JP2015169791A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、新品の現像装置の塗布剤が少量でも縦スジ等の画像弊害を抑制し得る画像形成装置を提供する。【解決手段】 画像形成装置100本体に新品の現像装置3を装着して最初に回転駆動する初期設置動作を行う際に現像ローラ4の回転駆動開始から該現像ローラ4の周囲にトナー10が所定量供給されるまでの間において電圧印加部21,23により現像ローラ4と規制ブレード8とに通常の画像形成時とは異なる電圧を印加し、該電圧は現像装置3の出荷時に現像ローラ4に塗布されている塗布剤50が現像ローラ4から規制ブレード8の方向に付勢される電圧であることを特徴とする。【選択図】 図5

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の電子写真方式或いは静電記録方式の画像形成装置に関する。
従来、電子写真複写機、レーザビームプリンタ、ファクシミリ装置等の電子写真画像形成装置には現像装置が設けられている。現像装置には、主に現像剤(トナー)を収納する現像剤の収納容器の開口を閉塞し、一部を露出して配置されるローラ状の現像剤の担持体(現像ローラ)が設けられる。更に、現像剤の担持体の表面に当接して現像剤の担持体が搬送する現像剤を一定量にする現像剤の規制部材(規制ブレード)とが設けられる。
現像ローラの表面に付着したトナーは、現像ローラの回転に伴い規制ブレードを通過する際、現像ローラの表面からその余剰分が除去されて現像剤の収納容器内に戻され、現像ローラ上に薄層として形成される。同時に、トナーは規制ブレードとの摩擦により摩擦電荷(トリボ)が付与され、現像ローラが現像剤の収納容器から露出する部分において、現像ローラ上から、該現像ローラに対向して回転する感光ドラムの表面に形成された静電潜像上へ移動する。現像装置には、現像ローラに周速差を持って当接配置され、現像剤を現像ローラに供給するための現像剤の供給部材(供給ローラ)や、現像ローラ上のトナーを回収するための現像剤回収部材等が設けられる。
現像装置は、カートリッジの形態で生産者からユーザの元に届けられるのが一般的となっている。例えば、ユーザは現像装置内のトナーが枯渇して印字できなくなると、画像形成装置に対して着脱自在に構成される新品の現像装置を購入し、これを画像形成装置に装着して使用する。
また、生産者から出荷される新品の現像装置は、その輸送中にトナーが現像剤の収納容器内から外部に漏れ出すことを防止するためにトナー収納部がシール部材によってシールされた状態で出荷される。
新品の現像装置では、現像ローラの周囲にトナー収納部内のトナーが十分量供給されるまでに時間がかかる場合がある。このような状態で現像装置を回転駆動すると、現像ローラと規制ブレード、及び現像ローラと供給ローラとの間の回転抵抗が非常に大きくなる。その結果、各部材が破損したり、或いは駆動トルクが非常に高くなって現像装置の駆動系が破損する可能性もある。
例えば、特許文献1、2では、新品の現像装置の出荷時に現像ローラの周囲にトナー等の粉体を塗布剤として塗布しておき、潤滑剤としての効果を持たせることで回転トルクを下げる技術が提案されている。
特開平08−227212号公報 特開2002−229333号公報
しかしながら、特許文献1、2では塗布剤が少量である。そのため新品の現像装置が回転駆動してから現像ローラの周囲にトナーが供給されるまでに長時間を要するような現像装置において新品の現像装置の使用開始直後に形成される画像に「縦スジ」が発生する場合がある。
「縦スジ」が発生している部分に対応する規制ブレードの先端には、ゴミ・ケバ等の異物が挟み込まれており、この異物が現像ローラ上のトナー薄層を乱すことで「縦スジ」を発生させる。
塗布剤が少量である場合、新品の現像装置の回転開始直後には規制ブレードと現像ローラとの当接部から規制ブレード先端までの領域(取り込み領域)に塗布剤が極少量しか付着しない。そのため取り込み領域の長手方向の一部に塗布剤で満たされていない隙間部ができる。
新品の現像装置が回転駆動してから現像ローラの周囲にトナーが供給されるまでに長時間を要する現像装置では、取り込み領域がトナーで満たされるまでに時間がかかる。よって規制ブレードの取り込み領域の一部に隙間部がある状態のまま現像装置が比較的長い時間回転動作する。この間に規制ブレードの近傍に付着していた現像装置内のゴミ・ケバ等の異物が塗布剤で満たされていない隙間部に挟み込まれてしまう。
例えば、ゴミ・ケバが現像装置内に含まれないようにする場合、製造ラインのクリーン度の管理に多大な手間と費用がかかる。この場合、製品コストが高くなるため好ましくない。
また、現像装置の出荷時に塗布する塗布剤の量を増やして塗布剤で満たされていない隙間部を無くすことも出来るが、厳密な塗布量管理が必要となり、製造ライン上で塗布剤を塗布する工程や現像装置の出荷後の輸送中に塗布剤が飛散するため好ましくない。
また、トナー収納容器から現像ローラの周囲にトナーが供給されるまでに時間がかからないように例えばトナーシールを無くした現像装置の場合は、前述したようにトナー収納部からトナーが漏れる恐れがあるため好ましくない。
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、新品の現像装置の塗布剤が少量でも縦スジ等の画像弊害を抑制し得る画像形成装置を提供するものである。
前記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、現像剤を収容する現像剤の収納容器と、前記現像剤を担持する現像剤の担持体と、前記現像剤の担持体に接触して配置され、該現像剤の担持体に前記現像剤を供給する現像剤の供給部材と、前記現像剤の担持体上の現像剤を規制して薄層を形成する現像剤の規制部材と、を備える現像装置と、前記現像剤の担持体と、前記現像剤の規制部材とにそれぞれ異なる電圧を印加可能な電圧印加手段と、を有する画像形成装置において、前記画像形成装置は、該画像形成装置の本体に新品の前記現像装置を装着して最初に回転駆動する初期設置動作を行う画像形成装置であって、前記初期設置動作は、前記現像剤の担持体の回転駆動開始から、該現像剤の担持体の周囲に現像剤が所定量供給されるまでの間において、前記電圧印加手段により前記現像剤の担持体と、前記現像剤の規制部材とに通常の画像形成時とは異なる電圧を印加し、前記通常の画像形成時とは異なる電圧は、前記現像装置の出荷時に前記現像剤の担持体に塗布されている塗布剤が前記現像剤の担持体から前記現像剤の規制部材の方向に付勢される電圧であることを特徴とする。
上記構成によれば初期設置動作の時のバイアス電圧制御によって、現像剤の規制部材の先端に十分量の塗布剤を保持し、それにより異物の挟み込みをブロックすることで、縦スジの発生を防止することができる。
本発明に係る画像形成装置の構成を示す断面説明図である。 プロセスカートリッジ及び制御系の構成を示す断面説明図である。 塗布剤を現像剤の担持体に塗布する塗布装置の構成を示す断面説明図である。 初期設置動作を示すフローチャートである。 実施例1、2におけるバイアス電圧の印加タイミングと、現像剤の担持体の回転駆動のタイミングを示すタイミングチャートである。 実施例3及び比較例におけるバイアス電圧の印加タイミングと、現像剤の担持体の回転駆動のタイミングを示すタイミングチャートである。 各実施例及び比較例における塗布剤の塗布量と縦スジ発生レベルとの関係を示す図である。
図により本発明に係る画像形成装置の一実施形態を具体的に説明する。尚、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<画像形成装置>
先ず、図1を用いて本発明に係る画像形成装置の構成について説明する。図1に示す画像形成装置100は、インライン方式、中間転写方式を採用したフルカラーレーザビームプリンタの一例である。画像形成装置100は、画像情報に応じて記録材(例えば、紙等の記録シート、プラスチックシート、布等)にフルカラー画像を形成することができる。画像情報は、画像形成装置100本体に接続された画像読み取り装置、或いは画像形成装置100本体に通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホスト機器から画像形成装置100本体に入力される。
画像形成装置100本体には、プロセスカートリッジ7Y,7M,7C,7Kが着脱可能に設けられている。プロセスカートリッジ7はイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKの各色の画像を形成するための複数の画像形成手段となる画像形成部14Y,14M,14C,14Kを有する。本実施形態の画像形成部14Y,14M,14C,14Kは、図1の鉛直方向と交差する方向(図1の左右方向)に一列に配置されている。尚、説明の都合上、画像形成部14Y,14M,14C,14Kを単に画像形成部14として代表的に説明する場合もある。他の画像形成プロセス手段についても同様である。
プロセスカートリッジ7は、画像形成装置100本体に設けられた図示しない装着ガイドや位置決め部材等の装着手段を介して該画像形成装置100本体に対して着脱可能に構成される。本実施形態では各色用のプロセスカートリッジ7は全て同一形状を有しており、各色用のプロセスカートリッジ7の現像剤の収納容器9内には、それぞれイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKの各色の現像剤となるトナー10が収容されている。本実施形態では、現像ユニットとなる現像装置3と、像担持体となる感光ドラム1を有する感光ユニット13とが一体的に設けられたプロセスカートリッジ7について説明するが、現像装置3が単独で画像形成装置100本体に対して着脱可能な構成としても良い。
感光ドラム1は、図2に示す制御手段となる制御部25により制御される駆動源となるモータ15により回転駆動される。感光ドラム1の周囲には像露光手段となるスキャナユニット30が配置されている。スキャナユニット30は、帯電手段となる帯電ローラ2により一様に帯電された感光ドラム1の表面上に画像情報に応じたレーザ光11を照射して静電潜像を形成する。感光ドラム1の表面に形成された静電潜像に対して現像手段となる現像装置3によりトナー10が供給されてトナー像が形成される。
イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKの各色の感光ドラム1Y,1M,1C,1Kに対向して中間転写ベルト31が設けられている。中間転写ベルト31は感光ドラム1の表面上のトナー像を記録材12に転写するための中間転写体として構成される。中間転写ベルト31は駆動ローラ31aと従動ローラ31bとにより張架されている。中間転写体として無端状ベルトで形成された中間転写ベルト31は、全ての感光ドラム1の表面に当接しつつ図1の矢印B方向で示す図1の反時計回り方向に循環移動(回転)する。
中間転写ベルト31の内周面側には、各感光ドラム1の表面に対向して一次転写手段となる4個の一次転写ローラ32Y,32M,32C,32Kが並設されている。そして、各一次転写ローラ32に図示しない一次転写バイアス電源からトナー10の正規の帯電極性とは逆極性の一次転写バイアス電圧がそれぞれ印加される。これによって、感光ドラム1の表面上のトナー像が中間転写ベルト31の外周面上に一次転写される。
また、中間転写ベルト31の外周面側には、駆動ローラ31aに対向して二次転写手段となる二次転写ローラ33が配置されている。そして、二次転写ローラ33に図示しない二次転写バイアス電源からトナー10の正規の帯電極性とは逆極性の二次転写バイアス電圧が印加される。これによって、中間転写ベルト31の外周面上のトナー像が記録材12に二次転写される。
例えば、フルカラー画像の形成時には、前述した画像形成プロセスが画像形成部14Y,14M,14C,14Kにおいて順次に行われ、中間転写ベルト31の外周面上に各色のトナー像を順次に重ね合わせて一次転写される。その後、記録材12が図示しない給送ローラや分離手段を経てレジストローラ24により斜行が補正された後、中間転写ベルト31の移動と同期が取られて二次転写ローラ33と中間転写ベルト31とのニップ部からなる二次転写部へと搬送される。そして、記録材12を介して中間転写ベルト31に当接している二次転写ローラ33の作用によって中間転写ベルト31の外周面上の4色トナー像は一括して記録材12上に二次転写される。
トナー像が転写された記録材12は、定着手段としての定着装置34に搬送される。定着装置34において記録材12上のトナー10に熱及び圧力を加えることで、記録材12にトナー像が定着される。
<プロセスカートリッジ>
次に図2を用いて画像形成装置100本体に装着されるプロセスカートリッジ7の構成について説明する。図2は本実施形態のプロセスカートリッジ7の断面説明図である。尚、本実施形態では、現像剤の収納容器9内に収容しているトナー10の種類(色)を除いては、各色用のプロセスカートリッジ7の構成及び動作は同様である。プロセスカートリッジ7は、感光ドラム1等を備えた感光ユニット13と、現像ローラ4等を備えた現像ユニットとなる現像装置3とを有する。
<感光ユニット>
感光ユニット13には、図示しない軸受を介して感光ドラム1が回転可能に取り付けられている。感光ドラム1は、該感光ドラム1を駆動する駆動源となるモータ15の駆動力を受けることによって、画像形成動作に応じて図2の矢印A方向に回転駆動される。
感光ユニット13には、感光ドラム1の周面上に接触するように、帯電手段となる帯電ローラ2と、クリーニング手段となるクリーニング部材6とが配置されている。帯電ローラ2には、図示しない帯電バイアス電源から、感光ドラム1の表面上に任意の電荷を載せるのに十分な帯電バイアス電圧が印加される。本実施形態においては、感光ドラム1の表面上の電位(帯電電位Vd)が−550Vとなるように帯電ローラ2に帯電バイアス電圧を印加する。
帯電ローラ2により一様に帯電された感光ドラム1の表面上にスキャナユニット30から画像情報に応じたレーザ光11が照射されると、感光ドラム1の表面上に静電潜像が形成される。本実施形態において画像形成時には、レーザ光11の光量を0.2μJ/cmとし、感光ドラム1の表面上に形成される静電潜像の電位が150Vとなるように設定した。
<現像装置>
現像装置3は、図2に示すように、トナー10を収容する現像剤の収納容器9と、トナー10を担持する現像剤の担持体となる現像ローラ4とを有する。更に、該現像ローラ4に接触して配置され、該現像ローラ4にトナー10を供給する現像剤の供給部材となるトナー供給ローラ5を有する。更に、現像ローラ4の表面上(現像剤の担持体上)のトナー10を規制して薄層を形成する現像剤の規制部材となる規制ブレード8等を備えて構成される。
現像装置3は、現像室18aとトナー収容室18bとを有しており、本実施形態のトナー収容室18bは現像室18aの下方に配置されている。従って、本実施形態では、トナー収容室18bのトナー10を現像室18aに搬送して現像ローラ4の周辺にトナー10を供給するまでに時間がかかる構成となる。本実施形態においてトナー10の正規帯電極性は負極性を用いている。但し、本実施形態では負帯電性のトナー10に限定されるものではない。
現像装置3が新品の状態では、このトナー収容室18bの内部に現像剤としてのトナー10が収容されており、現像室18a内にはトナー10が収容されていない。本実施形態では、現像装置3の新品出荷時には図示しない接着手段により現像剤の収納容器9内に固定された樹脂シールからなるトナーシール19によって仕切られている。
トナーシール19によって新品の現像装置3が出荷されてからユーザに届けられるまでの物流工程でトナー10が現像室18aの開口部の隙間から漏れてしまうことを防止している。本実施形態においてトナーシール19は新品のプロセスカートリッジ7を画像形成装置100に装着すると図示しないシール部材剥がし手段によって剥がされる。図示しないシール部材剥がし手段は、現像装置3の現像ローラ4、トナー供給ローラ5、トナー搬送部材20等の回転駆動と共に動作する。他に、例えばユーザがトナーシール19を剥がす構成でも良い。
トナー収容室18bには、トナー10を現像室18aに搬送するためのトナー搬送部材20が設けられている。制御部25により制御される駆動源となるモータ16によって図2の矢印G方向へ回転駆動する。これにより図2の下方のトナー収容室18bから上方の現像室18aへとトナー10を汲み上げ搬送している。
このような汲み上げ搬送では、現像室18aがトナー収容室18bの下方や横方向に配置された構成と比較して現像室18aに少量ずつしかトナー10を汲み上げることができない。そのためトナーシール19が剥がされ、現像室18aをトナー10で満たし、画像形成動作可能な状態にするには現像装置3の現像ローラ4、トナー供給ローラ5、トナー搬送部材20等を長時間回転駆動する必要がある。
現像室18aには、感光ドラム1の表面と接触し、制御部25により制御される駆動源としてのモータ16の駆動力を受けることによって図2の矢印D方向に回転する現像剤の担持体としての現像ローラ4が設けられている。本実施形態では、現像ローラ4と、感光ドラム1とは、対向部(接触部)において互いの表面が同方向に移動するようにそれぞれ回転する。
また、現像室18aの内部には、トナー収容室18bから搬送されたトナー10を現像ローラ4に供給するトナー供給ローラ5が設けられる。更に、該トナー供給ローラ5によって供給された現像ローラ4の表面上のトナー10のコート量規制及び電荷付与を行う現像剤の規制部材となる規制ブレード8が配置されている。
現像ローラ4及びトナー供給ローラ5は、制御部25により制御される駆動源となるモータ16の回転駆動力を受けることによってそれぞれ図2の矢印D,E方向に回転する。本実施形態においてはトナー供給ローラ5は現像ローラ4との対向部において該現像ローラ4の周面上に接触して配設されている。トナー供給ローラ5の現像ローラ4の表面に対する侵入量は1.0mmである。また、現像ローラ4は100rpm(rotation per minute)、トナー供給ローラ5は200rpmでそれぞれ駆動回転しており、現像ローラ4の表面に対してトナー供給ローラ5の表面の回転方向が互いに同方向になるように回転する。
トナー供給ローラ5によって現像ローラ4に供給されたトナー10は、現像ローラ4の矢印D方向への回転によって規制ブレード8と現像ローラ4との当接部に進入する。そして、現像ローラ4の表面と規制ブレード8との摺擦によりトナー10が摩擦帯電されて電荷が付与される。それと同時に現像ローラ4の表面上のトナー10の層厚が規制される。層厚が規制された現像ローラ4の表面上のトナー10は現像ローラ4の回転により感光ドラム1との対向部に搬送され、該感光ドラム1の表面上の静電潜像をトナー像として現像して可視化する。
図2に示すように、現像ローラ4、トナー供給ローラ5、及び規制ブレード8の導電性支持体に対して図示しない導電性接点を介して画像形成装置100に備えられた電圧印加手段となる電圧印加部21〜23によってそれぞれ異なる所定の電圧が印加される。現像ローラ4に接続された電圧印加部21と、規制ブレード8に接続された電圧印加部23は、現像ローラ4と規制ブレード8とにそれぞれ異なる電圧を印加可能に構成される。また、トナー供給ローラ5に接続された電圧印加部22は該トナー供給ローラ5に対して、電圧印加部21から現像ローラ4に印加する電圧とは異なる電圧を印加可能に構成される。
次に図2を用いて現像ローラ4、トナー供給ローラ5及び規制ブレード8の構成について説明する。現像ローラ4は、外径直径が15mmであって、外径直径が6mmの導電性の芯金上にシリコーンゴムを基層とし、その上にウレタンゴムを表層として形成したものを用いている。尚、現像ローラ4の体積抵抗としては1×10Ω〜1×1012Ωの抵抗のものを用いることができる。
また、トナー供給ローラ5は、外径直径が15mmであって、外径直径が6mmの導電性芯金の外周に発泡体層を形成した導電性の弾性スポンジローラであり、その体積抵抗としては1×10Ω〜1×10Ωのものを用いることができる。
規制ブレード8は、厚さ0.1mmの金属性のステンレス(SUS)板金であり、自由端が現像ローラ4に対して図2の矢印D方向で示す現像ローラ4の回転方向の上流側になるように接触配置されている。規制ブレード8としては、例えば、金属性のステンレス(SUS)板金のような導電性支持体上に適度に導電性を付与したポリアミド樹脂等をラミネートして貼り付けたものを用いることもできる。規制ブレード8の先端形状は曲率を持つようなものも用いることができる。
<通常の画像形成時の各バイアス電圧>
次に、本実施形態の通常の画像形成時に現像ローラ4、トナー供給ローラ5及び規制ブレード8に印加するバイアス電圧について説明する。トナー供給ローラ5に印加するバイアス電圧は−400Vである。現像ローラ4に印加するバイアス電圧は−400Vである。これによりトナー供給ローラ5と現像ローラ4との間の電位差は0Vである。
また、規制ブレード8に印加するバイアス電圧は−500Vである。これにより該規制ブレード8と現像ローラ4との電位差は−100Vである。これはトナー10が規制ブレード8から現像ローラ4に対して付勢される方向である。また、前述したように感光ドラム1の表面上の電位(帯電電位Vd)は−550Vである。これにより現像ローラ4と感光ドラム1の表面との電位差は−150Vである。
<塗布剤>
次に、図3を用いて現像装置3の出荷時に予め現像ローラ4の表面に塗布されている塗布剤50について説明する。現像ローラ4にはプロセスカートリッジ7の出荷時に後述する塗布方法により塗布剤50が塗布されて出荷される。本実施形態では、塗布剤50として平均粒径が2μmのシリコーン樹脂粒子(GE東芝シリコーン(株)製の「トスパール120(商品名)」)を用いた。トスパール120(商品名)は、トナー10と同様に負極性に帯電する性質を持つ。塗布剤50は、シリコーン樹脂粒子以外の塗布剤を用いることも可能であり、その種類を限定するものではない。同様に負極性に帯電する粉体であれば、例えばトナー10そのものを塗布剤50として用いることもできる。
即ち、プロセスカートリッジ7の製造工程において、トナー収容室18bに収容されているトナー10とは別に、予め現像ローラ4に塗布剤50となるトナーを塗布しておく。尚、塗布剤50としてトナーを用いる場合には、トナー収容室18bに収容されているトナー10とは異なる色のトナーを使っても良い。つまり、本実施形態ではプロセスカートリッジ7Y,7M,7C,7Kのトナー収容室18bには、それぞれイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKのトナー10が収容されている。しかしながら塗布剤50として、各プロセスカートリッジ7の現像ローラ4に塗布するトナーは全て同じ色のものを使うことも可能である。
例えば、各プロセスカートリッジ7Y,7M,7C,7Kの全てで、イエローYのトナーを塗布剤50として使うことも出来る。プロセスカートリッジ7M,7C,7Kにおいて、トナー収容室18bに収容されるトナー10と、現像ローラ4に塗布されるトナーとは異なるものである。一方、プロセスカートリッジ7Yではトナー収容室18bに収容されるトナー10と、現像ローラ4に塗布されるトナーとは同じものとなる。
トナー10以外に塗布剤50として使用することができる粉末の材料を以下に例示する。
樹脂粉末としては、シリコーン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリアルキレン樹脂、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂が適用出来る。更に、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、スチレンメチルメタクリレート共重合体等のスチレンアクリル系樹脂が適用出来る。更に、フェノール系樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン系樹脂、ポリアミド樹脂等が適用出来る。
更に、脂肪酸の粉末としては、ウンデシル酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、ウンデカン酸、パルミチン酸、ペンタデカン酸、ステアリン酸、ヘプタデカン酸、アラキン酸、モンタン酸、オレイン酸、リノール酸、アラキドン酸等の長鎖脂肪酸が適用出来る。更に、その金属塩としては亜鉛、鉄、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、ナトリウム、リチウム等の金属塩が適用出来る。
更には、無機粉末として、無機金属酸化物、無機窒化物、無機炭化物、硫酸塩、或いは炭酸金属塩等を用いることができる。具体例には、酸化ケイ素、酸化チタン、チタン酸ストロンチウム、酸化アルミニウム(アルミナ)等の酸化物、窒化ホウ素、窒化珪素等の窒化物、炭化珪素、炭化チタン、炭化ホウ素等の炭化物、ホウ化タングステン等のホウ化物等が挙げられる。
上記粉末について、これらの表面をシランカップリング剤、チタンカップリング剤、シリコーンオイル、高分子脂肪酸、またはその金属塩等を用いて表面処理し、疎水化処理または摩擦帯電特性を制御したものでも良い。
上記例示した粉末の摩擦帯電性に関しては、摩擦帯電の基準となる物質または物等に対してプラス側に帯電するか、或いはマイナス側に帯電するかを評価することにより、その情報を得ることができる。
しかしながら、一般的な傾向を示すとすれば、マイナス側に帯電する傾向が強いものとして、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂、ポリエステル系樹脂が挙げられる。一方、プラス側に帯電する傾向が強いものとしてフェノール系樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂が挙げられる。
<塗布剤の塗布方法>
次に図3を用いて塗布剤50の塗布方法について説明する。本実施形態では、現像ローラ4とその当接部材との間に塗布剤50を塗布する方法として、現像ローラ4の表面に塗布剤50を塗布する方法を用いた。ここで、その方法について図3を使用して説明する。ただし、本実施形態は塗布剤50を現像ローラ4に直接塗布する方法に限定されるものではない。例えば、トナー供給ローラ5に塗布剤50を塗布し、トナー供給ローラ5に現像ローラ4に接触させて、トナー供給ローラ5から現像ローラ4に塗布剤50を移す方法であっても良い。
図3は現像ローラ4の表面に塗布剤50を塗布する塗布装置51の構成を示す断面図である。塗布装置51には、塗布剤50を現像ローラ4へ塗布するための塗布ローラ53と、塗布剤50を塗布ローラ53へ供給する供給ローラ52と、塗布ローラ53の表面上の塗布剤量を規制する規制部材54が設けられている。塗布装置51内には、塗布剤50が収納されている。また、図示しない取り付け部材を介して現像ローラ4が回転可能に取り付けられる。現像ローラ4、塗布ローラ53及び供給ローラ52は駆動源としてのモータ17の回転駆動力を受けることによって、それぞれ図3の矢印F,H,I方向へ回転する。
塗布装置51内の塗布剤50を塗布ローラ53へ供給する供給ローラ52は、図2に示すトナー供給ローラ5と同様に導電性芯金の外周に発泡体層を形成した弾性スポンジローラであり、塗布ローラ53の周面上に所定の接触部を形成して配設されている。供給ローラ52が図3の矢印I方向に回転することによって塗布装置51内に収納された塗布剤50を塗布ローラ53へと供給する。
供給ローラ52によって塗布ローラ53に供給された塗布剤50は、該塗布ローラ53が図3の矢印H方向へ回転することによって、規制部材54との接触当接部へ侵入する。そして、塗布ローラ53の表面と規制部材54との摺擦により摩擦帯電され、電荷を付与されると同時にその層厚が規制される。層厚が規制された塗布ローラ53の表面上の塗布剤50は、該塗布ローラ53が図3の矢印H方向へ回転することにより現像ローラ4との対向部に搬送される。
塗布ローラ53には図示しない塗布バイアス電源から現像ローラ4へ塗布剤50を転移するのに十分な塗布バイアス電圧が印加される。これによって、塗布ローラ53の表面上の塗布剤50が現像ローラ4へ転移し、現像ローラ4の表面上で該現像ローラ4の長手方向全域に亘って塗布剤50を一様に塗布することができる。
現像ローラ4の表面に塗布剤50を塗布する。これにより塗布剤50は潤滑剤として作用する。潤滑剤として作用する塗布剤50により現像装置3の現像ローラ4とトナー供給ローラ5との回転駆動に伴って生じる現像ローラ4とトナー供給ローラ5との間の回転トルクを小さくできる。或いは、現像ローラ4と規制ブレード8との間の回転トルクを小さくできる。
<縦スジ>
このような画像形成装置100において、新品の現像装置3の使用開始直後に縦スジ画像が発生する場合があった。塗布剤50が少量である場合、新品の現像装置3の回転開始直後には規制ブレード8の先端部からなる取り込み領域に塗布剤50が極少量しか付着しない。そのため取り込み領域の長手方向の一部に塗布剤50で満たされていない隙間部ができる。また新品の現像装置3の現像ローラ4、トナー供給ローラ5及びトナー搬送部材20が回転駆動してから現像ローラ4の周囲にトナー10が供給されるまでに長時間を要する。
このため規制ブレード8の先端部からなる取り込み領域がトナー10で満たされるまでに時間がかかる。よって規制ブレード8の取り込み領域の一部に隙間部がある状態のまま現像装置3の現像ローラ4、トナー供給ローラ5及びトナー搬送部材20が比較的長い時間回転動作する。この間に規制ブレード8の近傍に付着していた現像装置3内のゴミ・ケバ等の異物が規制ブレード8の取り込み領域の一部の隙間部に挟み込まれてしまい縦スジが発生する。
縦スジの発生を軽減するには、新品の現像装置3の現像ローラ4、トナー供給ローラ5及びトナー搬送部材20の回転開始からトナー10が現像ローラ4の周囲に所定量供給されるまでの間は以下が有効である。規制ブレード8の先端部の取り込み部に塗布剤50を集めて溜めておくようにすることが有効である。これによりゴミ・ケバ等の異物の挟み込みをブロックすることができる。
ここで現像ローラ4の周囲にトナー10を所定量供給するとは以下の通りである。通常の画像形成時の各バイアス電圧条件においても現像装置3の現像ローラ4、トナー供給ローラ5及びトナー搬送部材20の回転駆動とともに規制ブレード8の先端部の取り込み領域がトナー10で満たされるようにする。そのようなトナー10の供給量を現像室18aに供給する。
規制ブレード8の先端部の取り込み領域の周辺がトナー10で満たされるまでトナー10が供給されれば、ゴミ・ケバ等の異物の挟み込みをブロックできるため各バイアス電圧の設定を通常の画像形成時のバイアス電圧にしても良い。
本実施形態では、規制ブレード8の先端部の取り込み部に塗布剤50を集めて溜めておく制御を以下のように実行する。新品の現像装置3を画像形成装置100本体に装着してから画像形成動作が可能な待ち状態(READY状態)になるまでの間に行う制御(初期設置動作)として実行する。
<初期設置動作制御>
次に図4〜図6を用いて本実施形態の初期設置動作の制御について説明する。本実施形態の画像形成装置100は、画像形成装置100本体(画像形成装置の本体)に新品の現像装置3を装着して最初に現像装置3の現像ローラ4、トナー供給ローラ5及びトナー搬送部材20が回転駆動する初期設置動作を行なう。
図4のステップS1において、画像形成装置100本体に設けられる制御手段となる制御部25は現像装置3が未使用(新品)か否かを判定する。現像装置3が未使用(新品)か否かは図示しない公知の検知手段により検知される。現像装置3が未使用であればステップS2へ進み、現像装置3が未使用でなければステップS7へ進んで画像形成動作が可能な待ち状態(READY状態)とする。前記ステップS2において、初期設置動作を実施したか否かを判定する。初期設置動作が未実施であれば、ステップS3へ進み、初期設置動作が実施済みであればステップS7へ進んで画像形成動作が可能な待ち状態(READY状態)とする。
前記ステップS3において、制御部25は電圧印加部21〜23を初期設置動作用の印加バイアス電圧に設定する。次にステップS4において、制御部25はモータ16を回転駆動して現像室18a内にトナー10が所定量供給されるまで現像装置3のトナー搬送部材20、トナー供給ローラ5、現像ローラ4を所定時間だけ回転駆動する。
次にステップS5において、制御部25は電圧印加部21〜23を画像形成時の印加バイアス電圧の設定に変更する。次にステップS6において、制御部25はモータ16を回転駆動して現像室18a内にトナー10が所定量供給されるまで現像装置3のトナー搬送部材20、トナー供給ローラ5、現像ローラ4を所定時間だけ回転駆動する。その後、ステップS7に進んで画像形成動作が可能な待ち状態(READY状態)とする。
本実施形態では、ステップS3において、規制ブレード8の先端部の取り込み部に塗布剤50を集めて溜められるような印加バイアス電圧を設定する。そして、ステップS4において、現像装置3のトナー搬送部材20、トナー供給ローラ5、現像ローラ4の回転駆動を開始してトナー収容室18b内のトナー10が現像室18aに所定のトナー量だけ供給されるまで現像装置3を回転駆動する。
現像装置3の回転駆動の時間は、該現像装置3の構成によって異なる。このため適宜好適な時間を設定することができる。本実施形態では、現像装置3の保管状況等によるバラつきを含め現像ローラ4の回転数が100回転であれば現像室18aに所定のトナー量だけ供給されるトナー10の供給量が得られた。
前記ステップS5では、制御部25は電圧印加部21〜23による印加バイアス電圧を通常の画像形成時の設定に変更し、そのままステップS6において現像室18a内にトナー10が十分量供給されるまで現像装置3の回転駆動を行う。現像室18a内にトナー10が十分量供給されるトナー量とは、ベタ画像等の高印字画像を画像弊害なく印字することができる程度のトナー供給量である。
前記ステップS5において、制御部25は電圧印加部21〜23による印加バイアス電圧を通常の画像形成時の設定に変更する。これは、前記ステップS3において設定した初期設置動作用の印加バイアス電圧のまま現像装置3の回転駆動を長時間続けると規制ブレード8の先端部にトナー10が固着してしまうからである。また、ステップS6における現像装置3の回転駆動時間は、現像装置3の構成によって異なり適宜好適な時間を設定することができる。本実施形態では、初期設置動作の総実行時間は現像ローラ4の回転数で500回転程度である。
図5及び図6は、図4に示すステップS3、S5において制御部25が電圧印加部21〜23により現像ローラ4、規制ブレード8、トナー供給ローラ5にそれぞれ印加するバイアス電圧を適宜制御する様子を示す。その場合の実施例1〜3及び比較例を示すタイミングチャートである。現像ローラ4の回転速度(rpm)も併せて表示している。
また、図7に示すように、本実施形態の効果を明確にするために出荷時の現像ローラ4の表面に塗布する塗布剤50の量をそれぞれ5mg、10mg、30mg、50mg、70mg、90mgに設定した現像ローラ4を用意する。そして、縦スジの発生レベルを比較した実験を行った。
出荷時の現像ローラ4の表面に塗布する塗布剤50を異なる塗布量で実験したのは以下の理由による。現像装置3の出荷時に塗布する塗布剤50の量を減らすことができれば、厳密な塗布量管理の必要性が無くなる。これにより製造コストが低減するという優れた効果がある。それに加えて、塗布剤50の塗布量を減らすことができれば、製造ライン上で塗布剤50を塗布する工程や現像装置3の出荷後の輸送中に塗布剤50が飛散するリスクも低減できる。
よって、図7に示すように、出荷時の現像ローラ4の表面に塗布する塗布剤50を異なる塗布量毎に縦スジ発生の有無を検証する。これにより本実施形態の効果をより明確にすることができる。尚、本実施形態では出荷時の現像ローラ4の表面に塗布する塗布剤50の塗布量が0mgでは現像装置3の回転トルクが高くなり、規制ブレード8が破損するといった問題が発生した。一方、出荷時の現像ローラ4の表面に塗布する塗布剤50の塗布量が多い側の100mgでは、製造ライン上で塗布剤50を塗布する工程や現像装置3の出荷後の輸送中に塗布剤50が飛散するといった問題が発生した。
尚、実施例1〜3及び比較例では、現像装置3内のゴミ・ケバ量が一定になるように組み立て条件は同一とした。実験は、気温が23℃/湿度が50%の環境で行った。それぞれの場合において、新品のプロセスカートリッジ7を画像形成装置100本体に装着して、初期設置動作を実行する。そして、該初期設置動作を実行した直後に感光ドラム1の長手方向一面のベタ黒画像(画像形成可能な領域の全てを印字した画像。印字率を最大にした画像。)を印刷した。
図7において、ベタ黒画像における縦スジ発生のレベルは、目視によって縦スジが全く見えない場合を「○」で表わし、縦スジが僅かに確認できる場合を「△」で表わし、許容できない程の縦スジが発生した場合を「×」の三段階で判定した。
以下に図5〜図7に示す実施例1〜3及び比較例の実験結果について説明する。
<比較例>
図6の下段及び図7に示す比較例では、初期設置動作中に現像ローラ4と規制ブレード8との間に該規制ブレード8から現像ローラ4側に塗布剤50が付勢されるようなバイアス電圧を印加する。図6の下段に示す比較例では、現像ローラ4に−400V、規制ブレード8に−500Vを印加した。このバイアス電圧は画像形成時と同一条件である。図7に示すように、比較例では、出荷時の現像ローラ4の表面に塗布する塗布剤50の量が5mg、10mg、30mg、50mg、70mg、90mgの何れであっても縦スジが発生した。
図5の上段及び図7に示す実施例1では、初期設置動作中に現像ローラ4と規制ブレード8との間に該現像ローラ4から規制ブレード8側に塗布剤50が付勢されるようなバイアス電圧を印加する。図5の上段に示す実施例1では、現像ローラ4に−400V、規制ブレード8に−300Vを印加した。
初期設置動作は、現像ローラ4の回転駆動開始から該現像ローラ4の周囲にトナー10が所定量供給されるまでの間において、電圧印加部21,23により現像ローラ4と規制ブレード8とに通常の画像形成時とは異なるバイアス電圧を印加する。この通常の画像形成時とは異なるバイアス電圧は、新品の現像装置3の出荷時に現像ローラ4の表面に塗布されている塗布剤50が現像ローラ4から規制ブレード8の方向に付勢される電圧である。
より詳細に説明すると以下の通りである。画像形成時には、マイナス極性に帯電されたトナー10を規制ブレード8から現像ローラ4に向けて付勢する必要がある。そのために、画像形成時には規制ブレード8には、現像ローラ4よりもマイナス側(トナー10の帯電極性側)のバイアス電圧が印加される。即ち、画像形成時には、規制ブレード8には−500Vが印加され、現像ローラ4には−400Vの電圧が印加される。このようにすることでマイナス極性に帯電されたトナー10は、規制ブレード8から現像ローラ4に付勢される。
一方、初期設置動作中では、マイナス極性に帯電する塗布剤50(シリコーン樹脂粒子)を規制ブレード8に引き付けておくため、規制ブレード8には、現像ローラ4よりもプラス側のバイアス(電圧)を印加する。即ち、初期設置動作中には、規制ブレード8に−300Vが印加され、現像ローラ4には−400V(画像形成中と同じ値)が印加される。このようにすることで、マイナスに帯電した塗布剤50は、現像ローラ4から規制ブレード8に付勢される。
つまり、画像形成時と非画像形成時において現像ローラ4に印加される電圧は同一である一方で、規制ブレード8に印加される電圧は、現像ローラ4に印加される電圧に対して極性が変化する。つまり規制ブレード8に印加される電圧は、画像形成時には現像ローラ4に印加される電圧(−400V)よりもマイナス側(トナー10や塗布剤50の帯電極性側)の値(−500V)である。初期設置動作の時では、規制ブレード8に印加される電圧は、現像ローラ4に印加される電圧(−400V)よりもプラス側(トナー10や塗布剤50の帯電極性とは反対極性側)の値(−300V)である。
別の表現をすると、初期設置動作の時において規制ブレード8に印加される電圧(−300V)は、画像形成時に規制ブレード8に印加される電圧(−500V)よりもプラス極性側(トナー10や塗布剤50の帯電極性と反対極性側)である。
このようなバイアス電圧制御により現像ローラ4の表面上の負帯電した塗布剤50を規制ブレード8の取り込み部に引きつけることができる。これにより規制ブレード8の取り込み部に隙間ができないように塗布剤50を集めて溜めておくことが可能となる。これによりゴミ・ケバ等の異物をブロックして縦スジの発生を防止することができる。本実験によれば、図7に示すように、比較例に対して塗布剤50が30mg程度から縦スジの発生が減少し始め、塗布剤50が50mg〜90mgの範囲で縦スジが発生しなかった。
図5の下段及び図7に示す実施例2では、初期設置動作中に前記実施例1のバイアス電圧制御に加えて、トナー供給ローラ5と現像ローラ4との間に該トナー供給ローラ5から現像ローラ4側に塗布剤50が付勢されるようなバイアス電圧を印加する。図5の下段に示す実施例2では、初期設置動作中に、現像ローラ4に−400V、規制ブレード8に−300V、トナー供給ローラ5に−600Vを印加した。
初期設置動作は、現像ローラ4の回転駆動開始から該現像ローラ4の周囲にトナー10が所定量供給されるまでの間において、電圧印加部21,22により現像ローラ4とトナー供給ローラ5とに通常の画像形成時とは異なるバイアス電圧を印加する。この通常の画像形成時とは異なるバイアス電圧は、新品の現像装置3の出荷時に現像ローラ4の表面に塗布されている塗布剤50がトナー供給ローラ5から現像ローラ4の方向に付勢される電圧である。
より詳細に言うと、トナー供給ローラ5に印加される電圧は、初期設置動作中において、現像ローラ4に対して印加される電圧(−400V)よりも、マイナス極性側(トナー10や塗布剤50の帯電極性と同じ極性側)の値(−600V)となる。
尚、本実施形態ではトナー供給ローラ5へ印加される電圧は画像形成中にも初期設置動作中と同一の値(−600V)である。しかし、トナー供給ローラ5へ印加される電圧を初期設置動作中に−600Vとしつつ、画像形成中に前記実施例1と同じ値(−400V:図5(a)参照)に変えても良い。つまり、初期設置動作中においてトナー供給ローラ5に印加される電圧(−600V)を、画像形成動作中においてトナー供給ローラ5に印加される電圧(−400V)よりもマイナス側(トナー10や塗布剤50の帯電極性側)の値にしても良い。
このようなバイアス電圧制御により現像ローラ4の表面上の塗布剤50がトナー供給ローラ5に剥ぎ取られて取り込まれる量を少なくすることができる。これにより規制ブレード8の取り込み部に溜まる塗布剤50の量をより多くすることが可能となる。本実験によれば、図7に示すように、塗布剤50が10mg程度から縦スジの発生が減少し始め、前記実施例1よりも、より広い塗布剤50が30mg〜90mgの範囲で縦スジが発生しなかった。よって、新品の現像装置3の現像ローラ4の表面に塗布する塗布剤50の量が少なくなっても、ゴミ・ケバ等の異物をブロックして縦スジの発生を防止するという、より優れた効果が得られた。
図6の上段及び図7に示す実施例3では、初期設置動作中に前記実施例2のバイアス電圧制御に加えて、図4のステップS4における現像装置3の現像ローラ4の回転速度を画像形成時の回転速度よりも遅くする。前記実施例2では、現像ローラ4に−400V、規制ブレード8に−300V、トナー供給ローラ5に−600Vを印加した。本実施形態では、それに加えて現像ローラ4の初期設置動作中の回転速度を画像形成時の100rpmに対して33rpmに減速する変更を行なった。尚、トナー供給ローラ5には−400Vを印加した。
初期設置動作は、現像ローラ4の回転駆動開始から該現像ローラ4の周囲にトナー10が所定量供給されるまでの間において以下の通りである。画像形成装置100の印字中の現像装置3の現像ローラ4の回転速度の中で少なくとも最も速い回転速度である画像形成時の100rpmよりも遅く33rpmに減速して現像ローラ4を回転する。
つまり画像形成時に画像形成の条件に応じて現像ローラ4の回転速度が変更される場合がある。例えば、記録材12として厚い紙に印刷する場合には画像形成に時間がかかる場合がある。そのため、例えば、記録材12として普通紙に印刷する際には現像ローラ4の速度を最速の100rpmとし、記録材12として厚紙に印刷する際には現像ローラ4の速度を33rpmとする(遅くする)構成が考えられる。
このとき、初期設置動作中には、現像ローラ4の速度は記録材12として厚紙に印刷するときと同じ33rpmの速度とすれば良い。或いは画像形成時において現像ローラ4の回転速度が常に100rpmである場合等も考えられる。この場合には、初期設置動作専用の制御として現像ローラ4を遅く回転させられるようにしても良い。
上記のように初期設置動作中に現像ローラ4の回転速度を(少なくとも画像形成時の最速の速度よりも)遅くすることで、該現像ローラ4の回転に伴って規制ブレード8をすり抜けてしまう塗布剤50が少なくなる。言いかえれば、規制ブレード8で規制される塗布剤50の量を多くすることができる。これにより規制ブレード8の取り込み部に塗布剤50をより多く集めて溜めておくことができる。
本実験によれば、図7に示すように、前記実施例1、2に対して塗布剤50が5mg〜90mgというより広い範囲で縦スジが発生しなかった。よって、新品の現像装置3の現像ローラ4の表面に塗布する塗布剤50の量が少なくなっても、ゴミ・ケバ等の異物をブロックして縦スジの発生を防止するという、より優れた効果が得られた。
尚、画像形成中に現像ローラ4と規制ブレード8との間に該現像ローラ4から規制ブレード8側にトナー10が付勢されるようなバイアス電圧を印加する。すると、該現像ローラ4の表面上のトナー薄層の厚みが不足してベタ画像の濃度が薄くなる弊害が発生する。また、同様なバイアス電圧設定で、画像形成装置100の印字動作を記録材12の1000枚程度続けると、規制ブレード8の先端にトナー10が固着する問題が発生する。本実施形態では、制御部25は画像形成時ではない初期設置動作中に電圧印加部21〜23を初期設置動作用の印加バイアス電圧に設定する。これは画像形成装置100の画像形成準備段階の比較的短時間で行なうことが可能である。
尚、本実施形態では、新品の現像装置3の現像ローラ4の表面に塗布剤50を塗らない場合には現像装置3の回転トルクが高くなり、規制ブレード8が破損する問題が発生した。このため現像装置3の出荷時に現像ローラ4の表面に塗布剤50を塗布する一例について説明した。
一方で、新品の現像装置3の現像ローラ4の表面に塗布剤50が塗布されていない場合にも本実施形態のように規制ブレード8の先端に現像剤を集めて溜めておくようなバイアス電圧制御を行うことで、縦スジの発生を軽減することができる。
これはトナー収容室18bから現像室18aへ僅かに供給されたトナー10の殆んどを規制ブレード8の先端に保持する効果が得られるからである。これにより規制ブレード8の先端の取り込み領域がトナー10で満たされる程度の供給量になるまでの間は異物の挟み込みをブロックすることができ、縦スジを軽減することができる。
本実施形態によれば新品の現像装置3の駆動開始タイミングから現像ローラ4の周囲にトナー10が所定量供給されるまでの間に以下の制御を行なう。制御部25が電圧印加部21〜23により現像ローラ4、規制ブレード8、トナー供給ローラ5にそれぞれ印加するバイアス電圧を適宜制御する。
これにより規制ブレード8の先端に塗布剤50、或いは、トナー10を集めて溜めておくことができる。それにより規制ブレード8の先端の取り込み領域に対する異物の挟み込みをブロックすることで、縦スジの発生を防止することができる。
3 …現像装置
4 …現像ローラ(現像剤担持体)
8 …規制ブレード(現像剤規制部材)
21〜23 …電圧印加部(電圧印加手段)
10 …トナー(現像剤)
50 …塗布剤
100 …画像形成装置
前記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、画像形成装置において、前記画像形成装置の装置本体に着脱可能な現像装置であって、現像剤を収容する現像剤収納容器と、前記現像剤を担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に接触して配置され、該現像剤担持体に前記現像剤を供給する現像剤供給部材と、前記現像剤担持体に担持される現像剤を規制する現像剤規制部材と、を備える現像装置と、前記現像剤担持体と、前記現像剤規制部材とにそれぞれ異なる電圧を印加可能な電圧印加手段と、を有、前記画像形成装置は、前記置本体に新品の前記現像装置装着されている場合に前記現像剤担持体を回転駆動する初期設置動作を行ない、前記初期設置動作において前記電圧印加手段は、前記現像剤担持体と前記現像剤規制部材との少なくとも一方に通常の画像形成時とは異なる初期設置動作用の電圧を印加することで前記新品の現像装置において前記現像剤担持体に塗布されている塗布剤前記現像剤担持体から前記現像剤規制部材の方向に付勢ることを特徴とする。
プロセスカートリッジ7は、画像形成装置100本体に設けられた図示しない装着ガイドや位置決め部材等の装着手段を介して該画像形成装置100本体に対して着脱可能に構成される。本実施形態では各色用のプロセスカートリッジ7は全て同一形状を有しており、各色用のプロセスカートリッジ7の現像剤の収納容器(現像剤収納容器)9内には、それぞれイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKの各色の現像剤となるトナー10が収容されている。本実施形態では、現像ユニットとなる現像装置3と、像担持体となる感光ドラム1を有する感光ユニット13とが一体的に設けられたプロセスカートリッジ7について説明するが、現像装置3が単独で画像形成装置100本体に対して着脱可能な構成としても良い。
<現像装置>
現像装置3は、図2に示すように、トナー10を収容する現像剤の収納容器(現像剤収納容器)9と、トナー10を担持する現像剤の担持体(現像剤担持体)となる現像ローラ4とを有する。更に、該現像ローラ4に接触して配置され、該現像ローラ4にトナー10を供給する現像剤の供給部材(現像剤供給部材)となるトナー供給ローラ5を有する。更に、現像ローラ4の表面上(現像剤担持体上)のトナー10を規制して薄層を形成する現像剤の規制部材(現像剤規制部材)となる規制ブレード8等を備えて構成される。
初期設置動作は、現像ローラ4の回転駆動開始から該現像ローラ4の周囲にトナー10が所定量供給されるまでの間において、電圧印加部21,23により現像ローラ4と規制ブレード8とに通常の画像形成時とは異なるバイアス電圧(初期設置動作用の電圧)を印加する。この通常の画像形成時とは異なるバイアス電圧(初期設置動作用の電圧)は、新品の現像装置3の出荷時に現像ローラ4の表面に塗布されている塗布剤50が現像ローラ4から規制ブレード8の方向に付勢される電圧である。

Claims (13)

  1. 現像剤を収容する現像剤の収納容器と、
    前記現像剤を担持する現像剤の担持体と、
    前記現像剤の担持体に接触して配置され、該現像剤の担持体に前記現像剤を供給する現像剤の供給部材と、
    前記現像剤の担持体上の現像剤を規制して薄層を形成する現像剤の規制部材と、
    を備える現像装置と、
    前記現像剤の担持体と、前記現像剤の規制部材とにそれぞれ異なる電圧を印加可能な電圧印加手段と、
    を有する画像形成装置において、
    前記画像形成装置は、該画像形成装置の本体に新品の前記現像装置を装着して最初に回転駆動する初期設置動作を行う画像形成装置であって、
    前記初期設置動作は、
    前記現像剤の担持体の回転駆動開始から、該現像剤の担持体の周囲に現像剤が所定量供給されるまでの間において、前記電圧印加手段により前記現像剤の担持体と、前記現像剤の規制部材とに通常の画像形成時とは異なる電圧を印加し、
    前記通常の画像形成時とは異なる電圧は、
    前記現像装置の出荷時に前記現像剤の担持体に塗布されている塗布剤が前記現像剤の担持体から前記現像剤の規制部材の方向に付勢される電圧であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記電圧印加手段は、更に前記現像剤の供給部材に対して前記現像剤の担持体に印加する電圧とは異なる電圧を印加可能とされ、
    前記初期設置動作は、
    前記現像剤の担持体の回転駆動開始から、該現像剤の担持体の周囲に現像剤が所定量供給されるまでの間において、前記電圧印加手段により前記現像剤の担持体と、前記現像剤の供給部材とに通常の画像形成時とは異なる電圧を印加し、
    前記通常の画像形成時とは異なる電圧は、
    前記現像装置の出荷時に前記現像剤の担持体に塗布されている塗布剤が前記現像剤の供給部材から前記現像剤の担持体の方向に付勢される電圧であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記初期設置動作は、
    前記現像剤の担持体の回転駆動開始から、該現像剤の担持体の周囲に現像剤が所定量供給されるまでの間において、前記画像形成装置の印字中の前記現像剤の担持体の回転速度の中で、少なくとも最も速い回転速度よりも遅く回転することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記塗布剤は前記現像剤であるか前記現像剤の帯電極性と同じ極性に帯電する物であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記初期設置動作の時に前記現像剤の規制部材に印加される電圧は、前記初期設置動作の時に前記現像剤の担持体に印加される電圧に対して前記現像剤の帯電極性とは反対極性側の値をとることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記初期設置動作の時に前記現像剤の規制部材に印加される電圧は、前記通常の画像形成時に前記現像剤の規制部材に印加される電圧に対して前記現像剤の帯電極性とは反対極性側の値をとることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記通常の画像形成時に前記現像剤の規制部材に印加される電圧は、前記通常の画像形成時に前記現像剤の担持体に印加される電圧に対して前記現像剤の帯電極性側の値をとることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記塗布剤は前記現像剤であるか前記現像剤の帯電極性と同じ極性に帯電する物であって、
    前記初期設置動作の時に前記現像剤の供給部材に印加される電圧は、前記初期設置動作の時に前記現像剤の担持体に印加される電圧に対して前記現像剤の帯電極性側の値をとることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  9. 前記塗布剤は前記現像剤であるか前記現像剤の帯電極性と同じ極性に帯電する物であって、
    前記初期設置動作の時に前記現像剤の供給部材に印加される電圧は、前記通常の画像形成時に前記現像剤の供給部材に印加される電圧に対して前記現像剤の帯電極性側の値であることを特徴とする請求項2または請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記塗布剤として現像剤とは異なる粉体を用いることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記塗布剤の材料にシリコーン樹脂が用いられることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記塗布剤として前記収納容器に収容された現像剤と同じ現像剤を用いることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記塗布剤として前記収納容器に収容された現像剤とは異なる現像剤を用いることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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