JPH10268685A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10268685A
JPH10268685A JP9090096A JP9009697A JPH10268685A JP H10268685 A JPH10268685 A JP H10268685A JP 9090096 A JP9090096 A JP 9090096A JP 9009697 A JP9009697 A JP 9009697A JP H10268685 A JPH10268685 A JP H10268685A
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JP
Japan
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image
toner
forming apparatus
image forming
roll
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JP9090096A
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Isao Ito
功 伊藤
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真式の画像形成装置において、定着時
のシリコーンオイルを不要とし、インスタントスタート
を達成する。さらに、用紙の搬送方向が変動するのを防
止してカラー画像の高画質化に対応するとともに、装置
全体の小型化を実現する。 【解決手段】 転写ロール48と定着装置49との距離
を、用紙47の移動方向における最大長よりも短くなる
ように設定する。また、定着装置49は、周面に弾性層
66を備える加熱ロール61と、用紙47を加熱ロール
との間に挟み込むエンドレスベルト62と、エンドレス
ベルトを加熱ロールに圧接する圧力パッド63とから構
成され、加熱ロールの表面を弾性変形させてエンドレス
ベルトとの間に用紙が通過するニップ部を形成する。こ
れにより、エンドレスベルトの熱容量を低減できるとと
もに、該ベルトの収縮によりニップ部の形状及び圧力が
変動するのが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー、ファクシミリ等の電子写真式を利用した画像形成装
置に係り、より具体的には記録媒体上に転写されたトナ
ー像を加熱及び加圧によって定着させる定着手段を備え
る画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真式の画像形成装置で
は、像担持体上にトナー像を形成し、このトナー像を用
紙等の記録媒体に転写する。そして、トナー像が転写さ
れた記録媒体を定着装置に導き、トナー像を記録媒体に
定着させて永久画像とする。このような定着装置として
は、例えば図12に示すものが知られている。
【0003】この定着装置は、円筒状の芯金204の内
部にヒーター203を備え、外周面にシリコーンゴム等
からなる弾性層205及び耐熱性トップコート層206
が形成された加熱ロール201と、この加熱ロールに圧
接配置され、円筒状芯金210の外周面にシリコーンゴ
ム等からなる耐熱性弾性層211が形成された加圧ロー
ル202とを有している。この定着装置では、所定の温
度に加熱維持された加熱ロール201が不図示の駆動手
段により矢印の方向に回転駆動され、それに伴って加圧
ロール202も従動駆動される。そして、トナー像20
8が転写された記録媒体207は、加熱ロール201と
加圧ロール202とが圧接するニップ部に挟み込まれて
搬送され、記録媒体207上のトナー像208はニップ
部を通過する間に加熱・加圧され、熱により溶融したト
ナーが記録媒体207に圧着される。なお、上記加熱ロ
ール201の周囲に形成される表面層は、ゴムなどの弾
性層を用いずにフッ素系樹脂で被覆した樹脂層であって
もよいし、また加圧ロール202の表面層もゴムあるい
はフッ素系樹脂等を適宜に選択可能である。上記のよう
な定着装置は、構造が簡便であり、カラーと白黒のどち
らの画像形成装置にも広く利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような定着装置では以下に示すような問題点がある。上
記定着装置をカラー用の画像形成装置に適用しようとす
る場合、カラートナーを溶融・融合して記録媒体上でき
れいに発色させるには、図12に示すように加熱ロール
201の表面に弾性層205を設ける必要がある。これ
は、いわゆるソフトロールフューザと言われるもので、
通常0.2mm〜7mm程度の厚みのシリコーンゴム、
バイトンゴムが使用されている。さらには、使用されて
いるカラートナーそれ自体が容易に溶融・融合をする必
要性から、該トナーに使用されているバインダーの分子
量は低いものが要求される。
【0005】その結果、加熱ロール201からのトナー
の剥離が困難となるため、シリコーンオイルを適量該加
熱ロール201に供給するオイル供給手段(図示せず)
が設けられている。したがって、このオイル供給手段に
より、定着装置そのものが複雑化、大型化するという課
題を有している。また、シリコーンオイルは消耗品とな
るために、ランニングコスト低減の妨げとなっており、
さらには、該シリコーンオイルによって記録媒体の表面
が剥離性を有するようになり、接着テープがつかない、
水溶性ペンのインクを弾く、等の不具合を発生してい
る。さらには、スタンバイ時の定着装置そのものの消費
電力を低減するために、インスタントスタート適性が要
求され、加熱ロールや加圧ロールの熱容量の低減が必須
となってきているが、図12に示す構成では、ロールの
剛性を維持したまま肉厚を減少させるには限界があり、
インスタントスタート化の妨げとなっている。
【0006】一方、上記定着装置を白黒の画像形成装置
に適用しようとする場合、カラーの場合と比較して、ト
ナーの溶融・融合が求められる割合が少ないため、加熱
ロールはその表面がフッ素系樹脂でコーティングされ
た、いわゆるハードロールフューザが使用される。該ロ
ールはその表面性ゆえ剥離性を有するが、さらに、使用
されるトナーも溶融時に凝集性を高めるために、分子量
の大きいバインダーを使用したトナーとなっているた
め、白黒用定着装置では上記シリコーンオイルの使用が
不要となり、該シリコーンオイルに起因する不具合は発
生しない。しかしながら、インスタントスタートにおい
ては、日経メカニカル1996.6.24.no483
P47〜P50に記載された開示技術を使用すれば、
ある程度のスピードの機械まで(〜20CPM)は対応
可能であるが、それ以上になると困難である。
【0007】一方、上記定着装置を有するカラーあるい
は白黒の画像形成装置に目を向けると、装置全体を小型
化する一つの方法として、該定着装置と作像手段との間
の距離を短くすることが提案されている。例えば、実開
平59−128652号公報には、トナー像の転写手段
と定着装置との距離を、これらの間に記録媒体の搬送駆
動系を必要としない長さに設定したものが開示されてい
る。しかし、トナー像の転写手段と定着装置との距離を
短くすると、該定着装置の加熱ロールと記録媒体を搬送
する転写手段との間のスピードミスマッチにより、記録
媒体に引っ張り、あるいは弛みが発生し、これにより該
記録媒体上のトナー像が乱され、画質欠陥を生じるとい
う問題がある。
【0008】これを受けて、実開平3−100871号
公報、特開平6−161191号公報等に、前記ミスマ
ッチによる画質欠陥を回避しようとするための技術手段
が開示されている。実開平3−100871号公報に開
示される装置は、転写ベルトを挟むように加熱ロールと
加圧ロールとを配置し、転写ベルト上を搬送される記録
媒体表面の未定着トナー像を、該加熱ロールと加圧ロー
ルとの間を通過させる間に定着するようにしたものであ
る。しかし、このような装置では、転写ベルトを定着装
置まで大きく引き回すため、装置の複雑化、大型化を回
避できないという問題がある。
【0009】また、特開平6−161191号公報で
は、定着装置での搬送スピードを検出して転写部へフィ
ードバックすることにより、ミスマッチを回避しようと
する装置が開示されているが、該装置でも記録媒体の方
向性を制御することはできないため、本質的な解決、特
に高画質における画質欠陥の回避を解決するには至って
いない。このような記録媒体の方向性が変化する理由を
以下に説明する。
【0010】記録媒体が上記定着装置を通過するに際
し、加熱ロール並びに圧力ロールから熱(この熱により
未定着トナー像を定着するものであるが)を奪う。これ
により、加熱ロール、圧力ロールともに半径がわずかに
収縮する。この現象は、記録媒体が連続に送られて来な
い時や、記録媒体のサイズが小さい時には、ロールそれ
自身が持っている熱容量のおかげで、さしたる問題とは
ならないものであり、さらには、該加熱ロールでは温度
センサー等から構成される温度維持手段によりその温度
が常時一定に保たれているので、その変化は無視できる
ものである。さらに、記録媒体が連続で通紙され、しか
もサイズが大きく、150gsmを超えるような厚手の
ものの場合でも、加熱ロールは上記温度維持手段により
その変化は無視できるものであるが、圧力ロールではそ
の変化は無視できないものとなってくる。これは、通過
する記録媒体により圧力ロールの熱が奪われるとともに
加熱ロールから圧力ロールへの熱が遮断され、圧力ロー
ルの温度が下がりだし、それにつれて半径が収縮する現
象が顕著となるからである。
【0011】このような状況になると、該二本のロール
が形成する定着ニップの形状が変化し、記録媒体の搬送
方向が微妙に変化し始める。この変化は上記したスピー
ドのミスマッチほど大きなものではないために、高画質
でなければ画質上ほとんど問題とはならないが、最近の
高画質化の流れの中では顕在化しつつある。一例を挙げ
れば、広いエリアでの中間調再現部におけるドットの大
きさのわずかな狂いによる画質劣化である。
【0012】また、近年の地球環境への負荷低減の要求
の高まりから、装置全体の小型化や、廃棄物の発生しな
い装置等が要求されだしている。その一例として、日経
メカニカル1996.8.5.no.486 P64〜
P67に記載のカラープリンタのように、未転写残留ト
ナーをトナー供給ボトルへ回収するものや、特開昭59
−133573号公報に記載の画像形成装置のように、
クリーナそのものをなくした装置が提案されている。こ
れらはいずれも装置の小型化を実現しているものではあ
るが、前者においては、廃棄トナーそのものをなくした
ものでないので、廃棄物の回避、すなわち地球環境への
負荷低減が十分なものとは言えない。また後者において
は、現像装置における未転写残留トナーの回収を前提と
しているため、多少転写効率が甘め(95%程度)とな
っており、その結果、露光部での該未転写残留トナーの
遮蔽効果により、ゴーストの発生が避け難いものとなっ
ている。
【0013】以上のように、上記従来の定着装置では、
シリコーンオイルによる弊害の防止やインスタントスタ
ート化が望まれているが、上記した技術手段では必ずし
も十分ではない。また、上記定着装置を有する画像形成
装置に目を向けると、近年の地球環境への負荷軽減のた
めに、装置そのものの小型化、消費電力の低減、消耗品
の品数の低減、等が強く望まれているが、上記のいずれ
の技術手段によっても十分に解決することはできない。
さらに、記録媒体の搬送性や方向性の制御が困難であ
り、画質欠陥の発生を回避することができないという問
題がある。
【0014】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、定着時のシリコーンオイルの弊
害除去、インスタントスタートの実現を可能とし、白黒
のみならずカラー画像の高画質化にも対応できる画像形
成装置を提供すること、さらに装置全体の小型化を実現
することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明に係る画像形成装置は、像担
持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写
手段と、 前記記録媒体の移動方向における前記転写手
段の下流側に配置され、記録媒体上のトナー像を加熱及
び加圧して定着された画像する定着手段とを有し、 前
記転写手段と前記定着手段とは、これらの間の距離が前
記記録媒体の移動方向における最大長よりも短くなるよ
うに配置され、 前記定着手段は、 発熱手段を内蔵
し、回転可能に支持された加熱部材と、 中空で無端状
の周面を有し、前記記録媒体を前記加熱部材との間に挟
み込む回転体と、 該回転体の周面の内側に配置され、
該回転体の周面を前記加熱部材に押圧する圧力付与部材
とを備えるものとする。
【0016】このような画像形成装置では、定着手段を
構成する中空無端状の回転体の内側に圧力付与部材が支
持され、該回転体の周面を加熱部材に押圧しており、該
回転体と加熱部材とが接触するニップ部に記録媒体が搬
送される。そして、記録媒体がニップ部を通過する間に
トナー像が溶融され、該ニップ部の圧力により記録媒体
上に定着される。このとき、ニップ部に、サイズ及び厚
みが大きい記録媒体が連続して搬送されると、回転体
は、加熱部材からの熱の供給が断たれて収縮するが、該
回転体は圧力付与部材により加熱部材に安定して押圧さ
れているので、ニップ部の形状及び圧力はほぼ一定に保
たれる。その結果、記録媒体は搬送方向に狂いを生じる
ことがなくなり、定着手段と転写手段との距離を、使用
される記録媒体の移動方向における最大長よりも短く設
定することができるようになる。
【0017】また、熱容量低減のために回転体を薄肉に
しても、該回転体は圧力付与部材により支えられている
ため、高い加重にも耐えられる強度を有することが可能
となる。その結果、高速定着に適応可能な定着手段のイ
ンスタントスタートの実現が可能となるとともに、該定
着手段の構造も簡便であるため、画像形成装置全体の小
型化が可能となる。
【0018】請求項2に記載の発明は、 請求項1に記
載の画像形成装置において、 前記加熱部材は、周面が
弾性変形が可能な材料からなる加熱定着ロールであり、
前記回転体は、周面が無端移動可能なベルト状部材で
あり、 前記圧力付与部材は、前記回転体の内側に圧接
される圧力パッドであり、 該圧力付与部材は、前記回
転体の周面を前記加熱部材に押圧し、前記加熱部材の表
面を弾性変形させて前記回転体との間に前記記録媒体が
通過する所定長さのニップ部を形成するように支持され
ているものとする。
【0019】このような画像形成装置では、熱定着ロー
ルが弾性変形可能な周面を備えており、カラートナー像
の定着に適応可能であるとともに、ベルト状回転体の内
側に配置された圧力パッドで該回転体を加熱定着ロール
に押圧するので、加熱定着ロールと回転体との間に所定
長さのニップ部を形成することが可能となる。したがっ
て、ニップ部の形状及び圧力を調節することができると
ともに、ニップ部を周方向に幅広く形成することがで
き、ニップ部の圧力を安定してほぼ一定に維持すること
ができる。また、圧力パッドを回転しない状態で支持す
ることにより、加熱定着ロールから伝導される熱が放熱
しにくくなり、ベルト状回転体が加熱定着ロールに従動
して回転しても、加熱定着ロールから奪う熱量を少なく
することが可能となる。このため、消費電力をより低減
することができる。
【0020】請求項3に記載の発明は、 請求項2に記
載の画像形成装置において、 前記ニップ部における前
記記録媒体の入口側の圧力が、出口側の圧力よりも小さ
くなるように、前記圧力付与部材の押圧力が設定されて
いるものとする。
【0021】このような画像形成装置では、ニップ部の
出口側で、圧力付与部材の押圧力により加熱定着ロール
が大きく弾性変形するので、加熱定着ロールの表面速度
がニップ部の他の部分に比べて局部的に大きくなる。こ
のため、記録媒体上のトナーと加熱定着ロールとの界面
に微小なスリップが生じ、トナーが加熱定着ロールの表
面に付着するのを防止できる。したがって、記録媒体は
加熱定着ロールから容易に剥離し、画質劣化の発生を防
止できる。
【0022】請求項4に記載の発明は、 請求項1から
請求項3までのいずれかに記載の画像形成装置におい
て、 前記定着手段により前記記録媒体に定着されるト
ナーは、湿式製法により作成され、かつワックスが内添
されているものとする。
【0023】カラートナー像の定着において、オイルレ
スの達成は、使用されるトナーにワックスを内添するこ
とにより達成されうる。すなわち、トナーにワックスを
内添することにより、像担持体又は中間転写体との付着
力が低下し、転写工程でトナーは容易に像担持体等から
脱離して記録媒体に転移するからである。
【0024】ただし、この時のトナーは混練粉砕法によ
るものではなく、湿式製法によるものでなければならな
い。これは、混練粉砕法によりワックス内添トナーを作
成しようとすると、粉砕工程においてトナーがワックス
の界面から割れてしまい、その結果、ワックスが表面に
多く露出したトナーとなり、帯電性に劣り、静電記録に
使用することが困難となるからである。一方、湿式製法
では作成途中に構成制御が可能となるために、トナー内
にワックスを封じ込めることができ、帯電性の劣化のな
いトナーが作成可能となるからである。
【0025】かかるトナーを上記定着装置並びに該定着
装置を有する画像形成装置に適用した場合、オイル供給
機構が不要で定着装置そのものを小型化できるととも
に、その配置の自由度を増すことになるため、上記転写
手段との距離を短くできることと併せて小型化に大きく
寄与できるものである。さらに、かかるトナーは、その
形状が球形であり、これにより転写効率の向上により貢
献できる。
【0026】請求項5に記載の発明は、 請求項1から
請求項4までのいずれかに記載の画像形成装置におい
て、 前記像担持体の表面にトナーより小粒径の微粒子
を付着させる微粒子付与手段を有するものとする。
【0027】このような画像形成装置では、像担持体の
表面に予めトナーより小粒径の微粒子を付着させておく
ことにより、像担持体の潜像を可視化するトナーは該微
粒子の上に重ねて転移される。このような微粒子を介在
することにより、トナーと像担持体との付着力を低減す
ることができ、転写工程でトナーは容易に像担持体から
脱離して記録媒体に転移する。このため、トナー像の転
写効率を向上できる。
【0028】請求項6に記載の発明は、 請求項4又は
請求項5に記載の画像形成装置において、 前記像担持
体の周面の移動方向における前記転写手段の下流側に、
前記像担持体の表面を帯電する帯電手段と、該帯電手段
により帯電された像担持体表面に像光を照射する露光手
段とを備え、 前記転写手段により前記像担持体上のト
ナー像を転写した後に、該像担持体の表面をクリーニン
グすることなく、前記帯電手段及び前記露光手段との対
向位置を通過させるものとする。
【0029】このような画像形成装置は、像担持体上の
残留トナーを清掃するためのクリーナ手段を除去した、
いわゆるクリーナレスの画像形成装置であるが、上記ワ
ックスを内添したトナーや、像担持体上に微粒子を付着
させる手段により、トナー像の転写効率が非常に高くな
り、クリーナレスプロセスの達成が可能となる。したが
って、装置全体の小型化をクリーナ手段を除去すること
により更に推進できるとともに、廃棄物が発生しない画
像形成装置を実現することが可能となる。さらには、像
担持体と定着手段との距離が短くなるため、定着手段か
らの放射熱で像担持体が加熱され、像担持体上の微粒子
や像担持体そのものに付着している水分を飛ばす効果が
ある。これにより、水分の存在による付着力増加が防止
でき、更なる転写効率の向上、長期にわたる維持が可能
となる。
【0030】請求項7に記載の発明は、 請求項1から
請求項6までのいずれかに記載の画像形成装置におい
て、 前記回転体の周面の移動速度を検知する検知手段
と、該検知手段が検知した値に基づき前記加熱部材の回
転速度を制御する制御手段とを有するものとする。
【0031】このような画像形成装置では、回転体の周
面の移動速度を検知して、これに基づき加熱部材の回転
速度が制御されるので、記録媒体の搬送速度と加熱部材
の回転速度とのスピードミスマッチを極限まで減らすこ
とができ、画質劣化の発生を回避することができる。ま
た、加熱部材の回転速度のみらなず、画像形成装置の駆
動系全体、特に転写手段との対向部を通過する記録媒体
の搬送駆動系や、像担持体の回転駆動系、等を制御する
ことも可能であり、これにより、信頼性が向上し、更な
る高画質化に対応できる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本願に係る発明の実施の形
態を図に基づいて説明する。図1は、請求項1に記載の
発明の一実施形態である画像形成装置を示す概略構成図
である。この画像形成装置は、一様帯電後に像光を照射
することによって表面に静電潜像が形成される像担持体
1と、この像担持体1の周囲に、像担持体の表面を一様
に帯電する帯電器2と、一様帯電された像担持体1に像
光を照射して静電潜像を形成する像書き込み装置3と、
像担持体1上の静電潜像をトナーの付着によって可視化
する現像装置4と、像担持体1上に形成されたトナー像
を用紙搬送路5を搬送される記録用紙7上に転写する転
写帯電器6と、転写後の記録用紙7を剥離する剥離帯電
器8とを備えている。さらに装置内には、用紙搬送路5
を搬送される記録用紙7を所定のタイミングで転写帯電
器6との対向位置に給紙する1対の搬送ロール12と、
転写帯電器6により転写されたトナー像を記録用紙7上
に定着させる定着装置9と、転写後に像担持体1上に残
留するトナーを除去するクリーニング装置10と、像担
持体1の表面を除電する除電ランプ11とを備えてい
る。
【0033】上記像担持体1は、有機感光体であり、不
図示の駆動手段により矢印Aの方向に300mm/sで
回転駆動される。この像担持体は、有機感光体に限らず
公知の潜像担持体が使用可能であり、例えば、Se、C
ds等の無機の感光体や、PET、酸化アルミ等の誘導
体が使用される。
【0034】上記帯電器2は、グリッドと電極ワイヤと
を備えるスコロトロンであり、電極ワイヤに高電圧を印
加するとともにグリッドに所定の電圧を印加し、像担持
体1との間でコロナ放電を発生させて該像担持体1の表
面を一様に帯電するものである。この帯電器には、スコ
ロトロン、コロトロンに代表される非接触型の帯電手段
の他に、ブラシ、ロール、フィルム等の接触型の帯電手
段も使用可能である。
【0035】上記像書き込み装置3は、画像信号に基づ
きレーザー光を照射することによって、回転駆動される
像担持体1の表面に静電潜像を形成するものである。こ
の像書き込み装置は使用される像担持体1の種類により
適宜選択され、像担持体1が感光体の場合は、上記レー
ザー書き込み手段のほかLEDなどの光書き込み手段
が、像担持体1が誘電体の場合は、マルチスタライスヘ
ッド、イオン流制御ヘッド等のイオン書き込み手段が使
用される。
【0036】上記現像装置4は、像担持体1との間に現
像電界を形成し、像担持体1上の静電潜像にトナーを選
択的に転移させて可視像(トナー像)を形成するもので
ある。この現像装置は、粉体現像剤であれば一成分・二
成分を問わず、公知の現像剤のいずれもが使用できる
が、本実施の形態では磁性キャリアとトナーとを混合し
た二成分現像剤を使用している。
【0037】上記転写帯電器6は、電極ワイヤーを備え
るコロトロンであり、記録用紙7の背面側から電極ワイ
ヤーに電圧を印加することにより、像担持体1上のトナ
ー像を記録用紙7に転写することができるものである。
この転写帯電器には上記コロトロンのほか公知の転写手
段が使用可能であり、例えば、ブラシ、ロール等が使用
される。
【0038】上記定着装置9は、図2に示すように、加
熱源24を内蔵し、トナー像が転写された記録用紙7を
加熱する加熱ロール21と、この加熱ロール21と接触
しながら回転する中空円筒状の加圧回転体22と、この
加圧回転体22の内側に挿通され、該加圧回転体22を
加熱ロール21に押圧する圧力付与ロール23とを備え
ている。さらに、加圧回転体22と加熱ロール21とが
接触するニップ部に記録用紙7を導くガイド部材27
と、ニップ部を通過した記録用紙7が加熱ロール21に
巻き付くのを防止する剥離爪32と、記録用紙7を搬送
する1対の排紙ロール33とを備えている。
【0039】上記加熱ロール21は、金属パイプからな
る芯金25と、該芯金25の周囲に形成される樹脂層2
6とから構成される。芯金25としては、アルミ、鉄、
ステンレス、銅等に代表される金属パイプが用いられ、
樹脂層26としては、ポリテトラフルオロエチレン(P
TFE)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアル
キルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオ
ロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FE
P)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリ
ビニルフロライド(PVF)等で代表されるフッ素系樹
脂が用いられる。本実施の形態では外径35mm、肉厚
0.5mmの鉄パイプの周囲にテフロン(デュポン社の
登録商標)を30μm厚でコーティングしたものを使用
している。このとき、該パイプの内部をリブで補強して
もよい。このようなパイプを使用すれば、更なる薄肉化
が図られ、熱容量が低下し、その結果、立ち上がり時間
の更なる短縮(インスタントスタート化)が可能とな
る。
【0040】上記加熱源24は、加熱ロール21の内部
に配置された800Wのメイン発熱ランプと500Wの
サブ発熱ランプであり、不図示の駆動源により発熱駆動
され、加熱ロール21の表面温度を一定に保っている。
ここで2本の発熱ランプを有する理由としては、立ち上
がり時間の速さを確保するためと、小サイズの記録用紙
を連続通紙した後に大サイズの記録用紙を通紙した時の
ホットオフセットを防止するためである。本実施の形態
では、不図示の温度センサーと制御手段により、加熱ロ
ール21の表面温度を170±10℃で制御している。
【0041】上記加圧回転体22は、加熱ロール21の
芯金25と同様な金属製の芯金30と該芯金30の周囲
に被覆された弾性層31とから構成される。該弾性層3
1に使用できる材料としては、シリコーンゴム、フッ素
ゴム等に代表されるゴム材料があり、本実施の形態では
厚さ2mm、ゴム硬度50のシリコーンゴムを使用して
いる。また、芯金30はφ50mm、肉厚0.2mmの
鉄パイプを使用している。
【0042】上記圧力付与ロール23は、アルミ、鉄、
ステンレス等に代表される金属、あるいは、炭化ケイ
素、窒化ケイ素、ムライト、快削性セラミックス(チタ
ン酸アルミニウム系、マイカ系、窒化ホウ素系、ワラス
トナイト系)等に代表されるセラミックス、ポリアミド
(PA)、ポリアセタール(POM)、ポリカーボネー
ト(PC)、ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリ
フェニレンサルファイド(PPS)、ポリアリレート
(PAR)、ポリサルフォン(PSF)、ポリエーテル
サルフォン(PES)、等に代表されるプラスチックが
使用可能である。本実施の形態では外径15mmの中実
ステンレスシャフトを使用し、不図示の荷重印加手段に
より500Nの力で加圧回転体22を加熱ロール21に
圧接している。
【0043】なお、圧力付与ロール23のシャフト形状
を、圧力分布の均一性を向上させるために太鼓状にして
もよい。太鼓状にする方法としては、シャフト形状その
ものを太鼓状に加工する方法や、シリコーンゴム等の被
覆材をシャフト端部は薄く、中央部は厚くかぶせる方法
等がある。そしてこの圧力付与ロールを圧接することに
より、より均一な定着ニップ部を形成することができ
る。
【0044】上記剥離爪32は、ケトン系樹脂[ポリエ
ーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルケト
ン(PEK)、ポリケトン(PK)、ポリエーテルケト
ンケトン(PEKK)、ポリケトンサルファイド(PK
S)]、イミド系樹脂[ポリエーテルイミド(PE
I)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリイミド]、ポ
リフェニレンサルファイド(PPS)等の耐熱プラスチ
ックの先にフッ素系樹脂をコーティングしたものであ
る。本実施の形態ではPPS製部材の先にテフロンをコ
ーティングしたものを使用している。
【0045】上記排紙ロール33は、鉄、アルミ、ステ
ンレス等に代表される金属製のシャフトの軸方向の複数
箇所に、円筒形の弾性部材を取り付けたものである。
【0046】また、上記定着装置9は、加熱ロール21
と加圧回転体22とのニップ部が上記転写帯電器6より
も用紙搬送方向下流側に約50mmの位置となるように
設置されている。この定着装置9と転写帯電器6との距
離は、記録用紙の最大長よりも短くなるように設定され
るものである。
【0047】次に上記図1に示す画像形成装置の動作に
ついて説明する。ドラム状の像担持体1は図中に示す矢
印A方向に回転駆動され、像担持体1の表面が帯電器2
によって約−600Vにほぼ一様に帯電される。次いで
像担持体1の表面に像書き込み装置3からレーザー光が
照射され、像担持体1の表面に静電潜像が形成される。
この静電潜像は現像装置4により現像され、像担持体1
の表面にトナー像が形成される。このトナー像は、所定
のタイミングで搬送される記録用紙7上に転写帯電器6
の作用により転写される。
【0048】その後、トナー像が転写された記録用紙7
は、剥離帯電器8により剥離され、転写帯電器6の下流
側に配置された定着装置9との対向位置を通過する。こ
こでは加熱ロール21と加圧回転体22との間にニップ
部が形成されており、記録用紙7がこのニップ部を通過
する間に熱によりトナーが溶融され、ニップ部の圧力に
よりトナー像が記録用紙7上に定着される。
【0049】このような画像形成装置では、薄肉の加圧
回転体22を加熱ロール21に圧接した定着装置9を搭
載しており、熱容量の低減によりインスタントスタート
が可能である。また加圧回転体22は圧力付与ロール2
3により支持されているので、記録用紙7が通紙される
ときに熱が遮断され、加圧回転体22が半径方向に収縮
しても、ニップ部の形状及び圧力はほぼ一定に保たれ
る。このため、記録用紙7の搬送方向に狂いが生じるこ
とがなくなり、定着装置9と転写帯電器6との距離を短
くすることが可能であり、これにより装置の小型化を達
成できる。
【0050】上記画像形成装置の効果を確認するため、
220gsmのA3用紙で10,000枚の連続コピー
を行ったときの画質を評価した結果を説明する。この実
験では、定着装置9を転写帯電器6の位置から50mm
の位置に配置し、プロセススピードを300mm/sに
設定した富士ゼロックス社製デジタル複写機Able3
321改造機を用いた。その結果、10,000枚の連
続コピーを行っても、画質欠陥は検出されなかった。ま
た、25℃から170℃になるまでの定着装置9の立ち
上がり時間を測定したところ、前記メイン・サブの発熱
ランプに商用100V電源を投入した状態で、約20秒
であった。また比較のために、上記Able3321に
図12に示す従来の定着装置を搭載し、同様の実験を行
ったところ、500枚目あたりから画質欠陥が認知され
るようになった。
【0051】図3は、請求項1、請求項2、請求項3、
請求項4、又は請求項6に記載の発明の一実施形態であ
る画像形成装置を示す概略構成図である。この画像形成
装置は、図1に示す装置と同様に像担持体41と、帯電
器42と、像書き込み装置43と、転写帯電器46とを
備え、さらに異なる色の現像剤をそれぞれ収容した4台
の現像装置からなる回転式現像装置44と、上記像担持
体41と接触し、複数のロール52、53、54によっ
て周回可能に張架された無端ベルト状の中間転写体45
とを有している。さらに装置内には、中間転写体45と
の対向位置に順次搬送されてくる記録用紙47に中間転
写体45上のトナー像を転写する転写ロール48と、記
録用紙47上に転写されたトナー像を定着する定着装置
49とを有している。
【0052】上記像担持体41は、φ30mmの有機感
光体であり、図中に示す矢印A方向に100mm/sで
回転駆動されるものである。
【0053】上記回転式現像装置44は、それぞれ、イ
エロー、マゼンタ、シアン、ブラックの現像剤を収容し
た4台の現像装置44y、44m、44c、44kが矢
印Bの方向に回転可能に支持されており、順次像担持体
41と近接・対向するようになっている。そして、各色
に対応した潜像に、各現像装置からトナーを転移して可
視像(トナー像)を形成するものである。これらの現像
装置は、粉体現像剤であれば一成分・二成分を問わず使
用できるが、本実施の形態では磁性キャリアとトナーと
を混合した二成分現像剤を使用している。
【0054】上記現像装置で用いられるキャリアは、例
えば次のようなものである。スチレン−アクリル共重合
体(数平均分子量:23,000、重量平均分子量:9
8,000、Tg=78℃)30wt%、粒状マグネタ
イト(最大磁化80emu/g、粒径0.5μm)70
wt%を混練、粉砕、分級して平均粒径を45μmとし
たものである。なお、平均粒径はマイクロトラック(日
機装社製)で測定した値である。上記キャリアは磁性粉
をポリマーに混合してなる、いわゆるポリマーキャリア
であるが、フェライト、マグネタイト、鉄等の金属粒
子、あるいはそれらの金属粒子表面をポリマーでコーテ
ィングしてなる金属粒子キャリアを用いることもでき
る。
【0055】上記現像装置で用いられるトナーは、例え
ば次のようなものである。トナーは、ワックスを内添し
たものであり、湿式製法により製造されている。例えば
特開平5−127422号公報に開示されるように、ト
ナー成分を溶解した油相液を水溶性樹脂を含む水相中で
粒子化する方法、特開平7−152202号公報に開示
されるように、ポリエステルを溶解させた後、無機分散
剤を含む水相中で粒子化する方法、または特開平7−1
68395号公報、特開平7−271099号公報に開
示されるように、前記無機分散剤として粒径が0.7〜
5μmのリン酸三カルシウム及びヒドロキシアパタイト
を用いて粒子化する方法、などにより製造できる。
【0056】本実施の形態では、決着樹脂、着色剤及び
酸価が20mg/g以下である離型剤(ワックス)を油
性媒体中に溶解分散させて油性分散混合物を生成し、該
油性分散混合物を水性媒体中に分散させて油性液滴を形
成する。そして、油性液滴から油性媒体を除去してトナ
ー粒子を形成したものである。このとき、決着樹脂とし
てポリエステル樹脂等の合成樹脂、着色剤として公知の
有機又は無機の顔料や染料、油溶性染料を使用すること
ができる。また、離型剤(ワックス)として、カルナバ
ワックス、モンタンワックス等の天然あるいは合成ワッ
クス等が使用される。このような湿式製法により製造さ
れたトナーの平均粒径は7μm(コールターカウンター
による個数平均)である。また、湿式製法トナーは、そ
の製法上粒度分布がシャープで球形を作りやすい性質を
有しており、転写効率の向上に大きく寄与できる。
【0057】なお、上記トナーはカラー定着におけるオ
イルレス化のためになされたものであり、その組合せに
おいては定着装置49ともっとも相性のよいものである
が、このトナーが無かったからといって、後述する定着
装置49の作用効果は少しも損なわれるものではない。
【0058】上記中間転写体45は、不図示の駆動手段
により矢印Cの方向に100mm/sで駆動されるもの
であり、像担持体41上に形成された各色の湿式製法ト
ナー像が順次転写され、保持されるものである。該中間
転写体45は、薄膜フィルムの中に導電粉を分散させ
て、抵抗値を106 Ω・cm〜1014Ω・cmにしたも
のである。該薄膜フィルムとしては、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリカーボネート、ポリイミド等が使用で
き、分散する導電粉としては、カーボン粉、金属粉等が
使用できる。本実施の形態では、薄膜フィルムとしてポ
リエチレンテレフタレートを、導電粉としてカーボンを
使用し、体積抵抗率を108 Ω・cmとし、その厚さを
75μmとした単層構造のものを使用した。また、前記
した単層構造のものの他に、その表面に極薄い誘電体層
(0.5〜2μm)を形成した多層構造のものも使用可
能である。
【0059】上記転写ロール48は、導電性もしくは半
導電性のロール状部材に電圧を印加することによって、
中間転写体45に形成された多層の湿式製法トナー像を
記録用紙47に一括転写することができるものである。
なお、上記転写ロールに限らず、公知の転写手段が使用
可能であり、例えば、コロトロン、ブラシ等が使用され
る。
【0060】上記帯電器42は、図1に示す帯電器2と
同じ構成の非接触型のスコロトロンである。この帯電器
はスコロトロンに限らず、ロール、ブラシ等の接触型の
帯電手段も使用可能であるが、本実施形態のようなクリ
ーナレスのカラー画像形成装置では、極力汚れに対して
強いものが好ましく、非接触型の帯電器を使用してい
る。
【0061】上記定着装置49は、図4に示すように、
加熱源64を内蔵した加熱ロール61と、3つの支持ロ
ール70,71,72に巻回されて該加熱ロール61に
圧接されるエンドレスベルト62と、このエンドレスベ
ルト62の内面側に当接され、加熱ロール61の表面に
沿ってエンドレスベルト62を押圧する圧力パッド(圧
力付与部材)63とで主要部が構成されている。また、
この定着装置49は、加熱ロール61とエンドレスベル
ト62とのニップ部が上記転写ロール48よりも下流側
に約150mmの位置に配置されており、転写ロール4
8との距離が記録用紙の最大長よりも短くなるように設
定されている。
【0062】上記加熱ロール61は、内部に円筒状の芯
金65を備えており、図示しない駆動手段により周方向
に回転駆動される。この芯金65は、外径25mm、肉
厚0.3mmの鉄パイプである。芯金65の表面には二
層構造の弾性層66を有し、下地層66aとして硬度4
5°のHTVシリコーンゴムが厚さ0.5mmで直接被
覆され、更にその上にトップコート層66bとしてRT
Vシリコーンゴムが厚さ50μmでディップコートされ
ている。これにより二層弾性層66が形成されており、
該弾性層66は鏡面状態に近い表面に仕上げられてい
る。なお、下地層66aのゴムの硬度は、Tecloc
k社製のスプリングタイプのA型硬度計により、JIS
K6301に準拠して、荷重9.8Nを付加して計測
した結果の値である。なお、芯金65としては鉄でなく
ても、熱伝導率の高い金属製のものを使用することがで
き、二層弾性層66としては耐熱性の高い弾性体であれ
ば他の材料を使用することができる。
【0063】芯金65の内部には、加熱源64として出
力400wのハロゲンランプが配置されている。また、
加熱ロール61の表面の温度は後述する温度センサー7
9によって計測される。そして、温度センサー79の計
測信号により、図示しない温度コントローラによって加
熱源64がフィードバック制御されて、加熱ロール61
の表面が150±5℃に調節されるようになっている。
【0064】上記エンドレスベルト62は、ポリイミド
フィルムを厚さ75μm、周長157mmに形成したも
のであり、ステンレス製の支持ロール70,71,72
に80Nの張力で張架されている。なお、エンドレスベ
ルト62が支持ロール70,71,72の軸線方向に移
動して、これらの支持ロール70,71,72から外れ
てしまうのを防止するため、ロール72はわずかに変位
可能に配置されている。
【0065】これらの支持ロール70,71,72の配
置だけによってもエンドレスベルト62は加熱ロール6
1に接触しており、更に該エンドレスベルト62は上記
圧力パッド63によっても一定荷重で加熱ロール61に
向けて押圧されている。これによって、エンドレスベル
ト62と加熱ロール61との間に記録用紙47が通過す
るベルトニップ部が形成される。なお、加熱ロール61
へのエンドレスベルト62の巻付角度は45°となって
いる。この場合、エンドレスベルト62の走行方向での
ベルトニップ部の幅は約10mmとなる。
【0066】この圧力パッド63は2つの圧縮コイルス
プリング73,74によって加熱ロール61の中心に向
けて350Nの力で付勢されている。スプリング73は
ベルトニップ部全域を加圧するために設けられている。
その一方、スプリング74は主にベルトニップ部の出口
近辺を加圧して、加熱ロール61の表面を歪ませ記録用
紙47のセルフストリッピング性能を高めるために設け
られている。
【0067】図5は、圧力パッド63の詳細を示す断面
図である。圧力パッド63は、圧縮コイルスプリン7
3,74に支持された金属製の枠体75を備えている。
該枠体75の加熱ロール61側の面には、軟質部材76
と硬質部材77が嵌め込まれている。これらの軟質部材
76及び硬質部材77は、低摩擦シート78によって覆
われている。ここで軟質部材76は、ベルトニップ部の
ほぼ全域にわたってエンドレスベルト62を押圧するた
めに、例えばシリコーンスポンジ(シリコーンゴムの発
泡体)などの軟らかい材料により、加熱ロール61の周
方向に沿って幅7mm、厚さ5mmの平板状に形成され
ている。一方、硬質部材77は、加熱ロール61の表面
の二層弾性層66を局部的にひずませて記録用紙47の
セルフストリッピングを起こさせるように、二層弾性層
66よりはるかに硬い例えばステンレスパイプにより、
直径4mmの円柱状に形成されている。
【0068】ここで軟質部材76が設けられていること
により、低摩擦シート78のエンドレスベルト62と接
触する接触面は、加熱ロール61の外周面と整合可能に
なっている。すなわち、一定以上の荷重によって圧力パ
ッド63を加熱ロール61に向けて押圧すれば、軟質部
材76が変形し、低摩擦シート78の接触面が加熱ロー
ル61の外周面と整合する。前述のスプリング73,7
4による付勢力によって、加熱ロール61とエンドレス
ベルト62との間及びエンドレスベルト62と低摩擦シ
ート78との間には、隙間ができなくなっている。
【0069】また、低摩擦シート78としては、例えば
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を含浸させた
ガラス繊維シートである中興化成製の「FGFー400
ー4」(商品名)が使用される。これによって、エンド
レスベルト62が圧力パッド63上を滑らかに滑るよう
になっている。更に、エンドレスベルト62の内側には
潤滑剤が塗布されている。
【0070】上記加熱ロール61は、図示しないモータ
により周速度V0=160mm/secで回転させら
れ、この回転によりエンドレスベルト62も従動回転さ
せられる。なお、上述した温度センサー79は熱電対で
あって、その先端が軟質部材76の内部に埋設されてい
る。
【0071】次に、上記定着装置49の動作について説
明する。最近接位置に配置された転写ロール48により
記録用紙47の上にトナー68の像が転写され、図の左
側からベルトニップ部に向けてこの記録用紙47が搬送
されてくる。記録用紙47は、ベルトニップ部の圧力パ
ッド63の配置されている側に侵入させられる。そし
て、ベルトニップ部に作用する圧力と、加熱源64によ
って加熱ロール61を通じて与えられる熱により、トナ
ー68の像が記録用紙47上に定着する。
【0072】ここで、圧力パッド63は非回転状態で配
置されているため、加熱ロール61から伝導される熱が
放熱しにくく、加熱ロール61の回転が開始されエンド
レスベルト62が従動回転を開始しても、加熱ロール6
1から奪う熱量が少ない。このように熱損失が少ないこ
とにより、経済的であり、かつベルトニップ部の温度低
下も減少し、トナー68の定着性を向上させることがで
きる。
【0073】また、この実施形態では、温度センサー7
9をベルトニップ部に対面する圧力パッド63の内部に
設けている。これは、図12に示す従来の回転する方式
の圧力ロール202では不可能であったことであり、圧
力パッド63が回転しないからこそ達成できることであ
る。従来、温度センサーはベルトニップ部から外れた位
置で加熱ロール61の表面温度を計測せざるを得なかっ
たが、本実施形態のような配置によりベルトニップ部の
温度を計測可能となり、これによってより良好な温度制
御が可能である。
【0074】さらに、従来では温度センサーを直接接触
させることにより、加熱ロール61の表面を摩耗・損傷
してしまうことがあった。特に、表面に弾性体である二
層弾性層66を設けた加熱ロール61ではこの影響が大
きく、寿命の低下や画質の劣化を招いていた。しかし、
本実施形態の定着装置49では、圧力パッド63に温度
センサー79を埋設させたことにより、このような不具
合を解決することができる。
【0075】また、本実施形態の定着装置49では、従
来の圧力ロール202単独(図12)の場合に比較して
広い面積にわたってエンドレスベルト62を押圧するこ
とが可能である。このことを利用して、ベルトニップ内
の圧力分布を容易に調節することができる。
【0076】次に、上記定着装置49を備えた図3に示
す画像形成装置の動作について説明する。ドラム状の像
担持体41は図中に示す矢印A方向に回転駆動され、像
担持体41の表面が帯電器42によって約−600Vに
ほぼ一様に帯電される。次いで像担持体41の表面に像
書き込み装置43からレーザー光が照射され、像担持体
41の表面に1色目の像に相当する静電潜像が形成され
る。この静電潜像はイエロ−用現像装置44yにより現
像され、像担持体41の表面にイエロー像が形成され
る。このイエロー像は、不図示の駆動手段により像担持
体41と同期して矢印B方向に駆動される中間転写体4
5上に、転写帯電器46の作用により転写される。
【0077】この画像形成装置では、クリ−ニング装置
は設けられておらず、トナー像が転写された後の像担持
体41はそのまま帯電器42との対向位置に移動する。
その際、像担持体41上に形成されたトナー像は、ほと
んどすべてのトナー粒子が中間転写体45上へ転写され
ており、像担持体41上にほとんどトナーが残留しない
状態となっている。これは、使用しているトナーにワッ
クスが内添されていること、及びトナーの形状が球形で
あることによっている。またトナ−像の転写後に像担持
体41上にわずかのトナ−が残る場合があるが、このト
ナ−は像担持体上に維持されたまま次の色の画像形成工
程に入り、現像装置44へ回収されるか、もしくは次の
画像とともに中間転写体45に転写される。その際、残
留トナーの量はごく僅かなため、画質上ほとんど問題と
なることはないが、現像装置44への異色トナーの混入
を防止するために、当該色の作像終了後、当該色のトナ
ー像形成領域の後端部が当該現像装置との対向位置を通
過するまで当該現像装置を作動状態として、同色のトナ
ーを回収してもよい。
【0078】上記のようにイエロートナー像が中間転写
体45上に転写された後、順次同様のプロセスで、マゼ
ンタ、シアン、黒の各色について帯電器42による像担
持体41の帯電、像光の照射、トナー像の形成、中間転
写体45への転写の各工程を経て、中間転写体45上に
4色のトナー像が重ね合わされたフルカラー像が形成さ
れる。このようにして中間転写体45上に形成されたフ
ルカラートナー像は、不図示の用紙搬送手段により送り
出された記録用紙47に、転写ロール48により一括転
写される。その際、トナーはワックスを内添した球形ト
ナーであるので、フルカラートナー像は高い効率で記録
用紙47上に一括転写される。したがって、中間転写体
45上に残留したトナーをクリーニングする必要はほと
んどなく、ジャム時等に用いる非常用のクリーニング手
段を兼用する程度で十分である。
【0079】その後、記録用紙47上に転写されたフル
カラートナー像は、転写ロール48から約150mm下
流側に配置された定着装置49との対向位置を通過す
る。この定着装置49では、加熱ロール61と加圧回転
体62との間にニップ部が形成されており、記録用紙4
7がこのニップ部を通過する間に、トナー像が熱により
溶融されて記録用紙上に圧着される。
【0080】次に、上記画像形成装置に適用された定着
装置49によるトナー像の定着性を確認するため、ベル
トニップ部の圧力分布を測定した結果について説明す
る。比較のため、図6に示す従来の定着装置についても
同様の測定を行った。ここで図6に示す定着装置は、図
4に示す定着装置の圧力パッド63の代わりに、ベルト
ニップ部の出口側にスプリング174によって押圧され
る圧力ロール175が配置され、またベルトニップ部の
入口側には圧力補助ロール176が配置されている。こ
の定着装置では、圧力ロール175及び圧力補助ロール
176が加熱ロール161に向けて圧接されることによ
り、エンドレスベルト162と加熱ロール161とが接
触し、これらの間にベルトニップ部が形成される。
【0081】図7はベルトニップ部の圧力分布を示すグ
ラフであり、実線は図4に示す本実施形態の定着装置4
9での分布を、破線は図6に示す従来技術での分布を示
している。図7に示すように、従来技術では、圧力ロー
ル175で押圧される位置及び圧力補助ロール176で
押圧される位置だけ圧力が高くなっているのに対して、
本実施形態の定着装置49では、圧力パッド63によっ
てベルトニップ部のほぼ全域にわたってスプリング73
の押圧力を与えることが可能である。このことを利用し
て、ベルトニップ部内の圧力分布を容易に調節すること
ができる。
【0082】また図において、実線のピークは硬質部材
77の位置にある。これは硬質部材77が硬いためにス
プリング74の荷重が集中するからである。これによっ
て、加熱ロール61の二層弾性層66の硬質部材77で
押圧される部分が歪んで、記録用紙47のセルフストリ
ッピングが可能になっている。すなわち、ベルトニップ
部の出口付近で記録用紙47の先端が弾かれ、セルフス
トリッピングするわけである。これをより具体的に以下
に説明する。
【0083】すなわち、上記歪みによって、図8に示す
ように押圧部分の速度Vεが、加熱ロール61の他の部
分の周速度V0よりも大きくなっている。このため、ベ
ルトニップ部を通過する記録用紙47の先端が硬質部材
77に到達すると、加熱ロール61の歪んだ箇所の速度
Vεの影響を受けて、記録用紙47の速度はV0からV
P2に大きくなる。
【0084】しかし、本実施形態の定着装置では、圧力
パッド63全体、特に軟質部材76(図5)によって、
ベルトニップ部に圧力が与えられているために、記録用
紙47の後続の部分を押さえ付けておくことができるの
で、速度の上昇分は極わずかである。すなわち、記録用
紙47は加熱ロール61の他の部分の周速度V0とほぼ
等しい速度VP2で移動する。さらに、前記作用の説明
で述べたごとく、エンドレスベルト62が回転中心を固
定軸としていないことより、温度により前記速度V0
(≒VP2)は多数枚の連続通紙においても変化するこ
とはない。したがって、トナー像の定着が行なわれるベ
ルトニップ部においては、加熱ロール61と記録用紙4
7との間に発生する速度差が極めて小さく、発生する画
像のズレが極めてわずかであり、かつそれが多数枚通紙
においても維持されるものである。
【0085】このように記録用紙47の後続部分を押さ
え付けておくという観点からは、軟質部材76を通じて
与えられるベルトニップ部の入口側の圧力は大きければ
大きいほど望ましいが、あまり大きくなってしまうと、
記録用紙47がベルトニップ部に侵入しなくなったり、
侵入時に記録用紙47が速度変動を起こして画像ズレが
発生したりする。
【0086】これに対して、本実施形態の定着装置で
は、平板状の軟質部材76を設けたことにより、ベルト
ニップ部における記録用紙47の入口側の圧力が、出口
側の圧力よりも小さくなるようになっている。したがっ
て、記録用紙47はベルトニップ部に円滑に侵入する
上、画像のズレを抑制することができる。以上のよう
に、ベルトニップ内での記録用紙47の速度変動を減少
させ、加熱ロール61と記録用紙47との速度差を小さ
くし、未定着のトナー68の像の乱れを押さえて、得ら
れる定着像の画像ズレを防止することが可能である。
【0087】さらに、圧力パッド63がベルトニップ部
全域にわたってエンドレスベルト62を押圧するため
に、ベルトニップ62全域においてエンドレスベルト6
2を加熱ロール61に対して隙間なく押さえ付けること
が可能となる。これによって記録用紙47やトナー68
から空気や水蒸気が膨張し蒸発してくるのを抑制するこ
とができる。このため、ベルトニップ内での気泡の発生
及び成長を抑制できる。したがって、成長した気泡によ
って未定着のトナー68が撹乱されるのを防止すること
ができると同時に、ベルトニップ部を通過する記録用紙
47上のトナー68をエンドレスベルト62と加熱ロー
ル61とで確実に押さえて定着させることが可能であ
る。以上のように、水蒸気や空気の蒸発を防止すること
によって、トナー68の像の乱れを防止しながら、定着
を行うことができる。
【0088】また、本実施形態の定着装置は、ベルトニ
ップ部が広いため長時間にわたってトナーに熱を与え続
けることができるので、加熱ロール61の設定温度を低
くすることができ、さらには、エンドレスベルト62の
使用により熱容量も小さくできるので、インスタントス
タートが可能となるものである。この定着装置では、2
5℃から150℃になるまでの時間は10秒である。
【0089】上記図4に示す定着装置49を転写ロール
48の位置から約150mmの位置に配置した富士ゼロ
ックス製カラー複写機Docu Color−4040
の改造機を用いて、220gsmのA3用紙を10,0
00枚連続コピーしたところ、定着装置に起因する画質
欠陥並びに、未転写の残留トナーに起因する画質欠陥の
発生は観察されなかった。
【0090】図9は、請求項1、請求項2、請求項3、
請求項4、又は請求項6に記載の発明の他の実施形態で
ある画像形成装置で用いられる定着装置を示す概略構成
図である。この定着装置は、図3に示す画像形成装置の
定着装置49に代えて配置されるものであり、転写ロー
ル48より下流側に約100mmの位置に配設されてい
る。また画像形成装置の他の装置の構成は図3に示すも
のと同じである。ここでは図9に示す定着装置について
説明する。
【0091】この定着装置は、エンドレスベルト82及
びその支持の仕方が図4に示す定着装置と異なってお
り、圧力パッド83を用いる点では同様である。図4に
示す定着装置では、3本の支持ロール70,71,72
によってエンドレスベルト62を張架していたが、ここ
では一つのガイド部材90の周囲をエンドレスベルト8
2が走行するようにしている。エンドレスベルト82
は、厚さ30μmのニッケル製のものであり、加熱ロー
ル81と圧力パッド83とで挟まれるベルトニップ部で
は、両者の変形に応じて変形するようになっている。た
だし、適当な可撓性を有していれば、他の金属でエンド
レスベルト82を形成することも可能である。
【0092】また、図示の例では、ガイド部材90は楕
円形であるが、エンドレスベルト82の走行を妨げるも
のでなければ、他の形状であってもよく、例えば円形な
どであってもよい。また、ガイド部材90の材質は、あ
る程度の剛性を有し、ベルトニップ部から熱を奪いすぎ
ず、エンドレスベルト82の走行を阻害しなければ、様
々なものを使用することができる。なお、この定着装置
の他の構成は図4に示す定着装置と同じである。
【0093】このような定着装置は、図4に示す定着装
置と同様の作用・効果が得られるが、構成がシンプルで
あり、より装置の小型化に貢献できる。このような定着
装置を転写ロールの位置から約100mmの位置に設置
した富士ゼロックス社製カラー複写機Docu Col
or4040の改造機を用いて、220gsmのA3用
紙を10, 000枚連続コピーしたところ、画質欠陥は
検出されなかった。
【0094】図10は、請求項1、請求項2、請求項
3、請求項4、請求項5、又は請求項6に記載の発明の
一実施形態である画像形成装置を示す概略構成図であ
る。この画像形成装置は、図3に示す画像形成装置の構
成に加えて、像担持体101の表面にトナーより小粒径
の微粒子を付着させる微粒子付着装置110を配設した
ものである。この微粒子付着装置110は、表面に微粒
子を担持した弾性体ロール110aを備えており、該弾
性体ロール110aが像担持体101と接触するように
配置されている。この弾性体ロール110aは不図示の
駆動手段により矢印方向に像担持体の0.1〜10倍の
周速で回転駆動され、この回転により像担持体101の
表面に微粒子を供給するものである。
【0095】なお、微粒子付着装置は像担持体上へ微粒
子を付着することができれば如何なる手段でもよく、上
記弾性ロール110aのような機械的に付着させる手段
のほか、電気的に付着させる手段、両者を併用した手段
等でもよい。機械的に付着させる手段としては摺擦によ
るものが挙げられ、そのようなものとしては例えばロー
ル状、ブラシ状、フェルト状、ウエブ状、刷毛状のもの
で摺擦する手段が挙げられる。ロール状のものとして
は、上記のようにゴムのような弾性を有する材料を用い
た弾性ロールのほか、金属、あるいは、硬質プラスチッ
クのような剛体で形成された剛体ロールでもよい。但
し、摺擦ニップでの圧力、ニップ幅の調整のしやすさか
らは弾性ロールの方が使いやすい。ブラシ状のものとし
ては具体的には、磁気を利用した磁気ブラシや、ファー
ブラシがある。このような機械的に付着させる手段に加
えて電界をかけることで微粒子の付着状態をより安定化
させることができる。
【0096】電気的に付着させる手段としては、微粒子
をクラウド状に分散させて電界の力で像担持体へ微粒子
を付着させる手段が挙げられる。微粒子をクラウド状に
分散させて付着させる手段としては、例えば機械的振
動、エアー、超音波、交番電界を用いる手段や、例えば
ロール状、ブラシ状、ウエブ状、刷毛状のものに微粒子
を付着させておいて、それらを回転、振動、もしくは移
動させる手段が挙げられる。さらに、像担持体上に粘着
層を設け、その上に上述のような手段でクラウド状に分
散させた微粒子をふりかけるような手段で付着させても
よい。そのような粘着層としては経時的に安定した粘着
性を示す物質が望ましく、例えば、揮発性の低い化学的
に安定した性質を示すシリコーンオイルが適している。
【0097】また、上記微粒子付着装置110に使用さ
れる微粒子は、像担持体に微粒子を付着させた状態で潜
像形成を行うことから、これら微粒子が遮光効果を有す
ることは望ましくない。許容される微粒子の遮光効果に
ついては、要求される画質と微粒子の付着量、付着状態
から決まるものではあるが、微粒子そのものができるだ
け遮光効果の低いものが好ましく、透明あるいは薄い色
であって、粒径はトナーの粒径以下の微粒子が使用され
る。
【0098】一方、このような微粒子は、トナー像に付
着、もしくはトナー像に混ざり込みトナー像とともに転
写されることがあることから、トナー像を乱したり、定
着後のトナー像の色ムラや抜け等を起こさないこと、ま
た細線や網点の再現性を悪化させないことが要求され、
このためには微粒子の粒径はより小さい方が好ましく、
5μm以下の粒径の微粒子を使用することが望まれる。
【0099】このようなことから、本実施形態では、像
担持体101に付着させる微粒子として、平均粒径が3
0nmの疎水化処理したシリカ微粒子が用いられる。な
お、微粒子の材料としては、上記シリカの他に、ポリメ
タクリル酸メチル、酸化チタン、アルミナ、チタン酸バ
リウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウ
ム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、
硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケ
イ素、窒化ケイ素、酸化クロム、ベンガラ等の無機微粉
末や、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリ
テトラフルオロエチレン等の有機微粉末を用いることが
できる。環境安定性を考慮するとこれら微粒子は吸湿性
が少ないことが望ましく、酸化チタン、アルミナ、シリ
カ等の吸湿性を有する無機微粉末の場合は、疎水化処理
を施したものが用いられる。これら無機微粉末の疎水化
処理は、例えば、ジアルキルジハロゲン化シラン、トリ
アルキルハロゲン化シラン、アルキルトリハロゲン化シ
ラン等のシランカップリング剤やジメチルシリコンオイ
ル等の疎水化処理剤と上記微粉末とを高温度下で反応さ
せて行なうことができる。
【0100】これらの微粒子の中で、使用するにあたっ
て、画質上特に前述の遮光効果を考慮する必要があるな
らば、有機微粉末では透明性に優れたポリアクリレー
ト、ポリメタクリレート、ポリメチルメタクリレート等
のアクリル系の微粉末が望ましい。また、無機微粉末で
は上述のシリカが遮光効果の低い点で望ましい。また、
これら微粒子が、使用されるうちに像担持体上にフイル
ム状となって付着してしまうような材料、例えば、ステ
アリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム等は、当然ト
ナーに対してもフィルミングを起こしやすく、トナーに
対する付着力も強くなる。したがって、このようなフィ
ルミングを起こしやすい材料の微粉末は望ましくない。
【0101】なお、像担持体上における微粒子の付着状
態であるが、一種類の微粒子が存在していても、複数種
類の微粒子が同時に存在していてもよい。トナーと像担
持体の間に微粒子が介在することでトナーと像担持体と
の間の付着力を下げることができればよい。
【0102】さらに、微粒子による剥離機能をトナーの
側に持たせて、上記微粒子付与装置110と相互補完す
ることも可能である。すなわち、上記微粒子と同じもの
をトナーに外添して現像剤中に含ませることで、トナー
と像担持体との間に介在される微粒子の状態を一定とす
ることができる。
【0103】また、図10に示す画像形成装置に用いら
れる定着装置109は、図4に示す定着装置と同じもの
が用いられている。なお、この画像形成装置の他の構成
は、図3に示す画像形成装置と同じである。また、現像
装置104は、二成分現像方式の現像装置が用いられて
いるが、これに限らず一成分現像方式にも対応可能であ
る。
【0104】次に、図10に示す画像形成装置の動作に
ついて説明する。像担持体101は回転駆動され、像担
持体101の表面が微粒子付着装置110との対向位置
に移動する。微粒子付着装置110が有する弾性体ロー
ル110aの表面には、シリカの微粒子が付着してお
り、微粒子が像担持体101に接触することにより、微
粒子が擦り付けられ、像担持体の表面にほぼ一様に微粒
子が付着する。このとき、微粒子には像担持体表面との
接触面でファンデルワールス力等の付着力が作用し、こ
の力によって微粒子が付着する。
【0105】その後、像担持体101は帯電器102に
よってほぼ一様に帯電され、像書き込み装置103によ
り微粒子の上から一色目(イエロ−)用のレーザー光が
照射される。この微粒子は光を通過するものであり、像
担持体101の感光体層の電荷は露光によって低減さ
れ、潜像が形成される。
【0106】この潜像はイエロ−用現像装置104yと
の対向位置に移動し、イエロ−トナ−が微粒子の上に重
ねて転移され、潜像が可視化される。このように形成さ
れたイエロ−トナ−像は、転写帯電器106によって中
間転写体105に転写されるが、トナ−は微粒子を介し
て像担持体101上に付着しており、トナ−と像担持体
との間ではファンデルワ−ス力等の非電気的な付着力が
小さくなっているので転写帯電器106による電界で容
易に離脱し、中間転写体105に転写される。このた
め、像担持体上のトナー像が転写されるときに、高転写
効率を実現することが可能となる。
【0107】この画像形成装置では、クリ−ニング装置
は設けられておらず、微粒子が像担持体101上に維持
されたまま次の色の画像形成工程に入り、微粒子付着装
置110からは、転写時に記録用紙107に転写された
微粒子を補充する微粒子が転移される。またトナ−像の
転写後、像担持体101上にわずかのトナ−が残る場合
があるが、このトナ−は像担持体上に維持されたまま次
の色の画像形成工程に入り、次の画像とともに中間転写
体105に転写される。
【0108】上記のようにイエロートナー像が中間転写
体105上に転写された後、順次同様のプロセスで、マ
ゼンタ像、シアン像、黒像が像担持体101上に形成さ
れ、中間転写体105上に順次転写されて4色のトナー
像が重ね合わされる。中間転写体105上に形成された
フルカラートナー像は、不図示の用紙搬送手段により送
り出された記録用紙107に、転写ロール108により
一括転写される。記録用紙107に転写されたトナー像
は、定着装置109との対向位置に搬送され、加熱及び
加圧によりトナー像が記録用紙上に溶融・圧着される。
【0109】なお、本画像形成装置において、像担持体
101に付与する微粒子はその一部が中間転写体105
に転移するので、中間転写体105から記録用紙107
への転写効率も向上する。したがって、中間転写体10
5上に残留したトナーをクリーニングする必要はほとん
どなく、ジャム時等に用いる非常用のクリーニング手段
を兼用する程度で十分である。
【0110】上記図10に示す画像形成装置を用いて、
フルカラー画像30,000枚を連続プリントしたとこ
ろ、画質トラブルの発生は見られなかった。また、本実
施形態では微粒子付着装置110を像担持体101との
対向位置に配置したが、中間転写体105との対向位置
にも微粒子付着装置110を配置してもよいことはもち
ろんである。
【0111】図11は、請求項1、請求項2、請求項
3、請求項4、請求項6、又は請求項7に記載の発明の
一実施形態である画像形成装置で用いられる定着装置を
示す概略構成図である。この定着装置は、図9に示す定
着装置に加えて、エンドレスベルト122のスピードを
検知する検知手段140と、この検知手段140が検知
した値に基づき加熱ロール121の回転速度を制御する
制御手段141とを備えている。
【0112】上記検知手段140としては、接触、非接
触のどちらでもよく、接触タイプとしては、滑りは禁物
ゆえ表面を荒らしたものや、外周がギザギザとなってい
る接触車等のセンサーが用いられる。また、非接触タイ
プとしては、光ドップラー、印刷あるいは穴あけにより
形成されたラダーパターンを使用した光の反射、透過に
よる光センサー、磁気のラダーパターンを検出する磁気
センサー、等が挙げられる。
【0113】さらに、検知手段140を設置する場所
も、紙粉等の汚れの影響を受けにくく、またラダー部へ
のダメージを避けることからも非通紙部が望ましく、エ
ンドレスベルト122の寄り側で測定することは避ける
べきである。そのためには、圧力パッド123を押し上
げている左右のバネを意図的にアンバランスにしてベル
トの寄り側を一定にすればよい。この時のアンバランス
量は定着強度に影響のでない程度であり、かつエンドレ
スベルト122の座屈が発生しない範囲で該エンドレス
ベルト122の材質・厚みに鑑み適宜決めればよい。本
実施の形態では、エンドレスベルト122として75μ
m厚のポリイミドフィルムを使用しており、その関係
上、上記アンバランス量は50Nとしている。
【0114】上記検知手段140によりスピードを検知
した状態量がアナログ量の時は、所定のベルトスピード
を示す基準電圧と比較し、加熱ロール121を駆動する
DCモータを制御する。デジタル制御する時はA/D変
換後、所定のベルトスピードを示す基準周波数と比較し
DCサーボ、ACサーボ、ステッピングの各種モータを
制御すればよい。また、前記検知手段140によりスピ
ードを検知した状態量がデジタル量の時は、前記デジタ
ル制御と同様にすればよい。
【0115】本実施の形態では、検知手段140にはド
ップラー式の光学センサーを使用し、制御手段141と
してA/D変換器及び比較器142、モータードライバ
144を用いる。そして、検知手段140からの状態量
のアナログ値をA/D変換器によってデジタル値に変更
し、所定のベルトスピードを示す基準信号142によ
り、デジタル値と基準周波数とを比較する。しかる後比
較器からの信号に基づいて、モータードライバ144で
不図示のステッピングモータを回転駆動し、加熱ロール
121の回転速度をほぼ一定に制御する。
【0116】上記のような定着装置を備える画像形成装
置では、転写手段と定着手段との距離が記録用紙の最大
長より短く設定されており、記録用紙の搬送速度を適切
に制御できるとともに、加熱ロール121の回転速度を
制御することにより、スピードミスマッチを極限まで減
らすことができる。これにより、信頼性が向上し、更な
る高画質化に対応することができる。また、上記例では
検知した信号に基づき加熱ロール121の回転を制御し
ているが、該信号で像担持体や記録用紙127を搬送す
る搬送ロール対などの画像形成装置全体の駆動系を同様
に制御してもよい。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明に係る画
像形成装置では、定着手段の熱容量を低減でき、インス
タントスタートを実現できるとともに、記録媒体の搬送
方向のが変動するのを防止することができる。また、記
録媒体の搬送速度と加熱部材の回転速度とのミスマッチ
を防止することも可能であり、画質劣化の発生を防止し
て高画質画像を作成することができる。さらに、定着手
段と転写手段との距離を短くすることが可能であり、装
置全体を小型化できる。
【0118】また、カラー用の画像形成装置にも適応可
能であり、ワックスを内添した湿式製法のトナーを用い
ることにより、シリコーンオイルを不要とすることがで
きる。また湿式製法によりトナーの形状が球形に近くな
り、転写効率を著しく向上させることができる。また、
像担持体上にトナーよりも小粒径の微粒子を付着させて
おき、その上にトナー像を形成することにより、トナー
と像担持体との付着力を低減でき、湿式製法トナーとの
相乗効果により高い転写効率を達成できる。以上によ
り、カラー画像を形成する際のクリーナレスが成立し、
装置の小型化が可能となると共に、廃棄トナーの発生し
ない装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態である画像形成装置
を示す概略構成図である。
【図2】上記画像形成装置で用いられる定着装置を示す
概略構成図である。
【図3】本願発明の第2の実施形態である画像形成装置
を示す概略構成図である。
【図4】上記画像形成装置で用いられる定着装置を示す
概略構成図である。
【図5】図4に示す定着装置で用いられる圧力パッドを
示す概略構成図である。
【図6】図4に示す定着装置の比較例である定着装置を
示す概略構成図である。
【図7】図4又は図6に示す定着装置のベルトニップ部
における圧力分布を示す図である。
【図8】図4に示す定着装置の加熱ロールの周速度の分
布と記録用紙の速度とを示す図である。
【図9】本願発明の第3の実施形態である画像形成装置
に用いられる定着装置を示す概略構成図である。
【図10】本願発明の第4の実施形態である画像形成装
置を示す概略構成図である。
【図11】本願発明の第5の実施形態である画像形成装
置に用いられる定着装置を示す概略構成図である。
【図12】従来の画像形成装置で用いられる定着装置の
例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1、41、101 像担持体 2、42、102 帯電器 3、43、103 像書き込み装置 4、44、104 現像装置 5 用紙搬送路 6、46、106 転写帯電器 7、47、107、127 記録用紙 8 剥離帯電器 9、49、109 定着装置 10 クリーニング装置 11 除電ランプ 21、61、81、121 加熱ロール 22 加圧回転体 23 圧力付与ロール 24、64、84、124 加熱源 25、65、85、125 芯金 26 樹脂層 27 ガイド部材 28、68、88、128 トナー像 30 芯金 31 弾性層 32 剥離爪 33 搬送ロール 45 中間転写体 48 転写ロール 52、53、54 ロール 62、82、122 エンドレスベルト 63、83、123 圧力パッド 66、86、126 弾性層 70、71、72 支持ロール 73、74、93、94、133、134 スプリン
グ 75、95、135 枠体 76 軟質部材 77 硬質部材 78、98、138 低摩擦シート 79、99、139 温度センサー 90、130 ガイド部材 112、113、114 ロール 110 微粒子付着装置 140 検出手段 141 制御手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成されたトナー像を記録
    媒体に転写する転写手段と、 前記記録媒体の移動方向における前記転写手段の下流側
    に配置され、記録媒体上のトナー像を加熱及び加圧して
    定着された画像する定着手段とを有し、 前記転写手段と前記定着手段とは、これらの間の距離が
    前記記録媒体の移動方向における最大長よりも短くなる
    ように配置され、 前記定着手段は、 発熱手段を内蔵し、回転可能に支持された加熱部材と、 中空で無端状の周面を有し、前記記録媒体を前記加熱部
    材との間に挟み込む回転体と、 該回転体の周面の内側に配置され、該回転体の周面を前
    記加熱部材に押圧する圧力付与部材とを備えることを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記加熱部材は、周面が弾性変形が可能な材料からなる
    加熱定着ロールであり、 前記回転体は、周面が無端移動可能なベルト状部材であ
    り、 前記圧力付与部材は、前記回転体の内側に圧接される圧
    力パッドであり、 該圧力付与部材は、前記回転体の周面を前記加熱部材に
    押圧し、前記加熱部材の表面を弾性変形させて前記回転
    体との間に前記記録媒体が通過する所定長さのニップ部
    を形成するように支持されていることを特徴とする画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像形成装置におい
    て、 前記ニップ部における前記記録媒体の入口側の圧力が、
    出口側の圧力よりも小さくなるように、前記圧力付与部
    材の押圧力が設定されていることを特徴とする画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれかに
    記載の画像形成装置において、 前記定着手段により前記記録媒体に定着されるトナー
    は、湿式製法により作成され、かつワックスが内添され
    ていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれかに
    記載の画像形成装置において、 前記像担持体の表面にトナーより小粒径の微粒子を付着
    させる微粒子付与手段を有することを特徴とする画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は請求項5に記載の画像形成
    装置において、 前記像担持体の周面の移動方向における前記転写手段の
    下流側に、前記像担持体の表面を帯電する帯電手段と、
    該帯電手段により帯電された像担持体表面に像光を照射
    する露光手段とを備え、 前記転写手段により前記像担持体上のトナー像を転写し
    た後に、該像担持体の表面をクリーニングすることな
    く、前記帯電手段及び前記露光手段との対向位置を通過
    させることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6までのいずれかに
    記載の画像形成装置において、 前記回転体の周面の移動速度を検知する検知手段と、 該検知手段が検知した値に基づき前記加熱部材の回転速
    度を制御する制御手段とを有することを特徴とする画像
    形成装置。
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JP (1) JPH10268685A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002299008A (ja) * 2001-04-02 2002-10-11 Fuji Xerox Co Ltd 加熱ロール及びそれを用いた定着装置
JP2004170691A (ja) * 2002-11-20 2004-06-17 Seiko Epson Corp 定着装置および画像形成装置
JP2009216910A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2013015752A (ja) * 2011-07-06 2013-01-24 Fujitsu Ltd 印刷装置
US10495995B2 (en) * 2018-03-20 2019-12-03 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus

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