JP2015197704A - 画像処理システム、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のMFP52それぞれに、該MFP52が使用された使用頻度に関連する関連情報を取得する関連情報取得ステップ(ステップS1)を実行させる。管理サーバー10に、複数のMFP52それぞれと通信してMFP52から伝送された前記関連情報を得る伝送ステップ(ステップS2)と、伝送された複数の前記関連情報それぞれに基づき使用頻度が閾値以上であるか否かを判定する判定ステップ(ステップS4)と、判定ステップによって、前記閾値以上と判定された使用頻度が高いMFP52の稼働を制限する制限ステップ(ステップS6)と、を実行させる。
【選択図】図4
Description
[画像処理システム100]
まず、図1を参照しつつ、本発明の実施形態の画像処理システム100の概略構成について説明する。画像処理システム100は、画像処理を実行する複数のMFP(Multifunction Peripheral)52(本発明の複数の画像処理装置の一例)、複数のMFP52それぞれとネットワーク51を介して接続された管理サーバー10(本発明の管理装置の一例)、及び複数のMFP52に画像処理を指示する複数の複数のパーソナルコンピューター53を備える。
図2を参照しつつMFP52の概略構成について説明する。MFP52は、用紙Pの画像を読み取る画像読取処理及び用紙Sに画像を形成する画像形成処理を実行する画像処理装置である。図2に示されるように、MFP52は、画像読取部1、ADF(Automatic Document Feeder)2、画像形成部3、給紙部4、制御部5、及び操作表示部6などを備えている。操作表示部6は、制御部5からの制御指示に従って各種の情報を表示し、ユーザー操作に応じて制御部5に各種の情報を入力するタッチパネルなどである。ここで、図2は、MFP52の正面図である。なお、説明の便宜上、MFP52が使用可能に設置された状態の鉛直方向を上下方向7と定義し、操作表示部6が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8を定義し、操作表示部6を正面として左右方向9を定義する。また、MFP52は、本発明の画像処理装置の一例に過ぎない。例えば、本発明の画像処理装置は、プリンター、FAX装置、及び複写機などであってもよい。
管理サーバー10は、画像処理システム100を統括制御するものである。図1に示されるように、管理サーバー10は、操作部61及び表示部62などに接続されている。操作部61は、画像処理システム100の管理者により各種の操作が入力される入力装置であり、キーボードやマウスなどである。表示部62は、画像処理システム100及び管理サーバー10の状況などを表示する表示装置であり、LCD(Liquid Crystal Display)などである。
以下、図4のフローチャートを参照しつつ、複数のMFP52の制御部5及び管理サーバー10によって実行される使用頻度均一化処理の手順を説明するとともに、本発明の画像処理方法及びプログラムについて説明する。なお、図4のフローチャートにおいてステップS1、S2、・・・は処理手順(ステップ)番号を表している。ここに、使用頻度均一化処理を実行するときの複数のMFP52の制御部5及び管理サーバー10が本発明に係る関連情報取得手段、蓄積記憶手段、判定手段、制限手段、及び解除手段の一例である。当該使用頻度均一化処理は、パーソナルコンピューター53A,53B,53C,53Dの何れかによって、何れかのMFP52に画像処理が指示されたか、又は何れかのMFP52に直接画像処理が指示されたことによって実行される。また、説明の便宜上、MFP52Aを使用制限がかかる高使用頻度MFP52とし、MFP52B,52Cを優先使用回数が設定される低使用頻度MFP52とする。
ステップS1において、各MFP52の制御部5は、該MFP52が使用された使用頻度に関連する前記関連情報を取得する。具体的には、MFP52の制御部5は、画像が形成された用紙Sの枚数及び画像が読み取られた用紙Pの枚数を前記関連情報として取得する。なお、ステップS1を実行する各MFP52の制御部5は、本発明の関連情報取得手段の一例である。また、ステップS1は、本発明の画像処理方法及びプログラムの関連情報取得ステップの一例である。
ステップS2において、管理サーバー10は、ステップS1によって取得されネットワーク51を通じて複数のMFP52それぞれから伝送された複数の前記関連情報を得る。これによって、管理サーバー10は、複数のMFP52で個別に保持されている前記関連情報を収集して集中管理することができる。ステップS3において、管理サーバー10は、伝送された前記関連情報から使用頻度情報を求めて、求められた前記使用頻度情報を複数のMFP52ごとに蓄積して記憶する。具体的には、管理サーバー10は、各MFP52から画像形成の枚数情報及び画像読取の枚数情報を得て、その合計の枚数情報を使用頻度情報とし、蓄積されている各MFP52の前記使用頻度情報に加算する。このように、管理サーバー10は、各MFP52の使用枚数の情報を前記使用頻度情報として収集する。また、管理サーバー10は、前記使用頻度情報に合わせて、各使用枚数情報を得た時刻をも保存する。なお、ステップS2は、本発明の画像処理方法及びプログラムの伝送ステップの一例である。また、ステップS3は、本発明の蓄積記憶手段の一例である。
ステップS4において、管理サーバー10は、ステップS3によって蓄積された複数のMFP52の前記使用頻度情報それぞれに基づき使用頻度が前記閾値以上であるか否かを判定する。具体的には、管理サーバー10は、判断時前の所定期間内に、ステップS3において前記関連情報から求められ記憶された前記使用頻度情報が、前記閾値以上か否かを判定する。使用頻度が前記閾値未満であると判定すると、管理サーバー10は、処理をステップS13に移行する(ステップS4のNO側)。一方、使用頻度が前記閾値以上であると判定すると、管理サーバー10は、処理をステップS5に移行する(ステップS4のYES側)。例えば、MFP52の前記閾値が1時間当たり225枚の画像処理であり、30分以内にMFP52Aによって実行された画像処理の枚数が200枚であるとする。この場合に、新たに50枚の画像処理がMFP52Aに指示された場合、管理サーバー10は前記閾値以上と判定し、新たに10枚の画像処理がMFP52Aに指示された場合、管理サーバー10は前記閾値未満と判定する。なお、MFP52の前記閾値は、各MFP52A,52B,52Cごとに異なる値であってもかまわない。なお、ステップS4を実行する管理サーバー10は、本発明の判定手段の一例である。また、ステップS4は、本発明の画像処理方法及びプログラムの判定ステップの一例である。
ステップS5において、管理サーバー10は、既に使用制限をかけたMFP52が有るか無いかを判定する。使用制限をかけたMFP52が有る場合には、管理サーバー10は処理をステップS8に移行する(ステップS5のYES側)。一方、使用制限をかけたMFP52が無い場合には、管理サーバー10は、処理をステップS6に移行する(ステップS5のNO側)。
ステップS6において、管理サーバー10は、ステップS4により使用頻度が前記閾値以上であると判断されたMFP52の稼働を制限する。例えば、MFP52Aの使用頻度において、カラー画像形成の割合が多い場合には、管理サーバー10は、所定の時間、MFP52Aでのカラー画像形成を禁止する。また、MFP52Aの使用頻度において、大量画像読取の割合が多い場合には、管理サーバー10は、所定の時間、MFP52AのADF2の機能を停止させる。なお、ステップS6を実行する管理サーバー10は、本発明の制限手段の一例である。また、ステップS6は、本発明の画像処理方法及びプログラムの制限ステップの一例である。
ステップS7において、管理サーバー10は、ステップS6によって稼働が制限されたMFP52以外の他のMFP52を優先使用させる優先使用回数を設定する。例えば、MFP52Aの稼働が制限される場合に、MFP52B,MFP52Cに優先使用回数が設定される。MFP52Bには、優先使用回数が10回、MFP52Cには、優先使用回数が15回などと設定される。
ステップS8において、管理サーバー10は、使用頻度が低いMFP52B,52Cの何れが使用されたかを判定する。使用頻度が低いMFP52B,52Cの何れも使用されていないと判定すると、管理サーバー10は、画像処理システム100の何れかのMFP52に画像処理が指示されるまで待機状態に移行する(ステップS8のNO側)。一方、使用頻度が低いMFP52B,52Cの何れかが使用されたと判定すると、管理サーバー10は、処理をステップS9に移行する(ステップS8のYES側)。ステップS9において、管理サーバー10は、使用された使用頻度が低いMFP52の使用回数の値を1増やす。なお、管理サーバー10は、何れかの画像処理のために使用されれば使用回数の値を1増やす簡易な処理を行っているが、画像処理内容ごとに使用回数を数えるものであってもかまわない。
ステップS10において、管理サーバー10は、使用頻度が低いMFP52B,52Cの何れかの使用回数が設定された優先使用回数以上になったか否かを判定する。例えば、MFP52Bの使用回数が10回を超えたか、又はMFP52Cの使用回数が15回を超えたかを管理サーバー10が判定する。使用回数が優先使用回数未満であると判定すると、管理サーバー10は、画像処理システム100の何れかのMFP52に画像処理が指示されるまで待機状態に移行する(ステップS10のNO側)。一方、使用回数が優先使用回数以上であると判定すると、管理サーバー10は、処理をステップS11に移行する(ステップS10のYES側)。
ステップS11において、管理サーバー10は、稼働を制限されたMFP52の使用制限を解除して、通常通りに使用できるようにする。ステップS12において、管理サーバー10は、使用頻度が低いMFP52に設定されていた優先使用を解除して、処理を終了する。その後、管理サーバー10は、画像処理システム100の何れかのMFP52に画像処理が指示されるまで待機状態に移行する。ステップS7において、設定される優先使用回数を使用頻度が高いMFP52Aの稼働率を下げるために十分な値である場合、次にMFP52Aに画像処理の指示があった場合、ステップS4で使用頻度が前記閾値未満であると判断され(ステップS4のNO側)、管理サーバー10は、ステップS13以下の処理を実行する。
ステップS4において、使用頻度が前記閾値未満であると判定した場合(ステップS4のNO側)、ステップS13において、管理サーバー10は、ステップS5と同様に、既に使用制限をかけたMFP52が有るか無いかを判定する。使用制限をかけたMFP52が無い場合には、管理サーバー10は、処理を終了する。その後、管理サーバー10は、画像処理システム100の何れかのMFP52に画像処理が指示されるまで待機状態に移行する(ステップS13のNO側)。一方、使用制限をかけたMFP52が有る場合には、管理サーバー10は処理をステップS14に移行する(ステップS13のYES側)。
ステップS14において、管理サーバー10は、ステップS11と同様に、稼働を制限されたMFP52の使用制限を解除して、通常通りに使用できるようにする。ステップS15において、管理サーバー10は、ステップS12と同様に、使用頻度が低いMFP52に設定されていた優先使用を解除して、処理を終了する。その後、管理サーバー10は、画像処理システム100の何れかのMFP52に画像処理が指示されるまで待機状態に移行する。なお、ステップS14,S15は、ステップS11,S12と重複する処理であるが、画像処理システム100に対して長時間に画像処理の指示がなかった場合など使用制限以外の理由で使用頻度が平均化された場合に管理サーバー10によって実行される。また、ステップS11,S14を実行する管理サーバー10は、本発明の解除手段の一例である。
以上説明したように、本発明の画像処理システム100によれば、使用頻度に応じてMFP52の使用状況を変更することによって、画像処理システム100内の各MFP52の使用頻度を均一化させることができる。これによって、画像処理システム100において、各MFP52の部品劣化の時期や交換時期を揃えることができ、MFP52ごとに個別に故障が発生してシステム管理に時間や費用がかかることを防止することができる。さらに、使用頻度を平均化することによって、1つの画像処理システム100全体のMFP52の使用頻度を知ることができる。そのため、全体の使用頻度が過剰に高い場合、画像処理システム100を構成するMFP52の数が必要な数に達していないとシステム管理者が判断することができる。また、全体の使用頻度が過剰に低い場合、画像処理システム100を構成するMFP52の数が過剰であるとシステム管理者が判断することができる。
前記第1実施形態の説明では、画像処理システム100は、各MFP52の使用頻度に基づいて、使用頻度均一化処理を実行する場合について説明したが、この例に限るものではない。以下に、第2実施形態として、各MFP52の使用者を検出して、使用者ごとに使用制限を実施する画像処理システム101について説明する。ここで、第2実施形態が前記第1実施形態と異なるところは、各MFP52を使用するユーザーごとにID(Identification)を割り振り、ユーザーごとに使用頻度均一化処理をすることであり、その他の部分は前記第1実施形態の構成及び処理と共通するため、ここでは、異なる部分だけ説明して、共通する部分の説明は省略する。
図5に示されるように、画像処理システム101において、ユーザーごとにIDカード56A,56B,56C,56D,・・・が割り振られている。また、各MFP52には、IDカード56を読み取るIDリーダー55が備えられている。使用頻度均一化処理において、管理サーバー110は、頻度情報蓄積部41、閾値記憶部42、判定部43、稼働制限部44、及び制限解除部45として機能に加えて、ID情報取得部46(本発明の識別情報取得手段の一例)としても機能する。
管理サーバー110のID情報取得部46は、IDリーダー55から送信されたユーザー識別番号と装置識別番号とを取得する。取得されたユーザー識別番号と装置識別番号とは、関連付けられて、管理サーバー110の各機能ブロックの処理で使用される。また、管理サーバー110の各機能ブロックである、頻度情報蓄積部41、閾値記憶部42、判定部43、稼働制限部44、制限解除部45は、ID情報取得部46によって取得されたユーザー識別番号と装置識別番号とに基づいて各処理を実行する。
以下、図6のフローチャートを参照しつつ、管理サーバー110によって実行される使用頻度均一化処理の他の手順を説明するとともに、本発明の画像処理方法及びプログラムについて説明する。なお、図6のフローチャートにおいてステップS21、S22、・・・は処理手順(ステップ)番号を表している。ここに、使用頻度均一化処理を実行するときの管理サーバー110が本発明に係る識別情報取得手段の一例である。当該使用頻度均一化処理は、ユーザーがIDカード56をかざして何れかのMFP52への画像処理を指示した場合に実行される。また、説明の便宜上、IDカード56Aのユーザー識別番号(以下、ユーザー識別番号Aと称す)によるMFP52Aの使用が制限されるものとし、MFP52を使用制限のかかる高使用頻度MFP52とし、MFP52B,52Cを優先使用回数が設定される低使用頻度MFP52とする。
ステップS21において、管理サーバー110は、ユーザーがMFP52のIDリーダー55に読み取らせたIDカード56のユーザー識別番号と該装置の装置識別番号とを取得する。例えば、図5において、管理サーバー110は、ユーザー識別番号AとMFP52Aの装置識別番号とをMFP52Aから取得する。ステップS22において、前記ステップS1と同様に、各MFP52の制御部5は、該MFP52が使用された使用頻度と関連のある情報を示す前記関連情報を取得する。なお、ステップS1を実行する管理サーバー110は、本発明の識別情報取得手段の一例である。
ステップS23において、管理サーバー110は、ネットワーク51に接続された複数のMFP52それぞれと通信してMFP52から伝送された前記ユーザー識別番号及び前記関連情報を得る。これによって、管理サーバー110は、各MFP52で個別に保持されている前記ユーザー識別番号ごとの前記関連情報を収集して集中管理することができる。ステップS24において、管理サーバー110は、伝送された前記ユーザー識別番号ごとの前記関連情報から、複数のMFP52の前記ユーザー識別番号ごとの使用頻度情報を求めて、求められたユーザー識別番号ごとの使用頻度情報を複数のMFP52ごとに蓄積して記憶する。例えば、管理サーバー110は、ユーザー識別番号AによるMFP52Aでの使用枚数、IDカード56Bのユーザー識別番号(以下、ユーザー識別番号Bと称す)によるMFP52Aでの使用した使用枚数、ユーザー識別番号AによるMFP52Bでの使用した使用枚数、及びユーザー識別番号BによるMFP52Bでの使用した使用枚数などの情報を前記使用頻度情報として記憶する。なお、ステップS22を実行する管理サーバー110は、本発明の関連情報手段の他の一例である。
ステップS25において、管理サーバー110は、ステップS24によって蓄積された複数のMFP52のユーザー識別番号ごとの前記使用頻度情報それぞれに基づき前記使用頻度が前記閾値以上であるか否かを判定する。具体的には、管理サーバー110は、判断時前の所定期間内に、ステップS23において前記関連情報から求められ記憶された前記ユーザー識別番号ごとの前記使用頻度情報が、前記閾値以上か否かを判定する。使用頻度が前記閾値未満であると判定すると、管理サーバー110は、処理をステップS34に移行する(ステップS25のNO側)。一方、使用頻度が前記閾値以上であると判定すると、管理サーバー110は、処理をステップS26に移行する(ステップS25のYES側)。例えば、MFP52の前記閾値が1人1時間当たり100枚の画像処理であり、30分以内にユーザー識別番号AによるMFP52Aで実行された画像処理の枚数が80枚であるとする。この場合に、ユーザー識別番号Aによる新たに50枚の画像処理がMFP52Aに指示された場合、管理サーバー110は前記閾値以上と判定し、新たに10枚の画像処理がMFP52Aに指示された場合、管理サーバー110は前記閾値未満と判定する。ここで、ステップS25を実行する管理サーバー110は、本発明の判定手段の他の一例である。なお、MFP52の前記閾値は、ユーザー識別番号A及びユーザー識別番号Bとで異なる値でもよい。
ステップS26において、管理サーバー110は、既にユーザー識別番号Aに使用制限をかけたMFP52が有るか無いかを判定する。ユーザー識別番号AによるMFP52Aの使用制限をかけている場合には、管理サーバー110は処理をステップS29に移行する(ステップS26のYES側)。一方、ユーザー識別番号Aによる使用制限をかけたMFP52が無い場合には、管理サーバー110は、処理をステップS27に移行する(ステップS26のNO側)。
ステップS27において、管理サーバー110は、ステップS25によりユーザー識別番号Aによる使用頻度が前記閾値以上であると判断されたMFP52Aの稼働を制限する。例えば、ユーザー識別番号AによるMFP52Aでの使用頻度において、カラー画像読取の割合が多い場合には、管理サーバー110は、所定の時間、ユーザー識別番号AによるMFP52Aでカラー画像読取を禁止する。また、ユーザー識別番号AによるMFP52Aでの使用頻度において、大量画像形成の割合が多い場合には、管理サーバー110は、ユーザー識別番号AによるMFP52Aでの画像形成が指示された場合、所定の時間解像度が低い画像形成しか行われないようにする。その際、管理サーバー110は、MFP52Aの操作表示部6に、ユーザー識別番号Aによる画像形成の画質が制限されている事を表示させる。なお、ステップS27を実行する管理サーバー110は、本発明の制限手段の他の一例である。
ステップS28において、管理サーバー110は、ステップS27によって稼働が制限されたMFP52以外の他のMFP52を優先使用させる優先使用回数を設定する。例えば、ユーザー識別番号AによるMFP52Aの稼働が制限される場合に、MFP52B,MFP52Cに優先使用回数が設定される。
ステップS29において、管理サーバー110は、ユーザー識別番号Aにより使用されようとしているMFP52が、使用頻度が低いMFP52B,52Cの何れであるか否かを判定する。ユーザー識別番号Aによる使用が、使用頻度が低いMFP52B,52Cの何れでもなく使用頻度が高いMFP52Aであると判定すると、管理サーバー110は、IDリーダー55からユーザー識別番号Aを受信するまで待機状態に移行する(ステップS29のNO側)。一方、ユーザー識別番号Aによる使用が、使用頻度が低いMFP52B,52Cの何れかであると判定すると、管理サーバー110は、処理をステップS30に移行する(ステップS29のYES側)。ステップS30において、管理サーバー110は、ユーザー識別番号Aにより使用された使用頻度が低いMFP52B,52Cの使用回数の値を1増やす。
ステップS31において、管理サーバー110は、ユーザー識別番号Aによる使用頻度が低いMFP52B,52Cの何れかの使用回数が設定された優先使用回数以上になったか否かを判定する。例えば、ユーザー識別番号AによるMFP52Bの使用回数が10回を超えたか、又はユーザー識別番号AによるMFP52Cの使用回数が15回を超えたかを管理サーバー110が判定する。ユーザー識別番号Aによる使用回数が優先使用回数未満であると判定すると、管理サーバー110は、IDリーダー55からユーザー識別番号Aを受信するまで待機状態に移行する(ステップS31のNO側)。一方、使用回数が優先使用回数以上であると判定すると、管理サーバー110は、処理をステップS32に移行する(ステップS31のYES側)。
ステップS32において、管理サーバー110は、ユーザー識別番号Aに対する稼働を制限されたMFP52Aの使用制限を解除して、通常通りに使用できるようにする。ステップS33において、管理サーバー110は、ユーザー識別番号Aに対して使用頻度が低いMFP52に設定されていた優先使用を解除して、処理を終了する。その後、管理サーバー110は、画像処理システム101の何れかのMFP52に画像処理が指示されるまで待機状態に移行する。ステップS28において、設定される優先使用回数を使用頻度が高いMFP52Aの稼働率を下げるために十分な値である場合、次にユーザー識別番号AによるMFP52Aに画像処理の指示があった場合、ステップS25で使用頻度が前記閾値未満であると判断され(ステップS25のNO側)、管理サーバー110は、ステップS34以下の処理を実行する。
ステップS25において、ユーザー識別番号AによるMFP52Aの使用頻度が前記閾値未満であると判定した場合(ステップS25のNO側)、ステップS34において、管理サーバー110は、ステップS26と同様に、既にユーザー識別番号Aに対して、MFP52Aの使用に制限をかけているか無いかを判定する。使用制限をかけたMFP52Aがない場合には、管理サーバー110は、処理を終了する。その後、管理サーバー110は、画像処理システム101の何れかのMFP52に画像処理が指示されるまで待機状態に移行する(ステップS34のNO側)。一方、使用制限をかけたMFP52Aがある場合には、管理サーバー110は処理をステップS35に移行する(ステップS34のYES側)。
ステップS35において、管理サーバー110は、ステップS32と同様に、ユーザー識別番号Aに対する稼働を制限されたMFP52Aの使用制限を解除して、通常通りに使用できるようにする。ステップS36において、管理サーバー110は、ステップS33と同様に、ユーザー識別番号Aに対して使用頻度が低いMFP52に設定されていた優先使用を解除して、処理を終了する。その後、管理サーバー110は、画像処理システム101の何れかのMFP52に画像処理が指示されるまで待機状態に移行する。なお、ステップS35,S36は、ステップS32,S33と重複する処理であるが、画像処理システム101に対して他の使用者による使用頻度が向上した場合や、長時間に画像処理の指示がなかった場合など使用制限以外の理由で使用頻度が平均化された場合に管理サーバー110によって実行される。
以上説明したように、本発明の画像処理システム101によれば、ユーザーごとに使用頻度に応じてMFP52の使用状況を変更することによって、画像処理システム101内の各MFP52の使用頻度を均一化させることができる。
前記第1実施形態及び前記第2実施形態では、管理サーバー10又は管理サーバー110とMFP52とがネットワーク51を介して通信可能に接続された場合について説明したが、これに限るものではない。図7に示されるように、画像処理システム102において、MFP52Cの内部に管理サーバー10が備えられたものであってもよい。また、上記実施形態及び実施形態の変形例では、1つの管理サーバーに対して、MFP52が3つ制御される場合について説明したが、これに限るものではない。画像処理システムの管理サーバーに制御されるMFP52は、4以上の複数であってもかまわない。また、管理サーバー10及び管理サーバー110が、頻度情報蓄積部41を備え、複数のMFP52の使用頻度に関連する関連情報を収集して集中管理する例について説明したが、この例に限るものではない。各MFP52がそれぞれ記憶部を備え、各MFP52ごとに使用頻度情報を蓄積するものであってもかまわない。
10,110:管理サーバー
41:頻度情報蓄積部
42:閾値記憶部
43:判定部
44:稼働制限部
45:制限解除部
46:ID情報取得部
47:頻度情報取得部
51:ネットワーク
52,52A,52B,52C:MFP
53:パーソナルコンピューター
55,55A:IDリーダー
56,56A:IDカード
Claims (13)
- 画像処理を実行する複数の画像処理装置と、前記複数の画像処理装置それぞれとネットワークを介して接続された管理装置とを含む画像処理システムであって、
前記複数の画像処理装置それぞれは、
前記画像処理装置が使用された使用頻度に関連する関連情報を取得する関連情報取得手段を備え、
前記管理装置は、
前記関連情報取得手段によって取得され前記ネットワークを通じて前記複数の画像処理装置それぞれから伝送された複数の前記関連情報それぞれに基づき前記複数の画像処理装置ごとに前記使用頻度が閾値以上であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって、前記閾値以上と判定された前記使用頻度が高い高使用画像処理装置の稼働を制限する制限手段と、
を備えた画像処理システム。 - 前記複数の画像処理装置それぞれは、前記画像処理装置を使用した使用者を識別する識別情報を取得する識別情報取得手段を更に備え、
前記関連情報取得手段は、前記識別情報ごとに前記画像処理装置の前記関連情報を取得するものであり、
前記判定手段は、前記関連情報取得手段によって取得され前記ネットワークを通じて前記複数の画像処理装置から伝送された前記識別情報ごとの前記関連情報それぞれに基づき前記画像処理装置ごとに前記使用頻度が閾値以上であるか否かを判定し、
前記制限手段は、前記判定手段によって前記閾値以上と判定された前記高使用画像処理装置に対して前記識別情報に対応する使用者の使用時に当該高使用画像処理装置の稼働を制限する請求項1に記載の画像処理システム。 - 前記関連情報は、画像が形成された回数、画像が形成されたシートの枚数、画像が読み取られたシートの枚数、及び画像形成に使用された単位面積当たりのドット数の累積数の何れか一つ又は複数である請求項1又は2に記載の画像処理システム。
- 前記管理装置は、前記複数の画像処理装置それぞれから伝送された前記関連情報を前記画像処理装置ごとに蓄積して記憶する蓄積記憶手段を更に備え、
前記判定手段は、当該判定手段による判定時前の所定期間内に前記蓄積記憶手段に記憶された前記関連情報に基づき前記複数の画像処理装置ごとに前記使用頻度が前記閾値以上か否かを判定する請求項1〜3の何れかに記載の画像処理システム。 - 前記制限手段は、前記高使用画像処理装置によって実行される前記画像処理に関する機能の一部又は全部を制限することによって前記高使用画像処理装置の稼働を制限する請求項1〜4の何れかに記載の画像処理システム。
- 前記制限手段は、前記高使用画像処理装置によって前記画像処理が行われる際に、画質を制限することによって前記高使用画像処理装置の稼働を制限する請求項1〜5の何れかに記載の画像処理システム。
- 前記制限手段は、自動原稿送装置を備えた前記高使用画像処理装置によって画像読取処理が実行される際に、前記自動原稿送装置の稼働を制限することによって前記高使用画像処理装置の稼働を制限する請求項1〜6の何れかに記載の画像処理システム。
- 前記制限手段は、前記高使用画像処理装置に対する前記画像処理の指示の受付を制限することによって前記高使用画像処理装置の稼働を制限する請求項1〜4の何れかに記載の画像処理システム。
- 前記制限手段は、前記高使用画像処理装置によって前記画像処理の実行が可能な時間を制限することによって前記高使用画像処理装置の稼働を制限する請求項8に記載の画像処理システム。
- 前記制限手段は、前記高使用画像処理装置に指示された前記画像処理を他の前記画像処理装置の何れかに実行させる請求項8又は9に記載の画像処理システム。
- 前記管理装置は、前記判定手段によって前記閾値未満と判定された前記画像処理装置が前記制限手段によって稼働が制限された前記高使用画像処理装置である場合に、前記高使用画像処理装置の稼働の制限を解除する解除手段を更に備える請求項1〜10の何れかに記載の画像処理システム。
- 画像処理を実行する複数の画像処理装置と、前記複数の画像処理装置それぞれとネットワークを介して接続された管理装置とを含む画像処理システムの画像処理方法であって、
前記複数の画像処理装置それぞれは、
前記画像処理装置が使用された使用頻度に関連する関連情報を取得する関連情報取得ステップを実行し、
前記管理装置は、
前記関連情報取得ステップによって取得され前記ネットワークを通じて前記複数の画像処理装置それぞれから伝送された複数の前記関連情報を得る伝送ステップと、
前記伝送ステップによって伝送された複数の前記関連情報それぞれに基づき前記複数の画像処理装置ごとに前記使用頻度が閾値以上であるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによって、前記閾値以上と判定された前記使用頻度が高い高使用画像処理装置の稼働を制限する制限ステップと、
を実行する画像処理システムの画像処理方法。 - 画像処理を実行する複数の画像処理装置と、前記複数の画像処理装置それぞれとネットワークを介して接続された管理装置とを含む画像処理システムのプログラムであって、
前記複数の画像処理装置それぞれに、
該画像処理装置が使用された使用頻度に関連する関連情報を取得する関連情報取得ステップを実行させ、
前記管理装置に、
前記関連情報取得ステップによって取得され前記ネットワークを通じて前記複数の画像処理装置それぞれから伝送された複数の前記関連情報を得る伝送ステップと、
前記伝送ステップによって伝送された複数の前記関連情報それぞれに基づき前記複数の画像処理装置ごとに前記使用頻度が閾値以上であるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップによって、前記閾値以上と判定された前記使用頻度が高い高使用画像処理装置の稼働を制限する制限ステップと、
を実行させる画像処理システムのプログラム。
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