JP2015191122A - 駆動伝達装置及び画像形成装置 - Google Patents

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修平 浜田
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徹 宮澤
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Abstract

【課題】プーリとベルトとの間の発熱を抑制する。
【解決手段】プーリ21、22とベルト23との間に電位差を与えて互いをジョンセンラーベック力により吸着させる。駆動プーリ21の金属部21a、誘電体層21d、ベルト23、従動プーリ22の誘電体層22d、金属部22aがこの順で電気的に直列に接続された直列回路において、駆動プーリ21と従動プーリ22の間に電圧が印加される。金属部21aとベルト23との間の電位差をV、金属部22aとベルト23との間の電位差をV、駆動プーリ21へのベルト巻き付き長さをL、従動プーリ22のベルト巻き付き長さをL(L>L)とする。金属部22aの幅を金属部21aの幅より小さくすることでL×V>L×Vを成立させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、駆動プーリ及び従動プーリに巻回されるベルトによって駆動源の回転力が被駆動部に伝達される駆動伝達装置等に関する。
従来、複写機やプリンタ等の画像形成装置をはじめとする各種の装置において、モータ等の駆動源の回転力を被駆動部に伝達する駆動伝達装置が設けられる。
例えば、画像形成装置において、駆動源としてのモータの駆動力を、ギアを介して、被駆動部としての感光体ドラムや中間転写ベルトを駆動する駆動ローラに伝達する構成が採用されている。しかし、この構成では、駆動力が入力されるギア(駆動入力ギア)と出力されるギア(従動ギア)との間の回転伝達誤差(特にかみあい伝達誤差)が起振力となって振動が発生する。ギアで発生した振動が軸、軸受、側板などのギア支持部材や従動部品に伝わり、大きな騒音を発生させる可能性があった。画像形成装置においては、縞状の画像や濃度にムラのある画像が形成されたり、画像にスジやムラ等の劣化を生じさせたりするおそれもある。
特に、駆動入力ギアと従動ギアのかみ合い部分においては、モータの回転速度を減速させるために駆動入力ギアの歯と従動ギアの歯とが接触する。そのため、駆動伝達機構の初段においては、噛み合い部の速度が速いために振動・騒音の発生が顕著である。
そこで、プーリとベルトとを静電的に吸着させて、プーリとベルトとの滑りを抑制する技術が知られている(特許文献1)。この技術では、プーリとしての駆動ローラの芯金にバイアスを印加することにより、駆動ローラと中間転写ベルトとの間に静電吸着力を作用させ、駆動ローラの駆動力を中間転写ベルトへと伝達している。
特開平8−146783号公報
特許文献1のような構成において、モータの回転速度を減速して駆動力を駆動プーリからベルトを介して従動プーリへと伝達させる場合、駆動プーリと従動プーリの直径を異ならせる必要がある。即ち、ベルトが駆動プーリに掛け回されている長さが、ベルトが従動プーリに掛け回されている長さよりも短くした減速系とする必要がある。
ところで、静電力(ジョンセンラーベック(Johnsen-Rahbek)力)を発生させるために、ベルトの導電部とプーリの導電部との間に電圧を印加すると、介在する誘電体層に電流が流れてジュール熱が発生する。
ここで、ベルトのプーリへの巻き付き長さと電気的な抵抗値とは反比例する。例えば、ベルトの巻き付き長さの長いプーリは、巻き付き長さの短いプーリに比べて、誘電体層を介してベルトに接触する面積が大きい。そのため、巻き付き長さの長いプーリの側の方が、プーリの導電部とベルトの導電部との間の合計の抵抗値は小さくなる。
例えば上記減速系では、従動プーリよりも駆動プーリの方が、ベルトの巻き付き長さが短いので、駆動プーリとベルトとの間の抵抗値が従動プーリとベルトとの間の抵抗値よりも大きい。
このような減速系において、例えば、駆動プーリ、ベルト、従動プーリを電気的に直列に接続して静電力により各プーリとベルトとを吸着させる構成を考える。直列回路における駆動プーリと従動プーリとの間に電位差を与えた場合、抵抗値の差異によって、駆動プーリにかかる電圧が従動プーリにかかる電圧よりも大きくなる。
これにより、駆動プーリとベルトとの間の吸着力が従動プーリとベルトとの間の吸着力よりも大きくなる。そのため、従動プーリとベルトとの間に滑りが生じてしまう。従って、駆動プーリからベルトを介して従動プーリへと駆動力を伝達する構成とする場合、従動プーリとベルトとで滑りが生じないように、電源から供給する電圧を設定することが検討される。
ここで、ベルトの導電部とプーリの導電部との間に電圧を印加しているので、駆動プーリに流れる電流量と従動プーリに流れる電流量とは等しい。駆動プーリに印加される電圧が従動プーリに印加される電圧よりも大きいので、駆動プーリに生じるジュール熱によって駆動プーリが過剰に発熱してしまう。これにより、プーリ及びベルトの全体としての発熱量が大きくなってしまう。
全体としての発熱が大きいと、ベルトの長さやプーリの外形が変化し、あるいは周囲の温度が上昇してしまい、ベルトとプーリとの間に生じる静電吸着力が安定せず、ベルトとプーリで滑りが生じる可能性がある。
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものである。その目的は、プーリとベルトとの間の発熱を抑制することにある。
上記目的を達成するために本発明は、導電部を有し、駆動源によって回転駆動される駆動プーリと、導電部を有し、被駆動部に直接または間接的に連結される少なくとも1つの従動プーリと、導電部を有し、前記駆動プーリ及び前記従動プーリに巻回されるベルトとを有し、前記駆動源の回転力が、前記駆動プーリ、前記ベルト及び前記従動プーリを介して前記被駆動部に伝達される駆動伝達装置であって、前記駆動プーリ及び前記従動プーリに誘電体層が設けられるか、前記ベルトに誘電体層が設けられるか、または前記駆動プーリ及び前記従動プーリと前記ベルトとの双方に誘電体層が設けられ、前記設けられた誘電体層が、前記ベルトが前記駆動プーリに巻回される領域において前記ベルトの前記導電部と前記駆動プーリの前記導電部との間に介在すると共に、前記ベルトが前記従動プーリに巻回される領域において前記ベルトの前記導電部と前記従動プーリの前記導電部との間に介在し、前記駆動プーリの前記導電部と前記ベルトの前記導電部と前記従動プーリの前記導電部とがこの順で電気的に直列に接続され、前記駆動プーリの前記導電部と前記従動プーリの前記導電部との間に電位差を与えることで、前記駆動プーリの前記導電部と前記ベルトの前記導電部とを静電的に吸着させると共に、前記ベルトの前記導電部と前記従動プーリの前記導電部とを静電的に吸着させる電圧印加手段を有し、前記駆動プーリと前記従動プーリとは前記ベルトの巻き付き長さが異なっていて、前記駆動プーリ及び前記従動プーリには、前記ベルトの巻き付き長さが短い方の第1のプーリと前記ベルトの巻き付き長さが長い方の第2のプーリとが存在し、前記第2のプーリの前記導電部と前記ベルトの前記導電部との間の電位差に前記第2のプーリへの前記ベルトの巻き付き長さを乗じた値を、前記第1のプーリの前記導電部と前記ベルトの前記導電部との間の電位差に前記第1のプーリへの前記ベルトの巻き付き長さを乗じた値よりも大きくすることを特徴とする。
本発明によれば、プーリとベルトとの間の発熱を抑制できる。
第1の実施の形態に係る駆動伝達装置の斜視図である。 画像形成装置の模式的断面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 図3のB−B線に沿う断面図である。 駆動プーリの外周部の模式的な断面図である。 駆動伝達装置の電気的性質を表す等価回路を示す図である。 プーリにかかる電圧とジョンセンラーベック力との関係を示す図である。 変形例の従動プーリの断面図である。 第3の実施の形態に係る駆動伝達装置の斜視図である。 図9のC−C線に沿う断面図である。 駆動伝達装置の電気的性質を表す等価回路を示す図である。 第4の実施の形態の駆動伝達装置の斜視図である。 駆動伝達装置の電気的性質を表す等価回路を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
以下の説明で用いる部材、数値、材料等は、理解を助ける目的の例示に過ぎず、本発明を限定する趣旨のものではない。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る駆動伝達装置の斜視図である。
本実施の形態では、駆動伝達装置が適用される装置の一例として電子写真方式のプリンタである画像形成装置を挙げる。この画像形成装置の基本的な構成及び動作を、図2を参照して説明する。
図2は、この画像形成装置100の模式的断面図である。
画像形成装置100は、中間転写ベルト9に沿って、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成部PY、PM、PC、PKを配置したフルカラーレーザビームプリンタである。
画像形成部PYでは、回転駆動される感光ドラム1Y上にイエロートナー像が形成され、感光ドラム1Yの回転によりイエロートナー像が担持搬送されて、第一転写部TYにて一次転写ローラ5Yによって中間転写ベルト9に一次転写される。画像形成部PM、PC、PKでも同様に、感光ドラム1M、1C、1Kにマゼンタトナー像、シアントナー像、ブラックトナー像が形成される。そして各色のトナー像が、第一転写部TM、TC、TKにて一次転写ローラ5M、5C、5Kによって順次重ね合わせて中間転写ベルト9に一次転写される。
中間転写ベルト9は、駆動ローラ13、テンションローラ12、バックアップローラ10に掛け渡されて支持され、駆動ローラ13の回転に伴って図2の矢印B方向に回転する。中間転写ベルト9は一次転写ローラ5Y〜5Kによって図中上方向に張り上げられ、感光ドラム1Y〜1Kとの間で第一転写部TY〜TKが形成される。
各画像形成部PY〜PKから転写され、中間転写ベルト9に担持されたトナー像は、中間転写ベルト9の回転に伴って二次転写部T2へ搬送され、記録材Pへ二次転写される。このときに転写しきれずに中間転写ベルト9上に残ったトナーは、中間転写ベルト9に当接するクリーニングブレード18によって除去され、中間転写ベルト9は次の画像形成に供される。
記録材Pは、給紙カセット19から給紙ローラ14によって引き出され、分離装置15によって1枚ずつに分離されてレジストローラ16へ送り出される。レジストローラ16は、中間転写ベルト9に担持されたトナー像に先頭を一致させて、記録材Pを二次転写部T2へ給送する。トナー像を二次転写された記録材Pは、定着装置17へ受け渡されて加熱加圧を受けることにより、表面に画像が定着される。
感光ドラム1(1Y、1M、1C、1K)の各周囲には、帯電装置2(2Y、2M、2C、2K)、露光装置3(3Y、3M、3C、3K)、現像装置4(4Y、4M、4C、4K)が配置される。さらに、一次転写ローラ5(5Y、5M、5C、5K)、クリーニング装置6(6Y、6M、6C、6K)が配置される。
画像形成部PY、PM、PC、PKは、付設された現像装置4Y、4M、4C、4Kで用いるトナーがイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと、色が異なる以外は同様に構成される。従って、以下では、代表してイエローの画像形成部PYについて説明し、画像形成部PM、PC、PKについては、説明する構成の記号末尾のYをC、M、Kに読み替えて説明されるものとする。
感光ドラム1Yは、アルミニウム製シリンダの外周面に、帯電極性が負極性の有機光導電体層を塗布して構成され、矢印A方向に回転する。帯電装置2Yは、負極性の電圧を印加されて、感光ドラム1Yの表面に帯電粒子を照射することにより、感光ドラム1Yの表面を一様な負極性の電位に帯電させる。露光装置3Yは、イエローの分解色画像を展開した走査線画像データに従ってON−OFF変調したレーザービームを回転ミラーで走査し、感光ドラム1Yの表面へ照射する。これにより、帯電した感光ドラム1Yの表面に画像データに対応した静電像が形成される。
現像装置4Yは、トナーに磁性キャリアを混合した二成分現像剤を攪拌してトナーを負極性に帯電させる。帯電されたトナーは、固定磁極の周囲で感光ドラム1Yとカウンタ方向に回転する現像スリーブに穂立ち状態で担持されて、感光ドラム1Yを摺擦する。負極性の直流電圧に交流電圧を重畳した現像電圧が現像スリーブに印加され、現像スリーブよりも相対的に正極性となった感光ドラム1Yの静電像へトナーが付着して、静電像がトナー像として現像される。
一次転写ローラ5Yは、感光ドラム1Yとの間に中間転写ベルト9を挟持して、感光ドラム1Yと中間転写ベルト9との間に一次転写部TYを形成する。正極性の直流電圧が一次転写ローラ5Yに印加され、負極性に帯電して感光ドラム1Yに担持されたトナー像が、一次転写部TYを通過する中間転写ベルト9へ一次転写される。クリーニング装置6Yは、クリーニングブレードを感光ドラム1Yに摺擦することで、一次転写部TYを通過して感光ドラム1Yの表面に残留した転写残トナーを除去する。
二次転写ローラ11は、中間転写ベルト9を介してバックアップローラ10に圧接され、中間転写ベルト9と二次転写ローラ11との間に二次転写部T2を形成する。二次転写部T2は、中間転写ベルト9のトナー像に重ね合わせて記録材Pを挟持搬送し、記録材Pが二次転写部T2を通過する過程で、中間転写ベルト9から記録材Pへトナー像を二次転写させる。
正極性の直流電圧が二次転写ローラ11に印加され、バックアップローラ10と中間転写ベルト9と記録材Pと二次転写ローラ11との直列回路に転写電流が流れる。転写電流は中間転写ベルト9から記録材Pへのトナーの移動に関与する。
なお、画像形成装置100は4つの画像形成部を採用しているが、これに限定されず、例えばブラック用のみの1つであってもよい。
次に、図1、図3、図4を用いて本実施の形態の駆動伝達装置50の構成を説明する。この駆動伝達装置50は、静電吸着力(ジョンセンラーベック力)を利用してプーリとベルトとの静電的に吸着させて、伝達可能な駆動力を増加させるものである。
本実施の形態では、駆動伝達装置50によって、駆動源の回転駆動力が伝達されて回転駆動される被駆動部として感光ドラム1Yを例示し、駆動源としてはモータ20を例示する。
駆動伝達装置50を画像形成装置100に適用する場合、被駆動部の例としては、回転して画像形成に関わる動作を行う構成要素が適しており、感光ドラム1の他には、中間転写ベルト9を駆動する駆動ローラ13や、定着装置17内の定着ローラ等が適している。しかしこれらに限定されるものではなく、駆動分配での適用等、駆動伝達を必要とするあらゆる箇所に適しており、駆動プーリと従動プーリのベルト巻き付き長さが異なるような駆動伝達機構に好適である。
図1に示すように、駆動伝達装置50は、駆動プーリ21、従動プーリ22、無端状のベルト23を備える。モータ20の回転駆動力は、駆動プーリ21、ベルト23、従動プーリ22を介して、感光ドラム1Yへと伝達される構成となっている。ベルト23は、駆動プーリ21と従動プーリ22とに掛け渡され、ベルト23と両プーリ21、22との間の摩擦力により動力伝達が行われる。
モータ20が発生させた駆動力は、出力軸31を介して駆動プーリ21に伝達される。駆動プーリ21が駆動力を得て回転すると、駆動プーリ21とベルト23との接触面での摩擦力によってベルト23に駆動力が伝達される。ベルト23に駆動力が伝わりベルト23が回転すると、ベルト23と従動プーリ22との接触面での摩擦力によって従動プーリ22に駆動力が伝達される。従動プーリ22と感光ドラム1Yは回転軸30を介して接続されているので、従動プーリ22の駆動力は感光ドラム1Yに伝達される。
ベルト23は例えば平ベルトであるが、両プーリ21、22との間で摩擦伝達を行える構造であればよく、VベルトやVリブドベルト等であってもよい。
図3は、図1のA−A線に沿う断面図である。図4は、図3のB−B線に沿う断面図であり、印加される電圧を模式的に付加してある。
図4に示すように、駆動プーリ21の半径rは10mm、幅は約12mmである。駆動プーリ21へのベルト23の巻き付き角度θは150度である。従動プーリ22の半径rは約40mm、幅は約12mmである。従動プーリ22へのベルト23の巻き付き角度θは210度である。プーリ21、22の径の違いによって、駆動プーリ21から従動プーリ22までにおいて回転が減速される減速系となっている。
また、ベルト23の巻き付き長さ(以下単に「ベルト巻き付き長さ」とも記す)は半径と巻き付き角度から計算できる。駆動プーリ21への巻き付き長さは約26.2mm、従動プーリ22への巻き付き長さは約146.6mmとなる。
モータ20の出力軸31に結合された駆動プーリ21は、金属部21aを円筒形状に形成したもので、金属部21aの、ベルト23に接する側(外周面)に誘電体層21dを有する。誘電体層21dは、体積抵抗率1011Ω・cmのポリイミドの樹脂材料で構成され、厚さ(膜厚)は約70μm、幅は金属部21aと同様に約12mmである。導電部である金属部21aは駆動プーリ21における電極の役割を担う。
駆動プーリ21へは、電圧印加部24から導電性ブラシ28を介して直流電圧が印加される。駆動プーリ21と出力軸31との結合部位は絶縁部材34によって絶縁されている。モータ20の出力軸31には、テンションバネ32が取り付けられている。テンションバネ32によって出力軸31が引っ張られ、ベルト23に張力が与えられる。
従動プーリ22は、金属部22aと2つの樹脂部22b、22cと誘電体層22dとによって形成されたものである。金属部22aは円筒形状で、半径は約40mm、幅は約2mmである。従動プーリ22の金属部22aは、回転軸30を介して図示しないブラシ等を介して電気的に接地(GND)されている。
樹脂部22b、22cは共に円筒形状で、半径は約40mm、幅は約5mmである。図3に示すように、2つの樹脂部22b、22c間に金属部22aが挟まれ、これらの外周部に誘電体層22dが設けられて、幅12mmの従動プーリ22が構成される。導電部である金属部22aは従動プーリ22における電極の役割を担う。
誘電体層22dは、駆動プーリ21の誘電体層21dと同様に、体積抵抗率1011Ω・cmのポリイミドの樹脂材料で構成され、厚さ(膜厚t)は約70μm、幅は約12mmである。従動プーリ22と駆動プーリ21との回転中心間の距離は100mmである。
ベルト23は、ステンレスなどの導電性の金属で構成され、厚さは約50μmである。ベルト23の幅は10mm程度であり、図3に示すように誘電体層21d、22dの幅よりも狭く構成されており、各プーリ21、22の金属部21a、22aとの間の沿面距離を大きくして放電を防止している。なお、ベルト23は、弾性層などに導電性の金属層をNi等のスパッタで形成する2層構造でも良い。
次に、電気的な接続構成について説明する。
プーリ21、22に電圧を印加するために、1つの直流高圧電源である電圧印加部24が設けられる。電圧印加部24により図示しない導電ブラシ等を介して駆動プーリ21の金属部21aに850Vの電圧が印加される。一方、上記したように金属部22aは接地されている。従って、駆動プーリ21の金属部21a、誘電体層21d、ベルト23、従動プーリ22の誘電体層22d、金属部22aがこの順で電気的に直列に接続された直列回路が構成される。
この直列回路において、電圧印加部24による電圧印加によって駆動プーリ21と従動プーリ22との間に電位差が与えられる。すると、駆動プーリ21の金属部21aとベルト23との間、及び、従動プーリ22の金属部22aとベルト23との間のそれぞれに静電吸着力(ジョンセンラーベック力)が発生し、互いに電気的に吸着する。このように静電吸着力が発生した結果、ベルト23と駆動プーリ21、及び、ベルト23と従動プーリ22との間の垂直抗力が増して摩擦力が増大するため、駆動伝達装置50における伝達可能な駆動力が増大する。
次に、静電吸着力(ジョンセンラーベック力)について説明する。
図5は、駆動プーリ21の外周部の模式的な断面図であり、金属部21a、誘電体層21d及びベルト23の関係が示されている。図6は、駆動伝達装置50の電気的性質を表す等価回路を示す図である。
ベルト23と誘電体層21dの接触面(接触界面)は、ミクロ的にみると接触している部分と接触していない部分とがあり、概念的に示すと図5に例示した状態となる。駆動プーリ21の金属部21aとベルト23との間に電圧が印加されると、誘電体層21dの表面21eとベルト23とが接触した部分で電流が流れ、表面21eとベルト23との接触点を挟んで接触抵抗に起因して局部的に大きな電圧降下が生じる。この電圧降下をVa1とする。
すると、図6に示すように、誘電体層21dの表面21eとベルト23との接触点の小さな間隙gを隔てて相対向する面に正負の電荷が誘起され、小さな間隙gに著しく大きな電界が生じ、誘起された正負の電荷によって大きな吸着力が生じる。この吸着力のことをジョンセンラーベック力と呼ぶ。一般的に、ジョンセンラーベック力は、誘電体の体積抵抗率が1×10Ω・cm以上1×1014Ω・cm未満の場合に大きな力となる。
図6に示すように、ジョンセンラーベック力は接触部の静電吸着力であるため、電気抵抗としては、プーリ21、22とベルト23との接触部と、誘電体バルク部とに分けて考えることができる。駆動プーリ21の金属部21aとベルト23との間に誘電体バルク部B1及び接触部S1を考え、従動プーリ22の金属部22aとベルト23との間に誘電体バルク部B2及び接触部S2を考える。接触部S1、S2、誘電体バルク部B1、B2は各々、抵抗成分とコンデンサ成分の並列接続で表すことができる。
まず、駆動伝達装置50において必要な伝達可能駆動力が2.5kgfであるとした場合を例として挙げ、電圧印加部24よりV=850Vの電圧を印加した場合に駆動プーリ21及び従動プーリ22にかかる電圧について考察する。
図6に示すように、プーリ21、22とベルト23との間の電気抵抗は、接触部Sにおける接触抵抗と誘電体バルク部Bの抵抗とに分けて考えることができる。駆動プーリ21の金属部21aとベルト23との間の電位差をV、従動プーリ22の金属部22aとベルト23との間の電位差をVと記す。電位差V、Vは下記数式1、2で表される。

ここで、Rs1は誘電体層21dとベルト23との間の(接触部S1の)接触抵抗、Rb1は誘電体層21dの(誘電体バルク部B1の)バルク抵抗である。Rs2は誘電体層22dとベルト23との間の(接触部S2の)接触抵抗、Rb2は誘電体層22dの(誘電体バルク部B2の)バルク抵抗である。
ジョンセンラーベック力を発生させる電圧は、接触部S1、S2に働く電圧であり、これらの電圧はそれぞれ接触部S1、S2の接触抵抗Rs1、s2と誘電体バルク部B1、B2のバルク抵抗Rb1、Rb2の分圧によって求まる。接触部S1、S2に働く電圧に応じて、接触部S1、S2のコンデンサ成分に電界によってジョンセンラーベック力が生じる。
電位差Vと電位差Vとの比は、駆動プーリ21及びベルト23間の接触抵抗とバルク抵抗との合成抵抗(Rs1+Rb1)と、従動プーリ22及びベルト23間の接触抵抗とバルク抵抗との合成抵抗(Rs2+Rb2)との比で決まる。本実施の形態では、駆動プーリ21、従動プーリ22の誘電体層21d、22dの材料が同じで厚さも等しいとしたため、電位差V、Vは、駆動プーリ21、従動プーリ22とベルト23との接触面積で決まることになる。
プーリ21、22とベルト23との接触面積について、従動プーリ22を例として説明する。従動プーリ22とベルト23との接触面積は、従動プーリ22とベルト23との接触幅とベルト巻き付き長さとによって決まる。ベルト巻き付き長さは、従動プーリ22の半径rと巻き付き角度θによって求めることができる。従動プーリ22とベルト23の接触幅について述べる。
従動プーリ22の金属部22aとベルト23との間に電圧を印加すると、金属部22aとベルト23との間にある誘電体層22dに微小な電流が流れる。このとき誘電体層22dを流れる微小な電流は、誘電体層22d内で広がることなく金属部22aと同じ幅のままベルト23まで流れる。
このことより、電気的に影響のある従動プーリ22とベルト23との実質的な接触幅は、金属部22aとベルト23のうち狭い方、ここでは金属部22aの幅と同じであると言える。すなわち、従動プーリ22の金属部22aとベルト23との対向幅が実質的な接触幅となる。
図3に示すように、従動プーリ22の金属部22aの幅は2mmであって、ベルト23の幅10mmに比べ細い。従って、従動プーリ22とベルト23との実質的な接触面積は、金属部22aの幅2mmに、従動プーリ22の巻き付き長さ146.6mmを乗じた値となり、293.2mmとなる。
駆動プーリ21に関しても同様となる。駆動プーリ21の金属部21aの幅は12mmでベルト23の幅は10mmであるので、電気的に影響のある駆動プーリ21とベルト23との実質的な接触幅は、ベルト23の幅と同じ10mmである。従って、駆動プーリ21とベルト23との実質的な接触面積は、ベルトの幅10mmに、駆動プーリ21の巻き付き長さ26.2mmを乗じた値となり、262mmとなる。
駆動プーリ21、従動プーリ22とベルト23との接触面積の違いが接触抵抗の差となる。接触抵抗の値はおおよそ接触面積に反比例する。直列に接続された部材の抵抗値より駆動プーリ21及びベルト23間、従動プーリ22及びベルト23間にかかる電圧が決まる。電圧印加部24から850Vの電圧を印加すると、おおよそ駆動プーリ21にはVとして450V、従動プーリ22にはVとして400Vの電圧がかかることとなる。
本実施の形態では、従動プーリ22の金属部22aの幅を駆動プーリ21の金属部21aの幅より小さくすることで、駆動プーリ21と従動プーリ22とにかかる電圧比を変え、下記数式3が成立するようにしている。
[数3]
×V>L×V
ここで、駆動プーリ21及び従動プーリ22のうちベルト巻き付き長さが短い方を第1のプーリ、長い方を第2のプーリと呼称する。第1のプーリ(ここでは駆動プーリ21)へのベルト巻き付き長さをL、第2のプーリ(ここでは従動プーリ22)へのベルト巻き付き長さをLと記す。本実施の形態では、L=26.2mm、L=146.6mm、V=450V、V=400Vであるから、数式3が成立している。
これに対し、仮に本発明による工夫を反映させないで、従動プーリ22の金属部22aの幅を駆動プーリ21の金属部22aと同じく12mmとした場合について述べる。この場合、ベルト23との対向幅は共に10mmとなる。
この設定では、従動プーリ22側の駆動伝達力が小さくなるので、従動プーリ22側の伝達可能駆動力が2.5kgfとなるような印加電圧を設定する。従動プーリ22に約175Vの電圧を印加すると、従動プーリ22側で2.5kgfの駆動力が確保できる。このとき、駆動プーリ21には約1030Vの電圧がかかることになる。
このとき、L=26.2mm、L=146.6mm、V=1030V、V=175Vであるから、数式3は成立せず、L×VがL×Vにほぼ等しくなって、下記数式4が成立する。
[数4]
×V≒L×V
数式4がほぼ成立する状態であると、ベルト巻き付き長さの短い駆動プーリ21で生じるジュール熱によって駆動プーリ21が過剰に発熱することになる。しかし、本実施の形態のように数式3が成立するように構成することで、必要な伝達可能駆動力を確保した場合の駆動プーリ21にかかる電圧を低くでき、駆動プーリ21での過剰な発熱が抑制される。
駆動プーリ21に450V、従動プーリ22に400Vの電圧がかかると、単位面積当たり、駆動プーリ21に約300kPa、従動プーリ22に約170kPaの静電吸着力(ジョンセンラーベック力)が発生することが実測により確認されている。
図7に、実際に作製したプーリとベルトで測定したプーリにかかる電圧と発生するジョンセンラーベック力との関係の一例を示す。図7に示されるように、プーリにかかる電圧を大きくすると、ジョンセンラーベック力が大きくなることが実験的にも確認されている。
一般に、ベルトによって動力伝達を行う場合、プーリの入口と出口で張力が変化することによって動力が伝達されるため、駆動力の定義としては、入口と出口でのベルト張力の差のことを指し、伝達される駆動力はこの張力差に等しい。発生可能な張力差は、プーリとベルト間に発生し得る最大の摩擦力に依存する。一般に、静電吸着力を用いないベルト駆動伝達では、伝達可能な駆動力Fはオイラーの公式より下記数式5で表される。

ここでベルトに張力を与えるテンションをTとする。ベルトのプーリへの巻き付き角度をθ、ベルト及びプーリ間の摩擦係数をμとする。
さらに、単位面積あたりの静電吸着力をP、プーリの半径をr、プーリ電極とベルトの対向幅(以下、電極対向幅とも呼称する)をbとすると、静電吸着力Pが加わった場合の伝達可能な駆動力Fは、下記数式6で表される。

つまり、静電吸着力Pが加わったことによる伝達可能な駆動力の増分ΔFは駆動力Fと駆動力Fとの差分であり、下記数式7で表される。

駆動力F、駆動力F、増分ΔFについては、駆動プーリ21、従動プーリ22のそれぞれに関して数式5〜7を用い、各々のプーリ半径r、電極対向幅b、摩擦係数μ、巻き付き角度θを代入して算出できる。
本実施の形態では、駆動伝達装置50においてベルト23に与えられるテンションTは一例として1kgfとする。このテンションTによって発生する駆動力は、駆動プーリ21で0.3kgf、従動プーリ22で1.1kgfとなる。
駆動プーリ21には単位面積当たり300kPaの静電吸着力が発生しており、静電吸着力によって発生する駆動力は2.2kgfとなる。また、従動プーリ22には単位面積当たり170kPaの静電吸着力が発生しており、静電吸着力によって発生する駆動力は1.4kgfとなる。
テンションTによって発生する駆動力と静電吸着力によって発生する駆動力の合計が、各プーリにおける伝達可能駆動力となる。駆動プーリ21の伝達可能駆動力は、0.3+2.2=2.5kgfである。従動プーリ22の伝達可能駆動力は、1.1+1.4=2.5kgfである。よって、駆動プーリ21、従動プーリ22における伝達可能駆動力がほぼ等しく、2.5kgf未満の負荷においていずれにも滑りは発生しない。
本実施の形態においては、電圧印加部24から上記した直列回路に850Vの電圧を印加すると、約0.12mAの電流が駆動プーリ21、従動プーリ22に等しく流れる。発熱量は、各プーリ21、22にかかる電圧と流れる電流とによって求まる。駆動プーリ21には450Vの電圧がかかるので、発熱量は約55mWとなる。従動プーリ22には400Vがかかるので、発熱量は約45mWとなる。従って、駆動伝達装置50の全体の発熱量は約100mWとなる。
一方、比較のために、本発明による工夫を適用せず、従動プーリ22の金属部22aの幅を駆動プーリ21と同じく12mmとした場合を述べる。この構成では、駆動プーリ21に約1030V、従動プーリ22に約175Vの電圧がそれぞれかかる。そして、このときの発熱量は、駆動プーリ21では約270mW、従動プーリ22では約50mWとなる。従って、駆動伝達装置50の全体の発熱量は約320mWとなる。
このように本実施の形態では、従動プーリ22の金属部22aの幅を2mmと幅狭にしたことで、全体の発熱量を約320mWから100mWに大幅に削減することができており、発熱量の抑制効果は明らかである。
本実施の形態によれば、数式3が成立するようにした。すなわち、巻き付き長さが長い方の従動プーリ22とベルト23との間の電位差に従動プーリ22へのベルト巻き付き長さを乗じた値を、駆動プーリ21とベルト23との間の電位差に駆動プーリ21へのベルト巻き付き長さを乗じた値よりも大きくした。これにより、伝達可能駆動力を確保しつつ、巻き付き長さが短い方の駆動プーリ21にかかる電圧を低くし、発熱量を削減することができた。よって、プーリ間でベルトの巻き付き長さの違いがあっても、振動や騒音の低減とプーリとベルトとの滑りの防止を図りつつプーリとベルトと間の発熱を低く抑えることができる。
ひいては、過剰な発熱によるベルト23、プーリ21、22の形状変化や劣化、機内昇温を抑制でき、また、発熱による抵抗率変化や形状変化による接触状態の変化を抑えることができる。このことから、静電力の安定化が図られ、安定した駆動力伝達ができる。消費電力の削減にも寄与する。
なお、本実施の形態では、数式3を成立させるために、従動プーリ22とベルト23との単位長さ当たりの接触面積を小さくしている。しかしこれとは逆に、駆動プーリ21とベルト23との単位長さ当たりの接触面積を大きくすることでも、同様の発熱量の抑制効果を得ることができる。例えば、金属部22aの幅を小さくする代わりに、駆動プーリ21の金属部21aの幅を大きくする構成でも良い。
なお、本実施の形態では誘電体層はプーリ21、22に設けたが、代わりに、ベルト23のうちプーリ21、22の外周面に対向する側の面に設けてもよいし、プーリ21、22とベルト23との双方に設けてもよい。従って、ベルト23がプーリ21、22に巻回される領域において、ベルト23の導電部(金属層等)とプーリ21、22の導電部との間に誘電体層が介在するようにすればよい。なお、プーリが3以上になる場合、ベルト23の環状形状の外側に配置されるプーリが存在する場合もある。従って、ベルト23の環状形状の外側に誘電体層が設けられる構成も除外されない。
なお、ベルト23、駆動プーリ21、従動プーリ22については、電気的接続が阻害されない限り、各々の一部に導電性を有しない部分(樹脂部等)が存在していてもよい。
なお、本実施の形態では従動プーリ22を接地したが、従動プーリ22に電圧を印加して駆動プーリ21を接地する構成としてもよい。
ところで、ベルト23とプーリとのベルト巻き付きの単位長さ当たりの接触面積を変更する方法は、プーリの電極幅(金属部22a等)の変更に限るものでない。他の方法として、プーリの誘電体層幅を小さくすることでも可能である。また、幅方向に限らず、接触面にジグザグ等の各種パターンを形成することによって接触面積を変更することも可能である。また、図8に変形例を示すように、プーリ形状をクラウン形状等にして接触面に対して高さ方向の違いを施す構成を採用してもよい。
図8は、変形例の従動プーリ22の断面図である。従動プーリ22において、金属部22a及び誘電体層22dを共に幅方向に湾曲させて凸形状とする。すなわち、従動プーリ22の支持軸に平行な断面視において、従動プーリ22の外周部が丸みを帯びた形状となっている。これにより、電極として機能する金属部22aがベルト23と対向する実質的な接触面積が小さくなる。
また、金属部のパターンを変更し、櫛歯構造な等のパターンを使用してもよい。さらに他の方法として、ベルト23に接するプーリの外周面を粗くすることによって接触面積を小さくすることも可能である。ベルト23に接するプーリの表面粗さの変更方法としては、旋盤を用いて表面を削る方法や、遊離砥粒を分散させた研磨材によって表面を研磨するラッピング研磨や、研磨剤を吹き付けるサンドブラストなどが考えられる。
なお、誘電体層を、ベルト23とプーリとが接触する面に設けた場合は次のようにする。すなわち、駆動プーリ21がベルト23と接触する接触面積が、従動プーリ22がベルト23と接触する接触面積よりも小さくなるように、駆動プーリ21、及び、従動プーリの電極(金属部)の形状を変更すればよい。
(第2の実施の形態)
第1の実施形態においては、プーリとベルトとの間の電気的な抵抗値のうち接触抵抗(Rs1またはRs2)の値を変更する構成を挙げた。本発明の第2の実施の形態では、バルク抵抗を変更する例を示す。
第2の実施の形態では、数式3が成立するようにするために、体積抵抗率を変える。
まず、従動プーリ22の誘電体層22dの体積抵抗率を変えることで、金属部22aの幅を変えるのと同様の効果を得る方法を説明する。
本実施の形態では、従動プーリ22の電極幅(金属部22aの幅)を10mmとする。従動プーリ22とベルト23との電極対向幅bは駆動プーリ21と同じ10mmとなる。また、誘電体層22dの体積抵抗率を、第1の実施の形態における1×1011Ω・cmから1.8×1011Ω・cmへと変更する。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。この構成で、電圧印加部24より約700Vの電圧を印加すると、駆動プーリ21にV=約500V、従動プーリ22にV=約200Vの電圧がかかる。
すなわち、誘電体層22dの体積抵抗率を誘電体層21dの体積抵抗率より大きくすることで、駆動プーリ21と従動プーリ22にかかる電圧比を変え、数式3が成立するようにしている。
駆動プーリ21に500Vの電圧がかかると、静電吸着力によって発生する駆動力は2.2kgfとなる。これと、ベルト23に張力を与えるテンションTによって発生する駆動力0.3kgfとを合わせると、伝達可能駆動力は2.5kgfとなる。一方、従動プーリ22に200Vの電圧がかかると、静電吸着力によって発生する駆動力は1.4kgfとなる。これと、ベルト23に張力を与えるテンションTによって発生する駆動力1.1kgfとを合わせると、伝達可能駆動力は2.5kgfとなる。よって、この構成では、2.5kgf以下の負荷において滑りが発生しない。
また、電圧印加部24から700Vの電圧が印加されると、約0.12mAの電流が駆動プーリ21及び従動プーリ22に流れる。それにより、駆動プーリ21、従動プーリ22の発熱量は、約60mW、約20mWとなる。駆動伝達装置50の全体の発熱量は約80mWとなる。
一方、比較のために、本発明による工夫を反映させないで、誘電体層22dの体積抵抗率と誘電体層21dの体積抵抗率が等しい場合について述べる。ベルト23との電極対向幅bは共に10mmとする。この場合に、伝達可能駆動力を2.5kgfとするためには、駆動プーリ21には約1030Vの電圧、従動プーリ22には約175Vの電圧が必要となる。すると、数式3は成立せず、数式4が成立することになる。またこの構成においては、駆動プーリ21、従動プーリ22の発熱量はそれぞれ、約270mW、約50mWとなり、駆動伝達装置50の全体の発熱量は約320mWとなる。
このように本実施の形態では、誘電体層22dの体積抵抗率を1.8×1011Ω・cmとしたことで、全体の発熱量を約320mWから80mWに大幅に削減することができており、発熱量の抑制効果は明らかである。
本実施の形態によれば、プーリ間でベルトの巻き付き長さの違いがあっても、振動や騒音の低減とプーリとベルトとの滑りの防止を図りつつプーリとベルトとの間の発熱を低く抑えることに関し、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
(第3の実施の形態)
図9は、本発明の第3の実施の形態に係る駆動伝達装置の斜視図である。図10は、図9のC−C線に沿う断面図である。図11は、駆動伝達装置50の電気的性質を表す等価回路を示す図である。
第3の実施の形態では、第1の実施の形態において構成される直列回路において、駆動プーリ21に対して並列に接続される抵抗素子である並列抵抗25を追加する。また、従動プーリ22の構成が第1の実施の形態とは異なる。その他の構成は第1の実施の形態と同等である。
従動プーリ22は、図10に示すように金属部22aを円筒形状に形成したもので、金属部22aの、ベルト23に接する側(外周面)に誘電体層22dを有する。2つの樹脂部22b、22cは設けられず、金属部22aの幅は約12mmである。従動プーリ22の半径r、幅、誘電体層22dの体積抵抗率は第1の実施の形態のものと同じである。駆動プーリ21、ベルト23、巻き付き角度θ、θについては第1の実施の形態のものと同じである。
並列抵抗25の抵抗値は約3.3MΩである。図9、図10に示すように、並列抵抗25の一端が導電性ブラシ28を介して駆動プーリ21の金属部21aに接続されると共に、並列抵抗25の他端が導電性ブラシ29を介してベルト23に接続されている。
本実施の形態では、電力の一部を並列抵抗25で消費させることで、駆動プーリ21及び従動プーリ22での発熱量を抑えている。並列抵抗25は発熱するものの、並列抵抗25を、ベルト23やプーリ21、22から離間配置し、それらの形状、機内昇温、材料特性等に大きな影響を与えないようにしている。
駆動伝達装置50において必要な伝達可能駆動力が2.5kgfであるとした場合を例として説明する。
駆動プーリ21に対して並列抵抗25を並列に設けることで、駆動プーリ21にかかる電圧を小さくしている。図11に示すように、並列抵抗25は、直列に接続された駆動プーリ21とベルト23との間の接触部S1の接触抵抗Rs1及び誘電体バルク部B1のバルク抵抗Rb1に対して並列に接続される。並列抵抗25により、駆動プーリ21の金属部21aとベルト23との間の電気抵抗が小さくなり、駆動プーリ21にかかる電圧が小さくなる。
接触抵抗Rs1とバルク抵抗Rb1の合成抵抗は約1.8MΩ、接触抵抗Rs2とバルク抵抗Rb2の合成抵抗は約0.65MΩである。約3.3MΩの並列抵抗25が駆動プーリ21の金属部21aとベルト23とに接続された状態で、電圧印加部24からV=650Vの電圧を印加すると、駆動プーリ21、従動プーリ22のそれぞれに450V、200Vの電圧がかかる。
このように並列抵抗25を設けることで、駆動プーリ21と従動プーリ22とにかかる電圧比を変え、数式3が成立するようにしている。
駆動プーリ21に450V、従動プーリ22に200Vの電圧がかかると、駆動プーリ21、従動プーリ22にそれぞれ単位面積当たり約300kPa、約35kPaの静電吸着力(ジョンセンラーベック力)が発生する。この場合、駆動プーリ21において静電吸着力によって発生する駆動力は2.2kgfとなる。また、従動プーリ22において静電吸着力によって発生する駆動力は1.4kgfとなる。
第1の実施の形態で説明したように、ベルト23へのテンションTによって発生する駆動力は、駆動プーリ21で0.3kgf、従動プーリ22で1.1kgfとなる。従って、駆動プーリ21における伝達可能駆動力は、0.3+2.2=2.5kgf、従動プーリ22における伝達可能駆動力は、1.1+1.4=2.5kgfである。よって、駆動プーリ21、従動プーリ22における伝達可能駆動力がほぼ等しくなり、2.5kgf以下の負荷において滑りは発生しない。
また電流については、駆動プーリ21には約0.12mA、従動プーリ22には約0.24mAの電流が流れる。発熱量は、各プーリ21、22にかかる電圧と流れる電流によって求まる。よって、駆動プーリ21、従動プーリ22の発熱量は、それぞれ約60mW、約50mWとなり、駆動伝達装置50の全体の発熱量は約110mWとなる。
一方、比較のために、本発明による工夫を適用せず、並列抵抗25を設けない場合について述べる。この場合において、この場合に、伝達可能駆動力を2.5kgfとするためには、駆動プーリ21には約1030Vの電圧、従動プーリ22には約175Vの電圧が必要となる。すると、数式3は成立せず、数式4が成立することになる。またこの構成においては、駆動プーリ21、従動プーリ22の発熱量はそれぞれ、約270mW、約50mWとなり、駆動伝達装置50の全体の発熱量は約320mWとなる。
このように本実施の形態では、並列抵抗25を設けたことで、全体の発熱量を約320mWから約110mWに大幅に削減することができており、発熱量の抑制効果は明らかである。
本実施の形態によれば、プーリ間でベルトの巻き付き長さの違いがあっても、振動や騒音の低減とプーリとベルトとの滑りの防止を図りつつプーリとベルトとの間の発熱を低く抑えることに関し、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
特に、駆動プーリ21の誘電体層21dと並列に並列抵抗25を接続するだけで駆動プーリ21の発熱量を抑えることができる。そのため、第1の実施の形態における従動プーリ22のように、樹脂部22b、22cを設ける必要が無く、従動プーリ22の構造が単純で済む。また、駆動プーリ21と従動プーリ22とで同じ仕様の誘電体層を採用することができる。
なお、第1〜第3の実施の形態において、駆動プーリ21と従動プーリ22の組み合わせについて適用可能な他の構成も各種考えられる。例えば、第1〜第3の実施の形態では、ベルト巻き付き長さが駆動プーリ21よりも従動プーリ22において長い構成を例示した。しかしこれとは逆の場合には、工夫を施す側を逆にすればよい。この場合、数式3におけるL、V、L、Vに代入される値は、駆動プーリ21と従動プーリ22とで逆になる。
例えば、ベルト巻き付き長さが長い方のプーリが駆動プーリ21である場合は、金属部21aを幅狭にするか、あるいは誘電体層21dの体積抵抗率または膜厚tを大きくすればよい。それによって、駆動プーリ21の金属部21aとベルト23との間の接触抵抗Rs1やバルク抵抗Rb1を大きくすればよい。あるいは、並列抵抗25に相当する抵抗を従動プーリ22に対して並列に設けてもよい。
このように、ベルト巻き付き長さが、従動プーリよりも駆動プーリの方が長い構成としては、駆動プーリの径が従動プーリの径より大きい増速系や、張架ローラや張架部材の追加によりベルト巻き付き角を変化させた系が考えられる。
(第4の実施の形態)
第1〜第3の実施の形態では、従動プーリが1つの構成であったが、従動プーリは2以上でもよい。本発明の第4の実施の形態では、従動プーリを2つとした構成を例示する。
図12は、第4の実施の形態の駆動伝達装置の斜視図である。図13は、駆動伝達装置50の電気的性質を表す等価回路を示す図である。図12、図13で示す例は、第1の実施の形態の構成を基本として、1つの駆動プーリ21で2つの従動プーリを駆動する形態に展開したものである。なお、従動プーリが3つ以上でも良く、またベルトと駆動プーリ、従動プーリとの張架方法などはどのような方法でも良い。
図12に示すように、駆動プーリ21と第1の従動プーリ26と第2の従動プーリ27とを備え、これらに1本のベルト23が巻回されている。ベルト23と駆動プーリ21の構成は第1の実施の形態のものと同様である。第1の従動プーリ26と第2の従動プーリ27の金属部は、いずれも幅が約1mmで、それぞれ感光ドラム1Y、1Mに接続されている。
すなわち、従動プーリ26、27の金属部の幅は、第1の実施の形態における従動プーリ22の金属部22a(図3)の幅である2mmに対して小さくなっている。その代わりに、2つの樹脂部22b、22cに相当する樹脂部の幅が大きくなっていて、従動プーリ26、27の全体の幅は従動プーリ22と同じとなっている。従動プーリ26、27の誘電体層の構成や形状は従動プーリ22の誘電体層22dと同じである。従動プーリ26、27の構成は互いに同じでベルト巻き付き長さも共通である。その他の構成は第1の実施の形態における従動プーリ22と同様である。
モータ20により駆動プーリ21が回転すると、ベルト23を介して、第1の従動プーリ26と第2の従動プーリ27とに駆動力が伝達され、感光ドラム1Y、1Mが回転する。
等価回路については、図13に示すように、第1の従動プーリ26の金属部及び誘電体層と第2の従動プーリ27の金属部及び誘電体層とを並列に接続した構成となっている。第1の従動プーリ26及び第2の従動プーリ27の金属部の幅をいずれも駆動プーリ21の金属部22aの幅より小さくすることで、各プーリ21、26、27の伝達可能駆動力を等しくし、駆動伝達装置50の発熱量を抑制している。
本実施の形態によれば、従動プーリが複数であっても、振動や騒音の低減とプーリとベルトとの滑りの防止を図りつつプーリとベルトとの間の発熱を低く抑えることに関し、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
なお、従動プーリを複数にする構成は、第2、第3の実施の形態にも適用可能である。いずれの場合にも、上記数式3を成立させるために、第1の従動プーリ26及び第2の従動プーリ27の抵抗を考える際には、両者の並列接続による合成抵抗で考えればよい。
すなわち、図13に示すように、第1の従動プーリ26とベルト23との間に抵抗(Rs2+Rb2)を考え、第2の従動プーリ27とベルト23との間に抵抗(Rs3+Rb3)を考える。そして、並列接続された抵抗(Rs2+Rb2)と抵抗(Rs3+Rb3)との合成抵抗を、従動プーリの側の抵抗として扱えばよい。
なお、上記各実施の形態において、数式3を成立させる上で、伝達可能駆動力を駆動プーリ21と従動プーリ22とで一致させることが望ましい。しかし、両者が一致するほどでなくても、両者がなるべく近くなるようにし、且つ数式3が成立するようにすれば、それに応じた発熱抑制効果は得られる。
なお、上記各実施の形態において、駆動伝達装置50による回転力の伝達対象となる被駆動部と駆動源とは、複数組設けてもよく、各組に対して本発明を適用することができる。また、被駆動部と従動プーリとの連結、駆動源と駆動プーリとの連結は、直接でなく間接的であってもよい。
本発明は、画像形成装置に限られず、シート処理装置やその他の各種装置にも適用可能である。また、画像形成装置に適用する場合でも、電子写真方式に限られず、熱転写方式、インクジェット方式等の他の方式の画像形成装置にも適用可能である。例えば、インクジェット方式においては、キャリッジを駆動するためのキャリッジベルトが被駆動部となり得る。熱転写方式においては、プラテンローラが被駆動部となり得る。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
1 感光ドラム
20 モータ
21 駆動プーリ
21a、22a 金属部
21d、22d 誘電体層
22 従動プーリ
23 ベルト
24 電圧印加部
50 駆動伝達装置

Claims (7)

  1. 導電部を有し、駆動源によって回転駆動される駆動プーリと、
    導電部を有し、被駆動部に直接または間接的に連結される少なくとも1つの従動プーリと、
    導電部を有し、前記駆動プーリ及び前記従動プーリに巻回されるベルトとを有し、
    前記駆動源の回転力が、前記駆動プーリ、前記ベルト及び前記従動プーリを介して前記被駆動部に伝達される駆動伝達装置であって、
    前記駆動プーリ及び前記従動プーリに誘電体層が設けられるか、前記ベルトに誘電体層が設けられるか、または前記駆動プーリ及び前記従動プーリと前記ベルトとの双方に誘電体層が設けられ、前記設けられた誘電体層が、前記ベルトが前記駆動プーリに巻回される領域において前記ベルトの前記導電部と前記駆動プーリの前記導電部との間に介在すると共に、前記ベルトが前記従動プーリに巻回される領域において前記ベルトの前記導電部と前記従動プーリの前記導電部との間に介在し、
    前記駆動プーリの前記導電部と前記ベルトの前記導電部と前記従動プーリの前記導電部とがこの順で電気的に直列に接続され、
    前記駆動プーリの前記導電部と前記従動プーリの前記導電部との間に電位差を与えることで、前記駆動プーリの前記導電部と前記ベルトの前記導電部とを静電的に吸着させると共に、前記ベルトの前記導電部と前記従動プーリの前記導電部とを静電的に吸着させる電圧印加手段を有し、
    前記駆動プーリと前記従動プーリとは前記ベルトの巻き付き長さが異なっていて、前記駆動プーリ及び前記従動プーリには、前記ベルトの巻き付き長さが短い方の第1のプーリと前記ベルトの巻き付き長さが長い方の第2のプーリとが存在し、
    前記第2のプーリの前記導電部と前記ベルトの前記導電部との間の電位差に前記第2のプーリへの前記ベルトの巻き付き長さを乗じた値を、前記第1のプーリの前記導電部と前記ベルトの前記導電部との間の電位差に前記第1のプーリへの前記ベルトの巻き付き長さを乗じた値よりも大きくすることを特徴とする駆動伝達装置。
  2. 前記第2のプーリへの前記ベルトの巻き付き長さに前記第2のプーリの前記導電部と前記ベルトの前記導電部との間の電気的な接触抵抗の値を乗じた値は、前記第1のプーリへの前記ベルトの巻き付き長さに前記第1のプーリの前記導電部と前記ベルトの前記導電部との間の電気的な接触抵抗の値を乗じた値より大きいことを特徴とする請求項1に記載の駆動伝達装置。
  3. 前記第2のプーリと前記ベルトとの、巻き付きの単位長さ当たりの接触面積は、前記第1のプーリと前記ベルトとの、巻き付きの単位長さ当たりの接触面積より小さいことを特徴とする請求項2に記載の駆動伝達装置。
  4. 前記誘電体層は、前記第1のプーリと前記第2のプーリとに設けられ、前記第2のプーリに設けられた前記誘電体層の体積抵抗率は、前記第1のプーリに設けられた前記誘電体層の体積抵抗率より大きいことを特徴とする請求項1に記載の駆動伝達装置。
  5. 抵抗素子を有し、前記抵抗素子の一端が前記第1のプーリの前記導電部に電気的に接続されると共に、前記抵抗素子の他端が前記ベルトの前記導電部に電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載の駆動伝達装置。
  6. 前記誘電体層の体積抵抗率は1×10Ω・cm以上1×1014Ω・cm未満であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の駆動伝達装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の駆動伝達装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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