JP2012126055A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御部は、消耗品の累積の使用量が当該消耗品に設定されている基準使用量を超えると、基準使用量を超える前に受信部で受信して未だ印刷部に印刷させていない画像データ、及び、基準使用量を超えた後に受信部で受信した画像データを印刷保証データとして記憶装置に記憶させる印刷記憶処理と、消耗品が交換された後に印刷保証データを印刷部に印刷させる保証データ印刷処理であって、消耗品が交換された後、消耗品の累積の使用量が当該消耗品に設定されている基準使用量を超える前に印刷保証データの印刷を停止させる保証データ印刷処理と、を実行する。
【選択図】図8
Description
このファクシミリ装置では、現像材の残量が少残量状態以上である通常状態にあることが検出されているときに再記録指示が受付けられたことに応じて、画像記憶手段に記憶保存されている画像データが示す画像の記録材への記録を行っている。
本明細書では、ユーザが画像データの内容をより確実に確認できる技術を開示する。
本発明の実施形態1を図1ないし図9によって説明する。
(1)複合機の電気的構成
図1は、ファクシミリ(FAX)機能、スキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能などを備える複合機1(印刷装置の一例)の電気的構成を示すブロック図である。複合機1は、制御部11、FAX部12、スキャナ部13、プリンタ部14、操作部15、記憶部16、ネットワークインタフェース17(NW I/F)などを備えて構成されている。
操作部15(受付部の一例)は、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置、表示装置の表示面を覆う略透明なタッチパネル、各種の操作ボタンなどを備えて構成されている。ユーザは操作部15を操作することによって複合機1の機能の選択や各種の設定などを行うことができる。
ネットワークインタフェース17は、LANやインターネットなどの通信ネットワークを介して外部のコンピュータと通信可能に接続されている。
図2は、プリンタ部14の構成を表す概略断面図である。以下の説明では、各構成要素について、色毎に区別する場合は各部の符号にC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の添え字を付し、区別しない場合は添え字を省略する。
露光装置32は、例えば、感光ドラム34の回転軸方向に沿って一列状に並んだ複数の発光素子(例えばLED)を有し、感光ドラム34の表面に静電潜像を形成する。なお、露光装置32はレーザを使用したものであってもよい。
トナーカートリッジ35の新品検知は種々の方法で行うことができる。
例えば、一方向にのみ移動可能な可動部材をトナーカートリッジ35に設け、トナーカートリッジ35を装着する際に当該可動部材が複合機1の内部(あるいはドラムユニット)に設けられている固定部材に押されて当該一方向に移動するように構成し、複合機1側に設けた機械的、あるいは光学的なセンサによってこの移動を検出してもよい。これにより、制御部11は新品(消耗度合が第1の消耗度合未満)のトナーカートリッジ35に交換されたことを検知することができる。この場合、一度装着したトナーカートリッジ35を外して再装着する際には可動部材が移動しないので、新品とは検知されないことになる。
また、トナーカートリッジ35を新品に交換したときにユーザが操作部15でその旨を設定することで新品と検知してもよい。
実施形態1では消耗品としてCMYK4色のトナー、及び、各色のトナーカートリッジ35に設けられている4つの現像ローラ36を例に説明する。
トナーカートリッジ35が新品に交換されてからのトナーの累積の使用量(Dcr)がある一定量を超えると、トナーが不足して印刷がかすれ始め、それにより印刷品質が低下し始める。
上述したある一定量は印刷品質が低下しない累積の使用量の目安である基準使用量(Dth)としてトナー毎に設定されている。具体的には、A4のシート5の面積に対するドット(トナーによって形成される微小な点)が形成された面積の割合(カバレッジ)が4.1%のシート5を700枚印刷するのに必要なトナーの量が各トナーの基準使用量として設定されている。この基準使用量はISOの標準チャートによって定められているものである。なお、トナーの基準使用量は色毎に異なってもよい。
なお、1枚のシート5への印刷に用いられるトナーの量はトナーの色によって異なるので、累積の使用量が基準使用量に達するタイミングはトナーの色によって異なる。
現像ローラ36は回転が繰り返されることによって摩耗し、トナーカートリッジ35が新品に交換されてからの累積の回転数(Rcr)がある一定回転数を超えると、担持できるトナーの量が少なくなって印刷がかすれ始め、それにより印刷品質が低下し始める。
なお、1枚のシート5当たりの各現像ローラ36の回転数は同じであるが、トナーカートリッジ35が交換されるタイミングが異なるので、累積の回転数が基準使用量に達するタイミングは現像ローラ36によって異なる。
実施形態1では、受信した画像データとしてFAX部12でFAX受信した画像データを例に説明する。
図3は、FAX受信した画像データの印刷、及び、印刷保証データの記憶を説明するための模式図である。なお、図3は後述する継続設定が設定された場合の画像データの印刷、及び、印刷保証データの記憶を示している。
一方、「Replace Toner」状態では少なくとも一つの消耗品の累積の使用量が基準使用量を超えているので、画像データの印刷品質が低下し始める。
「Toner Ended」状態では少なくとも一つの消耗品の累積の使用量が限界使用量を超えているので、画像データの印刷品質が極端に低下する。
継続設定が設定された場合は、図3に示すように、制御部11は「Replace Toner」状態になる前にFAX受信して未だ印刷されていない画像データ、及び、「Replace Toner」状態になった後にFAX受信した画像データを継続してプリンタ部14に印刷させる。そして、それらの画像データを印刷保証データとして記憶部16に記憶させる(印刷記憶処理の一例)。記憶部16に記憶された印刷保証データは、消耗品が新品に交換された後に印刷される。印刷保証データの印刷については後述する。
ここで、代行受信データは、一度も印刷されていない画像データである点で印刷保証データと異なる。代行受信データは一度も印刷されていないデータであるので、通常の受信FAXと同様の扱いとするためである。代行受信データは消耗品が交換された後に印刷されるが、「Replace Toner」状態で印刷されるか否かは設定されている停止設定、または継続設定による。
代行受信データは記憶部16の空き容量がなくなるまで記憶され、記憶部16の空き容量がなくなると、FAX部12によるFAX受信が停止され、それ以上代行受信データは記憶されない。
プリンタ部14は4個のプロセスユニット31を用いて色毎に印刷を実行するものであり、各色の印刷タイミングがずれると色ずれが生じて印刷品質が低下する。
そのため、制御部11は、消耗品が交換されたとき、あるいは各画像データを印刷する前、あるいは一定枚数のシート5に印刷する毎などの所定のタイミングで、プリンタ部14を制御してベルト43に直接所定のパターンを印刷させる。そして、制御部11はベルト43上に印刷した各色のパターンを光電センサ60によって検出し、それらが検出されるタイミングのずれから色ずれを判断してプリンタ部14の印刷動作のタイミングを補正することにより、色ずれを補正する。
なお、各色のトナーの割合がずれると濃度が変化し、それにより印刷品質が低下することもある。そのため、光電センサ60から出力される電気信号が表す明暗によって濃度を判断して各トナーの量を調整する濃度補正を行ってもよい。
図5は、「Replace Toner」状態における各消耗品の累積の使用量と基準使用量との差分を示す模式図である。図示する例ではイエローのトナーの累積の使用量が基準使用量に達し、その場合に、継続設定が設定されたことにより、「Replace Toner」状態になってもイエローのトナーが継続して印刷に用いられた場合を示している。
ただし、消耗品が交換されたときにいずれの消耗品も累積の使用量と基準使用量との差分が印刷保証データの印刷に必要な当該消耗品の量以上であったとしても、図7に示すように、その差分が印刷保証データの印刷と印刷保証データを印刷する間に実施される色ずれ補正とに必要な当該消耗品の合計量未満である場合には、全ての印刷保証データの印刷が終わる前に消耗品の累積の使用量が基準使用量を超えてしまう。
ここで、印刷保証データの印刷中は、前述したプリンタ機能、及びコピー機能による印刷要求があっても印刷保証データの印刷が終了するまで印刷を保留するものとする。また、FAX部12によって受信した画像データについても印刷保証データの印刷が終了するまで印刷を保留するものとする。
S102では、制御部11は記憶部16に記憶されている全ての印刷保証データの印刷に必要な対象色のトナーの量(Dg)を算出する。具体的には、制御部11は全ての印刷保証データの印刷に必要な対象色のドットの数をトナーの量(Dg)として算出する。
S104では、制御部11は全ての印刷保証データを印刷する間に実施される色ずれ補正に必要な対象色のトナーの量(Dc)を算出する。色ずれ補正に必要なトナーの量(Dc)もドットの数として算出される。
S106では、制御部11は対象色のトナーの累積の使用量(Dcr)と基準使用量(Dth)との差分(Dth−Dcr)が、印刷保証データの印刷に必要な当該トナーの量(Dg)と印刷保証データを印刷する間に実施される色ずれ補正に必要な当該トナーの量(Dc)との合計量(Dg+Dc)未満であるか否かを判定し、合計量未満である場合はS107に進み、合計量以上である場合はS108に進む。
なお、トナーカートリッジ35の種類によって基準使用量(Dth)が異なる場合は、交換後の種類に応じた基準使用量(Dth)を用いるようにしてもよい。
S108では、制御部11は対象色の現像ローラ36の累積の回転数(Rcr)と基準使用量(Rth)との差分(Rth−Rcr)が、印刷保証データの印刷に必要な当該現像ローラ36の回転数(Rg)と印刷保証データを印刷する間に実施される色ずれ補正に必要な当該現像ローラ36の回転数(Rc)との合計数(Rg+Rc)未満であるか否かを判定し、合計数未満である場合はS107に進み、合計数以上である場合はS109に進む。
なお、トナーカートリッジ35の種類によって基準使用量(Rth)が異なる場合は、交換後の種類に応じた基準使用量(Rth)を用いるようにしてもよい。
例えば図6に示す例の場合、元の設定が継続設定であるとすると、シアン(C)のトナーの場合は停止設定に変更されないが、マゼンタのトナーの場合に停止設定に変更されることとなり、結果として停止設定が設定されていることになる。
制御部11は、継続設定が設定されている場合はS111に進み、停止設定が設定されている場合はS115に進む。
S113では、制御部11はプリンタ部14を制御して、S112で取得した画像データを印刷させる。印刷後、制御部11はその画像データを記憶部16から消去する。
S114では、制御部11は全ての印刷保証データの印刷が終了している場合は処理を終了し、未だ印刷していな印刷保証データがある場合はS112に戻って処理を繰り返す。
S116では、制御部11は印刷保証データとして記憶されている画像データの中から一つを取得する。
制御部は、いずれかの消耗品の累積の使用量が基準使用量を超えない場合はS118に進み、基準使用量を超える場合はS120に進む。
基準使用量を超える場合は後述するS118〜S119をスキップしてS120に進むので、消耗品の累積の使用量が基準使用量を超える前にプリンタ部14による印刷保証データの印刷が停止される。
なお、本実施形態では消耗品に多少余裕を残して印刷を停止するが、消耗品の累積の使用量が基準使用量に達するまで印刷を行ってもよい。ただし、その場合は画像を印刷している途中で基準使用量に達することになり、1枚のシート5に画像を印刷している途中で印刷が停止する。
S119では、制御部11は全ての印刷保証データの印刷が終了している場合はS120に進み、未だ印刷していない印刷保証データがある場合はS116に戻って処理を繰り返す。
S120では、制御部11は「Replace Toner」状態の設定を停止設定から変更可能とする。
以上説明した本発明の実施形態1に係る複合機1によると、消耗品の累積の使用量が基準使用量を超える前に印刷保証データの印刷を停止させるので、印刷保証データの印刷品質が低下してしまうことを低減できる。
そして、印刷保証データの印刷を停止させた場合、印刷されなかった印刷保証データは、次回消耗品が交換された後に印刷されるので、印刷品質を低下させることなく印刷保証データを印刷させることができる。これにより、ユーザは画像データ(印刷保証データ)の内容をより確実に確認できる。
次に、本発明の実施形態2を図10ないし図11によって説明する。
実施形態1ではいずれかの消耗品が新品に交換されると全ての消耗品について差分が合計量以上であるか否かを判定したが、実施形態2では累積の使用量が最も多い消耗品についてのみ判定する。
S202では、制御部11は、累積の回転数(Rcr)が最も多い現像ローラ36の累積の回転数をRcrx、全ての印刷保証データの印刷に必要なその現像ローラ36の回転数(Rg)をRgx、全ての印刷保証データを印刷する間に実施される色ずれ補正に必要なその現像ローラ36の回転数(Rc)をRcx、とする。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
5・・・シート
11・・・制御部
12・・・FAX部
13・・・スキャナ部
14・・・プリンタ部
15・・・操作部
16・・・記憶部
17・・・ネットワークインタフェース
20・・・給紙部
30・・・画像形成部
31・・・プロセスユニット
32・・・露光装置
33・・・スコロトロン帯電器
34・・・感光ドラム
35・・・トナーカートリッジ
36・・・各現像ローラ
36・・・現像ローラ
37・・・供給ローラ
38・・・転写ローラ
40・・・搬送機構
50・・・定着部
60・・・光電センサ
Claims (7)
- 画像データを受信する受信部と、
印刷品質が低下しない累積の使用量の目安である基準使用量が設定されている1以上の消耗品を用いて被記録媒体に画像データを印刷する印刷部と、
前記受信部で受信した画像データを前記印刷部に印刷させる制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記消耗品の累積の使用量が当該消耗品に設定されている前記基準使用量を超えると、前記基準使用量を超える前に前記受信部で受信して未だ前記印刷部に印刷させていない画像データ、及び、前記基準使用量を超えた後に前記受信部で受信した画像データを印刷保証データとして記憶装置に記憶させる印刷記憶処理と、
前記消耗品が交換された後に前記印刷保証データを前記印刷部に印刷させる保証データ印刷処理であって、前記消耗品の累積の使用量が当該消耗品に設定されている前記基準使用量を超える前に前記印刷保証データの印刷を停止させる保証データ印刷処理と、
を実行する、印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置であって、
前記消耗品の累積の使用量が当該消耗品に設定されている前記基準使用量を超えた後も継続して前記画像データを前記印刷部に印刷させる継続設定、又は、前記基準使用量を超えた場合は前記画像データを前記印刷部に印刷させない停止設定の設定を受け付ける受付部を備え、
前記制御部は、前記印刷記憶処理において、
前記受付部で前記継続設定の設定を受け付けた場合は、前記消耗品の累積の使用量が前記基準使用量を超えると、前記基準使用量を超える前に前記受信部で受信して未だ前記印刷部に印刷させていない画像データ、及び、前記基準使用量を超えた後に前記受信部で受信した前記画像データを前記印刷部に印刷させるとともに、当該画像データを前記印刷保証データとして記憶装置に記憶させ、
前記受付部で前記停止設定の設定を受け付けた場合は、前記消耗品の累積の使用量が前記基準使用量を超えると、前記基準使用量を超える前に前記受信部で受信して未だ前記印刷部に印刷させていない画像データ、及び、前記基準使用量を超えた後に前記受信部で受信した前記画像データを前記印刷部に印刷させることなく代行受信データとして前記記憶装置に記憶させる、印刷装置。 - 請求項2に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、
前記消耗品が交換された後に前記消耗品の累積の使用量と当該消耗品に設定されている前記基準使用量との差分が前記印刷保証データの印刷に必要な当該消耗品の量未満である場合は前記停止設定を設定する設定処理を実行し、
前記保証データ印刷処理において、前記停止設定が設定されている場合は、前記消耗品の累積の使用量が当該消耗品に設定されている前記基準使用量を超える前に前記印刷保証データの印刷を停止させる、印刷装置。 - 請求項3に記載の印刷装置であって、
前記印刷部に所定のパターンを印刷させ、その印刷結果に基づいて前記印刷部の印刷動作を補正する補正部を備え、
前記制御部は、前記設定処理において、前記消耗品の累積の使用量と当該消耗品に設定されている前記基準使用量との差分が、前記印刷保証データの印刷に必要な当該消耗品の量と前記印刷保証データを印刷する間に前記補正部によって実施される補正に必要な当該消耗品の量との合計量未満である場合は前記停止設定を設定する、印刷装置。 - 請求項3又は請求項4に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記設定処理によって前記停止設定を設定した場合は、前記印刷保証データの印刷が終了するまで前記受付部での前記継続設定の設定を禁止する禁止処理を実行する、印刷装置。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
前記制御部は、前記設定処理において、前記印刷保証データの中に高解像度の画像データがある場合は前記停止設定を設定する、印刷装置。 - 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
当該印刷装置はファクシミリ装置であり、
前記受信部は外部のファクシミリ装置から前記画像データをファクシミリ受信する、印刷装置。
Priority Applications (1)
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- 2010-12-16 JP JP2010280827A patent/JP2012126055A/ja active Pending
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