JP6341728B2 - 発光素子、露光器、及び画像形成装置 - Google Patents

発光素子、露光器、及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6341728B2
JP6341728B2 JP2014077028A JP2014077028A JP6341728B2 JP 6341728 B2 JP6341728 B2 JP 6341728B2 JP 2014077028 A JP2014077028 A JP 2014077028A JP 2014077028 A JP2014077028 A JP 2014077028A JP 6341728 B2 JP6341728 B2 JP 6341728B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
light
scanning direction
end portion
central portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014077028A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015196367A (ja
Inventor
泰友 古田
泰友 古田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2014077028A priority Critical patent/JP6341728B2/ja
Publication of JP2015196367A publication Critical patent/JP2015196367A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6341728B2 publication Critical patent/JP6341728B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)

Description

本発明は、電子写真プロセスを用いて画像形成を行うコピー機や複写機等の画像形成装置に関する。特に、画像形成装置内に備えられ、画像形成時に感光体を露光して静電潜像を形成する露光器に関する。
電子写真方式による画像形成装置には、複数の発光素子を備える長尺の露光ヘッド(露光器)により感光体ドラムを露光することで、静電潜像を形成するものがある。発光素子には、LED(Light Emitting Diode)素子や有機EL(Electro-Luminescence)素子等の固体発光素子を用いることができる。露光ヘッドは、感光体ドラムの長手方向(回転軸方向)に配列した複数の発光素子(以下、「発光素子アレイ」という。)と、各発光素子の光を感光体ドラム上に結像するロッドレンズアレイとを備えて構成される。露光ヘッドは、回転する感光体ドラムに対して光を照射する。そのために、感光体ドラム上には感光体ドラムの周方向を走査方向として光スポットが形成される。
発光素子アレイの長さは、感光体ドラム上における画像形成領域の幅に応じて決まり、発光素子の間隔は、画像形成装置の解像度に応じて決まる。例えば、画像形成装置の解像度が1200[dpi(dot per inch)]の場合、形成される画像の画素間隔が21.1[μm](小数点2桁以降は省略)であるため、発光素子の間隔も21.1[μm]となる。発光素子アレイは、感光体ドラムの長手方向の印字幅以上の長さが必要であり、発光素子数は印字幅と解像度とによって決まる。例えば、感光体ドラムの長手方向の印字幅が297[mm]で、画像形成装置の解像度が1200[dpi]の場合、発光素子アレイには、約14000個の発光素子が配列される。
このような露光ヘッドを用いた画像形成装置は、レーザビームをポリゴンモータで偏向走査するレーザ走査方式の画像形成装置と比較して、使用する部品数が少ないために装置の小型化、低コスト化が容易である。また、被照射面となる感光体ドラムの表面との焦点距離を高精度に位置決めすることで、感光体ドラム上に照射する光のスポット径の小径化が可能であり、画像形成装置の解像力を高め、画像の鮮鋭性を高めることができる。
しかし、感光体ドラムの周方向を走査方向として光スポットが形成されるために、感光体ドラム上に形成される静電潜像は、走査方向に引き伸ばされて画像ボケが生じることがある。特に、解像力を高めるために光スポットの小径化を行った画像形成装置においては、走査方向と非走査方向とで解像力が大きく異なる。発光素子の応答速度が遅い場合(例えば、発光素子の立ち上がり時間、立ち下がり時間が長い場合)も、走査方向への画像ボケが大きくなる。一般に、有機EL素子を駆動する有機半導体を用いたTFT(Thin Film Transistor)は、応答速度が遅い。そのために、特に有機EL素子を発光素子に用いた露光ヘッドでは、発光素子の応答速度が遅く、走査方向の解像力低下が発生しやすいという問題がある。解像力の低下は、文字のプロポーション劣化や縦ラインと横ラインの幅の不一致等の画像劣化の原因になる。
特許文献1には、発光素子の応答速度を改善するために、発光素子の発光開始のタイミングで発光の立ち上がりをアシストするための電流印加回路を設ける構成が開示されている。特許文献1では、立ち上がり時間を改善することができるが、立ち下がり時間の遅延に対しては効果を持たない。また、個々の発光素子に対して電流印加回路を設ける必要があり、発光素子数が多い場合、回路規模が大幅に増大してコストアップを引き起こす。
特開2012−151336号公報
本発明は、発光素子の走査方向及び非走査方向に対する解像力の差を低減して画像劣化を改善する発光素子、このような発光素子を用いた露光器、及びこのような露光器を備えた画像形成装置を提供することを主たる課題とする。
上記課題を解決する本発明の発光素子は、光を出射して被照射面を走査する露光器に設けられる発光素子であって、前記発光素子の発光面の、走査方向に対して垂直な非走査方向の端部の発光量が、中央部の発光量よりも少なくなるように構成されており、前記発光面は、前記中央部と前記端部とが電気的に絶縁されており、前記端部を発光させる駆動電流が前記中央部を発光させる駆動電流よりも少ないことを特徴とする。
本発明によれば、非走査方向の中央部よりも端部から出射される光の量を少なくすることで、走査方向と非走査方向との解像力の差を低減して画像劣化を改善することができる。
画像形成装置の全体構成図。 (a)、(b)は露光ヘッドの構成説明図。 有機EL素子アレイの構成説明図。 (a)、(b)は有機EL素子アレイの構成説明図。 基板及びコントローラ610の接続関係図。 発光点の配置図。 基準電圧及びチップセレクト信号のタイミングチャート。 (a)〜(d)は従来の有機EL素子の発光面形状及び露光分布の説明図。 (a)〜(d)は本実施形態の有機EL素子の発光面形状及び露光分布の説明図。 (a)〜(d)は本実施形態の他の有機EL素子の発光面形状及び露光分布の説明図。 第2実施形態の発光素子の発光面形状を表す図。 発光素子の構成説明図。 (a)、(b)はTFT駆動部の回路構成図。
以下、実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
[第1実施形態]
本実施形態の画像形成装置は、露光器として、発光素子である複数の有機EL素子を基板上に配列した露光ヘッドを備え、この露光ヘッドによりドラム形状の感光体である感光体ドラムの表面を露光する。発光素子の発光面は、走査方向と走査方向に対して垂直な非走査方向とで光スポットの画像ボケが同様に生じるように形成される。なお、露光ヘッドの発光素子には、有機EL素子の他に、LED素子を用いてもよい。
<画像形成装置の構成>
図1は、本実施形態の画像形成装置の全体構成図である。画像形成装置は、スキャナ部500、作像部503、定着部504、及び給紙/搬送部505を備える。画像形成装置のこれらの構成要素は、図示しないプリンタ制御部により動作を制御される。プリンタ制御部の制御により、以下に説明するスキャナ、作像、定着、給紙/搬送の各処理が円滑に行われる。
スキャナ部500は、原稿台上に載置された原稿に光を照射して原稿画像を光学的に読み取る。スキャナ部500は、読み取った原稿画像を電気信号に変換して画像データを生成する。
作像部503は、スキャナ部500で生成された画像データに応じて画像形成処理を行う。作像部503は、露光ヘッド106、感光体ドラム502、及び転写体ベルト511を備える。露光ヘッド106は、画像データに応じて光を出射して感光体ドラム502を露光する。露光ヘッド106は4個設けられる(露光ヘッド106a、106b、106c、106d)。露光ヘッド106に対応して、感光体ドラム502も4個設けられる。感光体ドラム502は、回転駆動され、帯電器により表面が帯電される。表面が帯電した感光体ドラム502が露光ヘッド106により露光されることで、画像データに応じた静電潜像が形成される。静電潜像は、トナーにより現像される。これにより、感光体ドラム502には、トナー像が形成される。
4個の感光体ドラム502は、各々、異なる色のトナーによりトナー像が形成される。本実施形態では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のトナー像が形成される。各感光体ドラム502に形成されたトナー像は、転写体ベルト511に、順次、重なるように転写される。これにより転写体ベルト511には、フルカラーのトナー像が形成される。転写後に各感光体ドラム502に残留するトナーは回収される。
給紙/搬送部505は、画像が形成される用紙がセットされる給紙トレイ107、手差しトレイ509、及び外部給紙装置508を備えており、作像部503による画像形成処理のタイミングに合わせて用紙を作像部503に搬送する。給紙/搬送部505は、例えば、転写体ベルト511へのトナー像の転写終了のタイミングに合わせて、用紙を作像部503に搬送する。作像部503に搬送された用紙には、転写体ベルト511に形成されたトナー像が転写される。トナー像が転写された用紙は、定着部504に搬送される。
定着部504は、ローラやベルトの組み合わせによって構成され、ハロゲンヒータ等の熱源を備える。定着部504は、用紙に転写されたトナー像を熱と圧力により溶解、定着させる。定着部504でトナー像が定着された用紙は、排出ローラ510により、画像形成装置の外部に排出される。
<露光ヘッドの構成>
図2は、露光ヘッド106の構成説明図である。図2(a)は、感光体ドラム502に対する露光ヘッド106の配置を表す。図2(b)は、露光ヘッド106から出射される光の感光体ドラム502における集光状態を表す。露光ヘッド106及び感光体ドラム502は、各々、不図示の取り付け部材により画像形成装置に取り付けられる。
露光ヘッド106は、有機EL素子が複数並んで構成される発光素子アレイである有機EL素子アレイ601と、有機EL素子アレイ601が実装される基板602と、ロッドレンズアレイ603とを備える。有機EL素子アレイ601、基板602、及びロッドレンズアレイ603は、ハウジング604に取り付けられて一体構成される。露光ヘッド106は、単体で各スポット(露光位置)のピント調整及び光量調整を行うことができる。
ロッドレンズアレイ603は、発光部である有機EL素子アレイ601の光を被照射面(感光体ドラム502の表面)に等倍の関係で照射する正立等倍の光学特性を有する光学系である。露光ヘッド106は、感光体ドラム502とロッドレンズアレイ603との間の距離、及びロッドレンズアレイ603と有機EL素子アレイ601との距離が、所定の焦点距離となるように互いに等しくなるように配置される。これにより、感光体ドラム502上に、有機EL素子アレイ601の発光面形状と配列位置に応じて光が結像し、光スポットが形成される。有機EL素子の発光面サイズが大きくなると、感光体ドラム502上の光スポットも大きくなる。また、有機EL素子の間隔を狭めることで、露光ヘッド106の書き込み解像度が高くなる。例えば有機EL素子が基板602上に21.16[μm]の間隔で配列される場合、露光ヘッド106の解像度は、解像度が1200[dpi]となる。
露光ヘッド106は、感光体ドラム502の回転軸方向に対して 有機EL素子アレイ601が平行になるように設けられる。露光ヘッド106は、組み立て時に、焦点距離を合わせるためのピント調整及び発光素子毎の光量を合わせるための光量調整が行われる。ピント調整では、ロッドレンズアレイ603と有機EL素子アレイ601との距離が所望の値となるように、ロッドレンズアレイ603の取り付け位置の調整が行われる。光量調整では、各有機EL素子を順次発光させて、ロッドレンズアレイ603を介して集光させた光が所定の光量になるように各有機EL素子の駆動電流が調整される。
静電潜像の形成時には、露光ヘッド106から光が感光体ドラム502の表面に照射される。感光体ドラム502は、周方向に回転する。そのために、露光ヘッド106から感光体ドラム502に照射される光は、感光体ドラム502の周方向を走査方向として、感光体ドラム502を走査する。
図3は、有機EL素子アレイ601の構成説明図である。有機EL素子300は、公知の材料及び構造であり、同様の発光特性を有するものであれば、材料、構造に制約はない。有機EL素子300は、TFT駆動部302、発光部306、及び電極パタン303、309により構成され、基板602の長手方向に並んで配置される。TFT駆動部302は、プリンタ制御部から各発光部306の点灯を制御するための制御信号を取得し、取得した制御信号に応じて発光部306の点灯を制御する。有機EL素子アレイ601は、発光点毎にこのような有機EL素子300を備えるアクティブマトリックス駆動方式である。本実施形態の露光ヘッド106は、解像度に応じて発光点の密度が決定される。例えば1200[dpi]の解像度で画像形成を行う場合は、隣接する発光点の中心間の間隔が21.16[μm]となるように、発光点(有機EL素子300)が配列される。
図4は、有機EL素子の構成説明図である。本実施形態ではボトムエミッション構造の有機EL素子を説明するが、これに限らずトップエミッション構造の有機EL素子を用いてもよい。
図4(a)は、基板602上の有機EL素子300の断面図である。本実施形態の基板602は、光透過率の高い透明なガラス素材で構成される。有機EL素子300で発生した光は、基板602側から出射される。基板602上には、TFT駆動部302と電極パタン303とが形成される。有機EL素子300がボトムエミッション構造で電極パタン303側から光が取り出されるため、電極パタン303は、ITO(Indium Tin Oxide)等の光透過率の高い金属酸化物膜により構成される。
電極パタン309は、有機EL素子300の発光部306を挟んで電極パタン303と対向する位置に形成され、基板602の接地層に接続される。電極パタン309は、光の取り出し方向とは逆に位置する。そのために電極パタン309は、ITO等の光透過率の高い材料を用いる必要はなく、Al(アルミニウム)等の導電性を有する金属酸化物膜により構成される。
有機EL素子の発光部306は、正孔注入層304、正孔輸送層305、発光層313、電子輸送層307、及び電子注入層308から構成され、電極パタン303、309間に印加された電圧に応じて発光する。
正孔注入層304は、MoO(三酸化モリブデン)やCuPc(銅フロタシアニン)等を材料として電極パタン303上に形成され、電極パタン303から印加された電圧に応じて正孔輸送層305に正孔を注入する。正孔輸送層305は、α−NPD(ナフチルフェニルジアミン)等を材料として正孔注入層304上に形成され、発光層313に正孔を供給する。
電子注入層308は、LiO(酸化リチウム)等を材料として電極パタン309下部に形成され、電極パタン309から印加された電圧に応じて電子輸送層307に電子を注入する。電子輸送層307は、Alq(トリスアルミニウム)等を材料として電子注入層308の下部に形成され、発光層313に電子を供給する。
発光層313は、電子輸送層307から供給された電子及び正孔注入層304から供給された正孔量に応じて発光する。発光層313は、有機発光材料で形成される層であり、感光体ドラム502の感光特性に応じた波長領域で発光するような、公知の有機材料を用いて形成される。
発光部306、電極パタン303、309、及びTFT駆動部302は、レジスト膜311、312によって封止されており、内部への水分の混入を防ぎ、且つ電気的絶縁性を有する構造となっている。なお、封止方法としてはレジスト膜を成膜する方法以外に、ガラス素材で密封構造を作り、密封した空間に水分吸着剤などを封入するような公知の封止技術を用いてもよい。
このような発光部306は、発光層313の材料として低分子材料を用いる場合、真空蒸着法により製造される。真空蒸着法では、蒸発源によって気化した低分子の有機EL素子300の材料が、基板602上に密着したメタルマスクの開口部から浸透し膜形成を行う。各製造プロセスで用いるメタルマスクのマスクパターンを任意に設計することで、有機EL素子、TFT駆動部302、電極パタン303、309等を任意の設計値となるように製造することができる。発光部306の発光層313の材料として高分子材料を用いる場合、発光層313をインクジェット印刷方式により成膜してもよい。インクジェット印刷方式では、高分子有機EL材料を所定の位置に塗布することにより、真空蒸着法と同様に、発光素子を任意の形状で製造することができる。
図4(b)は、TFT駆動部302の回路構成図である。TFT駆動部302は、2個のTFT401、403及びコンデンサ402を備える。
TFT401のソース電極には基準電圧Vrが入力され、ゲート電極にはチップセレクト信号Csが入力される。チップセレクト信号Csがオン状態になると、TFT401がオン状態になり、基準電圧VrがTFT401のドレイン電極に伝達されて、コンデンサ402が基準電圧Vrと略同電圧となるように充電される。TFT403は、ソース電極が電源に接続され、ゲート電極がコンデンサ402に接続されており、ゲート電圧に応じた安定した電圧をドレイン電極側に伝達する。TFT403のドレイン電極は有機EL素子300の発光部306に接続される。有機EL素子300は、チップセレクト信号Csがオン状態となったときにコンデンサ402に保持される基準電圧Vrに応じた駆動電圧で発光する。
このような構成を有する露光ヘッド106では、有機EL素子300毎(画素毎)にTFT駆動部302に対してチップセレクト信号Csと基準電圧Vrを入力することで、画素毎に光量を制御することができる。
図5は、有機EL素子アレイ601が配列された基板602及び有機EL素子アレイ601に制御信号を入力するコントローラ610の接続関係図である。コントローラ610は、プリンタ制御部に内蔵される。本実施形態では、感光体ドラム502の長手方向(回転軸方向)に有機EL素子300(発光点)が16個配列された有機EL素子アレイ601について説明する。図6は、16個の有機EL素子300による発光点E1〜E16の配置図である。有機EL素子アレイ601は、各発光点E1〜E16が順次点灯する時分割露光方式を採用しており、コントローラ610から4個の発光点毎に発光強度を指示する信号を取得する。
発光点E1〜E16の集合をライン素子620とする。基板602上には、有機EL素子アレイ601に対して点灯を指示する画像制御信号を伝送する配線パタン608が設けられる。画像制御信号は、コントローラ610から束線611を介してコネクタ606に入力されて配線パタン608に伝送される。配線パタン608は、基準電圧ラインVr1−1〜Vr1−4及びチップセレクトラインC1−1〜C1−4を備え、各々の信号の組み合わせで各発光点E1〜E16の発光タイミングが制御される。基準電圧ラインVr1−1〜Vr1−4は、各発光点E1〜E16に、画像データに応じたアナログ信号である基準電圧Vrを伝送する信号ラインである。基準電圧ラインVr1−1〜Vr1−4により、一つの信号ラインで複数の発光点に画像データを伝送することができる。チップセレクトラインC1−1〜C1−4は発光点E1〜E16を選択するチップセレクト信号Csを伝送する信号ラインである。チップセレクト信号Csでで選択された発光点は、基準電圧ラインVr1−1〜Vr1−4からの基準電圧Vrの入力を許可する。
本実施形態では、基準電圧ラインVr1−1〜Vr1−4は4個の発光点毎に4ラインが配線される。また、4個の発光点毎に1本の割合でチップセレクトラインC1−1〜C1−4が配線され、チップセレクト信号Csが各発光点に入力される。チップセレクト信号Csによって、4個の発光点を駆動する駆動回路がイネーブル状態になる。4個の発光点は、基準電圧ラインVr1−1〜Vr1−4によって、独立して点灯時の発光量が制御される。
チップセレクトラインC1−1のチップセレクト信号Csがハイ状態のとき、発光点E1〜E4が選択される。発光点E1は、基準電圧ラインVr1−4の基準電圧Vrに応じて駆動電流が制御されて、発光制御される。同様に基準電圧ラインVr1−3、Vr1−2、Vr1−1によって、発光点E2、E3、E4が発光制御される。また、チップセレクトラインC1−1以外のチップセレクトラインC1−2〜C1−3のチップセレクト信号Csは、ロー状態となり、発光点E5〜E16は、基準電圧ラインVr1−1〜Vr1−4からの基準電圧Vrを無視する。このように複数のチップセレクトラインC1−1〜C1−4のうち、1つのチップセレクトラインのチップセレクト信号だけがハイ状態となり、チップセレクト信号Csにより選択された発光点のみが、基準電圧により発光制御される。
図7は、基準電圧Vr及びチップセレクト信号Csのタイミングチャートである。本実施形態では基準電圧ラインVr1−1〜Vr1−4が4本であるため、4個の発光点に対して同時に基準電圧Vrを転送する。よって、すべての発光点E1〜E16の数を4で割った数分のチップセレクトラインC1−1〜C1−4が配線される。
各発光点E1〜E16の発光の順番について説明する。本実施形態では、発光点E1〜E16が基板602の左端部から右端部方向へ配置されて、順次点灯されるものとする。ライン素子620は、感光体ドラム502の回転軸方向(非走査方向)に対して平行に配置される。
チップセレクト信号Cs及び基準電圧Vrは、一定周期で論理が切り替えられる。ここで、基板602の左端部の発光点E1〜E4の発光タイミングをT1、次に発光する発光点E5〜E8の発光タイミングをT2とする。発光点E1〜E4、E4〜E8は、基板602の左端部から右端部方向にT1、T2の順に点灯が切り替わる。ここで同時に点灯が切り替わる複数の発光点は、前述した共通のチップセレクト信号Csで選択される複数の有機EL素子300のグループである。基板602の左端部から右端部まで順次点灯制御される周期を1ラインサイクル(T1〜T4)とし、次のラインサイクル(T5〜T8)で再度基板602の左端部から右端部まで順次点灯制御される。感光体ドラム502の表面を21.1[μm]移動する時間間隔と、1ラインサイクル時間間隔とが一致するように1ラインサイクルの時間が設定される。
<発光面形状>
本実施形態の有機EL素子300の発光面の形状について説明する。
図8は、従来の有機EL素子の発光面形状及び感光体ドラム502上の露光分布の説明図である。露光分布は、有機EL素子により照射された光量の分布を表す。図8(a)は、有機EL素子の発光面形状の例示図である。従来の有機EL素子の発光面形状は、このような矩形のものが一般的である。図8(a)の発光面形状を持つ有機EL素子により感光体ドラム502上を走査すると、図8(b)に示すような露光分布が得られる。図8(c)は、図8(b)の走査方向の露光分布を表す。図8(d)は、走査方向に直交する図8(b)の非走査方向の露光分布を表す。
走査方向の露光分布は端部の傾斜が緩やかなのに対して、非走査方向の露光分布は端部の傾斜が急峻で矩形に近い形状となる。このような走査方向と非走査方向との露光分布の相違が、文字のプロポーション劣化や縦ライン、横ラインのライン幅不一致等の画像弊害を引き起こす原因となる。
図9は、本実施形態の有機EL素子300の発光面形状及び露光分布の感光体ドラム502上の露光分布の説明図である。
図9(a)は、有機EL素子300の発光面形状の例示図である。本実施形態の発光面は、非走査方向の中央部と端部とで発光面の面積が異なり、これにより発光量に差を設けている。例えば、非走査方向の中央部では、発光面の面積が走査方向の長さL4で決まり、非走査方向の端部では、発光面の面積が走査方向の長さの和(L1+L2+L3)で決まる。非走査方向の端部の走査方向の長さの和(L1+L2+L3)が非走査方向の中央部の走査方向の長さ(L4)よりも短いために、発光面の面積は、端部が中央部よりも小さくなる。そのために、非走査方向の端部の発光量が、中央部の発光量よりも少なくなる。
図9(b)は、図9(a)の発光面形状をもつ有機EL素子300により感光体ドラム502上を走査したときの露光分布の例示図である。図9(c)は、図9(b)の走査方向の露光分布を表す。図9(d)は、図9(b)の非走査方向の露光分布を表す。
図9(c)、(d)から明らかなように、本実施形態では、発光面形状を非走査方向端部からの発光量が下がるようにしたことで、走査方向と非走査方向との露光分布が略同じになる。本実施形態において露光分布が「略同じ」とは、露光分布が完全に一致していなくとも、似た形状の露光分布であることを示す。そのために、感光体ドラム502上で所定の量以上の光が照射される面が略正方形になる。本実施形態において「略正方形」とは、正確な正方形の他に、丸みを帯びた正方形状のものも含む。有機EL素子300の発光面の非走査方向の中央部及び端部は、感光体ドラム502上で所定の量以上の光が照射される面が略正方形になるように形成される。
真空蒸着法を用いた有機EL素子300の製造工程では、発光部306を成膜する際に用いるメタルマスクの形状によって、発光部306の形状を任意に決めることができる。有機EL素子300の真空蒸着による成膜時において、図9(a)に示す発光面形状を形成する。
以上のように本実施形態では、発光素子の発光面形状を、非走査方向の端部の発光面の面積が小さくなるように形成することで、走査時の露光分布を走査方向と非走査方向とで略同じにする。発光面形状は、1画素分の光スポットの走査距離に応じて、走査方向と非走査方向との露光分布の差を最小とするように形成される。これにより、発光素子の走査方向及び非走査方向に対する解像力の差を低減して画像劣化を改善することができる。
なお、発光面形状は、走査方向と非走査方向との露光分布の差が小さくなるものであれば、図9(a)に示す形状に限定するものではない。例えば、図10(a)に示す発光面形状であっても、図10(b)に示すような露光分布になり、図9に示す発光面形状と同様の効果を得ることができる。つまり、発光面形状は、発光素子の非走査方向の中央部よりも少なくとも一方の端部において発光量が少なくなるような形状であればよい。
[第2実施形態]
第1実施形態では、発光面形状に基づいて、発光素子の非走査方向の中央部よりも少なくとも一方の端部において発光量を少なくすることで、画像劣化の改善を図った。第2実施形態では、発光面形状は従来と同様であるが、駆動電流を調整することで、発光素子(有機EL素子)の非走査方向の中央部よりも少なくとも一方の端部において発光量を少なくする。
図11は、第2実施形態において1画素を構成する発光素子の発光面の形状を表す。発光面は、非走査方向に3分割されており、各々の領域で発光制御が行われる。発光面の中央部802及び両端部801、803は、境界部分に絶縁層を挟んでおり、各領域は電気的に絶縁されている。発光面の中央部802は、第1実施形態と同様に、基準電圧Vrに基づいて発光量が決定する。発光面の端部801、803は、中央部802の発光量の所定比率で発光するように発光量が決められる。発光面の中央部802及び端部801、803は、感光体ドラム502上で所定の量以上の光が照射される面が略正方形になるように形成される。
図12は、発光素子800の構成説明図である。発光面の中央部802は、TFT駆動部820により発光が制御される。発光面の両端部801、803は、TFT駆動部821により発光が制御される。TFT駆動部821は、TFT駆動部820よりも低い電圧を発光部に供給する。
図13(a)は、TFT駆動部820の回路構成図である。図13(b)は、TFT駆動部821の回路構成図である。
TFT駆動部820の構成は、図4(b)に示した第1実施形態のTFT駆動部302と同様の構成であり、同様に動作する。TFT駆動部821は、基準電圧Vrが、抵抗810、811により分圧された電圧値が供給される構成を除いて、第1実施形態のTFT駆動部302と同様の構成であり、同様に動作する。そのために、発光面の両端部801、803には、TFT駆動部821から、抵抗810、811の比率分だけ基準電圧Vrよりも低い電圧が供給される。そのために、発光面の両端部801、803の発光量は、発光面の中央部802よりも、抵抗810、811の比率分だけ少ない発光量になる。
抵抗810、811による基準電圧Vrの分圧値は、1画素分の光スポットの走査距離に応じて、走査方向と非走査方向の露光分布の差が最小となるように決められる。
本実施形態では、TFT駆動部820、821を共通の基準電圧Vr及びチップセレクト信号Csで制御するため、基板602上の配線数を増やすことなく、発光面の端部801、803の発光量を下げることが可能となる。そのために、基板602の面積を拡大することなく、比較的安価な構成で本実施形態を実現することができる。
このように第2実施形態では、発光素子800の非走査方向の端部801、803の発光量が、中央部802の発光量よりも少なくなる。発光素子800による露光分布は、第1実施形態と同様に、走査方向と非走査方向との露光分布の差を最小になる。これにより、発光素子の走査方向及び非走査方向に対する解像力の差を低減して画像劣化を改善することができる。
以上のように、第1、第2実施形態の発光素子では、発光面の非走査方向の端部の発光量を中央部よりも少なくして、露光分布の走査方向と非走査方向との差を最小にすることで、走査方向と非走査方向と解像力の差を低減して画像劣化を改善する。また、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせて、発光面の非走査方向の端部の発光量を中央部よりも少なくして、露光分布の走査方向と非走査方向との差を最小にしてもよい。例えば、第1実施形態のように発光面形状を決め、第2実施形態のように駆動制御して、発光量を制御する。
106…露光ヘッド、502…感光体ドラム、601…有機ELアレイ、602…基板、603…ロッドレンズ、604…ハウジング、606…コネクタ、608…配線パタン、610…コントローラ、611…束線、300…有機EL素子、302,820,821…TFT駆動部、303,309…電極パタン、306…発光部

Claims (11)

  1. 光を出射して被照射面を走査する露光器に設けられる発光素子であって、
    前記発光素子の発光面の、走査方向に対して垂直な非走査方向の端部の発光量が、中央部の発光量よりも少なくなるように構成されており、前記発光面は、前記中央部と前記端部とが電気的に絶縁されており、前記端部を発光させる駆動電流が前記中央部を発光させる駆動電流よりも少ないことを特徴とする、
    発光素子。
  2. 前記被照射面に照射された光量の分布である露光分布が前記走査方向と前記非走査方向とで略同じになるように、前記発光面の前記端部の発光量が前記中央部の発光量よりも少なくなっていることを特徴とする、
    請求項1記載の発光素子。
  3. 前記発光面の前記端部及び前記中央部は、前記被照射面で所定の量以上の光が照射される面の形状が略正方形になるように形成されることを特徴とする、
    請求項1又は2記載の発光素子。
  4. 前記発光面は、前記中央部の面積よりも前記端部の面積が狭くなっていることを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれか1項記載の発光素子。
  5. 前記発光面は、走査方向の長さが、前記中央部よりも前記端部で短くなっていることを特徴とする、
    請求項4記載の発光素子。
  6. 所定の基準電圧に応じて前記中央部に駆動電流を供給する第1の駆動手段と、
    前記基準電圧を分圧した電圧値に応じて前記端部に駆動電流を供給する第2の駆動手段と、を備えることを特徴とする、
    請求項記載の発光素子。
  7. 被照射面を走査するための光を出射する発光素子と、
    前記光を被照射面に結像させる光学系と、を備え、
    前記発光素子は、前記光を照射する発光面の走査方向に対して垂直な非走査方向の端部の発光量が、中央部の発光量よりも少なくなるように構成されており、前記発光面は、前記中央部と前記端部とが電気的に絶縁されており、前記端部を発光させる駆動電流が前記中央部を発光させる駆動電流よりも少ないことを特徴とする、
    露光器。
  8. 前記発光素子は、前記非走査方向に複数並んで設けられることを特徴とする、
    請求項記載の露光器。
  9. 光を出射する発光素子を有する露光器と、
    前記露光器から出射される前記光が走査されて静電潜像が形成される感光体と、を備え、
    前記露光器の前記発光素子は、前記光を照射する発光面の走査方向に対して垂直な非走査方向の端部の発光量が、中央部の発光量よりも少なくなるように構成されており、前記発光面は、前記中央部と前記端部とが電気的に絶縁されており、前記端部を発光させる駆動電流が前記中央部を発光させる駆動電流よりも少ないことを特徴とする、
    画像形成装置。
  10. 前記感光体は、ドラム形状の感光体ドラムで周方向に回転されており、
    前記露光器から出射される前記光が前記感光体ドラムの回転により、前記感光体ドラムの周方向を走査方向として前記感光体を走査することを特徴とする、
    請求項記載の画像形成装置。
  11. 前記発光素子は、前記非走査方向に複数並んで設けられており、
    前記感光体は、前記感光体ドラムの回転軸方向に対して平行に前記複数の発光素子が並ぶように設けられることを特徴とする、
    請求項10記載の画像形成装置。
JP2014077028A 2014-04-03 2014-04-03 発光素子、露光器、及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP6341728B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014077028A JP6341728B2 (ja) 2014-04-03 2014-04-03 発光素子、露光器、及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014077028A JP6341728B2 (ja) 2014-04-03 2014-04-03 発光素子、露光器、及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015196367A JP2015196367A (ja) 2015-11-09
JP6341728B2 true JP6341728B2 (ja) 2018-06-13

Family

ID=54546375

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014077028A Expired - Fee Related JP6341728B2 (ja) 2014-04-03 2014-04-03 発光素子、露光器、及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6341728B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5523591A (en) * 1995-01-25 1996-06-04 Eastman Kodak Company Assembly of led array and lens with engineered light output profile and method for making the assembly
JPH10166652A (ja) * 1996-12-16 1998-06-23 Oki Data:Kk Ledプリントヘッド
JP2000229445A (ja) * 1999-02-12 2000-08-22 Ricoh Co Ltd Ledアレイプリンタ
JP2003182138A (ja) * 2001-12-13 2003-07-03 Fuji Photo Film Co Ltd 露光装置
JP2007152662A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像形成方法、露光装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015196367A (ja) 2015-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8687036B2 (en) Light source driver, light source device, light scanning device and image forming apparatus
US20160018754A1 (en) Light emission element array chip, chip mounting substrate, and image forming apparatus
US11429035B2 (en) Light emitting device and exposure device
US11429034B2 (en) Light emitting device, light-emitting-element array chip, and exposure device
US9110399B2 (en) Optical writing device and image forming apparatus
JP2024036434A (ja) 画像形成装置
JP6341728B2 (ja) 発光素子、露光器、及び画像形成装置
JP6277855B2 (ja) 光書込み装置及び画像形成装置
JP6381255B2 (ja) 画像形成装置、露光器
US20220091532A1 (en) Image forming apparatus and light-emitting-device head
JP6300611B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
US20180074429A1 (en) Print head, image forming apparatus and light emitting device
JP6395420B2 (ja) 画像形成装置、露光器
JP6381256B2 (ja) 露光ヘッド、露光装置及び画像形成装置
CN114200803A (zh) 图像形成装置
JP2021030569A (ja) 画像形成装置
JP2015214092A (ja) 画像形成装置、露光器、及び画像形成方法
JP2008062541A (ja) ラインヘッド及び画像形成装置
JP2014188760A (ja) 露光装置及び画像形成装置
US20220179335A1 (en) Image forming apparatus with top emission light emitting device
US11194265B2 (en) Image forming apparatus
US20220404732A1 (en) Print head and image forming device
JP4548462B2 (ja) 露光装置及び画像形成装置
US20220091549A1 (en) Light-emitting-device head and image forming apparatus
JP2006289957A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180329

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180417

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180515

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6341728

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees