JP2015189013A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】清掃部材を動かさずに、液体吐出ヘッドの側面に付着した液体を除去することが可能な、液体吐出装置を提供すること。
【解決手段】プリンタ1は、インクジェットヘッド3と、インクジェットヘッド3のインク吐出面に付着したインクを拭き取るワイパー25と、を備えている。ワイパー25は、インクジェットヘッド3に対して相対移動することによってインク吐出面を拭き取る。さらに、プリンタ1は、インクを吸収可能な材料で形成された清掃部32を有する。清掃部32は、インクジェットヘッド3の走査方向における移動範囲の端位置に設けられ、インクジェットヘッド3の走査方向における移動によって、このインクジェットヘッド3の側面に接触する。この清掃部32により、ワイパー25の拭き取りによってインクジェットヘッド3の側面に付着したインクが除去される。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体を吐出する液体吐出装置に関する。
液体を吐出する液体吐出ヘッドを備えた液体吐出装置において、液体吐出ヘッドの複数のノズルが配置されている液体吐出面に、液体が付着したまま残っていると、各ノズルからの液体吐出の妨げとなって、吐出不良を生じさせるなどの不具合が生じる。そこで、一般的な液体吐出装置は、液体吐出ヘッドの液体吐出面に付着した液体を拭き取るワイパーを備えている。
特許文献1には、液体吐出装置としてのインクジェットプリンタが開示されている。この特許文献1のインクジェットプリンタは、走査方向に移動しながらインクを吐出する記録ヘッドと、記録ヘッドのインク吐出面(フェイス面)に付着したインクを拭き取るワイパーを備えている。
また、この特許文献1においては、ワイパーによって記録ヘッドのインク吐出面に付着したインクを拭き取ったときに、記録ヘッドの側面に一部のインクが付着したまま固着して残ってしまうことを問題視している。そこで、特許文献1のインクジェットプリンタは、さらに、記録ヘッドの側面に付着したインクを除去するスクレイパーを備えている。このスクレイパーは、記録ヘッドのインク吐出面を覆うキャップと一体化されている。キャップの昇降に伴い、スクレイパーは、記録ヘッドの側面と僅かな隙間を空けた状態で、記録ヘッドの側面に対して上下に移動する。このスクレイパーにより、記録ヘッドの側面において一定高さ以上に堆積した増粘インクを掻き落とす。
特開2000−141677号公報
前記特許文献1において、記録ヘッドの側面に堆積した増粘インクをスクレイパーによって掻き落とすためには、スクレイパーを記録ヘッドの側面に対して移動させる必要がある。そのための構成を特別に設けるとなると、部品数が多くなって装置の構成が複雑になる。この点、特許文献1では、スクレイパーがキャップと一体化されて、キャップとともに昇降駆動される構成が開示されている。しかし、この構成では、キャップが昇降する特定のタイミングでしか、スクレイパーによる掻き取りを行うことができない。つまり、スクレイパーを単独で駆動できないため、スクレイパーによるヘッド側面の清掃タイミングが限定されてしまう。
本発明の目的は、清掃部材を動かさずに、液体吐出ヘッドの側面に付着した液体を除去することが可能な、液体吐出装置を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
第1の発明の液体吐出装置は、液体を吐出する複数のノズルが形成された液体吐出面を有する、液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドを所定の走査方向に移動させるヘッド駆動部と、前記液体吐出ヘッドの前記液体吐出面に付着した液体を拭き取るワイパーと、を備え、
前記ワイパーは、前記液体吐出ヘッドに対して相対移動することによって、前記液体吐出面を拭き取るものであり、
液体を吸収可能な材料で形成され、前記液体吐出ヘッドの前記走査方向における移動範囲内に設けられ、且つ、前記液体吐出ヘッドの前記走査方向における移動によって前記液体吐出ヘッドの側面に接触する、清掃部材を有することを特徴とするものである。
本発明では、液体吐出ヘッドの、走査方向における移動範囲内に清掃部材が設けられている。そして、液体吐出ヘッドが走査方向に移動して、清掃部材が設けられている位置に到達すると、そのときに、液体吐出ヘッドの側面に清掃部材が接触する。これにより、ワイパーによる液体吐出面の拭き取りの際に液体吐出ヘッドの側面に付着した液体が、清掃部材に吸収されて除去される。本発明では、液体吐出ヘッドを移動させることによって、清掃部材を液体吐出ヘッドの側面に接触させることができるため、清掃部材を動かす必要がなく、そのための構成が不要となる。
第2の発明の液体吐出装置は、前記第1の発明において、前記清掃部材は、前記液体吐出ヘッドの前記走査方向における移動範囲内の端位置に配置されていることを特徴とするものである。
本発明では、清掃部材が、液体吐出ヘッドの走査方向における移動範囲の端位置にあるので、液体吐出ヘッドが、前記移動範囲の中央側の位置において移動しながら液体を吐出する場合に、清掃部材が邪魔にならない。
第3の発明の液体吐出装置は、前記第2の発明において、前記ワイパーが、前記液体吐出ヘッドの前記走査方向における一方側の側面に接触した状態で、前記液体吐出ヘッドが前記走査方向における前記一方側に移動することにより、前記液体吐出ヘッドの前記液体吐出面が前記ワイパーによって拭き取られ、前記清掃部材は、前記液体吐出ヘッドの前記走査方向における前記一方側の端位置に配置され、前記液体吐出ヘッドが前記一方側の端位置に移動してきたときに、前記清掃部材が前記液体吐出ヘッドの前記一方側の側面に接触することを特徴とするものである。
本発明では、液体吐出ヘッドの一方側の側面にワイパーが接触した状態から、液体吐出ヘッドが前記一方側に移動することにより、液体吐出ヘッドの液体吐出面がワイパーで拭き取られる。その際、以前に拭き取った液体の一部がワイパーに残存している状態で、今回の拭き取りが行われると、そのワイパーに付着している液体が、液体吐出ヘッドの前記一方側の側面に付着してしまうことがある。そこで、本発明では、ワイパーによる拭き取りが終わった後に、そのまま液体吐出ヘッドを前記一方側に移動させ、前記一方側の端位置に設置されている清掃部材に、液体吐出ヘッドの前記一方側の側面を接触させる。これにより、ワイパーによる液体吐出面の拭き取りに続けて、その拭き取り時に液体が付着しうる、液体吐出ヘッドの前記一方側の側面の清掃を簡単に行うことができる。
第4の発明の液体吐出装置は、前記第2又は第3の発明において、前記液体吐出ヘッドの前記液体吐出面を覆うキャップ部材と、前記キャップ部材に接続された吸引ポンプと、前記清掃部材が配置されている前記液体吐出ヘッドの前記走査方向における移動範囲の端位置に配置されたフラッシング受け部材と、前記液体吐出ヘッド、前記ヘッド駆動部、前記ワイパー、及び、前記吸引ポンプの動作をそれぞれ制御する制御部と、をさらに備え、
前記制御部は、前記キャップ部材により前記液体吐出面が覆われた状態で前記吸引ポンプを作動させて、前記液体吐出面の前記複数のノズルから液体を排出させる、パージ処理と、前記パージ処理の後に、前記ワイパーを制御して、前記液体吐出面を拭き取らせる拭き取り処理と、前記拭き取り処理の後に、前記ヘッド駆動部を制御して、前記液体吐出ヘッドを、前記フラッシング受け部材が配置されている前記端位置に移動させる、ヘッド移動処理と、前記液体吐出ヘッドを制御して前記複数のノズルから前記フラッシング受け部材に向けて液体を吐出させる、フラッシング処理と、を実行させ、
前記ヘッド移動処理の実行によって、前記液体吐出ヘッドが前記端位置に移動したときに、前記液体吐出ヘッドの前記側面が、前記端位置に配置されている前記清掃部材に接触することを特徴とするものである。
パージ処理においては、液体吐出ヘッドの複数のノズルをキャップ部材で覆った状態で吸引ポンプによりキャップ部材内を減圧する。これにより、複数のノズルから液体が吸引排出されるが、その際に、複数のノズルから排出された液体の一部が液体吐出面に付着する。そこで、パージ後に、ワイパーに、液体吐出面に付着した液体を拭き取らせる。
ワイパーの拭き取りが終わると、液体吐出ヘッドにフラッシングを行わせる。尚、フラッシングは、ノズル内の液体のメニスカスを整える等の目的で、各ノズルから液体を吐出させる動作をいう。まず、液体吐出ヘッドをフラッシング受け部材の位置まで移動させてから、液体吐出ヘッドの複数のノズルから、それぞれフラッシング受け部材に向けて液体を吐出させる。ここで、フラッシング受け部材と同じ位置に清掃部材が配置されている。そのため、フラッシングを行うために移動してきた液体吐出ヘッドの側面に清掃部材が接触し、この清掃部材によって前記側面に付着している液体が除去される。つまり、清掃部材による液体吐出ヘッドの側面の清掃を、フラッシングと同時に行うことができる。
第5の発明の液体吐出装置は、前記第4の発明において、前記フラッシング受け部材と前記清掃部材が、液体を吸収可能な材料で形成された、共通の液体吸収部材と接続されていることを特徴とするものである。
清掃部材は液体を吸収可能な材料で形成されているが、液体吐出ヘッドの側面に付着した液体の除去を何回も行っていると、そのうちに清掃部材が飽和状態となって清掃部材はそれ以上液体を吸収できなくなる。この点、本発明では、フラッシング受け部材と清掃部材とが、共通の液体吸収部材と接続されている。まず、フラッシング受け部材に吐出された液体は、フラッシング受け部材から液体吸収部材に吸収される。また、清掃部材も、フラッシング受け部材と共通の液体吸収部材に接続されているため、清掃部材によってキャリッジ側面から吸収された液体も、液体吸収部材に吸収される。つまり、清掃部材で吸収された液体は、フラッシングで吐出された液体を吸収するための液体吸収部材に流れるため、清掃部材の液体吸収機能が長期間維持される。
第6の発明の液体吐出装置は、前記第1〜第5の何れかの発明において、前記清掃部材を、前記液体吐出ヘッドの前記側面に対して移動させる清掃駆動部を有することを特徴とするものである。
本発明では、液体吐出ヘッドの側面に清掃部材を接触させて、側面に付着した液体を清掃部材に吸収させることに加えて、さらに、清掃駆動部により、清掃部材を、液体吐出ヘッドの側面に対して移動させることで、液体吐出ヘッドの側面に付着した液体を確実に除去することができる。
第7の発明の液体吐出装置は、前記第6の発明において、前記清掃駆動部は、前記清掃部材が前記液体吐出ヘッドの前記側面に接触した状態で、前記清掃部材を前記液体吐出ヘッドの前記側面と平行な方向に移動させることを特徴とするものである。
本発明では、清掃駆動部により、清掃部材を、液体吐出ヘッドの側面と平行な方向に移動させることで、液体吐出ヘッドの側面に付着した液体をより確実に除去できる。
本実施形態に係るプリンタの概略的な平面図である。 インクジェットヘッドとメンテナンスユニットの正面図であり、(a)はパージ時の状態、(b)はインク吐出面の拭き取り開始時の状態、(c)はインク吐出面の拭き取り中の状態をそれぞれ示す。 インクジェットヘッドとインク受容部材の正面図である。 メンテナンス処理のフローチャートである。 変更形態の、インクジェットヘッドとメンテナンスユニットの正面図である。 別の変更形態の、インクジェットヘッド、フラッシング受け部材、及び、清掃部材の正面図である。 別の変更形態のプリンタの概略的な平面図である。 別の変更形態の、インクジェットヘッド、清掃部材、及び、清掃駆動部の正面図である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施形態に係るプリンタの概略的な平面図である。図1に示すように、プリンタ1(本発明の液体吐出装置)は、プラテン2、インクジェットヘッド3、ホルダ4、給紙ローラ5、排紙ローラ6、メンテナンスユニット7、インク受容部材8、制御装置9などを備えている。尚、図1に示す前後左右の各方向をプリンタの「前」「後」「左」「右」と定義する。また、図1の紙面手前側を「上」、紙面向こう側を「下」とそれぞれ定義する。以下では、前後左右上下の各方向語を適宜使用して説明する。
(プリンタの概略構成)
プラテン2の上面には、被記録媒体である記録用紙Pが載置される。また、プラテン2の上方には、左右方向(以下、走査方向ともいう)に平行に延びる2本のガイドレール11,12が設けられている。
インクジェットヘッド3(本発明の液体吐出ヘッド)は、キャリッジ13、サブタンク14、インク吐出ユニット15を備えている。キャリッジ13は、プラテン2と対向する領域において2本のガイドレール11,12に沿って走査方向に移動可能に構成されている。キャリッジ13には無端状の駆動ベルト16が連結され、ヘッド駆動モータ17(本発明のヘッド駆動部)によって駆動ベルト16が駆動されることで、キャリッジ13は走査方向に移動する。
サブタンク14は、キャリッジ13に搭載されている。サブタンク4の上面には、チューブジョイント18が設けられており、ホルダ4と接続された4本のインク供給チューブ19がチューブジョイント18に接続されている。ホルダ4には、4色(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタ)のインクがそれぞれ貯留された4つのインクカートリッジ20が交換可能に装着されている。そして、4つのインクカートリッジ20にそれぞれ貯留された4色のインクが、4本のインク供給チューブ19を介して、サブタンク14に供給される。
インク吐出ユニット15は、サブタンク14の下部に取り付けられている。インク吐出ユニット15は、その下面に形成された複数のノズル21を有する。尚、インク吐出ユニット15の、複数のノズル21が形成された下面を、特に、インク吐出面15a(図2、図3参照:本発明の液体吐出面に相当)と称する。インク吐出ユニット15は、サブタンク14から供給されたインクを、複数のノズル21からそれぞれ吐出する。複数のノズル21は、4色のインクにそれぞれ対応して配列されて、4列のノズル列を構成している。
給紙ローラ5と排紙ローラ6は、図示しない搬送モータによってそれぞれ同期して回転駆動される。給紙ローラ5と排紙ローラ6は協働して、プラテン2に載置された記録用紙Pを前方(以下、搬送方向ともいう)に搬送する。
メンテナンスユニット7は、インクジェットヘッド3の走査方向における移動範囲内の、右側の端位置(以下、メンテナンス位置Aともいう)に配置されている。メンテナンスユニット7は、キャップ部材23、吸引ポンプ24、ワイパー25等を備えている。メンテナンスユニット7は、インクジェットヘッド3の複数のノズル21の吐出機能の維持、回復のための吸引パージ等の動作を行う。このメンテナンスユニット7の詳細については後で説明する。
インク受容部材8は、インクジェットヘッド3の走査方向における移動範囲内の、左側の端位置(以下、フラッシング位置Bともいう)に配置されている。インク受容部材8は、インクを吸収可能な材料(例えば、多孔質材料)で形成されている。このインク受容部材8は、インクジェットヘッド3のフラッシングの際に、複数のノズル21から吐出されたインク等を吸収するものである。このインク受容部材8の詳細についても後で説明する。
制御装置9(本発明の制御部)は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、各種制御回路を含むASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を備える。制御装置9は、ROMに格納されたプログラムに従い、ASICにより、記録用紙Pへの印刷等の各種処理を実行する。例えば、印刷処理においては、制御装置9は、PC等の外部装置から入力された印刷指令に基づいて、インク吐出ユニット15やヘッド駆動モータ17等を制御して、記録用紙Pに画像等を印刷させる。また、メンテナンスユニット7の吸引ポンプ24等を制御して吸引パージ等のメンテナンス動作を行わせる。
(メンテナンスユニットの詳細)
次に、メンテナンスユニット7の詳細構成について説明する。図2は、インクジェットヘッド3とメンテナンスユニット7の正面図である。図1、図2に示すように、メンテナンスユニット7は、キャップ部材23、吸引ポンプ24、ワイパー25を備えている。
キャップ部材23は、ゴムや合成樹脂等で形成されている。このキャップ部材23は、その下方のキャップリフトホルダ26によって保持されている。キャップリフトホルダ26は、モータ等を含むキャップ駆動部27によって上下に昇降駆動される。これにより、キャップ部材23は、キャップリフトホルダ26とともに上下に移動する。キャップ部材23には、吸引ポンプ24がチューブ29で接続されている。
インクジェットヘッド3が図1のメンテナンス位置Aに移動したときには、図2(a)に示すように、インクジェットヘッド3のインク吐出面15aがキャップ部材23と上下に対向した状態となる。この状態から、キャップ駆動部27によりキャップリフトホルダ26が上方へ駆動されると、キャップ部材23も同時に上方へ移動する。そして、キャップ部材23は、インクジェットヘッド3のインク吐出面15aに密着して複数のノズル21を覆う。この状態で、吸引ポンプ24を作動させてキャップ部材23内を減圧することで、複数のノズル21からインクを強制的に吸引排出する。これにより、インク吐出ユニット15内の異物、気泡、あるいは、乾燥により高粘度化したインク等をインク吐出ユニット15から排出する(この動作を、吸引パージという)。
ワイパー25は、ゴムや合成樹脂等の可撓性材料で形成された板状の部材である。ワイパー25は、キャップ部材23の左側において上下方向に平行な姿勢で配置されている。また、ワイパー25は、モータ等を含むワイパー駆動部28により、上下に昇降駆動される。図2(b)、(c)に示すように、ワイパー25の先端部が、インクジェットヘッド3のインク吐出面15aよりも上方に位置している状態で、インクジェットヘッド3が走査方向に移動すると、ワイパー25は、インク吐出面15aに対して相対的に移動してインク吐出面15aを拭き取る。
ワイパー25のインク吐出面15aの拭き取りのタイミングは、特に限定はされないが、以下では、上述した吸引パージ後の拭き取りについて説明する。図2(b)に示すように、吸引パージが終了すると、キャップ駆動部27によってキャップ部材23を下方へ移動させ、キャップ部材23をインク吐出面15aから離間させる。このとき、キャップ部材23が離れた直後のインク吐出面15aには、吸引パージで排出されたインクの一部Iaが付着した状態となっている。
このインク吐出面15aに付着したインクIaを拭き取る際には、まず、ワイパー駆動部28によりワイパー25を上方へ移動させる。このとき、ワイパー25の先端部が、インクジェットヘッド3のキャリッジ13の下端よりも上の位置まで移動する。この状態で、インクジェットヘッド3が左方に移動すると、まず、図2(b)のように、キャリッジ13の左側面30にワイパー25の先端部が接触する。さらにインクジェットヘッド3が左方へ移動すると、ワイパー25の先端部が撓んでインク吐出面15aに接触した状態で、インク吐出面15aに対して相対的に右側へ移動する。これにより、インク吐出面15aに付着しているインクIaがワイパー25で拭き取られる。
尚、ワイパー25によってインク吐出面15aから拭き取られたインクIaは、ワイパー25に付着する。このインクの大部分は、重力の作用でワイパー25を伝って下へ垂れ落ちていくが、一部のインクはワイパー25の先端部に残存する。そして、次に、このワイパー25によってインク吐出面15aの拭き取りが行われるときに、図2(b)に示すように、拭き取り直前にキャリッジ13の左側面30にワイパー25の先端部が接触すると、図2(c)に示すように、ワイパー25に残存していたインクIbがキャリッジ13の左側面30に付着する。
ワイパー25からキャリッジ13の左側面30にインクIbが付着した後、ある期間経過すると、再び、ワイパー25によってインク吐出面15aの拭き取りの機会が訪れる。その際、ワイパー25の先端部がキャリッジ13の左側面30に接触したときに、キャリッジ13の左側面30に付着したインクが少し増粘した状態で、ワイパー25に付着する。その状態でワイパー25がインク吐出面15aの拭き取りを行ってしまうと、ワイパー25に付着している増粘インクが、逆にインク吐出面15aに付着し、吸引パージによって吐出機能が回復したはずのノズル21に、再び吐出不良を引き起こしかねない。
また、上記の問題の他にも、キャリッジ13の左側面30にインクIbが付着したままキャリッジ13が移動していると、その移動中にキャリッジ13の左側面30からインクが落下する虞もある。そこで、これらの問題の発生を防止するため、本実施形態では、後述する清掃部32によって、キャリッジ13の左側面30に付着したインクを除去する構成となっている。
(インク受容部材の詳細)
次に、インク受容部材8の詳細構成について説明する。図3は、インクジェットヘッド3とインク受容部材8の正面図である。図3に示すように、インク受容部材8は、水平面に沿って配置されたフラッシング受け部31(本発明のフラッシング受け部材)と、フラッシング受け部31の左端部から上方に延びる清掃部32(本発明の清掃部材)とを有し、正面視でほぼL字状の形状を有する。また、このインク受容部材8の下側には、インク受容部材8と同様にインクを吸収可能な材料で形成されたインク吸収部材33が、インク受容部材8と接触して配置されている。尚、インク吸収部材33は、インク受容部材8と比べて体積がかなり大きく、吸収可能なインクの量が大きい部材である。
本実施形態では、インクジェットヘッド3は、適宜のタイミングで、インク受容部材8のフラッシング受け部31へ向けて、複数のノズル21からそれぞれ複数回インクを吐出させる、フラッシングと呼ばれる動作を行う。このフラッシングの目的は様々であるが、例えば、ノズル21内のインクの乾燥を防止するため、あるいは、吸引パージ後のノズル21内のメニスカスを整えるため、等である。
インクジェットヘッド3にフラッシングを行うために、インクジェットヘッド3が図1のフラッシング位置Bに移動すると、図3に示すように、インクジェットヘッド3のインク吐出面15aが、インク受容部材8のフラッシング受け部31と上下に対向する。この状態で、インクジェットヘッド3の複数のノズル21から吐出されたインクが、フラッシング受け部31で受け止められる。また、インクジェットヘッド3がフラッシング位置Bに移動したときに、インクジェットヘッド3(キャリッジ13)の左側面30が清掃部32に接触する。これにより、図2(c)に示すように、ワイパー25からキャリッジ13の左側面30にインクIbが付着していたとしても、この左側面30のインクIbは、清掃部32によって吸収される。
(インクジェットヘッド3の一連のメンテナンス処理)
次に、制御装置9によって実行される、インクジェットヘッド3の吐出不良回復・維持に関する一連のメンテナンス処理について、図4のフローチャートを参照して説明する。尚、図4におけるSi(i=1,2,3)は、メンテナンス処理の各ステップ番号である。
インクジェットヘッド3のノズル21に吐出不良が生じている状況、あるいは、しばらくインクを吐出していないなどで吐出不良が生じうる状況にあるときには、制御装置9は、メンテナンスユニット7を制御して吸引パージを行わせる(S1:パージ処理)。吸引パージが必要となる状況とは、例えば、一定期間、インクジェットヘッド3が使用されていなかった場合や、あるいは、ユーザによって吸引パージの実行を要求する指令が、プリンタ1の操作パネル(図示省略)から入力された場合などである。
制御装置9は、ヘッド駆動モータ17を制御して、インクジェットヘッド3を図1のメンテナンス位置Aに移動させ、図2(a)に示すように、インクジェットヘッド3のインク吐出面15aをキャップ部材23と対向させる。次に、制御装置9は、キャップ駆動部27を制御してキャップ部材23を上方へ移動させ、キャップ部材23をインク吐出面15aに密着させる。これにより、インク吐出面15aの複数のノズル21がキャップ部材23に覆われた状態となる。この状態で、制御装置9は、吸引ポンプ24を作動させてキャップ部材23内を減圧させ、インクジェットヘッド3の複数のノズル21から強制的にインクを排出させる。吸引ポンプ24による吸引パージが終了したら、制御装置9は、キャップ駆動部27を制御して、キャップ部材23を下方へ移動させてインク吐出面15aから離間させる。
次に、吸引パージが終わった後の状態では、図2(b)に示すように、インク吐出面15aにインクIaが付着している。そこで、制御装置9は、ワイパー25に、インク吐出面15aに付着したインクIaの拭き取りを行わせる(S2:拭き取り処理)。まず、制御装置9は、ワイパー駆動部28を制御して、ワイパー25を上昇させる。次に、ヘッド駆動モータ17を制御して、インクジェットヘッド3を左方に移動させる。このとき、まず、図2(b)に示すように、ワイパー25の先端部がキャリッジ13の左側面30に接触する。さらに、インクジェットヘッド3が左方へ移動することで、図2(c)に示すように、ワイパー25の先端部が撓んだ状態でインク吐出面15aに付着しているインクIaを拭き取っていく。尚、このとき、先にも述べたように、キャリッジ13の左側面30には、拭き取り前のワイパー25に残存していたインクIbが付着することがある。
吸引パージ、及び、その後のワイパー25による拭き取りによって、複数のノズル21内のインクのメニスカスが不安定になっている可能性がある。そこで、各ノズル21内のインクのメニスカスを整えるため、制御装置9は、ワイパー25によるインク吐出面15aの拭き取り後に続けて、インクジェットヘッド3にフラッシングを行わせる(S3)。即ち、制御装置9は、ヘッド駆動モータ17を制御して、インクジェットヘッド3を図1のフラッシング位置Bまで移動させ、図3に示すように、インク吐出面15aをインク受容部材8のフラッシング受け部31と対向させる(ヘッド移動処理)。この状態で、インクジェットヘッド3の複数のノズル21から、フラッシング受け部31に向けて、それぞれインクを吐出させる(フラッシング処理)。
ここで、インクジェットヘッド3がフラッシング位置Bに移動したときに、キャリッジ13の左側面30が、インク受容部材8の清掃部32に接触する。そのため、キャリッジ13の左側面30にインクが付着していたとしても、このインクが清掃部32によって吸収されて除去される。
以上説明したように、本実施形態では、インクジェットヘッド3の走査方向における移動範囲内に清掃部32が設けられている。インクジェットヘッド3が、清掃部32の位置まで移動することによって、インクジェットヘッド3(キャリッジ13)の左側面30に清掃部32が接触する。このとき、ワイパー25によるインク吐出面15aの拭き取りの際にキャリッジ13の側面に付着したインクが、清掃部32に吸収されて除去される。このように、インクジェットヘッド3を移動させることによって、清掃部32をキャリッジ13の側面に接触させることができるため、清掃部32を移動させる必要がなく、そのための構成が不要となる。
また、本実施形態では、清掃部32は、インクジェットヘッド3の走査方向における移動範囲の端位置にあるので、記録用紙Pへの画像等の印刷時、インクジェットヘッド3が前記移動範囲の中央側の位置において左右に移動しながらインクを吐出する際に、清掃部32が邪魔にならない。
本実施形態では、インク吐出面15aの拭き取りの際には、まず、インクジェットヘッド3(キャリッジ13)の左側面30にワイパー25が接触し、そのままインクジェットヘッド3が左方に移動することによってワイパー25がインク吐出面15aを拭き取る。その際、以前に拭き取ったインクの一部がワイパー25に残存している状態で、今回の拭き取りが行われると、そのワイパー25に付着しているインクが、インクジェットヘッド3の左側面30に付着してしまうことがある。この点、本実施形態では、ワイパー25の拭き取りが終わった後に、続けてインクジェットヘッド3を、その移動範囲の左側の端位置(フラッシング位置B)まで左方へ移動させ、その左側の端位置に設置されている清掃部32に、インクジェットヘッド3の左側面30を接触させる。これにより、ワイパー25の拭き取りに続けて、その拭き取り時にインクが付着しうる、インクジェットヘッド3の左側面30の清掃を簡単に行うことができる。
また、本実施形態では、フラッシング受け部31と清掃部32とが、同じ位置(フラッシング位置B)に配置されている。そのため、フラッシングを行うためにフラッシング位置Bまで移動してきたときに、キャリッジ13の左側面30に清掃部32が接触し、この清掃部32によってキャリッジ13の左側面30に付着しているインクが除去される。つまり、清掃部32によるキャリッジ13の左側面30の清掃を、インクジェットヘッド3のフラッシングと同時に行うことができる。
清掃部32はインクを吸収可能な材料で形成されているが、インクジェットヘッド3の側面に付着したインクの除去を何回も行っていると、そのうちに清掃部32が飽和状態となって清掃部32はそれ以上インクを吸収できなくなる。この点、本実施形態では、フラッシング受け部31と清掃部32とが一体化されて1つのインク受容部材8を構成し、このインク受容部材8が、インク吸収部材33と接続されている。つまり、フラッシング受け部31と清掃部32とが、共通のインク吸収部材33と接続されている。まず、フラッシング受け部31に吐出されたインクは、フラッシング受け部31からインク吸収部材33に吸収される。また、清掃部32も、フラッシング受け部31と共通のインク吸収部材33に接続されているため、清掃部32によってキャリッジ13の左側面30から吸収されたインクも、インク吸収部材33に流れる。つまり、清掃部32で吸収されたインクは、フラッシングで吐出されたインクを吸収するためのインク吸収部材33に流れるため、清掃部32のインク吸収機能が長期間維持される。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]前記実施形態では、図2(b)に示すように、インク吐出面15aの拭き取り前に、ワイパー25の先端部が、インクジェットヘッド3のキャリッジ13の左側面30に接触することにより、キャリッジ13の左側面30にインクが付着する、としていた。これに対し、図5に示すように、ワイパー25が、キャリッジ13ではなく、インク吐出ユニット15の側面40に接触し、インク吐出ユニット15の側面40にインクが付着する形態であってもよい。尚、当然のことであるが、インク吐出ユニットの側面40を清掃する清掃部32は、インクジェットヘッド3が移動してきたときに、インク吐出ユニット15の側面40に接触する高さ位置に設けられる。
2]図6に示すように、フラッシング受け部材41と清掃部材42とが別々の部材で構成されていてもよい。この場合でも、図6のように、フラッシング受け部材41に接続されているインク吸収部材33に、清掃部材42も接続されていることが好ましい。
3]清掃部材が、フラッシング受け部材が配置されているのと同じ位置(フラッシング位置B)にある必要はない。例えば、ワイパー25がインク吐出面15aを拭き取る際の拭き方向(即ち、インクジェットヘッド3に対するワイパー25の相対移動方向)が、前記実施形態の図2(b)と逆方向である場合は、キャリッジ13の右側面にインクが付着することがある。この場合は、清掃部材は、インクジェットヘッド3の右側面を清掃できるように、その移動範囲の右側の端位置に配置されるとよい。
また、清掃部材が、インクジェットヘッド3の移動範囲の端位置にある必要は必ずしもなく、走査方向における中央側の位置に配置されていてもよい。但し、この場合は、インクジェットヘッド3が記録用紙Pに対してインクを吐出する際に邪魔にならないように、清掃部材が、インクジェットヘッド3に対して上下に移動するなどして、キャリッジ13と接触しない位置まで退避できるように構成されていることが好ましい。
4]清掃部材による、インクジェットヘッド3の側面の清掃が、吸引パージ、ワイパー25によるインク吐出面15aの拭き取り、及び、フラッシングと連動して行われる必要はなく、清掃部材による清掃動作が任意のタイミングで行われてもよい。例えば、前記実施形態では、ワイパー25の拭き取りを行った直後に、インクジェットヘッド3をフラッシング位置に移動させて、フラッシングと同時に清掃部材による清掃が行われている。これに対して、ワイパー25の拭き取りが行われてからしばらく時間が経過したタイミングで、インクジェットヘッド3を移動させて清掃部材に接触させるなど、清掃部材による清掃が、他の動作とは別に単独で行われてもよい。
5]前記実施形態では、ワイパー25の位置が固定され、これに対してインクジェットヘッド3が走査方向に移動することにより、ワイパー25がインク吐出面15aに対して走査方向に相対移動して拭き取りを行う構成であった。これに対して、ワイパー自身が、モータ等を含む適宜構成の駆動部によって、インクジェットヘッド3に対して移動することにより、インク吐出面15aの拭き取りを行う構成であってもよい。
6]前記実施形態では、ワイパー25が、インク吐出面15aの拭き取り前に、インクジェットヘッド3(キャリッジ13、あるいは、インク吐出ユニット15)の走査方向における側面に接触することにより、この側面にインクが付着するとしていた。これに対し、ワイパー25の構成によっては、インクジェットヘッド3の、搬送方向(前後方向)における側面にインクが付着する場合もある。
例えば、ワイパー25の拭き取り方向が走査方向である場合であっても、ワイパー25でインク吐出面15aから拭き取られたインクが、前後方向にも押しやられて、インクジェットヘッド3(キャリッジ13、あるいは、インク吐出ユニット15)の前側あるいは後側の側面にインクが付着する場合がある。
また、ワイパー25がインクジェットヘッド3に対して移動可能な構成を採用する場合には、ワイパー25の拭き取り方向を、走査方向ではなく、搬送方向(前後方向)にすることもできる。このように、ワイパー25がインク吐出面15aに対して搬送方向に移動する場合は、ワイパー25がインク吐出面15aの拭き取り前に、インクジェットヘッド3(キャリッジ13、あるいは、インク吐出ユニット15)の前側、又は、後側の側面に接触することで、これらの側面にインクが付着することになる。
このように、インクジェットヘッド3の前側、あるいは、後側の側面を清掃する場合には、清掃部材は、インクジェットヘッド3の前側の側面と後側の側面の一方、又は、両方に接触するように配置される。例えば、図7では、2つの清掃部材52a,52bが、フラッシング受け部材51に対して前側と後側の位置にそれぞれ配置されている。これにより、インクジェットヘッド3がフラッシング位置Bに移動してきたときに、インク吐出ユニット15の前側の側面が清掃部材52aと接触し、また、インクジェットヘッド3の後側の側面が清掃部材52bと接触するため、前後2つの側面が同時に清掃される。
7]インクジェットヘッド3の側面に付着したインクを除去しやすくするために、清掃部材が、インクジェットヘッド3の側面に接触した状態で、その側面に対して移動してもよい。
図8では、清掃部材62に、この清掃部材62を上下に移動させる、清掃駆動部63が連結されている。清掃部材62がキャリッジ13の側面30に接触した状態で、清掃駆動部63によって清掃部材62を、キャリッジ13の側面30に平行な上下方向に微小振動させる。つまり、インクジェットヘッド3の移動によって側面30に清掃部材62を接触させて、側面30に付着したインクを清掃部材62に吸収させることに加えて、さらに、清掃駆動部63により、清掃部材62を、インクジェットヘッド3の側面30に対して移動させる。これにより、インクジェットヘッド3の側面30に、増粘した状態でインクがこびりついていたとしても、このインクを確実に除去できるようになる。尚、清掃駆動部63のアクチュエータとしては、モータやシリンダ等を使用できるが、さらに、清掃部材62の移動は、微小振動する程度でよいことから、圧電アクチュエータを使用することもできる。また、清掃駆動部63によって清掃部材62を前後方向に移動させてもよい。
あるいは、図8において、清掃駆動部63により、清掃部材62を、インクジェットヘッド3の側面30と直交する左右方向に移動させてもよい。インクジェットヘッド3の側面30が清掃部材62に接触したときの、清掃部材62への押し付け力が小さくても、清掃部材62を左右方向に移動させることで、清掃部材62をキャリッジ13に強く押し付けることで、側面30に付着したインクを確実に除去することができる。
以上、説明した実施形態及びその変更形態は、本発明を、記録用紙にインクを吐出して画像等を印刷するインクジェットプリンタに適用したものであるが、画像等の印刷以外の様々な用途で使用される液体吐出装置においても本発明は適用されうる。例えば、基板に導電性の液体を噴射して、基板表面に導電パターンを形成する液体吐出装置にも、本発明を適用することは可能である。
1 プリンタ
3 インクジェットヘッド
7 メンテナンスユニット
8 インク受容部材
9 制御装置
13 キャリッジ
15 インク吐出ユニット
15a インク吐出面
17 ヘッド駆動モータ
21 ノズル
23 キャップ部材
24 吸引ポンプ
25 ワイパー
30 側面
31 フラッシング受け部
32 清掃部
33 インク吸収部材
40 側面
41 フラッシング受け部材
42 清掃部材
51 フラッシング受け部材
52a,52b 清掃部材
62 清掃部材
63 清掃駆動部

Claims (7)

  1. 液体を吐出する複数のノズルが形成された液体吐出面を有する、液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドを所定の走査方向に移動させるヘッド駆動部と、
    前記液体吐出ヘッドの前記液体吐出面に付着した液体を拭き取るワイパーと、を備え、
    前記ワイパーは、前記液体吐出ヘッドに対して相対移動することによって、前記液体吐出面を拭き取るものであり、
    液体を吸収可能な材料で形成され、前記液体吐出ヘッドの前記走査方向における移動範囲内に設けられ、且つ、前記液体吐出ヘッドの前記走査方向における移動によって前記液体吐出ヘッドの側面に接触する、清掃部材を有することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記清掃部材は、前記液体吐出ヘッドの前記走査方向における移動範囲内の端位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記ワイパーが、前記液体吐出ヘッドの前記走査方向における一方側の側面に接触した状態で、前記液体吐出ヘッドが前記走査方向における前記一方側に移動することにより、前記液体吐出ヘッドの前記液体吐出面が前記ワイパーによって拭き取られ、
    前記清掃部材は、前記液体吐出ヘッドの前記走査方向における前記一方側の端位置に配置され、前記液体吐出ヘッドが前記一方側の端位置に移動してきたときに、前記清掃部材が前記液体吐出ヘッドの前記一方側の側面に接触することを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記液体吐出ヘッドの前記液体吐出面を覆うキャップ部材と、
    前記キャップ部材に接続された吸引ポンプと、
    前記清掃部材が配置されている前記液体吐出ヘッドの前記走査方向における移動範囲の端位置に配置されたフラッシング受け部材と、
    前記液体吐出ヘッド、前記ヘッド駆動部、前記ワイパー、及び、前記吸引ポンプの動作をそれぞれ制御する制御部と、をさらに備え、
    前記制御部は、
    前記キャップ部材により前記液体吐出面が覆われた状態で前記吸引ポンプを作動させて、前記液体吐出面の前記複数のノズルから液体を排出させる、パージ処理と、
    前記パージ処理の後に、前記ワイパーを制御して、前記液体吐出面を拭き取らせる拭き取り処理と、
    前記拭き取り処理の後に、前記ヘッド駆動部を制御して、前記液体吐出ヘッドを、前記フラッシング受け部材が配置されている前記端位置に移動させる、ヘッド移動処理と、
    前記液体吐出ヘッドを制御して前記複数のノズルから前記フラッシング受け部材に向けて液体を吐出させる、フラッシング処理と、を実行させ、
    前記ヘッド移動処理の実行によって、前記液体吐出ヘッドが前記端位置に移動したときに、前記液体吐出ヘッドの前記側面が、前記端位置に配置されている前記清掃部材に接触することを特徴とする請求項2又は3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記フラッシング受け部材と前記清掃部材が、液体を吸収可能な材料で形成された、共通の液体吸収部材と接続されていることを特徴とする請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記清掃部材を、前記液体吐出ヘッドの前記側面に対して移動させる清掃駆動部を有することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の液体吐出装置。
  7. 前記清掃駆動部は、前記清掃部材が前記液体吐出ヘッドの前記側面に接触した状態で、前記清掃部材を前記液体吐出ヘッドの前記側面と平行な方向に移動させることを特徴とする請求項6に記載の液体吐出装置。
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