JP2015194460A - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シャント抵抗に流れる電流を高精度に検出できる単純で占有面積の小さな電流検出回路を有した低コストの半導体装置および半導体装置の製造方法を提供する。【解決手段】半導体装置100の電流検出回路101は、シャント抵抗Rsh、分圧比調整抵抗Rdoおよび分圧比調整抵抗Rdoの分圧比を選択する選択回路1を備える。選択回路1は、エンハンスメント型MOSFET2およびトリミング素子であるツェナZap3を備える。ツェナZap3をトリミングして、シャント抵抗Rshに並列に接続された分圧比調整抵抗Rdoの分圧を検出電圧Vsとして出力することで、シャント抵抗Rshのばらつきを相殺した検出電圧Vsを出力する。また、シャント抵抗Rshと分圧比調整抵抗Rdoとを積層配置することで占有面積が小さな電流検出回路にすることができる。【選択図】図1

Description

この発明は、電流検出回路を有する半導体装置および半導体装置の製造方法に関する。
近年、自動車の安全性、低燃費、低公害化に対する社会的意識の高まりから、カーエレクトロニクスの分野は急速に発達している。
自動車搭載用のトランスミッションなどのシステム(装置)に流れる電流値を検出したい場合、システム内に電流検出抵抗(以下、シャント抵抗と称す)を設置し、シャント抵抗の電圧降下を測定することにより電流−電圧変換を行って検出する電流値に基づく電圧値(以下、検出電圧値とする)を求める。そして、この検出電圧値をシステム内の制御回路での演算処理により電流値に換算する。
シャント抵抗は、電力損失を減らすために低抵抗であることが望ましい。このため、シャント抵抗は、シート抵抗値の小さい抵抗を用いて構成することが望ましく、Al−Si−Cu(アルミニウム−シリコン−銅)等のメタル配線(以下、Al−Si−Cuメタル配線と称す)や、高濃度の不純物が注入された拡散抵抗またはポリシリコン(poly−Si)抵抗などが用いられる。
シャント抵抗の抵抗値は、製造要因などでばらつく場合がある。シャント抵抗の抵抗値がばらつくと、所望の検出電圧値が得られず、電流値の検出に誤差が生じる。電流値の検出誤差がシステムの動作に影響する場合、シャント抵抗のトリミング(調整)が行われる。つぎに、シャント抵抗のトリミング方法について説明する。図17は、従来の電流検出回路の回路構成を示す回路図である。
図17に示す電流検出回路では、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)62をMOS型のシャント抵抗として使用し、ゲート電圧によってMOSFET62のオン抵抗が変化することを利用してトリミングを行う。この電流検出回路は、例えば下記特許文献1に開示されている。図17中の符号で、52は電流制御素子、53は負荷抵抗、54はカレントミラー回路、54a,54bはpnpトランジスタ、55a,55bは定電流源、56はオペアンプ、61は定電流制御回路装置、62はpチャネルMOSFET(抵抗制御素子)、63はエミッタ抵抗、64はCrSi(クロムシリコン)抵抗、65は温度特性補正回路である。
また、別のトリミング方法について説明する。図18は、従来のトリミング抵抗素子80の構成の要部を示す平面図である。図18に示すトリミング抵抗素子80は、部分的に高抵抗領域RHを有する複数の複抵抗領域型のトリミング抵抗71−1〜71−9と、全域に高抵抗領域RHを有する単一抵抗型のトリミング抵抗71−10と、を備える。このトリミング抵抗素子80をシステム内に形成しておき、これらのトリミング抵抗71−1〜71−10を繋ぐメタル配線74−1,74−2をレーザーで切断することでトリミングを行う。このようなトリミング方法については、例えば下記特許文献2に開示されている。
下記特許文献3には、抵抗線に電流を流し、抵抗線に生じる電圧を測定して電流値に換算し、この電流値を表示する大電流測定装置について、抵抗線の両端間に可変抵抗器(抵抗値100Ω倍以上)を接続し、特定電流を抵抗線に流して可変抵抗器の両端間の電圧値が所定の電圧値となるように可変抵抗器を調整することが開示されている。
また、下記特許文献4,5には、半導体集積回路において、複数の抵抗を直列接続した回路と選択回路とにより可変抵抗器を構成することが開示されている。
また、下記特許文献6には、MOSFETのソース−ドレイン間電圧を、温度係数の異なる2つの抵抗体で分圧することで使用温度による検出電圧の変化を補正し、MOSFETに流れるソース−ドレイン間電流を高精度に求める方法が開示されている。
特開2005−234781号公報(図1) 特開2011−40497号公報(図8) 実開昭62−193571号公報 特開平4−137559号公報 特開2012−85163号公報 特開2006−136086号公報(図2)
しかしながら、上記図17や上記特許文献1のように、MOSFET62をシャント抵抗として使用する方法では、シャント抵抗の抵抗値のばらつきを補正するためにゲート電圧をオペアンプなどを用いてアナログ制御する必要があり、ゲート電圧を制御する回路は図示するように複雑になる。
また、上記図18や上記特許文献2のように、トリミング抵抗素子80をシャント抵抗として用いてシャント抵抗を直接トリミングする方法では、回路は単純化できるが、トリミングにはレーザーカット装置など高価な装置が必要となる。
上記特許文献6では、MOSFETのオン抵抗や分圧抵抗の抵抗値がプロセスばらつきなどで変化した場合、電流値の検出誤差が生じる。
また、システムの小型化の要求により、制御回路を含む集積回路(IC:Integrated Circuit)と同一チップ上にシャント抵抗を設置する場合には、小面積で低抵抗なシャント抵抗の実現が望まれる。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、占有面積の小さな電流検出回路を有した低コストの半導体装置および半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、本発明の目的を達成するためこの発明に係る半導体装置は、次の特徴を有する。電流検出抵抗と、前記電流検出抵抗に並列に接続された、前記電流検出抵抗より高抵抗の分圧比調整抵抗と、前記分圧比調整抵抗を異なる分圧比に分割する複数の分圧点と、前記分圧点を選択する選択回路と、が同一半導体基板に設けられている。前記選択回路は、前記電流検出抵抗の抵抗値に基づいて前記分圧点の一つを選択する。そして、前記選択回路によって選択された前記分圧点での電圧を検出電圧として出力する電圧検出回路を有する。
また、この発明に係る半導体装置は、上述した発明において、前記分圧比調整抵抗上に層間絶縁膜を介して前記電流検出抵抗を積層配置することで電流検出回路の占有面積を小さくできて好ましい。
また、この発明に係る半導体装置は、上述した発明において、前記電流検出抵抗は、金属配線、拡散抵抗またはポリシリコン抵抗であり、低抵抗にするとよい。
また、この発明に係る半導体装置は、上述した発明において、前記選択回路は、複数のスイッチング素子と、前記スイッチング素子と同数のトリミング素子と、で構成されている。複数の前記トリミング素子はそれぞれ異なる前記スイッチング素子のゲートに接続されている。前記スイッチング素子の高電位側(例えば、nチャネルMOSFETのドレイン)はそれぞれ異なる前記分圧点に接続されている構成にするとよい。
また、この発明に係る半導体装置は、上述した発明において、前記スイッチング素子は、絶縁ゲート型電界効果トランジスタであるとよい。
また、この発明に係る半導体装置は、上述した発明において、前記トリミング素子は、ツェナーダイオードまたはヒューズであるとよい。
また、この発明に係る半導体装置は、上述した発明において、前記分圧比調整抵抗は、第1分圧抵抗と、前記第1分圧抵抗の低電位側に前記第1分圧抵抗に直列に接続された、複数の前記分圧点を有する第2分圧抵抗と、互いに直列に接続され、かつ前記第1分圧抵抗に並列に接続された複数のトリミング素子と、を備える。そして、複数の前記トリミング素子によって前記第1分圧抵抗の抵抗値を制御することで前記分圧比調整抵抗の温度係数を調整するとよい。
また、この発明に係る半導体装置は、上述した発明において、前記第2分圧抵抗の温度係数は、前記第1分圧抵抗の温度係数よりも小さいとよい。
また、この発明に係る半導体装置の製造方法は、上述した半導体装置を製造する方法であって、前記電流検出抵抗の抵抗値Rshのばらつきの平均値をRshavとし、前記平均値Rshavより高い抵抗値をRshHとし、前記平均値Rshavより低い抵抗値をRshLとする。前記分圧比調整抵抗の抵抗値Rdoの所定の前記分圧点における第1抵抗値をRd1とし、前記第1抵抗値Rd1より高い第2抵抗値をRdHとし、前記第1抵抗値Rd1より低い第3抵抗値をRdLとする。前記第1抵抗値Rd1の分圧比をSoとし、前記第2抵抗値RdHの分圧比をSHとし、前記第3抵抗値RdLの分圧比をSLとする。このとき、Rshav×So=RshH×SL=RshL×SHとなるように分圧比を設定し、当該分圧比となる前記分圧点を前記選択回路で選択するとよい。前記分圧点をを前記選択回路で選択するとは、分圧比に対応する前記分圧点に接続する検出電圧線を選択することを意味する。
この発明に係る半導体装置および半導体装置の製造方法によると、占有面積の小さな電流検出回路を有した、低コストの半導体装置を提供することができる。
シャント抵抗Rshを用いて高精度に電流を検出する電流検出回路101の回路構成を示す回路図である。 電流検出回路101を有する半導体装置100のレイアウトを示す説明図である。 シャント抵抗Rshおよび分圧比調整抵抗Rdoを形成した半導体装置100の要部を示す平面図である。 図3の半導体装置100の要部を示す断面図である。 シャント抵抗Rshにばらつきがある場合の分圧比の調整方法を示す説明図である。 検出電圧Vsとシャント抵抗Rshに流れる電流Iとの関係を示す特性図である。 MOSFET2およびツェナZap3の要部を示す断面図である。 トリミング素子としてヒューズ40を用いた電流検出回路102の回路構成を示す回路図である。 トリミング素子として用いるヒューズ40の構成を示す説明図である。 この発明に係る実施例2の半導体装置200の要部の構成を示す説明図である。 この発明に係る実施例3の半導体装置300の要部の構成を示す説明図である。 この発明に係る実施例4の半導体装置400の要部の構成を示す説明図である。 この発明に係る実施例5の半導体装置500の要部の構成を示す説明図である。 この発明に係る実施例6の半導体装置600の要部の構成を示す説明図である。 この発明に係る実施例7の半導体装置700の要部の構成を示す説明図である。 この発明に係る実施例8の半導体装置800の要部の構成を示す説明図である。 従来の電流検出回路の回路構成を示す回路図である。 従来のトリミング抵抗素子80の構成の要部を示す平面図である。 この発明に係る実施例9の半導体装置の製造方法を示す説明図である。 この発明に係る実施例10の半導体装置900の回路構成を示す回路図である。 この発明に係る実施例10の半導体装置900の要部の構成を示す平面図である。 図21のX−X線で切断した断面構造を示す断面図である。 この発明に係る実施例10の半導体装置900による検出電圧の温度依存性を示す特性図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る半導体装置および半導体装置の製造方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。本明細書および添付図面においては、nまたはpを冠記した層や領域では、それぞれ電子または正孔が多数キャリアであることを意味する。また、nやpに付す+および−は、それぞれそれが付されていない層や領域よりも高不純物濃度および低不純物濃度であることを意味する。なお、以下の実施の形態の説明および添付図面において、同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
この発明に係る半導体装置は、シャント抵抗、分圧比調整抵抗および選択回路からなる電流検出回路を備える。選択回路は、MOSFETとトリミング素子との組み合わせで構成され、分圧比調整抵抗の分圧比を選択する。トリミング素子は、ツェナZap(ツェナーザップ:Zener Zap)もしくはポリシリコン(poly−Si)ヒューズである。シャント抵抗Rshとして、例えば比抵抗の小さいAl−Si−Cu(アルミニウム−シリコン−銅)等のメタル配線(金属配線)もしくは低抵抗ポリシリコンまたは拡散抵抗などを用いてもよい。分圧比調整抵抗として、拡散抵抗もしくはポリシリコンなどを用いてもよい。
ツェナZapとは、分圧比調整抵抗の分圧比を調整(トリミング)するために短絡状態にするツェナーダイオードである。大きなアバランシェ電流(降伏電流)または順方向電流を流すことでツェナZapのアノード・カソード間のpn接合を破壊して短絡状態にすることにより、シャント抵抗Rshの抵抗値が調整される。
実施の形態を以下の実施例で説明する。
この発明に係る実施例1の半導体装置の構成について説明する。図1〜図4は、この発明に係る実施例1の半導体装置100の構成を示す説明図である。具体的には、図1は、シャント抵抗Rshを用いて高精度に電流を検出する電流検出回路101の回路構成を示す回路図である。図2は、電流検出回路101を有する半導体装置100のレイアウトを示す説明図である。図3は、シャント抵抗Rshおよび分圧比調整抵抗Rdoを形成した半導体装置100の要部を示す平面図である。図4は、図3の半導体装置100の要部を示す断面図である。図4(a)には、図3のX1−X1線で切断した断面図を示す。図4(b)には、図3のX2−X2線で切断した断面図を示す。図4(c)には、図3のX3−X3線で切断した断面図を示す。図4(d)には、図3のY−Y線で切断した断面図を示す。
図1および図2において、半導体装置100の電流検出回路101は、シャント抵抗Rsh、分圧比調整抵抗Rdoおよび選択回路1を備える。選択回路1は、スイッチング素子であるエンハンスメント型のnチャネル型のMOSFET2(以下、単に、MOSFETと称す)、および、トリミング素子であるツェナZap3を備え、分圧比調整抵抗Rdoの分圧比を選択する。MOSFET2はpチャネル型でもよく、またMOSFET2に代えてバイポーラトランジスタなどを用いても構わない。ここでは、符号Rshはシャント抵抗全体の抵抗体とその抵抗値の双方を示すことにする。また、後述する符号Rdoは分圧比調整抵抗全体の抵抗体とその抵抗値を示し、Rd1,Rd2,Rd3は、分圧比調整抵抗RdoのグランドGNDから分圧点P1,P2,P3までのそれぞれの分圧抵抗の抵抗体とその抵抗値を示すことにする。
シャント抵抗Rshおよび分圧比調整抵抗Rdoは、後述するように同一の半導体基板上に配置されている。シャント抵抗Rshと分圧比調整抵抗Rdoとは配線13aでコンタクトホール15aを介して並列接続される。検出電圧線4(4a,4b,4c)は、一端が分圧比調整抵抗Rdoの分圧点P1,P2,P3に接続され、グランドGNDを基準とした分圧点P1,P2,P3の電圧である分圧(以下、分圧電圧とする)Vd1,Vd2,Vd3を出力する。検出電圧線4(4a,4b,4c)は、コンタクトホール15を介して外部へ引き出されている。この検出電圧線4の他端は、選択回路1を構成するそれぞれのMOSFET2(2a,2b,2c)のドレインDに接続されている。
選択回路1を構成するツェナZap3(3a,3b,3c)のそれぞれのカソードKには電源Eが接続され常時例えば電源電圧5Vが印加され、ツェナZap3(3a,3b,3c)のアノードAはグランドGNDに接続されている。また、ツェナZap3のカソードKには、トリミング用のパッド5(5a,5b,5c)が接続されている。電源EおよびツェナZap3のカソードKとMOSFET2のゲートGとの間には、インバータ6(6a,6b,6c)が接続されている。図示していないがインバータ6の電源として電源Eを接続することができる。
選択回路1は、複数あるツェナZap3(3a,3b,3c)のうちの一つのツェナZap3(3a,3b,3cのうちの一つ)を選択して短絡させる。例えばインバータ6の電源として電源Eを用いた場合には、短絡されたツェナZap3に接続されたMOSFET2のゲートGに電源電圧5Vが印加され、そのMOSFET2はオン状態になる。そして、MOSFET2がオン状態のときに、MOSFET2のソースSから検出電圧Vsが出力される。完成した電流検出回路101では、選択回路1によりいずれか一つのツェナZap3(3a,3b,3c)が短絡状態になっている。複数のツェナZap3のうち一つを短絡状態にすることをトリミングするという。
電流検出回路101には、シャント抵抗Rshのばらつきを検出して、所望の検出電圧線4(4a,4b,4c)を選定する図示しない選定回路(論理回路で構成される)が搭載されているがここでは説明を省略する。ここでは、MOSFET2(2a,2b,2c)、ツェナZap3(3a,3b,3c)、および検出電圧線4(4a,4b,4c)をそれぞれ3つずつ配置した場合を例に説明しているが、MOSFET2、ツェナZap3および検出電圧線4の個数は、分圧比調整抵抗Rdoの分圧点の個数に合わせて増減される。
図3および図4において、電流検出回路101のシャント抵抗Rshは、例えばn半導体基板11の表面を被覆する絶縁膜12上にAl−Si−Cuメタル配線13を形成することで製作される。分圧比調整抵抗Rdoは、n半導体基板11の、絶縁膜12で覆われる側の表面層にp型不純物を選択的に拡散してp拡散領域14aを形成することで製作される。このp拡散領域14aのp型不純物濃度を調整することで所望の抵抗値の拡散抵抗14(分圧比調整抵抗Rdo)が得られる。拡散抵抗14とAl−Si−Cuメタル配線13(シャント抵抗Rsh)とは、絶縁膜12を深さ方向に貫通して拡散抵抗14に達するコンタクトホール15を介して接続されている。図示しないが、MOSFET2やツェナZap3も、シャント抵抗Rshおよび分圧比調整抵抗Rdoと同一のn半導体基板11の表面層に形成される素子である。
シャント抵抗RshとなるAl−Si−Cuメタル配線13において、SiおよびCuはエレクトロマイグレーションを防止する観点から添加された添加物であり、抵抗値を調整する観点から添加したものではない。従って、抵抗値のみの観点から見た場合には、Al−Si−Cuメタル配線13に代えて、Al配線、Cu配線などのメタル配線をシャント抵抗Rshとして用いることができる。Al−Si−Cuメタル配線13は、シャント抵抗Rshとして用いる他に、シャント抵抗Rshと分圧比調整抵抗Rdoとを接続する配線13aや、検出電圧線4などの単なる配線13aとして用いられる。そのため、図3で示したシャント抵抗Rsh、検出電圧線4および配線13aは同時に形成される。勿論、この配線13aは、Al−Si−Cuメタル配線13以外の金属配線(Al配線やCu配線など)であっても構わない。また、コンタクトホール15,15aには、プラグ電極としてタングステンが埋め込まれている。また、プラグ電極を設けることなく、検出電圧線4および配線13aなどでコンタクトホール15,15aを埋め込むこともできる。
つぎに、トリミング方法について説明する。まず、トリミング時期は、ウェハプロセス後のウェハ試験段階または、モールド後の製品検査段階でのチップ試験時などで行う。ウェハ試験段階でのトリミングは、トリミングにより短絡状態にするツェナZap3が接続されたトリミング用のパッド5に電流を流すことにより行う。製品検査段階でのトリミングは、モールド前にパッド5とモールド樹脂から外部へ突出する外部導出端子とをワイヤーで繋ぎ、この外部導出端子のうち、トリミングにより短絡状態にするツェナZap3が接続された外部導出端子を介してパッド5に電流を流すことにより行う。以下、具体的方法について説明する。
シャント抵抗Rshに流れる電流Iで発生した電圧Vshを分圧比調整抵抗Rdoを介して分圧し、その電圧を分圧比が例えば0.5となる分圧点P1に接続する検出電圧線4aから選択回路1を介して検出電圧Vsとして出力する。この検出電圧Vsが狙い値(所定値)から外れた場合には、選択回路1で所望の検出電圧Vsが得られる分圧比を選択し、その分圧比になる検出電圧線4(4a,4b,4c)のうちの一つを選択する。分圧比の選択方法は、後述する。そして、選択した一つのツェナZap3を短絡状態にし、このツェナZap3に接続するMOSFET2のゲートGに5Vを印加して、MOSFET2をオン状態にすることでトリミングを行う。MOSFET2のオン状態およびオフ状態はMOSFET2のゲート信号(デジタル信号)で制御することができるため、抵抗成分の大きなツェナZap3であってもトリミング素子として利用することができる。
本例においては、高い抵抗値を有する分圧比調整抵抗Rdoを分圧することで、低い抵抗を有するシャント抵抗Rshを直接分圧する場合よりも、細かく分圧比を調整することができる。この分圧比調整抵抗Rdoは、全領域を同一抵抗率で形成してもよい(単一抵抗型)。また、分圧比調整抵抗Rdoは、抵抗率が異なる領域を設けて(複抵抗型)、狙いの検出電圧(例えば、分圧比調整抵抗Rdoの中央での電圧)付近で分圧比を細かく調整しても構わない。
図5は、シャント抵抗Rshにばらつきがある場合の分圧比の調整方法を示す説明図である。ここでは、シャント抵抗Rshを0.5Ωに設定しそのばらつきを±20%とする。シャント抵抗Rshは、0.5Ωを中心に0.4Ω〜0.6Ωの範囲でばらつく。このようにシャント抵抗Rshがばらついても、分圧比調整抵抗Rdoの分圧比を選択して、シャント抵抗Rshに流れる電流Iを検出する検出電圧Vsにばらつきを生じないようにする。以下に、例えば、分圧比調整抵抗Rdoを100kΩとした場合について説明する。この分圧比調整抵抗Rdoの抵抗値は高い程、消費電力が小さくなるので好ましい。
シャント抵抗Rshが0.5Ω(ばらつきの平均値)のとき、例えば、分圧抵抗Rd1を分圧比調整抵抗Rdoの中心値(50kΩ)に設定する。この50kΩの箇所を分圧点P1(分圧比は0.5)としたとき、この分圧点P1に接続する検出電圧線4aを選択回路1で選択する。この検出電圧線4aは抵抗率が均一な場合は分圧比調整抵抗Rdoの中央から引き出される。シャント抵抗Rshが0.6Ω(ばらつきの最大値)のとき、分圧抵抗Rd2が42kΩとなる箇所(分圧点P2で分圧比が0.42)に接続する検出電圧線4bを選択回路1で選択する。シャント抵抗Rshが0.4Ω(ばらつきの最小値)のとき、分圧抵抗Rd3が62kΩとなる箇所(分圧点P3で分圧比が0.62)に接続する検出電圧線4cを選択回路1で選択する。
分圧抵抗Rd1,Rd2,Rd3は、分圧比調整抵抗Rdoの分圧比Sで表わすと前記したように0.5,0.42,0.62になる。また、シャント抵抗Rshのばらつきの平均値、最大値、最小値のときにそれに対応する分圧比調整抵抗Rdoの分圧比(0.5,0.42,0.62)に接続する検出電圧線4(4a,4b,4c)が選択回路1で選択される。さらに具体的に説明する。
シャント抵抗Rshに例えば1A流れている場合について説明する。シャント抵抗Rshが0.5Ωのとき、シャント抵抗Rshに発生する電圧は0.5Vとなる。この電圧0.5Vは分圧比調整抵抗Rdo(100kΩ)に印加される。分圧抵抗Rd1は50kΩであるので、分圧点P1の分圧電圧Vd1は0.5V×(50kΩ/100kΩ)=0.25Vとなる。分圧点P1には検出電圧線4aが接続しているので、この分圧電圧Vd1=0.25Vは検出電圧Vsとして検出電圧線4aに接続するMOSFET2aのソースSから出力される。
つぎに、シャント抵抗Rshが0.6Ω(ばらつきの最大値)のとき、シャント抵抗Rshに発生する電圧は0.6Vになる。この電圧0.6Vは分圧比調整抵抗Rdo(100kΩ)に印加される。分圧抵抗Rd2は42kΩであるので、分圧点P2の分圧電圧Vd2は0.6V×(42kΩ/100kΩ)=0.25V(厳密には0.252V)になる。分圧点P2には検出電圧線4bが接続しているので、この分圧電圧Vd2=0.25Vは検出電圧Vsとして検出電圧線4bに接続するMOSFET2bのソースSから出力される。
つぎに、シャント抵抗Rshが0.4Ω(ばらつきの最小値)のとき、シャント抵抗Rshに発生する電圧は0.4Vになる。この電圧0.4Vは分圧比調整抵抗Rdo(100kΩ)に印加される。分圧抵抗Rd3は62kΩであるので、分圧点P3の分圧電圧Vd3は0.4V×(62kΩ/100kΩ)=0.25V(厳密には0.248V)となる。分圧点P3には検出電圧線4cが接続しているので、この分圧電圧Vd3=0.25Vは検出電圧Vsとして検出電圧線4cに接続するMOSFET2cのソースSから出力される。
すなわち、シャント抵抗Rshが0.5Ωのときは、選択回路1によって、分圧抵抗Rd1が50kΩとなる分圧点P1に検出電圧線4aを接続する。シャント抵抗Rshが0.6Ω(ばらつきの最大値)のときは、選択回路1によって、分圧抵抗Rd2が42kΩとなる分圧点P2に検出電圧線4bを接続する。シャント抵抗Rshが0.4Ω(ばらつきの最小値)のときは、選択回路1によって、分圧抵抗Rd3が62kΩとなる分圧点P3に検出電圧線4cを接続する。これにより、シャント抵抗Rshが0.4Ω、0.5Ω、0.6Ωとばらついても検出電圧線4からはそのばらつきをほぼ相殺する一つの分圧電圧(Vd1=Vd2=Vd3=0.25V)が検出電圧Vsとして出力される(厳密には略同一の電圧が出力される)。これは、シャント抵抗Rshと分圧比Sとの関係で表わすと、Rsh=0.5Ωのときに分圧比S=0.5となり、Rsh=0.6Ωのときに分圧比S=0.42となり、Rsh=0.4Ωのときに分圧比S=0.62となるため、Rsh×Sはすべて0.25Ω(厳密には略0.25Ω)となるからである。
なお、シャント抵抗Rshのばらつきの最小値に相当する分圧比調整抵抗Rdoの分圧比S(ここでは0.62)が1以下となるような範囲に分圧比Sの中心値(平均値)So(ここでは0.5)を決める必要がある。
図6は、検出電圧Vsとシャント抵抗Rshに流れる電流Iとの関係を示す特性図である。図6(a)にはトリミングなしの場合を示し、図6(b)にはトリミングありの場合を示す。ここでは、シャント抵抗Rshのばらつきの最小値を0.4Ω、ばらつきの平均値を0.5Ω、ばらつきの最大値を0.6Ωにした場合について示す。
図6に示す結果より、トリミングにより分圧比調整抵抗Rdoの分圧比を調整することで、シャント抵抗Rshのばらつきは検出電圧Vsには影響しなくなり、検出電圧Vsは変化しなくなる。すなわち、シャント抵抗Rshがばらついてもシャント抵抗Rshに流れる電流Iを精度よく測定できる。
しかし、シャント抵抗RshがグランドGNDに対してばらつきの平均値(0.5Ω)、ばらつきの最大値(0.6Ω)およびばらつきの最小値(0.4Ω)以外の間の中間の値になった場合には、検出電圧Vsにばらつきを生じる。例えば、シャント抵抗Rshが平均値(0.5Ω)と最大値(0.6Ω)の間にある場合、選択回路1は、平均値(0.5Ω)と最大値(0.6Ω)との中間値(0.55Ω)に基づいて検出電圧線4を選択すると仮定する。具体的には、シャント抵抗Rshが平均値(0.5Ω)と中間値(0.55Ω)との間にあるときには検出電圧線4aを選択し、中間値(0.55Ω)と最大値(0.6Ω)との間にあるときには検出電圧線4bを選択するようにする。また、シャント抵抗Rshが平均値(0.5Ω)と最小値(0.4Ω)の間にある場合、選択回路1は、平均値(0.5Ω)と最小値(0.4Ω)との中間値(0.45Ω)に基づいて検出電圧線4を選択すると仮定する。具体的には、平均値(0.5Ω)と中間値(0.45Ω)との間にあるときには検出電圧線4aを選択し、中間値(0.45Ω)と最小値(0.4Ω)との間にあるときには検出電圧線4cを選択するようにする。このようにすると、シャント抵抗Rshが平均値(0.5Ω)、最大値(0.6Ω)、最小値(0.4Ω)以外の間の値になったとき、検出電圧Vsにばらつきが生じ、シャント抵抗Rshが中間値(0.55Ωまたは0.45Ω)付近になるとばらつきは大きくなる。
そのため、この検出電圧Vsのばらつきを小さくするために、分圧比調整抵抗Rdoを平均値である50kΩと、最大値である62kΩおよび最小値である42kΩとの間でそれぞれ細分化して分圧比を細かくする必要がある。
分圧比調整抵抗Rdoを平均値(50kΩ)と最大値(62kΩ)および平均値(50kΩ)と最小値(42kΩ)との間でそれぞれ例えば20箇所に細分化すると、検出電圧Vsのばらつきは1/40に縮小される。その結果、シャント抵抗Rshがばらついてもシャント抵抗Rshに流れる電流Iを精度よく測定することができる。
また、前記したように、分圧比調整抵抗Rdoを多数の箇所に分割すると、それに対応して検出電圧線4の本数も増大させる必要がある。そうすると、分圧比調整抵抗Rdoと検出電圧線4との接続箇所であるコンタクトホール15の数も増大し、接続箇所であるコンタクトホール15の占有面積が増える。そのため、分圧点P2と分圧点P3との間の抵抗率を他の箇所より低くして、分圧点P2と分圧点P3との間の領域を長く(広く)するとよい。その場合、分圧抵抗Rd1,Rd2,Rd3は、抵抗率が均一な単一抵抗型とはならず、部分的に抵抗率が異なる複抵抗型になる。
また、ここではシャント抵抗Rshのばらつきの平均値に対応する分圧比調整抵抗Rdoの分圧比を0.5としたが、これに限ることはない。この分圧比を0.5より大きくすると、検出電圧Vsが高くなり、検出精度を高めることができる。しかし、分圧比が1に近づくと、調整できる分圧電圧の幅が狭くなり、シャント抵抗Rshのばらつきを小さく抑える必要が出てくる。
また、ツェナZap3によるトリミングを、ワイヤボンディング後の製品検査でのチップ試験時に行う場合は、ワイヤボンディング前にトリミングを行う場合よりも検出電圧Vsの精度を向上させることができる。この理由は、次の通りである。ワイヤボンディング前にトリミングした場合、トリミング後に行われることとなるワイヤボンディング後に、例えば、ボンディングワイヤの抵抗がシャント抵抗Rshに悪影響を及ぼすなど検出電圧Vsの精度が低下する場合が生じる。製品検査でのチップ試験はワイヤボンディング後の試験となるため、ワイヤボンディング前の試験に比べ検出電圧Vsの精度を向上させることができる。そのため、ワイヤボンディング前に行う必要があるレーザーによるトリミングなどは採用できない。
図7は、MOSFET2およびツェナZap3の要部を示す断面図である。MOSFET2は、横型であり、n半導体基板11の表面層にpウェル領域21を形成し、pウェル領域21の表面層にnソース領域22およびnドレイン領域23をそれぞれ選択的に形成する。このnソース領域22とnドレイン領域23に挟まれたpウェル領域21上にゲート絶縁膜24を介してゲート電極25を形成する。また、nソース領域22およびnドレイン領域23にそれぞれ電気的に接続するソース電極26およびドレイン電極27を形成する。
ツェナZap3は、横型であり、n半導体基板11の表面層にpウェル領域31を形成し、このpウェル領域31の表面層にpアノード領域32およびnカソード領域33を選択的に形成する。また、pアノード領域32およびnカソード領域33にそれぞれ電気的に接続するアノード電極34およびカソード電極35を形成する。MOSFET2のゲートG(ゲート電極25)とツェナZap3のアノードA(アノード電極34)とを配線36で接続する。また、MOSFET2のドレインD(ドレイン電極27)と分圧比調整抵抗Rdoの分圧点P1,P2,P3のいずれかを配線37で接続する(この配線37は検出電圧線4となる)。MOSFET2のソースS(ソース電極26)から検出電圧Vsが出力される。
また、ツェナZap3のカソードK(カソード電極35)には例えば5Vが常時印加されている。この状態ではツェナZap3は逆阻止状態であり、5VはMOSFET2のゲートG(ゲート電極25)には印加されない。ツェナZap3のアノードA(pアノード領域32)とカソードK(nカソード領域33)との間に、例えば、大きな逆電圧を印加してツェナZap3を降伏させることで、短絡状態にする。ツェナZap3が短絡状態になると、MOSFET2のゲートG(ゲート電極25)に5Vが印加されてMOSFET2はオン状態になり、このMOSFET2が接続する検出電圧線4の電圧(分圧電圧)が検出電圧Vsとして取り出される。
つぎに、実施例1の半導体装置100の別の一例の構成について説明する。図8は、トリミング素子としてヒューズ40を用いた電流検出回路102の回路構成を示す回路図である。この電流検出回路102の選択回路1aは、抵抗39、ヒューズ40およびMOSFET2で構成される。すなわち、図8に示す実施例1の半導体装置100の別の一例が図1に示す実施例1の半導体装置100と異なる点は、ツェナZapに代えて、例えばポリシリコンなどからなるヒューズ40をトリミング素子として用いる点である。
ヒューズ40(40a,40b,40c)は、それぞれパッド5a,5b,5cとグランドGNDとの間に接続されている。MOSFET2(2a,2b,2c)のゲートGは、それぞれ抵抗39を介して電源Eに接続されている。また、MOSFET2(2a,2b,2c)のゲートGは、それぞれヒューズ40(40a,40b,40c)を介してグランドGNDに接続されている。図8に示す実施例1の半導体装置100の別の一例においては、複数のヒューズ40(40a,40b,40c)のうち1つを溶断することをトリミングするという。ヒューズ40の溶断は、パッド5に電流を流すことで行われる。
ヒューズ40(40a,40b,40c)が溶断される前は、MOSFET2(2a,2b,2c)のゲートGはグランド電位(グランドGNDの電位)になり、MOSFET2はオフ状態である。ヒューズ40が溶断されると、MOSFET2のゲートGに電源電圧5Vが印加され、MOSFET2はオン状態になる。このオン状態のMOSFET2が接続する検出電圧線4の電圧(分圧電圧)が検出電圧Vsとして取り出される。
図9は、トリミング素子として用いるヒューズ40の構成を示す説明図である。図9(a)は要部平面図、図9(b)は図9(a)のX−X線で切断した要部断面図である。ヒューズ40は、n半導体基板11の表面を覆う絶縁膜12上に形成される。ヒューズ40上に絶縁膜43を形成し、絶縁膜43を深さ方向に貫通してヒューズ40に達するコンタクトホール45を形成する。絶縁膜43上に配線44を形成し、コンタクトホール45を介してヒューズ40の電極部41と配線44とを接続する。配線44を介してヒューズ40に電流を流すことで、ヒューズ40の狭窄部42が溶断される。
つぎに、この発明に係る実施例2の半導体装置の構成について説明する。図10は、この発明に係る実施例2の半導体装置200の要部の構成を示す説明図である。図10(a)はシャント抵抗Rshおよび分圧比調整抵抗Rdoを示す要部平面図であり、図10(b)は図10(a)のY−Y線で切断した要部断面図である。これら図10(a)および図10(b)は、それぞれ実施例1の図3および図4(d)に相当する変形例を示す説明図である。
実施例2の半導体装置200が実施例1の半導体装置100と異なる点は、分圧比調整抵抗Rdoがポリシリコン抵抗16で形成されている点である。このポリシリコン抵抗16は絶縁膜12上に形成される。検出電圧線4(4a,4b,4c)は絶縁膜12に積層される絶縁膜19上に形成され、コンタクトホール15aを介してポリシリコン抵抗16に接続する。
つぎに、この発明に係る実施例3の半導体装置の構成について説明する。図11は、この発明に係る実施例3の半導体装置300の要部の構成を示す説明図である。図11(a)はシャント抵抗Rshおよび分圧比調整抵抗Rdoを示す要部平面図であり、図11(b)は図11(a)のY−Y線で切断した要部断面図である。これら図11(a)および図11(b)は、それぞれ実施例1の図3および図4(d)に相当する変形例である。
実施例3の半導体装置300が実施例1の半導体装置100と異なる点は、シャント抵抗Rshが拡散抵抗17で形成されている点である。拡散抵抗17はn半導体基板11の表面層に形成されたp拡散領域17aである。p拡散領域17aの表面は絶縁膜12で覆われている。拡散抵抗17は、絶縁膜12を深さ方向に貫通してp拡散領域17aに達するコンタクトホール(不図示)を介して配線13aによって、拡散抵抗14(分圧比調整抵抗Rdo)に接続されている。
つぎに、この発明に係る実施例4の半導体装置の構成について説明する。図12は、この発明に係る実施例4の半導体装置400の要部の構成を示す説明図である。図12(a)はシャント抵抗Rshおよび分圧比調整抵抗Rdoを示す要部平面図であり、図12(b)は図12(a)のY−Y線で切断した要部断面図である。これら図12(a)および図12(b)は、それぞれ実施例1の図3および図4(d)に相当する変形例である。
実施例4の半導体装置400が実施例1の半導体装置100と異なる点は、シャント抵抗Rshが拡散抵抗17で形成され、分圧比調整抵抗Rdoがポリシリコン抵抗16で形成されている点である。拡散抵抗17の構成は実施例3と同様である。ポリシリコン抵抗16の構成は実施例2と同様である。
つぎに、この発明に係る実施例5の半導体装置の構成について説明する。図13は、この発明に係る実施例5の半導体装置500の要部の構成を示す説明図である。図13(a)はシャント抵抗Rshおよび分圧比調整抵抗Rdoを示す要部平面図であり、図13(b)は図13(a)のY−Y線で切断した要部断面図である。これら図13(a)および図13(b)は、それぞれ実施例1の図3および図4(d)に相当する変形例である。
実施例5の半導体装置500が実施例1の半導体装置100と異なる点は、シャント抵抗Rshが低抵抗のポリシリコン抵抗18で形成されている点である。ポリシリコン抵抗18は絶縁膜12上に形成され、絶縁膜12を深さ方向に貫通して拡散抵抗14に達するコンタクトホール15aを介して拡散抵抗14(分圧比調整抵抗Rdo)と接続されている。
つぎに、この発明に係る実施例6の半導体装置の構成について説明する。図14は、この発明に係る実施例6の半導体装置600の要部の構成を示す説明図である。図14(a)はシャント抵抗Rshおよび分圧比調整抵抗Rdoを示す要部平面図であり、図14(b)は図14(a)のY−Y線で切断した要部断面図である。これら図14(a)および図14(b)は、それぞれ実施例1の図3および図4(d)に相当する変形例である。
実施例6の半導体装置600が実施例1の半導体装置100と異なる点は、シャント抵抗Rshがポリシリコン抵抗18で形成され、分圧比調整抵抗Rdoもポリシリコン抵抗16で形成されている点である。ポリシリコン抵抗18の構成は実施例5と同様である。ポリシリコン抵抗16の構成は実施例2と同様である。
つぎに、電流検出回路の占有面積を小さくした半導体装置について説明する。
図15は、この発明に係る実施例7の半導体装置700の要部の構成を示す説明図である。図15(a)はシャント抵抗Rshおよび分圧比調整抵抗Rdoを示す要部平面図であり、図15(b)は図15(a)のX−X線で切断した要部断面図である。これら図15(a)および図15(b)は、それぞれ実施例1の図3および図4(a)に相当する変形例である。
実施例7の半導体装置700が実施例1の半導体装置100と異なる点は、分圧比調整抵抗Rdoを拡散抵抗14で形成し、拡散抵抗14の上にシャント抵抗RshであるAl−Si−Cuメタル配線13を積層した点である。拡散抵抗14の上にAl−Si−Cuメタル配線13を積層することで電流検出回路の占有面積を小さくすることができる。
例えば、シャント抵抗RshであるAl−Si−Cuメタル配線13を、分圧比調整抵抗Rdo(拡散抵抗14)上に拡散抵抗14に対向するように絶縁膜12および絶縁膜19を挟んで積層する。絶縁膜12上に検出電圧線4を形成する。検出電圧線4は絶縁膜19で覆われ、絶縁膜19上にAl−Si−Cuメタル配線13が形成されている。分圧比調整抵抗Rdoは、拡散抵抗14をシャント抵抗Rshの下にジグザグ状に配置し、分圧点P1,P2,P3(コンタクトホール15の箇所)からの検出電圧線4で引き出す。検出電圧線4とAl−Si−Cuメタル配線13とを絶縁膜19を挟んで2層構造とすることにより、シャント抵抗Rshの下の分圧点P1,P2,P3からの検出電圧線4a,4b,4cの引き出しが可能となる。また、分圧比調整抵抗Rdoには大きな電流を流さないので抵抗幅Wを細くすることができて、Al−Si−Cuメタル配線13で形成された比較的面積の大きなシャント抵抗Rshの下に多数の検出電圧線4を接続した分圧比調整抵抗Rdoを配置することができる。従って、高い抵抗の分圧比調整抵抗Rdoを用いることで、分圧点を増やしても、隣接する分圧点の間の抵抗差を大きくとれるので、多数の検出電圧線4を引き出すことが可能となり、分圧比の調整の自由度が広がる。
つぎに、この発明に係る実施例8の半導体装置の構成について説明する。図16は、この発明に係る実施例8の半導体装置800の要部の構成を示す説明図である。図16(a)はシャント抵抗Rshおよび分圧比調整抵抗Rdoを示す要部平面図であり、図16(b)は同図(a)のX−X線で切断した要部断面図である。
実施例8の半導体装置800が実施例7の半導体装置700と異なる点は、分圧比調整抵抗Rdoをポリシリコン抵抗16で形成し、ポリシリコン抵抗16の上にシャント抵抗RshであるAl−Si−Cuメタル配線13を積層した点である。具体的には、ポリシリコン抵抗16の上に絶縁膜19aおよび絶縁膜19を挟んでAl−Si−Cuメタル配線13が積層されている。ポリシリコン抵抗16の上にAl−Si−Cuメタル配線13を積層することで電流検出回路の占有面積を小さくすることができる。ポリシリコン抵抗16の構成は実施例2と同様である。ポリシリコン抵抗16は絶縁膜19aで覆われ、絶縁膜19a上に検出電圧線4が形成される。シャント抵抗RshであるAl−Si−Cuメタル配線13の構成は実施例7と同様である。
前記した実施例2〜8の半導体装置200,300,400,500,600,700,800の機能は、前記した実施例1の半導体装置100の機能と同じである。
ここで、前記した内容をまとめて説明する。
以上、説明したように、この発明に係る実施例1〜8の半導体装置100,200,300,400,500,600,700,800の各電流検出回路(符号101,102など)は、シャント抵抗Rshと、シャント抵抗Rshと並列に配置した分圧比調整抵抗Rdoおよび選択回路1を備える。実施例1〜8によれば、シャント抵抗Rshで変換された電圧を、選択回路1で所望の分圧比にすることで、狙いの検出電圧Vsに調整(トリミング)することができる。選択回路1による検出電圧線4の選択は、デジタル制御可能であるので、図17に示す従来のアナログ制御に比べて単純な電流検出回路となる。また、分圧比調整抵抗Rdoの分圧比を選択することで狙いの検出電圧Vsに調整可能であるため、分圧比調整抵抗Rdoを大きくすることができて、分圧比調整抵抗Rdoに流れる電流を小さくできる。その結果、分圧比調整抵抗Rdoの消費電力を小さくできる。また、検出電圧線4の選択にMOSFET2のオン、オフを用いるため、MOSFET2のゲートGのオン、オフにツェナZap3やヒューズ40などの比較的抵抗値の大きなトリミング素子であっても用いることができる。
つぎに、実施例9において、この発明に係る半導体装置の製造方法について説明する。図19は、この発明に係る実施例9の半導体装置の製造方法を示す説明図である。ここでは、実施例1で説明したツェナZap3を用いた選択回路1で検出電圧線4を選択して分圧比調整抵抗Rdoの抵抗値を調整(トリミング)する方法について説明する。なお、ツェナZap3の代わりに実施例1の別の一例として説明したヒューズ40を用いた選択回路1a(図8)においても同様に、次のように選択回路1で検出電圧線4を選択することができる。
シャント抵抗Rshのばらつきの平均値をRshavとし、Rshavより高い抵抗値をRshHとし、Rshavより低い抵抗値をRshLとする。分圧比調整抵抗Rdoの所定の箇所の抵抗値をRd1とし、Rd1より高い抵抗値をRdHとし、Rd1より低い抵抗値をRdLとする。そして、Rd1の分圧比をSoとし、RdHの分圧比をSHとし、RdLの分圧比をSLとしたとき、Rshav×SoとRshH×SLとRshL×SHが略同値(Rshav×So≒RshH×SL≒RshL×SH)になるように分圧比So,SH,SLを決め、該分圧比So,SH,SLを前記選択回路1で選択する。
選択回路1による分圧比の選択方法について具体的に説明する。
まず、シャント抵抗Rshのばらつきの平均値をRshav=0.5Ωとしそのばらつきを±20%と設定する。そうすると、Rshmax=0.5Ω×1.2=0.6Ω、Rshmin=0.5×0.8=0.4Ωとなる。シャント抵抗Rshに1A通電する。シャント抵抗Rshに発生する電圧の平均値Vshav=0.5Vで、最大値Vshmax=0.6V、最小値Vshmin=0.4Vとなる。
つぎに、分圧比調整抵抗Rdoを100kΩに設定する。
つぎに、分圧比調整抵抗Rdoの基準値である分圧抵抗Rd1を50kΩに設定する。これは、分圧比SをSo=Rd1/Rdo=0.5に設定することを意味する。
つぎに、分圧抵抗Rd1を中心に対して低い抵抗の最低値の分圧抵抗をRd2とし、高い抵抗の最大値の分圧抵抗をRd3に設定する。これは、分圧比SとしてはS2=Rd2/Rdo、S3=Rd3/Rdoに設定することを意味する。
つぎに、シャント抵抗RshがばらついてRshav(=0.5Ω)より高い抵抗値RshHになった場合、分圧比SL=0.5/(RshH/Rsh)に最も近い分圧点に接続する検出電圧線4を選択回路1で選択する。ばらつきによりRshavより低い抵抗値RshLになった場合、分圧比SH=0.5/(RshL/Rsh)に最も近い分圧点に接続する検出電圧線4を選択回路1で選択する。
例えば、RshHが図示するように0.54Ωの場合は、SL=0.5/(0.54Ω/0.5Ω)=0.463となり、この分圧比SLに最も近い分圧比(例えば0.46)の分圧点PLに接続する検出電圧線4を選択回路1で選択する。そうすると、RshHに発生する電圧は0.54Ω×1A=0.54Vであるが、検出電圧線4の電圧(検出電圧Vs)は0.54V×0.46=0.25Vとなる。
一方、シャント抵抗Rshの平均値Rshavの場合にはシャント抵抗Rshに発生する電圧は0.5Ω×1A=0.5Vであり、それに対応する分圧比調整抵抗Rdoの分圧比So(0.5)に発生する分圧電圧Vd1が0.5V×0.5=0.25Vである。そのため、シャント抵抗Rshがばらついても選択回路1によって選択された検出電圧線4からは、0.25Vの一定の検出電圧Vsが出力される。
また、例えば、RshLが0.46Ωの場合は、SH=0.5/(0.46Ω/0.5Ω)=0.543となり、この分圧比SHに最も近い分圧比(例えば、0.54)に接続する検出電圧線4を選択回路1で選択する。そうすると、RshLに発生する電圧は0.46Ω×1A=0.46Vであるが、検出電圧線4の電圧(検出電圧Vs)は0.46V×0.54=0.25Vとなる。
すなわち、シャント抵抗Rshのばらつきを相殺して、選択回路1で選択された検出電圧線4からは一定の検出電圧Vsが出力される。
前記したように、選択回路1は、次のように検出電圧線4を選択する。まず、選択回路1を構成するとトリミング素子であるツェナZap3に電源Eの電圧(=5V)が印加されて、ツェナZap3が短絡状態になる。そうすると、MOSFET2のゲートGに5Vの電圧が印加されて、このMOSFET2はオン状態になる。MOSFET2がオン状態になると、MOSFET2のドレインDに接続する検出電圧線4が接続する分圧比調整抵抗Rdoの分圧点の分圧電圧(VLまたはVH)が選択される。その結果、選択回路1によって選択された分圧比調整抵抗Rdoの分圧点に接続されたMOSFET2のソースSから検出電圧Vsが出力される。
つぎに、この発明に係る実施例10の半導体装置の構成について説明する。図20は、この発明に係る実施例10の半導体装置900の回路構成を示す回路図である。図21は、この発明に係る実施例10の半導体装置900の要部の構成を示す平面図である。図22は、図21のX−X線で切断した断面構造を示す断面図である。図21,22には、シャント抵抗Rshおよび分圧比調整抵抗Rdoを示す。これら図21および図22は、それぞれ実施例1の図3および図4(a)に相当する変形例を示す説明図である。
実施例10の半導体装置900が実施例1の半導体装置100と異なる点は、2種類以上の分圧比調整抵抗Rdoを備え、分圧比調整抵抗Rdoの温度係数を適切な値に設定することで、使用温度に対して検出電圧Vsの補正(以下、検出電圧Vsの温度補正とする)を行う点である。すなわち、実施例10の半導体装置900は、製造プロセスのばらつきによってシャント抵抗Rshの抵抗値Rsが変化した場合に検出電圧Vsを補正する機能に加えて、検出電圧Vsの温度補正を行う機能を有する。具体的には、製造プロセスのばらつきによってシャント抵抗Rshの抵抗値Rsが変化した場合には、実施例1と同様に、分圧比調整抵抗Rdoの分圧比を調整することで検出電圧Vsを補正する。また、分圧比調整抵抗Rdoの温度係数や抵抗値が変化した場合には、分圧比調整抵抗Rdoの抵抗値を調整することで検出電圧Vsの温度補正を行う。
図20に示すように、分圧比調整抵抗Rdoは、抵抗値および温度係数がそれぞれ異なる第1,2分圧抵抗81,82が直列に接続されてなる。第1分圧抵抗81の一端はシャント抵抗Rshの高電位側(+端子側)に接続され、他端は第2分圧抵抗82の一端に接続されている。第2分圧抵抗82の他端は、シャント抵抗Rshの低電位側(−端子側)、すなわちグランドGNDに接続されている。第1分圧抵抗81は、複数の抵抗81a〜81dが直列に接続されてなる。第1分圧抵抗81を構成する高電位側の抵抗81a〜81cには、それぞれヒューズ83a〜83cが並列に接続されている。完成した電流検出回路においては、例えばレーザートリミングなどによってヒューズ83a〜83cのうちの1つ以上のヒューズが溶断されている。溶断されたヒューズ83a〜83cに並列接続された抵抗81a〜81dが有効になり、第1分圧抵抗81の抵抗値R1が調整されることで、分圧比調整抵抗Rdoの温度係数が適切な値に設定される。
第2分圧抵抗82は、複数の抵抗82a〜82dが直列に接続されてなる。第2分圧抵抗82は、実施例1と同様に選択回路1に接続されている。具体的には、第1分圧抵抗81と第2分圧抵抗82との接続点(分圧点)、および第2分圧抵抗82の各抵抗82a〜82dの接続点(分圧点)には、それぞれ検出電圧線4a,4b,4c,4dが接続されている。検出電圧線4a,4b,4c,4dは、それぞれMOSFET2a,2b,2c,2dのドレインDと接続されている。MOSFET2a,2b,2c,2dのゲートGは、それぞれ、実施例1の別の一例(図8)と同様に、抵抗39を介して電源Eに接続され、かつヒューズ40(40a,40b,40c,40d)を介してグランドGNDに接続されている。この場合、例えば抵抗82aを分圧比調整抵抗Rdoの中心値に設定する。図20では、ヒューズ40を溶断するための電流が供給されるパッドを図示省略する。
選択回路1は、選定回路(論理回路)によって所望の検出電圧線4を選定する。選定された所望の検出電圧線4につながるヒューズ40に電流を流すことで当該ヒューズ40が溶断され、このヒューズ40につながるMOSFET2がオン状態となり、このオン状態のMOSFET2に接続される検出電圧線4の電圧(分圧電圧)が検出電圧Vsとして取り出される。すなわち、製造プロセスのばらつきによってシャント抵抗Rshの抵抗値Rsが変化した場合や、ワイヤボンディングなどの組宛てを行った後にシャント抵抗Rshの抵抗値Rsがばらついた場合には、実施例1の別の一例と同様に、トリミングにより第2分圧抵抗82の分圧比を調整することで所望の検出電圧Vsが得られる。したがって、第1,2分圧抵抗81,82により、製造プロセスのばらつきおよび使用温度環境によらず検出電圧Vsを一定とすることができる。ヒューズ40に代えて、実施例1と同様にツェナZapをトリミング素子として用いてもよい。
図21,22に示すように、上述したシャント抵抗Rshおよび分圧比調整抵抗Rdo(第1,2分圧抵抗81,82)は、同一のn半導体基板11に配置される。具体的には、第1分圧抵抗81は、n半導体基板11の、絶縁膜12で覆われる側の表面層にp型不純物を選択的に拡散させることで形成された例えば直線状の平面形状を有するp拡散領域(拡散抵抗14)からなる。拡散抵抗14の構成は、実施の形態1と同様である。拡散抵抗14には、例えばAl−Si−Cuからなる複数の配線84が接続されている。隣り合う配線84同士は、ヒューズ83a〜83cである例えばレーザートリミング用のメタル配線層84aで接続されている。また、第1分圧抵抗81は、実施例2と同様にポリシリコン抵抗であってもよい。
第2分圧抵抗82は、例えばポリシリコン抵抗16で構成され、n半導体基板11上にLOCOSなどの絶縁膜12を介して配置されている。ポリシリコン抵抗16は、拡散抵抗14に平行に延びるストライプ状に配置された直線状の平面形状を有する複数のポリシリコン抵抗を、絶縁膜19aのコンタクトホール15aを介して例えばAl−Si−Cuからなる配線13aでジグザグ状につないでなる。ポリシリコン抵抗16の一端は、絶縁膜12のコンタクトホール15を介して拡散抵抗14の一端に接続されている。また、ポリシリコン抵抗16は絶縁膜19aで覆われ、絶縁膜19a上には検出電圧線4が形成される。また、第2分圧抵抗82は、実施例1と同様に拡散抵抗であってもよい。
第1,2分圧抵抗81,82の温度係数α1,α2は、例えばイオン注入のドーズ量で調整される。例えば、第2分圧抵抗82の温度係数α2は、第1分圧抵抗81の温度係数α1よりも小さくする(例えば±50ppm/℃以下程度)。第1分圧抵抗81の温度係数α1は、下記(1)式を満たすように設定することがよい。その理由は、第2分圧抵抗82の温度係数α2にほぼ依存しないように、分圧比調整抵抗Rdoの温度係数を調整することができるからである。下記(1)式においては、第2分圧抵抗82の温度係数α2≒0としている。第1分圧抵抗81の抵抗値および温度係数をそれぞれR1およびα1とし、第2分圧抵抗82の抵抗値および温度係数をそれぞれR2およびα2とし、シャント抵抗Rshの抵抗値および温度係数をそれぞれRsおよびαsとする。
α1=αs×((R1+R2)/R1) ・・・(1)
検出電圧線4は、ポリシリコン抵抗16からなる第2分圧抵抗82の各分圧点に接続され、第2分圧抵抗82を外部へ引き出している。シャント抵抗Rshは、実施例7,8と同様に、絶縁膜を介して拡散抵抗14およびポリシリコン抵抗16の上に配置されたAl−Si−Cuメタル配線13で構成されている。すなわち、Al−Si−Cuメタル配線13と拡散抵抗14との間には、絶縁膜12,19a,19が挟まれている。Al−Si−Cuメタル配線13とポリシリコン抵抗16との間には、絶縁膜19a,19が挟まれている。このように拡散抵抗14およびポリシリコン抵抗16の上にAl−Si−Cuメタル配線13を積層することで電流検出回路の占有面積を小さくすることができる。
つぎに、実施例10の半導体装置900による検出電圧の温度依存性について説明する。図23は、この発明に係る実施例10の半導体装置900による検出電圧の温度依存性を示す特性図である。まず、実施例10に従い、実施例10の半導体装置900を作製した。シャント抵抗RshをAl−Si−Cuメタル配線13で構成した。シャント抵抗Rshの抵抗値Rsおよび温度係数αsをそれぞれ0.5Ωおよび4300ppm/℃とした。第1分圧抵抗81を拡散抵抗14で構成した。第1分圧抵抗81の抵抗値R1および温度係数α1をそれぞれ5kΩおよび8600ppm/℃とした。第2分圧抵抗82をポリシリコン抵抗16で構成した。第2分圧抵抗82の抵抗値R2および温度係数α2をそれぞれ50kΩおよび±50ppm/℃以下とした。温度係数は25℃を基準として設定している。
そして、ウェハプロセス後のウェハ試験段階において、第1分圧抵抗81の温度係数α1や第1,2分圧抵抗81,82のR1,R2が狙いの値から外れていた場合、レーザートリミングにより第1分圧抵抗81の抵抗値R1を調整した。この実施例10について、製品使用温度環境下(例えば−40℃〜150℃の範囲内)検出電圧Vsを測定した。その結果を図23に示す。図23には、比較として、実施例10と同様の製品使用温度環境下において、シャント抵抗Rshの両端子間の電圧Vshを検出電圧として測定した結果を示す(以下、従来例とする。)図23に示す結果より、従来例では、使用温度環境が高くなるほど、検出電圧が高くなった。一方、本発明の実施例10においては、製品使用温度環境によらず一定の検出電圧Vsが得られることが確認された。
以上、説明したように、実施例10によれば、実施例1〜9と同様の効果を得ることができる。また、実施例10によれば、第1分圧抵抗の抵抗値を調整して分圧比調整抵抗の温度係数を適切な値に設定し、かつ第2分圧抵抗の分圧比を調整してシャント抵抗のばらつきによる検出電圧のばらつきを補正することで、製造プロセスのばらつきおよび使用温度環境によらず一定の検出電圧を出力させることができる。
以上において本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
以上のように、本発明に係る半導体装置および半導体装置の製造方法は、自動車搭載用のトランスミッションなどのシステムなどに搭載される電流検出回路などの半導体装置に有用である。
1,1a 選択回路
2,2a,2b,2c,2d MOSFET
3,3a,3b,3c ツェナZap
4,4a,4b,4c,4d 検出電圧線
11 n半導体基板
12,19,19a,43 絶縁膜
13 Al−Si−Cuメタル配線
13a,36,37,44 配線
14,17 拡散抵抗
14a p拡散領域
15,15a,45 コンタクトホール
16,18 ポリシリコン抵抗
21,31 pウェル領域
22 nソース領域
23 nドレイン領域
24 ゲート絶縁膜
25 ゲート電極
26 ソース電極
27 ドレイン電極
32 pアノード領域
33 nカソード領域
34 アノード電極
35 カソード電極
39 抵抗
40,40a,40b,40c,40d,83,83a,83b,83c ヒューズ
41 電極部
42 狭窄部
81 第1分圧抵抗
82 第2分圧抵抗
100,200,300,400,500,600,700,800,900 半導体装置
101,102 電流検出回路
Rsh シャント抵抗
Rdo 分圧比調整抵抗
Rd1,Rd2,Rd3 分圧抵抗
Vd1,Vd2,Vd3 分圧電圧
P1,P2,P3 分圧点
Vs 検出電圧
So,SH,SL 分圧比

Claims (9)

  1. 電流検出抵抗と、
    前記電流検出抵抗に並列に接続された、前記電流検出抵抗より高抵抗の分圧比調整抵抗と、
    前記分圧比調整抵抗を異なる分圧比に分割する複数の分圧点と、
    前記分圧点を選択する選択回路と、を同一半導体基板に備え、
    前記選択回路は、前記電流検出抵抗の抵抗値に基づいて前記分圧点の一つを選択し、
    前記選択回路によって選択された前記分圧点での電圧を検出電圧として出力する電圧検出回路を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記分圧比調整抵抗上に層間絶縁膜を介して前記電流検出抵抗を積層配置することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記電流検出抵抗は、金属配線、拡散抵抗またはポリシリコン抵抗であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記選択回路は、複数のスイッチング素子と、前記スイッチング素子と同数のトリミング素子と、で構成され、
    複数の前記トリミング素子はそれぞれ異なる前記スイッチング素子のゲートに接続され、
    前記スイッチング素子の高電位側はそれぞれ異なる前記分圧点に接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の半導体装置。
  5. 前記スイッチング素子は、絶縁ゲート型電界効果トランジスタであることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記トリミング素子は、ツェナーダイオードまたはヒューズであることを特徴とする請求項4または5に記載の半導体装置。
  7. 前記分圧比調整抵抗は、
    第1分圧抵抗と、
    前記第1分圧抵抗の低電位側に前記第1分圧抵抗に直列に接続された、複数の前記分圧点を有する第2分圧抵抗と、
    互いに直列に接続され、かつ前記第1分圧抵抗に並列に接続された複数のトリミング素子と、を備え、
    複数の前記トリミング素子によって前記第1分圧抵抗の抵抗値を制御することで前記分圧比調整抵抗の温度係数を調整することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の半導体装置。
  8. 前記第2分圧抵抗の温度係数は、前記第1分圧抵抗の温度係数よりも小さいことを特徴とする請求項7に記載の半導体装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法において、
    前記電流検出抵抗の抵抗値Rshのばらつきの平均値をRshavとし、前記平均値Rshavより高い抵抗値をRshHとし、前記平均値Rshavより低い抵抗値をRshLとし、前記分圧比調整抵抗の抵抗値Rdoの所定の前記分圧点における第1抵抗値をRd1とし、前記第1抵抗値Rd1より高い第2抵抗値をRdHとし、前記第1抵抗値Rd1より低い第3抵抗値をRdLとし、前記第1抵抗値Rd1の分圧比をSoとし、前記第2抵抗値RdHの分圧比をSHとし、前記第3抵抗値RdLの分圧比をSLとしたとき、
    Rshav×Soと、RshH×SLと、RshL×SHと、が略同値になるように分圧比を設定し、当該分圧比となる前記分圧点を前記選択回路で選択することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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