JP2015175822A - 焦点距離の測定方法および測定装置 - Google Patents

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岡田 英夫
Hideo Okada
英夫 岡田
宜彦 猪谷
Nobuhiko Inotani
宜彦 猪谷
西山 陽二
Yoji Nishiyama
陽二 西山
和範 丸山
Kazunori Maruyama
和範 丸山
酒井 覚
Satoru Sakai
覚 酒井
貴之 安部
Takayuki Abe
貴之 安部
穂刈 守
Mamoru Hokari
守 穂刈
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Abstract

【課題】本願は、焦点変更中に観測される像の大きさに基づく可変焦点レンズの焦点距離の動的な測定において、焦点変更可能な範囲を緩和する焦点距離の測定方法および測定装置を提供する。
【解決手段】焦点距離の測定方法であり、焦点距離が既知の固定レンズの焦点に既定の距離を空けて配置された2つの光源からの各々の光を、前記固定レンズ及び前記固定レンズに正対する可変焦点レンズを通じて光位置センサに交互に照射しながら、前記可変焦点レンズの焦点変更を行い、前記焦点変更を行う毎に観測される、前記光位置センサの出力から特定される前記各々の光の位置間の距離の大きさに基づき、前記可変焦点レンズの焦点距離を算出する。
【選択図】図7

Description

本願は、焦点距離の測定方法および測定装置に関する。
レンズは、様々な光学機器に用いられている(例えば、特許文献1−2を参照)。レンズには、焦点距離が固定されている一般的なレンズの他に、焦点距離を変化させることが可能な可変焦点レンズがある。可変焦点レンズは、レンズそのものの位置を動かす焦点変更よりも高速で焦点を合わせることができるため、例えば、自動機器類や検査機器類、医療機器類への応用が進められている。例えば、液体をレンズに用いると、レンズの屈折面となる液体界面の電気的な制御で焦点を変更できるため、焦点変更の高速化を図ることができる。
特開2013−180120号公報 特開2005−234004号公報
可変焦点レンズを各種機器に適用する場合、焦点変更の制御量と焦点距離との関係を予め把握することが求められる。しかし、倍率法やノーダルスライド法に代表される従来の焦点距離の測定手法は、焦点距離が一定のレンズを想定した測定手法であり、静的な焦点距離の測定を想定している。よって、従来の測定手法では、焦点距離を変更可能な可変焦点レンズについて、動的な焦点距離の変化特性を測定することは困難である。
そこで、可変焦点レンズを通じて受光面に結像される像の大きさを、可変焦点レンズの焦点変更中に観測し、受光面の像の大きさの変化から可変焦点レンズの焦点変更中の焦点距離を測定する手法が考えられる。しかし、この手法では、焦点の合っていない像の大きさを観測することになるため、焦点距離の変更可能な範囲は、像の大きさを捉えることができる範囲に制限される。
そこで、本願は、焦点変更中に観測される像の大きさに基づく可変焦点レンズの焦点距離の動的な測定において、焦点変更可能な範囲を緩和する焦点距離の測定方法および測定装置を提供する。
本願は、次のような焦点距離の測定方法を開示する。
焦点距離が既知の固定レンズの焦点に既定の距離を空けて配置された2つの光源からの各々の光を、前記固定レンズ及び前記固定レンズに正対する可変焦点レンズを通じて光位置センサに交互に照射しながら、前記可変焦点レンズの焦点変更を行い、
前記焦点変更を行う毎に観測される、前記光位置センサの出力から特定される前記各々の光の位置間の距離の大きさに基づき、前記可変焦点レンズの焦点距離を算出する、
焦点距離の測定方法。
また、本願は、次のような焦点距離の測定装置を開示する。
焦点距離が既知の固定レンズの焦点に既定の距離を空けて配置された2つの光源からの各々の光を、前記固定レンズ及び前記固定レンズに正対する可変焦点レンズを通じて光位
置センサに交互に照射する照射部と、
前記可変焦点レンズの焦点変更を行う焦点変更部と、
前記焦点変更を行う毎に観測される、前記光位置センサの出力から特定される前記各々の光の位置間の距離の大きさに基づき、前記可変焦点レンズの焦点距離を算出する演算部と、を備える
焦点距離の測定装置。
上記焦点距離の測定方法および測定装置であれば、焦点変更中に観測される像の大きさに基づく可変焦点レンズの焦点距離の動的な測定において、焦点変更可能な範囲を緩和することが可能である。
図1は、実施形態に係る焦点距離の測定装置を示した図の一例である。 図2は、焦点距離の測定方法のフローチャートを示した図の一例である。 図3は、受光媒体に結像される2つのピンホールの像の、可変焦点レンズの焦点を変更させる前後の状態変化を示した図の一例である。 図4は、光位置センサに照射される2つの光源からの各々の光の強度分布を示したグラフの一例である。 図5は、強度分布のシミュレーションに用いたモデルの一例を示した図である。 図6は、光の強度分布のシミュレーション結果のグラフの一例を示した図である。 図7は、可変焦点レンズと光位置センサの受光面との間の距離と、可変焦点レンズの焦点距離とが一致しない状態における光の照射状態の一例を示した図である。 図8は、1次元PSDの構造の一例を示した図である。 図9は、1次元PSDの等価回路の一例を示した図である。 図10は、可変焦点レンズの焦点変更の前後における焦点距離の変化を示した図の一例である。 図11は、光位置センサによって得た光源からの各々の光の位置を時系列で表わしたグラフの一例である。 図12は、可変焦点レンズの焦点距離の変化特性を示したグラフの一例である。
以下、実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、単なる例示であり、本開示の技術的範囲を以下の態様に限定するものではない。
図1は、実施形態に係る焦点距離の測定装置を示した図の一例である。レンズの焦点距離を測定する測定装置1は、照射部2や固定レンズ3、光位置センサ4を備える。測定装置1は、固定レンズ3に正対する位置にセットされる可変焦点レンズTの焦点距離を測定する。
照射部2は、固定レンズ3の焦点に配置されており、例えば、図1に示されるように、2つの光源5L,5Rを有している。光源5L,5Rは、固定レンズ3の特性や光位置センサ4の大きさ等に応じて任意に決定された既定の距離を空けて配置されている。光源5L,5Rには、あらゆる発光体を適用可能であるが、例えば、指向性等に優れるレーザー光を放つLD(Laser Diode)を用いると、レーザー光よりも指向性等の劣るその他の光
を放つ発光体に比べて、可変焦点レンズTの焦点距離を高精度で得ることができる。光源5L,5Rは、電源ドライバ5Dで制御される電力の供給を受けて交互に点灯する。また
、各光源5L,5Rには、各々の光をビーム状にするコリメータレンズ6L,6Rが設けられている。
なお、光源5L,5Rには、LDの代わりにLEDを用いても良い。LED光は、レーザー光に比べて指向性等が劣るものの、白熱灯の光や自然光に比べれば指向性に優れる。また、照射部2は、光源5L,5Rを交互に発光させることで、光源5L,5Rからの各々の光を光位置センサ4に交互に照射してもよいし、光源5L,5Rからの光を交互に遮ることで、光源5L,5Rからの各々の光を光位置センサ4に交互に照射してもよい。光源5L,5Rからの光を交互に遮る場合、点灯および消灯に時間を要する発光体を光源として用いることができる。
固定レンズ3は、焦点距離が既知のレンズである。固定レンズ3は、焦点に配置されている照射部2の光源5L,5Rからコリメータレンズ6L,6Rを通過して自身に入射する光を、レンズの光軸と平行になるように調整する。
光位置センサ4は、光源5L,5Rから放たれた各々の光の位置を特定するセンサであり、光源5L,5Rからコリメータレンズ6L,6R、固定レンズ3及び可変焦点レンズTを通過して入射する光の位置を特定する。光位置センサ4は、入射する光の位置を特定可能なものであれば如何なるものであってもよい。入射する光の位置を特定可能なものとしては、例えば、PSD(Position Sensitive Detector)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサといった各種の受光素子が挙げられる。
測定装置1には、電源ドライバ5Dや駆動ドライバTD(本願でいう「焦点変更部」の一例である)、光位置センサ4の出力信号を演算処理する演算回路4Cに接続されるコンピュータ7(本願でいう「演算部」の一例である)が備わっている。コンピュータ7には、可変焦点レンズTを焦点変更させるための電力を可変焦点レンズTに供給する駆動ドライバTDが接続されており、光源5L,5Rを交互に発光させながら可変焦点レンズTの焦点変更を行い、演算回路4Cから得られる光の位置データを収集する。
以下、焦点距離の測定方法について説明する。図2は、焦点距離の測定方法のフローチャートを示した図の一例である。可変焦点レンズTの焦点距離を測定する場合は、図2のフローチャートに示されるように、可変焦点レンズTに備わっている焦点変更のための駆動機構類を作動状態にする(S101)。次に、可変焦点レンズTの焦点変更を行う(S102)。焦点変更の際の変更量は、可変焦点レンズTの焦点距離の特性の把握において求められている精度や可変焦点レンズTの焦点距離の可動範囲等に応じて適宜決定される量である。可変焦点レンズTの焦点変更を行った後、光源5L,5Rのうち何れか一方の光源を点灯する(S103)。光源5L,5Rのうち何れか一方の光源が点灯している状態で、光位置センサ4のセンサ出力を読出し、光位置センサ4に入射している光の位置を特定する(S104)。次に、光源5L,5Rのうち点灯中の光源を消灯する(S105)。次に、光源5L,5RのうちステップS103で点灯していない何れか他方の光源を点灯する(S106)。次に、光源5L,5Rのうち何れか他方の光源が点灯している状態で、光位置センサ4のセンサ出力を読出し、光位置センサ4に入射している光の位置を特定する(S107)。次に、光源5L,5Rのうち点灯中の光源を消灯する(S108)。次に、光源5Lが発光している時に光位置センサ4が特定した光の位置と、光源5Rが発光している時に光位置センサ4が特定した光の位置との間の距離を算出する(S109)。次に、算出された2つの光の間の距離に基づき、可変焦点レンズTの焦点距離を算出する(S110)。次に、可変焦点レンズTの更なる焦点変更の可否判定を行う(S111)。判定条件としては、例えば、可変焦点レンズTの焦点が可動範囲の上限あるいは下限に達しているか否かを判定条件の一例として挙げることができる。ステップS111において肯定判定が下された場合、ステップS102からステップS111までの上記一
連の処理を再び実行する。また、ステップS111において否定判定が下された場合、可変焦点レンズTに備わっている焦点変更のための駆動機構類を停止状態にする(S112)。
上記実施形態に係る測定装置1では、照射部2に設けられた2つの光源5L,5Rからの光が光位置センサ4に照射される。よって、可変焦点レンズTの焦点距離を算出する際は、光位置センサ4に照射される2つの光源5L,5Rから各々の光の位置間の距離の大きさに基づき、可変焦点レンズTの焦点距離を算出することができる。
本測定方法における可変焦点レンズTの焦点距離の算出方法について、以下に説明する。固定レンズ3の焦点距離をf1、可変焦点レンズTの焦点距離をf2、照射部2に設けられている2つの光源5L,5Rの間の距離をd1、光位置センサ4に結像される2つの光源5L,5Rの像の間の距離をd2とした場合、以下の式(1)の関係式が成り立つ。
Figure 2015175822
したがって、測定対象である可変焦点レンズTの焦点距離f2は、以下の式(2)から求めることができる。
Figure 2015175822
図3は、受光媒体に結像される2つのピンホールの像の、可変焦点レンズの焦点を変更させる前後の状態変化を示した図の一例である。可変焦点レンズTの焦点を変更させた後の可変焦点レンズTの焦点距離をf3、光位置センサ4に結像される2つの光源5L,5Rの間の距離をd’とすると、焦点距離f3は、以下の式(3)から求めることができる。
Figure 2015175822
本測定方法によれば、上記の式(3)によって特定される可変焦点レンズTの焦点距離の算出結果や、可変焦点レンズTの焦点を変更させる際の制御量に基づき、可変焦点レンズTの焦点距離の制御に有用な可変焦点レンズTの特性を把握することができる。
なお、本測定方法では、可変焦点レンズの焦点距離の算出に用いる2つの光源からの各々の光が、可変焦点レンズの焦点を変更させながら光位置センサ4に照射されるため、光位置センサ4には焦点の合っていない光が照射される。図4は、光位置センサ4に照射される2つの光源からの各々の光の強度分布を示したグラフの一例である。可変焦点レンズTの焦点を変更させながら光位置センサ4に入射する光の焦点は合っていないため、図4に示されるように、2つの光の像は臨界部分が定かでない。しかし、2つの光源5L,5Rからの光を光位置センサ4に照射しているので、図4のグラフに示すように、各々の光の強度が比較的高い位置を特定することで、各々の光の位置間の距離の大きさを把握する
ことができる。例えば、PSDは、スポット状の光の位置を検出する目的のセンサであるため、光位置センサ4として用いれば、2つの光源5L,5Rからの光の焦点が、PSDの受光面に合っていなくても、光の強度が比較的高い位置を容易に特定することができる。
ところが、光位置センサ4に照射される光の焦点と、光位置センサ4の受光面との間の位置ずれが大きい状態で、2つの光源5L,5Rからの各々の光が光位置センサ4に同時に照射された場合、各光源5L,5Rからの各々の光の中心を特定できない状態が生じ得る。2つの光源5L,5Rからの各々の光を同時に光位置センサ4へ照射した場合の光の強度分布についてシミュレーションを行ったので、その結果を以下に示す。
図5は、強度分布のシミュレーションに用いたモデルの一例を示した図である。本シミュレーションでは、可変焦点レンズTのレンズ径を25mm、可変焦点レンズTと光位置センサ4の受光面との間の距離f1を100mm、2つの光源5L,5Rの間の距離d1を1mmとする。そして、ビームの強度分布を、以下の式(4)が成り立つガウス分布と仮定する。なお、式(4)において、wはビームウエストにおける1/eの強度の半径、zはビームウエストからの距離、w(z)はビームウエストからの距離における1/eの強度の半径である。
Figure 2015175822
図6は、光の強度分布のシミュレーション結果のグラフの一例を示した図である。図6の各グラフから明らかなように、可変焦点レンズTの焦点距離f2が約92〜110mmの場合には、2つの光源5L,5Rからの各々の光を同時に光位置センサ4へ照射しても、光の強度の極大値から各光の位置を特定することができる。しかし、可変焦点レンズTの焦点距離f2が約90mm以下、或いは約112mm以上の場合には、2つの光源5L,5Rからの各々の光を同時に光位置センサ4へ照射すると、光の強度の極大値から各光の位置を特定することは困難となる。
このため、上記実施形態に係る測定装置1では、照射部2に設けられた2つの光源5L,5Rからの各々の光を光位置センサ4に交互に照射している。図7は、可変焦点レンズTと光位置センサ4の受光面との間の距離f1と、可変焦点レンズTの焦点距離f2とが一致しない状態における光の照射状態の一例を示した図である。上記実施形態に係る測定装置1では、2つの光源5L,5Rからの各々の光を照射しながら可変焦点レンズTの焦点変更を行うため、可変焦点レンズTの焦点は、ほとんどの状態において光位置センサ4の受光面に一致しない。しかし、各光源5L,5Rには、各々の光をビーム状にするコリメータレンズ6L,6Rが設けられているため、光位置センサ4にはビーム状の光がスポット的に照射される。よって、上述したステップS109における距離の算出においては、光位置センサ4の受光面に照射される焦点の合っていない2つの光の像の中心間の距離dxを算出することになる。
ところで、光位置センサ4として用いることのできるPSDには、例えば、次のようなものがある。図8は、1次元PSDの構造の一例を示した図である。また、図9は、1次元PSDの等価回路の一例を示した図である。PSDは、半導体位置検出素子といい、入
射したスポット光の位置を検出できる光センサである。PSDは、基本的に、フォトダイオードのように1つの接合面を持つPIN構造を有しており、受光面の大きさとしては、例えば、1×12mmや10×10mm程度のものが流通している。PSDは、受光面にスポット光が入射すると電荷を発生し、発生した電荷が両端の電極に到達する。到達する電荷の量は、スポット光の位置から電極までの距離に反比例するので、各電極の電流に基づく計算を経ると、PSDの受光面におけるスポット光の位置を得ることが可能である。
なお、光位置センサ4としてPSDを用いる場合、PSDは、例えば、次のような条件を満たすものを選定してもよい。図10は、可変焦点レンズの焦点変更の前後における焦点距離の変化を示した図の一例である。PSDの長さLは、測定する2点間の距離dxと、受光面の光の径(ビーム径)Φより、L>dx+Φとなる。距離dxは、可変焦点レンズTの焦点がPSDの受光面に一致している時の2つの光の距離をd0とすると、dx=d0(2f2−f1)/f2で表わされる。よって、2つの光はコリメータレンズ6L,6Rによりビーム状となり、ΦがΦ0でほぼ一定なので、光位置センサ4として用いるPSDには、下記の式(5)を満たす長さLを有するものを用いればよい。
Figure 2015175822
例えば、焦点距離f1が100mmのレンズを固定レンズ3とし、光源5L,5R間の距離d0を1mmとし、レンズ径が0.5mmのコリメータレンズをコリメータレンズ6L,6Rとして用いた測定装置1の場合、Φは0.5mmでほぼ一定である。そして、焦点距離f2を50〜1000mmの範囲で変更できる可変焦点レンズTを測定装置1で測定可能にする場合、dxが0〜1.9mmの範囲で変位することになるので、光位置センサ4として用いられる1次元のPSDに求められる長さLは2.4mm以上となる。
図11は、光位置センサ4によって得た光源5L,5Rからの各々の光の位置を時系列で表わしたグラフの一例である。PSD等の光位置センサ4によって得た光源5L,5Rからの各々の光の位置を時系列で表わすと、例えば、図11に示されるようなグラフが得られる。よって、光源5L,5Rからの各々の光の間の距離から可変焦点レンズTの焦点距離の算出を行い、焦点変更の制御量と焦点距離との関係を把握することができる。
図12は、可変焦点レンズTの焦点距離の変化特性を示したグラフの一例である。一般的に、動的な機器類は、制御量を変更すると過渡的な挙動を示す。可変焦点レンズTについても同様であり、焦点距離の変更を開始した際や変更を終了した際には、例えば、図12において破線の囲み線で示されるように、焦点距離が過渡的に変動する場合があり得る。本測定方法であれば、可変焦点レンズTの焦点変更中の焦点距離の変化を動的に測定できるため、可変焦点レンズTの焦点変更を行った際の過渡的な挙動についても把握することができる。
なお、本願は、以下の付記的事項を含む。
(付記1)
焦点距離が既知の固定レンズの焦点に既定の距離を空けて配置された2つの光源からの各々の光を、前記固定レンズ及び前記固定レンズに正対する可変焦点レンズを通じて光位置センサに交互に照射しながら、前記可変焦点レンズの焦点変更を行い、
前記焦点変更を行う毎に観測される、前記光位置センサの出力から特定される前記各々の光の位置間の距離の大きさに基づき、前記可変焦点レンズの焦点距離を算出する、
焦点距離の測定方法。
(付記2)
前記算出の際は、前記2つの光源のうち何れか一方からの光が照射されている時に前記光位置センサの出力から特定される前記光の中心と、前記2つの光源のうち何れか他方からの光が照射されている時に前記光位置センサの出力から特定される前記光の中心との間の距離の大きさに基づき、前記可変焦点レンズの焦点距離を算出する、
付記1に記載の焦点距離の測定方法。
(付記3)
前記照射の際は、前記固定レンズの焦点において前記既定の距離を空けて配置された2つのレーザーダイオードからの各々のレーザー光を前記光位置センサに交互に照射する、
付記1または2に記載の焦点距離の測定方法。
(付記4)
前記照射の際は、前記固定レンズの焦点において前記既定の距離を空けて配置された2つのLEDからの各々の光を前記光位置センサに交互に照射する、
付記1または2に記載の焦点距離の測定方法。
(付記5)
前記照射の際は、交互に点灯する前記2つの光源からの各々の光を前記光位置センサに照射する、
付記1から4の何れか一つに記載の焦点距離の測定方法。
(付記6)
前記算出の際は、前記光位置センサの出力から特定される前記各々の光の位置間の距離の大きさと、前記既定の距離及び前記固定レンズの焦点距離との相関に基づき、前記可変焦点レンズの焦点距離を算出する、
付記1から5の何れか一つに記載の焦点距離の測定方法。
(付記7)
前記光位置センサには、PSDを用いる、
付記1から6の何れか一つに記載の焦点距離の測定方法。
(付記8)
焦点距離が既知の固定レンズの焦点に既定の距離を空けて配置された2つの光源からの各々の光を、前記固定レンズ及び前記固定レンズに正対する可変焦点レンズを通じて光位置センサに交互に照射する照射部と、
前記可変焦点レンズの焦点変更を行う焦点変更部と、
前記焦点変更を行う毎に観測される、前記光位置センサの出力から特定される前記各々の光の位置間の距離の大きさに基づき、前記可変焦点レンズの焦点距離を算出する演算部と、を備える
焦点距離の測定装置。
(付記9)
前記演算部は、前記算出の際、前記2つの光源のうち何れか一方からの光が照射されている時に前記光位置センサの出力から特定される前記光の中心と、前記2つの光源のうち何れか他方からの光が照射されている時に前記光位置センサの出力から特定される前記光の中心との間の距離の大きさに基づき、前記可変焦点レンズの焦点距離を算出する、
付記8に記載の焦点距離の測定装置。
(付記10)
前記照射部は、前記照射の際、前記固定レンズの焦点において前記既定の距離を空けて配置された2つのレーザーダイオードからの各々のレーザー光を前記光位置センサに交互に照射する、
付記8または9に記載の焦点距離の測定装置。
(付記11)
前記照射部は、前記照射の際、前記固定レンズの焦点において前記既定の距離を空けて配置された2つのLEDからの各々の光を前記光位置センサに交互に照射する、
付記8または9に記載の焦点距離の測定装置。
(付記12)
前記照射部は、前記照射の際、交互に点灯する前記2つの光源からの各々の光を前記光位置センサに照射する、
付記8から11の何れか一つに記載の焦点距離の測定装置。
(付記13)
前記演算部は、前記算出の際、前記光位置センサの出力から特定される前記各々の光の位置間の距離の大きさと、前記既定の距離及び前記固定レンズの焦点距離との相関に基づき、前記可変焦点レンズの焦点距離を算出する、
付記8から12の何れか一つに記載の焦点距離の測定装置。
(付記14)
前記光位置センサは、PSDである、
付記8から13の何れか一つに記載の焦点距離の測定装置。
1・・測定装置:2・・照射部:3・・固定レンズ:4・・光位置センサ:4C・・演算回路:5L,5R・・光源:5D・・電源ドライバ:6L,6R・・コリメータレンズ:7・・コンピュータ:9・・回転装置:TD・・駆動ドライバ
T・・可変焦点レンズ

Claims (8)

  1. 焦点距離が既知の固定レンズの焦点に既定の距離を空けて配置された2つの光源からの各々の光を、前記固定レンズ及び前記固定レンズに正対する可変焦点レンズを通じて光位置センサに交互に照射しながら、前記可変焦点レンズの焦点変更を行い、
    前記焦点変更を行う毎に観測される、前記光位置センサの出力から特定される前記各々の光の位置間の距離の大きさに基づき、前記可変焦点レンズの焦点距離を算出する、
    焦点距離の測定方法。
  2. 前記算出の際は、前記2つの光源のうち何れか一方からの光が照射されている時に前記光位置センサの出力から特定される前記光の中心と、前記2つの光源のうち何れか他方からの光が照射されている時に前記光位置センサの出力から特定される前記光の中心との間の距離の大きさに基づき、前記可変焦点レンズの焦点距離を算出する、
    請求項1に記載の焦点距離の測定方法。
  3. 前記照射の際は、前記固定レンズの焦点において前記既定の距離を空けて配置された2つのレーザーダイオードからの各々のレーザー光を前記光位置センサに交互に照射する、
    請求項1または2に記載の焦点距離の測定方法。
  4. 前記照射の際は、前記固定レンズの焦点において前記既定の距離を空けて配置された2つのLEDからの各々の光を前記光位置センサに交互に照射する、
    請求項1または2に記載の焦点距離の測定方法。
  5. 前記照射の際は、交互に点灯する前記2つの光源からの各々の光を前記光位置センサに照射する、
    請求項1から4の何れか一つに記載の焦点距離の測定方法。
  6. 前記算出の際は、前記光位置センサの出力から特定される前記各々の光の位置間の距離の大きさと、前記既定の距離及び前記固定レンズの焦点距離との相関に基づき、前記可変焦点レンズの焦点距離を算出する、
    請求項1から5の何れか一つに記載の焦点距離の測定方法。
  7. 前記光位置センサには、PSDを用いる、
    請求項1から6の何れか一つに記載の焦点距離の測定方法。
  8. 焦点距離が既知の固定レンズの焦点に既定の距離を空けて配置された2つの光源からの各々の光を、前記固定レンズ及び前記固定レンズに正対する可変焦点レンズを通じて光位置センサに交互に照射する照射部と、
    前記可変焦点レンズの焦点変更を行う焦点変更部と、
    前記焦点変更を行う毎に観測される、前記光位置センサの出力から特定される前記各々の光の位置間の距離の大きさに基づき、前記可変焦点レンズの焦点距離を算出する演算部と、を備える
    焦点距離の測定装置。
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