JP2015196260A - 電気融着継手用クランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で狭いスペースでも容易に継手本体及び樹脂管に取り付けることができ、作業の効率化を図ることができる。
【解決手段】樹脂管3の電気融着施工時に用いられ、通電および養生時間中に継手本体21と樹脂管3とを仮固定する樹脂製のクランプ1であって、継手本体21と樹脂管3との接続部分を径方向の外側から挟持する半割保持部1A、1Bを備え、一方の半割保持部1Aの接合面には、突出ピン12が設けられ、他方の半割保持部1Bの接合面には、突出ピン12が嵌入される雌継手13が設けられ、突出ピン12が雌継手13に嵌入された状態で、半割保持部1A、1B同士が接続部分を挟持した状態で接合され、突出ピン12が雌継手13に嵌入された状態で、突出ピン12の抜け出し方向への移動が規制される構成の電気融着継手用クランプを提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂からなる樹脂管の接続に用いられる電気融着継手用クランプに関するものである。
従来、ポリエチレン製などの熱可塑性樹脂管は、耐震性、柔軟性、耐蝕性を有することから、ガス管、用水管、排水管などに広く使用されている。このような樹脂管の接続に際して、電気融着継手(EF継手)が多用されている。具体的には、電気融着継手は、熱可塑性樹脂製の継手本体と、継手本体の内周側の融着界面内に埋設された電熱線などの発熱体と、発熱体に接続されて継手本体の外面に起立された端子ピンを有する端子部と、から構成されている。そして、電気融着継手の継手本体の両受け口に接続対象の樹脂管をそれぞれ挿入した状態で、端子ピンに接続した電源コードを通じて通電して発熱体を発熱させ、これによって発熱体周囲の受け口の内周面の樹脂及び各樹脂管の外表面層を溶融させて、電気融着継手と両樹脂管とを接続し、一体的な管路を形成している。
ところで、電気融着継手による接続方法では、接続部分の全周面において均一な融着が行われるように、通電を開始してから、融着した樹脂が確実に冷却固化し、一定の融着強度が生起されるまでの間、互いの軸芯がずれないよう熱応力や熱変形に抗して強固に位置決め固定しておく必要がある。そこで、継手本体の各受け口の縁部と樹脂管の外周面との間をクランプを用いて固定するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、樹脂管の外径に対応する内径の略半周状の内周面が形成された一対の保持部の一端部同士を開閉自在に軸支し、それらの他端部間をボルトやフックなどの締結具を介して締結する金属製のクランプについて開示されている。
特開2007−155064号公報
しかしながら、従来の継手本体と樹脂管を固定するクランプでは、以下のような問題があった。
すなわち、特許文献1に記載されるクランプは、フックなどの締結具を備えた金属製の部材からなり、部材コストが大きい。そのため、継手本体の各受け口と樹脂管とを融着により固定した後に、クランプを樹脂管と共にそのまま地中に埋設することができず、クランプの取り外し作業を行う必要があった。つまり、この従来のクランプは、継手本体と樹脂管をボルト・ナットやフックを用いて締結作業を行う必要があり、クランプの着脱にかかる作業が煩雑になり、その作業に多くの時間を要するといった問題があった。
しかも、ボルト・ナットによる締結作業では、ドライバー等の締結工具を使用することになり、狭いスペース等での組み付けが困難であった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構造で狭いスペースでも容易に継手本体及び樹脂管に取り付けることができ、作業の効率化を図ることができる電気融着継手用クランプを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る電気融着継手用クランプは、樹脂管の電気融着施工時に用いられ、通電および養生時間中に継手本体と樹脂管とを仮固定する樹脂製の電気融着継手用クランプであって、前記継手本体と樹脂管との接続部分を径方向の外側から挟持する半割保持部を備え、一方の前記半割保持部の接合面には、雄継手が設けられ、他方の前記半割保持部の接合面には、前記雄継手が嵌入される雌継手が設けられ、前記雄継手が前記雌継手に嵌入された状態で、前記半割保持部同士が前記接続部分を挟持した状態で接合されることを特徴としている。
本発明では、電気融着継手の継手本体の両受け口に樹脂管をそれぞれ挿入した後、クランプの一対の半割保持部によって継手本体と樹脂管の接続部分を外側から挟持する。このとき、双方の接合面に設けられる雄継手と雌継手を互いに係合させ、それら半割保持部の内周面をそれぞれ継手本体の外周面及び樹脂管の外周面に密着させ、半割保持部同士を接合することで、継手本体と樹脂管とが軸芯がずれないよう熱応力や熱変形に抗して強固に位置決め固定される。この後、継手本体の受け口の内周側の電気加熱要素を加熱し、受口部の内周面を対応する樹脂管の外周面に熱融着することができる。
このように本発明の電気融着継手用クランプでは、半割保持部の雄継手を雌継手に嵌入させるといったワンタッチで取り付けられる簡単な構造であり、ボルト締結などの煩雑な着脱作業が不要となり、作業時間の短縮を図ることができ、作業効率を向上させることができる。
しかも、ボルト締結等の工具が不要となるので、狭いスペースでも容易に継手本体及び樹脂管に取り付けることができる。
また、本発明の電気融着継手用クランプは、半割保持部が樹脂製であるので部材コストを低減することができ、雄継手を雌継手に取り付けたクランプを電気融着の完了後も取り外すことなくそのまま残しておくことができ、例えば地中に埋設させることができる。そのため、クランプを電気融着後に取り外す作業が不要となり、作業の効率化を図ることができる。
また、本発明に係る電気融着継手用クランプは、前記雄継手が前記雌継手に嵌入された状態で、前記雄継手の抜け出し方向への移動が規制されることが好ましい。
この場合には、雌継手に嵌入された雄継手の抜け出しが防止されるので、半割保持部同士の接合状態が緩んだり、外れるのを防ぐことができる。そのため、本発明の電気融着継手用クランプによる継手本体と樹脂管の接続部分の固定が安定し、高い精度で接続を行うことができる。
また、本発明に係る電気融着継手用クランプは、前記半割保持部は、円周方向の一方の雄側接合面に前記雄継手が設けられ、他方の雌側接合面に前記雌継手が設けられていることが好ましい。
この場合には、互いに組み合わせる一対の半割保持部が同じ形状となるので、1種類の金型で成形することができ、コストの低減を図ることができる。
本発明の電気融着継手用クランプによれば、ワンタッチで接続可能な簡単な構造により容易に継手本体と樹脂管に取り付けることができ、ボルト締結などの煩雑な着脱作業が不要となり、作業の効率化を図ることができるという効果を奏する。
しかも、ボルト締結等の工具が不要となるので、狭いスペースでも容易に取り付け作業を行うことができる。
本発明の第1の実施の形態による電気融着継手及びその継手本体に挿入された樹脂管とをクランプによって固定した状態を示す斜視図である。 クランプの構成を示す図であって、半割保持部を分割した状態を示す斜視図である。 図2に示す半割保持部を内面側から見た平面図である。 図2に示すA−A線矢視図である。 図2に示すB−B線矢視図である。 突出ピンを嵌入させた状態の雌継手の構成を示す図であって、(a)は平面図、(b)は(a)に示すC−C線断面図である。 第2の実施の形態によるクランプの構成を示す斜視図であって、半割保持部の接合前の状態の図である。 図7に示すクランプの縦断面図である。 第1変形例によるクランプの構成を示す縦断面図であって、図8に対応する図である。 第2変形例によるクランプの構成を示す縦断面図であって、図8に対応する図である。 第3変形例によるクランプの構成を示す縦断面図であって、図8に対応する図である。 第3の実施の形態によるクランプの構成を示す斜視図であって、半割保持部の接合前の状態の図である。 図12に示すクランプの縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態による電気融着継手用クランプについて、図面に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、本実施の形態の電気融着継手用クランプ(以下、クランプ1という)は、樹脂管の電気融着施工時に用いられ、通電および養生時間中に継手本体21と樹脂管3とを仮固定するものである。
図1に示すように、電気融着継手2は、熱可塑性樹脂製の継手本体21と、継手本体21の内周側の融着界面内に埋設された電熱線などの発熱体(図示省略)と、発熱体に接続されて継手本体21の外面に起立された端子ピン23aを有する端子部23と、から構成されている。
継手本体21は、略筒状をなし、例えば、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂を射出成形することにより得られ、軸方向Oの両端部に受け口を備えている。
継手本体21の両端の前記受け口には、接続対象の樹脂管3、3がそれぞれ挿入される。樹脂管3は、継手本体21と同様にポリエチレン等の熱可塑性樹脂によって形成されている。接続する2本の樹脂管3,3は、継手本体21の対応する受け口に嵌入された状態において、相互の端面が継手本体21の内部で対向する。電気融着継手2において、端子ピン23aに接続した電源コード(図示省略)を通じて通電することにより、前述した発熱体が発熱し、その発熱体の周囲の継手本体21の樹脂及び各樹脂管3の外表面層が溶融状態となり、電気融着継手2と両樹脂管3、3とが融着するものとなる。このような電気融着継手2による樹脂管3の接続は、継手本体21と樹脂管3とが一体に融着されるので、樹脂で一体的な管路を形成でき、高い信頼性を確保することができる。
クランプ1は、電気融着継手2の継手本体21及びこの継手本体21の各受け口にそれぞれ挿入された樹脂管3を各別に仮固定するものであり、電気融着後も固定した状態で使用される。
クランプ1の材料としては、例えば、リサイクル汎用樹脂、塩化ビニル、ABS樹脂、ポリプロピレン等の安価な樹脂を使用することができる。
クランプ1は、正面視で角部が面取りされた略四角形状をなし、継手本体21と樹脂管3を径方向の外側から挟持する半割保持部1A、1Bを備えている。なお、本実施の形態では、一対の半割保持部1A、1Bは同一の構成となっている。
各半割保持部1A、1Bは、図2〜5に示すように、継手本体21の両端側の外径に対応する内径の略半周状の内周面が形成された継手保持部14と、樹脂管3の外径に対応する内径の複数の略半周状の係合突起15aが軸方向Oに沿って複数配列された管保持部15と、を一体に形成したものである。
各半割保持部1A、1Bには、図1に示す継手本体21の一方の端子部23に対応して該端子部23を収容可能な内径の貫通穴14aが継手保持部14に形成されるとともに、継手本体21の受け口に対応して、すなわち、継手保持部14及び管保持部15に跨って半径方向に貫通する断面長円状の作業確認穴10が貫通穴14aと離隔して形成されている。
また、半割保持部1Aは、円周方向の一方の雄側接合面1aに2本の突出ピン12(雄継手)が設けられ、他方の雌側接合面1bに突出ピン12のそれぞれを嵌入可能な雌継手13が設けられている。突出ピン12を雌継手13に嵌入させながら半割保持部1A、1Bの接合面を対向させて、継手本体21と樹脂管3の接続部分を挟持させることにより、半割保持部1A、1B同士を接合させる構成となっている。なお、半割保持部1A、1Bは、継手本体21と樹脂管3を挟持した状態において互いに離間している。
突出ピン12は、雄側接合面1aから直交方向に突出する突起であり、軸方向Oに沿って2本間隔をあけて設けられている。突出ピン12の軸長は、半割保持部1A、1Bで継手本体21と樹脂管3を挟持した接合状態で、雌継手13の嵌入孔13A(後述する)に嵌入可能となるように設定されている。突出ピン12の材料として、例えばクランプ1と同じ材料、アルミニウム、鉄又はステンレスを採用することができる。
雌継手13は、図6(a)、(b)に示すように、雌側接合面1bに対して直交する方向の軸線をもつ嵌入孔13Aと、この嵌入孔13Aの雌側接合面1b側の開口部に設けられるプッシュナット13Bと、を有している。
嵌入孔13Aは、突出ピン12の軸径寸法d1よりも大径をなし、半割保持部1A、1Bを貫通している。
プッシュナット13Bは、突出ピン12の軸径寸法d1よりも小径(内径寸法d2)の通過穴13aを有し、その通過穴13aから半径方向に向けて複数の切欠13bが形成されている。突出ピン12は、嵌入孔13Aに嵌入されプッシュナット13Bに圧入されることで、抜ける方向(矢印Y方向)への移動が規制される。プッシュナット13Bの材料として、例えば突出ピン12と同じ材料が採用される。
なお、図1に示すように、電気融着継手2の継手本体21には、発熱体に対応する位置において、中心位置にピン24aを有する窪みを半径方向に形成してなるインジケータ24が設けられており、融着作業時において、溶融樹脂の膨張圧力によって窪みの樹脂が外周面方向に流動して、ピン24aが継手本体21の外周面から突出するようになっている。このピン24aの突出量により適正な融着の終了、ひいては、継手本体21に対する樹脂管3の融着の良否を判定できる。
したがって、各半割保持部1A、1Bの軸方向Oの長さとしては、継手本体21及び該継手本体21の一方の受け口に挿入された樹脂管3にわたって装着した際に、電気融着継手2に設けられたインジケータ24と干渉しないように設定されている。
次に、以上説明した電気融着継手用クランプ(クランプ1)を使用して継手本体21と樹脂管3とを接続する方法と、クランプ1の作用効果について、図面を使用して説明する。
図1に示すように、電気融着継手2によって2本の樹脂管3,3を接続する場合には、継手本体21の両受け口に接続対象の樹脂管3、3をそれぞれ挿入した後、継手本体21の軸方向Oの両側をクランプ1(1A、1B)で把持して固定する。具体的には、それぞれのクランプ1において、クランプ1の一対の半割保持部1A、1Bによって継手本体21と樹脂管3の接続部分を外側から挟持する。つまり、一方の半割保持部1Aに形成された貫通穴14aを継手本体21の一方の端子部23に挿通させ、その継手保持部14の内周面及び管保持部15の係合突起15a(図2及び図3参照)をそれぞれ継手本体21の外周面および樹脂管3の外周面に載置する。
これと同時に、他方の半割保持部1Bの接合面を一方の半割保持部1Aに対して近接させ、その継手保持部14及び管保持部15の内周面を、先に一方の半割保持部1Aを載置して覆った継手本体21の外周面及び樹脂管3の外周面と対向する側の継手本体21の外周面及び樹脂管3の外周面に密着させる。
このとき、それぞれ半割保持部1A、1Bの突出ピン12が嵌入孔13Aに挿入された状態でプッシュナット13Bに圧入され、半割保持部1A、1B同士が接続されるので、継手本体21と樹脂管3とが軸芯がずれないよう熱応力や熱変形に抗して強固に位置決め固定される。
ここで、図6(a)、(b)に示すように、各半割保持部1A、1Bの雌側接合面1bに形成される雌型のプッシュナット13Bの内径寸法d2は、雄側接合面1aに設けられる突出ピン12の軸径寸法d1よりも小さく形成されているので、プッシュナット13Bによって圧入された突出ピン12の抜け出し方向(矢印Y方向)への移動が規制され、抜け出し不能な状態で締結される。このように、継手本体21及び樹脂管3の融着に際して、継手本体21の両受け口にそれぞれクランプ1を各別に装着することにより、継手本体21に対して樹脂管3を固定することができる。
なお、継手本体21に対する樹脂管3の挿入状態などは、作業確認穴10を通して把握することができる。
そして、継手本体21の各受け口にそれぞれ挿入された各樹脂管3がクランプ1によって支持固定された後、端子ピン23aに電源コードを接続して通電することで、発熱体22が発熱し、その回りの継手本体21の内周面の樹脂および各樹脂管3の外表面層が溶融状態となり、継手本体21と両樹脂管3、3とを熱融着させる。
なお、このときの融着作業の良否は、インジケータ24によって把握することができる。具体的には、樹脂が溶融すれば、溶融樹脂の膨張圧力が強度的に弱い窪みに作用し、窪みの樹脂が外周面方向に流動してピン24aが継手本体21の外周面から突出することにより、継手本体21に対する樹脂管3の融着の良否を判定することができる。
このように本実施の形態では、半割保持部1Aの突出ピン12をプッシュナット13Bに嵌入させるといったワンタッチで取り付けられる簡単な構造であり、ボルト締結などの煩雑な着脱作業が不要となり、作業時間の短縮を図ることができ、作業効率を向上させることができる。
しかも、ボルト締結等の工具が不要となるので、狭いスペースでも容易に継手本体21及び樹脂管3に取り付けることができる。
また、本実施の形態の場合、電気融着の完了後もクランプ1を取り外すことなくそのまま樹脂管に装着した状態で残しておくことができ、例えば地中に埋設させることができる。そのため、クランプ1を電気融着後に取り外す作業が不要となり、作業の効率化を図ることができる。
さらに、本実施の形態では、雌継手13に嵌入された突出ピン12がプッシュナット13Bによって圧入されてその抜け出しが防止される構成となっているので、半割保持部1A、1B同士の接合状態が緩んだり、外れるのを防ぐことができる。そのため、クランプ1による継手本体21と樹脂管3の接続部分の固定が安定し、高い精度で接続を行うことができる。
また、本実施の形態のクランプ1の半割保持部1A、1Bは、円周方向の一方の雄側接合面1aに突出ピン12が設けられ、他方の雌側接合面1bに雌継手13が設けられており、互いに組み合わせる一対の半割保持部1A、1Bが同じ形状となるので、1種類の金型で成形することができ、コストの低減を図ることができる。
上述のように本実施の形態による電気融着継手用クランプでは、ワンタッチで接続可能な簡単な構造により容易に継手本体21と樹脂管3に取り付けることができ、ボルト締結などの煩雑な着脱作業が不要となり、作業の効率化を図ることができるという効果を奏する。
しかも、ボルト締結等の工具が不要となるので、狭いスペースでも容易に取り付け作業を行うことができる。
(第2の実施の形態)
次に、図7及び図8に示すように、第2の実施の形態によるクランプ1(電気融着継手用クランプ)の構成について説明する。
第2の実施の形態のクランプ1は、半割保持部1A、1Bのそれぞれにおいて、ピン軸部12aの先端側の周面に軸回りに延在する環状の突条12bが軸線方向に沿って複数形成された突出ピン12A(雄継手)と、孔面の円周方向の全周にわたって延在する環状の係合歯13cが孔軸方向に沿って複数形成された嵌入孔13Cと(雌継手)と、を有する構成となっている。
突出ピン12Aは、その軸径寸法が嵌入孔13Cの内径よりも少し小径に決められている。突出ピン12Aの突条12bの突出高さは、ピン軸方向で先端から雄側接合面1aに向かうに従い漸次高くなる傾斜面が形成され、雄側接合面1a側を向く面がピン軸の径方向に沿って延びる平坦面となっている。
そのため、突条12bは、突出ピン12Aを嵌入孔13Cに挿入するときに、係合歯13cに対して挿入方向への移動を許容するとともに、係合歯13cに係止することで抜け出る方向(挿入方向と逆方向)への移動を規制する。
本第2の実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同様に、ワンタッチで接続可能な簡単な構造により容易に継手本体と樹脂管に取り付けることができ、ボルト締結などの煩雑な着脱作業が不要となり、作業の効率化を図ることができるという効果を奏する。
しかも、この場合には、突条12bを有する突出ピン12Aが嵌入孔13Cから抜け難い構造であり、嵌入孔13Cに嵌入された突出ピン12Aの抜け出しが前記突条12bにより防止されるので、半割保持部1A、1B同士の接合状態が緩んだり、外れるのを防ぐことができる。そのため、クランプ1による継手本体21と樹脂管3(図1参照)の接続部分の固定が安定し、高い精度で接続を行うことができる。
次に、上述した第2の実施の形態のクランプ1の変形例について、図面に基づいて説明する。図9〜図11は、半割保持部1A、1Bの雄継手と雌継手の形状を代えたものである。
(第1変形例)
図9に示す第1変形例による半割保持部1A、1Bは、突出先端に係止突起12cがピン軸回りの周方向の一部分に形成された突出ピン12Bを有している。係止突起12cの突出高さは、ピン軸方向で先端から雄側接合面1aに向かうに従い漸次高くなる傾斜面が形成され、雄側接合面1a側を向く面がピン軸の径方向に沿って延びる平坦面となっている。嵌入孔13Cの係合歯13cは、係止突起12cに係止する周方向の一部分のみに設けられている。
(第2変形例)
また、図10に示す第2変形例による雄継手の突出ピン12Cは、上述した第1変形例の係止突起12cがピン軸回りに全周にわたって設けられ、ピン軸部12aにピン軸に沿うスリット12dが形成された構成となっている。雌継手をなす嵌入孔13Cは、第2の実施の形態と同様の係合歯13cが形成されている。
この場合、突出ピン12Cは、スリット12dによって半割状に分割されたピン軸部12aがスリット12dの隙間分だけ縮径する方向に弾性変形可能となる。そのため、突出ピン12Cを係止突起12cを乗り越える際に縮径させながら嵌入孔13Cに嵌入させることができ、挿入時の操作が容易になる。また、突出ピン12Cの嵌入後には、弾性変形が元に戻って係止突起12cが係合歯13cに係止した状態となり、嵌入孔13Cに嵌入された突出ピン12Cの抜け出しが防止される。
(第3変形例)
図11に示す第3変形例による半割保持部1A、1Bの突出ピン12Dは、第2の実施の形態と同様の突条12bと第1変形例と同様の係止突起12cとがピン軸部12aのピン軸回りの周方向の一部分に設けられ、第1変形例と同様の係合歯13cが形成された嵌入孔13Cを備えた構成となっている。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態によるクランプ1について、図面に基づいて説明する。
図12及び図13に示すクランプ1は、上述した第2の実施の形態と同様の突条12bを有する突出ピン12Aが雄側接合面1aに設けられ、係合歯13cを有する嵌入孔13Cが雌側接合面1bに設けられた接合構造が半割保持部1A、1Bの円周方向の一端の接合面のみに設けられている。半割保持部1A、1Bの円周方向の他端は、ヒンジ16によって開閉可能に結合されている。
ヒンジ構造としては、図12及び図13に示したように半割保持部1A、1Bそれぞれと一体成型また接着されて一体となった可撓性のあるシート状構造や、半割保持部1A、1Bそれぞれに設けられた係合部で可動するよう係合された構造であってもよい。
この場合には、突出ピン12Aと嵌入孔13Cによる接合構造が、半割保持部1A、1Bの円周方向の一方の端部のみに設けられるので、部材コストをさらに低減することができる。
以上、本発明による電気融着継手用クランプの実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述の本実施の形態では、半割保持部1A、1Bの雄継手(突出ピン12、12A〜12D)が雌継手13又は嵌入孔13Cに嵌入された状態で抜け出し不能に設けられているが、これに限定されることはなく、抜け出しが可能に半割保持部1A、1B同士が接合される構成であってもかまわない。
また、本実施の形態では、半割保持部1A、1Bのそれぞれにおいて、軸方向O回りの円周方向の一方に雄継手を有する雄側接合面1aとし、円周方向の他方に雌継手を有する雌側接合面1bとした構成とされているが、これに限定されることはない。例えば、円周方向の両端ともに雄側接合面1aとした半割保持部と、円周方向の両端ともに雌側接合面1bとした半割保持部と、を接合するクランプとすることも可能である。
また、本実施の形態では、半割保持部1A、1Bのそれぞれにおいて、雄継手としての突出ピン12が雄側接合面1aに2本設けられた構成としているが、雄継手の数量、軸径寸法、形状、突出寸法などの構成は、雌継手とともに任意に設定することができる。例えば、突出ピン12及び嵌入孔13Aのいずれも突起等を有さず、突出ピン12の外径を嵌入孔13Aの内径よりも大きくすることにより嵌合後に抜けにくくしてもよい。
また、樹脂管3が電気融着継手2から抜けるのをより防ぎやすくするため、係合突起15aが電気融着継手2側に傾斜して樹脂管3の表面に係合するようになっていても良い。
また、本実施の形態では、継手本体21及び該継手本体21の一方の受け口に挿入された樹脂管3にわたって装着した際にインジケータ24と干渉しないように各半割保持部1A、1Bの軸方向Oの長さに設定されているが、各半割保持部1A、1Bにおいてインジケータ24となる箇所に穴をあけて電気融着継手2のインジケータ24と干渉しないようにしてもよく、この穴が各半割保持部1A、1Bの貫通穴14aと連通した形状としてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 クランプ(電気融着継手用クランプ)
1A、1B 半割保持部
1a 雄側接合面
1b 雌側接合面
2 電気融着継手
3 樹脂管
10 作業確認穴
12、12A、12B、12C、12D 突出ピン(雄継手)
13 雌継手
13A 嵌入孔
13B プッシュナット
13C 嵌入孔(雌継手)
14 継手保持部
14a 貫通穴
15 管保持部
21 継手本体
23 端子部
O 軸方向

Claims (3)

  1. 樹脂管の電気融着施工時に用いられ、通電および養生時間中に継手本体と樹脂管とを仮固定する樹脂製の電気融着継手用クランプであって、
    前記継手本体と樹脂管との接続部分を径方向の外側から挟持する半割保持部を備え、
    一方の前記半割保持部の接合面には、雄継手が設けられ、
    他方の前記半割保持部の接合面には、前記雄継手が嵌入される雌継手が設けられ、
    前記雄継手が前記雌継手に嵌入された状態で、前記半割保持部同士が前記接続部分を挟持した状態で接合されることを特徴とする電気融着継手用クランプ。
  2. 前記雄継手が前記雌継手に嵌入された状態で、前記雄継手の抜け出し方向への移動が規制されることを特徴とする請求項1に記載の電気融着継手用クランプ。
  3. 前記半割保持部は、円周方向の一方の雄側接合面に前記雄継手が設けられ、他方の雌側接合面に前記雌継手が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気融着継手用クランプ。
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