JP2015196341A - 画像形成装置、露光器、及び露光制御方法 - Google Patents

画像形成装置、露光器、及び露光制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】発光素子群間の画像劣化を防止する画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、回転駆動される感光体ドラムと、回転中の感光体ドラムを露光して、その表面に画像を形成する露光ヘッドと、を備える。露光ヘッドは、感光体ドラムを露光する直線状に配列された複数の有機EL素子300a〜300pと、複数の有機EL素子300a〜300pを発光タイミングに応じて複数の発光素子グループに分け、発光素子グループ毎に時分割で発光させるコントローラと、を備える。発光素子グループAと有機EL素子300f、300h、300j、300lと発光素子グループBの有機EL素子300e、300g、300i、300kとが交互に配列される。
【選択図】図6

Description

本発明は、電子写真方式により画像形成を行うコピー機や複写機等の画像形成装置に関する。特に、画像形成装置内に備えられ、画像形成時に感光体を露光して静電潜像を形成する露光器に関する。
電子写真方式による画像形成装置には、複数の発光素子を備える長尺の露光ヘッド(露光器)により感光体ドラムを露光することで静電潜像を形成するものがある。発光素子には、LED(Light Emitting Diode)素子や有機EL(Electro-Luminescence)素子等の固体発光素子を用いることができる。露光ヘッドは、感光体ドラムの長手方向(回転軸方向)に配列した複数の発光素子(以下、「発光素子アレイ」という。)と、各発光素子の光を感光体ドラム上に結像するロッドレンズアレイとを備えて構成される。露光ヘッドは、回転する感光体ドラムに対して光を照射する。そのために、感光体ドラム上には感光体ドラムの周方向を走査方向として光スポットが形成される。
発光素子アレイの長さは、感光体ドラム上における画像形成領域の幅に応じて決まり、発光素子の間隔は、画像形成装置の解像度に応じて決まる。例えば、画像形成装置の解像度が1200[dpi(dot per inch)]の場合、形成される画像の画素間隔が21.1[μm](小数点2桁以降は省略)であるため、発光素子の間隔も21.1[μm]となる。このような露光ヘッドを用いた画像形成装置は、レーザビームをポリゴンモータで偏向走査するレーザ走査方式の画像形成装置と比較して、使用する部品数が少ないために装置の小型化、低コスト化が容易である。
このような画像形成装置には、感光体ドラムの被露光領域を複数の領域に分割し、領域毎に露光して静電潜像を形成するものがある。この場合、露光ヘッドが備える発光素子アレイは、各領域に対応する複数の発光素子群を備える。複数の発光素子群は、それぞれ対応する領域を露光するために、領域間のつなぎ目に濃度段差等の画像劣化が生じることがある。
特許文献1は、このような画像劣化を低減する技術を提案する。特許文献1では、隣接する発光素子群(LEDアレイ)間の発光素子が部分的にオーバラップするように、千鳥状に発光素子群を配置する。画像形成装置は、発光素子を選択的に発光させることで、発光素子群間(領域間)のつなぎ目を目立たなくした画像を生成することができる。
特開2012−161953号公報
発光素子群間の発光素子が部分的にオーバラップすることで、露光ヘッドは、その分、発光素子を多く備える必要がある。これはコストアップの要因になる。また、発光素子群が千鳥状に配置されるために、発光素子は、ロッドレンズアレイのレンズ中心に対して位置がずれる。そのために発光素子がレンズ中心に位置する場合と比べて、解像力が低下する。
本発明は、上記の問題に鑑み、発光素子を増やすことなく発光素子群間の画像劣化を防止する画像形成装置を提供することを主たる課題とする。
上記課題を解決する本発明の画像形成装置は、回転駆動される感光体と、回転中の前記感光体を露光して、その表面に画像を形成する露光器と、を備えており、前記露光器は、前記感光体を露光する直線状に配列された複数の発光素子と、前記複数の発光素子を発光タイミングに応じて複数の発光素子群に分け、発光素子群毎に時分割で発光させる制御手段と、を有し、第1の発光素子群の発光素子と第2の発光素子群の発光素子との少なくとも一部は、交互に配列されることを特徴とする。
本発明によれば、第1の発光素子群の発光素子と第2の発光素子群の発光素子との少なくとも一部が交互に配列されるために、発光素子を増やすことなく、発光素子群間の画像劣化を防止することができる。
画像形成装置の全体構成図。 (a)、(b)は露光ヘッドの構成説明図。 有機EL素子アレイの構成説明図。 (a)、(b)は有機EL素子アレイの構成説明図。 基板及びコントローラの接続関係図。 有機EL素子と配線パタンとの接続を説明する図。 制御信号のタイムチャート。 1ライン分の画像の例示図。 1ライン分の画像の例示図。
以下、実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態の画像形成装置は、露光器として、発光素子である複数の有機EL素子を基板上に配列した露光ヘッドを備える。露光ヘッドは、ドラム形状の感光体である感光体ドラムの表面を露光して静電潜像を形成する。露光ヘッドは、複数の有機EL素子のうち同時に発光する発光素子群を一つのグループとして、グループ毎(発光素子群毎)に順次発光する。隣接するグループにより露光する領域は少なくとも一部が重なっており、この重なった領域に位置する有機EL素子は、隣接するグループの有機EL素子と交互に配列される。そのためにこの領域を露光する有機EL素子は、隣接するグループの有機EL素子と交互に発光する。これにより、グループ間の濃度段差の発生による画像劣化を低減するこができる。なお、露光ヘッドの発光素子には、有機EL素子の他に、LED素子を用いてもよい。
<画像形成装置の構成>
図1は、本実施形態の画像形成装置の全体構成図である。画像形成装置は、スキャナ部500、作像部503、定着部504、及び給紙/搬送部505を備える。画像形成装置のこれらの構成要素は、図示しないコントローラにより動作を制御される。コントローラの制御により、以下に説明するスキャナ、作像、定着、給紙/搬送の各処理が円滑に行われる。
スキャナ部500は、原稿台上に載置された原稿に光を照射して原稿画像を光学的に読み取る。スキャナ部500は、読み取った原稿画像を電気信号に変換して画像データを生成する。
作像部503は、スキャナ部500で生成された画像データに応じて画像形成処理を行う。作像部503は、露光ヘッド106、感光体ドラム502、及び転写体ベルト511を備える。露光ヘッド106は、画像データに応じて光を出射して感光体ドラム502を露光する。露光ヘッド106は4個設けられる(露光ヘッド106a、106b、106c、106d)。露光ヘッド106に対応して、感光体ドラム502も4個設けられる。感光体ドラム502は、回転駆動され、帯電器により表面が帯電される。表面が帯電した感光体ドラム502は、回転中に露光ヘッド106により露光されることで、画像データに応じた静電潜像が形成される。静電潜像は、トナーにより現像される。これにより、感光体ドラム502の表面には、トナー像が形成される。
4個の感光体ドラム502は、各々、異なる色のトナーによりトナー像が形成される。本実施形態では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のトナー像が形成される。各感光体ドラム502に形成されたトナー像は、転写体ベルト511に、順次、重なるように転写される。これにより転写体ベルト511には、フルカラーのトナー像が形成される。転写後に各感光体ドラム502に残留する残トナーは回収される。
給紙/搬送部505は、画像形成用の用紙がセットされる給紙トレイ107、手差しトレイ509、及び外部給紙装置508を備えており、作像部503による画像形成処理のタイミングに合わせて用紙を作像部503に搬送する。給紙/搬送部505は、例えば、転写体ベルト511へのトナー像の転写終了のタイミングに合わせて、用紙を作像部503に搬送する。作像部503に搬送された用紙には、転写体ベルト511に形成されたトナー像が転写される。トナー像が転写された用紙は、定着部504に搬送される。
定着部504は、ローラやベルトの組み合わせによって構成され、ハロゲンヒータ等の熱源を備える。定着部504は、用紙に転写されたトナー像を熱と圧力により溶解、定着させる。定着部504でトナー像が定着された用紙は、排出ローラ510により、画像形成装置の外部に排出される。
<露光ヘッドの構成>
図2は、露光ヘッド106の構成説明図である。図2(a)は、感光体ドラム502に対する露光ヘッド106の配置を表す。図2(b)は、露光ヘッド106から出射される光の感光体ドラム502における集光状態を表す。露光ヘッド106及び感光体ドラム502は、各々、不図示の取り付け部材により画像形成装置に取り付けられる。
露光ヘッド106は、有機EL素子が複数並んだ発光素子アレイである有機EL素子アレイ601と、有機EL素子アレイ601が実装される基板602と、ロッドレンズアレイ603とを備える。有機EL素子アレイ601、基板602、及びロッドレンズアレイ603は、ハウジング604に取り付けられて一体構成される。露光ヘッド106は、単体で各スポット(露光位置)のピント調整及び光量調整を行うことができる。
有機EL素子アレイ601は、感光体ドラム502の回転軸方向Aに対して平行になるように、有機EL素子が並んで構成される。ロッドレンズアレイ603は、有機EL素子アレイ601の光を被照射面(感光体ドラム502の表面)に等倍の関係で照射する正立等倍の光学特性を有する光学系である。露光ヘッド106は、感光体ドラム502とロッドレンズアレイ603との間の距離、及びロッドレンズアレイ603と有機EL素子アレイ601との距離が、所定の焦点距離で互いに等しくなるように配置される。これにより、感光体ドラム502上に、有機EL素子の発光面形状と配列位置に応じて光が結像して光スポットが形成される。有機EL素子の発光面サイズが大きくなると、感光体ドラム502上の光スポットも大きくなる。また、有機EL素子の間隔を狭めることで、露光ヘッド106の書き込み解像度が高くなる。例えば有機EL素子が基板602上に21.16[μm]の間隔で配列される場合、露光ヘッド106の解像度は、解像度が1200[dpi]となる。
露光ヘッド106は、組み立て時に、焦点距離を合わせるためのピント調整及び有機EL素子毎の光量を合わせるための光量調整が行われる。ピント調整では、ロッドレンズアレイ603と有機EL素子アレイ601との距離が所望の値となるように、ロッドレンズアレイ603の取り付け位置の調整が行われる。光量調整では、各有機EL素子を順次発光させて、ロッドレンズアレイ603を介して集光させた光が所定の光量になるように各有機EL素子の駆動電流が調整される。
静電潜像の形成時には、露光ヘッド106からの光が感光体ドラム502の表面に照射される。感光体ドラム502は、周方向Bに回転する。そのために、露光ヘッド106から感光体ドラム502に照射される光は、周方向Bを走査方向として感光体ドラム502を走査する。
図3は、有機EL素子アレイ601の構成説明図である。有機EL素子300は、TFT(Thin Film Transistor)駆動部302、発光部306、及び電極パタン303、309により構成され、基板602上に、感光体ドラム502の回転軸方向Aに並んで配置される。TFT駆動部302は、コントローラから各発光部306の点灯を制御するための制御信号を取得し、取得した制御信号に応じて発光部306の点灯を制御する。有機EL素子アレイ601は、発光点毎にこのような有機EL素子300を備えるアクティブマトリックス駆動方式である。本実施形態の露光ヘッド106は、解像度に応じて発光点の密度が決定される。例えば1200[dpi]の解像度で画像形成を行う場合は、隣接する発光点の中心間の間隔が21.16[μm]となるように、発光点(有機EL素子300)が配列される。
図4は、有機EL素子300の構成説明図である。本実施形態ではボトムエミッション構造の有機EL素子を説明するが、これに限らずトップエミッション構造の有機EL素子を用いてもよい。
図4(a)は、基板602上の有機EL素子300の断面図である。本実施形態の基板602は、光透過率の高い透明なガラス素材で構成される。有機EL素子300で発生した光は、基板602側から出射される。基板602上には、TFT駆動部302と電極パタン303とが形成される。有機EL素子300がボトムエミッション構造で電極パタン303側から光が取り出されるため、電極パタン303は、ITO(Indium Tin Oxide)等の光透過率の高い金属酸化物膜により構成される。
電極パタン309は、有機EL素子300の発光部306を挟んで電極パタン303と対向する位置に形成され、基板602の接地層に接続される。電極パタン309は、光の取り出し方向とは逆に位置する。そのために電極パタン309は、ITO等の光透過率の高い材料を用いる必要はなく、Al(アルミニウム)等の導電性を有する金属酸化物膜により構成される。
有機EL素子300の発光部306は、正孔注入層304、正孔輸送層305、発光層313、電子輸送層307、及び電子注入層308から構成され、電極パタン303、309に印加された電圧に応じて発光する。
正孔注入層304は、MoO(三酸化モリブデン)やCuPc(銅フロタシアニン)等を材料として電極パタン303上に形成され、電極パタン303から印加された電圧に応じて正孔輸送層305に正孔を注入する。正孔輸送層305は、α−NPD(ナフチルフェニルジアミン)等を材料として正孔注入層304上に形成され、発光層313に正孔を供給する。
電子注入層308は、LiO(酸化リチウム)等を材料として電極パタン309下部に形成され、電極パタン309から印加された電圧に応じて電子輸送層307に電子を注入する。電子輸送層307は、Alq(トリスアルミニウム)等を材料として電子注入層308の下部に形成され、発光層313に電子を供給する。
発光層313は、電子輸送層307から供給された電子の量及び正孔注入層304から供給された正孔の量に応じて発光する。発光層313は、有機発光材料で形成される層であり、感光体ドラム502の感光特性に応じた波長領域で発光するような、公知の有機材料を用いて形成される。
発光部306、電極パタン303、309、及びTFT駆動部302は、レジスト膜311、312によって封止されており、内部への水分の混入を防ぎ、且つ電気的絶縁性を有する構造となっている。なお、封止方法としてはレジスト膜を成膜する方法以外に、ガラス素材で密封構造を作り、密封した空間に水分吸着剤などを封入するような公知の封止技術を用いてもよい。
このような発光部306は、発光層313の材料として低分子材料を用いる場合、真空蒸着法により製造される。真空蒸着法では、蒸発源によって気化した低分子の有機EL素子300の材料が、基板602上に密着したメタルマスクの開口部から浸透し膜形成を行う。各製造プロセスで用いるメタルマスクのマスクパターンを任意に設計することで、発光部306、TFT駆動部302、電極パタン303、309等を任意の設計値となるように製造することができる。発光層313の材料として高分子材料を用いる場合、発光層313をインクジェット印刷方式により成膜してもよい。インクジェット印刷方式では、高分子有機EL材料を所定の位置に塗布することにより、真空蒸着法と同様に、発光素子を任意の形状で製造することができる。
図4(b)は、TFT駆動部302の回路構成図である。TFT駆動部302は、2個のTFT401、403及びコンデンサ402を備える。
TFT401のソース電極には基準電圧Vrが入力され、ゲート電極にはチップセレクト信号Csが入力される。チップセレクト信号Csがオン状態になると、TFT401がオン状態になり、基準電圧VrがTFT401のドレイン電極に伝達されて、コンデンサ402が基準電圧Vrと略同電圧となるように充電される。TFT403は、ソース電極が電源に接続され、ゲート電極がコンデンサ402に接続されており、ゲート電圧に応じて安定した電圧をドレイン電極側に伝達する。TFT403のドレイン電極は有機EL素子300の発光部306に接続される。有機EL素子300は、チップセレクト信号Csがオン状態のときに、コンデンサ402に保持される基準電圧Vrに応じた駆動電圧で発光する。
このような構成を有する露光ヘッド106では、有機EL素子300毎(画素毎)にTFT駆動部302に対してチップセレクト信号Csと基準電圧Vrを入力することで、画素毎に光量を制御することができる。
図5は、有機EL素子アレイ601が実装された基板602及び有機EL素子アレイ601へ制御信号を入力するコントローラ610の接続関係図である。基板602上には、有機EL素子アレイ601と各有機EL素子300に対応した配線パタン608とが形成される。配線パタン608はコネクタ606、束線611を介してコントローラ610に接続される。コントローラ610はCPU(Central Processing Unit)を有しており、露光ヘッド106による露光制御を実行する。コントローラ610は、束線611、コネクタ606、及び配線パタン608を介して制御信号を有機EL素子アレイ601の各有機EL素子300に入力する。制御信号は、有機EL素子300の発光制御を行うための基準電圧Vr及びチップセレクト信号Csである。
図6は、有機EL素子300と配線パタン608との接続を説明する図である。図6では、16個の有機EL素子300a〜300pと、基準電圧Vr1−1〜1−8、チップセレクト信号Cs1−1、1−2を供給する配線パタン608との接続を説明する。16個の有機EL素子300a〜300pは、基準電圧Vr1−1〜1−8及びチップセレクト信号Cs1−1、1−2により発光制御される。
有機EL素子300a〜300d、300f、300h、300j、300lは、チップセレクト信号Cs1−1が入力される。チップセレクト信号Cs1−1が入力される発光素子群である有機EL素子300a〜300d、300f、300h、300j、300lを「発光素子グループA」とする。有機EL素子300e、300g、300i、300k、300m〜300pは、チップセレクト信号Cs1−2が入力される。チップセレクト信号Cs1−2が入力される発光素子群である有機EL素子300e、300g、300i、300k、300m〜300pを「発光素子グループB」とする。
感光体ドラム502の表面である被露光領域は、複数の領域に分割され、領域毎に対応する発光素子群により静電潜像が形成される。本実施形態では、発光素子群として、2つの発光素子グループA、Bについて説明するが、発光素子群は、更に多く設けられていてもよい。
このような露光ヘッド106は、発光素子グループAが露光する領域と発光素子グループBが露光する領域との少なくとも一部が重なることになる。この重なった領域では、発光素子グループAと発光素子グループBとの有機EL素子300が交互に配列される。図6では、有機EL素子300e〜300lが、発光素子グループAと発光素子グループBとの交互に配列される発光素子となる。
発光素子グループAと発光素子グループBとは、それぞれ入力されるチップセレクト信号Cs1−1、1−2がオン状態になると、発光可能になる。発光素子グループAと発光素子グループBとの重なる部分の有機EL素子300e〜300lには、チップセレクト信号Cs1−1、1−2が交互に入力されるように、配線パタン608が形成される。
基準電圧Vr1−1〜1−8は、発光素子グループA、Bの各々の一つの有機EL素子300に入力される。例えば、基準電圧Vr1−1は、発光素子グループAの有機EL素子300a及び発光素子グループBの有機EL素子300eに入力される。コントローラ610は、チップセレクト信号Cs1−1、1−2により、発光素子グループA、Bの一方を発光可能にし、基準電圧Vr1−1〜1−8により発光可能にした発光素子グループを発光させる。
このように基準電圧Vr1−1〜1−8の信号ラインとチップセレクト信号Cs1−1、1−2の信号ラインとを組み合わせて用いることで、基板602上の信号ライン数を削減することが可能となる。例えば、露光ヘッド106が有機EL素子300を80個備える場合、各々に独立して信号ラインを設けると、信号ラインは80本必要になる。80個の有機EL素子300を10の発光素子群に分割すると、チップセレクト信号の信号ラインが10本、基準電圧の信号ラインが8本の合計18本の信号ラインにより、すべての有機EL素子300の発光制御が可能となる。そのために、配線パタン608に必要な信号ラインの数を削減でき、基板602の面積を小さくすることができる。
図7は、有機EL素子300を駆動する制御信号(基準電圧Vr1−1〜1−8、チップセレクト信号Cs1−1、1−2)のタイムチャートである。
期間T1では、チップセレクト信号Cs1−1がオン状態になり、発光素子グループAの有機EL素子300a〜300d、300f、300h、300j、300lが発光可能になる。発光素子グループAの有機EL素子300a〜300d、300f、300h、300j、300lは、基準電圧D−a〜D−d、D−f、D−h、D−j、D−lが入力されて、発光量が制御される。これにより感光体ドラム502の発光素子グループAに対応する領域が露光されて、静電潜像が形成される。
期間T2では、チップセレクト信号Cs1−2がオン状態になる、発光素子グループBの有機EL素子300e、300g、300i、300k、300m〜300pが発光可能になる。発光素子グループBの有機EL素子300e、300g、300i、300k、300m〜300pは、基準電圧D−e、D−g、D−i、D−k、D−m〜D−pが入力されて、発光量が制御される。これにより感光体ドラム502の発光素子グループBに対応する領域が露光されて、静電潜像が形成される。
このように各発光素子群は、異なる発光タイミングにより時分割で発光制御される。つまり、有機EL素子300は、発光タイミングに応じて発光素子群にグループ分けされる。期間T3では、感光体ドラム502が、1ライン分(例えば1200[dpi]分)露光される。各期間のタイミングは、感光体ドラム502上で所定のライン間隔となるように、感光体ドラム502の回転速度に応じて決定される。
図8は、1ライン分の画像形成時の画像の例示図である。図8では、36個の直線状に並ぶ有機EL素子300が、各々12個ずつ、3つの発光素子グループA、B、Cに分けて発光制御される。3つの発光素子グループA、B、Cが、図7に示す通りに時分割で順次発光制御されて、1ライン分の画像を形成する。発光素子グループAと発光素子グループBとの重なる部分では、4個の発光素子グループAの有機EL素子300と4個の発光素子グループBの有機EL素子300とが交互に並ぶ。発光素子グループBと発光素子グループCとの重なる部分では、4個の発光素子グループBの有機EL素子300と4個の発光素子グループCの有機EL素子300とが交互に並ぶ。
発光素子グループA、B、Cが時分割で順次発光制御され、感光体ドラム502が回転するために、発光素子グループA、B、C毎に有機EL素子300の露光位置(画像形成位置)が感光体ドラム502の周方向Bにずれる。その結果、発光素子グループA、B、Cにより形成される1ライン分の画像は、以下のようになる。即ち、発光素子グループAにより、感光体ドラム502の回転軸方向Aに直線状に連続して8画素分の画像が形成される。発光素子グループAと発光素子グループBとの重なる部分では、回転軸方向Aに千鳥状に8画素分の画像が形成される。発光素子グループBにより、回転軸方向Aに直線状に連続して4画素分の画像が形成される。発光素子グループBと発光素子グループCとの重なる部分では、回転軸方向Aに千鳥状に8画素分の画像が形成される。発光素子グループCにより、回転軸方向Aに直線状に連続して8画素分の画像が形成される。
このように、発光素子グループA、B、Cの重なる部分では、千鳥状の画像が形成される。従来は、有機EL素子300が12個ずつ順に発光するために、感光体ドラム502には、12画素ずつ周方向Bに階段状に1ライン分の画像が形成され、これが濃度段差の要因となっていた。本実施形態では、重なる部分が千鳥状の画像になるために、発光素子グループA、B、Cによる画像が徐々に感光体ドラム502の周方向Bにシフトするような画像になる。これにより、発光素子グループA、B、Cの重なる部分の濃度段差による画像劣化を軽減することができる。
各発光素子グループA、B、Cの重なる部分の有機EL素子300の数は、8個である必要はない。各発光素子グループA、B、Cの少なくとも一部、例えば2個以上(各発光素子グループから1個以上ずつ)が交互に並べば、濃度段差による画像劣化を軽減する効果が期待できる。また、各発光素子グループA、B、Cのすべての有機EL素子300が重なる部分の有機EL素子300のように交互に発光制御される構成であってもよい。この場合、図9に示すように、感光体ドラム502の周方向Bに徐々にシフトするように、1ラインの画像がすべての千鳥状に形成される。このような画像は、濃度段差による画像劣化の軽減効果がさらに高くなる。
106…露光ヘッド、502…感光体ドラム、601…有機EL素子アレイ、602…基板、603…ロッドレンズ、604…ハウジング、606…コネクタ、608…配線パタン、610…コントローラ、611…束線、300…有機EL素子、302,820,821…TFT駆動部、303,309…電極パタン、306…発光部

Claims (10)

  1. 回転駆動される感光体と、
    回転中の前記感光体を露光して、その表面に画像を形成する露光器と、を備えており、
    前記露光器は、
    前記感光体を露光する直線状に配列された複数の発光素子と、
    前記複数の発光素子を発光タイミングに応じて複数の発光素子群に分け、発光素子群毎に時分割で発光させる制御手段と、を有し、
    第1の発光素子群の発光素子と第2の発光素子群の発光素子との少なくとも一部は、交互に配列されることを特徴とする、
    画像形成装置。
  2. 前記露光器は、前記発光素子群毎に発光させることで、前記感光体の対応する領域毎に画像を形成することを特徴とする、
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の発光素子群が画像を形成する領域と前記第2の発光素子群が画像を形成する領域との少なくとも一部が重なっており、重なった部分を露光する前記第1の発光素子群の発光素子と前記第2の発光素子群の発光素子とが交互に配列されることを特徴とする、
    請求項2記載の画像形成装置。
  4. 交互に配列される前記第1の発光素子群の発光素子と前記第2の発光素子群の発光素子との少なくとも前記一部は、前記感光体を千鳥状に露光することを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれか1項記載の画像形成装置。
  5. 前記複数の発光素子は、前記感光体の回転軸方向に直線状に配列され、
    前記第1の発光素子群は、直線状に連続した発光素子と前記第2の発光素子群の発光素子と交互に配列される発光素子とを含み、
    前記第2の発光素子群は、直線状に連続した発光素子と前記第1の発光素子群の発光素子と交互に配列される発光素子とを含むことを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれか1項記載の画像形成装置。
  6. 前記複数の発光素子は、前記感光体の回転軸方向に直線状に配列され、
    前記第1の発光素子群の発光素子と前記第2の発光素子群の発光素子とは、交互に配列されることを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれか1項記載の画像形成装置。
  7. 感光体を露光する直線状に配列された複数の発光素子と、
    前記複数の発光素子を発光タイミングに応じて複数の発光素子群に分け、発光素子群毎に時分割で発光させる制御手段と、を有し、
    第1の発光素子群の発光素子と第2の発光素子群の発光素子との少なくとも一部は、交互に配列されることを特徴とする、
    露光器。
  8. 前記制御手段は、前記発光素子を発光可能にする制御信号を、前記発光素子群毎に異なるタイミングで入力することを特徴とする、
    請求項7記載の露光器。
  9. 前記制御手段は、前記発光素子の発光量を制御する基準電圧を、前記第1の発光素子群及び前記第2の発光素子群の各々の一つの発光素子に入力することを特徴とする、
    請求項7又は8記載の露光器。
  10. 直線状に配列されて感光体を露光する複数の発光素子と、前記複数の発光素子を複数の発光素子群に分けて発光素子群毎に発光させる制御手段と、を備えた露光器により実行される方法であって、
    前記制御手段が、第1の発光素子群の発光素子を発光させた後に、前記第1の発光素子群の発光素子の少なくとも一部と交互に並ぶ発光素子を有する第2の発光素子群を発光させることで、前記感光体に画像を形成することを特徴とする、
    露光制御方法。
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