JP2004170691A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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淳憲 北澤
Yoshiro Koga
欣朗 古賀
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徹 藤田
Masahide Nakamura
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Abstract

【課題】液体キャリアにトナーを分散してなる液体現像剤を用いて形成されたトナー像を優れた定着性で記録媒体に定着することができる定着装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】ニップ部69の入口側におけるニップ圧力がニップ部69の出口側におけるニップ圧力よりも低くなっている。このため、ニップ部69の入口側で液体キャリア量が大幅に減少するのを効果的に防止することができる。そして、十分な残存量のまま記録媒体4がニップ部69の出口側に移動している定着処理が行われる。したがって、液体キャリアLを残存させたままニップ部69の出口側で最終的な定着処理を実行しているので、トナーTが加熱ローラ61に付着する、いわゆるオフセットを効果的に防止することができる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、液体キャリアにトナーを分散してなる液体現像剤を用いて形成された未定着トナー像を記録媒体に定着させる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、液体キャリアにトナーを分散してなる液体現像剤を用いた作像プロセスによって複写紙、転写紙や用紙などの記録媒体上にトナー像を形成し、この未定着トナー像を定着器により記録媒体に定着させる画像形成装置が知られている。このような湿式現像方式の画像形成装置における定着器としては、加熱ローラと、この加熱ローラに対向してその周方向に複数設置された支持ローラとを備え、加熱ローラと支持ローラとのニップ部に記録媒体を通過させることにより記録媒体上の未定着トナー像を該記録媒体に定着させるものが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1に記載の定着装置では、加熱ローラが未定着トナー像を担持する記録媒体の表面に接触する一方、各支持ローラが記録媒体の裏面側から記録媒体を加熱ローラに向かって押圧しているが、ここでは支持ローラの加圧力を、該支持ローラの軸方向における単位長当り50g/cm以下に設定している。これにより、記録媒体の加熱ローラに対する接触圧力を十分に低く抑え、定着後に加熱ローラ上に付着するトナーのオフセット量の低減を図っている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−112269号公報(第3頁、図1、図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、湿式現像方式の画像形成装置では、現像剤として液体キャリアにトナーを分散してなる液体現像剤を用いるため、現像処理により形成されたトナー像を記録媒体に転写した時点では、記録媒体の表面には固体のトナーのみならず液体キャリアも存在し、これらが混在した状態で定着処理が実行される。つまり、加熱ローラと複数の支持ローラとのニップ部を通過する間、つまりニップ幅を移動している間、記録媒体の表面と加熱ローラとが相互に押圧接触されて記録媒体へのトナーの定着が行われる。したがって、そのニップ部における圧力分布が定着特性に対して大きく影響すると容易に推測することができる。特に、液体キャリアとして揮発性キャリアを使用した場合には、定着処理に与えられる熱により一部が蒸発するため、液体キャリア量は比較的少ないのであるが、液体キャリアとして不揮発性キャリアを使用した場合には液体キャリアの蒸発はほとんどなく、揮発性キャリアを用いた液体現像剤を用いた場合よりも圧力分布の影響を受けやすい。
【0006】
しかしながら、従来の湿式現像方式の画像形成装置においては、上記したようにニップ部での加圧力の値そのものに関しては十分に考慮されているものの、ニップ部での圧力分布に関しては一切考慮されておらず、定着性に関する改善の余地が大きく残されていた。
【0007】
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、液体キャリアにトナーを分散してなる液体現像剤を用いて形成されたトナー像を優れた定着性で記録媒体に定着することができる定着装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかる定着装置は、記録媒体の両面のうち、液体キャリアにトナーを分散してなる液体現像剤を用いて形成された未定着トナー像を担持する一方面に接触可能に配置された加熱接触部材と、記録媒体の反対面から記録媒体を加熱接触部材に押圧する加圧部材とを備え、記録媒体を加熱接触部材と加圧部材とのニップ部を通過させることで未定着トナー像を記録媒体の一方面に定着させる定着装置であって、上記目的を達成するため、ニップ部の入口側におけるニップ圧力が、ニップ部の出口側におけるニップ圧力よりも低くなるように設定している。
【0009】
このように構成された発明では、ニップ部の入口側におけるニップ圧力がニップ部の出口側におけるニップ圧力よりも低いため、加熱接触部材にトナーが付着するという不都合、つまりオフセットの発生を抑制して優れた定着性が得られる。その理由を以下に詳述する。
【0010】
液体現像剤を用いて形成されたトナー像をその一方面に担持する記録媒体に対して定着処理を施して未定着トナー像を該記録媒体の一方面に定着させる場合、その定着前の記録媒体の一方面では固体のトナーと液体キャリアとが混在した状態で存在している。ここで、記録媒体がニップ部を通過する際、その入口側で未定着トナー像に対して比較的高いニップ圧力、例えば固体たるトナーを記録媒体に浸透させてアンカー効果を発現させる程度の圧力を印加すると、液体キャリアが固体のトナーよりも高い流動性を有しているため、液体キャリアが優先的にニップ部から押し出されたり、記録媒体に浸み込んで、ニップ部における液体キャリアの残量が大きく低下する。そして、ニップ部での液体キャリアの残量が少ない状態のまま、記録媒体がニップ部の出口側に移動しながらトナーと記録媒体の一方面が相互に押圧接触されて記録媒体へのトナーの定着が行われるため、オフセットが発生して定着性を損なうという問題が生じやすい。なお、そのオフセット量はニップ部での液体キャリアの残量減少に連れて増大する。
【0011】
これに対し、この発明では、ニップ部の入口側におけるニップ圧力がニップ部の出口側におけるニップ圧力よりも低いため、ニップ部の入口側で液体キャリア量が大幅に減少するのを効果的に防止することができる。そして、記録媒体がニップ部の出口に向けて移動している間に加熱接触部材からの熱によりトナーが溶融され、さらにニップ部の出口側で入口側よりも高いニップ圧力が印加されて最終的な定着処理が実行される。このとき、溶融したトナーが記録媒体に浸透し、アンカー効果の発現により優れた定着強度が得られるとともに、上記したように液体キャリアを残存させたままニップ部の出口側で最終的な定着処理が実行されるため、トナーのオフセットを効果的に防止することができる。
【0012】
また、上記のようにニップ部での圧力分布を設定することにより、ニップ部への記録媒体の噛み込み性が良好となる。すなわち、ニップ部の入口側でのニップ圧力が比較的低く設定されているので、記録媒体がニップ部に入り込み易くなっており、ニップ部に記録媒体をスムーズにかつ確実に搬送して定着処理を実行することができる。したがって、定着装置での記録媒体のジャムなどの発生頻度を大幅に低減することができる。
【0013】
ここで、加熱接触部材としては例えば加熱ローラを用いることができる。また、加圧部材としてはベルトニップ方式のものやローラニップ方式のものを用いることができる。前者の方式としては、例えば加圧部材を加熱ローラに近接配置された2つのニップ用ローラを含む複数のローラと、複数のローラに掛け渡されて周回走行可能な無端ベルトとで構成し、2つのニップ用ローラにより無端ベルトの外周面の一部を加熱ローラに押圧接触させてニップ部を形成するものを用いることができる。このように加圧部材としてベルトニップ方式のものを採用すると、記録媒体の搬送方向におけるニップ部の幅、つまりニップ幅を広く設定することができる。その結果、記録媒体がニップ部を通過する時間を長く設定することができ、十分な定着時間を確保して良好な定着性が得られる。また、入口側のニップ用ローラの押圧力を調整することでニップ部の入口側におけるニップ圧力を正確に設定することができる一方、出口側についても出口側のニップ用ローラの押圧力を調整することでニップ圧力を正確に設定することができ、定着性を良好に制御することができる。
【0014】
また、ベルトニップ方式として、ニップ用ローラを用いる代わりに、圧力パッドを設けてもよい。この圧力パッドは、無端ベルトの内側に非回転状態で配置されてニップ部全体にわたって無端ベルトを加熱ローラに押圧接触させてニップ部を形成するものである。このようにニップ用ローラに比較して広い面積にわたって無端ベルトを押圧する、つまりニップ部全体にわたって押圧力を加えることができ、ニップ部の入口側でのニップ圧力や出口側でのニップ圧力を均一に調整することができる。このため、次のような作用効果が得られて定着性をより一層向上させることができる。すなわち、ニップ部の入口側や出口側でニップ圧力が不均一となると、記録媒体がニップ部を通過している間に記録媒体の速度変動が生じる。そのため、無端ベルトと記録媒体との間にすべりが生じてしまい、トナー像が乱れるおそれがある。これに対し、この発明では圧力パッドを用いることによりニップ圧力の均一化を図ることができるため、すべり発生を抑制して良好な定着トナー像を得ることができる。
【0015】
また、ローラニップ方式としては、例えば加圧部材は加熱ローラと押圧接触する複数のローラを備え、これら複数のローラと加熱ローラによりニップ部を形成したものを用いることができる。この場合、加熱ローラに対するニップ部の入口側ローラの押圧力が、ニップ部の出口側ローラの押圧力よりも低くなるように設定すればよく、各ローラの押圧力を調整することでニップ圧力を制御することができる。また、出口側ローラを加熱する加熱手段をさらに設けることで、記録媒体へのトナーの定着強度を高めて定着性をさらに高めることができる。
【0016】
また、ニップ部に、液体現像剤中のトナーが記録媒体側に移動する向きの電界を発生させる電界発生手段をさらに設けてもよく、この場合、トナーが記録媒体側に集中する一方、液体キャリアが加熱接触部材側に集中することとなる。したがって、トナーと加熱接触部材との間に液体キャリアが存在してトナーの加熱接触部材への付着、つまりオフセットを効果的に防止し、定着性をさらに向上させることができる。
【0017】
この発明にかかる画像形成装置は、上記目的を達成するため、液体キャリアにトナーを分散してなる液体現像剤を用いて像担持体上にトナー像を形成する画像形成手段と、画像形成手段により形成されたトナー像を記録媒体の一方面に転写する転写手段と、請求項1ないし6のいずれかに記載の定着装置と同一構成を有し、転写手段により記録媒体の一方面に転写された未定着トナー像を記録媒体に定着させる定着手段とを備えている。
【0018】
このように構成された発明では、上記定着装置と同様の作用効果が得られる。すなわち、ニップ部の入口側におけるニップ圧力がニップ部の出口側におけるニップ圧力よりも低いため、ニップ部の入口側で液体キャリア量が大幅に減少するのを効果的に防止することができ、液体キャリアを残存させたままニップ部の出口側で最終的な定着処理を実行することができるため、トナーのオフセットを効果的に防止することができる。
【0019】
なお、上記画像形成装置では、転写後に定着処理を行っているが、転写と定着とを同時に実行する画像形成装置に対しても、本発明を適用することができる。つまり、この発明にかかる画像形成装置は、上記目的を達成するため、液体キャリアにトナーを分散してなる液体現像剤を用いて像担持体の表面上にトナー像を形成する画像形成手段と、トナー像を記録媒体の一方面に転写すると同時に定着させる転写定着手段とを備え、転写定着手段は、像担持体の裏面を加熱しながら接触可能に配置された加熱接触部材と、記録媒体の反対面から記録媒体を像担持体の表面に押圧する加圧部材とを有し、記録媒体および像担持体を加熱接触部材と加圧部材とのニップ部を通過させることで転写定着を行い、しかも、ニップ部の入口側におけるニップ圧力が、ニップ部の出口側におけるニップ圧力よりも低くなるように設定している。また、ニップ部への記録媒体の噛み込み性が良好でニップ部に記録媒体をスムーズにかつ確実に搬送して定着処理を実行することができる。
【0020】
このように構成された画像形成装置では、記録媒体および像担持体を接触部材と加圧部材とのニップ部を通過させることで転写処理と定着処理とを同時に実行しているが、記録媒体がニップ部の入口側に到達した際に、ここで液体キャリア量が大幅に減少するのを効果的に防止することができ、液体キャリアを残存させたままニップ部の出口側で最終的な定着処理を実行することができるため、トナーのオフセットを効果的に防止することができる。また、ニップ部への記録媒体の噛み込み性が良好でニップ部に記録媒体をスムーズにかつ確実に搬送して定着処理を実行することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は本発明にかかる画像形成装置の一実施形態であるプリンタの内部構成を示す図である。また、図2は同プリンタの電気的構成を示すブロック図である。このプリンタは、ブラック(K)の液体現像剤を用いて単色画像を形成する湿式現像方式の画像形成装置である。このプリンタでは、ホストコンピュータなどの外部装置から画像信号を含む印字指令信号が主制御部100に与えられると、この主制御部100からの制御信号に応じてエンジン制御部110がエンジン部1の各部を制御して、装置本体2の下部に配設された給紙カセット3から搬送した転写紙、複写紙および用紙(以下「記録媒体」という)4に上記画像信号に対応する画像を印字出力する。
【0022】
上記エンジン部1は、感光体ユニット10、露光ユニット20、現像ユニット30、転写ユニット40、定着ユニット60などを備えている。これらのユニットのうち感光体ユニット10では、感光体11が図1の矢印方向15(図中、時計回り方向)に回転自在に設けられている。そして、この感光体11の周りには、その回転方向15に沿って、帯電部12、現像ローラ31、転写ユニット40、除電部13およびクリーニング部14が配設されている。この帯電部12は、本実施形態では帯電ローラからなり、帯電バイアス発生部111から帯電バイアスが印加されて、感光体11の外周面を所定の表面電位Vd(例えばVd=DC+600V)に均一に帯電するもので、帯電手段としての機能を有する。
【0023】
また、帯電部12と現像ローラ31との間の表面領域が露光ユニット20からの光ビーム21の照射領域となっており、この照射領域に静電潜像が形成される。すなわち、露光ユニット20は、露光制御部112から与えられる制御指令に応じて光ビーム21により感光体11を露光して、感光体11上に画像信号に対応する静電潜像を形成する。例えば、ホストコンピュータなどの外部装置よりインターフェース102を介して主制御部100のCPU101に画像信号を含む印字指令信号が与えられると、主制御部100のCPU101からの指令に応じてCPU113が露光制御部112に対し所定のタイミングで画像信号に対応した制御信号を出力する。そして、この露光制御部112からの制御指令に応じて露光ユニット20から光ビーム21が感光体11に照射されて、画像信号に対応する静電潜像が感光体11上に形成される。また、必要に応じてパッチ画像を形成する場合には、予め設定された所定パターン(例えば、べた画像、細線画像、白抜き細線画像)のパッチ画像信号に対応した制御信号がCPU113から露光制御部112に与えられ、該パターンに対応する静電潜像が感光体11上に形成される。
【0024】
こうして形成された静電潜像は現像ユニット30の現像ローラ31から供給されるトナーによって顕像化される。この現像ユニット30は、現像ローラ31に加えて、液体現像剤32を貯留するタンク33と、該タンク33に貯留された液体現像剤32を汲み上げて現像ローラ31に塗布する塗布ローラ34と、該塗布ローラ34上の現像液層の厚さを均一に規制する規制ブレード35と、感光体11へのトナー供給後に現像ローラ31上に残留した現像液を除去するクリーニングブレード36とを備えている。現像ローラ31は感光体11に従動する方向(図1中、反時計回り)に感光体11と等しい周速で回転する。一方、塗布ローラ34は現像ローラ31と同一方向(同図中、反時計回り)に約2倍の周速で回転する。
【0025】
液体現像剤32は、本実施形態では、着色顔料、この着色顔料を接着する樹脂、トナーに所定の電荷を与える荷電制御剤、着色顔料を均一に分散させる分散剤等からなるトナーと、液体キャリアとで構成されており、トナーが液体キャリア中に分散されている。ここで、本実施形態では、液体キャリアとして不揮発性キャリア、例えばポリジメチルシロキサンオイルなどのシリコーンオイルを用いており、トナー濃度を5〜40重量%として、湿式現像方式で多く用いられる低濃度現像液(トナー濃度が1〜2重量%)に比べて高濃度にしている。なお、液体キャリアの種類はシリコーンオイルに限定されるものではなく、また、液体現像剤32の粘度は、使用する液体キャリアやトナーを構成する各材料、トナー濃度などによって決まるが、本実施形態では、例えば粘度を50〜6000mPa・sとし、低濃度現像液に比べて高粘度にしている。
【0026】
このような構成の現像ユニット30において、タンク33に貯留された液体現像剤32が塗布ローラ34により汲み上げられ、規制ブレード35により塗布ローラ34上の現像液層の厚さが均一に規制される。そして、この均一な液体現像剤32が現像ローラ31の表面に付着し、現像ローラ31の回転に伴って感光体11に対向する現像位置16に搬送される。荷電制御剤などの作用によってトナーは例えば正に帯電しており、現像位置16では現像バイアス発生部114から現像ローラ31に印加される現像バイアスVbによってトナーが現像ローラ31から感光体11に移動して、静電潜像が顕像化される。現像バイアスVbは、パッチ画像を用いた最適化処理によって決められるもので、例えばVb=DC+400V程度が用いられる。
【0027】
上記のようにして感光体11上に形成されたトナー像は、感光体11の回転に伴って中間転写ベルト41に対向する1次転写位置42に搬送される。中間転写ベルト41は複数のローラ43〜46に掛け渡されており、図示を省略する駆動モータにより感光体11に従動する方向(図1中、反時計回り)47に感光体11と等しい周速で周回走行する。そして、転写バイアス発生部115から1次転写バイアス(例えばDC−400V)が印加されると、感光体11上のトナー像が中間転写ベルト41に1次転写される。このように、本発明の「像担持体」に相当する中間転写ベルト41上にトナー像が形成されており、感光体ユニット10、露光ユニット20、現像ユニット30が本発明の「画像形成手段」として機能している。なお、1次転写後における感光体11上の残留電荷はLEDなどからなる除電部13により除去され、残留現像液はクリーニング部14により除去される。
【0028】
中間転写ベルト41に掛け渡されたローラ43〜46のうち最下部のローラ45にローラ48が対向配置されており、中間転写ベルト41に1次転写された1次転写トナー像は中間転写ベルト41の回転に伴ってローラ45、48で挟まれた2次転写位置49に搬送される。一方、給紙カセット3に収容されている記録媒体4は、1次転写トナー像の搬送に同期して搬送駆動部(図示省略)により2次転写位置49に搬送される。そして、ローラ48は中間転写ベルト41に従動する方向(図1中、時計回り)に中間転写ベルト41と等しい周速で回転しており、転写バイアス発生部115から2次転写バイアス(例えば定電流制御で−100μA)が印加されると、中間転写ベルト41上の1次転写トナー像が記録媒体4に2次転写される。このように、この実施形態では、転写ユニット4が本発明の「転写手段」として機能しており、本発明の「像担持体」に相当する中間転写ベルト41にトナー像を一時的に担持した後に記録媒体4に転写しているが、感光体11上に形成されたトナー像を記録媒体4に直接転写するようにしてもよいことは言うまでもなく、この場合、感光体11が本発明の「像担持体」に相当する。
【0029】
こうしてトナー像が2次転写された記録媒体4は、所定の搬送経路5(図1中、一点鎖線)に沿って搬送され、本発明の「定着手段」や「定着装置」に相当する定着ユニット60によってトナー像が記録媒体4に定着され、装置本体2の上部に設けられた排出トレイに排出される。この定着ユニット60の構成および動作については、後で詳述する。
【0030】
また、図1中の符号51は、2次転写後における中間転写ベルト41上の残留現像液を除去するクリーニング部であり、また符号52は反射型光センサからなるパッチセンサであり、感光体11上に形成されたパッチ画像の濃度を検出する。また、図2において、主制御部100は、インターフェース102を介して外部装置から与えられた画像信号を記憶するための画像メモリ103を備えている。また、CPU101は外部装置から画像信号を含む印字指令信号をインターフェース102を介して受信すると、エンジン部1の動作指示に適した形式のジョブデータに変換し、エンジン制御部110に送出する。エンジン制御部110のメモリ117は、予め設定された固定データを含むCPU113の制御プログラムを記憶するROMや、エンジン部1の制御データやCPU113による演算結果などを一時的に記憶するRAMなどからなる。
【0031】
図3は本発明にかかる定着装置の一実施形態たる定着ユニットを示す図である。また、図4は図3の定着ユニットのニップ部におけるニップ圧力分布を示すグラフである。以下、これらの図を参照しつつ、定着ユニット60の構成および動作について詳述する。この定着ユニット60は、記録媒体4の一方面S1(図3)に接触可能に配置された加熱ローラ(加熱接触部材)61を備えており、図示を省略するモータからの回転駆動力を加熱ローラ61に与えて加熱ローラ61を同図の矢印方向Pに回転駆動する。また、この加熱ローラ61には、加熱ヒータ61hが内蔵されており、ヒータ制御部116からの制御信号に基づき加熱ヒータ61hの作動を制御することで定着ユニット60での定着温度を任意の温度に調整可能となっている。
【0032】
また、この定着ユニット60においては、ニップ用ローラ62が加熱ローラ61に対して押圧するように配置されている。また、加熱ローラ61に向けてニップ用ローラ64が圧縮コイルスプリング63によって押圧されている。そして、ニップ用ローラ62、64の周囲には、ローラ65〜67が配置されており、これらのローラ62,64〜67の周囲には無端ベルト68が巻回されている。そして、モータからの回転駆動力がローラの一部に与えられ、このモータの作動により無端ベルト68が同図の矢印方向Qに周回走行するように構成されている。このため、ニップ用ローラ62、64の間で無端ベルト68の外周面が加熱ローラ61と接触してニップ部69を形成し、転写ユニット40から搬送されてくる記録媒体4がニップ部69を通過することで定着処理を実行する。このように、この実施形態では、複数のローラ62,64〜67と、それらのローラ62,65〜67に掛け渡された無端ベルト68とで本発明の「加圧部材」が構成されており、2つのニップ用ローラ62、64により無端ベルト68の外周面の一部を加熱ローラ61に押圧接触させてニップ部69を形成している。
【0033】
なお、この実施形態では、ニップ部69の入口側に相当するニップ用ローラ62を加熱ローラ61に向けて押圧するように配置するのみであるのに対し、ニップ部69の出口側に相当するニップ用ローラ64については圧縮コイルスプリング63により加熱ローラ61に向けて強圧しているため、記録媒体4の搬送方向P、Qに沿ったニップ部69の長さ、つまりニップ幅におけるニップ圧力は図4に示すような圧力分布を有している。すなわち、ニップ部69の入口側におけるニップ圧力がニップ部69の出口側におけるニップ圧力よりも低くなっている。したがって、このように構成された定着ユニット60に対して転写ユニット40から記録媒体4が搬送されてくると、以下のような現象により定着処理が進行していく。
【0034】
まず、定着ユニット60に搬送されてくる記録媒体4では、液体現像剤を用いて形成された未定着トナー像TIが記録媒体4の一方面(この実施形態では表面)S1(図3)に担持されており、定着前では記録媒体4の一方面に固体のトナーTと液体キャリアLとが混在した状態で存在している。そして、この混在状態のまま記録媒体4がニップ部69の入口側に到達すると、比較的低いニップ圧力を受ける。ここで、「比較的低いニップ圧力」とは、液体現像剤中のトナーTを記録媒体4に定着させるために適したニップ圧力、つまり出口側のニップ圧力よりも低い圧力を意味しており、液体現像剤の成分、装置構成や記録媒体4の材質などに応じて設定するようにすればよい。
【0035】
このように比較的低いニップ圧力をニップ部69の入口側で記録媒体4に与えると、ニップ部69の入口側で液体キャリア量が大幅に減少するのを効果的に防止することができる。そして、十分な残存量のまま記録媒体4がニップ部69の出口側に移動している間に加熱ローラ61によりトナーTが溶融され、さらにニップ部69の出口側で入口側よりも高いニップ圧力が印加されて最終的な定着処理が実行される。このとき、溶融したトナーTが記録媒体4に浸透してアンカー効果が発現する。これにより優れた定着強度が得られる。また、上記したように液体キャリアLを残存させたままニップ部69の出口側で最終的な定着処理を実行しているので、トナーTが加熱ローラ61に付着する、いわゆるオフセットを効果的に防止することができる。
【0036】
以上のように、この実施形態によれば、ニップ部69の入口側におけるニップ圧力が、ニップ部69の出口側におけるニップ圧力よりも低くなるように設定しているので、液体キャリアLにトナーTを分散してなる液体現像剤を用いて形成されたトナー像TIを優れた定着性で記録媒体4に定着することができる。
【0037】
また、上記のようにニップ部69の入口側におけるニップ圧力がニップ部69の出口側におけるニップ圧力よりも低いため、ニップ部69への記録媒体4の噛み込み性が良好となるため、ニップ部69に記録媒体4をスムーズにかつ確実に搬送することができ、定着処理を安定して実行することができる。したがって、定着ユニット60での記録媒体4のジャムなどの発生頻度を大幅に低減することができ、この点でも有利である。
【0038】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。以下、それら(1)〜(6)について詳述する。
【0039】
(1)上記実施形態では、無端ベルト68の外周面の一部を加熱ローラ61に押圧接触させてニップ部69を形成しているが、図5に示す他の実施形態の如く、2つのニップ用ローラ62、64の代わりに圧力パッドを用いて無端ベルト68の外周面の一部を加熱ローラ61に押圧接触させるように構成してもよい。
【0040】
図5は本発明にかかる定着装置の他の実施形態たる定着ユニットを示す図である。また、図6は、図5の定着ユニットのニップ部におけるニップ圧力分布を示すグラフである。以下、これらの図を参照しつつ、この実施形態にかかる定着ユニット60の構成および動作について、先の実施形態との相違点を中心に詳述する。この定着ユニット60では、ニップ用ローラの代わりに、圧力パッド71が配置されている。すなわち、3つのローラ65〜67が設けられるとともに、それらの周囲には無端ベルト68が巻回されている。そして、モータからの回転駆動力がローラの一部に与えられ、このモータの作動により無端ベルト68が同図の矢印方向Qに周回走行するように構成されている。また、無端ベルト68の内側に非回転状態で圧力パッド71が配置されてニップ部全体にわたって無端ベルト68を加熱ローラ61に押圧接触させてニップ部69を形成している。このため、圧力パッド71の配設位置で無端ベルト68の外周面が加熱ローラ61と接触してニップ部69を形成し、転写ユニット40から搬送されてくる記録媒体4がニップ部69を通過することで定着処理を実行する。このように、この実施形態では、複数のローラ65〜67と、それらのローラ65〜67に掛け渡された無端ベルト68と、圧力パッド71とで本発明の「加圧部材」が構成されている。
【0041】
また、圧力パッド71は図5に示すように2つのパッド部711、712を有している。このうちパッド部711はニップ部69の入口側に配置されるのみであるのに対し、残りのパッド部712はニップ部69の出口側で加熱ローラ61に向けて押圧するように配置されるとともに、圧縮コイルスプリング72によって加熱ローラ61に対して押圧されている。このため、記録媒体4の搬送方向P、Qに沿ったニップ部69の長さ、つまりニップ幅におけるニップ圧力は図6に示すような圧力分布を有している。すなわち、ニップ部69の入口側におけるニップ圧力がニップ部69の出口側におけるニップ圧力よりも低くなっている。
【0042】
そして、このように構成された定着ユニット60に対して転写ユニット40から記録媒体4が搬送されてくると、先に説明した実施形態と同様にして定着処理が進行していく。すなわち、定着ユニット60に搬送されてくる記録媒体4がニップ部69の入口側に到達した際に与えられるニップ圧力が比較的低いため、ニップ部69の入口側で液体キャリア量が大幅に減少するのを効果的に防止することができる。そして、十分な残存量のまま記録媒体4がニップ部69の出口側に移動している間に加熱ローラ61によりトナーTが溶融され、さらにニップ部69の出口側で入口側よりも高いニップ圧力が印加されて最終的な定着処理が実行される。したがって、トナーTが加熱ローラ61に付着する、いわゆるオフセットを効果的に防止しながら定着処理を行うことができる。また、ニップ部への記録媒体の噛み込み性が良好でニップ部に記録媒体をスムーズにかつ確実に搬送して定着処理を実行することができる。
【0043】
また、この実施形態では、圧力パッド71を用いてニップ部69を形成しているので、次のような作用効果を得ることができる。すなわち、この実施形態によれば、図6に示すようにニップ部69の入口側のニップ圧力を均一化することができ、記録媒体4がニップ部69を通過している間に記録媒体4の速度変動が生じるのを確実に防止することができる。その結果、すべり発生を抑制して良好な定着トナー像を得ることができる。
【0044】
(2)上記した2つの実施形態はともに、いわゆるベルトニップ方式を採用しているが、ニップ方式はこれに限定されるものではなく、例えば図7に示すようなローラニップ方式を採用してもよい。
【0045】
図7は本発明にかかる定着装置の別の実施形態たる定着ユニットを示す図である。この定着ユニット60は、本発明の「加熱接触部材」に相当する加熱ローラ61と、本発明の「加圧部材」に相当する複数の加圧ローラ73〜75とを備えている。この加熱ローラ61は、先の実施形態と同様に、図示を省略するモータからの回転駆動力を受けて同図の矢印方向Pに回転駆動する。また、この加熱ローラ61の回転方向Pに沿ってローラ73〜75が隣接し、しかも加熱ローラ61に対して押圧されてニップ部69を形成している。
【0046】
これらのローラ73〜75のうちニップ部69の入口側ローラ73の押圧力がニップ部69の出口側ローラ75の押圧力よりも低くなるように設定している。このため、記録媒体4の搬送方向Pに沿ったニップ部69の長さ、つまりニップ幅におけるニップ圧力は図4と同様な圧力分布となる。このため、このように構成された定着ユニット60に対して転写ユニット40から記録媒体4が搬送された場合も、上記実施形態と同様に、ニップ部69の入口側で液体キャリア量が大幅に減少するのを効果的に防止し、十分な残存量のまま記録媒体4をニップ部69の出口側に移動させ、この出口側で入口側よりも高いニップ圧力を印加して最終的な定着処理を行っている。したがって、トナーTが加熱ローラ61に付着する、いわゆるオフセットを効果的に防止しながら定着処理を行うことができる。また、ニップ部への記録媒体の噛み込み性が良好でニップ部に記録媒体をスムーズにかつ確実に搬送して定着処理を実行することができる。
【0047】
ここで、少なくとも出口側ローラ75に加熱ヒータなどの加熱手段をさらに設けてもよく、該ローラ75を加熱することで記録媒体4へのトナーTの定着強度を高めて定着性をさらに高めることができる。
【0048】
(3)上記実施形態では、記録媒体4にトナー像を転写した後に、定着ユニット60による定着処理を実行しているが、転写処理と定着処理とを同時に実行する画像形成装置にも本発明を適用することができる。以下、図8を参照しつつ説明する。
【0049】
図8は本発明にかかる定着装置のさらに別の実施形態たる転写定着ユニットを示す図である。この転写定着ユニット80は、2次転写位置で転写処理のみならず、定着処理も同時に行うユニットであり、上記実施形態と大きく相違する点は、転写ユニット40のローラ45の代わりに本発明の「加熱接触部材」として加熱ローラ61を設け、ローラ48の代わりに本発明の「加圧部材」としてローラ62、64〜67、圧縮コイルスプリング63および無端ベルト68を設けている点である。すなわち、この転写定着ユニット80では、加熱ローラ61が本発明の「像担持体」たる中間転写ベルト41の裏面に接触可能に配置されている。また、この加熱ローラ61には、加熱ヒータ61hが内蔵されており、ヒータ制御部116からの制御信号に基づき加熱ヒータ61hの作動を制御することで転写定着ユニット80での定着温度を任意の温度に調整可能となっている。なお、その他の構成は図1の画像形成装置と同様であるため、ここでは転写定着ユニット80の主要部分について説明し、その他の構成については説明を省略する。
【0050】
また、図3の実施形態と同様に、ニップ用ローラ62、64の間で無端ベルト68の外周面が加熱ローラ61に巻き掛けられた中間転写ベルト41の表面S41に押圧してニップ部81を形成している。このため、記録媒体4が転写定着ユニット80に搬送されてくると、その記録媒体4がニップ部81の間に通過することで転写処理と定着処理を同時に実行可能となっている。
【0051】
また、この実施形態においても、ニップ部81の入口側に相当するニップ用ローラ62を加熱ローラ61に向けて押圧するように配置するのみであるのに対し、ニップ部81の出口側に相当するニップ用ローラ64については圧縮コイルスプリング63により加熱ローラ61に向けて強圧しているため、記録媒体4の搬送方向Pに沿ったニップ部81の長さ、つまりニップ幅におけるニップ圧力は図4に示すような圧力分布を有している。したがって、単に転写定着を行うことができるだけでなく、上記実施形態と同様にトナーTが加熱ローラ61に付着する、いわゆるオフセットを効果的に防止しながら定着処理を行うことができるので、優れた定着性が得られる。また、ニップ部への記録媒体の噛み込み性が良好でニップ部に記録媒体をスムーズにかつ確実に搬送して定着処理を実行することができる。
【0052】
なお、この実施形態では、図3と同様のベルトニップ方式を採用しているが、ニップ方式についてはこれに限定されるものではなく、図5と同様のベルトニップ方式や図7のローラニップ方式などを採用してもよい。
【0053】
(4)上記実施形態では、単にニップ部69に記録媒体4を通過させて定着処理を、また単にニップ部81に中間転写ベルト41および記録媒体4を通過させて転写定着処理を行っているが、各ニップ部69,81に対して液体現像剤32中のトナーTが記録媒体4側に移動する向きの電界を発生させる電界発生手段をさらに設けてもよい。この場合、トナーTが記録媒体4側に集中する一方、液体キャリアLが加熱ローラ61側に集中することとなり、トナーTと加熱ローラ61との間に液体キャリアLが存在してトナーTの加熱ローラ61への付着、つまりオフセットを効果的に防止し、定着性をさらに向上させることができる。
【0054】
(5)上記実施形態では、液体現像剤の液体キャリアとして不揮発性キャリアを用いているが、揮発性キャリアを用いた液体現像剤についても本発明を適用することができる。
【0055】
(6)上記実施形態では、ホストコンピュータなどの外部装置より与えられた画像を記録媒体に印刷するプリンタを用いて説明しているが、本発明はこれに限られず、液体現像剤を用いてトナー像を記録媒体に形成する画像形成装置全般に適用することができる。また、上記実施形態は単色印字の画像形成装置に対して本発明を適用しているが、本発明の適用対象はこれに限定されず、カラー画像形成装置にも本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる画像形成装置の一実施形態であるプリンタの内部構成を示す図である。
【図2】図1のプリンタの電気的構成を示すブロック図である。
【図3】本発明にかかる定着装置の一実施形態たる定着ユニットを示す図である。
【図4】図3の定着ユニットのニップ部におけるニップ圧力分布を示すグラフである。
【図5】本発明にかかる定着装置の他の実施形態たる定着ユニットを示す図である。
【図6】図5の定着ユニットのニップ部におけるニップ圧力分布を示すグラフである。
【図7】本発明にかかる定着装置の別の実施形態たる定着ユニットを示す図である。
【図8】本発明にかかる定着装置のさらに別の実施形態たる転写定着ユニットを示す図である。
【符号の説明】
4…記録媒体、10…感光体ユニット(画像形成手段)、20…露光ユニット(画像形成手段)、30…現像ユニット(画像形成手段)、32…液体現像剤、40…転写ユニット(転写手段)、60…定着ユニット(定着手段)80…転写定着ユニット(転写定着手段)、61…加熱ローラ(加熱接触部材)、62…(入口側の)ニップ用ローラ、64…(出口側の)ニップ用ローラ、65〜67…ローラ(加圧部材)、68…無端ベルト(加圧部材)、69,81…ニップ部、71…圧力パッド(加圧部材)、73…入口側ローラ、75…出口側ローラ、S1…(記録媒体)の一方面、TI…未定着トナー像、T…トナー

Claims (8)

  1. 記録媒体の両面のうち、液体キャリアにトナーを分散してなる液体現像剤を用いて形成された未定着トナー像を担持する一方面を加熱しながら接触可能に配置された加熱接触部材と、前記記録媒体の反対面から前記記録媒体を前記加熱接触部材に押圧する加圧部材とを備え、前記記録媒体を前記加熱接触部材と前記加圧部材とのニップ部を通過させることで前記未定着トナー像を前記記録媒体の一方面に定着させる定着装置において、
    前記ニップ部の入口側におけるニップ圧力が、前記ニップ部の出口側におけるニップ圧力よりも低くなるように設定したことを特徴とする定着装置。
  2. 前記加熱接触部材は加熱ローラを備え、
    前記加圧部材は、前記加熱ローラに近接配置された2つのニップ用ローラを含む複数のローラと、前記複数のローラに掛け渡されて周回走行可能な無端ベルトとを備え、前記2つのニップ用ローラにより前記無端ベルトの外周面の一部を前記加熱ローラに押圧接触させて前記ニップ部を形成し、しかも、
    前記2つのニップ用ローラのうち前記ニップ部の入口側のニップ用ローラにより前記無端ベルトを前記加熱ローラに押圧する押圧力が、前記ニップ部の出口側のニップ用ローラにより前記無端ベルトを前記加熱ローラに押圧する押圧力よりも低くなるように設定している請求項1記載の定着装置。
  3. 前記加熱接触部材は加熱ローラであり、
    前記加圧部材は、前記複数のローラと、前記複数のローラに掛け渡されて周回走行可能な無端ベルトと、前記無端ベルトの内側に非回転状態で配置されて前記ニップ部全体にわたって前記無端ベルトを前記加熱ローラに押圧接触させて前記ニップ部を形成する圧力パッドとを備えている請求項1記載の定着装置。
  4. 前記加熱接触部材は加熱ローラを備え、
    前記加圧部材は前記加熱ローラと押圧接触する複数のローラを備え、これら複数のローラと前記加熱ローラにより前記ニップ部を形成し、しかも、
    前記加熱ローラに対する前記ニップ部の入口側ローラの押圧力が、前記ニップ部の出口側ローラの押圧力よりも低くなるように設定している請求項1記載の定着装置。
  5. 前記出口側ローラを加熱する加熱手段をさらに備えた請求項4記載の定着装置。
  6. 前記ニップ部に、液体現像剤中のトナーが前記記録媒体側に移動する向きの電界を発生させる電界発生手段をさらに備える請求項1ないし5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 液体キャリアにトナーを分散してなる液体現像剤を用いて像担持体上にトナー像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段により形成されたトナー像を記録媒体の一方面に転写する転写手段と、
    請求項1ないし6のいずれかに記載の定着装置と同一構成を有し、前記転写手段により前記記録媒体の一方面に転写された未定着トナー像を前記記録媒体に定着させる定着手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 液体キャリアにトナーを分散してなる液体現像剤を用いて像担持体の表面上にトナー像を形成する画像形成手段と、
    前記トナー像を前記記録媒体の一方面に転写すると同時に定着させる転写定着手段とを備え、
    前記転写定着手段は、前記像担持体の裏面を加熱しながら接触可能に配置された加熱接触部材と、前記記録媒体の反対面から前記記録媒体を前記像担持体の表面に押圧する加圧部材とを有し、前記記録媒体および前記像担持体を前記加熱接触部材と前記加圧部材とのニップ部を通過させることで転写定着を行い、しかも、
    前記ニップ部の入口側におけるニップ圧力が、前記ニップ部の出口側におけるニップ圧力よりも低くなるように設定したことを特徴とする画像形成装置。
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