JP2014238437A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ソフトウェアによる制御を必要とせずに、像担持体の表面上における潤滑剤の付着量を低コストで調整する。【解決手段】画像形成装置であって、感光体ドラム43Yの表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給部70と、感光体ドラムの表面から潤滑剤を除去する潤滑剤除去部80と、感光体ドラムの表面上の潤滑剤の付着量に起因する物理量変化を利用して、潤滑剤供給部による潤滑剤の供給力あるいは潤滑剤除去部による潤滑剤の除去力を機械的に調整する潤滑剤塗布除去部(調整機構部)45Yと、を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置において、トナー像が形成される像担持体(例えば、感光体ドラム等)の表面上にクリーニングブレード等を摺接させることにより、像担持体の表面上に付着した残留トナー等の付着物を除去(クリーニング)する技術が知られている。
また、クリーニングブレード等により像担持体をクリーニングする際に、トナーの像担持体への付着力を低下させ、クリーニング性能を上げるために、潤滑剤を塗布して像担持体に付着させる技術が用いられている。
ところで、画像形成装置の使用環境や使用履歴によっては、像担持体の表面上における潤滑剤の付着量が変動してしまう。特に、潤滑剤の付着量が多くなると、像担持体の表面上における潤滑剤のムラに起因する画像スジが生じてしまう虞がある。
そこで、像担持体の駆動モータの駆動負荷の大きさを電流値として検出し、検出された電流値に応じて像担持体に潤滑剤を塗布するブラシローラの回転数を切り換えることで、像担持体の表面上の潤滑剤の付着量を調整する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−294248号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、像担持体の駆動モータの駆動負荷の大きさを検出するための電流計が必要であるため、画像形成装置の構成が複雑となり、コストアップを招いてしまう。また、電流計により検出された電流値に応じてブラシローラの回転数を切替えなければならず、ソフトウェアによる制御が必要となり煩雑であるといった問題もある。
そこで、上記問題に鑑みて、本発明の課題は、ソフトウェアによる制御を必要とせずに、像担持体の表面上における潤滑剤の付着量を低コストで調整することができる画像形成装置を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の画像形成装置は、
トナー像が形成される像担持体と、
前記像担持体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給部と、
前記像担持体の表面から潤滑剤を除去する潤滑剤除去部と、
前記像担持体の表面上の潤滑剤の付着量に起因する物理量変化を利用して、前記潤滑剤供給部による潤滑剤の供給力あるいは前記潤滑剤除去部による潤滑剤の除去力を機械的に調整する調整機構部と、を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記調整機構部は、
前記像担持体の表面への潤滑剤の供給動作に連動した前記潤滑剤供給部における物理量変化に応じて、前記潤滑剤除去部による潤滑剤の除去力を低下させるように調整することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、
前記潤滑剤供給部は、
前記像担持体の表面に潤滑剤を塗布する塗布ブラシと、
前記塗布ブラシに潤滑剤を押し付ける押圧部材と、を有し、
前記調整機構部は、
前記塗布ブラシによる潤滑剤の塗布に伴う潤滑剤の消費に連動した前記押圧部材の押圧力の変化に応じて、前記潤滑剤除去部による潤滑剤の除去力を低下させるように調整することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、
前記潤滑剤除去部は、
前記像担持体の表面に摺接する摺接ブレードと、
前記摺接ブレードが取付け固定された回動部材と、を有し、
前記潤滑剤供給部は、更に、
前記回動部材と連動して回動するとともに、前記押圧部材の潤滑剤と反対側の端部が当接するカムを有し、
前記調整機構部は、更に、
前記塗布ブラシによる潤滑剤の塗布に伴う潤滑剤の消費に連動して前記押圧部材の前記カム側への押圧力が低下すると、前記カムを介して前記回動部材を回動させて、前記摺接ブレードの前記像担持体の表面に対する当接角度を小さくすることで当該摺接ブレードによる前記像担持体の表面上の潤滑剤の除去力を低下させるように構成されていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記調整機構部は、
前記像担持体の表面からの潤滑剤の除去動作に連動した前記潤滑剤除去部における物理量変化に応じて、前記潤滑剤供給部による潤滑剤の供給力を逐次調整することを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の画像形成装置において、
前記潤滑剤除去部は、
前記像担持体の表面に摺接する摺接ブレードと、
前記摺接ブレードが取付け固定された回動部材と、を有し、
前記調整機構部は、
前記摺接ブレードによる前記像担持体の表面の摺接に連動した前記回動部材の回動位置の変化に応じて、前記潤滑剤供給部による潤滑剤の供給力を逐次調整することを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の画像形成装置において、
前記潤滑剤供給部は、
前記像担持体の表面に潤滑剤を塗布する塗布ブラシと、
前記塗布ブラシに潤滑剤を押し付ける押圧部材と、
前記回動部材と連動して回動するとともに、前記押圧部材の潤滑剤と反対側の端部が当接するカムと、を有し、
前記調整機構部は、更に、
前記摺接ブレードによる前記像担持体の表面の摺接に連動して前記回動部材が所定方向に回動すると、前記回動部材の回動に伴って前記カムの回動中心からの距離がより近くなる部分に前記押圧部材の端部を当接させるように当該カムが回動することで前記押圧部材の潤滑剤側への押圧力を相対的に低下させて、前記塗布ブラシによる潤滑剤の塗布力を相対的に低下させる一方で、前記回動部材が所定方向と反対方向に回動すると、前記回動部材の回動に伴って前記カムの回動中心からの距離がより遠くなる部分に前記押圧部材の端部を当接させるように当該カムが回動することで前記押圧部材の潤滑剤側への押圧力を相対的に向上させて、前記塗布ブラシによる潤滑剤の塗布力を相対的に向上させるように構成されていることを特徴としている。
本発明によれば、ソフトウェアによる制御を必要とせずに、像担持体の表面上における潤滑剤の付着量を低コストで調整することができる。
本発明を適用した一実施形態の画像形成装置の概略構成を示す図である。 図1の画像形成装置に備わる潤滑剤塗布除去部の概略構成を示す図である。 図2の潤滑剤塗布除去部の潤滑剤除去部による潤滑剤の除去力を調整する際の動作を模式的に示す図である。 図2の潤滑剤塗布除去部の潤滑剤供給部による潤滑剤の供給力を調整する際の動作を模式的に示す図である。
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1は、本発明を適用した一実施形態の画像形成装置の概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置100は、原稿に形成されているカラー画像を読み取って取得された画像データ、又は、ネットワークを介して外部の情報機器(例えばパーソナルコンピューター)から入力された画像データに基づいて、用紙に色を重ね合わせることにより画像を形成する。
また、画像形成装置100は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に対応する感光体ドラム(像担持体)43Y、43M、43C、43Kを中間転写ベルト(被転写体)47aの走行方向に直列配置し、被転写体に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式の画像形成装置である。
具体的には、本実施形態の画像形成装置100は、画像読取部1と、操作表示部2と、画像処理部3と、画像形成部4と、搬送部5と、定着装置6と、制御部(図示略)等を備えて構成されている。
制御部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成されている。CPUは、ROMから処理内容に応じたプログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムと協働して画像形成装置100の各ブロック(画像読取部1、操作表示部2、画像処理部3、画像形成部4、搬送部5、定着装置6等)の動作を集中制御する。このとき、例えば不揮発性の半導体メモリー(フラッシュメモリー)やハードディスクドライブで構成された記憶部(不図示)に格納されている各種データが参照される。
また、制御部は、例えばLANカード等で構成された通信部(図示略)を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。
画像読取部1は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11と、原稿画像走査装置(スキャナー)12等を備えて構成されている。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿を搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿の画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることができる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部1によって読み取られた画像(アナログ画像信号)は、画像処理部3において所定の画像処理が施される。
ここで、画像とは、図形や写真等のイメージデータに限らず、文字や記号等のテキストデータ等も含む意である。
操作表示部2は、タッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)等で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。
表示部21は、制御部から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。
操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部に出力する。
画像処理部3は、アナログデジタル(A/D)変換処理を行う回路及びデジタル画像処理を行う回路等を備えて構成されている。
画像処理部3は、画像読取部1からのアナログ画像信号にA/D変換処理を施すことによりデジタル画像データ(RGB信号)を生成する。また、画像処理部3は、このデジタル画像データに、色変換処理、初期設定又はユーザー設定に応じた補正処理(シェーディング補正等)、及び圧縮処理等を施す。これらの処理が施されたデジタル画像データ(YMCK信号)に基づいて、画像形成部4が制御される。
画像形成部4は、異なる色成分Y、M、C、Kに対応して設けられた、露光装置41Y、41M、41C、41Kと、現像装置42Y、42M、42C、42Kと、感光体ドラム43Y、43M、43C、43Kと、帯電装置44Y、44M、44C、44Kと、潤滑剤塗布除去部45Y、45M、45C、45Kと、一次転写ローラー46Y、46M、46C、46K並びに中間転写ユニット47等を備えて構成されている。
画像形成部4のY成分用のユニットにおいて、帯電装置44Yは、感光体ドラム43Yを帯電させる。露光装置41Yは、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム43Yに対してY成分に対応するレーザー光を照射する。これにより、感光体ドラム43Yの表面にY成分の静電潜像が形成される。現像装置42Yは、Y成分の現像剤(例えば、小粒径のトナーと磁性体とからなる二成分現像剤)を収容しており、感光体ドラム43Yの表面にY成分のトナーを付着させることにより、静電潜像を現像する(トナー像の形成)。
M成分、C成分、及びK成分用のユニットにおいても、同様にして、対応する感光体ドラム43M、43C、43Kの表面に各色トナー像が形成される。
中間転写ユニット47は、複数の支持ローラー47b、…に被転写体となる無端状の中間転写ベルト47aが張架されて構成されている。
中間転写ベルト47aが、一次転写ローラー46Y、46M、46C、46Kによって感光体ドラム43Y、43M、43C、43Kに圧接されると、当該中間転写ベルト47aに各色トナー像が順次重ねて一次転写される。そして、一次転写された中間転写ベルト47aが二次転写ローラー48によって用紙に圧接されることで、当該用紙にトナー像が二次転写される。
なお、二次転写後に中間転写ベルト47aに残存するトナーは、クリーニング装置49のブレード等により除去される。
潤滑剤塗布除去部45Y、45M、45C、45Kは、感光体ドラム43Y、43M、43C、43Kの表面に潤滑剤を塗布するとともに、感光体ドラム43Y、43M、43C、43Kの表面に過剰に付着している潤滑剤や異物を除去する。
また、潤滑剤塗布除去部45Y、45M、45C、45Kの各々は、略同様の構成をなし、これらを代表して、Y成分用の潤滑剤塗布除去部45Yについて図2を参照して説明する。
図2は、潤滑剤塗布除去部45Yの概略構成を示す図である。
図2に示すように、潤滑剤塗布除去部45Yは、潤滑剤供給部70と、潤滑剤除去部80とを備えている。
潤滑剤供給部70は、感光体ドラム43Yの表面に潤滑剤を供給する。具体的には、潤滑剤供給部70は、塗布ブラシ71と、固形潤滑剤72と、押圧バネ73と、カム74等を備えている。
固形潤滑剤72は、感光体ドラム43Yの回転軸方向に延在するように形成されている。
また、固形潤滑剤72は、潤滑剤を固体化したものであり、感光体ドラム43Y表面に付着したトナーを剥がれやすくしてクリーニング性能を確保するためのものである。すなわち、潤滑剤は、トナーに付着し易いようにトナーとは逆極性(例えば、正の極性)を有しており、現像時にトナーと共に感光体ドラム43Yの表面に移動し、感光体ドラム43Yの表面の露光されていない部分(負に帯電している部分)に多く移動する。潤滑剤としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム等の疎水性の材料を主成分としたものを用いることが好ましい。
また、固形潤滑剤72は、押圧バネ73によって塗布ブラシ71に押し付けられている。
塗布ブラシ71は、感光体ドラム43Yの回転軸方向に延在するローラー形状をなし、所定位置に軸着されている。また、塗布ブラシ71は、例えばモータなどの駆動機構によって回転駆動され、回転しながら固形潤滑剤72から掻き取った潤滑剤を感光体ドラム43Yの表面に塗布する。具体的には、固形潤滑剤72が回転する塗布ブラシ71により掻き取られて当該塗布ブラシ71に潤滑剤が付着する。付着した潤滑剤は、塗布ブラシ71と感光体ドラム43Yとの当接位置から当該感光体ドラム43Yの表面に塗布され付着する。
押圧バネ(押圧部材)73は、一端が固形潤滑剤72と接続固定されるとともに、他端(潤滑剤と反対側の端部)が当接部材73aを介してカム74のカム面74aに当接された巻きバネであり、固形潤滑剤72を塗布ブラシ71側に付勢する。つまり、押圧バネ73による押圧力に応じて潤滑剤供給部70による潤滑剤の塗布力(供給力)が変動する。
なお、押圧部材として、巻きバネから形成された押圧バネ73を例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、塗布ブラシ71に固形潤滑剤72を押し付け可能なものであれば適宜任意に変更可能である。
カム74は、押圧バネ73を挟んで固形潤滑剤72と反対側の所定位置に回動自在に軸着された回転カムである。また、カム74の外周部には、カム面74aと、第1ギヤ部74bとが設けられている。
カム面74aは、カム74の外周部の所定位置に回動中心からの距離が次第に遠くなるように、すなわち、固形潤滑剤72との距離が次第に近くなるように円弧状に突出して形成されている。また、カム面74aには、押圧バネ73により付勢された板状の当接部材73aが当接されており、当該カム74の回動に伴って当接部材73aが当接する位置が変化する。
第1ギヤ部74bは、カム面74aに隣接するように形成され、潤滑剤除去部80の回動部材83の第2ギヤ部83a(後述)と噛合されている。これにより、カム74及び回動部材83は、連動して互いに異なる方向に回動する(詳細後述)。
潤滑剤除去部80は、感光体ドラム43Yの表面から潤滑剤を除去する。具体的には、潤滑剤除去部80は、摺接ブレード81と、引張バネ82と、回動部材83等を備えている。
摺接ブレード81は、感光体ドラム43Yの回転軸方向に延在するように形成されている。また、摺接ブレード81は、例えばゴム製のブレード部81aを感光体ドラム43Yの表面に摺接して、当該表面に過剰に付着している潤滑剤を直接的かつ物理的に剥ぎ取り削り落として除去する。また、摺接ブレード81は、一次転写後に感光体ドラム43Yの表面に残存するトナーも除去する。
また、摺接ブレード81は、ブレード部81aを支持する板状の支持部81bを有し、この支持部81bの所定位置には、引張バネ82が接続されている。そして、引張バネ82の引張力により当該摺接ブレード81は感光体ドラム43Y側に引き寄せられ、ブレード部81aの先端部が感光体ドラム43Yの表面に摺接する。
なお、ブレード部81aの先端部は、感光体ドラム43Yの回転によって回転方向下流側に引き込まれるように変形した状態で当該感光体ドラム43Yの表面に摺接する。
また、支持部81bのブレード部81aが接続されている部分と反対側の端部は、回動部材83の回動中心軸に軸着されている。つまり、摺接ブレード81は、回動部材83の回動に伴って感光体ドラム43Yに近付く方向や離れる方向に回動するように回動部材83に取付け固定されている。
回動部材83は、感光体ドラム43Yから所定の間隔を空けた所定位置に軸着されている。また、回動部材83の外周部には、カム74の第1ギヤ部74bと噛合する第2ギヤ部83aが設けられている。
上記のように、カム74の第1ギヤ部74bと回動部材83の第2ギヤ部83aとが噛合することで、潤滑剤塗布除去部45Yは、調整機構部として、感光体ドラム43Yの表面上の潤滑剤の付着量に起因する物理量変化を利用して、潤滑剤供給部70による潤滑剤の供給力あるいは潤滑剤除去部80による潤滑剤の除去力を機械的に調整自在に構成されている。
ここで、感光体ドラム43Yの表面上の潤滑剤の付着量に起因する物理量変化には、感光体ドラム43Yの表面上の潤滑剤の付着量に応じて直接的に変化する物理量変化や、感光体ドラム43Yの表面上に所定量の潤滑剤を付着させた結果として間接的に変化する物理量変化等が含まれる。
また、潤滑剤供給部70による潤滑剤の供給力の調整及び潤滑剤除去部80による潤滑剤の除去力の調整は、押圧バネ73による押圧力と引張バネ82による引張力との相対的な力関係の大小によって何れか一方の調整が択一的に行われるようになっている。
すなわち、押圧バネ73による押圧力の方が引張バネ82による引張力よりも大きく設定されている場合、潤滑剤塗布除去部45Yは、潤滑剤供給部70による感光体ドラム43Yの表面への潤滑剤の供給動作に連動した当該潤滑剤供給部70における物理量変化に応じて、潤滑剤除去部80による潤滑剤の除去力を低下させるように調整する(詳細後述;図3参照)。一方、引張バネ82による引張力の方が押圧バネ73による押圧力よりも大きく設定されている場合、潤滑剤塗布除去部45Yは、潤滑剤除去部80による感光体ドラム43Yの表面からの潤滑剤の除去動作に連動した当該潤滑剤除去部80における物理量変化に応じて、潤滑剤供給部70による潤滑剤の供給力を逐次調整する(詳細後述;図4参照)。
搬送部5は、給紙装置51、搬送機構52、及び排紙装置53等を備えて構成されている。
給紙装置51は、三つの給紙トレイユニット51a〜51cを備えている。これらの給紙トレイユニット51a〜51cには、用紙の坪量やサイズ等に基づいて識別された規格用紙や特殊用紙が予め設定された種類ごとに収容される。給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙は、最上部から一枚ずつ送出され、レジストローラー52a等の複数の搬送ローラーを備えた搬送機構52によって画像形成部4に搬送される。このとき、レジストローラー52aが配設されたレジスト部により、給紙された用紙の傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。
そして、画像形成部4において、中間転写ベルト47aのトナー像が用紙の一方の面に一括して二次転写され、定着装置6において定着工程が施される。画像形成された用紙は、排紙ローラー53aを備えた排紙装置53により機外の排紙トレイ53bに排紙される。
定着装置6は、エア分離方式の定着装置であり、定着部61と、エア送風部62等を備えて構成されている。
定着部61は、定着ベルト61aと、加熱ローラー61bと、定着ローラー61cと、加熱部材61dと、加圧ローラー61eと、圧接/離間機構(図示略)等を備えている。
定着ローラー61cおよび加圧ローラー61eは、定着ベルト61aを介してニップ部を構成し、定着ベルト61aは、加熱ローラー61bおよび定着ローラー61cに張架されている。
定着ベルト61aは、トナー像が転写された用紙に接触して、この用紙を定着温度で加熱する。
ここで、定着温度とは、用紙がニップ部を通過する際に、トナーを溶融するのに必要な熱量を供給しうる温度であり、画像形成される用紙の紙種等によって異なる。
また、定着ベルト61aは、例えば耐熱性のポリイミドからなるフィルム基材の外周面に、シリコーンゴム等からなる弾性層と、PFA(パーフルオロアルコキシアルカン)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素系樹脂からなる表面離型層が順に積層して形成されている。
加熱ローラー61bは、例えばハロゲンヒーター等の加熱部材61dを内蔵し、用紙が定着ベルト61aによって所定の温度で加熱されるように、すなわち、定着ベルト61aの温度が定着温度となるように定着ベルト61aを加熱する。
また、加熱ローラー61bは、例えばアルミニウム等からなる円筒状の芯金の外周面に、PTFE等からなる樹脂層が形成された構成を有する。
定着ローラー61cは、加圧ローラー61eとともに、ニップ部を形成するための加圧部を構成する。定着ローラー61cの駆動制御(例えば、回転のオン/オフ、回転数等)は、制御部によって行われる。
また、定着ローラー61cは、例えば鉄等からなる円柱状の芯金の外周面に、シリコーンゴム等からなる弾性層が形成された構成を有する。さらに、弾性層の外周面に、PFAやPTFE等のフッ素系樹脂からなる表面離型層が形成されていても良い。
加圧ローラー61eは、定着ローラー61cとともに、ニップ部を形成するための加圧部を構成する。加圧ローラー61eは、圧接/離間機構(図示略)により定着ベルト61aを介して定着ローラー61cに押圧される。加圧ローラー61eの駆動制御(例えば、回転のオン/オフ、回転数)は、制御部によって行われる。
また、加圧ローラー61eのその他の構成は、加熱ローラー61bと同様であるので、説明を省略する。
なお、本実施形態では、例えばハロゲンヒーター等の加熱部材が、加熱ローラー61bに内蔵されたものを例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、例えば、定着ローラー61cや加圧ローラー61eに内蔵されていても良い。
エア送風部62は、ファン(図示略)が回転することにより、エア送風口(図示略)から定着部61のニップ部のうちエア送風口に対向する部分に向けて送風し、用紙を定着ベルト61aから分離する。ファンの回転数等の駆動制御は、制御部によって行われる。
次に、当該画像形成装置100による画像形成の際に行われる、潤滑剤塗布除去部45Y、45M、45C、45Kの動作について、図3及び図4を参照して説明する。
なお、潤滑剤塗布除去部45Y、45M、45C、45Kの各々は、略同様の構成をなしているので、Y成分用の潤滑剤塗布除去部45Yを代表として説明する。また、図3及び図4に示す潤滑剤塗布除去部45Yの各部の動作は、図2の状態を通常状態として説明する。
先ず、押圧バネ73による押圧力の方が引張バネ82による引張力よりも大きい場合における、潤滑剤塗布除去部45Yの潤滑剤除去部80による潤滑剤の除去力の調整について、図3を参照して説明する。
図3は、潤滑剤除去部80による潤滑剤の除去力を調整する際の潤滑剤塗布除去部45Yの動作を模式的に示す図である。
図3に示すように、塗布ブラシ71により潤滑剤を感光体ドラム43Yの表面上に塗布して所定量付着させる際には、固形潤滑剤72から潤滑剤が掻き取られることで潤滑剤を消費する。すると、潤滑剤の消費に連動して押圧バネ73の押圧力が変化する。つまり、固形潤滑剤72は、感光体ドラム43Yの表面上に所定量の潤滑剤を付着させるために塗布ブラシ71により潤滑剤が掻き取られることで当該固形潤滑剤72のサイズが次第に小さくなり、押圧バネ73の固形潤滑剤72側及びカム74側への押圧力が低下する。すなわち、潤滑剤供給部70による感光体ドラム43Yの表面への潤滑剤の供給動作に連動して当該潤滑剤供給部70にて物理量変化が生じる。これにより、塗布ブラシ71による潤滑剤の塗布力、すなわち、潤滑剤供給部70による潤滑剤の供給力が低下する。
そして、押圧バネ73の押圧力の低下に応じて、カム74が所定方向(例えば、図3における時計回り等)に回動し、当該カム74の回動に伴って第1ギヤ部74bと噛合する第2ギヤ部83aを有する回動部材83が所定方向と反対方向(例えば、図3における反時計回り等)に回動する。この回動部材83の回動に伴って、当該回動部材83の回動中心軸に支持部81bが軸着されている摺接ブレード81は、ブレード部81aが感光体ドラム43Yの回転方向上流側に移動するように回動する。つまり、摺接ブレード81の感光体ドラム43Yの表面に対する当接角度が小さくなって、潤滑剤除去部80の摺接ブレード81による潤滑剤の除去力が低下する。
つまり、潤滑剤供給部70及び潤滑剤除去部80は、カム74の第1ギヤ部74b及び回動部材83の第2ギヤ部83aを介して連動し、潤滑剤塗布除去部45Yは、塗布ブラシ71による潤滑剤の塗布に伴う固形潤滑剤72の消費に連動して押圧バネ73の押圧力が低下すると、カム74を介して回動部材83を回動させて、摺接ブレード81の感光体ドラム43Yの表面に対する当接角度を小さくすることで当該摺接ブレード81による感光体ドラム43Yの表面上の潤滑剤の除去力を低下させるように構成されている。
ここで、カム74のカム面74aの形状及び第1ギヤ部74aのピッチ並びに回動部材83の第2ギヤ部83aのピッチ等は、例えば、押圧バネ73による固形潤滑剤72の押圧力を、3[N/m]程度とし、押圧バネ73の初期変位量を、10[mm]程度とした場合、押圧バネ73の変位量が1[mm]減少する毎に摺接ブレード81の感光体ドラム43Yの表面に対する当接角度が0.5[°]小さくなるように調整されるのが好ましい。
このように、潤滑剤塗布除去部45Yは、潤滑剤供給部70による感光体ドラム43Yの表面への潤滑剤の供給動作に連動した当該潤滑剤供給部70における物理量変化として、塗布ブラシ71による潤滑剤の塗布に伴う固形潤滑剤72の消費に連動した押圧バネ73の押圧力の変化に応じて、潤滑剤除去部80による潤滑剤の除去力を低下させるように構成されている。
次に、引張バネ82による引張力の方が押圧バネ73による押圧力よりも大きい場合における、潤滑剤塗布除去部45Yの潤滑剤供給部70による潤滑剤の供給力の調整について、図4(a)及び図4(b)を参照して説明する。
図4(a)及び図4(b)は、潤滑剤供給部70による潤滑剤の供給力を調整する際の潤滑剤塗布除去部45Yの動作を模式的に示す図である。
図4(a)に示すように、塗布ブラシ71により潤滑剤が感光体ドラム43Yの表面上に塗布されていき、当該画像形成装置100の使用環境や使用履歴等によって当該感光体ドラム43Yの表面に潤滑剤が過剰に付着した状態となると、感光体ドラム43Yの表面と摺接ブレード81のブレード部81aとの摩擦抵抗が増大する。すると、ブレード部81aが感光体ドラム43Yの回転方向下流側に引き込まれるように摺接ブレード81が回動する。これにより、潤滑剤除去部80の摺接ブレード81による潤滑剤の除去力が増加する。
そして、摺接ブレード81の回動に伴って、支持部81bが回動中心軸に軸着されている回動部材83が所定方向(例えば、図4(a)における時計回り等)に回動する。すなわち、潤滑剤除去部80による感光体ドラム43Yの表面からの潤滑剤の除去動作に連動して当該潤滑剤除去部80にて物理量変化が生じる。これにより、当該回動部材83の回動に伴って第2ギヤ部83aと噛合する第1ギヤ部74bを有するカム74が所定方向と反対方向(例えば、図4(a)における反時計回り等)に回動する。このカム74の回動に伴ってカム面74aの回動中心からの距離がより近くなる部分に当接部材73aが当接した状態となり、押圧バネ73の固形潤滑剤72側及びカム74側への押圧力が低下する。つまり、押圧バネ73による固形潤滑剤72の塗布ブラシ71側への押圧力が低下して、塗布ブラシ71による潤滑剤の塗布力、すなわち、潤滑剤供給部70による潤滑剤の供給力が低下する。
つまり、潤滑剤除去部80及び潤滑剤供給部70は、回動部材83の第2ギヤ部83a及びカム74の第1ギヤ部74bを介して連動し、潤滑剤塗布除去部45Yは、摺接ブレード81による感光体ドラム43Yの表面の摺接に連動して回動部材83が所定方向に回動すると、回動部材83の回動に伴ってカム74の回動中心からの距離がより近くなる部分に押圧バネ73の端部を当接させるように当該カム74が回動することで押圧バネ73による押圧力を相対的に低下させて、塗布ブラシ71による潤滑剤の塗布力を相対的に低下させるように構成されている。
一方、その後の当該画像形成装置100による画像形成動作に応じて感光体ドラム43Yの表面上の潤滑剤の付着量が低下していくと、図4(b)に示すように、感光体ドラム43Yの表面と摺接ブレード81のブレード部81aとの摩擦抵抗が低下していく。すると、摺接ブレード81は、ブレード部81aが感光体ドラム43Yの回転方向上流側に移動するように、すなわち、摺接ブレード81の感光体ドラム43Yの表面に対する当接角度が小さくなるように回動する。これにより、この結果として、潤滑剤除去部80の摺接ブレード81による潤滑剤の除去力が低下する。
そして、摺接ブレード81の回動に伴って、支持部81bが回動中心軸に軸着されている回動部材83が所定方向と反対方向(例えば、図4(b)における反時計回り等)に回動する。すなわち、潤滑剤除去部80による感光体ドラム43Yの表面からの潤滑剤の除去動作に連動して当該潤滑剤除去部80にて物理量変化が生じる。これにより、当該回動部材83の回動に伴って第2ギヤ部83aと噛合する第1ギヤ部74bを有するカム74が所定方向(例えば、図4(b)における時計回り等)に回動する。このカム74の回動に伴ってカム面74aの回動中心からの距離がより遠くなる部分に当接部材73aが当接した状態となり、押圧バネ73の固形潤滑剤72側及びカム74側への押圧力が通常状態(図2の状態)に戻る。つまり、押圧バネ73による固形潤滑剤72の塗布ブラシ71側への押圧力が戻り、塗布ブラシ71による潤滑剤の塗布力、すなわち、潤滑剤供給部70による潤滑剤の供給力が向上する。
つまり、潤滑剤除去部80及び潤滑剤供給部70は、回動部材83の第2ギヤ部83a及びカム74の第1ギヤ部74bを介して連動し、潤滑剤塗布除去部45Yは、摺接ブレード81による感光体ドラム43Yの表面の摺接に連動して回動部材83が所定方向と反対方向に回動すると、回動部材83の回動に伴ってカム74の回動中心からの距離がより遠くなる部分に押圧バネ73の端部を当接させるように当該カム74が回動することで押圧バネ73による押圧力を相対的に向上させて、塗布ブラシ71による潤滑剤の塗布力を相対的に向上させるように構成されている。
ここで、カム74のカム面74aの形状及び第1ギヤ部74aのピッチ並びに回動部材83の第2ギヤ部83aのピッチ等は、例えば、押圧バネ73による固形潤滑剤72の押圧力を、3[N/m]程度とし、押圧バネ73の初期変位量を、10[mm]程度とした場合、摺接ブレード81の感光体ドラム43Yの表面に対する当接角度が0.5[°]変化する毎に押圧バネ73の変位量が1[mm]減少するように調整されるのが好ましい。
このように、潤滑剤塗布除去部45Yは、潤滑剤除去部80による感光体ドラム43Yの表面からの潤滑剤の除去動作に連動した当該潤滑剤除去部80における物理量変化として、摺接ブレード81による感光体ドラム43Yの表面の摺接に連動した回動部材83の回動位置の変化に応じて、潤滑剤供給部70による潤滑剤の供給力を逐次調整するように構成されている。
以上のように、本実施形態の画像形成装置100によれば、感光体ドラム43Y、43M、43C、43Kの表面上の潤滑剤の付着量に起因する物理量変化を利用して、潤滑剤供給部70による潤滑剤の供給力あるいは潤滑剤除去部80による潤滑剤の除去力を機械的に調整するので、感光体ドラム43Y、43M、43C、43Kの駆動モータの駆動負荷の大きさを検出するための電流計等が不要となり、画像形成装置100の構成を簡略化することができるだけでなく、塗布ブラシ71の回転数の切替えのためのソフトウェアによる制御を不要とすることができる。従って、感光体ドラム43Y、43M、43C、43Kの表面上における潤滑剤の付着量を低コストで調整することができる。
また、感光体ドラム43Y、43M、43C、43Kの表面への潤滑剤の供給動作に連動した潤滑剤供給部70における物理量変化に応じて、潤滑剤除去部80による潤滑剤の除去力を低下させるように調整するので、ソフトウェアによる制御を必要とせずに、潤滑剤除去部80による潤滑剤の除去力を機械的に調整することができる。
具体的には、感光体ドラム43Y、43M、43C、43Kの表面への塗布ブラシ71による潤滑剤の塗布に伴う固形潤滑剤72の消費に連動した押圧バネ73の押圧力の変化に応じて、潤滑剤除去部80による潤滑剤の除去力を低下させるように調整するので、感光体ドラム43Y、43M、43C、43Kの表面上に潤滑剤を付着させた量に応じて変動する固形潤滑剤72の消費量に連動した押圧バネ73の押圧力の変化を利用して、潤滑剤除去部80による潤滑剤の除去力を低下させるように適正に調整することができる。すなわち、塗布ブラシ71による潤滑剤の塗布に伴う固形潤滑剤72の消費に連動して押圧バネ73の押圧力が低下すると、カム74を介して回動部材83を回動させて、摺接ブレード81の感光体ドラム43Y、43M、43C、43Kの表面に対する当接角度を小さくすることで摺接ブレード81による感光体ドラム43Y、43M、43C、43Kの表面上の潤滑剤の除去力を低下させることができる。
これにより、ソフトウェアによる制御を必要とせずに、感光体ドラム43Y、43M、43C、43Kの表面上における潤滑剤の付着量を低コストで調整することができる。
また、感光体ドラム43Y、43M、43C、43Kの表面からの潤滑剤の除去動作に連動した潤滑剤除去部80における物理量変化に応じて、潤滑剤供給部70による潤滑剤の供給力を逐次調整するので、ソフトウェアによる制御を必要とせずに、潤滑剤供給部70による潤滑剤の供給力を機械的に調整することができる。
具体的には、摺接ブレード81による感光体ドラム43Y、43M、43C、43Kの表面の摺接に連動した回動部材83の回動位置の変化に応じて、潤滑剤供給部70による潤滑剤の供給力を逐次調整するので、感光体ドラム43Y、43M、43C、43Kの表面上の潤滑剤の付着量に応じて摩擦抵抗が変動する摺接ブレード81の変位、すなわち、摺接ブレード81が取付け固定された回動部材83の回動位置の変化を利用して、潤滑剤供給部70による潤滑剤の供給力を適正に調整することができる。すなわち、摺接ブレード81による感光体ドラム43Y、43M、43C、43Kの表面の摺接に連動して回動部材83が所定方向に回動すると、回動部材83の回動に伴ってカム74の回動中心からの距離がより近くなる部分に押圧バネ73の端部を当接させるように当該カム74が回動することで押圧バネ73による押圧力を相対的に低下させて、塗布ブラシ71による潤滑剤の塗布力を相対的に低下させることができる一方で、回動部材83が所定方向と反対方向に回動すると、回動部材83の回動に伴ってカム74の回動中心からの距離がより遠くなる部分に押圧バネ73の端部を当接させるように当該カム74が回動することで押圧バネ73による押圧力を相対的に向上させて、塗布ブラシ71による潤滑剤の塗布力を相対的に向上させることができる。
これにより、ソフトウェアによる制御を必要とせずに、感光体ドラム43Y、43M、43C、43Kの表面上における潤滑剤の付着量を低コストで調整することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、上記実施形態では、潤滑剤供給部70として、像担持体の表面に潤滑剤を塗布する塗布ブラシ71に固形潤滑剤72を押圧バネ73により押し付けるものを例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、像担持体の表面に潤滑剤を供給可能な構成であれば適宜任意に変更可能である。
また、潤滑剤除去部80として、像担持体の表面に摺接する摺接ブレード81が回動部材83に取付け固定されたものを例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、像担持体の表面から潤滑剤を除去可能な構成であれば適宜任意に変更可能である。
さらに、上記実施形態では、カム74の回動と回動部材83の回動とを連動させるために、カム74の第1ギヤ部74bと回動部材83の第2ギヤ部83aとが噛合するようにしたが、一例であってこれに限られるものではない。例えば、第1ギヤ部74bや第2ギヤ部83aを設けない構成として、カム74の回動量を所定の検出手段により検出し、検出された回動量に応じて回動部材83を所定の駆動手段により所定量回動させるようにしたり、反対に、回動部材83の回動量を所定の検出手段により検出し、検出された回動量に応じてカム74を所定の駆動手段により所定量回動させるようにしても良い。
また、上記実施形態では、例えば、Y(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)、K(ブラック)等の色毎に画像形成用のユニットを備え、用紙上にカラー画像を形成する画像形成装置を例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、例えば、単色の画像を形成する画像形成装置であっても良い。
100 画像形成装置
43Y、43M、43C、43K 感光体ドラム(像担持体)
45Y、45M、45C、45K 潤滑剤塗布除去部(調整機構部)
70 潤滑剤供給部
71 塗布ブラシ
72 固形潤滑剤
73 押圧バネ
74 カム
80 潤滑剤除去部
81 摺接ブレード
82 引張バネ
83 回動部材

Claims (7)

  1. トナー像が形成される像担持体と、
    前記像担持体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給部と、
    前記像担持体の表面から潤滑剤を除去する潤滑剤除去部と、
    前記像担持体の表面上の潤滑剤の付着量に起因する物理量変化を利用して、前記潤滑剤供給部による潤滑剤の供給力あるいは前記潤滑剤除去部による潤滑剤の除去力を機械的に調整する調整機構部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記調整機構部は、
    前記像担持体の表面への潤滑剤の供給動作に連動した前記潤滑剤供給部における物理量変化に応じて、前記潤滑剤除去部による潤滑剤の除去力を低下させるように調整することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記潤滑剤供給部は、
    前記像担持体の表面に潤滑剤を塗布する塗布ブラシと、
    前記塗布ブラシに潤滑剤を押し付ける押圧部材と、を有し、
    前記調整機構部は、
    前記塗布ブラシによる潤滑剤の塗布に伴う潤滑剤の消費に連動した前記押圧部材の押圧力の変化に応じて、前記潤滑剤除去部による潤滑剤の除去力を低下させるように調整することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記潤滑剤除去部は、
    前記像担持体の表面に摺接する摺接ブレードと、
    前記摺接ブレードが取付け固定された回動部材と、を有し、
    前記潤滑剤供給部は、更に、
    前記回動部材と連動して回動するとともに、前記押圧部材の潤滑剤と反対側の端部が当接するカムを有し、
    前記調整機構部は、更に、
    前記塗布ブラシによる潤滑剤の塗布に伴う潤滑剤の消費に連動して前記押圧部材の前記カム側への押圧力が低下すると、前記カムを介して前記回動部材を回動させて、前記摺接ブレードの前記像担持体の表面に対する当接角度を小さくすることで当該摺接ブレードによる前記像担持体の表面上の潤滑剤の除去力を低下させるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記調整機構部は、
    前記像担持体の表面からの潤滑剤の除去動作に連動した前記潤滑剤除去部における物理量変化に応じて、前記潤滑剤供給部による潤滑剤の供給力を逐次調整することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記潤滑剤除去部は、
    前記像担持体の表面に摺接する摺接ブレードと、
    前記摺接ブレードが取付け固定された回動部材と、を有し、
    前記調整機構部は、
    前記摺接ブレードによる前記像担持体の表面の摺接に連動した前記回動部材の回動位置の変化に応じて、前記潤滑剤供給部による潤滑剤の供給力を逐次調整することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記潤滑剤供給部は、
    前記像担持体の表面に潤滑剤を塗布する塗布ブラシと、
    前記塗布ブラシに潤滑剤を押し付ける押圧部材と、
    前記回動部材と連動して回動するとともに、前記押圧部材の潤滑剤と反対側の端部が当接するカムと、を有し、
    前記調整機構部は、更に、
    前記摺接ブレードによる前記像担持体の表面の摺接に連動して前記回動部材が所定方向に回動すると、前記回動部材の回動に伴って前記カムの回動中心からの距離がより近くなる部分に前記押圧部材の端部を当接させるように当該カムが回動することで前記押圧部材の潤滑剤側への押圧力を相対的に低下させて、前記塗布ブラシによる潤滑剤の塗布力を相対的に低下させる一方で、前記回動部材が所定方向と反対方向に回動すると、前記回動部材の回動に伴って前記カムの回動中心からの距離がより遠くなる部分に前記押圧部材の端部を当接させるように当該カムが回動することで前記押圧部材の潤滑剤側への押圧力を相対的に向上させて、前記塗布ブラシによる潤滑剤の塗布力を相対的に向上させるように構成されていることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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