JP2015202428A - ペースト塗布装置における塗布条件の設定方法、ペースト垂れ下がり状態の検出方法及びペースト塗布方法並びに電子部品実装システム - Google Patents

ペースト塗布装置における塗布条件の設定方法、ペースト垂れ下がり状態の検出方法及びペースト塗布方法並びに電子部品実装システム Download PDF

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Abstract

【課題】ノズルからのペーストの垂れ下がり状態を精度良く検出し、作業者によらずノズルの上昇高さを適切に設定することができるペースト塗布装置における塗布条件の設定方法等を提供する。【解決手段】上昇高さ設定部は仮設定高さからノズルを下降させ、試し塗布ステージ上の試し塗布面にペーストを試し塗布する。次いで、ペーストを試し塗布した後に上昇したノズル及びノズルの昇降経路を側方側から撮像して画像データを取得する。次いで、画像データに基づいてノズルからのペーストの垂れ下がり状態を検出し、ペーストが「糸切り」を起こしているならば試し塗布回数の回数を判断する。試し塗布回数が「1」のとき、仮設定高さを上昇させたうえで試し塗布を再び行い、画像データを再取得する。試し塗布回数が「2」以上のとき、最後に行った試し塗布において適用した仮設定高さに基づいて、本塗布時に使用するノズルの上昇高さを設定する。【選択図】図7

Description

本発明は、ノズルを昇降させることによってペーストを塗布対象物に塗布するペースト塗布装置における塗布条件の設定方法、ペーストの垂れ下がり状態の検出方法及びペースト塗布方法並びに電子部品実装システムに関するものである。
接着剤等のペーストを介して基板に電子部品を実装する電子部品実装分野においては、塗布ヘッドを備えたペースト塗布装置が広く知られており、塗布ヘッドにはペーストを下方に吐出するノズルが塗布ヘッドに対して昇降自在に設けられている。ペースト塗布作業は、ノズルを所定の上昇高さから基板に対して下降させてペーストを塗布した後、上昇高さまで再び上昇させることによってなされる。これにより、基板には略円形状のペースト部が形成される。
ペーストは粘性流体であるため、ペースト塗布後にノズルを上昇させるとその吐出口からペーストが垂れ下がった状態となる。したがって、ノズルの上昇高さによっては、ノズルから垂れ下がったペーストが基板の上面と線状に繋がった「糸引き」の状態を起こす場合がある。かかる状態で塗布ヘッドを基板の上方で移動させると、糸引きを起こしたペーストの一部(糸引き部)が略円形状のペースト部からはみ出して基板に付着する事態が起こり得る。糸引き部の発生は実装品質の低下を招く要因となるため、従来から塗布作業前等のタイミングで糸引き部の検出を含む塗布状態の各種検査が行われている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に示す例では、基板に設けられた捨て打ち用面部に捨て打ち(試し塗布)されたペーストを上方から撮像し、取得した撮像データを画像処理してペーストの短軸長さ及び長軸長さを検出する。そして、検出した短軸長さと長軸長さが目標とする円の直径寸法とどれだけ差があるかを示す比率を算出することによって、糸引きの有無を含む塗布状態の異常を検出するようにしている。
特開平7−336092号公報
しかしながら上記従来技術では、上方からの撮像により取得したペーストの画像データに基づいて糸引きの有無を判断しているため、実際の糸引きの程度を把握するのは事実上困難であった。そのため、このような糸引き検出結果に基づいたノズルの上昇高さの調整は作業者の熟練度合いによって大きく左右され、経験の浅い作業者が適切にノズルの上昇高さを調整することは困難であった。
そこで本発明は、ノズルからのペーストの垂れ下がり状態を精度良く検出し、作業者によらずノズルの上昇高さを適切に設定することができるペースト塗布装置における塗布条件の設定方法、ペーストの垂れ下がり状態の検出方法及びペースト塗布方法並びに電子部品実装システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の本発明は、ペーストを吐出するノズルを有し、前記ノズルによって塗布対象物にペーストを塗布するペースト塗布装置における塗布条件の設定方法であって、仮設定高さから前記ノズルを下降させて塗布ステージ上に設定された試し塗布面にペーストを試し塗布した後、前記ノズルを前記仮設定高さまで上昇させる試し塗布工程と、ペーストを試し塗布した後に前記仮設定高さ近傍まで上昇した前記ノズル及び前記ノズルの昇降経路を側方側から撮像することによって画像データを取得する画像データ取得工程と、前記画像データに基づいて前記ノズルからのペーストの垂れ下がり状態を検出するペースト垂れ下がり状態検出工程と、ペーストの垂れ下がり状態の検出結果に基づいて、前記塗布対象物にペーストを塗布する際の前記ノズルの上昇高さを設定する上昇高さ設定工程とを含む。
請求項4に記載の本発明は、ペーストを吐出するノズルを有し、前記ノズルを昇降させることによって塗布対象物にペーストを塗布するペースト塗布装置におけるペーストの垂れ下がり状態の検出方法であって、所定の高さから前記ノズルを下降させて試し塗布ステージ上に設定された試し塗布面にペーストを試し塗布した後、前記ノズルを前記所定の高さまで上昇させる試し塗布工程と、ペーストを試し塗布した後に前記所定の高さ近傍まで上昇した前記ノズル及び前記ノズルの昇降経路を側方側から撮像することによって画像データを取得する画像データ取得工程と、前記画像データに基づいて前記ノズルからのペーストの垂れ下がり状態を検出するペースト垂れ下がり状態検出工程とを含む。
請求項5に記載の本発明は、ペーストを吐出するノズルを有し、前記ノズルによって塗布対象物にペーストを塗布するペースト塗布装置におけるペースト塗布方法であって、仮設定高さから前記ノズルを下降させて塗布ステージ上に設定された試し塗布面にペーストを試し塗布する試し塗布工程と、ペーストを試し塗布した後に前記仮設定高さ近傍まで上昇した前記ノズル及び前記ノズルの昇降経路を側方側から撮像することによって画像データを取得する画像データ取得工程と、前記画像データに基づいて前記ノズルからのペーストの垂れ下がり状態を検出するペースト垂れ下がり状態検出工程と、ペーストの垂れ下がり状態の検出結果に基づいて、前記塗布対象物にペーストを塗布する際の前記ノズルの上昇高さを設定する上昇高さ設定工程と、前記上昇高さ設定工程において設定した上昇高さから前記ノズルを下降させて前記塗布対象物にペーストを塗布し、前記上昇高さまで上昇させるペースト塗布工程とを含む。
請求項6に記載の本発明は、塗布対象物である基板にペーストを塗布するペースト塗布装置と、前記ペースト塗布装置においてペーストが塗布された基板に電子部品を搭載する電子部品搭載装置を含んで成る電子部品実装システムであって、前記ペースト塗布装置は、ペーストが吐出されるノズルを有する塗布ヘッドと、前記塗布ヘッドを水平方向に移動させるヘッド移動手段と、前記塗布ヘッドを昇降させるヘッド昇降手段と、ペーストが試し塗布される試し塗布ステージと、試し塗布を終えた後の前記ノズル及び前記ノズルの昇降経路を撮像する撮像手段と、前記ヘッド移動手段、ヘッド昇降手段及び撮像手段を制御することによってペーストの塗布動作を実行する制御部とを備え、前記制御部は、仮設定高さからノズルを下降させて前記塗布ステージ上に設定された試し塗布面にペーストを試し塗布し、ペーストを試し塗布した後に前記仮設定高さ近傍まで上昇した前記ノズル及び前記ノズルの昇降経路を側方側から撮像することによって画像データを取得し、前記画像データに基づいて前記ノズルからのペーストの垂れ下がり状態を検出し、ペーストの垂れ下がり状態の検出結果に基づいて、前記基板にペーストを塗布する際の前記ノズルの上昇高さを設定する。
請求項1〜3,5,6に記載の本発明によれば、ペーストを試し塗布した後に仮設定高さ近傍まで上昇したノズル及びノズルの昇降経路を側方側から撮像することによって画像データを取得し、画像データに基づいてノズルからのペーストの垂れ下がり状態を検出し、ペーストの垂れ下がり状態の検出結果に基づいて、塗布対象物にペーストを塗布する際のノズルの上昇高さを設定するので、ノズルからのペーストの垂れ下がり状態を精度良く検出して作業者によらずノズルの上昇高さを適切に設定することができる。
請求項4に記載の本発明によれば、ペーストを試し塗布した後に所定の高さ近傍まで上昇したノズル及びノズルの昇降経路を側方側から撮像することによって画像データを取得し、画像データに基づいてノズルからのペーストの垂れ下がり状態を検出するので、ノズルからのペーストの垂れ下がり状態を精度良く検出することができる。
本発明の一実施の形態における電子部品実装システムを構成するペースト塗布装置及び部品搭載装置の平面図 本発明の一実施の形態におけるペースト塗布装置の部分斜視図 本発明の一実施の形態におけるペースト塗布装置の制御系を示すブロック図 (a)(b)(c)(d)本発明の一実施の形態における本塗布動作の説明図 (a)(b)本発明の実施の形態1における本塗布動作の説明図(c)本発明の一実施の形態におけるペースト部が形成された基板の平面図 (a)(b)本発明の実施の形態1における本塗布動作の説明図(c)本発明の一実施の形態におけるペースト部が形成された基板の平面図 本発明の実施の形態1におけるノズルの上昇高さ設定方法のフロー図 (a)(b)(c)(d)(e)本発明の実施の形態1における試し塗布動作の説明図 本発明の実施の形態1におけるノズルの上昇高さ設定方法のフロー図 本発明の実施の形態2におけるノズルの上昇高さ設定方法のフロー図 本発明の実施の形態3におけるノズルの上昇高さ設定方法のフロー図
(実施の形態1)
まず図1及び図2を参照して、本発明の実施の形態1における電子部品実装システムについて説明する。電子部品実装システムは基板に電子部品を実装する機能を有するものであり、ペースト塗布装置M1、電子部品搭載装置M2を含んで成る。ペースト塗布装置は、塗布対象物である基板に対して電子部品接合用の接着剤であるペーストを塗布する。電子部品搭載装置は、ペースト塗布装置よりも下流側(図1の紙面右側)に配設されペースト塗布装置M1においてペーストが塗布された基板に電子部品を搭載する。
ペースト塗布装置M1について説明する。図1及び図2において、基台1の中央部には基板搬送方向(X方向)に伸びる一対の搬送路2aを備えた基板搬送機構2が配設されている。基板3は、キャリア4に保持された状態で基板搬送機構2により上流から下流に搬送される。基板3の搬送経路上には基板位置決め部5が設けられており、基板搬送機構2により下流へ搬送された基板3は、基板位置決め部5により所定の塗布作業位置に位置決めされる。
基台1上のX方向における両端部には、リニア駆動機構を備えたY軸移動テーブル6A,6BがX方向と水平面内において直交するY方向に水平に配設されている。図2において、Y軸移動テーブル6Bには一対のリニアレール7がY方向に伸びて配設されており、リニアレール7には矩形状の結合ブラケット8がリニアブロック9を介してY方向にスライド自在に装着されている。Y軸移動テーブル6A側においても同一の構成で結合ブラケット8が装着されている。
Y軸移動テーブル6A,6Bのそれぞれの結合ブラケット8には、Y軸移動テーブル6A,6Bと同様のリニア駆動機構を備えたX軸移動テーブル10がX方向に水平に架設されている。X軸移動テーブル10には一対のリニアレール11がX方向に伸びて配設されており、リニアレール11には矩形状のZ軸テーブル12がリニアブロック13を介してX方向にスライド自在に装着されている。
Z軸テーブル12には垂直姿勢の第1の塗布ヘッド14A、第2の塗布ヘッド14Bが取り付けられており、第1の塗布ヘッド14A、第2の塗布ヘッド14Bの下部にはそれぞれ第1のノズル15A、第2のノズル15Bが装着されている。Y軸移動テーブル6A,6B及びX軸移動テーブル10を駆動することにより、第1の塗布ヘッド14A、第2の塗布ヘッド14Bは基板搬送機構2の上方においてXY方向へ水平移動する。すなわち、Y軸移動テーブル6A,6B及びX軸移動テーブル10は第1の塗布ヘッド14A、第2の塗布ヘッド14Bを水平方向に移動させるヘッド移動機構17となっている。
また、Z軸テーブル12に備えられた第1のモータ16A,第2のモータ16Bを駆動することにより、第1の塗布ヘッド14A、第2の塗布ヘッド14Bは第1のノズル15A、第2のノズル15Bとともに個別に昇降する。すなわち、第1のモータ16A,第2のモータ16Bは第1の塗布ヘッド14A、第2の塗布ヘッド14Bをそれぞれ昇降させるヘッド昇降機構16となっている。
本実施の形態では塗布ヘッドを2個設けているが、何れかの塗布ヘッドを単体で備えるようにしてもよい。以下の説明においては第1の塗布ヘッド14A、第1のノズル15Aに限定して説明するとともに、これらを単に「塗布ヘッド」、「ノズル」と称する。
塗布ヘッド14Aは、ペーストPを貯留するシリンジ及びペーストPを吐出する吐出機構18(図3)を備えている。吐出機構18を駆動してノズル15Aの吐出口15a(図4(a))から適量のペーストPを吐出させ、この状態で基板3に対して塗布ヘッド14Aとともにノズル15Aを所定の上昇高さH1(図4(b))から下降させることにより、基板3の上面の所定の位置にペーストPが塗布される。このように基板3の上面は、塗布ヘッド14AによりペーストPが塗布されるペースト塗布面となっている。
図2において、Z軸テーブル12には撮像視野を下方に向けた基板認識カメラ19が設けられている。基板認識カメラ19は塗布ヘッド14Aと一体に移動し、基板3に塗布されたペーストPを撮像する。
図1及び図2において、塗布ヘッド14Aの移動範囲内には試し塗布ユニット20が設けられている。試し塗布ユニット20は、ペーストPの「試し塗布」を実行する際に用いられるものである。試し塗布とは、基板3にペーストPを塗布する「本塗布」に先立って、ノズル15Aの上昇高さが適正であるか否か等の塗布条件が適切かどうかを、基板3以外の対象物に対してペーストPの塗布動作を行わせることによって判定するテスト動作をいう。
試し塗布ユニット20は、試し塗布用のシート22が巻回された供給ロール22Aと、試し塗布後のシート22を巻き取った巻取ロール22Bとの間に試し塗布ステージ21を配設した構成となっている。試し塗布ステージ21上に供給されたシート22の上面は、塗布ヘッド14AによりペーストPが試し塗布される試し塗布面Sとなっており、試し塗布ステージ21にはシート22を介してペーストPが試し塗布される。
供給ロール22A、巻取ロール22Bはそれぞれロール支持軸23A、23Bに巻回されており、ロール支持軸23Bは第3のモータ24(図3)と結合している。第3のモータ24を駆動してロール支持軸23Bが巻き取り方向に回転することにより、供給ロール22Aから未使用のシート22が引き出されて試し塗布ステージ21上に供給されるとともに、試し塗布後のシート22が巻取ロール22Bに巻き取られる。本実施の形態において、試し塗布面Sと塗布作業位置に位置決めされた基板3のペースト塗布面の高さは一致する。
図1及び図2において、試し塗布ユニット20とY方向において隣接する位置にはカメラユニット25が設けられている。カメラユニット25は、試し塗布ユニット20が配設される側の水平方向に撮像視野を向けたサイドカメラ26を有している。サイドカメラ26は、移動プレート27を介してX方向に伸びた直動機構28にX方向に移動自在に取り付けられている。直動機構28に備えられた第4のモータ28Aを駆動することによって、サイドカメラ26はX方向に移動する。サイドカメラ26は、試し塗布を終えた後のノズル15A及び当該ノズル15Aの昇降経路を側方側から撮像する撮像手段として機能する。
次に、図1を参照して電子部品搭載装置M2について説明する。基台31にはX方向に伸びる一対の搬送路32aを備えた基板搬送機構32が配設されている。ペースト塗布装置M1でペーストPが塗布された基板3は、キャリア4に保持された状態で搬送路2aから搬送路32aに移載される。基板3の搬送経路上には基板位置決め部33が設けられており、基板位置決め部33により所定の部品搭載作業位置に基板3が位置決めされる。
基台31上のY方向における一側部には、複数のテープフィーダ35をX方向に並列させて成る部品供給部36が設けられている。テープフィーダ35は電子部品を保持したキャリアテープをピッチ送りすることにより、電子部品を後述する搭載ヘッド39によるピックアップ位置に供給する。
基台31上のX方向における両端部には、リニア駆動機構を備えたY軸移動テーブル37A,37BがY方向に水平に配設されている。このY軸移動テーブル37A,37Bには同じくリニア駆動機構を備えたX軸移動テーブル38A,38BがY方向にスライド自在に架設されている。
X軸移動テーブル38Aには搭載ヘッド39がX方向に移動自在に取り付けられており、Y軸移動テーブル37A,37B及びX軸移動テーブル38Aを駆動することにより搭載ヘッド39はXY方向に移動する。搭載ヘッド39の下端部には電子部品を吸着して保持する吸着ノズルが装着されている。この搭載ヘッド39には撮像視野を下方に向けた基板認識カメラ40が取り付けられており、部品搭載作業位置に位置決めされた基板3を撮像する。部品搭載作業においては、搭載ヘッド39をピックアップ位置まで移動させて電子部品をピックアップし、部品搭載作業位置に位置決めされた基板3にペーストPを介して搭載する。
搭載ヘッド39の移動経路上には、撮像視野を上方に向けた部品認識カメラ41が設けられている。部品認識カメラ41は、搭載ヘッド39の吸着ノズルに保持された電子部品を下方から撮像する。部品認識カメラ41を介して取得した撮像データを認識処理することにより、電子部品の不良の判定や電子部品の位置が検出される。部品認識カメラ41と隣接する位置には廃棄ボックス42が設けられており、不良と判定された電子部品はこの廃棄ボックス42に投棄される。
X軸移動テーブル38Bには、撮像視野を下方に向けた検査カメラを備えた検査ヘッド43がX方向に移動自在に取り付けられている。Y軸移動テーブル37A,37B及びX軸移動テーブル38Bを駆動することにより、検査ヘッド43はXY方向に移動し、検査カメラにより基板3に搭載された電子部品を撮像する。検査カメラを介して取得した撮像データを認識処理することにより、電子部品の搭載状態の良否判定がなされる。
次に図3を参照して、ペースト塗布装置M1の制御系について説明する。ペースト塗布装置M1に備えられた制御部50は、位置決め制御部51、塗布制御部52、上昇高さ設定部53、撮像制御部54、認識処理部55及び記憶部56を含んで構成される。この制御部50には基板搬送機構2、基板位置決め部5、Y軸移動テーブル6A,6B、X軸移動テーブル10、第1のモータ16A、第2のモータ16B、吐出機構18、基板認識カメラ19、第3のモータ24、サイドカメラ26、第4のモータ28A、操作・入力部57及び表示部58と接続されている。
位置決め制御部51は、基板搬送機構2及び基板位置決め部5を制御することにより、キャリア4に保持された基板3を塗布作業位置まで搬送して位置決めする。塗布制御部52は、Y軸移動テーブル6A,6B、X軸移動テーブル10、第1のモータ16A、第2のモータ16B及び吐出機構18を制御することにより、塗布作業位置に位置決めされた基板3にペーストPを塗布する「本塗布」を実行する。
上昇高さ設定部53は、Y軸移動テーブル6A,6B、X軸移動テーブル10、第1のモータ16A、第2のモータ16B、吐出機構18、第3のモータ24及びサイドカメラ26を制御することにより、試し塗布ステージ21上に供給されたシート22にペーストPを塗布する「試し塗布」を実行し、その結果に基づいてノズル15Aの上昇高さH1を含む各種の塗布条件を設定する。このように、塗布制御部52及び上昇高さ設定部53を有する制御部50は、ヘッド移動手段、ヘッド昇降手段及び撮像手段を制御することによって、本塗布及び試し塗布を含むペーストPの塗布動作を実行する。
撮像制御部54は基板認識カメラ19を制御することにより、塗布作業位置に位置決めされた基板3を上方から撮像する。また、撮像制御部54はサイドカメラ26を制御することにより、試し塗布を終えて所定の高さまで上昇したノズル15A及びノズル15Aの昇降経路を含むエリアE(図8(d),(e))を側方側から撮像する。認識処理部55は、基板認識カメラ19、サイドカメラ26によって取得した画像データをそれぞれ認識処理する。認識処理結果は、基板3の位置やノズル15AからのペーストPの垂れ下がり状態の検出に用いられる。
記憶部56は、本塗布プログラム56a及び試し塗布プログラム56bを記憶する。塗布制御部52及び上昇高さ設定部53は、これらのプログラムに従って本塗布若しくは試し塗布をそれぞれ実行する。記憶部56には、ペーストPの吐出量、ノズル15Aの昇降速度、仮に設定したノズル15Aの上昇高さ、ノズル15Aが下降してペーストPをシート22上の試し塗布面Sに塗布するときのノズル15Aの塗布高さ、試し塗布面Sの上方においてペーストPが「糸切り」を起こす最適位置等に関する情報が記憶されている。
操作・入力部57はタッチパネルやマウス等の入力手段であり、装置稼働のための操作指示や、作業者が試し塗布における設定値を変更する際の入力・設定等を行う。表示部58は液晶パネル等の表示パネルであり、作業者が試し塗布における設定値を設定・変更する際の案内画面等を表示する。
本発明のペースト塗布装置M1は以上のような構成から成り、次に図4を参照して本塗布の動作について説明する。まず図4(a)に示すように、塗布制御部52は、塗布作業位置に位置決めされた基板3のペースト塗布位置の上方にノズル15Aを位置合わせする(ST1:ノズル位置合わせ工程)。次いで図4(b)に示すように、ノズル15Aを上昇高さH1に位置させた状態で吐出口15aから適量のペーストPを吐出させる(ST2:ペースト吐出工程)。次いで図4(c)に示すように、ノズル15Aを塗布高さH2まで下降(矢印a)させて基板3にペーストPを塗布する(ST3:ペースト塗布工程)。その後、図4(d)に示すように、ノズル15Aを上昇高さH1まで上昇させる(矢印b)。このとき、基板3に塗布されなかったペーストPはノズル15Aの吐出口15aから垂れ下がった状態となる。以上説明した動作により、基板3には平面視して略円形状のペースト部Paが形成される(図5(c))。
ペーストPを塗布すべき箇所が他に存在する場合、塗布制御部52はノズル15Aを次のペースト塗布位置まで移動させる。本塗布を終えた基板3は電子部品搭載装置M2へ搬送され、ペースト部Pa上に電子部品が搭載される。
基板3とノズル15Aを相対移動させた後のペースト部Paの形状は、上昇高さH1に位置するノズル15Aから垂れ下がるペーストPが「糸切り」の状態であるか、若しくは「糸引き」の状態であるかによって異なる。「糸切り」とは、図4(d)及び図5(a)に示すように、ノズル15Aから垂れ下がるペーストPの先端部が、その下方に位置する基板3上のペースト部Paに接触していない状態をさす。図5(b)に示すように、「糸切り」の状態で基板3とノズル15Aを相対移動させたとき(矢印c)、ペースト部Paは塗布品質上において最も理想的な略円形状を維持する(図5(c))。
その一方で「糸引き」とは、図6(a)に示すように、ノズル15Aから垂れ下がるペーストPの先端部が、その下方に位置する基板3上のペースト部Paと繋がった状態をさす。図6(b)に示すように、「糸引き」の状態で基板3とノズル15Aを相対移動させたとき(矢印d)、ペースト部Paは略円形の外縁の一部から線状に突出した「ひげ部」Pbを有した形状となる(図6(c))。ひげ部Pbは実装品質に悪影響を及ぼすおそれがあるため、本実施の形態では本塗布においてペーストPの「糸引き」が発生しないよう、後述する方法によってノズル15Aの上昇高さH1が求められる。
次に図7、図8及び図9を参照して、本塗布時に適用するノズル15Aの上昇高さH1の設定方法について説明する。以下に説明する工程は、本塗布開始前、又は実装基板の生産を行う過程における所定のタイミング等で実行される。まず、上昇高さ設定部53はペーストPの試し塗布を実行する(ST11:試し塗布工程)。
ここで図8を参照して、試し塗布の動作について簡単に説明する。まず、上昇高さ設定部53は、試し塗布ステージ21上に供給されたシート22において、ペーストPが塗布されていない未塗布箇所の上方にノズル15Aを位置合わせする(図8(a))。次いで、ノズル15Aの吐出口15aから適量のペーストPを吐出させる(図8(b))。かかる状態で、仮に設定した上昇高さである「仮設定高さ」H3からノズル15Aを塗布高さH4まで下降させて、試し塗布ステージ21上に設定された試し塗布面SにペーストPを試し塗布する(図8(c)に示す矢印e)。
試し塗布を行った後、上昇高さ設定部53は塗布高さH4からノズル15Aを仮設定高さH3まで上昇させる(図8(d)に示す矢印f)。そして、サイドカメラ26を用いて仮設定高さH3近傍まで上昇したノズル15A及びノズル15Aの昇降経路を含むエリアEを撮像する。すなわち、撮像制御部54によってサイドカメラ26を制御して、ペーストPを試し塗布した後に上昇したノズル15A及びノズル15Aの昇降経路を側方側から撮像することによって、所望の画像データを取得する(ST12:画像データ取得工程)。なお、試し塗布を連続して行う場合、ノズル15Aを所定の方向に移動させ、シート22の未塗布箇所の上方にノズル15Aを位置合わせする。
撮像タイミングは、少なくとも図8(e)に示す仮設定高さH3近傍まで上昇した時点を含むものであることが好ましい。ここでいう仮設定高さH3近傍とは、仮設定高さH3もしくは実質的に仮設定高さH3まで上昇しているのと同じと扱える範囲の仮設定高さH3近傍の高さを指す。このような仮設定高さH3近傍まで上昇した時点での側方からの画像を認識することで、仮設定高さH3まで上昇させた段階で「糸切り」状態になっているか否か、もしくは「糸引き」状態になっているか否かを判定できる。また、それ以外のタイミングにおいてさらに複数回撮像をしてもよい。例えば、試し塗布を行ってからノズルが仮設定高さH3近傍まで上昇している間において複数回撮像するようにしても良い。このようにすれば、仮設定高さH3まで上昇する間のどのタイミング(すなわちどの高さ)で「糸切り」状態になるかを判定することができる。なお、ノズル15Aの全体を撮像する必要はなく、少なくとも吐出口15aが撮像されていればよい。
次いで、上昇高さ設定部53は、画像データに基づいてノズル15AからのペーストPの垂れ下がり状態、より具体的にはペーストPの「糸切り」を検出する(ST13:ペースト垂れ下がり状態検出工程)。この工程では、認識処理部55による画像データの認識処理結果に基づいて「糸切り」の検出が行われる。具体的には、撮像した画像を2値化し、ペースト部分とそれ以外の部分とを認識可能な状態として、ペースト部分の形状から「糸切り」状態を検出する。例えば、撮像範囲内においてノズル15A付近から塗布されたペースト部Paまでペーストが連続して存在しているか否かを認識することで「糸切り」状態になっているかどうかを判断する。なお、検出の対象は「糸引き」でもよい。ここでは、側方から撮像して取得した画像データに基づいて検出を行うので、ノズル15AからのペーストPの垂れ下がり状態を精度良く検出することができる。
(ST13)でペーストPの「糸切り」が検出された場合(もしくは「糸引き」が検出されなかった場合)、試し塗布回数が「1」又は「2」以上であるか判断する(ST14:試し塗布回数判断工程)。その一方で「糸切り」が検出されなかった場合(もしくは「糸引き」が検出された場合)、上昇高さ設定部53は仮設定高さH3を再設定する(ST15:仮設定高さ再設定工程)。具体的には、仮設定高さH3を設定された所定量だけ上昇させる。この時、所定量は作業者により設定されてもよいし、記憶部56に予め記憶されていてもよい。なお、「糸切り」が検出されなかった場合とは、ペーストPが「糸引き」を起こしている状態を意味する。
そして、再設定した後のノズル高さである「変更後仮設定高さ」H3aを用いて試し塗布を再び行う。すなわち、ペースト垂れ下がり状態検出工程(ST13)において、ノズル15Aから垂れ下がるペーストPの先端部がその下方に位置する基板3上のペースト部Paに接触しない状態を示す「糸切り」が検出されなかった場合、仮設定高さH3をさらに所定量だけ高くした変更後仮設定高さH3aからノズル15Aを下降させてペーストPの試し塗布を再び行う(ST16:再試し塗布工程)。
次いで、試し塗布を再び行った後に上昇したノズル15A及びノズル15Aの昇降経路を側方側から撮像することによって画像データの再取得を行う(ST17:画像データ再取得工程)。この工程での具体的な動作は(ST12)で説明した動作と同様であり、撮像タイミングも同様である。そして、再取得した画像データに基づき、ノズル15Aからのペーストの垂れ下がり状態、すなわち「糸切り」の検出を再び行う(ST18:ペースト垂れ下がり状態再検出工程)。
(ST18)でペーストPの「糸切り」が検出されなかった場合、(ST15)に戻り、変更後仮設定高さH3aをさらに所定量だけ高く設定し直す。そして、(ST16)以降の工程を再び実行する。その一方で、ペーストPの「糸切り」が検出された場合、試し塗布の回数が「1」又は「2」以上であるか判断する(ST14)。再試し塗布を行った場合、この工程では必然的に試し塗布回数が「2」以上であると判断される。試し塗布の回数が「1」のとき、図9のフロー図で示す「A」の工程が実施される。
(ST14)で試し塗布回数が「2」以上である場合、上昇高さ設定部53は最後(直近)に行った試し塗布において使用した仮設定高さH3を、本塗布において適用する上昇高さH1として設定し、記憶部56に記憶させる。より具体的には、試し塗布面Sから仮設定高さH3までの距離と、基板3のペースト塗布面(上面)と上昇高さH1までの距離が一致(略一致でもよい)するように上昇高さH1を設定し、記憶部56に記憶させる。すなわち、ペーストPの垂れ下がり状態の検出結果に基づいて、基板3にペーストPを塗布する際のノズル15Aの上昇高さH1を設定する(ST19:上昇高さ設定工程)。本塗布の工程においては、記憶部56に記憶された上昇高さH1に基づき、本塗布プログラム56aが実行され、当該上昇高さH1からノズル15Aを下降させる。
なお、(ST19)の工程は、仮設定高さH3を変更してペーストPの試し塗布を再び行い、ペースト垂れ下がり状態再検出工程(ST18)において「糸切り」が検出された場合に実行される。したがって(ST19)では、最後に行った試し塗布(再試し塗布)において使用した変更後仮設定高さH3aに基づいて、基板3にペーストPを塗布する際の上昇高さH1を設定する。これにより、ノズル15Aから垂れ下がるペーストPが「糸切り」の状態となるよう、作業者によらずノズル15Aの上昇高さH1を適切に設定することができる。
次に図9を参照して、(ST14)で試し塗布回数が「1」である場合におけるその後の工程について説明する。1回の試し塗布によって「糸切り」が検出された場合(もしくは「糸引き」が検出されなかった場合)、仮設定高さH3が不必要に高く設定されている可能性がある。以下に説明する工程は、ノズル15Aの無駄な昇降ストロークを極力除去して最適な仮設定高さH3を設定することを目的とする。
まず、上昇高さ設定部53は仮設定高さH3を再設定する(ST20:仮設定高さ再設定工程)。具体的には、仮設定高さH3を所定の量だけ下降させる。そして、再設定後のノズル高さである「変更後仮設定高さ」H3bを用いて試し塗布を再び行う。すなわち、ペースト垂れ下がり状態検出工程(ST13)において「糸切り」が検出された場合(もしくは「糸引き」が検出されなかった場合)、仮設定高さH3をさらに所定量だけ低く設定した変更後仮設定高さH3bからノズル15Aを下降させてペーストPの試し塗布を再び行う(ST21:再試し塗布工程)。
次いで、試し塗布を再び行った後に上昇したノズル15A及びノズル15Aの昇降経路を側方側から撮像することによって画像データの再取得を行う(ST22:画像データ再取得工程)。ここでの撮像タイミングも(ST12),(ST17)の工程と同様である。そして、再取得した画像データから、ノズル15Aからのペーストの垂れ下がり状態、すなわち「糸切り」の検出(もしくは「糸引き」の検出)を再び行う(ST23:ペースト垂れ下がり状態再検出工程)。
(ST23)でペーストPの「糸切り」が検出された場合(もしくは「糸引き」が検出されなかった場合)、(ST20)に戻り、変更後仮設定高さH3aをさらに所定量だけ低く設定し直す。そして、(ST21)以降の工程を再び実行する。その一方でペーストPの「糸切り」が検出されなかった場合(もしくは「糸引き」が検出された場合)、上昇高さ設定部53は「糸切り」を最後(直近)に検出した再試し塗布時に使用した変更後仮設定高さH3b(もしくは「糸引き」を検出しなかった最後の再試し塗布時に使用した変更後仮設定高さH3b)に基づいて、基板3にペーストPを塗布する際の上昇高さH1を設定する(ST25:上昇高さ設定工程)。これにより、ペーストPが「糸引き」を起こさない限りにおいて、ノズル15Aの上昇高さH1を基板3に極力近づけて設定することができる。その結果、ノズル15Aの無駄な昇降ストロークを除去して本塗布の作業タクトを向上させることができる。
以上のように、実施の形態1では本塗布時に適用するノズル15Aの上昇高さH1を設定する例を示したが、(ST11)〜(ST13)の工程のみを実行してペーストPの垂れ下がり状態の検出に利用することもできる。この方法によれば、ペーストPを試し塗布した後に所定の高さ近傍まで上昇したノズル15A及びノズル15Aの昇降経路を側方側から撮像することによって画像データを取得し、画像データに基づいてノズル15AからのペーストPの垂れ下がり状態を検出するので、ノズル15AからのペーストPの垂れ下がり状態を精度良く検出することができる。なお、ここでいう「所定の高さ」とは、仮設定高さH3のみならず、上昇高さH1、変更後仮設定高さH3a,H3bであってもよい。
ノズル15Aの上昇高さH1を設定したならば、塗布制御部52による本塗布を行う。すなわち、塗布制御部52は、上昇高さ設定工程(ST19)、(ST24)において設定した上昇高さH1からノズル15Aを下降させて基板3にペーストPを塗布する(ST25:ペースト塗布工程)。ペースト塗布後にノズル15Aを上昇高さH1まで上昇させたとき、ノズル15Aから垂れ下がるペーストPは「糸切り」の状態となっている。したがって、ノズル15Aと基板3を相対移動させときにノズル15Aから垂れ下がったペーストPの一部が基板3に付着して、基板3上のペースト部Paにひげ部Pb(図6(c))が発生する事態を抑制することができる。
(実施の形態2)
次に図10を参照して、本発明の実施の形態2におけるノズル15Aの上昇高さの設定方法について説明する。本実施の形態では、仮設定高さを所定の回数変更して試し塗布及び撮像による画像データの取得を実行し、その後得られた複数の異なる仮設定高さにおける画像データから最適なもの、すなわち最適な「糸切り」状態の仮設定高さを選定して、その仮設定高さをノズル上昇高さとして設定する点で実施の形態1と異なる。まず、上昇高さ設定部53は試し塗布ステージ21上の試し塗布面Sに試し塗布を行う(ST31:試し塗布工程)。次いで、試し塗布後に仮設定高さH3近傍まで上昇したノズル15A及びノズル15Aの昇降経路を側方側から撮像して所望の画像データを取得する(ST32:画像データ取得工程)。
次いで、仮設定高さH3の変更回数が作業者によって予め設定された所定の回数(目安として3〜9回程度)に達したか判断する(ST33:試し塗布回数判断工程)。所定の回数に達していない場合、上昇高さ設定部53は仮設定高さH3を設定された所定量だけ上昇させてその設定を変更する(ST34:仮設定高さ変更工程)。この時、所定量は作業者により設定されても良いし、記憶部56に予め記憶されていても良い。なお、仮設定高さH3を所定量だけ下降させてその設定を変更してもよい。次いで、上昇高さ設定部53は変更後仮設定高さH3aからノズル15Aを下降させて試し塗布を再び行い(ST35:再試し塗布工程)、変更後仮設定高さH3a近傍まで上昇したノズル15A及びノズル15Aの昇降経路を側方側から撮像して画像データを再取得する(ST36:画像データ再取得工程)。その後、(ST33)に戻る。
(ST33)で仮設定高さ変更回数が所定の回数に達した場合、上昇高さ設定部53は取得した複数の画像データの認識処理結果から適当な仮設定高さH3又は変更後仮設定高さH3aを選定する。そして、選定した高さに基づいてノズル15Aの上昇高さH1を設定する(ST37:上昇高さ設定工程)。この工程では、例えば「糸切り」状態が検出された仮設定高さH3又は変更後仮設定高さH3aのうち一番低い高さの仮設定高さH3又は変更後仮設定高さH3aを選定する。もしくは、記憶部56に記憶されているペーストPの最適な「糸切り」状態に関する情報を参照し、画像データの認識処理結果が参照された最適な「糸切り」状態に最も近いものを選定してもよい。また、表示部58に複数の画像データを表示させ、作業者が選定するようにしてもよい。これにより、実施の形態1で説明した上昇高さの設定方法とほぼ同様の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
次に図11を参照して、本発明の実施の形態3におけるノズル15Aの上昇高さの設定方法について説明する。本実施の形態においては、1つの仮設定高さH3又は変更後仮設定高さH3aにおいて、複数回の試し塗布及び撮像を実行することで複数個のサンプルを得て、その複数個のサンプルによって1つの仮設定高さH3及び変更後仮設定高さH3aにおける「糸切り」状態の判定を行う点で実施の形態1及び実施の形態2と異なる。ここでは、実施の形態2で説明した方法に基づいて説明する。まず、上昇高さ設定部53は試し塗布面Sに試し塗布を行う(ST41:試し塗布工程)。次いで、試し塗布後に仮設定高さH3近傍まで上昇したノズル15A及びノズル15Aの昇降経路を側方側から撮像して所望の画像データを取得する(ST42:画像データ取得工程)。
次いで、サンプル取得回数(M)が作業者によって予め設定された所定の回数(3〜9回程度)に達したか判断する(ST43:サンプル取得回数判断工程)。サンプル取得回数が所定の回数に達していない場合、上昇高さ設定部53は同様の仮設定高さH3にて試し塗布を再び行う(ST41)。すなわち、実施の形態3では同一の仮設定高さH3から試し塗布を複数回に亘って連続して行うとともに、各回における試し塗布終了後のノズル15A及びその昇降経路を側方から撮像するようにしている。
サンプル取得回収が所定の回数に達したならば、上昇高さ設定部53は、高さ変更回数(L)が予め定めた回数に達したか判断する(ST44:高さ変更回数判断工程)。高さ変更回数が所定の回数に達していない場合、仮設定高さH3を所定量だけ上昇させてその設定を変更する(ST45:仮設定高さ変更工程)。そして、変更後仮設定高さH3aから試し塗布を行い(ST46:試し塗布工程)、試し塗布後に変更後仮設定高さH3a近傍まで上昇したノズル15A及びノズル15Aの昇降経路を側方側から撮像して画像データを取得する(ST47:画像データ取得工程)。その後、サンプル取得回数が予め設定された所定の回数(3〜9回程度)に達したか判断し(ST48:サンプル取得回数判断工程)、所定の回数に達していなければ(ST46)に戻る。
(ST44)で高さ変更回数が所定の回数に達したならば、上昇高さ設定部53は、複数の異なる仮設定高さ毎の複数のサンプルに基づいて最適な仮設定高さH3又は変更後仮設定高さH3aを選定し、選定した高さに基づいてノズル15Aの上昇高さH1を設定する(ST49:上昇高さ設定工程)。ここで、最適な仮設定高さの選定方法については、実施の形態2にて説明したものと同様である。これにより、実施の形態2で説明した方法に比べてやや結果を得るまでの時間は長くなるが、より高精度にノズル15Aの上昇高さを設定できる。なお、本実施の形態では実施の形態2に基づいて説明をしたが、実施の形態1にて説明した方法に本実施の形態の方法を適用しても同様に効果が得られる。
本発明はこれまで説明した実施の形態に限定されるものではない。例えば、ペースト塗布装置M1に搭載ヘッド39を含んだ電子部品搭載機構や、基板3に塗布されたペーストPの状態を検査する検査機構等を組み入れてもよい。また電子部品実装システムは、ペースト塗布装置M1、電子部品搭載装置M2以外にも、例えばペーストPの塗布状態を検査する塗布状態検査装置や、電子部品搭載後の基板3を加熱するリフロー装置等を含めたものであってもよい。さらに、シート22を設けずに試し塗布ステージ21の上面を試し塗布面Sとしてもよい。
また、上昇高さの設定方法のフローについても本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば実施の形態に記載されたものに限られない。また、制御部50の構成として、位置決め制御部51、塗布制御部52、上昇高さ設定部53、撮像制御部54、認識処理部55、記憶部56を有すると説明しているが、これは説明の便宜上切り分けているのであって、必ずしもこのように切り分けられている必要はない。すなわち、これらの制御部が同一のCPUにより処理されるものでも良いし、異なるCPUによって処理されても良い。さらに、同一の筐体内に設けられている必要もなく、LAN等のネットワークで接続された別の筐体に設けられた制御部にその一部が設けられていても良い。
本発明によれば、ノズルからのペーストの垂れ下がり状態を精度良く検出して作業者によらずノズルの上昇高さを適切に設定することができ、基板に電子部品を実装する電子部品実装分野において有用である。
3 基板(塗布対象物)
6A,6B Y軸移動テーブル(塗布ヘッド移動機構)
10 X軸移動テーブル(ヘッド移動機構)
14A 第1の塗布ヘッド(塗布ヘッド)
14B 第2の塗布ヘッド(塗布ヘッド)
15A 第1のノズル(ノズル)
15B 第2のノズル(ノズル)
16A 第1のモータ(ヘッド昇降機構)
16B 第2のモータ(ヘッド昇降機構)
21 試し塗布ステージ
26 サイドカメラ(撮像手段)
50 制御部
M1 ペースト塗布装置
M2 電子部品搭載装置
S 試し塗布面
H1 上昇高さ
H3 仮設定高さ
H3a 変更後仮設定高さ
P ペースト
Pa ペースト部

Claims (6)

  1. ペーストを吐出するノズルを有し、前記ノズルによって塗布対象物にペーストを塗布するペースト塗布装置における塗布条件の設定方法であって、
    仮設定高さから前記ノズルを下降させて塗布ステージ上に設定された試し塗布面にペーストを試し塗布した後、前記ノズルを前記仮設定高さまで上昇させる試し塗布工程と、
    ペーストを試し塗布した後に前記仮設定高さ近傍まで上昇した前記ノズル及び前記ノズルの昇降経路を側方側から撮像することによって画像データを取得する画像データ取得工程と、
    前記画像データに基づいて前記ノズルからのペーストの垂れ下がり状態を検出するペースト垂れ下がり状態検出工程と、
    ペーストの垂れ下がり状態の検出結果に基づいて、前記塗布対象物にペーストを塗布する際の前記ノズルの上昇高さを設定する上昇高さ設定工程とを含むことを特徴とするペースト塗布装置における塗布条件の設定方法。
  2. 前記ペースト垂れ下がり状態検出工程において、前記ノズルから垂れ下がるペーストの先端部がその下方に位置する基板上のペースト部に接触していない状態を示す「糸切り」が検出されなかった場合、前記仮設定高さをさらに所定量だけ高くした変更後仮設定高さから前記ノズルを下降させてペーストの試し塗布を再び行う再試し塗布工程と、
    試し塗布を再び行った後に前記変更後仮設定高さ近傍まで上昇した前記ノズル及び前記ノズルの昇降経路を側方側から撮像することによって画像データの再取得を行う画像データ再取得工程と、
    再取得した画像データから、前記ノズルからのペーストの垂れ下がり状態の検出を再び行うペースト垂れ下がり状態再検出工程とを含み、
    前記ペースト垂れ下がり状態再検出工程において「糸切り」が検出された場合、前記上昇高さ設定工程において、前記変更後仮設定高さに基づいて前記塗布対象物にペーストを塗布する際の前記上昇高さを設定することを特徴とする請求項1に記載のペースト塗布装置における塗布条件の設定方法。
  3. 前記ペースト垂れ下がり状態検出工程において「糸切り」が検出された場合、前記仮設定高さをさらに所定量だけ低く設定した変更後仮設定高さから前記ノズルを下降させてペーストの試し塗布を再び行う再試し塗布工程と、
    試し塗布を再び行った後に前記変更後仮設定高さ近傍まで上昇した前記ノズル及び前記ノズルの昇降経路を側方側から撮像することによって画像データの再取得を行う画像データ再取得工程と、
    再取得した画像データから、前記ノズルからのペーストの垂れ下がり状態の検出を再び行うペースト垂れ下がり状態再検出工程とを含み、
    前記ペースト垂れ下がり状態再検出工程において「糸切り」が検出されない場合、前記上昇高さ設定工程において、「糸切り」を最後に検出したときの前記変更後仮設定高さに基づいて前記塗布対象物にペーストを塗布する際の上昇高さを設定することを特徴とする請求項1に記載のペースト塗布装置における塗布条件の設定方法。
  4. ペーストを吐出するノズルを有し、前記ノズルを昇降させることによって塗布対象物にペーストを塗布するペースト塗布装置におけるペーストの垂れ下がり状態の検出方法であって、
    所定の高さから前記ノズルを下降させて試し塗布ステージ上に設定された試し塗布面にペーストを試し塗布した後、前記ノズルを前記所定の高さまで上昇させる試し塗布工程と、
    ペーストを試し塗布した後に前記所定の高さ近傍まで上昇した前記ノズル及び前記ノズルの昇降経路を側方側から撮像することによって画像データを取得する画像データ取得工程と、
    前記画像データに基づいて前記ノズルからのペーストの垂れ下がり状態を検出するペースト垂れ下がり状態検出工程とを含むことを特徴とするペースト塗布装置におけるペースト垂れ下がり状態の検出方法。
  5. ペーストを吐出するノズルを有し、前記ノズルによって塗布対象物にペーストを塗布するペースト塗布装置におけるペースト塗布方法であって、
    仮設定高さから前記ノズルを下降させて塗布ステージ上に設定された試し塗布面にペーストを試し塗布する試し塗布工程と、
    ペーストを試し塗布した後に前記仮設定高さ近傍まで上昇した前記ノズル及び前記ノズルの昇降経路を側方側から撮像することによって画像データを取得する画像データ取得工程と、
    前記画像データに基づいて前記ノズルからのペーストの垂れ下がり状態を検出するペースト垂れ下がり状態検出工程と、
    ペーストの垂れ下がり状態の検出結果に基づいて、前記塗布対象物にペーストを塗布する際の前記ノズルの上昇高さを設定する上昇高さ設定工程と、
    前記上昇高さ設定工程において設定した上昇高さから前記ノズルを下降させて前記塗布対象物にペーストを塗布し、前記上昇高さまで上昇させるペースト塗布工程とを含むことを特徴とするペースト塗布装置におけるペースト塗布方法。
  6. 塗布対象物である基板にペーストを塗布するペースト塗布装置と、前記ペースト塗布装置においてペーストが塗布された基板に電子部品を搭載する電子部品搭載装置を含んで成る電子部品実装システムであって、
    前記ペースト塗布装置は、ペーストが吐出されるノズルを有する塗布ヘッドと、前記塗布ヘッドを水平方向に移動させるヘッド移動手段と、前記塗布ヘッドを昇降させるヘッド昇降手段と、ペーストが試し塗布される試し塗布ステージと、試し塗布を終えた後の前記ノズル及び前記ノズルの昇降経路を撮像する撮像手段と、前記ヘッド移動手段、ヘッド昇降手段及び撮像手段を制御することによってペーストの塗布動作を実行する制御部とを備え、
    前記制御部は、仮設定高さからノズルを下降させて前記塗布ステージ上に設定された試し塗布面にペーストを試し塗布し、ペーストを試し塗布した後に前記仮設定高さ近傍まで上昇した前記ノズル及び前記ノズルの昇降経路を側方側から撮像することによって画像データを取得し、前記画像データに基づいて前記ノズルからのペーストの垂れ下がり状態を検出し、ペーストの垂れ下がり状態の検出結果に基づいて、前記基板にペーストを塗布する際の前記ノズルの上昇高さを設定することを特徴とする電子部品実装システム。
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