JP2014206586A - 潤滑剤塗布装置および画像形成装置 - Google Patents

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恵理 八木
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隆史 赤澤
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Abstract

【課題】ベルト状回転体を用いて潤滑剤を像担持体の表面に塗布する場合、安定した塗布性能を確保することが可能な潤滑剤塗布装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】潤滑剤塗布装置180は、感光体ドラム1413の表面に当接して弾性変形することにより感光体ドラム1413との間で接触ニップNを形成し、感光体ドラム1413の表面に潤滑剤を塗布するベルト状回転体190と、ベルト状回転体190の回転方向において接触ニップNよりも下流側に設けられ、ベルト状回転体190の表面に付着した潤滑剤を掻き取るブラシローラー194とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、潤滑剤塗布装置および画像形成装置に関する。
近年、電子写真方式の画像形成装置には、像担持体(例えば、感光体ドラム)のクリーニング性能を向上させるため、潤滑作用を有する潤滑剤(例えば、金属石鹸等)を感光体ドラムに塗布する潤滑剤塗布装置が設けられている。潤滑剤を感光体ドラムに塗布することによって、感光体ドラム上に現像されたトナーの離型性が向上し(すなわち、感光体ドラム表面との付着力が低減し)、トナー像の転写性ひいては画質安定性が向上する。さらに、感光体ドラム表面とクリーニング部材(例えば、クリーニングブレード)との間に働く摩擦抵抗が低減し、クリーニング部材の長寿命化を図ることができる。
潤滑剤は固形であることが一般的であり、塗布ブラシローラーで削り取り粉体となった潤滑剤を感光体ドラムに塗布する。塗布された潤滑剤は、均しブレード等によって感光体ドラム表面に固定される。
ところで、塗布ブラシローラーの表面には、微小な繊維がある間隔を持って配列されている。塗布ブラシローラーの感光体ドラムへの当接部分をミクロに観察すると、微小な当接ムラを生じているため、感光体ドラムの表面では潤滑剤の塗布ムラが生じている。特に、塗布ブラシローラーは、潤滑剤の保持量が多く、ひいては感光体ドラムへの潤滑剤の塗布量が多いため、潤滑剤の塗布ムラも顕著になる。潤滑剤の塗布ムラが生じると、局部的にクリーニング部材の摩耗の幅に差が生じクリーニング不良が発生しやすくなる。クリーニング不良は画像スジ(画像不良)の原因となる。このため、潤滑剤の塗布においては、潤滑剤を感光体ドラムの表面に均一に塗布することが求められる。
そこで、塗布ブラシローラーの代わりにベルト状回転体(例えば、ベルト状塗布ローラー)を用い、感光体ドラムとの接触ニップを広くとり、かつ、感光体ドラムの外周面に沿った曲率変化(曲がり)を当該接触ニップに持たせることによって、潤滑剤を感光体ドラムの表面に均一に塗布する技術が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の潤滑剤塗布装置は、像担持体と固形潤滑剤との間に配置された第1ローラと、第1ローラの外周の周囲を回転可能に架設されたベルト状回転体とを備える。ベルト状回転体は、その回転により、第1ローラと固形潤滑剤とに挟まれた部分で、固形潤滑剤から潤滑剤を取得し、像担持体との間にニップを形成する部分で、取得された潤滑剤を像担持体に塗布する。
特開2012−255998号公報
しかしながら、上述したベルト状回転体を用いて潤滑剤を感光体ドラムの表面に塗布し続けると、当該ベルト状回転体の表面が、感光体ドラムの表面に塗布されずに残留した潤滑剤によって目詰まりしやすくなる。そのため、ベルト状回転体を用いて、潤滑剤を感光体ドラムの表面に均一に塗布することを長く維持することが困難となり、その結果として塗布ムラ、ひいては画像スジの発生を抑制することができないという問題があった。
本発明は、ベルト状回転体を用いて潤滑剤を像担持体の表面に塗布する場合、画像スジの発生を抑制することが可能な潤滑剤塗布装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る潤滑剤塗布装置は、
像担持体の表面に当接して弾性変形することにより当該像担持体との間で接触ニップを形成し、当該像担持体の表面に潤滑剤を塗布するベルト状回転体と、
前記ベルト状回転体の回転方向において前記接触ニップよりも下流側に設けられ、前記ベルト状回転体の表面に付着した潤滑剤を掻き取る掻き取り部材と、
を備える。
本発明に係る画像形成装置は、上記潤滑剤塗布装置を備える。
本発明によれば、ベルト状回転体を用いて潤滑剤を像担持体の表面に塗布する場合、画像スジの発生を抑制することが可能な潤滑剤塗布装置および画像形成装置を提供することができる。
本実施の形態における画像形成装置の縦断面図である。 本実施の形態における画像形成装置の制御ブロック図である。 本実施の形態における潤滑剤塗布装置の構成を示す図である。 感光体ドラムの表面に潤滑剤を塗布する条件を変更した場合において発生する画像スジ本数の比較を示す図である。 本実施の形態における潤滑剤塗布装置の構成の変形例を示す図である。 本実施の形態における潤滑剤塗布装置の構成の変形例を示す図である。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[画像形成装置100の構成]
図1、2に示す画像形成装置100は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。画像形成装置100は、感光体ドラム上に形成されたC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルトに1次転写し、中間転写ベルト上で4色のトナー像を重ね合わせた後、記録用紙に2次転写することにより、画像を形成する。
画像形成装置100には、CMYKの4色に対応する感光体ドラムを中間転写ベルトの走行方向に直列配置し、中間転写ベルトに1回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
画像形成装置100は、画像読み取り部110、操作表示部120、画像処理部130、画像形成部140、搬送部150、定着部160、潤滑剤塗布装置180および制御部200を備える。
制御部200は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203等を備えている。CPU201は、ROM202から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM203に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置100の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部172に格納されている各種データが参照される。記憶部172は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部200は、通信部171を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で、各種データの送受信を行う。制御部200は、例えば、外部装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて記録用紙に画像を形成させる。通信部171は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読み取り部110は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置111および原稿画像走査装置(スキャナー)112等を備える。
自動原稿給紙装置111は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置112へ送り出す。自動原稿給紙装置111は、原稿トレイに載置された原稿Dの画像(両面を含む)を連続的に読み取ることができる。
原稿画像走査装置112は、自動原稿給紙装置111からコンタクトガラス上に搬送された原稿Dまたはコンタクトガラス上に載置された原稿Dを光学的に走査し、原稿Dからの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー112aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読み取り部110は、原稿画像走査装置112による読み取り結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部130において所定の画像処理が施される。
操作表示部120は、例えばタッチパネル付きの液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部121および操作部122として機能する。表示部121は、制御部200から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部122は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部200に出力する。
画像処理部130は、入力画像データに対して、初期設定またはユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部130は、制御部200の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部130は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部140が制御される。
画像形成部140は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット141Y、141M、141C、141Kおよび中間転写ユニット142等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット141Y、141M、141C、141Kは、同様の構成を有する。図示および説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、CまたはKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット141Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット141M、141C、141Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット141の構成を画像形成ユニット141Yにより説明する。画像形成ユニット141Yは、露光装置1411、現像装置1412、感光体ドラム1413、帯電装置1414およびドラムクリーニング装置1415等を備えている。
感光体ドラム1413は、例えばアルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)の周面に、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)を順次積層した負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。
帯電装置1414は、光導電性を有する感光体ドラム1413の表面を一様に負極性に帯電させる。露光装置1411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム1413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。感光体ドラム1413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されることにより、感光体ドラム1413の表面電荷(負電荷)が中和される。感光体ドラム1413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置1412は、各色成分の現像剤(例えば、小粒径のトナーと磁性体(キャリアー)とからなる二成分現像剤)を収容しており、感光体ドラム1413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
ドラムクリーニング装置1415は、感光体ドラム1413の表面に摺接されるドラムクリーニングブレードを有する。1次転写後に感光体ドラム1413の表面に残存する転写残トナーは、ドラムクリーニングブレードによって掻き取られ、除去される。
中間転写ユニット142は、中間転写ベルト1421、1次転写ローラー1422、2次転写ローラー1423、駆動ローラー1424、従動ローラー1425およびベルトクリーニング装置1426等を備えている。
中間転写ベルト1421は無端状ベルトで構成され、駆動ローラー1424および従動ローラー1425に掛け渡される。中間転写ベルト1421は、駆動ローラー1424の回転により矢印A方向に一定速度で走行する。1次転写ローラー1422によって、中間転写ベルト1421が感光体ドラム1413に圧接されると、中間転写ベルト1421に各色トナー像が順次重ねて1次転写される。そして、中間転写ベルト1421が2次転写ローラー1423によって記録用紙Sに圧接されると、中間転写ベルト1421に1次転写されたトナー像が記録用紙Sに2次転写される。
ベルトクリーニング装置1426は、中間転写ベルト1421の表面に摺接されるベルトクリーニングブレードを有する。2次転写後に中間転写ベルト1421の表面に残存する転写残トナーは、ベルトクリーニングブレードによって掻き取られ、除去される。
定着部160は、搬送されてきた記録用紙Sを定着ニップ部で加熱、加圧することにより、記録用紙Sにトナー像を定着させる。定着部160は、定着ユニット161とエア分離ユニット162とを備える。定着ユニット161は、1対の定着部材を圧接することにより形成される定着ニップ部に記録用紙Sを通過させて、この記録用紙S上に転写されたトナー画像に熱源からの熱を与えることにより、記録用紙Sにトナー画像を定着させる。エア分離ユニット162は、定着ニップ部における記録用紙Sの排紙側から記録用紙Sに向けて圧縮空気を出力することにより定着部材から記録用紙Sを分離する。
搬送部150は、給紙部151、搬送機構152および排紙部153等を備える。給紙部151を構成する3つの給紙トレイユニット151a〜151cには、記録用紙の坪量やサイズ等に基づいて識別された記録用紙(規格用紙、特殊用紙)Sがあらかじめ設定された種類毎に収容される。
給紙トレイユニット151a〜151cに収容されている記録用紙Sは、最上部から1枚ずつ送出され、レジストローラー152a等の複数の搬送ローラーを備えた搬送機構152により画像形成部140に搬送される。このとき、レジストローラー152aが配設されたレジスト部により、給紙された記録用紙Sの傾きが補正されるとともに搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部140において、中間転写ベルト1421のトナー像が記録用紙Sの一方の面に一括して2次転写され、定着部160において定着工程が施される。画像形成された記録用紙Sは、排紙ローラー153aを備えた排紙部153により画像形成装置100の外に排紙される。
[潤滑剤塗布装置180の構成]
本実施の形態では、図3(a)に示すように、像担持体として機能する感光体ドラム1413に固形の潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布装置180が、感光体ドラム1413の回転方向に対してドラムクリーニングブレード182の下流側に設けられている。
潤滑剤塗布装置180は、潤滑剤供給ローラー184、固形潤滑剤186、押圧バネ188、ベルト状回転体190、ブラシローラー194(掻き取り部材およびブラシ状回転体として機能する)および均し部材195を備える。潤滑剤塗布装置180は、画像形成ユニット141Y,141M,141C,141Kのそれぞれに設けられている。
潤滑剤供給ローラー184は、ベルト状回転体190と固形潤滑剤186との間に配置された金属ローラーである。潤滑剤供給ローラー184は、図中反時計回りに回転する感光体ドラム1413と逆方向に回転する。潤滑剤供給ローラー184は、制御部200からの制御信号によって回転駆動される。
固形潤滑剤186は、鉛筆硬度HB相当のステアリン酸亜鉛(ZnSt)等の潤滑剤を固めて成形したものである。固形潤滑剤186は、図中奥行き方向に感光体ドラム1413の軸方向長さと同程度の長さに形成され、押圧バネ188によって潤滑剤供給ローラー184の方向に押圧されている。押圧バネ188の図中右端部は、図示しないハウジングに固定されている。また、押圧バネ188は、潤滑剤供給ローラー184の軸方向に、複数個がバランス良く配置されている。
潤滑剤供給ローラー184は、固形潤滑剤186から潤滑剤を掻き取り、掻き取った潤滑剤の微粉をベルト状回転体190に供給する。
本実施の形態では、潤滑剤供給ローラー184の表面には、意図的に粗さを付与させる処理、例えばブラスト処理等が施されている。これにより、潤滑剤供給ローラー184の表面粗さは、感光体ドラム1413の表面粗さより大きい。潤滑剤供給ローラー184の表面に粗さが付与されると、固形潤滑剤186から潤滑剤を円滑に掻き取りやすくするとともに、潤滑剤供給ローラー184の表面における潤滑剤の保持性および搬送性を向上、安定化させることができる。
また、潤滑剤供給ローラー184の表面には、潤滑剤供給ローラー184の回転軸方向に延在する溝部184a,184b,184cが、潤滑剤供給ローラー184の回転方向に等間隔で形成されている。このように溝部184a,184b,184cが形成されていると、潤滑剤供給ローラー184の表面における潤滑剤の保持性をより向上、安定化させることができる。
ベルト状回転体190は、無端状の塗布ベルト191と、塗布ベルト191が巻き掛けられている押圧ローラー192とを有する。押圧ローラー192は、塗布ベルト191を介して感光体ドラム1413の表面に当接する。本実施の形態では、塗布ベルト191は、基材上にナイロン繊維またはPPS(ポリフェニレンサルファイド)繊維等を静電植毛して構成したものである。なお、塗布ベルト191は、基材上にフェルトを形成して構成したものでも良い。また、塗布ベルト191は、基材上にウィスカー粒子を塗布して構成したものでも良い。また、塗布ベルト191は、基材上にマイクロファイバーを形成して構成したものでも良い。また、塗布ベルト191は、基材上にセーム革を形成して構成したものでも良い。
本実施の形態では、押圧ローラー192は、金属製の芯金に導電性を有する発泡ウレタン層を形成したスポンジローラーである。なお、押圧ローラー192は、導電性のウレタンゴム、シリコーンゴムまたはEPDMゴム等からなる弾性ローラーであっても良い。
ベルト状回転体190は、図示しない押圧手段によって感光体ドラム1413の方向に押圧されている。そして、ベルト状回転体190は、感光体ドラム1413の表面に当接して弾性変形することにより感光体ドラム1413との間で接触ニップNを形成する。
押圧ローラー192は、図中反時計回りに回転する感光体ドラム1413と同一方向に回転する。塗布ベルト191は、感光体ドラム1413と同一方向に、押圧ローラー192の回転に従動して回転する。押圧ローラー192は、制御部200からの制御信号によって回転駆動される。塗布ベルト191は、感光体ドラム1413との間の接触ニップNを介して、潤滑剤供給ローラー184から供給された潤滑剤の微粉を感光体ドラム1413の表面に塗布する。
本実施の形態では、ベルト状回転体190の表面、すなわち塗布ベルト191の表面には、意図的に粗さを付与させる処理、例えばブラスト処理等が施されている。これにより、ベルト状回転体190の表面粗さは、感光体ドラム1413の表面粗さより大きい。ベルト状回転体190の表面に粗さが付与されると、ベルト状回転体190の表面における潤滑剤の保持性および搬送性を向上、安定化させることができる。
ブラシローラー194は、ベルト状回転体190の回転方向において接触ニップNよりも下流側に設けられている。ブラシローラー194は、回転可能に設けられた円柱状のローラー本体と、ローラー本体の外周面に植毛された複数のブラシ毛とを備える。ローラー本体の材料は、例えばステンレス鋼、アルミニウム等の金属が用いられる。ブラシ毛は、毛足長さ:2[mm]、ヤング率:6[GN/mm]、直径:2.0×10−5[mm]、植毛密度:100[kF/inch]である。ブラシローラー194は、ブラシ毛が感光体ドラム1413およびベルト状回転体190の表面に約0.2〜2.0[mm]食い込むように位置決めされている。ブラシローラー194は、図中反時計回りに回転する感光体ドラム1413と同一方向に回転する。ブラシローラー194は、制御部200からの制御信号によって回転駆動される。
ブラシローラー194は、ベルト状回転体190の表面に付着した潤滑剤を掻き取る。また、ブラシローラー194は、感光体ドラム1413に接触し、ベルト状回転体190の表面から掻き取った潤滑剤を、感光体ドラム1413の表面に塗布する。
均し部材195は、感光体ドラム1413の回転方向に対してベルト状回転体190の下流側に設けられるブレードである。均し部材195は、ベルト状回転体190およびブラシローラー194によって感光体ドラム1413の表面に塗布された潤滑剤の分布を均一化する。
以上詳しく説明したように、本実施の形態の潤滑剤塗布装置180は、感光体ドラム1413の表面に当接して弾性変形することにより感光体ドラム1413との間で接触ニップNを形成し、感光体ドラム1413の表面に潤滑剤を塗布するベルト状回転体190と、ベルト状回転体190の回転方向において接触ニップNよりも下流側に設けられ、ベルト状回転体190の表面に付着した潤滑剤を掻き取るブラシローラー194とを備える。
このように構成した本実施の形態によれば、潤滑剤を感光体ドラム1413の表面に均一に塗布することができる。さらに、ベルト状回転体190を用いて潤滑剤を感光体ドラム1413の表面に塗布する際、感光体ドラム1413の表面に塗布されずにベルト状回転体190の表面に残留した潤滑剤はブラシローラー194によって掻き取られ、ベルト状回転体190の表面の目詰まりが防止される。よって、ベルト状回転体190を用いて潤滑剤を感光体ドラム1413の表面に均一に塗布することを長く維持することができ、その結果として塗布ムラ、ひいては画像スジの発生を抑制することができる。
また、本実施の形態では、ブラシローラー194は、ベルト状回転体190の表面から掻き取った潤滑剤を、感光体ドラム1413の表面に塗布する。この構成により、ベルト状回転体190の表面から掻き取った潤滑剤を感光体ドラム1413の表面に塗布しない場合と比べて、当該掻き取られた潤滑剤が無駄に消費されないため、固形潤滑剤186の寿命を延ばすことができる。
ここで、本発明者が行った、上記実施の形態における有効性を確認する実験の結果について説明する。実験では、感光体ドラム1413の表面に潤滑剤を塗布する条件を変更した場合において、A4サイズの記録用紙に印字率10[%]のYMCK帯状画像を形成する画像形成処理を行い、当該記録用紙の通紙方向で潤滑剤の塗布ムラに起因する画像スジがどれだけ発生するかについて確認した。図4は、総印刷枚数(100[枚])に応じた画像スジの発生本数を示した図である。
図4に示すように、塗布ブラシローラーを用いて潤滑剤を塗布した場合、および、ベルト状回転体190を用いて潤滑剤を塗布した場合(ただし、ブラシローラー194による潤滑剤の掻き取りなし)には、品質限界である200本より多い本数の画像スジが発生した。ベルト状回転体190を用いて潤滑剤を塗布した場合でも、ブラシローラー194による潤滑剤の掻き取りがないときには、ベルト状回転体190の表面が、感光体ドラム1413の表面に塗布されずに残留した潤滑剤によって目詰まりしやすくなる。そのため、ベルト状回転体190を用いて、潤滑剤を感光体ドラム1413の表面に均一に塗布することを長く維持することが困難となり、その結果として塗布ムラ、ひいては画像スジの発生を抑制することができない。ここで、品質限界とは、画像スジが多少発生しているが、実用上問題とならないレベルの限界を指している。一方、ベルト状回転体190を用いて潤滑剤を塗布した場合(ただし、ブラシローラー194による潤滑剤の掻き取りあり)には、画像スジの発生本数を、品質限界である200本に抑えることができた。つまり、上記実施の形態における有効性を確認することができた。
なお、上記実施の形態では、ブラシローラー194は、ベルト状回転体190の表面から掻き取った潤滑剤を、感光体ドラム1413の表面に塗布する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。ブラシローラー194は、ベルト状回転体190の表面から掻き取った潤滑剤を、感光体ドラム1413の表面に塗布しなくても良い。この場合、ブラシローラー194は、図5に示すように、ブラシ毛がベルト状回転体190の表面にのみ約0.2〜2.0[mm]食い込むように位置決めされている。ただし、上述したように、固形潤滑剤186の寿命を延ばす観点からは、ブラシローラー194は、ベルト状回転体190の表面から掻き取った潤滑剤を、感光体ドラム1413の表面に塗布することが好ましい。
また、上記実施の形態では、ベルト状回転体190は、塗布ベルト191と、押圧ローラー192とを有する例について説明したが、ベルト状回転体190の構成はこれに限定されない。例えば、ベルト状回転体190は、図6に示すように、押圧ローラー197、塗布ベルト198および駆動ローラー199を有しても良い。この場合、押圧ローラー197および駆動ローラー199は、塗布ベルト198に巻き掛けられている。押圧ローラー197は、塗布ベルト198を介して感光体ドラム1413の表面に当接する。駆動ローラー199は例えば、導電性のウレタンゴム、シリコーンゴムまたはEPDMゴム等からなる弾性ローラーである。駆動ローラー199は、図中反時計回りに回転する感光体ドラム1413と同一方向に回転する。つまり、塗布ベルト198は、感光体ドラム1413と同一方向に、駆動ローラー199の回転に従動して回転する。また、押圧ローラー197は、感光体ドラム1413と同一方向に、塗布ベルト198の回転に従動して回転する。駆動ローラー199は、制御部200からの制御信号によって回転駆動される。
また、上記実施の形態では、潤滑剤塗布装置180が潤滑剤供給ローラー184を備える例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ベルト状回転体190が潤滑剤供給ローラー184の機能を担っても良い。この場合、ベルト状回転体190は、固形潤滑剤186から潤滑剤を掻き取り、掻き取った潤滑剤の微粉を感光体ドラム1413の表面に塗布する。
また、上記実施の形態では、感光体ドラム1413が、本発明の像担持体として機能する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。潤滑剤が塗布される中間転写体(例えば、中間転写ベルト1421)が、本発明の像担持体として機能しても良い。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100 画像形成装置
110 画像読み取り部
120 操作表示部
121 表示部
122 操作部
130 画像処理部
140 画像形成部
150 搬送部
160 定着部
161 定着ユニット
162 エア分離ユニット
171 通信部
172 記憶部
180 潤滑剤塗布装置
182 クリーニングブレード
184 潤滑剤供給ローラー
184a,184b,184c 溝部
186 固形潤滑剤
188 押圧バネ
190 ベルト状回転体
191,198 塗布ベルト
192,197 押圧ローラー
194 ブラシローラー
195 均し部材
199 駆動ローラー
1413 感光体ドラム

Claims (10)

  1. 像担持体の表面に当接して弾性変形することにより当該像担持体との間で接触ニップを形成し、当該像担持体の表面に潤滑剤を塗布するベルト状回転体と、
    前記ベルト状回転体の回転方向において前記接触ニップよりも下流側に設けられ、前記ベルト状回転体の表面に付着した潤滑剤を掻き取る掻き取り部材と、
    を備える潤滑剤塗布装置。
  2. 前記掻き取り部材は、前記ベルト状回転体の表面から掻き取った潤滑剤を、当該像担持体の表面に塗布する請求項1に記載の潤滑剤塗布装置。
  3. 前記ベルト状回転体の表面粗さは、前記像担持体の表面粗さより大きい請求項1または2に記載の潤滑剤塗布装置。
  4. 固形潤滑剤と、
    前記固形潤滑剤から潤滑剤を掻き取り、掻き取った潤滑剤を前記ベルト状回転体に供給する潤滑剤供給ローラーを備える請求項1〜3の何れか1項に記載の潤滑剤塗布装置。
  5. 前記潤滑剤供給ローラーの表面粗さは、前記像担持体の表面粗さより大きい請求項4に記載の潤滑剤塗布装置。
  6. 前記潤滑剤供給ローラーの表面には、当該潤滑剤供給ローラーの回転軸方向に延在する溝部が、当該潤滑剤供給ローラーの回転方向に等間隔で形成されている請求項4または5に記載の潤滑剤塗布装置。
  7. 前記掻き取り部材は、ブラシ状回転体である請求項1〜6の何れか1項に記載の潤滑剤塗布装置。
  8. 前記ベルト状回転体は、
    無端状の塗布ベルトと、
    前記塗布ベルトが巻き掛けられている押圧ローラーと、
    を有し、
    前記押圧ローラーは、前記塗布ベルトを介して前記像担持体の表面に当接し、
    前記塗布ベルトは、前記押圧ローラーの回転に従動して回転する請求項1〜7の何れか1項に記載の潤滑剤塗布装置。
  9. 前記ベルト状回転体は、
    無端状の塗布ベルトと、
    前記塗布ベルトが巻き掛けられている押圧ローラーおよび駆動ローラーと、
    を有し、
    前記押圧ローラーは、前記塗布ベルトを介して前記像担持体の表面に当接し、
    前記塗布ベルトは、前記駆動ローラーの回転に従動して回転し、
    前記押圧ローラーは、前記塗布ベルトの回転に従動して回転する請求項1〜7の何れか1項に記載の潤滑剤塗布装置。
  10. 請求項1〜9の何れか1項に記載の潤滑剤塗布装置を備える画像形成装置。
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