JP2015180715A - シトラール又はシトラール含有製品の劣化臭マスキング剤、及び劣化臭マスキング方法 - Google Patents

シトラール又はシトラール含有製品の劣化臭マスキング剤、及び劣化臭マスキング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015180715A
JP2015180715A JP2014252685A JP2014252685A JP2015180715A JP 2015180715 A JP2015180715 A JP 2015180715A JP 2014252685 A JP2014252685 A JP 2014252685A JP 2014252685 A JP2014252685 A JP 2014252685A JP 2015180715 A JP2015180715 A JP 2015180715A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
citral
odor
methyl
containing product
masking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014252685A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6517010B2 (ja
Inventor
紀和 藤本
Norikazu Fujimoto
紀和 藤本
岩渕 久克
Hisakatsu Iwabuchi
久克 岩渕
雄飛 服部
Yuhi Hattori
雄飛 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
San Ei Gen FFI Inc
Original Assignee
San Ei Gen FFI Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by San Ei Gen FFI Inc filed Critical San Ei Gen FFI Inc
Priority to JP2014252685A priority Critical patent/JP6517010B2/ja
Publication of JP2015180715A publication Critical patent/JP2015180715A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6517010B2 publication Critical patent/JP6517010B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Seasonings (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)

Abstract

【課題】シトラールやシトラール含有製品の加熱時や経時的に生成するシトラールの劣化臭である、p−クレゾールやp−メチルアセトフェノンの臭いをマスキングするシトラール又はシトラール含有製品の劣化臭マスキング剤、及び劣化臭マスキング方法を提供する。
【解決手段】エチルピルベート、メチルジャスモネート、メチルジヒドロジャスモネート、ジエチルマロネート、メチルベータナフチルケトン、マルトールイソブチレート、メントール、ラウリン酸、アセトイン、シンナミルアセテート、ベンジルアセテート、及びα−ターピネオールからなる群から選択される少なくとも1種以上を含有することを特徴とする、シトラール又はシトラール含有製品の劣化臭マスキング剤である。
【選択図】なし

Description

本発明は、シトラール又はシトラール含有製品の劣化臭マスキング剤、及び劣化臭マスキング方法に関する。
シトラールはレモン様の特徴的な香りを有する重要な成分であり、柑橘系のフレッシュ感に寄与しているが、加熱により、あるいは経時的に減少して不快な劣化臭(オフフレーバー)が生成することが知られている。
シトラール由来の不快な劣化臭の原因物質として、p−クレゾールやp−メチルアセトフェノンなどがあり、これらの劣化臭の原因物質の生成を抑制するために、いくつかの試みがなされている。
特許文献1では、シトラール又はシトラール含有製品に、アシタバ、アボカド、オオバコ、半発酵茶葉、発酵茶葉、エビスグサおよびサンザシからなる群より選ばれる少なくとも1種の溶媒抽出物を用いている。
特許文献2では、カリン、マンゴー、マンゴスチン、ミロバラン、ザクロまたはカカオから溶媒抽出された各抽出物、エピカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート、酵素処理ルチン、クエルセチン、フェルラ酸、カフェー酸、ロズマリン酸、シリンガ酸および没食子酸からなる群より選ばれる少なくとも1種以上を用いている。
特許文献3では、エピガロカテキンを用いて、シトラール由来の不快な劣化臭の原因物質の生成を抑制している。
さらに、特許文献4では、杜仲葉、エンメイソウ、ハイビスカス、ビート、ライチ種子、オリーブ葉、月見草種子、タヒボ、グァバ葉、マリーゴールド、ブラッククミン、マリアアザミ、アーティチョーク、アイブライト、エキナセアプルプレア、エキナセアアングスティフォリアおよびエキナセアパリダの抽出物を1種または2種以上を用いている。
一方、香気成分であるエチルピルベート、メチルジャスモネート、メチルジヒドロジャスモネート、ジエチルマロネート、メチルベータナフチルケトン、ヘリオトロピン、ベンジルアルコール、ブチルブチリルラクテート、L−メントール、シス−3−ヘキセン−1−オール、ターピネオール、ターピネン−4−オール、アセトフェノン、エチルマルトール、フラネオール、アセトイン、ドデカノイックアシッド、シンナミルアセテート、ベンジルアセテートなどは、基剤臭、アミン臭、アンモニア臭、硫黄臭、酸臭、錆臭、煙草臭、動物臭、ハロゲン臭などの不快臭をマスキングする頭髪化粧料用マスキング組成物に使用されることが知られている(特許文献5)。
特開2008−280539号公報 特開2002−180081号公報 特開2002−338990号公報 特開2008−31230号公報 特開2003−137758号公報
上記特許文献1〜4に記載された発明では、シトラール由来の不快な劣化臭の原因物質の生成を抑制することはできるが、一旦生成した不快な劣化臭をマスキングする効果は十分とはいえなかった。
そこで本発明は上記従来技術における問題点に鑑み、簡便で、安全性が高く、しかも最終製品本来の香味又は香気に影響を与えることなく、生成したシトラールの劣化臭をマスキングすることができる劣化臭マスキング剤及び劣化臭マスキング方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、生成したシトラール由来の不快な劣化臭をマスキングできる物質を鋭意検討した結果、香気成分であるエチルピルベート、メチルジャスモネート、メチルジヒドロジャスモネート、ジエチルマロネート、メチルベータナフチルケトン、マルトールイソブチレート、メントール、ラウリン酸、アセトイン、シンナミルアセテート、ベンジルアセテート、及びα−ターピネオールに、シトラール由来の不快な劣化臭を顕著にマスキングする効果があることを見出して、本発明を完成した。
すなわち、本発明は下記に掲げる、シトラール又はシトラール含有製品の劣化臭マスキング剤、及びシトラール又はシトラール含有製品の劣化臭マスキング方法に関するものである。
(シトラール又はシトラール含有製品の劣化臭マスキング剤)
項1.エチルピルベート、メチルジャスモネート、メチルジヒドロジャスモネート、ジエチルマロネート、メチルベータナフチルケトン、マルトールイソブチレート、メントール、ラウリン酸、アセトイン、シンナミルアセテート、ベンジルアセテート、及びα−ターピネオールからなる群から選択される1種以上を含有することを特徴とする、シトラール又はシトラール含有製品の劣化臭マスキング剤。
項2.劣化臭がp−クレゾール又はp−メチルアセトフェノンによる劣化臭である、項1記載のシトラール又はシトラール含有製品の劣化臭マスキング剤。
項3.シトラール含有製品が、シトラス系香料、シトラス系飲料、シトラス系菓子類、又はシトラス系香粧品である、項1又は2記載のシトラール含有製品の劣化臭マスキング剤。
(シトラール又はシトラール含有製品の劣化臭マスキング方法)
項4.シトラール又はシトラール含有製品に、エチルピルベート、メチルジャスモネート、メチルジヒドロジャスモネート、ジエチルマロネート、メチルベータナフチルケトン、マルトールイソブチレート、メントール、ラウリン酸、アセトイン、シンナミルアセテート、ベンジルアセテート、及びα−ターピネオールからなる群から選択される1種以上を添加することを特徴とする、シトラール又はシトラール含有製品の劣化臭マスキング方法。
項5.劣化臭がp−クレゾール又はp−メチルアセトフェノンによる劣化臭である、項4記載のシトラール又はシトラール含有製品の劣化臭マスキング方法。
項6.シトラール含有製品が、シトラス系香料、シトラス系飲料、シトラス系菓子類、又はシトラス系香粧品である、項4又は5記載のシトラール含有製品の劣化臭マスキング方法。
さらに、本発明は下記に掲げるシトラール含有製品の製造方法、及びシトラール含有製品に関するものでもある。
(シトラール含有製品の製造方法)
項7.シトラール含有製品に、エチルピルベート、メチルジャスモネート、メチルジヒドロジャスモネート、ジエチルマロネート、メチルベータナフチルケトン、マルトールイソブチレート、メントール、ラウリン酸、アセトイン、シンナミルアセテート、ベンジルアセテート、及びα−ターピネオールからなる群から選択される1種以上を、0.00002〜1ppm配合することを特徴とするシトラール含有製品の製造方法。
(シトラール含有製品)
項8.エチルピルベート、メチルジャスモネート、メチルジヒドロジャスモネート、ジエチルマロネート、メチルベータナフチルケトン、マルトールイソブチレート、メントール、ラウリン酸、アセトイン、シンナミルアセテート、ベンジルアセテート、及びα−ターピネオールからなる群から選択される1種以上が、0.00002〜1ppm含有されてなるシトラール含有製品。
本発明の劣化臭マスキング剤をシトラール又はシトラールを含有する製品に使用することにより、加熱や経時変化により生成したシトラール由来の劣化臭を、効果的にマスキングすることができる。
そのため、本発明の劣化臭マスキング剤の使用により、シトラール含有製品の製造、流通、保存期間中などにおいて生成する劣化臭が効率的にマスキングされ、フレッシュ感を維持することができる。
本発明は、エチルピルベート、メチルジャスモネート、メチルジヒドロジャスモネート、ジエチルマロネート、メチルベータナフチルケトン、マルトールイソブチレート、メントール、ラウリン酸、アセトイン、シンナミルアセテート、ベンジルアセテート、及びα−ターピネオールからなる群から選択される少なくとも1種以上を含有することを特徴とする、シトラール又はシトラール含有製品の劣化臭マスキング剤である。
また、本発明は、シトラール又はシトラール含有製品に、エチルピルベート、メチルジャスモネート、メチルジヒドロジャスモネート、ジエチルマロネート、メチルベータナフチルケトン、マルトールイソブチレート、メントール、ラウリン酸、アセトイン、シンナミルアセテート、ベンジルアセテート、及びα−ターピネオールからなる群から選択される少なくとも1種以上を添加することを特徴とする、シトラール又はシトラール含有製品の劣化臭マスキング方法である。
本発明に使用されるエチルピルベート、メチルジャスモネート、メチルジヒドロジャスモネート、ジエチルマロネート、メチルベータナフチルケトン、マルトールイソブチレート、メントール、ラウリン酸、アセトイン、シンナミルアセテート、ベンジルアセテート、及びα−ターピネオールは、いずれも既知の香気成分であって、市販品を利用することができる。
本発明では、これらの香気成分を2種以上併用することもできる。
特に、エチルピルベート、メチルジャスモネート、メチルジヒドロジャスモネート、メントール、及びラウリン酸からなる群から選択される化合物を単独使用又は併用することが好ましい。
本発明の劣化臭マスキング剤は、上記の香気成分の1種以上を原材料として用いたものであれば、その形態や濃度は特に限定されない。例えば、香気成分そのものの1種以上からなる液剤や、水、アルコール、グリセリン、プロピレングリコール等の単独又は混合の溶剤に、香気成分を適当な濃度で溶解させた希釈液剤とすることで調製することができる。また、例えば、香気成分の溶液にデキストリン等の賦形剤を添加して、噴霧乾燥によりパウダー状剤にすることも可能であり、用途に応じて種々の剤形にすることができる。劣化臭マスキング剤の利用上の利便性からは、香気成分を溶剤中に溶解した希釈液剤、もしくは、粉体化したパウダー状剤であることが好ましい。
本発明の劣化臭マスキング剤が希釈液剤、あるいはパウダー状剤であるときの、劣化臭マスキング剤中のエチルピルベート、メチルジャスモネート、メチルジヒドロジャスモネート、ジエチルマロネート、メチルベータナフチルケトン、マルトールイソブチレート、メントール、ラウリン酸、アセトイン、シンナミルアセテート、ベンジルアセテート、及びα−ターピネオールからなる群から選択される1種以上の量は、通常0.01〜10000ppm、好ましくは0.05〜5000ppm、さらに好ましくは0.1〜1000ppmである。
本発明の劣化臭マスキング剤、又は劣化臭マスキング方法を適用するシトラール含有製品としては、シトラス系香料や、シトラールを含有する果汁飲料、清涼飲料、乳酸菌飲料、炭酸飲料、紅茶、栄養ドリンク剤などのシトラス系飲料、キャンディー、ケーキ、チョコレート、ガム、ゼリー、アイスクリームなどのシトラス系菓子類などが挙げられる。
さらに、飲食品以外では、シトラールを含有する香水、化粧品、歯磨、洗剤、石鹸、シャンプー、入浴剤、芳香剤などのシトラス系香粧品が挙げられる。
これらのシトラール含有製品中に、シトラールは通常0.1〜1000ppm含有されている。
本発明の劣化臭マスキング剤は、シトラール含有製品の製造・加工段階で適宜添加することができる。
劣化臭マスキング剤の添加量については、対象となるシトラール含有製品の種類やシトラールの含有量などにより異なるが、劣化臭マスキング剤成分のエチルピルベート、メチルジャスモネート、メチルジヒドロジャスモネート、ジエチルマロネート、メチルベータナフチルケトン、マルトールイソブチレート、メントール、ラウリン酸、アセトイン、シンナミルアセテート、ベンジルアセテート、及びα−ターピネオールからなる群から選択される1種以上を、シトラール含有製品中に0.00002〜1ppm、好ましくは0.00005〜0.5ppm、さらに好ましくは0.0001〜0.2ppmになるように添加すれば、シトラール含有製品の劣化臭をマスキングすることができる。添加量が0.00002ppmより少ないとシトラール含有製品の劣化臭のマスキング効果が不十分となるため好ましくなく、一方、添加量が1ppmより多いと、劣化臭マスキング剤の香味又は香気が、シトラール含有製品の香味又は香気に影響を与えるため好ましくない。
また、劣化臭マスキング剤成分がエチルピルベート、メチルジャスモネート、メチルジヒドロジャスモネート、ジエチルマロネート、メチルベータナフチルケトン、マルトールイソブチレートからなる群から選択される1種以上である場合においては、シトラール含有製品中の劣化臭マスキング剤成分の量は0.0001〜1ppm、好ましくは0.0002〜0.5ppm、さらに好ましくは0.0005〜0.2ppmであってよく、劣化臭マスキング剤成分がメントール、ラウリン酸、アセトイン、シンナミルアセテート、ベンジルアセテート、及びα−ターピネオールからなる群から選択される1種以上である場合においては、シトラール含有製品中の劣化臭マスキング剤成分の量は0.00002〜0.2ppm、好ましくは0.00005〜0.1ppm、さらに好ましくは0.0001〜0.05ppmであってよい。
以下、本発明を以下の実施例を用いて具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
実施例1
シトラールの劣化臭の原因物質であるp−クレゾールを95%エタノール中に1質量%濃度となるように希釈し、この希釈液を、p−クレゾールの濃度が0.1ppmとなるように精製水に添加した。このようにして調製したp−クレゾール含有水溶液に、表1の物質を表中記載の濃度となるようにそれぞれ添加して、p−クレゾール臭のマスキング効果を確認した。
試験は、習熟したパネル10名を選んで官能評価を行い、p−クレゾールのみを添加した試験区を「評価:4点」とし、p−クレゾールを添加していない精製水を「評価:0点」として、各物質添加区のp−クレゾール臭のマスキング度合いを以下の評価基準にしたがって、相対評価した。結果は表1のとおりであり、各パネルの評価結果の平均点を示した。
(評価基準)
p−クレゾール臭を強く感じる :4点
p−クレゾール臭を感じる :3点
p−クレゾール臭を少し感じる :2点
p−クレゾール臭を殆ど感じない:1点
p−クレゾール臭を全く感じない:0点
表1の結果から明らかなように、エチルピルベート、メチルジャスモネート、メチルジヒドロジャスモネート、ジエチルマロネート、メチルベータナフチルケトン及びマルトールイソブチレートに、p−クレゾール臭のマスキング効果が認められた。
特に、エチルピルベート、メチルジャスモネート、及びメチルジヒドロジャスモネートに、p−クレゾール臭の顕著なマスキング効果が認められた。
一方、ヘリオトロピン、ベンジルアルコール、ブチルブチリルラクテート、イソホロン、及びステアリン酸には、p−クレゾール臭のマスキング効果がほとんど認められなかった。
実施例2
シトラールの劣化臭の原因物質であるp−メチルアセトフェノンを95%エタノール中に1質量%濃度となるように希釈し、この希釈液を、p−メチルアセトフェノンの濃度が0.1ppmとなるように精製水に添加した。このようにして調製したp−メチルアセトフェノン含有水溶液に、表2の物質を表中記載の濃度となるようにそれぞれ添加して、p−メチルアセトフェノン臭のマスキング効果を確認した。
試験は、習熟したパネル10名を選んで官能評価を行い、p−メチルアセトフェノンのみを添加した試験区を「評価:4点」とし、p−メチルアセトフェノンを添加していない精製水を「評価:0点」とし、各種添加区のp−メチルアセトフェノン臭のマスキング度合いを相対評価した。結果は表2のとおりであり、各パネルの評価結果の平均点を示した。
(評価基準)
p−メチルアセトフェノン臭を強く感じる :4点
p−メチルアセトフェノン臭を感じる :3点
p−メチルアセトフェノン臭を少し感じる :2点
p−メチルアセトフェノン臭を殆ど感じない:1点
p−メチルアセトフェノン臭を全く感じない:0点
表2の結果から明らかなように、メントール、ラウリン酸、アセトイン、シンナミルアセテート、ベンジルアセテート、及びα−ターピネオールに、p−メチルアセトフェノン臭のマスキング効果が認められた。
特に、メントール、及びラウリン酸に、p−メチルアセトフェノン臭の顕著なマスキング効果が認められた。
一方、エチルマルトール、シス−3−ヘキセノール、フラネオール、アセトフェノン、及びターピネン−4−オールには、p−メチルアセトフェノン臭のマスキング効果がほとんど認められなかった。
実施例3
果糖ぶどう糖液糖75g、砂糖35g、クエン酸2g、クエン酸三ナトリウム1.2g、及びシトラールを含有するレモンオイルをエッセンス化したレモン香料2gに、精製水を添加し全量を1000mlに調整した。この溶液を90℃にてホットパック充填することで殺菌後、缶に詰めてレモン飲料を調製し、一部を約5℃の冷蔵庫中で、残りを40℃の恒温槽中で各々4日間保管した。
別途、表3の物質を95%エタノール中に0.0001質量%溶解した液を調製しておき、この溶液を、40℃で4日間保管したレモン飲料100質量部に対して0.1質量部それぞれ添加して、異臭のマスキング度合いを確認した。
試験は、習熟したパネル10名を選んで官能評価を行い、冷蔵庫で4日間保管した異臭の発生していない対照レモン飲料を「評価:0点」とし、40℃で4日間保管して、p−クレゾールやp−メチルアセトフェノンが生成し、それらの異臭が発生した対照レモン飲料を「評価:4点」とした。その結果は表3のとおりであり、各パネルの評価結果の平均点を示した。
(評価基準)
異臭を強く感じる :4点
異臭を感じる :3点
異臭を少し感じる :2点
異臭を殆ど感じない:1点
異臭を全く感じない:0点
表3の結果から明らかなように、エチルピルベート、メチルジャスモネート、メチルジヒドロジャスモネート、ジエチルマロネート及びメチルベータナフチルケトンを添加したレモン飲料は、シトラールの劣化に伴う異臭のマスキング効果が認められた。
特に、エチルピルベート、メチルジャスモネート、又はメチルジヒドロジャスモネートを添加したレモン飲料に、異臭の顕著なマスキング効果が認められた。
一方、イソホロンやステアリン酸を添加したレモン飲料には、異臭のマスキング効果がほとんど認められなかった。
実施例4
レモン飲料に添加する物質を表4に記載のものに変更し、各物質を0.0001質量%含む95%エタノール溶液の、レモン飲料100質量部に対する添加量を0.02質量部とした以外は、実施例3と同様の方法により、異臭のマスキング度合いを評価した。結果を表4に示した。
表4の結果から明らかなように、メントール、ラウリン酸、アセトイン及びα−ターピネオールを添加したレモン飲料において、シトラールの劣化に伴う異臭のマスキング効果が認められた。
特に、メントール、又はラウリン酸を添加したレモン飲料において、異臭の顕著なマスキング効果が認められた。
一方、フラネオールやターピネン−4−オールを添加したレモン飲料においては、異臭のマスキング効果がほとんど認められなかった。
本発明により、シトラールやシトラール含有製品のシトラール由来の不快な劣化臭をマスキングできるので、香料及び飲食品などの分野において有用である。

Claims (8)

  1. エチルピルベート、メチルジャスモネート、メチルジヒドロジャスモネート、ジエチルマロネート、メチルベータナフチルケトン、マルトールイソブチレート、メントール、ラウリン酸、アセトイン、シンナミルアセテート、ベンジルアセテート、及びα−ターピネオールからなる群から選択される1種以上を含有することを特徴とする、シトラール又はシトラール含有製品の劣化臭マスキング剤。
  2. 劣化臭がp−クレゾール及び/又はp−メチルアセトフェノンによる劣化臭である、請求項1記載のシトラール又はシトラール含有製品の劣化臭マスキング剤。
  3. シトラール含有製品が、シトラス系香料、シトラス系飲料、シトラス系菓子類、又はシトラス系香粧品である、請求項1又は2記載のシトラール含有製品の劣化臭マスキング剤。
  4. シトラール又はシトラール含有製品に、エチルピルベート、メチルジャスモネート、メチルジヒドロジャスモネート、ジエチルマロネート、メチルベータナフチルケトン、マルトールイソブチレート、メントール、ラウリン酸、アセトイン、シンナミルアセテート、ベンジルアセテート、及びα−ターピネオールからなる群から選択される1種以上を添加することを特徴とする、シトラール又はシトラール含有製品の劣化臭マスキング方法。
  5. 劣化臭がp−クレゾール及び/又はp−メチルアセトフェノンによる劣化臭である、請求項4記載のシトラール又はシトラール含有製品の劣化臭マスキング方法。
  6. シトラール含有製品が、シトラス系香料、シトラス系飲料、シトラス系菓子類、又はシトラス系香粧品である、請求項4又は5記載のシトラール含有製品の劣化臭マスキング方法。
  7. シトラール含有製品に、エチルピルベート、メチルジャスモネート、メチルジヒドロジャスモネート、ジエチルマロネート、メチルベータナフチルケトン、マルトールイソブチレート、メントール、ラウリン酸、アセトイン、シンナミルアセテート、ベンジルアセテート、及びα−ターピネオールからなる群から選択される1種以上を、0.00002〜1ppm配合することを特徴とするシトラール含有製品の製造方法。
  8. エチルピルベート、メチルジャスモネート、メチルジヒドロジャスモネート、ジエチルマロネート、メチルベータナフチルケトン、マルトールイソブチレート、メントール、ラウリン酸、アセトイン、シンナミルアセテート、ベンジルアセテート、及びα−ターピネオールからなる群から選択される1種以上が、0.00002〜1ppm含有されてなるシトラール含有製品。

JP2014252685A 2013-12-17 2014-12-15 シトラール又はシトラール含有製品の劣化臭マスキング剤、及び劣化臭マスキング方法 Active JP6517010B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014252685A JP6517010B2 (ja) 2013-12-17 2014-12-15 シトラール又はシトラール含有製品の劣化臭マスキング剤、及び劣化臭マスキング方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013259942 2013-12-17
JP2013259942 2013-12-17
JP2014043713 2014-03-06
JP2014043713 2014-03-06
JP2014252685A JP6517010B2 (ja) 2013-12-17 2014-12-15 シトラール又はシトラール含有製品の劣化臭マスキング剤、及び劣化臭マスキング方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019041240A Division JP6602995B2 (ja) 2013-12-17 2019-03-07 シトラール又はシトラール含有製品の劣化臭マスキング剤、及び劣化臭マスキング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015180715A true JP2015180715A (ja) 2015-10-15
JP6517010B2 JP6517010B2 (ja) 2019-05-22

Family

ID=54329105

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014252685A Active JP6517010B2 (ja) 2013-12-17 2014-12-15 シトラール又はシトラール含有製品の劣化臭マスキング剤、及び劣化臭マスキング方法
JP2019041240A Active JP6602995B2 (ja) 2013-12-17 2019-03-07 シトラール又はシトラール含有製品の劣化臭マスキング剤、及び劣化臭マスキング方法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019041240A Active JP6602995B2 (ja) 2013-12-17 2019-03-07 シトラール又はシトラール含有製品の劣化臭マスキング剤、及び劣化臭マスキング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP6517010B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017079607A (ja) * 2015-10-23 2017-05-18 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 果汁感向上剤
JP6152458B1 (ja) * 2016-08-12 2017-06-21 アサヒビール株式会社 柑橘類果実様飲料及びその製造方法
WO2017170196A1 (ja) * 2016-03-26 2017-10-05 味の素株式会社 調理感付与剤
JP2018027075A (ja) * 2016-08-12 2018-02-22 アサヒビール株式会社 柑橘類果実様飲料及びその製造方法
JP2018068459A (ja) * 2016-10-26 2018-05-10 花王株式会社 腐敗尿臭抑制剤
JP2019170374A (ja) * 2018-03-26 2019-10-10 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 果汁含有製品の熱劣化臭マスキング剤
JP2019170375A (ja) * 2018-03-26 2019-10-10 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 果汁含有製品の光劣化臭マスキング剤
CN113046167A (zh) * 2019-12-27 2021-06-29 丰益(上海)生物技术研发中心有限公司 不掩盖菜品原有风味的油脂组合物
CN113444526A (zh) * 2020-03-26 2021-09-28 大日本除虫菊株式会社 食品来源厨余垃圾的腐臭产生抑制剂、厨余垃圾臭除臭组合物及吸引阻止剂
WO2021235360A1 (ja) 2020-05-18 2021-11-25 高砂香料工業株式会社 香料組成物および飲食品
WO2023149442A1 (ja) * 2022-02-03 2023-08-10 味の素株式会社 p-クレゾール臭の抑制方法
JP7331235B1 (ja) * 2022-12-26 2023-08-22 アサヒビール株式会社 柑橘風味飲料および柑橘風味飲料の製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4391827A1 (en) * 2021-08-23 2024-07-03 Givaudan SA Method of mitigating off-odors

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003027084A (ja) * 2001-07-23 2003-01-29 Kiyomitsu Kawasaki 漂白剤用消臭・芳香組成物
JP2003190264A (ja) * 2001-12-25 2003-07-08 Kiyomitsu Kawasaki 環境用芳香消臭組成物及び該環境用芳香消臭組成物を含有する環境用芳香消臭剤
JP2004168936A (ja) * 2002-11-21 2004-06-17 Kiyomitsu Kawasaki シトラス様香料組成物
JP2005143461A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Takasago Internatl Corp 果汁含有飲料
JP2006124490A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Kiyomitsu Kawasaki 発酵乳様香料組成物
JP2007111281A (ja) * 2005-10-21 2007-05-10 Aromajikku Service Kk 固形芳香剤および容器入り芳香剤
JP2013005787A (ja) * 2011-06-27 2013-01-10 Suntory Holdings Ltd レモン風味を呈する飲料

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003113392A (ja) * 2001-10-04 2003-04-18 Kiyomitsu Kawasaki 芳香・消臭組成物および該芳香・消臭組成物を含有する人体用芳香・消臭剤

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003027084A (ja) * 2001-07-23 2003-01-29 Kiyomitsu Kawasaki 漂白剤用消臭・芳香組成物
JP2003190264A (ja) * 2001-12-25 2003-07-08 Kiyomitsu Kawasaki 環境用芳香消臭組成物及び該環境用芳香消臭組成物を含有する環境用芳香消臭剤
JP2004168936A (ja) * 2002-11-21 2004-06-17 Kiyomitsu Kawasaki シトラス様香料組成物
JP2005143461A (ja) * 2003-11-19 2005-06-09 Takasago Internatl Corp 果汁含有飲料
JP2006124490A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Kiyomitsu Kawasaki 発酵乳様香料組成物
JP2007111281A (ja) * 2005-10-21 2007-05-10 Aromajikku Service Kk 固形芳香剤および容器入り芳香剤
JP2013005787A (ja) * 2011-06-27 2013-01-10 Suntory Holdings Ltd レモン風味を呈する飲料

Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JOURNAL OF AGRICULTURAL AND FOOD CHEMISTRY, vol. 50, JPN7018002457, 2002, pages 4878 - 4884, ISSN: 0003841055 *
TNO VOLATILE COMPOUNDS IN FOOD 1996, JPN7018002459, 1996, pages 5 - 25, ISSN: 0003841057 *
合成香料 化学と商品知識, vol. 初版第1刷, JPN7018002460, 1996, pages 434 - 437, ISSN: 0003841058 *
香りの百科, vol. 初版第1刷, JPN7018002458, 1989, pages 446 - 449, ISSN: 0003841056 *

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017079607A (ja) * 2015-10-23 2017-05-18 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 果汁感向上剤
WO2017170196A1 (ja) * 2016-03-26 2017-10-05 味の素株式会社 調理感付与剤
JP6152458B1 (ja) * 2016-08-12 2017-06-21 アサヒビール株式会社 柑橘類果実様飲料及びその製造方法
JP2018023338A (ja) * 2016-08-12 2018-02-15 アサヒビール株式会社 柑橘類果実様飲料及びその製造方法
JP2018027075A (ja) * 2016-08-12 2018-02-22 アサヒビール株式会社 柑橘類果実様飲料及びその製造方法
JP7084104B2 (ja) 2016-10-26 2022-06-14 花王株式会社 腐敗尿臭抑制剤
JP2018068459A (ja) * 2016-10-26 2018-05-10 花王株式会社 腐敗尿臭抑制剤
JP7114519B2 (ja) 2018-03-26 2022-08-08 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 果汁含有製品の光劣化臭マスキング剤
JP2019170375A (ja) * 2018-03-26 2019-10-10 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 果汁含有製品の光劣化臭マスキング剤
JP2019170374A (ja) * 2018-03-26 2019-10-10 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 果汁含有製品の熱劣化臭マスキング剤
CN113046167A (zh) * 2019-12-27 2021-06-29 丰益(上海)生物技术研发中心有限公司 不掩盖菜品原有风味的油脂组合物
CN113444526A (zh) * 2020-03-26 2021-09-28 大日本除虫菊株式会社 食品来源厨余垃圾的腐臭产生抑制剂、厨余垃圾臭除臭组合物及吸引阻止剂
WO2021235360A1 (ja) 2020-05-18 2021-11-25 高砂香料工業株式会社 香料組成物および飲食品
KR20230012487A (ko) 2020-05-18 2023-01-26 다카사고 고료 고교 가부시키가이샤 향료 조성물 및 음식품
WO2023149442A1 (ja) * 2022-02-03 2023-08-10 味の素株式会社 p-クレゾール臭の抑制方法
JP7331235B1 (ja) * 2022-12-26 2023-08-22 アサヒビール株式会社 柑橘風味飲料および柑橘風味飲料の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6602995B2 (ja) 2019-11-06
JP2019094507A (ja) 2019-06-20
JP6517010B2 (ja) 2019-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6602995B2 (ja) シトラール又はシトラール含有製品の劣化臭マスキング剤、及び劣化臭マスキング方法
JP5624764B2 (ja) 香味又は香気の劣化抑制剤
JP7092819B2 (ja) アルコール飲料の製造方法およびp-サイメン又はp-メチルアセトフェノンの生成抑制方法
JP4360654B1 (ja) 香酸柑橘様香味増強剤
JP6262171B2 (ja) 果実香味増強剤
JP2016198025A (ja) 柑橘香味増強剤
JP6238349B2 (ja) 温州みかん香料又は温州みかん風味飲食品の果汁感向上剤、それを添加してなる香料、飲食品又は香粧品
JP6829935B2 (ja) アルコール飲料
JP5785318B1 (ja) 香気劣化抑制方法および香気劣化抑制剤
JP5091431B2 (ja) 香味又は香気劣化抑制剤、及び香味又は香気劣化抑制方法
JP5021869B2 (ja) シトラール又はシトラール含有製品の劣化臭生成抑制剤
JP4372203B2 (ja) シトラール又はシトラール含有製品の劣化臭生成抑制剤
JP5911549B1 (ja) サンショウ抽出物による高甘味度甘味料の呈味改善剤
TW200402271A (en) Flavor deterioration inhibitor and inhibitor for the generation of citral deterioration smell
JP6576973B2 (ja) 残香性向上剤
JP6238350B2 (ja) 温州みかん香料又は温州みかん風味飲食品のピール感向上剤、それを添加してなる香料、飲食品又は香粧品
WO2016157984A1 (ja) 飲料又は食品、香料組成物および劣化臭生成抑制方法
JP2005171116A (ja) 香味又は香気の劣化抑制剤
JP2004123788A (ja) シトラール又はシトラール含有製品の劣化臭生成抑制方法
KR20080067030A (ko) 인삼 또는 홍삼 제품의 고미의 제거방법
JP2009195185A (ja) 口臭低減飲料
JP2021006603A (ja) 果実感付与又は増強剤
KR20160009992A (ko) 냉감제 조성물
JP2009045021A (ja) 香味又は香気改善剤
JP2017184665A (ja) 柑橘様飲食品添加用香料組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180724

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180910

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20180910

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190307

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190319

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190417

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6517010

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150