JP2015189856A - ケイ素含有組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、これらの文献に記載の組成物は、保存安定性が満足のいくものではなかった。
SiX4 (1−1)
R1SiX3 (1−2)
R2SiX3 (1−3)
R3R4SiX2 (1−4)
R5SiX3 (1−5)
(式中、R1は、炭素原子数2〜6のアルケニル基又は水素であり、R2は、炭素原子数1〜6のアルキル基であり、R3及びR4は、それぞれ独立に炭素原子数1〜6のアルキル基又は炭素原子数1〜6のアルキル基で置換されているか或いは無置換のフェニル基であり、R2、R3及びR4のうち少なくとも1つはメチル基であり、R5は、炭素原子数1〜6のアルキル基で置換されているか或いは無置換のフェニル基であり、Xは、水酸基、炭素原子数1〜6のアルコキシ基又はハロゲン原子である。)
尚、上記(SiO4/2)には(SiX’O3/2)及び(SiX’2O2/2)を含むものとし、(R1SiO3/2)には(R1SiX’O2/2)も含むものとし、上記(R2SiO3/2)には(R2SiX’O2/2)も含むものとし、上記(R5SiO3/2)には(R5SiX’O2/2)も含むものとする。X’は、上記オルガノシランそれぞれに含まれていたXと同じであるか、OH基を表す。
ては、ビニル基、2−プロペニル基、3−ブテニル基等が挙げられる。Rlは、ビニル基
であることが好ましい。
上記一般式(1−3)において、R2で表される炭素原子数1〜6のアルキル基は、直鎖、分岐、環状の何れでもよく、具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル、イソプロピル基、ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、イソブチル基、アミル基、イソアミル基、t−アミル基、へキシル基、シクロへキシル基等が挙げられる。R2は、メチル基であることが好ましい。
上記一般式(1−5)において、R5で表されるフェニル基を置換してもよい炭素原子数1〜6のアルキル基としては、上記R2で表されるものとして挙げたものと同様のものが挙げられる。R5は、置換されていないフェニル基であることが好ましい。
上記多価カルボン酸としては、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、2−メチルコハク酸、2−メチルアジピン酸、ヒドロキシエチルマロン酸、ドデカンジオン酸、ダイマー酸、水添ダイマー酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、シクロペンタンジカルボン酸、4,4’−ジシクロヘキシルジカルボン酸、ひまし油脂肪酸、粘液酸、デヒドロ粘液酸等の脂肪族多価カルボン酸;イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸、ドデセニルコハク酸、ノルボルネン−5,6−ジカルボン酸、メコン酸等の不飽和脂肪族多価カルボン酸;フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、メチルハイミック酸、ビフェニル−2,2’−ジカルボン酸、ベンゼン−1,2,3−トリカルボン酸、ベンゼン−1,3,5−トリカルボン酸、ベンゼン−1,2,3,4−テトラカルボン酸、ベンゼン−1,2,3,5−テトラカルボン酸、ベンゼン−1,2,4,5−テトラカルボン酸、ベンゼンヘキサカルボン酸、ジフェニルエーテル−4,4−ジカルボン酸、2,2’−3,3’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、3,3’−4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、ヘキサヒドロフタル酸、メチルテトラヒドロフタル酸、テトラヒドロフタル酸、ナジック酸、メチルナジック酸、アリルナジック酸、トリアルキルテトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸、2,2−ビスフタル酸ヘキサフルオロイソプロピリデン、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、アントラセンジカルボン酸、インドール−2,3−ジカルボン酸、2,3−ピラジンジカルボン酸等の芳香族多価カルボン酸等が挙げられ、中でも、芳香族多価カルボン酸又は脂肪族多価カルボン酸が溶媒への溶解性の点から好ましい。
冷却管及び撹拌装置を付けた100ml四つ口フラスコに、フェニルトリメトキシシラン0.071mol、メチルトリメトキシシラン0.141mol、テトラエトキシシラン0.071mol及びプロピレングリコール−1−モノメチルエーテル−2−アセテート(PGMEA)0.79gを入れ、撹拌しながら0.5%水酸化カリウム水溶液0.25gを30分かけて滴下し、60℃で3時間脱水重合反応した。PGMEA溶液として重量平均分子量4054の高分子量化合物1を60g得た(固形分30%)。
冷却管及び撹拌装置を付けた100ml四つ口フラスコに、フェニルトリメトキシシラン0.071mol、メチルトリメトキシシラン0.141mol、テトラエトキシシラン0.071mol及びPGMEA0.79gを入れ、撹拌しながら0.5%塩酸水溶液0.25gを30分かけて滴下し、60℃で3時間脱水重合反応した。PGMEA溶液として重量平均分子量5630の高分子量化合物2を60g得た(固形分30%)。
下記の[表1]〜[表4]に示す配合で各成分を十分に混合して、各々実施組成物1〜26、比較組成物1〜2を得た。
化合物(1)−1:高分子量化合物1
化合物(1)−2:高分子量化合物2
化合物(2)−1:シュウ酸(pKa=1.27)
化合物(2)−2:クエン酸(pKa=2.87)
化合物(2)−3:フタル酸(pKa=2.94)
化合物(2)−4:安息香酸(pKa=4.21)
化合物(2)−5:p−ヒドロキシ安息香酸(pKa=4.57)
化合物(2)−6:サリチル酸(pKa=2.97)
化合物(2)−7:プロトカテク酸(pKa=4.45)
化合物(2’)−1:p−トルエンスルホン酸(pKa=−2.8)
化合物(2’)−2:カテコール(pKa=9.5)
(保存安定性)
実施組成物及び比較組成物を、4℃で1週間保管し、下記式により高分子量化合物(1)の分子量の変化率の絶対値を求めて保存安定性評価とした。尚、分子量の変化率が小さいほど、保存安定性が高い。
(保存安定性)=|(保管後の分子量)−(初期の分子量)|/(初期の分子量)*100
Claims (4)
- 下記一般式(1−1)〜(1−5)で表されるシラン化合物を加水分解縮合して得られる高分子量化合物(1)、及びヒドロキシ酸又は多価カルボン酸(2)を含有するケイ素含有組成物。
SiX4 (1−1)
R1SiX3 (1−2)
R2SiX3 (1−3)
R3R4SiX2 (1−4)
R5SiX3 (1−5)
(式中、R1は、炭素原子数2〜6のアルケニル基又は水素であり、R2は、炭素原子数1〜6のアルキル基であり、R3及びR4は、それぞれ独立に炭素原子数1〜6のアルキル基又は炭素原子数1〜6のアルキル基で置換されているか或いは無置換のフェニル基であり、R2、R3及びR4のうち少なくとも1つはメチル基であり、R5は、炭素原子数1〜6のアルキル基で置換されているか或いは無置換のフェニル基であり、Xは、水酸基、炭素原子数1〜6のアルコキシ基又はハロゲン原子である。) - 上記ヒドロキシ酸又は多価カルボン酸(2)において、多価カルボン酸が芳香族多価カルボン酸又は脂肪族多価カルボン酸であることを特徴とするケイ素含有組成物。
- 上記ヒドロキシ酸又は多価カルボン酸(2)のpKaが2〜4であることを特徴とする請求項1又は2に記載のケイ素含有組成物。
- 上記ヒドロキシ酸又は多価カルボン酸(2)が、フタル酸、サリチル酸、フマル酸、マロン酸、クエン酸又は酒石酸から選択されることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のケイ素含有組成物。
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2014
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