JP2012126055A - 印刷装置 - Google Patents

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正貴 山▲崎▼
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Abstract

【課題】ユーザが画像データの内容をより確実に確認すること。
【解決手段】制御部は、消耗品の累積の使用量が当該消耗品に設定されている基準使用量を超えると、基準使用量を超える前に受信部で受信して未だ印刷部に印刷させていない画像データ、及び、基準使用量を超えた後に受信部で受信した画像データを印刷保証データとして記憶装置に記憶させる印刷記憶処理と、消耗品が交換された後に印刷保証データを印刷部に印刷させる保証データ印刷処理であって、消耗品が交換された後、消耗品の累積の使用量が当該消耗品に設定されている基準使用量を超える前に印刷保証データの印刷を停止させる保証データ印刷処理と、を実行する。
【選択図】図8

Description

本発明は、受信した画像データを印刷する技術に関する。
従来、現像材の残量が画像記録手段での記録濃度が低下し始める少残量状態にあることが検出されると、受信した画像データを画像記憶手段に記憶保存させるファクシミリ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このファクシミリ装置では、現像材の残量が少残量状態以上である通常状態にあることが検出されているときに再記録指示が受付けられたことに応じて、画像記憶手段に記憶保存されている画像データが示す画像の記録材への記録を行っている。
特開平11−341242号公報
ところで、画像記憶手段には大量の画像データが記憶保存される場合もある。この場合、従来のファクシミリ装置によると、記憶保存されている画像データを全て記録し終わる前に現像材の残量が再び少残量状態になってしまい、記憶保存されている画像データの一部が少残量状態で印刷されてしまう虞がある。
つまり、従来のファクシミリ装置によると、受信した画像データが示す画像の内容をユーザが確実に確認可能にするために画像データを記憶保存したにもかかわらず、一部の画像データについてユーザが内容を確認できない虞がある。
本明細書では、ユーザが画像データの内容をより確実に確認できる技術を開示する。
本明細書によって開示される印刷装置は、画像データを受信する受信部と、印刷品質が低下しない累積の使用量の目安である基準使用量が設定されている1以上の消耗品を用いて被記録媒体に画像データを印刷する印刷部と、前記受信部で受信した画像データを前記印刷部に印刷させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記消耗品の累積の使用量が当該消耗品に設定されている前記基準使用量を超えると、前記基準使用量を超える前に前記受信部で受信して未だ前記印刷部に印刷させていない画像データ、及び、前記基準使用量を超えた後に前記受信部で受信した画像データを印刷保証データとして記憶装置に記憶させる印刷記憶処理と、前記消耗品が交換された後に前記印刷保証データを前記印刷部に印刷させる保証データ印刷処理であって、前記消耗品の累積の使用量が当該消耗品に設定されている前記基準使用量を超える前に前記印刷保証データの印刷を停止させる保証データ印刷処理と、を実行する。
また、上記印刷装置は、前記消耗品の累積の使用量が当該消耗品に設定されている前記基準使用量を超えた後も継続して前記画像データを前記印刷部に印刷させる継続設定、又は、前記基準使用量を超えた場合は前記画像データを前記印刷部に印刷させない停止設定の設定を受け付ける受付部を備え、前記制御部は、前記印刷記憶処理において、前記受付部で前記継続設定の設定を受け付けた場合は、前記消耗品の累積の使用量が前記基準使用量を超えると、前記基準使用量を超える前に前記受信部で受信して未だ前記印刷部に印刷させていない画像データ、及び、前記基準使用量を超えた後に前記受信部で受信した前記画像データを前記印刷部に印刷させるとともに、当該画像データを前記印刷保証データとして記憶装置に記憶させ、前記受付部で前記停止設定の設定を受け付けた場合は、前記消耗品の累積の使用量が前記基準使用量を超えると、前記基準使用量を超える前に前記受信部で受信して未だ前記印刷部に印刷させていない画像データ、及び、前記基準使用量を超えた後に前記受信部で受信した前記画像データを前記印刷部に印刷させることなく代行受信データとして前記記憶装置に記憶させる。
また、上記印刷装置は、前記制御部は、前記消耗品が交換された後に前記消耗品の累積の使用量と当該消耗品に設定されている前記基準使用量との差分が前記印刷保証データの印刷に必要な当該消耗品の量未満である場合は前記停止設定を設定する設定処理を実行し、前記保証データ印刷処理において、前記停止設定が設定されている場合は、前記消耗品の累積の使用量が当該消耗品に設定されている前記基準使用量を超える前に前記印刷保証データの印刷を停止させてもよい。
また、上記印刷装置は、前記印刷部に所定のパターンを印刷させ、その印刷結果に基づいて前記印刷部の印刷動作を補正する補正部を備え、前記制御部は、前記設定処理において、前記消耗品の累積の使用量と当該消耗品に設定されている前記基準使用量との差分が、前記印刷保証データの印刷に必要な当該消耗品の量と前記印刷保証データを印刷する間に前記補正部によって実施される補正に必要な当該消耗品の量との合計量未満である場合は前記停止設定を設定してもよい。
また、上記印刷装置は、前記制御部は、前記設定処理によって前記停止設定を設定した場合は、前記印刷保証データの印刷が終了するまで前記受付部での前記継続設定の設定を禁止する禁止処理を実行してもよい。
また、上記印刷装置は、前記制御部は、前記設定処理において、前記印刷保証データの中に高解像度の画像データがある場合は前記停止設定を設定してもよい。
また、上記印刷装置は、当該印刷装置はファクシミリ装置であり、前記受信部は外部のファクシミリ装置から前記画像データをファクシミリ受信してもよい。
なお、本明細書によって開示される印刷装置は、印刷方法、印刷プログラムを記録した記録媒体等の種々の態様で実現することができる。
この発明によると、消耗品の累積の使用量が基準使用量を超える前に印刷保証データの印刷を停止させるので、印刷保証データの印刷品質が低下してしまうことを低減できる。そして、印刷保証データの印刷を停止させた場合、印刷されなかった印刷保証データは次回消耗品が交換された後に印刷されるので、印刷品質を低下させることなく印刷保証データを印刷させることができる。これにより、ユーザは画像データ(印刷保証データ)の内容をより確実に確認できる。
実施形態1に係る複合機の電気的構成を示すブロック図。 プリンタ部の構成を表す概略断面図。 画像データの印刷、及び、印刷保証データの記憶を説明するための模式図。 画像データの印刷、及び、代行受信データの記憶を説明するための模式図。 交換直前の各消耗品の累積の使用量と基準使用量との差分を示す模式図。 「Ready」状態に戻った直後の各消耗品の累積の使用量と基準使用量との差分を示す模式図。 差分が印刷保証データの印刷に必要な当該消耗品の量と色ずれ補正に必要な当該消耗品の量との合計量未満である場合を示す模式図。 印刷保証データを印刷する処理の流れを示すフローチャート(前半)。 印刷保証データを印刷する処理の流れを示すフローチャート(後半)。 実施形態2に係る印刷保証データの印刷の流れを示すフローチャート(前半)。 印刷保証データの印刷の流れを示すフローチャート(後半)。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図9によって説明する。
(1)複合機の電気的構成
図1は、ファクシミリ(FAX)機能、スキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能などを備える複合機1(印刷装置の一例)の電気的構成を示すブロック図である。複合機1は、制御部11、FAX部12、スキャナ部13、プリンタ部14、操作部15、記憶部16、ネットワークインタフェース17(NW I/F)などを備えて構成されている。
制御部11(制御部、補正部の一例)は、CPU、ROM、RAMなどを備えて構成されている。CPUはROMや記憶部16に記憶されている各種のプログラムを実行することによって複合機1の各部を制御する。ROMはCPUが実行するための各種のプログラムやデータなどを記憶している。RAMはCPUが各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。
FAX部12(受信部の一例)は、NCU(Network Control Unit)、モデム、これらを制御するASICなどを備えて構成されており、公衆交換電話網を介して外部のFAX装置との間で所定のFAX通信プロトコルに従って画像データを送受信する。
スキャナ部13は、原稿を照射する光源、リニアイメージセンサ、光源によって照射された原稿の光学像をリニアイメージセンサに結像させる光学系、原稿とリニアイメージセンサとを相対移動させる搬送機構などを備えて構成されており、原稿を読み取って画像データを生成する。
プリンタ部14(印刷部の一例)は、画像データが表す画像を紙などの被記憶媒体に電子写真方式で印刷する。プリンタ部14の構成については後述する。
操作部15(受付部の一例)は、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置、表示装置の表示面を覆う略透明なタッチパネル、各種の操作ボタンなどを備えて構成されている。ユーザは操作部15を操作することによって複合機1の機能の選択や各種の設定などを行うことができる。
記憶部16(記憶装置の一例)は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発性のメモリを用いて各種のデータを記憶する装置である。なお、例えば外部のファイルサーバを記憶部16として用いてもよい。
ネットワークインタフェース17は、LANやインターネットなどの通信ネットワークを介して外部のコンピュータと通信可能に接続されている。
(2)プリンタ部の構成
図2は、プリンタ部14の構成を表す概略断面図である。以下の説明では、各構成要素について、色毎に区別する場合は各部の符号にC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の添え字を付し、区別しない場合は添え字を省略する。
プリンタ部14は、給紙部20、画像形成部30、搬送機構40、定着部50、及び、光電センサ60を含む。プリンタ部14は、画像データに応じた1または複数色(本実施形態ではシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色)のトナー(現像剤)からなるトナー像を、シート5(印刷用紙、OHPシートなど、被記録媒体の一例)に形成する。
給紙部20は、複合機1の最下部に設けられており、シート5を収容するトレイ21と、ピックアップローラ22とを含む。トレイ21に収容されたシート5は、ピックアップローラ22により1枚ずつ取り出され、搬送ローラ23、レジストレーションローラ24を介して搬送機構40に送られる。
搬送機構40はシート5を搬送するためのものであり、駆動ローラ41、従動ローラ42、およびベルト43を含む。駆動ローラ41が回動すると、ベルト43は、感光ドラム34と対向する側の表面が、図1中の右方向から左方向へ移動する。これにより、レジストレーションローラ24から送られてきたシート5が、画像形成部30へと搬送される。また、搬送機構40は、4つの転写ローラ38を含む。
画像形成部30は、4個のプロセスユニット31C、31M、31Y、31Kおよび4個の露光装置32を含む。各プロセスユニット31は、スコロトロン帯電器33、感光ドラム34、トナーカートリッジ35、現像ローラ36、および供給ローラ37を含む。各プロセスユニット31C、31M、31Y、31Kは、複合機1内に形成された所定の装着部(図示せず)に着脱自在に装着される。
感光ドラム34は、プロセスユニット31内に形成された所定の装着部(図示せず)に着脱可能に装着される。
スコロトロン帯電器33はスコロトロン型の帯電器であり、スコロトロン帯電器33は、感光ドラム34の表面がほぼ同電位(例えば、+700V)になるように制御される。
露光装置32は、例えば、感光ドラム34の回転軸方向に沿って一列状に並んだ複数の発光素子(例えばLED)を有し、感光ドラム34の表面に静電潜像を形成する。なお、露光装置32はレーザを使用したものであってもよい。
トナーカートリッジ35はプロセスユニット31に着脱可能に装着される。トナーカートリッジ35は、各色のトナー(本実施形態では、例えば正帯電性の非磁性1成分トナー)を収容するとともに、現像ローラ36および供給ローラ37を有する。トナーは、供給ローラ37の回転により現像ローラ36に供給され、供給ローラ37と現像ローラ36との間で正に摩擦帯電される。さらに、現像ローラ36が、トナーを均一な薄層として感光ドラム34上へ供給することによって静電潜像を現像し、それにより感光ドラム34上にトナー象が形成される。
各転写ローラ38は、各感光ドラム34との間でベルト43を挟む位置に配置されている。各転写ローラ38は、感光ドラム34との間にトナーの帯電極性とは逆極性(ここでは、負極性)の転写電圧が印加されることで、感光ドラム34上に形成されたトナー像をシート5に転写する。その後、シート5は、搬送機構40により定着部50へと搬送され、定着部50にてトナー像が熱定着され、複合機1の上面に排出される。
光電センサ60(補正部の一例)は、ベルト43の表面(プロセスユニット31に対面する側の面)に光を照射する光源60aと、光源60aから出射されてベルト43で反射された光を受光し、受光した光の明暗に応じた電気信号を制御部11に出力する受光センサ60bとを含む。制御部11に出力された電気信号は後述する色ずれ補正に用いられる。
(3)トナーカートリッジの新品検知
トナーカートリッジ35の新品検知は種々の方法で行うことができる。
例えば、一方向にのみ移動可能な可動部材をトナーカートリッジ35に設け、トナーカートリッジ35を装着する際に当該可動部材が複合機1の内部(あるいはドラムユニット)に設けられている固定部材に押されて当該一方向に移動するように構成し、複合機1側に設けた機械的、あるいは光学的なセンサによってこの移動を検出してもよい。これにより、制御部11は新品(消耗度合が第1の消耗度合未満)のトナーカートリッジ35に交換されたことを検知することができる。この場合、一度装着したトナーカートリッジ35を外して再装着する際には可動部材が移動しないので、新品とは検知されないことになる。
また、トナーカートリッジ35のトナー残量をセンサによって定期的に検出し、前回検出したときからトナー残量が増加しており、且つそのトナー残量がある一定量以上であれば新品と検知してもよい。
また、トナーカートリッジ35を新品に交換したときにユーザが操作部15でその旨を設定することで新品と検知してもよい。
(4)消耗品
実施形態1では消耗品としてCMYK4色のトナー、及び、各色のトナーカートリッジ35に設けられている4つの現像ローラ36を例に説明する。
(4−1)トナーの累積の使用量、及び、基準使用量
トナーカートリッジ35が新品に交換されてからのトナーの累積の使用量(Dcr)がある一定量を超えると、トナーが不足して印刷がかすれ始め、それにより印刷品質が低下し始める。
上述したある一定量は印刷品質が低下しない累積の使用量の目安である基準使用量(Dth)としてトナー毎に設定されている。具体的には、A4のシート5の面積に対するドット(トナーによって形成される微小な点)が形成された面積の割合(カバレッジ)が4.1%のシート5を700枚印刷するのに必要なトナーの量が各トナーの基準使用量として設定されている。この基準使用量はISOの標準チャートによって定められているものである。なお、トナーの基準使用量は色毎に異なってもよい。
カバレッジが4.1%のシート5を700枚印刷するのに必要なトナーの量を1ドット当たりのトナー量で除算すると、基準使用量(Dth)をドット数に換算できる。制御部11は、シート5に形成したドットの数を画像データ毎にカウントし、カウントしたドット数を合計した値とドット数に換算した基準使用量(Dth)とを比較することにより、トナーの累積の使用量が基準使用量(Dth)を超えたか否かを判定する。
なお、1枚のシート5への印刷に用いられるトナーの量はトナーの色によって異なるので、累積の使用量が基準使用量に達するタイミングはトナーの色によって異なる。
(4−2)現像ローラの累積の使用量、及び、基準使用量
現像ローラ36は回転が繰り返されることによって摩耗し、トナーカートリッジ35が新品に交換されてからの累積の回転数(Rcr)がある一定回転数を超えると、担持できるトナーの量が少なくなって印刷がかすれ始め、それにより印刷品質が低下し始める。
上述したある一定回転数は印刷品質が低下しない累積の回転数の目安である基準使用量(Rth)として現像ローラ36ごとに設定されている。具体的には、700枚のシート5に印刷するのに必要な回転数が基準使用量として設定されている。
現像ローラ36の累積の回転数(Rcr)は、例えば現像ローラ36が交換された後に印刷されたシート5の枚数に1枚のシート5当たりの現像ローラ36の回転数を乗算することによって求めることができる。なお、例えばロータリエンコーダを用いて現像ローラ36の回転をカウントしてもよいし、現像ローラ36を回転駆動するステッピングモータに入力したパルス数から換算してもよい。
なお、1枚のシート5当たりの各現像ローラ36の回転数は同じであるが、トナーカートリッジ35が交換されるタイミングが異なるので、累積の回転数が基準使用量に達するタイミングは現像ローラ36によって異なる。
また、トナーカートリッジ35に収容されているトナーとそのトナーカートリッジ35に設けられている現像ローラ36とは同時に交換されるが、それらが基準使用量に達するタイミングは必ずしも同じではない。現像ローラ36の1回転当たりに使用されるトナーの量は画像データによって異なるので、一つの画像データ当たりに使用するトナーの量が多い場合(カバレッジが平均して4.1%より大きい場合)は現像ローラ36の回転数が基準使用量に達する前にトナーの使用量が基準使用量に達する。逆に一つの画像データ当たりに使用するトナーの量が少ない場合(カバレッジが平均して4.1%より小さい場合)はトナーの使用量が基準使用量に達する前に現像ローラ36の回転数が基準使用量に達する。
(5)画像データの印刷、及び、印刷保証データの記憶
実施形態1では、受信した画像データとしてFAX部12でFAX受信した画像データを例に説明する。
図3は、FAX受信した画像データの印刷、及び、印刷保証データの記憶を説明するための模式図である。なお、図3は後述する継続設定が設定された場合の画像データの印刷、及び、印刷保証データの記憶を示している。
複合機1には、「Ready」状態と、「Replace Toner」状態と、「Toner Ended」状態とがある。「Ready」状態とは、いずれの消耗品も累積の使用量がその消耗品に設定されている基準使用量以下の状態である。「Replace Toner」状態とは、少なくとも一つの消耗品の累積の使用量がその消耗品に設定されている基準使用量を超えている状態である。「Toner Ended」状態とは、少なくとも一つの消耗品の累積の使用量がその消耗品に設定されている限界使用量を超えている状態である。
「Ready」状態ではいずれの消耗品も累積の使用量が基準使用量以下であるので、印刷品質を低下させることなく画像データを印刷できる。
一方、「Replace Toner」状態では少なくとも一つの消耗品の累積の使用量が基準使用量を超えているので、画像データの印刷品質が低下し始める。
「Toner Ended」状態では少なくとも一つの消耗品の累積の使用量が限界使用量を超えているので、画像データの印刷品質が極端に低下する。
制御部11は、複合機1の状態が「Ready」状態にあるときは、FAX部12で画像データをFAX受信すると、受信した画像データをプリンタ部14に印刷させ、印刷後、その画像データを破棄する。
そして、複合機1の状態が「Replace Toner」状態になると、制御部11はユーザに継続設定又は停止設定を設定させるための画面を操作部15に表示してユーザにいずれかの設定を設定させる。
継続設定が設定された場合は、図3に示すように、制御部11は「Replace Toner」状態になる前にFAX受信して未だ印刷されていない画像データ、及び、「Replace Toner」状態になった後にFAX受信した画像データを継続してプリンタ部14に印刷させる。そして、それらの画像データを印刷保証データとして記憶部16に記憶させる(印刷記憶処理の一例)。記憶部16に記憶された印刷保証データは、消耗品が新品に交換された後に印刷される。印刷保証データの印刷については後述する。
「Replace Toner」状態になった後も画像データの印刷を継続すると、消耗品を無駄なく使用できる。また、内容を確認できる程度の印刷品質で印刷された画像データについては消耗品が交換されるのを待つことなく早期に内容を確認できる。
複合機1には印刷できる最大の枚数(図では3300枚=4000枚−700枚)が設定されており、最大の枚数分の画像データが印刷されると「Toner Ended」状態となる。最大の枚数は、「Replace Toner」状態になってから消耗品の残量がほぼ零になるまでに印刷可能な枚数として実験的に求められた枚数である。「Toner Ended」状態になった場合はFAX部12によるFAX受信が停止され、それ以上印刷保証データは記憶されない。
「Replace Toner」状態、あるいは「Toner Ended」状態において、累積の使用量が基準使用量を超えている全ての消耗品が新品に交換されると、複合機1の状態は「Ready」状態に戻る。
図4は、停止設定が設定された場合の画像データの印刷、及び、代行受信データの記憶を示している。停止設定が選択された場合は、制御部11は消耗品の交換を促すメッセージを表示する。そして、「Replace Toner」状態になる前にFAX受信して未だ印刷していない画像データ、及び、「Replace Toner」状態になった後にFAX受信した画像データをプリンタ部14に印刷させず、代行受信データとして記憶部16に記憶させる(印刷記憶処理の一例)。
ここで、代行受信データは、一度も印刷されていない画像データである点で印刷保証データと異なる。代行受信データは一度も印刷されていないデータであるので、通常の受信FAXと同様の扱いとするためである。代行受信データは消耗品が交換された後に印刷されるが、「Replace Toner」状態で印刷されるか否かは設定されている停止設定、または継続設定による。
停止設定が設定された場合は画像データの印刷を停止するので、画像データの内容を確認できない程度に印刷品質が低下して印刷されることによる被記録媒体や電力の無駄を低減できる。
代行受信データは記憶部16の空き容量がなくなるまで記憶され、記憶部16の空き容量がなくなると、FAX部12によるFAX受信が停止され、それ以上代行受信データは記憶されない。
(6)色ずれ補正
プリンタ部14は4個のプロセスユニット31を用いて色毎に印刷を実行するものであり、各色の印刷タイミングがずれると色ずれが生じて印刷品質が低下する。
そのため、制御部11は、消耗品が交換されたとき、あるいは各画像データを印刷する前、あるいは一定枚数のシート5に印刷する毎などの所定のタイミングで、プリンタ部14を制御してベルト43に直接所定のパターンを印刷させる。そして、制御部11はベルト43上に印刷した各色のパターンを光電センサ60によって検出し、それらが検出されるタイミングのずれから色ずれを判断してプリンタ部14の印刷動作のタイミングを補正することにより、色ずれを補正する。
なお、各色のトナーの割合がずれると濃度が変化し、それにより印刷品質が低下することもある。そのため、光電センサ60から出力される電気信号が表す明暗によって濃度を判断して各トナーの量を調整する濃度補正を行ってもよい。
(7)印刷保証データの印刷
図5は、「Replace Toner」状態における各消耗品の累積の使用量と基準使用量との差分を示す模式図である。図示する例ではイエローのトナーの累積の使用量が基準使用量に達し、その場合に、継続設定が設定されたことにより、「Replace Toner」状態になってもイエローのトナーが継続して印刷に用いられた場合を示している。
図6は、図5に示す状態においてイエローのトナーカートリッジ35が新品に交換された直後の各消耗品の累積の使用量と基準使用量との差分を示す模式図である。図示する例では交換された直後の各トナーの累積の使用量と基準使用量との差分の中でマゼンタ(M)のトナーの差分が最も小さくなっている。
印刷に使用される各トナーの量は画像データによって異なるので、マゼンタ(M)のトナーの差分が最も小さいからといって印刷保証データを印刷したときにマゼンタ(M)のトナーの累積の使用量が最初に基準使用量を超えるとは限らない。しかしながら、理解を容易にするためここではマゼンタ(M)のトナーの累積の使用量が最初に基準使用量を超えると仮定する。その場合、マゼンタ(M)のトナーの差分が印刷保証データの印刷に必要なマゼンタ(M)のトナーの量未満であるとすると、全ての印刷保証データの印刷が終了する前にマゼンタ(M)のトナーの累積の使用量が基準使用量を超えてしまい、印刷保証データの印刷中に複合機1の状態が再び「Replace Toner」状態になってしまう。
このように、交換された直後に、累積の使用量と基準使用量との差分が、印刷保証データの印刷に必要な当該消耗品の量未満である消耗品が一つでもある場合には、全ての印刷保証データの印刷が終了する前にその消耗品の累積の使用量が基準使用量に達してしまう。よって、印刷保証データの印刷中に複合機1の状態が再び「Replace Toner」状態になってしまう。
その場合、継続設定が設定されていると、「Replace Toner」状態になっても印刷保証データが継続して印刷されてしまい、一部の印刷保証データの印刷品質が低下してしまう。それにより、ユーザはそれら一部の印刷保証データの内容を確認できない虞がある。
そこで、制御部11は、消耗品が新品に交換されると、累積の使用量と基準使用量との差分が印刷保証データの印刷に必要な当該消耗品の量未満である消耗品がいずれか一つでもある場合は、継続設定が設定されていても停止設定に変更する。
ただし、消耗品が交換されたときにいずれの消耗品も累積の使用量と基準使用量との差分が印刷保証データの印刷に必要な当該消耗品の量以上であったとしても、図7に示すように、その差分が印刷保証データの印刷と印刷保証データを印刷する間に実施される色ずれ補正とに必要な当該消耗品の合計量未満である場合には、全ての印刷保証データの印刷が終わる前に消耗品の累積の使用量が基準使用量を超えてしまう。
そこで、制御部11は、いずれかの消耗品の累積の使用量と基準使用量との差分が、印刷保証データの印刷と印刷保証データを印刷する間に実施される色ずれ補正とに必要な当該消耗品の合計量未満である場合には、停止設定に変更する。
図8及び図9は、印刷保証データを印刷する処理(保証データ印刷処理の一例)の流れを示すフローチャートである。本処理は複合機1の状態によらずいずれかの消耗品が新品に交換されると開始される。
ここで、印刷保証データの印刷中は、前述したプリンタ機能、及びコピー機能による印刷要求があっても印刷保証データの印刷が終了するまで印刷を保留するものとする。また、FAX部12によって受信した画像データについても印刷保証データの印刷が終了するまで印刷を保留するものとする。
これらの印刷を保留するのは、交換後のいずれの消耗品も累積の使用量と基準使用量との差分が印刷保証データの印刷と印刷保証データを印刷する間に実施される色ずれ補正とに必要な当該消耗品の合計量以上であっても、それらの印刷要求によって画像データが印刷されると、印刷保証データの印刷が終了する前にいずれかの消耗品の累積の使用量が基準使用量を超えてしまう可能性があるからである。
S101では、制御部11はCMYKから1色を選択する。以下の説明では選択した色のことを対象色という。
S102では、制御部11は記憶部16に記憶されている全ての印刷保証データの印刷に必要な対象色のトナーの量(Dg)を算出する。具体的には、制御部11は全ての印刷保証データの印刷に必要な対象色のドットの数をトナーの量(Dg)として算出する。
S103では、制御部11は記憶部16に記憶されている全ての印刷保証データの印刷に必要な対象色のトナーに対応する現像ローラ36(対象色の現像ローラ36)の回転数(Rg)を算出する。
S104では、制御部11は全ての印刷保証データを印刷する間に実施される色ずれ補正に必要な対象色のトナーの量(Dc)を算出する。色ずれ補正に必要なトナーの量(Dc)もドットの数として算出される。
S105では、制御部11は全ての印刷保証データを印刷する間に実施される色ずれ補正に必要な現像ローラ36の回転数(Rc)を算出する。
S106では、制御部11は対象色のトナーの累積の使用量(Dcr)と基準使用量(Dth)との差分(Dth−Dcr)が、印刷保証データの印刷に必要な当該トナーの量(Dg)と印刷保証データを印刷する間に実施される色ずれ補正に必要な当該トナーの量(Dc)との合計量(Dg+Dc)未満であるか否かを判定し、合計量未満である場合はS107に進み、合計量以上である場合はS108に進む。
なお、トナーカートリッジ35の種類によって基準使用量(Dth)が異なる場合は、交換後の種類に応じた基準使用量(Dth)を用いるようにしてもよい。
S107では、制御部11は「Replace Toner状態」の設定を停止設定とする(設定処理の一例)。
S108では、制御部11は対象色の現像ローラ36の累積の回転数(Rcr)と基準使用量(Rth)との差分(Rth−Rcr)が、印刷保証データの印刷に必要な当該現像ローラ36の回転数(Rg)と印刷保証データを印刷する間に実施される色ずれ補正に必要な当該現像ローラ36の回転数(Rc)との合計数(Rg+Rc)未満であるか否かを判定し、合計数未満である場合はS107に進み、合計数以上である場合はS109に進む。
なお、トナーカートリッジ35の種類によって基準使用量(Rth)が異なる場合は、交換後の種類に応じた基準使用量(Rth)を用いるようにしてもよい。
S109では、制御部11は全ての色を選択したか否かを判定し、全ての色を選択した場合はS110に進み、未だ選択していない色がある場合はS101に戻って処理を繰り返す。
S110では、制御部11は継続設定が設定されているか停止設定が設定されているかを判定する。
例えば図6に示す例の場合、元の設定が継続設定であるとすると、シアン(C)のトナーの場合は停止設定に変更されないが、マゼンタのトナーの場合に停止設定に変更されることとなり、結果として停止設定が設定されていることになる。
制御部11は、継続設定が設定されている場合はS111に進み、停止設定が設定されている場合はS115に進む。
S111では、制御部11は印刷保証データの中に所定の解像度以上の解像度(高解像度)の画像データがあるか否かを判定し、高解像度の画像データがない場合はS112に進み、ある場合はS115に進む。
S112では、制御部11は印刷保証データとして記憶されている画像データの中から一つを取得する。
S113では、制御部11はプリンタ部14を制御して、S112で取得した画像データを印刷させる。印刷後、制御部11はその画像データを記憶部16から消去する。
S114では、制御部11は全ての印刷保証データの印刷が終了している場合は処理を終了し、未だ印刷していな印刷保証データがある場合はS112に戻って処理を繰り返す。
S115では、制御部11は「Replace Toner」状態の設定を停止設定から変更不可とする(禁止処理の一例)。
S116では、制御部11は印刷保証データとして記憶されている画像データの中から一つを取得する。
S117では、制御部11は、S116で取得した画像データの印刷に必要な各トナーの量、及び各現像ローラ36の回転数を算出し、その画像データをプリンタ部14に印刷させるといずれかの消耗品の累積の使用量が基準使用量を超えるか否かを判定する。
制御部は、いずれかの消耗品の累積の使用量が基準使用量を超えない場合はS118に進み、基準使用量を超える場合はS120に進む。
基準使用量を超える場合は後述するS118〜S119をスキップしてS120に進むので、消耗品の累積の使用量が基準使用量を超える前にプリンタ部14による印刷保証データの印刷が停止される。
なお、本実施形態では消耗品に多少余裕を残して印刷を停止するが、消耗品の累積の使用量が基準使用量に達するまで印刷を行ってもよい。ただし、その場合は画像を印刷している途中で基準使用量に達することになり、1枚のシート5に画像を印刷している途中で印刷が停止する。
S118では、制御部11はプリンタ部14を制御して、S116で取得した画像データを印刷させる。印刷後、制御部11はその画像データを記憶部16から消去する。
S119では、制御部11は全ての印刷保証データの印刷が終了している場合はS120に進み、未だ印刷していない印刷保証データがある場合はS116に戻って処理を繰り返す。
S120では、制御部11は「Replace Toner」状態の設定を停止設定から変更可能とする。
ここで、上述したフローチャートでは元の設定が停止設定である場合には全てのトナー及び現像ローラ36の差分が合計量以上であってもS115に進むことになるが、その場合は消耗品の累積の使用量が基準使用量を超える前に全ての印刷保証データが印刷されることになる。
(8)実施形態の効果
以上説明した本発明の実施形態1に係る複合機1によると、消耗品の累積の使用量が基準使用量を超える前に印刷保証データの印刷を停止させるので、印刷保証データの印刷品質が低下してしまうことを低減できる。
そして、印刷保証データの印刷を停止させた場合、印刷されなかった印刷保証データは、次回消耗品が交換された後に印刷されるので、印刷品質を低下させることなく印刷保証データを印刷させることができる。これにより、ユーザは画像データ(印刷保証データ)の内容をより確実に確認できる。
更に、複合機1によると、ユーザは消耗品の累積の使用量が基準使用量を超えた後もFAX部12で受信した画像データを継続してプリンタ部14に印刷させる継続設定を設定することができる。継続設定を設定した場合は、消耗品の累積の使用量が基準使用量を超えた後も継続してFAX部12で受信した画像データをプリンタ部14に印刷させるので、消耗品を無駄なく使用できる。
更に、複合機1によると、消耗品の累積の使用量と当該消耗品に設定されている基準使用量との差分が印刷保証データの印刷に必要な当該消耗品の量未満である場合は停止設定を設定するので、印刷品質が低下する前に印刷保証データの印刷を停止させることができる。
更に、複合機1によると、消耗品の累積の使用量と当該消耗品に設定されている基準使用量との差分が印刷保証データの印刷に必要な当該消耗品の量と印刷保証データを印刷する間に補正部によって実施される色ずれ補正に必要な当該消耗品の量との合計量未満である場合には停止設定を設定するので、印刷品質が低下する前に印刷保証データの印刷を停止させることができる。
更に、複合機1によると、停止設定を設定した場合は、印刷保証データの印刷が終了するまで操作部15での継続設定の設定を禁止するので、印刷保証データの印刷中に継続設定が設定されることがない。それにより、印刷品質が低下した後も印刷保証データが継続して印刷されてしまうことを低減できる。
更に、複合機1によると、印刷保証データの中に高解像度の画像データがある場合は停止設定を設定するので、高解像度の画像データの印刷品質が低下してしまうことを低減できる。
更に、複合機1によると、画像データは外部のFAX装置からFAX受信した画像データである。FAX装置の場合、画像データの印刷品質が低下してしまうと、その画像データの内容を確認するためには、その画像データをFAX送信した送信者に再送信を依頼しなければならない。このため、送信者の負担が増加する。外部のFAX装置からFAX受信した画像データを本実施形態に係る画像データとすると、ユーザが画像データの内容をより確実に確認できるので、送信者の負担を軽減できる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図10ないし図11によって説明する。
実施形態1ではいずれかの消耗品が新品に交換されると全ての消耗品について差分が合計量以上であるか否かを判定したが、実施形態2では累積の使用量が最も多い消耗品についてのみ判定する。
図10及び図11は、実施形態2に係る印刷保証データの印刷の流れを示すフローチャートである。ここでは実施形態1と実質的に同一の処理には同一の符号を付して説明は省略する。また、ここでは実施形態1と実質的に同一の処理の一部を省略して示している。
S201では、制御部11は、累積の使用量(Dcr)が最も多いトナーの累積の使用量をDcrx、全ての印刷保証データの印刷に必要なそのトナーの量(Dg)をDgx、全ての印刷保証データを印刷する間に実施される色ずれ補正に必要なそのトナーの量(Dc)をDcx、とする
S202では、制御部11は、累積の回転数(Rcr)が最も多い現像ローラ36の累積の回転数をRcrx、全ての印刷保証データの印刷に必要なその現像ローラ36の回転数(Rg)をRgx、全ての印刷保証データを印刷する間に実施される色ずれ補正に必要なその現像ローラ36の回転数(Rc)をRcx、とする。
S203では、制御部11は累積の使用量(Dcr)が最も多いトナーの累積の使用量(Dcrx)と基準使用量(Dthx)との差分(Dthx−Dcrx)が、印刷保証データの印刷に必要な当該トナーの量(Dgx)と印刷保証データを印刷する間に実施される色ずれ補正に必要な当該トナーの量(Dcx)との合計量(Dgx+Dcx)未満であるか否かを判定し、合計量未満である場合はS107に進み、合計量以上である場合はS204に進み、
S204では、制御部11は、累積の回転数(Rcr)が最も多い現像ローラ36の累積の回転数(Rcrx)と基準使用量(Rthx)との差分(Rthx−Rcrx)が、印刷保証データの印刷に必要な当該現像ローラ36の回転数(Rgx)と印刷保証データを印刷する間に実施される色ずれ補正に必要な当該現像ローラ36の回転数(Rcx)との合計数(Rgx+Rcx)未満であるか否かを判定し、合計数未満である場合はS115に進み、合計数以上である場合はS111に進む。
以上説明した実施形態2に係る複合機によると、消耗品の累積の使用量が基準使用量を超える前に印刷保証データの印刷を停止させるので、印刷保証データの印刷品質が低下してしまうことを低減できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では「消耗品の累積の使用量と基準使用量との差分が、印刷保証データの印刷に必要な当該消耗品の量と印刷保証データを印刷する間に実施される色ずれ補正に必要な当該消耗品の量との合計量未満である」か否かを消耗品が新品に交換された後に判断する場合を例に説明したが、この判断は、消耗品が交換される前に行うこともできる。
具体的には、各消耗品の基準使用量は700枚分に相当する量であるので、印刷保証データが700枚分を超えた時点で全ての消耗品について差分が合計量未満であることが確定する。このため、印刷保証データが700枚分を超えた時点で合計量未満であると判断してもよい。
(2)上記実施形態では消耗品としてトナー及び現像ローラ36を例に説明したが、消耗品はこれらに限られない。例えば感光ドラム34やベルト43であってもよい。感光ドラム34やベルト43も使用に伴って劣化し、ある程度使用されると交換が必要だからである。また、インクジェット方式で印刷を行う場合には、消耗品はインクであってもよい。
(3)上記実施形態では印刷保証データの印刷中はプリンタ機能、コピー機能、及び、FAX機能による印刷要求があっても印刷保証データの印刷が終了(あるいは停止)するまで印刷を保留する場合を例に説明したが、印刷保証データの印刷中もそれら各機能による印刷を行ってもよい。
ただし、その場合は消耗品が交換された直後においては差分が合計量以上であっても、上述した各機能による印刷に消耗品が用いられる結果、印刷保証データの印刷中に差分が合計量未満になってしまう可能性がある。
そのため、印刷保証データの印刷中に各機能による印刷を実行する場合は、再印刷用データに含まれる各画像データについて、その画像データの印刷を開始する前にその都度各消耗品について差分が印刷保証データ(既に印刷済みの分は除く)の印刷に必要な当該消耗品の量と印刷保証データを印刷する間に実施される色ずれ補正に必要な当該消耗品の量との合計量以上であるか否かを判定し、上記合計量以上である場合にその画像データを印刷するようにしてもよい。
また、上記各機能による印刷を保留する場合であっても、消耗品が交換された直後に差分が合計量未満であるか否かを判断するのではなく、再印刷用データに含まれる各画像データについて、その画像データの印刷を開始する前にその都度各消耗品について上記差分が上記合計量以上であるか否かを判定し、上記合計量以上である場合にその画像データを印刷するようにしてもよい。
(4)上記実施形態では継続設定、又は停止設定をユーザが設定できる場合を例に説明したが、継続設定、又は停止設定のどちらかに固定し、ユーザが設定を変えられないようにしてもよい。ただし、継続設定に固定されたとしても、印刷保証データについては消耗品の累積の使用量が当該消耗品に設定されている基準使用量を超える前に印刷を停止させるものとする。
(5)上記実施形態ではCMYK4色のトナーを用いて画像データをカラー印刷する複合機を例に説明したが、複合機はモノクロ印刷を行うものであってもよい。その場合は色ずれ補正は実質的に不要である。
(6)上記実施形態では印刷保証データに高解像度の画像データが含まれる場合は無条件に停止設定にする場合を例に説明したが、高画質の画像データが含まれている場合であっても、差分が合計量以上である場合は停止設定を設定しないようにしてもよい。
(7)上記実施形態では画像データとしてFAX部12で受信した画像データを例に説明したが、画像データはネットワークインタフェース17で外部のコンピュータから印刷ジョブとして受信した画像データであってもよい。また、スキャナ部13で読み取った画像データであってもよい。この場合スキャナ部13は受信部に相当する。あるいは、FAX部12で受信した画像データ及びネットワークインタフェース17で受信した画像データの両方であってもよい。
(8)上記実施形態では制御部と補正部とを一つのCPUによって実現する場合を例に説明したが、これらは互いに異なるCPU、若しくはASIC、その他の回路で構成することができる。
(9)上記実施形態ではいずれかの消耗品が新品に交換されると印刷保証データを印刷する処理を開始する場合を例に説明したが、使いかけの消耗品に交換された場合にも開始するようにしてもよい。その場合は、その使いかけの消耗品の累積の使用量(Dcr及びRcr)を何らかの手段で取得すればよい。例えば、トナー残量を検出するセンサを設け、新品時の量からトナー残量を減じることによって累積の使用量を取得してもよい。また、現像ローラ36の場合は回転数を記憶するチップを埋め込んでおき、そのチップから累積の回転数を取得してもよい。なお、トナーについてもチップから累積の使用量を取得してもよい。
(10)上記実施形態では印刷装置として複合機を例に説明したが、印刷装置はFAX機能を有する単機能のFAX装置であってもよいし、プリンタ機能を有する単機能のプリンタであってもよい。
1・・・複合機
5・・・シート
11・・・制御部
12・・・FAX部
13・・・スキャナ部
14・・・プリンタ部
15・・・操作部
16・・・記憶部
17・・・ネットワークインタフェース
20・・・給紙部
30・・・画像形成部
31・・・プロセスユニット
32・・・露光装置
33・・・スコロトロン帯電器
34・・・感光ドラム
35・・・トナーカートリッジ
36・・・各現像ローラ
36・・・現像ローラ
37・・・供給ローラ
38・・・転写ローラ
40・・・搬送機構
50・・・定着部
60・・・光電センサ

Claims (7)

  1. 画像データを受信する受信部と、
    印刷品質が低下しない累積の使用量の目安である基準使用量が設定されている1以上の消耗品を用いて被記録媒体に画像データを印刷する印刷部と、
    前記受信部で受信した画像データを前記印刷部に印刷させる制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記消耗品の累積の使用量が当該消耗品に設定されている前記基準使用量を超えると、前記基準使用量を超える前に前記受信部で受信して未だ前記印刷部に印刷させていない画像データ、及び、前記基準使用量を超えた後に前記受信部で受信した画像データを印刷保証データとして記憶装置に記憶させる印刷記憶処理と、
    前記消耗品が交換された後に前記印刷保証データを前記印刷部に印刷させる保証データ印刷処理であって、前記消耗品の累積の使用量が当該消耗品に設定されている前記基準使用量を超える前に前記印刷保証データの印刷を停止させる保証データ印刷処理と、
    を実行する、印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記消耗品の累積の使用量が当該消耗品に設定されている前記基準使用量を超えた後も継続して前記画像データを前記印刷部に印刷させる継続設定、又は、前記基準使用量を超えた場合は前記画像データを前記印刷部に印刷させない停止設定の設定を受け付ける受付部を備え、
    前記制御部は、前記印刷記憶処理において、
    前記受付部で前記継続設定の設定を受け付けた場合は、前記消耗品の累積の使用量が前記基準使用量を超えると、前記基準使用量を超える前に前記受信部で受信して未だ前記印刷部に印刷させていない画像データ、及び、前記基準使用量を超えた後に前記受信部で受信した前記画像データを前記印刷部に印刷させるとともに、当該画像データを前記印刷保証データとして記憶装置に記憶させ、
    前記受付部で前記停止設定の設定を受け付けた場合は、前記消耗品の累積の使用量が前記基準使用量を超えると、前記基準使用量を超える前に前記受信部で受信して未だ前記印刷部に印刷させていない画像データ、及び、前記基準使用量を超えた後に前記受信部で受信した前記画像データを前記印刷部に印刷させることなく代行受信データとして前記記憶装置に記憶させる、印刷装置。
  3. 請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記制御部は、
    前記消耗品が交換された後に前記消耗品の累積の使用量と当該消耗品に設定されている前記基準使用量との差分が前記印刷保証データの印刷に必要な当該消耗品の量未満である場合は前記停止設定を設定する設定処理を実行し、
    前記保証データ印刷処理において、前記停止設定が設定されている場合は、前記消耗品の累積の使用量が当該消耗品に設定されている前記基準使用量を超える前に前記印刷保証データの印刷を停止させる、印刷装置。
  4. 請求項3に記載の印刷装置であって、
    前記印刷部に所定のパターンを印刷させ、その印刷結果に基づいて前記印刷部の印刷動作を補正する補正部を備え、
    前記制御部は、前記設定処理において、前記消耗品の累積の使用量と当該消耗品に設定されている前記基準使用量との差分が、前記印刷保証データの印刷に必要な当該消耗品の量と前記印刷保証データを印刷する間に前記補正部によって実施される補正に必要な当該消耗品の量との合計量未満である場合は前記停止設定を設定する、印刷装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の印刷装置であって、
    前記制御部は、前記設定処理によって前記停止設定を設定した場合は、前記印刷保証データの印刷が終了するまで前記受付部での前記継続設定の設定を禁止する禁止処理を実行する、印刷装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
    前記制御部は、前記設定処理において、前記印刷保証データの中に高解像度の画像データがある場合は前記停止設定を設定する、印刷装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の印刷装置であって、
    当該印刷装置はファクシミリ装置であり、
    前記受信部は外部のファクシミリ装置から前記画像データをファクシミリ受信する、印刷装置。
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