JP2015195442A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザの操作によりモードを切り替える手間がかからない画像処理装置、および画像処理プログラムを提供することを目的とする。【解決手段】画像処理装置は、被搬送物が重なった状態であるか否かを示す検知情報を発生する重送検知センサと、被搬送物の有無を示す検知情報を発生する原稿検知センサと、原稿を読み取る読取手段と、読取手段などを制御する制御手段とを備える。複数の原稿検知センサは、搬送方向と交差する方向に間隔をあけて配置される。制御手段は、原稿が複数の原稿検知センサを通過したとき、重送検知センサからの検知情報に従って被搬送物が重なった状態にあると判断すると、搬送処理、または読取処理の少なくとも一方を停止させる。一方、キャリアシートが複数の原稿検知センサを通過したと判断すると、重送検知センサからの検知情報によらず、搬送処理、および読取処理を継続する。【選択図】 図4

Description

本発明は、画像処理装置、および画像処理プログラムに関する。
従来、特許文献1に記載の画像読取装置は、分離搬送動作モード、および非分離搬送動作モードを備えている。特許文献1に記載の画像読取装置は、分離搬送動作モードにおいて、重送検知センサによる検知情報を基に、シートが重送していると判断した場合、シートの搬送を停止する、またはシートを排紙部まで継続して搬送する。一方、非分離搬送動作モードにおいて、重送検知センサは半折り原稿を検出し、検出された半折り原稿が読み取られる。切り替えスイッチ、またはPCの操作によって、動作モードが分離搬送動作モード、または非分離搬送動作モードに切り替えられる。
特開2009−16902号公報
一般に、傷つきやすいシート、または異形シートが画像読取装置に読み取られる場合、キャリアシートに傷つきやすいシート、または異形シートが挟まれた状態で読み取られる。キャリアシートは、複数の透明シートが重ねられて形成される。特許文献1に記載の分離搬送動作モードにおいて、キャリアシートに挟まれたシートが読み取られる場合、複数の透明シートと挟まれたシートとが重なって搬送されるので、画像読取装置は、搬送されたシートが重送していると判断する可能性がある。搬送されたシートが重送していると画像読取装置が判断した場合、画像読取装置は、シートの搬送を停止する、またはシートを読み取らずにシートを排紙部まで継続して搬送する。
キャリアシートが画像読取装置に重送であると判断されないために、ユーザは画像読取装置が備える切り替えスイッチ、または画像読取装置に接続されたPCを操作し、分離搬送動作モード、および非分離搬送動作モードを切り替える必要がある。このため、ユーザにとっては、これらの動作モードを切り替える手間がかかる。
そこで、本発明は、ユーザの操作により動作モードを切り替える手間がかからない画像処理装置、および画像処理プログラムを提供することを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1に記載の画像処理装置は、原稿、または原稿を挟むキャリアシートを被搬送物として搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送された被搬送物が重なった状態であるか否かを示す検知情報を発生する第一検知手段と、前記搬送手段による被搬送物の搬送方向と交差する方向に互いに間隔をあけて配置され、被搬送物の有無を示す検知情報をそれぞれ発生する複数の第二検知手段と、前記第一検知手段および複数の前記第二検知手段よりも前記搬送方向の下流に配置され、原稿の画像を読み取る読取手段と、前記第一検知手段からの検知情報と、複数の前記第二検知手段からの複数の検知情報とに従って、前記搬送手段の搬送処理、および前記読取手段の読取処理を制御する第一制御処理を実行する制御手段と、を備え、複数の前記第二検知手段からの複数の検知情報の間において、それらの検知情報の発生タイミングまたは発生期間を示す検知情報発生状態が、原稿が複数の前記第二検知手段を通過するときに第一検知情報発生状態となり、キャリアシートが複数の前記第二検知手段を通過するときに前記第一検知情報発生状態と異なる第二検知情報発生状態となり、前記制御手段は、複数の前記第二検知手段からの複数の検知情報のうち少なくとも1つの検知情報に従って被搬送物があると判断すると、前記第一制御処理として、前記検知情報発生状態が前記第一検知情報発生状態であると判断した場合、前記第一検知手段からの検知情報に従って被搬送物が重なった状態にあるか否かを判断し、被搬送物が重なった状態にあると判断すると前記搬送処理、および前記読取処理の少なくとも一方を停止させ、前記検知情報発生状態が前記第二検知情報発生状態であると判断した場合、前記第一検知手段からの検知情報によらず、前記搬送処理、および前記読取処理を継続させることを特徴とする。
請求項2に記載の画像処理装置は、請求項1に記載の画像処理装置であって、被搬送物を前記搬送方向に案内する、少なくとも一方が前記搬送方向に対して直交する方向に移動する一対のサイドガイドを備え、複数の前記第二検知手段は、一対の前記サイドガイドが互いに最も近づいた時の搬送領域に少なくとも2個配置されることを特徴とする。
請求項3に記載の画像処理装置は、請求項1または請求項2に記載の画像処理装置であって、前記制御手段は、前記第一制御処理において、前記検知情報発生状態が前記第一検知情報発生状態であると判断した場合、前記第一検知手段からの検知情報に従って、被搬送物が重なった状態にないと判断すると、前記搬送処理、および前記読取処理を継続させ、前記搬送処理、および前記読取処理を継続させた後、複数の前記第二検知手段からの複数の検知情報に従って、被搬送物がないと判断するまで、前記第一検知手段からの検知情報に従って被搬送物が重なった状態にあるか否かを判断し、被搬送物が重なった状態にあると判断すると、前記第一検知情報発生状態か前記第二検知情報発生状態かによらず、被搬送物の前記搬送処理、または前記読取処理の少なくとも一方を停止させる第二制御処理を実行することを特徴とする。
請求項4に記載の画像処理装置は、請求項3に記載の画像処理装置であって、前記制御手段は、複数の前記第二検知手段からの複数の検知情報に従って、被搬送物がないと判断した後、複数の前記第二検知手段からの複数の検知情報のうち少なくとも1つの検知情報に従って被搬送物があると判断すると、前記第一制御処理を再度実行することを特徴とする。
請求項5に記載の画像処理装置は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像処理装置であって、前記キャリアシートは、二枚の透明シートの一端を張り合わせて形成された張り合わせ部分に溝が形成された縁部を備え、前記搬送手段は、前記張り合わせ部分を搬送方向下流に向けて前記キャリアシートを搬送し、複数の前記第二検知手段の各々は、搬送方向に直交する方向の軸心周りに回動可能に配置された作動子と、前記作動子の回動を検知するセンサと、を備え、前記センサは、作動子の回動により前記張り合わせ部分に配置された溝、または溝のない張り合わせ部分を検知し、1つの前記第二検知手段の前記作動子は、前記張り合わせ部分に形成された前記溝に当接する位置に配置され、別の前記第二検知手段の前記作動子は、前記溝のない前記張り合わせ部分に当接する位置に配置され、前記制御手段は、複数の前記第二検知手段からの複数の検知情報に前記作動子と前記溝とが当接したタイミング、および前記作動子と前記溝のない前記張り合わせ部分とが当接したタイミングが含まれる場合を前記第二検知情報発生状態として、前記第一制御処理を実行することを特徴とする。
請求項6に記載の画像処理プログラムは、原稿、または原稿を挟むキャリアシートを被搬送物として搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送された被搬送物が重なった状態であるか否かを示す検知情報を発生する第一検知手段と、前記搬送手段による被搬送物の搬送方向と交差する方向に間隔をあけて複数配置され、被搬送物の有無を示す検知情報を発生する複数の第二検知手段と、前記第一検知手段および前記第二検知手段よりも前記搬送方向の下流に配置され、原稿の画像を読み取る読取手段と、を備える画像処理装置であって、前記複数の検知情報の間において、それらの検知情報の発生タイミングまたは発生期間を示す検知情報発生状態が、原稿が複数の前記第二検知手段を通過するときに第一検知情報発生状態となり、キャリアシートが複数の前記第二検知手段を通過するときに前記第一検知情報発生状態と異なる第二検知情報発生状態となる画像処理装置において、前記読取手段、および前記搬送手段を制御する第一制御処理を実行するコンピュータに、複数の前記第二検知手段からの複数の検知情報のうち少なくとも1つの検知情報に従って被搬送物があるか否かを判断する判断ステップと、複数の前記第二検知手段からの複数の検知情報のうち少なくとも1つの検知情報に従って被搬送物があると前記判断ステップで判断すると、前記第一制御処理として、前記検知情報発生状態が前記第一検知情報発生状態であると判断した場合、前記第一検知手段からの検知情報に従って被搬送物が重なった状態にあるか否かを判断し、被搬送物が重なった状態にあると判断すると前記搬送処理、および前記読取処理の少なくとも一方を停止させる停止ステップと、前記検知情報発生状態が前記第二検知情報発生状態であると判断した場合、前記第一検知手段からの検知情報によらず、前記搬送処理、および前記読取処理を継続させる継続ステップと、を実行させることを特徴とする。
請求項1に記載の画像処理装置によれば、制御手段は、複数の第二検知手段からの複数の検知情報のうち少なくとも1つの検知情報に従って被搬送物があると判断すると、第一制御処理として、検知情報発生状態が第一検知情報発生状態であると判断した場合、第一検知手段からの検知情報に従って被搬送物が重なった状態にあるか否かを判断し、被搬送物が重なった状態にあると判断すると搬送処理、または読取処理の少なくとも一方を停止させる。一方、複数の第二検知手段からの複数の検知情報のうち少なくとも1つの検知情報に従って被搬送物があると判断すると、第一制御処理として、検知情報発生状態が第二検知情報発生状態であると判断した場合、第一検知手段からの検知情報によらず、搬送手段の搬送処理、および読取手段の読取処理を継続させる。すなわち、制御手段が複数の第二検知手段からの複数の検知情報と、第一検知手段からの検知情報とに従って、搬送手段の搬送処理、および読取手段の読取処理の継続または停止を自動的に切り替える。これにより、ユーザの操作により動作モードを切り替える手間をかけずに、原稿および溝、または孔が形成されたキャリアシートに挟まれた原稿を読み取らせることができる。
また、請求項2に記載の画像処理装置によれば、複数の第二検知手段は、一対のサイドガイドが互いに最も近づいた時の搬送領域に少なくとも2個配置される。これにより、一対のサイドガイドが、互いに最も近づいた時の搬送領域に対応する幅の狭い原稿の搬送処理、および読取処理が行われる場合であっても、複数の第二検知手段の各々が、原稿の有無を正確に検知することができる。従って、原稿と、溝、または孔が形成されたキャリアシートに挟まれた原稿の搬送処理、および原稿の読取処理をより確実に行うことができる。
原稿が連続して読み取られる場合、次に搬送される原稿は、搬送手段により搬送される原稿との静電気力、摩擦力などにより、搬送手段により搬送される原稿に引き込まれて搬送される可能性がある。この場合、第一制御処理において、被搬送物が重なった状態にないと判断され、読み取り動作が継続された後に、第一検知手段からの検知情報は、重なった状態を示す。しかし、複数の第二検知手段は、被搬送物の有無を検知するための手段であって、被搬送物の搬送を終えるまで被搬送物を検知し続ける。したがって、第一制御処理を継続すると、検知情報発生状態が第一検知情報発生状態、または第二検知情報発生状態であるかが判断できない。さらに、被搬送物が原稿であるとすでに区別されているため、検知情報発生状態が第一検知情報発生状態、または第二検知情報発生状態であるかを判断する必要がない。そこで、請求項3に記載の発明では、搬送処理、および読取処理を継続させた後、第二検知手段からの検知情報に従って、被搬送物がないと判断するまで、第一検知手段からの検知情報に従って被搬送物が重なった状態にあるか否かを判断し、被搬送物が重なった状態にあると判断すると、検知情報発生状態によらず、被搬送物の搬送処理、または読取処理の少なくとも一方を停止させる第二検知処理がされる。これにより、引き込まれて搬送された原稿は読み取られない。
請求項4に記載の画像処理装置によれば、制御手段は、複数の第二検知手段からの複数の検知情報に従って、被搬送物がないと判断した後、第二検知手段からの検知情報に従って、被搬送物があると判断すると、第一制御処理を再度実行する。これにより、連続して読み取られる原稿ごとに第一制御処理が行われ、被搬送物ごとに原稿とキャリアシートとが区別され、原稿が連続して読み取られる。
搬送手段が被搬送物を搬送する搬送速度が速くなると、作動子が孔の縁部に当接してから当接し終えるまでの時間が短いため、第二検知手段のセンサが作動子の回動を検知できない可能性がある。この場合、第一制御処理において、キャリアシートに挟まれていない原稿が重なった状態で搬送されていると判断され、孔を備えるキャリアシートに挟まれた原稿が、読み取られない可能性がある。一方、請求項5に記載の画像処理装置によれば、キャリアシートは、二枚の透明シートの一端を張り合わせて形成された張り合わせ部分に溝状に形成された縁部を備える。複数の第二検知手段からの複数の検知情報に含まれる、作動子と溝とが当接したタイミング、および作動子と溝のない張り合わせ部分とが当接したタイミングが示された検知タイミングを前記検知時間として、前記第一制御処理が実行される。これにより、作動子と溝とが当接したタイミング、および作動子と溝のない張り合わせ部分とが当接したタイミングがより確実に検知され、第一制御処理において原稿および溝、または孔が形成されたキャリアシートが区別され、原稿が読みとられる。
本実施形態の画像読取装置の本体上部を開放した状態で示す斜視図である。 本実施形態の画像読取装置の中央断面図ある。 本実施形態の画像読取装置の平面図である。 本実施形態の画像読取装置の原稿検知センサと、キャリアシートとの左右方向における位置関係を説明する図である。 本実施形態の画像読取装置のブロック図である。 制御部により実行される処理を表すフローチャートである。 分離された原稿の搬送時の原稿検知手段および重送検知手段の出力値の変化を示すタイミングチャートである。 キャリアシート搬送時の原稿検知手段および重送検知手段の出力値の変化を示すタイミングチャートである。 重送時の原稿検知手段および重送検知手段の出力値の変化を示すタイミングチャートである。 連れ重送時の原稿検知手段および重送検知手段の出力値の変化を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1から図4において、画像読取装置の前後方向、左右方向、および上下方向を図示する。
(画像読取装置1の機械的構成)
図1は本実施形態の画像読取装置1の本体上部を開放した斜視図である。画像読取装置1は、本体部2、および原稿トレイ3を備える。本体部2は、本体上部4と、本体下部5とを備える。本体上部4は、本体下部5に開閉可能に取り付けられる。原稿トレイ3は、本体部2の後方部分に配置される。ユーザの操作を受け付けるスイッチ6、および画像読取装置1の動作の状態を示すLED7が本体上部4に配置される。
図2は本実施形態の画像読取装置1の構成を説明する中央断面図である。原稿の搬送経路である搬送路30は、本体上部4、および本体下部5の間において原稿トレイ3から前方向に傾斜した形状で形成される。原稿は、原稿トレイ3から搬送路30に沿って画像読取装置1の前方向へ搬送される。図2において、搬送路30が、二点鎖線の矢印で示される。一対のサイドガイド10、フロントセンサ18、ピックアップローラ11、原稿分離部12、重送検知センサ13、フィードローラ14、原稿検知センサ15、読取部16、および排紙ローラ17が搬送路30に沿って配置される。さらに、画像読取装置1の制御部20は、本体下部5に配置される。
図3に示すように、一対のサイドガイド10は、原稿トレイ3に備えられた溝に沿って左右方向に移動可能に原稿トレイ3に装着されている。一対のサイドガイド10の位置は、原稿トレイ3の左右方向の長さの中点から互いに左右方向に等距離となる。一対のサイドガイド10が左右方向に移動されることにより、一対のサイドガイド10の間に載置される原稿は、左右方向への移動が規制され、一対のサイドガイド10により搬送路30に案内される。
ピックアップローラ11は、原稿トレイ3よりも搬送方向下流に配置される。原稿トレイ3に載置され、一対のサイドガイド10の間に載置された原稿はピックアップローラ11の回転により搬送路30に沿って搬送される。図2に示すように、原稿分離部12は、板状の部材であって、本体上部4の搬送路30を挟んでピックアップローラ11に対向する位置に配置される。原稿分離部12は、ピックアップローラ11に向かって押圧される。原稿は、原稿分離部12で押圧され、摩擦力により一枚ずつに分離される。
重送検知センサ13は、原稿分離部12よりも搬送方向下流に配置される。本実施形態において、重送検知センサ13は超音波センサであり、受信部13Aと送信部13Bとを備える。受信部13Aが、本体下部5に配置され、送信部13Bが、本体上部4の搬送路30を挟み受信部13Aと対向する位置に配置される。受信部13A、および送信部13Bは、受信部13Aが本体上部4に、受信部13Bが本体下部5に配置されもよい。フィードローラ14は、重送検知センサ13よりも搬送方向下流に配置され、原稿をさらに搬送方向下流に搬送する。
図3に示すように、原稿検知センサ15は、原稿検知センサ15L、および原稿検知センサ15Rの2個のセンサを備える。本実施形態においては、原稿検知センサ15L、および原稿検知センサ15Rは、フィードローラ14よりも搬送方向下流の本体上部4に配置される。以下、原稿検知センサ15L、および原稿検知センサ15Rを区別しない場合、原稿検知センサ15と記す。本実施形態において、原稿検知センサ15は、搬送方向に沿う方向に回動可能に配置された作動子15Aと、フォトカプラ15Bとを備える。すなわち、作動子15Aは搬送方向に平行に軸心15C周りに回動する。作動子15Aの一端は、本体上部4から搬送路30に突出し、原稿と接触可能である。作動子15Aの一端が原稿と接触すると、他端はフォトカプラ15Bの光軸を遮断する位置から外れ、光軸を遮断しない。原稿検知センサ15の配置、および動作については図3、および図4を用いて後述する。
図2に示すように、フロントセンサ18は、ピックアップローラ11よりも搬送方向上流の本体上部4に配置される。本実施形態において、フロントセンサ18は、搬送方向に沿う方向に回動可能に配置された作動子と、フォトカプラとを備える。作動子の一端は、本体上部4から搬送路30に突出し、原稿トレイ3に載置された原稿と接触可能である。作動子の一端が原稿と接触すると、他端はフォトカプラの光軸を遮断する位置から外れ、光軸を遮断しない。
読取部16は、原稿検知センサ15よりも搬送方向下流に配置される。読取部16は、搬送された原稿を読み取るためのCIS(Contact Image Sensor)を含む。本実施形態において、CISの主走査方向が左右方向であり、副走査方向が搬送方向である。排紙ローラ17は読取部16より搬送方向下流の本体下部5に配置され、読み取られた原稿を画像読取装置1から外へ搬送する。
図3は、本実施形態の画像読取装置1の本体下部5を上方向から見た図である。本体上部4は、図3に図示しない。原稿検知センサ15L、および原稿検知センサ15Rは、本体上部4に配置されるが、説明の便宜上、原稿検知センサ15L、原稿検知センサ15Rの配置領域31L、31Rのみが図3において二点鎖線でそれぞれ示される。図3において、サイドガイド10の左右方向の可動領域32と、一対のサイドガイド10が最も近づいた時の最短の距離33と、搬送領域の左端34L、および搬送領域の右端34Rとは二点鎖線で示される。
一対のサイドガイド10が可動領域32において互いに最も近づいた時の搬送領域の左端34L、および右端34Rの間に、2個の原稿検知センサ15L、原稿検知センサ15Rは搬送方向に直交し、原稿トレイ3の左右方向の長さの中点から互いに左右方向に均等な距離に配置される。
図4を用いて原稿検知センサ15と、キャリアシート40との配置関係を説明する。キャリアシート40は、二枚の透明シートの一端が張り合わされて形成され、二枚の透明シートの間に異形の原稿、または傷付きやすい原稿を挟んで搬送される。二枚の透明シートの張り合わせ部分が先端部40Aであり、先端部40Aには溝41が形成される。溝41は、キャリアシート40の搬送方向の長さが例えば10mm、キャリアシートの左右方向の長さが例えば10mmであればよい。キャリアシート40は、搬送方向に先端部40Aを向けて搬送される。原稿がキャリアシート40に挟まれて読み取られる場合、一対のサイドガイド10の位置は、ユーザによってキャリアシート40のサイズに合わせて調節される。キャリアシート40は、位置が調節された一対のサイドガイド10の間に載置される。スイッチ6がユーザにより操作され、キャリアシート40の搬送が開始される。原稿検知センサ15Rの作動子15Aは、キャリアシート40の溝41の無い先端部40Aに接触する。一方、原稿検知センサ15Lの作動子15Aは、先端部40Aに設けられた溝41の縁部に接触する。原稿検知センサ15Lが溝41の縁部に接触する検知タイミングは、原稿検知センサ15Rが溝のない先端部40Aに接触する検知タイミングよりも遅れる。本実施形態において、原稿検知センサ15Lが溝41の縁部に接触する検知タイミングと、原稿検知センサ15Rが溝のない先端部40Aに接触する検知タイミングとの差は、例えば搬送速度が、A4用紙を1分間に50枚搬送することが可能な速度である場合、0.02秒以上、または−0.02秒以下であればよい。キャリアシート40に挟まれない原稿が搬送される場合、原稿検知センサ15Lの作動子15A、および原稿検知センサ15Rの作動子15Aが原稿に接触する検知タイミングは同じである。本実施形態において、原稿検知センサ15Rおよび原稿検知センサ15Lが原稿を検知する検知タイミングの差が同じであるとは、例えば搬送速度が、A4用紙を1分間に50枚搬送することが可能な速度である場合、±0.01秒以内であればよい。
(画像読取装置1の電気的構成)
図5は、画像読取装置1の電気的構成を概略的に示すブロック図である。画像読取装置1は、原稿の搬送、および読取処理を制御する制御部20を備える。制御部20は、CPU21、ROM22、およびRAM23を備え、これらにスイッチ6、LED7、駆動部53、読取部16、アナログフロントエンド(以下、AFE)50、重送検知センサ13、原稿検知センサ15、およびフロントセンサ18が接続される。
ROM22は画像処理装置1を制御するプログラム、および図6に示す処理を実行するプログラムなど各種プログラムを記憶する。CPU21は、ROM22に記憶される画像読取装置1の動作を制御するプログラムに従って、画像読取装置1を制御する。RAM23は、各部より受け取る情報を一時的に記憶する。
スイッチ6は、ユーザの操作を受け付け、受け付けた操作の情報をCPU21へ送る。画像読取装置1は、スイッチ6からの操作の情報を受け付けて、図6に示すフローチャートの処理を実行する。
LED7は、画像読取装置1の状態を表示する。例えば、LED7は、2個のLEDを備える。2個のLEDの一方は、スタンバイ状態にあるときは緑色に点灯する。他方は、重送などのエラーが発生した場合、赤色に点灯する。
駆動部53は、ピックアップローラ11、フィードローラ14、および排紙ローラ17を駆動するためのモータを含む。CPU21からの指令に従ってモータが駆動、または停止されると、ピックアップローラ11、フィードローラ14、および排紙ローラ17が回転、または停止される。
読取部16は、光源51、および受光部52を備える。光源51は、三原色RGBのLEDを含む。読取部16は、CPU21からの点灯指令に基づいて、三原色RGBのLEDをそれぞれ点灯させる。また、三原色RGBのLEDは、CPU21の消灯指令に従って消灯される。受光部52は、搬送路30に沿って搬送される原稿により、反射された光を受光し、受光量に応じたアナログ信号を発生する。受光部52は、光源51の3つのLEDからの受光量に応じたアナログ信号をAFE50へ送る。
AFE50は、アンプ、フィルタ、およびA/D変換器を含み、読取部16、および制御部20に接続される。AFE50は、読取部16の受光部52から送られるアナログ信号をデジタル信号に変換する。デジタル信号に変換された読み取りデータは、制御部20へ送られる。読み取りデータは、CPU21によって結合され、一枚の画像の情報としてRAM23に保存される。
原稿が重送検知センサ13の受信部13Aと送信部13Bとの間を横切ると、送信部13Bから送られた超音波の振幅が減衰し、受信部13Aで受信される。超音波の振幅の減衰量は、原稿が重なっているほど多く、重なりがないほど少なくなる。重送検知センサ13は、検知した振幅を示す振幅情報をCPU21へ送る。振幅情報に基づく減衰量は、原稿が搬送されていない場合の振幅情報から、受信部13Aからの振幅情報を引くことで算出される。算出された減衰量が、重送を示す閾値を越えるか否かで、重送が発生したか否かが判断される。原稿が搬送されていない場合の振幅情報、および重送を示す閾値はあらかじめROM22に記憶される。
原稿検知センサ15は、原稿が搬送されているか否かを検知する。作動子15Aの一端が、搬送される原稿と接触し、回動すると、作動子15Aの他端は継続して原稿に接触し、フォトカプラ15Bの光軸を遮断しない。原稿検知センサ15L、および原稿検知センサ15Rは、それぞれ検知情報をCPU21に送る。
フロントセンサ18は、原稿トレイ3に原稿が載置されているか否かを検知する。作動子の一端が、原稿トレイ3に載置される原稿と接触し、回動すると、作動子の他端はフォトカプラの光軸を遮断しない。フォトカプラは、作動子がフォトカプラの光軸を遮断しているか否かを検知し、CPU21に検知情報を送る。例えば、フォトカプラは作動子が光軸を遮断していないことを検知すると、検知情報としてON情報をCPU21へ送る。一方、作動子が光軸を遮断していることを検知すると、フォトカプラは検知情報としてOFF情報をCPU21へ送る。原稿トレイ3に載置された原稿が原稿トレイ3から無くなるまで、作動子は、原稿に接触する。フォトカプラは作動子が光軸を遮断していないことを検知し、検知情報としてON情報をCPU21へ送る。
(CPU21による制御)
図6は、画像読取装置1のCPU21が実行する処理のフローチャートである。CPU21は、スイッチ6からの操作の情報に従って、読み取り開始指令を受け付けると、ROM22に記憶されたプログラムに従い、フローチャートに示す処理を開始する。
ステップS100では、搬送開始指令が駆動部53に送られる。搬送開始指令が送られると、処理はステップS101に移される。
ステップS101では、原稿検知センサ15L、または原稿検知センサ15Rの少なくとも一方が原稿を検知したか否かが判断される。原稿検知センサ15L、または原稿検知センサ15Rの少なくとも一方からの検知情報がON情報であると判断された場合、ステップS101の判断結果はYESとなり、処理はステップS102に移される。一方、原稿検知センサ15L、および原稿検知センサ15Rからの検知情報がOFF情報であると判断された場合、ステップS101の判断結果はNOとなり、ステップS101の処理を繰り返す。以下、検知情報がOFF情報からON情報になるタイミングを原稿先端検知タイミング、またON情報からOFF情報になるタイミングを原稿後端検知タイミングとする。
ステップS102では、原稿検知センサ15L、および原稿検知センサ15Rから送られた検知情報が示す原稿先端検知タイミングが比較される。原稿先端検知タイミングが同時であると判断された場合、ステップS102の判断結果はYESとなり、処理はステップS110に移される。一方、原稿先端検知タイミングが異なると判断された場合、ステップS102の判断結果はNOとなり、処理はステップS120に移される。なお、原稿先端検知タイミングが同時である場合が第一検知情報発生状態の一例であり、原稿先端検知タイミングが異なる場合が第二検知情報発生状態の一例である。
ステップS110では、重送検知センサ13からの振幅情報に基づく減衰量がROM22にあらかじめ記憶された重送を示す閾値を越えるか否かが判断される。例えば、振幅情報に基づく減衰量が重送を示す閾値を越えると判断された場合、ステップS110の判断結果はYESとなり、処理はステップS130に移される。一方、振幅情報に基づく減衰量が重送を示す閾値を越えないと判断された場合、ステップS110の判断結果はNOとなり、処理はステップS111に移される。
ステップS111では、光源51の点灯指令が読取部16に送られる。原稿をカラーで読み取る場合、三原色RGBのLEDがそれぞれ時分割で点灯するように点灯指令が送られる。原稿をモノクロで読み取る場合、三原色RGBのLEDのいずれか、または三原色RGBのLEDのすべてが点灯するように点灯指令が送られる。点灯指令が送られると、処理はステップS112に移される。
ステップS112では、読み取りデータが結合される。受光部52は、搬送路30に沿って搬送される原稿の一部により反射された光を受光し、受光量に応じたアナログ信号をAFE50へ送る。AFE50によりデジタル信号に変換された読み取りデータは、原稿の一部であるので、CPU21によって結合され、一枚の画像の情報としてRAM23に保存される。
ステップS113では、ステップS110の処理と同様に、重送検知センサ13からの振幅情報に基づく減衰量がROM22にあらかじめ記憶された重送を示す閾値を越えるか否かが判断される。振幅情報に基づく減衰量が原稿の重送を示す閾値を越えると判断された場合、ステップS113の判断結果はYESとなり、処理はステップS140に移される。一方、振幅情報に基づく減衰量が重送を示す閾値を越えないと判断された場合、ステップS113の判断結果はNOとなり、処理はステップS114に移される。
ステップS114では、原稿検知センサ15L、および原稿検知センサ15Rからの検知情報に従って、原稿検知センサ15L、および原稿検知センサ15Rが原稿後端検知タイミングを検知したか否かが判断される。原稿検知センサ15L、および原稿検知センサ15Rが原稿後端検知タイミングを検知したと判断された場合、ステップS114の判断結果はYESとなり、処理はステップS115に移される。一方、原稿検知センサ15L、および原稿検知センサ15Rが原稿後端検知タイミングを検知していないと判断された場合、ステップS114の判断結果はNOとなり、処理はステップS112に移される。
ステップS115では、光源51の消灯指令が読取部16に送られる。さらに、消灯指令が送られると、処理はステップS116に移される。
ステップS116では、搬送停止指令が駆動部53に送られる。搬送停止指令が送られると、処理はステップS117に移される。
ステップS117では、原稿、またはキャリアシートがトレイ3に載置されているか否かが判断される。原稿が載置されているか否かが、フロントセンサ18により検知される。フロントセンサ18からの検知情報に従って、原稿が載置されていると判断された場合、ステップS117の判断結果はYESとなり、処理はステップS100に移される。一方、フロントセンサ18からの検知情報に従って、原稿が載置されていないと判断された場合、ステップS117の判断結果はNOとなり、フローチャートの処理が終了される。
ステップS120では、光源51の点灯指令が読取部16に送られる。原稿をカラーで読み取る場合、三原色RGBのLEDがそれぞれ時分割で点灯するように点灯指令が送られる。原稿をモノクロで読み取る場合、三原色RGBのLEDのいずれか、または三原色RGBのLEDのすべてが点灯するように点灯指令が送られる。点灯指令が送られると、処理はステップS121に移される。
ステップS121では、読み取りデータが結合される。受光部52は、搬送路30に沿って搬送される原稿の一部により反射された光を受光し、受光量に応じたアナログ信号をAFE50へ送る。AFE50によりデジタル信号に変換された読み取りデータは、原稿の一部であるので、CPU21によって結合され、一枚の画像の情報としてRAM23に保存される。
ステップS122では、ステップS114の処理と同様に、原稿検知センサ15L、および原稿検知センサ15Rからの検知情報に従って、原稿検知センサ15L、および原稿検知センサ15Rが原稿後端検知タイミングを検知したか否かが判断される。原稿検知センサ15L、および原稿検知センサ15Rが原稿後端検知タイミングを検知したと判断された場合、ステップS122の判断結果はYESとなり、処理はステップS123に移される。一方、原稿検知センサ15L、および原稿検知センサ15Rが原稿後端検知タイミングを検知していないと判断された場合、ステップS122の判断結果はNOとなり、処理はステップS121に移される。
ステップS123では、読取部16に光源51の消灯指令が送られる。消灯指令が送られると、処理はステップS124に移される。
ステップS124では、搬送停止指令が駆動部53に送られる。搬送停止指令が送られると、処理はステップS125に移される。
ステップS125では、ステップS117の処理と同様に、原稿、またはキャリアシートがトレイ3に載置されているか否かが判断される。原稿が載置されているか否かは、フロントセンサ18により検知される。フロントセンサ18からの検知情報に従って、原稿が載置されていると判断された場合、ステップS125の判断結果はYESとなり、処理はステップS100に移される。一方、フロントセンサ18からの検知情報に従って、原稿が載置されていないと判断された場合、ステップS125の判断結果はNOとなり、フローチャートの処理が終了される。
ステップS130では、搬送停止指令が駆動部53に送られる。さらに、LED7のエラーを示すLEDを赤く点灯させる。搬送停止指令が送られると、フローチャートの処理が終了される。
ステップS140では、読取部16に光源51の消灯指令が送られる。消灯指令が送られると、処理はステップS130に移される。
(具体的動作例)
本実施形態の画像読取装置1において、後述する動作例1から動作例4は、複数の原稿検知センサ15の検知情報および検知タイミングと、重送検知センサ13の検知情報とに従って、CPU21が自動的に動作を切り替えることにより、ユーザによるモード切り替え操作を必要としないで実行される。
[動作例1.原稿が重なっていないときの読み取り制御]
重送していない原稿の読み取り制御について図6、および図7を用いて説明する。図7において、t1〜t8は、各処理の実行タイミング、またはイベント発生タイミングを示す。
スイッチ6からの操作の情報に従って、図6に示す処理が開始される。処理の実行タイミングt1において、CPU21は、駆動部53に搬送開始指令を送る(S100)。駆動部53は、搬送開始指令を受けてピックアップローラ11、フィードローラ14、および排紙ローラ17を回転させ、原稿トレイ3に載置された原稿が搬送方向下流に向かって搬送される。
原稿は、原稿分離部12によって一枚ずつに分離される。イベント発生タイミングt2において、原稿分離部12を通過した原稿は、重送検知センサ13の受信部13A、および送信部13Bを横切る。イベント発生タイミングt2は、処理の実行タイミングt1から後述するイベント発生タイミングt3までの時間において、重送検知センサ13からの振幅情報が変化するタイミングである。しかし、CPU21は振幅情報が重送を示す閾値を越えたか否かをイベント発生タイミングt3まで判断せず、原稿の搬送を継続させる。なお、原稿の搬送を継続させるとは、CPU21が搬送停止指令を駆動部53に送らないこと、または搬送継続指令を送ることをいう。いずれにしても、原稿の搬送が継続されればよい。原稿は、重送検知センサ13を通過するとフィードローラ14により、さらに搬送方向下流に搬送される。
次にイベント発生タイミングt3において、原稿検知センサ15は、原稿を検知する(S101:YES)。CPU21は、原稿検知センサ15L、および原稿検知センサ15Rの原稿先端検知タイミングを比較する(S102)。本動作例1においては、原稿はキャリアシート40に挟まれない通常の原稿なので、原稿検知センサ15L、および原稿検知センサ15Rの原稿先端検知タイミングが同じであると判断される。これにより、ステップS102の判断結果がYESとなり、処理はステップS110へ移される。
ステップS110では、重送検知センサ13からの振幅情報に基づく減衰量があらかじめ定められた閾値を越えるか否かが判断される。本動作例1においては、原稿が重送していない場合であるので、重送検知センサ13からの振幅情報に基づく減衰量は、重送を示す閾値を越えないと判断される。そのため、ステップS110の判断結果がNOとなり、処理はステップS111へ移される。
処理の実行タイミングt4において、CPU21は、光源51の点灯指令を読取部16に送る(S111)。読取部16は、点灯指令を受けて光源51を点灯させる。原稿がカラーで読み取られる場合、三原色RGBのLEDは、それぞれ時分割で点灯する。原稿がモノクロで読み取られる場合、いずれかの三原色RGBのLED、または三原色RGBのLEDのすべてが点灯される。
処理の実行タイミングt4からイベント発生タイミングt6までの間において、ステップS112、S113、およびS114の処理がされる。受光部52は、原稿により反射された光を受光し、受光量に応じたアナログ信号をAFE50へ送る。AFE50は、アナログ信号をA/D変換し、CPU21へ送る。さらに、CPU21は、読み取りデータを結合し、一枚の画像の情報としてRAM23に保存する(S112)。
イベント発生タイミングt5は、重送検知センサ13からの振幅情報が変化したと判断されるタイミングである。イベント発生タイミングt5において、重送検知センサ13からの振幅情報に基づく減衰量がROM22にあらかじめ記憶された重送を示す閾値を越えるか否かが判断される(S113)。本動作例1において原稿は重なっていない状態なので、振幅情報に基づく減衰量は重送を示す閾値を越えない。そのため、ステップS113の判断結果はNOとなり、処理はステップS114に移される。
次に原稿検知センサ15L、および原稿検知センサ15Rが原稿後端検知タイミングを検知したか否かが判断される(S114)。イベント発生タイミングt6において、原稿後端検知タイミングを検知したと判断された場合、ステップS114の判断結果はYESとなり、処理はステップS115に移される。一方、原稿先端検知タイミングが検知していないと判断された場合、ステップS114の判断結果はNOとなり、処理はステップS112に移される。
ステップS115では、処理の実行タイミングt7において、CPU21は、光源51の消灯指令を読取部16に送る。読取部16は、消灯指令を受けて光源51を消灯する。
ステップS116では、処理の実行タイミングt8において、駆動部53へ搬送停止指令が送られる。駆動部53は、搬送停止指令に従って、ピックアップローラ11、フィードローラ14、および排紙ローラ17の回転を停止する。
ステップS117では、原稿、またはキャリアシートがトレイ3に載置されているか否かが判断される。原稿が載置されているか否かは、フロントセンサ18により検知される。フロントセンサ18からの検知情報に従って、原稿が載置されていると判断された場合、ステップS125の判断結果はYESとなり、処理はステップS100に移される。一方、フロントセンサ18からの検知情報に従って、原稿が載置されていないと判断された場合、ステップS125の判断結果はNOとなり、フローチャートの処理が終了される。
[動作例2.キャリアシートの読み取り制御]
キャリアシート40を利用した原稿の読み取り制御について図6、および図8を用いて説明する。図8において、t11〜t19は、各処理の実行タイミング、またはイベント発生タイミングを示す。
スイッチ6からの操作の情報に従って、図6に示す処理が開始される。処理の実行タイミングt11において、CPU21は、駆動部53に搬送開始指令を送る(S100)。駆動部53は、搬送開始指令を受けてピックアップローラ11、フィードローラ14、および排紙ローラ17を回転し、原稿トレイ3に載置された原稿を搬送方向下流に向かって搬送する。
原稿分離部12を通過したキャリアシート40は、イベント発生タイミングt12において、重送検知センサ13の受信部13A、および送信部13Bを横切る。イベント発生タイミングt12は、処理の実行タイミングt11からイベント発生タイミングt13までの時間において、重送検知センサ13からの振幅情報が変化するタイミングである。しかし、CPU21は振幅情報が重送を示す閾値を越えたか否かをイベント発生タイミングt13まで判断せず、原稿の搬送を継続する。なお、原稿の搬送を継続させるとは、CPU21が搬送停止指令を駆動部53に送らないこと、または搬送継続指令を送ることをいう。いずれにしても、原稿の搬送が継続されればよい。原稿は、重送検知センサ13を通過するとフィードローラ14により、さらに搬送方向下流に搬送される。
次にイベント発生タイミングt13(S101:YES)、およびt14において、原稿検知センサ15は、原稿を検知する。CPU21は、原稿検知センサ15L、および原稿検知センサ15Rの原稿先端検知タイミングを比較する(S102)。本動作例2においては、原稿はキャリアシート40に挟まれ、先端部40Aには溝41が備えられている。原稿検知センサ15L、および原稿検知センサ15Rの原稿先端検知タイミングは溝41の分ずれて検出したと判断される。これにより、ステップS102の判断結果がNOとなり、処理はステップS120へ移される。
処理の実行タイミングt15において、CPU21は、光源51の点灯指令を読取部16に送る(S120)。読取部16は、点灯指令を受けて光源51を点灯する。原稿がカラーで読み取られる場合、三原色RGBのLEDは、それぞれ時分割で点灯する。原稿がモノクロで読み取られる場合、いずれかの三原色RGBのLED、または三原色RGBのLEDすべてが点灯される。
処理の実行タイミングt15からイベント発生タイミングt17までの間において、ステップS121、およびS122の処理がされる。受光部52は、原稿により反射された光を受光し、受光量に応じたアナログ信号をAFE50へ送る。AFE50は、アナログ信号をA/D変換し、CPU21へ送る。さらに、CPU21は、読み取りデータを結合し、一枚の画像の情報としてRAM23に保存する(S112)。
本動作例2において、イベント発生タイミングt16は、振幅情報が変化するタイミングの一例である。しかし、CPU21は振幅情報が重送を示す閾値を越えたか否かを判断せず、原稿の搬送を継続させる。なお、原稿の搬送を継続させるとは、CPU21が搬送停止指令を駆動部53に送らないこと、または搬送継続指令を送ることをいう。いずれにしても、原稿の搬送が継続されればよい。原稿は、重送検知センサ13を通過するとフィードローラ14により、さらに搬送方向下流に搬送される。
ステップS122では、原稿検知センサ15L、および原稿検知センサ15Rが原稿後端検知タイミングを検知したか否かが判断される。イベント発生タイミングt17において、原稿後端検知タイミングを検知したと判断された場合、ステップS122の判断結果はYESとなり、処理はステップS123に移される。一方、原稿先端検知タイミングを検知していないと判断された場合、ステップS122の判断結果はNOとなり、処理はステップS121に移される。
ステップS123では、処理の実行タイミングt18において、CPU21は、光源51の消灯指令を読取部16に送る。読取部16は、消灯指令を受けて光源51を消灯する。
ステップS124では、処理の実行タイミングt8において、駆動部53へ搬送停止指令が送られる。駆動部53は、搬送停止指令に従って、ピックアップローラ11、フィードローラ14、および排紙ローラ17の回転を停止する。
ステップS125では、原稿、またはキャリアシートがトレイ3に載置されているか否かが判断される。原稿が載置されているか否かは、フロントセンサ18により検知される。フロントセンサ18からの検知情報に従って、原稿が載置されていると判断された場合、ステップS125の判断結果はYESとなり、処理はステップS100に移される。一方、フロントセンサ18からの検知情報に従って、原稿が載置されていないと判断された場合、ステップS125の判断結果はNOとなり、フローチャートの処理が終了される。
[動作例3.重送時の制御1]
重送している原稿の読み取り制御について図6、および図9を用いて説明する。図9において、t21〜t24は、各処理の実行タイミング、またはイベント発生タイミングを示す。
スイッチ6からの操作の情報に従って、図6に示す処理が開始される。処理の実行タイミングt21において、CPU21は、駆動部53に搬送開始指令を送る(S100)。駆動部53は、搬送開始指令を受けてピックアップローラ11、フィードローラ14、および排紙ローラ17を回転し、原稿トレイ3に載置された原稿を搬送方向下流に向かって搬送する。
原稿分離部12を通過した原稿は、イベント発生タイミングt22において、重送検知センサ13の受信部13A、および送信部13Bを横切る。イベント発生タイミングt22は、処理の実行タイミングt21からイベント発生タイミングt23までの時間において、重送検知センサ13からの振幅情報が変化するタイミングである。しかし、CPU21は振幅情報が重送を示す閾値を越えたか否かをイベント発生タイミングt23まで判断せず、原稿の搬送を継続させる。なお、原稿の搬送を継続させるとは、CPU21が搬送停止指令を駆動部53に送らないこと、または搬送継続指令を送ることをいう。いずれにしても、原稿の搬送が継続されればよい。原稿は、重送検知センサ13を通過するとフィードローラ14により、さらに搬送方向下流に搬送される。
次にイベント発生タイミングt23において、原稿検知センサ15は、原稿を検知する(S101:YES)。CPU21は、原稿検知センサ15L、および原稿検知センサ15Rの原稿先端検知タイミングを比較する(S102)。本動作例3においては、原稿はキャリアシート40に挟まれない通常の原稿なので、原稿検知センサ15L、および原稿検知センサ15Rの原稿先端検知タイミングが同じであると判断される。これにより、ステップS102の判断結果がYESとなり、処理はステップS110へ移される。
ステップS110では、重送検知センサ13からの振幅情報に基づく減衰量があらかじめ定められた閾値を越えるか否かが判断される。本動作例3においては、原稿が重送している場合であるので、重送検知センサ13からの振幅情報に基づく減衰量は、重送を示す閾値を越えると判断される。そのため、ステップS110の判断結果はYESとなり、処理はステップS130へ移される。
ステップS130では、処理の実行タイミングt24において、駆動部53へ搬送停止指令が送られる。駆動部53は、搬送停止指令に従って、ピックアップローラ11、フィードローラ14、および排紙ローラ17の回転を停止する。また、CPU21は、LED7のエラーを示すLEDを赤く点灯させる。フローチャートの処理は、搬送停止指令が送られると終了する。
[動作例4.重送時の制御2]
原稿が途中から複数枚重なって搬送される連れ重送の時の原稿の読み取り制御について図6、および図10を用いて説明する。図10において、t31〜t37は、各処理の実行タイミング、またはイベント発生タイミングを示す。
スイッチ6からの操作の情報に従って、図6に示す処理が開始される。処理の実行タイミングt31において、CPU21は、駆動部53に搬送開始指令を送る(S100)。駆動部53は、搬送開始指令を受けてピックアップローラ11、フィードローラ14、および排紙ローラ17を回転させ、原稿トレイ3に載置された原稿が搬送方向下流に向かって搬送される。
原稿分離部12を通過した原稿は、イベント発生タイミングt32において、重送検知センサ13の受信部13A、および送信部13Bを横切る。イベント発生タイミングt32は、処理の実行タイミングt31からイベント発生タイミングt33までの時間において、重送検知センサ13からの振幅情報が変化するタイミングである。しかし、CPU21は振幅情報が重送を示す閾値を越えたか否かをイベント発生タイミングt33まで判断せず、原稿の搬送を継続させる。なお、原稿の搬送を継続させるとは、CPU21が搬送停止指令を駆動部53に送らないこと、または搬送継続指令を送ることをいう。いずれにしても、原稿の搬送を継続すればよい。原稿は、重送検知センサ13を通過するとフィードローラ14により、さらに搬送方向下流に搬送される。
次にイベント発生タイミングt33において、原稿検知センサ15は、原稿を検知する(S101:YES)。CPU21は、原稿検知センサ15L、および原稿検知センサ15Rの原稿先端検知タイミングを比較する(S102)。本動作例4においては、原稿はキャリアシート40に挟まれない通常の原稿なので、原稿検知センサ15L、および原稿検知センサ15Rの原稿先端検知タイミングが同じであると判断される。これにより、ステップS102の判断結果がYESとなり、処理はステップS110へ移される。
ステップS110では、重送検知センサ13からの振幅情報に基づく減衰量があらかじめ定められた閾値を越えるか否かが判断される。本動作例4においては、原稿が重送していない場合であるので、重送検知センサ13からの振幅情報に基づく減衰量は、重送を示す閾値を越えないと判断される。そのため、ステップS110の判断結果はNOとなり、処理はステップS110の判断結果がNOなので、処理はステップS111へ移される。
処理の実行タイミングt34において、CPU21は、光源51の点灯指令を読取部16に送る(S111)。読取部16は、点灯指令を受けて光源51を点灯する。原稿がカラーで読み取られる場合、三原色RGBのLEDは、それぞれ時分割で点灯する。原稿がモノクロで読み取られる場合、三原色RGBのLEDは、いずれかを点灯する。
処理の実行タイミングt34からイベント発生タイミングt36において、CPU21はステップS112、S113、およびS114の処理をする。受光部52は、原稿により反射された光を受光し、受光量に応じたアナログ信号をAFE50へ送る。AFE50は、アナログ信号をA/D変換し、CPU21へ送る。さらに、CPU21は、読み取りデータを結合し、一枚の画像の情報としてRAM23に保存する(S112)。
イベント発生タイミングt35は、重送検知センサ13の振幅情報が変化したタイミングである。イベント発生タイミングt35において、重送検知センサ13からの振幅情報に基づく減衰量がROM22にあらかじめ記憶された重送を示す閾値を越えるか否かが判断される(S113)。本動作例4において原稿は重なっている状態なので、振幅情報に基づく減衰量は重送を示す閾値を越える。そのため、ステップS113の判断結果はYESとなり、処理はステップS140に移される。
本動作例4のように、原稿が搬送途中に重なった状態にあると判断される場合がある。このような場合は、次に読み取られる原稿が摩擦力、または静電気力などにより搬送されている原稿に引き込まれて発生する。複数の原稿検知センサ15は、被搬送物の有無を検知するためのセンサであって、被搬送物の搬送を終えるまで被搬送物を検知し続ける。さらに、被搬送物が原稿であるとすでに区別されているため、複数の原稿検知センサ15からの複数の検知情報に従って、原稿が搬送されていると判断する必要がない。そこで、ステップS113においては、原稿検知センサ15からの検知情報によらず、重送検知センサ13の検知情報のみに従って、原稿が重なっている状態か否かを判断する。
ステップS140では、処理の実行タイミングt36において、読取部16に光源51の消灯指令が送られる。読取部16は、消灯指令を受けて光源51を消灯する。消灯指令が送られると、処理はステップS130に移される。ステップS140において、消灯指令が出されると、読取処理は停止されるが、停止される以前に読み取られた読み取りデータは、削除されてもされなくてもよい。
ステップS130では、処理の実行タイミングt37において、駆動部53へ搬送停止指令が送られる。駆動部53は、搬送停止指令に従って、ピックアップローラ11、フィードローラ14、および排紙ローラ17の回転を停止する。また、CPU21は、LED7のエラーを示すLEDを赤く点灯させる。フローチャートの処理は、搬送停止指令が送られると終了する。
(変形例)
(1)本実施形態において、画像処理装置の一例として画像読取装置1を挙げた。しかし、画像処理装置は、ファクシミリ装置、コピー機、およびスキャナ装置のいずれか、またはこれらの組み合わせによる複合機などでもよい。
(2)本実施形態において、原稿分離部12は、板状の部材であるとしたが、ピックアップローラ11の回転方向とは反対方向に回転する逆転ローラでもよい。この場合、原稿分離部12は、搬送路30を挟んでピックアップローラ11に対向する位置に配置され、摩擦力により原稿を一枚ずつに分離する。
(3)本実施形態において、重送検知センサ13は超音波センサであったが、赤外線センサでもよい。赤外線センサであっても超音波センサの場合と同様に原稿の枚数に応じて変化する振幅を示す振幅情報に基づく減衰量と、あらかじめ定められた重送を示す閾値との大小関係が比較されることにより、重送であるか否かが検知されればよい。
(4)本実施形態において、原稿検知センサ15は、本体上部4に配置されたが、本体下部5に配置されてもよい。
(5)本実施形態において、原稿検知センサ15は、接触型のセンサであるが、光学式センサや、磁気センサなどでもよい。また、キャリアシート40に設けられた溝41は、溝ではなく孔でもよい。
例えば、原稿検知センサ15として光学式センサを備え、キャリアシート40が溝41ではなく、孔を備えている場合、光学式センサがキャリアシートの先端を検知した後、原稿検知センサ15Lは孔によって一度、キャリアシートを検知しなくなり再度キャリアシートを検知する。原稿先端検知タイミングと原稿後端検知タイミングの出現パターンによりキャリアシートか否かを判別し、本実施形態と同様に制御を行うことができる。
(6)本実施形態において、キャリアシート40の先端部40Aが溝41ではなく孔を備えている場合、CPU21は、原稿先端検知タイミング、および原稿後端検知タイミングの出現パターンにより原稿が搬送されているか、またはキャリアシートが搬送されているかを判断する。CPU21が、原稿検知センサ15Lおよび原稿検知センサ15Rの原稿先端検知タイミングを同時に検知した後、例えば原稿検知センサ15Rの原稿後端検知タイミング、原稿先端検知タイミングの順で検知する場合を考える。この場合、ON情報とOFF情報とが切り替わる検知パターンが示される検知情報がCPU21に送られる。CPU21は、検知パターンによって被搬送物に孔があると判断すると、図6に示すフローチャートのステップS102がNOの場合であるとして処理する。また、CPU21が、原稿検知センサ15Lおよび原稿検知センサ15Rの原稿先端検知タイミングを同時に検知した後に、検知パターンを検知しない場合、CPU21は、原稿に孔がないと判断し、ステップS102がYESの場合であるとして処理を継続する。なお、複数の原稿検知センサ15が検知パターンを検知しない場合が、第一検知情報発生状態の一例である。一方、複数の原稿検知センサ15が検知パターンを検知する場合が、第二検知情報発生状態の一例である。
また、変形例(6)において、ステップS102においてキャリアシートか否かを判断する場合、キャリアシートの孔が形成された先端部40Aの搬送方向の長さと搬送速度とに基づく検知可能期間がROM22に予め記憶されており、原稿の先端が検知されてから検知可能期間の間、原稿検知センサ15L、および原稿検知センサ15Rの検知情報が異なる期間があるか否かによって、ステップS102の処理が実行されればよい。
(7)本実施形態において、複数の原稿検知センサ15は、搬送方向に直交する方向に間隔をあけて配置されたが、搬送方向に交差する方向であって、搬送方向に直交しない方向に間隔をあけて配置されてもよい。この場合、ステップS102における複数の原稿検知センサ15からの検知タイミングが同じか否かの判断は、複数の原稿検知センサ15の位置関係により判断基準を変えて判断されればよい。
例えば、キャリアシートに挟まれていない原稿が搬送され、複数の原稿検知センサ15からの検知タイミングの差が0.03秒である場合、ROM22に0.03秒の情報があらかじめ記憶される。複数の原稿検知センサ15のうち最初に検知した原稿検知センサ15からの検知タイミングに0.03秒が加えられる。0.03秒が加えられた検知タイミングが、複数の原稿検知センサ15のうち最後に検知した原稿検知センサ15からの検知タイミングと同じであるか否かが判断されればよい。検知タイミングが同じであると判断された場合、ステップS102はYESであるとして、ステップS110へ処理が移される。一方、検知タイミングが異なると判断された場合、ステップS102はNOであるとしてステップS120に処理が移される。なお、0.03秒が加えられた検知タイミングが、複数の原稿検知センサ15のうち最後に検知した原稿検知センサ15からの検知タイミングと同じである場合が、第一検知情報発生状態の一例である。一方、0.03秒が加えられた検知タイミングが、複数の原稿検知センサ15のうち最後に検知した原稿検知センサ15からの検知タイミングと異なる場合が、第二検知情報発生状態の一例である。
(8)本実施形態において、複数の原稿検知センサ15は、間隔をあけて、搬送方向に直交させて配置されたが、搬送方向に交差する方向であって搬送方向に直交しない位置に配置され、キャリアシートが溝41ではなく孔を備えていてもよい。この場合、前述の変形例(7)に記載の例のように、例えば、キャリアシートに挟まれていない原稿が搬送され、複数の原稿検知センサ15からの検知タイミングの差が0.03秒である場合、ROM22に0.03秒の情報があらかじめ記憶される。複数の原稿検知センサ15のうち最初に検知した原稿検知センサ15からの検知タイミングに0.03秒が加えられる。
さらに、孔を備えたキャリアシートが搬送される場合、上記の処理に加えて、変形例(6)に記載の処理と同様に、原稿先端検知タイミング、および原稿後端検知タイミングの出現パターンにより原稿が搬送されているか、またはキャリアシートが搬送されているかをCPU21が判断する。CPU21が、原稿検知センサ15Lおよび原稿検知センサ15Rの原稿先端検知タイミングを同時に検知した後、例えば原稿検知センサ15Rの原稿後端検知タイミング、原稿先端検知タイミングの順で検知する場合を考える。この場合、ON情報とOFF情報が切り替わる検知パターンが示される検知情報がCPU21に送られる。CPU21は、検知パターンが検知される場合、被搬送物に孔があると判断し、ステップS102がNOの場合であるとして処理を継続する。また、原稿検知センサ15Lおよび原稿検知センサ15Rが原稿先端検知タイミングを同時に検知した後、検知パターンが検知されない場合、CPU21は、被搬送物に孔がないと判断し、ステップS102がYESの場合であるとして処理を継続する。なお、検知パターンが検知されない場合が、第一検知情報発生状態の一例である。一方、検知パターンが検知される場合が、第二検知情報発生状態の一例である。
(9)本実施形態の実施例、変形例(6)、変形例(7)および変形例(8)において、ステップS102の判断例を挙げたが、これらの判断例が、検知情報発生状態が第一検知情報発生状態であるか、または第二検知情報発生状態であるかの判断の一例である。また、ステップS102において、YESと判断される場合が、検知情報発生状態が第一検知情報発生状態であると判断される場合の一例であり、NOと判断される場合が、検知情報発生状態が第二検知情報発生状態であると判断される場合の一例である。なお、検知情報発生状態が第一検知情報発生状態である場合とは、キャリアシートに挟まれない原稿が搬送される場合である。一方、検知情報発生状態が第二検知情報発生状態である場合とは、原稿がキャリアシートに挟まれて搬送され、キャリアシートに備えられた溝、または孔に基づいて検知情報が発生する場合のことを言う。
(10)本実施形態において、読取処理は、CPU21によるステップS120とステップS121の処理、およびステップS111とステップS112の処理である。読取処理を停止させるとは、CPU21がステップS115、ステップS123、およびステップS140の処理を行うことである。なお、読取処理を継続させるとは、CPU21が消灯指令を読取部16に送らない、または読取継続指令が送られてもよい。いずれにしても、読取処理を継続させるとは、原稿の読み取りが継続されればよい。また、搬送処理は、CPU21によるステップS100の処理である。搬送処理を停止させるとは、CPU21がステップS116、ステップS124、およびステップS130の処理を行うことである。なお、搬送処理を継続させるとは、CPU21が搬送停止指令を駆動部53に送らない、または搬送継続指令が送られてもよい。いずれにしても、搬送処理を継続させるとは、原稿の搬送が継続されればよい。
(11)本実施形態において、原稿が重なった状態で搬送されていると判断されると、ステップS140において読取処理を停止させ、かつステップS130において搬送処理を停止させた。しかし、搬送処理、または読取処理の少なくとも一方を停止させればよい。例えば、読取処理が停止され、搬送処理が継続される場合、原稿は、読み取られず、搬送方向下流へ搬送されて排紙ローラ17により本体部2の外へ排紙されてもよい。また、読取処理が継続され、搬送処理が停止される場合、読み取られたデータは記憶されても削除されてもよい。
(12)変形例(11)において、読取処理が停止され、搬送処理が継続される場合、原稿は、読み取られず、搬送方向下流へ搬送されて排紙ローラ17により本体部2の外へ排紙されてもよいとしたが、駆動部53を逆回転させ、搬送方向上流の原稿トレイ3へ原稿が搬送されてもよい。
(13)本実施形態において、CPU21は、重送判断による搬送停止指令後に図6に示すフローチャートの処理を終了したが、処理を終了しなくてもよい。この場合、スイッチ6が操作を受け付けると、スイッチ6からの操作の情報に従って図6に示すフローチャートの処理が再開されればよい。
(14)本実施形態において、一対のサイドガイド10が規制する搬送領域は、搬送路30の中央を基準として左右方向に均等に決められていた。しかし、サイドガイド10の一方が固定されている場合、固定されたサイドガイド10を基準として搬送領域が定められてもよい。この場合、固定されたサイドガイド10を基準として、一対のサイドガイド10が最も近づいた時の搬送領域の左端、および右端の間に、2個の原稿検知センサ15L、原稿検知センサ15Rが配置されればよい。
(15)本実施形態において、一対のサイドガイド10が可動領域32において互いに最も近づいた時の搬送領域の左端34L、および右端34Rの間に、2個の原稿検知センサ15L、原稿検知センサ15Rは搬送方向に直交し、原稿トレイ3の左右方向の長さの中点から互いに左右方向に均等な距離に配置された。しかし、原稿検知センサ15は、一対のサイドガイド10が可動領域32において互いに最も遠ざかった時の搬送領域内の搬送方向に交差する方向に間隔をあけて複数配置されればよい。また、複数の原稿検知センサ15により被搬送物が検知されない場合は、キャリアシートに挟まれない原稿が搬送されているとして、ステップS102の処理はYESであると判断され、ステップS110に処理が移されればよい。
(16)本実施形態において、重送検知センサ13を原稿検知センサ15よりも搬送方向上流に配置したが、原稿検知センサ15が重送検知センサ13よりも搬送方向上流に配置されてもよい。この場合、ステップS111およびステップS120のCPU21が光源51に点灯指令を送るタイミングは、原稿またはキャリアシートが原稿検知センサ15により検知されてから、読み取り部16に到達するまでの搬送時間遅らされる。または、原稿検知センサ15により原稿またはキャリアシートが検知されると、CPU21は光源51に点灯指令を送り、読取処理を終えた後、読み取りデータのうち、原稿が読み取られていない部分が削除されればよい。
(17)本実施形態において、ステップS110、およびステップS113においては、振幅情報に基づく減衰量と重送を示す閾値とが比較され、原稿が重なった状態であるか否かが判断されたが、振幅情報と、重送を示す振幅の値である閾値とを比較すればよい。例えば、重送を示す振幅の値である閾値と、振幅情報により示される振幅の値とが比較され、振幅情報により示される振幅の値が重送を示す振幅の値である閾値を越えない場合、原稿が重なった状態であると判断され、振幅情報により示される振幅の値が重送を示す振幅の値である閾値を越える場合、原稿が重なった状態でないと判断されればよい。
(18)本実施形態において、原稿検知センサ15は2個配置されたが、2個以上であってもよい。例えば、原稿検知センサ15が3個配置される場合、キャリアシート40の先端部分40Aが2個の原稿検知センサ15により検知され、溝41が1個の原稿検知センサ15により検知される。これにより、キャリアシート40、および原稿が区別され、自動的に動作が切り替えられる。
(19)本実施形態において、読取部16はCISを含んだが、CCD(Charge Coupled Devices)を含んでもよい。
(20)本発明において、搬送方向に対して直交する方向に移動する一対のサイドガイドが備えられるとあるが、一対のサイドガイドは、90度の角度を示すだけでなく、90度±0.5度の範囲であればよい。
(実施形態の効果)
原稿検知センサ15L、および原稿検知センサ15Rは原稿トレイ3の左右方向の中点から均等に配置される。さらに、キャリアシート40に備えられる溝41は、原稿検知センサ15L、または原稿検知センサ15Rに対応する位置に形成される。搬送されているキャリアシート40の下方向を裏面とし、上方向を表面とすると、キャリアシート40の裏面、および表面に関係なく、溝41は原稿検知センサ15L、または原稿検知センサ15Rにより検知される。例えば、溝41が原稿検知センサ15Rに合わせて形成されるキャリアシート40の表面から原稿が読み取られるように原稿が挟まれている場合、表面を下方向に搬送されても、溝41は原稿検知センサ15Lによって検知される。これにより、キャリアシート40に挟まれた原稿が読み取られることができる。
(発明と本実施形態との対応関係)
本実施形態に記載の構成と、本発明の構成との対応関係は次の通りである。画像読取装置1が画像処理装置の一例である。ピックアップローラ11、が搬送手段の一例である。重送検知センサ13が第一検知手段の一例であり、原稿検知センサ15(15L、15R)が、第二検知手段の一例である。作動子15Aは作動子の一例であり、フォトカプラ15Bは、センサの一例である。読取部16が、読取手段の一例であり、CPU21は制御手段の一例である。先端部40Aが張り合わせ部分の一例であり、溝41が溝状に形成された縁部の一例である。原稿先端検知タイミング、検知タイミングは、発生タイミング、および当接したタイミングの一例である。検知パターンは、発生期間の一例である。ステップS102において、YESと判断される場合が、検知情報発生状態が第一検知情報発生状態であると判断される場合の一例である。一方、NOと判断される場合が、検知情報発生状態が第二検知情報発生状態であると判断される場合の一例である。ステップS101の処理が判断ステップの一例である。ステップS102、ステップS110、およびステップS130の処理が第一制御処理の一例である。ステップS113、ステップS140、およびステップS130の処理が、第二制御処理の一例である。ステップS120、およびステップS121の処理が読取処理、および読取ステップの一例である。ステップS130、およびステップS140の処理が停止ステップの一例である。
1 画像読取装置
2 本体部
3 原稿トレイ
4 本体上部
5 本体下部
6 スイッチ
7 LED
10 サイドガイド
11 ピックアップローラ
12 分離部
13 重送検知センサ
14 フィードローラ
15 原稿検知センサ
16 読取部
17 排紙ローラ
18 フロントセンサ
20 制御部
30 搬送路

Claims (6)

  1. 原稿、または原稿を挟むキャリアシートを被搬送物として搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送された被搬送物が重なった状態であるか否かを示す検知情報を発生する第一検知手段と、
    前記搬送手段による被搬送物の搬送方向と交差する方向に互いに間隔をあけて配置され、被搬送物の有無を示す検知情報をそれぞれ発生する複数の第二検知手段と、
    前記第一検知手段および複数の前記第二検知手段よりも前記搬送方向の下流に配置され、原稿の画像を読み取る読取手段と、
    前記第一検知手段からの検知情報と、複数の前記第二検知手段からの複数の検知情報とに従って、前記搬送手段の搬送処理、および前記読取手段の読取処理を制御する第一制御処理を実行する制御手段と、
    を備え、
    複数の前記第二検知手段からの複数の検知情報の間において、それらの検知情報の発生タイミングまたは発生期間を示す検知情報発生状態が、原稿が複数の前記第二検知手段を通過するときに第一検知情報発生状態となり、キャリアシートが複数の前記第二検知手段を通過するときに前記第一検知情報発生状態と異なる第二検知情報発生状態となり、
    前記制御手段は、複数の前記第二検知手段からの複数の検知情報のうち少なくとも1つの検知情報に従って被搬送物があると判断すると、前記第一制御処理として、
    前記検知情報発生状態が前記第一検知情報発生状態であると判断した場合、前記第一検知手段からの検知情報に従って被搬送物が重なった状態にあるか否かを判断し、被搬送物が重なった状態にあると判断すると前記搬送処理、および前記読取処理の少なくとも一方を停止させ、
    前記検知情報発生状態が前記第二検知情報発生状態であると判断した場合、前記第一検知手段からの検知情報によらず、前記搬送処理、および前記読取処理を継続させる
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 被搬送物を前記搬送方向に案内する、少なくとも一方が前記搬送方向に対して直交する方向に移動する一対のサイドガイドを備え、
    複数の前記第二検知手段は、
    一対の前記サイドガイドが互いに最も近づいた時の搬送領域に少なくとも2個配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記第一制御処理において、前記検知情報発生状態が前記第一検知情報発生状態であると判断した場合、前記第一検知手段からの検知情報に従って、被搬送物が重なった状態にないと判断すると、前記搬送処理、および前記読取処理を継続させ、
    前記搬送処理、および前記読取処理を継続させた後、複数の前記第二検知手段からの複数の検知情報に従って、被搬送物がないと判断するまで、前記第一検知手段からの検知情報に従って被搬送物が重なった状態にあるか否かを判断し、被搬送物が重なった状態にあると判断すると、前記第一検知情報発生状態か前記第二検知情報発生状態かによらず、被搬送物の前記搬送処理、または前記読取処理の少なくとも一方を停止させる第二制御処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1、または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記制御手段は、
    複数の前記第二検知手段からの複数の検知情報に従って、被搬送物がないと判断した後、複数の前記第二検知手段からの複数の検知情報のうち少なくとも1つの検知情報に従って被搬送物があると判断すると、前記第一制御処理を再度実行する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記キャリアシートは、二枚の透明シートの一端を張り合わせて形成された張り合わせ部分に溝が形成された縁部を備え、
    前記搬送手段は、前記張り合わせ部分を搬送方向下流に向けて前記キャリアシートを搬送し、
    複数の前記第二検知手段の各々は、搬送方向に直交する方向の軸心周りに回動可能に配置された作動子と、前記作動子の回動を検知するセンサと、を備え、
    前記センサは、作動子の回動により前記張り合わせ部分に配置された溝、または溝のない張り合わせ部分を検知し、
    1つの前記第二検知手段の前記作動子は、前記張り合わせ部分に形成された前記溝に当接する位置に配置され、
    別の前記第二検知手段の前記作動子は、前記溝のない前記張り合わせ部分に当接する位置に配置され、
    前記制御手段は、複数の前記第二検知手段からの複数の検知情報に前記作動子と前記溝とが当接したタイミング、および前記作動子と前記溝のない前記張り合わせ部分とが当接したタイミングが含まれる場合を前記第二検知情報発生状態として、前記第一制御処理を実行する
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 原稿、または原稿を挟むキャリアシートを被搬送物として搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送された被搬送物が重なった状態であるか否かを示す検知情報を発生する第一検知手段と、
    前記搬送手段による被搬送物の搬送方向と交差する方向に間隔をあけて複数配置され、被搬送物の有無を示す検知情報を発生する複数の第二検知手段と、
    前記第一検知手段および前記第二検知手段よりも前記搬送方向の下流に配置され、原稿の画像を読み取る読取手段と、を備える画像処理装置であって、
    前記複数の検知情報の間において、それらの検知情報の発生タイミングまたは発生期間を示す検知情報発生状態が、原稿が複数の前記第二検知手段を通過するときに第一検知情報発生状態となり、キャリアシートが複数の前記第二検知手段を通過するときに前記第一検知情報発生状態と異なる第二検知情報発生状態となる画像処理装置において、前記読取手段、および前記搬送手段を制御する第一制御処理を実行するコンピュータに、
    複数の前記第二検知手段からの複数の検知情報のうち少なくとも1つの検知情報に従って被搬送物があるか否かを判断する判断ステップと、
    複数の前記第二検知手段からの複数の検知情報のうち少なくとも1つの検知情報に従って被搬送物があると前記判断ステップで判断すると、前記第一制御処理として、
    前記検知情報発生状態が前記第一検知情報発生状態であると判断した場合、前記第一検知手段からの検知情報に従って被搬送物が重なった状態にあるか否かを判断し、被搬送物が重なった状態にあると判断すると前記搬送処理、および前記読取処理の少なくとも一方を停止させる停止ステップと、
    前記検知情報発生状態が前記第二検知情報発生状態であると判断した場合、前記第一検知手段からの検知情報によらず、前記搬送処理、および前記読取処理を継続させる継続ステップと、
    を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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