JP2003025596A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2003025596A
JP2003025596A JP2001211339A JP2001211339A JP2003025596A JP 2003025596 A JP2003025596 A JP 2003025596A JP 2001211339 A JP2001211339 A JP 2001211339A JP 2001211339 A JP2001211339 A JP 2001211339A JP 2003025596 A JP2003025596 A JP 2003025596A
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Japan
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wiper
ink
ink jet
inkjet head
head
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JP2001211339A
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English (en)
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Masayuki Arakawa
眞行 荒川
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットヘッドに残留したインクを簡
単な構造にて除去することができ、インクの垂れ落ちや
飛散による装置内部や記録媒体の汚れを防止することが
できるインクジェット記録装置を提供すること。 【解決手段】 インクジェットヘッド6と、ワイパ部材
86とを備えたインクジェット記録装置であって、ワイ
プ終了位置Laにインクジェットヘッド6を移動して払
拭方向後端側へワイパ部材86を位置させてから、ワイ
パ接触位置Lbへインクジェットヘッド6を移動して払
拭方向後端にワイパ部材86を接触させ、その後、イン
クジェットヘッド6をワイパ部材86から離間する。イ
ンクジェットヘッド側面6bに付着していたインクW
は、ワイパ部材86へ付着して、インクジェットヘッド
6から除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に関し、特に、ワイプ処理後にインクジェットヘ
ッドに残留したインクを簡単な構造にて除去することが
でき、残留したインクの垂れ落ちや飛散による装置内部
や記録媒体の汚れを防止することができるインクジェッ
ト記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、記録媒体で
ある記録用紙やOHPシート等に画像を形成する画像形
成装置の一種であり、インクジェットヘッドに設けられ
た複数個のノズルから記録媒体にインクを吐出して記録
を行うものである。かかるインクジェット記録装置にお
いては、インクを吐出する際やノズルから劣化したイン
クを吸引する際に、インクがノズル面に付着することが
ある。このノズル面に付着したインクを放置すれば、イ
ンクの吐出方向が付着インクに引きずられ本来の方向か
ら外れてしまい、記録結果が乱れる等の印刷不良が生じ
る。また、このノズル面に付着したインクにより記録媒
体は汚されやすく、印刷品質を低下させる大きな一因と
なっている。
【0003】このため、ノズル面は定期的あるいはイン
ク吸引動作後にワイプ処理され、ノズル面に付着したイ
ンクは除去される。このワイプ処理は、弾性を有するワ
イパ部材にインクジェットヘッドのノズル面を押し付け
ながらそのインクジェットヘッドを移動することによ
り、ノズル面を清浄する処理である。これにより、ノズ
ル面を正常な吐出状態に回復させることや、記録媒体を
汚さないようにすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示すように、ワイパ部材201を利用してインクジェッ
トヘッド202のノズル面203を払拭すると、そのイ
ンクジェットヘッド202には、払拭方向X後端側のイ
ンクジェットヘッド側面204に集められたインク20
5の一部が残留する。この残留したインク205は、何
度もワイプ処理が繰り返されるとインクジェットヘッド
側面204に次第に溜まってしまい、溜まったインク2
05が垂れ落ちたり、インクジェットヘッド202の移
動により飛散して、装置内部や記録媒体を汚してしまう
という問題点があった。
【0005】かかる不具合を解消するために、インク吸
収性を有する吸収体と、その吸収体を移動する装置を備
えて、その装置によりインクジェットヘッド側面204
に吸収体を接触させて、インクジェットヘッド側面20
4に付着したインク205を吸収するものも提案されて
いるが、構造が複雑になり、製造コストがかさむという
問題点があった。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、ワイプ処理後にインクジェット
ヘッドに残留したインクを簡単な構造にて除去すること
ができ、残留したインクの垂れ落ちや飛散による装置内
部や記録媒体の汚れを防止することができるインクジェ
ット記録装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1記載のインクジェット記録装置は、ノズルか
らインクを吐出して記録媒体上に記録を行うインクジェ
ットヘッドと、そのインクジェットヘッドのノズル面を
払拭するワイパ部材とを備えており、前記インクジェッ
トヘッドのノズル面から所定距離を隔ててそのノズル面
の払拭方向後端側の定められた準備位置へ前記ワイパ部
材を位置させるワイパ準備手段と、そのワイパ準備手段
により準備位置に位置させられた前記ワイパ部材を前記
インクジェットヘッドの払拭方向後端付近に定められた
接近位置へ位置させるワイパ接近手段と、そのワイパ接
近手段により接近位置へ位置させられた前記ワイパ部材
を前記インクジェットヘッドから離間させるワイパ離間
手段とを備えている。
【0008】この請求項1記載のインクジェット記録装
置によれば、ワイパ準備手段により準備位置へと位置さ
せられたワイパ部材は、ワイパ接近手段により接近位置
へと位置させられる。この接近位置においては、ワイパ
部材は、付着物に接触し得る。次いで、ワイパ離間手段
により、ワイパ部材は、インクジェットヘッドから離間
され、ワイパ部材に接触した付着物がインクジェットヘ
ッドから除去される。
【0009】請求項2記載のインクジェット記録装置
は、請求項1記載のインクジェット記録装置において、
前記接近位置は、前記インクジェットヘッドの払拭方向
後端のインクジェットヘッド側面に付着する付着物に前
記ワイパ部材が接触する位置である。
【0010】請求項3記載のインクジェット記録装置
は、請求項1または2に記載のインクジェット記録装置
において、前記インクジェットヘッドを前記ノズル面に
略平行に往復移動するヘッド移動手段と、前記準備位置
と前記接近位置とを記憶する位置記憶手段とを備えてお
り、前記ヘッド移動手段は、その位置記憶手段に記憶さ
れる値に基づいて、前記インクジェットヘッドを前記準
備位置と前記接近位置とに移動させる。
【0011】請求項3記載のインクジェット記録装置に
よれば、請求項1または2に記載のインクジェット記録
装置と同様に作用する上、ヘッド移動手段により前記ノ
ズル面に略平行に往復移動させられるインクジェットヘ
ッドは、位置記憶手段により記憶される値に基づいて、
準備位置と接近位置とに移動させられる。
【0012】請求項4記載のインクジェット記録装置
は、請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット
記録装置において、前記ノズル面を前記ワイパ部材で払
拭する前に、前記ワイパ準備手段と前記ワイパ接近手段
と前記ワイパ離間手段とを実行する。
【0013】請求項5記載のインクジェット記録装置
は、請求項1から4のいずれかに記載のインクジェット
記録装置において、前記ノズル面を前記ワイパ部材で払
拭した後に、前記ワイパ準備手段と前記ワイパ接近手段
と前記ワイパ離間手段とを実行する。
【0014】請求項6記載のインクジェット記録装置
は、請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット
記録装置において、前記ワイパ部材が前記インクジェッ
トヘッドのノズル面を払拭したワイプ回数を計数するワ
イプ回数計数手段と、そのワイプ回数計数手段により計
数されたワイプ回数が所定回数に達したか否かを判断す
る回数判断手段とを備えており、その回数判断手段によ
りワイプ回数が所定回数に達したと判断されると前記ワ
イパ準備手段と前記ワイパ接近手段と前記ワイパ離間手
段とを実行する。
【0015】請求項6記載のインクジェット記録装置に
よれば、請求項1から5のいずれかに記載のインクジェ
ット記録装置と同様に作用する上、ワイプ回数計数手段
によりワイプ回数が計数され、そのワイプ回数が所定回
数に達したと回数判断手段に判断されると、ワイパ準備
手段とワイパ接近手段とワイパ離間手段とが実行され
る。
【0016】請求項7記載のインクジェット記録装置
は、請求項1から6のいずれかに記載のインクジェット
記録装置において、前記ワイパ接近手段が実行されてか
らの経過時間を計測する経過時間計測手段と、その経過
時間計測手段により計測された時間が所定時間に達した
か否かを判断する時間判断手段とを備えており、その時
間判断手段により経過時間が所定時間に達したと判断さ
れると前記ワイパ準備手段と前記ワイパ接近手段と前記
ワイパ離間手段とを実行する。
【0017】請求項7記載のインクジェット記録装置に
よれば、請求項1から6のいずれかに記載のインクジェ
ット記録装置と同様に作用する上、経過時間計測手段に
より経過時間が計測され、その経過時間が所定時間に達
したと時間判断手段に判断されると、ワイパ準備手段と
ワイパ接近手段とワイパ離間手段とが実行される。
【0018】請求項8記載のインクジェット記録装置
は、請求項1から7のいずれかに記載のインクジェット
記録装置において、印刷された記録媒体の数量を計数す
る記録媒体計数手段と、その記録媒体計数手段により計
数された数量が所定の数量に達したか否かを判断する数
量判断手段とを備えており、その数量判断手段により記
録媒体の数量が所定の数量に達したと判断されると前記
ワイパ準備手段と前記ワイパ接近手段と前記ワイパ離間
手段とを実行する。
【0019】請求項8記載のインクジェット記録装置に
よれば、請求項1から7のいずれかに記載のインクジェ
ット記録装置と同様に作用する上、記録媒体計数手段に
より記録媒体の数量が計数され、その数量が所定の数量
に達したと数量判断手段に判断されると、ワイパ準備手
段とワイパ接近手段とワイパ離間手段とが実行される。
【0020】請求項9記載のインクジェット記録装置
は、請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット
記録装置において、ワイパ部材が前記インクジェットヘ
ッドのノズル面を払拭したワイプ回数を計数するワイプ
回数計数手段と、前記ワイパ接近手段が実行されてから
の経過時間を計測する経過時間計測手段と、印刷された
記録媒体の数量を計数する記録媒体計数手段との内、2
以上の計数手段を備えており、その計数手段に対応して
設けられたそれぞれの所定数にもっとも早く達した計数
手段の値に基づいて、前記ワイパ準備手段と前記ワイパ
接近手段と前記ワイパ離間手段とを実行すると共に、前
記計数手段の値をそれぞれ初期化する。
【0021】請求項9記載のインクジェット記録装置に
よれば、請求項1から5のいずれかに記載のインクジェ
ット記録装置と同様に作用する上、インクジェット記録
装置に備えられた2以上の計数手段に計数される数のい
ずれかが、それぞれの計数手段に対応して設けられた所
定数に達すると、ワイパ準備手段とワイパ接近手段とワ
イパ離間手段とが実行されると共に、インクジェット記
録装置に設けられた2以上の計数手段の値がそれぞれ初
期化される。
【0022】請求項10記載のインクジェット記録装置
は、請求項1から9のいずれかに記載のインクジェット
記録装置において、前記ワイパ部材による前記インクジ
ェットヘッドのノズル面を払拭する方向は、一方向に定
められている。
【0023】請求項11記載のインクジェット記録装置
は、請求項2から10のいずれかに記載のインクジェッ
ト記録装置において、前記ワイパ部材は、前記インクジ
ェットヘッド側面に付着する付着物に接触する部分にイ
ンクを吸収するインク吸収部を備えている。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例に
ついて、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明
のインクジェット記録装置としての第1実施例における
カラーインクジェットプリンタ1を示す斜視図である。
図1において、このカラーインクジェットプリンタ1
は、例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの
4色のカラーインクがそれぞれ充填されるインクカート
リッジ61と、用紙62に印刷するためのインクジェッ
トヘッド6を備えるヘッドユニット63と、インクカー
トリッジ61およびヘッドユニット63が搭載されるキ
ャリッジ64と、このキャリッジ64を直線方向に往復
移動させる駆動ユニット65と、キャリッジ64の往復
移動方向に延び、インクジェットヘッド6と対向配設さ
れるプラテンローラ66と、パージ装置67とを備えて
いる。
【0025】駆動ユニット65は、キャリッジ64の下
端部に配設されプラテンローラ66と平行に延びるキャ
リッジ軸71と、キャリッジ64の上端部に配設されキ
ャリッジ軸71に平行に延びるガイド板72と、そのキ
ャリッジ軸71とガイド板72との間であって、キャリ
ッジ軸71の両端部に配設される2つのプーリー73お
よび74と、これらのプーリー73および74の間に掛
け渡されるエンドレスベルト75とからなる。
【0026】そして、一方のプーリ73が、モータの駆
動により正逆回転されると、そのプーリ73の正逆回転
に伴って、エンドレスベルト75に接合されているキャ
リッジ64が、キャリッジ軸71およびガイド板72に
沿って、直線方向に往復移動される。
【0027】インクジェットヘッド6は、ヘッドユニッ
ト63の下方に略箱状に形成されており、インクジェッ
トヘッド6の底面には、インクを吐出する複数のノズル
が穿設されたノズル面6aが設けられている。そのノズ
ル面6aに設けられた複数のノズルは、4色のカラーイ
ンクに対応して4列に並列して穿設されており、ノズル
から吐出されるインクは、色毎に定められた1列のノズ
ル列から吐出される。ノズル面6aは、鉛直下方のプラ
テンローラ66側へ向けて形成され、インクジェットヘ
ッド6を搭載して移動するキャリッジ64の移動方向に
略平行に形成されている。
【0028】用紙62は、カラーインクジェットプリン
タ1の側方に設けられた給紙カセット(図示せず)から
給紙され、インクジェットヘッド6のノズル面6aと、
プラテンローラ66との間に導入される。用紙62に
は、ノズル面6aに設けられた複数のノズルから吐出さ
れるインクにより印刷がなされ、その後、排紙される。
なお、図1においては、用紙62の給紙機構および排紙
機構の図示を省略している。
【0029】キャリッジ64の移動方向に沿ったプラテ
ンローラ66の側方には、インクジェットヘッド6の吐
出不良を回復するためのパージ装置67が配設されてい
る。インクジェットヘッド6は、インク中に気泡が発生
したり、インクが増粘する等の原因により吐出不良を起
こす。パージ装置67は、その吐出不良を起こしたイン
クジェットヘッド6を良好な吐出状態に回復させるため
に設けられる。
【0030】このパージ装置67は、ヘッドユニット6
3がパージ位置にある時に、インクジェットヘッド6に
対向するように配設されており、パージキャップ81
と、ポンプ82およびカム83と、インク貯留部84と
を備えている。パージキャップ81は、インクジェット
ヘッド6のノズル面6aに密着し、ポンプ82がインク
ジェットヘッド6の内部に溜まる気泡などを含んだ不良
インクを吸引する。ポンプ82の吸引は、カム83を回
転させてポンプ82内のピストンを往復移動することに
より行われる。このように、不良インクを吸引すること
によりインクジェットヘッド6の吐出不良を回復する。
なお、吸引された不良インクは、インク貯留部84に貯
められる。
【0031】パージ装置67に隣接して、プラテンロー
ラ66側には、インクジェットヘッド6に対し相対移動
可能なワイパ部材86が配設され、そのワイパ部材86
の反対側には、キャップ85が配設されている。
【0032】キャップ85は、印刷が終了してリセット
位置に戻されたキャリッジ64に搭載されるインクジェ
ットヘッド6のノズル面6aに当接して、そのノズル面
6aを被覆するものである。キャップ85は、ノズル面
6aに設けられた4列のノズル列に対向した4箇所に矩
形状に突出した部位を備えており、その突出した部位が
ノズル面6aに設けられたノズルを被覆することによ
り、インクの蒸発を防止する。
【0033】ワイパ部材86は、エチレンプロピレンゴ
ム等の弾性材料を材料として板状に形成され、その一端
部がワイパホルダ90に挿入されて支持されている。こ
のワイパ部材86は、インクジェットヘッド6側に突出
して配設されており、キャリッジ64の移動に伴って、
インクジェットヘッド6のノズル面6aに残留したイン
ク等を拭うものである。また、ワイパ部材86は、ノズ
ル面6aを拭う場合には矢印A方向に突出し、ノズル面
6aを拭わない場合には反矢印A方向に後退するように
なっている。なお、ノズル面6aには、インクの払拭を
容易にするように撥インク処理が施されている。
【0034】図2は、カラーインクジェットプリンタ1
の電気回路構成の概略を示すブロック図である。カラー
インクジェットプリンタ1を制御するための制御装置
は、本体側制御基板100と、キャリッジ基板120と
を備えており、本体側制御基板100には、1チップ構
成のマイクロコンピュータ(CPU)91と、そのCP
U91により実行される各種の制御プログラムや固定値
データを記憶したROM92と、各種のデータ等を一時
的に記憶するためのメモリであるRAM93と、イメー
ジメモリ95、ゲートアレイ96等が搭載されている。
【0035】演算装置であるCPU91は、ROM92
に予め記憶された制御プログラムに従い、インクジェッ
トヘッド6のノズル面6aを払拭するためのワイプ処理
や、インクジェットヘッド側面6b(図3参照)に付着
したインクを除去する各処理の制御を実行するものであ
る。また、印字タイミング信号およびリセット信号を生
成し、各信号を後述のゲートアレイ96へ転送する。こ
のCPU91には、ユーザが印刷の指示などを行うため
の操作パネル107、キャリッジ5を動作させるキャリ
ッジモータ(CRモータ)101を駆動するためのモー
タ駆動回路102、用紙62を搬送する搬送モータ(L
Fモータ)103を動作させるためのモータ駆動回路1
04、用紙62の先端を検出するペーパセンサ105、
キャリッジ5の原点位置を検出する原点センサ106な
どが接続されている。接続される各デバイスの動作はこ
のCPU91により制御される。
【0036】演算装置であるCPU91には、所定の時
間(例えば1時間)が経過する毎に信号をRAM93に
設けられたタイマカウンタ93aへ出力するタイマ回路
91aが設けられている。このタイマ回路91aは、1
時間経過する毎に信号を出力するようになっており、タ
イマカウンタ93aはこの出力された信号をカウントす
ることにより時間を計測する。
【0037】ROM92には、制御プログラムの一部と
して、インクジェットヘッド6に対するパージ処理、そ
の後に実行されるワイプ処理およびインクジェットヘッ
ド側面6bに付着したインクを除去する処理からなる一
連の処理(図4参照)、インクジェットヘッド側面6b
を清浄するワイプ戻り処理(S34)を定期的に実行す
るためのタイマカウント処理(図5参照)、用紙62へ
印刷した枚数に応じてワイプ戻り処理(S34)を実行
するための枚数カウント処理(図6参照)のプログラム
が記憶されている。各プログラムの詳細については後述
する。
【0038】また、ROM92には、固定値データとし
て、ワイプ処理時やワイプ戻り処理(S34)などにお
けるインクジェットヘッド6のそれぞれの位置(所定の
基準位置からの移動量でも良いが、それも実質的には位
置を意味する)に相当する値が記憶されている。かかる
値に基づいて、CRモータ101は、インクジェットヘ
ッド6を各動作に必要な位置へと移動させる。このよう
に、ROM92に記憶された値を利用してそれぞれの所
定位置へインクジェットヘッド6を位置させることがで
きるので、センサー等の検出器を設けてそれぞれの位置
を検出する必要がない。このため、インクジェットヘッ
ド6を清浄する機能を低コストで具備することができ
る。
【0039】RAM93は、書き換え可能な揮発性のメ
モリであり、タイマカウンタ93aと、枚数カウンタ9
3bと、ワイプ回数カウンタ93cとを備えている。
【0040】タイマカウンタ93aは、タイマ回路91
aからの信号入力回数をカウントアップするためのメモ
リであり、タイマ回路91aから信号が出力される毎に
「1」ずつ加算される。タイマ回路91aは、1時間経
過する毎に信号を出力するように設定されており、時間
の計測を開始する時点(前回のワイプ戻り処理(S3
4)などのインクジェットヘッド側面6bを清浄する各
処理)においてタイマカウンタ93aを初期化すれば、
その後にタイマカウンタ93aが計数した数値が経過時
間となる。
【0041】インクジェットヘッド側面6bに付着した
インクは、一定時間が経過すると粘度が増してしまい、
除去が困難となる。つまり、インクジェットヘッド側面
6bを十分に清浄できなくなってしまう。しかし、タイ
マカウンタ93aが計数した数値が所定値に達したと
き、即ち、インクの粘度が所定以上に増加する前に、所
定時間毎にワイプ戻り処理(S34)を実行することに
より、インクジェットヘッド側面6bに付着したインク
を十分に除去することができる。なお、本実施例では、
タイマカウンタ93aが計数した数値が例えば「24」
となったとき、ワイプ戻り処理(S34)を実行するよ
うになっている。
【0042】枚数カウンタ93bは、用紙62の印刷枚
数を記憶するためのメモリである。この枚数カウンタ9
3bには、印刷枚数を計数した数値が記憶され、ペーパ
センサ105が用紙62の先端を検出すると、先に記憶
されている数値に「1」が加算される。用紙62の印刷
枚数を計数することにより、カラーインクジェットプリ
ンタ1の使用量やインクジェットヘッド6に付着してい
るインクや紙粉等の量ひいてはワイプ処理後のインクジ
ェットヘッド側面6bに付着するインク量を概算するこ
とができる。よって、この枚数カウンタ93bの数値が
所定値に達したときにワイプ戻り処理(S34)を実行
することにより、印刷数量を目安としてインクジェット
ヘッド側面6bを清浄することができる。なお、本実施
例では、枚数カウンタ93bが計数した数値が例えば
「100」となったとき、ワイプ戻り処理(S34)を
実行するようになっている。
【0043】ワイプ回数カウンタ93cは、ワイプ処理
を行った回数を記憶するためのメモリである。このワイ
プ回数カウンタ93cは、ワイプ処理の際にワイパ部材
86がインクジェットヘッド6のノズル面6aを一回払
拭する度に「1」ずつ加算されるものである。インクジ
ェットヘッド6のノズル面6aを払拭するとインクジェ
ットヘッド6の払拭方向後端側のインクジェットヘッド
側面6bにインクが残留する。一度に残留するインク量
は僅かであるが、繰り返しワイプ処理を行うことにより
溜められるインク量が増量していき、インクの垂れ落ち
や、飛散を招いて装置内部や用紙62を汚してしまう。
【0044】このため、ワイプ処理の回数を計数して所
定値に達したとき、インクジェットヘッド側面6bを清
浄することにより、適当な間隔で(必要最低限の実行回
数で)インクジェットヘッド側面6bに溜まるインクを
除去することができる。なお、本実施例ではワイプ回数
カウンタ93cが計数した数値が例えば「5」となった
とき、インクジェットヘッド側面6bを清浄するように
なっている。
【0045】上記したCPU91と、ROM92、RA
M93及びゲートアレイ96とは、バスライン99を介
して接続されている。
【0046】ゲートアレイ96は、CPU91から転送
される印字タイミング信号と、イメージメモリ95に記
憶されている画像データとに基づいて、その画像データ
を記録媒体に印刷するための印字データ(駆動信号)
と、その印字データと同期する転送クロックと、ラッチ
信号と、基本印字波形信号を生成するためのパラメータ
信号と、一定周期で出力される噴射タイミング信号とを
出力し、それら各信号を、ヘッドドライバが実装された
キャリッジ基板120側へ転送する。また、ゲートアレ
イ96は、コンピュータなどの外部機器からセントロ・
インターフェース97を介して転送されてくる画像デー
タを、イメージメモリ95に記憶させる。そして、ゲー
トアレイ96は、ホストコンピュータなどからセントロ
・インターフェース97を介して転送されてくるセント
ロ・データに基づいてセントロ・データ受信割込信号を
生成し、その信号をCPU91へ転送する。なお、ゲー
トアレイ96とキャリッジ基板120との間で通信され
る各信号は、両者を接続するハーネスケーブルを介して
転送される。
【0047】キャリッジ基板120は、実装されたヘッ
ドドライバ(駆動回路)によってインクジェットヘッド
6を駆動するための基板である。インクジェットヘッド
6とヘッドドライバとは、厚さ50〜150μmのポリ
イミドフィルムに銅箔配線パターンを形成したフレキシ
ブル配線板により接続されている。このヘッドドライバ
は、本体側制御基板100に実装されたゲートアレイ9
6を介して制御され、記録モードに合った波形の駆動パ
ルスを各駆動素子に印加するものである。これにより、
インクが所定量吐出される。
【0048】次に、図3を参照して、本実施例のワイパ
部材86がインクジェットヘッド6を清浄する動作につ
いて説明する。図3は、ワイプ処理によりインクジェッ
トヘッド6のノズル面6aをワイパ部材86が払拭する
様子と、ワイプ戻り処理(S34)によりインクジェッ
トヘッド6の払拭方向後端側に残留したインクWを除去
する様子を模式的に示した図である。
【0049】図3(a)は、パージ処理直後のインクジ
ェットヘッド6、即ち、ワイプ処理実行前のインクジェ
ットヘッド6の状態を示した図である。
【0050】インクジェットヘッド6のノズル面6aに
は、図3(a)に示すように、パージ処理によりインク
ジェットヘッド6のノズルから吸引されたインクWの一
部が残留している。かかる状態で、インクジェットヘッ
ド6は、パージ位置からワイプ準備位置Lwへと移動す
る。ワイプ準備位置Lwへインクジェットヘッド6が移
動すると、ワイパ部材86は、待機位置(インクジェッ
トヘッド6の移動経路よりも下方に後退した位置)か
ら、インクジェットヘッド6の移動経路内に突出され
る。
【0051】図3(b)は、ワイプ処理実行時のインク
ジェットヘッド6の動作状態を示した図である。
【0052】ワイプ処理では、図3(b)に示すよう
に、インクジェットヘッド6は、ワイパ部材86に向か
って矢印X方向に水平移動し、インクジェットヘッド6
の移動経路内へ突出したワイパ部材86を屈曲変形させ
つつ進行する。これにより、ワイパ部材86は、インク
ジェットヘッド6の払拭方向後端までインクジェットヘ
ッド6のノズル面6aを払拭する。
【0053】図3(c)から図3(e)は、ワイプ戻り
処理(S34)の実行時のインクジェットヘッド6の動
作状態を示した図である。
【0054】図3(c)に示すように、インクジェット
ヘッド6がワイパ部材86から離れたワイプ終了位置L
aに達すると、ワイプ処理が終了し、インクジェットヘ
ッド6のノズル面6aからは、インクWが除去される。
一方、インクジェットヘッド6の払拭方向後端側のイン
クジェットヘッド側面6bには、ノズル面6aから除去
されたインクWの一部のインクWが付着する。ワイパ部
材86がインクジェットヘッド6から離間する際に、集
められたインクWのほとんどはワイパ部材86に掻き取
られるが、インクWの一部は、払拭方向後端側のインク
ジェットヘッド側面6bに押し上げられ、そのインクジ
ェットヘッド側面6bに残留(付着)する。この付着し
たインクWは、垂れ落ちたり、飛散したりして装置内部
や記録媒体を汚す一因となるものである。
【0055】ワイプ処理を終えたインクジェットヘッド
6は、インクWが付着したインクジェットヘッド側面6
bにワイパ部材86が対向するように位置されている。
このインクジェットヘッド6は、払拭時とは反対方向の
矢印Y方向へ移動して、ワイパ部材86に接近する。
【0056】そして、図3(d)に示すように、インク
ジェットヘッド6は、ワイパ接触位置Lbに移動し、イ
ンクジェットヘッド側面6bをワイパ部材86と接触さ
せる。インクジェットヘッド側面6bに付着していたイ
ンクWは、ワイパ部材86の側面に接触してワイパ部材
86側へ付着する。なお、ワイパ接触位置Lbは、必ず
しもインクジェットヘッド側面6bとワイパ部材86と
が接触する位置に設ける必要はなく、インクWにワイパ
部材86が接触しさえすれば、インクジェットヘッド側
面6bとワイパ部材86とがわずか離れた位置に設定し
ても良い。
【0057】なお、請求項1記載の準備位置は、ワイプ
終了位置Laに位置したインクジェットヘッド6に対す
るワイパ部材86の位置に相当し、請求項1記載の接近
位置は、ワイパ接触位置Lbに位置したインクジェット
ヘッド6に対するワイパ部材86の位置に相当する。
【0058】図3(e)に示すように、インクジェット
ヘッド6が再びワイプ終了位置Laに戻ると、ワイパ部
材86とインクジェットヘッド6とが離間する。インク
ジェットヘッド側面6bに付着していたインクWは、撥
インク処理が施されたインクジェットヘッド6より付着
しやすいワイパ部材86に付着して、インクジェットヘ
ッド6から除去される。ワイパ部材86の側面に付着し
たインクWは、その側面を伝って下方へと流される。
【0059】このように、ワイプ処理をしてインクジェ
ットヘッド側面6bに付着したインクWは、上記処理に
より除去することができるので、インクジェットヘッド
側面6bに付着したインクWの垂れ落ちや飛散による装
置内部や用紙62の汚れを防止することができる。
【0060】また、この処理では、ノズル面6aを払拭
するためのワイパ部材86を利用してインクジェットヘ
ッド側面6bを清浄するので、インクジェットヘッド側
面6bに付着したインクWを除去するために新たな部材
を追加する必要がない。
【0061】次に図4から図7に示したフローチャート
を参照して、カラーインクジェットプリンタ1で実行さ
れる各処理を説明する。
【0062】図4は、パージ処理の指令を受けた場合の
フローチャートであり、パージ処理の指令は、電源投入
時、インクカートリッジの交換時、公知のように電源投
入からの時間またはキャップ85からインクジェットヘ
ッド6が離れてからの時間が所定時間経過した時に、自
動的に出力され、あるいはインクジェットヘッド6の吐
出状態を回復するために、人為的に出力されるものであ
る。受けた指令がパージ処理の指令でなければ(S1
8:No)、印字データの処理等の他の処理が行われる
(S19)。パージ処理の指令を受けると(S18:Y
es)、キャリッジ64は、インクジェットヘッド6を
パージキャップ81と対向するパージ位置へ移動し、そ
のパージキャップ81をインクジェットヘッド6のノズ
ル面6aに密着させ、インクジェットヘッド6を吸引す
るパージ処理を行う(S20)。このとき、4列のノズ
ルに対し、1列ずつパージ処理を行っても良いが、パー
ジキャップ81を全列のノズルに対応する大きさとして
全列同時に行っても良い。
【0063】そして、パージ処理を終えたキャリッジ6
4をワイプ準備位置Lw(図3(a)参照)に移動し
(S21)、ワイパ部材86を待機位置から突出させる
(S22)。そして、キャリッジ64をワイプ終了位置
La(図3(c)参照)に移動し(S23)、インクジ
ェットヘッド6のノズル面6aを、ワイプ処理させる。
【0064】次に、前回のインクジェットヘッド側面6
bのインクWが除去されてからのワイプ処理回数を計数
するワイプ回数カウンタ93cに「1」を加算し(S2
4)、そのワイプ回数カウンタ93cの数値が「5」に
達したか否かを確認する(S25)。確認の結果、ワイ
プ回数カウンタ93cの数値が「5」に達していれば
(S25:Yes)、インクジェットヘッド側面6bに
は、除去すべき量に達したインクWが溜められている
(図3(c)参照)。そこで、ワイプ終了位置Laにあ
るキャリッジ64をワイパ接触位置Lb(図3(d)参
照)に移動して(S26)、インクジェットヘッド側面
6bに溜められたインクWにワイパ部材86を接触さ
せ、その後、キャリッジ64をワイプ終了位置La(図
3(e)参照)に移動する(S27)。これにより、ワ
イパ部材86に接触したインクWは、ワイパ部材86に
付着し、インクジェットヘッド側面6bから除去され
る。
【0065】その後は、RAM93に記憶されているタ
イマカウンタ93a、枚数カウンタ93b及びワイプ回
数カウンタ93cの数値を「0」にし(S28)、ワイ
パ部材86を待機位置に戻して(S29)、このパージ
後ワイプ処理が終了する。
【0066】一方、S25の処理で確認した結果、ワイ
プ回数カウンタ93cの数値が「5」に達していなけれ
ば(S25:No)、ワイパ部材86を待機位置に戻し
(S29)、パージ後ワイプ処理を終了する。
【0067】このように、本実施例では、ワイプ処理が
5回行われるとインクジェットヘッド側面6bを清浄す
るように設定したが、この回数は、インクジェットヘッ
ド側面6bに集められたインクWが垂れ落ちない程度の
回数として定めるものであり、一回のワイプ処理により
集められるインクWが多量であったり、溜められたイン
クWが垂れ落ち易い場合には、少ないワイプ処理回数に
てインクWを除去してもよく、ワイプ処理毎に実行して
も良い。逆に、ワイプ処理により集められるインクWの
量が微量であったり、溜められたインクWが垂れ落ちに
くい場合には、より多くのワイプ処理回数に達してから
インクジェットヘッド側面6bを清浄しても良い。
【0068】図5は、タイマカウント処理のフローチャ
ートである。タイマカウント処理は、前回のインクジェ
ットヘッド側面6bを清浄する各処理からの経過時間を
計測し、その経過時間が所定時間に達した際には、ワイ
プ戻り処理(S34、図7参照)を実行する処理であ
る。
【0069】このタイマカウント処理では、まず、CP
U91に設けられたタイマ回路91aから信号が出力さ
れたか否かを確認する(S31)。確認の結果、タイマ
回路91aから信号を受信していなければ(S31:N
o)、このタイマカウント処理を終了する。
【0070】また、S31の処理で確認した結果、タイ
マ回路91aからの信号入力であれば(S31:Ye
s)、RAM93に設けられたタイマカウンタ93aの
数値に「1」を加算し(S32)、そのタイマカウンタ
93aの数値が「24」に達したか否かを確認する(S
33)。本実施例においては、1時間置きにタイマ回路
91aからタイマカウンタ93aへ信号が入力されるの
で、タイマカウンタ93aの数値が「24」に達したと
きには、前回のワイプ戻り処理(S34)などのインク
ジェットヘッド側面6bを清浄する各処理から約24時
間経過したこととなる。
【0071】S33の処理で確認した結果、タイマカウ
ンタ93aの数値が「24」に達していれば(S33:
Yes)、インクジェットヘッド側面6bに付着したイ
ンクを除去するワイプ戻り処理を実行して(S34)、
このタイマカウント処理を終了する。一方、S33の処
理で確認した結果、タイマカウンタ93aの数値が「2
4」に達していなければ(S33:No)、ワイプ戻り
処理(S34)を実行せずにタイマカウント処理を終了
する。
【0072】このように、タイマカウンタ93aの数値
が所定値に達したときに、インクジェットヘッド側面6
bに付着したインクWを除去するワイプ戻り処理(S3
4)を実行することにより、そのインクジェットヘッド
側面6bにインクWが固着する前にインクWを確実に除
去することができる。
【0073】図6は、枚数カウント処理のフローチャー
トである。枚数カウント処理は、前回のワイプ戻り処理
(S34)などのインクジェットヘッド側面6bを清浄
する各処理を実行してから印刷した記録媒体の数量を計
数し、その印刷数量が所定数量に達した際には、ワイプ
戻り処理(S34、図7参照)を実行する処理である。
【0074】この枚数カウント処理では、まず、ペーパ
センサ105が用紙62を検出したか否かを確認する
(S41)。確認の結果、ペーパセンサ105が用紙6
2を検出していなければ(S41:No)、この枚数カ
ウント処理を終了する。
【0075】また、S41の処理で確認した結果、ペー
パセンサ105が用紙62を検出していれば(S41:
Yes)、RAM93に設けられた枚数カウンタ93b
の数値に「1」を加算し(S42)、その枚数カウンタ
93bの数値が「100」に達したか否かを確認する
(S43)。
【0076】S43の処理で確認した結果、枚数カウン
タ93bの数値が「100」に達していれば(S43:
Yes)、インクジェットヘッド側面6bに付着したイ
ンクWを除去するためのワイプ戻り処理を実行し(S3
4)、この枚数カウント処理を終了する。一方、S43
の処理で確認した結果、枚数カウンタ93bの数値が
「100」に達していなければ(S43:No)、ワイ
プ戻り処理(S34)を実行せずに枚数カウント処理を
終了する。
【0077】このように、枚数カウンタ93bの数値が
所定値に達したときにインクジェットヘッド側面6bに
付着したインクWを除去することにより、カラーインク
ジェットプリンタ1の使用量に応じてインクジェットヘ
ッド側面6bに付着したインクWを効率的に除去するこ
とができる。
【0078】図7は、ワイプ戻り処理(S34)のフロ
ーチャートである。ワイプ戻り処理(S34)は、イン
クジェットヘッド側面6bに付着したインクWを除去す
るための処理である。
【0079】このワイプ戻り処理(S34)では、ま
ず、キャリッジ64をワイプ終了位置Laに移動し(S
51)、その移動が終了した後にワイパ部材86を待機
位置から突出させる(S52)。
【0080】そして、ワイパ部材86を突出させた状態
で、キャリッジ64をワイパ接触位置Lbに移動し(S
53)、その後、キャリッジ64をワイプ終了位置La
に移動する(S54)。
【0081】つまり、ワイパ部材86をインクジェット
ヘッド側面6bに付着するインクWに接触させた後、イ
ンクジェットヘッド6からワイパ部材86を離間させる
ので、インクジェットヘッド側面6bに付着したインク
Wを除去することができる。その後、ワイパ部材86を
待機位置に戻し(S55)、RAM93に記憶されてい
るタイマカウンタ93a、枚数カウンタ93b及びワイ
プ回数カウンタ93cの数値を「0」にする(S5
6)。
【0082】このように、ワイプ戻り処理(S34)の
実行を契機として、タイマカウンタ93a、枚数カウン
タ93b及びワイプ回数カウンタ93cの数値を「0」
にする。また、電源投入時処理およびパージ後ワイプ処
理においても、インクジェットヘッド側面6bのインク
Wが除去されると、各カウンタ93a〜93cは「0」
クリアされる。つまり、本実施例では、各カウンタ93
a〜93cのいずれかが、それぞれに設けられた設定値
に達すると、インクジェットヘッド側面6bの清浄を行
うが、清浄の実行後は、全てのカウンタ93a〜93c
の値を「0」クリアするのである。このため、僅かな時
間間隔で不必要なインクジェットヘッド側面6bの清浄
が実行されることがない。
【0083】また、本実施例においては、ワイパ部材8
6がインクジェットヘッド6のノズル面6aを払拭する
方向を一方向としている。よって、ワイプ戻り処理(S
34)などのインクジェットヘッド側面6bを清浄する
各処理を実行するためにインクジェットヘッド6を位置
させる所定位置は、インクジェットヘッド6に対して片
側のみに設定すれば良いので、キャリッジ64が往復移
動する両方向にインクジェットヘッド6のノズル面6a
を払拭する場合に比べて、ワイプ処理やワイプ戻り処理
(S34)などのプログラムや動作を簡略にすることが
できる。
【0084】なお、本実施例において、請求項1記載の
ワイパ準備手段としては、図4のフローチャートのS2
3の処理と、図7のフローチャートのS51の処理とが
該当する。請求項1記載のワイパ接近手段としては、図
4のフローチャートのS26の処理と、図7のフローチ
ャートのS53の処理とが該当する。請求項1記載のワ
イパ離間手段としては、図4のフローチャートのS27
の処理と、図7のフローチャートのS54の処理とが該
当する。請求項6記載の回数判断手段としては、図4の
フローチャートのS25の処理が該当する。請求項7記
載の時間判断手段としては、図5のフローチャートのS
33の処理が該当する。請求項8記載の数量判断手段と
しては、図6のフローチャートのS43の処理が該当す
る。
【0085】次に、図8を参照して、第2実施例につい
て説明する。図8は、第2実施例におけるパージ処理お
よびインクジェットヘッド6を清浄する処理のフローチ
ャートである。第2実施例におけるインクジェットヘッ
ド6を清浄する処理は、図4に示した第1実施例におけ
る処理に対して、図4のフローチャートのS25の処理
が異なるものである。
【0086】第2実施例では、図4のフローチャートの
S24の処理後、ワイプ回数カウンタ93cの数値、タ
イマカウンタ93aの数値及び枚数カウンタ93bの数
値のいずれかが前記の設定値以上ならば、図4のフロー
チャートのS26以降の処理を行い、どの設定値も超え
ていなければ、印字データの処理等の他の処理(S1
9)を実行する。この場合、パージ処理後のカム83の
動きを利用してワイパ部材86の移動を行うことができ
るので、ワイパ部材86のための特別な移動手段を設け
る必要がない。なお、タイマカウンタ93aの数値及び
枚数カウンタ93bの数値が、印字等の処理の途中で設
定値を超えたとしても、その処理を完了してパージ処
理、ワイプ処理を行った後、図4のフローチャートのS
26以降の処理を行うことになるので、タイマカウンタ
93aの数値及び枚数カウンタ93bの数値を前記実施
例よりもわずか小さく設定しておく。
【0087】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものでは
なく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変
更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0088】例えば、本実施例では、1つの平面のノズ
ル面6aに4列のノズルを配置したので、1回のワイプ
動作でノズル面6aの全面を払拭しなければならなかっ
たが、各列のノズル毎にインクジェットヘッドを独立さ
せ、かつ、各インクジェットヘッドの間に隙間を設けた
構成の場合、各インクジェットヘッドごとにパージ処
理、ワイプ処理及び各インクジェットヘッド側面に付着
したインクを清掃する処理を行うことができる。
【0089】また、本実施例においては、ワイパ部材8
6は、エチレンプロピレンゴムを材料として形成した
が、ワイパ部材86の側面にスポンジや不織布等のイン
クWを吸収する吸収体を貼着し、インクジェットヘッド
側面6bを清浄する際には、その吸収体をインクジェッ
トヘッド側面6bに接触するように構成しても良い。イ
ンクジェットヘッド側面6bに付着したインクWは吸収
体に吸収されるので、その付着したインクWを確実に除
去することができる。なお、請求項11記載のインク吸
収部としては、前記吸収体が該当する。
【0090】さらに、本実施例においては、ワイプ処理
をした後にインクジェットヘッド側面6bを清浄した
が、ワイプ処理をする前にインクジェットヘッド側面6
bを清浄しても良い。インクジェットヘッド側面6bを
清浄した際に、インクジェットヘッド側面6bからノズ
ル面6a側にインクWが押し出され、そのノズル面6a
にインクWが付着すると、用紙62を汚すこととなる。
インクジェットヘッド側面6bの清浄後にワイプ処理を
すれば、ノズル面6aに付着したインクWは払拭される
ので、用紙62がインクWに汚されることを防止するこ
とができる。
【0091】また、本実施例においては、インクジェッ
ト記録装置としてカラーインクジェットプリンタ1を用
いたが、本発明はそれに限定されるものではなく、例え
ば、インクジェット方式の複写機やファクシミリ装置な
どにも適用することができる。また、カラーインクジェ
ットプリンタ1には4つのインクカートリッジ61が装
着されたが、1以上の所定数のインクカートリッジ61
を装着されるように構成しても良い。
【0092】
【発明の効果】請求項1または2に記載のインクジェッ
ト記録装置によれば、ワイパ準備手段により準備位置へ
と位置させられたワイパ部材は、ワイパ接近手段により
接近位置へと位置させられる。この接近位置において、
ワイパ部材は、インクジェットヘッドの払拭方向後端の
インクジェットヘッド側面に付着したインク等の付着物
に接触する。ワイパ部材に接触した付着物はワイパ部材
へ付着する。ワイパ離間手段によりワイパ部材をインク
ジェットヘッドから離間させると、ワイパ部材に付着し
た付着物は、ワイパ部材と共に移動し、インクジェット
ヘッドから除去される。よって、インクジェットヘッド
側面に付着したインクの垂れ落ちや飛散による装置内部
や記録媒体の汚れを防止することができるという効果が
ある。ここで、ワイパ部材は、ノズル面を清浄するため
に予めインクジェット記録装置に備えられたものである
ので、インクジェットヘッド側面に付着した付着物を除
去するために、わざわざ別の装置(部材)を設ける必要
がない。このため、インクジェットヘッド側面に付着し
た付着物を除去する機能を低コストで具備することがで
きるという効果がある。
【0093】請求項3記載のインクジェット記録装置に
よれば、請求項1または2に記載のインクジェット記録
装置の奏する効果に加え、位置記憶手段により記憶され
る値に基づいて、ヘッド移動手段によりインクジェット
ヘッドを準備位置と接近位置とに移動させる。ここで、
ヘッド移動手段は、印刷の際などにインクジェットヘッ
ドを記録媒体に沿って移動させるものである。該ヘッド
移動手段を利用してインクジェットヘッドを準備位置と
接近位置とへ移動することができるので、インクジェッ
トヘッド側面に付着した付着物を除去するべく、インク
ジェットヘッドを移動させる移動手段を新たに設ける必
要がない。また、位置記憶手段により記憶される値に基
づいてインクジェットヘッドを準備位置と接近位置とに
位置させるので、かかる位置にインクジェットヘッドが
位置したことを検出するセンサー等の検出器を設ける必
要がない。よって、低コストでインクジェットヘッド側
面に付着した付着物を除去する機能を具備することがで
きるという効果がある。
【0094】請求項4記載のインクジェット記録装置に
よれば、請求項1から3のいずれかに記載のインクジェ
ット記録装置の奏する効果に加え、ノズル面をワイパ部
材で払拭する前に、ワイパ準備手段とワイパ接近手段と
ワイパ離間手段とを実行する。よって、インクジェット
ヘッド側面に付着した付着物にワイパ部材が接触した際
に、インクジェットヘッドのノズル面上に付着物が押し
出されても、その後にワイパ部材でノズル面を払拭する
ことによりノズル面に付着した付着物を確実に除去する
ことができる。このため、インク等の付着物による記録
媒体への汚染を抑制することができるという効果があ
る。
【0095】請求項5記載のインクジェット記録装置に
よれば、請求項1から4のいずれかに記載のインクジェ
ット記録装置の奏する効果に加え、ノズル面をワイパ部
材で払拭した後に、ワイパ準備手段とワイパ接近手段と
ワイパ離間手段とを実行する。よって、ノズル面を払拭
したことによりインクジェットヘッド側面に付着したイ
ンク等の付着物を確実に除去することができるという効
果がある。
【0096】請求項6記載のインクジェット記録装置に
よれば、請求項1から5のいずれかに記載のインクジェ
ット記録装置の奏する効果に加え、ワイプ回数計数手段
により計数されたワイプ回数が所定回数に達したと回数
判断手段に判断されると、ワイパ準備手段とワイパ接近
手段とワイパ離間手段とを実行する。よって、所定回数
毎にインクジェットヘッド側面に溜められた付着物を除
去することができる。これによれば、例えば、1度のワ
イプ処理でインクジェットヘッド側面に溜まるインク量
が少ない場合には、ワイプ処理が複数回実行された後
に、インクジェットヘッド側面に付着したインクを除去
することができる。このため、インクジェットヘッドか
ら付着物を除去するための動作回数を少なくしつつ、最
適な動作回数で付着物を除去することができるという効
果がある。
【0097】請求項7記載のインクジェット記録装置に
よれば、請求項1から6のいずれかに記載のインクジェ
ット記録装置の奏する効果に加え、ワイパ接近手段が実
行されてからの経過時間が所定時間に達したと判断され
ると、ワイパ準備手段とワイパ接近手段とワイパ離間手
段とを実行する。よって、インクジェットヘッド側面に
付着したインクを所定時間の経過毎に除去することがで
き、長時間放置された付着物がインクジェットヘッド側
面に固着することを防止することができるという効果が
ある。
【0098】請求項8記載のインクジェット記録装置に
よれば、請求項1から7のいずれかに記載のインクジェ
ット記録装置の奏する効果に加え、記録媒体計数手段に
より計数される記録媒体の印刷数量が所定の数量に達し
たと数量判断手段に判断されると、ワイパ準備手段とワ
イパ接近手段とワイパ離間手段とを実行する。よって、
印刷数量を目安として、インクジェットヘッド側面に付
着する付着物を除去することができるという効果があ
る。
【0099】請求項9記載のインクジェット記録装置に
よれば、請求項1から5のいずれかに記載のインクジェ
ット記録装置の奏する効果に加え、ワイプ回数計数手段
と経過時間計測手段と記録媒体計数手段との内、2以上
の計数手段を備えており、その計数手段に対応して設け
られたそれぞれの所定数にもっとも早く達した計数手段
の値に基づいて、ワイパ準備手段とワイパ接近手段とワ
イパ離間手段とを実行する。よって、いずれかの計数手
段が所定数に達したときにインクジェットヘッド側面に
付着する付着物を除去することができるので、1の計数
手段によって付着物の除去のタイミングを判断するより
も、より使用状況に適したタイミングでインクジェット
ヘッド側面に付着する付着物を除去することができる。
また、各計数手段に対応して設けられたそれぞれの所定
数にもっとも早く達した計数手段の値に基づいてワイパ
準備手段とワイパ接近手段とワイパ離間手段とを実行し
た後は、各計数手段の値をそれぞれ初期化するので、2
以上の計数手段を設けても、僅かな時間の間に繰り返し
て付着物を除去する処理が行われることがないという効
果がある。
【0100】請求項10記載のインクジェット記録装置
によれば、請求項1から9のいずれかに記載のインクジ
ェット記録装置の奏する効果に加え、ワイパ部材による
インクジェットヘッドのノズル面を払拭する方向は、一
方向に定められている。よって、インクジェットヘッド
に対する一方にのみ準備位置と接触位置とを定めれば良
いので、インクジェットヘッドのノズル面を両方向に払
拭する場合に比べて、インクジェットヘッド側面の付着
物を除去するプログラムや動作を簡略にすることができ
るという効果がある。
【0101】請求項11記載のインクジェット記録装置
によれば、請求項1から10のいずれかに記載のインク
ジェット記録装置の奏する効果に加え、ワイパ部材は、
インクジェットヘッド側面に付着する付着物に接触する
部分にインクを吸収するインク吸収部を備えている。よ
って、インクジェットヘッド側面に付着するインク等の
付着物を、ワイパ部材に設けられたインク吸収部に吸収
させることができるので、単にワイパ部材で付着物を除
去する場合に比べて、インクジェットヘッド側面に付着
する付着物をより確実に除去することができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるカラーインクジェ
ットプリンタを示す斜視図である。
【図2】カラーインクジェットプリンタの電気回路構成
の概略を示すブロック図である。
【図3】ワイパ部材がインクジェットヘッドを清浄する
動作を示す正面図である。
【図4】パージ処理およびインクジェットヘッドを清浄
する処理のフローチャートである。
【図5】タイマカウント処理のフローチャートである。
【図6】枚数カウント処理のフローチャートである。
【図7】ワイプ戻り処理のフローチャートである。
【図8】第2実施例におけるパージ処理およびインクジ
ェットヘッドを清浄する処理のフローチャートである。
【図9】従来のワイプ処理を示す正面図である。
【符号の説明】
1 カラーインクジェットプリンタ(インク
ジェット記録装置) 6 インクジェットヘッド 6a ノズル面 6b インクジェットヘッド側面 62 用紙(記録媒体) 86 ワイパ部材 91a タイマ回路(経過時間計測手段) 92 ROM(位置記憶手段) 93a タイマカウンタ(経過時間計測手段) 93b 枚数カウンタ(記録媒体計数手段) 93c ワイプ回数カウンタ(ワイプ回数計数手
段) 101 CRモータ(ヘッド移動手段) 102 CRモータ駆動回路(ヘッド移動手段) W インク(付着物)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルからインクを吐出して記録媒体上
    に記録を行うインクジェットヘッドと、そのインクジェ
    ットヘッドのノズル面を払拭するワイパ部材とを備えた
    インクジェット記録装置において、 前記インクジェットヘッドのノズル面から所定距離を隔
    ててそのノズル面の払拭方向後端側の定められた準備位
    置へ前記ワイパ部材を位置させるワイパ準備手段と、 そのワイパ準備手段により準備位置に位置させられた前
    記ワイパ部材を前記インクジェットヘッドの払拭方向後
    端付近に定められた接近位置へ位置させるワイパ接近手
    段と、 そのワイパ接近手段により接近位置へ位置させられた前
    記ワイパ部材を前記インクジェットヘッドから離間させ
    るワイパ離間手段とを備えていることを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記接近位置は、前記インクジェットヘ
    ッドの払拭方向後端のインクジェットヘッド側面に付着
    する付着物に前記ワイパ部材が接触する位置であること
    を特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記インクジェットヘッドを前記ノズル
    面に略平行に往復移動するヘッド移動手段と、 前記準備位置と前記接近位置とを記憶する位置記憶手段
    とを備えており、 前記ヘッド移動手段は、その位置記憶手段に記憶される
    値に基づいて、前記インクジェットヘッドを前記準備位
    置と前記接近位置とに移動させることを特徴とする請求
    項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記ノズル面を前記ワイパ部材で払拭す
    る前に、前記ワイパ準備手段と前記ワイパ接近手段と前
    記ワイパ離間手段とを実行することを特徴とする請求項
    1から3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記ノズル面を前記ワイパ部材で払拭し
    た後に、前記ワイパ準備手段と前記ワイパ接近手段と前
    記ワイパ離間手段とを実行することを特徴とする請求項
    1から4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記ワイパ部材が前記インクジェットヘ
    ッドのノズル面を払拭したワイプ回数を計数するワイプ
    回数計数手段と、そのワイプ回数計数手段により計数さ
    れたワイプ回数が所定回数に達したか否かを判断する回
    数判断手段とを備えており、 その回数判断手段によりワイプ回数が所定回数に達した
    と判断されると前記ワイパ準備手段と前記ワイパ接近手
    段と前記ワイパ離間手段とを実行することを特徴とする
    請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット記録
    装置。
  7. 【請求項7】 前記ワイパ接近手段が実行されてからの
    経過時間を計測する経過時間計測手段と、その経過時間
    計測手段により計測された時間が所定時間に達したか否
    かを判断する時間判断手段とを備えており、 その時間判断手段により経過時間が所定時間に達したと
    判断されると前記ワイパ準備手段と前記ワイパ接近手段
    と前記ワイパ離間手段とを実行することを特徴とする請
    求項1から6のいずれかに記載のインクジェット記録装
    置。
  8. 【請求項8】 印刷された記録媒体の数量を計数する記
    録媒体計数手段と、その記録媒体計数手段により計数さ
    れた数量が所定の数量に達したか否かを判断する数量判
    断手段とを備えており、 その数量判断手段により記録媒体の数量が所定の数量に
    達したと判断されると前記ワイパ準備手段と前記ワイパ
    接近手段と前記ワイパ離間手段とを実行することを特徴
    とする請求項1から7のいずれかに記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  9. 【請求項9】 ワイパ部材が前記インクジェットヘッド
    のノズル面を払拭したワイプ回数を計数するワイプ回数
    計数手段と、前記ワイパ接近手段が実行されてからの経
    過時間を計測する経過時間計測手段と、印刷された記録
    媒体の数量を計数する記録媒体計数手段との内、2以上
    の計数手段を備えており、 その計数手段に対応して設けられたそれぞれの所定数に
    もっとも早く達した計数手段の値に基づいて、前記ワイ
    パ準備手段と前記ワイパ接近手段と前記ワイパ離間手段
    とを実行すると共に、前記計数手段の値をそれぞれ初期
    化することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記
    載のインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記ワイパ部材による前記インクジェ
    ットヘッドのノズル面を払拭する方向は、一方向に定め
    られていることを特徴とする請求項1から9のいずれか
    に記載のインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 前記ワイパ部材は、前記インクジェッ
    トヘッド側面に付着する付着物に接触する部分にインク
    を吸収するインク吸収部を備えていることを特徴とする
    請求項2から10のいずれかに記載のインクジェット記
    録装置。
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