JP2007290303A - 露光装置および画像形成装置 - Google Patents

露光装置および画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007290303A
JP2007290303A JP2006123036A JP2006123036A JP2007290303A JP 2007290303 A JP2007290303 A JP 2007290303A JP 2006123036 A JP2006123036 A JP 2006123036A JP 2006123036 A JP2006123036 A JP 2006123036A JP 2007290303 A JP2007290303 A JP 2007290303A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
light
emitting element
gradient index
emitting elements
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006123036A
Other languages
English (en)
Inventor
Tanio Urushiya
多二男 漆谷
Hideyuki Aoki
英之 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2006123036A priority Critical patent/JP2007290303A/ja
Publication of JP2007290303A publication Critical patent/JP2007290303A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)

Abstract

【課題】各スポット領域の形状を均一化する。
【解決手段】発光装置は、ピッチPaで配列された複数の発光素子Eを含む。集束性レンズアレイは、発光素子Eの配列に沿ってピッチPbで配列されて各発光素子Eからの出射光を集光する複数の屈折率分布型レンズ32を含む。複数の発光素子Eのうち屈折率分布型レンズ32の配列に対して同様の位置関係にある各発光素子Eは屈折率分布型レンズ32の光軸の方向からみた形状が共通する。複数の発光素子Eのうち屈折率分布型レンズ32の配列との位置関係が相違する各発光素子は屈折率分布型レンズ32の光軸の方向からみた形状が相違する。
【選択図】図3

Description

本発明は、複数の発光素子を具備する露光装置とこれを利用した画像形成装置とに関す
る。
有機発光ダイオード素子などの発光素子を像担持体(例えば感光体ドラム)の露光に利
用した画像形成装置が従来から提案されている。例えば特許文献1には、複数の屈折率分
布型レンズを配列した集束性レンズアレイによって各発光素子からの出射光を像担持体の
表面に結像する技術が開示されている。同文献の技術においては、画像の主要な構成の角
度と各発光素子の長軸とが平行となるように総ての発光素子が長尺状(楕円状や短冊状)
に形成される。
特開2001−162861号公報
ところで、発光素子の配列のピッチと屈折率分布型レンズの配列のピッチとは異なるか
ら、各屈折率分布型レンズとの位置関係は発光素子ごとに相違する。したがって、集束性
レンズアレイを透過した各発光素子からの出射光が所定値を上回る強度で像担持体に到達
する領域(以下「スポット領域」という)の形状は、当該発光素子と屈折率分布型レンズ
の配列との位置関係に応じて発光素子ごとにバラつく。例えば、ひとつの発光素子からの
出射光を結像したスポット領域が円形状であっても他の発光素子のスポット領域が楕円状
となる場合がある。特許文献1のように、各々の長軸が平行となるように総ての発光素子
を長尺状の同形状とした場合であっても以上の問題は何ら解決されない。このような事情
に鑑みて、本発明は、屈折率分布型レンズとの位置関係が発光素子ごとに異なる構成にあ
っても各スポット領域の形状を均一化するという課題の解決を目的としている。
以上の課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る露光装置は、複数の発光素子
が第1ピッチ(例えば図3のピッチPa)で配列された発光装置と、各発光素子からの出
射光を集光する複数の屈折率分布型レンズが第1ピッチとは異なる第2ピッチ(例えば図
3のピッチPb)で複数の発光素子の配列に沿って配列された集束性レンズアレイとを具
備し、複数の発光素子のうち複数の屈折率分布型レンズの配列に対する位置関係が異なる
第1の発光素子(例えば図3の位置A1の発光素子E)と第2の発光素子(例えば図3の
位置A2の発光素子E)とは、屈折率分布型レンズの光軸の方向(図1のZ方向)からみ
た形状が相違する。
この態様においては第1の発光素子と第2の発光素子とで形状が相違する。したがって
、屈折率分布型レンズに対する位置関係の相違に起因した各スポット領域の形状のバラツ
キが抑制されるように屈折率分布型レンズに対する位置関係に応じて各発光素子の形状を
選定することが可能である。
本発明の第2の態様に係る露光装置は、複数の発光素子が第1ピッチで配列された発光
装置と、各発光素子からの出射光を集光する複数の屈折率分布型レンズが第1ピッチとは
異なる第2ピッチで複数の発光素子の配列に沿って配列された集束性レンズアレイとを具
備し、複数の発光素子のうち複数の屈折率分布型レンズの配列に対して同様の位置関係に
ある各発光素子は屈折率分布型レンズの光軸の方向からみた形状が共通し、複数の発光素
子のうち複数の屈折率分布型レンズの配列との位置関係が相違する各発光素子は屈折率分
布型レンズの光軸の方向からみた形状が相違する。
この態様においては屈折率分布型レンズの配列との位置関係が相違する各発光素子の形
状が相違するから、第1の態様に係る露光装置と同様の効果が得られる。さらに、屈折率
分布型レンズの配列に対して同様の位置関係にある各発光素子は形状が共通するから、総
ての発光素子の形状を個別に選定した場合と比較して発光装置の製造が容易化される。
第2の態様に係る露光装置において、複数の屈折率分布型レンズの配列に対する各発光
素子の位置関係が所定数の発光素子を単位(例えば図3のグループG)として周期的に繰
り返し、各発光素子の形状は、複数の屈折率分布型レンズの配列と各発光素子との位置関
係の周期に応じた周期性をもって選定される。以上の態様によれば、各発光素子の形状が
周期性をもって選定されるから、発光装置の設計や製造が簡素化されるという利点がある
本発明に係る画像形成装置は、像形成面を有する像担持体と、集束性レンズアレイを通
過した光の照射によって像形成面に潜像を形成する本発明の露光装置と、像形成面に形成
された潜像に対する現像剤の付加によって顕像を形成する現像器とを具備する。本発明の
露光装置においては各発光素子からの出射光が像形成面に到達するスポット領域の形状の
バラツキが抑制されるから、これを利用した画像形成装置によれば、濃淡のムラが低減さ
れた高品位な画像を形成することが可能となる。
本発明に係る画像形成装置の好適な態様においては、像形成面のうち各発光素子からの
出射光が所定値を上回る強度で到達するスポット領域の形状が正円形となるように、各屈
折率分布型レンズの光軸の方向からみた各発光素子の形状が選定される。この態様によれ
ば、屈折率分布型レンズの配列との位置関係が相違する各発光素子に対応したスポット領
域の形状が正円形に均一化されるから、濃淡のムラが低減されるという本発明の効果はい
っそう顕著となる。
もっとも、本発明に係る露光装置の用途は像担持体の露光に限定されない。例えば、ス
キャナなどの画像読取装置においては、本発明に係る露光装置を原稿の照明に利用するこ
とが可能である。この画像読取装置は、本発明に係る露光装置と、露光装置から出射して
読取対象(原稿)で反射した光を電気信号に変換する受光装置(例えばCCD(Charge C
oupled Device)素子などの受光素子)とを具備する。
<A:露光装置の構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の部分的な構成を示す斜視図である。
図1に示すように、画像形成装置は、外周面が像形成面72として機能する感光体ドラム
70と、感光体ドラム70の露光によって像形成面72に潜像を形成する露光装置(ライ
ンヘッド)Hとを具備する。感光体ドラム70は、X方向(主走査方向)に延在する回転
軸に支持され、像形成面72を露光装置Hに対向させた状態で回転する。
図1および図2に示すように、露光装置Hは発光装置10と集束性レンズアレイ30と
を含む。集束性レンズアレイ30は発光装置10と感光体ドラム70との間隙に配置され
る。発光装置10からの出射光は集束性レンズアレイ30によって集光されたうえで感光
体ドラム70の像形成面72に到達する。
図2は、露光装置Hの構造を示す断面図である。同図に示すように、発光装置10は、
X方向を長手とする姿勢に固定された長方形状の基板12と、基板12の面上に配列され
た複数の発光素子Eとを含む。基板12は、ガラスやプラスチックなどで成形された光透
過性の板材である。発光素子Eは、電流の供給によって発光する有機発光ダイオード素子
である。
基板12のうち感光体ドラム70とは反対側の表面には配線層14が形成される。配線
層14は、発光素子Eの輝度を制御する能動素子(トランジスタ)や各種の信号を伝送す
る配線や電源線といった導電層と各要素を電気的に絶縁する絶縁層とが積層された部分で
ある。配線層14の面上には、発光素子Eの陽極として機能する第1電極21が発光素子
Eごとに相互に離間して形成される。第1電極21の材料には、ITO(Indium Tin Oxi
de)など光透過性の導電材料が採用される。
第1電極21が形成された配線層14の表面には絶縁層23が形成される。絶縁層23
は、第1電極21と重なり合う領域に開口部231(絶縁層23を厚さ方向に貫通する孔
)が形成された絶縁性の膜体である。第1電極21および絶縁層23は、有機EL(Elec
troLuminescent)材料からなる発光層25に覆われる。発光層25は、複数の発光素子E
にわたって連続する膜体である。第1電極21は発光素子Eごとに独立に形成されるから
、発光層25が複数の発光素子Eにわたって連続するとは言っても発光素子Eの輝度は各
第1電極21の電圧に応じて発光素子Eごとに個別に制御される。
発光層25の表面は、発光素子Eの陰極として機能する第2電極27に覆われる。第2
電極27は、複数の発光素子Eにわたって連続する光反射性の導電膜である。発光層25
は第1電極21から第2電極27に流れる電流に応じた輝度で発光する。発光層25から
第1電極21側への出射光と第2電極27の表面における反射光とは、図2に矢印で示す
ように第1電極21と基板12とを透過して集束性レンズアレイ30に到達する。第1電
極21と第2電極27との間に絶縁層23が介在する領域に電流は流れないから、発光層
25のうち絶縁層23と重なり合う部分は発光しない。すなわち、図2に示すように、第
1電極21と発光層25と第2電極27とが積層された部分のうち開口部231の内周縁
の内側に位置する領域が発光素子Eとして機能する。したがって、Z方向からみたときの
発光素子Eの平面的な形状は開口部231の内周縁の形態に応じて決定される。
集束性レンズアレイ30は、各発光素子Eからの出射光に対応した等倍の正立像を像形
成面72に結像する手段であり、図2に示すように、各々の中心軸(光軸)をZ方向に向
けて配列する複数の屈折率分布型レンズ32を含む。各屈折率分布型レンズ32は、中心
軸から周縁に向かって離間した位置ほど屈折率が低くなるように横断面内にて屈折率が分
布する円柱状の透明体である。各屈折率分布型レンズ32の間隙には遮光体34が充填さ
れる。集束性レンズアレイ30としては、例えば日本板硝子株式会社から入手できるSL
A(セルフォック・レンズ・アレイ)が好適に採用される。なお、「セルフォック/SE
LFOC」は日本板硝子株式会社の登録商標である。
図3は、Z方向からみたときの各発光素子Eと各屈折率分布型レンズ32との相対的な
位置を示す平面図である。同図にて便宜的に斜線が付された小円は発光素子Eの外形を示
し、同図の大円は屈折率分布型レンズ32の端面(横断面)を示す。本実施形態における
各発光素子Eの実際の形状は後述するように適宜に調整されるが、図3では総ての発光素
子Eの形状が便宜的に円形とされている。
図3に示すように、複数の発光素子EはX方向に沿って2列かつ千鳥状に配列される。
さらに詳述すると、X方向に延在する直線La1上に各々の重心が位置するようにピッチP
aで配列された複数の発光素子Eの集合と、直線La1に平行な直線La2上に各々の重心が
位置するようにピッチPaで配列された複数の発光素子Eの集合とが、X方向に沿ってPa
/2だけズレた位置に配置される。
複数の屈折率分布型レンズ32も同様にX方向に沿って2列かつ千鳥状に配列される。
すなわち、X方向に延在する直線Lb1上に各々の中心が位置するようにピッチPbで配列
された複数の屈折率分布型レンズ32の集合と、直線Lb1に平行な直線Lb2上に各々の中
心が位置するようにピッチPbで配列された複数の屈折率分布型レンズ32の集合とが、
X方向に沿ってPb/2だけズレた位置に配置される。ピッチPbは発光素子Eの配列のピ
ッチPaよりも長い。また、相互に隣接する各屈折率分布型レンズ32は接触するから、
ピッチPbは屈折率分布型レンズ32の直径に等しい。発光素子Eの配列の中心軸(直線
La1と直線La2とから等距離にある直線)Lcと屈折率分布型レンズ32の配列の中心軸
(直線Lb1と直線Lb2とから等距離にある直線)Lcとは一致する。
以上のように発光素子Eの配列のピッチPaと屈折率分布型レンズ32の配列のピッチ
Pbとは相違するから、屈折率分布型レンズ32の配列に対する位置関係は発光素子Eご
とに相違する。ただし、本実施形態におけるピッチPbはピッチPaの整数倍(7倍)に設
定されるから、屈折率分布型レンズ32の配列に対する各発光素子Eの位置関係の態様は
、所定数の発光素子Eを単位として周期的に繰り返す。
例えば、図3に示すように、各発光素子Eの中心のX方向における位置は、屈折率分布
型レンズ32の配列に対する各々の位置関係に応じて4種類の位置A1〜A4に分類される
。位置A1は、X方向の位置がその直近の屈折率分布型レンズ32の中心と一致し、当該
屈折率分布型レンズ32の中心からY方向の正側または負側に距離D1だけ離間した位置
である。また、位置A2は、その直近の屈折率分布型レンズ32の中心からX方向の正側
または負側にPa/2だけ離間し、かつ、当該屈折率分布型レンズ32の中心からY方向
の正側または負側に距離D2だけ離間した位置である。
位置A3・A4についても同様に屈折率分布型レンズ32の配列との位置関係に応じて区
別される。以上のように位置A1〜A4を選定すると、図3に破線で示すように、位置A1
・A2・A3・A4・A4・A3・A2の各々にこの順番でX方向に配列された7個の発光素子
Eの集合(以下「グループ」という)Gを単位として、屈折率分布型レンズ32の配列に
対する同等の位置関係がX方向に沿って周期的に繰り返される。
図4は、像形成面72のうち各発光素子Eからの出射光が到達するスポット領域のX方
向およびY方向の寸法(径)を示すグラフである。スポット領域は、屈折率分布型レンズ
32を透過した各発光素子Eからの出射光の強度が最大強度の1/e2を上回る強度で像
形成面72に到達した領域として定義される。図4においては、発光素子Eの平面的な形
状(開口部231の内周縁の形状)を直径45μmの正円形とした場合の実測値が図示され
ている。図4の横軸は各発光素子Eの位置(A1〜A4)を示す。
図3に示したように屈折率分布型レンズ32の配列に対する位置関係は発光素子Eごと
に相違するから、各発光素子Eから出射した光線束の横断面(光軸に垂直な断面)の形状
は、当該発光素子Eと屈折率分布型レンズ32との位置関係(例えば発光素子Eの中心軸
上における屈折率分布型レンズ32の屈折率)に応じて変形する。したがって、総ての発
光素子Eを正円形とした場合、各発光素子Eに対応するスポット領域の形状(X方向およ
びY方向における寸法)は、図4に示すように発光素子Eの位置に応じて区々である。こ
のように各スポット領域の形状がバラつくと、実際に出力される画像に濃淡のムラが発生
するという問題がある。例えば、各スポット領域の長軸に沿った直線が、各スポット領域
の短軸に沿った直線よりも細い直線として印刷されるといった具合である。
以上に説明したスポット領域の形状のバラツキを抑制するために、本実施形態において
は、各発光素子Eの形状を正円形とした場合と比較して各スポット領域が正円形に近づく
ように各発光素子Eの形態(より具体的には絶縁層23の開口部231の形態)が選定さ
れる。例えば、各発光素子Eは、各々の長軸の方向(X方向に対する傾斜)や平面的な形
状が個別に選定された楕円形や長円形とされる。各発光素子Eの形状の条件について詳述
すると以下の通りである。
図4に示すように、屈折率分布型レンズ32の配列に対する位置関係が共通する各発光
素子Eに対応したスポット領域は略同じ形状となる。すなわち、屈折率分布型レンズ32
の配列に対する各発光素子Eの相対的な位置がスポット領域の形状(光線束の横断面が変
形する程度)を左右する主要な要因であるという傾向が把握される。以上の傾向を考慮し
て、本実施形態においては、屈折率分布型レンズ32の配列との相対的な位置が相違する
各発光素子Eの形状が各々の位置に応じて選定される。例えば、屈折率分布型レンズ32
の配列に対して所定の位置にある発光素子Eを正円形とした場合に当該発光素子Eに対応
したスポット領域のX方向またはY方向の寸法が大きいほど、実際にその位置に配置され
る発光素子EのX方向またはY方向の寸法を小さく設定するといった具合である。したが
って、屈折率分布型レンズ32に対して異なる位置にある各発光素子Eの形状は相違する
図5は、各発光素子Eの位置(A1〜A4)と各々の実際のX方向およびY方向の寸法と
の関係を示す図表である。図4に示したように、位置A1の発光素子Eを正円形とした場
合のスポット領域のX方向における寸法は、位置A2〜A4の各々に配置された正円形の発
光素子Eに対応したスポット領域のX方向およびY方向の寸法と比較して大きい。したが
って、図5に示すように、実際に位置A1に配置される発光素子EのX方向およびY方向
の寸法は、位置A2〜A4に配置される発光素子EのX方向およびY方向における寸法と比
較して相対的に小さく設定される。なお、屈折率分布型レンズ32に対する位置関係は位
置A2と位置A3とで相違するが、位置A2およびA3の各々にある正円形の発光素子Eの各
スポット領域の形状は図4に示すように略同等である。したがって、図5に示すように、
位置A2およびA3の各々に実際に配置される各発光素子EのX方向およびY方向の寸法は
共通する。
また、屈折率分布型レンズ32の配列に対する各発光素子Eの相対的な位置に応じてス
ポット領域の形状が決定されるのであるから、屈折率分布型レンズ32の配列との位置関
係が共通する各発光素子Eに対応したスポット領域の形状は略同等となる。そこで、本実
施形態においては、屈折率分布型レンズ32の配列に対して同様の位置関係にある各発光
素子Eが同形状とされる。例えば、屈折率分布型レンズ32との関係で位置A2にある発
光素子Eは、図5に示すように、何れのグループGについても共通に、X方向の寸法が45
.5μmでY方向の寸法が43μmである楕円形とされる。
ところで、図3に示したように複数の屈折率分布型レンズ32の配列に対する各発光素
子Eの位置関係はグループGを単位として周期的に繰り返されるから、図4に示すように
、各発光素子Eに対応するスポット領域の形状(光線束の横断面が変形する程度)にはグ
ループGを単位とした周期性が現れる。例えば、図4を例にとると、位置A1〜A4の各々
にある発光素子に対応したスポット領域のX方向およびY方向の寸法は、位置A4→A3→
A2→A1の順番に大きくなるという周期的な傾向が把握される。したがって、以上の各条
件を充足するように屈折率分布型レンズ32との位置関係(スポット領域の変形の程度)
に応じて各発光素子Eの形状を選定すると、各発光素子Eの形状は、屈折率分布型レンズ
32の配列と各発光素子Eとの位置関係の周期に応じた周期性をもってグループGごとに
同様のパターンが繰り返される。換言すると、位置A1〜A4に応じて各々の形状が図5の
ように選定された7個の発光素子Eの組合せ(グループG)がX方向に沿って配列される
図6は、以上の条件が充足されるように各発光素子Eの形状を選定したときの各スポッ
ト領域の形状(X方向・Y方向の寸法)を示すグラフである。図6に示すように、屈折率
分布型レンズ32との相対的な位置に応じて各発光素子Eの形状を選定すると、各々に対
応したスポット領域のX方向およびY方向の寸法の差異が図4の場合(各発光素子Eを一
律に正円形とした場合)と比較して低減される。より具体的には、総てのスポット領域に
ついてX方向およびY方向の双方の寸法が73μm程度となる。すなわち、本実施形態によ
れば、発光素子Eの位置の相違に拘わらず各スポット領域の形状が略正円形に均一化され
る。したがって、周期的な濃淡のムラが抑制された高品位な画像を形成することができる
なお、スポット領域の形状を調整する方法としては、集束性レンズアレイ30からの出
射光を所定の光学素子で変調する方法や各発光素子Eの出射光の特性を電気的に制御する
方法がある。しかしながら、これらの方法を採用した場合には、光学素子を配置するスペ
ースを確保したり発光素子Eを駆動する回路の規模を拡大したりする必要がある。これに
対して本実施形態においては、各発光素子Eの形状を適宜に選定することで各スポット領
域の形状が均一化されるから、光学素子の配置や回路規模の拡大が原理的には不要である
。したがって、画像形成装置を小型化することが可能である。
また、各発光素子Eの形状の組合せが周期的に繰り返されるから発光装置10の製造の
コストが低減されるという利点がある。例えば、フォトリソグラフィ技術やエッチング技
術を利用した絶縁層23の選択的な除去によって開口部231が形成される場合を想定す
る。発光装置10の総ての発光素子Eの形状が相違するとすれば、総ての開口部231の
形状に対応したマスクが必要となってコストが嵩むという問題がある。これに対し、本実
施形態においては、ひとつのグループGに対応した7個の開口部231を形成するための
マスクを順次に移動させて繰り返し利用することで総ての発光素子Eの開口部231を形
成することができるからコストを大幅に削減することが可能である。また、大型のマスク
を利用して総ての発光素子Eの開口部231を一括的に形成する場合には、マスクのうち
各グループGの開口部231を形成するための部分の形態が共通化されるから、マスクの
設計や製作に要するコストが削減されるという利点がある。
<B:変形例>
以上の形態には様々な変形を加えることができる。具体的な変形の態様を例示すれば以
下の通りである。なお、以下の各態様を適宜に組み合わせてもよい。
(1)変形例1
Z方向からみた発光素子Eの形状は楕円形や長円形に限定されず、例えば多角形でもよ
い。また、各発光素子Eの形状を規定する要素は絶縁層23(開口部231)に限定され
ない。例えば、第1電極21の形状を適宜に選定することで各発光素子Eを各々の位置に
応じた形状としてもよい。また、以上の形態においては発光層25が複数の発光素子Eに
わたって連続する構成を例示したが、発光層25が発光素子Eごとに離間して形成された
構成においては、発光層25の形状の選定によって発光素子Eの形状を規定してもよい。
(2)変形例2
発光素子Eや屈折率分布型レンズ32の配列の態様は図3の例示に限定されない。例え
ば、発光素子Eや屈折率分布型レンズ32は、端列または3列以上に配列されてもよいし
他の適切なパターンに配列されてもよい。また、以上の形態ではボトムエミッション型の
発光装置10を例示したが、トップエミッション型の発光装置にも本発明は適用される。
(3)変形例3
以上の形態においては有機発光ダイオード素子を発光素子Eとして例示したが、発光素
子Eの具体的な形態は任意に変更される。本発明に適用される発光素子について、自身が
発光する素子と外光の透過率を変化させる素子(例えば液晶素子)の区別や、電流の供給
によって駆動される電流駆動型の素子と電圧の印加によって駆動される電圧駆動型の素子
との区別は不問である。例えば、無機EL素子やフィールド・エミッション(FE)素子
、表面導電型エミッション(SE:Surface-conduction Electron-emitter)素子、弾道
電子放出(BS:Ballistic electron Surface emitting)素子、LED(Light Emi
tting Diode)素子、液晶素子など様々な発光素子が本発明に利用される。
<C:応用例>
次に、本発明に係る露光装置を利用した機器のひとつの形態として画像形成装置を例示
する。
図7は、以上の形態に係る露光装置Hを採用した画像形成装置の構成を示す断面図であ
る。画像形成装置は、タンデム型のフルカラー画像形成装置であり、以上の形態に係る4
個の露光装置H(HK,HC,HM,HY)と、各露光装置Hに対応する4個の感光体ドラム
70(70K,70C,70M,70Y)とを具備する。ひとつの露光装置Hは、これに対応
した感光体ドラム70の像形成面(外周面)に対向するように配置される。なお、各符号
の添字「K」「C」「M」「Y」は、黒(K)、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(
Y)の各顕像の形成に利用されることを意味している。
図7に示すように、駆動ローラ711と従動ローラ712とには無端の中間転写ベルト
72が巻回される。4個の感光体ドラム70は、相互に所定の間隔をあけて中間転写ベル
ト72の周囲に配置される。各感光体ドラム70は、中間転写ベルト72の駆動に同期し
て回転する。
各感光体ドラム70の周囲には、露光装置Hのほかにコロナ帯電器731(731K,
731C,731M,731Y)と現像器732(732K,732C,732M,732Y)
とが配置される。コロナ帯電器731は、これに対応する感光体ドラム70の像形成面を
一様に帯電させる。この帯電した像形成面を各露光装置Hが露光することで静電潜像が形
成される。各現像器732は、静電潜像に現像剤(トナー)を付着させることで感光体ド
ラム70に顕像(可視像)を形成する。
以上のように感光体ドラム70に形成された各色(黒・シアン・マゼンタ・イエロー)
の顕像が中間転写ベルト72の表面に順次に転写(一次転写)されることでフルカラーの
顕像が形成される。中間転写ベルト72の内側には4個の一次転写コロトロン(転写器)
74(74K,74C,74M,74Y)が配置される。各一次転写コロトロン74は、これ
に対応する感光体ドラム70から顕像を静電的に吸引することによって、感光体ドラム7
0と一次転写コロトロン74との間隙を通過する中間転写ベルト72に顕像を転写する。
シート(記録材)75は、ピックアップローラ761によって給紙カセット762から
1枚ずつ給送され、中間転写ベルト72と二次転写ローラ77との間のニップに搬送され
る。中間転写ベルト72の表面に形成されたフルカラーの顕像は、二次転写ローラ77に
よってシート75の片面に転写(二次転写)され、定着ローラ対78を通過することでシ
ート75に定着される。排紙ローラ対79は、以上の工程を経て顕像が定着されたシート
75を排出する。
以上に例示した画像形成装置は有機発光ダイオード素子を光源として利用しているので
、レーザ走査光学系を利用した構成よりも装置が小型化される。なお、以上に例示した以
外の構成の画像形成装置にも本発明を適用することができる。例えば、ロータリ現像式の
画像形成装置や、中間転写ベルトを使用せずに感光体ドラムからシートに対して直接的に
顕像を転写するタイプの画像形成装置、あるいはモノクロの画像を形成する画像形成装置
にも本発明の露光装置を利用することが可能である。
また、本発明に係る露光装置の用途は像担持体の露光に限定されない。例えば、本発明
の露光装置は、原稿などの読取対象に光を照射するライン型の照明装置として画像読取装
置に採用される。この種の画像読取装置としては、スキャナ、複写機やファクシミリの読
取部分、バーコードリーダ、あるいはQRコード(登録商標)のような二次元画像コード
を読む二次元画像コードリーダがある。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の部分的な構造を示す斜視図である。 露光装置の構造を示す断面図である。 発光素子と屈折率分布型レンズとの位置関係を説明するための概念図である。 各発光素子を正円形とした場合の各々の位置とスポット領域の形状との関係を示すグラフである。 各発光素子の形状を示す表である。 各発光素子を図5の形状とした場合の各々の位置とスポット領域の形状との関係を示すグラフである。 本発明に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。
符号の説明
H……露光装置、E……発光素子、10……発光装置、12……基板、14……配線層、
21……第1電極、23……絶縁層、231……開口部、25……発光層、27……第2
電極、30……集束性レンズアレイ、32……屈折率分布型レンズ、70……感光体ドラ
ム、72……像形成面。

Claims (5)

  1. 複数の発光素子が第1ピッチで配列された発光装置と、
    前記各発光素子からの出射光を集光する複数の屈折率分布型レンズが前記第1ピッチと
    は異なる第2ピッチで前記複数の発光素子の配列に沿って配列された集束性レンズアレイ
    とを具備し、
    前記複数の発光素子のうち前記複数の屈折率分布型レンズの配列に対する位置関係が異
    なる第1の発光素子と第2の発光素子とは、前記屈折率分布型レンズの光軸の方向からみ
    た形状が相違する
    ことを特徴とする露光装置。
  2. 複数の発光素子が第1ピッチで配列された発光装置と、
    前記各発光素子からの出射光を集光する複数の屈折率分布型レンズが前記第1ピッチと
    は異なる第2ピッチで前記複数の発光素子の配列に沿って配列された集束性レンズアレイ
    とを具備し、
    前記複数の発光素子のうち前記複数の屈折率分布型レンズの配列に対して同様の位置関
    係にある各発光素子は前記屈折率分布型レンズの光軸の方向からみた形状が共通し、前記
    複数の発光素子のうち前記複数の屈折率分布型レンズの配列との位置関係が相違する各発
    光素子は前記屈折率分布型レンズの光軸の方向からみた形状が相違する
    ことを特徴とする露光装置。
  3. 前記複数の屈折率分布型レンズの配列に対する各発光素子の位置関係は所定数の発光素
    子を単位として周期的に繰り返し、
    前記各発光素子の形状は、前記複数の屈折率分布型レンズの配列と前記各発光素子との
    位置関係の周期に応じた周期性をもって選定されている
    請求項2に記載の露光装置。
  4. 像形成面を有する像担持体と、
    前記集束性レンズアレイを通過した光の照射によって像形成面に潜像を形成する請求項
    1から請求項3の何れかに記載の露光装置と、
    前記像形成面に形成された潜像に対する現像剤の付加によって顕像を形成する現像器と
    を具備する画像形成装置。
  5. 前記像形成面のうち前記各発光素子からの出射光が所定値を上回る強度で到達するスポ
    ット領域の形状が正円形となるように、前記各屈折率分布型レンズの光軸の方向からみた
    前記各発光素子の形状が選定されている
    請求項4に記載の画像形成装置。


JP2006123036A 2006-04-27 2006-04-27 露光装置および画像形成装置 Withdrawn JP2007290303A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006123036A JP2007290303A (ja) 2006-04-27 2006-04-27 露光装置および画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006123036A JP2007290303A (ja) 2006-04-27 2006-04-27 露光装置および画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007290303A true JP2007290303A (ja) 2007-11-08

Family

ID=38761403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006123036A Withdrawn JP2007290303A (ja) 2006-04-27 2006-04-27 露光装置および画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007290303A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7852364B2 (en) 2007-11-30 2010-12-14 Seiko Epson Corporation Line head and an image forming apparatus using the line head

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04273269A (ja) * 1991-02-28 1992-09-29 Oki Electric Ind Co Ltd 電子写真記録装置
JP2002273930A (ja) * 2001-03-15 2002-09-25 Ricoh Co Ltd 発光素子アレイ、プリンターヘッド、プリンターヘッドの組み立て方法および画像形成装置
JP2004074515A (ja) * 2002-08-14 2004-03-11 Seiko Epson Corp 光学ヘッドおよびそれを用いた画像形成装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04273269A (ja) * 1991-02-28 1992-09-29 Oki Electric Ind Co Ltd 電子写真記録装置
JP2002273930A (ja) * 2001-03-15 2002-09-25 Ricoh Co Ltd 発光素子アレイ、プリンターヘッド、プリンターヘッドの組み立て方法および画像形成装置
JP2004074515A (ja) * 2002-08-14 2004-03-11 Seiko Epson Corp 光学ヘッドおよびそれを用いた画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7852364B2 (en) 2007-11-30 2010-12-14 Seiko Epson Corporation Line head and an image forming apparatus using the line head

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7609285B2 (en) Exposure device and image forming apparatus
US7545399B2 (en) Line head and image forming apparatus using the same
US8373737B2 (en) Optical head and electronic device
JP4548497B2 (ja) 有機elヘッドおよびそれを用いた印刷装置
US8004174B2 (en) Light-emitting device and electronic apparatus
JP2009158477A (ja) 発光装置および電子機器
CN114488732A (zh) 发光装置以及曝光装置
US20140267527A1 (en) Optical writing device and image forming apparatus
US9217947B2 (en) Image forming device
JP2007290303A (ja) 露光装置および画像形成装置
US7942547B2 (en) Light emitting device and electronic apparatus
JP5515336B2 (ja) 発光装置および電子機器
JP2007283546A (ja) 露光装置および画像形成装置
JP5082360B2 (ja) ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置
US11215938B2 (en) Optical writing device
JP2008087198A (ja) 露光装置および画像形成装置
JP2011131457A (ja) 光源装置および画像形成装置
JP2006289957A (ja) 画像形成装置
JP2009151975A (ja) 発光装置および電子機器
JP2007019384A (ja) 露光装置
JP2022053037A (ja) 発光素子ヘッドおよび画像形成装置
JP2008047430A (ja) 発光装置及び画像形成装置
JP2012089355A (ja) 発光装置、及び電子機器
JP2007125841A (ja) 露光装置および画像形成装置
JP2007310157A (ja) 感光体ドラム、その製造方法、印刷エンジン、及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110927

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130108

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20130213