JP2015169856A - 画像加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーニング性を向上しつつ、ウェブの引っ張り出しや、トナーが回転体に再転写する再転写現象を抑制することが可能な画像加熱装置を提供する。【解決手段】画像加熱装置は、清掃ウェブ(61)が回収回転体(62)に当接する第1の位置と、清掃ウェブが回収回転体(62)に当接し且つ第1の位置よりも当接圧が低い第2の位置と、清掃ウェブが回収回転体(62)から離間した第3の位置と、を取り得るように押圧ローラ(63)を移動させる移動機構(32)とを有する。画像加熱装置は、第2の位置と第1の位置にて回収回転体(62)をこの順に清掃する清掃モードを実行させる実行手段と、制御手段とを有する。制御手段は、清掃モードにおいて、押圧ローラが第3の位置から第2の位置へ移動する際の回収回転体の温度が押圧ローラが第2の位置から第1の位置へ移動する際の回収回転体の温度よりも高くなるように、回収回転体の温度を制御する。【選択図】図4

Description

本発明は、シート(記録材)上に形成されたトナー像を加熱する定着装置等の画像加熱装置に関する。
従来、電子写真プロセス等を利用して、記録材に未定着トナー像を転写方式又は直接方式で形成する画像形成部と、未定着トナー像を記録材に熱定着させる定着装置とを有し、ハードコピーを得る複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置がある。このような画像形成装置では、感光体や中間転写体等の像担持体上に形成されたトナー像を転写部で記録材上に転写し、記録材上に転写されたトナー像を定着装置等の画像加熱装置で加熱定着する。
加熱定着方式の定着装置では、記録材上のトナー像を溶融させるための最適な熱量は、記録材の厚みや坪量などによって異なるため、記録材の温度を調節して最適な熱量を得る。また、画像形成装置の出力速度が増加すると、記録材に付与される熱が足りなくなり、それを補うために定着ローラ等の定着回転体に熱容量の大きなものを用いる。
しかしながら、上述した記録材に最適な熱量を付与するための温度を調節する場合、定着回転体の熱量が大きいと、温度変更に多くの時間を要する。これを補うために、大きな熱量を要する記録材に合わせて定着回転体の温度を高めに設定することが行われる。しかしその場合、熱量をあまり要しない記録材に対しては熱量過多になり、トナーが未定着のままとなって定着回転体の表面にオフセットしてオフセットトナーを発生させる現象が発生する。
オフセットトナーへの対策として、定着回転体上の残トナーを清掃除去するためのクリーニングウェブ(以下、単に「ウェブ」ともいう)を定着回転体に当接させ、定着回転体上の残トナーを清掃する機構を備えた定着装置が提案されている(特許文献1参照)。
また近年では、ウェブやウェブに挟まった異物によって定着ローラ等の定着回転体に傷が付き、この傷が画像にスジとして顕在化される問題が生じている。この問題に対し、ウェブと定着回転体との間に金属製のクリーニングローラを配置して、クリーニングローラで定着回転体上のオフセットトナー(残トナー)を回収し、回収されたトナーをウェブで清掃する構成の定着装置が提案されている(特許文献2参照)。
また、クリーニングウェブとクリーニングローラとの貼り付きを防止するために、クリーニングウェブに接離機構を設け、画像形成時(作像時)にクリーニングウェブにクリーニングローラを当接させるように構成した定着装置もある。
特開平6−194986号公報 特開2004−212409号公報
近年、生産性を高めるために、様々な紙種を一定の温度調節(温調)下において通紙することが多くなり、各紙種に対して最適ではない温度下で通紙せざるを得ない状況も生じている。これにより、オフセットトナーが増加する場合、従来よりも高いクリーニング性能を有することが好ましい。オフセットトナーは、定着回転体の温度が適正値よりも高温の場合や、低温の場合に増える傾向にある。また、近年のトナーの低融点化もオフセットトナー増大に拍車をかけている。それらの対策として、クリーニングウェブとクリーニングローラとのニップ幅を広げることでクリーニング性を向上させる構成が考えられる。
しかしながら、ウェブとクリーニングローラ間のニップ幅を広げると、従来よりもウェブに掛かる摩擦抵抗が増大してしまい、定着装置内で記録材分離不良などによるジャムが発生し易くなる可能性がある。クリーニングローラに多量にトナーが付着する場合、クリーニングローラを清掃するためにウェブを一定以上の圧力でクリーニングローラに当接させることが考えられる。この場合、クリーニングローラを回転させると、クリーニングローラに付着したトナーの粘弾性や接着性によってウェブが引っ張られ、巻き取っていたウェブが引っ張り出される恐れがある。
また、多量のトナーが付着した状態のクリーニングローラを定着回転体に一定以上の加圧力で加圧すると、定着回転体からクリーニングローラに回収したトナーが、再び定着回転体側に転写される現象が生じる恐れがある。この再転写の現象は、クリーニングローラと定着回転体間の加圧力と温度に関連性があり、加圧力が高くて温度が高いほうが再転写しやすい傾向にある。これは、クリーニングローラと定着回転体間のニップ圧が高いほど、ニップ内でトナーが潰れて定着回転体に接触する面積が増大することで、定着回転体への接着力が増大するためである。
また、温度が高いほど、トナーの粘度が下がってニップ内で潰れやすくなり、定着回転体への接触面積が増え、更にトナー自身の表面張力も低下するため、トナーが分離しやすくなる。それにより、定着回転体から回収したトナーが再び定着回転体に転写してしまい、再転写現象によって画像弊害を引き起こす恐れがある。
そこで、本発明は、クリーニング性を向上しながらも、ウェブの引っ張り出しや、トナーが加熱回転体等の回転体に再転写する再転写現象を抑制することで、良好な画像形成を安定して実施可能な構成を備える画像加熱装置を提供することを目的としている。
本発明は、画像加熱装置において、記録材上のトナー像を加熱する加熱回転体と、前記加熱回転体を清掃する清掃回転体と、前記清掃回転体を清掃する清掃ウェブと、前記清掃回転体に当接する第1の位置と、前記清掃回転体に当接し且つ前記第1の位置よりも当接圧が高い第2の位置と、前記清掃回転体から離間する第3の位置と、を取り得るように前記清掃ウェブを移動させる移動機構と、前記第1の位置と前記第2の位置にて前記清掃回転体をこの順に清掃する清掃モードを実行させる実行手段と、前記清掃モードにおいて前記清掃ウェブが前記第1の位置へ移動した際の前記清掃回転体の温度が前記清掃ウェブが前記第2の位置へ移動した際の前記清掃回転体の温度よりも高くなるように、前記清掃回転体の温度を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
本発明は、画像加熱装置において、記録材を加熱する加熱回転体と、前記加熱回転体に当接して記録材上の画像を加熱する加熱ニップ部を形成する対向回転体と、前記加熱回転体と前記対向回転体との何れかの回転体に当接して前記回転体の表面を清掃する清掃部材と、前記清掃部材の前記回転体に対する加圧力を切り換える加圧力切換え手段と、前記清掃部材の表面温度を調節する温度調節手段と、前記加圧力切換え手段を制御して前記清掃部材を前記回転体に第1加圧力で当接させる第1清掃モード、及び、前記加圧力切換え手段を制御して前記清掃部材を前記回転体に前記第1加圧力より高い第2加圧力で当接させる第2清掃モードを実行可能で、且つ前記温度調節手段を制御して前記第1清掃モードの開始時の温度を前記第2清掃モードの開始時の温度よりも高くする制御手段とを有することを特徴とする。
本発明によると、クリーニング性を向上しながらも、ウェブの引っ張り出しや、トナーが回転体に再転写する再転写現象を抑制することにより、良好な画像形成を安定して実施可能な構成を備える画像加熱装置を提供することができる。
本発明の実施形態における画像形成装置を概略的に示す断面図。 本実施形態における定着装置の構成を示す断面図。 本実施形態の回収ローラとウェブローラとを接離させる接離機構を示す模式図。 (a)〜(c)は本実施形態の回収ローラとウェブローラの接離機構の各ポジションの状態を示す模式図。 本実施形態における制御系を示すブロック図。 本実施形態におけるクリーニング処理に関するフローチャート。 本実施形態の変形例を示す断面図。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、画像加熱装置を、未定着トナー像をシート(記録材)に定着させる定着装置に適用した構成として説明するが、本発明は、定着済み画像又は半定着画像を担持した記録材を加熱して画像の表面性状を調整する加熱処理装置としても実施できる。なお、各実施形態に記載される構成部品の寸法、材質、形状、及びそれらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、以下の実施形態に限定される趣旨のものではない。
まず、本実施形態に係る画像形成装置としてのカラー電子写真プリンタについて、図1を用いて説明する。なお、図1では、カラー電子写真プリンタをシートの搬送方向に沿って断面した状態で示している。以下、本実施形態では、カラー電子写真プリンタを単に「プリンタ」という。
[プリンタ]
図1に示すように、プリンタ16はプリンタ本体16aを有し、このプリンタ本体16aに、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)の各色に対応した画像形成部Pa,Pb,Pc,Pdを備えている。画像形成部Pa,Pb,Pc,Pdは、使用するトナーの色がY、M、C、Bkとして互いに異なるが、構造はいずれも同様であるため、以下、共通の画像形成部Pとして説明する。
画像形成部Pは、電子写真感光ドラム3(以下、感光ドラム3という)、感光ドラム3の回転方向に沿って順に配置された帯電器2、レーザスキャナ5、現像器1、一次転写ローラ24、ドラムクリーナ4を有している。
各画像形成部Pにおいて、感光ドラム3は、帯電器2によって予め帯電された後、レーザスキャナ5によって静電潜像を形成される。レーザスキャナ5内には、不図示の光源装置とポリゴンミラーとが設けられている。光源装置から発せられたレーザ光は回転するポリゴンミラーで走査され、その走査光の光束が反射ミラーで偏向され、不図示のfθレンズにより感光ドラム3の母線上に集光して露光され、感光ドラム3上に画像信号に応じた静電潜像が形成される。
そして、この静電潜像が、現像器1によってトナー像(トナー画像)として顕在化される。即ち、現像器1には、現像剤として、対応する色のトナーが、不図示の供給装置により所定量充填されている。各現像器1は、対応する感光ドラム3上の静電潜像を現像して、対応する色のトナー像として可視化する。
ここで、本実施形態で使用するトナーは、離型剤としてのパラフィン、もしくはポリオレフィンからなるワックスや、シリコーンオイルを含有(内包)している。具体的には、本実施形態では、粉砕トナーの内部にワックス成分と顔料が微分散されたトナーを用いている。なお、このようなワックス成分を含有した重合トナーを用いる構成としても構わない。以下の説明では、離型剤としてワックスを例に説明するが、上述したように離型剤としてシリコーンオイルを使用する場合であっても同様である。
各感光ドラム3に形成された各色に対応するトナー像は、一次転写ローラ24によって、像担持体としての中間転写ベルト6に順次、一次転写される。即ち、感光ドラム上に形成担持されたトナー像は、感光ドラム3と中間転写ベルト6間の一次転写ニップ部n1を通過する過程で、中間転写ベルト6に印加される一次転写バイアスで形成される電界と圧力により中間転写ベルト6の外周面に中間転写されていく。この一次転写後、感光ドラム3に残った転写残トナーは、ドラムクリーナ4によってクリーニングで除去されるため、感光ドラム3はその表面が清浄になり、次の画像形成に備えることができる。
一方、記録材Sは、給紙カセット10から1枚ずつ給紙されてレジストローラ対12に送り込まれる。レジストローラ対12は、記録材Sを一旦受け止めてその斜行を補正する。そして、レジストローラ対12は、中間転写ベルト6上のトナー像と同期を取って、記録材Sを中間転写ベルト6と二次転写ローラ11との間の二次転写ニップ部n2に送り込む。中間転写ベルト6は、張架ローラ13,14,15によって矢印Aの方向に、感光ドラム3と同じ周速度で回転可能となるように構成されている。
中間転写ベルト上のカラーのトナー像は、二次転写ニップ部n2で二次転写ローラ11により記録材Sに二次転写される。二次転写ローラ11は、中間転写ベルト6に対応して平行に軸受けされ、中間転写ベルト6の下面部に接触した状態に支持されている。二次転写ローラ11には、二次転写バイアス源(不図示)により所望の二次転写バイアスが印加されている。中間転写ベルト上に重畳転写された4色の合成カラートナー像の記録材Sへの二次転写は、以下のように実施される。つまり、記録材Sが、給紙カセット10からレジストローラ対12、転写前ガイド30を通過して二次転写ニップ部n2に所定のタイミングで給送され、同時に二次転写バイアスがバイアス電源から二次転写ローラ11に印加されることで実施される。
この二次転写バイアスにより、中間転写ベルト6から記録材Sへ合成カラートナー像が二次転写される。合成カラートナー像は、記録材Sの4辺端部より一定の余白部を残して形成される。本実施形態では、先端余白部は2〜3[mm]程度である。なお、中間転写ベルト6上に残留した転写残トナー及びその他の異物は、中間転写ベルト6の表面に、ベルトクリーナ22における不織布からなるクリーニングウェブ23を摺擦されることで拭い取られる。
そして、トナー像を二次転写された記録材Sは、定着装置9の加熱ニップ部n3に順次導入されることで、記録材上(シート上)のトナー像は、加熱ニップ部n3で加熱及び加圧されることによって定着される。トナー像が形成される記録材の具体例として、普通紙や、普通紙の代用品である樹脂製のシート状のもの、或いは厚紙や、オーバーヘッドプロジェクター用のものなどを挙げることができる。
記録材Sの片面にトナー像を形成する場合は、条件に応じて切換え部材(フラッパ)7によって搬送経路が切り換えられる。一方、記録材Sの両面にトナー像を形成する場合、定着装置9でトナー像を定着された記録材Sは、切り換えらえた切換え部材7で排紙トレイ8上に案内される。そして、後端が反転ポイントに達したとき、スイッチバック搬送路18,19,20をスイッチバック搬送されて表裏を反転される。その後、記録材Sは、両面搬送路21を搬送され、片面画像形成時と同様の過程を経て他方の面にトナー像を形成され、排紙トレイ8に排出される。
なお、モノクロ(Bk単色)構造のプリンタの場合には、以上の説明におけるブラックに対応する感光ドラム3のみが存在しており、その感光ドラム3に形成されたトナー像が転写装置で記録材Sに転写されるように構成される。
本実施形態における定着装置9は、後述するように、離型剤を含有したトナーを用いて記録材上に形成されたトナー像を加熱及び加圧することによって定着する構成を備えている。以下、その構成について具体的に説明する。
[定着装置]
次に、本実施形態における定着装置9について、図2〜図4を参照して説明する。なお、図2は本実施形態における定着装置9の構成を示す断面図、図3は回収ローラ62とウェブローラ63とを接離させる接離機構32を示す模式図、図4(a)〜(c)は接離機構32の各ポジションの状態を示す模式図である。
図2に示すように、プリンタ本体16a内に支持されたケーシング31内には、上方に設けられたクリーニングユニット60を有する定着装置9が配置されている。定着装置9においては、対向回転体としての対向ローラ41が、例えば総圧力約784[N](約80[kg])で、記録材を加熱する加熱回転体としての定着ローラ40に圧接されて、記録材Sの加熱ニップ部n3が形成されている。
このように、対向ローラ(対向回転体)41は、定着ローラ(加熱回転体)40に当接して記録材上の画像(トナー像)を加熱する加熱ニップ部n3を形成している。定着装置9では、記録材Sに二次転写された未定着トナー像Tが、画像面に接触させる定着ローラ40と対向ローラ41との間の加熱ニップ部n3により挟持搬送されて、記録材Sに定着される。なお、図2中の符号25、26はそれぞれ定着前ガイドであり、27は定着後ガイドである。また、符号28は入口開口部、29は出口開口部である。
定着ローラ40は、アルミニウム製の円筒状の芯金40bを有し、芯金40bの外周面に、厚さが例えば3[mm]の弾性層40cが配置され、直径が例えば60[mm]の円筒状のものとして構成される。弾性層40cの下層は、HTV(高温加硫型)シリコーンゴム層であり、このHTVシリコーンゴム層の外周面に、画像面に接触させる耐熱弾性層としてのRTV(室温加硫型)シリコーンゴム層が配置されている。
弾性層40c上には、トナーとの離型性向上のために、耐熱性の離型層40dとしてフッ素系樹脂(本実施形態ではPFAチューブ)が被覆されている。また、定着ローラ40の芯金40b内の中心部には、定着ローラ40の表面温度が所定温度となるようにその内側から加熱する、所定定格電力のハロゲンヒータからなる定着ローラヒータ40aが非回転に配置されている。定着ローラヒータ40aは、温度調節手段を構成している。
定着ローラヒータ40aは、定着ローラ(回転体)40の表面を設定温度に加熱する加熱源であり、制御手段としての定着装置制御部202(図5参照)の制御で設定温度が変更される。定着装置制御部202は、実行手段としても構成される。定着ローラヒータ40a及び定着装置制御部202により、定着ローラ温度検知センサ(検出機構)42aの出力に基づいて定着ローラ(加熱回転体)40を加熱する加熱機構が構成される。
或いは、回収ローラ62に内蔵されて回収ローラ62自身を加熱してその表面を設定温度に加熱する加熱源である回収ローラヒータ(不図示)を温度調節手段として設け、定着装置制御部202の制御で設定温度を変更する構成とすることも可能である。この場合には、回収ローラヒータ(不図示)及び定着装置制御部202により、定着ローラ温度検知センサ42aの出力に基づいて定着ローラ40を加熱する加熱機構が構成される。この場合にも、同様の効果を得ることができる。この構成は、後述する変形例においても適用可能である。
一方、定着ローラ40に対向するように配置された対向ローラ41は、アルミニウム製の円筒状の芯金41bを有し、芯金41bの外周面に、厚さが例えば1[mm]の弾性層41cが配置され、直径が例えば60[mm]の円筒状のものとして構成される。弾性層41cの下層は、HTVシリコーンゴム層であり、このHTVシリコーンゴム層の外周面にフッ素樹脂層が配置されている。弾性層41c上には、トナーとの離型性向上のために、耐熱性の離型層41dが被覆されている。また、対向ローラ41の芯金41b内の中心部には、対向ローラ41の表面温度が所定温度となるようにその内側から加熱する、所定定格電力の対向ローラヒータ41aが非回転に配置されている。
本実施形態では、上述した層構成の定着ローラ40と対向ローラ41とを組み合わせることによって、シャープメルトトナーに対する離型性をより一層向上させている。また、両面画像の定着のために、定着ローラ40だけでなく対向ローラ41の表面にも、トナー離型効果の高いRTVまたはLTV(低温加硫型)シリコーンゴム等からなる上記の離型層41dが設けられている。
定着ローラ40及び対向ローラ41は、それぞれ両端がボールベアリング(不図示)によって回転自在に支持されている。定着ローラ40及び対向ローラ41は、各一方の軸端部に固定された歯車(不図示)が歯車機構(不図示)により互いに連結され、不図示の駆動系によって一体に回転駆動されることで、それぞれ矢印K、Lの方向に回転する。
ケーシング31内において、定着ローラ40の表面に当接して定着ローラ40の表面温度を検知するように、サーミスタ等からなる定着ローラ温度検知センサ(検出機構)42aが配置されている。定着ローラ温度検知センサ42aは、定着ローラ40の回転方向における加熱ニップ部n3の上流側に配置されている。定着ローラ温度検知センサ42aは、定着装置制御部202(図5参照)に接続されている。定着ローラ温度検知センサ42aは、定着ローラ(加熱回転体)40の温度を検出する検出機構を構成している。定着装置制御部202は、定着ローラ温度検知センサ42aで検出される定着ローラ40の表面温度が所定温度(例えば、約165[℃])に収束するように、定着ローラヒータ40aへの供給電力を調整する。
ケーシング31内において、対向ローラ41の表面に当接して対向ローラ41の表面温度を検知するように、サーミスタ等からなる対向ローラ温度検知センサ42bが配置されている。対向ローラ温度検知センサ42bは、対向ローラ41の回転方向における加熱ニップ部n3の上流側に配置されている。対向ローラ温度検知センサ42bは、定着装置制御部202(図5参照)に接続されている。定着装置制御部202は、対向ローラ温度検知センサ42bで検出される対向ローラ41の表面温度が所定温度(例えば、約140[℃])に収束するように、対向ローラヒータ41aへの供給電力を調整する。
[クリーニングユニット]
図2及び図3に示すように、定着ローラ40を清掃するクリーニングユニット60は、外径が例えばφ20[mm]に構成されたSUS303製の、清掃回転体及び清掃部材としての回収ローラ62を従動回転可能となるように定着ローラ40に当接させている。回収ローラ62は、定着ローラ(回転体)40に摺擦しつつ回転してトナーを回収する。また、クリーニングユニット60は、不織布からなるクリーニングウェブ(以下、単に「ウェブ」ともいう)61を有している。ウェブ61は、回収ローラ62を清掃する清掃ウェブを構成している。また、ウェブ61は、回収ローラ62と摺擦して回収ローラ62に回収されたトナーを回収するクリーニングシートを構成している。
回収ローラ62は、ケーシング31に両端部を支持された回転軸62aによって回転自在に支持されると共に、加圧力切換え手段としての加圧力切換え機構33により定着ローラ(回転体)40に対する加圧力を切り換え可能に構成されている。加圧力切換え機構33は、後述する回収ローラ加圧カム95、回収ローラ加圧アーム94及び回収ローラ加圧バネ93により構成される。
回収ローラ62は、トナーが記録材Sから剥がされて、定着ローラ40にオフセットトナー(残トナー)として付着した場合、このオフセットトナーを清掃して回収する。回収ローラ62は、画像形成時以外にも定着ローラ40表面の異物等の付着物を回収する目的で常時当接されている。
なお、本実施形態では、回収ローラ62を、回転体としての定着ローラ40に当接させて定着ローラ40の表面を清掃するように構成している。しかしこれに限らず、回収ローラ62を、対向ローラ41に当接させて対向ローラ41の表面を清掃するように構成することもできる。この場合は、対向ローラ41が本発明に係る回転体を構成し、対向ローラ41の対向ローラヒータ41aが、対向ローラ(回転体)41の表面を設定温度に加熱する加熱源を構成し、対向ローラヒータ41aは定着装置制御部202の制御で設定温度を変更される。これによっても、回収ローラ62を定着ローラ40に当接させる場合と略同様の効果を得ることができる。この構成は、後述する変形例においても適用可能である。
クリーニングユニット60は、ウェブ61の送り出し端部61aが巻回される送り出しローラ64と、送り出しローラ64から送り出されたウェブ61の巻き取り端部61bを巻き取る巻き取りローラ65とを有している。更にクリーニングユニット60は、クリーニングウェブ61を回収ローラ62に押し付けるためのウェブローラ63を有している。ウェブローラ63は、接離機構32によって回収ローラ62に対する加圧力が切り換えられる。接離機構32は、後述するローラ支持プレート90、このプレート90に形成された長孔90b、着脱カム91、圧縮バネからなるウェブローラ加圧バネ92及びユニット加圧バネ96によって構成される。
接離機構32は、第1の位置(図4(b)に示す位置)と、第2の位置(図4(a)に示す位置)と、第3の位置(図4(c)に示す位置)と、を取り得るようにウェブ(清掃ウェブ)61を移動させる移動機構を構成している。上記第1の位置は、図4(b)に示すように、回収ローラ(清掃回転体)62に当接する位置である。上記第2の位置は、図4(a)に示すように、回収ローラ62に当接し且つ第1の位置よりも当接圧が高い位置である。上記第3の位置は、図4(c)に示すように、回収ローラ62から離間する位置である。
図2のケーシング31内には、図3のローラ支持プレート90が、クリーニングユニット60の各ローラ63,64,65の両端部に対応するように、図2の手前−奥方向にそれぞれ配置されている。この手前−奥方向の両ローラ支持プレート90,90には、ウェブローラ63、送り出しローラ64及び巻き取りローラ65の各両端部がそれぞれ支持されている。ローラ支持プレート90は、ユニット回動軸90aを支点として図3の時計回り方向と反時計回り方向とに回動可能となるように支持される。
クリーニングウェブ61の両端部は、送り出しローラ64及び巻き取りローラ65によって回転可能に支持され、巻き取りローラ65には、クリーニングウェブ61を巻き取るためのウェブ送りモータ210(図5参照)が連結されている。ウェブ送りモータ210が巻き取り方向に回転すると、巻き取り端部61bが巻き取りローラ65に巻き取られることで矢印D方向に進んでウェブローラ63を経由し、送り出し端部61aが引っ張られることにより送り出しローラ64が従動回転する。これにより、クリーニングウェブ61は、矢印B方向に徐々に巻き取られていく。
ウェブローラ63は、回収ローラ62に当接したときの撓みを抑制するために、剛性の高い金属(SUS303)からなる回転軸63aが中心を貫通して設けられている。手前−奥方向のローラ支持プレート90の夫々には、定着ローラ40の上部に当接している回収ローラ62に対向する位置に長孔90bがそれぞれ形成されている。それら長孔90bには、回転軸63aの両端部が夫々スライド自在に挿通されている。ウェブローラ63の回転軸63aの両端部は、手前−奥方向の各ローラ支持プレート90に一端を支持されたウェブローラ加圧バネ92により、回収ローラ62に向けて付勢されている。
ウェブローラ63は、ウェブ61によるクリーニング能力を向上させるために回収ローラ62とのニップ幅を広くとることが好ましいので、撓み易く、耐熱性を有した例えばφ30[mm]のシリコーンスポンジが回転軸63a上に巻かれている。更に、このシリコーンスポンジ上から、厚みが例えば100[μm]のトナー付着防止用のPFAチューブが被覆されている。
ローラ支持プレート90におけるユニット回動軸90aと反対側の上部には、一端がケーシング31側に支持されたユニット加圧バネ96の他端が支持されている。定着ローラ40の図3左上部には、回収ローラ62と水平方向で略同レベルとなるように、2つの焦点の一方を偏心回転軸91aとした楕円状の着脱カム91が配置されている。ユニット加圧バネ96で矢印G方向に付勢されたローラ支持プレート90は、その左下部を着脱カム91に押し当てた状態で着脱カム91の回転に従い、ユニット回動軸90aを支点として回収ローラ62とクリーニングウェブ61との当接及び離間を行う。
ウェブローラ63の回転軸63aは、回転可能に且つ長孔90bにスライド可能に支持されている。長孔90bの延設方向、つまり回転軸63aのスライド方向(矢印J方向)は、ウェブローラ63と回収ローラ62とのニップ部の延長方向(矢印I方向)に垂直な方向である。
回収ローラ62は、回転軸62aの両端部を、定着ローラ40に対して進退する方向に進退移動可能となるように、不図示のボールベアリングでケーシング31に支持されている。回収ローラ62は、回収ローラ加圧バネ93、回収ローラ加圧アーム94及び回収ローラ加圧カム95を有する加圧力切換え機構33により、定着ローラ40に対する当接圧を段階的に切り換えられつつ加圧されるように構成される(図4参照)。回収ローラ加圧カム95は、2つの焦点の一方を偏心回転軸95aとした楕円状に構成されている。
引っ張りバネからなる回収ローラ加圧バネ93は、一端が回収ローラ62の回転軸62aの端部に支持され、且つ他端が回収ローラ加圧アーム94の中央部に支持されている。回収ローラ加圧カム95の回転により、加圧アーム94が回動軸94aを中心として矢印O方向に揺動する。その揺動により、回収ローラ加圧バネ93の作動長が変わって、回収ローラ62の定着ローラ40に対する加圧力を変更する。ここで、加圧力可変の範囲は、0[N]〜80[N]に設定されている。
例えば、回収ローラ62にトナーが多量についた状態において、定着ローラ40と回収ローラ62とのニップ圧が高すぎると、定着ローラ40にトナーが再転写する可能性が高い。そのため、ジャム後などのようにトナーが多量な場合には、回収ローラ62と定着ローラ40とのニップ圧をできる限り低下させることが好ましい。しかし、回収ローラ62のスリップ防止のために、回収ローラ62と定着ローラ40間の摩擦力F1(図2参照)よりも、ウェブ61と回収ローラ62間の摩擦力F2(図2参照)のほうが小さくなるように、回収ローラ62の当接圧を決定することが好ましい。
よって、回収ローラ62と定着ローラ40とのニップ圧をできる限り下げて、F2<F1となるように当接圧を設定している。クリーニングウェブ61が回収ローラ62から離間した状態(第3の位置、離間モード(図4(c)))では、回収ローラ加圧バネ93の加圧力の設定値を0[N]とし、回収ローラ62の自重のみで定着ローラ40への当接状態を維持する。
回収ローラ62は、定着ローラ40の回転に伴い定着ローラ40から駆動を伝達されて従動回転する。ウェブ61を介してウェブローラ63を回収ローラ62に当接させた状態で定着ローラ40を回転させると、回収ローラ62の従動回転により定着ローラ40から回収ローラ上に回収されたトナーをウェブ61によって清掃することができる。その場合、回収ローラ62に接しているウェブ61は、矢印B方向に徐々に巻き取られて、トナーで飽和する前に新しい部分が回収ローラ62と当接する。
次に、図5を参照して、本実施形態の制御系について説明する。なお、図5は、本実施形態におけるクリーニングユニット60の当接、離間制御を行う制御系を示すブロック図である。
すなわち、プリンタ16(図1参照)には、各部を統括的に制御する全体システム制御部200が設けられており、全体システム制御部200には、定着装置制御部202が接続されている。
定着装置制御部202内には、複数のカウンタ204が設けられている。定着装置制御部202には、クリーニングユニット制御部203、残存検知センサ205、定着ローラ温度検知センサ42a、定着ローラヒータ40a、及び定着ローラモータ211が接続されている。更に定着装置制御部202には、対向ローラ温度検知センサ42b、対向ローラヒータ41a、対向ローラモータ213、及び回収ローラ着脱モータ212が接続されている。
回収ローラ62の温度は定着ローラ(加熱回転体)40の温度に追従するため、回収ローラ62の温度制御は、定着ローラ40の温度調節(温調)によっておこなう。即ち、定着装置制御部202は、定着ローラ温度検知センサ42aの動作を制御することにより定着ローラ40を介して回収ローラ(清掃回転体)62の温度を制御する。これにより、定着ローラ40を温度調節するだけで回収ローラ62の温度制御も的確に行うことができるので、制御が簡単になる。
上記ユニット制御部203には、ウェブローラ63の回収ローラ62に対するホームポジションを検知するホームポジションセンサ208と、着脱カム91を回転させてウェブ61を回収ローラ62に着脱するウェブ着脱モータ209とが接続されている。さらに、上記ユニット制御部203には、巻き取りローラ65を回転させてウェブ61を巻き取るウェブ送りモータ210が接続されている。
定着装置制御部202は、第1の位置(図4(b))と第2の位置(図4(a))にて回収ローラ(清掃回転体)62をこの順に清掃する清掃モードを実行させる実行手段としても構成される。この定着装置制御部202は、定着ローラ温度検知センサ42a(検出機構)の出力に基づいて、上記清掃モードを開始するか否かを制御する。
定着装置制御部202は、全体システム制御部200の指令に従い、残存検知センサ205、定着ローラ温度検知センサ42a及び対向ローラ温度検知センサ42bからの検知信号に基づいて、次の制御を行う。つまり、クリーニングユニット制御部203を介してクリーニングユニット60を制御すると共に、定着ローラヒータ40a、定着ローラモータ211、回収ローラ着脱モータ212、対向ローラヒータ41a、及び対向ローラモータ213を夫々制御する。
定着装置制御部202は、クリーニングユニット制御部203を介して、第1清掃モード(図4(b)参照)、第2清掃モード(図4(a)参照)、及び、離間モード(図4(c)参照)を実行可能に構成されている。第1清掃モードでは、加圧力切換え機構(加圧力切換え手段)33と接離機構32を制御して、回収ローラ(清掃部材)62を定着ローラ(回転体)40に第1加圧力(軽圧:例えば20[N])で当接させる。第2清掃モードでは、加圧力切換え機構33と接離機構32を制御して、回収ローラ62を定着ローラ40に第1加圧力より高い第2加圧力(強圧:例えば45[N])で当接させる。離間モードでは、加圧力切換え機構33と接離機構32を制御して、ウェブローラ63と回収ローラ62とを離間させる。
定着装置制御部202は、定着ローラヒータ(温度調節手段)40aを制御して第1清掃モード(図4(b))の開始時の温度を、第2清掃モード(図4(a))の開始時の温度よりも高くする。即ち定着装置制御部202は、清掃モードにてウェブ61が第1の位置(図4(b))へ移動した際の回収ローラ62の温度が、ウェブ61が第2の位置(図4(a))へ移動した際の回収ローラ62の温度よりも高くなるように回収ローラ62の温度を制御する。これにより、クリーニング性を向上しながらも、ウェブ61の引っ張り出しや、トナーが定着ローラ40に再転写する再転写現象を抑制することで、良好な画像形成を安定して実施可能な構成を備える定着装置(画像加熱装置)9を提供することができる。
定着装置制御部202は、図4(b)の第1の位置での第1清掃モードと図4(a)の第2の位置での第2清掃モードをこの順に実行することで、ジャム等で定着ローラ40の一面に付着したオフセットトナーを効率良く除去してクリーニングすることができる。
定着装置制御部202は、定着ローラヒータ40aを制御して回収ローラ(清掃部材)62の表面温度を、第1清掃モードの実行中から下げ始める。これにより、第2清掃モードの開始時の温度を第1清掃モードの開始時の温度よりも的確に低くすることができる。
クリーニングユニット制御部203は、ホームポジションセンサ208によるウェブローラ63の回収ローラ62に対する位置を判断しながら、ウェブ着脱モータ209を駆動して着脱カム91を回転させる。これと共に、ウェブ送りモータ210の駆動でウェブ61を巻き取りつつ、ウェブ61を回収ローラ62に着脱させる。
残存検知センサ205は、ジャムの発生時などに定着装置9内に存在する記録材Sを検知し、記録材Sの検知信号を定着装置制御部202に送信する。
定着ローラ温度検知センサ42aは、定着ローラ40の表面温度を検知しその検知信号を定着装置制御部202に送信する。定着ローラヒータ40aは、定着装置制御部202の制御で発熱温度を調整されて定着ローラ40の表面温度を調整するが、この定着ローラ40の表面温度に基づいて回収ローラ(清掃部材)62の表面温度を調節する温度調節手段を構成している。定着ローラモータ211は、定着装置制御部202の制御により定着ローラ40を図2の矢印K方向に回転させる。
対向ローラ温度検知センサ42bは、対向ローラ41の表面温度を検知しその検知信号を定着装置制御部202に送信する。対向ローラヒータ41aは、定着装置制御部202の制御で発熱温度を調整されて、対向ローラ41の表面温度を調節する。対向ローラモータ213は、定着装置制御部202の制御により対向ローラ41を図2の矢印L方向に回転させる。
定着装置制御部202は、回収ローラ62の定着ローラ40に対する位置を判断しながら、回収ローラ着脱モータ212を駆動して回収ローラ加圧カム95を回転させることで、回収ローラ62を定着ローラ40に対して当接させ、離間させる。
ここで、ジャムなどで回収ローラ62にトナーが一面に(べったりと)付いたときのクリーニングウェブ61の引っ張り出し現象を抑制するために、ジャム時のクリーニングは、以下のように行う。
すなわち、回収ローラ62は加熱源を有していないため、定着装置制御部202は、定着ローラ40の温度調節(温調)を150[℃]に上げて、回収ローラ62の温度を150[℃]に昇温させ、定着ローラ40側から回収ローラ62の温度調整を行う。
そして、ウェブローラ63を介してクリーニングウェブ61を回収ローラ62に軽圧(第1加圧力:例えば20[N])で当接させ、回収ローラ62を定着ローラ40に強圧(第2加圧力:例えば45[N])で当接させる。クリーニング開始直後から、定着ローラ40の温度調節(温調)を例えば140[℃]に変更し、徐々に回収ローラ62の温度を下げていく。
そして、強圧(第2加圧力)で一定時間クリーニングした後は、回収ローラ62の温度が140[℃]程度に下がっている。このとき、さらにクリーニングウェブ61の当接圧を例えば40[N]に上げ、回収ローラ62と定着ローラ40との当接圧を例えば90[N]に上げて、仕上げクリーニングを開始することが可能である。
以上のように、初めに軽圧でクリーニングするので、回収ローラ62に多量のトナーが付いていても、ウェブ61と回収ローラ62との垂直抗力を下げることで、両者間のニップ部内の摩擦力を低下させることができる。これにより、ウェブ61が巻き取りローラ65から引っ張り出される不都合を防止することができる。
そして、第1清掃モードではモード開始時の回収ローラ62の温度を例えば150[℃]の高温に設定し、第2清掃モードではモード開始時の回収ローラ62の温度を例えば140[℃]の低温に設定している。これは、例えば140[℃]程度で実施する通常クリーニングに比べてトナーの粘度を下げて、クリーニングウェブ61に掛かる摩擦力を軽減するためである。これにより、クリーニングウェブ61の引っ張り出しをより有効に抑制しながら、クリーニングウェブ61へのトナーの回収性を向上することができる。
ここで懸念されるのが、温度を上昇させたことによる定着ローラ40への再転写現象である。しかし、再転写現象は加圧力と温度に関連性があるため、回収ローラ62と定着ローラ40とのニップ圧を、通常の90[N]から45[N]に下げることで、高温方向への再転写のマージンが広がる。そのため、再転写を抑制することができる。
次に、本実施形態の作用について、図4及び図6を参照しながら説明する。なお、図6は、通常クリーニング、軽圧クリーニング及び強圧クリーニングを実施する処理について説明するフローチャートである。
すなわち、全体システム制御部200の指令に従う定着装置制御部202は、ジャムの発生時、定着装置9内に記録材Sが存在するか否かを、残存検知センサ205を介して検出する。つまり、プリンタ16では、予め設定された一定時間内にセンサ(不図示)が記録材を検知せず、定着装置制御部202がジャム発生と判定し、ジャム発生の旨を不図示の表示部に表示し、ユーザによるジャム処理の実行後、ジャム復帰シーケンスを実行する。クリーニングユニット制御部203は、ジャム処理後のジャム復帰シーケンスの復帰処理中に、S330以降の清掃モードを実行させるように制御する。この清掃モードの実行後、全体システム制御部200の制御による画像形成が再開されることになる。
ジャム処理後(S300)に、記録材Sが定着装置内に存在しないことが判明した場合(S301:NO)、通常クリーニングを開始する(S310)。通常クリーニングではまず、定着装置制御部202が、定着ローラ40内部の定着ローラヒータ40aを点灯させ、定着ローラ40の温度を定着ローラ温度検知センサ42aで測定しながら、目標温度T1(140[℃])となるように昇温させる(S311)。
そして、定着装置制御部202は、定着ローラ40の表面温度が目標温度T1(140[℃])に到達すると(S312:YES)、ウェブ61の巻き取り動作を開始する(S313)。ウェブ送りモータ210の駆動により、ウェブ61の巻き取り端部61bを1.0[mm/s]の速度で巻き取りローラ65に巻き取る。引き続き、定着ローラ40を速度V1(例えば200[mm/s])で回転開始させ(S314)、回収ローラ62を従動回転させる。ここで、回収ローラ62は定着ローラ40に従動回転するので、その速度は、同じ速度V1(200[mm/s])である。
その後、クリーニングユニット60の着動作と回収ローラ62の加圧動作とを、強圧のポジションで開始させ、ウェブローラ63と回収ローラ62とのニップ圧(N2)が40[N]になる位置に着脱カム91を回転させてウェブ61を当接させる(S315)。これと共に、回収ローラ62と定着ローラ40との加圧力N1が90[N]になるように加圧カム95を回転させる(S315)。これ以降、この位置を強圧ポジションという(図4(a))。この際、ジャム紙(ジャムした記録材)は定着装置内に存在しない状態であるため(S301:NO)、回収ローラ62上のトナーは極少量であり、従って、回収ローラ62の加圧力を上げても定着ローラ40へのトナーの再転写は発生しない。
定着装置制御部202は、一定時間t1(例えば40秒間)のクリーニングのカウントをカウンタ204によって開始させる(S316)。そして、カウンタ204が一定時間t1に到達したら(S317:YES)、定着ローラ40の回転を停止させ(S318)、ウェブ送りモータ210を止めてウェブ61の巻き取りを停止させる(S319)。
その後、定着装置制御部202が、クリーニングユニット60の離間動作及び回収ローラ62の減圧動作を開始させる(S320)。そして、クリーニングユニット60が離間位置に達し、回収ローラ62の回収ローラ加圧バネ93が0[N]となる位置に回収ローラ加圧カム95が到達すると(図4(c))、通常のクリーニングフローを終了する(S321)。
一方、ジャムの発生時、定着装置制御部202が残存検知センサ205を介して、定着装置内に記録材Sが滞留していたと判定した場合(S301:YES)、軽圧+仕上げクリーニングを開始させる(S330)。
ここで、定着装置内で記録材分離不良などによりジャムが発生した場合に、定着ローラ40や回収ローラ62に記録材Sが貼り付き、回収ローラ62の一面にトナーが付着することがある。ジャム後、回収ローラ62を清掃するためにウェブ61を一定以上の圧力で回収ローラ62に当接させて回収ローラ62を回転駆動させると、多量のトナーが定着ローラ40に再転写する恐れがある。また、回収ローラ62に付着したトナーの粘弾性や接着性によりウェブ61が引っ張られて巻き取り側のウェブ61が逆回転し、引っ張り出される可能性がある。
ここで、巻き取り端部61bには逆転防止用のワンウェイギア(不図示)が入っているため巻き取り端部61bの中心軸は回転しないが、巻き取り側のウェブ61が多量にあると、ウェブ61がきつく絞られながら引っ張り出される可能性がある。巻き取り側のウェブ61が引っ張り出されると、回収ローラ62や定着ローラ40などに巻き込まれ、ウェブ61の千切れや、定着ローラ40の破損、定着ローラ40に当接しているセンサや各部材の破損を生じさせる可能性がある。
そこで、初めに軽圧でクリーニングすることで、回収ローラ62に多量のトナーが付着していても、ウェブ61と回収ローラ62との垂直抗力を下げることで、ニップ内の摩擦力を低下させ、ウェブ61が吐き出されることを防止することができる。即ち、クリーニングユニット制御部203は、清掃モードにおいて、ウェブ(清掃ウェブ)61を第1の位置にある状態で所定時間に亘り回収ローラ(清掃回転体)62を清掃(S330)した後、ウェブ61を第2の位置へ移動させる(S340)。
また、回収ローラ62上にトナーが多量に存在する場合、回収ローラ62と定着ローラ40とのニップ圧(N1)が通常クリーニング時と同等の加圧力であると、定着ローラ40から回収したトナーが再び定着ローラ40に転写する恐れがある。そのため、ウェブ61と回収ローラ62間の摩擦力F2と、回収ローラ62と定着ローラ40間の摩擦力F1との関係を、F2<F1を満たすように設定し、回収ローラ62と定着ローラ40とのニップ圧(N1)をできる限り小さくする。それにより、軽圧時の温度に関する再転写のマージンを広げることができる。
まず、定着装置制御部202は、定着ローラ内の定着ローラヒータ40aを点灯させ、目標温度T2(例えば150[℃])となるように定着ローラ40の表面温度を温度検知センサ42aで測定しつつ定着ローラヒータ40aの点灯を制御する(S331)。
そして、S332では、厚紙などを通紙した直後など、定着ローラ表面温度が目標温度(所定温度)T2以上となっていた場合、クリーニングを開始する。即ち、定着装置制御部202は、回収ローラ(清掃回転体)62の温度が所定温度以上(T2以上)のとき清掃モードを開始させる。つまり、定着ローラ40の温度が目標温度T2(150[℃])に到達すると(S332:YES)、ウェブ巻き取り動作を開始する(S333)。定着装置制御部202は、ウェブ送りモータ210を駆動してウェブ61の巻き取り端部61bを、例えば1.0[mm/s]の速度で巻き取りローラ65に巻き取る。
一方、定着ローラ40の温度が目標温度T2未満の時、即ちジャム処理後、定着ローラ40の温度が所定温度未満(T2未満)の場合は(S332:NO)、上記ヒータ40aを点灯させ、温度が目標温度T2に到達するまでクリーニングを開始させない。ここで、クリーニングユニット制御部203は、回収ローラ62の温度が所定温度未満(T2未満)の場合、回収ローラ62の温度が所定温度に上昇するまでウェブ61を第3の位置(図4(c))に位置させて清掃モードの開始を遅延させる。このように、清掃開始時の定着ローラ40、回収ローラ62の温度が目標温度より低い場合には、これらを適正に加熱してから清掃モードを開始させることができる。
引き続き、定着ローラ40を速度V1(例えば200[mm/s])で回転駆動を開始させ(S334)、回収ローラ62を従動回転させる。ここで、回収ローラ62は定着ローラ40に従動駆動するので、その速度は同じ速度V1(200[mm/s])である。
その後、定着装置制御部202は、クリーニングユニット60の着動作と回収ローラ62の加圧動作とを開始させ、ウェブローラ63と回収ローラ62とのニップ圧(N2)が例えば20[N]になる位置に着脱カム91を回転させ、ウェブ61を当接させる。回収ローラ62と定着ローラ40との加圧力が例えば45[N]となるように、回収ローラ加圧カム95を回転させる(S335)。これ以降、この位置を軽圧ポジションという(図4(b))。
そして、定着装置制御部202は、クリーニングユニット60が着動作を開始すると、定着ローラ40の目標温度T2(例えば150[℃])を目標温度T1(例えば140[℃])に切り換える(S336)。これと共に、定着装置制御部202は、カウンタ204で一定時間t3(例えば20秒間)のクリーニングを実施する(S337)。
そして、カウンタ204が一定時間t3に到達し(S338:YES)、定着ローラ40の表面温度が目標温度T1(140[℃])に到達したら(S339:YES)、次のように移行させる。つまり、ウェブローラ63と回収ローラ62とのニップ圧(N2)が例えば40[N]に、回収ローラ62と定着ローラ40とのニップ圧(N1)が例えば90[N]になる強圧ポジション(図4(a))に移行させ(S340)、仕上げクリーニングを開始する。ここで実行中の清掃モードにおいて、定着装置制御部202は、ウェブ61が第2の位置(図4(a))にて回収ローラ62を清掃するとき、回収ローラ62の温度を所定温度未満(T2未満)である目標温度T1に維持させる。
軽圧の状態で、ある程度クリーニングすると、軽圧のままでは除去しきれない微量のトナーが回収ローラ62の表面に残留する。これを清掃するため、軽圧による一定時間のクリーニング後に、当接圧(加圧力)を上げ、仕上げクリーニングを一定時間おこない、残留トナーを適正に除去する。
また、回収ローラ62を軽圧ポジションのままにしておくと回収ローラ62が定着ローラ40に対しスリップする恐れがあるので、ウェブ61の当接圧を上げたらそれに応じて、回収ローラ62と定着ローラ40との当接圧(N1)も上げる。このように当接圧を上げた場合、回収ローラ62の温度を下げなければ再転写発生の恐れがある。従って、定着装置制御部202は、定着ローラヒータ40aを制御して、回収ローラ62の表面温度を第1清掃モードの実行中から下げ始める。
すなわち、定着ローラ40の目標温度を下げる場合に、軽圧クリーニングが終了してから定着ローラ40の目標温度を変更すると、この変更に時間がかかってしまう。従って、その時間を節約し、ダウンタイムを縮小するために、軽圧クリーニングの開始直後に目標温度を下げ、徐々に温度を下げておき、仕上げクリーニングに入るタイミングで目標温度に近づけておくのである。
定着装置制御部202は、カウンタ204で一定時間t4(40秒間)のクリーニングを実施し(S341)、カウンタ204が一定時間t4に到達したら(S342:YES)、定着ローラ40の回転を停止させる(S343)。さらに、ウェブ送りモータ210を停止させ、ウェブ61の巻き取りを止める(S344)。その後、クリーニングユニット60の離間動作及び回収ローラ62の減圧動作を開始させる(S345)。そして、クリーニングユニット60が離間位置に達し、回収ローラ62の回収ローラ加圧バネ93が0[N]となる位置に回収ローラ加圧カム95が到達した時点で(図4(c))、軽圧+仕上げクリーニングフローを終了させる(S346)。
以上のように、本実施形態によれば、クリーニング性を向上しながらも、ウェブ61の引っ張り出しや、トナーが定着ローラ40等に再転写する再転写現象を抑制することで、良好な画像形成を安定して実施可能な構成の定着装置9を提供することができる。
次に、図7を参照して、本実施形態の変形例について説明する。なお、本変形例においては、先の実施形態と同一の部材には同一符号を付すと共に、構成、機能が同じものについてはその説明を省略する。
本変形例では、図7に示すように、送風口66aから回収ローラ62に向かってエアを放出する送風器66が、回収ローラ62に隣接するように配置されている。送風器66は、回収ローラ(清掃部材)62を冷却してその表面温度を低下させるように定着装置制御部202により制御される冷却手段を構成している。本変形例における温度調節手段は、定着ローラヒータ40aと共に、冷却手段としての送風器66を備える。
以上の構成を備える本変形例によっても、上述の実施形態を同様の効果を奏することができると共に、回収ローラ62に対する冷却効果を高めることで、温度調節手段としての機能をより向上させることができる。
以上の本実施形態及び変形例によると、ジャム後など、トナーが回収ローラ62の一面にべったりと付着した状態においても、定着ローラ40へのトナーの再転写を抑制しつつ、ウェブ61が引っ張り出されることなく、回収ローラ62を適正に清掃できる。このため、画像弊害がなく長期的に安定した成果物を提供できると共に、定期交換パーツを減少させることが可能になる。
すなわち、本実施形態及び変形例では、定着ローラ40への再転写、及びウェブ61の引っ張り出し防止のため、ジャム時のクリーニングはまず、回収ローラ62を通常クリーニング温度よりも高温に設定する。そして、ウェブ61を回収ローラ62に軽圧で当接させて回収ローラ62を回転させる。さらに、クリーニングが始まると、設定温調を下げていき、一定時間クリーニングした後、回収ローラ62の温度が通常温度に下がった状態で、さらに当接圧を上げ、仕上げクリーニングを行う。
初めに軽圧でクリーニングすることで、回収ローラ62に多量のトナーが付着していても、ウェブ61と回収ローラ62の垂直抗力を下げることで、ニップ内の摩擦力を下げて、ウェブ61が吐き出されることを防止することができる。また、初め高温に設定しているのは、トナーの粘度を下げ、ウェブ61に掛かる摩擦力を軽減し、ウェブ61の引っ張り出しを有効に抑制しつつ、ウェブ61へのトナーの回収性を向上するためである。前述したように、ここで懸念されるのは、温度を上昇させたことによる定着ローラ40への再転写現象であるが、再転写は加圧力と温度に関連性があるため、軽圧状態にすることで、高温方向への再転写のマージンが広がる。そのため、再転写を抑制できる。
軽圧の状態で、ある程度クリーニングすると、軽圧のままでは除去しきれない微量のトナーが回収ローラ62の表面に残留する。これを清掃するために、軽圧で一定時間クリーニングした後、当接圧を上げ、仕上げクリーニングを一定時間実施し、残留トナーを適正に除去する。このとき、当接圧を上げるので、温調が高いままであると定着ローラ40への再転写が発生してしまうが、仕上げクリーニングでは、回収ローラ62の温度を下げて、当接圧を上げた分の再転写マージンを温度低下で補い、再転写を抑制する。
これにより、ジャム後、回収ローラ62にトナーが一面に付着した状態になっても、定着ローラ40へのトナーの再転写を抑制しつつ、ウェブ61が吐き出されることを防止できる。さらに、定着ローラ40等の各部材の破損を防止し、回収ローラ62の表面を適正に清掃することができる。
前述の実施形態において、定着装置制御部202が、強圧(第2加圧力)で当接させる第2清掃モードの実行後に、第3清掃モードを実行可能となるように構成することも可能である。この第3清掃モードでは、回収ローラ62の表面温度を第2清掃モード時の表面温度よりも更に低下させ、且つ回収ローラ62を定着ローラ40に第2清掃モード時よりも高い加圧力で当接させる。この場合、第1清掃モードとこれに続く第2清掃モードによって清掃された定着ローラ40の表面を、より一層きれいに清掃することが可能になる。
9…画像加熱装置(定着装置)/32…移動機構(接離機構)/33…加圧力切換え手段(加圧力切換え機構)/40…加熱回転体(定着ローラ)/40a…加熱機構,温度調節手段(加熱源(定着ローラヒータ))/41…対向回転体(対向ローラ)/42a…検出機構(定着ローラ温度検知センサ)/61…清掃ウェブ,クリーニングシート(クリーニングウェブ)/62…清掃回転体,清掃部材(回収ローラ)/66…温度調節手段(冷却手段(送風器))/202…制御手段,加熱機構(定着装置制御部)/203…実行手段(クリーニングユニット制御部)/n3…加熱ニップ部/S…記録材
本発明は、画像加熱装置において、記録材上のトナー像を加熱する加熱回転体と、前記加熱回転体に付着したトナー回収する回収回転体と、前記回収回転体を清掃する清掃ウェブと、前記清掃ウェブを前記回収回転体に向けて押圧する押圧ローラと、前記清掃ウェブが前記回収回転体に当接する第1の位置と、前記清掃ウェブが前記回収回転体に当接し且つ前記第1の位置よりも当接圧がい第2の位置と、前記清掃ウェブが前記回収回転体から離間した第3の位置と、を取り得るように前記押圧ローラを移動させる移動機構と、前記第の位置と前記第の位置にて前記回収回転体をこの順に清掃する清掃モードを実行させる実行手段と、前記清掃モードにおいて前記押圧ローラが前記第3の位置から前記第2の位置へ移動する際の前記回収回転体の温度が前記押圧ローラが前記第2の位置から前記第1の位置へ移動する際の前記回収回転体の温度よりも高くなるように、前記回収回転体の温度を制御する制御手段とを有することを特徴とする。
本発明は、画像加熱装置において、記録材上のトナー像を加熱する加熱回転体と、前記加熱回転体に付着したトナーを回収する回収回転体と、前記回収回転体を清掃する清掃ウェブと、前記清掃ウェブを前記回収回転体に向けて押圧する押圧ローラと、前記清掃ウェブが前記回収回転体に当接する第1の位置と、前記清掃ウェブが前記回収回転体に当接し且つ前記第1の位置よりも当接圧が低い第2の位置と、前記清掃ウェブが前記回収回転体から離間する第3の位置と、を取り得るように前記押圧ローラを移動させる移動機構と、前記第2の位置と前記第1の位置にて前記回収回転体をこの順に清掃する清掃モードを実行させる実行手段と、前記清掃モードにおいて前記回収回転体の温度を制御する制御手段と、を備え、前記移動機構は、前記清掃モードにおいて、前記回収回転体の温度が第1の温度のとき前記押圧ローラを前記第3の位置から前記第2の位置へ移動させ、前記回収回転体の温度が前記第1の温度よりも低い第2の温度のとき前記押圧ローラを前記第2の位置から前記第1の位置へ移動させることを特徴とする。
また、本発明は、画像加熱装置において、記録材上のトナー像を加熱する加熱回転体と、前記加熱回転体に付着したトナーを回収する回収回転体と、前記回収回転体を清掃する清掃ウェブと、前記清掃ウェブを前記回収回転体に向けて押圧する押圧ローラと、前記清掃ウェブが前記回収回転体に当接する第1の位置と、前記清掃ウェブが前記回収回転体に当接し且つ前記第1の位置よりも当接圧が低い第2の位置と、前記清掃ウェブが前記回収回転体から離間した第3の位置と、を取り得るように前記押圧ローラを移動させる移動機構と、ジャム発生に伴い前記清掃ウェブを前記第1の位置から前記第3の位置へ移動させるとともに、ジャム処理終了後、前記回収回転体の温度が所定温度以上のときに前記清掃ウェブを前記第3の位置から前記第2の位置へ移動させて清掃処理を開始させるコントローラとを有することを特徴とする。
定着ローラヒータ40aは、定着ローラ(回転体)40の表面を設定温度に加熱する加熱源であり、制御手段(コントローラ)としての定着装置制御部202(図5参照)の制御で設定温度が変更される。定着装置制御部202は、実行手段としても構成される。定着ローラヒータ40a及び定着装置制御部202により、定着ローラ温度検知センサ(検出)42aの出力に基づいて定着ローラ(加熱回転体)40を加熱する加熱機構が構成される。
ケーシング31内において、定着ローラ40の表面に当接して定着ローラ40の表面温度を検知するように、サーミスタ等からなる定着ローラ温度検知センサ(検出)42aが配置されている。定着ローラ温度検知センサ42aは、定着ローラ40の回転方向における加熱ニップ部n3の上流側に配置されている。定着ローラ温度検知センサ42aは、定着装置制御部202(図5参照)に接続されている。定着ローラ温度検知センサ42aは、定着ローラ(加熱回転体)40の温度を検出する検出を構成している。定着装置制御部202は、定着ローラ温度検知センサ42aで検出される定着ローラ40の表面温度が所定温度(例えば、約165[℃])に収束するように、定着ローラヒータ40aへの供給電力を調整する。
[クリーニングユニット]
図2及び図3に示すように、定着ローラ40を清掃するクリーニングユニット60は、外径が例えばφ20[mm]に構成されたSUS303製の、回収回転体(清掃回転体及び清掃部材としての回収ローラ62を従動回転可能となるように定着ローラ40に当接させている。回収ローラ62は、定着ローラ(回転体)40に摺擦しつつ回転してトナーを回収する。また、クリーニングユニット60は、不織布からなるクリーニングウェブ(以下、単に「ウェブ」ともいう)61を有している。ウェブ61は、回収ローラ62を清掃する清掃ウェブを構成している。また、ウェブ61は、回収ローラ62と摺擦して回収ローラ62に回収されたトナーを回収するクリーニングシートを構成している。
クリーニングユニット60は、ウェブ61の送り出し端部61aが巻回される送り出しローラ64と、送り出しローラ64から送り出されたウェブ61の巻き取り端部61bを巻き取る巻き取りローラ65とを有している。更にクリーニングユニット60は、クリーニングウェブ61を回収ローラ62に押し付けるための押圧ローラとしてのウェブローラ63を有している。ウェブローラ63は、接離機構32によって回収ローラ62に対する加圧力が切り換えられる。接離機構32は、後述するローラ支持プレート90、このプレート90に形成された長孔90b、着脱カム91、圧縮バネからなるウェブローラ加圧バネ92及びユニット加圧バネ96によって構成される。
接離機構32は、第の位置(図4(b)に示す位置)と、第の位置(図4(a)に示す位置)と、第3の位置(図4(c)に示す位置)と、を取り得るようにウェブ(清掃ウェブ)61を移動させる移動機構を構成している。上記第の位置は、図4(b)に示すように、回収ローラ(回収回転体,清掃回転体)62に当接する位置である。上記第の位置は、図4(a)に示すように、回収ローラ62に当接し且つ第の位置よりも当接圧が高い位置である。上記第3の位置は、図4(c)に示すように、回収ローラ62から離間する位置である。即ち、接離機構32は、ウェブ61が回収ローラ62に当接する第1の位置(図4(a))と、ウェブ61が回収ローラ62に当接し且つ第1の位置よりも当接圧が低い第2の位置(図4(b))と、ウェブ61が回収ローラ62から離間した第3の位置(図4(c))と、を取り得るようにウェブローラ(押圧ローラ)63を移動させる。
定着装置制御部202は、第の位置(図4(b))と第の位置(図4(a))にて回収ローラ(清掃回転体)62をこの順に清掃する清掃モードを実行させる実行手段としても構成される。この定着装置制御部202は、定着ローラ温度検知センサ42a(検出)の出力に基づいて、上記清掃モードを開始するか否かを制御する。
定着装置制御部202は、クリーニングユニット制御部203を介して、第清掃モード(図4(b)参照)、第清掃モード(図4(a)参照)、及び、離間モード(図4(c)参照)を実行可能に構成されている。第清掃モードでは、加圧力切換え機構(加圧力切換え手段)33と接離機構32を制御して、回収ローラ(清掃部材)62を定着ローラ(回転体)40に第1加圧力(軽圧:例えば20[N])で当接させる。第清掃モードでは、加圧力切換え機構33と接離機構32を制御して、回収ローラ62を定着ローラ40に第1加圧力より高い第2加圧力(強圧:例えば45[N])で当接させる。離間モードでは、加圧力切換え機構33と接離機構32を制御して、ウェブローラ63と回収ローラ62とを離間させる。
定着装置制御部202は、定着ローラヒータ(温度調節手段)40aを制御して第清掃モード(図4(b))の開始時の温度を、第清掃モード(図4(a))の開始時の温度よりも高くする。即ち定着装置制御部202は、清掃モードにてウェブ61が第の位置(図4(b))へ移動した際の回収ローラ62の温度が、ウェブ61が第の位置(図4(a))へ移動した際の回収ローラ62の温度よりも高くなるように回収ローラ62の温度を制御する。これにより、クリーニング性を向上しながらも、ウェブ61の引っ張り出しや、トナーが定着ローラ40に再転写する再転写現象を抑制することで、良好な画像形成を安定して実施可能な構成を備える定着装置(画像加熱装置)9を提供することができる。
定着装置制御部202は、図4(b)の第の位置での第清掃モードと図4(a)の第の位置での第清掃モードをこの順に実行することで、ジャム等で定着ローラ40の一面に付着したオフセットトナーを効率良く除去してクリーニングすることができる。
定着装置制御部202は、定着ローラヒータ40aを制御して回収ローラ(清掃部材)62の表面温度を、第清掃モードの実行中から下げ始める。これにより、第清掃モードの開始時の温度を第清掃モードの開始時の温度よりも的確に低くすることができる。
そして、第清掃モードではモード開始時の回収ローラ62の温度を例えば150[℃]の高温に設定し、第清掃モードではモード開始時の回収ローラ62の温度を例えば140[℃]の低温に設定している。これは、例えば140[℃]程度で実施する通常クリーニングに比べてトナーの粘度を下げて、クリーニングウェブ61に掛かる摩擦力を軽減するためである。これにより、クリーニングウェブ61の引っ張り出しをより有効に抑制しながら、クリーニングウェブ61へのトナーの回収性を向上することができる。
そこで、初めに軽圧でクリーニングすることで、回収ローラ62に多量のトナーが付着していても、ウェブ61と回収ローラ62との垂直抗力を下げることで、ニップ内の摩擦力を低下させ、ウェブ61が吐き出されることを防止することができる。即ち、クリーニングユニット制御部203は、清掃モードにおいて、ウェブ(清掃ウェブ)61を第の位置にある状態で所定時間に亘り回収ローラ(清掃回転体)62を清掃(S330)した後、ウェブ61を第の位置へ移動させる(S340)。
そして、カウンタ204が一定時間t3に到達し(S338:YES)、定着ローラ40の表面温度が目標温度T1(140[℃])に到達したら(S339:YES)、次のように移行させる。つまり、ウェブローラ63と回収ローラ62とのニップ圧(N2)が例えば40[N]に、回収ローラ62と定着ローラ40とのニップ圧(N1)が例えば90[N]になる強圧ポジション(図4(a))に移行させ(S340)、仕上げクリーニングを開始する。ここで実行中の清掃モードにおいて、定着装置制御部202は、ウェブ61が第の位置(図4(a))にて回収ローラ62を清掃するとき、回収ローラ62の温度を所定温度未満(T2未満)である目標温度T1に維持させる。
前述の実施形態において、定着装置制御部202が、強圧(第2加圧力)で当接させる第清掃モードの実行後に、第3清掃モードを実行可能となるように構成することも可能である。この第3清掃モードでは、回収ローラ62の表面温度を第清掃モード時の表面温度よりも更に低下させ、且つ回収ローラ62を定着ローラ40に第清掃モード時よりも高い加圧力で当接させる。この場合、第清掃モードとこれに続く第清掃モードによって清掃された定着ローラ40の表面を、より一層きれいに清掃することが可能になる。
9…画像加熱装置(定着装置)/32…移動機構(接離機構)/33…加圧力切換え手段(加圧力切換え機構)/40…加熱回転体(定着ローラ)/40a…加熱機構,温度調節手段(加熱源(定着ローラヒータ))/41…対向回転体(対向ローラ)/42a…検出(定着ローラ温度検知センサ)/61…清掃ウェブ,クリーニングシート(クリーニングウェブ)/62…回収回転体,清掃部材(回収ローラ)/63…押圧ローラ(ウェブローラ)/64…清掃ウェブが巻き付けられたローラ(送り出しローラ)/65…清掃ウェブを巻き取るローラ(巻き取りローラ)/66…温度調節手段(冷却手段(送風器))/202…制御手段,実行手段,加熱機構(定着装置制御部)n3…加熱ニップ部/S…記録材

Claims (16)

  1. 記録材上のトナー像を加熱する加熱回転体と、
    前記加熱回転体を清掃する清掃回転体と、
    前記清掃回転体を清掃する清掃ウェブと、
    前記清掃回転体に当接する第1の位置と、前記清掃回転体に当接し且つ前記第1の位置よりも当接圧が高い第2の位置と、前記清掃回転体から離間する第3の位置と、を取り得るように前記清掃ウェブを移動させる移動機構と、
    前記第1の位置と前記第2の位置にて前記清掃回転体をこの順に清掃する清掃モードを実行させる実行手段と、
    前記清掃モードにおいて前記清掃ウェブが前記第1の位置へ移動した際の前記清掃回転体の温度が前記清掃ウェブが前記第2の位置へ移動した際の前記清掃回転体の温度よりも高くなるように、前記清掃回転体の温度を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像加熱装置。
  2. 前記実行手段は前記清掃回転体の温度が所定温度以上のとき前記清掃モードを開始させることを特徴とする請求項1に記載の画像加熱装置。
  3. 前記実行手段は、前記清掃モードにおいて、前記清掃ウェブを前記第1の位置にある状態で所定時間に亘り前記清掃回転体を清掃した後、前記清掃ウェブを前記第2の位置へ移動させることを特徴とする請求項2に記載の画像加熱装置。
  4. 前記実行手段は、前記清掃回転体の温度が前記所定温度未満の場合、前記清掃回転体の温度が前記所定温度に上昇するまで前記清掃ウェブを前記第3の位置に位置させて前記清掃モードの開始を遅延させることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像加熱装置。
  5. 前記制御手段は、前記清掃モードにおいて、前記清掃ウェブが前記第2の位置にて前記清掃回転体を清掃するとき、前記清掃回転体の温度を前記所定温度未満の温度に維持させることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  6. 前記実行手段はジャム処理後の復帰処理中に前記清掃モードを実行させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  7. 前記加熱回転体の温度を検出する検出機構と、前記検出機構の出力に基づいて前記加熱回転体を加熱する加熱機構と、を有し、前記実行手段は前記検出機構の出力に基づいて前記清掃モードを開始するか否かを制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  8. 前記制御手段は前記加熱機構の動作を制御することにより前記清掃回転体の温度を制御することを特徴とする請求項7の画像加熱装置。
  9. 記録材を加熱する加熱回転体と、
    前記加熱回転体に当接して記録材上の画像を加熱する加熱ニップ部を形成する対向回転体と、
    前記加熱回転体と前記対向回転体との何れかの回転体に当接して前記回転体の表面を清掃する清掃部材と、
    前記清掃部材の前記回転体に対する加圧力を切り換える加圧力切換え手段と、
    前記清掃部材の表面温度を調節する温度調節手段と、
    前記加圧力切換え手段を制御して前記清掃部材を前記回転体に第1加圧力で当接させる第1清掃モード、及び、前記加圧力切換え手段を制御して前記清掃部材を前記回転体に前記第1加圧力より高い第2加圧力で当接させる第2清掃モードを実行可能で、且つ前記温度調節手段を制御して前記第1清掃モードの開始時の温度を前記第2清掃モードの開始時の温度よりも高くする制御手段と、
    を有することを特徴とする画像加熱装置。
  10. 前記制御手段は、前記第1清掃モードと前記第2清掃モードをこの順に実行することを特徴とする請求項9に記載の画像加熱装置。
  11. 前記制御手段は、前記温度調節手段を制御して前記清掃部材の表面温度を前記第1清掃モードの実行中から下げ始めることを特徴とする請求項10に記載の画像加熱装置。
  12. 前記温度調節手段は、前記清掃部材を冷却してその表面温度を低下させる冷却手段を備え、
    前記制御手段は前記冷却手段を制御することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  13. 前記温度調節手段は、前記回転体の表面を設定温度に加熱する加熱源を有し、
    前記制御手段は前記設定温度を変更することを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  14. 前記温度調節手段は、前記清掃部材の表面を設定温度に加熱する加熱源を有し、
    前記制御手段は前記設定温度を変更することを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  15. 前記清掃部材は、前記回転体に摺擦しつつ回転してトナーを回収する回収ローラであり、
    前記回収ローラと摺擦して前記回収ローラに回収されたトナーを回収するクリーニングシートを有することを特徴とする請求項9乃至14のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  16. 前記制御手段は、前記第2清掃モードの実行後、前記清掃部材の表面温度を前記第2清掃モード時の表面温度よりも更に低下させ、且つ前記清掃部材を前記回転体に前記第2清掃モード時よりも高い加圧力で当接させる第3清掃モードを実行可能であることを特徴とする請求項10乃至15のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
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