JP2015174740A - 給紙装置及び画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】凹凸部が形成された用紙についても適切に給紙することができる給紙装置及び画像形成システムを提供する。【解決手段】大容量給紙装置は、用紙束を載置する用紙トレイ211と、用紙束の側面に分離風を吹き付ける側面送風部240と、用紙トレイ211に載置された用紙束から用紙Pを給紙する場合に、側面送風部240を制御する制御部と、を有している。そして、制御部は、用紙トレイ211に載置した用紙束が、凹凸部が形成された用紙Pからなる場合には、用紙Pの凹凸部に基づいて側面送風部240を制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、給紙装置及び画像形成システムに関する。
近年、画像形成を含む各種の処理を一連で行うことができる画像形成システムが知られている。この画像形成システムは、ユーザーの必要とする仕様に応じて、少なくとも一台以上の装置を直列的に配置して構成されている。画像形成システムを構成する装置としては、画像形成を行う画像形成装置、大容量の用紙を保有してこれを画像形成装置に給紙する給紙装置、画像が形成された用紙に後処理を行う後処理装置などが挙げられる。
給紙装置は、用紙を給紙する給紙ユニットを一つ以上備えており、給紙ユニットから給紙された用紙は、搬送経路に沿って搬送され、機外へと排出される。これにより、下流に接続された装置である画像形成装置に用紙を供給することができる。給紙ユニットには、用紙トレイが用意されており、複数の用紙からなる用紙束は用紙トレイに載置され、用紙束の最上位に位置する用紙が1枚ずつ給紙される。この給紙ユニットには、用紙束の側面に分離風を吹き付けて最上位の用紙に対する分離を促進する機能が備えられている。
例えば特許文献1には、用紙束における用紙搬送方向に沿った左右の側面にそれぞれ分離風を吹き付けるとともに、個々の分離風の吹き付け位置を用紙搬送方向に沿って変更可能な給紙装置が開示されている。この給紙装置によれば、用紙サイズや用紙種類に対応して、左右の分離風の吹き付け位置をそれぞれ独立して変更することができるとしている。
特開2009−274837号公報
用紙トレイに載置される用紙はその紙面が平坦に形成されていることが一般である。しかしながら、用紙を手にした人間がその折り曲げを行うことを容易とするために、平坦な紙面の所定位置に筋目となる凹凸部を形成した用紙も作成されている。この凹凸部は、用紙の一方の紙面(例えば表面)において凸形状を有し、他方の紙面(例えば裏面)において凹形状を有している。凹凸部は、例えば用紙の搬送方向と交差する方向にかけて用紙の端から端まで延在形成されている。
このような凹凸部付きの用紙を用紙トレイに積載した場合には、上位の用紙とその下位の用紙とで凹凸部の位置が対応しているため、最上位の用紙とその下位の用紙とが凹凸部において引っかかり、用紙を適切に給紙することができないという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、凹凸部が形成された用紙についても適切に給紙することができる給紙装置及び画像形成システムを提供する。
かかる課題を解決するために、第1の発明は、複数枚の用紙からなる用紙束を載置する用紙トレイと、用紙搬送方向と平行する用紙束の側面に分離風を吹き付ける送風部と、用紙トレイに載置された用紙束から用紙を給紙する場合に、送風部を制御する制御部と、を有する給紙装置を提供する。ここで、制御部は、用紙トレイに載置した用紙束が、凹凸部が形成された用紙からなる場合には、用紙の凹凸部に基づいて送風部を制御する。
ここで、本発明において、制御部は、用紙トレイに載置された用紙束が、凹凸部が形成された用紙からなる場合には、用紙束が凹凸部のない用紙からなる場合に適用される第1制御モードから、用紙の凹凸部に基づいて送風部を制御する第2制御モードへと変更することが好ましい。
また、本発明において、制御部は、用紙の凹凸部に基づいて送風部を制御する場合には、用紙搬送方向を基準とする用紙の凹凸部の位置に基づいて、用紙束の側面における分離風の吹き付け位置を変更することが好ましい。
また、本発明において、制御部は、用紙束の最上位の用紙が給紙される際には、当該給紙される用紙の凹凸部に追従するように分離風の吹き付け位置を変更することが好ましい。
また、本発明において、制御部は、用紙の凹凸部に基づいて送風部を制御する場合には、用紙Pの凹凸部の高さに基づいて、分離風の吹き付け風量を変更することが好ましい。
また、本発明において、制御部は、用紙搬送方向を基準とする用紙の凹凸部の位置に基づいて、制御モードの切り換えの要否を判断することが好ましい。
また、本発明において、送風部は、複数個設けられていてもよく、制御部は、複数の送風部を個別的に制御することが好ましい。
また、本発明において、制御部は、用紙1枚あたりに形成される用紙Pの凹凸部の個数、位置又は高さに基づいて、各送風部から出力される分離風を制御することが好ましい。
また、本発明において、複数の送風部は、用紙搬送方向と平行する用紙束の両側の側面に、互いに対向して配置される一組の送風部を含むことが好ましい。
また、本発明は、用紙トレイの上方に位置し、用紙トレイに積載された用紙束の最上位の用紙を吸引して搬送する吸引搬送部をさらに有していてもよい。この場合、制御部は、用紙の凹凸部に基づいて送風部を制御する場合には、用紙トレイを下降させる制御をさらに行うことが好ましい。
また、本発明において、制御部は、用紙の凹凸部の高さに基づいて、用紙トレイの下降量を変更することが好ましい。
さらに、本発明において、制御部は、用紙トレイに載置した用紙束が、凹凸部が形成された用紙からなり、かつ用紙Pの凹凸部が上位に位置する用紙方向へと突出する形状である場合に、用紙の凹凸部に基づいて送風部を制御することが好ましい。
また、第2の発明は、複数枚の用紙からなる用紙束を載置する用紙トレイと、用紙搬送方向と平行する用紙束の側面に分離風を吹き付ける送風部と、用紙トレイに載置された用紙束から用紙を給紙する場合に、送風部を制御する制御部と、を有する給紙装置を提供する。この場合、制御部は、用紙トレイに載置された用紙束が、凹凸部が形成された用紙からなる場合には、用紙束の側面において用紙の凹凸部に吹き付けられる分離風の吹き付け風量を、用紙束が凹凸部のない用紙からなる場合と比較して増加させる。
さらに、第3の発明は、上記の第1の発明又は第2の発明に係る給紙装置と、給紙装置から給紙された用紙に画像を形成する画像形成装置とを有することを特徴とする画像形成システムを提供する。
本発明によれば、用紙の凹凸部に対して分離風を吹き付けることが可能となる。これにより、用紙が適切に浮揚され、凹凸部における用紙同士の引っかかりを抑制することができる。その結果、凹凸部が形成された用紙についても適切に給紙することができる。
画像形成システムの構成を模式的に示す説明図 給紙ユニットの構成を模式的に示す正面図 大容量給紙装置の動作手順を示すフローチャート 側面送風部から出力される分離風の状態を模式的に示す説明図 側面送風部から出力される分離風の状態を模式的に示す説明図 側面送風部から出力される分離風の状態を模式的に示す説明図 側面送風部から出力される分離風の状態を模式的に示す説明図 側面送風部から出力される分離風の状態を模式的に示す説明図 側面送風部から出力される分離風の状態を模式的に示す説明図 側面送風部から出力される分離風の状態を模式的に示す説明図 吸着給紙部と最上位の用紙との間の関係を模式的に示す説明図
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る画像形成システムの構成を模式的に示す説明図である。画像形成システムは、搬送経路を搬送される用紙Pに、画像形成を含む所定の処理を行うシステムであり、複数の装置が直列的に接続されて構成されている。本実施形態の画像形成システムは、画像形成装置100と、大容量給紙装置200とで構成されている。これらの装置は、用紙Pの搬送方向の上流側から下流側にかけて、大容量給紙装置200、画像形成装置100の順番で配列されている。
画像形成装置100は、大容量給紙装置200から供給された用紙P、又は、自己が保有する用紙Pに画像を形成する装置である。画像形成装置100は、例えば電子写真方式の画像形成装置であり、複数の感光体を一本の中間転写ベルトに対面させて縦方向に配列することによりフルカラーの画像を形成する、いわゆる、タンデム型カラー画像形成装置である。画像形成装置100は、4組の画像形成部10Y、10M、10C、10K及び定着装置40を主体に構成されている。
原稿読取装置SCは、走査露光装置の光学系により原稿の画像を走査露光し、その反射光をラインイメージセンサーにより読み取り、これにより、画像信号を得る。この画像信号は、A/D変換、シェーディング補正、圧縮等の処理が施された後、画像データとして制御部50に入力される。なお、制御部50に入力される画像データとしては、原稿読取装置SCで読み取ったものに限らず、例えば、画像形成装置に接続されたパーソナルコンピューターや他の画像形成装置から受信したものや、半導体メモリといった可搬性の記録媒体から読み込んだものであってもよい。
4組の画像形成部10Y、10M、10C、10Kは、イエロー(Y)の画像を形成する画像形成部10Y、マゼンダ(M)の画像を形成する画像形成部10M、シアン(C)の画像を形成する画像形成部10C及びブラック(K)の画像を形成する画像形成部10Kで構成されている。個々の画像形成部10Y、10M、10C、10Kは、感光体ドラム11Y、11M、11C、10K及びその周辺に配置された帯電部、光書込部、現像装置及びドラムクリーナーで構成されている。
感光体ドラム11Y、11M、11C、10Kは、帯電部によりその表面が一様に帯電させられており、光書込部による走査露光により、感光体ドラム11Y、11M、11C、10Kに潜像が形成される。現像装置は、トナーで現像することによって感光体ドラム11Y、11M、11C、10K上の潜像を顕像化する。これにより、感光体ドラム11Y、11M、11C、10K上には、イエロー、マゼンダ、シアン及びブラックのいずれかに対応する所定色の画像(トナー画像)が形成される。感光体ドラム11Y、11M、11C、10K上に形成された画像は、1次転写ローラーにより、回転する中間転写ベルト15上の所定位置へと逐次転写される。
中間転写ベルト15上に転写された各色よりなる画像は、2次転写ローラー16により、後述する用紙搬送部20により所定のタイミングで搬送される用紙Pに対して転写される。この2次転写ローラー16は中間転写ベルト15と圧接して配置されることにより転写ニップを形成している。
用紙搬送部20は、給紙ユニット21から給紙された用紙P、又は、大容量給紙装置200から供給された用紙Pを搬送経路に従って搬送する。給紙ユニット21において、用紙Pは用紙トレイに積載されており、当該用紙トレイに積載された用紙Pは、用紙給紙部22により取り込まれ、搬送経路へと送り出される。搬送経路には、用紙Pを搬送する複数の用紙搬送手段が設けられている。個々の搬送手段は、互いに圧接された一対のローラーによって構成されており、駆動手段である電動モーターを通じて少なくとも一方のローラーが回転駆動する。個々の搬送手段は、用紙Pを挟持して回転することにより、用紙Pを搬送する。なお、搬送手段は、一対のローラーで構成する以外にも、ベルト同士の組み合わせや、ベルト及びローラーの組み合わせといったように、一対の回転部材からなる構成を広く採用することができる。
定着装置40は、画像が転写された用紙P、すなわち、転写ニップから送り出された用紙Pに定着処理を施す装置である。定着装置40は、例えば、互いに圧接されて定着ニップを形成する一対の定着ローラーと、当該定着部材の一方又は双方を加熱するヒーターとで構成されている。この定着装置40は、用紙Pが定着ニップを通過することで、一対の定着ローラーによる加圧と当該定着ローラーの有する熱との作用を通じて、転写された画像を用紙Pに定着させる。定着装置40により定着処理が施された用紙Pは、排紙ローラー23により機外へと排出され、これにより、後処理装置300に用紙Pが供給される。
用紙Pの裏面にも画像形成を行う場合、用紙表面に対する画像形成を終えた用紙Pは、切換ゲート24により、再給紙搬送経路に搬送される。再給紙搬送経路では、搬送された用紙Pの後端が反転ローラーにより挟持された後、逆送することによって用紙Pの表裏が反転させられる。表裏が反転された用紙Pは、複数の搬送ローラーによって搬送され、他方の面に対する画像形成に供するために、転写位置よりも上流側の搬送経路に合流させられる。なお、再給紙搬送経路に沿って用紙Pを搬送する搬送ローラー、切換ゲート、反転ローラー等も前述した用紙搬送部20を構成する。
制御部50は、画像形成装置100の動作を制御する。制御部50としては、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェースを主体に構成されたマイクロコンピュータを用いることができる。
操作パネル60は、ディスプレイ上に表示される情報に従い、所望の情報を入力することが可能な入力部である。操作パネル60としては、タッチパネル方式等を採用することができる。ユーザーは、操作パネル60に対する操作を通じて、用紙Pに関する情報(用紙Pの凹凸部の有無や、当該凹凸部の位置及び高さ(深さ))、画像の濃度や倍率、給紙元となる用紙トレイなどの情報を設定することができる。当該情報は、制御部50によって取得される。また、操作パネル60は、制御部50に制御されることにより、ユーザーに種々の情報を表示する表示部としても機能する。
大容量給紙装置200は、画像形成装置100に用紙Pを給紙するための装置(PFU)であり、画像形成装置100の上流側に配置されている。大容量給紙装置は、複数の給紙ユニット210、例えば上段、中段及び下段に配置された3つの給紙ユニット210を備えている。
図2は、給紙ユニット210の構成を模式的に示す正面図である。個々の給紙ユニット210は、複数枚の用紙Pからなる用紙束を収容して、当該用紙束から下流の装置に用紙Pを1枚ずつ供給するものである。給紙ユニット210は、吸着給紙部220、前面送風部230、側面送風部240を主体に構成されている。
また、給紙ユニット210は、用紙トレイ211、昇降機構(図示せず)、後端規制部材212を備えている。給紙ユニット210において、積層された複数枚の用紙Pからなる用紙束は、用紙トレイ211に載置される。用紙トレイ211は、ガイドレール215により大容量給紙装置200から引き出し可能に構成されている。昇降機構は、制御部50に制御され、用紙トレイ211の昇降動作を行う。これにより、エアの吹きつけ、用紙Pの吸着に最適となる位置に最上位の用紙Pの位置が維持される。後端規制部材212は、用紙搬送方向(矢印X)に沿って移動自在に構成されており、用紙搬送方向における用紙Pの後端位置を規制する。
吸着給紙部220は、用紙トレイ211の上方かつ用紙搬送方向の先端近傍に配置されており、用紙束の最上位に位置する用紙Pを搬送経路へと送り出す機能を担っている。吸着給紙部220は、吸着ベルト221と、吸引手段222とを主体に構成されている。吸着ベルト221は、駆動源(図示せず)に接続する大ローラー223と、2個の小ローラー224とに巻回されており、回動自在に構成されている。吸着ベルト221は多数の小径の貫通孔(図示せず)が穿設されている。吸引手段222は、吸着ベルト221の内方には配置されており、吸着ベルト221へと用紙Pを吸引する。吸引手段222としては、例えば吸引ファンを利用することができる。
吸着給紙部220では、吸引手段222により用紙Pを吸引しながら吸着ベルト221を回動することで、用紙束の最上位の用紙Pを用紙搬送方向へと導き、これを搬送経路へと送り出す。
前面送風部230は、用紙トレイ211の前方かつ吸着ベルト221の近傍に配置されており、吸着給紙部220の吸着ベルト221の下流部近傍に分離風を吹き付ける機能を担っている。前面送風部230は、ファン231と、送風口232とを主体に構成されている。ファン231は、用紙Pの重送を抑制するための分離風を出力するファンであり、例えば多翼ファン(シロッコファン)を用いることができる。送風口232は、ファン231から出力される分離風を、吸着給紙部220に向けて上向きに吹き付けるためのダクトである。
側面送風部240は、用紙トレイ211の側方にそれぞれ配置されており、用紙搬送方向と平行する用紙束の側面に分離風を吹き付ける機能を担っている。本実施形態では、一組の側面送風部240が用意されており、これらの側面送風部240は、用紙搬送方向と平行する用紙束の両側の側面に、用紙搬送方向と交差する方向に互いに対向して配置されている。個々の側面送風部240は、ファン241と、送風口242とを主体に構成されている。ファン241は、用紙束の最上位用紙Pを浮揚させるための分離風を出力するファンであり、例えば多翼ファン(シロッコファン)を用いることができる。送風口242は、ファン241から出力される分離風を、用紙束の側面、かつ用紙束の上部に吹き付けるためのダクトである。なお、側面送風部240は、用紙束の両側に設けているが、用紙束の片側だけに設ける構成であってもよい。
本実施形態の特徴の一つとして、個々の側面送風部240は、用紙束の側面における分離風の吹き付け位置を変更自在に構成されている。分離風の吹き付け位置を変更する手法として、送風口242の吹出口に設けたルーバー243により分離風の吹き出し向きを変更することが挙げられる。また、これ以外にも、側面送風部240を用紙搬送方向に沿って移動可能に構成して、送風口242からの分離風の吹き出し向きを変えずに、側面送風部240そのものを移動させることであってもよい。
側面送風部240が作動すると、送風口242から分離風が出力され、用紙トレイ211に載置された用紙束の上部にある数枚の用紙Pに分離風(本実施形態では空気)が吹きつけられる。分離風は用紙Pの一方の端部から用紙間を通り抜けて他方の端部に向けて流通する。これによって用紙Pの上部数枚は1枚ずつに分離されて浮揚することとなる。
このような構成の給紙ユニット210において、用紙Pに係る給紙動作を説明する。側面送風部240により吹き付けられる分離風により、用紙トレイ211に載置された用紙束のうちの上部の数枚の用紙Pが用紙Pの自重に抗して持ち上げられる。これらの用紙Pのうち最上位の用紙Pは、吸引手段222による吸気により吸着される。
また、前面送風部230による分離風の送風により、最上位の用紙Pとその下方の用紙Pとの紙間を分離風が流通する。最上位の用紙Pは吸着給紙部220の吸気によって吸着されるとともに、前面送風部230からの分離風の風圧により、最上位の用紙Pとその下位にある用紙Pとが分離される。これにより、用紙束の最上位の用紙Pのみが吸着給紙部220により搬送される。
各給紙ユニット210から給紙された用紙Pは、搬送経路に沿って配置された搬送ローラーにより搬送され、機外へと排出される。これにより、下流に接続された装置である画像形成装置100に用紙Pが供給される。
上述の画像形成装置100の制御部50は、画像形成装置100の制御機能を担うのみならず、画像形成システム全体の制御を司っており、大容量給紙装置200の制御機能も担っている。大容量給紙装置200との関係において、制御部50は、用紙トレイに載置された用紙束から用紙Pを給紙する場合に、各給紙ユニット210(吸着給紙部220、前面送風部230及び側面送風部240)及び搬送ローラーをそれぞれ制御する。
本実施形態の特徴の一つとして、制御部50は、用紙トレイ211に載置された用紙束が、凹凸部が形成された用紙Pからなる場合には、用紙Pの凹凸部に基づいて前記送風部を制御する用紙Pの凹凸部に基づいて側面送風部240を制御する。ここで、用紙Pはその紙面が平坦に形成されるものであるが、例えば用紙Pの折り曲げを行うことを容易とするために平坦な紙面の所定位置に筋目となる凹凸部を形成したものがある。この凹凸部は、用紙Pの一方の紙面に着目すると凸形状を有し、他方の紙面に着目すると凹形状を有している。また、凹凸部は、用紙Pの搬送方向と交差する方向にかけて用紙Pの端から端まで延在形成されている。
以下、本実施形態に係る画像形成システムの大容量給紙装置200の動作を説明する。ここで、図3は、大容量給紙装置200の動作手順を示すフローチャートである。また、図4乃至図6は、側面送風部240から出力される分離風の状態を模式的に示す説明図である。このフローチャートに示す処理は、印刷に係るジョブの入力をトリガーとして、画像形成装置100に係る制御部50によって実行される。
ここで、ジョブには、用紙に形成すべき画像のデータや、印刷に供する用紙Pに関する情報(以下「用紙情報」という)のデータが含まれている。用紙情報は、例えば、給紙元となる用紙トレイ211、用紙トレイ211にある用紙Pの種類、用紙Pに形成される凹凸部の有無や、凹凸部の向き、位置及び高さ(深さ)といったものが該当する。用紙情報は、例えば、操作パネル60等を通じてユーザーが設定した情報を利用することができる。また、用紙Pについての凹凸部の有無や、凹凸部の向き、位置及び高さ(深さ)といった情報は、用紙束の側面をスキャンするためのイメージセンサや、用紙Pの搬送状況を確認する機内に設けられたカメラ等から得られる画像を画像処理することにより、制御部50自身で取得してもよい。
まず、ステップ1において、制御部50は、用紙情報を取得する。
ステップ2において、制御部50は、給紙元となる用紙トレイ211に載置された用紙束が、凹凸部が形成された用紙Pからなるか否かを判断する。このステップ2において肯定判定された場合、すなわち、用紙束が、凹凸部が形成された用紙Pからなる場合には、ステップ3に進む。一方、ステップ2において否定判定された場合、すなわち、用紙束が、凹凸部が形成された用紙P以外の用紙Pからなる場合には、後述するステップ4に進む。
ステップ3において、制御部50は、側面送風部240による分離風の吹き出し位置について変更が必要か否かを判断する。側面送風部240による分離風の吹き出し位置は、通常、側面送風部240の正面に位置付けられている。制御部50は、側面送風部240による分離風の吹き出し位置と、用紙Pの凹凸部との位置を比較して、両者が対応しているか否かを判断する。すなわち、制御部50は、当該判断を通じて、分離風の吹き出し位置を変更することなく分離風が用紙Pの凹凸部にあたるか否かを判断する。分離風が用紙Pの凹凸部にあたる場合には、分離風の吹き出し位置についての変更が必要ではないと判断し、ステップ4に進む。一方、分離風が用紙Pの凹凸部にあたらない場合には、分離風の吹き出し位置についての変更が必要であると判断し、ステップ5に進む。
ステップ4において、制御部50は、側面送風部240を制御する制御モードとして、通常モードを設定する。この通常モードは、凹凸部が形成された用紙P以外の用紙Pを対象とする、側面送風部240についての制御モードである。この通常モードにおいて、制御部50は、予め定められた分離風の吹き付け位置及び分離風の吹き付け風量にて側面送風部240を動作させる。側面送風部240は、所定の吹き付け位置及び吹き付け風量を考慮して設計・配置されているところ、この通常モードを選択した際には、制御部50は分離風の吹き付け位置及び分離風の吹き付け風量を変更しない。もっとも、用紙Pの種類や坪量に応じて、分離風の吹き付け位置及び吹き付け風量を変更させてもよい。この場合、通常モードであっても用紙Pの情報に基づいて分離風の吹き付け位置及び吹き付け風量を変更することとなるが、用紙Pの凹凸部に基づいて制御を行うという点において、後述する凹凸部用モードとは相違することとなる。
ステップ5において、制御部50は、側面送風部240を制御する制御モードとして、凹凸部用モードを設定する。この凹凸部用モードは、凹凸部が形成された用紙Pを対象とする、側面送風部240についての制御モードである。この凹凸部用モードにおいて、制御部50は、用紙Pの凹凸部に基づいて側面送風部240を制御する。具体的には、制御部50は、以下に示す手法1により、或いは、この手法1に手法2又は手法3を単独で又はこれらの手法を組み合わせた上で、側面送風部240を制御する。
(手法1)
図4に示すように、制御部50は、用紙Pの凹凸部の位置を参照し、この用紙Pの凹凸部の位置と対応するように、分離風の吹き付け位置を変更する。制御部50は、分離風の吹き付け範囲の中心が、用紙束の側面を基準とする用紙Pの凹凸部の位置と一致するように、側面送風部240を制御する。もっとも、用紙Pの凹凸部における分離風の吹き付け風量が増加すればよく、また、側面送風部240から出力される分離風はある程度の範囲をもって用紙束の側面に吹き付けられるものである。そこで、分離風の吹き付け範囲が、用紙束の側面を基準とする用紙Pの凹凸部の位置を含むように、側面送風部240を制御することであっても足りる。制御部50は、用紙Pの凹凸部の位置と分離風の吹き付け位置との対応関係をマップ又は演算式として保持しており、用紙Pの凹凸部の位置に基づいて、分離風の吹き付け位置を変更する。
(手法2)
図5に示すように、制御部50は、用紙Pの凹凸部の高さ(深さ)を参照し、当該高さに基づいて用紙束の側面における分離風の吹き付け風量を変更する。用紙Pの浮揚量は、分離風の吹き付け風量に依存する。用紙Pの凹凸部の高さが大きい場合には、最上位の用紙Pを十分に浮揚させることができず、凹凸部において用紙P同士が引っかかったままとなることが想定される。そこで、用紙Pの凹凸部の高さが大きい程、分離風の吹き付け風量を増加させれば、用紙Pを適切に浮揚して搬送することが可能となる。制御部50は、用紙Pの凹凸部の高さと分離風の吹き付け風量との対応関係をマップ又は演算式として保持しており、用紙Pの凹凸部の高さに基づいて、分離風の吹き付け風量を変更する。
(手法3)
図6に示すように、制御部50は、用紙Pの凹凸部の位置を参照し、当該位置に基づいて用紙束の側面における分離風の吹き付け風量を変更する。この手法は、分離風の吹き付け位置を変更する形態として、側面送風部240そのものを移動するのではなく、ルーバー243を利用する場合に好適な手法である。すなわち、側面送風部240から出力される分離風の風圧は、距離が離れる程低下する傾向にある。側面送風部240から用紙Pの凹凸部の位置までの距離が大きい場合には、最上位の用紙Pを十分に浮揚させることができず、凹凸部において用紙P同士が引っかかったままとなることが想定される。そこで、側面送風部240から用紙Pの凹凸部までの位置が遠い程、分離風の吹き付け風量を増加させれば、用紙Pを適切に浮揚して搬送することが可能となる。制御部50は、用紙Pの凹凸部の位置と分離風の吹き付け風量との対応関係をマップ又は演算式として保持しており、用紙Pの凹凸部の位置に基づいて、分離風の吹き付け風量を変更する。
なお、制御モードに応じて、分離風の吹き付け位置及び分離風の吹き付け風量が設定(変更)されると、そのジョブに関する最終紙に至るまで用紙Pを1枚ずつ給紙するが、分離風の吹き付け位置及び分離風の吹き付け風量が維持されることとなる。しかしながら、図7に示すように、凹凸部制御モードの場合には、制御部50は、用紙束の最上位の用紙Pの給紙に併せて、当該用紙Pの凹凸部に追従するように分離風の吹き付け位置を随時変更してもよい。
このように本実施形態において、大容量給紙装置200は、用紙束を載置する用紙トレイ211と、用紙束の側面に分離風を吹き付ける側面送風部240と、用紙トレイ211に載置された用紙束から用紙Pを給紙する場合に、側面送風部240を制御する制御部50と、を有している。この制御部50は、用紙トレイ211に載置した用紙束が、凹凸部が形成された用紙Pからなる場合には、用紙Pの凹凸部に基づいて側面送風部240を制御することとしている。
この構成によれば、用紙Pの凹凸部に対して分離風を吹き付けることが可能となる。これにより、用紙Pが適切に浮揚され、凹凸部における用紙P同士の引っかかりを抑制することができる。その結果、凹凸部が形成された用紙Pについても適切に給紙することができる。
特に、本実施形態において、制御部50は、用紙トレイ211に載置された用紙束が、凹凸部が形成された用紙Pからなる場合には、用紙束が凹凸部のない用紙からなる場合に適用される第1制御モードから、用紙Pの凹凸部に基づいて側面送風部240を制御する第2制御モードへと変更する。
この構成によれば、制御モードを変更することで、用紙Pの凹凸部に対して分離風を吹き付けることが可能となる。これにより、用紙Pが凹凸部において適切に浮揚することとなるので、凹凸部における用紙P同士の引っかかりを抑制することができる。その結果、凹凸部が形成された用紙Pについても適切に給紙することができる。
すなわち、本実施形態において、制御部50は、用紙トレイ211に載置された用紙束が、凹凸部が形成された用紙からなる場合には、用紙束の側面において用紙Pの凹凸部に吹き付けられる分離風の吹き付け風量を、用紙束が凹凸部のない用紙からなる場合と比較して増加させることとしている。
この構成によれば、用紙Pの凹凸部における分離風の風量が増加することとなる。これにより、用紙Pが凹凸部において適切に浮揚することとなるので、凹凸部における用紙P同士の引っかかりを抑制することができる。その結果、凹凸部が形成された用紙Pについても適切に給紙することができる。
具体的には、制御部50は、用紙Pの凹凸部に基づいて側面送風部240を制御する場合には、用紙搬送方向を基準とする用紙Pの凹凸部の位置に基づいて、用紙束の側面における分離風の吹き付け位置を変更することとなる。
この構成によれば、用紙Pの凹凸部における分離風の風量が増加することとなる。これにより、用紙Pが凹凸部において適切に浮揚することとなるので、凹凸部における用紙P同士の引っかかりを抑制することができる。その結果、凹凸部が形成された用紙Pについても適切に給紙することができる。
この場合、制御部50は、用紙束の最上位の用紙Pが給紙される際には、当該給紙される用紙Pの凹凸部に追従するように分離風の吹き付け位置を変更することができる。これにより、用紙Pの凹凸部が浮揚した状態を維持したまま用紙Pが給紙されることとなる。その結果、凹凸部が形成された用紙Pについても適切に給紙することができる。
また、本実施形態において、制御部50は、用紙Pの凹凸部に基づいて側面送風部240を制御する場合には、用紙Pの凹凸部の高さに基づいて、分離風の吹き付け風量を変更することとしている。
凹凸部の高さが高い用紙Pほど、大きな浮揚量が必要となる。この点、本実施形態によれば、凹凸部の高さに応じて、分離風の吹き付け風量を変更することができる。これにより、用紙Pが凹凸部において適切に浮揚することとなるので、凹凸部における用紙P同士の引っかかりを抑制することができる。その結果、凹凸部が形成された用紙Pについても適切に給紙することができる。
また、本実施形態において、制御部50は、用紙搬送方向を基準とする用紙Pの凹凸部の位置に基づいて、制御モードの切り換えの要否を判断している。
通常の用紙Pに対する分離風の吹き付け位置と、用紙Pの凹凸部の位置とが対応している場合には、制御モードを変更しなくとも用紙Pの凹凸部に分離風を吹き付けることができる。これにより、不要な制御介入を抑制することができる。
なお、用紙同士の引っかかりが顕著に生じ易いのは、用紙Pの凹凸部が上位に位置する用紙方向へと突出する形状である。そこで、制御部50は、用紙トレイ211に載置した用紙束が、凹凸部が形成された用紙からなり、かつ用紙Pの凹凸部が上位に位置する用紙方向へと突出する形状である場合に、用紙Pの凹凸部に基づいて側面送風部240を制御するようにしてもよい。
また、本実施形態において、給紙ユニット210は、用紙搬送方向と平行する用紙束の両側の側面に、互いに対向して配置される一組の側面送風部240を含んでいる。
用紙Pの凹凸部は、用紙搬送方向と交差する方向に形成されているため、用紙束の両側の側面から分離風を吹き付けることで、用紙Pが凹凸部において適切に浮揚することとなる。これにより、凹凸部における用紙P同士の引っかかりを抑制することができ、凹凸部が形成された用紙Pについても適切に給紙することができる。
(第2の実施形態)
図8乃至図10は、側面送風部から出力される分離風の状態を模式的に示す説明図である。以下、本実施形態に係る画像形成システムについて説明する。本実施形態に係る画像形成システムが、第1の実施形態のそれと相違する点は、用紙束の同一側面側に複数の側面送風部が設けられていることにある。以下、第1の実施形態との重複する構成については説明を省略することとし、以下、相違点を中心に説明を行う。なお、本実施形態では、複数の側面面部は、用紙搬送方向について上流側に配置された側面送風部240aと、その下流側に配置された側面送風部240bとから構成されている。
制御部50は、制御モードとして凹凸部用モードを選択した場合には、最上位の用紙Pの位置、すなわち、用紙トレイ211を制御する。具体的には、制御部50は、2つの側面送風部240a,240bを個別的に制御することとし、特に、用紙1枚あたりに形成される凹凸部の個数、位置又は高さに基づいて、各側面送風部240a,240bから出力される分離風を制御することとしている。
まず、用紙Pの凹凸部が一つである場合を想定する。図8に示すように、制御部50は、用紙Pの凹凸部の位置を参照し、この用紙Pの凹凸部の位置と対応するように、全ての側面送風部240a,240bからの分離風の吹き付け位置を変更する。全ての側面送風部240a,240bからの分離風を用紙Pの凹凸部に集約することで、当該凹凸部における分離風の吹き付け風量を格段に増加させることができる。
また、この手法とは別に、制御部50は、以下に示す手法を採ってもよい。図9に示すように、制御部50は、用紙Pの凹凸部の位置を参照し、全ての側面送風部240a,240bの中から用紙Pの凹凸部の位置に最も近い側面送風部240a,240bを特定する。制御部50は、用紙Pの凹凸部の位置を参照し、この用紙Pの凹凸部の位置と対応するように、先に特定した側面送風部240a,240bからの分離風の吹き付け位置を変更する。この場合、制御部50は、吹き付け位置を変更した側面送風部240a,240b以外の残余の側面送風部240a,240bについては分離風の出力を停止する。このように、少なくとも一つの側面送風部240a,240bの吹き付け位置を変更することで、変更の前後と比較して分離風の吹き付け風量を増加させることができる。
つぎに、用紙Pの凹凸部が、用紙搬送方向にかけて複数ある場合を想定する。図10に示すように、制御部50は、用紙Pの凹凸部の位置を参照し、個々の用紙Pの凹凸部毎に、全ての側面送風部240a,240bの中から当該用紙Pの凹凸部の位置に最も近い側面送風部240a,240bを特定する。すなわち、制御部50は、用紙Pの凹凸部のそれぞれについて、位置的に近い側面送風部240a,240bを組み合わせる。制御部50は、用紙Pの凹凸部の位置を参照し、この用紙Pの凹凸部の位置と対応するように、その組み合わせとなる側面送風部240a,240bからの分離風の吹き付け位置を変更する。このように、少なくとも一つの側面送風部240a,240bの吹き付け位置を変更することで、変更の前後と比較して分離風の吹き付け風量を増加させることができる。
(第3の実施形態)
図11は、吸着給紙部と最上位の用紙との間の関係を模式的に示す説明図である。以下、本実施形態に係る画像形成システムについて説明する。本実施形態に係る画像形成システムが、第1の実施形態のそれと相違する点は、吸着給紙部220と最上位の用紙との間の間隔を変更することにある。以下、第1の実施形態との重複する構成については説明を省略することとし、以下、相違点を中心に説明を行う。
本実施形態において、給紙ユニット210には、用紙束の同一側面側に2つの側面送風部240a,240bが設けられている。ここで、第1の実施形態と同様に、上流側の側面送風部240aと対応して、用紙束のもう一方の側面に、用紙搬送方向と交差する方向に沿って対向するように、ペアとなる側面送風部240aを配置してもよい。下流側の側面送風部240aについても同様である。
本実施形態において、制御部50は、制御モードとして凹凸部用モードを選択した場合には、用紙トレイ211を所定量だけ下降させる制御をさらに行うこととしている。側面送風部240により用紙Pを浮揚させた場合であっても、最上位の用紙Pから吸着給紙部220までの距離が小さい場合には、用紙Pの浮揚量が吸着給紙部220により制限されることとなる。このため、凹凸部において用紙P同士が引っかかったままとなることが想定される。そこで、用紙Pに凹凸部が形成されている場合には、用紙トレイ211を下降させれば、吸着給紙部220とのクリアランスが十分に確保されることとなり、用紙Pを適切に浮揚して搬送することが可能となる。
また、制御部50は、用紙Pの凹凸部の高さ(深さ)を参照し、当該高さに基づいて用紙トレイ211の下降量を変更してもよい。用紙Pの凹凸部の高さが大きい場合には、最上位の用紙Pを十分に浮揚させる必要があることから、吸着給紙部220との間に大きなクリアランスを確保する必要が或。用紙Pの凹凸部の高さが大きい程、最上位の用紙Pと吸着給紙部220との間のクリアランスを増加させれば、用紙Pを適切に浮揚して搬送することが可能となる。制御部50は、用紙Pの凹凸部の高さと用紙トレイ211分離風の吹き付け風量との対応関係をマップ又は演算式として保持しており、用紙Pの凹凸部の高さに基づいて、分離風の吹き付け風量を変更する。
このように本実施形態において、制御部50は、用紙Pの凹凸部に基づいて側面送風部240を制御する場合には、用紙トレイ211を下降させる制御をさらに行うこととしている。
この構成によれば、最上位の用紙Pから吸着給紙部220までのクリアランスを拡大させることができる。これにより、用紙Pが吸着給紙部220と干渉することなく、凹凸部において適切に浮揚することとなるので、凹凸部における用紙P同士の引っかかりを抑制することができる。その結果、凹凸部が形成された用紙Pについても適切に給紙することができる。
また、本実施形態において、制御部50は、用紙Pの凹凸部の高さに基づいて、用紙トレイ211の下降量を変更することとしている。
かかる構成によれば、用紙Pの凹凸部の高さが大きい用紙Pについては、最上位の用紙Pから吸着給紙部220までのクリアランスをより拡大させることができる。これにより、用紙Pが吸着給紙部220と干渉することなく、凹凸部において適切に浮揚することとなるので、凹凸部における用紙P同士の引っかかりを抑制することができる。その結果、凹凸部が形成された用紙Pについても適切に給紙することができる。
以上、本発明の実施形態にかかる画像形成システムについて説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その発明の範囲内において種々の変形が可能であることはいうまでもない。例えば、画像形成システムを構成する給紙装置(大容量給紙装置)それ自体も本発明の一部として機能する。さらに、給紙装置が単独で構成される必要はなく、画像形成装置に内蔵される給紙装置に対して本発明を適用してもよく、この場合、当該画像傾装置も本発明の一部として機能することができる。
さらに、本実施形態では、分離風の吹き付け位置を変更する手法として、ルーバーを用いる形態、側面送風部を移動させる形態について説明した。しかしながら、側面送風部をその鉛直軸を中心に回転させるといったように種々の形態を採用することができる。
50 制御部
100 画像形成装置
200 大容量給紙装置
210 給紙ユニット
211 用紙トレイ
212 後端規制部材
215 ガイドレール
220 吸着給紙部
230 前面送風部
240 側面送風部

Claims (14)

  1. 複数枚の用紙からなる用紙束を載置する用紙トレイと、
    用紙搬送方向と平行する用紙束の側面に分離風を吹き付ける送風部と、
    前記用紙トレイに載置された用紙束から用紙を給紙する場合に、前記送風部を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記用紙トレイに載置した用紙束が、凹凸部が形成された用紙からなる場合には、用紙の凹凸部に基づいて前記送風部を制御することを特徴とする給紙装置。
  2. 前記制御部は、前記用紙トレイに載置された用紙束が、凹凸部が形成された用紙からなる場合には、前記用紙束が前記凹凸部のない用紙からなる場合に適用される第1制御モードから、前記用紙の凹凸部に基づいて前記送風部を制御する第2制御モードへと変更することを特徴とする請求項1に記載された給紙装置。
  3. 前記制御部は、前記用紙の凹凸部に基づいて前記送風部を制御する場合には、用紙搬送方向を基準とする前記用紙の凹凸部の位置に基づいて、前記用紙束の側面における分離風の吹き付け位置を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載された給紙装置。
  4. 前記制御部は、用紙束の最上位の用紙が給紙される際には、当該給紙される用紙の凹凸部に追従するように前記分離風の吹き付け位置を変更することを特徴とする請求項3に記載された給紙装置。
  5. 前記制御部は、前記用紙の凹凸部に基づいて前記送風部を制御する場合には、前記用紙Pの凹凸部の高さに基づいて、前記分離風の吹き付け風量を変更することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載された給紙装置。
  6. 前記制御部は、用紙搬送方向を基準とする前記用紙の凹凸部の位置に基づいて、制御モードの切り換えの要否を判断することを特徴とする請求項2に記載された給紙装置。
  7. 前記送風部は、複数個設けられており、
    前記制御部は、複数の送風部を個別的に制御することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載された給紙装置。
  8. 前記制御部は、用紙1枚あたりに形成される前記用紙Pの凹凸部の個数、位置又は高さに基づいて、各送風部から出力される分離風を制御することを特徴とする請求項7に記載された給紙装置。
  9. 前記複数の送風部は、用紙搬送方向と平行する用紙束の両側の側面に、互いに対向して配置される一組の送風部を含むことを特徴とする請求項7に記載された給紙装置。
  10. 前記用紙トレイの上方に位置し、前記用紙トレイに積載された用紙束の最上位の用紙を吸引して搬送する吸引搬送部をさらに有し、
    前記制御部は、前記用紙の凹凸部に基づいて前記送風部を制御する場合には、前記用紙トレイを下降させる制御をさらに行うことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載された給紙装置。
  11. 前記制御部は、前記用紙の凹凸部の高さに基づいて、前記用紙トレイの下降量を変更することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載された給紙装置。
  12. 前記制御部は、前記用紙トレイに載置した用紙束が、凹凸部が形成された用紙からなり、かつ前記用紙Pの凹凸部が上位に位置する用紙方向へと突出する形状である場合に、用紙の凹凸部に基づいて前記送風部を制御することを特徴とする請求項1に記載された給紙装置。
  13. 複数枚の用紙からなる用紙束を載置する用紙トレイと、
    用紙搬送方向と平行する用紙束の側面に分離風を吹き付ける送風部と、
    前記用紙トレイに載置された用紙束から用紙を給紙する場合に、前記送風部を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記用紙トレイに載置された用紙束が、凹凸部が形成された用紙からなる場合には、用紙束の側面において前記用紙の凹凸部に吹き付けられる分離風の吹き付け風量を、前記用紙束が前記凹凸部のない用紙からなる場合と比較して増加させることを特徴とする給紙装置。
  14. 前記請求項1から13のいずれかに記載の給紙装置と、
    前記給紙装置から給紙された用紙に画像を形成する画像形成装置と
    を有することを特徴とする画像形成システム。
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