JP2015214092A - 画像形成装置、露光器、及び画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置、露光器、及び画像形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】発光素子の素子劣化を低減した露光器を備える画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、複数の第1有機EL素子300aが配列された第1有機EL素子列601aと、複数の第2有機EL素子300bが配列された第2有機EL素子列601bとを有する露光ヘッドを備える。第1有機EL素子300aの発光面サイズは、第2有機EL素子300bの発光面サイズよりも大きい。第1有機EL素子列601a及び第2有機EL素子列601bから出射される光により感光体ドラムに画像が形成される。所定の範囲内の画像の画素毎の色が同色であれば第1有機EL素子列601aが発光し、画素の少なくとも一部が異なる色であれば第2有機EL素子列601bが発光する。【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真方式により画像形成を行うコピー機や複写機等の画像形成装置に関する。特に、画像形成装置内に備えられ、画像形成時に感光体を露光して静電潜像を形成する露光器に関する。
電子写真方式による画像形成装置には、複数の発光素子を備える長尺の露光ヘッド(露光器)により感光体ドラムを露光することで静電潜像を形成するものがある。発光素子には、LED(Light Emitting Diode)素子や有機EL(Electro-Luminescence)素子等の固体発光素子を用いることができる。露光ヘッドは、感光体ドラムの長手方向(回転軸方向)に配列した複数の発光素子(以下、「発光素子列」という。)と、各発光素子の光を感光体ドラム上に結像するロッドレンズアレイとを備えて構成される。露光ヘッドは、回転する感光体ドラムに対して光を照射する。そのために、感光体ドラム上には感光体ドラムの周方向を走査方向として光スポットが形成される。
発光素子列の長さは、感光体ドラム上における画像形成領域の幅に応じて決まり、発光素子の間隔は、画像形成装置の解像度に応じて決まる。例えば、画像形成装置の解像度が1200[dpi(dot per inch)]の場合、形成される画像の画素間隔が21.1[μm](小数点2桁以降は省略)であるため、発光素子の間隔も21.1[μm]となる。このような露光ヘッドを用いた画像形成装置は、レーザビームをポリゴンモータで偏向走査するレーザ走査方式の画像形成装置と比較して、使用する部品数が少ないために装置の小型化、低コスト化が容易である。
発光素子は、長期間発光することで素子劣化を起こして発光量が低下する。露光ヘッドの各発光素子は、使用頻度によって素子劣化の度合いが異なる、そのために、発光素子毎に発光量のばらつきが生じ、濃度むらや画像スジの発生の原因となる。このような発光量のばらつきに対して、特許文献1は、各発光素子の点灯時間を累積し、累積点灯時間から予測した発光量の低下量に基づいて光量補正を行う発明を提案する。
特開2007−62020号公報
発光素子の累積点灯時間に応じて光量補正を行う場合、各発光素子の点灯時間を累積するためのカウンタ回路が必要となる。カウンタ回路は、発光素子数(例えばA3サイズの画像を形成する場合に約14000個)に対応し、且つ画像形成装置の耐用年数に対応する回路規模が必要になる。そのために、カウンタ回路の回路規模が増大し、コストアップの原因となる。また、発光素子の発光量の低下は、使用環境や個体のばらつきにより正確に予測することが困難であり、累積点灯時間から予測した発光量の低下量に基づく光量補正では、補正誤差が発生しやすい。
本発明は、上記の問題に鑑み、発光素子の素子劣化を低減して、濃度むらや画像スジの発生を抑制する露光器を備えた画像形成装置を提供することを主たる課題とする。
上記課題を解決する本発明の画像形成装置は、複数の第1の発光素子が配列された第1の発光素子列と、前記第1の発光素子とは発光面サイズが異なる複数の第2の発光素子が配列された第2の発光素子列と、前記第1の発光素子列及び前記第2の発光素子列から出射される光により画像が形成される感光体と、前記画像の画素毎の色を表す画像データに応じて、前記第1の発光素子列及び前記第2の発光素子列のいずれかを発光させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、発光面サイズの異なる第1、第2の発光素子を用いることで、発光素子の素子劣化を低減して、濃度むらや画像スジの発生を抑制させる。
画像形成装置の全体構成図。 (a)、(b)は露光ヘッドの構成説明図。 有機EL素子列の構成説明図。 (a)、(b)は有機EL素子列の構成説明図。 基板及びコントローラの接続関係図。 制御信号のタイムチャート。 有機EL素子列により形成される画像の位置の説明図。 画像データの振り分け処理を表すフローチャート。
以下、添付の図面を参照して実施形態を詳細に説明する。
本実施形態では、画像形成装置が、画像を形成する際の画素サイズに対応した発光面サイズを有する発光素子に加えて、この発光素子よりも発光面サイズの大きい発光素子を備える露光器を用いる。画像形成の際には、発光面サイズの大きい発光素子を優先的に使用することで、発光素子の劣化を抑制する。
<画像形成装置の構成>
図1は、本実施形態の画像形成装置の全体構成図である。画像形成装置は、スキャナ部500、作像部503、定着部504、及び給紙/搬送部505を備える。画像形成装置のこれらの構成要素は、図示しないコントローラにより動作を制御される。コントローラの制御により、以下に説明するスキャナ、作像、定着、給紙/搬送の各処理が円滑に行われる。
スキャナ部500は、原稿台上に載置された原稿に光を照射して原稿画像を光学的に読み取る。スキャナ部500は、読み取った原稿画像を電気信号に変換して画像データを生成する。画像データは、形成する画像の画素毎の色等を表す。
作像部503は、スキャナ部500で生成された画像データに応じて画像形成処理を行う。作像部503は、露光ヘッド106、感光体ドラム502、及び転写体ベルト511を備える。露光ヘッド106は、画像データに応じて光を出射して感光体ドラム502を露光する。露光ヘッド106は4個設けられる(露光ヘッド106a、106b、106c、106d)。露光ヘッド106に対応して、感光体ドラム502も4個設けられる。感光体ドラム502は、回転駆動され、帯電器により表面が帯電される。表面が帯電した感光体ドラム502は、回転中に露光ヘッド106により露光されることで、画像データに応じた静電潜像が形成される。静電潜像は、トナーにより現像される。これにより、感光体ドラム502の表面には、トナー像が形成される。
4個の感光体ドラム502は、各々、異なる色のトナーによりトナー像が形成される。本実施形態では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のトナー像が形成される。各感光体ドラム502に形成されたトナー像は、転写体ベルト511に、順次、重なるように転写される。これにより転写体ベルト511には、フルカラーのトナー像が形成される。転写後に各感光体ドラム502に残留する残トナーは回収される。
給紙/搬送部505は、画像形成用の用紙がセットされる給紙トレイ107、手差しトレイ509、及び外部給紙装置508を備えており、作像部503による画像形成処理のタイミングに合わせて用紙を作像部503に搬送する。給紙/搬送部505は、例えば、転写体ベルト511へのトナー像の転写終了のタイミングに合わせて、用紙を作像部503に搬送する。作像部503に搬送された用紙には、転写体ベルト511に形成されたトナー像が転写される。トナー像が転写された用紙は、定着部504に搬送される。
定着部504は、ローラやベルトの組み合わせによって構成され、ハロゲンヒータ等の熱源を備える。定着部504は、用紙に転写されたトナー像を熱と圧力により溶解、定着させる。定着部504でトナー像が定着された用紙は、排出ローラ510により、画像形成装置の外部に排出される。
<露光ヘッドの構成>
図2は、露光ヘッド106の構成説明図である。図2(a)は、感光体ドラム502に対する露光ヘッド106の配置を表す。図2(b)は、露光ヘッド106から出射される光の感光体ドラム502における集光状態を表す。露光ヘッド106及び感光体ドラム502は、各々、不図示の取り付け部材により画像形成装置に取り付けられる。
露光ヘッド106は、有機EL素子が複数並んだ発光素子列である有機EL素子列601と、有機EL素子列601が実装される長尺形状の基板602と、ロッドレンズアレイ603とを備える。有機EL素子列601、基板602、及びロッドレンズアレイ603は、ハウジング604に取り付けられて一体構成される。露光ヘッド106は、単体で各スポット(露光位置)のピント調整及び光量調整を行うことができる。
有機EL素子列601は、感光体ドラム502の回転軸方向Aに対して平行になるように、有機EL素子が並んで構成される。ロッドレンズアレイ603は、有機EL素子列601の光を被照射面(感光体ドラム502の表面)に等倍の関係で照射する正立等倍の光学特性を有する光学系である。露光ヘッド106は、感光体ドラム502とロッドレンズアレイ603との間の距離、及びロッドレンズアレイ603と有機EL素子列601との距離が、所定の焦点距離で互いに等しくなるように配置される。これにより、感光体ドラム502上に、有機EL素子の発光面形状と配列位置に応じて光が結像して光スポットが形成される。有機EL素子の発光面サイズが大きくなると、感光体ドラム502上の光スポットも大きくなる。また、有機EL素子の間隔を狭めることで、露光ヘッド106の書き込み解像度が高くなる。例えば有機EL素子が基板602上に21.16[μm]の間隔で配列される場合、露光ヘッド106の解像度は、解像度が1200[dpi]となる。
露光ヘッド106は、組み立て時に、焦点距離を合わせるためのピント調整及び有機EL素子毎の光量を合わせるための光量調整が行われる。ピント調整では、ロッドレンズアレイ603と有機EL素子列601との距離が所望の値となるように、ロッドレンズアレイ603の取り付け位置の調整が行われる。光量調整では、各有機EL素子を順次発光させて、ロッドレンズアレイ603を介して集光させた光が所定の光量になるように各有機EL素子の駆動電流が調整される。
静電潜像の形成時には、露光ヘッド106からの光が感光体ドラム502の表面に照射される。感光体ドラム502は、周方向Bに回転する。そのために、露光ヘッド106から感光体ドラム502に照射される光は、周方向Bを走査方向として感光体ドラム502を走査する。
図3は、有機EL素子列601の構成説明図である。有機EL素子列601は、発光点毎にTFT(Thin Film Transistor)駆動部を有するアクティブマトリックス駆動方式である。本実施形態では、有機EL素子列601が、第1有機EL素子列601a及び第2有機EL素子列601bの2列の発光素子列を備える。第1有機EL素子列601aの第1有機EL素子300a及び第2有機EL素子列601bの第2有機EL素子300bは、同じ構成であり、TFT駆動部302、発光部306、及び電極パタン303、309により構成される。但し、第1有機EL素子300aと第2有機EL素子300bとでは、発光部306の発光面サイズが異なる。図3の例では、第1有機EL素子300aの発光部306が、第2有機EL素子300bの発光部306の縦横各4倍の大きさに構成される。
第2有機EL素子300bの発光部306(306−b1〜)は、基板602の長手方向に所定の間隔で連続して配列され、感光体ドラム502に1ライン分の画像を形成する。例えば、1200[dpi]の解像度で画像形成を行う場合、隣接する発光点の中心間の間隔が21.16[μm]となるように、発光点(発光部306)が配列される。第2有機EL素子300bの発光面サイズは、画素サイズと略同サイズであり、1個の発光部306により1画素の画像が形成される。
第1有機EL素子300aの発光部306(306−a1〜)は、基板602の長手方向に、第2有機EL素子列601bに平行に、所定の間隔で連続して配列される。本実施形態では、各発光部306の発光面のサイズは、基板602の長手方向の辺Xの長さ及び辺Xに直交する辺Yの長さが、第2有機EL素子300bの中心間隔の4倍の84.64[μm」である。これにより、第1有機EL素子300aは、1素子で16画素の画像を一度に形成することができる。
チップセレクト信号Cs−a1及び基準電圧Vr−a1〜Vr−a4は、第1有機EL素子列601aの各第1有機EL素子300aを駆動制御するための制御信号である。チップセレクト信号Cs−b1、Cs−b2及び基準電圧Vr−b1〜Vr−b4は、第2有機EL素子列601bの各第2有機EL素子300bを駆動制御するための制御信号である。各制御信号の詳細については後述する。
図4は、有機EL素子300の構成説明図である。本実施形態ではボトムエミッション構造の有機EL素子を説明するが、これに限らずトップエミッション構造の有機EL素子を用いてもよい。
図4(a)は、基板602上の有機EL素子300の断面図である。本実施形態の基板602は、光透過率の高い透明なガラス素材で構成される。有機EL素子300で発生した光は、基板602側から出射される。基板602上には、TFT駆動部302と電極パタン303とが形成される。有機EL素子300がボトムエミッション構造で電極パタン303側から光が取り出されるため、電極パタン303は、ITO(Indium Tin Oxide)等の光透過率の高い金属酸化物膜により構成される。
電極パタン309は、有機EL素子300の発光部306を挟んで電極パタン303と対向する位置に形成され、基板602の接地層に接続される。電極パタン309は、光の取り出し方向とは逆に位置する。そのために電極パタン309は、ITO等の光透過率の高い材料を用いる必要はなく、Al(アルミニウム)等の導電性を有する金属酸化物膜により構成される。
有機EL素子300の発光部306は、正孔注入層304、正孔輸送層305、発光層313、電子輸送層307、及び電子注入層308から構成され、電極パタン303、309に印加された電圧に応じて発光する。
正孔注入層304は、MoO(三酸化モリブデン)やCuPc(銅フロタシアニン)等を材料として電極パタン303上に形成され、電極パタン303から印加された電圧に応じて正孔輸送層305に正孔を注入する。正孔輸送層305は、α−NPD(ナフチルフェニルジアミン)等を材料として正孔注入層304上に形成され、発光層313に正孔を供給する。
電子注入層308は、LiO(酸化リチウム)等を材料として電極パタン309下部に形成され、電極パタン309から印加された電圧に応じて電子輸送層307に電子を注入する。電子輸送層307は、Alq(トリスアルミニウム)等を材料として電子注入層308の下部に形成され、発光層313に電子を供給する。
発光層313は、電子輸送層307から供給された電子の量及び正孔注入層304から供給された正孔の量に応じて発光する。発光層313は、有機発光材料で形成される層であり、感光体ドラム502の感光特性に応じた波長領域で発光するような、公知の有機材料を用いて形成される。
発光部306、電極パタン303、309、及びTFT駆動部302は、レジスト膜311、312によって封止されており、内部への水分の混入を防ぎ、且つ電気的絶縁性を有する構造となっている。なお、封止方法としてはレジスト膜を成膜する方法以外に、ガラス素材で密封構造を作り、密封した空間に水分吸着剤などを封入するような公知の封止技術を用いてもよい。
このような発光部306は、発光層313の材料として低分子材料を用いる場合、真空蒸着法により製造される。真空蒸着法では、蒸発源によって気化した低分子の有機EL素子300の材料が、基板602上に密着したメタルマスクの開口部から浸透し膜形成を行う。各製造プロセスで用いるメタルマスクのマスクパターンを任意に設計することで、有機EL素子、TFT駆動部302、電極パタン303、309等を任意の設計値となるように製造することができる。発光部306の発光層313の材料として高分子材料を用いる場合、発光層313をインクジェット印刷方式により成膜してもよい。インクジェット印刷方式では、高分子有機EL材料を所定の位置に塗布することにより、真空蒸着法と同様に、発光素子を任意の形状で製造することができる。
図4(b)は、TFT駆動部302の回路構成図である。TFT駆動部302は、2個のTFT401、403及びコンデンサ402を備える。
TFT401のソース電極には基準電圧Vrが入力され、ゲート電極にはチップセレクト信号Csが入力される。チップセレクト信号Csがオン状態になると、TFT401がオン状態になり、基準電圧VrがTFT401のドレイン電極に伝達されて、コンデンサ402が基準電圧Vrと略同電圧となるように充電される。TFT403は、ソース電極が電源に接続され、ゲート電極がコンデンサ402に接続されており、ゲート電圧に応じて安定した電圧をドレイン電極側に伝達する。TFT403のドレイン電極は有機EL素子300の発光部306に接続される。有機EL素子300は、チップセレクト信号Csがオン状態となったときにコンデンサ402に保持される基準電圧Vrに応じた駆動電圧で発光する。
このような構成を有する露光ヘッド106では、有機EL素子300毎(画素毎)にTFT駆動部302に対してチップセレクト信号Csと基準電圧Vrを入力することで、画素毎に光量を制御することができる。
図5は、有機EL素子列601が実装された基板602及び有機EL素子列601へ制御信号を入力するコントローラ610の接続関係図である。基板602上には、第1、第2有機EL素子列601a、601b及び配線パタン608a、608bが形成される。配線パタン608aは第1有機EL素子列601aに接続され、配線パタン608bは第2有機EL素子列601bに接続される。配線パタン608a、608bは、コネクタ606を介してコントローラ610に接続される。コントローラ610はCPU(Central Processing Unit)を備えており、制御信号を有機EL素子列601に入力して発光タイミングの制御を行う。
図6は、有機EL素子列601を駆動する制御信号(基準電圧Vr−a1〜Vr−a4、Vr−b1〜Vr−b4、チップセレクト信号Cs−a1、Cs−b1〜Cs−b4)のタイミングチャートである。このタイミングチャートでは、第1有機EL素子列601aが4個の第1有機EL素子300aを備え、第2有機EL素子列601bが16個の第2有機EL素子300bを備える場合について説明する。コントローラ610は、制御信号により、第1有機EL素子列601aの第1有機EL素子300a及び第2有機EL素子列601bの第2有機EL素子300bを、基板602の左端部から右端部方向に順次切り替えながら時分割で発光させる。
期間T1では、第1有機EL素子列601aの第1有機EL素子300a(発光部306−a1〜306−a4)及び第2有機EL素子列601bの第2有機EL素子300b(発光部306−b1〜306−b4)に対して発光制御が行われる。チップセレクト信号Cs−a1がオン状態になり、第1有機EL素子列601aの発光部306−a1〜306−a4が発光可能になる。発光部306−a1〜306−a4に個別に入力される基準電圧Vr−a1〜Vr−a4により、発光部306−a1〜306−a4の発光量が設定される。また、チップセレクト信号Cs−b1がオン状態になり、第2有機EL素子列601bの発光部306−b1〜306−b4が発光可能になる。発光部306−b1〜306−b4に個別に入力される基準電圧Vr−b1〜Vr−b4により、発光部306−b1〜306−b2の発光量が設定される。
期間T2では、第2有機EL素子列601bの第2有機EL素子300b(発光部306−b5〜306−b8)に対して発光制御が行われる。チップセレクト信号Cs−b2がオン状態になり、第2有機EL素子列601bの発光部306−b5〜306−b8が発光可能になる。発光部306−b5〜306−b8に個別に入力される基準電圧Vr−a1〜Vr−a4により、発光部306−b5〜306−b8の発光量が設定される。以降、期間T3では第2有機EL素子列601bの第2有機EL素子300b(発光部306−b9〜306−b12)が発光制御される。期間T4では第2有機EL素子列601bの第2有機EL素子300b(発光部306−b13〜306−b16)が発光制御される。このように第2有機EL素子列601bの各第2有機EL素子300bは、4個ずつ順次発光制御される。
第1有機EL素子列601aは、期間T2〜T3の間、消灯状態となる。上記の通り、第1有機EL素子300aの発光面サイズは、第2有機EL素子300bの16倍であり、1回の発光により16画素の画像を形成する。そのために、第1有機EL素子300aは,第2有機EL素子300bに対して1/16の頻度で発光するように制御される。
図6では、期間T1〜T4で1ライン分の画像形成を行う。各期間は、感光体ドラム502上で有機EL素子列601により形成される1ライン分の画像が所定のライン間隔となるように、感光体ドラム502の回転速度に応じて決定される。なお、第1有機EL素子列601aと第2有機EL素子列601bとは感光体ドラム502の回転軸方向に並列に配列されるため、感光体ドラム502の回転方向(周方向)に対して画像を形成するタイミングが異なる。コントローラ610は、第1有機EL素子列601aと第2有機EL素子列601bとの間隔に応じて、各画素の画像形成位置が一致するように、画像データを所定期間単位で時間シフトさせる。
発光面サイズの異なる有機EL素子を用いて画像形成する場合、発光面サイズが大きい有機EL素子で形成可能な画像については、発光面サイズの大きい有機EL素子を優先して用いる。図7は、第1有機EL素子列601a及び第2有機EL素子列601bにより形成される画像の位置の説明図である。
第1有機EL素子列601aは、第1有機EL素子300a−1〜300a−3により、感光体ドラム502の回転軸方向に12画素分の画像を一度に形成する。同時に、第1有機EL素子300a−1〜300a−3は、感光体ドラム502の周方向に、それぞれ4画素分の画像を形成する。第2有機EL素子列601bは、第2有機EL素子300b−1〜300b−12により、感光体ドラム502の回転軸方向に12画素分の画像を一度に形成する。第2有機EL素子300b−1〜300b−12は、感光体ドラム502の周方向に、それぞれ1画素分の画像を形成する。上記の通り、コントローラ610が画像データを所定期間単位で時間シフトさせるために、第1有機EL素子列601aと第2有機EL素子列601bとで形成される各画像が感光体ドラム502上で重なる。
第1有機EL素子300a−1〜300a−3は、それぞれ(4×4)画素に対して画像形成を一度に行うため、該(4×4)画素内に異なる色の画素があれば正確な画像の形成ができない。そのために、(4×4)画素内に異なる色の画素がある場合、第2有機EL素子300b−1〜300b−12を用いて画像形成が行われる。なお、第1有機EL素子300a−1〜300a−3により画像が形成される場合、第2有機EL素子300b−1〜300b−12は、消灯状態になるように基準電圧Vrにより発光量が制御される。
図7の例では、(12×12)画素の範囲内に菱形の画像を形成している。菱形内部の(4×8)画素は、第1有機EL素子300a−2により画像形成が可能な領域である。つまり、画素(X5,Y3)と画素(X8,Y10)とを頂点とする長方形は、第1有機EL素子300a−2により画像が形成される。その周辺の画素については、第1有機EL素子300a−1〜300a−3により画像が形成できない。そのために、周辺の画素は、第2有機EL素子300−b2〜11により画像が形成される。つまり、画素(X2,Y6)及び画素(X2,Y7)は第2有機EL素子300−b2で画像が形成される。画素(X3,Y5)〜画素(X3,Y8)は第2有機EL素子300−b3で画像が形成される。画素(X4,Y4)〜画素(X4,Y9)は第2有機EL素子300−b4で画像が形成される。画素(X6,Y2)及び画素(X6,Y11)は第2有機EL素子300−b6で画像が形成される。画素(X7,Y2)及び画素(X7,Y11)は第2有機EL素子300−b7で画像が形成される。画素(X9,Y4)〜画素(X9,Y9)は第2有機EL素子300−b9で画像が形成される。画素(X10,Y5)〜画素(X10,Y8)は第2有機EL素子300−b10で画像が形成される。画素(X11,Y6)及び画素(X11,Y7)は第2有機EL素子300−b11で画像が形成される。
コントローラ610は、画像形成前に第1有機EL素子列601aと第2有機EL素子列601bとのいずれで画像形成を行うかを決めて、画像データを振り分ける。コントローラ610は、画像形成時に、振り分けた画像データに基づいて第1有機EL素子列601a及び第2有機EL素子列601bに制御信号を送信する。図8は、このような画像データの振り分け処理を表すフローチャートである。画像データの振り分けは、画像形成処理の前に、1ページ毎に各画素に対して1画素ずつ実行される。
コントローラ610は、画像データの画素の位置を表す変数N(Nは自然数)を「1」に設定する(S100)。コントローラ610は、画像データ内の変数Nに相当する画素を含む所定領域内の画素のデータを読み出す(S101)。
コントローラ610は、変数Nに相当する画素に画像形成を行う第1有機EL素子列601aの第1有機EL素子300aを特定し、特定した第1有機EL素子300aの画像形成領域を特定する。コントローラ610は、特定した画像形成領域内の画素の画像データがすべて同じ色であるか否かを判定する(S102)。つまり、第1有機EL素子300aによる画像形成領域内の画素がすべて同色であるか否かを判定する。
画像形成領域内の画素の画像データがすべて同色である場合(S102:Y)、コントローラ610は、第1有機EL素子列601a用の不図示の画像メモリ領域に、変数Nに相当する画素の画像データを記憶する(S103)。これによりコントローラ610は、画像形成処理時にこの画像メモリ領域から読み出した画像データに基づいて、ステップS102で特定した第1有機EL素子300aの発光制御を行うことができる。
画像形成領域内の画像データの少なくとも一部が異なる色である場合(S102:N)、コントローラ610は、変数Nに相当する画素に画像形成を行う第2有機EL素子列601bの第2有機EL素子300bを発光させるか否かを判定する(S104)。その結果、発光させる場合に(S104:Y)、コントローラ610は、第2有機EL素子列601b用の不図示の画像メモリ領域に、変数Nに相当する画素の画像データを記憶する(S105)。これによりコントローラ610は、画像形成処理時にこの画像メモリ領域から読み出した画像データに基づいて、変数Nに相当する画素に画像形成を行う第2有機EL素子300bの発光制御を行うことができる。
第2有機EL素子300bを発光させない場合(S104:N)、又は画像メモリ領域に画像データを記憶した後に、コントローラ610は、画像データの振り分け処理を終了するか否かを判断する(S106)。コントローラ610は、変数Nに相当する画素がページ内で画像形成する画像データの最後の画素であるか否かにより、画像データの振り分け処理の終了を判断する。振り分け処理を終了しない場合(S106:N)、コントローラ610は、変数Nに「1」をインクリメントして(S107)、ステップS101以降の処理を振り分け処理を終了すると判断するまで繰り返す。以上の処理により、画像データは、第1有機EL素子列601aと第2有機EL素子列601bとに画像データを振り分けることができる。
以上のように本実施形態の画像形成装置の露光ヘッド106は、1画素に対応する発光面サイズを有する第2有機EL素子300bと、第2有機EL素子300bよりも大きい発光面サイズを有する第1有機EL素子300aとを備える。第1有機EL素子300aを第2有機EL素子300bよりも優先的に使用することで、経時劣化による発光量の低下の影響を低減して、画像劣化を防止することができる。第1有機EL素子300aは、第2有機EL素子300bよりも一度で広範囲の画像の形成が可能であるために、発光回数が減少して経時劣化を抑制することができる。また、第1有機EL素子300aの発光面サイズが大きいために、素子数を削減でき、配線や駆動回路の回路規模を削減して安価な構成とすることができる。第1有機EL素子300aと第2有機EL素子300bとを併用することで、高精細な画像形成が必要な領域であっても塗りつぶし等の弊害を生むことなく画像形成が可能である。
なお、本実施形態では、第1有機EL素子300aの発光面サイズを第2有機EL素子300bの発光面サイズの縦横各4倍としているが、これに限定するものではない。また、発光素子列についても2列に限定する必要はなく、発光面サイズを3種以上そろえて、それぞれの発光面サイズの発光素子列を備えてもよい。この場合、画像に応じて発光素子列を使い分けて、効率よく画像形成処理を行うことができる。
106…露光ヘッド、502…感光体ドラム、601…有機EL素子列、601a…第1有機EL素子列、601b…第2有機EL素子列、602…基板、603…ロッドレンズ、604…ハウジング、606…コネクタ、608…配線パタン、610…コントローラ、611…束線、300…有機EL素子、302,820,821…TFT駆動部、303,309…電極パタン、306…発光部

Claims (10)

  1. 複数の第1の発光素子が配列された第1の発光素子列と、
    前記第1の発光素子とは発光面サイズが異なる複数の第2の発光素子が配列された第2の発光素子列と、
    前記第1の発光素子列及び前記第2の発光素子列から出射される光により画像が形成される感光体と、
    前記画像の画素毎の色を表す画像データに応じて、前記第1の発光素子列及び前記第2の発光素子列のいずれかを発光させる制御手段と、を備えることを特徴とする、
    画像形成装置。
  2. 前記第1の発光素子の発光面サイズが前記第2の発光素子の発光面サイズよりも大きく形成され、
    前記制御手段は、前記第1の発光素子列を前記第2の発光素子列に対して優先的に発光させることを特徴とする、
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記第2の発光素子の発光面サイズは、前記画像の解像度に応じた画素サイズと同じであることを特徴とする、
    請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記感光体は、感光体ドラムであって回転中に前記画像が形成され、
    前記第1の発光素子列は、前記感光体ドラムの回転軸に平行に設けられ、
    前記第2の発光素子列は、前記第1の発光素子列に平行に設けられ、
    前記制御手段は、前記第1の発光素子列による画像形成位置と前記第2の発光素子列による画像形成位置とが一致するように、前記第2の発光素子列及び前記第2の発光素子列の発光タイミングを制御することを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれか1項記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、所定の範囲内の画素が同色であれば当該範囲内の画像を前記第1の発光素子列により形成し、前記範囲内の画素の少なくとも一部が異なる色であれば当該範囲内の画像を前記第2の発光素子列により形成することを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれか1項記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記画像データにより前記範囲内の画素の色を判定し、判定の結果に応じて、前記画像データを、画素毎に前記第1のメモリ領域と前記第2のメモリ領域とに振り分けることを特徴とする、
    請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記第1のメモリ領域に振り分けた画像データに基づいて前記第1の発光素子列の発光制御を行い、前記第2のメモリ領域に振り分けた画像データに基づいて前記第2の発光素子列の発光制御を行うことを特徴とする、
    請求項6記載の画像形成装置。
  8. 所定の感光体に形成する画像の解像度に応じた画素サイズよりも大きい発光面サイズを有する複数の第1の発光素子が配列される第1の発光素子列と、
    前記画像の解像度に応じた画素サイズと同じ発光面サイズを有する複数の第2の発光素子が配列され、前記感光体の前記第1の発光素子列により画像が形成されていない画素に対して画像を形成する第2の発光素子列と、を備えることを特徴とする、
    露光器。
  9. 前記第1の発光素子列と前記第2の発光素子列とが平行に配置される基板を備えることを特徴とする、
    請求項8記載の露光器。
  10. 光の照射により画像が形成される感光体と、
    前記感光体に形成される画像の解像度に応じた画素サイズよりも大きい発光面サイズを有する複数の第1の発光素子が配列される第1の発光素子列と、
    前記画像の解像度に応じた画素サイズと同じ発光面サイズを有する複数の第2の発光素子が配列される第2の発光素子列と、を備えた画像形成装置により実行される方法であって、
    所定の範囲内の前記画像の画素毎の色が同色であれば前記第1の発光素子列が発光して前記感光体を照射し、
    前記範囲内の前記画像の画素の少なくとも一部が異なる色であれば前記第2の発光素子列が発光して前記感光体を照射することを特徴とする、
    画像形成方法。
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