JP2010210884A - 転写装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 転写ベルトのフランジへ乗り上げや転写ベルトの波打ちを防止して、転写ベルトの耐久性確保や転写ベルトの乗り上げによって起こる転写ベルト表面速度変動による各色の色合わせ不良を防止し良好な画像を得ることができる転写装置及び画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 外表面に画像領域のほかに非画像領域が形成されている無端ベルトと、該ベルトを巻き付けて支持する少なくとも1対のローラとを有する転写装置において、無端ベルト40の非画像領域で、かつ該ベルトを支持するローラ42が巻き付いている部分に弾性体102が密着して押し当てられている。
【選択図】 図3

Description

この発明は、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に用いられる転写装置及び該転写装置を備えた画像形成装置に関するものである。
図6は、従来の画像形成装置で用いられている転写装置の転写プロセスの図である。このような転写プロセスは周知ではあるが、簡単に説明する。像担持体201の潜像部へ現像されたトナー像を転写装置の1次転写ローラ203に電圧を印加し、転写ベルト202と像担持体201の電位差によって転写ベルト202上に移す。転写ベルト202は無端状に形成され、駆動ローラ204と従動ローラ205に巻き付けられて支持されている。カラー用の転写装置ではブラック、マゼンタ、シアン、イエローの像担持体201のトナー像を転写ベルト202が回転して順次に転写ベルト202上に移し、各色の色を合わせて転写ベルト202上に画像を形成していく(色順については機種固有である)。
次に、転写ベルト202上のトナー像が2次転写ローラ206位置までに移動してくると、2次転写ローラ206にトナーと逆極性の電圧を印加し、転写紙にトナー像を転写させる。あるいは駆動ローラ204と2次転写ローラ206に電圧を印加し、その電位差により転写紙にトナー像を転写する場合もある。その後、図示してないが定着装置によりトナーを溶融して転写紙に定着し、画像を排出するプロセスである。
ところで、従来の転写装置で使用される転写ベルト202は、転写装置の転写ベルト202を支持する各ローラ(駆動ローラ204、従動ローラ205、1次転写ローラ203等)の位置精度(ローラを支持する部品精度や転写装置の組立精度が要因となる各ローラ位置左右偏差)や、各ローラの振れ(左右のローラ径偏差や円周振れ)や、転写ベルト202の左右の周長偏差等により、転写ベルト202が駆動されると片側に寄る傾向がある。そこで転写ベルト202が左右どちらかに片寄った時に転写ベルト202の寄りを規制するために転写ベルト202が巻き付いているローラの端部にベルト寄り規制部材としてフランジ(図示せず)を設置している場合が多い。
しかし、前記の転写ベルト202を片寄らせる要因となる部品精度や転写ベルトを支持するローラの位置精度(組立精度、部品精度)が大きく劣化すると、転写ベルト202のフランジへのストレス(転写ベルトのフランジへの片寄り力)が大きくなって転写ベルト202がフランジを乗り上げたり、転写ベルト202の端部が部分的に折れ曲がって波打ったりしてしまうので、転写ベルト202の走行が不安定になり(ベルト端部の波打ち/乗り上げによりベルトが左右方向に蛇行したり、転写ベルト202が乗り上げることでローラ中心から転写ベルト表面までの距離が変るので、転写ベルト表面の速度ムラとなる)、カラー用では4色の色合わせ精度が劣化して色がずれた画像不良が発生したり、最終的には転写ベルトが破損する不具合が起きてしまう。
その不具合を解消したのが特開平10-282751号公報(特許文献1)に開示の装置である。しかし、この装置はベルト端部に部分的にコロを当ててベルト表面に押し圧して、ベルト乗り上げを防止する構成であるが、押し圧されていない所で転写ベルトのフランジへのストレス(片寄り力)が発生してベルトが波打ったり、フランジに乗り上げたりしてベルトが破損してしまう可能性がある。また、特開2008−14989号公報(特許文献2)に開示されているような装置も提案されている。しかし、この装置は転写ベルトの端部に寄り止めガイドを設置し、寄り止めガイドがローラに突き当たって転写ベルトの寄りを防止する構成であるが、転写ベルトの寄り力が強いと寄りガイドも突き当てローラを乗り上げてしまう可能性がある。
そこでこの発明は、前記従来の装置がもつ不具合を解消し、転写ベルトのフランジへ乗り上げや転写ベルトの波打ちを防止して、転写ベルトの耐久性確保や転写ベルトの乗り上げによって起こる転写ベルト表面速度変動による各色の色合わせ不良を防止し良好な画像を得ることができる転写装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、外表面に画像領域のほかに非画像領域が形成されている無端ベルトと、該ベルトを巻き付けて支持する少なくとも1対のローラとを有する転写装置において、前記無端ベルトの非画像領域で、かつ該ベルトを支持するローラが巻き付いている部分に弾性体が密着して押し当てられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の転写装置において、弾性体は、無端ベルトを支持するローラへ、無端ベルトの巻き付き量を通常に巻き付く量よりも増やして設置されていることを特徴とする。請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の転写装置において、無端ベルトの巻き付き量は、無端ベルトを支持するローラの全周の180°を超えていることを特徴とする。請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の転写装置において、弾性体は、スポンジ部材であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の転写装置において、弾性体は、支持部材で支持され、この支持部材に設けた付勢部材により一定圧で無端ベルトを押圧していることを特徴とする。請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の転写装置において、支持部材は、弾性体が密着して押し当てられる無端ベルトに対して位置が調整可能になっていることを特徴とする。請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の転写装置を具えた画像形成装置であることを特徴とする。
この発明は、前記のようであって、請求項1に記載の発明によれば、無端ベルトの非画像領域で、かつ該ベルトを支持するローラが巻き付いている部分に弾性体が密着して押し当てられているので、無端ベルトのフランジへ乗り上げや転写ベルトの波打ちを防止することができ、無端ベルトの耐久性確保や無端ベルト乗り上げによって起こる無端ベルト表面速度変動による各色の色合わせ不良を防止し良好な画像を得ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、無端ベルトの両端部の非画像領域を押し圧している弾性体は無端ベルトを支持するローラへ無端ベルトの巻き付き量を通常よりも増やした転写装置となり、請求項3に記載の発明によれば、無端ベルトの巻き付き量が、無端ベルトを支持するローラの全周の180°を超える転写装置となるので、請求項1よりも更に無端ベルトの乗り上げを防止することができる。また、ベルト乗り上げ防止の他に無端ベルトのローラへの巻き付き量を増やすことで無端ベルトとローラの密着力を高くして無端ベルトとローラのスリップを防止し、各色の色合わせ不良やジッタが無い良好な画像を得ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、弾性体をスポンジ部材とすることで無端ベルトとの摩擦力低減ができ、無端ベルトの回転負荷増加を防止する。また、無端ベルト走行性が安定して各色の色合わせ不良やジッタが無い良好な画像を得ることができる。更に弾性体をスポンジ部材にすることで無端ベルトが巻き付いているローラの振れやそのローラの位置精度が悪くてもスポンジ部材の弾性により、無端ベルトのローラへの巻き付き部全周に密着することができ、無端ベルトのフランジへの乗り上げ、波打ちを防止することができる。
請求項5に記載の発明によれば、弾性体は、支持部材で支持され、この支持部材に設けた付勢部材により一定圧で無端ベルトを押圧するので、無端ベルトの両端の周長偏差や装置全体の部品の積み上げにより発生する押圧の不具合が無く、無端ベルトの乗り上げを防止することができる。
請求項6に記載の発明によれば、支持部材は、弾性体が密着して押し当てられる無端ベルトに対して位置が調整可能になっているので、無端ベルトの両端の周長偏差や装置全体の部品の積み上げにより、無端ベルトを支持するローラの左右で位置が異なっても一定圧で弾性体を押圧することができ、安定した無端ベルトの乗り上げを防止することができる。また、ベルト傷やベルト回転トルクの増大を防止することができる。請求項7に記載の発明によれば、前記のような転写装置を具えた画像形成装置を提供することができる。
この発明の一実施の形態に係る転写装置と画像形成装置を示す概略平面図である。 転写装置の一端側のローラ部を分解して示す部分拡大斜視図である。 弾性体のローラへの抱き込み配置を示す部分図である。 弾性体を装着した支持部材等を示す斜視図である。 弾性体を装着した支持部材のベルトへの取り付けを説明するための概略図である。 従来の転写装置の転写プロセスを説明するための概略図である。
以下、図面を参照しながら、この発明の一実施の形態に係る転写装置と画像形成装置について、説明する。
図1において、1は画像形成装置であり、露光ユニット2と、画像形成部3と、転写装置4と、給紙装置5と、定着装置6と、廃トナー収納部7と、排紙部8などから構成されている。
露光ユニット2は、レーザーダイオードや発光ダイオードなどの発光手段(図示せず)が設けられており、後述の帯電手段で一様に帯電された潜像担持体である各感光体ドラムY,M,C,Kの表面を、所定色に分解された画像情報に基づいて発光手段で選択的に露光させて、静電潜像を形成するよう構成されている。
画像形成部3は、各色毎に設けられた4つの画像形成ユニット3a,3b,3c,3dからなり、各画像形成ユニットは、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの画像形成順に並んだ像担持体である4つの感光体ドラムY,M,C,Kと、その廻りにそれぞれ設けられた図示しない帯電手段、現像手段、感光体クリーニングユニットなどが一体化されたものである。
転写装置4は、中間転写体(像担持体)である無端状ベルトからなる中間転写ベルト40と、この中間転写ベルト40を支持・張架する2つの張架ローラ(41,42)と、4つの1次転写ローラ43,44,45,46と、2次転写ユニット47と、中間転写ベルト40のクリーニング手段であるクリーニングユニット48などから構成されている。張架ローラは、1つが中間転写ベルト40を駆動する駆動ローラ41であり、他がその従動ローラ42となっている。また、1次転写ローラ43,44,45,46は、空隙放電等を考慮し、各感光体ドラムY,M,C,Kと中間転写ベルト40を挟んで正対する位置から中間転写ベルト40の搬送方向下流側に少しずれた位置に配置され、図示しないバイアス電源に接続されており転写バイアスを中間転写ベルト40の裏面(内周面)から印加するよう構成されている。
2次転写ユニット47は、2次転写ローラ49と、この2次転写ローラを回転可能に支持するホルダーケース47aなどからなり、駆動ローラ41と中間転写ベルト40を挟んで対向する位置に配設されて、駆動ローラ41の外周で中間転写ベルト40と2次転写ローラ49とが圧接し、2次転写ニップを形成するよう構成されている。47cは転写前ガイドであり、2次転写ローラ49の軸方向が長手方向となっている略矩形板状を呈し、記録材を2次転写ニップへ案内するよう搬送路に対して所定角度傾斜配置され、記録材の先端が突き当たっても、スムーズに記録材を2次転写ニップに案内することができるようになっている。また、クリーニングユニット48は、駆動ローラ41の外周において中間転写ベルト40の外表面と接離可能なクリーニングブレード48aを有し、2次転写後も中間転写ベルト40の表面上に残留する残トナーを中間転写ベルト40にクリーニングブレード48aを当接させて掻き取るブレード方式のクリーニング手段である。尚、駆動ローラ41の外周においてブレードを接離させる構成ではなく、別個バックアップローラを設けても良い。101は後述するスポンジ部材支持ホルダである。
給紙装置5は、コピー用紙、OHPシートなどの記録材を収容・ストックする給紙カセット50と、このストックされた記録材に所定圧で圧接されており、制御手段(図示せず)の制御信号に基づいて記録材を1枚づつ搬送路に送り出す給紙ローラ51と、記録材を転写ニップへ搬送するタイミングを調整するレジストローラ対52などから構成されている。
定着装置6は、定着ローラ60と、加圧ローラ61などからなり、図示しない付勢手段により定着ローラ60に加圧ローラ61を付勢して圧接し、定着ニップを形成する。そして、この定着ニップにおいて、搬送されてきた記録材に、定着ローラ60内に設けられた図示しない発熱手段による熱と前記付勢手段による加圧ローラ61の圧力を加えることにより、担持されたトナー像を記録材に定着するよう構成されている。
廃トナー収納部7は、廃トナー回収ボックス70が備えられ、この廃トナー回収ボックス70に、感光体クリーニングユニット(図示せず)や中間転写ベルトクリーニングユニット48などで掻き落とされた廃トナーが、搬送スクリュー等の搬送手段(図示せず)で運ばれてきて収容されるように構成されている。また、メンテナンス時等に廃トナー回収ボックス70が空のボックスに交換され、廃トナーが回収される。
排紙部8は、画像形成装置1の最上部に形成され排紙トレイ80と、排紙ローラ対81とを有し、定着装置6を通過して画像が定着された記録材を搬送路から排紙ローラ対81で排紙して排紙トレイ80上に集積するよう構成されている。
次に、この画像形成装置1の動作の概略について、フルカラーの画像を形成する場合を例に説明する。露光ユニット2により、4つの画像形成ユニット3a,3b,3c,3dへ光書き込みが行われ、各感光体ドラムY,M,C,Kの外周面に各色の静電潜像が形成される。各画像形成ユニット3a,3b,3c,3dでは、この静電潜像が現像手段で現像化され、各感光体ドラム上に単色のトナー像が形成される。そして、このトナー像の帯電極性と逆極性の電荷が各色の1次転写ニップにおいて各1次転写ローラ43,44,45,46により付与されて転写電界が形成され、トナー像が各感光体ドラムから中間転写ベルト40に転写される。このように、中間転写ベルト40の外表面上に単色のトナー像が重畳されて行き、フルカラーのトナー像が形成される。このフルカラーのトナー像は、中間転写ベルト40の外表面に担持されながら駆動ローラ41により駆動されて回転移動して行き、2次転写ニップに到達する。そこへ給紙カセット50にストックされていた記録材が給紙ローラ51により給紙され、レジストローラ対52で搬送のタイミングを図り搬送される。この2次転写ニップにおいて2次転写ローラ49によりトナー像の帯電極性と逆極性の電荷が付与され、中間転写ベルト40から記録材に転写される。その後、定着装置6により熱と圧力を加えられ記録材上に画像として定着され、排紙ローラ対81により排紙トレイ80上に排出されて、ストックされる。また中間転写ベルト40上の転写残トナーはクリーニングユニット48により、中間転写ベルト40上より除去され廃トナー回収ボックス70へ蓄積される。尚、単色画像の場合は、該当する画像形成ユニットのみが同様に動作する。
次に、前記したスポンジ部材支持ホルダ101が配置された転写装置の構成について、図2〜4を参照しながら詳細に説明する。図2は、支持ホルダ101が取り付け前の状態を示し、また図3は、支持ホルダ101が取り付けられ、弾性体であるスポンジ部材102が中間転写ベルト40の非画像領域であって、かつ中間転写ベルト40を支持するローラ42が巻き付いている部分に嵌合密着してベルト表面に押し当てられている状態を示している。中間転写ベルト40は外表面の中央部が画像領域に形成され、その両端部が非画像領域に形成されている。また、ローラ42の両端部にはベルトの寄りを規制する部材であるフランジ42’が設けられている。支持ホルダ101は、ローラ42側が開放された方形箱型本体103を有し、該本体の両側壁には円弧状に切り欠かれたローラ受け部105が形成されている。受け部105にはスポンジ部材102がその両端部が受け部105の開放側端部とほぼ一致するようにその全面に貼り付けられている。
すなわち、スポンジ部材102はローラ42上の中間転写ベルト40の巻き付け量がローラ42の全周の180°を超えるように貼り付けられ、この構成により、ローラ42上の中間転写ベルト40をスポンジ部材102で抱き込むような形になる。この実施の形態のように1対のローラ41,42で支持された中間転写ベルト40のローラ42への巻き付き量は図6から明らかなように通常だと180°であるが、中間転写ベルト40を押圧しているスポンジ部材102の両端部を図3のように延ばして接触面をローラ42に合わせることで巻き付き量を、少なくとも180°を超えるようにすることができ(図3の例では中間転写ベルト40の巻き付け量がローラ42の全周の230°となっている)、このようにすることにより、中間転写ベルト40のローラ42への巻き付き量を増やしてベルト表面に押し当てることができるので、より中間転写ベルト40のフランジ42’への乗り上げを防止することができる。
支持ホルダ101の箱型本体103は、固定されているのではなく、図5にも示すようにその位置が調整できるようになっている。すなわち、箱型本体103の背面の両端部には軸107が水平に突出し、該軸には付勢部材であるスプリング108が介装され、軸107の先端部に螺合した調整ネジ109により転写装置側に固定されている固定部材110に対して支持ホルダ101を移動させて位置調整可能になっている。図5は、位置調整前の状態を示し、この状態から位置を調整するには目視により図でSで示すローラ42とスポンジ部材102との隙間がなくなるように調整ネジ109を回し、隙間Sが無くなった時点からスポンジ部材102の厚み(潰れ量)を測定して調整、あるいは調整ネジ109の回転数を決めて調整する。調整後のスポンジ部材102はローラ42に巻き付いている部分が全体的に潰れたような形状になり、中間転写ベルト40を一定圧で押圧することになる。180°を超えるところはローラ42があるところよりスポンジ部材102の潰れる量が少ない。
弾性体をスポンジ部材102とした構成について説明する。弾性体としてはゴム系やスポンジ系等あるが、中間転写ベルト40と押し当てる弾性体との摩擦係数が高いと、中間転写ベルト40の回転負荷増加による中間転写ベルトを回転させるモータの影響や、ベルト走行が不安定になるので画像不良が発生する可能性がある。そこで、中間転写ベルト40にスポンジ部材102を押し当てることにしている。これにより、ゴム系の弾性体よりも中間転写ベルト40との摩擦力低減ができ、中間転写ベルト40の回転負荷増加が防止され、またベルト走行性が安定して良好な画像を得ることが可能となった。また、ベルト表面には画像には発生しない程度でクリーニングしきれなかったトナーが存在するので、そのトナーがスポンジ部材102に付着することで中間転写ベルト40との摩擦力低減が行われる(中間転写ベルト上のトナーを掻き取ってしまうような材質や、密着面積が高いゴムだとトナーが中間転写ベルトと弾性体の間にトナーが介在しないので摩擦力の低減は図られない)。さらに、スポンジ部材102にすることで中間転写ベルト40が巻き付いているローラ42の振れや、そのローラの位置精度が悪くてもスポンジ部材102の弾性により、中間転写ベルトのローラへの巻き付き部全周に密着することができるので、中間転写ベルトのフランジへの乗り上げ、波打ちを防止して中間転写ベルトの耐久性を確保し、中間転写ベルトの乗り上げで発生する中間転写ベルト表面速度ムラを防止し色ずれの無い安定した画像を得ることが可能である。
前記のような支持ホルダ101の取り付け方法について説明する。取り付けに際しては調整ネジ109を緩めた支持ホルダ101の箱型本体103を、固定部材110に対してローラ42に巻き付けられているベルト40から離間した位置から該ベルトに接近させていき、図5に示すように隙間Sが無くなるようにベルト40のローラ42に入れてやる。このときスポンジ部材102の両端部間の径がローラ42の径より若干小さいため、ローラ42がスポンジ部材102を圧縮させるようにして受け部105に受け入れられる。受け部105に受け入れられたローラ42上のベルト40は、図3に示すように転写ベルト40のローラ42への巻き付き量を増やして、スポンジ部材102の両端部により抱え込まれるようになる。そして、前記のように隙間Sがなくなるまで調整ネジ109で最終調整を行い固定する。この状態ではスポンジ部材102がローラ上のベルトの非画像領域に位置し、ベルト40が片寄ってフランジに乗り上がらない一定圧でベルトに嵌合密着して押し当てられる。なお、前記のような固定状態で、スポンジ部材102がローラ上のベルトへ密着しても、ベルト40の回転移動には支障がなく、負荷がかかってベルト走行が不安定になるようなことはない。
前記のように中間転写ベルト40のローラ42への巻き付き量が従前のものに比して増やすことが可能となるので、中間転写ベルトの片寄り力が増大した時に転写ベルトのフランジへの乗り上げや転写ベルトの波打ちを防止することができ、中間転写ベルトの耐久性を確保し、また中間転写ベルトの乗り上げで発生する転写ベルト表面速度ムラを防止し、色ずれの無い安定した画像を得ることが可能である。
また、図1のようなカラー画像形成装置にあっては、中間転写ベルト40とローラ42が回転中にスリップ(中間転写ベルトとローラの密着力が低下して、一緒に回転しない場合)してしまうと各色の色合わせがうまくいかず色がずれた画像不良となり、ハーフトーン(中間色)画像やベタ画像ではジッタと呼ばれる画像不良が発生するが、前記のように中間転写ベルトのローラへの巻き付き量を増やすことによって中間転写ベルト乗り上げ防止の他に中間転写ベルトとローラの密着力がアップし中間転写ベルトとローラのスリップを防止する効果もある。
前記において、スポンジ部材102による押し圧が一定圧より高すぎると(一定圧以上)、中間転写ベルト40へ傷を付けたり、中間転写ベルト40とスポンジ部材102の摩擦力が大きくなってベルトを回転させるトルクが高くなり、中間転写ベルト40を回転させる動力(モータ等)への負荷が大きくなってしまう可能性がある。そのため、このようなときはスポンジ部材102を支持する部材を押し圧しているスプリング108の圧をネジ109を回転させることによって調整し、スポンジ部材102の中間転写ベルト40に対する押圧力を調整する。このようにして適時、スポンジ部材による圧を一定とすることにより、中間転写ベルト40の両端の周長偏差や装置全体の部品の積み上げにより、中間転写ベルト40を支持するローラの左右で位置が異なっても、スプリングの使用長を左右で調整する(同じ使用長にする)ことにより、左右一定の圧でスポンジ部材を押し圧することができ、安定した中間転写ベルトの乗り上げを防止することが可能となる。
すなわち、中間転写ベルト40を支持しているローラ42の位置は中間転写ベルト40の両端の周長偏差や装置全体の部品の積み上げにより、左右で位置が異なっているので、中間転写ベルト40を押し圧するスポンジ部材102の位置を固定した場合、左右のどちらかが中間転写ベルト40と隙間が発生して押し当てることができなかったり、押し圧が少なすぎて中間転写ベルト40の乗り上げを防止する効果が無い場合があるが、スポンジ部材102を支持する部材をスプリング108で押すことでスポンジ部材102をある一定以上の圧で押し圧することができるのでベルトの両端の周長偏差や装置全体の部品の積み上げにより発生する押し圧の不具合が無く、ベルトの乗り上げを安定して防止することが可能となる。またスポンジ部材102の中間転写ベルト40に対する圧も一定にできるので、中間転写ベルトへのストレスが安定しベルト傷やベルト回転トルクの増大を防止することが可能となる。
前記の実施の形態は、好ましい一例を示したにすぎず、この発明は特許請求の範囲に記載した範囲内において、さらに異なる適宜の実施の形態をも含むものである。例えば、スポンジ部材に代えて別の弾性体を用いたり、あるいはホルダに代えて、別の支持部材を用いたり、等の設計を変更することは任意である。
1 画像形成装置
2 露光ユニット
3 画像形成部
4 転写装置
5 給紙装置
6 定着装置
40 中間転写ベルト(無端ベルト)
41 駆動ローラ
42 従動ローラ
43,44,45,46 1次転写ローラ
49 2次転写ローラ
101 スポンジ部材支持ホルダ(支持部材)
102 スポンジ部材(弾性体)
103 箱型本体
105 受け部
107 軸
108 スプリング(付勢部材)
109 調整ネジ
特開平10−282751号公報 特開2008−14989号公報

Claims (7)

  1. 外表面に画像領域のほかに非画像領域が形成されている無端ベルトと、該ベルトを巻き付けて支持する少なくとも1対のローラとを有する転写装置において、前記無端ベルトの非画像領域で、かつ該ベルトを支持するローラが巻き付いている部分に弾性体が密着して押し当てられていることを特徴とする転写装置。
  2. 請求項1に記載の転写装置において、弾性体は、無端ベルトを支持するローラへ、無端ベルトの巻き付き量を通常に巻き付く量よりも増やして設置されていることを特徴とする転写装置。
  3. 請求項2に記載の転写装置において、無端ベルトの巻き付き量は、無端ベルトを支持するローラの全周の180°を超えていることを特徴とする転写装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の転写装置において、弾性体は、スポンジ部材であることを特徴とする転写装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の転写装置において、弾性体は、支持部材で支持され、この支持部材に設けた付勢部材により一定圧で無端ベルトを押圧していることを特徴とする転写装置。
  6. 請求項5に記載の転写装置において、支持部材は、弾性体が密着して押し当てられる無端ベルトに対して位置が調整可能になっていることを特徴とする転写装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の転写装置を具えたことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012039208A1 (ja) 2010-09-21 2012-03-29 パナソニック株式会社 充電装置
JP2013068815A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Fuji Xerox Co Ltd 軸受装置および画像形成装置

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WO2012039208A1 (ja) 2010-09-21 2012-03-29 パナソニック株式会社 充電装置
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