JP2003341141A - 光学ヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

光学ヘッドおよびそれを用いた画像形成装置

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JP2003341141A
JP2003341141A JP2002158867A JP2002158867A JP2003341141A JP 2003341141 A JP2003341141 A JP 2003341141A JP 2002158867 A JP2002158867 A JP 2002158867A JP 2002158867 A JP2002158867 A JP 2002158867A JP 2003341141 A JP2003341141 A JP 2003341141A
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line
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JP2002158867A
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Yujiro Nomura
雄二郎 野村
Koichi Kurose
光一 黒瀬
Kiyoshi Tsujino
浄士 辻野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 千鳥状に配列された発光素子で像担持体上の
画素を露光する回路構成を簡素化し、発光制御の高速化
を図る。 【解決手段】 データ処理装置23からの画像データが
記憶手段24に入力され、シフトレジスタ24aからの
出力信号での1ライン28aの発光素子で像担持体上の
画素を露光する。像担持体をX方向に移動させ、当該画
素を次ライン28bの発光素子に到達させるときのタイ
ミングで、画像データをシフトレジスタ24bに転送
し、1ライン28bの発光素子に画像データを出力して
当該画素を再度露光する。像担持体を移動させながらシ
フトレジスタで順次画像データを転送して、同一画素を
多重露光する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、階調出力が可能な
多重露光方式で像担持体上の画素を露光する際に、回路
構成の簡素化と発光制御の高速化を図る光学ヘッドおよ
びそれを用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、像担持体上に潜像を書き込む画像
形成装置において、書き込み手段として、LEDアレイ
を用いたものが知られている。LEDのような発光素子
を用いた場合には、各発光素子の輝度(光量)と寿命と
の関係に留意する必要がある。
【0003】すなわち、発光素子の輝度を小さくするこ
とにより寿命を延長させることができるが、この場合に
は画像を形成するための露光量が不足するという問題が
生ずる。また、発光素子の輝度を大きくすると画像を形
成するために必要な露光量が得られるが、寿命が短縮さ
れるという問題が生じる。
【0004】このため、輝度が大きく、しかも寿命が長
い発光素子を得るために、材料開発が進められている
が、現状ではコストが高く実用化が困難な状況にある。
そこで、1画素を複数の発光素子で照射して重ねて露光
する、多重露光方式のラインヘッド(光学ヘッド)が開
発されている。
【0005】このような多重露光方式のラインヘッドの
例として、(1)特開昭61−182966号公報に
は、ラインヘッドに複数列の発光記録素子を配置し、感
光ドラムを移動させると共に当該発光記録素子を列方向
にシフトさせて、同一画素に重ねて画像データを形成す
ることが記載されている。この例では、発光出力が低い
発光記録素子を用いた場合でも高速に画像形成が行える
という利点がある。
【0006】また、(2)特開昭64−26468号公
報には、縦20ドット×横640ドットのEL素子群で
EL素子パネルを構成し、当該EL素子群は1ラインづ
つ感光体の移動速度と同じ速度で駆動される。このた
め、1画素には個々のEL素子が発光する光量の20倍
の光量が照射されることが記載されている。この例でも
1画素あたりの露光光量が増加して、画像形成の高速化
に対応することができる。
【0007】更に、(3)特開平11−129541号
公報には、ラインヘッドに複数列のLEDを配置し、ラ
インヘッドを主走査方向に移動させて1画素に多重露光
を行うことが記載されている。この例では、多重露光を
行うことにより、各LEDの光量バラツキが平均化さ
れ、画質が向上するという利点がある。
【0008】なお、(4)特開2000−260411
号公報には、ラインヘッドに複数列のLEDアレイチッ
プを配置し、各ラインのLEDアレイチップをオン、ま
たはオフすることにより、1画素の階調出力を3段階に
切り替えることが記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記(1)、(2)に
記載の技術はモノクロ画像形成に関するものであり、中
間濃度の階調制御ができないという問題があった。ま
た、(3)に記載の技術はラインヘッドを駆動するシリ
アル方式であるため、駆動機構が複雑になるという問題
があった。更に、(4)に記載の技術は各ラインのLE
Dアレイチップをオン、またはオフする構成であるため
に、制御回路が複雑になるという問題があった。
【0010】多重露光方式のラインヘッドにおいては、
通常露光方式のラインヘッドと比較すると、発光素子数
が多く、これらの発光素子を感光体の移動と同期させて
制御しなければならないので、データ処理を行う制御回
路が複雑になり、発光制御の高速化が困難であるという
問題がある。
【0011】特に、多重露光方式のラインヘッドがカラ
ー画像形成に適用される場合には、1画素に対する階調
制御を行うことがあるために、処理が必要となるデータ
量がオンオフ制御の場合の数倍になる。このため、発光
制御の高速化が更に困難になるという問題があった。
【0012】また、多重露光方式のラインヘッドの場合
には、データ処理装置で形成された大量のデータをライ
ンヘッドに送信する必要があり、ラインヘッドと画像形
成装置本体間の配線数が増大し、高速化に対応したイン
ターフェイスを使用しなければならないので、コストが
高くなるという問題があった
【0013】本発明は従来技術のこのような問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的は、階調出力が可能
な多重露光方式で像担持体上の画素を露光する際に、回
路構成の簡素化と発光制御の高速化を図る光学ヘッドお
よびそれを用いた画像形成装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の光学ヘッドは、像担持体の主走査方向に配置された
ラインを像担持体の副走査方向に複数列設けて2次元的
に千鳥状に配列された発光素子と、画像データを記憶し
て前記発光素子に出力する記憶手段とを有し、当該発光
素子と記憶手段とを載置した光学ヘッドであって、1ラ
インの各発光素子で像担持体上の画素を露光してから、
像担持体を移動し前記画素に対して次列の1ラインの発
光素子で重ねて露光し、同様にして像担持体を移動し順
次前記画素に対して各列の1ラインの発光素子で多重露
光を行い、かつ、階調出力で画素を露光可能な構成とし
たことを特徴とするものである。
【0015】また、本発明の前記前記当該画素に対して
重ねて露光する各列の対応する発光素子は、前記当該画
素に対して同一の光量で重ねて露光することを特徴とす
る。
【0016】また、本発明の前記記憶手段は、発光素子
と同一基板上に形成されることを特徴とする。
【0017】また、本発明の前記記憶手段はTFTで構
成されることを特徴とする。
【0018】また、本発明の前記記憶手段は、各列の発
光素子と対応して各列に配置され、画像データの転送、
保持、発光素子への出力を行う構成としたことを特徴と
する。
【0019】また、本発明の前記像担持体上には露光す
る画素と露光しない画素とが前記副走査方向に千鳥状に
配置され、前記記憶手段は各列の発光素子に画像データ
を出力する第1の記憶手段と、画像データを次段の記憶
手段に転送して発光素子に画像データを出力しない第2
の記憶手段で構成されることを特徴とする。
【0020】また、本発明は、前記発光素子が像担持体
上に形成するスポット位置の副走査方向の間隔は、副走
査方向の画素密度の整数倍としたことを特徴とする。
【0021】また、本発明の前記発光素子は、アクティ
ブマトリックス方式の駆動回路で制御することを特徴と
する。
【0022】また、本発明は、前記発光素子の発光量制
御をPWM制御により行うことを特徴とする。
【0023】また、本発明は、前記発光素子の発光量制
御を強度変調制御により行うことを特徴とする。
【0024】また、本発明は、前記発光素子を、有機E
Lで構成したことを特徴とする。
【0025】本発明の画像形成装置は、像担持体の周囲
に帯電手段、露光ヘッド、現像手段、転写手段を配した
画像形成ステーションを少なくとも2つ以上設け、転写
媒体が各ステーションを通過することにより、カラー画
像形成を行うタンデム方式の画像形成装置であって、前
記露光ヘッドは、像担持体の主走査方向に配置されたラ
インが像担持体の副走査方向に千鳥状に複数列設けて発
光素子を2次元的に配列された発光素子と、画像データ
を記憶して前記発光素子に出力する記憶手段とを有し、
当該発光素子と記憶手段とを載置した光学ヘッドで構成
され、各発光素子で像担持体上の画素を露光してから像
担持体を移動し、前記画素に対して次列の1ラインの発
光素子で重ねて露光し、同様にして像担持体を移動し順
次前記画素に対して各列の1ラインの発光素子で多重露
光を行い、かつ、階調出力で画素を露光可能な構成とし
たことを特徴とする。
【0026】また、本発明は、前記光学ヘッドとして、
請求項2ないし請求項10のいずれかに記載のものを用
いたことを特徴とする。
【0027】本発明は、発光素子を像担持体の副走査方
向に対して2次元的に千鳥状に配列した光学ヘッドにお
いて、先頭の1ライン分のデータを形成すれば、その後
は先頭の1ラインの画像データを記憶手段(シフトレジ
スタ)に保持し、記憶手段の中で画像データを転送する
だけで光学ヘッドすべての発光素子の動作を制御するこ
とができる。このため、光学ヘッドすべての発光素子の
データを生成する必要がなく、回路構成を簡略にするこ
とができる。また、高速でデータ処理を行うことができ
る。ことができる。
【0028】また、本発明は画像形成装置から光学ヘッ
ドに送るデータ量を削減することができ、画像形成装置
と光学ヘッド間の配線数を減少させることができる。
【0029】また、本発明は、前記記憶手段は、千鳥状
に配列された発光素子と共に同一基板上に形成してい
る。このため、発光素子と記憶手段とを一体的に製造す
ることが可能となる。また、発光素子と記憶手段とを別
チップで製作する必要がないので、製造コストを低減す
ることができる。
【0030】また、本発明は前記記憶手段をTFTで構
成している。このため、発光素子と記憶素子とを寸法安
定性の高いガラスなどの基板に形成することができるの
で、発光素子が像担持体上の画素を照射する際のスポッ
ト位置の高精度化を図ることができる。
【0031】また、本発明は、各画素列の記憶手段と発
光素子列とを一対一で対応させることができる。このた
め、記憶手段に記憶された画像データを次段の記憶手段
に転送させるタイミングと、記憶手段に記憶された画素
列の画像データに基づいて発光素子列を発光させるタイ
ミングを合わせることができ、回路構成を簡素化するこ
とができ、また発光素子列の動作を高速化することがで
きる。
【0032】また、本発明は千鳥状に配列された発光素
子をアクティブマトリックス方式で制御している。この
ため、発光素子周辺に設けたコンデンサとトランジスタ
により発光素子の発行状態を保持できる。したがって、
記憶手段から次段の記憶手段へ画像データを転送中でも
発光を維持するので画素を高輝度で露光できる。
【0033】また、本発明はPWM制御で千鳥状に配列
された発光素子の発光光量を制御している。このため、
発光素子のオン、オフ制御により露光量を変えることが
できるので、回路構成の簡素化が図れる。
【0034】また、本発明は強度変調により千鳥状に配
列された発光素子の発光光量を制御している。このた
め、発光素子を高速でオン、オフ制御する必要がなくな
り、発光素子の応答速度が遅い場合でも露光量を高速で
変化させることができる。
【0035】また、本発明は千鳥状に配列された発光素
子を有機ELで形成している。このため、発光素子をガ
ラス基板上に容易に作製できるので、低価格化が図れ
る。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明を説明
する。図2は、本発明に係る光学ヘッドの前提技術の概
略構成を示すブロック図である。
【0037】図2において、ホストコンピュータ21
は、印刷データを形成して画像形成装置の制御部22に
送信する。画像形成装置の制御部22は、データ処理手
段23、記憶手段24〜27、発光素子ラインヘッド
(光学ヘッド)28〜31を有している。
【0038】発光素子ラインヘッド28〜31は、それ
ぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックに対応す
るものであり、感光体にカラー画像を形成する。記憶手
段24〜27は、各色の発光素子ラインヘッド28〜3
1に対応した画像データを記憶する。
【0039】データ処理手段23は、ホストコンピュー
タ21から送信された印刷データに基づいて、色分解、
階調処理、画像データのビットマップへの展開、色ずれ
調整などの処理を行う。データ処理手段23は、1ライ
ンづつの画像データを各記憶手段24〜27に出力す
る。
【0040】発光素子ラインヘッド28〜31には、そ
れぞれ像担持体の副走査方向に複数列の発光素子が設け
られており、各列の発光素子が同一の画素に重ねて露光
を行う多重露光の構成とされている。このため、各記憶
手段24〜27は、それぞれ発光素子ラインヘッド28
〜31に対して複数列の画像データを出力している。
【0041】図3は、図2の構成を部分的に示すブロッ
ク図である。図3においては、発光素子(イエロー)ラ
インヘッド28と、それに対応する記憶手段24の細部
を示している。図3の例では、ラインヘッド28は、1
ライン28aに発光素子32が複数個設けられている。
また、この例では、像担持体の副走査方向に対して28
a〜28eの5列に同数の発光素子が配置されている。
【0042】記憶手段24は、発光素子の各ライン28
a〜28eに対応して、画像データの転送、保持と発光
素子への出力を行うシフトレジスタ24a〜24eを配
列している。図2において、矢視X方向は感光体ドラム
(像担持体)の移動方向(副走査方向)、矢視Y方向は
主走査方向を示している。
【0043】次に、図3のブロック図の動作について説
明する。データ処理装置23からの画像データが記憶手
段24に入力されると、シフトレジスタ24aからは画
像データが出力され、先頭の1ライン28aの発光素子
から出力光が照射され所定の光量で像担持体上の画素を
露光する。
【0044】像担持体を駆動して矢視X方向に移動さ
せ、先頭の1ライン28aの発光素子で露光された画素
を次の1ライン28bで配列された発光素子の位置に到
達させる。このときのタイミングで、シフトレジスタ2
4aに入力された画像データをシフトレジスタ24bに
転送する。
【0045】シフトレジスタ24bは、1ライン28b
に画像データを出力して発光素子を動作させる。このた
め、1ライン28aの発光素子で露光された画素は、同
じ強さの光量で再度露光される。このようにして、像担
持体を矢視X方向に移動させながらシフトレジスタで順
次画像データを転送し、発光素子に画像データを出力し
て異なる列の発光素子で同一画素を順次露光する。
【0046】このため、図3の例では画素は単一の発光
素子で露光される場合の5倍の光量で露光されることに
なり、必要な輝度を高速で取得することができる。発光
素子が配置されたラインの副走査方向の列数、すなわち
露光光量の倍数は、必要に応じて適宜選定することがで
きる。
【0047】図3の構成で中間濃度の階調制御を行う場
合には、所定の輝度を1としたときに、輝度0.1の画
像データをデータ処理装置23からシフトレジスタ24
aに入力する。前記のように、像担持体を移動させなが
ら画像データをシフトレジスタ24a〜24eに順次転
送して、発光素子に出力する処理により、1画素の輝度
は、0.1×5=0.5となり中間濃度が得られる。この
ようにして、画素を中間濃度で露光する際の階調出力が
得られる。
【0048】図4は、像担持体上で形成される発光素子
のスポット位置33の例を示す説明図である。図4は、
斜線の部分が像担持体上に形成されるスポット位置を示
しており、この部分では画素が露光される。また、2点
鎖線の部分が露光されない画素位置を示している。Pa
は、主走査方向の画素ピッチ、Pbは副走査方向の画素
ピッチである。Sは副走査方向のスポット位置のピッチ
であり、画素ピッチの整数倍に設定する。この例では2
倍のピッチで設定されている。
【0049】図4のスポット位置33において、33
a、33c、33e、33g、33iの各ラインでは、
像担持体上に発光素子の出力光によるスポットが形成さ
れ、画素が露光される。また、33b、33d、33
f、33hの各ラインでは、像担持体上に発光素子の出
力光によるスポットは形成されず画素は露光されない。
【0050】図5は、図4に対応する発光素子駆動のブ
ロック図である。図3と同様に、イエロー発光素子ライ
ンヘッド28Xの例で説明する。発光素子が配列された
各ライン28f〜28nにより、図4のスポット位置3
3が形成される。また、ラインヘッド28Xに発光素子
のラインが形成されていない位置は、画素が露光されな
い位置に対応する。
【0051】記憶手段24の構成は、発光素子が配列さ
れた各ライン28f〜28nと対応して、第1グループ
のシフトレジスタ24f〜24nが設けられている。ま
た、前記シフトレジスタ24f〜24n間には、第2グ
ループのシフトレジスタ24g〜24mが設けられてい
る。
【0052】この第2グループのシフトレジスタ24g
〜24mは、次段の第1グループのシフトレジスタに画
像データの転送のみを行い、発光素子へ画像データは出
力しない。
【0053】図4、図5の例において、像担持体上のス
ポット位置33aで画素の露光を行う例について説明す
る。シフトレジスタ24aから画像データが発光素子の
先頭ライン28fに出力され、像担持体上のスポット位
置33aで画素の露光を行う。
【0054】次に、像担持体が副走査方向に画素ピッチ
Pbだけ移動するタイミングで、画像データはシフトレ
ジスタ24fからシフトレジスタ24gに転送される。
このときには、シフトレジスタ24gから発光素子へは
画像データは出力されず、画素の露光は行われない。
【0055】更に、像担持体が副走査方向に画素ピッチ
分だけ移動するタイミングで、画像データはシフトレジ
スタ24gからシフトレジスタ24hに転送されて、発
光素子のライン28hに画像データが出力される。この
際に、スポット位置33aのラインで同一画素の露光を
行う。
【0056】以下、同様にして、像担持体の移動と画像
データの各シフトレジスタへの転送、発光素子への画像
データの出力を行い、同一画素に対して多重露光を行
う。この場合にも、データ処理手段23で形成されるデ
ータに基づいて中間濃度の階調制御を行うことができ
る。
【0057】図4の例では、像担持体上に1ラインおき
に露光する画素のラインと、露光しない画素のラインと
を形成しているが、例えば、露光しない画素のラインを
2ラインとすることもできる。すなわち、画素の露光を
2ライン間隔で行うものである。
【0058】この場合には、図5において、画像データ
の転送のみを行うシフトレジスタを2段接続し、3段目
のシフトレジスタが発光素子の制御を行う構成となる。
このようにして、像担持体上に多様な画像形成を行うこ
とができる。
【0059】図4、図5に示されているように、発光素
子が像担持体上に形成するスポット位置の副走査方向の
間隔を、副走査方向の画素密度の整数倍としたときにお
いても、各列のシフトレジスタを発光素子が配置されて
いる列および発光素子が配置されていない列と対応させ
て配置することにより、1画素を多重露光することがで
きる。
【0060】この場合には、シフトレジスタに記憶され
た画像データを次段のシフトレジスタに転送するタイミ
ングと、シフトレジスタに記憶された画素列の画像デー
タに基づいて、発光素子ラインを発光させるタイミング
とを合わせることにより、回路構成を簡素化し、動作の
高速化を図ることができる。
【0061】図6は、発光素子をアクティブマトリック
ス方式で制御する例のブロック図である。図6におい
て、Zは発光素子と駆動回路をアクティブマトリックス
で構成した単体の発光部である。
【0062】ラインヘッド28Yには、1ラインの発光
素子28p〜28tが5列で配置されている。各ライン
の発光素子28p〜28tと対応して、シフトレジスタ
24p〜24tが配置されている。また、データ処理装
置23にはラインセレクタ34が接続されている。図6
の例では、発光素子と記憶手段(シフトレジスタ)とラ
インセレクタがラインヘッド上に実装されている。
【0063】記憶手段として機能するシフトレジスタ2
4a〜24eは、発光素子と共にラインヘッド28Y上
に形成されている。このため、データ処理手段(制御手
段)からラインヘッドに送信するデータ量を軽減するこ
とができ、データ処理手段23とラインヘッド間の配線
数を減少させることができる。
【0064】35aは、データ処理装置23からシフト
レジスタに配線される画像データの供給線、35bはデ
ータ処理装置23からラインセレクタ34に配線される
制御線、36a〜36eはラインセレクタ34から各シ
フトレジスタ24p〜24tの動作を指令する指令線、
37a〜37eは各列の発光素子の走査線、38a〜3
8kは、シフトレジスタ24p〜24tから各ライン、
各列の個別の発光素子(有機EL)に動作信号を供給す
る信号線である。
【0065】図6の動作について説明する。データ処理
装置23から制御線35bを介して供給される制御信号
で、ラインセレクタ34は走査線37aを選択し、1ラ
インの発光素子28pに信号を供給する。また、指令線
36aの信号でシフトレジスタ24pを動作させる。シ
フトレジスタ24pは信号線38a〜38kを活性化し
て、画像データを1ラインの発光素子28pのすべてに
出力信号を送出し、1ラインの発光素子28pで画素を
露光する。
【0066】ラインセレクタ34からの信号で、走査線
37と指令線36を切り替えることにより、以上の動作
を発光素子28q、28r、28s、28tについても
行い、全てのラインの発光素子を発光して画素を露光す
る。
【0067】次に、シフトレジスタ24sの画像データ
をシフトレジスタ24tへ転送し、同様にして、シフト
レジスタ24rからシフトレジスタ24sへ、シフトレ
ジスタ24qからシフトレジスタ24rへ、シフトレジ
スタ24pからシフトレジスタ24qへ順次画像データ
を転送する。シフトレジスタ24pには、データ処理手
段23から信号線35aを介して画像データが転送され
る。この間に像担持体は画素ピッチ分移動する。
【0068】この際に、発光部Zの発光素子はアクティ
ブマトリックスの作用により発光を維持しているので、
画像データをシフトレジスタで転送中であっても発光素
子が消灯することなく、画素を高輝度で露光することが
できる。このようにして、シフトレジスタ24から発光
素子への画像データの送出、シフトレジスタ間での画像
データの転送、像担持体の移動を繰り返すことにより、
像担持体上に連続的に画像データを露光していくことが
できる。
【0069】図7は、発光部Zをアクティブマトリック
スで動作させるための回路図である。図7において、発
光素子として有機ELを使用しており、Kはそのカソー
ド端子、Aはそのアノード端子である。カソード端子K
は、図示を省略している電源に接続されている。37a
は走査線でスイッチング用TFT(Tr1)のゲートG
aに接続される。
【0070】また、38aは信号線でスイッチング用T
FTのドレインDaに接続される。39は電源線、Ca
はストレージキャパシタ、有機ELのドライビング用T
FT(Tr2)のソースSbは電源線39に接続され、
ドレインDbは有機ELのアノード端子Aに接続され
る。さらに、ドライビング用TFTのゲートGbは、ス
イッチング用のTFTのソースSaに接続されている。
【0071】次に、図7の回路図の動作について説明す
る。スイッチング用TFTのソースSaに電源線39の
電圧が印加されている状態で走査線37a、信号線38
aに通電すると、スイッチング用TFTがオンになる。
このため、ドライビング用TFTのゲート電圧が下が
り、電源線39の電圧がドライビング用TFTのソース
Sbから供給されてドライビング用TFTが導通する。
この結果、有機ELが動作して所定の光量で発光する。
この際に、ストレージキャパシタCaは電源線39の電
圧で充電される。
【0072】スイッチング用TFTをオフにした場合に
も、ストレージキャパシタCaに充電された電荷に基づ
いてドライビング用TFTは導通状態となっており、有
機ELは発光状態を維持する。したがって、アクティブ
マトリックスを前記発光素子の駆動回路に適用した場合
には、画像データをシフトレジスタで転送するためにス
イッチング用TFTをオフにしたときでも、有機ELの
動作が継続して発光を維持し、高輝度で画素の露光を行
うことができる。
【0073】本発明においては、発光素子をパルス幅変
調(PWM)方式で制御することにより、発光光量の制
御を行う。また、PWM方式の制御とすることにより発
光素子の階調制御を実施する構成とすることができる。
【0074】本発明では、8ビットの階調データメモリ
により階調データを構成する。図8は、階調データメモ
リに格納されるビットデータと階調データとの例を示す
説明図である。図8の例では、ビットデータNo1で階
調データ0(非発光)、ビットデータNo8で最も濃度
が濃いデータ、ビットデータNo2〜7でその中間階調
の濃度データとしている。
【0075】図9は、PWM制御を行う例を示すブロッ
ク図である。図9において、PWM制御部70には、シ
フトレジスタなどで構成される階調データメモリ71
a、71b・・・、カウンター72、コンパレータ73
a、73b・・・、発光部Za、Zb・・・、が設けら
れている。
【0076】階調データメモリ71a、71b・・・に
は、例えば図6に示したデータ処理手段23から階調デ
ータ信号74が供給される。階調データメモリ71a、
71b・・・のビット数は、図8に示したように8ビッ
トとする。カウンター72は、基準クロック信号75を
カウントする。カウンター72のビット数は、階調デー
タメモリ71a、71b・・・と同じ8ビットであり、
カウント値は0→最大値(255)→0→最大値を繰り
返す。
【0077】コンパレータ73a、73bは、カウンタ
ー72の信号と、階調データメモリ71a、71b・・
・に格納されている階調データとを比較する。階調デー
タ>カウンター値、のときに、図7で示したスイッチン
グTFTをオンにする。また、階調データ≦カウンター
値、のときにスイッチングTFTをオフにする。
【0078】図10は、図9のブロック図で示されたP
WM制御の具体例を示す特性図である。図10(a)
は、カウンター72の出力値の波形Daを示すものであ
り、前記のように、0→最大値(255)→0→最大値
→0・・・を繰り返す。
【0079】図10(b)は、階調データがビットデー
タNo7(128階調)の場合に、コンパレータから出
力される信号の波形Db、すなわちスイッチングTFT
の動作特性を示すものである。この場合には、カウンタ
ーの出力が0〜127の範囲でスイッチングTFTがオ
ンとなり、カウンターの出力が128〜255の範囲で
スイッチングTFTがオフとなる。
【0080】図10(c)は、階調データがビットデー
タNo6(64階調)の場合に、コンパレータから出力
される信号の波形Dc、すなわちスイッチングTFTの
動作特性を示すものである。この場合には、カウンター
の出力が0〜63の範囲でスイッチングTFTがオンと
なり、カウンターの出力が64〜255の範囲でスイッ
チングTFTがオフとなる。
【0081】図10(b)の場合には、波形Dbのパル
ス幅はWaであり、図10(c)の場合には、波形Dc
のパルス幅はWbである。すなわち、階調データの大き
さに応じてスイッチングTFTがオンとなる時間の長さ
が変わり、発光素子の発光光量を変化させることができ
る。
【0082】このように、PWM制御を適用すると、ス
イッチングTFTのオン、オフ制御により発光素子をオ
ン、オフして発光素子の像担持体への露光量を変えるこ
とができる。このため、回路構成を簡単にすることがで
きる。
【0083】図11は、本発明の他の構成を示すブロッ
ク図である。図9と同じ部分には同一の符号を付してお
り、詳細な説明は省略する。図11は、階調データの大
きさに対応した電圧、または電流でスイッチングTFT
を制御するものであり、本発明ではこのような制御を強
度変調と称する。
【0084】図11に示された強度変調制御部80は、
D/Aコンバータ81a、81b・・・を有している。
このD/Aコンバータを階調データメモリ71a、71
b・・・に接続している。D/Aコンバータ81a、8
1b・・・は、階調データメモリ71a、71b・・・
に格納された階調データ(デジタル値)に対応した大き
さで、アナログの電圧値、または電流値を形成し、スイ
ッチングTFTに出力する。
【0085】発光部Za、Zb・・・は、図7で示した
アクテブマトリックス方式で駆動される。発光部Za、
Zb・・・には、走査線37aからのセレクト信号76
と、発光制御データ線38a、38b・・・からの制御
信号74が供給される。
【0086】図11の例では、階調データの大きさに応
じてスイッチングTFTのバイアスを変えて、発光素子
の発光光量を変化させている。このため、高速で発光素
子をオン、オフ制御する必要がなくなり、発光素子の応
答速度が遅い場合でも像担持体への露光量を高速で変化
させることができる。
【0087】ところで、画像形成装置においては、1ラ
インに複数の発光素子を配列する場合に、隣接する発光
素子を隙間なく設置することは構造上できない。例え
ば、図4において、像担持体のスポット位置のライン3
3aに対応して発光素子を配列した場合に、Gのように
隣接する発光素子間には間隙が生ずる。
【0088】このように間隙部分があるために解像度が
低下したり、記録媒体に画像データを記録した際にいわ
ゆる白抜けが発生したりして品質が低下する。このよう
な事態に対処するために、像担持体の副走査方向に発光
素子を千鳥状に配列することが行われている。
【0089】図12は、発光素子を千鳥状に配列した場
合において、像担持体上で形成される発光素子のスポッ
ト位置33Zの例を示す説明図である。図12におい
て、斜線を付したUの部分は発光素子で露光される画素
の部分を示し、2点鎖線のVの部分は発光素子で露光さ
れない画素の部分を示している。
【0090】Paは主走査方向の画素ピッチ、Pbは副
走査方向の画素ピッチ、Saは主走査方向のスポット位
置のピッチ、Sbは副走査方向のスポット位置のピッチ
である。図12の例では、主走査方向の画素ピッチPa
と、副走査方向の画素ピッチPbは、共にスポット位置
のピッチの1/2に設定されている。すなわち、発光素
子が像担持体上に形成するスポット位置の副走査方向の
間隔を、副走査方向の画素密度の2倍としている。
【0091】スポット位置のラインは、第1グループ3
3f、33h、33j、33l、33nと、第2グルー
プ33p、33r、33t、33vに区分される。第1
グループと第2グループは、主走査方向でみて、発光素
子の位置、すなわち露光される画素と露光されない画素
とが交互に配置されている。
【0092】図13は、図12に対応する発光素子駆動
の概略のブロック図である。図3と同様に、イエロー発
光素子ラインヘッド28Zの例で説明する。図13の例
では、記憶手段24Yとしての各シフトレジスタ24f
〜24zと、各ラインの発光素子28f〜28zは、共
にラインヘッド28Zに載置されている。
【0093】シフトレジスタは、第1グループ24f〜
24nと、第2グループ24p〜24zに区分されてい
る。第1グループのシフトレジスタにおいて、24f、
24h、24j、24lは画像データの保持、発光素子
への出力、次段のシフトレジスタへの転送を行う。ま
た、シフトレジスタ24nは画像データの保持、発光素
子への出力を行う。
【0094】次に、第1グループのシフトレジスタ24
g、24i、24k、24mは、画像データの保持と、
次段のシフトレジスタへの転送のみを行い、発光素子へ
の画像データの出力は行わない。
【0095】第2グループのシフトレジスタにおいて、
シフトレジスタ24p、24r、24t、24vは画像
データの保持、発光素子への出力、次段のシフトレジス
タへの転送を行う。また、シフトレジスタ24zは画像
データの保持、発光素子への出力を行う。なお、24
q、24s、24u、24wは、画像データの保持と、
次段のシフトレジスタへの転送のみを行い、発光素子へ
の画像データの出力は行わない。
【0096】図13において、発光素子のラインは、第
1グループ28f、28h、28j、28l、28n
と、第2グループ28p、28r、28t、28v、2
8zとに区分される。第1グループは、図12に示した
第1のグループのスポット位置に対応して配置される。
また、第2グループは、図12に示した第2グループの
スポット位置に対応して配置される。
【0097】次に、図13に示したブロック図の動作に
ついて説明する。データ処理手段23からは、制御線3
5pから第1グループのシフトレジスタに画像データが
出力される。また、制御線35qから第2グループのシ
フトレジスタに画像データが出力される。
【0098】シフトレジスタ24fから画像データが第
1グループの発光素子の先頭ライン28fに出力され、
像担持体上のスポット位置33fで画素の露光を行う。
また、シフトレジスタ24pから画像データが第2グル
ープの発光素子の先頭ライン28pに出力され、像担持
体上のスポット位置33pで画素の露光を行う。
【0099】次に、像担持体が副走査方向に画素ピッチ
Pbだけ移動するタイミングで、画像データは第1グル
ープのシフトレジスタ24fからシフトレジスタ24g
に転送される。また、画像データを第2グループのシフ
トレジスタ24pからシフトレジスタ24qに転送す
る。このときには、シフトレジスタ24g、シフトレジ
スタ24qから発光素子へは画像データは出力されず、
画素の露光は行われない。
【0100】更に、像担持体が副走査方向に画素ピッチ
Pb分だけ移動すると、画像データはシフトレジスタ2
4gからシフトレジスタ24hに転送される。また、シ
フトレジスタ24qからシフトレジスタ24rに転送さ
れる。そして、シフトレジスタ24hとシフトレジスタ
24rから、それぞれ発光素子のライン28hと28r
に画像データが出力される。この際に、スポット位置3
3fと33pのラインで同一画素の露光を行う。
【0101】以下、同様にして、像担持体の移動と画像
データの各シフトレジスタへの転送、発光素子への画像
データの出力を行い、同一画素に対して多重露光を行
う。この場合にも、データ処理手段23で形成されるデ
ータに基づいて中間濃度の階調制御を行うことができ
る。
【0102】図12、図13に示されているように、発
光素子を千鳥状に配列して、発光素子が像担持体上に形
成するスポット位置の副走査方向の間隔を、副走査方向
の画素密度の整数倍としたときにおいても、画像データ
の転送のみを行い発光素子への画像データの出力は行わ
ないシフトレジスタを配置することにより、1画素を多
重露光することができる。
【0103】このように、発光素子を千鳥状に配列した
場合においても、各画素列の記憶手段と発光素子列とは
一対一で対応可能となる。このため、シフトレジスタに
記憶された画像データを次段のシフトレジスタに転送す
るタイミングと、シフトレジスタに記憶された画素列の
画像データに基づいて、発光素子ラインを発光させるタ
イミングとを合わせることにより、回路構成を簡素化
し、動作の高速化を図ることができる。
【0104】本発明においては、図12、図13で説明
したような発光素子を千鳥状に配列した場合に、図6〜
図11で説明したアクティブマトリックス方式の駆動回
路や、PWM制御、強度変調制御を適用することができ
る。
【0105】ここで、図13の構成において、シフトレ
ジスタ24f〜24zは、発光素子と同一の基板上に形
成されている。このため、発光素子と記憶手段とを一体
的に製造することが可能となり、発光素子と記憶手段と
を別チップで製作する必要がないので、製造コストを低
減することができる。
【0106】更に、図13の構成では、前記基板として
ガラスを使用し、記憶手段をTFT(Thin Fil
m Transistor)で構成している。TFTの
作製方法は種々知られているが、例えば、ガラス基板上
に最初にシリコン酸化膜を堆積し、さらにアモルファス
シリコン膜を堆積する。次に、このアモルファスシリコ
ン膜に対してエキシマレーザ光を照射して結晶化を行
い、チャネルとなるポリシリコン膜を形成する。
【0107】このポリシリコン膜をパタニング後、ゲー
ト絶縁膜を堆積し、さらに窒化タンタルからなるゲート
電極を形成する。続いて、NチャンネルTFTのソース
・ドレイン部をリンのイオン注入により、Pチャンネル
TFTのソース・ドレイン部をボロンのイオン注入によ
りそれぞれ形成する。
【0108】イオン注入した不純物を活性化後、第1層
間絶縁膜の堆積、第1コンタクトホールの開口、ソース
線の形成、第2層間絶縁膜の堆積、第2コンタクトホー
ルの開口、金属画素電極の形成を順次行い、TFT5の
アレイが完成する(例えば、第8回電子ディスプレイ・
フォーラム(2001.4.18)「高分子型有機EL
ディスプレイ」参照。)。
【0109】ここで、この金属画素電極は、有機EL発
光部の陰極となるもので、有機EL発光部の反射層を兼
用するものであり、Mg、Ag、Al、Li等の金属薄
膜電極で形成される。
【0110】このように、寸法安定性の高いガラスで基
板を構成すると共に、単一の基板上にすべての発光素子
と記憶素子とを形成しているので、発光素子で像担持体
上の画素を照射する際に、スポット位置の高精度化を図
ることができる。
【0111】本発明においては、図13に示したデータ
処理手段23は、先頭の1ライン分のデータを形成すれ
ば、その後は先頭の1ラインの画像データを記憶手段
(シフトレジスタ)に保持し、記憶手段の中で画像デー
タを転送するだけでラインヘッドすべての発光素子の動
作を制御することができる。このため、データ処理手段
は、ラインヘッドすべての発光素子のデータを生成する
必要がなく、回路構成を簡略にすることができる。ま
た、高速でデータ処理を行うことができる。
【0112】図1は、本発明の他の実施形態にかかる構
成を示すブロック図である。図13と対応する部分には
同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。図1
の例においては、ラインヘッド28Yには発光素子のラ
イン28f〜28zのみを載置し、記憶手段24Yをラ
インヘッド28Yとは切り離して配置している。このよ
うに、本発明は像担持体の副走査方向に千鳥状に発光素
子を配列した種々の構成の光学ヘッドに適用することが
できる。
【0113】図14は、図13に示したような千鳥状に
発光素子を配列した場合に、図6で説明したようにして
発光素子をアクティブマトリックス方式で制御する例を
示すブロック図である。この例では、記憶手段(シフト
レジスタ24f〜24z)と、発光素子のライン28f
〜28zの他に、ラインセレクタ34をラインヘッド2
8Aに載置している。35cは、データ処理手段23か
ら第2グループのシフトレジスタ24p〜24zへ画像
データを出力する制御線である。
【0114】図14において、ラインセレクタ34とシ
フトレジスタ24f〜24nは、ライン28h〜28n
に配置された発光部に対して前記のようにして、アクテ
ィブマトリックス方式の駆動制御を行う。また、ライン
セレクタ34とシフトレジスタ24p〜24zは、ライ
ン28p〜28zに配置された発光部に対してアクティ
ブマトリックス方式の駆動制御を行う。
【0115】図14に示すように、像担持体の副走査方
向に発光素子のラインを千鳥状に配置した場合でも、発
光部に対してアクテブマトリックス方式の駆動制御を適
用するので、画像データをシフトレジスタで転送中にお
いても発光状態が維持でき、画素を高輝度で露光するこ
とができる。
【0116】本発明においては、有機EL(有機電界発
光素子)アレイを多重露光用のラインヘッドに用いるこ
とができる。図15は、本発明の画像形成装置に適用さ
れる有機ELアレイの一例を示す斜視図である。図15
において、ガラスなどの長尺基板1上に有機ELアレイ
12が取り付けられている。
【0117】各有機ELは、発光を制御する駆動回路1
1に接続されている。駆動回路11も同一の長尺基板1
上に形成される。長尺基板1の両端には、取り付け位置
を決める位置決めピン13と、取り付け用のねじ挿入孔
14とが設けられている。16は、駆動回路11と有機
ELアレイ12とを覆う保護カバーである。
【0118】有機ELアレイ12の像担持体方向前方に
は、等倍光学系の集光性ロッドレンズアレイ15が一体
に固定されている。この集光性ロッドレンズアレイ15
の結像作用により、有機ELアレイ12の発光点列が、
対応する像担持体の感光面上に結像されるように構成さ
れている。
【0119】図16は、有機ELアレイヘッド10の一
例を示す縦断正面図である。図16において、ガラスや
樹脂フィルムを用いた基板1の上に、スパッタ法により
誘電体多層膜からなる反射層2を形成する。この誘電体
多層膜からなる反射層2は、例えば一対のSiO2とT
iO2からなる層で形成される。本発明によるこのよう
な誘電体多層膜で形成された反射層2は、反射率が0.
99以上のものが得られえる。
【0120】次に、反射層2上に、陽極3をスパッタ法
により形成する。陽極3には、光透過性、かつ導電性の
材料が使用される。このような特性を有する材料とし
て、例えばITO(インジウム錫酸化物)などの仕事関
数の大きな材料を用いる。
【0121】次に、陽極3の上に、正孔輸送層4をイン
クジェット法により形成する。また、穴11内に正孔輸
送層4を形成した後、インク組成物を穴8内にインクジ
ェットプリント装置のヘッドから吐き出し、各画素の発
光層上にパターニング塗布を行う。塗布後、溶媒を除去
し、熱処理して発光層5を形成する。
【0122】正孔輸送層4と、発光層5との有機EL層
は、上記のようにインクジェット方式でインク組成物を
塗布することにより作成する代わりに、公知のスピンコ
ート法、ディップ法などの他の液相法で作成することも
できる。
【0123】また、正孔輸送層4、発光層5に用いる材
料については、例えば、特開平10−12377号、特
開2000−323276等に記載されている公知の種
々のEL材料が利用できる。その詳細な説明は省略す
る。次に、陰極6を蒸着法により形成する。陰極6の材
料としては、例えばAlを使用する。
【0124】有機ELアレイヘッド10は、各発光部1
0x〜10zに対応した断面形状が凹状とされている陰
極6に、隔壁9の穴内における厚みを光が透過できるレ
ベルとした薄膜部6a〜6cを形成している。
【0125】各発光部10x〜10zにおいて、陰極6
の凹所底部にはスパッタ法により複数層の誘電体多層膜
からなる半透明反射層(誘電体ミラー)7を形成する。
この誘電体多層膜からなる半透明反射層7a〜7cは、
一対のSiO2とTiO2からなる層を例えば3層積層し
ている。本発明によるこのような誘電体多層膜で形成し
た半透明反射層7は、反射率が0.9程度となる。
【0126】このように、図16の実施形態において
は、陰極6に薄膜部6a〜6cを形成し、この薄膜部6
a〜6cにより光を透過させている。このため、正孔輸
送層4、発光層5の有機EL層をインクジェット法など
の液相法で形成した場合でも、EL層と陰極との接触部
の平滑性に起因して反射率が低下するという問題は生じ
ないという利点がある。
【0127】本発明においては、上記のような構成の有
機ELアレイヘッドを、例えば電子写真方式のカラー画
像を形成する画像形成装置の露光ヘッドとして用いるこ
とができる。
【0128】図17は、図15で説明した有機ELアレ
イヘッドを用いた画像形成装置の一例を示す正面図であ
る。この画像形成装置は、同様な構成の4個の有機EL
アレイ露光ヘッド1K、1C、1M、1Yを、対応する
同様な構成である4個の感光体ドラム(像担持体)41
K、41C、41M、41Yの露光位置にそれぞれ配置
したものであり、タンデム方式の画像形成装置として構
成されている。
【0129】図17に示すように、この画像形成装置
は、駆動ローラ51と従動ローラ52とテンションロー
ラ53が設けられており、テンションローラ53により
テンションを加えて張架されて、図示矢印方向(反時計
方向)へ循環駆動される中間転写ベルト50を備えてい
る。この中間転写ベルト50に対して所定間隔で配置さ
れた4個の像担持体としての外周面に感光層を有する感
光体41K、41C、41M、41Yが配置される。
【0130】前記符号の後に付加されたK、C、M、Y
はそれぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエローを意味し、
それぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエロー用の感光体で
あることを示す。他の部材についても同様である。感光
体41K、41C、41M、41Yは、中間転写ベルト
50の駆動と同期して図示矢印方向(時計方向)へ回転
駆動される。
【0131】各感光体41(K、C、M、Y)の周囲に
は、それぞれ感光体41(K、C、M、Y)の外周面を
一様に帯電させる帯電手段(コロナ帯電器)42(K、
C、M、Y)と、この帯電手段42(K、C、M、Y)
により一様に帯電させられた外周面を感光体41(K、
C、M、Y)の回転に同期して順次ライン走査する本発
明の上記のような有機ELアレイ露光ヘッド1(K、
C、M、Y)が設けられている。
【0132】また、この有機ELアレイ露光ヘッド1
(K、C、M、Y)で形成された静電潜像に現像剤であ
るトナーを付与して可視像(トナー像)とする現像装置
44(K、C、M、Y)と、この現像装置44(K、
C、M、Y)で現像されたトナー像を一次転写対象であ
る中間転写ベルト50に順次転写する転写手段としての
一次転写ローラ45(K、C、M、Y)と、転写された
後に感光体41(K、C、M、Y)の表面に残留してい
るトナーを除去するクリーニング手段としてのクリーニ
ング装置46(K、C、M、Y)とを有している。
【0133】ここで、各有機ELアレイ露光ヘッド1
(K、C、M、Y)は、有機ELアレイ露光ヘッド1
(K、C、M、Y)のアレイ方向が感光体ドラム41
(K、C、M、Y)の母線に沿うように設置される。そ
して、各有機ELアレイ露光ヘッド1(K、C、M、
Y)の発光エナルギーピーク波長と感光体41(K、
C、M、Y)の感度ピーク波長とは略一致するように設
定されている。
【0134】現像装置44(K、C、M、Y)は、例え
ば、現像剤として非磁性一成分トナーを用いるもので、
その一成分現像剤を例えば供給ローラで現像ローラへ搬
送し、現像ローラ表面に付着した現像剤の膜厚を規制ブ
レードで規制し、その現像ローラを感光体41(K、
C、M、Y)に接触あるいは押厚させることにより、感
光体41(K、C、M、Y)の電位レベルに応じて現像
剤を付着させることによりトナー像として現像するもの
である。
【0135】このような4色の単色トナー像形成ステー
ションにより形成された黒、シアン、マゼンタ、イエロ
ーの各トナー像は、一次転写ローラ45(K、C、M、
Y)に印加される一次転写バイアスにより中間転写ベル
ト50上に順次一次転写され、中間転写ベルト50上で
順次重ね合わされてフルカラーとなったトナー像は、二
次転写ローラ66において用紙等の記録媒体Pに二次転
写され、定着部である定着ローラ対61を通ることで記
録媒体P上に定着され、排紙ローラ対62によって、装
置上部に形成された排紙トレイ68上へ排出される。
【0136】なお、図17中、63は多数枚の記録媒体
Pが積層保持されている給紙カセット、64は給紙カセ
ット63から記録媒体Pを一枚ずつ給送するピックアッ
プローラ、65は二次転写ローラ66の二次転写部への
記録媒体Pの供給タイミングを規定するゲートローラ
対、66は中間転写ベルト50との間で二次転写部を形
成する二次転写手段としての二次転写ローラ、67は二
次転写後に中間転写ベルト50の表面に残留しているト
ナーを除去するクリーニング手段としてのクリーニング
ブレードである。
【0137】このように、図17の画像形成装置は、書
き込み手段として図12に示した有機ELアレイを用い
ているので、レーザ走査光学系を用いた場合よりも、装
置の小型化を図ることができる。
【0138】以上、本発明の有機ELアレイ露光ヘッド
とその作製方法及びそれを用いた画像形成装置を実施例
に基づいて説明したが、本発明はこれら実施例に限定さ
れず種々の変形が可能である。
【0139】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、発光素
子を像担持体の副走査方向に対して2次元的に千鳥状に
配列した光学ヘッドにおいて、先頭の1ライン分のデー
タを形成すれば、その後は先頭の1ラインの画像データ
を記憶手段(シフトレジスタ)に保持し、記憶手段の中
で画像データを転送するだけで光学ヘッドすべての発光
素子の動作を制御することができる。このため、光学ヘ
ッドすべての発光素子のデータを生成する必要がなく、
回路構成を簡略にすることができる。また、高速でデー
タ処理を行うことができる。
【0140】また、本発明は画像形成装置から光学ヘッ
ドに送るデータ量を削減することができ、画像形成装置
と光学ヘッド間の配線数を減少させることができる。
【0141】また、本発明は、前記記憶手段は、千鳥状
に配列された発光素子と共に同一基板上に形成してい
る。このため、発光素子と記憶手段とを一体的に製造す
ることが可能となる。また、発光素子と記憶手段とを別
チップで製作する必要がないので、製造コストを低減す
ることができる。
【0142】また、本発明は、前記基板はガラスであ
り、前記記憶手段をTFTで構成している。このため、
発光素子と記憶素子とを寸法安定性の高いガラスなどの
基板に形成することができるので、発光素子が像担持体
上の画素を照射する際のスポット位置の高精度化を図る
ことができる。
【0143】また、本発明は、各画素列の記憶手段と発
光素子列とを一対一で対応させることができる。このた
め、記憶手段に記憶された画像データを次段の記憶手段
に転送させるタイミングと、記憶手段に記憶された画素
列の画像データに基づいて発光素子列を発光させるタイ
ミングを合わせることができ、回路構成を簡素化するこ
とができ、また発光素子列の動作を高速化することがで
きる。
【0144】また、本発明は千鳥状に配列された発光素
子をアクティブマトリックス方式で制御している。この
ため、発光素子周辺に設けたコンデンサとトランジスタ
により発光素子の発行状態を保持できる。したがって、
記憶手段から次段の記憶手段へ画像データを転送中でも
発光を維持するので画素を高輝度で露光できる。
【0145】また、本発明はPWM制御で千鳥状に配列
された発光素子の発光光量を制御している。このため、
発光素子のオン、オフ制御により露光量を変えることが
できるので、回路構成の簡素化が図れる。
【0146】また、本発明は強度変調により千鳥状に配
列された発光素子の発光光量を制御している。このた
め、発光素子を高速でオン、オフ制御する必要がなくな
り、発光素子の応答速度が遅い場合でも露光量を高速で
変化させることができる。
【0147】また、本発明は千鳥状に配列された発光素
子を有機ELで形成している。このため、発光素子をガ
ラス基板上に容易に作製できるので、低価格化が図れ
る。光学ヘッド上に発光素子と共に記憶手段を設けてい
る。このため、画像形成装置からラインヘッドに送るデ
ータ量を削減することができ、画像形成装置とラインヘ
ッド間の配線数を減少させることができる。
【0148】また、本発明は、前記記憶手段は、発光素
子と同一基板上に形成している。このため、発光素子と
記憶手段とを一体的に製造することが可能となる。ま
た、発光素子と記憶手段とを別チップで製作する必要が
ないので、製造コストを低減することができる。
【0149】また、本発明は、前記記憶手段をTFTで
構成している。このように、寸法安定性の高いガラスで
基板を構成すると共に、単一の基板ですべての発光素子
と記憶素子とを構成しているので、発光素子が像担持体
上の画素を照射する際のスポット位置の高精度化を図る
ことができる。
【0150】本発明の光学ヘッドは、先頭の1ライン分
のデータを形成すれば、その後は先頭の1ラインの画像
データを記憶手段(シフトレジスタ)に保持し、記憶手
段の中で画像データを転送するだけでラインヘッドすべ
ての発光素子の動作を制御することができる。このた
め、ラインヘッドすべての発光素子のデータを生成する
必要がなく、回路構成を簡略にすることができる。ま
た、高速でデータ処理を行うことができる。
【0151】また、本発明は、各画素列の記憶手段と発
光素子列とを一対一で対応させることができる。このた
め、記憶手段に記憶された画像データを次段の記憶手段
に転送させるタイミングと、記憶手段に記憶された画素
列の画像データに基づいて発光素子列を発光させるタイ
ミングを合わせることができ、回路構成を簡素化するこ
とができ、また発光素子列の動作を高速化することがで
きる。
【0152】また、本発明は発光素子を有機ELで形成
している。このため、発光素子をガラス基板上に容易に
作製できるので、低価格化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく光学ヘッドの一例を部分的に示
すブロック図である。
【図2】本発明の前提技術を示すブロック図である。
【図3】図2の部分的構成を示したブロック図である。
【図4】像担持体上に形成されるスポット位置の一例を
示す説明図である。
【図5】図4に示した光学ヘッドの制御例を示すブロッ
ク図である。
【図6】アクテブマトリックス方式の駆動回路を示すブ
ロック図である。
【図7】アクテブマトリックス方式で駆動される発光素
子の制御回路を示す回路図である。
【図8】ビットデータと階調データの関係の一例を示す
説明図である。
【図9】発光素子をPWM制御する例のブロック図であ
る。
【図10】発光素子をPWM制御する例の説明図であ
る。
【図11】発光素子を強度変調制御する例のブロック図
である。
【図12】本発明の実施形態に係る像担持体上に形成さ
れるスポット位置の一例を示す説明図である。
【図13】図12の光学ヘッドの制御例を示すブロック
図である。
【図14】図12の例をアクティブマトリックス方式で
駆動する構成の一例を示すブロック図である。
【図15】本発明の実施形態に基づく有機ELアレイの
一例を示す斜視図である。
【図16】有機ELアレイの概略構成を示す断面図であ
る。
【図17】本発明の有機ELアレイヘッドを配置したタ
ンデム方式の画像形成装置の概略構成を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1…基板 2…誘電体多層膜 3…陽極 4…正孔輸送層 5…発光層 6…陰極 7…誘電体多層膜 8…像担持体 9…隔壁(バンク) 10…有機ELアレイヘッド 10x、10y、10z…発光部 11…駆動回路 12…有機ELアレイ 13…位置決めピン 14…ねじ挿入穴 15…集光性ロッドレンズアレイ 16…保護カバー 21…ホストコンピュータ 22…画像形成装置の制御部 23…データ処理手段 24〜27…記憶手段 24a〜24n…シフトレジスタ 28、28X、28Y…発光素子(イエロー)ラインヘ
ッド 28a〜28n…1ラインの発光素子 29…発光素子(マゼンタ)ラインヘッド 30…発光素子(シアン)ラインヘッド 31…発光素子(ブラック)ラインヘッド 32…発光素子 33…像担持体のスポット位置 33a〜33i…スポット形成位置 33b〜33h…非露光の画素位置 34…ラインセレクタ 35a…画像データの供給線 35b…制御線 36a〜36e…指令線 37a〜37e…走査線 38a〜38k…信号線 1(K、C、M、Y)…有機ELアレイ露光ヘッド 41(K、C、M、Y)…感光体ドラム(像担持体) 42(K、C、M、Y)…帯電手段(コロナ帯電器) 44(K、C、M、Y)…現像装置 45(K、C、M、Y)…一次転写ローラ 46(K、C、M、Y)…クリーニング装置 50…中間転写ベルト 51…駆動ローラ 52…従動ローラ 53…テンションローラ 61…定着ローラ対 62…排紙ローラ対 63…給紙カセット 64…ピックアップローラ 65…ゲートローラ対 66…二次転写ローラ 67…クリーニングブレード 68…排紙トレイ 70…PWM制御部 71a、71b・・・…階調データメモリ 72…カウンター 73a、73b・・・…コンパレータ 74…階調データ信号 75…基準クロック信号 76…セレクト信号 80…強度変調制御部 81a、81b・・・…D/Aコンバータ P…記録媒体 Z、Za、Zb…発光部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻野 浄士 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C162 AE12 AE14 AE28 AE47 AF07 AF14 AF20 AF50 AF60 AF70 AF72 FA04 FA16 2H076 AB42 AB51 AB53 AB54 AB60 AB68 AB74 AB75 DA19 DA42

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体の主走査方向に配置されたライ
    ンを像担持体の副走査方向に複数列設けて2次元的に千
    鳥状に配列された発光素子と、画像データを記憶して前
    記発光素子に出力する記憶手段とを有する光学ヘッドで
    あって、1ラインの各発光素子で像担持体上の画素を露
    光してから像担持体を移動し、前記画素に対して次列の
    1ラインの発光素子で重ねて露光し、同様にして像担持
    体を移動し順次前記画素に対して各列の1ラインの発光
    素子で多重露光を行い、かつ、階調出力で画素を露光可
    能な構成としたことを特徴とする、光学ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記当該画素に対して重ねて露光する各
    列の対応する発光素子は、前記当該画素に対して同一の
    光量で重ねて露光することを特徴とする、請求項1に記
    載の光学ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段は、発光素子と同一基板上
    に形成されることを特徴とする、請求項1または請求項
    2に記載の光学ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段はTFTで構成されること
    を特徴とする、請求項1ないし請求項3に記載の光学ヘ
    ッド。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段は、各列の発光素子と対応
    して各列に配置され、画像データの転送、保持、発光素
    子への出力を行う構成としたことを特徴とする、請求項
    1ないし請求項4のいずれかに記載の光学ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記像担持体上には発光素子で露光され
    る画素と発光素子で露光されない画素とが前記副走査方
    向に千鳥状に配置され、前記記憶手段は各列の発光素子
    に画像データを出力する第1の記憶手段と、画像データ
    を次段の第1の記憶手段に転送して発光素子に画像デー
    タを出力しない第2の記憶手段で構成されることを特徴
    とする、請求項5に記載の光学ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記発光素子が像担持体上に形成するス
    ポット位置の副走査方向の間隔は、副走査方向の画素密
    度の整数倍としたことを特徴とする、請求項6に記載の
    光学ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記発光素子は、アクティブマトリック
    ス方式の駆動回路で制御することを特徴とする、請求項
    1ないし請求項7のいずれかに記載の光学ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記発光素子の発光量制御をPWM制御
    により行うことを特徴とする、請求項8に記載の光学ヘ
    ッド。
  10. 【請求項10】 前記発光素子の発光量制御を強度変調
    制御により行うことを特徴とする、請求項8に記載の光
    学ヘッド。
  11. 【請求項11】 前記発光素子を有機ELで構成したこ
    とを特徴とする、請求項1ないし請求項10のいずれか
    に記載の光学ヘッド。
  12. 【請求項12】 像担持体の周囲に帯電手段、露光ヘッ
    ド、現像手段、転写手段を配した画像形成ステーション
    を少なくとも2つ以上設け、転写媒体が各ステーション
    を通過することにより、カラー画像形成を行うタンデム
    方式の画像形成装置であって、前記露光ヘッドは、像担
    持体の主走査方向に配置されたラインが像担持体の副走
    査方向に複数列設けて発光素子を2次元的に千鳥状に配
    列された発光素子と、画像データを記憶して前記発光素
    子に出力する記憶手段とを有し、当該発光素子と記憶手
    段とを載置した光学ヘッドで構成され、各発光素子で像
    担持体上の画素を露光してから像担持体を移動し、前記
    画素に対して次列の1ラインの発光素子で重ねて露光
    し、同様にして像担持体を移動し順次前記画素に対して
    各列の1ラインの発光素子で多重露光を行い、かつ、階
    調出力で画素を露光可能な構成としたことを特徴とする
    画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記光学ヘッドとして、請求項2ない
    し請求項11のいずれかに記載の光学ヘッドを用いたこ
    とを特徴とする、請求項13に記載の画像形成装置。
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