JP2015187687A - 潤滑剤塗布装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

潤滑剤塗布装置及びこれを用いた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】異常画像の発生などを抑制し、高品質な画像を得ることができる潤滑剤塗布装置を提供する。
【解決手段】潤滑剤塗布装置6に、固形潤滑剤61と、固形潤滑剤61に回転しながら摺擦し削り取った潤滑剤を感光体1に塗布するブラシローラ62と、ブラシローラ62を回転駆動させるブラシ駆動モータ7と、ブラシ駆動モータ7を制御する制御部8を備えた。そして、潤滑剤塗布装置6の制御部8では、感光体1の空転動作中にブラシローラ62の回転数を変更すべくブラシ駆動モータ7を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、固形潤滑剤に当接してこれを摺擦することで削り取った潤滑剤を像担持体に塗布する潤滑剤塗布装置、及びこれを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置は、一般に、像担持体上に形成したトナー画像を記録材や中間転写体などの被転写体上へ転写した後、像担持体表面に未転写のトナーなど(以下、転写残トナーという)が残留する。そのため、転写残トナーが次の画像形成に悪影響を与えないように、通常は、クリーニング装置により像担持体表面から転写残トナーを除去するためのクリーニングを行う。このクリーニング装置としては、一般に、クリーニングブレードやクリーニングブラシなどのクリーニング部材を像担持体表面に摺擦することで、像担持体表面上の転写残トナーを除去するものが多く利用される。このようなクリーニング装置を利用する場合、経時使用によりクリーニング部材が大きく摩耗すると、欠けや変形等が生じてクリーニング性能が低下するなどの不具合が発生しやすくなる。また、像担持体表面が大きく摩耗すると、像担持体の寿命が短くなる等の不具合が生じる。
従来、潤滑剤塗布装置を用いて像担持体表面に潤滑剤を供給することにより、像担持体表面とこれに接触する部材との間で生じる摩擦抵抗を小さくする構成を備えた画像形成装置が知られている。この画像形成装置によれば、クリーニング部材と像担持体表面との間に生じる摩擦抵抗も低く抑えることができるので、クリーニング部材や像担持体表面の摩耗による上述した不具合を抑制することができる。また、近年、球形に近い重合トナーを用いた画像形成装置が知られているが、重合トナーを用いると、クリーニングブレードによるクリーニングが粉砕トナーよりも困難となる。像担持体表面に付着する潤滑剤により、像担持体表面上に付着する重合トナーと像担持体表面との付着力を低減することができるので、重合トナーをクリーニングブレードでクリーニングすることが容易になる。したがって、クリーニングブレードによる重合トナーのクリーニング性を向上させる目的でも、像担持体表面に潤滑剤を供給することが行われている。
また、像担持体表面に付着する潤滑剤により、トナーに外添される流動化剤や帯電制御剤等がクリーニング部材との当接で像担持体表面に膜状に固着する現象(フィルミング現象)の発生を有効に抑制できることが知られている。また、一般に、潜像担持体の表面を一様に帯電させる帯電手段として帯電バイアスに交流電圧(電流)を重畳したものを用いると、潜像担持体表面が劣化しやすいことが知られている。潜像担持体表面に付着する潤滑剤により、このような交流電圧(電流)による潜像担持体表面の劣化を抑制することができる。したがって、交流電圧(電流)による潜像担持体表面の劣化を抑制する目的でも、潜像担持体表面に潤滑剤を供給することが行われている。
このように、像担持体表面に潤滑剤を供給することにより種々の有効な効果が期待できるのであるが、像担持体表面に供給される潤滑剤に過不足があると、十分な効果が得られない。潤滑剤塗布量が少なすぎると、像担持体表面で潤滑剤の付着量が不十分である部分が存在しやすくなるからである。潤滑剤の付着量が不十分な部分が存在すると、その部分に対応する箇所で、局所的に、クリーニング部材や像担持体などの摩耗が進行したり、クリーニング不良が発生したり、像担持体表面の劣化が進行したりしやすい。
一方、像担持体表面に供給される潤滑剤の量が多すぎると、像担持体表面に接触又は近接する帯電ローラなどの部材を潤滑剤で過剰に汚染してしまい、その部材の本来の機能を低下させる虞がある。また、高湿環境下においては、潜像担持体表面に供給される潤滑剤の量が多すぎると、潜像担持体表面上の潤滑剤が吸湿することにより導電性を帯び、潜像担持体表面上の静電潜像を乱して像流れあるいは画像ボケといった画質劣化を引き起こす虞もある。このため、像担持体表面には適切な量の潤滑剤を供給する必要がある。
特許文献1では、固形潤滑剤に摺擦し削り取った潤滑剤を像担持体に塗布する塗布部材を備えた構成において、像担持体上に形成されるトナー画像の画像面積率に応じて塗布部材の回転数を変更し、潤滑剤の塗布量を制御する潤滑剤塗布装置が提案されている。具体的には、画像面積率が大きい場合は、塗布部材の回転数を大きくすることで、固形潤滑剤の削れ量を増やし、像担持体表面上への潤滑剤の塗布量を大きくする。逆に画像面積率が小さい場合は、塗布部材の回転数を小さくすることで固形潤滑剤の削れ量を減らし、像担持体表面上への潤滑剤の塗布量を小さくする。
特許文献2では、固形潤滑剤に摺擦し削り取った潤滑剤を像担持体に塗布する塗布部材を備えた構成において、像担持体の回転数に応じて塗布部材の回転数を変更し、潤滑剤の塗布量を制御する潤滑剤塗布装置が提案されている。具体的には、普通紙や厚紙などの記録材の種類に応じて像担持体の回転数を変更する際、次のように像担持体の回転数に応じて塗布部材の回転数を制御している。像担持体の回転数をN、N・・N、それに対する塗布部材の回転数をn、n・・nとするとき、n/N>n/N・・n/Nとなるように、塗布部材の回転数を制御している。
しかしながら、一般に、画像形成装置の印刷動作中に、像担持体上に形成されるトナー画像の画像面積率は随時変動しており、印刷動作中に画像面積率の急激な変動も起こり得る。このとき、塗布部材の駆動源となるギヤ機構のギヤ噛合いがスムーズでなかったりすると、塗布部材の回転数を変更するためのギヤ機構の回転数の切り換えによって、塗布部材に振動が発生してしまう。塗布部材と像担持体とは共通の駆動源を備えている場合が多く、その場合には、像担持体にも振動が伝わることで像担持体の回転ムラとなってしまう。このように、印刷動作中に塗布部材の回転数を変更してしまうと、ギヤ噛合いピッチの濃淡ムラ、いわゆるバンディングが生じるなどの異常画像が発生する虞がある。特許文献1に記載される潤滑剤塗布装置おいては、塗布部材の回転数の変更を行うタイミングについては考慮されていない。
特許文献2に記載される潤滑剤塗布装置おいては、像担持体や塗布部材の回転数の変更は印刷動作中に行われないが、像担持体の回転数が一定であれば、塗布部材の回転数も一定のものとなる。つまり、像担持体の回転数が一定であるときに、塗布部材の回転数を変更することは想定されていない。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、異常画像の発生などを抑制し、高品質な画像を得ることができる潤滑剤塗布装置を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、固形潤滑剤と、該固形潤滑剤に回転しながら摺擦し削り取った潤滑剤を像担持体に塗布する塗布部材と、該塗布部材を回転駆動させる塗布部材駆動手段と、該塗布部材駆動手段を制御する制御手段を備えた潤滑剤塗布装置において、上記制御手段は、上記像担持体の空転動作中に上記塗布部材の回転数を変更すべく、上記塗布部材駆動手段を制御することを特徴とするものである。
本発明は、異常画像の発生などを抑制し、高品質な画像を得ることができる潤滑剤塗布装置を提供できる。
本実施形態に係るプリンタの構成を示す構成図。 同プリンタのひとつの作像ユニット周辺の構成を示す部分拡大構成図。 実施例1に係る、プリンタにおける画像面積率とブラシ駆動モータの回転数との関係を示す特性図。 実施例1に係る、プリンタにおける時間とブラシ駆動モータの回転数との関係を示す特性図。 従来のプリンタにおける時間とブラシ駆動モータの回転数との関係を示す特性図。 実施例2に係る、プリンタの主走査方向に分割された複数の領域で形成されるトナー像の画像面積率が異なる場合の説明図。 実施例3に係る、作像ユニット周辺の構成を示す部分拡大構成図。 実施例3に係る、振動検知手段で検知する振動ピーク値とブラシ駆動モータの回転数との関係を示す特性図。 実施例3に係る、振動検知手段で検知する振動の周波数成分と振動ピーク値として設定する値の説明図。 実施例4に係る、作像ユニット周辺の構成を示す部分拡大構成図。 実施例4に係る、感光体駆動モータの電流値とブラシ駆動モータの回転数との関係を示す特性図。 実施例5に係る、ブラシ駆動モータの電流値と回転数上限との関係を示す特性図。
以下、本発明を適用した潤滑剤塗布装置を備えた画像形成装置の一実施形態について、複数の実施例を挙げて説明する。まず、各実施例に共通する本実施形態に係るタンデム型中間転写方式の画像形成装置であるプリンタの構成及び動作について説明する。図1は、本実施形態に係るプリンタの構成を示す構成図である。
図1に示すように、このプリンタは、記録媒体たる転写紙Pに画像形成を行う本体部100と、この本体部100へ転写紙Pを給紙する給紙部200等を備えている。上記本体部100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー画像を形成する4つの作像ユニット10Y、10M、10C、10Kを備えている(以下添字Y、M、C、Kはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色をそれぞれ示す)。この作像ユニット10Y、10M、10C、10Kは、それぞれ各色のトナー画像を担持する像担持体である感光体1Y、1M、1C、1Kを備えている。これら各感光体1の周囲には、各感光体1表面を一様に帯電する帯電装置2Y、2M、2C、2K、各感光体1表面に形成される静電潜像を現像する現像装置4Y、4M、4C、4Kを備えている。また、これら各感光体1の周囲には、トナー画像転写後の各感光体1表面をクリーニングする感光体クリーニング装置5Y、5M、5C、5K、各感光体1表面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置6等を備えている。
上記作像ユニット10Y、10M、10C、10Kの上方には、各感光体1Y、1M、1C、1Kの一様に帯電された表面に画像情報に応じたレーザ光を照射して静電潜像を形成する光書込ユニット3を備えている。光書込ユニット3は、レーザ光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、所定の露光位置において画像データに基づき回転駆動されている各感光体1Y、1M、1C、1Kの表面にレーザ光を主走査方向に走査しながら照射する。
上記作像ユニット10Y、10M、10C、10Kの下方には、感光体1Y、1M、1C、1Kに形成されたトナー画像を中間転写体たる中間転写ベルト21を介して転写紙Pに転写する転写ユニット20を備えている。転写ユニット20では、無端ベルト状の中間転写ベルト21が駆動ローラ22を含む複数の支持ローラ23、24、25等に掛け回され、所定のタイミングで図中反時計回り方向に回転駆動する。この中間転写ベルト21の内部には、一次転写位置において転写電荷を付与して各感光体1Y、1M、1C、1K上のトナー画像を中間転写ベルト21に転写する一次転写手段としての一次転写ローラ26Y、26M、26C、26Kを備えている。
また、転写ユニット20は、中間転写ベルト21を挟んで作像ユニット10とは反対側に二次転写手段としての二次転写装置27を備えている。二次転写装置27は、二次転写対向ローラ25に二次転写ローラ28を押し当てて転写電界を印加することで、中間転写ベルト21上のトナー画像を転写紙Pに転写する。また、転写ユニット20は、支持ローラ24と二次転写対向ローラ25との間に、転写紙Pへのトナー画像転写後に中間転写ベルト21に残留するトナーを除去するベルトクリーニング装置29を備えている。
上記転写ユニット20の図中左方には、転写紙P上の転写トナー画像の定着を行う定着装置30を備えている。定着装置30は、定着ベルト31に加圧ローラ32を押し当てて、熱と圧力により転写紙P上のトナー画像を定着せしめる。また、上記二次転写装置27と上記定着装置30との間には、二次転写位置から送り出された転写紙Pを定着装置30へ搬送する搬送ベルト33を備えている。上記転写ユニット20の下方には、作像ユニット10Y、10M、10C、10Kと平行に、転写紙Pの両面に画像を記録すべく転写紙Pを反転するシート反転装置34を備えている。
本プリンタの給紙部200は、ペーパーバンク40に転写紙Pを複数枚重ねた紙束の状態で収納する給紙カセット41を多段に備え、各給紙カセット41内の一番上の転写紙Pに給紙ローラ42を押し当てている。選択された給紙ローラ42が回転駆動されると、一番上の転写紙Pが分離ローラ43で分離されて1枚ずつ給紙路44に向けて送り出される。この給紙路44に送り出された転写紙Pは、複数の搬送ローラ対45を経て本体部100内の給紙路46に導かれ、レジストローラ対47のローラ間に挟み込まれる。レジストローラ対47は、ローラ間に転写紙Pを挟み込むとすぐにローラ対の回転駆動を一旦停止させ、所定のタイミングで回転駆動を再開して、転写紙Pを二次転写装置27に向けて送り出す。
以上のように構成されるプリンタにおいて、次のように画像形成が行われる。例えばイエロー用の作像ユニット10Yでは、帯電装置2Yにより一様に帯電された感光体1Yの表面に、光書込ユニット3で変調及び偏向されたレーザ光が走査されながら照射されて静電潜像が形成される。感光体1Y上の静電潜像は、現像装置4Yで現像されてイエロー色のトナー画像となる。中間転写ベルト21を挟んで一次転写ローラ26に対向する一次転写位置では、感光体1Y上のトナー画像が中間転写ベルト21に転写される。
トナー画像が転写された後の感光体1Yの表面は、感光体クリーニング装置5Yでクリーニングされ、後述する潤滑剤塗布装置6Yによって潤滑剤が塗布され、次の静電潜像の形成に備えられる。クリーニングされた廃トナーは、感光体クリーニング装置6Y内の図示しない廃トナー搬送スクリュと搬送経路によって廃トナーボトル48へ排出される。
他の作像ユニット10M、10C、10Kについても、上述した画像形成行程が中間転写ベルト21の搬送に同期させて実行される。一方、給紙カセット41から給送された転写紙Pは、レジストローラ対47により所定のタイミングで送出されて二次転写位置に搬送される。または、本体部100の側面に設置された手差しトレイ50から給紙された転写紙Pは、給紙ローラ51によって手差し給紙路52内に繰り出され、レジストローラ対47により所定のタイミングで送出されて二次転写装置27に搬送される。そして、二次転写装置27によりフルカラー画像が一括転写された転写紙Pは、搬送ベルト33によって搬送されて定着装置30でトナー画像が定着された後、排出ローラ53で排紙され排紙トレイ54上に排出される。
または、トナー画像が定着された転写紙Pは、不図示の切換爪で切り替えられてシート反転装置34によって搬送され、再び二次転写装置27へと導かれ、裏面にもトナー画像を記録した後、排出ローラ53により排紙トレイ54上に排出される。一方、トナー画像転写後の中間転写ベルト21は、ベルトクリーニング装置29により残留トナーが除去され、作像ユニット10による再度の画像形成に備える。クリーニングされた廃トナーは、ベルトクリーニング装置29内の図示しない廃トナー搬送スクリュと搬送経路によって廃トナーボトル48へ排出される。
以上の作像動作は、4色重ね合わせのフルカラーモードが図示しない操作部で選択された時の動作である。例えば、白黒画像形成モードが操作部で選択された場合には、駆動ローラ22以外の支持ローラ23、24、25等を移動させて、感光体1Y、1M、1Cを中間転写ベルト21から離間させ、中間転写ベルト21にKトナー画像の形成のみを行ってもよい。
図2は、ひとつの作像ユニット周辺の構成を示す部分拡大構成図である。なお、作像ユニットの構成は収容するトナーの色が異なる以外は同様の構成であるので、以下添字を省略して説明する。本実施形態に係る作像ユニット10は、図2に示すように感光体1と、その周囲に配設された帯電装置2、現像装置4、感光体クリーニング装置5、潤滑剤塗布装置6がプリンタ本体に対して一体に着脱自在に収容されたプロセスカートリッジとして構成されている。
また、本実施形態に係る作像ユニット10では、感光体クリーニング装置5と潤滑剤塗布装置6とが一体的に構成されていてもよい(図1中、簡略表示)。また、作像ユニット10をプリンタ本体から取り外し、感光体1、帯電装置2、現像装置4、感光体クリーニング装置5、潤滑剤塗布装置6のような単位で新しいものと交換するような構成でもよい。
次に、本実施形態のプリンタに備える潤滑剤塗布装置6の構成・動作について、複数の実施例を挙げて詳細に説明する。
(実施例1)
まず、本実施形態のプリンタに備えた潤滑剤塗布装置6の実施例1について、図を用いて説明する。
図2に示すように、この潤滑剤塗布装置6は、棒状に成型された固形潤滑剤61と、この固形潤滑剤61と感光体1の両方に当接するようにブラシ繊維が周設された塗布部材としてのブラシローラ62を備えている。また、この潤滑剤塗布装置6は、固形潤滑剤61をブラシローラ62に向けて付勢する付勢手段たる圧縮バネ63を備えている。付勢手段としては、圧縮バネ63に限らず、固形潤滑剤61の自重、又は重りの荷重などを利用してもよい。ブラシローラ62は、図2中時計回り方向に回転しながら、圧縮バネ63により付勢された固形潤滑剤61に摺擦し、削り取った粉体状の潤滑剤をブラシ繊維に付着させ、同じく時計回り方向に回転する感光体1にブラシ繊維を接触させながら潤滑剤を塗布する。
なお、ブラシローラ62を介して感光体1表面に固形潤滑剤61を塗布すると、感光体1表面には粉体状の潤滑剤を塗布されるが、この状態のままでは潤滑性が十分に発揮されない場合がある。そのため、ブラシローラ62よりも感光体移動方向下流側には、潤滑剤均一化する潤滑剤均し部材64を設けるとよい。
上記固形潤滑剤61には、塗り過ぎによる副作用がなく、十分な潤滑性があるものであればよく、ステアリン酸亜鉛などの従来公知のものを使用することができる。ステアリン酸亜鉛は、代表的なラメラ結晶粉体である。ラメラ結晶は、両親媒性分子が自己組織化した層状構造を有していて、剪断力が加わると層間に沿って結晶が割れて滑りやすい。すなわち、剪断力を受けて均一に感光体1表面を覆っていくラメラ結晶によって、効果的に感光体表面を覆うことができる。従って、少量の潤滑剤によって感光体1表面を低摩擦化することができるのである。
固形潤滑剤61としては、ステアリン酸亜鉛の他にも、次のようなものを用いることができる。ステアリン酸バリウム、ステアリン酸鉄、ステアリン酸ニッケル、ステアリン酸コバルト、ステアリン酸銅、ステアリン酸ストロンチウム、ステアリン酸カルシウムなどのステアリン酸基を有するものである。
また、同じ脂肪酸基を有する、次のようなものも用いることができる。オレイン酸亜鉛、オレイン酸バリウム、オレイン酸マンガン、オレイン酸鉄、オレイン酸コバルト、パルチミン酸亜鉛、パルチミン酸コバルト、パルチミン酸銅、パルチミン酸マグネシウム、パルチミン酸アルミニウム、パルチミン酸カルシウムなどである。
他にも脂肪酸基として、カプリル酸、カプロン酸、リノレン酸などを有するものや、カルナウバワックスのような天然ワックスを用いてもよい。
ここで、上記ブラシローラ62は、塗布部材駆動手段であるブラシ駆動モータ7によって駆動(回転駆動)されるが、このブラシ駆動モータ7は速度可変型のモータとなっている。このブラシ駆動モータ7を制御する制御手段たる制御部8は、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rを所定の条件によって感光体1の空転動作中に可変制御することを特徴としている。所定の条件とは、例えば、後述するように、感光体1上に形成されるトナー画像の感光体1上の画像形成領域に対するトナー画像領域が占める割合である画像面積率などのトナー入力量や、ブラシローラ62の累積回転数や累積駆動時間などの潤滑剤塗布能力である。
感光体1上に形成されるトナー画像の画像面積率が変化するなど、トナー入力量が変化した場合には、感光体1上への潤滑剤の供給量にばらつきが生じてしまう。トナー入力量が小さい又はゼロの場合には、感光体1表面上に供給された潤滑剤が消費されず徐々に蓄積され、潤滑剤過多となる。一方、トナー入力量が大きい場合には、感光体1表面上の潤滑剤は一次転写ローラ26などの転写手段でトナー画像と共に転写され、感光体1表面上の潤滑剤が少ない状態となり、潤滑剤不足状態となる。
そこで、上記制御部8は、トナー画像の画像面積率が大きくなるほど、ブラシローラ62の回転数が大きくなるように、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rを切り換え、感光体1への潤滑剤の塗布量が大きくなるようにしている。すなわち、制御部8は、ブラシローラ62の回転数を変更すべく、ブラシ駆動モータ7を制御する。具体的には、図3に示すように、制御部8は、トナー画像の画像面積率がT未満の場合は、ブラシ駆動モータ7の回転数:RをRdefとする。画像面積率がT以上かつT未満の場合は、ブラシ駆動モータ7の回転数:RをR、画像面積率がT以上の場合は、ブラシ駆動モータ7の回転数:RをRとする。これにより、トナー画像の画像面積率に合った適切な量の潤滑剤の塗布が可能となる。
なお、画像面積率は、光書込ユニット3によって感光体1上に静電潜像が形成されるときの画像情報に基づいて算出することができる。また、画像面積率の閾値はT3、T4・・・と3つ以上でも同様に実現可能である。
上記制御部8において、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rを切り換えるタイミングは、図4に示すように、感光体1の空転動作時とする。ここでいう空転動作とは、印刷動作と同様に全ての駆動モータが動作した状態であるが、光書込ユニット3からの露光を止めて印刷動作を一時的に行なわない動作のことをいう。この印刷動作を行なわない空転動作時にブラシ駆動モータ7の回転数:Rを切り換えることにより、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rの切り換えによるバンディング等の異常画像の発生を防ぐことができる。これに対して、図5に示すように、通常の印刷動作中にブラシ駆動モータ7の回転数:Rを切り換えてしまうと、上述したように、ブラシローラや感光体に振動が生じ、バンディングなどの異常画像が発生してしまう。
なお、上記空転動作の時間は、いたずらに長時間としてしまうと、印刷効率の低下につながる。そのため、空転動作の時間はブラシ駆動モータ7の回転数:Rを切り換えた後に、安定して感光体1を回転させることができる最小限の時間にすることが望ましい。
また、上記所定の条件とは、感光体1上に形成されるトナー画像の画像面積率などのトナー入力量には限られない。ブラシローラ62の累積回転数や累積駆動時間などのブラシローラ62の潤滑剤塗布能力の変化に応じて、ブラシローラ62の回転数を変更してもよい。例えば、制御部8は、ブラシローラ62の累積回転数が大きくなるほど、ブラシローラ62の回転数が大きくなるようにブラシ駆動モータ7の回転数:Rを切り換え、感光体1への潤滑剤の塗布量が大きくなるようにしてもよい。
制御部8は、ブラシローラ62の累積駆動時間が大きくなるほど、ブラシローラ62の回転数が大きくなるようにブラシ駆動モータ7の回転数:Rを切り換え、感光体1への潤滑剤の塗布量が大きくなるようにしてもよい。このように、ブラシローラ62の累積回転数や累積駆動時間が大きくなるほど、ブラシローラ62のブラシ繊維がへたり潤滑剤塗布能力が小さくなる。しかし、制御部8は、ブラシローラ62の潤滑剤塗布能力が小さくなるほど、ブラシローラ62の回転数が大きくなるようにブラシ駆動モータ7の回転数:Rを切り換えることで、適切な量の潤滑剤の塗布が可能となる。
また、制御部8は、ひとつの条件によってブラシ駆動モータ7の回転数:Rを決定するのではなく、複数の条件を組み合わせてブラシ駆動モータ7の回転数:Rを決定してもよい。これにより、より適切な量の潤滑剤の塗布が可能となる。いずれにしても、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rを切り換えるタイミングを、感光体1の空転動作時とすることで、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rの切り換えによるバンディングなどの異常画像の発生を防ぐことができるのである。
(実施例2)
次に、本実施形態のプリンタに備えた潤滑剤塗布装置6の実施例2について、図を用いて説明する。
図6は、本実施例に係る、の主走査方向に分割された複数の領域で形成されるトナー像の画像面積率が異なる場合の説明図であり、図6(a)が感光体1上に形成されるトナー画像の例、図6(b)が分割された各領域毎のトナー画像の画像面積率のグラフである。
本実施例の潤滑剤塗布装置6は、実施例1の潤滑剤塗布装置と、ブラシ駆動モータ7の制御に用いるトナー画像の画像面積率として、感光体1上に形成されるトナー画像の主走査方向に分割された複数の領域における画像面積率を用いていることに係る点のみ異なる。
したがって、実施例1と同様な構成、及びその作用・効果については、適宜、省略して説明する。また、同一の構成部材、又は同様な機能を果す構成部材については、特に区別する必要がない限り、同一の符号を付して説明する。
上記した実施例1の潤滑剤塗布装置では、ブラシ駆動モータ7の制御に用いるトナー画像の画像面積率として、感光体1上の画像形成領域の全体に対するトナー画像の画像面積率(以下、平均画像面積率という)を用いていた。
しかし、一般に、プリンタ等の画像形成装置では、印刷動作中に感光体1上に形成されるトナー画像の平均画像面積率は随時変動しており、印刷動作中に平均画像面積率の急激な変動も起こり得る。また、単位面積当たり形成されるトナー画像の面積率(以下、単位画像面積率という)が主走査方向に大きく異なる場合も多い。例えば、主走査方向の一部に副走査方向に単位画像面積率の高い画像があった場合、平均画像面積率は低い値となるが、一部のみ単位画像面積率の高い状態となり、潤滑剤の塗布量が十分でない部分が生じる。このような部分が生じると、局所的な白抜け画像やフィルミング等の異常画像が発生することが懸念される。
例えば、感光体1上に、図6(a)に示すようなトナー画像を形成した場合、主走査方向に分割された感光体1上の各領域毎の画像面積率(以下、領域画像面積率という)は、図6(b)に示すグラフのようになる。
そこで、本実施例の潤滑剤塗布装置6では、主走査方向に分割された感光体1上の各領域毎の領域画像面積率を用いて、制御部8によりブラシ駆動モータ7を制御するように構成した。
このようにブラシ駆動モータ7を制御することで、感光体1上の一部のみ単位画像面積率が高い領域がある場合においても、適切な量の潤滑剤を塗布することが可能となる。
本実施例の潤滑剤塗布装置6では、主走査方向に分割された感光体1上の各領域毎の領域画像面積率を求め、最も大きな値を得た領域の領域画像面積率である最大値Tmaxを用いて制御部8により、ブラシ駆動モータ7の制御を行うように構成した。
このように主走査方向に分割された感光体1上の各領域の領域画像面積率が最も大きい領域の領域画像面積率の値に応じて、ブラシ駆動モータ7の制御を行うことで、次のような効果を奏することができる。感光体1上の一部のみ単位画像面積率が高い領域がある場合においても、適切な量の潤滑剤を塗布することができるとともに、ブラシ駆動モータ7を制御するときに制御部8で行う演算ステップを簡略化できる。
ここで、上記した本実施例では、主走査方向に分割された感光体1上の各領域の領域画像面積率が最も大きい領域の領域画像面積率の値に応じて、ブラシ駆動モータ7の制御を行う例について説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。例えば、領域画像面積率が高い側から2つの領域を選択して、これらの領域画像面積率の値を平均した平均値を用いてブラシ駆動モータ7の制御を行うように構成しても良い。
また、制御部8は、ひとつの条件によってブラシ駆動モータ7の回転数:Rを決定するのではなく、上記した実施例1と同様に、複数の条件を組み合わせてブラシ駆動モータ7の回転数:Rを決定してもよい。これにより、より適切な量の潤滑剤の塗布が可能となる。いずれにしても、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rを切り換えるタイミングを、感光体1の空転動作時とすることで、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rの切り換えによるバンディングなどの異常画像の発生を防ぐことができるのである。
(実施例3)
次に、本実施形態のプリンタに備えた潤滑剤塗布装置6の実施例3について、図を用いて説明する。
図7は、本実施例に係る、作像ユニット10周辺の構成を示す部分拡大構成図、図8は、本実施例に係る、振動検知手段65で検知する振動ピーク値とブラシ駆動モータ7の回転数:Rとの関係を示す特性図である。図9は、本実施例に係る、振動検知手段65で検知する振動の周波数成分と振動ピーク値として設定する値の説明図である。
本実施例の潤滑剤塗布装置6は、実施例1、2の潤滑剤塗布装置と、制御部8によりブラシ駆動モータ7の回転数:Rの制御を行うために用いる所定の条件に係る点のみ異なる。具体的には、所定の条件として、実施例1、2の潤滑剤塗布装置が、平均画像面積率や領域画像面積率の値を用いていたのに対し、本実施例の潤滑剤塗布装置6が、潤滑剤塗布装置6の振動を検知した値を用いている点である。
したがって、実施例1、2と同様な構成、及びその作用・効果については、適宜、省略して説明する。また、同一の構成部材、又は同様な機能を果す構成部材については、特に区別する必要がない限り、同一の符号を付して説明する。
上記したように実施例1、2では、感光体1上のトナー画像の平均画像面積率や領域画像面積率を用いて制御部8によりブラシ駆動モータ7を制御を行う例について説明した。
そして、実施例2で説明したように、実施例1が用いる平均画像面積率では、例えば図6(a)で示したような全体の画像面積率は低い値を示すが、一部に高画像面積率が含まれるトナー画像を形成した場合、その部分においては潤滑剤不足が発生する。つまり、感光体1上に領域画像面積率が異なる複数の領域を有するトナー画像を形成する場合には潤滑剤が不足する領域が生じる。
上記のように潤滑剤が不足すると、感光体1と潤滑剤均し部材64(ブレード部材)の間の摩擦係数が上昇して、潤滑剤均し部材64がめくれたり、潤滑剤均し部材64を振動源として潤滑剤塗布装置6が振動して異音(騒音)が発生したりする場合がある。なお、潤滑剤均し部材64がめくれると、感光体1と潤滑剤均し部材64の間の摩擦係数がさらに上昇して、潤滑剤均し部材64を振動源とした潤滑剤塗布装置6の振動に起因した異音や、プリンタの騒音の音量がさらに大きくなるおそれもある。
感光体1が摺動するブレード部材である潤滑剤均し部材64を振動源とした潤滑剤塗布装置6の振動により発生する異音等のプリンタの騒音は、利用者に不快感を感じさせてしまう。
また、感光体1上に塗布する潤滑剤が不足する領域が生じると、感光体1と、感光体クリーニング装置5に有したクリーニングブレードとの間の摩擦係数の上昇により、感光体1やクリーニングブレードが振動して、異音が発生する場合もある。
これらのため、従来から、無端移動する像担持体等が摺動するブレード部材を備えた画像形成装置の異音の発生や音量を低減する様々な構成が提案されている。
例えば、特許文献3には、像担持体が摺動するブレード部材であるクリーニングブレードを振動源とする、クリーニングブレードを保持するブレードホルダの振動(振動レベル)を検知して、ブレードホルダの剛性を変化させる構成が記載されている。具体的には、ブレードホルダの振動をブレードホルダに配置した振動検知手段で検知し、検知結果に基づいて、ブレードホルダの振動を低減するように、ブレードホルダに設けた、ソレノイド等を有した複数の剛性変化手段を動作させるというものである。
上記のようにブレードホルダ剛性を変化させることで、クリーニングブレードと像担持体との摺接状態をまったく変更することなく、自動的に騒音を抑制できるというものである。つまり、クリーニングブレードと像担持体との摺接状態を変更することで、クリーニングブレードによる像担持体のクリーニング性能が低下することを避けつつ、ブレードホルダの振動の検知結果に基づいて、自動的に騒音を抑制できるというものである。
しかし、特許文献3に記載の構成では、自動的に騒音を抑制できるものの、仮に従来の潤滑剤塗布装置に有した潤滑剤均し部材の構成に適用したとしても、本実施例の潤滑剤塗布装置6の感光体1に適切な量の潤滑剤を塗布するという目的を達成することはできない。したがって、本発明の最大の目的である、異常画像の発生などを抑制し、高品質な画像を得ることができる潤滑剤塗布装置を提供するという目的も達成することができないおそれがある。
そこで、本実施例の潤滑剤塗布装置6では、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rの制御を行うために用いる所定の条件として、潤滑剤不足が生じた場合に生じる、感光体1が摺動するブレード部材を振動源とした潤滑剤塗布装置6の振動を検知した値を用いることとした。
次に、感光体1が摺動するブレード部材である潤滑剤均し部材64を振動源とした潤滑剤塗布装置6の振動を検知して行う、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rの制御の例について説明する。
図7に示すように、本実施例の潤滑剤塗布装置6では、図2を用いて説明した実施例1、2の潤滑剤塗布装置に、潤滑剤均し部材64を保持するブレードホルダ(不図示)の振動を検知する振動検知手段65を取り付けた。この振動検知手段65で、潤滑剤均し部材64を振動源としたブレードホルダ位置での潤滑剤塗布装置6の振動を随時検知する。そして、検知した振動の度合いを示す値である振動値に応じて、制御部8でブラシローラ62を駆動するブラシ駆動モータ7の回転数:Rを制御するように構成した。
このように、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rを制御することで、次のような効果を奏することができる。感光体1上の画像形成領域の一部のみ画像面積率が高い場合においても、感光体1上に潤滑剤を均す潤滑剤均し部材64を振動源とする潤滑剤塗布装置6の振動による異音の発生を抑制しつつ、適切な量の潤滑剤を塗布することが可能となる。
そして、ブレードホルダに取り付けた振動検知手段65で、その振動を随時検知し、検知した振動値がある一定以上になった場合は、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rを切り替えて、感光体1への潤滑剤の塗布量が大きくなるように制御する。
すなわち、制御部8は、振動検知手段65から出力された振動ピーク値:Aが大きくなるほど、ブラシローラ62の回転数が大きくなるよう、ブラシ駆動モータ7を制御する。
上記のように制御することで、感光体1と潤滑剤均し部材64との間の摩擦抵抗が大きくなることを好適に抑制でき、潤滑剤均し部材64を振動源とする潤滑剤塗布装置の振動による異音の発生をより抑制しつつ、発生した場合であってもその音量をより低減できる。
本実施例の制御部8では、図8に示すように振動検知手段65から出力される振動値の閾値である振動ピーク値に応じて、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rを決定している。
この図8に示した例では、振動ピーク値:AがA未満の場合は、ブラシ駆動モータ7の回転数:RをRdefと規定している。そして、振動ピーク値:AがA以上かつA未満の場合は、ブラシ駆動モータ7の回転数:RをR、振動ピーク値がA以上のときはブラシ駆動モータ7の回転数:RをRと規定している。
上記のように振動ピーク値の閾値と、各閾値に応じたブラシ駆動モータ7の回転数:Rを規定することで、潤滑剤均し部材64を振動源とした潤滑剤塗布装置6のブレードホルダ位置での振動値に応じた、適切な量の潤滑剤を塗布することが可能となる。また、同時に、潤滑剤塗布装置6の振動により異音が発生することも未然に防いだり、発生する異音の音量を低減することも可能となる。
また、図8に示した例では、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rを切り換える際の振動値の閾値である振動ピーク値を、振動ピーク値:Aと振動ピーク値:Aの2つを規定した例について説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。
例えば、閾値として規定する振動ピーク値は、A、A・・・と3つ以上でも良く、潤滑剤均し部材64を振動源とした潤滑剤塗布装置6のブレードホルダ位置での振動値に応じて、よりきめ細かく、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rを制御することが可能となる。
なお、上記した振動ピーク値:Aとしては、振動検知手段65として加速度計を設けた場合には、図9に示すように、振動検知手段65で検知した振動の周波数成分の内、最も高い加速度を示した周波数の加速度の値を用いることができる。
また、上記した例では、潤滑剤均し部材64を振動源とする潤滑剤塗布装置6の振動を検知するために、潤滑剤均し部材64を保持するブレードホルダに振動検知手段65を取り付け、ブレードホルダ位置での潤滑剤塗布装置6の振動を検知する例について説明した。しかし、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、例えば、潤滑剤塗布装置6のケーシングの、潤滑剤均し部材64を振動源とする振動が大きくなる位置に設けても良い。すなわち、潤滑剤不足により生じる潤滑剤均し部材64の振動が、感光体1が傷ついたり、潤滑剤均し部材64がめくれたり、利用者に不快感を感じさせる音量の異音が発生したりするほど大きくなる前に、その振動の変化を検知できる位置であれば良い。
また、上記した例では、振動源が潤滑剤均し部材64とする潤滑剤塗布装置6の振動を検知する例について説明した。しかし、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、感光体クリーニング装置5に有したクリーニングブレードを振動源とする潤滑剤塗布装置6の振動を検知するように構成しても良い。
具体的には、感光体1上に塗布する潤滑剤が不足する領域が生じると、感光体クリーニング装置5に有したクリーニングブレードが振動する場合があり、このクリーニングブレードを振動源とする振動を検知して、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rを制御するものである。
ここで、クリーニングブレードの振動が伝播する経路としては、次のようなもの挙げられる。図7に示したように、潤滑剤均し部材64を設けた構成では、感光体1を介して伝播する経路、及びプロセスカートリッジのケースや本体フレーム等を介して伝播する経路が挙げられる。
また、上記したように感光体クリーニング装置5と潤滑剤塗布装置6とを一体的に構成した場合、潤滑剤均し部材64の有無に関わらず、感光体クリーニング装置5と潤滑剤塗布装置6を保持したケーシング等を介して伝播する経路が挙げられる。
また、感光体クリーニング装置5と潤滑剤塗布装置6が別体で構成され、潤滑剤均し部材64を設けていない構成でも、プロセスカートリッジのケースや本体フレーム等を介して伝播する経路が考えられる。また、潤滑剤塗布装置6のケーシングと感光体クリーニング装置5の共振により伝播する経路も考えられる。
また、振動検知手段65を設ける位置も、感光体1が傷ついたり、潤滑剤均し部材64やクリーニングブレードがめくれたり、利用者に不快感を感じさせる音量の異音が発生したりするほど大きくなる前に、その振動の変化を検知できる位置であれば良い。
また、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rの制御を行うために用いる所定の条件として、潤滑剤均し部材64を振動源とする潤滑剤塗布装置6の振動を振動検知手段65で検知した振動値である1つの条件とした例について説明した。しかし、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、複数の条件を組み合わせてブラシ駆動モータ7の回転数:Rを制御(決定)しても良い。例えば、実施例1、2で説明した、制御部8によりブラシ駆動モータ7を制御を行う条件として用いる、感光体1上のトナー画像の平均画像面積率や領域画像面積率の条件と組み合わせブラシ駆動モータ7の回転数:Rを制御しても良い。
上記のように条件を組み合わせることで、より適切な量の潤滑剤の塗布が可能となる。
但し、いずれにしても、実施例1、2で説明したように、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rを切り換えるタイミングを感光体1の空転動作時とすることで、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rの切り換えによるバンディングなどの異常画像の発生を防ぐことができるものである。
(実施例4)
次に、本実施形態のプリンタに備えた潤滑剤塗布装置6の実施例4について、図を用いて説明する。
図10は、本実施例に係る、作像ユニット10周辺の構成を示す部分拡大構成図、図11は、本実施例に係る、感光体駆動モータ9の電流値:Iとブラシ駆動モータ7の回転数:Rとの関係を示す特性図である。
本実施例の潤滑剤塗布装置6は、実施例1、2、3の潤滑剤塗布装置と、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rの制御を行うために用いる所定の条件に係る点のみ異なる。具体的には、所定の条件として、実施例1、2の潤滑剤塗布装置では、平均画像面積率や領域画像面積率の値を用い、実施例3の潤滑剤塗布装置では、潤滑剤塗布装置6の振動を検知した値を用いていた。これに対し、本実施例の潤滑剤塗布装置6では、各感光体1を駆動(回転駆動)する像担持体駆動手段である感光体駆動モータ9の電流値:Iを用いている点である。
したがって、実施例1、2、3と同様な構成、及びその作用・効果については、適宜、省略して説明する。また、同一の構成部材、又は同様な機能を果す構成部材については、特に区別する必要がない限り、同一の符号を付して説明する。
上記したように実施例1、2では、感光体1上のトナー画像の平均画像面積率や領域画像面積率を用いて制御部8により、ブラシ駆動モータ7の制御を行う例について説明した。
そして、実施例2で説明したように、実施例1が用いる平均画像面積率では、例えば、図6(a)で示したような全体の画像面積率は低い値を示すが、一部に高画像面積率が含まれるトナー画像を形成した場合、その部分においては潤滑剤不足が発生する。つまり、感光体1上に領域画像面積率が異なる複数の領域を有するトナー画像を形成する場合には潤滑剤が不足する領域が生じ得る。
上記のように潤滑剤が不足する領域が生じると、印刷動作を繰り返していくことで、感光体1と潤滑剤均し部材64との間での摩擦力が増大して、感光体1を駆動するための必要トルクが増大する。この状態が続くと、図10に示す感光体駆動モータ9が感光体1を安定して駆動することができなくなり、印刷位置のズレたり、さらには印刷動作停止状態になってしまったりする。
そこで、本実施例の潤滑剤塗布装置6では、図10に示すように、制御部8に感光体駆動モータ9を接続し、制御部8で、感光体駆動モータ9に流れる電流値:Iを検知可能に構成している。そして、制御部8は、検知する感光体駆動モータ9の電流値:Iが、ある値を超えないように、ブラシ駆動モータ7を制御して、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rを変更することで、適切な量の潤滑剤を塗布するように構成した。このようにして、適切な量の潤滑剤を感光体1上に塗布できるのは、次の理由による。
一般に、感光体駆動モータ9として用いられることが多いDCモータ等のモータでは、必要トルクが増大するとモータの電流値:Iが増大する。このため、感光体1を駆動する感光体駆動モータ9の電流値:Iが、適切な量の潤滑剤を塗布した場合の、感光体駆動モータ9の電流値:IL0を超えないようにブラシ駆動モータ7の回転数:Rを変更することで、適切な量の潤滑剤を感光体1上に塗布可能となるためである。
具体的には、本実施例の潤滑剤塗布装置6では、図11に示すように感光体駆動モータ9の電流値:Iに応じて、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rを決定している。
この図11に示した例では、電流値:IがIL1未満の場合は、ブラシ駆動モータ7の回転数:RをRdefと規定している。そして、電流値:IがIL1以上かつIL2未満の場合は、ブラシ駆動モータ7の回転数:RをR、電流値:IがIL2以上のときはブラシ駆動モータ7の回転数:RをRと規定している。
上記のように電流値:Iの閾値を規定して、感光体駆動モータ9の電流値:Iに応じて、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rを変更することで、適切な量の潤滑剤を感光体1に塗布することが可能となる。
つまり、本実施例の潤滑剤塗布装置6では、制御部8は、感光体1を駆動する感光体駆動モータ9の電流値:Iに応じて、ブラシローラ62の回転数を変更すべく、ブラシ駆動モータ7を制御する。このように制御することで、感光体1上の画像形成領域の一部のみ画像面積率が高い場合においても、感光体1と、感光体1上に潤滑剤を均す潤滑剤均し部材64との摩擦力を下げることができる適切な量の潤滑剤を塗布することが可能となる。
制御部8は、感光体駆動モータ9の電流値:Iが大きくなるほど、ブラシローラ62の回転数が大きくなるよう、ブラシ駆動モータ7を制御する。このように制御することで、感光体1と、感光体1が摺動する潤滑剤均し部材64との間の摩擦係数が大きくなることを好適に抑制できる。
また、上記した例では、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rの制御を行うために用いる所定の条件として、感光体駆動モータ9の電流値:Iである1つの条件とした例について説明した。しかし、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、上記した実施例3と同様に、複数の条件を組み合わせてブラシ駆動モータ7の回転数:Rを制御(決定)しても良い。
(実施例5)
次に、本実施形態のプリンタに備えた潤滑剤塗布装置6の実施例5について、図を用いて説明する。
図12は、本実施例に係る、ブラシ駆動モータ7の電流値:Iと回転数上限:RULとの関係を示す特性図である。
ここで、本実施例の潤滑剤塗布装置6の作像ユニット10周辺の構成は、実施例4のものと略同様であるため、本実施例の潤滑剤塗布装置6の作像ユニット10周辺の構成の説明には、実施例4の説明で用いた図10を利用して説明する。
本実施例の潤滑剤塗布装置6は、実施例1、2、3、4の潤滑剤塗布装置と、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rの制御を行うために用いる所定の条件に係る点のみ異なる。具体的には、所定の条件として、実施例1、2の潤滑剤塗布装置では、平均画像面積率や領域画像面積率の値を用い、実施例3の潤滑剤塗布装置では、潤滑剤塗布装置6の振動を検知した値を用いていた。そして、実施例4の潤滑剤塗布装置では、感光体駆動モータ9の電流値:Iを用いていた。これらに対し、本実施例の潤滑剤塗布装置6では、塗布部材駆動手段であるブラシ駆動モータ7の電流値:Iを用いたり、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rの制御を行うために用いる任意の条件にブラシ駆動モータ7の電流値:Iを組み合わせて用いる点である。
したがって、実施例1、2、3、4と同様な構成、及びその作用・効果については、適宜、省略して説明する。また、同一の構成部材、又は同様な機能を果す構成部材については、特に区別する必要がない限り、同一の符号を付して説明する。
本実施形態のプリンタのように、像担持体に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置を備えた電子写真方式の画像形成装置では、従来から、塗布部材駆動手段に所定以上の駆動負荷が掛かった状態が継続すると印刷動作停止状態となるものが多い。つまり、塗布部材駆動手段に所定以上の駆動負荷が掛かった状態が継続すると、画像形成動作を自動停止させてプリンタ停止状態にさせるるものが多い。このようにプリンタ停止状態させる理由としては、例えば、次のような理由が挙げられる。
画像形成動作(印刷動作)を繰り返していくことで、潤滑剤塗布装置内へのトナーの進入や駆動部の磨耗等、様々な要因により、塗布ブラシ等の塗布部材の駆動負荷が大きくなる場合がある。このように駆動負荷が大きくなった状態が続くと、例えば、ブラシ駆動モータに定格トルク以上の負荷が掛かってブラシ駆動モータが突然破損したり、ブラシ駆動モータを安定駆動できなくなったりする場合がある。
ブラシ駆動モータが破損すると、ブラシ駆動モータを交換するために、利用者に、破損したブラシ駆動モータと、新しいブラシ駆動モータを交換するメンテナンス費用の負担を強いる結果となる。また、破損した以降、ブラシ駆動モータを交換するメンテナンスが終了するまでに画像形成が行えないダウンタイムが長時間生じて、利用者の利便性を著しく低下させるおそれもある。
また、ブラシ駆動モータを安定駆動できない状態が継続すると、異常画像の発生が頻発したり、潤滑剤塗布装置や、潤滑剤を塗布する対象である像担持体の寿命を縮めて、結果的に画像形成装置自体の寿命を縮めてしまうこともある。
これらを防ぐため、従来から、塗布部材駆動手段に所定以上の駆動負荷が掛かった状態が継続すると、画像形成動作を自動停止するように構成された画像形成装置が多い。
ここで、駆動部の磨耗としては、本プリンタを例に説明すると、ブラシローラ62の回転軸を回転自在に、潤滑剤塗布装置6のケーシングに支持させる軸受け部材、この軸受け部材へのトナーの進入を抑制するためのシール部材の磨耗が挙げられる。また、ブラシ駆動モータ7は感光体クリーニング装置5のクリーニングブラシや排トナー搬送スクリュの駆動源を兼ねるため、これらに回転駆動力を減速して伝達するギア列に設けた各ギアの磨耗も挙がられる。
そして、軸受け部材の摺動部が経時の使用で磨耗すると、ガタが生じ、軸受け部材の回転抵抗、つまり、ブラシローラ62を回転駆動するときにブラシ駆動モータ7に掛かる駆動負荷が大きくなる。また、シール部材が経時の使用で磨耗すると、ブラシローラ62の回転軸との間に間隙が生じて、ブラシローラ62を介して潤滑剤塗布装置6のケーシング内に入ったトナーが軸受けの摺動部に進入して、軸受けの摺動部の磨耗をさらに加速させる。この結果、ブラシ駆動モータ7に掛かる駆動負荷がさらに大きくなってしまう。
また、ギア列に設けた各ギアの摺動部が経時の使用で磨耗すると、各ギアの噛み合いにガタが生じ、各ギアの伝達抵抗、つまり、ブラシローラ62を回転駆動するときにブラシ駆動モータ7に掛かる駆動負荷が大きくなってしまう。
従来の構成では、塗布部材駆動手段に定格トルク以上の負荷が掛かって画像形成装置が停止状態になると、メンテナンス後でなければ画像形成を再開することができなかった。
このため、画像形成装置が停止状態となることで中断された印刷ジョブや、急ぎの印刷作業が、メンテナンス作業が終了するまで、長時間に亘りできなくなるダウンタイムが生じて、利用者の利便性を著しく低下させることがあった。
そこで、本実施例の潤滑剤塗布装置6では、図10に示すように、制御部8にブラシ駆動モータ7を接続し、制御部8で、ブラシ駆動モータ7に流れる電流値:Iを検知することで、ブラシ駆動モータ7に掛かる駆動負荷を検知する構成としている。
そして、制御部8は、検知するブラシ駆動モータ7の電流値:Iがある値を超えないようにブラシ駆動モータ7を制御して、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rを変更するときの上限(以下、回転数上限値:RULという)を変化させるように構成した。
ここで、ある値とは、所定枚数の印刷動作を継続しても、ブラシ駆動モータ7が安定駆動し、感光体1上への潤滑剤の塗布量不足に起因した異常画像の発生を抑制できるブラシ駆動モータ7の回転数:Rに対応したブラシ駆動モータ7の電流値:Iの上限値である。
このように構成することで、ブラシ駆動モータ7に所定以上の駆動負荷が掛かった状態が継続してプリンタが停止状態となることを防ぎつつ、異常画像の発生を抑制できる。そして、プリンタが停止状態となることを防ぐことで、利用者の利便性が著しく低下することも抑制できる。
また、回転数上限値:RULを低下させると、ブラシローラ62の回転数が落ちて、感光体1への単位時間当たりの潤滑剤塗布量が不足する場合や、組み合わせる他の所定の条件により決定されるブラシ駆動モータ7の回転数:Rが制限されることも考えられる。
しかし、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rの変更を感光体1の空転動作中に行うので、例えば、次のような方法で不足する分の潤滑剤量を補うことができる。ブラシ駆動モータ7の回転数上限値:RULを変更するタイミングで、次の回転数上限値:RULで画像形成を行わない空転動作を行い、この空転動作時に次の回転数上限値:RULで所定枚数の画像形成を行うときに不足する潤滑剤量を前もって塗布する方法である。
上記のように構成することで、ブラシ駆動モータ7に所定以上の駆動負荷が掛かった状態が継続してプリンタが停止状態となることを防ぎつつ、異常画像の発生を抑制できる。そして、プリンタが停止状態となることを防ぐことで、利用者の利便性が著しく低下することも抑制できる。
但し、この構成の第1の目的は、プリンタが停止状態となることを防ぎ、利用者の利便性が著しく低下することを防ぐというものである。このため、潤滑剤塗布装置6に発生している不具合を解消するものではなく、あくまでも、潤滑剤塗布装置6の機能を延命する延命処置にすぎない。
そこで、本実施例のプリンタでは、回転数上限値:RULを低下させるときに潤滑剤塗布装置6の交換を促すアラートを操作部に設けた表示部に表示するよに構成している。
次に、本実施例のプリンタの制御部8で行うブラシ駆動モータ7の制御の一例について説明する。
制御部8では、例えば、図12に示すようにブラシ駆動モータ7を制御する。
図12に示すように、ブラシ駆動モータ7から出力される電流値:Iの閾値に応じて、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rを変更するときの回転数上限値:RULを決定している。
この図12に示した回転数上限値:RULの例では、電流値:IがIB1未満の場合はブラシ駆動モータ7の回転数上限値:RULをRdef、電流値:IがIB1以上かつIB2未満の場合はブラシ駆動モータ7の回転数上限値:RULをRB1と規定している。そして、電流値:IがIB2以上のときはブラシ駆動モータ7の回転数上限値:RULをRB2と規定している。
上記のように回転数上限値:RULを規定して制御することで、ブラシ駆動モータ7の電流値:Iに応じて、ブラシ駆動モータ7に定格トルク以上の駆動負荷がかからないような、適切なブラシ駆動モータ7の回転数:Rで安定駆動することができる。
すなわち、制御部8は、ブラシ駆動モータ7から出力される電流値:Iが大きくなるほど、上記塗布部材の回転数を変更するときのブラシ駆動モータ7の回転数:Rや回転数:Rなどの上限を段階的に小さくして、ブラシ駆動モータ7を安定駆動できる。
このように構成することで、ブラシ駆動モータ7に所定以上の駆動負荷が掛かった状態が継続してプリンタが停止状態となることをより確実に防ぎつつ、異常画像の発生を抑制できる。そして、プリンタが停止状態となることをより確実に防ぐことで、利用者の利便性が著しく低下することもより確実に抑制できる。
なお、図12に示した例では、上記のように、電流値:Iの閾値を2つ設け、回転数上限値:RULを3段階に制御するように構成しているが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。例えば、必要に応じて、回転数上限値:RULを4段階、5段階、・・に制御してもよいし、逆に、2段階に制御するようにしても良い。
また、回転数上限値:RULを低下させることで不足する分の、感光体1への単位時間当たりの潤滑剤塗布量が不足する分の潤滑剤量を補う方法としては、次のような方法もある。
ブラシローラ62の回転数を変更するときの上限の変更により、感光体1への単位時間当たりの潤滑剤塗布量が不足する場合に、プリンタの画像形成速度(画像形成プロセス速度)を低下させる方法である。このように画像形成速度を低下させることで、感光体1表面の無端移動速度を低下させて、潤滑剤塗布装置6から感光体1表面の単位面積当たりに塗布される潤滑剤量を、必要塗布量まで増やすことが可能となる。
したがって、ブラシ駆動モータ7に所定以上の駆動負荷が掛かった状態が継続してプリンタが停止状態となることを防ぎつつ、異常画像の発生をより確実に抑制できるプリンタを提供できる。そして、プリンタが停止状態となることを防ぐことで、利用者の利便性が著しく低下することも抑制できるプリンタを提供できる。
なお、具体的な制御の方法としては、例えば次のような制御が挙げられる。
まず、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rの制御を行うために用いる所定の条件として、塗布部材駆動手段であるブラシ駆動モータ7の電流値:Iだけを単独で用いる場合の例について説明する。
ブラシ駆動モータ7に定格トルク以上の駆動負荷が掛からないように、ブラシ駆動モータ7を減速させるときの減速比に合わせて感光体1、中間転写ベルト21、定着装置30に有した定着ベルト31や加圧ローラ32の無端移動方向の線速を低下させる。また、これらの減速比に合わせて、光書込ユニット3からの露光速度、及び書き込み開始タイミングや、各印加バイアスの印加開始や停止のタイミングや、レジストローラ対47の回転開始タイミングや回転速度等も変更するという制御である。
次に、ブラシ駆動モータ7の回転数:Rの制御を行うために用いる所定の条件が、ブラシ駆動モータ7の電流値:Iと任意の条件とを組み合わせる場合の例について説明する。
仮に、組み合わせて用いる任意の所定の条件が、実施例4で説明した感光体駆動モータ9の電流値:Iであるとし、検知した電流値:Iが、IL1以上かつIL2未満であり、このときのブラシ駆動モータ7の制御されるべき制御回転数:Rは、Rとなる。そして、ブラシ駆動モータ7の電流値:Iが、IB2以上であった場合には、ブラシ駆動モータ7の回転数上限値:RULがRB2となる。
ここで、感光体駆動モータ9の電流値:Iから導出されるブラシ駆動モータ7の制御回転数:Rdef、R、Rと、ブラシ駆動モータ7の電流値:Iから導出されるブラシ駆動モータ7の回転数上限値:RB2、RB1、Rdefとがそれぞれ同一だと仮定する。
すると、感光体駆動モータ9の電流値:Iから導出される制御回転数:Rが、回転数上限値:RB2により規制されて、制御回転数:Rdefで制御されることになる。つまり、感光体1上への必要塗布量を得るための制御回転数:Rが制御回転数:Rdefまで減速されて制御されることになる。
そこで、この例では、制御回転数:Rと制御回転数:Rdefとの減速比に合わせて感光体1、中間転写ベルト21、定着装置30に有した定着ベルト31や加圧ローラ32の無端移動方向の線速を低下させる。また、これらの減速比に合わせて、光書込ユニット3からの露光速度、及び書き込み開始タイミングや、各印加バイアスの印加開始や停止のタイミングや、レジストローラ対47の回転開始タイミングや回転速度等も変更するという制御である。
上記した2つの例のように制御することで、感光体1表面の無端移動速度を低下させて、潤滑剤塗布装置6から感光体1表面の単位面積当たりに塗布される潤滑剤量を、必要塗布量まで増やすことが可能となる。
したがって、ブラシ駆動モータ7に所定以上の駆動負荷が掛かった状態が継続してプリンタが停止状態となることを防ぎつつ、異常画像の発生をより確実に抑制できるプリンタを提供できる。そして、プリンタが停止状態となることを防ぐことで、利用者の利便性が著しく低下することも抑制できるプリンタを提供できる。
上記した本実施形態では、潤滑剤塗布装置6を、感光体クリーニング装置5よりも感光体移動方向下流側に設置したプリンタの例について説明したが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。例えば、潤滑剤塗布装置6を、感光体クリーニング装置5よりも感光体移動方向上流側に設置してもよい。潤滑剤塗布装置6を上流側に設置する場合にはクリーニング部材を潤滑剤均し部材として利用できるため、低コスト化や省スペース化の面で有利である。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
固形潤滑剤61などの固形潤滑剤と、該固形潤滑剤に回転しながら摺擦し削り取った潤滑剤を感光体1などの像担持体に塗布するブラシローラ62などの塗布部材と、該塗布部材を回転駆動させるブラシ駆動モータ7などの塗布部材駆動手段と、該塗布部材駆動手段を制御する制御部8などの制御手段を備えた潤滑剤塗布装置6などの潤滑剤塗布装置において、上記制御手段は、上記像担持体の空転動作中に上記塗布部材の回転数を変更すべく上記塗布部材駆動手段を制御する。
これによれば、上記した実施例1(実施例2、3、4、5)について説明したように、次のような効果を奏することができる。
塗布部材の回転数の変更動作によって像担持体の回転ムラなどが生じても、像担持体の空転動作中なので、像担持体上に形成されるトナー画像にバンディングなどの異常画像が生じることがない。
よって、異常画像の発生などを抑制し、高品質な画像を得ることができる潤滑剤塗布装置を提供できる。
(態様B)
(態様A)において、制御部8などの上記制御手段は、感光体1などの上記像担持体上に形成されるトナー画像の画像面積率に応じて、ブラシローラ62などの上記塗布部材の回転数を変更すべくブラシ駆動モータ7などの上記塗布部材駆動手段を制御する。
これによれば、上記した実施例1(実施例2、3、4、5)について説明したように、トナー画像の画像面積率の大小によって像担持体上の潤滑剤量に過不足が生じても、塗布部材の回転数を変更することで適切な量の潤滑剤の塗布が可能となる。
(態様C)
(態様B)において、上記画像面積率は、感光体1などの上記像担持体上に形成されるトナー画像の主走査方向に分割された複数の領域における領域画像面積率などの画像面積率である。
これによれば、上記した実施例2(実施例3、4、5)について説明したように、像担持体上の一部のみ単位画像面積率などの画像面積率が高い領域がある場合においても、適切な量の潤滑剤を塗布することが可能となる。
(態様D)
(態様C)において、制御部8などの上記制御手段は、感光体1などの像担持体上に形成されるトナー画像の主走査方向に分割された複数の領域などの上記複数の領域の内、上記像担持体上に形成されるトナー画像の画像面積率が最も大きい領域の領域画像面積率などの画像面積率の値に応じて、ブラシローラ62などの上記塗布部材の回転数を変更すべくブラシ駆動モータ7などの上記塗布部材駆動手段を制御する。
これによれば、上記した実施例2(実施例3、4、5)について説明したように、次のような効果を奏することができる。
像担持体上の一部のみ単位画像面積率などの画像面積率が高い領域がある場合においても、適切な量の潤滑剤を塗布することができるとともに、塗布部材駆動手段を制御するときに制御手段で行う演算ステップを簡略化できる。
(態様E)
(態様A)乃至(態様D)のいずれかにおいて、当該潤滑剤塗布装置の振動を検知する振動検知手段65などの振動検知手段を備え、制御部8などの上記制御手段は、上記振動検知手段で検知した振動ピーク値:Aなどの振動値に応じて、ブラシローラ62などの上記塗布部材の回転数を変更すべくブラシ駆動モータ7などの上記塗布部材駆動手段を制御する。
これによれば、上記した実施例3(実施例4、5)について説明したように、次のような効果を奏することができる。
像担持体上の画像形成領域の一部のみ画像面積率が高い場合においても、像担持体上に潤滑剤を均す潤滑剤均し部材64を振動源とする潤滑剤塗布装置6などの潤滑剤塗布装置の振動による異音の発生を抑制しつつ、適切な量の潤滑剤を塗布することが可能となる。
(態様F)
(態様E)において、制御部8などの上記制御手段は、振動検知手段65などの上記振動検知手段から出力された振動ピーク値:Aなどの振動値が大きくなるほど、ブラシローラ62などの上記塗布部材の回転数が大きくなるよう、ブラシ駆動モータ7などの上記塗布部材駆動手段を制御する。
これによれば、上記した実施例3(実施例4、5)について説明したように、感光体1などの像担持体と、像担持体が摺動する潤滑剤均し部材64などのブレード部材との間の摩擦係数が大きくなることを好適に抑制できる。
したがって、像担持体が摺動するブレード部材を振動源とする潤滑剤塗布装置の振動による異音の発生をより抑制しつつ、発生した場合であってもその音量をより低減できる。
(態様G)
(態様A)乃至(態様F)のいずれかにおいて、制御部8などの上記制御手段は、感光体1などの上記像担持体を駆動する感光体駆動モータ9などの像担持体駆動手段の電流値:Iなどの電流値に応じて、ブラシローラ62などの上記塗布部材の回転数を変更すべくブラシ駆動モータ7などの上記塗布部材駆動手段を制御する。
これによれば、上記した実施例4(実施例5)について説明したように、次のような効果を奏することができる。
感光体1などの像担持体上の画像形成領域の一部のみ画像面積率が高い場合においても、像担持体と、像担持体上に潤滑剤を均す潤滑剤均し部材64などのブレード部材との摩擦力を下げることができる適切な量の潤滑剤を塗布することが可能となる。
(態様H)
(態様G)において、制御部8などの上記制御手段は、感光体駆動モータ9などの上記像担持体駆動手段の電流値:Iなどの電流値が大きくなるほど、ブラシローラ62などの上記塗布部材の回転数が大きくなるよう、ブラシ駆動モータ7などの上記塗布部材駆動手段を制御する。
これによれば、上記した実施例4(実施例5)について説明したように、感光体1などの像担持体と、像担持体が摺動する潤滑剤均し部材64などのブレード部材との間の摩擦係数が大きくなることを好適に抑制できる。
(態様I)
(態様B)乃至(態様H)のいずれかにおいて、制御部8などの上記制御手段は、感光体1などの上記像担持体上に形成されるトナー画像の画像面積率が大きくなるほど、ブラシローラ62などの上記塗布部材の回転数が大きくなるよう、ブラシ駆動モータ7などの上記塗布部材駆動手段を制御する。
これによれば、上記した実施例1(実施例2、3、4、5)について説明したように、トナー画像の画像面積率が大きくなって像担持体上の潤滑剤が不足しても、塗布部材の回転数を上げることで適切な量の潤滑剤の塗布が可能となる。
(態様J)
(態様A)乃至(態様I)のいずれかにおいて、制御部8などの上記制御手段は、ブラシローラ62などの上記塗布部材の累積回転数又は累積駆動時間に応じて、該塗布部材の回転数を変更すべくブラシ駆動モータ7などの上記塗布部材駆動手段を制御する。
これによれば、上記した実施例1(実施例2、3、4、5)について説明したように、塗布部材の累積回転数又は累積駆動時間によって塗布部材の潤滑剤塗布能力が変わっても、塗布部材の回転数を変更することで適切な量の潤滑剤の塗布が可能となる。
(態様K)
(態様J)において、制御部8などの上記制御手段は、ブラシローラ62などの上記塗布部材の累積回転数又は累積駆動時間が大きいほど、該塗布部材の回転数が大きくなるよう、ブラシ駆動モータ7などの上記塗布部材駆動手段を制御する。
これによれば、上記した実施例1(実施例2、3、4、5)について説明したように、塗布部材の累積回転数又は累積駆動時間によって塗布部材の潤滑剤塗布能力が低下しても、塗布部材の回転数を大きくすることで適切な量の潤滑剤の塗布が可能となる。
(態様L)
(態様A)乃至(態様K)のいずれかにおいて、制御部8などの上記制御手段は、ブラシ駆動モータ7などの上記塗布部材駆動手段の電流値:Iなどの電流値に応じて、ブラシローラ62などの上記塗布部材の回転数を変更するときの上限を変更すべく上記塗布部材駆動手段を回転数上限値:RULを回転数:Rdefから回転数:R、回転数:Rから回転数:Rへと変更するなどの制御を行う。
これによれば、上記した実施例5について説明したように、塗布部材駆動手段に所定以上の駆動負荷が掛かった状態が継続してプリンタなどの画像形成装置が停止状態となることを防ぎつつ、異常画像の発生を抑制できる。そして、画像形成装置が停止状態となることを防ぐことで、利用者の利便性が著しく低下することも抑制できる。
(態様M)
(態様L)において、制御部8などの上記制御手段は、ブラシ駆動モータ7などの上記塗布部材駆動手段から出力される電流値:Iなどの電流値が大きくなるほど、ブラシローラ62などの上記塗布部材の回転数を変更するときの上限をブラシ駆動モータ7の回転数上限値:RULを回転数:Rdefから回転数:R、回転数:Rから回転数:Rへと変更するなどして小さくするように上記塗布部材駆動手段を制御する。
これによれば、上記した実施例5について説明したように、塗布部材駆動手段に所定以上の駆動負荷が掛かった状態が継続してプリンタなどの画像形成装置が停止状態となることをより確実に防ぎつつ、異常画像の発生を抑制できる。そして、画像形成装置が停止状態となることをより確実に防ぐことで、利用者の利便性が著しく低下することもより確実に抑制できる。
(態様N)
感光体1などの像担持体と、該像担持体上にトナー画像を形成する作像ユニット10などのトナー画像形成手段と、該像担持体上のトナー画像を被転写体に転写する一次転写ローラ26などの転写手段と、該像担持体上の転写残トナーを除去する感光体クリーニング装置5などのクリーニング手段と、該像担持体上に潤滑剤を供給する潤滑剤塗布手段とを備えたプリンタなどの画像形成装置において、上記潤滑剤塗布手段として(態様A)乃至(態様M)のいずれの潤滑剤塗布装置6などの潤滑剤塗布装置を備える。
これによれば、上記した実施例1(実施例2、3、4、5)について説明したように、像担持体上に適切な量の潤滑剤を塗布することができることから、異常画像などの発生を抑制し、高品質な画像を得ることができる。
(態様O)
感光体1などの像担持体と、該像担持体上にトナー画像を形成する作像ユニット10などのトナー画像形成手段と、該像担持体上のトナー画像を被転写体に転写する一次転写ローラ26などの転写手段と、該像担持体上の転写残トナーを除去する感光体クリーニング装置5などのクリーニング手段と、該像担持体上に潤滑剤を供給する潤滑剤塗布手段とを備えたプリンタなどの画像形成装置において、上記潤滑剤塗布手段として(態様L)又は(態様M)のいずれかの潤滑剤塗布装置6などの潤滑剤塗布装置を備え、ブラシローラ62などの上記塗布部材の回転数を変更するときの上限の変更により、上記像担持体への単位時間当たりの潤滑剤塗布量が不足する場合に、画像形成速度を低下させる。
これによれば、上記した実施例5について説明したように、画像形成速度を低下させることで、像担持体表面の無端移動速度を低下させて、潤滑剤塗布装置から像担持体表面の単位面積当たりに塗布される潤滑剤量を、必要塗布量まで増やすことが可能となる。
したがって、塗布部材駆動手段に所定以上の駆動負荷が掛かった状態が継続して画像形成装置が停止状態となることを防ぎつつ、異常画像の発生をより確実に抑制できる画像形成装置を提供できる。そして、画像形成装置が停止状態となることを防ぐことで、利用者の利便性が著しく低下することも抑制できる画像形成装置を提供できる。
1 感光体
2 帯電装置
3 光書込ユニット
4 現像装置
5 感光体クリーニング装置
6 潤滑剤塗布装置
7 ブラシ駆動モータ
8 制御部
9 感光体駆動モータ
10 作像ユニット
20 中間転写ユニット
30 定着装置
61 固形潤滑剤
62 ブラシローラ
63 圧縮バネ
64 潤滑剤均し部材
65 振動検知手段
特開2011−102946号公報 特開2010−164831号公報 特開2012−155267号公報

Claims (15)

  1. 固形潤滑剤と、該固形潤滑剤に回転しながら摺擦し削り取った潤滑剤を像担持体に塗布する塗布部材と、該塗布部材を回転駆動させる塗布部材駆動手段と、該塗布部材駆動手段を制御する制御手段を備えた潤滑剤塗布装置において、
    上記制御手段は、上記像担持体の空転動作中に上記塗布部材の回転数を変更すべく上記塗布部材駆動手段を制御することを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  2. 請求項1に記載の潤滑剤塗布装置において、
    上記制御手段は、上記像担持体上に形成されるトナー画像の画像面積率に応じて、上記塗布部材の回転数を変更すべく上記塗布部材駆動手段を制御することを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  3. 請求項2に記載の潤滑剤塗布装置において、
    上記画像面積率は、上記像担持体上に形成されるトナー画像の主走査方向に分割された複数の領域における画像面積率であることを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  4. 請求項3に記載の潤滑剤塗布装置において、
    上記制御手段は、上記複数の領域の内、上記像担持体上に形成されるトナー画像の画像面積率が最も大きい領域の画像面積率の値に応じて、上記塗布部材の回転数を変更すべく上記塗布部材駆動手段を制御することを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一に記載の潤滑剤塗布装置において、
    当該潤滑剤塗布装置の振動を検知する振動検知手段を備え、
    上記制御手段は、上記振動検知手段で検知した振動値に応じて、上記塗布部材の回転数を変更すべく上記塗布部材駆動手段を制御することを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  6. 請求項5に記載の潤滑剤塗布装置において、
    上記制御手段は、上記振動検知手段から出力された振動値が大きくなるほど、上記塗布部材の回転数が大きくなるよう、上記塗布部材駆動手段を制御することを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一に記載の潤滑剤塗布装置において、
    上記制御手段は、上記像担持体を駆動する像担持体駆動手段の電流値に応じて、上記塗布部材の回転数を変更すべく上記塗布部材駆動手段を制御することを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  8. 請求項7に記載の潤滑剤塗布装置において、
    上記制御手段は、上記像担持体駆動手段の電流値が大きくなるほど、上記塗布部材の回転数が大きくなるよう、上記塗布部材駆動手段を制御することを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  9. 請求項2乃至8のいずれか一に記載の潤滑剤塗布装置において、
    上記制御手段は、上記像担持体上に形成されるトナー画像の画像面積率が大きくなるほど、上記塗布部材の回転数が大きくなるよう、上記塗布部材駆動手段を制御することを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一に記載の潤滑剤塗布装置において、
    上記制御手段は、上記塗布部材の累積回転数又は累積駆動時間に応じて、該塗布部材の回転数を変更すべく上記塗布部材駆動手段を制御することを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  11. 請求項10に記載の潤滑剤塗布装置において、
    上記制御手段は、上記塗布部材の累積回転数又は累積駆動時間が大きいほど、該塗布部材の回転数が大きくなるよう、上記塗布部材駆動手段を制御することを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一に記載の潤滑剤塗布装置において、
    上記制御手段は、上記塗布部材駆動手段の電流値に応じて、上記塗布部材の回転数を変更するときの上限を変更すべく上記塗布部材駆動手段を制御することを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  13. 請求項12に記載の潤滑剤塗布装置において、
    上記制御手段は、上記塗布部材駆動手段から出力される電流値が大きくなるほど、上記塗布部材の回転数を変更するときの上限を小さくするように上記塗布部材駆動手段を制御することを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  14. 像担持体と、該像担持体上にトナー画像を形成するトナー画像形成手段と、該像担持体上のトナー画像を被転写体に転写する転写手段と、該像担持体上の転写残トナーを除去するクリーニング手段と、該像担持体上に潤滑剤を供給する潤滑剤塗布手段とを備えた画像形成装置において、
    上記潤滑剤塗布手段として請求項1乃至13のいずれか一に記載の潤滑剤塗布装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  15. 像担持体と、該像担持体上にトナー画像を形成するトナー画像形成手段と、該像担持体上のトナー画像を被転写体に転写する転写手段と、該像担持体上の転写残トナーを除去するクリーニング手段と、該像担持体上に潤滑剤を供給する潤滑剤塗布手段とを備えた画像形成装置において、
    上記潤滑剤塗布手段として請求項12又は13のいずれか一に記載の潤滑剤塗布装置を備え、
    上記塗布部材の回転数を変更するときの上限の変更により、上記像担持体への単位時間当たりの潤滑剤塗布量が不足する場合に、画像形成速度を低下させることを特徴とする画像形成装置。
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