JP5286512B2 - レーザアニール方法及びレーザアニール装置 - Google Patents

レーザアニール方法及びレーザアニール装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体レーザ素子から出射されるレーザ光を用いて非単結晶半導体膜を改質するレーザアニール方法及びレーザアニール装置に係り、特に非単結晶半導体膜に照射するビームスポットの光強度分布を均一化することができるレーザアニール方法及びレーザアニール装置に関する。
近年のディスプレイ装置は、表示素子として液晶素子を使用し、この液晶素子や該液晶素子のドライバー回路は薄膜トランジスター(TFT[Thin Film Transistor]、以下、TFTと呼ぶ)により構成されている。このTFTは、製造過程においてガラス基板上に形成した非単結晶半導体膜(アモルファスシリコン)をビームスポットの照射によってポリシリコンに改質する工程が必要である。
このビームスポット照射によるシリコン膜の改質工程において、ポリシリコンの結晶粒径が大きいほどTFTの性能が向上し、TFT性能の指標である電界効果移動度が大きくなる。レーザ照射技術としては、いかに大きな粒径をもつポリシリコン結晶を安定にかつ均一に生成するため、前述したビームスポットの光強度を均一化することが必要である。
このビームスポットの光強度分布を測定する従来技術としは、下記特許文献1が挙げられ、この特許文献1には、固体レーザ光源を基に生成したビームスポットの光強度分布を、可視光透光性基板の裏面側で撮像光学系を用いて二次元的に撮像して測定し、該測定した光強度分布から被処理面でのレーザ光の光強度分布を求める技術が記載されている。
他方、下記特許文献2には、非単結晶半導体膜への光吸収率が高い青色等の短波半導体レーザ光を照射する複数の半導体レーザ素子と、該複数の半導体レーザ素子から照射されたレーザ光を光ファイバに入射し、内部で乱反射を行って出射する光導波路と、該光導波路から出射したレーザ光を平行光に偏光した後に集光する光学系とを用いるレーザアニール技術が記載されている。
特開2006−93634号公報 特開2007−115729号公報
しかしながら、前述の特許文献1に記載された技術は、ガスレーザ光源であるエキシマレーザから照射されたレーザ光を所定の強度と位相に変調するために環状段差を有する位相シフタ(空間強度変調光学素子)を用いて強度分布を調整するものであって、微細な光強度の調整を行うことが困難であると言う不具合があった。
また前述の特許文献2記載の技術は、短波長のビームスポットを生成することができるものの、光導波路が入射したレーザ光をランダムに内部を乱反射させて出射する特性を有するが、光導波路内部の屈折率が異なるコア部及びクラッド部の高精度生成が困難なため、出射するレーザビームの光強度分布を均等にすることができないと言う不具合があった。
本発明の目的は、光導波路を用いてレーザ光を案内する半導体レーザアニールであってもビームスポットの光強度分布を好適に調整することができるレーザアニール方法及びレーザアニール装置を提供することである。
前記目的を達成するため本発明は、レーザ光を照射する複数の半導体レーザ素子と、該複数の半導体レーザ素子から照射された複数のレーザ光を一端の所定座標位置に入射し、該入射した複数のレーザ光を内部で乱反射しながら他端より出射する光導波路と、該光導波路から出射されたレーザ光を細長形状に集光したビームスポットを生成する光学系と、前記ビームスポットを受光してビームスポットの細長方向の光強度値の分布をプロファイルとして検出するビームプロファイル検出部と、該ビームプロファイル検出部が検出したプロファイルを入力として前記複数の半導体レーザ素子から出射されるレーザ光出力を制御する制御部とを備えるレーザアニール装置であって、
前記制御部が、
前記複数の半導体レーザ素子の全てを発光して生成されるビームスポットのプロファイルをビームプロファイル検出部により検出する第1工程と、
該第1工程により検出したプロファイルのビームスポット細長方向の複数位置の光強度値を取得する第2工程と、
該第2工程により取得した複数位置の光強度値を基に光強度偏差を算出する第3工程と、
前記第2工程で取得した複数位置の光強度値の内の少なくとも1つの光強度値が、前記光強度偏差を超えるか否かを判定する第4工程と、
該第4工程において第2工程で取得した複数位置の光強度値の内の少なくとも1つの光強度値が前記光強度偏差を超えると判定したとき、前記光強度偏差を超える光強度の座標位置を特定する第5工程と、
前記複数の半導体レーザ素子を個別に発光して生成されるビームスポットのプロファイルをビームプロファイル検出部により複数検出する第6工程と、
該第6工程により検出した複数プロファイルのビームスポット細長方向の複数位置の光強度値を取得する第7工程と、
前記第7工程で取得した光強度値が前記第5工程で特定した座標位置において前記光強度偏差を超えるか否かを判定する第8工程と、
前記第8工程において前記第7工程で取得した光強度値が前記第5工程で特定した座標位置において前記光強度偏差を超えると判定したとき、前記第5工程で特定した座標位置に対応する半導体レーザ素子のレーザ出力を所定値まで下げる第9工程と、
前記第8工程において前記第7工程で取得した光強度値が前記第5工程で特定した座標位置において前記光強度偏差を超えないと判定したとき、前記第5工程で特定した座標位置に対応する半導体レーザ素子のレーザ出力を所定値まで上げる第10工程とを実行するレーザアニール装置。
また本発明は、前記第1の特徴のレーザアニール装置において、前記制御部が、前記第3工程で算出した光強度偏差が所定閾値以内と判定したとき、処理を終了することを第2の特徴とする。
また本発明は、前記第1又は第2の特徴のレーザアニール装置において、
前記制御部が、
第9工程又は第10工程を実行した後、前記複数の半導体レーザ素子の全てを発光して生成されるビームスポットのプロファイルをビームプロファイル検出部により検出する第11工程と、
該第11工程により検出したプロファイルのビームスポット細長方向複数位置の光強度値を取得する第12工程と、
前記第12工程で取得した複数位置の光強度値が、前記第3工程で算出した光強度偏差以下と判定したとき、処理を終了する第13工程を実行することを第3の特徴とする。
また本発明は、前記第1から第3の何れかの特徴のレーザアニール装置において、
前記制御部が、
前記第8工程において前記第5工程で特定した座標位置に対応する半導体レーザ素子のレーザ出力を所定値まで下げるとき、前記第7工程で取得した光強度が他の光強度と比較して高い座標位置の半導体レーザ素子のレーザ出力を所定値まで下げることを第4の特徴とする。
また本発明は、前記第1から第3の何れかの特徴のレーザアニール装置において、
前記制御部が、
前記第9工程において前記第5工程で特定した座標位置に対応する半導体レーザ素子のレーザ出力を所定値まで上げるとき、前記第7工程で取得した光強度が他の光強度と比較して低い座標位置の半導体レーザ素子のレーザ出力を所定値まで上げることを第5の特徴とする。
また本発明は、レーザ光を照射する複数の半導体レーザ素子と、該複数の半導体レーザ素子から照射された複数のレーザ光を一端の所定座標位置に入射し、該入射した複数のレーザ光を内部で乱反射しながら他端より出射する光導波路と、該光導波路から出射されたレーザ光を細長形状に集光したビームスポットを生成する光学系と、前記ビームスポットを受光してビームスポットの細長方向の光強度値の分布をプロファイルとして検出するビームプロファイル検出部と、該ビームプロファイル検出部が検出したプロファイルを入力として前記複数の半導体レーザ素子から出射されるレーザ光出力を制御する制御部とを備えるレーザアニール装置のレーザアニール方法であって、
前記制御部が、
前記複数の半導体レーザ素子の全てを発光して生成されるビームスポットのプロファイルをビームプロファイル検出部により検出する第1工程と、
該第1工程により検出したプロファイルのビームスポット細長方向の複数位置の光強度値を取得する第2工程と、
該第2工程により取得した複数位置の光強度値を基に光強度偏差を算出する第3工程と、
前記第2工程で取得した複数位置の光強度値の内の少なくとも1つの光強度値が、前記光強度偏差を超えるか否かを判定する第4工程と、
該第4工程において第2工程で取得した複数位置の光強度値の内の少なくとも1つの光強度値が前記光強度偏差を超えると判定したとき、前記光強度偏差を超える光強度の座標位置を特定する第5工程と、
前記複数の半導体レーザ素子を個別に発光して生成されるビームスポットのプロファイルをビームプロファイル検出部により複数検出する第6工程と、
該第6工程により検出した複数プロファイルのビームスポット細長方向の複数位置の光強度値を取得する第7工程と、
前記第7工程で取得した光強度値が前記第5工程で特定した座標位置において前記光強度偏差を超えるか否かを判定する第8工程と、
前記第8工程において前記第7工程で取得した光強度値が前記第5工程で特定した座標位置において前記光強度偏差を超えると判定したとき、前記第5工程で特定した座標位置に対応する半導体レーザ素子のレーザ出力を所定値まで下げる第9工程と、
前記第8工程において前記第7工程で取得した光強度値が前記第5工程で特定した座標位置において前記光強度偏差を超えないと判定したとき、前記第5工程で特定した座標位置に対応する半導体レーザ素子のレーザ出力を所定値まで上げる第10工程とを実行することを第6の特徴とする。
また本発明は、前記第6の特徴のレーザアニール方法において、前記制御部が、前記第3工程で算出した光強度偏差が所定閾値以内と判定したとき、処理を終了することを第7の特徴とする。
また本発明は、前記第6又は第7に記載のレーザアニール方法において、
前記制御部が、
第9工程又は第10工程を実行した後、前記複数の半導体レーザ素子の全てを発光して生成されるビームスポットのプロファイルをビームプロファイル検出部により検出する第11工程と、
該第11工程により検出したプロファイルのビームスポット細長方向複数位置の光強度値を取得する第12工程と、
前記第12工程で取得した複数位置の光強度値が、前記第3工程で算出した光強度偏差以下と判定したとき、処理を終了する第13工程を実行することを第8の特徴とする。
また本発明は、前記第6から第8何れかの特徴のレーザアニール方法において、
前記制御部が、
前記第8工程において前記第5工程で特定した座標位置に対応する半導体レーザ素子のレーザ出力を所定値まで下げるとき、前記第7工程で取得した光強度が他の光強度と比較して高い座標位置の半導体レーザ素子のレーザ出力を所定値まで下げることを第9の特徴とする。
また本発明は、前記第6から第8何れかの特徴のレーザアニール方法において、
前記制御部が、
前記第9工程において前記第5工程で特定した座標位置に対応する半導体レーザ素子のレーザ出力を所定値まで上げるとき、前記第7工程で取得した光強度が他の光強度と比較して低い座標位置の半導体レーザ素子のレーザ出力を所定値まで上げることを第10の特徴とする。
本発明によるレーザアニール方法及びレーザアニール装置は、全ての半導体レーザ素子を発光して生成されるビームスポットのプロファイルからビームスポット細長方向の複数位置の光強度値を取得し、この複数位置の光強度値を基に光強度偏差を算出した後、半導体レーザを個別に発光して得られたプロファイルからビームスポット細長方向の複数位置の光強度値を取得し、この取得した複数位置の光強度値の内、前記光強度偏差を超える光強度の座標位置を特定し、この特定位置に対応する半導体レーザ素子のレーザ出力を所定値まで下げる、又は、特定した座標位置に対応する半導体レーザ素子のレーザ出力を所定値まで上げることによって、ビームスポットの光強度分布を均一に制御することができる。
以下、本発明による半導体レーザアニール方法を採用した半導体レーザアニール装置の一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本実施形態による半導体レーザアニール装置の概略構成を示す図、図2は本実施形態によるビームスポットの光強度分布の推移を示す図、図3は本実施形態による半導体レーザアニール装置の動作フロー図、図4は本実施形態によるビームスポットの光強度分布調整手法を説明するための図である。
[構成]
本実施形態による半導体レーザアニール装置の基本的構成は、図1に示す如く、レーザ光を照射する複数の半導体レーザ素子10と、該複数の半導体レーザ素子10を個々に駆動する複数のドライバ20と、前記半導体レーザ素子10から出射されたレーザ光を一端に入力して他端に導く複数の光ファイバ23と、該複数の光ファイバ23の他端が一側面に光接続され、他端側面から出射する光導波路11と、該光導波路11から出射されたレーザ光を平行光に偏光するコリメータレンズ12と、該コリメータレンズ12から出射したレーザ光の一部を反射し且つ一部を透過するハーフビームスプリッタ19と、該ハーフビームスプリッタ19を透過したレーザ光(符号A)を集光して透明基板27上に長楕円形状のビームスポット22を形成する集光レンズ13と、該集光レンズ13を移動させることによって焦点合わせを制御するフォーカスアクチュエータ15と、前記透明基板27上に焦点合わせされたビームスポット22の形状を光学的に検出するビームプロファイル検出部16と、非単結晶半導体膜を結晶化する際に該非単結晶半導体膜からの反射光をハーフビームスプリッタ19を介して受光乃至集光するレンズ18と、該レンズ18で集光されたレーザ光(符号B)のビームスポットを受光するフォーカス信号検出部17と、前記コリメータレンズ12から出射されてハーフビームスプリッタ19により反射されたレーザ光(符号C)受光して集光するレンズ26と、該レンズ26により集光されたビームスポットを受光するビームプロファイル検出部25と、前記フォーカス信号検出部17から出力されるフォーカスエラー信号とビームプロファイル検出部16及び25から出力されるビームプロファイル信号とを入力とし、後述する制御を行うCPU30とから構成される。尚、前記透明基板27は説明の簡便上説明したが必ずしも必要なものではない。
この様に構成された半導体レーザアニール装置は、レーザアニール時、複数のドライバ20により駆動される複数の半導体レーザ素子10から出射されるレーザ光を光ファイバ23を介して光導波路11に入射し、光導波路11から出射されたレーザ光をコリメータレンズ12により平行光に変換して集光レンズ13に照射し、該集光レンズ13がフォーカスアクチュエータ15により焦点合わせしたビームスポット22を非単結晶半導体膜に照射することによって、レーザアニールを行う様に構成されている。
このように構成された半導体レーザアニール装置は、ビームプロファイル検出部16により検出した長楕円形状のビームプロファイルが、ビームスポット22の長手方向をX軸、光強度値[mW/um]の出力値をY軸として表した図2(a)に示す如く、光導波路11が物理的に間隔をもって複数入射されることや個々の半導体レーザ素子の特性のばらつきによってレーザ光を内部で乱反射させる光学特性を有するため、光強度分布を均一にすることが困難であり、図2(b)に示す如く、光強度分布を均一に調整することが必要である。
[動作]
本実施形態による半導体レーザアニール装置は、CPU30が図3に示したフロー処理を実行することによって、ビームスポット22の光強度分布を均一に調整するものであり、この処理フローを次に説明する。
本実施形態による半導体レーザアニール装置のCPU30は、1つの半導体レーザ素子(LD:Laser Diode)の定格出力値をWLDとし、全半導体レーザ素子の個数をMとし、複数の半導体レーザ素子の総出力値をWとし、アニールに必要なシステム必要出力値をWとしたとき、図3に示す如く、前記定格出力値WLDとレーザ素子の数Mと総出力値Wとシステム必要出力値Wをメモリ等のワークエリアに登録するステップ301と、該登録した値を基に半導体レーザ素子1つ当たりの出力値(W=M)及び全レーザ素子を一括して発光したときの計算上のトータル出力値を計算するステップS302と、全ドライバ20を駆動して全ての半導体レーザ素子10を発光し、生成したビームスポット22の一括発光したときの光強度の分布をプロファイルとしてビームプロファイル検出部16により検出するステップS303とを実行する。
このステップS303により検出したプロファイルは、ビームスポットの長手方向の所定間隔(例えば光導波路11の光ファイバ23の接続間隔)毎の光強度値をサンプリングし、図4(a)に示す如く、表したものである。本図の例では、位置X〜X迄の光強度値の内、位置Xaの光強度値が他の位置に比べて高いことを表している。
次いでCPU30は、前記取得した複数の光強度値を基に、光強度偏差を算出するステップS304を実行する。この光強度偏差は、全ての光強度値の平均値を算出し、該算出した全光強度値平均値と個々の光強度値との差をプラス及びマイナス値として算出したものであるが、これに限られるものではなく、例えば平均値から所定率の範囲としてしても良い。
更にCPU30は、前記算出した偏差αの絶対値|α|が予め定めた閾値以下か否かを判定し、閾値以下であると判定したときに処理を終了するステップS305と、該ステップS305において閾値以下でないと判定したとき、前記偏差αの絶対値|α|が閾値を超えるX方向位置座標Xaを抽出するステップS307と、半導体レーザ素子1個当たりの光強度値(必要出力W/DL個数M)を算出し、算出した半導体レーザ素子1個当たりの光強度値で発光するようにドライバ20を順に個別に駆動して半導体レーザ素子10を発光させるステップS308と、該ステップS308により個別に半導体レーザ素子10を発光させたことによって得られた個別のビームスポットのプロファイルをビームプロファイル検出部16を用いて取得するステップS309とを実行する。
この個別に半導体レーザ素子10を発光させたときのプロファイルは、例えば、位置Xの半導体レーザ素子10のみを発光させたときに図4(b)、位置Xの半導体レーザ素子10のみを発光させたときに図4(c)、位置Xの半導体レーザ素子10のみを発光させたときに図4(d)の如く測定される。
次いで本システムは、前記ステップS309で検出した偏差αの絶対値|α|を超える位置座標Xaの偏差が偏差α以上か否かを判定するステップS310と、該ステップS310において位置Xaの偏差が偏差αを超えると判定したとき、前記ステップS309で取得した位置X近傍の光強度が比較的高いN個(任意)の半導体レーザ素子10の出力値を所定値迄(又は所定率迄)低下させる偏差改善処理を行うステップS312と、前記ステップS310において位置Xaの偏差が偏差αを超えないと判定したとき、前記ステップS309で取得した位置Xの光強度が比較的弱いN個(任意)の半導体レーザ素子10の出力値を所定値迄(又は所定率迄)増加させる偏差改善処理を行うステップS311とを実行する。
前記ステップS312及びステップS311による半導体レーザ素子10の出力値の制御は、光導波路11を通過するレーザ光が、光ファイバ23の取り付け位置座標から出力端に向かって直進する光成分が最も大きく、内部で乱反射して出力端に向かう光成分は前記直進成分に比べて比較的少ない特性を考慮し、光出力値が最も大きい又は少ない座標位置に対応する半導体レーザ素子の出力を制御することによって行う。
次いで本システムは、前記偏差改善処理により設定した個々の出力値を用いて全ドライバ20を駆動して全半導体レーザ素子10を発光するステップS313と、該一括発光したプロファイルをビームプロファイル検出部16により検出するステップS314と、このステップS314により検出したプロファイルから各位置の光強度偏差を算出するステップS315と、該ステップS315により算出した偏差が前記偏差αの絶対値|α|以下か否かを判定し、絶対値|α|以下であると判定したときに処理を終了し、絶対値|α|以下でないと判定したときにエラーとするステップS316を実行する。
この様に本実施形態による半導体レーザアニール装置は、全ての半導体レーザ素子を発光して生成されるビームスポットのプロファイルを基に偏差を超える光強度が照射される座標位置を特定し、個々の半導体レーザ素子を照射したときに前記特定した座標位置の光出力値が偏差を超える半導体レーザ素子の出力を下げる、逆に偏差を下回る光強度が照射される座標位置を特定し、個々の半導体レーザ素子を照射したときに前記特定した座標位置の光出力値が偏差を下回る半導体レーザ素子の出力を上げることによって、ビームスポットの光強度分布を均一化することができる。
本発明の一実施形態による半導体レーザアニール装置の概略構成を示す図。 本実施形態によるビームスポットの光強度分布の推移を示す図。 本実施形態による半導体レーザアニール装置の動作フロー図。 本実施形態によるビームスポットの光強度分布調整手法を説明するための図。
符号の説明
10:半導体レーザ素子、11:光導波路、12:コリメータレンズ、13:集光レンズ、15:フォーカスアクチュエータ、16:ビームプロファイル検出部、17:フォーカス信号検出部、18:レンズ、19:ハーフビームスプリッタ、20:ドライバ、22:ビームスポット、23:光ファイバ、25:ビームプロファイル検出部、26:集光レンズ、27:透明基板。

Claims (10)

  1. レーザ光を照射する複数の半導体レーザ素子と、該複数の半導体レーザ素子から照射された複数のレーザ光を一端の所定座標位置に入射し、該入射した複数のレーザ光を内部で乱反射しながら他端より出射する光導波路と、該光導波路から出射されたレーザ光を細長形状に集光したビームスポットを生成する光学系と、前記ビームスポットを受光してビームスポットの細長方向の光強度値の分布をプロファイルとして検出するビームプロファイル検出部と、該ビームプロファイル検出部が検出したプロファイルを入力として前記複数の半導体レーザ素子から出射されるレーザ光出力を制御する制御部とを備えるレーザアニール装置であって、
    前記制御部が、
    前記複数の半導体レーザ素子の全てを発光して生成されるビームスポットのプロファイルをビームプロファイル検出部により検出する第1工程と、
    該第1工程により検出したプロファイルのビームスポット細長方向の複数位置の光強度値を取得する第2工程と、
    該第2工程により取得した複数位置の光強度値を基に光強度偏差を算出する第3工程と、
    前記第2工程で取得した複数位置の光強度値の内の少なくとも1つの光強度値が、前記光強度偏差を超えるか否かを判定する第4工程と、
    該第4工程において第2工程で取得した複数位置の光強度値の内の少なくとも1つの光強度値が前記光強度偏差を超えると判定したとき、前記光強度偏差を超える光強度の座標位置を特定する第5工程と、
    前記複数の半導体レーザ素子を個別に発光して生成されるビームスポットのプロファイルをビームプロファイル検出部により複数検出する第6工程と、
    該第6工程により検出した複数プロファイルのビームスポット細長方向の複数位置の光強度値を取得する第7工程と、
    前記第7工程で取得した光強度値が前記第5工程で特定した座標位置において前記光強度偏差を超えるか否かを判定する第8工程と、
    前記第8工程において前記第7工程で取得した光強度値が前記第5工程で特定した座標位置において前記光強度偏差を超えると判定したとき、前記第5工程で特定した座標位置に対応する半導体レーザ素子のレーザ出力を所定値まで下げる第9工程と、
    前記第8工程において前記第7工程で取得した光強度値が前記第5工程で特定した座標位置において前記光強度偏差を超えないと判定したとき、前記第5工程で特定した座標位置に対応する半導体レーザ素子のレーザ出力を所定値まで上げる第10工程とを実行するレーザアニール装置。
  2. 前記制御部が、
    前記第3工程で算出した光強度偏差が所定閾値以内と判定したとき、処理を終了する請求項1記載のレーザアニール装置。
  3. 前記制御部が、
    第9工程又は第10工程を実行した後、前記複数の半導体レーザ素子の全てを発光して生成されるビームスポットのプロファイルをビームプロファイル検出部により検出する第11工程と、
    該第11工程により検出したプロファイルのビームスポット細長方向複数位置の光強度値を取得する第12工程と、
    前記第12工程で取得した複数位置の光強度値が、前記第3工程で算出した光強度偏差以下と判定したとき、処理を終了する第13工程を実行する請求項1又は2記載のレーザアニール装置。
  4. 前記制御部が、
    前記第8工程において前記第5工程で特定した座標位置に対応する半導体レーザ素子のレーザ出力を所定値まで下げるとき、前記第7工程で取得した光強度が他の光強度と比較して高い座標位置の半導体レーザ素子のレーザ出力を所定値まで下げる請求項1から3何れかに記載のレーザアニール装置。
  5. 前記制御部が、
    前記第9工程において前記第5工程で特定した座標位置に対応する半導体レーザ素子のレーザ出力を所定値まで上げるとき、前記第7工程で取得した光強度が他の光強度と比較して低い座標位置の半導体レーザ素子のレーザ出力を所定値まで上げる請求項1から3何れかに記載のレーザアニール装置。
  6. レーザ光を照射する複数の半導体レーザ素子と、該複数の半導体レーザ素子から照射された複数のレーザ光を一端の所定座標位置に入射し、該入射した複数のレーザ光を内部で乱反射しながら他端より出射する光導波路と、該光導波路から出射されたレーザ光を細長形状に集光したビームスポットを生成する光学系と、前記ビームスポットを受光してビームスポットの細長方向の光強度値の分布をプロファイルとして検出するビームプロファイル検出部と、該ビームプロファイル検出部が検出したプロファイルを入力として前記複数の半導体レーザ素子から出射されるレーザ光出力を制御する制御部とを備えるレーザアニール装置のレーザアニール方法であって、
    前記制御部が、
    前記複数の半導体レーザ素子の全てを発光して生成されるビームスポットのプロファイルをビームプロファイル検出部により検出する第1工程と、
    該第1工程により検出したプロファイルのビームスポット細長方向の複数位置の光強度値を取得する第2工程と、
    該第2工程により取得した複数位置の光強度値を基に光強度偏差を算出する第3工程と、
    前記第2工程で取得した複数位置の光強度値の内の少なくとも1つの光強度値が、前記光強度偏差を超えるか否かを判定する第4工程と、
    該第4工程において第2工程で取得した複数位置の光強度値の内の少なくとも1つの光強度値が前記光強度偏差を超えると判定したとき、前記光強度偏差を超える光強度の座標位置を特定する第5工程と、
    前記複数の半導体レーザ素子を個別に発光して生成されるビームスポットのプロファイルをビームプロファイル検出部により複数検出する第6工程と、
    該第6工程により検出した複数プロファイルのビームスポット細長方向の複数位置の光強度値を取得する第7工程と、
    前記第7工程で取得した光強度値が前記第5工程で特定した座標位置において前記光強度偏差を超えるか否かを判定する第8工程と、
    前記第8工程において前記第7工程で取得した光強度値が前記第5工程で特定した座標位置において前記光強度偏差を超えると判定したとき、前記第5工程で特定した座標位置に対応する半導体レーザ素子のレーザ出力を所定値まで下げる第9工程と、
    前記第8工程において前記第7工程で取得した光強度値が前記第5工程で特定した座標位置において前記光強度偏差を超えないと判定したとき、前記第5工程で特定した座標位置に対応する半導体レーザ素子のレーザ出力を所定値まで上げる第10工程とを実行するレーザアニール方法。
  7. 前記制御部が、前記第3工程で算出した光強度偏差が所定閾値以内と判定したとき、処理を終了する請求項6記載のレーザアニール方法。
  8. 前記制御部が、
    第9工程又は第10工程を実行した後、前記複数の半導体レーザ素子の全てを発光して生成されるビームスポットのプロファイルをビームプロファイル検出部により検出する第11工程と、
    該第11工程により検出したプロファイルのビームスポット細長方向複数位置の光強度値を取得する第12工程と、
    前記第12工程で取得した複数位置の光強度値が、前記第3工程で算出した光強度偏差以下と判定したとき、処理を終了する第13工程を実行する請求項6又は7記載のレーザアニール方法。
  9. 前記制御部が、
    前記第8工程において前記第5工程で特定した座標位置に対応する半導体レーザ素子のレーザ出力を所定値まで下げるとき、前記第7工程で取得した光強度が他の光強度と比較して高い座標位置の半導体レーザ素子のレーザ出力を所定値まで下げる請求項6から8何れかに記載のレーザアニール方法。
  10. 前記第9工程において前記第5工程で特定した座標位置に対応する半導体レーザ素子のレーザ出力を所定値まで上げるとき、前記第7工程で取得した光強度が他の光強度と比較して低い座標位置の半導体レーザ素子のレーザ出力を所定値まで上げる請求項6から8何れかに記載のレーザアニール方法。
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