JP2015182350A - 内装用化粧シート - Google Patents

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【課題】非塩ビ系の化粧シートであり、室内のゴミやほこりが付着しにくく、かつふき取りやすく、さらに表面の耐汚染性や耐久性にも優れた内装用化粧シートを提供すること。【解決手段】オレフィン系樹脂からなる基材シート上に帯電防止層と表面保護層を少なくともこの順に積層してなる化粧シートにおいて、前記帯電防止層が層厚0.5〜5μmのカチオン系アクリルポリマーを80重量%以上含有するウレタン硬化型樹脂からなり、前記表面保護層が層厚5〜20μmのウレタン樹脂または電離放射線硬化型アクリル樹脂からなることを特徴とする内装用化粧シートを提供する。【選択図】 図1

Description

本発明は建物の内装用であって家具や建具などの表面に用いる内装用化粧シートであって、特には非塩ビ系の化粧シートであり、室内のゴミやほこりが付着しにくく、かつふき取りやすく、さらに表面の耐汚染性や耐久性にも優れた内装用化粧シートに関する。
従来、化粧シートは、その基材シートとして塩化ビニル樹脂が多用されてきた。しかし、近年、地球環境への配慮から、塩化ビニル樹脂製品は避ける様になってきており、その為、塩化ビニル樹脂に替わって、代表的にはポリオレフィン系樹脂等の非塩ビ系樹脂が使用される様になってきた。(特許文献1)
しかし、ポリオレフィン系樹脂の化粧シートは、塩化ビニル樹脂の化粧シートに比べて、静電気が発生し易く、塵やゴミが付着し易い。そこで、化粧シートの層中に帯電防止剤を添加して帯電防止性を向上させた化粧シートも提案されている。例えば、基材シート中に無機質粒子の導電剤や帯電防止剤を添加したもの、或いは、2層構成の基材シートのうち、表面に露出する第二樹脂層中に、導電剤や帯電防止剤を添加したもの等である。(特許文献2)
しかしながら、特許文献2の様に、硬化性樹脂の表面保護層無しの構成ならば、表面に露出する基材シート中に帯電防止剤を添加すれば帯電防止性は十分に得られるが、表面保護層が無いので表面強度や耐汚染性等に優れたものはできない。かといって、帯電防止剤を基材シート中に添加しておいて、その上に硬化性樹脂の表面保護層を設ければ、表面強度や耐汚染性等は優れたものと出来るが、この様な積層体となった化粧シートでは、帯電防止剤が化粧シートの下層に添加した構成となる為に、それによる帯電防止効果は出にくい。それでは、帯電防止剤は表面保護層に添加すれば良いのではとなるのだが、そうすると、硬化性樹脂からなる表面保護層の表面強度は得られるが、耐汚染性が低下し、例えば青インキに対してやキッチン周りの使用に対しての耐汚染性が著しく劣ったものとなる。その上、経時的に外観が白化し耐候性も劣るという問題も起きる。
そこで、オレフィン系樹脂からなる基材シート上に帯電防止層と表面保護層を少なくともこの順に積層してなる化粧シートが考えられた。(特許文献3)
しかしながら、これら構成においてもまだ埃の付着は抑えられず、さらにはふき取りにくいために清掃も容易なものではなかった。
特開平06−16832 特開平10−250013 特許第4304016号公報
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、すなわちその課題とするところは、非塩ビ系の化粧シートであり、室内のゴミやほこりが付着しにくく、かつふき取りやすく、さらに表面の耐汚染性や耐久性にも優れた内装用化粧シートを提供することにある。
本発明はこの課題を解決したものであり、すなわちその請求項1記載の発明は、オレフィン系樹脂からなる基材シート上に帯電防止層と表面保護層を少なくともこの順に積層してなる化粧シートにおいて、前記帯電防止層が層厚0.5〜5μmのカチオン系アクリルポリマーを80重量%以上含有するウレタン硬化型樹脂からなり、前記表面保護層が層厚5〜20μmのウレタン樹脂または電離放射線硬化型アクリル樹脂からなることを特徴とする内装用化粧シートである。
本発明はその請求項1記載の発明により、帯電防止層と表面保護層の構成材料と層厚を限定することにより、従来のものと比較して室内のゴミやほこりが付着しにくく、かつふき取りやすく、さらに表面の耐汚染性や耐久性にも優れたものとなり、清掃がしやすいという作用効果を奏するものとなる。
本発明の内装用化粧シートの一実施例の断面の構造を示す説明図である。
以下、本発明を図面に基づき詳細に説明する。図1に本発明の内装用化粧シートの一実施例の断面の構造を示す。基材シート1上に、適宜絵柄模様層2や透明樹脂層3を設け、帯電防止層4と表面保護層5を設けてなる。
本発明における基材シート1としては、オレフィン系樹脂からなるものが用いられる。従来の塩化ビニル樹脂系の熱可塑性樹脂からなるものは環境問題に配慮して用いられるべきではない。オレフィン系樹脂はコスト的にも優れている。オレフィン系樹脂は静電気帯電が起き易いが、本発明によりその点が解消されるものとなる。
基材シート1としては、単層の樹脂シートでもよいが、複数の樹脂シートであっても良い。また適宜着色されたものであっても良い。さらに基材シート1に着色顔料などを含有させることで着色シートとしても良いし、多層の基材シート1の場合、各層を同じ樹脂組成としても良いし、異なる樹脂組成としても良い。あるいは基材シート1のいずれかの面にベタ印刷により着色隠蔽層(図示せず)を設けて、表面側に絵柄模様層2を設けても良い。基材シート1の厚みとしては、50〜200μm程度のものが好適に用いられる。
前記オレフィン系樹脂としては、例えば、ポリエチレン(低密度、中密度、又は高密度)、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、プロピレン−ブテン共重合体等の高結晶質の非エラストマーポリオレフィン系樹脂などが使用可能である。
なお、基材シート1中には、必要に応じ、着色剤、充填剤、難燃剤、滑剤、酸化防止剤、光安定剤(紫外線吸収剤、ラジカル捕捉剤)等の公知の各種の添加剤を添加しても良い。また、化粧シート表面の帯電防止性の点では、後述する帯電防止層4ほどではないが、基材シート1中にも帯電防止剤を添加しても良い。
適宜設ける絵柄模様層2としては、基材シート1の表面に印刷等で形成すれば良い。印刷方法や塗工方法としては、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷、活版印刷、フレキソ印刷、静電印刷、インクジェット印刷、転写印刷等の公知の印刷法で形成できる。絵柄模様層2の絵柄が全面ベタの場合には、ロールコート等の公知の塗工法で形成することもできる。
なお、絵柄模様層2の絵柄は、用途に応じて、例えば、木目模様、石目模様、砂目模様、タイル貼模様、煉瓦積模様、布目模様、皮絞模様、幾何学図形、文字、記号、抽象模様、或いは全面ベタ等であり、適宜組合わせも可能であり、特に限定するものではない。
また、絵柄模様層2形成に用いるインキ(或いは)塗料は、バインダーの樹脂に、例えば、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂等を、1種又2種以上混合して用いれば良い。なかでも、密着性等の点で好ましい樹脂の一つに、ウレタン樹脂が好適に用いられる。
なお、前記インキの着色剤としては、公知の着色剤、例えば、チタン白、亜鉛華、弁柄、朱、群青、コバルトブルー、チタン黄、黄鉛、カーボンブラック等の無機顔料、イソインドリノンイエロー、ハンザイエローA、キナクリドンレッド、パーマネントレッド4R、フタロシアニンブルー、インダスレンブルーRS、アニリンブラック等の有機顔料(或いは染料も含む)、アルミニウム、真鍮、等の金属粉末からなる金属顔料、二酸化チタン被覆雲母、塩基性炭酸鉛等の箔粉からなる真珠光沢(パール)顔料、蛍光顔料等が、1種又は2種以上混合して用いられる。
適宜設ける透明樹脂層3としては、前記絵柄模様層2と化粧シート表面との間に厚みをもたせるために設けられ、適宜凹凸模様などを設けても良い。透明樹脂層3に用いる樹脂としてはオレフィン系樹脂が使用可能であり、前記基材シート1で用いたオレフィン系樹脂と同種の樹脂が好適に使用可能である。透明樹脂層3の厚みとしては50〜200μm程度のものが好適に用いられる。
本発明における帯電防止層4としては、帯電防止剤として知られるカチオン系アクリルポリマーを80重量%以上含有するウレタン硬化型樹脂を用いる。カチオン系アクリルポリマーとしては第四級アンモニウム塩等があげられ、特には高分子型が帯電防止性が得やすく、物性等も調整が容易なので好ましい。具体的には東京インキ(株)製「帯電防止ニス(B26)」や綜研化学(株)製「エレコンド」(B−149)(PQ−10)(PQ−50B)などが使用可能である。カチオン系アクリルポリマーは樹脂分に対して80重量%以上添加する。80重量%未満では十分な帯電防止性が維持できない。
帯電防止層に用いる樹脂としては、前記基材シート1や後述する表面保護層5との密着性が得られるウレタン硬化型樹脂を用いる。ウレタン硬化型樹脂としては、例えば、2液硬化型ウレタン樹脂が使用可能であり、より好ましくはポリオール成分にアクリル−ウレタンブロック共重合体を用いるのが好ましい。2液硬化型ウレタン樹脂としては、そのイソシアネート成分に、脂肪族イソシアネートや脂環式イソシアネートを用いるのが耐候密着性の点で好ましい。また、前記アクリル−ウレタンブロック共重合体についても、そのウレタン部分に於けるイソシアネート成分も、脂肪族イソシアネートや脂環式イソシアネートが耐候密着性の点で好ましい。
なお、脂環式イソシアネートと脂肪族イソシアネートとを併用しても良い。脂環式イソシアネートとしては、例えば、IPDI(イソホロンジイソシアネート)、水素添加MDI(水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート)等を用いることができる。また、脂肪族イソシアネートとしては、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等を用いることができる。
ところで、上記アクリル−ウレタンブロック共重合体とは、アクリル重合体成分とウレタン部分との両ブロックを含む共重合体である。アクリル重合体成分を含むことで、電離放射線硬化型樹脂、具体的にはアクリレート系の電離放射線硬化型樹脂を用いた表面保護層5と帯電防止層4との密着性が良くなる。また、ウレタン部分を含むことで、2液硬化型ウレタン樹脂を用いた場合の表面保護層5と帯電防止層4との密着性も良くなり、また、特に、ウレタンアクリレート系の電離放射線硬化型樹脂を用いた表面保護層5と帯電防止層4との密着性も良くなる。
アクリル−ウレタンブロック共重合体としては、例えば、(A)アクリル系単量体を主鎖に含み、末端や側鎖にヒドロキシル基を有するヒドロキシル基含有のアクリル重合体部分、(B)ポリエステル系ウレタン重合体成分、又は/及び、ポリエーテル系ウレタン重合体成分、(C)ジイソシアネート、の3成分の反応生成物からなり、これら3成分を反応させてプレポリマーを製造し、このプレポリマーに更に、ジアミン等の鎖延長剤を反応させて鎖延長することで得られるもの等を好適には使用できる。
なお、上記(B)のポリエステル系ウレタン重合体成分、ポリエーテル系ウレタン重合体成分は、それぞれ単体で用いても良いし、併用しても良い。また、ポリエステル系ウレタン重合体成分としては、(1)ポリエステルポリオール成分にジアミン化合物を添加しウレタン骨格の一部をウレア化する、(2)ポリエステルポリオール成分にフェニル基を導入する、(3)アルコール成分をポリカーボネート系としたポリエステルポリオール成分にジアミン化合物を添加しウレタン骨格の一部をウレア化する、などによって作られた重合体等も、用いることが出来る。
なお、アクリル−ウレタンブロック共重合体のアクリル重合体成分と、ウレタン重合体成分の比率は、適宜調整すれば良いが、質量比で40/60〜60/40が密着性能が良好である点で好ましい。
また、ウレタン重合体成分としては、熱可塑性ウレタン樹脂も使用できる。なお、熱可塑性ウレタン樹脂は、代表的には、ジイソシアネートと、高分子ポリオールと、必要により低分子ジオール等の低分子多官能活性水素化合物とを反応させて得られる樹脂である。
上記ジイソシアネートとしては、例えば、(1)芳香族ジイソシアネート〔例えば、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、2,4−トリレンジイソシアネート、1,5−ナフタリンジイソシアネート、n−イソシアネートフェニルスルホニルイソシアネート、m−或いはp−イソシアネートフェニルスルホニルイソシアネート等〕、(2)脂肪族ジイソシアネート〔例えば、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート等〕、(3)脂環式ジイソシアネート〔例えば、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、水添キシリレンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート等〕等が使用される。或いは、これらのジイソシアネートの多量体又は付加体もある。また、これらジイソシアネートは種以上混合使用しても良い。
また、上記高分子ポリオール(ここでの高分子とは低分子多官能活性水素化合物に対する対語で分子量1万未満も含む)としては、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール等であり、単独で或いは2種以上混合使用される。なお、耐候密着性の点では、ポリエーテルポリオールよりはポリエステルポリオールの方が好ましい。
なお、ポリエステルポリオールとしては、例えば、低分子ジオールとジカルボン酸とを反応させて得られる縮合ポリエステルジオールや、ラクトンの開環重合により得られるポリラクトンジオール、ポリカーボネートジオール等がある。
また、上記低分子ジオールとしては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、或いは、環状基を有する低分子ジオール類として、ビス(ヒドロキメチル)シクロヘキサン、m或いはp−キシレングリコール、ビス(ヒドロキシメチル)ベンゼン、1,4−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、4,4−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)−ジフェニルプロパン(ビスフェノールAのエチレンオキシド付加物)等が、単独で、或いは2種以上混合使用される。
また、上記ジカルボン酸としては、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、グルタル酸、アゼライン酸、マレイン酸、フマル酸等の脂肪族ジカルボン酸類、テレフタル酸、イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸類、等が単独使用又は2種以上使用される。また、上記ラクトンには、ε−カプロラクトン等が使用される。
そして、ポリエステルポリオールの場合の具体例としては、ポリエチレンアジペート、ポリブチレンアジペート、ポリヘキサメチレンアジペート、ポリネオペンチルアジペート、ポリエチレンブチレンアジペート、ポリブチレンヘキサブチレンアジペート、ポリジエチレンアジペート、ポリ(ポリテトラメチレンエーテル)アジペート、ポリエチレンアゼート、ポリエチレンセバケート、ポリブチレンアゼート、ポリブチレンセバケート、ポリヘキサメチレンカーボネートジオール等が挙げられ、これらは単独で或いは2種以上混合使用される。
なお、帯電防止層4は、基材シート1に対して、ロールコート等の従来公知の塗工法で形成すれば良い。その際、帯電防止層4を形成する面に、必要に応じ適宜、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理等の表面易接着処理を行っても良い。帯電防止層の厚みとしては、0.5〜5μmとする。0.5μmより薄いと帯電防止機能が得られず、5μmより厚いと表面の各種耐性が低下する。
本発明における表面保護層5としては、層厚5〜20μmのウレタン樹脂または電離放射線硬化型アクリル樹脂からなるものを用いる。ウレタン樹脂としては前記帯電防止層4に用いたものと同様のものが使用可能であり、電離放射線硬化型アクリル樹脂としては、アクリレート系、ウレタンアクリレート系の電離放射線硬化型樹脂が使用可能である。
なお表面保護層5は、硬化性樹脂からなる塗液を用いてグラビアコート、ロールコート等の公知の塗工法で、前記帯電防止層を形成した面上に塗布後、該樹脂を硬化させて硬化物とする事で形成できる。なお、表面保護層は、絵柄模様層3が透視可能な様に、通常は透明(無着色透明、着色透明、半透明)である。表面保護層5の層厚としては、5〜20μmとする。5μmより薄いと耐汚染性と表面の各種耐性が得られず、20μmより厚いと帯電防止機能が劣化する。
基材シート1として厚さ70μmの着色ポリオレフィン樹脂シート(リケンテクノス(株)製:「PPシート」)を用い、この片面にコロナ放電処理を施した後、着色インキ(東洋インキ(株)製:「ラミスター」)を用いてグラビア印刷により木目模様を施し、絵柄模様層2を形成した。次に、この絵柄模様層2の上に接着剤(東洋モートン(株)製:「TMシリーズ」)を介して厚さ80μm透明ポリオレフィン樹脂シート(リケンテクノス(株)製:「PPクリヤー」)を貼り合わせ、その表面にコロナ放電処理を施した後、カチオン系アクリルポリマー(東京インキ(株)製:「LGコート」)を80重量%としたウレタン樹脂(DICグラフィックス(株)製:「W480」)を乾燥後の塗布厚で0.5μmとなるように塗布して帯電防止層4とした後、最後にウレタン樹脂(DICグラフィックス(株)製:「W480」)を乾燥後の塗布厚で10μmとなるように塗布して表面保護層5として内装用化粧シートを得た。
帯電防止層を3μmとした以外は実施例1と同様にして内装用化粧シートを得た。
表面保護層を20μmとした以外は実施例2と同様にして内装用化粧シートを得た。
<比較例1>
帯電防止層を設けなかった以外は実施例1と同様にして内装用化粧シートを得た。
<比較例2>
表面保護層を設けなかった以外は実施例2と同様にして内装用化粧シートを得た。
<比較例3>
帯電防止層を10μmとした以外は実施例1と同様にして内装用化粧シートを得た。
<比較例4>
表面保護層を25μmとした以外は実施例2と同様にして内装用化粧シートを得た。
<比較例5>
カチオン系アクリルポリマーを60重量%とした以外は実施例2と同様にして内装用化粧シートを得た。
<評価方法>
実施例1〜3、比較例1〜5で得られた化粧シートにつき、物性を評価し、結果を表1に示す。各評価項目は以下のとおりとした。
<帯電防止性能>
表面固有抵抗:シートの帯電抵抗値を測定した。
半減期:スタティックオネストメーターにより帯電量(KV)と半減時間(s)を測定した。
帯電により微細PS付着:試験体表面をゴム手袋にて30往復した後に試験体を垂直にした状態で球状ポリスチレンを試験体表面に接触させた。
(○=ほとんど付着なし △=10〜50個付着 ×=大量に付着)
<耐汚染性>
JAS耐汚染性試験(黒マジック、赤クレヨン、青インキ)により試験体に線を引いた後、6時間後にアルコールで汚れを落とした。
(○付着なし △僅かに汚れあり ×汚れ付着)
<耐傷性>
スチールウール擦り試験(200g荷重×20往復)した後の傷付き製を評価した。
(○:傷なし △:僅かに傷あり ×:傷あり)
<耐久性>
耐候性:サンシャインウェザーメーター500時間後の状態を視認しにて評価
耐湿性:温度40℃湿度90%で500時間後の状態を視認しにて評価
耐熱性:温度60℃で500時間後の状態を視認しにて評価
(○:外観変化なし ×:剥離、変色等の外観変化あり)
本発明の内装用化粧シートは、建物の内装用であって家具や建具などの表面に使用可能である。
1…基材シート
2…絵柄模様層
3…透明樹脂層
4…帯電防止層
5…表面保護層

Claims (1)

  1. オレフィン系樹脂からなる基材シート上に帯電防止層と表面保護層を少なくともこの順に積層してなる化粧シートにおいて、
    前記帯電防止層が層厚0.5〜5μmのカチオン系アクリルポリマーを80重量%以上含有するウレタン硬化型樹脂からなり、
    前記表面保護層が層厚5〜20μmのウレタン樹脂または電離放射線硬化型アクリル樹脂からなることを特徴とする内装用化粧シート。
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