JP2005017925A - 現像装置 - Google Patents

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Hiroaki Nakaya
浩明 中彌
Toshihiro Ota
敏博 太田
Yoichi Takezawa
洋一 竹沢
Masakatsu Hayashi
政克 林
Takayuki Yamanaka
隆幸 山中
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Abstract

【課題】搬送されるトナーの帯電を促進するとともにトナーの発熱を抑制し、印字品位の向上を図る。
【解決手段】感光体ドラム21上の静電潜像を可視化するために用いられる現像装置において、現像スリーブ14に接触または接近して配置された第1の層厚規制部材である層厚規制ブレード18の下流側で前記静電潜像を可視化する現像領域DPの上流側に、その表面が所定抵抗値を有する樹脂によって被覆された第2の層厚規制部材である帯電ローラ19を配置し、この帯電ローラ19に、搬送されるトナー30と同極性でかつトナーに対する放電開始電圧以下の直流電圧を印加する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ及びファクシミリなどの電子写真方式の画像形成を行う画像形成装置に用いられる主として1成分現像方式の現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、画像形成装置に用いられる現像装置は、2成分現像方式と1成分現像方式とに大別されるとともに、磁性現像方式と非磁性現像方式によっても分類される。
【0003】
図4は、1成分現像方式の現像装置の一般的な構成の概要を例示したものである。
【0004】
この現像装置100は、現像層101の上部に、トナーボックス102と補給ローラ103、現像槽101の内部に現像スリーブ104、供給ローラ105、攪拌ローラ106,107、層厚規制ブレード108を備え、非磁性1成分トナー(以下、単に「トナー」という。)110を収納している。現像装置100は、画像形成装置の内部の画像形成プロセス部における露光工程と転写工程との間の感光体ドラム121の表面に現像スリーブ104の周面の一部が対向する位置に配置されている。現像スリーブ104には電源111から所定のバイアス電圧V2が印加され、供給ローラ105には電源112から所定のバイアス電圧V1が印加されている。
【0005】
現像装置100の内部において、トナーボックス102の補給ローラ103を介して現像槽101内に供給されたトナー110は、攪拌ローラ106,107によって攪拌された後、矢印a方向に回転する供給ローラ105によって現像スリーブ104の周面に供給される。周面を弾性体によって構成した現像スリーブ104は、一定速度で矢印b方向に回転し、現像領域DPにおいて所定のニップ幅NWで感光体ドラム121の表面に圧接する。現像スリーブ104の周面の一部には、上端部が現像槽101の内壁上部に片持ち状に支持された層厚規制ブレード108の下端部近傍が、トナー110を挟んで所定の圧力で圧接している。これによって、現像スリーブ104の周面には、所定の層厚のトナー層が形成される。
【0006】
この構成により、現像装置100は、露光工程における画像光の照射を受けて光導電作用による静電潜像を形成した感光体ドラム121の表面に、現像スリーブ104の周面を介してトナー110を供給し、静電潜像をトナー像に可視化する。矢印c方向の回転によって現像領域DPを通過した感光体ドラム121の表面に担持されたトナー像は、図示しない転写器により転写工程において記録媒体の表面に転写される。
【0007】
このような非磁性1成分現像方式を用いる現像装置では、現像剤の帯電量のコントロール並びに帯電方法が問題となる。
【0008】
すなわち、2成分現像方式では、キャリアと呼ばれる鉄系の介在物が存在するため、投入されたトナーに攪拌による摩擦帯電を行ってもトナーの壊れの発生は軽微である。また、磁性1成分のときは、搬送する現像スリーブに磁界があるため、トナーが現像スリーブに強制的に吸着することから電荷注入等の手法が容易に可能となる。
【0009】
これに対し、非磁性1成分現像方式では、現像槽のトナー堆積部から現像スリーブに吸着し、現像スリーブ上を回転搬送する間に所定帯電量(現像領域で静電潜像をトナー像に可視化するのに必要なトナーの帯電量)とするために、各部分に電圧印加がなされている。例えば、供給ローラには帯電量を上昇させるための電圧が印加され、現像スリーブにはトナーの吸着と帯電量上昇のための電圧が印加されている。
【0010】
しかし、このようなトナーの帯電量上昇のための電圧印加では、現像スリーブの周速の遅い低速機には対応可能であるが、中・高速機では供給ローラ及び層厚規制ブレードと現像スリーブとの接触時間が短く、トナーの帯電量上昇は期待できず、印字品位の低下を招来していた。具体的には、帯電量不足による印字濃度の不足、かぶり現象の発生、現像スリーブからの離脱によるトナーの機内飛散等が生じていた。
【0011】
このような問題を解決するため、層厚規制ブレードの下流側で現像領域の直前にトナーの帯電量上昇を目的とする帯電ローラ(図4中に破線により示す)109を配置し、その帯電ローラ109に現像スリーブ104に印加される現像バイアスより極端に大きいトナー110の放電開始電圧以上の電圧を電源113から印加することで、現像スリーブ104上に担持されたトナーの帯電量を高く維持するようにした現像装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0012】
この現像装置によれば、現像スリーブ104の印加電圧(−200V)に対し、帯電ローラ109へはトナーの放電開始電圧以上である−1700Vが印加されている。その結果、トナーの帯電量は、図3に示すように変化する。
【0013】
すなわち、トナー110が補給ローラ103から供給された時点では帯電量ゼロ(図中、符号201により示す)であり、攪拌ローラ106,107では攪拌による摩擦により帯電量が徐々に上昇し(図中、符号202により示す)、次の供給ローラ105で電源112により電荷注入が行われることから、帯電量がさらに上昇する(図中、符号203により示す)。そして、供給ローラ105から現像スリーブ104上にトナー110が供給されるときに、電源111により再び電荷注入が行われて、トナー帯電量がさらに上昇する(図中、符号204により示す)。この後、現像スリーブ104上のトナーは、現像スリーブ104の回転により層厚規制ブレード108を通過するときに、層厚規制ブレード108の圧接力による摩擦でトナーの帯電量が若干上昇し(図中、符号205により示す)、次の帯電ローラ109を通過するときに、電源113よりトナーの放電開始電圧以上の−1700Vの電圧が印加されることにより、トナーの帯電量はトナーの飽和帯電量を超えて大幅に上昇する(図中、符号207により示す)ことになる。ただし、電源113よりトナーの放電開始電圧以上の−1700Vの電圧が印加されることにより、トナーが破壊されてしまった場合、すなわちトナー同士が反発してリークしてしまった場合には、帯電量が急激に低下する(図中、符号208により示す)ことになる。なお、帯電ローラ109の無い場合には、その状態のまま(図中、符号206により示す)で現像領域DPまで搬送されることになる。
【0014】
【特許文献1】
特開2001−34046号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
このように放電開始電圧以上の電圧を印加すると、トナーは帯電されることは間違いないが、印加電圧によってトナー自体が発熱し、層厚規制ブレードで形成された均一なトナー層厚にトナーの熱凝集によって凹凸が発生する場合がある。また、熱を帯びたトナーが現像領域に搬送されると、トナーが感光体ドラム上の表面層に疑融着し、不要なかぶりや感光体ドラム表面へのトナーのフィルミング現象が発生し、印字品位の低下を招来するといった問題があった。フィルミングを起こした感光体ドラムは正規の帯電電位が得られないため、印字ボケ、印字濃度の低下が発生する。また、放電開始電圧より高い電圧を印加することから、オゾンの発生やトナーの変質といった新たな問題も発生する。
【0016】
一方、上記したように、放電開始電圧以上の電圧が印加されることにより、当初の目的に反してトナーが破壊されてしまった場合には、十分な帯電量が得られず、印字品位の低下を招来することになる。
【0017】
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、搬送されるトナーの帯電を促進するとともにトナーの発熱を抑制し、印字品位の向上を図った現像装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の現像装置は、現像スリーブに接触または接近して配置された第1の層厚規制部材の下流側で前記静電潜像を可視化する現像領域の上流側に第2の層厚規制部材が配置され、この第2の層厚規制部材に、搬送される現像剤と同極性で前記現像剤に対する放電開始電圧以下の直流電圧が印加されることを特徴としている。
【0019】
このような構成によれば、第2の層厚規制部材に印加される電圧を現像剤の放電開始電圧以下の直流電圧とすることで、第1の層厚規制部材による電荷注入では不足する分だけ、帯電量を上げることができるとともに、印加電圧による現像剤自体の発熱を抑え、ブレードで形成された均一なトナー層厚にトナーの熱凝集によって凹凸が発生するといった事態を防止することができる。また、熱を帯びた現像剤が感光体ドラム上の表面層に疑融着するといった事態も防止することができる。
【0020】
この場合、前記第2の層厚規制部材は、前記第1の層厚規制部材と同一極性の同一電源から印加するように構成することができる。すなわち、第1の層厚規制部材の印加電圧である例えば−400Vを第2の層厚規制部材にも印加する。これにより、現像スリーブ上に供給された現像剤は、静電潜像担持体上の静電潜像を可視化する現像領域に到達するまでに、同じ印加電圧で2回の電荷注入が行われることになるので、第1の層厚規制部材による電荷注入の不足分を、第2の層厚規制部材による電荷注入で補うことができる。
【0021】
この場合、前記第2の層厚規制部材は、その表面が所定抵抗値を有する樹脂によって被覆されており、その抵抗値は、1×10Ω・cm〜1×1012Ω・cmの範囲内(より好ましくは、1×10Ω・cm〜1×10Ω・cmの範囲内)に設定されている。これにより、第2の層厚規制部材と現像スリーブの界面での電圧は、ほぼ−350V程度となる。
【0022】
また、本発明によれば、前記第1の層厚規制部材及び前記第2の層厚規制部材がそれぞれ前記現像スリーブに接触する接触圧力は、前記第1の層厚規制部材の方を前記第2の層厚規制部材よりも高く設定している。すなわち、第2の層厚規制部材の接触圧力を第1の層厚規制部材の接触圧力より低く設定することで、第1の層厚規制部材で形成された所定の層厚のトナー層を第2の層厚規制部材で崩すことなく、現像領域まで搬送することができ、良好な画像を形成することができる。
【0023】
また、本発明によれば、前記第2の層厚規制部材が前記現像スリーブに接触して配置されるとともに、この第2の層厚規制部材の回転は前記現像スリーブの回転に伴って回転する従動回転としている。これにより、第1の層厚規制部材で形成された所定の層厚のトナー層を第2の層厚規制部材で崩すことなく、現像領域まで搬送することができ、良好な画像を形成することができる。
【0024】
ただし、第2の層厚規制部材の回転については、現像スリーブの駆動手段とは別の駆動手段を用いて個別に駆動するようにしてもよい。これにより、第2の層厚規制部材の回転速度を、同行回転も含めて自由に設定することが可能となる。この場合、前記第2の層厚規制部材は、その回転方向が前記現像スリーブと接触または接近する位置で前記現像スリーブの回転方向に対し逆方向の回転であってもよい。同行回転にするか逆回転にするかは、第2の層厚規制部材の電荷注入による現像剤の帯電量によって適宜決定すればよい。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0026】
図1は、本発明の一実施形態としての電子写真装置に備えられた現像装置の概略構成を示している。
【0027】
この現像装置10は、現像槽11の上部に、トナーボックス12と補給ローラ13、現像槽11の内部に現像スリーブ14、供給ローラ15、攪拌ローラ16,17、層厚規制ブレード(第1の層厚規制手段)18、及び帯電ローラ(第2の層厚規制手段)19を備え、本実施形態では非磁性1成分トナー(以下、単に「トナー」という。)30を収納している。現像装置10は、画像形成装置の内部の画像形成プロセス部における露光工程と転写工程との間の感光体ドラム21の表面に現像スリーブ14の周面の一部が対向する位置に配置されている。現像スリーブ14には電源31から所定のバイアス電圧V2(例えば、−200V)が印加され、供給ローラ15には電源32から所定のバイアス電圧V1が印加され、層厚規制ブレード18及び帯電ローラ19には同一極性の同一電源33から所定バイアス電圧V4が印加されている。帯電ローラ19及び帯電ローラ19に印加される所定バイアス電圧V4については後述する。
【0028】
供給ローラ15は、円筒形状の発泡性ゴム弾性材料で構成されており、現像スリーブ14と互いの外周面同士が対面するように回転可能に連設されて、現像槽11内のトナー30を現像スリーブ14の外周面に供給する。
【0029】
現像スリーブ14は、現像装置10内において感光体ドラム21と対向する箇所に回転可能に配置されており、供給ローラ15により供給されたトナーを感光体ドラム21に向けて担持搬送する。この現像スリーブ14は、円筒状の導電性ゴム弾性材料で構成されており、本実施形態では−200Vの現像バイアスが印加されて、感光体ドラム21と等しい周速度でb方向に回転している。
【0030】
層厚規制ブレード18は、現像スリーブ14の回転方向bに対し、供給ローラ15の下流側、かつ感光体ドラム21の上流側に配置されており、上端部が現像槽11の内壁上部に片持ち状に支持されている。そして、その先端部が現像スリーブ14の回転方向上流側となるように配置された状態で、トナーを挟んで所定の圧力で現像スリーブ14の周面に圧接されている。これにより、層厚規制ブレード18は、現像ローラ14表面(周面)に形成されるトナー層の層厚を規制するとともに、トナーを現像スリーブ14表面に擦りつけることで効果的にトナーを帯電させる。
【0031】
ここで、上記現像装置10を備えた電子写真装置における画像形成プロセス部を簡単に説明する。
【0032】
画像形成プロセス部は、図1に示すように、主に感光体ドラム21、帯電ローラ23、露光手段(図示せず)、現像装置10、転写用放電ローラ24、クリーニング手段(図示せず)、除電手段(図示せず)、定着ローラ25からなる。また、図1中において、Pは記録用紙、Lは上記露光手段から照射されて感光体ドラム21表面に静電潜像を書き込む光ビームを示している。
【0033】
感光体ドラム21は、所定方向(図1に示す矢印c方向)に回転しており、まず、その外周表面が帯電ローラ23によって均一帯電される。均一帯電された感光体ドラム21の表面には、露光手段により画像データに応じて制御される光ビームLが照射され、静電潜像が形成される。
【0034】
感光体ドラム21上に形成された上記静電潜像は、感光体ドラム21の回転によって、現像装置10と対向する位置まで移動し、現像装置10によってトナーを供給されて可視化される(感光体ドラム21上にトナー像が形成される)。このとき、現像装置10の現像スリーブ14は、感光体ドラム21に供給するトナーを担持搬送するために所定方向(図1に示す矢印b方向)に回転している。
【0035】
次に、現像装置10における現像の過程を説明する。
【0036】
トナーボックス12の補給ローラ13を介して現像槽11内に供給されたトナー30は、攪拌ローラ16,17によって攪拌された後、矢印a方向に回転する供給ローラ15によって現像スリーブ14の周面に供給される。現像スリーブ14は、一定速度で矢印b方向に回転する。これにより、現像スリーブ14によって搬送されるトナーが現像スリーブ14と層厚規制ブレード18の接触領域の間に案内され、現像スリーブ14上のトナーの層厚が規制されるとともに、層厚規制ブレード18による擦りつけ及び電源33からのバイアス電圧V4による電荷注入によってトナーの帯電量が上昇する。次に、現像スリーブ14によって搬送されるトナーが現像スリーブ14と帯電ローラ19の接触領域の間に案内され、電源33からのバイアス電圧V4による電荷注入によってトナーの帯電量がさらに上昇する。この後、現像スリーブ14によって搬送されるトナーは、現像領域DPにおいて所定のニップ幅NWで感光体ドラム21の表面に圧接される。そして、静電潜像を形成した感光体ドラム21の表面に、現像スリーブ14の周面を介してトナー30を供給し、静電潜像をトナー像に可視化する。
【0037】
上記構成の現像装置10において、本実施形態では、上記したように、帯電ローラ19にトナー30に対する放電開始電圧以下の直流バイアス電圧V4を印加している。本実施形態では、バイアス電圧V4は、−400Vである。また、帯電ローラ19に印加する電源は、層厚規制ブレード18に印加する電源33と同じ電源を使用している。すなわち、上記したように、層厚規制ブレード18及び帯電ローラ19に、同一極性の同一電源33から−400Vのバイアス電圧V4を印加している。
【0038】
このように、帯電ローラ19に印加する電圧をトナー30の放電開始電圧以下の直流電圧とし、また、層厚規制ブレード18に印加する電圧と同一極性かつ同一電圧とすることで、感光体ドラム21上の静電潜像を可視化する現像領域DPに到達するまでに、同じ印加電圧で2回の電荷注入が行えるので、層厚規制ブレード18による電荷注入だけでは不足する分を、帯電ローラ19による電荷注入で補うことができる。このような構成によれば、印加電圧によるトナー30自体の発熱を抑え、層厚規制ブレード18で形成された均一なトナー層厚にトナーの熱凝縮によって凹凸が発生するといった事態を防止することができる。また、熱を帯びたトナー30が感光体ドラム21上の表面層に疑融着するといった事態も防止することができる。
【0039】
ここで、本実施形態では、図2に示すように、帯電ローラ19は、芯金部であるローラ19aの表面を所定抵抗値を有する樹脂部材19bによって被覆した構造としている。その抵抗値は、1×10Ω・cm〜1×1012Ω・cmの範囲内(より好ましくは、1×10Ω・cm〜1×10Ω・cmの範囲内)に設定されている。これにより、帯電ローラ19と現像スリーブ14の界面での電圧は、ほぼ−350V程度となっている。ただし、帯電ローラ19と現像スリーブ14の界面での電圧は、印加電圧、樹脂コート層の抵抗値、厚み等によって変化する。
【0040】
下表1は、電源33の印加電圧と、層厚規制ブレード18と現像スリーブ14界面での電圧と、帯電ローラ19と現像スリーブ14界面での電圧との関係を一覧形式にまとめたものである。
【0041】
【表1】
Figure 2005017925
すなわち、本実施形態によれば、帯電ローラ19に印加される電圧は、層厚規制ブレード18に印加される電圧と同じであるが、現像スリーブ14界面での電圧は、帯電ローラ19の方が若干低くなっている。従って、帯電ローラ19の役目は、あくまで、層厚規制ブレード18による電荷注入だけでは不足する帯電量分を補うことにある。
【0042】
次に、上記構成の現像装置におけるトナーの帯電量の変化を、従来技術のところでも参照した図3を参照して説明する。なお、多くは従来技術の場合と重複するが、最初から説明する。
【0043】
すなわち、トナー30が補給ローラ13から供給された時点では帯電量ゼロ(図中、符号201により示す)であり、攪拌ローラ16,17では攪拌による摩擦により帯電量が徐々に上昇し(図中、符号202により示す)、次の供給ローラ15で電源32により電荷注入が行われることから、帯電量がさらに上昇する(図中、符号203により示す)。そして、供給ローラ15から現像スリーブ14上にトナー30が供給されるときに、電源31により再び電荷注入が行われて、トナー帯電量がさらに上昇する(図中、符号204により示す)。この後、現像スリーブ14上のトナーは、現像スリーブ14の回転により層厚規制ブレード18を通過するときに、層厚規制ブレード18の圧接力による摩擦及び電源33による電荷注入によってトナーの帯電量がさらに上昇し(図中、符号205により示す)、次の帯電ローラ19を通過するときに、電源33による電荷注入によってトナーの帯電量がさらに上昇する(図中、符号210により示す)。すなわち、層厚規制ブレード18による電荷注入だけでは不足する分が、帯電ローラ19による電荷注入によって補われ、最終的に現像領域DPでは、かぶり現象の発生限界帯電量を若干超えた帯電量となっている。
【0044】
このように、本実施形態では、トナーの帯電量を最終的にかぶり現象の発生限界帯電量を若干超えた帯電量とすることで、かぶりの少ない状態で、かつ、良好な画像を形成することが可能となる。
【0045】
また、トナーの帯電量は飽和帯電量以下であるため、上記従来技術での不具合も発生しない。すなわち、帯電量不足による印字濃度の不足、許容限度を超えたかぶり現象の発生、現像スリーブからの離脱によるトナーの機内飛散等は発生しない。また、放電開始電圧以上の電圧を印加することによるトナー自体の発熱や、トナーの熱凝集による凹凸の発生、熱を帯びたトナーの感光体ドラム上の表面層への疑融着、不要なかぶりや感光体ドラム表面へのトナーのフィルミング現象なども発生しない。さらに、放電開始電圧より高い電圧を印加することによるオゾンの発生やトナーの変質といった事態の発生も回避することができる。
【0046】
なお、本実施形態では、層厚規制ブレード18及び帯電ローラ19がそれぞれ現像スリーブ14に接触する接触圧力は、層厚規制ブレード18の方を帯電ローラ19よりも高くなるように設定している。すなわち、帯電ローラ19の接触圧力を層厚規制ブレード18の接触圧力より低く設定することで、層厚規制ブレード18で形成された所定の層厚のトナー層を帯電ローラ19で崩すことなく、現像領域DPまで搬送することができ、良好な画像を形成することができる。
【0047】
また、本実施形態では、帯電ローラ19が現像スリーブ14に接触して配置されるとともに、この帯電ローラ19の回転を、現像スリーブ14の回転に伴って回転する従動回転(図2中に示す矢印d1方向)としている。これにより、層厚規制ブレード18で形成された所定の層厚のトナー層を帯電ローラ19で崩すことなく、現像領域DPまで搬送することができ、良好な画像を形成することができる。
【0048】
ただし、回転ローラ19の回転については、現像スリーブ14の駆動手段とは別の駆動手段を用いて個別に駆動するようにしてもよい。これにより、回転ローラ19の回転速度を、同行回転も含めて自由に設定することが可能となる。
【0049】
この場合、帯電ローラ19は、その回転方向が現像スリーブ14と接触または接近する位置で、現像スリーブ14の回転方向に対し逆方向の回転(図2中に示す矢印d2方向)であってもよい。同行回転(矢印d1)にするか逆回転(矢印d2)にするかは、帯電ローラ19の電荷注入によるトナー30の帯電量等によって適宜決定すればよい。
【0050】
また、上記実施形態では、トナー30として非磁性1成分トナーを例示しているが、磁性1成分トナーであっても本発明を適用することができる。
【0051】
【発明の効果】
本発明の現像装置によれば、現像スリーブに接触または接近して配置された第1の層厚規制部材の下流側で静電潜像を可視化する現像領域の上流側に第2の層厚規制部材を配置し、この第2の層厚規制部材に、搬送される現像剤と同極性でかつ現像剤に対する放電開始電圧以下の直流電圧を印加する構成としたので、第1の層厚規制部材による電荷注入の不足分を、第2の層厚規制部材による電荷注入で補うことができ、最終的に良好な画像を形成することができる。
【0052】
この場合、印加電圧を放電開始電圧以下としているため、トナー自体の発熱や、トナーの熱凝集による凹凸の発生、熱を帯びたトナーの感光体ドラム上の表面層への疑融着、不要なかぶりや感光体ドラム表面へのトナーのフィルミング現象なども発生せず、さらには、放電開始電圧より高い電圧を印加することによるオゾンの発生やトナーの変質といった事態の発生も回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての電子写真装置に備えられた現像装置の概略構成図である。
【図2】層厚規制ブレード及び帯電ローラと現像スリーブとの接触部分を拡大して示す説明図である。
【図3】現像過程におけるトナーの帯電量の変化を示す説明図である。
【図4】従来の現像装置の概略構成図である。
【符号の説明】
10 現像装置
11 現像槽
12 トナーボックス
13 補給ローラ
14 現像スリーブ
15 供給ローラ
16,17 攪拌ローラ16,17
18 層厚規制ブレード(第1の層厚規制手段)
19 帯電ローラ(第2の層厚規制手段)
19a ローラ
19b 樹脂部材
21 感光体ドラム
31,32,33 電源

Claims (8)

  1. 静電潜像担持体上の静電潜像を可視化するために用いられる現像装置において、
    現像スリーブに接触または接近して配置された第1の層厚規制部材の下流側で前記静電潜像を可視化する現像領域の上流側に第2の層厚規制部材が配置され、この第2の層厚規制部材に、搬送される現像剤と同極性で前記現像剤に対する放電開始電圧以下の直流電圧が印加されることを特徴とする現像装置。
  2. 前記第2の層厚規制部材は、前記第1の層厚規制部材と同一極性の同一電源から印加されることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記第2の層厚規制部材は、その表面が所定抵抗値を有する樹脂によって被覆されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記樹脂の抵抗値が、1×10Ω・cm〜1×1012Ω・cmの範囲内であることを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
  5. 前記第1の層厚規制部材及び前記第2の層厚規制部材がそれぞれ前記現像スリーブに接触する接触圧力は、前記第1の層厚規制部材の方が前記第2の層厚規制部材よりも高く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  6. 前記第2の層厚規制部材が前記現像スリーブに接触して配置されるとともに、この第2の層厚規制部材の回転は前記現像スリーブの回転に伴って回転する従動回転であることを特徴とする請求項1または請求項5に記載の現像装置。
  7. 前記第2の層厚規制部材が前記現像スリーブに接触して配置されるとともに、この第2の層厚規制部材の回転は駆動回転であることを特徴とする請求項1または請求項5に記載の現像装置。
  8. 前記第2の層厚規制部材は、その回転方向が前記現像スリーブと接触または接近する位置で前記現像スリーブの回転方向に対し逆方向の回転であることを特徴とする請求項7に記載の現像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007052365A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Fuji Xerox Co Ltd 現像装置及びこれを用いた画像形成装置
CN106543043A (zh) * 2015-09-17 2017-03-29 广西正五海洋产业股份有限公司 一种从贝类加工副产物中提取牛磺酸的方法

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