファン42による風量とはダンパ60の位置に応じて調整できる。すなわち、ダンパ60の位置に応じて脱臭通路と温風通路の開口比率を変化させることができる。
上記実施形態では、図12に示したように、脱臭装置における吹出口46と吸込口56の高さ位置を同じとした。変形例においては、吹出口46を吸込口56よりも低位置に配置してもよい。それにより、便鉢15の下部に淀む空気を積極的に旋回させ、循環させるようにしてもよい。その場合、循環する空気は、横旋回しつつ上方に導かれ、リム通水路17によるリム状通路又は便座12の下方に形成されるリム状通路に沿って吸込口56に導かれるようになる。
上記実施形態では述べなかったが、便座12の内側に空気の流れを方向付ける風向ガイドリブを設け、その風向ガイドリブにより上記旋回通路を形成させてもよい。
上記実施形態では述べなかったが、ファン50の機能をファン42にもたせてもよい。すなわち、脱臭ダクト48を温風ダクト40の上流側に接続し、ファン42により脱臭通路の送風を行ってもよい。それにより、ファン50およびダンパ60を省略するなど、部品点数を削減することができる。その場合、脱臭カートリッジ52および除菌ユニット54をファン42の上流側に設けるとよい。ヒータ44については温風乾燥時にのみオンとすればよい。
上記実施形態では述べなかったが、ダンパ60については風向や風力に応じて自律的に角度が切り替わる機械式のものでもよいし、モータなどにより電気的に角度が調整可能である構成としてもよい。
なお、本発明は上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。上記実施形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成してもよい。また、上記実施形態や変形例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
1 大便器、 2 便器本体、 4 局部洗浄装置、 6 ケース、 12 便座、 15 便鉢、 16 ノズルユニット、 17 リム通水路、 19 上壁、 20 温風乾燥ユニット、 22 脱臭ユニット、 30,32 洗浄ノズル、 34 開口部、 36 シャッタ、 38 温風発生装置、 40 温風ダクト、 42 ファン、 44 ヒータ、 46 吹出口、 48 脱臭ダクト、 50 ファン、 52 脱臭カートリッジ、 54 除菌ユニット、 56 吸込口、 58 共用通路、 60 ダンパ、 82 外側面、 84 内側面、 86 回動支持機構、 88 回動軸、 90,92 係合突起、 94 ケース。

Claims (6)

  1. 水洗式大便器の便器本体内の臭気を脱臭するための脱臭方法であって、
    空気の吹出口と吸込口を有する脱臭装置を前記便器本体の後部に設け、
    前記吹出口から便鉢の内側面に沿って横旋回させるように空気を吹き出し、旋回して戻ってきた空気を前記吸込口にて吸い込むようにして空気を循環させ、
    その空気の循環過程にて脱臭を行うことを特徴とする脱臭方法。
  2. 水洗式大便器の便器本体内の臭気を脱臭するための脱臭装置であって、
    前記便器本体の後部に設けられ、一端に空気の吹出口を有する一方、他端に空気の吸込口を有し、中途に脱臭部が設けられた脱臭通路と、
    前記脱臭通路に空気の流れを生成可能な送風機と、
    を備え、
    吹き出した空気が便鉢の内側面に沿って横旋回可能となる向きに吹出口が開口する一方、前記便鉢内を旋回して戻ってきた空気の流通路に開口するよう吸込口が配置されることを特徴とする脱臭装置。
  3. 便器本体内の臭気を脱臭するための脱臭装置を備える水洗式大便器であって、
    前記脱臭装置は、
    前記便器本体の後部に設けられ、一端に空気の吹出口を有する一方、他端に空気の吸込口を有し、中途に脱臭部が設けられた脱臭通路と、
    前記脱臭通路に空気の流れを生成可能な送風機と、
    を備え、
    吹き出した空気が便鉢の内側面に沿って横旋回可能となる向きに吹出口が開口する一方、前記便鉢内を旋回して戻ってきた空気の流通路に開口するよう吸込口が配置され、
    前記便鉢内における空気の旋回通路と前記脱臭通路とにより、空気を循環させる循環通路を形成可能に構成され、
    前記旋回通路が、前記便器本体の上部に形成されたリム状通路により構成されていることを特徴とする水洗式大便器。
  4. 前記リム状通路は、前記旋回通路の上方に位置する上壁を有することを特徴とする請求項3に記載の水洗式大便器。
  5. 便器本体の後部上面に設けられ、前面に開口部を有するケースと、
    前記ケースに収容された温風通路と、
    前記ケースに収容され、前記温風通路に温風の流れを生成可能な温風発生装置と、
    を備え、
    前記脱臭通路が前記ケースに収容され、
    前記脱臭通路と前記温風通路とが共用通路を有し、
    前記脱臭通路の吹出口が、前記温風通路の吹出口として兼用されることを特徴とする請求項3又は4に記載の水洗式大便器。
  6. 前記共用通路の上流側に前記脱臭通路および前記温風通路との開口状態を切り替えるダンパを備えることを特徴とする請求項5に記載の水洗式大便器。
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