JP7201409B2 - クランプ部材、およびクランプ部材付き電気融着継手 - Google Patents

クランプ部材、およびクランプ部材付き電気融着継手 Download PDF

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Description

本発明は、クランプ部材、およびクランプ部材付き電気融着継手に関する。
従来、熱可塑性樹脂製の樹脂管が熱融着により連結される電気融着継手が知られている。電気融着継手は筒状をなしている。電気融着継手の内部に樹脂管を挿通した状態で給電端子に電流を流すことで、電気融着継手の内部に設けられた電熱線が発熱し、樹脂管の外周面が溶融されて、電気融着継手の内周面と融着される。
このような電気融着継手の熱融着による連結作業では、一定の時間がかかる熱融着の最中に、電気融着継手と樹脂管とが位置ずれを起こすことを防ぐために、例えば下記特許文献1に示すようなクランプ部材が用いられる。電気融着継手および樹脂管に許容される位置ずれ量としては、例えば中心軸線同士の傾きが3°以下であることが求められる。また、電気融着継手からの樹脂管の抜け量が1mm以内であることが求められる。
このクランプ部材は金属材料により形成され、熱融着における冷却中に、電気融着継手における一対の給電端子、および電気融着継手に接続される一対の樹脂管を、一体に保持した状態を維持する。
特開2007-155064号公報
しかしながら、前記従来のクランプ部材では、金属材料により形成されているので、クランプ部材が高価になり、同時に複数のクランプ部材を手配するのに費用がかさむ。このため、施工作業の費用を抑えながら、熱融着における冷却中に、他の電気融着継手に樹脂管を接続することができず、作業効率が悪かった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、安価な構成として費用を抑えながら、電気融着継手に樹脂管を接続する施工作業を、複数の箇所で効率的に行うことができるクランプ部材及びクランプ部材付き電気融着継手を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係るクランプ部材は、熱可塑性樹脂製の樹脂管と、前記樹脂管が熱融着により接続される電気融着継手と、を固定する樹脂製のクランプ部材であって、内側に前記樹脂管が挿入された状態で、前記樹脂管を保持するように縮径可能な締付帯部と、前記締付帯部の中心軸線回りに周回する周方向に互いに係合することで、前記締付帯部の縮径状態を維持する一対の係合部と、前記締付帯部に連結され、前記電気融着継手の給電端子を保持する保持部と、を備え、前記一対の係合部には、互いに係合可能な係合歯が形成され、前記保持部は、前記締付帯部における、前記中心軸線に沿う軸方向の端部に連結され、かつ前記電気融着継手の開口端縁に当接する連結片を備え、前記連結片は、前記軸方向と直交する径方向に真直に延びていることを特徴とする。
この発明では、樹脂管を熱融着により電気融着継手に接続、固定する際に、クランプ部材における保持部が、電気融着継手の給電端子を保持した状態にしたうえで、樹脂管をクランプ部材の締付帯部の内側に挿入しながら、電気融着継手の開口部に挿入する。その後、クランプ部材における一対の係合部に各別に形成された係合歯同士を互いに係合させることで、一対の係合部同士が、互いに締付帯部が拡径する方向に相対変位するのを規制することができる。そしてこのように、クランプ部材により、電気融着継手と樹脂管とを仮固定した状態で、給電端子に電流を流すことで、電気融着継手に樹脂管が熱融着される。
ここで、本発明ではクランプ部材が樹脂製であるため、安価な構成とすることができる。このため、同時に複数のクランプ部材を手配したとしても費用がかさむことが抑えられ、電気融着継手に樹脂管を接続する施工作業を、複数の箇所で効率的に行うことができる。
また、内側に樹脂管が挿入された締付帯部の縮径状態を保持する一対の係合部に、前記係合歯が各別に形成されているので、締付帯部により確実に樹脂管を保持することができる。
また、電気融着継手の給電端子を保持する保持部が締付帯部に連結されているので、電気融着継手と別体により構成されたクランプ部材により、電気融着継手を確実に保持することができる。
また、前記一対の係合部の少なくとも一方には、前記中心軸線に沿う軸方向と直交する径方向の外側に向けて突出する操作部が設けられてもよい。
この場合には、一対の係合部の少なくとも一方に、径方向の外側に向けて突出する操作部が設けられている。このため、操作部を操作して、一対の係合部における係合歯同士を、締付帯部が縮径する方向に互いに相対変位させる締付作業を容易に行うことができる。
また、前記締付帯部の内周面には、前記中心軸線に沿う軸方向と直交する径方向に向けて突出する突起部が形成されてもよい。
この場合には、内側に樹脂管が挿入された締付帯部が縮径した際に、締付帯部の内周面に形成された突起部が、樹脂管の外周面に局所的に押圧されることとなる。これにより、締付帯部の内側から樹脂管が抜けるのを抑制し、クランプ部材により、強固に樹脂管を保持することができる。
また、前記連結片における前記軸方向の大きさは、3mm以上であってもよい。
この場合には、締付帯部における軸方向の端部に連結され、電気融着継手の開口端縁と当接する連結片の軸方向の大きさが、3mm以上となっている。このため、締付帯部における軸方向の端部と、電気融着継手と、の間に3mm以上の隙間を設けることが可能になる。
したがって、例えば樹脂管の外周面に、電気融着継手への挿入の程度を示す挿入標線が設けられている場合に、外部からこの挿入標線を視認しやすくすることができる。これにより、電気融着継手に樹脂管が確実に挿入された状態とすることで、施工作業の正確性を確保することができる。
また前記連結片は、前記締付帯部における、前記中心軸線に沿う軸方向の一方側の端部に連結され、前記一方側の端部のうち、前記中心軸線を前記径方向に挟む前記連結片の反対側に位置する部分には、前記軸方向に向けて突出する突出片が形成されてもよい。
この場合には、締付帯部における連結片が連結された、締付帯部の一方側の端部のうち、中心軸線を径方向に挟む連結片の反対側に位置する部分に、突出片が形成されている。このため、連結片が電気融着継手の開口端縁と当接することで、締付帯部の一方側の端部と、電気融着継手の開口端縁と、の間に軸方向の隙間が形成されても、突出片が電気融着継手の開口端縁に軸方向に当接する。これにより、クランプ部材が樹脂管を保持した状態で、前述した軸方向の隙間を埋めるように締付帯部が電気融着継手に対して傾くのを抑えることができる。
また、前記一対の係合部のうちのいずれか一方、および前記保持部それぞれにおける前記周方向の位置は、互いに同等であってもよい。
この場合には、一対の係合部のうちのいずれか一方、および保持部の周方向の位置が互いに同等である。また、保持部は、電気融着継手の給電端子を保持するため、一般に電融着継手の上側に位置している。このため、一対の係合部のうちの他方が、水平方向に延びる姿勢となりやすく、一対の係合部同士を相対変位させる作業を容易に行うことができる。
また、一対の係合部のうちの一方、および保持部の周方向の位置が同等であるため、一対の係合部が水平方向にかさ張るのを抑えることができる。
前記一対の係合部のうちの前記一方と、前記保持部と、の間には、前記中心軸線に沿う軸方向の隙間が形成されてもよい。
この場合には、一対の係合部のうちの一方と、保持部と、の間に軸方向の隙間が形成されている。このため、一対の係合部それぞれにおける各係合歯同士を互いに係合させた際に、それぞれの係合部を変位しやすくすることで、円滑に各係合歯同士を係合させることができる。
前記一対の係合部のうちの他方には、前記一対の係合部の一方が前記中心軸線方向に沿う軸方向に相対的にずれることを阻止する突起部材が形成されていてもよい。
この場合には、クランプ部材の一対の係合部同士を係合させる際、一方の係合部が保持部側にずれて他方の係合部との係合面積が小さくなることを阻止し、安定してクランプできる。
なお、一対の係合部にそれぞれ形成された複数の係合歯における、いずれか一方または両方の先端側の係合歯が後続の係合歯よりも高さが低く形成されていてもよい。
この場合、一対の係合部の複数の係合歯同士を係合させる際、一方または両方の係合部の先端側の係合歯の高さが低いため比較的小さな力で初期の係合による仮締めが行え、その後は工具等を用いて比較的大きな力で後続の係合歯同士を係合させることができる。
前記保持部には、前記電気融着継手の給電端子を挿入する挿通孔が形成され、前記挿通孔には前記給電端子に設けた突部を挿入する切欠部が形成されていてもよい。
電気融着継手の給電端子の外周面に突部を設けたことで、バーコード等のタグを取り付ける際に外れにくくなる上に、給電端子をクランプ部材の保持部の挿通孔に挿入する際に突部が挿通孔の切欠部に挿入されるため、保持部12が外れにくく見栄えが良い。
また、本発明に係るクランプ部材付き電気融着継手は、熱可塑性樹脂製の樹脂管が熱融着により接続される電気融着継手と、前述したいずれかのクランプ部材と、を備えてもよい。
この場合には、電気融着継手とクランプ材とを備えている。このため電気融着継手に樹脂管を接続する施工作業において、クランプ部材を個別に準備する必要が無く、より一層効率的に施工作業を行うことができる。しかも、クランプ部材は樹脂製であるため、締付帯部を弾性変位させて樹脂管に緊密に巻き付けて一対の係合部で係合し、固定できる。
本発明によれば、安価な構成として費用を抑えながら、電気融着継手に樹脂管を接続する施工作業を、複数の箇所で効率的に行うことができる。
本発明の第1実施形態に係るクランプ付き電気融着継手の一部断面正面図である。 図1に示すクランプ部材の斜視図である。 図1に示すクランプ部材の軸方向から見た平面図である。 本発明の第2実施形態に係るクランプ部材の軸方向から見た平面図である。 図4に示すクランプ部材のA矢視図である。 本発明の第3実施形態に係るクランプ部材の斜視図である。 図6に示すクランプ部材を樹脂管に取り付けて電気融着継手に連結した斜視図である。 電気融着継手の変形例による給電端子とタグを示す部分図である。 図8に示す電気融着継手の給電端子を保持部に挿入させたクランプ部材の変形例の図である。 本発明の第4実施形態に係るクランプ部材の平面図である。 図10における第1係合部の拡大図である。 第4実施形態の変形例を示すものであり、第2係合部の拡大図である。
(第1実施形態)
以下、図面を参照し、本発明の第1実施形態に係るクランプ部材1、およびクランプ部材付き電気融着継手3について説明する。
図1に示すように、クランプ部材付き電気融着継手3は、電気融着継手2とクランプ部材1とを備えている。電気融着継手2の両側の開口端部に、2つのクランプ部材1が各別に設けられている。
電気融着継手2には、熱可塑性樹脂製の樹脂管100が熱融着により接続される。
クランプ部材1は、樹脂管100が熱融着により電気融着継手2に接続、固定される際に、樹脂管100と電気融着継手2とを仮固定する。
ここで、樹脂管100と電気融着継手2との仮固定とは、熱融着の作業中に、樹脂管100の中心軸線に対して電気融着継手2の中心軸線が傾いたり、樹脂管100が電気融着継手2の開口部から抜けたりするのを防ぐことを意味する。
電気融着継手2は筒状をなしている。電気融着継手2の周壁20のうち、内周面の近傍には、電熱線21が樹脂管100毎に各別に埋設されている。また、電気融着継手2の周壁20のうち、各開口端部の近傍には、電熱線21と導通された給電端子22が各別に設けられている。給電端子22から、電熱線21に電流を流すことで、電熱線21を発熱させて、電気融着継手2の内側に挿入された樹脂管100を、電気融着継手2の内面に熱融着することができる。
以下の説明において、電気融着継手2の中心軸線Oに沿う方向を軸方向という。また、軸方向から見た平面視で中心軸線Oに交差する方向を径方向といい、中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。
図1および図2に示すように、クランプ部材1は、内側に樹脂管100が挿入された状態で、樹脂管100を保持するように縮径可能な締付帯部10を備えている。
図3に示すように、締付帯部10は、軸方向から見た平面視で、周方向の一部が分断されたC字状をなしている。締付帯部10のうち、周方向に分断された部分の標準状態における大きさは、中心軸線Oを中心とする中心角θが式(1)を満たしている。
θ>360-360×D0/D1…(1)
ここで、D0:樹脂管100の外径、D1:締付帯部10の内径を指す。また、締付帯部10の標準状態とは、図3に示すように、後述する一対の係合部11A、11Bそれぞれの先端部同士が、径方向に延びる一直線状に配置された状態を指す。
またクランプ部材1は、図2および図3に示すように、周方向に互いに係合することで、締付帯部10の縮径状態を維持する一対の係合部11A,11Bと、締付帯部10に連結され、電気融着継手2の給電端子22を保持する保持部12と、を備えている。
一対の係合部11A,11B、および保持部12は、合成樹脂材料の射出成形等により、締付帯部10と一体に形成されている。なお、一対の係合部11A,11B、および保持部12を、締付帯部10と別体に形成してもよい。
図3に示すように、一対の係合部11A,11Bは、前記平面視で、締付帯部10における周方向の両端部に、各別に形成されている。一対の係合部11A,11Bは、互いに周方向に沿って延びている。
一対の係合部11A,11Bは、第1係合部11Aと、締付帯部10が縮径した状態で、第1係合部11Aよりも径方向の外側に位置する第2係合部11Bと、を備えている。
締付帯部10における第2係合部11Bが形成された端部には、第2係合部11Bよりも径方向の内側に位置し、かつ周方向に延びる案内部10Aが形成されている。
案内部10Aは、第1係合部11Aと第2係合部11Bとが、周方向に互いに係合する際に、第1係合部11Aに対して径方向の内側に位置し、第1係合部11Aの周方向の移動を案内する。すなわち、第1係合部11Aは、第2係合部11Bと案内部10Aとの径方向の間の空間に挿入される。
そして本実施形態では、一対の係合部11A,11Bには、締付帯部10が縮径する方向の互いの相対変位を許容し、かつ締付帯部10が拡径する方向の互いの相対変位を規制する係合歯13A,13Bが各別に形成されている。一対の係合歯13A,13Bは、前記平面視で三角形状(鋸歯状)をなし、周方向に連続して形成されている。
一対の係合歯13A,13Bのうち、第1係合部11Aに形成された第1係合歯13Aは、第1係合部11Aにおける径方向の外側を向く外側面に形成されている。また、一対の係合歯13A,13Bのうち、第2係合部11Bに形成された第2係合歯13Bは、第2係合部11Bにおける径方向の内側を向く内側面に形成されている。
第1係合部11Aにおいて、第1係合歯13Aが形成されている部分の周方向の長さは、第2係合部11Bにおいて、第2係合歯13Bが形成されている部分の周方向の長さと同等となっている。
また本実施形態では、一対の係合部11A,11Bには、径方向の外側に向けて突出する操作部14A,14Bが各別に設けられている。操作部14A,14Bは、第1係合部11Aに形成された第1操作部14Aと、第2係合部11Bに形成された第2操作部14Bと、を備えている。
第1操作部14Aは、第1係合部11Aの基端部に形成されている。第2操作部14Bは、第2係合部11Bの先端部に形成されている。
また本実施形態では、締付帯部10の内周面には、径方向の内側に向けて突出する突起部15が形成されている。突起部15は、周方向に直交する断面視で三角形状をなしている。突起部15は、締付帯部10の内周面における軸方向の中央部に形成されている。突起部15は、締付帯部10の内周面に全周にわたって連続して延びている。なお、このような態様に限られず、突起部15は、締付帯部10の内周面に、周方向に間隔をあけて離散的に設けられてもよい。
また本実施形態では、図2および図3に示すように、保持部12は、締付帯部10における、軸方向の一方側の端部に連結され、軸方向と直交する径方向に延びる連結片12Aと、連結片12Aに連結され、電気融着継手2の給電端子22を保持する保持片12Bと、を備えている。連結片12A、および保持片12Bは一体に形成されている。
連結片12Aは、表裏面が軸方向を向く板状部材であり、図3に示すように、軸方向から見た平面視で、2辺が径方向と平行に延びると共に、残り2辺が周方向に延びる略矩形状を呈している。
図1および図2に示すように、連結片12Aは、電気融着継手2の開口端縁に当接する。連結片12Aにおける軸方向の大きさL1は、3mm以上である。図示の例では、連結片12Aにおける軸方向の大きさL1は3mmとなっている。
連結片12Aの表裏面のうち、軸方向の他方側(締付帯部10側)を向く外面には、補強リブ16が接続されている。補強リブ16は、締付帯部10の外周面と、連結片12Aの外面と、を接続し、連結片12Aが軸方向に変形するのを抑制している。
保持片12Bは、表裏面が径方向を向く板状部材である。連結片12A、および保持片12Bそれぞれにおける周方向の大きさは、互いに同等となっている。保持片12Bは軸方向から見た平面視で、周方向の中央部が径方向の外側に向けて突出するように湾曲している。保持片12Bの表裏面のうち、径方向の内側を向く内面は、電気融着継手2の外周面に当接する。
保持片12Bには、保持片12Bを径方向に貫く挿通孔12Cが形成されている。挿通孔12C内に電気融着継手2の給電端子22が挿通された状態で保持される。
また本実施形態では、締付帯部10における軸方向の一方側の端部のうち、中心軸線Oを径方向に挟む連結片12Aの反対側に位置する部分には、軸方向に向けて突出する突出片17が形成されている。
突出片17の径方向の大きさは、締付帯部10の径方向の大きさと同等となっている。図示の例では、突出片17は、連結片12Aにおける周方向の中央部と、中心軸線Oを径方向に挟む位置に配置されている。
また、突出片17の軸方向の大きさL2は、連結片12Aにおける軸方向の大きさL1と同じ3mmとなっている。突出片17は、締付帯部10の側面に、周方向に間隔をあけて離散的に設けられてもよい。
次に、クランプ部材1による電気融着継手2と樹脂管100との仮固定の作業について説明する。
図1に示すように、樹脂管100を熱融着により電気融着継手2に接続する際には、クランプ部材1における保持部12の挿通孔12C内に、電気融着継手2の給電端子22を挿通する。
そして、保持部12における連結片12A、および締付帯部10に形成された突出片17を、電気融着継手2の開口端縁に各別に当接しながら、樹脂管100が締付帯部10の内側を通って、電気融着継手2の開口部内に挿通できるように位置決めする。
これにより、締付帯部10における軸方向の一方側の端部と、電気融着継手2の開口端縁と、の間に3mmの隙間が形成される。
そして、樹脂管100をクランプ部材1の締付帯部10の内側に挿入しながら、電気融着継手2の開口部に挿入する。この際、クランプ部材1における一対の係合部11A,11Bに各別に形成された係合歯13A,13B同士を互いに係合させる。係合部11A,11Bの操作は、操作部14A,14Bをペンチで締めることで行う。
係合歯13A,13B同士が互いに係合することで、一対の係合部11A,11B同士が、締付帯部10が拡径する方向に、互いに相対変位するのを規制することができる。そして、クランプ部材1により、電気融着継手2と樹脂管100とが仮固定された状態となる。
最後に、給電端子22に電流を流すことで、電気融着継手2に樹脂管100が熱融着される。熱融着が完了した後には、クランプ部材1を電気融着継手2に付けたまま残置しておく。その後、通水試験を行ない、漏水が発生しなければクランプ部材1を残置したまま通水して、電気融着継手2や樹脂管100からなる配管システムを使用する。なお、クランプ部材1を、電気融着継手2および樹脂管100から取り外してもよい。
仮に、クランプ部材1を取り外す場合には、第2操作部14Bを径方向の外側に引張りながら、第1操作部14Aを周方向のうち、第2操作部14Bから離間する方向に向けて引きぬく。これにより、一対の係合部11A,11B同士の係合が解除され、締付帯部10を樹脂管100から取り外し、保持部12の挿通孔12Cを給電端子22から取り外すことができる。
また、クランプ部材1を残置する場合には、係合部11A,11Bの幅を引き抜きできない程度にしておくのが好ましい。
以上説明したように、本実施形態に係るクランプ部材1によれば、クランプ部材1が樹脂製であるため、安価な構成とすることができる。このため、同時に複数のクランプ部材1を手配したとしても費用がかさむことが抑えられ、電気融着継手2に樹脂管100を接続する施工作業を、複数の箇所で効率的に行うことができる。
また、内側に樹脂管100が挿入された締付帯部10の縮径状態を保持する一対の係合部11A,11Bに、前記係合歯13A,13Bが各別に形成されているので、締付帯部10により確実に樹脂管100を保持することができる。
また、電気融着継手2の給電端子22を保持する保持部12が締付帯部10に連結されているので、電気融着継手2と別体により構成されたクランプ部材1により、電気融着継手2を確実に保持することができる。
また、締付帯部10のうち、周方向に分断された部分の大きさが、前述した式(1)を満たしている。このため、締付帯部10の周方向に分断された部分を除く内径が、樹脂管100の外径よりも短いこととなり、一対の係合部11A,11B同士を相対変位させることで、確実に締付帯部10により樹脂管100を保持することができる。
また、締付帯部10、係合部11A,11B、および保持部12が一体に形成されているので、クランプ部材1を合成樹脂材料の射出成形等により、容易に形成することができる。
また、クランプ部材1が電気融着継手2と別体に形成されているので、射出成形により形成する場合に、金型が複雑になるのを防ぎ、製造コストを抑えることができる。
また、クランプ部材1が、電気融着継手2における給電端子22、および接続管を1つずつ保持する。このため、例えば一対の給電端子22、および電気融着継手2に接続される一対の樹脂管100を一体に保持する構成と比較して、クランプ部材1のサイズが大きくなるのを抑え、狭い場所での施工作業を容易に行うことができる。
また、一対の係合部11A,11Bに、径方向の外側に向けて突出する操作部14A,14Bが各別に設けられている。このため、操作部14A,14Bを操作して、一対の係合部11A,11Bにおける係合歯13A,13B同士を、締付帯部10が縮径する方向に互いに相対変位させる締付作業を容易に行うことができる。
また、締付帯部10の内周面に、径方向に向けて突出する突起部15が形成されている。このため、内側に樹脂管100が挿入された締付帯部10が縮径した際に、締付帯部10の内周面に形成された突起部15が、樹脂管100の外周面に局所的に押圧されることとなる。これにより、締付帯部10の内側から樹脂管100が抜けるのを抑制し、クランプ部材1により、強固に樹脂管100を保持することができる。
また、締付帯部10における軸方向の端部に連結され、電気融着継手2の開口端縁と当接する連結片12Aの軸方向の大きさL1が、3mm以上となっている。このため、締付帯部10における軸方向の端部と、電気融着継手2と、の間に3mm以上の隙間を設けることが可能になる。
したがって、例えば樹脂管100に外周面に、電気融着継手2への挿入の程度を示す挿入標線が設けられている場合に、外部からこの挿入標線を視認しやすくすることができる。これにより、電気融着継手2に樹脂管100が確実に挿入された状態とすることで、施工作業の正確性を確保することができる。
また、締付帯部10における連結片12Aが連結された、締付帯部10の一方側の端部のうち、中心軸線Oを径方向に挟む連結片12Aの反対側に位置する部分に、突出片17が形成されている。このため、連結片12Aが電気融着継手2の開口端縁と当接することで、締付帯部10の一方側の端部と、電気融着継手2の開口端縁と、の間に軸方向の隙間が形成されても、突出片17が電気融着継手2の開口端縁に軸方向に当接する。これにより、クランプ部材1が樹脂管100を保持した状態で、前述した軸方向の隙間を埋めるように、締付帯部10が電気融着継手2に対して傾くのを抑えることができる。
また、本実施形態に係るクランプ部材付き電気融着継手3では、クランプ部材1と、電気融着継手2と、を備えている。このため、電気融着継手2に樹脂管100を接続する施工作業において、クランプ部材1を個別に準備する必要が無く、より一層効率的に施工作業を行うことができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図4および図5を参照して説明する。なお、以下の実施形態において、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図4に示すように、本実施形態に係るクランプ部材1Bでは、一対の係合部11A,11Bそれぞれの周方向の位置関係が、第1実施形態に係るクランプ部材1と反対になっている。保持部12のある側を上側としたとき、受け側の係合部11Bは、挿入側の係合部11Aより上側となる。
そして、一対の係合部11A,11Bのうちのいずれか一方、および保持部12それぞれにおける周方向の位置は、互いに同等となっている。図示の例では、一対の係合部11A,11Bのうち、径方向の外側に位置する第2係合部11B、および保持部12それぞれにおける周方向の位置が互いに同等となっている。
図4および図5に示すように、第2係合部11Bは、補強リブ16と一体に形成されている。そして、第2係合部11Bと、保持部12と、の間には、軸方向の隙間CLが形成されている。軸方向の隙間CLは、第2係合部11Bのうち、周方向に延びる部分の全域と、保持部12の連結片12Aと、の間に形成されている。図4に示すように、軸方向から見た平面視で、操作部14A,14Bは、挿通孔12Cの中心から90度以内にある。さらには、係合部11A,11Bも90度以内にある。
以上説明したように、本実施形態に係るクランプ部材1Bでは、第2係合部11Bおよび保持部12の周方向の位置が互いに同等である。また、保持部12は、電気融着継手2の給電端子22を保持するため、電気融着継手2の上側に位置している。このため、第1係合部11Aが、水平方向に延びる姿勢となりやすく、一対の係合部11A,11B同士を相対変位させる作業を容易に行うことができる。
また、第2係合部11Bおよび保持部12の周方向の位置が同等であるため、一対の係合部11A,11Bが水平方向にかさ張るのを抑えることができる。また、受け側の係合部11Bは、挿し側の係合部11Aより上側となるので、差込みやすい。
また、第2係合部11Bと保持部12との間に軸方向の隙間CLが形成されている。このため、一対の係合部11A,11Bそれぞれにおける各係合歯13A,13B同士を互いに係合させた際に、それぞれの係合部11A,11Bを変位しやすくすることで、円滑に各係合歯13A,13B同士を係合させることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について、図6および図7を参照して説明する。本実施形態によるクランプ部材1Cは、第2実施形態によるクランプ部材1Bと基本構成を同一にしている。そのため、本実施形態によるクランプ部材1Cは、第2実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図6において、本実施形態によるクランプ部材1Cは、第2係合部11Bにおいて径方向外側に突出する第2操作部14Bを有していない。下面側に第2係合歯13Bを有する所定厚みの第2係合部11Bが、締付帯部10の周方向に沿って第1係合部11A方向に円弧状に延びて先端面14Cで仕切られている。第2係合部11Bは第2操作部14Bを兼用している。そのため、第1操作部14Aと第2係合部11Bをペンチ等の工具で締めることで、締付帯部10を弾性変形させて縮径させて係合歯13A、13B同士を係合させることができる。
なお、上述した第3実施形態によるクランプ部材1Cにおいて、上述した構成とは逆に、第2係合部11Bに第2操作部14Bを設け、第1係合部11Aに第1操作部を設けない構成を採用してもよい。この場合でも、締付帯部10から第1係合部11Aに向けて外周面が径方向外側に起立するように起立部を形成すれば、この起立部と第2操作部14Bとを操作できる。
また、第1係合部11Aの先端部には、その側面に軸ずれ防止用の突起部材25が一体形成されている。突起部材25は、第2係合部11Bと保持部12の連結片12Aとの間に形成された隙間CLに対向する位置に設置されている。しかも、突起部材25の厚みは隙間CLの幅より小さく形成されている。この突起部材25を隙間CL側にかしめることで、第2係合部11Bと連結片12Aとの間の隙間CL内に延びた形状にすることができる。
これにより、クランプ部材1Cで締付帯部10に挿入された樹脂管100を締め付けて固定する際、操作部14Aと第2係合部11Bを操作して第1係合部11Aを案内部10Aと第2係合部11Bの間に挿入する。その際、突起部材25が隙間CLにガイドされて進入することで、第1係合部11Aと第2係合部11Bとが相対的に中心軸線O方向にずれることを防止できる。そのため、図7に示すように、係合歯13Aと係合歯13Bの係合を確実に行え、係合歯13Aと係合歯13Bが噛合する面積が十分確保されるため、安定して樹脂管100をクランプできる。
なお、突起部材25は、予め第2係合部11Bと保持部12の連結片12Aとの間の隙間CLに延ばして形成してもよい。この場合でも、係合歯13Aと係合歯13Bは突起部材25にガイドされて係合位置に相対移動できる。しかも、突起部材25をかしめる必要がない。
また、突起部材25は第1係合部11Aに代えて第2係合部11Bの先端部の側面に形成されていてもよい。この場合でも、突起部材25が標準状態で第1係合部11Aの側面に重なる位置に設ける構成とすれば、かしめる必要はない。また、突起部材25は第1係合部11Aまたは第2係合部11Bの隙間CLと反対側の側面に設けてもよい。
図8及び図9は上述した各実施形態によるクランプ部材1、1B、1C及び電気融着継手2の変形例を示すものである。これを第3実施形態によるクランプ部材付き電気融着継手3を例にとって以下に説明する。
図8に示す電気融着継手2において、給電端子22の外周面に突部22Aを設けてもよい。突部22Aは給電端子22の外周面の下端部に形成することが好ましい。これにより、例えば図8に示すように、バーコード等のタグ27を取り付けるリング27Aを給電端子22に取り付ける際、突部22Aにリング27Aが係止するため外れにくい利点がある。
また、図9に示すように、給電端子22を挿入する保持部12の挿通孔12Cには、給電端子22の突部22Aを嵌合させる溝状の切欠部12Dを形成することが好ましい。これによって、給電端子22をクランプ部材1Cの保持部12の挿通孔12Cに挿入させる際、突部22Aを切欠部12Dに挿入させることができるので、保持部12が外れにくく見栄えが良いという利点がある。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について、図10から図13を参照して説明する。
上述した各実施形態によるクランプ部材1、1B、1Cにおいて、第1係合部11Aの係合歯13Aと第2係合部11Bの係合歯13Bを係合させるには、先端側の係合歯13A、13B同士のクランプは手動等、小さな力で仮締めを行い、その後のクランプはペンチ等の工具を用いて大きな力で係合させて全体をかしめて本締め(仮固定)する。複数の係合歯13A、13B同士における先端側の1山目の係合歯13A、13B同士の係合は工具を使用しないで、作業者の手動でできることが締め付け作業をスムーズに行う上で望ましい。
ところで、第1係合部11Aの係合歯13Aと第2係合部11Bの係合歯13Bを係合させる際、締付帯部10の口径が大きくなるとカシメ戻りがないように各係合歯13A、13Bの山高さを高くすることが必要になる。一方で、作業者の手動によって先端側の係合歯13A、13B同士を係合させる力には限界がある。そのため、複数の係合歯13A,13B同士が同一形状の山高さであると、山高さが大きくなると最初の係合歯13A、13B同士の手動による係合が困難になる。
本実施形態によるクランプ部材1Dは、このような問題をも解決できるようしたものであり、上述した実施形態の部材、部品と同一または同様なものは同一符号を用いて説明する。
図10に示す本第4実施形態によるクランプ部材1Dでは、略C字状の締付帯部10の両端部に設けた第1係合部11Aの複数の係合歯13Aと第2係合部11Bの複数の係合歯13Bとが互いに係合可能である。本実施形態では、図11、図12に示すように、第1係合部11Aにおける先端側から後端側の係合歯13Aを便宜的に13Aa、13Ab、13Ac、…とし、第2係合部11Bにおける先端側から後端側の係合歯13Bを便宜的に13Ba、13Bb、13Bc、…とする。
そして、第1係合部11Aの複数の係合歯13Aa、13Ab、13Ac、…における先端側の1山目の係合歯13Aaは後続の2山目以降の係合歯13Ab、13Ac、…より高さを低く形成した。例えば、2山目以降の係合歯13Ab,13Ac、…の山高さを1mmとして、1山目の係合歯13Aaの山高さをその1/2の0.5mmに形成した。なお、第2係合部11Bの係合歯13Ba、13Bb、13Bcの山高さは同一でよい。また、1山目の係合歯13Aaの山高さは他の係合歯13Ab、…の1/2の高さに限定されることなく、適宜の割合に形成してよい。
そのため、作業者が第1係合部11Aと第2係合部11Bを係合させる際、第1係合部11Aの最初の係合歯13Aaは山高さが低いため、比較的小さな力で第2係合部11Bの最初の係合歯13Baと手動で係合できる。その後は、工具を用いて係合させるため、山高さが大きくても係合歯13Aa、13Ab、13Ac、…と係合歯13Ba、13Bb、13Bc、…を大きな力で係合させることができる。手動で係合歯13Aaと係合歯13Baとを係合すると操作部14A、14Bが位置決めされるので、ペンチ等で容易に操作部14A、14Bを締めることができる。
図12は第1係合部11Aの1山目の係合歯13Aaに代えて、第2係合部11Bの1山目の係合歯13Baを2山目以降の係合歯13Bb、…の山高さ(例えば1mm)より低く、例えば1/2の高さ(例えば5mm)に形成したものである。この場合でも同様に、第1係合部11Aの1山目の係合歯13Aaと第2係合部11Bの1山目の係合歯13Baを手動の小さな力で係合でき、その後の係合は工具を用いて大きな力で行うことができる。
或いは、第1係合部11Aの1山目の係合歯13Aaと第2係合部11Bの1山目の係合歯13Baの両方を、それぞれ2山目以降の係合歯13Ab、…、係合歯13Bb、…より低く形成してもよい。この場合には各係合歯13Aa、13Baの山高さは他の山高さの1/2より大きく形成することが、係合を確実にするために好ましい。
第4実施形態によるクランプ部材1Dについて図11の構成で試験した。
他の実施形態のクランプ部材1,1B、1C等では、第1係合部11Aの複数の係合歯13Aと第2係合部11Bの複数の係合歯13Bが略同一山高さ(1mm)であった。この場合、1山目の係合歯13Aと係合歯13B同士の係合力を計測すると150Nであり、手動で係合できる係合力の限界である約100Nを超える力を要していた。
これに対し、本第4実施形態によるクランプ部材1Dでは、最初の係合歯13Aaと係合歯13Baの手動による係合は80Nの力で係合できた。そのため、第1係合部11Aの複数の係合歯13Aと第2係合部11Bの複数の係合歯13Bの山高さに関わらず、最初の係合歯13Aaと係合歯13B同士をスムーズに仮締めできる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態においては、一対の係合部11A,11Bに、操作部14A,14Bがそれぞれ、または一方に設けられている構成を示したが、このような態様に限られない。一対の係合部11A,11Bに操作部14A,14Bが設けられなくてもよい。 また、上記実施形態においては、締付帯部10の内周面に突起部15が形成された構成を示したが、このような態様に限られない。締付帯部10の内周面に、突起部15が形成されなくてもよい。
また、上記実施形態においては、電気融着継手2の開口端縁に当接する連結片12Aの軸方向の大きさL1が、3mm以上である構成を示したが、このような態様に限られない。連結片12Aの軸方向の大きさL1は、3mm未満であってもよい。
また、上記実施形態においては、締付帯部10における一方側の端部のうち、中心軸線Oを径方向に挟む連結片12Aの反対側に位置する部分に、突出片17が形成されている構成を示したが、このような態様に限られない。締付帯部10における一方側の端部のうち、中心軸線Oを径方向に挟む連結片12Aの反対側に位置する部分に、突出片17が形成されなくてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1、1B、1C クランプ部材
2 電気融着継手
3 クランプ部材付き電気融着継手
10 締付帯部
11A 第1係合部(係合部)
11B 第2係合部(係合部)
12 保持部
12A 連結片
12D 切欠部
13A 第1係合歯(係合歯)
13B 第2係合歯(係合歯)
14A 第1操作部(操作部)
14B 第2操作部(操作部)
15 突起部
17 突出片
22 給電端子
22A 突部
25 突起部材
100 樹脂管
CL 隙間

Claims (10)

  1. 熱可塑性樹脂製の樹脂管と、前記樹脂管が熱融着により接続される電気融着継手と、を固定する樹脂製のクランプ部材であって、
    内側に前記樹脂管が挿入された状態で、前記樹脂管を保持するように縮径可能な締付帯部と、
    前記締付帯部の中心軸線回りに周回する周方向に互いに係合することで、前記締付帯部の縮径状態を維持する一対の係合部と、
    前記締付帯部に連結され、前記電気融着継手の給電端子を保持する保持部と、を備え、
    前記一対の係合部には、互いに係合可能な係合歯が形成され
    前記保持部は、前記締付帯部における、前記中心軸線に沿う軸方向の端部に連結され、かつ前記電気融着継手の開口端縁に当接する連結片を備え、
    前記連結片は、前記軸方向と直交する径方向に真直に延びていることを特徴とするクランプ部材。
  2. 前記一対の係合部の少なくとも一方には、前記中心軸線に沿う軸方向と直交する径方向の外側に向けて突出する操作部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のクランプ部材。
  3. 前記締付帯部の内周面には、前記中心軸線に沿う軸方向と直交する径方向に向けて突出する突起部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のクランプ部材。
  4. 前記連結片における前記軸方向の大きさは、3mm以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のクランプ部材。
  5. 前記連結片は、前記締付帯部における、前記中心軸線に沿う軸方向の一方側の端部に連結され、
    前記一方側の端部のうち、前記中心軸線を前記径方向に挟む前記連結片の反対側に位置する部分には、前記軸方向に向けて突出する突出片が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のクランプ部材。
  6. 前記一対の係合部のうちのいずれか一方、および前記保持部それぞれにおける前記周方向の位置は、互いに同等であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のクランプ部材。
  7. 前記一対の係合部のうちの前記一方と、前記保持部と、の間には、前記中心軸線に沿う軸方向の隙間が形成されていることを特徴とする請求項6に記載のクランプ部材。
  8. 前記一対の係合部のうちの他方には、前記一対の係合部の一方が前記中心軸線方向に沿う軸方向に相対的にずれることを阻止する突起部材が形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のクランプ部材。
  9. 前記保持部には、前記電気融着継手の給電端子を挿入する挿通孔が形成され、前記挿通孔には前記給電端子に設けた突部を挿入する切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のクランプ部材。
  10. 熱可塑性樹脂製の樹脂管が熱融着により接続される電気融着継手と、
    請求項1から9のいずれか1項に記載のクランプ部材と、を備えることを特徴とするクランプ部材付き電気融着継手。
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