JP6211219B2 - 非接触電力伝送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、送電装置に具備された送電コイルと受電装置に具備された受電コイルを介して、非接触(ワイヤレス)で電力の伝送を行う非接触電力伝送装置に関する。
非接触で電力を伝送する方法として、電磁誘導(数100kHz)による電磁誘導型、電界または磁界共鳴を介したLC共振間伝送による電界・磁界共鳴型、電波(数GHz)によるマイクロ波送電型、あるいは可視光領域の電磁波(光)によるレーザ送電型が知られている。この中で既に実用化されているのは、電磁誘導型である。これは簡易な回路(トランス方式)で実現可能であるなどの優位性はあるが、送電距離が短いという課題もある。
そこで、最近になって近距離伝送(〜2m)が可能な電界・磁界共鳴型の電力伝送が注目を浴びてきた。このうち、電界共鳴型の場合、伝送経路中に手などを入れると、人体が誘電体であるため、エネルギーを熱として吸収して誘電体損失を生じる。これに対して磁界共鳴型の場合、人体がエネルギーをほとんど吸収せず、誘電体損失を避けられる。この点から磁界共鳴型に対する注目度が上昇してきている。
一般的に、磁界共鳴型は送電装置と受電装置からなり、送電装置は少なくとも送電コイルと共振容量で構成される送電共振器と、送電共振器に電力を供給する送電部を有する。一方、受電装置は少なくとも受電コイルと共振容量で構成される受電共振器を有する。特許文献1には、送電装置の送電共振器と受電装置の受電共振器が、送電装置の送電部の駆動周波数で共振するとき、送電装置から受電装置へ高効率で電力を伝送できることが開示されている。
特開2010−130878号公報
送電装置の送電部は、送電共振器に比較的大きな交流電力を供給する。そのため、送電部には半導体のスイッチング素子を用いたパワー回路が用いられることが多い。しかしながら、半導体のスイッチング素子を送電部に用いた場合、従来のように送電共振器の共振周波数と送電部が送電共振器に供給する交流電力の送電周波数を一致させると、半導体のスイッチング素子における電力損失が増大し、その結果、送電効率が低下することがわかった。以下に詳説する。
図2は、半導体のスイッチング素子を2個用いた、一般的なハーフブリッジ回路を示す。上下のスイッチング素子21と22を交互に導通させ、交流電圧V0を発生させることにより、コイル23に交流電流I0を流すことができる。
図10乃至12は、図2のハーフブリッジ回路を送電装置の送電部として用い、負荷として送電コイルと共振容量で構成される送電共振器を接続した場合の動作を示す。ハーフブリッジ回路のスイッチング周波数に等しい送電周波数をFsw、送電共振器の共振周波数をFresとしたとき、図10はFsw=Fresの場合、図11はFsw<Fresの場合、図12はFsw>Fresの場合を示す。
図10乃至12において、(1)はスイッチング素子21がオンであるとともにスイッチング素子22がオフの定常状態、(2)はスイッチング素子21がオンからオフへ切り替わるとともにスイッチング素子22がオフからオンへ切り替わる直前の過渡状態、(3)はスイッチング素子21がオンからオフへ切り替わったとともにスイッチング素子22がオフからオンへ切り替わった直後の過渡状態、(4)はスイッチング素子21がオフであるとともにスイッチング素子22がオンの定常状態を示す。
図10に示したFsw=Fresで共振する場合では、電流I0と電圧V0は同位相である。この場合、回路の動作は以下のとおりである。
図10(1)の定常状態では、電源からスイッチング素子21を通してコイル23へ大きい電流I0が流れる。このとき、I0>0となる。
図10(2)の過渡状態では、I0>0のままI0は小さくなり、Fsw=Fresで共振しているため、スイッチング素子21がオンからオフへ切り替わるとともにスイッチング素子22がオフからオンへ切り替わる瞬間にI0=0となる。
図10(3)の過渡状態では、電源からスイッチング素子22を通してコイル23へ小さい電流I0が流れる。このとき、I0<0となる。
図10(4)の定常状態では、電源からスイッチング素子22を通してコイル23へ大きい電流I0が流れる。このとき、I0<0となる。
したがって、Fsw=Fresの場合はスイッチング素子による電力損失は問題とならず理想的な状態といえる。
図11に示したFsw<Fresで共振する場合では、電流I0の位相は電圧V0の位相に対して進む。この場合、回路の動作は以下のとおりである。
図11(1)の定常状態では、電源からスイッチング素子21を通してコイル23へ大きい電流I0が流れる。このとき、I0>0となる。
図11(2)の過渡状態では、電流I0の位相は電圧V0の位相に対して進んでいるため、電流I0はコイル23からスイッチング素子21の寄生ダイオードを通して電源へ流れる。そのため、V0>電源電圧となり、V0の電位が高くなる。このとき、I0<0となる。
図11(3)の過渡状態では、スイッチング素子21がオンからオフへ切り替わったとともにスイッチング素子22がオフからオンへ切り替わった直後であるので、電流I0はコイル23からスイッチング素子22を通してグラウンドへ流れる。このとき、V0は電源電圧よりも高い状態からグラウンドへ急速に変化し、スイッチング素子22に大電流が流れる。そのため、スイッチング素子22が発熱し、スイッチング素子22において電力損失が発生する。このとき、I0<0となる。
図11(4)の定常状態では、電源からスイッチング素子22を通してコイル23へ大きい電流I0が流れる。このとき、I0<0となる。
したがって、Fsw<Fresの場合はスイッチング素子によるスイッチング時の電力損失が大きくなり問題となる。
図12に示したFsw>Fresで共振する場合では、電流I0の位相は電圧V0の位相に対して遅れる。この場合、回路の動作は以下のとおりである。
図12(1)の定常状態では、電源からスイッチング素子21を通してコイル23へ大きい電流I0が流れる。このとき、I0>0となる。
図12(2)の過渡状態では、電源からスイッチング素子21を通してコイル23へ電流I0が流れる。このとき、I0>0となる。
図12(3)の過渡状態では、スイッチング素子21がオンからオフへ切り替わったとともにスイッチング素子22がオフからオンへ切り替わった直後であるので、電流I0はスイッチング素子22の寄生ダイオードを通してコイル23へ流れる。このとき、I0>0となる。
図12(4)の定常状態では、電流がI0>0からI0=0となり、その後I0<0と電流の向きが逆になる。電流I0はコイル23からスイッチング素子22を通してグラウンドへ電流が流れる。
Fsw>Fresの場合は、Fsw<Fresの場合と異なり、スイッチング素子21およびスイッチング素子22における電圧の急激な変化は発生しない。その結果、Fsw<Fresの場合とは異なり、スイッチング素子21や22には大電流が流れないため、電力損失は小さくて済む。
ところで、特許文献1が示すように高効率の電力伝送を実現するためには、従来ではFsw=Fresとすることが好ましいとされてきた。すなわち、図10のように動作することが好ましいとされてきた。
しかし、実際の回路での動作は、例えばFsw=Fresとなるように設計しても、環境温度変化、部品の経年変化、送電回路や受電回路の周辺に物体が接近する等の外乱要因により、Fsw=Fresの条件を満たさなく場合がある。特に、前記外乱要因により図11に示したようにFsw<Fresとなると、スイッチング素子において大きな電力損失が発生し、高効率な非接触電力伝送を実現できないという問題がある。
上記課題を解決するために、本発明の非接触電力伝送装置は、非接触電力伝送装置の送電装置が送電部と送電共振器を有し、送電部が半導体のスイッチング素子からなる回路により送電共振器に交流電力を供給する場合において、送電部の送電周波数を共振が最大となる周波数よりも高い周波数に設定することを特徴とする。
本発明によれば、送電共振回路の共振状態を高い状態に保ちつつ、送電部のスイッチング素子における電力損失を小さくすることが可能となるので、スイッチング素子における温度上昇が小さく高効率で電力伝送が可能な非接触電力伝送装置を提供することができる。
実施の形態1における非接触電力伝送装置の構成を示すブロック図 実施の形態1における送電部の概略を示す回路図 実施の形態1における送電制御部の動作を示すフローチャート 実施の形態1における送電コイルの電圧を最大とする周波数から望ましい送電周波数を求めるための表 実施の形態1における送電コイルの電圧と送電周波数の関係を示す図 実施の形態1における本発明の効果を示す図 実施の形態2における送電制御部の動作を示すフローチャート 実施の形態2における送電コイルの電圧と送電周波数の関係を示す図 実施の形態3における送電制御部の動作を示すフローチャート スイッチング回路の動作を説明する図 スイッチング回路の動作を説明する別の図 スイッチング回路の動作を説明するさらに別の図
図1は、本発明の非接触電力伝送装置の構成を示す。非接触電力伝送装置は、送電装置1と受電装置2により構成される。送電装置1は、高周波電力を非接触伝送するための送電コイル4を有する。受電装置2は、送電コイル4が供給する高周波電力を受電するための受電コイル8を有する。図1の構成の非接触電力伝送装置において、例えば、送電コイル4と受電コイル8の間における磁界共鳴を介して送電装置1から受電装置2へ電力を伝送するように構成することができる。なお、送電コイル4と受電コイル8の結合形態は、電磁誘導、電波、電場または磁場の共有によるもの等、適宜採用することができる。
送電装置1において、送電コイル4と共振容量5は送電共振器を構成し、送電部3は高周波電力を送電共振器に供給する。
送電装置1の送電部3は、送電共振器に比較的大きな交流電力を供給する。そのため、送電部3には半導体のスイッチング素子を用いたパワー回路が用いられる。パワー回路には、ハーフブリッジ回路やフルブリッジ回路が広く用いられている。図2は、2個のFETをスイッチング素子として用いたハーフブリッジ回路を示す。以下では、図2に示したハーフブリッジ回路が送電部3を構成する場合について説明する。なお、送電部3は4個のFETをスイッチング素子として用いたフルブリッジ回路で構成してもよい。
ところで、高効率の電力伝送を実現するためには、送電コイル4と共振容量5による送電共振器の共振周波数Fresと、送電部3が送電共振器に供給する高周波電力の送電周波数Fswを概略一致させることが好ましいとされてきた。
しかし、実際の回路での動作は、例えばFsw=Fresとなるように設計しても、環境温度変化、部品の経年変化、送電回路や受電回路の周辺に物体が接近する等の外乱要因により、Fsw=Fresの条件を満たさなくなる場合がある。特に、送電部3に半導体のスイッチング素子を用いたパワー回路が用いられる場合には、前記外乱要因により図10に示したようにFsw<Fresとなると、スイッチング素子において大きな電力損失が発生し、高効率な非接触電力伝送を実現できないという問題がある。
そこで、本発明の送電制御部7は前記のような外乱が発生することを想定して、Fsw>Fresとなるように送電共振器の共振状態を最適化する。そうすれば、外乱が発生してもFsw<Fresとなることはなく、スイッチング素子において大きな電力損失が生じることはない。
送電共振器の共振状態が最適の場合は、送電コイル4の両端電圧が最大となる。したがって、送電共振器の共振状態は、送電コイル4の両端電圧を測定することにより検出できる。送電コイル電圧検出部6は送電コイル4の両端電圧を測定し、送電制御部7は送電コイル電圧検出部6が検出した共振状態の情報に基づいて送電部3の制御を行う。この共振状態の制御に本発明の特徴があり、詳しくは後述する。なお、送電制御部7はマイコンによって構成することが好ましいが、FPGAや電子回路によって構成することもできる。
受電装置2は、送電装置1の送電コイル4が送出した電力を受電する受電コイル8を有する。受電コイル8と共振容量9によって構成される受電共振器には電力変換部10が接続される。電力変換部10は、受電コイル8が受電した高周波電力の検波や平滑化を行い、必要とする電力形式に変換した後に電力出力端子11から出力する。
以上が、本発明の非接触電力伝送装置における電力伝送動作の概略である。
本発明は、非接触電力伝送装置の送電装置1における共振状態の制御に特徴がある。以下では、実施の形態ごとに共振状態の制御について詳説する。
<実施の形態1>
送電制御部7は、送電部3が出力する高周波電力の送電周波数を制御する。本発明では、送電部3にハーフブリッジ回路を用いるので、送電共振器が最適の共振状態となるようにハーフブリッジ回路のスイッチング周波数Fswを設定する。
最適のスイッチング周波数Fswを見つけるために、Fswの値を初期値の開始周波数から所定の終了周波数まで変化させる。Fswの値を変化させながら、送電コイル電圧を検出し、送電側共振周波数が最大となる送電周波数をFswとして設定する。
図3は、本発明の実施の形態1における共振状態の制御のフローチャートを示す。
送電装置1が動作を開始すると、送電制御部7は送電部3が出力する高周波電力の送電周波数を設定する。送電周波数の初期値は予め定められた開始周波数とし、その値を変数fmaxに代入するとともに、送電コイル電圧の最大値を保存する変数Vmaxに0を代入する(ステップS101)。
この送電周波数が開始周波数の状態で送電を開始する(ステップS102)。
送電コイル電圧検出部6は送電コイル4の両端電圧を計測する(ステップS103)。
測定した送電コイル4の両端電圧と変数Vmaxの値を比較し、測定した送電コイル4の両端電圧がVmaxよりも小さいときはステップS106に進み、それ以外の時はステップS105へ進む(ステップS104)。
測定した送電コイル4の両端電圧がVmax以上の時は、その測定値を変数Vmaxに代入し、このときの送電周波数を変数fmaxに代入する(ステップS105)。
ステップS106では、送電周波数を減少させる。この送電周波数の減少量はシステムによって適切な増加量を決めればよい。
送電周波数が予め定められた終了周波数以上のときは、ステップS103に戻って同様の動作を繰り返す。一方、送電周波数が終了周波数より小さくなったときは、ステップS108へ進む(ステップS107)。
以上のステップにより、送電コイル4の両端電圧の最大値Vmaxと、送電コイル4の両端電圧を最大にする共振送電周波数fmaxを検出することができる。
本発明では、半導体のスイッチング素子を送電部に用いた場合において、スイッチング周波数をFsw、送電共振器の共振周波数をFresとしたとき、Fsw>Fresとすることを特徴とする。ステップS108は、共振送電周波数fmaxから最適送電周波数fsendを求める。
図4は共振送電周波数fmaxと、最適送電周波数fsendの関係を予め定めておいた関係を表にしたものである。fsendは、図4の表と求められたfmaxに基づいて定めることができる。
図5は送電周波数と送電コイル4の両端電圧の測定結果をグラフにしたものである。送電コイル4のインダクタンスは425μH、共振容量5のキャパシタンスは4950pFである。これらの値の送電コイルと共振容量を直列接続したとき、計算上の共振周波数は約110kHzである。しかしながら、求められたfmaxは105kHzであった。計算値と異なるのは、送電装置1と受電装置2の位置関係や、送電装置1と受電装置2の周辺環境やその他の影響によるものである。
図4の表に基づいて、fmaxが105kHzであったので、fsendは107kHzとした(ステップS108)。
次に、送電周波数制御部7は、送電部3に対して求めた望ましい送電周波数fsendを送電周波数Fswとして設定する(ステップS109)。送電共振器の共振周波数Fresはfmaxであるから、Fsw>Fresの関係を満足する。
図6は送電周波数Fswをfmax(105kHz)に設定して非接触電力伝送を行った場合と、Fswをfsend(107kHz)に設定して非接触電力伝送を行った場合の、送電部3のスイッチング素子であるFETの温度の時間変化を示したグラフである。Fsw=fmax(105kHz)の時と比べ、Fsw=fsend(107kHz)のときは、FETにおける電力損失が抑制されるので、FETにおける温度上昇が抑制される。
<実施の形態2>
本発明の送電装置1において、送電コイル4と共振容量5は送電共振器を構成するが、この送電共振器は送電コイル4と共振容量5が直列に接続された、いわゆる直列共振回路である。ここで、送電コイル4と共振容量5が抵抗成分の無い理想的なコイルと理想的なコンデンサであると仮定すると、この直列共振回路である送電共振器が共振した場合、送電コイル4と共振容量5にかかる電圧は無限大になる。実際には、送電コイル4と共振容量5にも抵抗成分があり、また、リード線の抵抗に起因する回路自体の抵抗成分もあるので、送電コイル4と共振容量5にかかる電圧が無限大まで上がることは無い。しかしながら、送電共振器が共振した場合には非常に高い電圧がかかり、特に共振容量5のコンデンサの耐圧を超えた場合は、コンデンサが壊れてしまう。そこで、コンデンサの上限電圧またはコイルの上限電圧を超える範囲で送電共振器を動作させることにより部品の破壊を防ぐことができる。
図7は、本発明の実施の形態2における共振状態の制御のフローチャートを示す。図8に示すように送電コイル4の電圧上限値がVlimitのときには、図7のフローチャートにより、測定した送電コイル4の電圧とVlimitを比較し、Vlimitよりも大きいときはステップS108、それ以外の時はステップS104へ進む(ステップS204)。その他のステップは、実施の形態1と同様であるので詳細な説明は省略する。
以上の実施の形態1及び2では、送電コイル4の両端電圧を最大にするfmaxと、最適の送電周波数fsendの関係を予め定めておいた図4の表を用いて、求められたfmaxから望ましい送電周波数fsendを算出した。一方、fmaxに基づいて一定の演算を行うことによりfsendを算出してもよい。例えば、fmaxに一定の数値を加算、または一定の数値を乗算してfsendを求めることもできるし、fmaxの周期を求めてその周期に一定の数値を減算、または一定の数値を除算した周期からfsendを求めることもできる。
<実施の形態3>
本発明の送電動作を連続して行った場合、環境温度変化、部品の経年変化、送電回路や受電回路の周辺に物体が接近する等の変化が動作中に発生する可能性がある。本発明の実施の形態3では、送電周波数制御部は、送電部の送電周波数を設定した後に、一定の環境温度の変化、若しくは一定の送電コイルの両端電圧の変化を検出した場合、又は一定の時間が経過した場合は、送電部の送電周波数を設定し直す。これにより、前記外乱や時変化が生じた場合でも、最適な送電を実現することができる。
図9は、本発明の実施の形態3における制御のフローチャートを示す。
本実施の形態においても、実施の形態1におけるステップS101からS109、または実施の形態2におけるステップS101からS108およびS204と同様の周波数設定動作を行う(ステップS301)。この動作は、実施の形態1または実施の形態2と同様であるので詳細な説明は省略する。
予め定めた変化量を越えた環境温度の変化、または予め定めた変化量を越えた送電コイルの両端電圧の変化を検出した場合、または予め定めた時間が経過した場合は、ステップS301に戻り、再度周波数設定動作を行う。その他の場合は、ステップS302を再度実行する。環境温度はスイッチング素子、共振容量、共振コイルの温度等を計測することにより得る(ステップS302)。
以上のように、本発明の非接触電力伝送装置は送電部の送電周波数Fswを共振が最大となる周波数よりも高い周波数Fresに設定する。これにより、環境温度変化、部品の経年変化、送電回路や受電回路の周辺に物体が接近する等の外乱要因が生じた場合でも、Fsw<Fresの状態となることを防止することができる。そのため、スイッチング素子の電力損失を低減でき、高効率の非接触電力伝送を行うことができる。
本発明の非接触電力伝送装置は、送電装置にFET等のスイッチング素子を用いた場合でも効率的な電力伝送が可能となる。
1 送電装置
2 受電装置
3 送電部
4 送電コイル
5 共振容量
6 送電コイル電圧検出部
7 送電制御部
8 受電コイル
9 共振容量
10 電力変換部
11 電力出力端子
21 スイッチング素子
22 スイッチング素子
23 コイル

Claims (4)

  1. 送電コイル及び共振容量により構成された送電共振器を有する送電装置と、
    受電コイル及び共振容量により構成された受電共振器を有する受電装置とを備え、
    前記送電装置から前記受電装置へ非接触で電力を伝送する非接触電力伝送装置において、
    前記送電装置は、更に、
    スイッチング素子を用いた送電回路で前記送電共振器に高周波電力を与える送電部と、
    前記送電コイルの両端電圧を測定する電圧検出部と、
    前記送電部の送電周波数を制御する送電周波数制御部とを有し、
    前記送電周波数制御部は、前記電圧検出部が測定した前記送電コイルの両端電圧に基づき、前記非接触電力伝送装置において適切に設定された変化量で送電周波数を変化させながら前記送電コイルの両端電圧が最大となる共振送電周波数を求め、前記送電部の送電周波数を前記共振送電周波数よりも高い周波数に設定することを特徴とする非接触電力伝送装置。
  2. 前記送電周波数制御部は、前記送電コイルの両端電圧が予め定められた上限値を超えない範囲で前記送電部の送電周波数を設定することを特徴とする請求項1に記載の非接触電力伝送装置。
  3. 前記送電周波数制御部は、前記送電部の送電周波数を設定した後に、一定の環境温度の変化、若しくは一定の送電コイルの両端電圧の変化を検出した場合、又は一定の時間が経過した場合は、前記送電部の送電周波数を設定し直すことを特徴とする請求項1又は2に記載の非接触電力伝送装置。
  4. 前記スイッチング素子を用いた送電回路は、2個のFETをスイッチング素子として用いたハーフブリッジ回路、又は4個のFETをスイッチング素子として用いたフルブリッジ回路であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の非接触電力伝送装置。
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