JP2015173587A - 無線電力伝送システムおよび送電装置 - Google Patents

無線電力伝送システムおよび送電装置 Download PDF

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Abstract

【課題】安全かつ高効率な送電装置を提供できる。
【解決手段】
本開示の送電装置は、受電アンテナと、前記受電アンテナが受け取った交流電力を第1直流電力に変換する受電回路と、前記受電回路から前記第1直流電力が出力される負荷とを備える受電装置に対して非接触で交流電力を送電する。送電装置は、直流電源から入力された第2直流電力を交流電力に変換する送電回路と、前記送電回路から出力された前記交流電力を前記受電アンテナに送電する送電アンテナと、前記第1直流電力の電圧値を前記受電装置から入力する制御回路と、を具備する。前記制御回路は、前記受電アンテナに送電する前記交流電力の周波数を切り替え、前記入力した前記電圧値の中で、前記電圧値の極小値に対応する第1周波数と、前記第1周波数より高い周波数において極大値となる電圧値に対応する第2周波数とを検出し、前記第1周波数と前記第2周波数との間の周波数に、前記受電アンテナに送電する前記交流電力の周波数を設定する。
【選択図】図4

Description

本開示は、送電アンテナ及び受電アンテナの間で、非接触で電力を送る無線電力伝送システムおよび送電装置に関する。
近年、携帯電話機をはじめとする様々なモバイル機器が普及している。モバイル機器の消費電力量は、機能及び性能の向上ならびにコンテンツの多様化に起因して増大し続けている。予め決められた容量のバッテリで動作するモバイル機器の消費電力量が増大すると、当該モバイル機器の動作時間が短くなる。バッテリの容量の制限を補うための技術として、無線電力伝送システムが注目されている。無線電力伝送システムは、送電装置の送電アンテナと受電装置の受電アンテナとの間の電磁誘導によって送電装置から受電装置に非接触で電力を送る。特に、共振型の送電アンテナ及び受電アンテナを用いた無線電力伝送システムの方式は、共振磁界結合方式とも呼ばれ、送電アンテナ及び受電アンテナの位置が互いにずれているときであっても高い伝送効率を維持できる。このため、モバイル機器だけでなく、電気自動車など様々な分野における応用が期待されている。
特開2010−166693号公報
しかし、かかる従来技術では、安全かつ高効率な無線電力伝送システムの送電装置が求められていた。
本開示の一態様に係る送電装置は、受電アンテナと、前記受電アンテナが受け取った交流電力を第1直流電力に変換する受電回路と、前記受電回路から前記第1直流電力が出力される負荷とを備える受電装置に対して非接触で交流電力を送電する送電装置であって、
直流電源から入力された第2直流電力を交流電力に変換する送電回路と、
前記送電回路から出力された前記交流電力を前記受電アンテナに送電する送電アンテナと、
前記受電装置から、前記受電装置において前記受電回路から前記負荷に出力された前記第1直流電力の電圧値を入力する制御回路と、を具備し、
前記制御回路は、前記送電回路を制御して前記受電アンテナに送電する前記交流電力の周波数を切り替え、
前記周波数を切り替える度に入力した前記第1直流電力の電圧値の中で、前記電圧値の極小値に対応する第1周波数と、前記第1周波数より高い周波数において極大値となる電圧値に対応する第2周波数とを検出し、
前記第1周波数と前記第2周波数との間の周波数に、前記受電アンテナに送電する前記交流電力の周波数を設定するものである。
上述の一般的かつ特定の態様は、システム、方法、集積回路、およびコンピュータプログラム、または、記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせを用いて実現されてもよい。
本開示の一態様によると、安全かつ高効率な送電装置を提供できる。
図1は、本開示の一態様の無線電力伝送システムの伝送効率と、伝送周波数との関係の例を示すグラフである。 図2は、無線電力伝送システムの構成の例を示す断面図である。 図3は、図2に示す送受電アンテナ間の磁界分布と伝送周波数との関係の例を示すグラフである。 図4は、実施形態1における無線電力伝送システムの構成を示すブロック図である。 図5は、実施形態1における送電装置の詳細構成を示すブロック図である。 図6Aは、実施形態1における伝送効率および負荷に与えられる電圧(出力電圧)と、伝送周波数との各々の関係を示すグラフである。 図6Bは、実施形態1における磁界分布および出力電圧と、伝送周波数との各々の関係を示すグラフである。 図7は、実施形態1の変形例を示すブロック図である。 図8は、実施形態1における制御方式の処理を示すフローチャートである。 図9は、実施形態2における送電装置の詳細構成を示すブロック図である。 図10Aは、送電回路の構成例を示す図である。 図10Bは、各スイッチング素子に入力されるパルスの位相ずれ量を説明するための図である。 図11Aは、位相ずれ量が0度の場合のパルス電圧および出力電圧の波形の例を示す図である。 図11Bは、位相ずれ量が90度の場合のパルス電圧および出力電圧の波形の例を示す図である。 図12Aは、デューティ比が50%の場合のパルス電圧および出力電圧の波形の例を示す図である。 図12Bは、デューティ比が25%の場合のパルス電圧および出力電圧の波形の例を示す図である。 図13は、実施形態2における出力電圧を所定値に維持したときの出力時間比と、伝送周波数との関係を示すグラフである。 図14は、実施形態2における制御方式の処理を示すフローチャートである。 図15は、実施形態3における送電装置の詳細構成を示すブロック図である。 図16は、実施形態3における出力電圧を所定値に維持したときのDC/DCコンバータの出力電圧と、伝送周波数との関係を示すグラフである。 図17は、異物検出回路を備える送電装置の一例を示す図である。 図18は、実施形態1における制御方式の処理を示すフローチャートである。
(本開示の基礎となった知見)
本発明者らは、「背景技術」の欄において記載した無線電力伝送システムに関し、以下の問題が生じることを見いだした。
「背景技術」の欄において記載した共振型の無線電力伝送システムにおいて、高い伝送効率を維持するためには、伝送経路上の各回路ブロックの入出力インピーダンスを整合させることが必要である。そのため、送電側回路ブロックおよび受電側回路ブロックの回路定数(インダクタンスおよびキャパシタンス)は、予め設定された2つの共振器の入出力インピーダンスに整合するように、システム設計時に決定される。
しかし、そのように回路定数が予め設定されたシステムでは、例えば送電アンテナおよび受電アンテナ間の配置関係が変化した場合のように、アンテナ周辺の環境が変化したことによって2つのアンテナのインピーダンスが変化してしまう場合、最適な伝送効率を与える周波数が変化することになる。また、負荷のインピーダンスが変化した場合も同様に、最適な伝送効率を与える周波数が変化する。
そこで、例えば特許文献1は、電力伝送を行う際に周波数を掃引して、伝送効率が最大となる周波数を決定することによって上記の課題に対応する無線電力伝送システムを開示している。
しかしながら、本発明者らが、実際に上記周波数での磁界強度を調べて見ると、伝送効率が最大となる周波数が、必ずしも安全な電力伝送を行える周波数とは限らないことが新たに判明した。
本発明者らは、この原因を以下のように分析した。
図1は、本開示の一態様の無線電力伝送システムの伝送効率と、伝送周波数との関係の例を示すグラフである。横軸は伝送周波数、縦軸は伝送効率Effである。本例は、回路シミュレータを用いて解析したものであり、後述する実施形態1(図4)と同様の構成を採用し、送電アンテナの仕様として、インダクタンス値を7.19(μH)、周波数f0における抵抗値を0.56f0(mΩ)、共振キャパシタ容量を400(nF)とし、受電アンテナの仕様として、インダクタンス値を16.7(μH)、周波数f0に対する抵抗値を1.31f0(mΩ)、共振キャパシタ容量を137(nF)、結合係数を0.57とした。また、DC電源1020の直流電圧Vdcを5V、周波数掃引範囲を80kHz〜170kHzとし、負荷のインピーダンスRLを5Ωとした。このグラフに示されるように、伝送効率Effは、約90kHzの動作点1において最大となる。したがって、上記条件の無線電力伝送システムを用いて電力伝送を行う場合には、周波数を掃引し、動作点1を探索しながら、極力動作点1に近い周波数で動作させることで、高効率な電力伝送が可能となる。特許文献1も伝送効率が最も高くなる周波数で電力伝送を行っている。
図2は、無線電力伝送システムの概略構成を示す模式断面図である。無線電力伝送システムは送電装置1000と受電装置1010を備える。送電装置1000は送電アンテナ1007を備え、受電装置1010は受電アンテナ1017を備える。これらのアンテナを通じて送電装置1000から受電装置1010へ非接触で電力が伝送される。図2は、送電アンテナ1007および受電アンテナ1017におけるコイルとして、平面状に巻回されたスパイラルコイルを用いた例を示している。
図3の左のグラフは、図2に示す送電アンテナ1007と受電アンテナ1017との間の中心線X上の磁界分布を示した図である。横軸は各アンテナの中心軸からの距離X、縦軸は磁界強度Hを表している。この磁界分布は、電磁界シミュレータを用いて解析することによって得たものである。送電アンテナ1007のコイルには外径43(mm)、内径20.5(mm)、巻数10ターン、厚さ1(mm)のスパイラルコイルを用いた。受電アンテナ1017のコイルには外径44.5(mm)×30.5(mm)、内径28.8(mm)×14.8(mm)、巻数14ターン、厚さ0.5(mm)の長方形のスパイラルコイルを用いた。中心線Xは、両アンテナの中心同士を結ぶ線分の中点を通り、受電アンテナの短軸と平行な線(図2のX軸参照)とし、送電および受電アンテナ間の距離は6(mm)とした。解析条件は図1の解析に用いた回路シミュレータにおける条件と同じである。
図3の左のグラフに示す磁界強度Hは、周波数が90(kHz)、110(kHz)、170(kHz)の場合を例に、中心線X上の各点について、1周期内のすべての位相における磁界強度のピーク値をプロットしたものである。図3の左のグラフにおける周波数90(kHz)の磁界分布は、図1における動作点1に対応する。図3の左のグラフより、周波数によって磁界分布は全く異なることがわかる。
図3の右のグラフは、図3の左のグラフに示すシミュレーションの掃引範囲内の周波数ごとに、中心線X上の磁界強度の最大値Hmaxをプロットしたものである。図3の右のグラフより、図1のグラフにおいて最大効率が得られる90(kHz)では、それ以上の他の周波数に比べ、磁界強度が非常に高いことがわかる。したがって、送電アンテナと受電アンテナとの間に金属異物が混入した場合、あるいは送電アンテナおよび受電アンテナの周辺に金属部品が配置された場合、両アンテナが発生させる磁界によって金属異物あるいは金属部品が発熱してしまい、安全な電力伝送を行うことができない。
以上の考察により、本発明者らは、上記の新たな課題を見出し、電力伝送を行う伝送周波数について、磁界強度という従来にない新たな指標に基づいて、送電装置が動作する動作周波数の範囲を決定する。このことにより、磁界強度を低減し、安全かつ高効率な電力伝送の両立を図れるので、以下の発明の各態様を想到するに至った。
本開示にかかる一態様は、
受電アンテナと、前記受電アンテナが受け取った交流電力を第1直流電力に変換する受電回路と、前記受電回路から前記第1直流電力が出力される負荷とを備える受電装置に対して非接触で交流電力を送電する送電装置であって、
直流電源から入力された第2直流電力を交流電力に変換する送電回路と、
前記送電回路から出力された前記交流電力を前記受電アンテナに送電する送電アンテナと、
前記受電装置から、前記受電装置において前記受電回路から前記負荷に出力された前記第1直流電力の電圧値を入力する制御回路と、を具備し、
前記制御回路は、前記送電回路を制御して前記受電アンテナに送電する前記交流電力の周波数を切り替え、
前記周波数を切り替える度に入力した前記第1直流電力の電圧値の中で、前記電圧値の極小値に対応する第1周波数と、前記第1周波数より高い周波数において極大値となる電圧値に対応する第2周波数とを検出し、
前記第1周波数と前記第2周波数との間の周波数に、前記受電アンテナに送電する前記交流電力の周波数を設定するものである。
本発明者らは、伝送効率が最大となる周波数より高い周波数になる程、磁界強度が低下することを発見した。一方、伝送効率は最大ではないが、前記受電装置から入力した前記第1直流電力の電圧値の極小値に対応する第1周波数より高い周波数を用いると、磁界強度が低い状態で磁界強度がほぼ一定となることが分かった。さらに、前記周波数より高い周波数を用いた場合、伝送効率は最大ではないがそれ程低下しない周波数が存在することを発見した。この場合の前記周波数は、第1周波数と、前記第1周波数より高い周波数において極大値となる電圧値に対応する第2周波数との間の周波数であった。従って、磁界強度が低くかつ伝送効率が高い送電装置の動作周波数の範囲は、前記第1周波数と前記第2周波数との間の周波数であることが分かった。
本態様によると、前記入力した前記電圧値の中で、前記電圧値の極小値に対応する第1周波数と、前記第1周波数より高い周波数において極大値となる電圧値に対応する第2周波数とを検出する。そして、前記第1周波数と前記第2周波数との間の周波数に、前記受電アンテナに送電する前記交流電力の周波数を設定する。これにより、磁界強度を低減し、安全かつ高効率な電力伝送を両立させることができる。その結果、送電アンテナと受電アンテナとの間に金属異物が混入した場合、あるいは、送電アンテナまたは受電アンテナの周辺に金属部品が配置された場合、伝送効率をあるレベル以上に維持しつつ、両アンテナが発生させる磁界によって金属異物あるいは金属部品が発熱することを抑制し、安全な電力伝送を実現できる。
以下、添付の図面を参照しながら、本開示の具体的な実施形態を説明する。以下の説明において、同一または対応する要素には同一の参照符号を付している。
(実施形態1)
図4は本開示の第1の実施形態による無線電力伝送システムの構成を示すブロック図である。この無線電力伝送システムは、送電装置1000と受電装置1010とを備える。本システムは、送電装置1000から受電装置1010に非接触で電力を伝送する。送電装置1000は、直流(DC)電源1020から入力される直流電力を交流電力に変換して出力する送電回路1001と、送電回路1001から出力された交流電力を非接触で伝送する送電アンテナ1007とを備える。送電アンテナ1007は、送電コイル1002と、送電回路1001および送電コイル1002の間に接続された共振キャパシタ1003とを有する。受電装置1010は、送電アンテナ1007と対向するように配置される。受電装置1010は、送電アンテナ1007から送出された交流電力の少なくとも一部を受け取る受電アンテナ1017と、受電アンテナ1017から出力された交流電力の整流および平滑化を行う受電回路1013と、受電回路1013から出力された直流電力を受け取る負荷1014とを備える。受電アンテナ1017は、受電コイル1011と、受電回路1013および受電コイル1011の間に接続された共振キャパシタ1012とを有する。
受電装置1010は、例えばスマートフォン、タブレット端末、携帯端末などの電子機器、または電気自動車などの電動機械であり得る。送電装置1000は、受電装置1010に非接触で電力を供給する充電器であり得る。負荷1014は、例えば二次電池であり、受電回路1013から出力された直流電力によって充電され得る。
受電装置1010は、受電回路1013が出力した直流電圧および直流電流を検出する出力検出回路1015と、出力検出回路1015による検出結果を送電装置1000に伝達する通信回路1016とをさらに有している。出力検出回路1015は、伝送動作中、受電回路1013から出力された電圧および電流を所定の時間間隔で検出し、通信回路1016は、その検出結果を送電装置1000に逐次伝達する。
送電装置1000は、DC電源1020から入力された直流電圧および直流電流を検出する入力検出回路1004と、送電回路1001から出力される交流電力の周波数を制御する制御回路1005とをさらに有している。制御回路1005は、伝送動作を開始する際、まず、送電回路1001から出力される交流電力の周波数を掃引し、通信回路1016から伝達された出力検出回路1015の検出結果に基づいて送電回路1001の動作周波数範囲を設定する。その上で、送電回路1001から出力される交流電力の周波数が、設定した動作周波数範囲内において、出力検出回路1015および入力検出回路1004の各々の検出結果に基づいて決定される適切な周波数になるように送電回路1001を制御する。ここで、「動作周波数範囲」とは、送電回路1001が電力伝送のための動作を実行する際に設定され得る周波数の範囲を意味する。
このような構成により、本実施形態の無線電力伝送システムは、出力検出回路1015の検出結果に基づいて送電回路1001の動作周波数範囲を、磁界強度の比較的低い周波数領域に設定することができる。磁界強度の比較的低い領域でのみ電力を伝送することにより、安全に非接触で電力を伝送できる。
以下、各構成要素をより詳細に説明する。
図5は、本実施形態による送電装置1000の詳細構成を示すブロック図である。図4と共通する構成要素には同じ参照符号を付している。図5には、制御回路1005によって実現される3つの機能ブロックが記載されている。具体的には、周波数制御部1030、最適周波数検出部1031、周波数範囲設定部1032である。制御回路1005は、例えばCPU(Central Processing Unit)と、メモリに格納されたコンピュータプログラムとの組み合わせによって実現され得る。CPUがコンピュータプログラムに記述された命令群を実行することにより、図5に示す各機能ブロックの機能を実現する。あるいは、1つの半導体回路にコンピュータプログラムを組み込んだDSP(Digital Signal Processor)等のハードウェアによって同様の機能が実現されてもよい。
周波数範囲設定部1032は、通信回路1016から伝達された出力検出回路1015の検出結果に基づいて、磁界強度の低い、安全な周波数領域を設定する。具体的には、まず、周波数範囲設定部1032は、周波数制御部1030が送電回路1001の出力する交流電圧の周波数を掃引している間、出力検出回路1015の検出結果を逐次取得する。周波数範囲設定部1032は、その情報から、受電回路1013の出力電圧の周波数特性を得る。
図6A、6Bは、出力電圧Voの周波数特性の例を示す図である。動作条件は、図1のシミュレーションに用いた条件と同様である。図6Aには、出力電圧Voとともに、図1に示した伝送効率Effを併記している。図6Bには、出力電圧Voとともに、図3の右のグラフに示した最大磁界強度Hmaxを併記している。図6A、6Bに示されているように、出力電圧Voは、周波数f1aにおいて極小値をとり、周波数f1aよりも高い周波数f2aにおいて第1の極大値をとり、周波数f1aよりも低い周波数f3aにおいて第2の極大値をとる。伝送効率Effについては、周波数f3aからf1aの範囲内に最大となる周波数が存在する。一方、図6Bに示されているように、最大磁界強度Hmaxは、出力電圧Voが極小値となる周波数f1aよりも低い周波数領域で増大する。したがって、伝送効率Effを最大にする周波数で伝送を行った場合、不要発熱のリスクが高くなる。そこで、周波数範囲設定部1032は、送電回路1001の動作周波数範囲として、実際に不要発熱のリスクのある周波数を実験的に確認した上で、図6Aに示すように、周波数f3aと周波数f1aとの間に周波数下限fL1aを設定する。すなわち、f3a<fL1a≦f1aを満足する周波数fL1aを、送電回路1001の動作周波数範囲の下限に設定する。動作周波数範囲の上限としては、例えば、伝送効率が比較的高い周波数f2aに設定する。動作周波数範囲をfL1a〜f2aとすることで、安全性を確保した上で、高効率な電力伝送が可能となる。なお、周波数下限fL1aは、固定した周波数の値として設定される必要はない。例えば、出力電圧Voが、周波数f1aにおける出力電圧Voの極小値の値から10%増加した周波数をfL1aと設定してもよい。このようにすれば、出力電圧Voの変動に応じて周波数下限fL1aを適切に決定できる。
図6A、図6Bに示したシミュレーション結果は、前述の通り、負荷RL=5Ω、結合係数0.57の場合の結果である。負荷や結合係数が変動した場合、磁界強度Hmaxおよび出力電圧Voの周波数特性も変化し、安全な周波数領域も変化する。したがって、周波数範囲設定部1032は、出力検出回路1015の検出結果に基づいて負荷を算出し、負荷が変動した場合には、新たに動作周波数範囲を再設定してもよい。その際、周波数の掃引は、実際に電力を伝送する周波数よりも高い周波数から始動し、低い周波数へ向けて掃引するとよい。これは、図6Bに示されているように出力電圧Voおよび磁界強度Hmaxが低い領域である周波数の高い側から掃引を開始することで、より安全に最適周波数を探索することができるからである。
動作周波数範囲の下限は、図6Bに示すように、周波数f1aと周波数f2aとの間に設定してもよい。すなわち、f1a<fL2a<f2aを満足する周波数fL2aを、動作周波数の下限に設定してもよい。動作周波数範囲の下限をfL2aに設定することにより、負荷やアンテナ間の結合度の変動が起こった場合でも、磁界強度Hmaxの変動の少ない周波数領域で、より安全に電力を伝送することができる。
動作周波数範囲の下限をfL1aにするかfL2aにするかは、負荷の特性を踏まえ、予め選定しておけばよい。周波数fL1aを下限に設定すれば、より高効率な電力伝送が可能となる。一方、周波数fL2aを下限に設定すれば、より安全な電力伝送が可能となる。また、これらの例とは異なる周波数を動作周波数の下限に設定してもよい。
周波数範囲設定部1032が動作周波数範囲を設定すると、最適周波数検出部1031は、設定された動作周波数範囲内において、実際の伝送に用いる周波数を決定する。具体的には、通信回路1016から伝達された出力検出回路1015の検出結果と、入力検出回路1004の検出結果とに基づいて、伝送効率を最大にする周波数を決定する。周波数制御部1030は、伝送周波数が最適周波数検出部1031によって決定された周波数になるように送電回路1001を制御する。
最適周波数検出部1031は、例えば周波数f2a以上の周波数から掃引を開始し、周波数fL1aあるいは周波数fL2aに到達する前に最大効率に到達した場合には、周波数の掃引を停止し、最大効率が得られる周波数で電力伝送を継続してもよい。
本実施形態における送電回路1001は、例えば、公知のゲートドライバとD級フルブリッジインバータとの組み合わせによって構成され得る。送電回路1001は、周波数制御部1030の指示に基づいてスイッチング動作を行うことにより、入力された直流電圧を交流電圧に変換する。ただし、送電回路1001の構成はこれに限定されず、種々の発振回路を用いて実現可能である。
続いて、送電アンテナ1007および受電アンテナ1017の構成例を説明する。
送電アンテナ1007および受電アンテナ1017は、電磁誘導(共振磁界結合を含む)によって非接触で交流電力を伝送することができる。受電コイル1011は、送電コイル1002に接触しておらず、送電コイル1002から例えば数ミリメートル〜数十センチメートル程度離間している。伝送される高周波電力の周波数(伝送周波数)は、例えば50Hz〜300GHzの範囲に設定され得る。伝送周波数は、20kHz〜10GHzの範囲内に設定されてもよく、20kHz〜20MHzの範囲内に設定されてもよく、20kHz〜1MHzの範囲内に設定されてもよい。送電コイル1002と受電コイル1011のサイズは同じである必要はない。送電コイル1002の方が受電コイル1011よりも小型であってもよいし、その逆であってもよい。また、送電アンテナおよび受電アンテナは、複数のコイルを有していてもよい。
一般に、固有の共振周波数を有する二つの共振器が電気的に結合した場合、共振周波数が変化することが知られている。仮に2つの共振器の共振周波数が同一であったとしても、上記結合により共振器対としての共振周波数は2つの周波数に分離する。結合共振器対が示す2つの共振周波数の内、周波数が高いものを偶モードの共振周波数(fH)、周波数が低いものを奇モードの共振周波数(fL)と呼ぶ。このとき、共振器間の結合係数kは、以下の式1で表される。
k=(fH2−fL2)÷(fH2+fL2) ・・・(式1)
結合が強いほど、kは大きい値となり、2つの共振周波数の分離量が増大する。本実施形態では、kの値は比較的低い値、例えば、0.1<k<0.6、ある例では0.2<k<0.4の範囲内に設定され得る。kの値は0.6を超えてもよいが、kの値を0.6よりも小さい値に設定することにより、送受アンテナ間の距離の増大や、送受アンテナ間のサイズの非対称性などの影響を受けにくい。
各アンテナを構成する共振器のQ値は、システムが要求するアンテナ間電力伝送の伝送効率、及び結合係数kの値にも依存するが、例えば数十〜100、ある例では100よりも大きい値に設定され得る。
図4に示す例では、送電アンテナ1007は、送電コイル1002と共振キャパシタ1003とが直列に接続された直列共振回路である。受電アンテナ1017も、受電コイル1011と共振キャパシタ1012とが直列に接続された直列共振回路である。しかし、この例に限定されない。送電アンテナ1007および受電アンテナ1017の一方または両方が並列共振回路であってもよい。
受電装置1010になり得る多くの電子機器は定電圧で動作する。その場合、図7に示すように、受電回路1013と負荷1014との間にDC/DCコンバータ1019を挿入してもよい。DC/DCコンバータ1019を挿入することで、負荷1014に供給する直流電圧を所定値に維持することができる。
通信回路1016の通信方法としては、例えば、受電回路1013の出力端に負荷インピーダンスを変動させるスイッチを設け、送電回路1001の伝送周波数とは十分に異なる周波数でそのスイッチをオン/オフさせる方法がある。負荷に対して並列に抵抗や容量を入れて、その結線の導通を切り替えることで負荷インピーダンスを変化させることができる。負荷インピーダンスの変化により、送電回路1001の入出力も変動する。このため、スイッチをオン/オフさせることにより、出力検出回路1015の検出結果を周波数変調して情報として送電装置1000に伝達することができる。送電装置1000では、スイッチのオン/オフによって生じる送電アンテナ1007の両端電圧の変動や、送電回路1001の入力端に発生する電流量の変化を検出し、検出結果を復調することによって伝達された情報を読み取ることができる。情報の伝達方法は上記の方法に限らず、NFC(Near Field Communication)やWireless LANなどのまったく別の通信方法によって情報を送信してもよい。
続いて、本実施形態における制御回路1005による制御方式を説明する。以下の説明では、図6Aに示すように、動作周波数範囲の下限をfL1aに設定する場合を想定する。
図8は、本制御方式の処理を示すフローチャートである。DC電源1020から直流電力を受けると、送電装置1000における入力検出回路1004は、DC電源1020から入力された電圧および電流を検出し、検出結果を周波数範囲設定部1032および最適周波数検出部1031に出力する。周波数制御部1030は、それぞれ、予め決められた初期の周波数を示す情報を送電回路1001に出力する。これに基づいて、送電回路1001は、DC電源1020から供給された直流電力を交流電力に変換し、送電アンテナ1007および受電アンテナ1017を介して受電装置1010に送出する(ステップS101)。ここで初期周波数は、例えば、図6Aに示す周波数f2aよりも十分高い値に設定される。
続いて、周波数範囲設定部1032は、受電装置1010との間で通信が確立しているか否かを判断する(ステップS102)。通信の確立は、受電側の通信回路1016から出力検出回路1015による検出結果が伝達されたか否かによって判断できる。周波数範囲設定部1032は、受電側からの情報を復調できたとき、通信が確立したと判断する。逆に、受電側からの情報を復調できなかったとき、通信が確立していないと判断する。通信が確立していない場合、周波数制御部1030は、送電回路1001の出力を停止させる(ステップS103)。その後、所定時間が経過するまで待機し(ステップS104)、所定時間経過後、再びステップS101に戻る。
ステップS102において通信が確立していると判断した場合、周波数範囲設定部1032および最適周波数検出部1031は、通信回路1016から受電回路1013から出力された電圧および電流についてのフィードバックを受ける(ステップS105)。具体的には、DC電源1020から送電回路1001、送電アンテナ1007、受電アンテナ1017を介して送られてきた電力を受電回路1013が受けると、まず、出力検出回路1015が、受電回路1013から出力された電圧および電流を検出し、その検出結果を示す情報を通信回路1016に出力する。通信回路1016は、出力検出回路1015による検出結果を周波数範囲設定部1032および最適周波数検出部1031に伝達する。
受電装置1010からのフィードバックを受けた後、周波数範囲設定部1032は、そのときの伝送周波数がf2a、f1a、fL1aのいずれかであるか否かを判定する(ステップS106)。具体的には、まず、受電回路1013から出力される電圧の値が極値であるか、極小値を超えて所定の割合だけ増加した値に到達したかを判定する。そのどちらでもないと判定した場合、最適周波数検出部1031は、そのときの伝送効率を周波数と関連付けて不図示のメモリなどの記録媒体に記録する(ステップS107)。伝送効率は、例えば、通信回路1016から伝達された出力検出回路1015の検出結果(出力電流および出力電圧)と、入力検出回路1004の検出結果(入力電流および入力電圧)とに基づいて、送電側および受電側の各々の電力を算出し、それらの比から求めることができる。伝送効率と周波数とが記録されると、周波数制御部1030は、伝送周波数を所定の値だけ下げるように送電回路1001に指示する(ステップS108)。周波数範囲設定部1032が出力電圧が極値であると判断した場合は、その周波数はf2a、f1aのいずれかであるため、その周波数を極大値または極小値を与える周波数として記録する(ステップS109)。出力電圧が極小値を超えて所定の割合だけ増加したと判断した場合は、その周波数はfL1aであるため、その周波数を動作周波数範囲の下限として記録する(ステップS109)。初期周波数がf2aよりも高い周波数の場合、最初に記録されるのはf2aである。一方、初期周波数がf2aよりも低い周波数の場合、最初に記録されるのはf1aである。
次に、周波数範囲設定部1032は、先のステップで記録した周波数がfL1aか否かを判定する(ステップS110)。fL1aは、f1aが記録された後に設定されるため、f1aが記録されるまでは、ここまでのループを繰り返す。
fL1aは、例えば以下の式2で表される出力電圧Voについての不等式が、f1aの記録後、初めて満たされる周波数である。
Vo(fL1a)≧Vo(f1a)×1.1 ・・・(式2)
式2は、周波数f1aのときの出力電圧Vo(f1a)を基準に、出力電圧がVo(f1a)の1.1倍以上になった周波数を周波数下限fL1aとして設定することを示している。この1.1倍という倍率は、実験などによってあらかじめ設定される値であり、不要発熱と伝送効率の観点から決定される。周波数範囲設定部1032は、周波数fL1aを記録するまでは、ステップS105〜S110のループを繰り返す。周波数fL1aを記録した場合、周波数範囲設定部1032は、最適周波数検出部1031にf2aおよびfL1aの値を通知する(ステップS111)。
最後に、最適周波数検出部1031は、周波数範囲fL1a〜f2aの中で、これまで保持した伝送効率と周波数の中から、伝送効率が最大になる周波数を検出して周波数制御部1030に通知する。周波数制御部1030は、その周波数で電力伝送を行うように送電回路1001を駆動し、伝送を継続する(ステップS112)。伝送を開始してから所定時間(例えば数秒〜数分)が経過すると、再びステップS102に戻り、周波数範囲設定部1032は、通信が確立しているかを判定する。これは、伝送中にアンテナの相対位置が変化したり、アンテナ周辺の環境が変化したりする可能性があることから、所定の時間間隔で動作周波数範囲を再設定し、最適な伝送周波数に変更するためである。
以上のように、本実施形態における制御回路1005は、通信回路1016から伝達された出力検出回路1015の検出結果に基づいて、送電回路1001の動作周波数範囲を設定し、その動作周波数範囲内で、入力検出回路1004および出力検出回路1015の検出結果に基づいて、送電回路に出力させる交流電力の周波数を決定する。これにより、磁界強度の低い安全な動作周波数範囲で、伝送効率を高く維持することが可能となる。
なお、図8に示す処理は、動作周波数範囲の下限をfL1aに設定する場合の例であるが、下限をfL2aなどの他の値に設定する場合も同様の処理を適用できる。周波数fL1aの代わりに周波数fL2aを下限として設定する場合、周波数範囲設定部1032は、ステップS106において、周波数がf2aまたはfL2aであるか否かを判定するようにすればよい。周波数f2Laの判定方法としては、例えば、出力電圧の極大値Vo(f2a)を検出した後、以下の式3を初めて満足する周波数をfL2aとすればよい。
Vo(fL2a)≦Vo(f2a)×0.9 ・・・(式3)
ここで、図18のフローチャートを参照しながら、動作周波数の範囲が、周波数f1aと周波数f2aとの間である場合の動作について、説明する。
図8と同様に、まず最初に送電回路1001は、DC電源1020から供給された直流電力を交流電力に変換し、送電アンテナ1007および受電アンテナ1017を介して受電装置1010に送出する(ステップS201)。ここで初期周波数finitは、例えば、図6Aに示す周波数f2aよりも十分高い値に設定される。
次に、受電装置における受電回路から負荷に出力された直流電力の電圧値を受電装置から入力する(ステップS202)。
次に、制御回路は、上記電圧値が所定値に達したかどうかを判断する(ステップS203)。上記電圧値が所定値を超えていない場合、ステップS202に戻る。
ステップS203において、上記電圧値が所定値を超えている場合、制御回路は、送電回路を制御して受電アンテナに送電する交流電力の周波数を切り替えて、所定期間、上記電圧値を記録する。そして、電圧の極小値に対応する第1周波数(f1a)と、電圧の極大値に対応する第2周波数(f2a)とを検出する(ステップS204)。
次に、制御回路は、ステップS203から所定期間が過ぎたかを判断する(ステップS205)。所定期間が過ぎていない場合、ステップS204に戻る。ここで、所定期間は、第1周波数(f1a)と第2周波数(f2a)が見つかるのに十分な時間に設定されている。
所定期間経過後、制御回路は、第1周波数(f1a)と第2周波数(f2a)との間の周波数に、受電アンテナに送電する交流電力の周波数を設定し、電力伝送を行う(ステップS206)。
さらにステップS206から所定時間が経過した場合、ステップS202に戻り、新たな探索を行う。所定時間が経過していない場合、ステップS206に戻る(ステップS207)。
尚、上記の例では、上記所定期間は、第1周波数(f1a)と第2周波数(f2a)が見つかるのに十分な時間に設定され、ステップS206への移行が行われている。しかし、ステップS206への移行は、他の方法で行ってもよい。例えば、ステップS204で交流電力の周波数を切り替える毎に、第1周波数(f1a)と第2周波数(f2a)を検出して、第1周波数(f1a)と第2周波数(f2a)が見つかった時点で行ってもよい。
(実施形態2)
図9は本開示の第2の実施形態による送電装置1000の詳細構成を示すブロック図である。図5と共通または対応する構成要素には同じ参照符号を付しており、共通する事項についての説明は繰り返さない。
本実施形態では、受電回路1013から出力される電圧を一定に維持するように、制御回路1005が送電回路1001から出力される電圧の出力時間比を制御する。本実施形態における制御回路1005は、出力時間比制御部1033と、最適出力時間比検出部1034とを有している。出力時間比制御部1033は、送電回路1001の出力する電圧の出力時間比を制御する。送電回路1001の出力電圧の出力時間比を変化させることで、受電回路1013が出力する直流電圧を変化させることができる。ここで、電圧の「出力時間比」とは、1周期のうち、所定値(例えば振幅の数%〜20%程度)よりも絶対値の大きい電圧が出力される時間の割合を意味する。出力時間比は、送電回路1001が有する複数のスイッチング素子に入力するパルスのデューティ比および位相の少なくとも一方を調整することによって制御され得る。
図10Aは、送電回路1001の構成例を示す図である。この例における送電回路1001は、4つのスイッチング素子S1〜S4を有するフルブリッジ構成の発振回路1008と、各スイッチング素子に入力するパルスを発生させるパルス出力回路1009とを有している。各スイッチング素子は、例えばMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などの電界効果トランジスタによって実現され得る。パルス出力回路1009が各スイッチング素子のゲートにパルスを入力することにより、各スイッチング素子を導通状態にすることができる。以下の説明では、各スイッチング素子のゲートに電圧が印加され、電流が流れる状態を「オン」と呼び、電圧が印加されずに電流が流れない状態を「オフ」と呼ぶ。
4つのスイッチング素子S1〜S4は、導通時にDC電源1020からの入力電圧と同じ極性の電圧を出力するスイッチング素子対(S1およびS4)と、導通時に入力電圧と逆の極性の電圧を出力するスイッチング素子対(S2およびS3)とによって構成されている。スイッチング素子S1およびS4をオンにしている状態と、スイッチング素子S2およびS3をオフにしている状態とを所定の周波数で交互に繰り返すことにより、入力された直流電圧を交流電圧に変換することができる。なお、図10Aには示されていないが、実際には、送電回路1001から出力された電流を平滑化して送電アンテナ1007に正弦波状の交流を入力するフィルタ回路などの他の要素も設けられ得る。
図10Bは、スイッチング素子S1〜S4の各々に入力されるパルスのタイミングの一例を模式的に示す図である。位相ずれ量φは、スイッチング素子S1に入力されるパルスの位相とスイッチング素子S4に入力されるパルスの位相とのずれ、またはスイッチング素子S2に入力されるパルスの位相と、スイッチング素子S3に入力されるパルスの位相とのずれを表す。この位相ずれ量φを0度から90度の範囲で変動させることにより、出力時間比を調整することができる。図10Bに示す例では、パルス出力回路1009は、スイッチング素子S1に入力されるパルスに対して、一定時間の同時オフ時間(「デッドタイム」と称する。)を設けた反転パルスをスイッチング素子S2に出力している。同様に、スイッチング素子S3への出力パルスに対して、前記一定時間の同時オフ時間を設けた反転パルスをスイッチング素子S4に出力している。スイッチング素子S1およびS2に入力する2つのパルス間と、スイッチング素子S3およびS4に入力する2つのパルス間にデッドタイムを設ける理由は、パルスの立ち上がりおよび立ち下がりの瞬間にスイッチング素子S1およびS2、またはスイッチング素子S3およびS4が同時にオンになって負荷短絡が生じ、スイッチング素子を破壊してしまうおそれを低減させるためである。このため、図10Bに示す例では、各パルスのデューティ比は50%よりも小さい値に設定されているが、デッドタイムを設けることは必須ではなく、各パルスのデューティ比は50%であってもよい。
図11A、11Bは、デッドタイムを設けなかった場合におけるスイッチング素子S1からS4の各々に入力されるパルスのタイミングの例を模式的に示す図である。図11Aは、位相のずれがない場合(φ=0度)において、スイッチング素子S1〜S4にそれぞれ印加されるパルス電圧、送電回路1001から出力される電圧Va、および電圧Vaを正弦波に変換したときの電圧Voutの波形の一例を示している。図11Bは、位相が90度ずれている場合(φ=90度)におけるこれらの電圧の波形の一例を示している。これらの図に示されるように、位相ずれ量φを0度よりも大きくすることにより、出力される交流電圧Vaの出力時間比、および正弦波電圧Voutの振幅を小さくすることができる。
パルスの位相ずれ量φを変化させる代わりに、パルスのデューティ比を変化させることによって出力時間比を変化させてもよい。図12Aは、デューティ比が50%の場合において、スイッチング素子S1〜S4にそれぞれ印加されるパルス電圧、発振回路1001から出力される電圧Va、および電圧Vaを正弦波に変換したときの電圧Voutの波形の一例を示している。図12Bは、デューティ比が25%の場合におけるこれらの電圧の波形の一例を示している。これらの図に示されるように、デューティ比を50%から下げることにより、出力される交流電圧Vaの出力時間比、および正弦波電圧Voutの振幅を小さくすることができる。言い換えれば、デューティ比が50%のときに最大出力が得られ、デューティ比を50%よりも小さい任意の値に下げることで出力調整を行うことができる。
制御回路1005は、パルスの位相ずれ量φまたはデューティ比を変化させるようにパルス出力回路1009を制御することにより、送電回路1001から出力される電圧の出力時間比を変化させることができる。最適出力時間比検出部1034は、通信回路1016から伝達された出力検出回路1015の検出結果に基づいて、受電回路1013の出力電圧が所定値に近づくように、送電回路1001から出力される電圧の出力時間比を決定する。出力時間比制御部1033は、決定された出力時間比を実現するように、位相ずれ量φまたはデューティ比を制御する。これにより、受電装置1010にDC/DCコンバータを搭載しなくても、負荷1014に供給する直流電圧を所定値にすることが可能であり、DC/DCコンバータによる電力の損失を低減できる。
次に、本実施形態における周波数範囲設定部1032による周波数範囲の設定方法を説明する。本実施形態では、送電回路1001から出力される電圧の出力時間比を変化させることにより、受電回路1013の出力電圧を所定値に近づける制御を行う。したがって、受電回路1013の出力電圧を指標にして周波数範囲を設定することはできない。そこで、本実施形態では、受電回路1013の出力電圧を所定値に維持しているときの出力時間比(以下、「最適出力時間比」と称することがある。)を指標に周波数範囲を設定する。周波数範囲設定部1032は、伝送周波数を掃引し、各周波数において最適出力時間比検出部1034が決定した最適出力時間比の極大値あるいは極小値をとる周波数に基づいて周波数範囲を判定する。
図13は、最適出力時間比検出部1034が決定した最適出力時間比と伝送周波数との関係を示すグラフである。回路定数は実施形態1と同様であり、出力時間比を制御し、受電回路1013の出力電圧を4.2Vに維持している点のみが実施形態1と異なる。図13において、最適出力時間比Doは、周波数f1bにおいて極大値をとり、周波数f1bよりも高い周波数f2bにおいて第1の極小値をとり、周波数f1bよりも低い周波数f3bにおいて第2の極小値をとる。この波形は、実施形態1における出力電圧Voの特性とは逆の傾向を示している。このため、実施形態1における周波数f1a、f2a、f3aを、それぞれ周波数f1b、f2b、f3bに置き換え、極大値と極小値とを入れ替えれば、実施形態1で説明した制御をそのまま適用できる。本実施形態においては、動作周波数範囲の下限は、例えばf3b<fL1b≦f1bを満たす周波数fL1b、またはf1b<fL2b<f2bを満たす周波数fL2bなどの値に設定され得る。動作周波数範囲の上限は、例えば、周波数f2bに設定され得る。
最適周波数検出部1031は、周波数範囲設定部1032の設定した動作周波数範囲内において、入力検出回路1004の検出結果に基づいて、伝送効率を最大にする周波数を決定する。周波数制御部1030は、最適周波数検出部1031によって決定された周波数になるように送電回路1001を制御する。このとき、図13に示す最適出力時間比Doで動作しているときの負荷1014に供給される直流電圧は所定値に維持されている。したがって、DC電源1020が定電圧源である場合、最適出力時間比Doで動作しているときの直流電源1020からの入力電流を最小にすれば、無線電力伝送システム全体の伝送効率を最大にすることができる。一方、DC電源1020が定電流源である場合、最適出力時間比Doで動作しているときのDC電源1020からの入力電圧を最小にすれば、無線電力伝送システム全体の伝送効率を最大にすることができる。すなわち、本実施形態では、通信回路1016から伝達された出力検出回路1015の検出結果を用いることなく、入力検出回路1004の検出結果のうち、電流または電圧の情報のみに基づいて動作周波数を決定することができる。これにより、入力検出回路1004の検出結果から算出される入力電力と、出力検出回路1015の検出結果から算出される出力電力とから算出される伝送効率を最大化するよりも、高速な処理が可能となる。よって、伝送効率の最大化にかかる収束時間を短縮することができる。本実施形態では、入力検出回路1004は電流および電圧の少なくとも一方を検出する機能を備えていればよく、出力検出回路1015は出力時間比の決定に必要な受電回路1013の出力電圧を検出する機能を備えていればよい。
続いて、本実施形態における制御回路1005による制御方式を説明する。
図14は、本実施形態における制御方式を示すフローチャートである。本制御方式では、図8に示す実施形態1の制御にステップS212〜S213が加わり、周波数f1a、f2a、fL1aが、それぞれ周波数f1b、f2b、fL1bに置換されている点を除いて、図8に示す動作と共通である。このため、図8に示す動作と異なる点を中心に説明する。本制御方式では、送電装置1000が出力電圧Voを所定値に維持する制御を行うため、出力電圧Voに基づく動作周波数範囲の決定はできない。このため、最適出力時間比に基づいて動作周波数範囲を決定する。
本制御方式では、実施形態1と同様に、ステップS101における初期伝送が行われた後、ステップS102〜S105の処理を経て、最適出力時間比検出部1034は、負荷1014に与えられる電圧が所定の範囲内か否かを判定する(ステップS212)。最適出力時間比検出部1034は、まず、受電側で検出された出力電圧と、予め設定された出力すべき目標電圧との差を算出し、その差が所定の範囲内か否かを判断する。その差が所定の範囲内であれば、周波数範囲設定部1032へ処理を移行させる。逆に、その差が所定値の範囲外であれば、出力時間比制御部1033が出力時間比Dを変更する処理を行う(ステップS213)。このとき、最適出力時間比検出部1034は、出力時間比Dの変化幅ΔDを決定し、その情報を出力時間比制御部1033に出力する。ここで、現在の出力電圧値が目標電圧値よりも高い場合にはΔDは負の値になり、低い場合にはΔDは正の値となる。ΔDは一定の値であってもよいし、出力電圧および負荷の値から求められる最適な出力時間比を予めメモリなどにテーブルとして格納しておいてもよい。
出力時間比制御部1033は、現在の出力時間比Dと、出力時間比の変化幅ΔDとから、新しい出力時間比(D+ΔD)を求め、その情報を送電回路1001に出力する。送電回路1001は、新しい出力時間比(D+ΔD)に対応する交流電圧を出力する。その後、ステップS105に戻り、ステップS212において、最適出力時間比検出部1034が、出力電圧と目標電圧値との差が所定の範囲内であると判定するまで、出力時間比Dを変更する処理が行われる。
ステップS212においてYesと判定されると、ステップS106に進む。ステップS106の時点では、出力電圧Voは一定の値となっているため、周波数f2b、f1b、fL1bを検出する際に、出力電圧Voを指標とすることはできない。そこで、本方式では、最適出力時間比検出部1034が決定した最適出力時間比Doを指標に判定を行う。図13に示したとおり、最適出力時間比Doの極値を検出することにより、実施形態1と同様の制御を行うことが可能である。実施形態1と異なる点は、ステップS108において周波数を変更するたびに、最適出力時間比Doを探索するループ(ステップS105、S212、S213)が実行される点である。
以上のように、本制御方式では、まず最適出力時間比検出部1034が、受電回路1013の出力電圧を目標電圧値に近づける出力時間比を検出し、次に、周波数範囲設定部1032が、安全な動作周波数範囲を検出する。最後に、最適周波数検出部1031が、伝送効率がピークとなる伝送周波数を検出する。これにより、定電圧出力、安全性、伝送効率の3つを両立できる。
(実施形態3)
図15は、本開示の第3の実施形態による送電装置1000の詳細構成を示すブロック図である。図9と共通または対応する構成要素には同じ参照符号を付しており、共通する事項についての説明は繰り返さない。
本実施形態における送電装置1000は、DC電源1020と送電回路1001との間に接続された入力電圧変換回路1006をさらに備えている。これにより、送電回路1001に供給する直流電圧の大きさを変化させることができる。制御回路1005は、入力電圧変換回路1006から送電回路1001に入力される電圧(以下、「入力電圧」と称する。)を制御する入力電圧制御部1035と、最適な入力電圧を決定する最適入力電圧検出部1036とを有する。
入力電圧変換回路1006は、公知のDC/DCコンバータによって実現可能である。本実施形態では、送電回路1001の各スイッチング素子に入力されるパルスは、所定の位相ずれ量およびデューティ比で固定されている。送電回路1001に入力する直流電圧を入力電圧変換回路1006によって変化させることにより、送電回路1001から出力される電圧の振幅を調整することができる。入力電圧変換回路1006は、例えば、チョークコイルを用いた非絶縁型のコンバータ、またはトランスを用いた絶縁型のコンバータなど、公知の構成を採用することができる。
入力電圧制御部1035は、入力電圧変換回路1006を制御することにより、受電回路1013の出力電圧を変化させることができる。例えば、入力電圧変換回路1006に含まれるスイッチング素子へのパルスの入力タイミングを調整するなどの方法により、入力電圧変換回路1006から出力される電圧を変化させることができる。最適入力電圧検出部1036は、通信回路1016から伝達された出力検出回路1015の検出結果に基づいて、受電回路1013の出力電圧が所定値に近づくように、入力電圧変換回路1006から出力される電圧を決定する。この最適な入力電圧を決定する方法は、実施形態2における最適出力時間比を決定する方法と同様である。
次に、本実施形態における周波数範囲設定部1032による動作周波数範囲の設定方法を説明する。本実施形態における周波数範囲設定部1032による周波数範囲の設定方法は、実施形態2における図14に示す方法において、送電回路1001の出力電圧の「出力時間比」を、送電回路1001への「入力電圧」に置き換えたものと同じである。
図16は、最適入力電圧検出部1036が決定した最適入力電圧Vtと伝送周波数との関係を示すグラフである。回路定数は実施形態1におけるものと同様であり、入力電圧を制御し、受電回路1013の出力電圧を4.2Vに維持している点のみが実施形態1と異なる。図16において、最適入力電圧Vtは、周波数f1cにおいて極大値をとり、周波数f1cよりも高い周波数f2cにおいて第1の極小値をとり、周波数f1cよりも低い周波数f3cにおいて第2の極小値をとる。これは、実施形態2と同様、実施形態1における出力電圧Voの特性の傾向を反転させた波形である。よって、実施形態1におけるf1a、f2a、f3aを、周波数f1c、f2c、f3cにそれぞれ置き換え、極大値と極小値とを入れ替えることで、実施形態1と同様の制御を行うことが可能である。本実施形態では、動作周波数範囲の下限は、例えばf3c<fL1c≦f1cを満たす周波数fL1cや、f1c<fL2c<f2cを満たす周波数fL2cなどの値に設定され得る。動作周波数範囲の上限は、例えば、周波数f2cに設定され得る。
以上のように、第1〜3のいずれの実施形態においても、同様の制御を行うことが可能である。
(他の実施形態)
以上のように、本開示の技術の例示として、実施形態1〜3を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これらに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施形態1〜3で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。以下、他の実施形態を例示する。
上記の実施形態では、図8、14、18に示す動作を例示したが、これらの動作に限定されず、適宜改変を行ってもよい。例えば、図8および図14におけるステップS101〜S104の間欠的な動作を省略してもよい。また、図14の制御方式において、受電側の出力電圧を一定に維持しながら伝送効率の高い周波数を探索する代わりに、伝送効率の高い周波数に維持しながら出力電圧を一定にする最適出力時間比または最適入力電圧を探索してもよい。このように制御の順序が異なる場合であっても、同等の効果を得ることができる。以上の例に限らず、制御回路は、受電装置側で検出される電圧などの物理量に基づいて送電回路の動作周波数範囲を設定し、設定した動作周波数範囲内で、送電回路に出力させる交流電力の周波数を決定するように構成されていればよい。
送電装置1000は、送電アンテナ1007および受電アンテナ1017の周辺に存在する金属異物を検出する異物検出回路をさらに有していてもよい。図17は、そのような無線電力伝送システムの例を示す図である。金属異物がアンテナに接近すると、送電アンテナ1007における電圧あるいは電流が変化する。異物検出回路1040は、その変化を検出することにより、金属異物を検出する。制御回路1005は、例えば、異物検出回路1040が金属異物を検出したときだけ周波数fL2a、fL2b、またはfL2cを下限とする動作周波数範囲を設定し、それ以外の場合には動作周波数範囲を設定しないといった制御を行うことが可能である。あるいは、通常は周波数fL1a、fL1b、fL1cを動作周波数の下限に設定し、金属異物が接近したときだけ下限を周波数fL2a、fL2b、fL2cにするといった制御を行ってもよい。このような制御によれば、金属異物がない場合には伝送効率を高く維持し、金属異物が接近した場合には安全性をより重視した無線電力伝送システムを実現することができる。
(本開示の各態様の概要)
以上説明したように、本開示は、例えば、以下に示す各態様の発明を含む。
本開示の第1の態様に係る送電装置は、
受電アンテナと、前記受電アンテナが受け取った交流電力を第1直流電力に変換する受電回路と、前記受電回路から前記第1直流電力が出力される負荷とを備える受電装置に対して非接触で交流電力を送電する送電装置であって、
直流電源から入力された第2直流電力を交流電力に変換する送電回路と、
前記送電回路から出力された前記交流電力を前記受電アンテナに送電する送電アンテナと、
前記受電装置から、前記受電装置において前記受電回路から前記負荷に出力された前記第1直流電力の電圧値を入力する制御回路と、を具備し、
前記制御回路は、前記送電回路を制御して前記受電アンテナに送電する前記交流電力の周波数を切り替え、
前記周波数を切り替える度に入力した前記第1直流電力の電圧値の中で、前記電圧値の極小値に対応する第1周波数と、前記第1周波数より高い周波数において極大値となる電圧値に対応する第2周波数とを検出し、
前記第1周波数と前記第2周波数との間の周波数に、前記受電アンテナに送電する前記交流電力の周波数を設定する。
上記態様によると、前記入力した前記電圧値の中で、前記電圧値の極小値に対応する第1周波数と、前記第1周波数より高い周波数において極大値となる電圧値に対応する第2周波数とを検出する。そして、前記第1周波数と前記第2周波数との間の周波数に、前記受電アンテナに送電する前記交流電力の周波数を設定する。これにより、磁界強度を低減し、安全かつ高効率な電力伝送を両立させることができる。その結果、送電アンテナと受電アンテナとの間に金属異物が混入した場合、あるいは、送電アンテナまたは受電アンテナの周辺に金属部品が配置された場合、伝送効率をあるレベル以上に維持しつつ、両アンテナが発生させる磁界によって金属異物あるいは金属部品が発熱することを抑制し、安全な電力伝送を実現できる。
本開示の第2の態様に係る送電装置は、
受電アンテナと、前記受電アンテナが受け取った交流電力を第1直流電力に変換する受電回路と、前記受電回路から前記第1直流電力が出力される負荷とを備える受電装置に対して非接触で交流電力を送電する送電装置であって、
直流電源から入力された第2直流電力を交流電力に変換する送電回路と、
前記送電回路から出力された前記交流電力を前記受電アンテナに送電する送電アンテナと、
前記受電装置において前記受電回路から前記負荷に出力された前記第1直流電力の電圧値を前記受電装置から入力する制御回路と、を具備し、
前記制御回路は、
前記受電回路から出力される前記第1直流電力の直流電圧が前記所定値に維持されている状態で、前記送電回路を制御して前記受電アンテナに送電する前記交流電力の周波数を切り替え、
前記送電回路から出力される交流電圧の出力時間比の極大値に対応する周波数f1bと、前記周波数f1bよりも高い周波数において、前記出力時間比の極小値に対応する周波数f2bとを検出し、
前記周波数f1bと前記周波数f2bとの間の周波数に、前記受電アンテナに送電する前記交流電力の周波数を設定する。
本開示の第3の態様に係る送電装置は、
受電アンテナと、前記受電アンテナが受け取った交流電力を第1直流電力に変換する受電回路と、前記受電回路から前記第1直流電力が出力される負荷とを備える受電装置に対して非接触で交流電力を送電する送電装置であって、
直流電源から入力された第2直流電力の電圧の大きさを変化させる入力電圧変換回路と、
前記入力電圧変換回路から出力された第3直流電力を交流電力に変換する送電回路と、
前記送電回路から出力された前記交流電力を前記受電アンテナに送電する送電アンテナと、
前記受電装置において前記受電回路から前記負荷に出力された前記第1直流電力の電圧値を前記受電装置から入力する制御回路と、
を具備し、
前記制御回路は、
前記受電回路から出力される前記第1直流電力の直流電圧が前記所定値に維持されている状態で、前記送電回路を制御して前記受電アンテナに送電する前記交流電力の周波数を切り替え、
前記入力電圧変換回路の出力電圧の極大値に対応する周波数f1cと、周波数f1cよりも高い周波数において、前記出力電圧の極小値に対応する周波数f2cを検出し、
前記周波数f1cと前記周波数f2cとの間の周波数に、前記受電アンテナに送電する前記交流電力の周波数を設定する。
本開示の第4の態様に係る送電装置は、本開示の第1〜3のうちのいずれか1つの態様に係る送電装置において、
さらに、前記送電装置に入力された電流および電圧の少なくとも一方を検出する入力検出回路を備え、
前記制御回路は、前記動作周波数範囲内で、前記入力検出回路の検出結果に基づいて、前記受電回路から出力される直流電圧が所定値に維持されているときの前記入力電流が最小に近づくように前記周波数を変化させる。
本開示の第5の態様に係る送電装置は、本開示の第1〜4のうちのいずれか1つの態様に係る送電装置において、前記制御回路は、前記電圧値が所定値に達してから所定期間、前記交流電力の周波数を切り替え、前記所定期間に入力した前記電圧値の中で、前記第1周波数と前記第2周波数とを検出し、
前記所定期間経過後に、前記第1周波数と前記第2周波数との間の周波数に前記交流電力の周波数を設定してもよい。
前記送電回路から出力された前記交流電力を前記受電アンテナが受電し始めると、前記受電回路から前記負荷に出力された前記第1直流電力の電圧が徐々に上昇する。前記電圧の上昇に伴って、前記制御回路が入力する前記電圧値も上昇する。
上記態様によると、前記電圧値が所定値に達すると、前記電圧値を前記制御回路が入力する準備が整う。その後、所定期間、前記交流電力の周波数を切り替える。前記所定期間、入力した前記電圧値を記録する。前記所定期間は、前記第1周波数と前記第2周波数とを検出するのに十分な期間に設定されている。前記所定期間経過後に、前記所定期間に入力した前記電圧値の中で、前記第1周波数と前記第2周波数とを検出する。そして、前記検出した前記第1周波数と前記第2周波数との間の周波数に前記交流電力の周波数を設定する。
これにより、前記送電装置が前記受電装置に対して非接触で交流電力を送電する前の段階で、前記第1周波数と前記第2周波数とを適正に検出する。そのため、前記送電装置が前記受電装置に対して非接触で交流電力を送電する際には、前記適正に検出された前記第1周波数と前記第2周波数との間の周波数を用いて前記交流電力を送電できる。その結果、磁界強度を低減し、安全かつ高効率な電力伝送を両立させることができる。
本開示の第6の態様に係る送電装置は、本開示の第1〜5のうちのいずれか1つの態様に係る送電装置において、前記制御回路は、前記入力した前記電圧値の中で、前記第1周波数と前記第2周波数とを検出すると、前記第1周波数と前記第2周波数との間の周波数に前記交流電力の周波数を設定してもよい。
上記態様によると、前記入力した前記電圧値の中で、前記第1周波数と前記第2周波数とを検出すると、前記第1周波数と前記第2周波数との間の周波数に前記交流電力の周波数を設定する。そのため、前記第1周波数と前記第2周波数とを検出すれば、直ちに前記受電装置に対して交流電力を開始できる。その結果、前記交流電力の送電準備期間を短縮して、前記送電アンテナから前記受電アンテナへの前記交流電力の送電を早く開始できる。
本開示の第7の態様に係る送電装置は、本開示の第1〜6のうちのいずれか1つの態様に係る送電装置において、前記制御回路は、前記送電回路を制御して前記受電アンテナに送電する前記交流電力の周波数を切り替え、前記切り替えた周波数の中で、前記第2直流電力に対する前記第1直流電力の割合である伝送効率の2つの極大値に対応する2つの周波数を検出し、前記2つの周波数の中で、より周波数が高いものを偶モードの周波数(fH)とし、より周波数が低いものを奇モードの周波数(fL)とした場合、前記受電アンテナと前記送電アンテナとの結合係数kは以下の式を満たし、
k=(fH2−fL2)÷(fH2+fL2
前記結合係数kは0.1<k<0.6の範囲にしてもよい。
上記態様によると、前記結合係数kの値を0.1<k<0.6の範囲にする。即ち、前記結合係数を比較的低く抑えている。
前記送電アンテナに対して前記受電アンテナが左右にずれたり、また、前記送電アンテナから前記受電アンテナが遠ざかったりすると、前記送電アンテナと前記受電アンテナとの間の距離が増大する場合がある。
前記結合係数kの値が高い場合、前記距離が増大する程、前記送電アンテナから放出される全磁束量に対する前記受電アンテナが捉える磁束量が減少する。前記磁束量が減少すると、前記負荷に出力する前記直流電力の電圧が低下する。その結果、当初の保持していた前記直流電力の電圧を維持するためには、前記送電アンテナは送電する交流電力の電力量を増加させる必要がある。このように、前記送電アンテナが送電する交流電力の電力量を増加させると、前記送電アンテナの周囲にある金属異物を発熱させる虞がある。よって、前記結合係数kの値が高い場合、前記送電アンテナと受電アンテナとの間の距離が増大すると安全性の観点で問題がある。
一方、前記結合係数kの値が低い場合、前記送電アンテナと受電アンテナとの間の距離が増大しても、前記送電アンテナから送電される交流電力の電力量に対して前記受電アンテナが捉える電力量は、ほとんど変化しない。このように、前記送電アンテナと受電アンテナと間の距離変動に対して、前記受電アンテナにおいて捉えられる電力量の損失は、ほとんど変化しない。即ち、前記送電アンテナと受電アンテナと間の距離変動に対して、前記送電アンテナが送電する交流電力の電力量は、ほとんど変化しない。その結果、前記送電アンテナの周囲にある金属異物を発熱させる虞はなく安全である。
このように、前記結合係数kの値を0.1<k<0.6の範囲にすることで、前記送電アンテナと受電アンテナとの間の距離が増大した場合でも、安全性を確保することができ、送電アンテナから受電アンテナへの電力伝送を実現できる。
本開示の第8の態様に係る送電装置は、本開示の第1〜7のうちのいずれか1つの態様に係る送電装置において、
前記結合係数kは0.2<k<0.4にしてもよい。
上記態様によると、前記結合係数kの値を0.2<k<0.4の範囲にすることで、さらに安全性を確保しつつ、伝送効率の向上を図ることができる。また、前記結合係数kの値を0.2<k<0.4の範囲にすることで、前記結合係数が変動しても、前記電力量の変化を抑え、前記送電回路の制御が追従できず前記電力伝送が途切れてしまうことを防ぐことができる。また、例えば、周波数で前記電力量(電圧)を制御する場合、極力使用する周波数範囲は狭い方がよいので、前記結合係数kの値を0.2<k<0.4の範囲にするのが好ましい。また、例えば、位相で制御する場合は、0〜180度の範囲にされてしまうので、前記結合係数kの値を0.2<k<0.4の範囲にするのが好ましい。
本開示の第9の態様に係る送電装置は、本開示の第1〜8のうちのいずれか1つの態様に係る送電装置において、前記制御回路は、前記交流電力の周波数を、高い周波数から低い周波数へ切り替えてもよい。
上記態様によると、前記交流電力の周波数を、高い周波数から低い周波数へ切り替える。前記周波数は高くなる程、前記受電回路から前記負荷に出力する前記直流電力の電圧が低くなる傾向がある。よって、前記交流電力の周波数を、前記高い周波数から前記低い周波数へ切り替えることで、前記直流電力の電圧を徐々に低い方から高い方へ上げることになる。そのため、前記受電装置に含まれる回路素子の破壊を防止できる。
本開示の第10の態様に係る送電装置は、本開示の第1〜9のうちのいずれか1つの態様に係る送電装置において、前記高い周波数は前記第2周波数より高い周波数であってもよい。
上記態様によると、前記高い周波数を前記第2周波数より高い周波数とすることで、前記直流電力の電圧が前記負荷の動作電圧より低い電圧から入力を開始するので、前記直流電力の電圧の入力開始時において、前記受電装置に含まれる回路素子の破壊を確実に防止できる。
本開示の第11の態様に係る無線電力伝送システムは、本開示の第1態様から第10態様のいずれか1項に係る送電装置と、前記受電装置とを備えた。
本開示の第12の態様に係る送電方法は、受電アンテナと、前記受電アンテナが受け取った交流電力を第1直流電力に変換する受電回路と、前記受電回路から前記第1直流電力が出力される負荷とを備える受電装置に対して送電装置により非接触で交流電力を送電する送電方法であって、
前記送電装置は、
直流電源から入力された第2直流電力を交流電力に変換する送電回路と、
前記送電回路から出力された前記交流電力を前記受電アンテナに送電する送電アンテナと、
前記受電装置において前記受電回路から前記負荷に出力された前記第1直流電力の電圧値を前記受電装置から入力する制御回路と、を具備し、
前記送電回路を制御して前記受電アンテナに送電する前記交流電力の周波数を切り替え、
前記入力した前記電圧値の中で、前記電圧値の極小値に対応する第1周波数と、前記第1周波数より高い周波数において極大値となる電圧値に対応する第2周波数とを検出し、
前記第1周波数と前記第2周波数との間の周波数に、前記受電アンテナに送電する前記交流電力の周波数を設定する。
本開示の第13の態様に係るプログラムは、本開示の第12態様に記載の送電方法を送電装置のコンピュータに実現させる。
本開示の第14の態様に係る記録媒体は、本開示の第12態様に記載の送電方法を送電装置のコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した、コンピュータで読み取り可能な記録媒体である。
本開示の第15の態様に係る無線電力伝送システムは、送電装置と、受電装置と、
を備える無線電力伝送システムであって、
前記送電装置は、
入力された直流電力を交流電力に変換して出力する送電回路と、
前記送電回路から出力された前記交流電力を送出する送電アンテナと、
前記送電回路から出力される前記交流電力の周波数を変化させるように前記送電回路を制御する制御回路と、
前記送電装置に入力された電流および電圧の少なくとも一方を検出する入力検出回路と、
を有し、
前記受電装置は、
前記送電アンテナから送出された前記交流電力の少なくとも一部を受け取る受電アンテナと、
前記受電アンテナが受け取った前記交流電力を直流電力に変換して出力する受電回路と、
前記受電回路から出力された電圧を検出する出力検出回路と、
前記出力検出回路の検出結果を前記制御回路に伝達する通信回路と、
を有し、
前記制御回路は、前記通信回路から伝達された前記出力検出回路の検出結果に基づいて、前記送電回路の動作周波数範囲を設定し、前記動作周波数範囲内で、前記入力検出回路の検出結果に基づいて、前記送電回路に出力させる前記交流電力の周波数を決定する。
本開示の第16の態様に係る無線電力伝送システムは、本開示の第1〜15のうちのいずれか1つの態様に係る無線電力伝送システムまたは無線電力伝送システムの送電装置において、
前記制御回路は、前記出力検出回路の検出結果が示す電圧が、周波数f1aにおいて極小値をとり、周波数f1aよりも高い周波数f2aにおいて第1の極大値をとり、周波数f1aよりも低い周波数f3aにおいて第2の極大値をとるとき、f3a<fL1a≦f1aで表される周波数fL1aを、前記動作周波数範囲の下限に設定する。
本開示の第17の態様に係る無線電力伝送システムは、本開示の第1〜16のうちのいずれか1つの態様に係る無線電力伝送システムまたは無線電力伝送システムの送電装置において、
前記制御回路は、前記出力検出回路の検出結果が示す電圧が、周波数f1aにおいて極小値をとり、周波数f1aよりも高い周波数f2aにおいて第1の極大値をとり、周波数f1aよりも低い周波数f3aにおいて第2の極大値をとるとき、f1a<fL2a<f2aで表される周波数fL2aを、前記動作周波数範囲の下限に設定する。
本開示の第18の態様に係る無線電力伝送システムは、本開示の第1〜17のうちのいずれか1つの態様に係る無線電力伝送システムまたは無線電力伝送システムの送電装置において、
前記制御回路は、周波数f2aを前記動作周波数範囲の上限に設定する。
本開示の第19の態様に係る無線電力伝送システムは、本開示の第1〜18のうちのいずれか1つの態様に係る無線電力伝送システムまたは無線電力伝送システムの送電装置において、
前記受電装置は、前記受電回路から出力された前記直流電圧の大きさを所定の値に変換して負荷に供給するDC/DCコンバータをさらに有する。
本開示の第20の態様に係る無線電力伝送システムは、本開示の第1〜19のうちのいずれか1つの態様に係る無線電力伝送システムまたは無線電力伝送システムの送電装置において、
前記制御回路は、前記出力検出回路の検出結果に基づいて、前記受電回路から出力される直流電圧が所定値に近づくように、前記送電回路から出力される交流電圧の出力時間比を変化させる。
本開示の第21の態様に係る無線電力伝送システムは、本開示の第1〜20のうちのいずれか1つの態様に係る無線電力伝送システムまたは無線電力伝送システムの送電装置において、
前記制御回路は、前記受電回路から出力される前記直流電圧が前記所定値に維持されているときの前記出力時間比が、周波数f1bにおいて極大値をとり、周波数f1bよりも高い周波数f2bにおいて第1の極小値をとり、周波数f1bよりも低い周波数f3bにおいて第2の極小値をとるとき、f3b<fL1b≦f1bで表される周波数fL1bを、前記動作周波数範囲の下限に設定する。
本開示の第22の態様に係る無線電力伝送システムは、本開示の第1〜21のうちのいずれか1つの態様に係る無線電力伝送システムまたは無線電力伝送システムの送電装置において、
前記制御回路は、前記受電回路から出力される前記直流電圧が前記所定値に維持されているときの前記出力時間比が、周波数f1bにおいて極大値をとり、周波数f1bよりも高い周波数f2bにおいて第1の極小値をとり、周波数f1bよりも低い周波数f3bにおいて第2の極小値をとるとき、f1b<fL2b<f2bで表される周波数fL2bを、前記動作周波数範囲の下限に設定する。
本開示の第23の態様に係る無線電力伝送システムは、本開示の第1〜22のうちのいずれか1つの態様に係る無線電力伝送システムまたは無線電力伝送システムの送電装置において、
前記制御回路は、周波数f2bを前記動作周波数範囲の上限に設定する。
本開示の第24の態様に係る無線電力伝送システムは、本開示の第1〜23のうちのいずれか1つの態様に係る無線電力伝送システムまたは無線電力伝送システムの送電装置において、
前記送電装置は、入力された直流電圧の大きさを変化させる入力電圧変換回路をさらに有し、
前記制御回路は、前記出力検出回路の検出結果に基づいて、前記受電回路から出力される直流電圧が所定値に近づくように、前記入力電圧変換回路を制御する。
本開示の第25の態様に係る無線電力伝送システムは、本開示の第1〜24のうちのいずれか1つの態様に係る無線電力伝送システムまたは無線電力伝送システムの送電装置において、
前記制御回路は、前記受電回路から出力される前記直流電圧が前記所定値に維持されているときの前記入力電圧変換回路の出力電圧が、周波数f1cにおいて極大値をとり、周波数f1cよりも高い周波数f2cにおいて第1の極小値をとり、周波数f1cよりも低い周波数f3cにおいて第2の極小値をとるとき、f3c<fL1c≦f1cで表される周波数fL1cを、前記動作周波数範囲の下限に設定する。
本開示の第26の態様に係る無線電力伝送システムは、本開示の第1〜25のうちのいずれか1つの態様に係る無線電力伝送システムまたは無線電力伝送システムの送電装置において、
前記制御回路は、前記受電回路から出力される前記直流電圧が前記所定値に維持されているときの前記入力電圧変換回路の出力電圧が、周波数f1cにおいて極大値をとり、周波数f1cよりも高い周波数f2cにおいて第1の極小値をとり、周波数f1cよりも低い周波数f3cにおいて第2の極小値をとるとき、f1c<fL2c<f2cで表される周波数fL2cを、前記動作周波数範囲の下限に設定する。
本開示の第27の態様に係る無線電力伝送システムは、本開示の第1〜26のうちのいずれか1つの態様に係る無線電力伝送システムまたは無線電力伝送システムの送電装置において、
前記制御回路は、周波数f2cを前記動作周波数範囲の上限に設定する。
本開示の第28の態様に係る無線電力伝送システムは、本開示の第1〜27のうちのいずれか1つの態様に係る無線電力伝送システムまたは無線電力伝送システムの送電装置において、
前記入力検出回路は、前記送電装置に入力された電流および電圧の両方を検出するように構成され、
前記出力検出回路は、前記受電回路から出力された電圧および電流の両方を検出するように構成され、
前記制御回路は、前記動作周波数範囲内で、前記出力検出回路および前記入力検出回路の各々の検出結果に基づいて、伝送効率が最大に近づくように前記周波数を変化させる。
本開示の第29の態様に係る無線電力伝送システムは、本開示の第1〜28のうちのいずれか1つの態様に係る無線電力伝送システムまたは無線電力伝送システムの送電装置において、
前記制御回路は、前記動作周波数範囲内で、前記入力検出回路の検出結果に基づいて、前記受電回路から出力される直流電圧が所定値に維持されているときの前記入力電流が最小に近づくように前記周波数を変化させる。
本開示の第30の態様に係る無線電力伝送システムは、本開示の第1〜29のうちのいずれか1つの態様に係る無線電力伝送システムまたは無線電力伝送システムの送電装置において、
前記送電装置は、前記送電アンテナおよび前記受電アンテナの周辺に存在する金属異物を検出する異物検出回路をさらに有し、
前記制御回路は、前記異物検出回路が前記金属異物を検出したとき、周波数fL2aを、前記動作周波数範囲の下限に設定する。
本開示の第31の態様に係る無線電力伝送システムは、本開示の第1〜30のうちのいずれか1つの態様に係る無線電力伝送システムまたは無線電力伝送システムの送電装置において、
前記送電装置は、前記送電アンテナおよび前記受電アンテナの周辺に存在する金属異物を検出する異物検出回路をさらに有し、
前記制御回路は、前記異物検出回路が前記金属異物を検出したとき、周波数fL2bを、前記動作周波数範囲の下限に設定する。
本開示の第32の態様に係る無線電力伝送システムは、本開示の第1〜31のうちのいずれか1つの態様に係る無線電力伝送システムまたは無線電力伝送システムの送電装置において、
前記送電装置は、前記送電アンテナおよび前記受電アンテナの周辺に存在する金属異物を検出する異物検出回路をさらに有し、
前記制御回路は、前記異物検出回路が前記金属異物の混入を検出したとき、周波数fL2cを、前記動作周波数範囲の下限に設定する。
本開示の第33の態様に係る送電装置は、本開示の第1〜32のうちのいずれか1つの態様に係る無線電力伝送システムに用いられる送電装置である。
本開示の第34の態様に係るプログラムは、本開示の第1〜33のうちのいずれか1つの態様に係る無線電力伝送システムに用いられる送電装置に搭載されたコンピュータに、
前記通信回路から伝達された前記出力検出回路の検出結果に基づいて、前記送電回路の動作周波数範囲を設定し、前記動作周波数範囲内で、前記入力検出回路の検出結果に基づいて、前記送電回路に出力させる前記交流電力の周波数を決定するステップ
を実行させる。
尚、上記送電装置、上記無線電力伝送システム、上記送電方法、上記プログラム、上記記録媒体の各々のカテゴリ−は、他のカテゴリ−に自由に変更できる。
本開示の技術は、例えばスマートフォンやタブレット端末、ノートPCなどの電子機器や、電気自動車などの電動機械に充給電を行う充給電システムに利用可能である。
1000 送電装置
1001 送電回路
1002 送電コイル
1003、1012 共振キャパシタ
1004 入力検出回路
1005 制御回路
1006 入力電圧変換回路
1007 送電アンテナ
1008 発振回路
1009 パルス出力回路
1010 受電装置
1011 受電コイル
1013 受電回路
1014 負荷
1015 出力検出回路
1016 通信回路
1017 受電アンテナ
1020 直流(DC)電源
1030 周波数制御部
1031 最適周波数検出部
1032 周波数範囲設定部
1033 出力時間比制御部
1034 最適出力時間比検出部
1035 入力電圧制御部
1036 最適入力電圧検出部
1040 異物検出回路

Claims (9)

  1. 受電アンテナと、前記受電アンテナが受け取った交流電力を第1直流電力に変換する受電回路と、前記受電回路から前記第1直流電力が出力される負荷とを備える受電装置に対して非接触で交流電力を送電する送電装置であって、
    直流電源から入力された第2直流電力を交流電力に変換する送電回路と、
    前記送電回路から出力された前記交流電力を前記受電アンテナに送電する送電アンテナと、
    前記受電装置から、前記受電装置において前記受電回路から前記負荷に出力された前記第1直流電力の電圧値を入力する制御回路と、を具備し、
    前記制御回路は、前記送電回路を制御して前記受電アンテナに送電する前記交流電力の周波数を切り替え、
    前記周波数を切り替える度に入力した前記第1直流電力の電圧値の中で、前記電圧値の極小値に対応する第1周波数と、前記第1周波数より高い周波数において極大値となる電圧値に対応する第2周波数とを検出し、
    前記第1周波数と前記第2周波数との間の周波数に、前記受電アンテナに送電する前記交流電力の周波数を設定する、
    送電装置。
  2. 前記制御回路は、
    前記電圧値が所定値に達してから所定期間、前記交流電力の周波数を切り替え、
    前記所定期間に入力した前記電圧値の中で、前記第1周波数と前記第2周波数とを検出し、
    前記所定期間経過後に、前記第1周波数と前記第2周波数との間の周波数に前記交流電力の周波数を設定する、
    請求項1に記載の送電装置。
  3. 前記制御回路は、
    前記入力した前記電圧値の中で、前記第1周波数と前記第2周波数とを検出すると、前記第1周波数と前記第2周波数との間の周波数に前記交流電力の周波数を設定する、
    請求項1に記載の送電装置。
  4. 前記制御回路は、前記交流電力の周波数を、高い周波数から低い周波数へ切り替える、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の送電装置。
  5. 前記高い周波数は前記第2周波数より高い周波数である、
    請求項4に記載の送電装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の送電装置と、前記受電装置とを備えた、
    無線電力伝送システム。
  7. 受電アンテナと、前記受電アンテナが受け取った交流電力を第1直流電力に変換する受電回路と、前記受電回路から前記第1直流電力が出力される負荷とを備える受電装置に対して送電装置により非接触で交流電力を送電する送電方法であって、
    前記送電装置は、
    直流電源から入力された第2直流電力を交流電力に変換する送電回路と、
    前記送電回路から出力された前記交流電力を前記受電アンテナに送電する送電アンテナと、
    前記受電装置において前記受電回路から前記負荷に出力された前記第1直流電力の電圧値を前記受電装置から入力する制御回路と、を具備し、
    前記送電回路を制御して前記受電アンテナに送電する前記交流電力の周波数を切り替え、
    前記入力した前記電圧値の中で、前記電圧値の極小値に対応する第1周波数と、前記第1周波数より高い周波数において極大値となる電圧値に対応する第2周波数とを検出し、
    前記第1周波数と前記第2周波数との間の周波数に、前記受電アンテナに送電する前記交流電力の周波数を設定する、
    送電方法。
  8. 請求項7に記載の送電方法を送電装置のコンピュータに実現させるためのプログラム。
  9. 請求項7に記載の送電方法を送電装置のコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した、コンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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