JP5796359B2 - 潤滑剤塗布装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、潤滑剤を像担持体に塗布する潤滑剤塗布装置、及びこれを備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置として、複写機、レーザープリンター、ファクシミリ及びデジタル複合機等が知られている。このような画像形成装置においては、帯電−露光−現像−転写−定着の工程で画像が用紙に形成される。転写工程において、像担持体である感光体ドラムから例えば中間転写体への転写を行う場合に、感光体ドラムと中間転写体との圧接によって一部のトナーが凝集されて転写されずに像担持体上に残留し、転写されたトナー像に中抜けが発生することがある。そこで、トナー像の転写性を向上させるために、電子写真方式の画像形成装置には、一般的に、像担持体に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置が装備されている。像担持体に潤滑剤を塗布することで、クリーニングブレードによる像担持体表面の摩耗を低減させることもできる。
例えば特許文献1に開示されている従来の潤滑剤塗布装置では、ブラシローラを使用して固形潤滑剤を像担持体に塗布する。固形潤滑剤は、圧縮スプリングによってブラシローラに押圧付勢されており、ブラシローラから所定の位置以上に離れないように規制部材によって規制されている。
特開2010−282188号公報
しかしながら、上記従来の潤滑剤塗布装置においては、塗布用の潤滑剤をブラシによって掻き取り、さらにブラシ上の潤滑剤を像担持体に塗布する。すなわち、この潤滑剤塗布装置は、圧縮スプリングの付勢力によって固形潤滑剤をブラシに押圧させる構成である。そのため、ブラシと固形潤滑剤との間の押圧ばらつきに起因して、掻き取った潤滑剤の像担持体への塗布量が像担持体の軸方向において不均一になるおそれがある。
また、潤滑剤塗布量が像担持体の軸方向において不均一になると局所的に転写性が異なるため、転写後に形成される画像の濃度にムラが発生するおそれもある。そこで、潤滑剤塗布量がばらつくのを低減させるために圧縮スプリングの付勢力を増大させて、より強力に潤滑剤をブラシローラに当接させたとすると、固形潤滑剤からブラシローラへの潤滑剤供給量が増加する。この場合、中間転写体ヘ過剰に潤滑剤が転移し、転移した潤滑剤によって中間転写体のクリーニングブレードの磨耗が促進されるおそれがある。また、像担持体上への潜像の形成が不十分となって、形成された潜像が不鮮明になるおそれもある。
本発明の目的は、像担持体へ潤滑剤を必要量だけ均一に塗布することができる潤滑剤塗布装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る潤滑剤塗布装置は、
像担持体と固形潤滑剤との間に配置された第1ローラと、
前記第1ローラの外周の周囲を前記像担持体の回転に従って回転するよう架設され、前記第1ローラと前記固形潤滑剤とに挟まれたベルト状回転体と、
前記ベルト状回転体の内周側から前記ベルト状回転体を前記像担持体に押圧してニップを形成するように配置された第2ローラと、を備え、
前記第2ローラの表面硬度は、前記第1ローラの表面硬度より低く、
前記ベルト状回転体は、前記ベルト状回転体の回転によって、前記第1ローラと前記固形潤滑剤とに挟まれた部分で、前記固形潤滑剤から潤滑剤を取得し、前記ニップを形成する部分で、取得された前記潤滑剤を前記像担持体に塗布する。
また、本発明に係る画像形成装置は、
上記の潤滑剤塗布装置と、
前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
前記トナー像形成手段により形成された前記トナー像を用紙に転写する転写手段と、
前記転写手段により前記用紙に転写された前記トナー像を前記用紙に定着させる定着手段と、を備える
本発明によれば、像担持体との間にニップを形成可能なベルト状回転体によって像担持体に潤滑剤を塗布するため、像担持体に潤滑剤を塗布するための領域を広くとることができ、これにより、像担持体へ潤滑剤を必要量だけ均一に塗布することができる。
本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示す図 図1に示す画像形成装置における画像形成部の要部を拡大して示す図 図2に示す1個の現像装置の内部構成を詳細に示す図 本発明の第1の実施の形態に係る潤滑剤塗布装置及び周辺要素の概略構成図 本発明の第2の実施の形態に係る潤滑剤塗布装置及び周辺要素の概略構成図 本発明の第3の実施の形態に係る潤滑剤塗布装置及び周辺要素の概略構成図 本発明の第4の実施の形態に係る潤滑剤塗布装置及び周辺要素の概略構成図 一般的に使用されている潤滑剤塗布装置及び周辺要素の概略構成図
本発明の実施の形態に係る潤滑剤塗布装置は、ベルト状回転体によって像担持体に潤滑剤を塗布するニップを形成するように構成したことを特徴としている。すなわち、像担持体との間にニップを形成可能なベルト状回転体によって像担持体に潤滑剤を塗布することにより、面状の且つ幅広な潤滑剤塗布領域を確保することができる。その結果、像担持体上に潤滑剤を必要量だけ均一に塗布することができる。また、像担持体とベルト状回転体との間のニップにおいて圧接力を増大させなくても、ニップ幅を広くとることで、確実に潤滑剤塗布を行うことができるので、像担持体へのストレスを低減させることができる。以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
《画像形成装置の構成》
まず、本発明に適用される画像形成装置について説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を示す図である。図1に示す画像形成装置1は、原稿に形成されているカラー画像を読み取って取得された画像データ、又は、ネットワークを介して外部の情報機器(例えば、パーソナルコンピュータ)から入力された画像データに基づいて、用紙Sに色を重ね合わせることにより画像を形成する。この画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に対応する感光体ドラム(像担持体)43Y、43M、43C、43Kを被転写体(画像形成装置1では中間転写ベルト47a)の走行方向に直列配置し、被転写体に各色トナー像を順次転写させるタンデム方式の画像形成装置である。
図1に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、搬送部50、定着装置F、及び制御部(図示せず)等を備えて構成される。なお、図示しない制御部は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成され、画像形成装置1の各ブロック(画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、搬送部50、定着装置F等)の動作を集中制御する機能を有している。また、制御部は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えば、パーソナルコンピュータ)との間で各種データの送受信を行う機能も有している。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11及び原稿画像走査装置(スキャナ)12等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることができる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサ12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10によって読み取られた画像(アナログ画像信号)には、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、タッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)等で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、図示しない制御部から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を図示しない制御部へ出力する。
画像処理部30は、アナログ/デジタル(A/D)変換処理を行う回路及びデジタル画像処理を行う回路等を備えて構成される。この画像処理部30は、画像読取部10からのアナログ画像信号にA/D変換処理を施すことによりデジタル画像データ(RGB信号)を生成する。また、画像処理部30は、このデジタル画像データに、色変換処理、初期設定又はユーザ設定に応じた補正処理(シェーディング補正等)、及び圧縮処理等を施す。これらの処理が施されたデジタル画像データ(YMCK信号)に基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、異なる色成分Y、M、C、Kに対応して設けられた、露光装置41Y、41M、41C、41K、現像装置42Y、42M、42C、42K、感光体ドラム43Y、43M、43C、43K、帯電装置44Y、44M、44C、44K、クリーニング装置45Y、45M、45C、45K、及び一次転写ローラ46Y、46M、46C、46Kを備えて構成される。また、画像形成部40は、中間転写ユニット47、クリーニング装置48、及び二次転写ローラ49をさらに備えて構成される。
画像形成部40のY成分用のユニットにおいて、帯電装置44Yは、感光体ドラム43Yを帯電させる。露光装置41Yは、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム43Yに対してY成分に対応するレーザー光を照射する。これにより、感光体ドラム43Yの表面にY成分の静電潜像が形成される。現像装置42Yは、Y成分の現像剤(例えば、小粒径のトナーと磁性体とからなる二成分現像剤)を収容しており、感光体ドラム43Yの表面にY成分のトナーを付着させることにより、静電潜像を現像する(トナー像の形成)。M成分、C成分、及びK成分用のユニットにおいても、同様にして、対応する感光体ドラム43M、43C、43Kの表面に各色トナー像が形成される。
中間転写ユニット47は、複数の支持ローラ47bに被転写体となる無端状の中間転写ベルト47aが張架されて構成される。一次転写ローラ46Y、46M、46C、46Kによって、中間転写ベルト47aが感光体ドラム43Y、43M、43C、43Kに圧接されると、中間転写ベルト47a上で各色トナー像が互いに重なるように、中間転写ベルト47aに各色トナー像が転写される(一次転写)。よって、中間転写ベルト47a上にはカラーのトナー像が形成される。そして、中間転写ベルト47aが二次転写ローラ49によって用紙Sに圧接されると、中間転写ベルト47aから用紙Sへトナー像が転写される(二次転写)。
クリーニング装置45Y、45M、45C、45Kは、クリーニングブレードを備えて構成されており、一次転写後に感光体ドラム43Y、43M、43C、43Kの表面に残存するトナーを除去する。クリーニング装置48は、クリーニングブレードを備えて構成されており、二次転写後に中間転写ベルト47aに残存するトナーを除去する。
搬送部50は、給紙装置51、搬送機構52、及び排紙装置53等を備えて構成される。給紙装置51は、3つの給紙トレイユニット51a〜51cを備えている。これらの給紙トレイユニット51a〜51cには、用紙Sの坪量やサイズ等に基づいて識別された規格用紙や特殊用紙が予め設定された種類ごとに収容される。給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、レジストローラ52a等の複数の搬送ローラを備えた搬送機構52により画像形成部40に搬送され、中間転写ベルト47aからトナー像の転写を受ける。このとき、レジストローラ52aが配設されたレジスト部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。
定着装置Fは、例えば定着ユニット60とエア分離ユニット70等を備えた構成を有する。定着装置Fは、用紙Sに転写されたトナー像を用紙Sに定着させる(定着工程)。定着工程後、用紙Sは、排紙ローラ53aを備えた排紙装置53により機外の排紙トレイ53bに排紙される。
図2は、図1に示す画像形成装置1における画像形成部40の要部を拡大して示す図である。画像形成部40は、前述した構成に加えて、異なる色成分Y、M、C、Kに対応して設けられた、潤滑剤塗布装置100Y,100M,100C,100K、及び潤滑剤均しブレード120Y,120M,120C,120Kをさらに備えて構成される。
潤滑剤塗布装置100(100Y,100M,100C,100K)は、感光体ドラム43(43Y,43M,43C,43K)に潤滑剤を塗布し、潤滑剤均しブレード120(120Y,120M,120C,120K)は、感光体ドラム43上の潤滑剤を均す。潤滑剤塗布装置100は、詳しくは後述するが、感光体ドラム43に潤滑剤を均一に塗布できるものである。よって、潤滑剤塗布装置100と潤滑剤均しブレード120との併用により、感光体ドラム43上の潤滑剤をさらに均一化することが可能となる。
図3は、図2に示す1個の現像装置の内部構成を詳細に示す図である。図3において、現像装置42に収納された現像ローラ42aは、例えば外径が30mmであって反時計方向に回転している。現像ローラ42a近傍の現像剤は、規制部材42bによってその量が規制される。規制部材42bを通過した現像ローラ42a上の現像剤は、現像ローラ42aから感光体ドラム43へ搬送される。その後、現像ローラ42a上に残存する現像剤は、現像ローラ42aの内部に装着された固定磁石(図示せず)の反発磁界によって、現像ローラ42aから剥離される。
さらに、現像ローラ42aから剥離された現像剤は現像剤攪拌供給部材42cへ回収される。現像剤攪拌供給部材42cは、図3に示すように反時計方向に回転しており、下側で現像剤を回収し、上側で現像剤を現像ローラ42aへ供給する。また、現像剤攪拌供給部材42cに対して現像ローラ42aと反対側の位置には、現像剤攪拌供給部材42cと水平方向に並んで、現像剤攪拌供給部材42dが配置されている。これらの現像剤攪拌供給部材42c、42dは、何れも螺旋状の羽根を有したローラであって、回転軸方向に現像剤を搬送して循環させている。現像剤攪拌供給部材42c、42dの外径は例えば27mmである。なお、現像装置42に収納される現像剤量は例えば1100gである。
また、現像剤攪拌供給部材42dの底部にはトナー濃度検知手段(図示せず)が配置されている。このトナー濃度検知手段は、コイルに電圧を印加して、透磁率に応じて変化する電流値を検知する、いわゆる磁気式センサが使用されている。なお、トナー濃度検知手段の別の形態は、感光体ドラム43の像担持体上にパッチ画像を形成させ、そのパッチ画像のトナー付着量を検出することによって間接的にトナー濃度を検出する方法がある。本発明の実施形態では、トナー濃度検知手段は従来の何れの方法でもよく、構造が限定されるものではない。
以下、潤滑剤塗布装置100(100Y,100M,100C,100K)について、幾つかの実施の形態を詳細に説明する。
《第1の実施の形態》
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る潤滑剤塗布装置及び周辺要素の概略構成図である。この潤滑剤塗布装置100aは、第1ローラ102と、固形潤滑剤103から潤滑剤を取得して感光体ドラム43に塗布するように回転可能に架設されたベルト状回転体104と、を有する。第1ローラ102は、感光体ドラム43と固形潤滑剤103との間に、感光体ドラム43から離間して配置されており、固形潤滑剤103は、所定の表面粗さを有するベルト状回転体104へ、圧縮スプリング(付勢手段)105によって押し当てられている。
ベルト状回転体104は、第1ローラ102よりも大きい径を有しており、感光体ドラム43との接触部分が撓んで感光体ドラム43との間にニップNが形成されるように配置されている。また、ベルト状回転体104は、第1ローラ102の外周の周囲を、感光体ドラム43の回転に従って回転(従動回転)する。
この従動回転によって、ベルト状回転体104は、第1ローラ102と固形潤滑剤103とに挟まれた部分Lで、固形潤滑剤103から潤滑剤を取得し、ニップNを形成する部分で、取得された潤滑剤を感光体ドラム43に塗布する。
すなわち、感光体ドラム43に潤滑剤を塗布するベルト状回転体104は、感光体ドラム43との間にニップNを形成することで、面状の且つ幅広な潤滑剤塗布領域を確保することができる。その結果、感光体ドラム43上に潤滑剤を必要量だけ均一に塗布することができる。また、感光体ドラム43とベルト状回転体104との間のニップNにおいて圧接力を増大させなくても、ニップ幅を広くとることで、確実に潤滑剤塗布を行うことができるので、感光体ドラム43へのストレスを低減させることができる。
なお、固形潤滑剤103は、圧縮スプリング105によってベルト状回転体104へ押圧されているので、ベルト状回転体104は、固形潤滑剤103が消費されてその体積(残量)が減少していっても、常に、一定量の潤滑剤を掻き取って感光体ドラム43へ塗布することができる。
また、第1ローラ102は回転/非回転の何れであってもよいが、ベルト状回転体104との間の摩擦抵抗を少なくするためには回転していることが望ましい。また、第1ローラ102は、ベルト状回転体104と固形潤滑剤103との接触を安定化して固形潤滑剤103の掻き取り量を一定にすることができるような表面硬度を有していることが望ましい。
また、ベルト状回転体104の表面粗さは、感光体ドラム43の表面粗さよりも粗いことが望ましい。また、ベルト状回転体104として、フレキシブルスリーブを用いてもよい。
《第2の実施の形態》
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る潤滑剤塗布装置及び周辺要素の概略構成図である。図5に示す潤滑剤塗布装置100bは、図4に示す第1の実施の形態に係る潤滑剤塗布装置100aの構成に、ベルト状回転体104においてニップNを形成する部分を感光体ドラム43へ押圧する第2ローラ106を追加した構成となっている。それ以外の構成は図4に示す第1の実施の形態と同様であるので重複する説明は省略する。
この実施の形態では、第2ローラ106は、モータ(図示せず)によって回転駆動される。よって、ベルト状回転体104は、感光体ドラム43の回転に対してだけでなく、第2ローラ106の回転に対しても、従動回転する。したがって、ベルト状回転体104を安定的に回転させることができ、より確実に、ベルト状回転体104を感光体ドラム43と等速回転させることができる。
なお、第2ローラ106の表面硬度を第1ローラ102の表面硬度よりも低く設定することが望ましい。これにより、柔らかい第2ローラ106の押圧力によってベルト状回転体104を安定的に感光体ドラム43へ押圧することができると共に、幅が比較的広いニップを感光体ドラム43に形成することができる。また、第2ローラ106の押圧力を可変させることにより、ニップ幅を可変させることができる。そのため、必要に応じて、感光体ドラム43への潤滑剤の塗布量を調節することができる。
《第3の実施の形態》
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る潤滑剤塗布装置及び周辺要素の概略構成図である。図6に示す潤滑剤塗布装置100cは、図5に示す第2の実施の形態に係る潤滑剤塗布装置100bの構成と比較すると、第2ローラ106をパッド107に置き換えた構成となっている。パッド107は、圧縮スプリング(図示せず)によって付勢されており、これにより、ベルト状回転体104においてニップNを形成する部分を感光体ドラム43へ押圧する。それ以外の構成は図5に示す第2の実施の形態と同様であるので重複する説明は省略する。
この実施の形態では、パッド107は、感光体ドラム43に対向する一定幅の面(対向面)を有することが望ましい。この対向面をベルト状回転体104に押し当てることで感光体ドラム43とベルト状回転体104との間のニップNを保持することができるため、一定幅以上のニップNを確実に形成することができる。
《第4の実施の形態》
図7は、本発明の第4の実施の形態に係る潤滑剤塗布装置及び周辺要素の概略構成図である。図7に示す潤滑剤塗布装置100dは、感光体ドラム43と容器108との間に配置された第1ローラ102と、容器108から潤滑剤を取得して感光体ドラム43に塗布するように回転可能に架設されたベルト状回転体104と、を有する。容器108は、粉体潤滑剤110を収容するが、液体潤滑剤を収容してもよい。容器108内部には、その一部分が容器108外部に露出するように第3ローラ(潤滑剤担持ローラ)109が取り付けられており、粉体潤滑剤110は、第3ローラ109に付着・担持されている。なお、第3ローラ109の表面硬度は第1ローラ102の表面硬度より低いことが望ましい。それ以外の構成は図4に示す第1の実施の形態と同様であるので重複する説明は省略する。
ベルト状回転体104は、感光体ドラム43の回転に対する従動回転により、第1ローラ102と第3ローラ109とに挟まれた部分Lで、第3ローラ109から潤滑剤を取得し、ニップNを形成する部分で、取得された潤滑剤を感光体ドラム43に塗布する。
この実施の形態によれば、固形潤滑剤の代わりに紛体潤滑剤または液状潤滑剤を使用した場合でも、ベルト状回転体104によって感光体ドラム43に潤滑剤を必要量だけ均一に塗布することができる。
なお、この実施の形態の構成に、図5または図6に示す第2または第3の実施の形態の構成を組み合わせて実施してもよい。
《実施例》
次に、上記の実施の形態で説明した潤滑剤塗布装置について、具体的な実施例を説明する。例えば、図4に示す第1の実施の形態に係る潤滑剤塗布装置の構成要素は、一実施例として、次のような寸法、または材質となっている。
潤滑剤塗布用の第1ローラ102は、外径:14mm、材質:アクリルカーボン、表面硬度:45°、押圧力:0.64N(第1ローラ102と固形潤滑剤103との間の押圧力)である。
ベルト状回転体104は、外形:35mm、厚さ:0.32μm、材質:フッ素樹脂、表面粗さ:3μmである。
なお、他の実施例としてベルト状回転体104にフレキシブルスリーブを使用した場合は、外径:16mm、厚さ:0.12μm、材質:樹脂部材(ナイロン+カーボンブラックの分散系)、表面粗さ:5μmである。また、材質としては、ニッケル電鋳を使用することも可能である。
《比較例》
ここで、比較例として従来の潤滑剤塗布装置について説明する。図8は、一般的に使用されている従来の潤滑剤塗布装置及び周辺要素の概略構成図である。図8に示す潤滑剤塗布装置130は、圧縮スプリング131によって固形潤滑剤132がブラシローラ133側に押圧付勢され、ブラシローラ133が固形潤滑剤132を掻き取り、掻き取った潤滑剤を感光体ドラム43に塗布する、という構成である。
潤滑剤塗布装置130において、ブラシローラ133は、外径:14mm、材質:アクリルカーボン、パイル径:3デニール、パイル密度:115kF/inch、パイル長さ:2.75mm、回転数:550rpm、潤滑剤との圧接力:0.64Nである。
《性能確認テスト》
図4に示す第1の実施の形態に係る潤滑剤塗布装置100aと図8に示す従来の潤滑剤塗布装置130とについて、以下に示すような性能確認テストを行った。
〔共通条件〕
・環境:NN(温度20℃、相対湿度50%)
・感光体ドラム直径:60mm
・現像ローラ直径:30mm
・現像ローラ表面速度:720mm/s(逆転現像)
・現像ローラと感光体ドラムとの隙間:0.30mm
・現像ローラ上の現像剤搬送量:220g/m2
・画像形成装置:モノクロ80ppm機(プロセス速度400mm/s)
・トナー径:6.5μm
・キャリア径:33μm
・トナー濃度:7wt%
・現像器中の現像剤量:1100g
〔テスト結果〕
潤滑剤塗布装置100aと潤滑剤塗布装置130とについて、潤滑剤塗布量のばらつきの違いを評価するため、印字率5%の帯画像を100kp枚プリントし、画質評価(文字の中抜け)、及び感光体ドラム43の表面粗さの標準偏差の評価を行った。このとき、潤滑剤が塗布された感光体ドラム43の表面粗さを軸方向において多数点で測定し、その測定値から、表面粗さの標準偏差を算出した。
テスト結果において、潤滑剤塗布装置100aでは、軸方向における潤滑剤の塗布量のばらつきが少なく、帯画像を100kp枚プリントした後における感光体ドラム43の表面粗さの標準偏差は規定値内に納まっていた。また、文字の中抜けも目標レベルに達していた。
一方、潤滑剤塗布装置130では、軸方向における潤滑剤の塗布量のばらつきによって感光体ドラム43の表面粗さに違いが発生し、帯画像を100kp枚プリントした後における感光体ドラム43の表面粗さの標準偏差は規定値を下回っていた。また、文字の中抜けも目標レベルに達していなかった。
以上、本発明について、実施の形態及び実施例に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記の実施の形態及び実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、ベルト状回転体104の走行方向において感光体ドラム43の上流側にブレードを設け、このブレードを、第1ローラ102との間でベルト状回転体104を挟むようにベルト状回転体104に当接させて配置してもよい。この場合、ベルト状回転体104に付着した潤滑剤を均すことができる。
また、ベルト状回転体104の走行方向において感光体ドラム43の下流側にブレードを設け、このブレードを、第1ローラ102との間でベルト状回転体104を挟むようにベルト状回転体104に当接させて配置してもよい。この場合、ベルト状回転体104上の潤滑剤のクリーニングを行うことができる。
1 画像形成装置
10 画像読取部
11 自動原稿給紙装置
12 原稿画像走査装置
20 操作表示部
21 表示部
22 操作部
30 画像処理部
40 画像形成部
41 露光装置
42 現像装置
42a 現像ローラ
42b 規制部材
42c,42d 現像剤攪拌供給部材
43 感光体ドラム
44 帯電装置
45 クリーニング装置
46 一次転写ローラ
47 中間転写ユニット
47a 中間転写ベルト
47b 支持ローラ
48 クリーニング装置
49 二次転写ローラ
50 搬送部
51 給紙装置
52 搬送機構
53 排紙装置
60 定着ユニット
70 エア分離ユニット(エア分離部)
F 定着装置
100,100a,100b,100c,100d 潤滑剤塗布装置
102 第1ローラ
103 固形潤滑剤
104 ベルト状回転体
105 圧縮スプリング(付勢手段)
106 第2ローラ
107 パッド
108 容器
109 第3ローラ(潤滑剤担持ローラ)
110 紛体潤滑剤
120 潤滑剤均しブレード

Claims (5)

  1. 像担持体と固形潤滑剤との間に配置された第1ローラと、
    前記第1ローラの外周の周囲を前記像担持体の回転に従って回転するよう架設され、前記第1ローラと前記固形潤滑剤とに挟まれたベルト状回転体と、
    前記ベルト状回転体の内周側から前記ベルト状回転体を前記像担持体に押圧してニップを形成するように配置された第2ローラと、を備え、
    前記第2ローラの表面硬度は、前記第1ローラの表面硬度より低く、
    前記ベルト状回転体は、前記ベルト状回転体の回転によって、前記第1ローラと前記固形潤滑剤とに挟まれた部分で、前記固形潤滑剤から潤滑剤を取得し、前記ニップを形成する部分で、取得された前記潤滑剤を前記像担持体に塗布する潤滑剤塗布装置。
  2. 前記ベルト状回転体は、前記像担持体の回転と前記第2ローラの回転とに対して従動回転する、請求項1に記載の潤滑剤塗布装置。
  3. 前記ベルト状回転体上の潤滑剤を均すための均しブレードを備える、請求項1乃至2の何れかに記載の潤滑剤塗布装置。
  4. 前記ベルト状回転体上の潤滑剤のクリーニングを行うためのクリーニングブレードを備える、請求項1乃至3の何れかに記載の潤滑剤塗布装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の潤滑剤塗布装置と、
    前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記トナー像形成手段により形成された前記トナー像を用紙に転写する転写手段と、
    前記転写手段により前記用紙に転写された前記トナー像を前記用紙に定着させる定着手段と、を備える画像形成装置。
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