JP2009244720A - 潤滑剤塗布装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数段階に回転速度を切り替えることを前提とする像担持体を用いる場合に潤滑剤膜厚が回転速度に関係なくフィルミングや帯電装置への汚損を生じさせない膜厚に設定できる構成を備えた潤滑剤塗布装置を提供する。
【解決手段】回転速度を複数段階に切り替えて使用される像担持体29Bkに塗布する固形潤滑剤303を削り、削り取った潤滑剤303を前記像担持体上に塗布する潤滑剤供給部材300と、前記像担持体上に塗布された潤滑剤を該像担持体に固定させるための潤滑剤均一化部材400とを有する潤滑剤塗布装置において、潤滑剤均一化部材400は、像担持体20Bkへの当接条件を変更可能な潤滑剤膜厚制御手段500を備え、潤滑剤膜厚制御手段500により、像担持体20Bkの回転速度の切り替えに拘わらず像担持体20Bkに対する当接条件を変更されて潤滑剤の膜厚を所定膜厚に設定することを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、潤滑剤塗布装置およびこれを用いたプロセスカートリッジおよび画像形成装置に関し、さらに詳しくは、塗布膜厚制御に関する。
周知のように、複写機やプリンタあるいは印刷機などの画像形成装置においては、像担持体である感光体上に形成された静電潜像が現像装置から供給される現像剤によって可視像処理される。
可視像は、記録紙やOHPフィルムなどに転写されて定着されることにより印刷出力とされる。
像担持体は、転写後に残留するトナーをクリーニングされる。
クリーニングのための構成には、ブレードやブラシローラを用いる構成が知られている。これら部材は、像担持体の表面を摺擦することにより残留トナーを除去するようになっているが、像担持体では、摺擦により表面の耐久性に影響を受ける場合がある。つまり、像担持体表面がクリーニング部材により摺擦され続けると、摩耗により表面の感光層の膜厚変化などによる帯電能力の低下など、感光層としての特性を悪化させてしまうことがある。
従来、このような不具合を解消する方法として、転写残トナーをクリーニング部材で除去した後、固形潤滑剤に接触するファーブラシによって削り取られた潤滑剤を像担持体表面に塗布して像担持体表面での摩擦係数を低減する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
また、潤滑剤の均一塗布を目的として、潤滑剤塗布部材にフリッカを接触させて、詳しくは、フリッカに潤滑剤塗布部材を打ち当てるようにして潤滑剤塗布部材に転移している潤滑剤の層厚を均すようにした方法もある(例えば、特許文献2)。
ところで、画像形成装置では、画素数によって書き込みに要する時間、記録媒体の材質などによって定着に要する時間が異なる場合があり、これら異なる時間の調整として、像担持体の回転速度を変化させる場合がある。
本発明者は、潤滑剤均一化手段と像担持体との当接条件を同一にした状態で像担持体の回転速度を変化させて潤滑剤の膜厚の変化を実験したところ、図5に示す結果を得た。
図5に示す結果からいえることは、回転速度が変化した場合でも当接圧が一定しているとその当接圧により感光体に擦りつけられる程度が同じであることが原因して、回転速度の変化により潤滑剤が削られて供給される量が変化するにも拘わらず、狙いとする潤滑剤の膜厚を維持することができない状態が発生する。
このため、潤滑剤膜厚が所定厚さに満たない場合には像担持体表面での摩擦係数が所定値よりも高くなり、クリーニング部材により摺擦されると残留トナーが像担持体表面に擦りつけられてフィルミングを発生してしまう。また、逆に潤滑剤膜厚が飽和すると、感光体表面に擦りつけられて潤滑剤の膜として形成されない潤滑剤、いわゆる塗布されない潤滑剤が増加してしまい、潤滑剤均一化部材をすり抜けるトナーが多くなり、すり抜けたトナーにより像担持体と対向当接している帯電部材に転移して帯電部材の汚損を招く。これらフィルミングや帯電部材での汚損は、フィルミングにより現像バイアスの有効作用が損なわれたり、帯電部材による帯電特性の悪化により異常画像の発生原因となる。
特開2006−251751号公報 特開2006−84878号公報
上記特許文献1,2に開示された技術では、いずれも残留トナーの除去に主眼がおかれていることから、フィルミングや帯電部材への汚損に対する対策が採られていない。
本発明の目的は、上記従来の潤滑剤塗布装置における問題に鑑み、複数段階に回転速度を切り替えることを前提とする像担持体を用いる場合に潤滑剤膜厚が回転速度に関係なくフィルミングや帯電装置への汚損を生じさせない膜厚に設定できる構成を備えた潤滑剤塗布装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は次の構成よりなる。
(1)回転速度を複数段階に切り替えて使用される像担持体に塗布する固形潤滑剤を削り、削り取った潤滑剤を前記像担持体上に塗布する潤滑剤供給部材と、前記像担持体上に塗布された潤滑剤を該像担持体に固定させるための潤滑剤均一化部材とを有する潤滑剤塗布装置において、
前記像担持体に移動方向において前記クリーニング部材は前記潤滑剤供給部材の下流側に配置され、前記潤滑剤均一化部材は前記クリーニング部材よりも下流側にそれぞれ配置され、
前記潤滑剤均一化部材は、前記像担持体への当接条件を変更可能な潤滑剤膜厚制御手段を備え、該潤滑剤膜厚制御手段により、前記像担持体の回転速度の切り替えに拘わらず前記像担持体に対する当接条件を変更されて前記潤滑剤の膜厚を所定膜厚に設定することを特徴とする潤滑剤塗布装置。
(2)前記潤滑剤膜厚制御手段は、前記像担持体の回転速度が速い場合に、回転速度が遅い場合よりも前記像担持体に対する前記潤滑剤均一化部材の当接圧を小さくすることを特徴とする(1)に記載の潤滑剤塗布装置。
(3)前記潤滑剤膜厚制御手段には、前記潤滑剤均一化部材を前記像担持体に対して接近または離間させることが可能な潤滑剤均一化部材移動手段が備えられていることを特徴とする(1)または(2)に記載の潤滑剤塗布装置。
(4)前記潤滑剤均一化部材移動手段は、前記像担持体に対する前記潤滑剤均一化部材の当接条件として、前記像担持体と前記潤滑剤剤均一化部材との当接箇所で該潤滑剤均一化部材の先端面の当接角度が該潤滑剤均一化部材の接近時および離間時において一定となるように移動されることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の潤滑剤塗布装置。
(5)前記潤滑剤均一化部材は、前記像担持体の画像形成に要する動作終了後の待機時に、前記像担持体から離間することを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載の潤滑剤塗布装置。
(6)前記潤滑剤膜厚制御手段は、前記像担持体の回転速度の切り替え段数が2段階である場合、前記潤滑剤均一化移動手段の移動量を、前記像担持体に対して前記潤滑剤均一化部材が接離の2位置間に移動することができる量を設定できることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の潤滑剤塗布装置。
(7)前記潤滑剤膜厚制御手段により移動量を設定される潤滑剤均一化移動手段は、前記像担持体の回転速度の切り替え段数が2段階を対象とした場合、励磁状態の切り替え設定により前記像担持体に対して接離の2位置間に移動可能なソレノイドが用いられることを特徴とする請求項6に記載の潤滑剤塗布装置。
(8)(1)乃至(7)のいずれかに記載の潤滑剤塗布装置を用いるプロセスカートリッジであって、
少なくとも像担持体およびこれに対する画像形成処理のうちで、帯電、現像およびクリーニングの各工程を実行する装置が含まれていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
(9)(8)に記載のプロセスカートリッジを用いることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、像担持体の回転速度が複数段階に切り替えられることに関係なく、像担持体に対する潤滑剤の擦りつけ量を変化させることができるので、回転速度の違いによる潤滑剤供給量に違いが生じた場合でも所望の膜厚で潤滑剤を塗布することができる。これにより、膜厚の変化、換言すれば、塗布量の変化が原因するフィルミングや帯電部材への汚損を防止して異常画像の発生を防止することができる。
以下、図面を用いて本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1に示されている画像形成装置は、複数色の画像形成が可能なカラープリンタを示している。なお、本発明は、画像形成装置としてプリンタに限らず、複写機やファクシミリ装置あるいは印刷機さらにはこれら各機能を複合させた装置を含むものである。
図1において、画像形成装置100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色に色分解された色にそれぞれ対応する像としての画像を形成可能な像担持体としての感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKを並設したタンデム構造が採用されている。
図1に示す構成の画像形成装置100は、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKに形成された可視像が、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20BKに対峙しながら矢印A1方向に移動可能な無端ベルトが用いられる中間転写体(以下、転写ベルトという)11に対して1次転写工程を実行してそれぞれの画像が重畳転写され、その後、記録シートなどが用いられる記録紙Sに対して2次転写行程を実行することで一括転写されるようになっている。本実施例における中間転写ベルト11は、樹脂フィルムまたはゴムを基体としてループ状に形成された無端ベルトが用いられている。
各感光体ドラムの周囲には、感光体ドラムの回転に従い画像形成処理するための装置が配置されており、いま、ブラック画像形成を行う感光体ドラム20Bkを対象として説明すると、感光体ドラム20Bkの回転方向に沿って画像形成処理を行う帯電装置30Bk,現像装置40Bk、1次転写ローラ12Bkおよびクリーニング装置50Bkが配置されている。帯電後に行われる書き込みは、後述するように、光走査装置8が用いられる。
本実施例においては、感光体ドラムおよびこれに対する画像形成処理を行う装置のうちで、光書き込みを行う光走査装置8以外の装置に相当する帯電装置30,現像装置40,クリーニング装置50が、図3に示すように、纏めて一つのケース210A内に収容されることによりプロセスカートリッジ210を構成している。プロセスカートリッジは、画像形成装置本体に対して着脱可能に設けられており、交換やメンテナンスの作業を装置外部において行えるようにすることで交換、メンテナンスの作業性を容易化できるようになっている。
帯電装置30Kは、感光体ドラム20Bkに当接あるいは微小間隙を持たせて近接するローラが用いられ、図示しない電源装置からの電圧印加により感光体ドラム20Bkとの間にコロナ放電することで感光体ドラム20Bkの表面を一様帯電する。
現像装置40Bkは、感光体ドラム20Bk上に形成された静電潜像に対してトナーを供給することにより静電潜像を可視像化する。この場合の現像剤としては、一成分あるいは二成分が用いられる。
1次転写ローラ12Bkは、中間転写ベルト11の内側に配置されて転写バイアスを印加することにより感光体ドラム20Bkに形成されたトナー像を中間転写ベルト11上に静電転写する。1次転写ローラにより各作像ステーションでのトナー像が中間転写ベルト11上に重畳転写される。
中間転写ベルト11に対する重畳転写は、転写ベルト11がA1方向に移動する過程において、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに形成された可視像が、転写ベルト11の同じ位置に重ねて転写されるよう、転写ベルト11を挟んで各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkに対向して配設された1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkによる電圧印加によって、A1方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして行われる。
各感光体ドラム感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkは、A1方向の上流側からこの順で並んでいる。各感光体ドラム感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの画像をそれぞれ形成するための画像ステーションに備えられている。
画像形成装置100は、各色毎の画像形成処理を行う4つのプリンタエンジン部を構成する画像ステーションと、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkの上方に対向して配設され、転写ベルト11及び1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkを備えた転写ベルトユニット10と、転写ベルト11に対向して配設され転写ベルト11に従動し、連れ回りする転写バイアス部材としての転写ローラである2次転写ローラ5と、転写ベルト11に対向して配設され転写ベルト11上をクリーニングする中間転写ベルトクリーニング装置13と、これら4つの画像ステーションの下方に対向して配設された光書き込み装置としての光走査装置8とを有している。
本実施例における光走査装置8は、光源としての半導体レーザ、カップリングレンズ、fθレンズ、トロイダルレンズ、ミラーおよび回転多面鏡などを装備しており、各感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkに対して色毎に対応した書き込み光Lb(図1では、便宜上、ブラック画像の画像ステーションのみを対象として符号が付けてあるが、その他の画像ステーションも同様である)を出射して感光体ドラム20Y,20C,20M,20Bkに静電潜像を形成する構成とされている。
画像形成装置100には、感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkと転写ベルト11との間に向けて搬送される記録紙Sを積載した給紙カセット61Aを装備した給送装置61と、給紙装置61から搬送されてきた記録紙Sを、画像ステーションによるトナー像の形成タイミングに合わせた所定のタイミングで、各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkと転写ベルト11との間の転写部に向けて繰り出すレジストローラ対4と、記録紙Sの先端がレジストローラ対4に到達したことを検知する図示しないセンサとが設けられている。
画像形成装置100には、トナー像が転写された記録紙Sにトナー像を定着させるためのローラ定着方式の定着ユニットとしての定着装置6と、定着済みの記録紙Sを画像形成装置100の本体100B外部の排紙トレイ17に排出する排紙ローラ7と、画像形成装置100の本体上部に配設され排出ローラ7により画像形成装置100の本体外部に排出された記録紙Sを積載する排紙トレイ17と、排紙トレイ17の下側に位置し、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーを充填されたトナーボトル9Y、9C、9M、9Bkとが備えられている。
転写ベルトユニット10は、中間転写ベルト11、1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkの他に、中間転写ベルト11が掛け回されている駆動ローラ72及び従動ローラ73,74を有しており、各プロセスカートリッジの感光体ドラムと対峙しながら移動することで順次、複数の色画像が重畳転写される。
従動ローラ73は、中間転写ベルト11に対する張力付勢手段としての機能も備えており、このため、従動ローラ73には、バネなどを用いた付勢手段が設けられている。このような転写ベルトユニット10と、1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkと、2次転写ローラ5と、クリーニング装置13とで転写装置71が構成されている。
給紙装置61は、画像形成装置100の本体下部に有する空間部において着脱可能に配設されている給紙カセット61Aを備えており、最上位の記録紙Sの上面に当接する繰り出し手段としての給送ローラ3が配置されている。
給送ローラ3は、反時計回り方向に回転駆動されることにより、これと対峙する摩擦分離機と協働して最上位の記録紙Sをレジストローラ対4に向けて給送するようになっている。
定着装置6は、熱源を内部に有する定着ローラ62と、定着ローラ62に圧接された加圧ローラ63とを有しており、トナー像を担持した記録紙Sを定着ローラ62と加圧ローラ63との圧接部である定着部に通すことで、熱と圧力との作用により、担持したトナー像を記録紙Sの表面に定着するようになっている。
転写装置71に装備されているクリーニング装置13は、詳細な図示を省略するが、中間転写ベルト11に対向当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードとを有しており、中間転写ベルト11上の残留トナーや紙粉等の異物をクリーニングブラシとクリーニングブレードとにより掻き取り、除去して、中間転写ベルト11をクリーニングするようになっている。
クリーニング装置13は中間転写ベルト11から除去した残留トナーを搬出し廃棄するための図示しない排出手段を有している。なお、図1に示す構成の画像形成装置100では、中間転写ベルト11に対して各感光体ドラムで形成された画像を順次転写することで色画像が重畳されたものを2次転写ローラ5により記録紙Sに一括転写する方式であるが、これに代えて、中間転写ベルト11に記録紙Sを担持し、この記録紙Sを各感光体ドラムに対峙させて各色の画像を直接記録紙S上で重畳する方式とすることも可能である。
図2は、画像形成装置100の本体ケース100Bに有する側壁の一部をなすカバー100Aを開放した状態を示す図であり、同図において、カバー100Aを開放すると、内装されている転写ベルトユニット10および各色の画像ステーションを構成するプロセスカートリッジ210に一端が接続されている排出パイプ(便宜上、符号P1で示す)および廃トナータンク200が外部に露呈し、これらユニットやプロセスカートリッジ210および廃トナータンク200を交換やメンテナンスを行うことができる。この場合の転写ベルトユニット10には、図1に示した中間転写ベルト11およびこれが捲装されている各ローラに加えてクリーニング装置13が含まれてユニット化されている。
なお、プロセスカートリッジ210の構成として、感光体ドラムおよびこれに対する画像形成処理を行う装置のうちで、帯電装置、現像装置およびクリーニング装置を含むものとしたが、これに限らず、例えば、上記各装置の内の少なくとも一つが収容されている構成とすることも可能である。
図3は、本発明の特徴部を説明するための図であり、同図は、プロセスカートリッジ210の要部構成を示す模式図である。なお、図3に示すプロセスカートリッジ210は、図1において符号Bkで示す黒色のトナー像を形成可能な画像ステーションを対象として示してある。
図3においてプロセスカートリッジ210内には、感光体ドラム20Bkおよびこの周囲に帯電装置30Bk、現像装置40Bkそしてクリーニング装置50Bkがそれぞれケース210Aに纏めて収容されている。なお、便宜上、図3において現像装置40Bkは、感光体ドラム20Bkに対向している現像スリーブのみを示し、このローラに現像装置を示す符号40Bkが付されている。
帯電装置30Bkには、加圧バネ30Bk1で押圧付勢されているクリーニングローラ30Bk2が当接して設けられており、帯電装置30Bkのローラ表面に付着している残トナーや紙粉などの異物を除去するようになっている。
本実施例においては、感光体ドラム20Bkが、回転速度を複数段階に切り替えられる構成を採用されており、この切替えは、画素数によって書き込みに要する時間、記録媒体の材質などによって定着に要する時間が異なる場合があり、これらの異なる時間の調整として行われるようになっている。
感光体ドラム20Bkの移動方向に相当する回転方向に沿ってクリーニング装置59Bk、潤滑剤供給部材300、潤滑剤均一化部材400がそれぞれ配置されている。
図3に示すように、クリーニング装置50Bkは、感光体ドラム20Bkの移動方向(回転方向)において潤滑剤供給部材300の下流側に位置し、潤滑剤均一化部材400は、感光体ドラム20Bkの移動方向(回転方向)において潤滑剤供給部材300の上流側に位置している。
クリーニング装置50Bkは、感光体ドラム20Bkに当接するクリーニングブレード50Bk1およびクリーニングブレード50Bk1により感光体ドラム20Bkから掻き取った残留トナーを回収するスクリューオーガなどの廃トナー回収コイル50Bk2を備えている。
潤滑剤供給部材300は、感光体ドラム20Bkに当接しながら回転可能なファーブラシ301とファーブラシ301に向け加圧バネ302により押圧されている固形潤滑剤303とを備えている。
ファーブラシ301は、感光体ドラム20Bkの駆動系と連動して感光体ドラム20Bkとの接触位置で相対方向に移動する回転方向が設定されており、感光体ドラム20Bkの回転速度に順じた速度で回転するようになっている。従って、感光体ドラム20Bkの回転速度が上昇するのに応じて回転速度を上昇させて固形潤滑剤303の削り取り回数を多くし、これとは逆に感光体ドラム20Bkの回転速度が遅くなるに従い自身の回転速度が遅くなる。
潤滑剤均一化部材400は、感光体ドラム20Bkの表面に当接して潤滑剤を感光体ドラム20Bkの表面に擦りつけて付着させながら均すことが可能なブレードが用いられている。潤滑剤均一化部材400の一部は、後述する潤滑剤膜厚制御手段500の制御により駆動制御される移動手段600のアクチュエータ600Aに一体化されている。
潤滑剤膜厚制御手段500は、画像形成シーケンスプログラムを実行する制御部が用いられ(便宜上、図3において制御部を潤滑剤膜厚制御部と表記している)、入力側には、画素数に関する情報および紙種情報の入力部が接続され、出力側には、感光体ドラム20Bkの駆動モータMおよび移動手段600の駆動部(図示されず)が接続されている。
潤滑剤膜厚制御手段500は、画素数や紙種情報に応じて感光体ドラム20Bkの回転速度を設定する際に、その回転速度に応じて潤滑剤均一化部材400と感光体ドラム20Bkとの当接条件を変更するようになっている。
つまり、回転速度が速くなる場合には、遅くなる場合よりも感光体ドラム20Bkに対する潤滑剤均一化部材400の当接圧を小さくする。換言すれば、回転速度が速くなった場合には、感光体ドラム29Bkの表面に供給される潤滑剤の量が多くなるので、その増量が生じた場合でも潤滑剤均一化部材400の当接圧を弱くすることにより感光体ドラム20Bkの表面に擦りつけられる潤滑剤の量を低減して潤滑剤が増加したにも拘わらず潤滑剤を所望する膜厚に設定できるようになっている。
この場合の当接圧、つまり、圧力の低減は、潤滑剤均一化部材400を感光体ドラム20Bkから離間させる状態を設定することで得られる。このときの離間量(当接圧)に関しては、実験などによって予め設定されている。
さらに、潤滑剤膜厚制御手段500は、画像形成終了後の待機時には潤滑剤均一化部材400の先端を感光体ドラム20Bkから非接触な状態となるように離間させるようになっている、これにより、潤滑剤均一化部材400の先端が常時当接している場合に発生する撓み変形、いわゆるへたりが発生するのを防止できるようになっている。
本実施例に用いられる移動手段600は、感光体ドラム20Bkの回転速度の切り替え段数に応じて感光体ドラム20Bkに対する潤滑剤均一化部材400の当接条件を変更するように動作する部材である。このため、回転速度の切り替え段数が高低の2段階である場合には、感光体ドラム20Bkに対して接近および離間する方向にアクチュエータ600Aを進退させるソレノイドが用いられる。
なお、駆動部材600としては、直線移動に限らず、回転運動により潤滑剤均一化部材400を感光体ドラム20Bkに対して接離させる構成を採用することも可能である。これにより、潤滑剤均一化部材400が感光体ドラム20Bkから離間した場合には、感光体ドラム20Bkに対する当接圧が小さくされ、前述したように、潤滑剤の供給量が多くなった場合でも所望の膜厚に均し作業を行うことができる。なお、2段階以上である場合には、当接圧の設定に関して線形変化を用いることも可能である。
潤滑剤均一化部材400は、次の条件を満たすように接離方向に移動した際の当接条件が設定されている。
つまり、図4に示すように、潤滑剤均一化部材400の先端と感光体ドラム20Bkとの接触位置で感光体ドラム20Bkと潤滑剤均一化部材400の先端面とのなす当接角θが潤滑剤均一化部材400の接離移動に関係なく一定となるようにされている。このような先端面の当接角の設定は、潤滑剤均一化部材400の接離移動が行われた際に先端面との当接角が変化することが原因する先端の捲れを防ぐためである。従って、感光体ドラム20Bkに対する当接条件が変更された場合でも、潤滑剤均一化部材400の先端が捲れて先端による潤滑剤の均し作業ができなくなるのを防止することができる。
本実施例は以上のような構成であるから、感光体ドラム20Bkの回転速度が速くなり、これに順じてファーブラシ301の回転速度が速くなることで固形潤滑剤303が削り取られる量、いわゆる、潤滑剤の供給量が増加すると、潤滑剤均一化部材400は、潤滑剤膜厚制御手段500からの指令により感光体ドラム20Bkとの当接圧を回転速度が遅い場合に対して低い圧力に切り替えられる。この結果、感光体ドラム20Bkの表面での潤滑剤の供給量が増加する場合でも潤滑剤均一化部材400による所望の膜厚となるように均し作業が行われる。
本発明者は、本実施例による潤滑剤塗布装置を用いて感光体ドラム20Bk表面での潤滑剤の供給量に関する実験をしたところ、図5に示す結果を得た。
図5において本実施例による実験結果は波線で示されている。
本実施例による潤滑剤塗布装置においては、実線で示す従来の構成、つまり、回転速度に関係なく潤滑剤均一化部材の当接圧を一定化した場合に比べて、回転速度が上昇して潤滑剤の供給量が増加した場合に、狙いとする潤滑剤の膜厚を得ることができる。このように、本実施例によれば、感光体ドラム20Bkの表面に供給される潤滑剤の量が変化した場合に、その供給量の変化に対応して所望する膜厚となるように均し作業が行える。この結果、回転速度の変化に拘わらず一定の当接圧を維持した場合と違って、供給量が増加した場合に比例して膜厚が増加するのを防止することができ、狙いとする膜厚に維持できることでフィルミングや帯電装置への汚損を防止することができる。
なお、潤滑剤膜厚制御部500において設定される回転速度と当接圧との関係は、実験により予め数値を登録保存しておき、入力情報に応じて当接圧を選択するようになっている。
本発明による潤滑剤塗布装置が適用されるプロセスカートリッジを備えた画像形成装置の構成を説明するための模式図である。 図1に示した画像形成装置における側部の外観図である。 本発明による潤滑剤塗布装置の要部構成を説明するためのプロセスカートリッジの一部を示す模式図である。 図3に示した潤滑剤塗布装置に用いられる潤滑剤均一化部材と感光体ドラムとの当接状態を説明するための図である。 本発明による潤滑剤塗布装置と従来例とを回転速度と当接圧との関係により得られる潤滑剤膜厚に関する実験結果を示す線図である。
符号の説明
20 感光体ドラム
30 帯電装置
40 現像装置
50 クリーニング装置
100 画像形成装置
210 プロセスカートリッジ
300 潤滑剤供給部材
301 ファーブラシ
400 潤滑剤均一化部材
500 潤滑剤膜厚制御部
600 潤滑剤均一化部材の移動部材
600A アクチュエータ

Claims (9)

  1. 回転速度を複数段階に切り替えて使用される像担持体に塗布する固形潤滑剤を削り、削り取った潤滑剤を前記像担持体上に塗布する潤滑剤供給部材と、前記像担持体上に塗布された潤滑剤を該像担持体に固定させるための潤滑剤均一化部材とを有する潤滑剤塗布装置において、
    前記像担持体に移動方向において前記クリーニング部材は前記潤滑剤供給部材の下流側に配置され、前記潤滑剤均一化部材は前記クリーニング部材よりも下流側にそれぞれ配置され、
    前記潤滑剤均一化部材は、前記像担持体への当接条件を変更可能な潤滑剤膜厚制御手段を備え、該潤滑剤膜厚制御手段により、前記像担持体の回転速度の切り替えに拘わらず前記像担持体に対する当接条件を変更されて前記潤滑剤の膜厚を所定膜厚に設定することを特徴とする潤滑剤塗布装置。
  2. 前記潤滑剤膜厚制御手段は、前記像担持体の回転速度が速い場合に、回転速度が遅い場合よりも前記像担持体に対する前記潤滑剤均一化部材の当接圧を小さくすることを特徴とする請求項1に記載の潤滑剤塗布装置。
  3. 前記潤滑剤膜厚制御手段には、前記潤滑剤均一化部材を前記像担持体に対して接近または離間させることが可能な潤滑剤均一化部材移動手段が備えられていることを特徴とする請求項1または2に記載の潤滑剤塗布装置。
  4. 前記潤滑剤均一化部材移動手段は、前記像担持体に対する前記潤滑剤均一化部材の当接条件として、前記像担持体と前記潤滑剤剤均一化部材との当接箇所で該潤滑剤均一化部材の先端面の当接角度が該潤滑剤均一化部材の接近時および離間時において一定となるように移動されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の潤滑剤塗布装置。
  5. 前記潤滑剤均一化部材は、前記像担持体の画像形成に要する動作終了後の待機時に、前記像担持体から離間することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の潤滑剤塗布装置。
  6. 前記潤滑剤膜厚制御手段は、前記像担持体の回転速度の切り替え段数が2段階である場合、前記潤滑剤均一化移動手段の移動量を、前記像担持体に対して前記潤滑剤均一化部材が接離の2位置間に移動することができる量を設定できることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の潤滑剤塗布装置。
  7. 前記潤滑剤膜厚制御手段により移動量を設定される潤滑剤均一化移動手段は、前記像担持体の回転速度の切り替え段数が2段階を対象とした場合、励磁状態の切り替え設定により前記像担持体に対して接離の2位置間に移動可能なソレノイドが用いられることを特徴とする請求項6に記載の潤滑剤塗布装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の潤滑剤塗布装置を用いるプロセスカートリッジであって、
    少なくとも像担持体およびこれに対する画像形成処理のうちで、帯電、現像およびクリーニングの各工程を実行する装置が含まれていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  9. 請求項8に記載のプロセスカートリッジを用いることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011180395A (ja) * 2010-03-02 2011-09-15 Ricoh Co Ltd 潤滑剤塗布装置、プロセスカートリッジ、画像形成装置
JP2014238437A (ja) * 2013-06-06 2014-12-18 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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