JPH1152759A - 中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置 - Google Patents

中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置

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JPH1152759A
JPH1152759A JP9225847A JP22584797A JPH1152759A JP H1152759 A JPH1152759 A JP H1152759A JP 9225847 A JP9225847 A JP 9225847A JP 22584797 A JP22584797 A JP 22584797A JP H1152759 A JPH1152759 A JP H1152759A
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JP
Japan
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belt
intermediate transfer
transfer belt
image forming
forming apparatus
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JP9225847A
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Takahiro Tamiya
孝弘 田宮
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱やベルト駆動ローラの凹凸、及び、潤滑剤
塗布による中間転写ベルトの変形やシワ、及び、滑りな
どを原因とする転写不良を防止できる中間転写ベルトを
用いたカラー画像形成装置を提供する。 【解決手段】 中間転写ベルト10の一次転写ニップ1
00のベルト回転方向上流側の部位に、該中間転写ベル
ト10の裏面を感光体ベルト1側に向けて押圧するベル
ト押圧手段120を設け、一次転写に先立って、該中間
転写ベルト10を緊張させる。このベルト押圧手段12
0の押圧力による該中間転写ベルト10の緊張によっ
て、転写不良の原因となる一次転写ニップ100部位に
おける該中間転写ベルト10の凸状変形部110やシワ
寄り部111が取り除かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等のカラー画像形成装置に係り、詳し
くは、像担持体上に形成された可視像を回転する中間転
写ベルト上に一次転写した後、該可視像を記録材に一括
して二次転写する方式の中間転写ベルトを用いたカラー
画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の中間転写ベルトを用いたカ
ラー画像形成装置(以下、単に「画像形成装置」とい
う。)としては、回転軸線の周りに配設された複数の現
像器の回転により、任意の現像器を像担持体に対向する
現像位置に変位させて、該像担持体上に形成された潜像
を現像する回転型現像装置を用いたものが知られてい
る。
【0003】この画像形成装置では、周知のように、像
担持体上に形成された各色の可視像(トナー像)が、中
間転写ベルト上に順次重ね合わされて一次転写された
後、この中間転写ベルト上に形成されたフルカラートナ
ー像が、記録材に一括して二次転写される。従って、こ
の画像形成装置は、各色のトナー像を転写する際に、記
録材を繰り返し搬送する必要がないので、その記録材の
種類(例えば、転写紙やOHPシートなど)を問わずに
カラー画像を形成できるメリットがあり、種々の電子写
真方式のカラー画像形成装置の中でも、その実用性が有
望視されている。
【0004】また、この種の画像形成装置では、その像
担持体として感光体ベルトを使用するとともに、該感光
体ベルト上に形成された潜像を現像する現像装置として
上記の回転型現像装置を用いたリボルバ現像方式を採用
することにより、装置本体内部の空き空間を減少させる
ことができ、装置全体の小型化が可能となる。
【0005】しかしながら、この画像形成装置では、中
間転写ベルト上に一次転写されたフルカラートナー像を
記録材に一括して二次転写するため、該中間転写ベルト
は、使用可能な最大サイズの記録材以上の大きさの有効
画像転写領域を有する転写ベルトで構成する必要があ
り、それ自体の装置本体内部の空間を占める割合が大き
くなって、該中間転写ベルトが装置全体の小型化の障碍
となる不具合があった。
【0006】このため、この画像形成装置において小型
化を促進させるためには、比較的小径の一対のローラに
より中間転写ベルトを二軸懸架して、該中間転写ベルト
の装置本体内部における占有スペースを少なくする必要
があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述のよう
な、一対の小径ローラにより中間転写ベルトを二軸懸架
した構成の画像形成装置では、その一次転写ニップ内で
の感光体と中間転写ベルトとの回転速度のミス・マッチ
ングと思われる、該ベルト回転方向に沿った細い縦線の
転写不良が経時的に発生した。
【0008】このような転写不良は、 (1)定着装置からの熱による中間転写ベルトの変形や
シワ。 (2)ベルト駆動ローラの凹凸による中間転写ベルトの
滑りや変形。 (3)中間転写ベルトへの潤滑剤塗布による中間転写ベ
ルトの滑り。 などが原因となって発生するものと思われる。
【0009】すなわち、上記画像形成装置では、中間転
写ベルトの小径ローラへのベルト巻き掛け部におけるベ
ルト表面とベルト裏面との巻き掛け半径が異なるため、
この中間転写ベルトの表面と裏面とのベルト周長に差が
生じる。また、この種の画像形成装置では、装置内部の
空き空間を少なくして装置全体の小型化を図るために、
記録材に二次転写されたフルカラートナー像を該記録材
上に定着させるための定着装置が、中間転写ベルトのベ
ルト巻き掛け部の近傍に配設されている。
【0010】これにより、この画像形成装置が長時間に
亘って停止状態(不使用状態)に置かれると、その定着
装置からの輻射熱(装置内の対流熱などを含む)により
中間転写ベルトのベルト巻き掛け部が加熱され、その後
自然冷却されることによって、このベルト巻き掛け部の
ベルト表面とベルト裏面との周長の差が復帰できなくな
り、該中間転写ベルトに小径ローラによる巻き癖が付い
て、該中間転写ベルトのベルト巻き掛け部が凸状に変形
される。
【0011】また、この中間転写ベルトの凸状変形部と
平面部との境界部分には、転写ベルト自体のひずみ補償
作用によりシワが発生する。
【0012】このような中間転写ベルトの凸状変形やシ
ワ寄りは、該中間転写ベルトを懸架する一対の小径ロー
ラ間のスパンが小さい場合には、該小径ローラによる中
間転写ベルトの張力によって解消されるのでさほど問題
とならないが、この画像形成装置のように小径ローラ間
のスパンが大きい場合には、該小径ローラにより付勢さ
れる張力のみでは中間転写ベルトの凸状変形やシワ寄り
を解消できない。
【0013】このため、この画像形成装置では、中間転
写ベルトの凸状変形部やシワが一次転写ニップに侵入す
ることにより、感光体と中間転写ベルトとの回転速度に
局所的なミスマッチが発生して、上記(1)を原因とす
る転写不良が発生する。
【0014】一方、この画像形成装置の低コスト化を実
現するためには、上記中間転写ベルトを駆動するための
ベルト駆動ローラとして、樹脂ローラを使用することが
好ましい。
【0015】このように、ベルト駆動ローラとして樹脂
ローラを使用する場合には、通常、その表面にゴムロー
ラと同等の静摩擦係数を与えるための適度な凹凸が形成
されるが、長期使用により、この表面の凹凸が摩耗し、
中間転写ベルトとベルト駆動ローラとの間に滑りが発生
する虞れが高い。
【0016】また、中間転写ベルトのバンディンやジタ
ー対策として、中間転写ベルトの周長をベルト駆動ロー
ラの外径の整数倍に設定した場合には、中間転写ベルト
の同じ個所が、ベルト駆動ローラの同一化所に対して常
時接触することになるため、該ベルト駆動ローラの表面
に形成されている凹凸により、該中間転写ベルトが経時
的に変形されて、該中間転写ベルトに凹凸状の変形部が
形成されてしまう。
【0017】このような変形が起こる原因には、上述の
定着装置からの輻射熱による中間転写ベルトの過熱や、
中間転写ベルト自体が低剛性の素材で形成されているこ
とも影響している。
【0018】このため、この画像形成装置では、中間転
写ベルトとベルト駆動ローラとの間に滑りや、中間転写
ベルトの凹凸状の変形部が一次転写ニップに侵入するこ
とにより、感光体と中間転写ベルトとの回転速度に局所
的なミスマッチが発生して、上記(2)を原因とする転
写不良が発生する。
【0019】ところで、中間転写ベルトから記録材への
トナー像の二次転写では、一次転写により中間転写ベル
ト上に重ね合わされて転写された多層のトナー像を、記
録材上に一括して転写することになるが、この二次転写
時における中間転写ベルトとトナー像との付着力が強い
と、記録材へのトナーの移動が円滑に行なわれず、一般
に文字虫喰い及び版画といわれる局部転写不良が発生す
る。
【0020】この文字虫喰いや版画などの局部転写不良
の防止対策として、感光体ベルトから中間転写ベルトへ
のトナー像の一次転写に先立って、該中間転写ベルト上
にステリアン酸亜鉛などの潤滑剤を塗布し、該中間転写
ベルトの表面に潤滑膜を形成して、二次転写時における
中間転写ベルトからのトナー像の離型性を向上させる方
法が知られている。
【0021】しかしながら、上記文字虫喰いや版画など
の局部転写不良を防止するために、上述のように、中間
転写ベルトに潤滑剤を塗布するように構成した場合に
は、該潤滑剤が中間転写ベルトの裏面側に周り込んで、
該潤滑剤がベルト駆動ローラに付着し、該ベルト駆動ロ
ーラと中間転写ベルトとの間の接触抵抗(駆動時の静摩
擦力)が低下することがある。これにより、中間転写ベ
ルトとベルト駆動ローラとの間に滑りが生じて、上記
(3)を原因とする転写不良が発生する。
【0022】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、熱による中間転写ベ
ルトの変形やシワ、ベルト駆動ローラの凹凸による中間
転写ベルトの滑りや変形、及び、潤滑剤塗布による中間
転写ベルトの滑りなどを原因とする転写不良を防止する
ことができる中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装
置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、回転する中間転写ベルト上に像
担持体上の可視像を一次転写し、該一次転写後、該中間
転写ベルト上に転写された可視像を記録材に一括して二
次転写する方式のカラー画像形成装置において、上記中
間転写ベルトの一次転写ニップのベルト回転方向上流側
の部位に、該中間転写ベルトの裏面を上記像担持体側に
向けて押圧するベルト押圧手段を設けたことを特徴とす
るものである。この中間転写ベルトを用いたカラー画像
形成装置においては、上記中間転写ベルトの一次転写ニ
ップのベルト回転方向上流側の部位に設けられたベルト
押圧手段により、該中間転写ベルトの裏面が上記像担持
体側に向けて押圧されて、該中間転写ベルトが緊張され
る。これにより、該ベルト押圧手段の押圧力による該中
間転写ベルトの緊張力が、該中間転写ベルトの変形部や
シワ寄り部の剛性を上回ることによって、転写不良の原
因となる一次転写ニップ部位における中間転写ベルトの
変形部やシワ寄り部が取り除かれる。また、上記ベルト
押圧手段の押圧力による中間転写ベルトの緊張によっ
て、該中間転写ベルトとベルト駆動ローラとの接触抵抗
が増大され、転写不良の原因となるベルト駆動ローラの
摩耗や潤滑剤付着による中間転写ベルトとベルト駆動ロ
ーラとの間の滑りが解消される。
【0024】請求項2の発明は、請求項1の中間転写ベ
ルトを用いたカラー画像形成装置において、上記ベルト
押圧手段は、回転する中間転写ベルトに対して回転負荷
を付与するベルト負荷手段を有することを特徴とするも
のである。この中間転写ベルトを用いたカラー画像形成
装置においては、上記ベルト負荷手段により上記中間転
写ベルトに対して回転負荷が付与されることによって、
該中間転写ベルトが該ベルト負荷手段とベルト駆動手段
との間でより強く緊張される。これにより、該中間転写
ベルトの緊張力が、該中間転写ベルトの変形部やシワ寄
り部の剛性を上回って、転写不良の原因となる一次転写
ニップ部位における中間転写ベルトの変形部やシワ寄り
部が取り除かれるとともに、該中間転写ベルトとベルト
駆動ローラとの接触抵抗がより増大されて、転写不良の
原因となるベルト駆動ローラの摩耗及び潤滑剤付着によ
る中間転写ベルトとベルト駆動ローラとの間の滑りが解
消される。
【0025】請求項3の発明は、請求項1または2の中
間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置において、上
記ベルト押圧手段は、上記中間転写ベルトが上記像担持
体に圧接する方向に、該中間転写ベルトの回転時のベル
ト進行方向を折曲させるためのベルトガイド部材からな
ることを特徴とするものである。この中間転写ベルトを
用いたカラー画像形成装置においては、上記ベルト押圧
手段が、上記中間転写ベルトが上記像担持体に圧接する
方向に、該中間転写ベルトの回転時のベルト進行方向を
折曲させるためのベルトガイド部材で構成されているの
で、該ベルト押圧手段を新たに設ける必要が無く、該ベ
ルト押圧手段を設けたことによる装置の大型化や複雑化
が回避される。
【0026】請求項4の発明は、請求項1、2、または
3の中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置におい
て、上記ベルト押圧手段は、上記潜像担持体を回転自在
に軸支する潜像担持体支軸に対して位置決めされている
ことを特徴とするものである。この中間転写ベルトを用
いたカラー画像形成装置においては、上記ベルト押圧手
段が、上記潜像担持体を回転自在に軸支する潜像担持体
支軸に対して位置決めされるので、該ベルト押圧手段に
よる該中間転写ベルトの該像担持体への接触圧力が標準
化され、該ベルト押圧手段の位置決め誤差による製品精
度のバラツキや品質の低下が解消される。
【0027】請求項5の発明は、請求項1、2、3、ま
たは4の中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置に
おいて、上記ベルト押圧手段が、上記中間転写ベルトの
一次転写ニップ入口側の電位を下げるためのベルトアー
ス手段を兼ねていることを特徴とするものである。この
中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置において
は、上記ベルト押圧手段が、上記中間転写ベルトの一次
転写ニップ入口側の電位を下げるためのベルトアース手
段を兼ねているので、該ベルトアース手段としての除電
ブラシなどが不要となり、装置が簡素化される。
【0028】請求項6の発明は、請求項1、2、3、
4、または5の中間転写ベルトを用いたカラー画像形成
装置において、上記ベルト押圧手段のベルト回動方向上
流側に、上記中間転写ベルトのベルト進行方向に直交す
るベルト幅方向に該中間転写ベルトを緊張させるベルト
緊張手段を設けたことを特徴とするものである。この中
間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置においては、
上記ベルト押圧手段のベルト回動方向上流側に設けられ
たベルト緊張手段により、該ベルト押圧手段のベルト回
動方向上流側の部位で、上記中間転写ベルトがベルト幅
方向に緊張されるので、該中間転写ベルトのベルト進行
方向に沿って生じたシワが該ベルト緊張手段により伸長
された後に、該ベルト押圧手段によって該中間転写ベル
トの裏面が押圧される。これにより、該シワが該ベルト
押圧手段により押し潰されることによる該中間転写ベル
トの損傷が回避される。 (以下、余白)
【0029】請求項7の発明は、請求項6の中間転写ベ
ルトを用いたカラー画像形成装置において、上記ベルト
緊張手段は、上記中間転写ベルトの両側縁部に設けたベ
ルト補強部材を上記ベルト幅方向に拡張させるベルト補
強部拡張部材で構成されていることを特徴とするもので
ある。この中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置
においては、上記ベルト緊張手段が、上記中間転写ベル
トの両側縁部に設けたベルト補強部材を上記ベルト幅方
向に拡張させるベルト補強部拡張部材で構成されるの
で、後述するように該ベルト緊張手段の構成が簡素化さ
れる。
【0030】請求項8の発明は、請求項7の中間転写ベ
ルトを用いたカラー画像形成装置において、上記ベルト
補強部拡張部材を上記ベルト押圧手段に配設したことを
特徴とするものである。この中間転写ベルトを用いたカ
ラー画像形成装置においては、上記ベルト補強部拡張部
材が上記ベルト押圧手段に配設されるので、該ベルト補
強部拡張手段と該ベルト押圧手段とが一部品で構成さ
れ、該ベルト押圧手段に対するベルト補強部拡張部材の
組立性や位置決め精度が向上される。
【0031】請求項9の発明は、請求項1、2、3、
4、5、または6の中間転写ベルトを用いたカラー画像
形成装置において、上記ベルト押圧手段のベルト回動方
向上流側に、上記中間転写ベルトを加熱するベルト加熱
手段を設けたことを特徴とするものである。この中間転
写ベルトを用いたカラー画像形成装置においては、上記
ベルト押圧手段のベルト回動方向上流側に設けられたベ
ルト加熱手段により、中間転写ベルトの変形部が再過熱
された後に、該変形部が該ベルト押圧手段により押圧さ
れるので、該中間転写ベルト全体が変形やシワの無い状
態に復元される。
【0032】請求項10の発明は、請求項9の中間転写
ベルトを用いたカラー画像形成装置において、上記ベル
ト押圧手段が、上記ベルト加熱手段を兼ねていることを
特徴とするものである。この中間転写ベルトを用いたカ
ラー画像形成装置においては、上記ベルト押圧手段が、
上記ベルト加熱手段を兼ねているので、該ベルト加熱手
段を設けたことによる装置の大型化や複雑化が回避され
る。
【0033】請求項11の発明は、請求項9の中間転写
ベルトを用いたカラー画像形成装置において、上記ベル
ト加熱手段の熱源として、上記記録材に可視像を定着さ
せるための定着装置の発する熱を利用することを特徴と
するものである。この中間転写ベルトを用いたカラー画
像形成装置においては、上記ベルト加熱手段の熱源とし
て定着装置の熱を利用するので、該ベルト加熱手段の熱
源を新たに設ける必要が無く、該ベルト加熱手段が簡素
且つ安価になる。
【0034】請求項12の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6、または9の中間転写ベルトを用いたカラー
画像形成装置において、上記中間転写ベルトに対して上
記ベルト押圧手段を接離自在に支持し、該ベルト押圧手
段に該中間転写ベルトの裏面を押圧する方向への変位習
性を付与するとともに、該中間転写ベルトの非回動時
に、該ベルト押圧手段への変位習性の付与を解除するこ
とを特徴とするものである。この中間転写ベルトを用い
たカラー画像形成装置においては、上記中間転写ベルト
の非回動時に、該中間転写ベルトの裏面を押圧する方向
への上記ベルト押圧手段の変位習性の付与が解除される
ので、該ベルト押圧手段自体が該中間転写ベルトに対し
て常時圧接することによる該転写ベルトの変形やシワの
発生が解消される。
【0035】請求項13の発明は、請求項12の中間転
写ベルトを用いたカラー画像形成装置において、上記ベ
ルト押圧手段に該中間転写ベルトの裏面を押圧する方向
への変位習性を付与する変位習性付与手段としてソレノ
イドを使用することを特徴とするものである。この中間
転写ベルトを用いたカラー画像形成装置においては、上
記ベルト押圧手段に該中間転写ベルトの裏面を押圧する
方向への変位習性を付与する変位習性付与手段としてソ
レノイドを使用するので、該ベルト押圧手段に対する変
位習性の付与及び解除動作が、複雑な機構を用いること
なく、該ソレノイドのON/OFFにより達成される。
【0036】請求項14の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6、9、または12の中間転写ベルトを用いた
カラー画像形成装置において、上記ベルト押圧手段は、
上記中間転写ベルトの裏面のベルト進行方向に直交する
ベルト幅方向に沿って圧接回転自在に軸支された回動ロ
ーラで構成されていることを特徴とするものである。こ
の中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置において
は、上記回動ローラの回転中心を一定とし、該回動ロー
ラの外径寸法を選択することによって、該回動ローラの
押圧による上記中間転写ベルトの張力を可変できるの
で、該回動ローラの該中間転写ベルトに対する押圧力の
設定が容易化される。
【0037】請求項15の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6、9、または12の中間転写ベルトを用いた
カラー画像形成装置において、上記ベルト押圧手段は、
上記中間転写ベルトの裏面のベルト進行方向に直交する
ベルト幅方向に沿って摩擦接触する板状部材で構成され
ていることを特徴とするものである。この中間転写ベル
トを用いたカラー画像形成装置においては、上記板状部
材と上記中間転写ベルトの裏面との摩擦接触により、該
板状部材がベルト押圧手段とベルト負荷手段とを兼ねた
働きをするので、上記該中間転写ベルトの一次転写ニッ
プ部がより強く緊張され、該中間転写ベルトの変形部や
シワ寄り部が効率よく取り除かれる。
【0038】請求項16の発明は、請求項15の中間転
写ベルトを用いたカラー画像形成装置において、上記板
状部材の上記ベルト幅方向の中央部の肉厚が、該ベルト
幅方向の両端部の肉厚よりも厚肉に形成されていること
を特徴とするものである。この中間転写ベルトを用いた
カラー画像形成装置においては、上記板状部材の上記ベ
ルト幅方向の中央部の肉厚が、該ベルト幅方向の両端部
の肉厚よりも厚肉に形成されているので、該板状部材の
ベルト幅方向の中央部の撓みが少なく、該撓みによるベ
ルト幅方向での該板状部材の押圧力のバラツキが解消さ
れる。
【0039】請求項17の発明は、請求項15または1
6の中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置におい
て、上記中間転写ベルトに対して上記板状部材を接離自
在に支持するとともに、該中間転写ベルトの一次転写ニ
ップ入口側の電位を下げるためのベルトアース手段とし
ての除電ブラシの基部と該板状部材との間に、該板状部
材に該中間転写ベルトの裏面を押圧する方向への変位習
性を付与する変位習性付与手段としての弾性部材を配設
したことを特徴とするものである。この中間転写ベルト
を用いたカラー画像形成装置においては、除電ブラシの
基部と該板状部材との間に弾性部材を配設して、該板状
部材に該中間転写ベルトの裏面を押圧する方向への変位
習性を付与するように構成したので、該変位習性を付与
するための変位習性付与手段の支持部を新たに設ける必
要が無く、構成が簡素化される。
【0040】請求項18の発明は、請求項1、2、3、
4、5、6、9、または12の中間転写ベルトを用いた
カラー画像形成装置において、上記ベルト押圧手段が板
バネで構成されていることを特徴とするものである。こ
の中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置において
は、上記ベルト押圧手段が板バネで構成されているの
で、該ベルト押圧手段の構成が極めて簡素化される。
【0041】請求項19の発明は、請求項18の中間転
写ベルトを用いたカラー画像形成装置において、上記ベ
ルト押圧手段としての板バネのベルト幅方向の両端部
に、上記中間転写ベルトの両側縁部に設けたベルト補強
部材をベルト幅方向に緊張させるベルト緊張手段として
のベルト補強部拡張部材を一体形成したことを特徴とす
るものである。この中間転写ベルトを用いたカラー画像
形成装置においては、上記ベルト押圧手段としての板バ
ネが、上記中間転写ベルトの両側縁部に設けたベルト補
強部材をベルト幅方向に緊張させるベルト緊張手段とし
てのベルト補強部拡張部材を兼ねているので、該ベルト
押圧手段及び該ベルト補強部拡張部材の構成が極めて簡
素化される。
【0042】請求項20の発明は、請求項18または1
9の中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置におい
て、上記板バネのベルト押圧部が、上記中間転写ベルト
裏面に対して、ベルト回動方向の上流側から下流側に向
けてトレーリングの関係で当接していることを特徴とす
るものである。この中間転写ベルトを用いたカラー画像
形成装置においては、上記板バネのベルト押圧部が、上
記中間転写ベルト裏面に対して、ベルト回動方向の上流
側から下流側に向けてトレーリングの関係で当接してい
るので、該板バネのベルト押圧部と該中間転写ベルトと
の摺接によるバンディングやジターの発生が防止され
る。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明を中間転写ベルトを
用いたカラー画像形成装置であるカラープリンタに適用
した一実施形態について説明する。図1は、該カラープ
リンタの概略構成を示す概略中央断面図である。図1に
おいて、像担持体としてのベルト状感光体からなる感光
体ベルト1は、回転ローラ2及び3により回動可能に2
軸懸架されており、該回転ローラ2,3が駆動されるこ
とにより、矢印Aで示す時計方向に回転される。
【0044】感光体ベルト1の回転ローラ2側の外周部
には、感光体ベルト1の表面を所定の極性に一様に帯電
させるための帯電装置4、感光体ベルト1上に残留した
トナーを除去するための感光体ベルトクリーニング装置
15のブレード15A、感光体ベルト1上に残留した電
荷を除去するための除電ランプLなどが配設されてい
る。
【0045】帯電装置4の感光体ベルト回転方向下流側
の部位には、レーザ書き込みユニット5から発せられる
レーザ光5Dが照射される光書込み部が設けられてい
る。
【0046】この光書込み部の感光体ベルト回転方向下
流側の部位には、収容されているトナーの色に応じた、
イエロー現像器Y、マゼンタ現像器M、シアン現像器C
の各色現像器が回転により切換え自在に支持された回転
型現像装置としての多色現像装置6が配置されている。
図示の多色現像装置6は、各色現像器Y,M,Cをそれ
ぞれ120度ずつ回転させて、感光体ベルト1に対向す
る現像領域に、選択された所定の現像器を臨ませる現像
器選択切換え機構を有している。
【0047】また、多色現像器6の上部には、黒色トナ
ーが収容された黒現像器7が配設されている。この黒現
像器7は、カム45の回転により感光体ベルト1に対し
て接離するように構成されており、上記多色現像装置6
が稼働されているときには、感光体ベルト1から離間し
た位置に移動するように制御される。
【0048】そして、この多色現像器6の各色現像器
Y,M,C、及び、黒現像器7のうちの選択された何れ
か一つの現像器が、感光体ベルト1上に形成された対応
する色の静電潜像の現像タイミングに同期して、所定の
現像可能な位置に移動される。
【0049】一方、画像情報としての画像書き込み信号
がレーザ書き込みユニット5に入力されると、図示を省
略したレーザ光源(半導体レーザ)からのレーザ光が、
駆動モータ5Aにより回転駆動されるポリゴンミラー5
Bにより走査され、fθレンズ5C及びミラー5F等か
らなるレーザ光学系を経て、帯電した感光体ベルト1の
光書込み部に照射されて、画像情報に対応した静電潜像
が感光体ベルト1上に形成される。ここで、感光体ベル
ト1に照射露光される画像情報は、フルカラー画像を、
イエロー、マゼンタ、シアン、及び、黒の各色に色分解
した単色の画像情報である。
【0050】この感光体ベルト1上に形成された各色の
静電潜像は、多色現像器6の、イエロー現像器Y、マゼ
ンタ現像器M、シアン現像器C、及び、黒現像器7によ
り、各色毎にそれぞれ所定のタイミングで現像されて、
所定の色のトナーにより順次可視像化される。
【0051】この感光体ベルト1は、その上方の回転ロ
ーラ3により懸架されている部位で、中間転写体として
のベルト状の中間転写ベルト10に接している。この中
間転写ベルト10は、所定の間隔を置いて軸支された2
本の小径ローラからなる回転ローラ11及び12により
回動可能に2軸懸架されており、この回転ローラ11,
12の駆動により、矢印Bで示す反時計方向に回転され
る。
【0052】この中間転写ベルト10と感光体ベルト1
との接触部位には、一次転写ニップ100が形成されて
おり、この一次転写ニップ100において、感光体ベル
ト1上のトナー像が中間転写ベルト10上へ一次転写さ
れる。このトナー像の一次転写時には、中間転写ベルト
10の裏側に配設されたバイアス手段としてのバイアス
ローラ13により、中間転写ベルト10にバイアス電圧
が印加される。
【0053】フルカラー画像の形成においては、感光体
ベルト1の表面が感光体クリーニング装置15のブレー
ド15Aにより連続してクリーニングされ、このクリー
ニングされた感光体ベルト1上に所定の色のトナー像が
順次形成される。そして、この感光体ベルト1上に順次
形成された、黒、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の
トナー像は、該感光体ベルト1に接触しながら反時計方
向に回転される中間転写ベルト10が1回転する毎に、
該中間転写ベルト10上の同じ位置に、各色毎に順次重
ね合わされて一次転写される。
【0054】このようにして各色のトナー像が中間転写
ベルト10上の同じ位置に重ね合わされることにより形
成されたフルカラートナー像は、紙(転写紙)やプラス
チック(OHPシート)などの記録材に一括して二次転
写される。
【0055】ここで、転写紙にフルカラートナー像を転
写する場合には、プリンタ本体の下部に配設された給紙
装置17に収納されている転写紙17Aが、給紙ローラ
18、一対のローラからなる搬送ローラ19及びレジス
トローラ20を経て、中間転写ベルト10の回転ローラ
11側の周面と該周面に接するように配設された転写ロ
ーラ14とで形成される二次転写ニップ200に向け
て、該転写紙17Aとフルカラートナー像との位置が互
いに整合するように、タイミングを取られて搬送され
る。そして、該フルカラートナー像は、二次転写ニップ
200の部位において、転写紙17A上に一括して二次
転写される。
【0056】二次転写を終えた転写紙17Aは、該中間
転写ベルト10の回転ローラ11の転写紙搬送方向下流
側に近接して配設された定着装置50に送られ、該定着
装置50を通過する間に、ヒータ50Hを備えた加熱ロ
ーラ50Aと加圧ローラ50Bとの定着ニップ部位で加
熱押圧されることにより、二次転写されたフルカラート
ナー像が定着されてフルカラープリント(ハードコピ
ー)となる。
【0057】該定着装置50から排出された転写紙17
Aは、一対のローラからなる排紙ローラ51により、プ
リンタ本体の本体フレーム9の上面部に形成された排紙
スタック部52に、画像面を下向きにして(ページ順
に)排出される。
【0058】一方、感光体ベルト1から中間転写ベルト
10へトナー像を一次転写した際に、感光体ベルト1上
に残留したトナーは、クリーニング装置15のブレード
15Aにより除去されて廃棄トナー回収容器15Bに収
容される。
【0059】また、中間転写ベルト10から転写紙17
Aへフルカラートナー像を一括して二次転写した際に、
中間転写ベルト10上に残留したトナーは、転写ベルト
クリーニング装置16のブレード16Aにより除去され
る。
【0060】該転写ベルトクリーニング装置16のブレ
ード16Aは、ブレード接離用アーム16Cにより、中
間転写ベルト10に対して接離自在に支持されており、
感光体ベルト1から中間転写ベルト10へ各色のトナー
像を一次転写する一次転写工程では、中間転写ベルト1
0から離間し、中間転写ベルト10から転写紙17A上
にフルカラートナー像を一括して二次転写した後に、中
間転写ベルト10の表面に接触するように構成されてい
る。
【0061】転写ベルトクリーニング装置16のブレー
ド16Aにより中間転写ベルト10上から除去されたト
ナーは、該転写ベルトクリーニング装置16内に設けら
れたオーガ16Bによって図1の手前方向に搬送され、
図示しない搬送部材により更に搬送されて上記廃棄トナ
ー回収容器15Bに収容される。そして、この廃棄トナ
ー回収容器15Bに収容された廃トナーは、該廃棄トナ
ー回収容器15B内の廃トナーが満杯になって、該廃棄
トナー回収容器15Bに設置されている図示しない満杯
センサがONした時点で廃棄される。
【0062】なお、本実施形態に係るプリンタにおいて
は、上記感光体ベルト1、帯電装置4、中間転写ベルト
10、転写ベルトクリーニング装置16、及び、転写紙
17Aの搬送経路を形成する転写紙搬送ガイド30など
が、一体に組み込まれてユニット化されたプロセスカー
トリッジ31で構成されており、その寿命到来時に新た
なものと交換できるようになっている。
【0063】また、上記プロセスカートリッジ31の他
に、多色現像装置6や、黒現像器7なども、その寿命到
来時に交換することになる。そこで、本実施形態に係る
プリンタでは、これらのプロセスカートリッジ31、多
色現像装置6、及び、黒現像器7などの交換や、転写紙
搬送ガイド30内などでジャムした転写紙17Aの処理
を容易に行なえるようにするために、プリンタ本体の一
部の前フレーム8が、支軸9Aを回転中心として、回動
・開放できるように構成されている。
【0064】更に、図1において、プリンタ本体の左側
には、上記の各作像装置を駆動及び制御するための電装
・制御装置Eが配設されており、該電装・制御装置Eの
上方には、プリンタ本体内の温度の過剰な上昇を防止す
るための排気ファンFが配設されている。また、装置本
体の右側には、OHPシートなどの記録材を手挿し給紙
するための比較的小規模な給紙装置MFが備えられてい
る。
【0065】次に、図2を参照して、本実施形態に係る
プリンタの特徴部である中間転写ベルト10の構成につ
いて説明する。図2において、感光体ベルト1は、前述
したように、駆動側の回転ローラ2と、従動側の回転ロ
ーラ3とにより回動可能に2軸懸架され、該感光体駆動
ローラ3が駆動されることにより、矢印Aで示す時計方
向に回転される。
【0066】中間転写ベルト10は、所定の間隔を置い
て軸支された2本の小径ローラからなる駆動側の回転ロ
ーラ11(以下、これを「ベルト駆動ローラ」という)
と、従動側の回転ローラ12(以下、これを「ベルト従
動ローラ」という)とにより回動可能に2軸懸架され、
該ベルト駆動ローラ11の駆動により、矢印Bで示す反
時計方向に回転される。
【0067】この中間転写ベルト10は、感光体ベルト
1の上方の回動ローラ3により懸架されている部位に、
そのベルト表面が食い込むように接しており、この感光
体ベルト1と中間転写ベルト10との接触部位に、該感
光体ベルト1上に形成されたトナー像を該中間転写ベル
ト10上に一次転写するための一次転写ニップ100が
形成されている。
【0068】この一次転写ニップ100に対応する中間
転写ベルト10の裏面側には、該中間転写ベルト10の
一次転写ニップ100の入口側の電位を下げて、該入口
側での転写チリ(例えば、トナー飛散)の発生を低減さ
せるためのベルトアース手段としての除電ブラシ101
が、その基部101aに植設された導電性ブラシ101
bの先端を中間転写ベルト10の背面に接触させて配設
されている。このベルトアース手段としては、低硬度の
導電性ローラを中間転写ベルト10の背面に接触配置し
たものでもよい。
【0069】更に、この中間転写ベルト10の裏面側の
上記除電ブラシ101のベルト回転方向下流側には、該
中間転写ベルト10に対し一次転写バイアスを印加し
て、転写電界を付与するためのバイアス手段としてのバ
イアスローラ13が配設されている。
【0070】ここで、中間転写ベルト10としては、材
質がC分散ETFEからなる、厚さ150μ、体積抵抗
率10712Ω/ (望ましくは10910Ω/ )の低
剛性の無端ベルトを用いた。
【0071】ベルト駆動ローラ101としては、表面に
ゴム層を形成したゴムローラでもよいが、低コスト化の
ために、表面に樹脂層を塗布した樹脂ローラを用いた。
また、その駆動時における中間転写ベルト10との摩擦
力を高めるために、該樹脂層の表面に多数の凹凸を形成
した。
【0072】除電ブラシ101としては、電気抵抗が1
6以下の導電性ブラシ101bを基部101aに植設
したものを用いた。
【0073】バイアスローラ13としては、金属ローラ
を使用し、電装・制御手段Eの高圧電源(不図示)によ
り、700〜1000Vの一次転写バイアスを印加する
ようにした。 (以下、余白) ところで、上記中間転写ベルト10上に一次転写された
各色トナー像は、二次転写ニップ200において記録材
としての転写紙17Aに一括転写された後、定着装置5
0により転写紙17A上に加熱・加圧定着される。
【0074】従って、この中間転写ベルト10の転写紙
搬送方向下流側のベルト駆動ローラ11に懸架されてい
る部位と、定着装置50の加熱ローラ50Aとは、作像
プロセス上必然的に隣接されることになり、また、プリ
ンタ本体の小型化に伴って、レイアウト的に互いに近接
した配置となる(図3参照)。
【0075】このため、前述したように、プリンタが長
時間に亘って停止状態(不使用状態)に置かれると、そ
の定着装置からの輻射熱(装置内の対流熱などを含む)
により中間転写ベルト10のベルト駆動ローラ11によ
るベルト巻き掛け部が加熱され、その後自然冷却される
ことによって、このベルト巻き掛け部のベルト表面とベ
ルト裏面との周長の差が復帰できなくなり、図3に示す
ように、中間転写ベルト10に、ベルト駆動ローラ11
への巻き癖による凸状変形部110が形成される。
【0076】また、この中間転写ベルト10の凸状変形
部110と平面部との境界部分には、該中間転写ベルト
自体のひずみ補償作用によりシワ寄り部111が発生す
る。
【0077】そして、図4に示すように、この中間転写
ベルト10の凸状変形部110が一次転写ニップ100
に進入すると、該中間転写ベルト10の線速が線速が変
化して、トナー像の色ずれや転写不良が発生する。
【0078】また、中間転写ベルト10のシワ寄り部1
11が一次転写ニップ100に進入すると、該中間転写
ベルト自体が低剛性のため、このシワ寄り部111の左
右の領域が感光体ベルト1に対して別々に静電密着し
て、画像の左右で色ずれが変化したりする。
【0079】これにより、感光体ベルト1と中間転写ベ
ルト10との回転速度に局所的なミスマッチが発生し
て、ベルト回転方向に沿った単色の細い縦線の虫喰い
や、各色トナー像の重ね合わせ位置の位置ずれ(色ず
れ)などの転写不良が発生する。
【0080】一方、プリンタの低コスト化を実現するた
めに、上述のように、ベルト駆動ローラ11として樹脂
ローラを使用する場合には、通常、その表面にゴムロー
ラと同等の静摩擦係数を与えるための適度な凹凸11a
(図3参照)が形成されるが、長期使用により、この表
面の凹凸11aが摩耗し、中間転写ベルト10とベルト
駆動ローラ11との間に滑りが発生する虞れが高い。
【0081】また、中間転写ベルト10のバンディンや
ジター対策として、中間転写ベルト10の周長をベルト
駆動ローラ11の外径の整数倍に設定した場合には、中
間転写ベルト10の同じ個所が、ベルト駆動ローラ11
の同一化所に対して常時接触することになるため、該ベ
ルト駆動ローラ11の表面に形成されている凹凸11a
により、該中間転写ベルト10が経時的に変形されて、
該中間転写ベルト10に凹凸状に変形した微少ポケット
部112が形成されてしまう。この微少ポケット部11
2では、感光体ベルト1に対する密着性が悪くなるた
め、その実効転写電界が下がる可能性が大きい。
【0082】更に、中間転写ベルト10から記録材への
トナー像の二次転写では、一次転写により中間転写ベル
ト10上に重ね合わされて転写された多層のトナー像
を、記録材上に一括して転写することになるが、この二
次転写時における中間転写ベルト10とトナー像との付
着力が強いと、記録材へのトナーの移動が円滑に行なわ
れず、一般に文字虫喰い及び版画といわれる局部転写不
良が発生する。
【0083】この文字虫喰いや版画などの局部転写不良
の防止対策として、感光体ベルト1から中間転写ベルト
10へのトナー像の一次転写に先立って、該中間転写ベ
ルト10上にステリアン酸亜鉛などの潤滑剤を塗布し、
該中間転写ベルト10の表面に潤滑膜を形成して、二次
転写時における中間転写ベルト10からのトナー像の離
型性を向上させる方法が知られている。
【0084】しかしながら、上記文字虫喰いや版画など
の局部転写不良を防止するために、上述のように、中間
転写ベルト10に潤滑剤を塗布するように構成した場合
には、該潤滑剤が中間転写ベルト10の裏面側に周り込
んで、該潤滑剤がベルト駆動ローラ11に付着し、該ベ
ルト駆動ローラ11と中間転写ベルト10との間の接触
抵抗(駆動時の静摩擦力)が低下することがある。これ
により、中間転写ベルト10とベルト駆動ローラ11と
の間に滑りが生じて転写不良が発生する。
【0085】従って、上述のような中間転写ベルト10
の変形や滑りによる感光体ベルト1と中間転写ベルト1
0との局所的な速度ミスマッチによる転写不良をなくす
ためには、一次転写前における中間転写ベルト10のベ
ルト駆動負荷を高くし、中間転写ベルト10の変形や滑
りを取り除いて、該中間転写ベルト10の回転速度を安
定化させることが必要となる。
【0086】そこで、本実施形態に係るプリンタにおい
ては、図5に示すように、上記中間転写ベルト10の一
次転写ニップ100のベルト回転方向上流側の部位に、
該中間転写ベルト10の裏面を上記感光体ベルト1側に
向けて押圧するベルト押圧手段120を設ける。
【0087】このプリンタにおいては、上記中間転写ベ
ルト10の一次転写ニップ100のベルト回転方向上流
側の部位が、ベルト押圧手段120により、該中間転写
ベルト10の裏面から上記感光体ベルト1側に向けて押
圧されることによって、中間転写ベルト10が緊張され
る。
【0088】これにより、該ベルト押圧手段120の押
圧力による該中間転写ベルト10の緊張力が、該中間転
写ベルト10の凸状変形部110やシワ寄り部111の
剛性を上回ることによって、転写不良の原因となる一次
転写ニップ100部位における中間転写ベルト10の凸
状変形やシワが取り除かれる。
【0089】また、上記ベルト押圧手段120の押圧力
による中間転写ベルト10の緊張によって、該中間転写
ベルト10とベルト駆動ローラ11との接触抵抗が増大
され、転写不良の原因となるベルト駆動ローラ11の摩
耗や潤滑剤付着による中間転写ベルト10とベルト駆動
ローラ11との間の滑りが解消される。
【0090】上記ベルト押圧手段120としては、回転
する中間転写ベルト10に対して回転負荷を付与するベ
ルト負荷手段を有することが望ましい。このようなベル
ト押圧手段120は、例えば図6に示すように、伸長性
スプリング123により該中間転写ベルト10の裏面を
上記感光体ベルト1側に向けて押圧する方向への変位習
性を付勢した樹脂または金属などからなるベルト押圧ロ
ーラ121によって、該中間転写ベルト10の裏面を適
切なベルト押圧力Fで押圧するとともに、該ベルト押圧
ローラ121の周面に、ベルト負荷手段としてのシュー
125を当接させて、該ベルト押圧ローラ121に適切
なトルク負荷Tを与えるように構成される。
【0091】このプリンタにおいては、シュー125に
よって上記ベルト押圧ローラ121にトルク負荷Tが与
えられることにより、中間転写ベルト10に対して回転
負荷が付与されて、該中間転写ベルト10がベルト押圧
ローラ121とベルト駆動ローラ11との間でより強く
緊張される。これにより、該中間転写ベルト10の緊張
力が、該中間転写ベルト10の変形部110やシワ寄り
部111の剛性を上回って、転写不良の原因となる一次
転写ニップ100部位における中間転写ベルト10の変
形部110やシワ寄り部111が取り除かれるととも
に、該中間転写ベルト10とベルト駆動ローラ11との
接触抵抗がより増大されて、転写不良の原因となるベル
ト駆動ローラ11の摩耗及び潤滑剤付着による中間転写
ベルト10とベルト駆動ローラ11との間の滑りが解消
される。また、この構成によれば、中間転写ベルト10
が常に緊張された状態で回転されるので、そのベルト回
転ムラも抑制される。
【0092】一方、上記ベルト押圧手段120として
は、図7に示すように、上記中間転写ベルト10が上記
感光体ベルト1に圧接する方向に、該中間転写ベルト1
0の回転時のベルト進行方向を折曲させるための既存の
ベルトガイド部材122をそのまま使用するように構成
してもよい。ここで、ベルトガイド部材122の中間転
写ベルト10に対する接触角度は、ベルトガイド部材1
22に付与された伸長性スプリング124によるベルト
押圧力Fとトルク負荷Tとにより適切に設計される。
【0093】このプリンタにおいては、既存のベルトガ
イド部材122で上記ベルト押圧手段120が構成され
るので、該ベルト押圧手段120を新たに設ける必要が
無く、該ベルト押圧手段120を設けたことによるプリ
ンタ本体の大型化や複雑化を回避できる。また、このベ
ルトガイド部材122は、回転する中間転写ベルト10
に対して回転負荷を付与するベルト負荷手段を兼ねるの
で低コスト化できる。
【0094】また、上記ベルト押圧手段120は、上記
感光体ベルト1を回転自在に軸支する感光体ベルト支軸
に対して位置決めされていることが望ましい。このよう
なベルト押圧手段120は、例えば図7に示すように、
プリンタ本体の前側板126及び後側板127に形成さ
れたU字状の切欠きからなる軸受部126a,127a
により、上記ベルトガイド部材122の両端に形成され
た支軸122aを回動可能に軸支するとともに、該支軸
122aと、感光体ベルト1の従動側の回転ローラ3の
支軸3aとを、リンク128で結合させて構成される。
【0095】このプリンタにおいては、上記ベルト押圧
手段120としてのベルトガイド部材122が、上記感
光体ベルト1を回転自在に軸支する感光体ベルト支軸と
しての回転ローラ3の支軸3aに対して、リンク128
を介して位置決めされるので、回転ローラ3とベルトガ
イド部材122との位置関係が常に一定となる。これに
より、該ベルトガイド部材122による該中間転写ベル
ト10の該感光体ベルト1への接触圧力が標準化され、
該ベルトガイド部材122の位置決め誤差による製品精
度のバラツキや品質の低下が解消される。
【0096】また、上記ベルト押圧手段120は、図9
に示すように、接地した導電性部材で構成して、上記中
間転写ベルト10の一次転写ニップ100入口側の電位
を下げるためのベルトアース手段を兼ねた構成としても
よい。
【0097】このプリンタにおいては、上記ベルト押圧
手段120がベルトアース手段を兼ねるので、該ベルト
アース手段としての除電ブラシ101などが不要とな
り、装置を簡素化できる。
【0098】一方、本実施形態に係るプリンタは、上記
ベルト押圧手段120のベルト回動方向上流側に、上記
中間転写ベルト10のベルト進行方向に直交するベルト
幅方向(図10(a)に示す矢印方向)に、該中間転写
ベルト10を緊張させるベルト緊張手段を設けたもので
あってもよい。
【0099】このように、ベルト緊張手段により、ベル
ト押圧手段120のベルト回動方向上流側の部位で、中
間転写ベルト10をベルト幅方向に緊張させることによ
って、該中間転写ベルト10のベルト進行方向に沿って
生じたシワを該ベルト緊張手段により伸長させることが
できる。
【0100】従って、このプリンタによれば、中間転写
ベルト10がベルト緊張手段により伸長された状態で、
ベルト押圧手段120によって該中間転写ベルト10の
裏面が押圧されるので、該シワが該ベルト押圧手段12
0により押し潰されることがなく、ベルト押圧手段12
0の押圧による中間転写ベルト10の損傷が回避され
る。
【0101】上記ベルト緊張手段は、例えば図10
(b)に示すように、上記中間転写ベルト10の両側縁
部に設けたベルト補強部材10aをベルト側方から一対
のコロ129cで挾持するベルト補強部挾持部材129
aと、該ベルト補強部挾持部材129aをベルト幅方向
に沿って外方に引っ張る緊縮性スプリング129bとか
らなるベルト補強部拡張部材129で構成される。
【0102】このように、上記中間転写ベルト10の両
側縁部を補強するために設けられている既存のベルト補
強部材10aを、該中間転写ベルト10をベルト幅方向
に拡張させるための手段として利用することにより、該
ベルト緊張手段の構成を簡素化させることが可能とな
る。
【0103】このベルト補強部拡張部材129として
は、図10(c)に示すように、上記中間転写ベルト1
0の両側縁部に設けたベルト補強部材10aをベルト内
側から外方へ押し広げるように配設した板バネ129d
で構成したものであってもよい。
【0104】また、このベルト補強部拡張部材129
は、上記ベルト押圧手段120に一体的に配設すること
が望ましい。すなわち、上記ベルト補強部拡張部材12
9を上記ベルト押圧手段120に配設することにより、
該ベルト補強部拡張手段129と該ベルト押圧手段12
0とを一部品で構成することができ、該ベルト押圧手段
120に対するベルト補強部拡張部材129の位置関係
が常に一定となり、その組立性や位置決め精度を向上さ
せることができる。つまり、該ベルト押圧手段120に
対するベルト補強部拡張部材129の位置関係にバラツ
キがあると、該ベルト補強部拡張部材129による中間
転写ベルト10の引っ張り方向が、ベルト幅方向に正し
く沿った方向にならず、該ベルト押圧手段120の中間
転写ベルト10に対するベルト押圧力Fが不均一になる
虞れが高い。
【0105】一方、本実施形態に係るプリンタは、図1
1に示すように、上記ベルト押圧手段120のベルト回
動方向上流側に、上記中間転写ベルト10を加熱するベ
ルト加熱手段130を設けたものであってもよい。
【0106】このように、上記ベルト押圧手段120の
ベルト回動方向上流側のベルト面がベルト加熱手段13
0により加熱されることにより、中間転写ベルト10が
軟化されて、該中間転写ベルト上に形成された凸状変形
やシワが極めて伸び易い状態となる。
【0107】従って、このプリンタによれば、該中間転
写ベルト10が、ベルト加熱手段130により過熱され
た後に、該ベルト押圧手段120により押圧されること
によって、該中間転写ベルト上に形成された凸状変形や
シワが、該ベルト押圧手段120のベルト押圧力によ
り、アイロンと同様な効果によって引き伸ばされるの
で、該中間転写ベルト10全体が変形やシワの無い状態
に復元される。
【0108】ここで、上記ベルト加熱手段130は、図
11に示すように、上記ベルト押圧手段120に対して
独立して設けてもよく、あるいは、図12に示すよう
に、上記ベルト押圧手段120にヒータ131を内蔵さ
せて、該ベルト押圧手段120が上記ベルト加熱手段1
30を兼ねるように構成してもよい。
【0109】後者のように、上記ベルト押圧手段120
が上記ベルト加熱手段130を兼ねるように構成するこ
とによって、該ベルト加熱手段130を新たに設ける必
要が無く、このベルト加熱手段130を備えたことによ
る装置の大型化や複雑化が回避される。
【0110】また、上記ベルト加熱手段130の熱源と
しては、上記記録材に可視像を定着させるための定着装
置50の加熱ローラ50Aのヒータ50Hが発する熱を
利用してもよい。このベルト加熱手段130としては、
例えば図13に示すように、定着装置50の近傍に吸気
口132aを備え、中間転写ベルト10のベルト押圧手
段120のベルト回動方向上流側の背面側に排気口13
2bを備えた送気ダクト132で構成される。
【0111】このように、上記ベルト加熱手段130の
熱源として定着装置50の熱を利用することによって、
該ベルト加熱手段130の熱源を新たに設ける必要が無
く、該ベルト加熱手段130を簡素且つ安価に構成でき
る。
【0112】また、上記ベルト押圧手段120は、図1
4(a)に示すように、該ベルト押圧手段120を上記
中間転写ベルト10に対して接離自在に支持し、該ベル
ト押圧手段120に該中間転写ベルト10の裏面を押圧
する方向への変位習性を付与するとともに、図14
(b)に示すように、該中間転写ベルト10の非回動時
に、該ベルト押圧手段120への変位習性の付与を解除
するするように構成されることが好ましい。
【0113】このように、上記中間転写ベルト10の非
回動時に、該中間転写ベルト10の裏面を押圧する方向
への上記ベルト押圧手段120の変位習性の付与を解除
することによって、該ベルト押圧手段120が該中間転
写ベルト10に対して常時圧接することによる該中間転
写ベルト10の変形やシワの発生を解消できる。
【0114】このベルト押圧手段120に対して該中間
転写ベルト10の裏面を押圧する方向への変位習性を付
与する変位習性付与手段としては、例えば図14(c)
に示すように、ソレノイド140が使用される。このよ
うに、上記変位習性付与手段としてソレノイド140を
使用することによって、該ベルト押圧手段120に対す
る変位習性の付与及び解除動作を、複雑な機構を用いる
ことなく、該ソレノイド140のON/OFFにより達
成できる。
【0115】また、上記ベルト押圧手段120として
は、図6に示したように、上記中間転写ベルト10の裏
面のベルト進行方向に直交するベルト幅方向に沿って圧
接回転自在に軸支された回動ローラからなるベルト押圧
ローラ121を用いることが好ましい。すなわち、上記
ベルト押圧手段120としてベルト押圧ローラ121を
用いることにより、このベルト押圧ローラ121の回転
中心を一定とし、該ベルト押圧ローラ121の外径寸法
を選択することによって、該ベルト押圧ローラ121の
押圧による上記中間転写ベルト10の張力を可変できる
ので、該ベルト押圧手段120の該中間転写ベルト10
に対するベルト押圧力Fの設定が容易になる。
【0116】また、上記ベルト押圧手段120は、図7
に示したように、上記中間転写ベルト10の裏面のベル
ト進行方向に直交するベルト幅方向に沿って摩擦接触す
る板状部材(ベルトガイド部材122)で構成されてい
ることが好ましい。すなわち、このベルト押圧手段12
0によれば、上記板状部材としてのベルトガイド部材1
22と上記中間転写ベルト10の裏面との摩擦接触によ
り、該板状部材122がベルト押圧手段120とベルト
負荷手段とを兼ねた働きをするので、上記該中間転写ベ
ルト10の一次転写ニップ100部をより強く緊張させ
ることができ、該中間転写ベルト10の凸状変形部11
0やシワ寄り部111を効率よく取り除くことができ
る。
【0117】このように、上記板状部材122でベルト
押圧手段120を構成した場合には、図15に示すよう
に、該板状部材122のベルト幅方向の中央部の肉厚a
が、該ベルト幅方向の両端部の肉厚bよりも厚肉に形成
されていることが望ましい。すなわち、上記板状部材1
22のベルト幅方向の中央部の肉a厚が、該ベルト幅方
向の両端部の肉厚bよりも厚肉に形成されることによっ
て、該板状部材122のベルト幅方向の中央部の撓みが
少なくなり、該撓みによるベルト幅方向での該板状部材
122のベルト押圧力Fのバラツキが解消される。
【0118】また、上記ベルト押圧手段120は、図1
4に示したように、上記中間転写ベルト10に対して上
記板状部材122を接離自在に支持するとともに、図7
に示したように、該中間転写ベルト10の一次転写ニッ
プ100入口側の電位を下げるためのベルトアース手段
としての除電ブラシ101の基部101aと該板状部材
122との間に、該板状部材122に該中間転写ベルト
10の裏面を押圧する方向への変位習性を付与する変位
習性付与手段としての伸長性スプリング124からなる
弾性部材を配設した構成とすることが望ましい。
【0119】すなわち、この構成のベルト押圧手段12
0は、除電ブラシ101の基部101aと該板状部材1
22との間に伸長性スプリング124を配設して、該板
状部材122に該中間転写ベルト10の裏面を押圧する
方向への変位習性を付与するように構成したので、該変
位習性を付与するための変位習性付与手段としての伸長
性スプリング124の支持部を新たに設ける必要が無く
構成を簡素化できる。
【0120】また、上記ベルト押圧手段120は、図1
6(a)に示すように、板バネ120aで構成されたも
のであってもよい。このように、上記ベルト押圧手段1
20を板バネ120aで構成することによって、該ベル
ト押圧手段120の構成を極めて簡素化できる。
【0121】更に、このベルト押圧手段120として
は、図16(b)に示すように、該ベルト押圧手段12
0としての板バネ120aのベルト幅方向の両端部に、
上記中間転写ベルト10の両側縁部に設けたベルト補強
部材10aをベルト幅方向に緊張させるベルト緊張手段
としての板バネからなるベルト補強部拡張部材129を
一体形成したものであってもよい。
【0122】このベルト押圧手段120は、該ベルト押
圧手段120としての板バネ120aが、上記中間転写
ベルト10の両側縁部に設けたベルト補強部材10aを
ベルト幅方向に緊張させるベルト緊張手段としてのベル
ト補強部拡張部材129を兼ねているので、該ベルト押
圧手段120及び該ベルト補強部拡張部材129の構成
を極めて簡素化できる。
【0123】また、このベルト押圧手段120としての
板バネ120aは、図16(c)に示すように、上記中
間転写ベルト10裏面に対して、ベルト回動方向の上流
側から下流側に向けてトレーリングの関係で当接してい
ることが好ましいすなわち、上記板バネ120aのベル
ト押圧部が、上記中間転写ベルト10裏面に対して、ベ
ルト回動方向の上流側から下流側に向けてトレーリング
の関係で当接することによって、該板バネ120aのベ
ルト押圧部と該中間転写ベルト10との摺接によるバン
ディングやジターの発生が防止される。
【0124】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、上記中間転写
ベルトの一次転写ニップのベルト回転方向上流側の部位
に設けられたベルト押圧手段により、該中間転写ベルト
の裏面が上記像担持体側に向けて押圧されて、該中間転
写ベルトが緊張されるので、該ベルト押圧手段の押圧力
による該中間転写ベルトの緊張力が、該中間転写ベルト
の変形部やシワ寄り部の剛性を上回ることによって、転
写不良の原因となる一次転写ニップ部位における中間転
写ベルトの変形部やシワ寄り部を取り除くことができる
という優れた効果がある。
【0125】特に、請求項2の発明によれば、上記ベル
ト負荷手段により上記中間転写ベルトに対して回転負荷
が付与されることによって、該中間転写ベルトが該ベル
ト負荷手段とベルト駆動手段との間でより強く緊張され
るので、該中間転写ベルトの緊張力が、該中間転写ベル
トの変形部やシワ寄り部の剛性を上回って、転写不良の
原因となる一次転写ニップ部位における中間転写ベルト
の変形部やシワ寄り部を取り除くことができるととも
に、該中間転写ベルトとベルト駆動ローラとの接触抵抗
がより増大されて、転写不良の原因となるベルト駆動ロ
ーラの摩耗及び潤滑剤付着による中間転写ベルトとベル
ト駆動ローラとの間の滑りを解消できるという優れた効
果がある。 (以下、余白)
【0126】また、請求項3の発明によれば、上記ベル
ト押圧手段が、上記中間転写ベルトが上記像担持体に圧
接する方向に、該中間転写ベルトの回転時のベルト進行
方向を折曲させるためのベルトガイド部材で構成されて
いるので、該ベルト押圧手段を新たに設ける必要が無
く、該ベルト押圧手段を設けたことによる装置の大型化
や複雑化を回避できるという優れた効果がある。
【0127】また、請求項4の発明によれば、上記ベル
ト押圧手段が、上記潜像担持体を回転自在に軸支する潜
像担持体支軸に対して位置決めされるので、該ベルト押
圧手段による該中間転写ベルトの該像担持体への接触圧
力が標準化され、該ベルト押圧手段の位置決め誤差によ
る製品精度のバラツキや品質の低下を解消できるという
優れた効果がある。
【0128】また、請求項5の発明によれば、上記ベル
ト押圧手段が、上記中間転写ベルトの一次転写ニップ入
口側の電位を下げるためのベルトアース手段を兼ねてい
るので、該ベルトアース手段としての除電ブラシなどが
不要となり、装置を簡素化できるという優れた効果があ
る。
【0129】請求項6の発明によれば、上記ベルト押圧
手段のベルト回動方向上流側に設けたベルト緊張手段に
より、該ベルト押圧手段のベルト回動方向上流側の部位
で、上記中間転写ベルトをベルト幅方向に緊張させるこ
とができるので、該中間転写ベルトのベルト進行方向に
沿って生じたシワが該ベルト緊張手段により伸長された
後に、該ベルト押圧手段によって該中間転写ベルトの裏
面が押圧され、該シワが該ベルト押圧手段により押し潰
されることによる該中間転写ベルトの損傷を回避できる
という優れた効果がある。
【0130】特に、請求項7の発明によれば、上記ベル
ト緊張手段が、上記中間転写ベルトの両側縁部に設けら
れている既存のベルト補強部材を上記ベルト幅方向に拡
張させるベルト補強部拡張部材で構成されるので、該ベ
ルト補強部材を上記ベルト緊張手段の一部として利用す
ることができ、該ベルト緊張手段の構成を簡素化できる
という優れた効果がある。
【0131】また、請求項8の発明によれば、上記ベル
ト補強部拡張部材が上記ベルト押圧手段に配設されるの
で、該ベルト補強部拡張手段と該ベルト押圧手段とを一
部品で構成でき、該ベルト押圧手段に対するベルト補強
部拡張部材の組立性や位置決め精度を向上できるという
優れた効果がある。
【0132】請求項9の発明によれば、上記ベルト押圧
手段のベルト回動方向上流側に設けたベルト加熱手段に
より、中間転写ベルトの変形部を再過熱した後に、該変
形部を該ベルト押圧手段により押圧するので、該中間転
写ベルト全体を変形やシワの無い状態に復元できるとい
う優れた効果がある。
【0133】また、請求項10の発明によれば、上記ベ
ルト押圧手段が、上記ベルト加熱手段を兼ねているの
で、該ベルト加熱手段を設けたことによる装置の大型化
や複雑化を回避できるという優れた効果がある。
【0134】また、請求項11の発明によれば、上記ベ
ルト加熱手段の熱源として定着装置の熱を利用するの
で、該ベルト加熱手段の熱源を新たに設ける必要が無
く、該ベルト加熱手段を簡素且つ安価に構成できるとい
う優れた効果がある。
【0135】請求項12の発明によれば、上記中間転写
ベルトの非回動時に、該中間転写ベルトの裏面を押圧す
る方向への上記ベルト押圧手段の変位習性の付与が解除
されるので、該ベルト押圧手段自体が該中間転写ベルト
に対して常時圧接することによる該転写ベルトの変形や
シワの発生を解消できるという優れた効果がある。
【0136】また、請求項13の発明によれば、上記ベ
ルト押圧手段に該中間転写ベルトの裏面を押圧する方向
への変位習性を付与する変位習性付与手段としてソレノ
イドを使用するので、該ベルト押圧手段に対する変位習
性の付与及び解除動作を、複雑な機構を用いることな
く、該ソレノイドのON/OFFにより達成できるとい
う優れた効果がある。
【0137】また、請求項14の発明によれば、上記ベ
ルト押圧手段を回動ローラで構成したので、該回動ロー
ラの回転中心を一定とし、該回動ローラの外径寸法を選
択することによって、該回動ローラの押圧による上記中
間転写ベルトの張力を可変でき、該回動ローラの該中間
転写ベルトに対する押圧力の設定を容易化できるという
優れた効果がある。
【0138】また、請求項15の発明によれば、上記ベ
ルト押圧手段を、上記中間転写ベルトの裏面のベルト進
行方向に直交するベルト幅方向に沿って摩擦接触する板
状部材で構成したので、該板状部材と該中間転写ベルト
の裏面との摩擦接触により、該板状部材がベルト押圧手
段とベルト負荷手段とを兼ねた働きをして、上記該中間
転写ベルトの一次転写ニップ部がより強く緊張され、該
中間転写ベルトの変形部やシワ寄り部が効率よく取り除
かれるという優れた効果がある。
【0139】また、請求項16の発明によれば、上記板
状部材の上記ベルト幅方向の中央部の肉厚が、該ベルト
幅方向の両端部の肉厚よりも圧肉に形成されているの
で、該板状部材のベルト幅方向の中央部の撓みが少な
く、該撓みによるベルト幅方向での該板状部材の押圧力
のバラツキを解消できるという優れた効果がある。
【0140】また、請求項17の発明によれば、除電ブ
ラシの基部と該板状部材との間に弾性部材を配設して、
該板状部材に該中間転写ベルトの裏面を押圧する方向へ
の変位習性を付与するように構成したので、該変位習性
を付与するための変位習性付与手段の支持部を新たに設
ける必要が無く、構成を簡素化できるという優れた効果
がある。
【0141】また、請求項18の発明によれば、上記ベ
ルト押圧手段が板バネで構成したので、該ベルト押圧手
段の構成を極めて簡素化できるという優れた効果があ
る。
【0142】また、請求項19の発明によれば、上記ベ
ルト押圧手段としての板バネが、上記中間転写ベルトの
両側縁部に設けたベルト補強部材をベルト幅方向に緊張
させるベルト緊張手段としてのベルト補強部拡張部材と
を兼ねた構成となるので、該ベルト押圧手段及び該ベル
ト補強部拡張部材の構成を極めて簡素化できるという優
れた効果がある。
【0143】また、請求項20の発明によれば、上記板
バネのベルト押圧部が、上記中間転写ベルト裏面に対し
て、ベルト回動方向の上流側から下流側に向けてトレー
リングの関係で当接しているので、該板バネのベルト押
圧部と該中間転写ベルトとの摺接によるバンディングや
ジターの発生を防止できるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る中間転写ベルトを用いたカラー
画像形成装置の概略構成図。
【図2】上記中間転写ベルトの構成を説明するための概
略図。
【図3】従来の中間転写ベルトの構成の不具合を説明す
るための概略斜視図。
【図4】従来の中間転写ベルトの構成の不具合を説明す
るための他の概略斜視図。
【図5】本実施形態に係る中間転写ベルトの構成を説明
するための概略図。
【図6】上記中間転写ベルトのベルト押圧手段の構成を
示す概略構成図。
【図7】上記ベルト押圧手段の他の構成を示す概略構成
図。
【図8】上記ベルト押圧手段の支持構造を示す概略斜視
図。
【図9】上記ベルト押圧手段の他の構成を示す概略構成
図。
【図10】(a)は、上記中間転写ベルトのベルト緊張
手段を説明するための概略図。(b)は、上記ベルト緊
張手段の構成を示す概略構成図。(c)は、上記ベルト
緊張手段の他の構成を示す概略斜視図。
【図11】上記中間転写ベルトのベルト加熱手段の説明
するための概略図。
【図12】上記ベルト加熱手段の構成を示す概略構成
図。
【図13】上記ベルト加熱手段の他の構成を示す概略構
成図。
【図14】(a)は、上記中間転写ベルトのベルト押圧
手段の構成を示す概略図。(b)は、上記ベルト押圧手
段の動作を示す概略図。(c)は、上記ベルト押圧手段
の駆動手段の構成を示す概略図。
【図15】上記ベルト押圧手段の他の構成を示す概略断
面図。
【図16】(a)は、板バネで構成したベルト押圧手段
を示す概略図。(b)は、上記ベルト押圧手段の他の構
成を示す概略図。(c)は、上記ベルト押圧手段の取り
付け方向を示す概略図。
【符号の説明】
1 感光体ベルト 2,3 回転ローラ 4 帯電装置 5 レーザ書き込みユニット 6 多色現像装置 7 黒現像器 10 中間転写ベルト 11,12 回転ローラ 13 バイアスローラ 14 転写ローラ 15 感光体ベルトクリーニング装置 16 転写ベルトクリーニング装置 17 給紙装置 17A 転写紙 50 定着装置 100 一次転写ニップ 101 除電ブラシ 101a 除電ブラシの基部 110 凸状変形部 111 シワ寄り部 112 微少ポケット部 120 ベルト押圧手段 120a 板バネ 121 ベルト押圧ローラ 122 ベルトガイド部材 123,124 伸長性スプリング 125 シュー 129 ベルト補強部拡張手段 130 ベルト加熱手段 131 ヒータ 140 ソレノイド 200 二次転写ニップ F ベルト押圧手段のベルト押圧力 T 中間転写ベルトのトルク負荷

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転する中間転写ベルト上に像担持体上の
    可視像を一次転写し、該一次転写後、該中間転写ベルト
    上に転写された可視像を記録材に一括して二次転写する
    方式のカラー画像形成装置において、 上記中間転写ベルトの一次転写ニップのベルト回転方向
    上流側の部位に、該中間転写ベルトの裏面を上記像担持
    体側に向けて押圧するベルト押圧手段を設けたことを特
    徴とする中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の中間転写ベルトを用いたカラー
    画像形成装置において、 上記ベルト押圧手段は、回転する中間転写ベルトに対し
    て回転負荷を付与するベルト負荷手段を有することを特
    徴とする中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2の中間転写ベルトを用い
    たカラー画像形成装置において、 上記ベルト押圧手段は、上記中間転写ベルトが上記像担
    持体に圧接する方向に、該中間転写ベルトの回転時のベ
    ルト進行方向を折曲させるためのベルトガイド部材から
    なることを特徴とする中間転写ベルトを用いたカラー画
    像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2、または3の中間転写ベルト
    を用いたカラー画像形成装置において、 上記ベルト押圧手段は、上記潜像担持体を回転自在に軸
    支する潜像担持体支軸に対して位置決めされていること
    を特徴とする中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3、または4の中間転写ベ
    ルトを用いたカラー画像形成装置において、 上記ベルト押圧手段が、上記中間転写ベルトの一次転写
    ニップ入口側の電位を下げるためのベルトアース手段を
    兼ねていることを特徴とする中間転写ベルトを用いたカ
    ラー画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3、4、または5の中間転
    写ベルトを用いたカラー画像形成装置において、 上記ベルト押圧手段のベルト回転方向上流側に、上記中
    間転写ベルトのベルト進行方向に直交するベルト幅方向
    に該中間転写ベルトを緊張させるベルト緊張手段を設け
    たことを特徴とする中間転写ベルトを用いたカラー画像
    形成装置。
  7. 【請求項7】請求項6の中間転写ベルトを用いたカラー
    画像形成装置において、 上記ベルト緊張手段は、上記中間転写ベルトの両側縁部
    に設けたベルト補強部材を上記ベルト幅方向に拡張させ
    るベルト補強部拡張部材で構成されていることを特徴と
    する中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項7の中間転写ベルトを用いたカラー
    画像形成装置において、 上記ベルト補強部拡張部材を上記ベルト押圧手段に配設
    したことを特徴とする中間転写ベルトを用いたカラー画
    像形成装置。
  9. 【請求項9】請求項1、2、3、4、5、または6の中
    間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置において、 上記ベルト押圧手段のベルト回転方向上流側に、上記中
    間転写ベルトを加熱するベルト加熱手段を設けたことを
    特徴とする中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】請求項9の中間転写ベルトを用いたカラ
    ー画像形成装置において、 上記ベルト押圧手段が、上記ベルト加熱手段を兼ねてい
    ることを特徴とする中間転写ベルトを用いたカラー画像
    形成装置。
  11. 【請求項11】請求項9の中間転写ベルトを用いたカラ
    ー画像形成装置において、 上記ベルト加熱手段の熱源として、上記記録材に可視像
    を定着させるための定着装置の発する熱を利用すること
    を特徴とする中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装
    置。
  12. 【請求項12】請求項1、2、3、4、5、6、または
    9の中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置におい
    て、 上記中間転写ベルトに対して上記ベルト押圧手段を接離
    自在に支持し、該ベルト押圧手段に該中間転写ベルトの
    裏面を押圧する方向への変位習性を付与するとともに、
    該中間転写ベルトの非回転時に、該ベルト押圧手段への
    変位習性の付与を解除することを特徴とする中間転写ベ
    ルトを用いたカラー画像形成装置。
  13. 【請求項13】請求項12の中間転写ベルトを用いたカ
    ラー画像形成装置において、 上記ベルト押圧手段に該中間転写ベルトの裏面を押圧す
    る方向への変位習性を付与する変位習性付与手段として
    ソレノイドを使用することを特徴とする中間転写ベルト
    を用いたカラー画像形成装置。
  14. 【請求項14】請求項1、2、3、4、5、6、9、ま
    たは12の中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置
    において、 上記ベルト押圧手段は、上記中間転写ベルトの裏面のベ
    ルト進行方向に直交するベルト幅方向に沿って圧接回転
    自在に軸支された回転ローラで構成されていることを特
    徴とする中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置。
  15. 【請求項15】請求項1、2、3、4、5、6、9、ま
    たは12の中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置
    において、 上記ベルト押圧手段は、上記中間転写ベルトの裏面のベ
    ルト進行方向に直交するベルト幅方向に沿って摩擦接触
    する板状部材で構成されていることを特徴とする中間転
    写ベルトを用いたカラー画像形成装置。
  16. 【請求項16】請求項15の中間転写ベルトを用いたカ
    ラー画像形成装置において、 上記板状部材の上記ベルト幅方向の中央部の肉厚が、該
    ベルト幅方向の両端部の肉厚よりも厚肉に形成されてい
    ることを特徴とする中間転写ベルトを用いたカラー画像
    形成装置。
  17. 【請求項17】請求項15または16の中間転写ベルト
    を用いたカラー画像形成装置において、 上記中間転写ベルトに対して上記板状部材を接離自在に
    支持するとともに、該中間転写ベルトの一次転写ニップ
    入口側の電位を下げるためのベルトアース手段としての
    除電ブラシの基部と該板状部材との間に、該板状部材に
    該中間転写ベルトの裏面を押圧する方向への変位習性を
    付与する変位習性付与手段としての弾性部材を配設した
    ことを特徴とする中間転写ベルトを用いたカラー画像形
    成装置。
  18. 【請求項18】請求項1、2、3、4、5、6、9、ま
    たは12の中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置
    において、 上記ベルト押圧手段が板バネで構成されていることを特
    徴とする中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置。
  19. 【請求項19】請求項18の中間転写ベルトを用いたカ
    ラー画像形成装置において、 上記ベルト押圧手段としての板バネのベルト幅方向の両
    端部に、上記中間転写ベルトの両側縁部に設けたベルト
    補強部材をベルト幅方向に緊張させるベルト緊張手段と
    してのベルト補強部拡張部材を一体形成したことを特徴
    とする中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置。
  20. 【請求項20】請求項18または19の中間転写ベルト
    を用いたカラー画像形成装置において、 上記板バネのベルト押圧部が、上記中間転写ベルト裏面
    に対して、ベルト回転方向の上流側から下流側に向けて
    トレーリングの関係で当接していることを特徴とする中
    間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置。
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